JP2007120482A - ブローバイガス環流装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を削減できて、製造性が向上し、且つブローバイガス中の油分を効果的に分離できるブローバイガス環流装置を提供する。
【解決手段】ラジエータからの冷却水が流れるシリンダブロック1に形成された冷却水通路2aと、油分を含むブローバイガスが導入されるとともに導入されたブローバイガスを冷却水通路2aを流れる冷却水により冷却可能なように、一部が冷却水通路に近接配置されたブローバイガス通路14a,14bを備えて構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブローバイガス環流装置に関するものである。
従来、この種のブローバイガス環流装置としては、ブローバイガス中のオイルミストを分離可能なオイルセパレータを備えるものが提案されている。
この装置では、ヘッドカバー内に形成されたオイルセパレータの他に、別途補助オイルセパレータを設けることで、ブローバイガス中のオイルミストを効果的に分離することができるものとしている。
実公平6−29456号公報
しかしながら、こうしたブローバイガス環流装置では、ヘッドカバー内が比較的高温であることから、ブローバイガス中のオイルミストを効果的に分離するには、オイルセパレータ、あるいは補助オイルセパレータの容積を大きくしなければならない場合が生ずるという問題点があった。
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、本発明のブローバイガス環流装置は、装置を大型化することなくブローバイガス中の油分を効果的に分離することを目的の1つとし、また、部品点数を削減でき、更に内燃機関の製造性向上を図ることのできるブローバイガス環流装置を提供するものであり、その請求項1は、ブローバイガス中の油分を分離可能な気液分離手段を備えるブローバイガス環流装置において、前記気液分離手段は、ラジエータからの冷却水が流れるシリンダブロックに形成された冷却水通路と、前記油分を含む前記ブローバイガスが導入されるとともに、導入された該ブローバイガスを前記冷却水通路を流れる前記冷却水により冷却可能なように少なくとも一部が前記冷却水通路に近接配置されたブローバイガス通路とを備えることである。
また、請求項2は、前記冷却水通路は、前記シリンダブロックの側面に気筒列方向に延在して形成されており、前記ブローバイガス通路は、該冷却水通路を跨いで形成されてなることである。
また請求項3は、前記ブローバイガス通路は、前記冷却水通路を少なくとも2回跨ぐように形成されてなることである。
また請求項4は、前記ブローバイガスを吸気系へ導出するブローバイガス導出路を備え、前記ブローバイガス通路は、前記シリンダブロックの上下方向に配置されるとともに、前記ブローバイガス導出路に連通する連通部を有し、該連通部は、該ブローバイガス通路の上方側に形成されてなることである。
また請求項5は、前記気液分離手段は、シリンダヘッドカバー内に前記ブローバイガス中の油分を分離可能なオイルセパレータ部を備え、前記連通部は、該オイルセパレータ部を介して前記ブローバイガス導出路に連通することである。
また請求項6は、前記ブローバイガス通路は、最下部位置に前記ブローバイガスから分離された油分をオイルパンに戻すオイル戻し通路に連通するオイル戻し孔が形成されてなることである。
また請求項7は、前記ブローバイガス通路は、前記シリンダブロックの前記側面に形成された通路としての溝と該溝を覆蓋する覆蓋手段とから形成されてなることである。
また請求項8は、前記シリンダブロックの前記側面には、前記冷却水通路に開口する開口部が形成されており、前記覆蓋手段は、前記ラジエータからの前記冷却水を前記開口を介して前記冷却水通路に供給可能な冷却水導入部が形成されてなる手段であることである。
また請求項9は、前記シリンダブロックの前記側面には、前記オイルパンに連通するオイルパン連通部が形成されており、前記覆蓋手段には、前記オイルパン内のオイルレベルを検出可能なオイルレベルゲージを前記オイルパン連通部を介して前記オイルパン内に誘導可能なオイルレベルゲージガイド部が形成されてなることである。
また請求項10は、前記シリンダブロックの前記側面には、オイルポンプから吐出されたオイルが導入されるオイル導入口と、内燃機関の潤滑必要部位へ該オイルを供給するオイル供給口とが形成されており、前記覆蓋手段には、オイルフィルタが取り付けられ、前記オイル導入口からの前記オイルを該オイルフィルタに導入するオイル導入通路と、該オイルフィルタを通過した前記オイルを前記オイル供給口へ導出するオイル導出通路とが形成されてなることである。
また請求項11は、前記覆蓋手段は、内燃機関の動力により駆動する補機および/またはバッテリからの電力により駆動する補機が取り付けられてなる手段であることである。
本発明は、ブローバイガス中の油分を分離可能な気液分離手段を備えるブローバイガス環流装置において、前記気液分離手段は、ラジエータからの冷却水が流れるシリンダブロックに形成された冷却水通路と、前記油分を含む前記ブローバイガスが導入されるとともに、導入された該ブローバイガスを前記冷却水通路を流れる前記冷却水により冷却可能なように少なくとも一部が前記冷却水通路に近接配置されたブローバイガス通路とを備えることにより、油分を含むブローバイガスをラジエータで冷却された冷却水により冷却水通路を介して冷却することができる。この結果、装置全体が大型化するのを抑えてブローバイガス中の油分を効果的に分離除去することができる。
また、前記冷却水通路は、前記シリンダブロックの側面に気筒列方向に延在して形成されており、前記ブローバイガス通路は、該冷却水通路を跨いで形成されてなることにより、冷却水通路がシリンダブロックの側面に気筒列方向に延在して形成されている場合に、ブローバイガス通路を冷却水通路を跨いで形成されてなるものとすることもできる。
また、前記ブローバイガス通路は、前記冷却水通路を少なくとも2回跨ぐように形成されてなることにより、より効果的にブローバイガスを冷却することができる。この結果、ブローバイガス中の油分を分離する効率を向上することができる。
また、前記ブローバイガスを吸気系へ導出するブローバイガス導出路を備え、前記ブローバイガス通路は、前記シリンダブロックの上下方向に配置されるとともに、前記ブローバイガス導出路に連通する連通部を有し、該連通部は、該ブローバイガス通路の上方側に形成されてなることにより、連通部に到達するまでにブローバイガス通路の内壁面に付着したブローバイガス中の油分をその自重により降下させることができる。この結果、ブローバイガス通路の内壁面に付着したブローバイガス中の油分が連通部からブローバイガス導出路に排出されることを防止できる。
また、前記気液分離手段は、シリンダヘッドカバー内に前記ブローバイガス中の油分を分離可能なオイルセパレータ部を備え、前記連通部は、該オイルセパレータ部を介して前記ブローバイガス導出路に連通することにより、より効果的にブローバイガス中の油分を分離することができる。
また、前記ブローバイガス通路は、最下部位置に前記ブローバイガスから分離された油分をオイルパンに戻すオイル戻し通路に連通するオイル戻し孔が形成されてなることにより、ブローバイガス通路の上方側でブローバイガス導出路と連通させる態様のブローバイガス環流装置において、連通部に到達するまでにブローバイガス通路の内壁面に付着し、その自重により降下したブローバイガス中の油分をオイルパン内に良好に戻すことができる。
また、前記ブローバイガス通路は、前記シリンダブロックの前記側面に形成された通路としての溝と、該溝を覆蓋する覆蓋手段とから形成されてなることにより、簡易な構成でブローバイガス通路を形成することができる。
また、前記シリンダブロックの前記側面には、前記冷却水通路に開口する開口部が形成されており、前記覆蓋手段は、前記ラジエータからの前記冷却水を前記開口を介して前記冷却水通路に供給可能な冷却水導入部が形成されてなる手段であることにより、覆蓋手段を介してラジエータからの冷却水を冷却水通路に供給することができるので、最も冷えた冷却水をブローバイガス通路近傍に供給することができ、この結果、より効果的にブローバイガス中の油分を分離除去することができる。
また、前記シリンダブロックの前記側面には、前記オイルパンに連通するオイルパン連通部が形成されており、前記覆蓋手段には、前記オイルパン内のオイルレベルを検出可能なオイルレベルゲージを前記オイルパン連通部を介して前記オイルパン内に誘導可能なオイルレベルゲージガイド部が形成されてなることにより、オイルレベルゲージガイドを別途設けるものに比して、部品点数の削減を図ることができる。
また、前記シリンダブロックの前記側面には、オイルポンプから吐出されたオイルが導入されるオイル導入口と、内燃機関の潤滑必要部位へ該オイルを供給するオイル供給口とが形成されており、前記覆蓋手段には、オイルフィルタが取り付けられ、前記オイル導入口からの前記オイルを該オイルフィルタに導入するオイル導入通路と、該オイルフィルタを通過した前記オイルを前記オイル供給口へ導出するオイル導出通路とが形成されてなることにより、覆蓋手段に予めオイルフィルタを取り付けておき、オイルフィルタを取り付けた覆蓋手段を内燃機関に取り付けるだけであるから、オイルフィルタを内燃機関に直接組付ける場合に比して、組付けの際における作業がし易いものとなり、この結果、内燃機関の製造性を向上することができる。
また、前記覆蓋手段は、内燃機関の動力により駆動する補機および/またはバッテリからの電力により駆動する補機が取り付けられてなる手段であることにより、補機類の取り付けの為のブラケット等を別途設ける必要がないので、部品点数を削減することができ、また、予め補機類を覆蓋手段に取り付けておくことができるので、組付け性、即ち、内燃機関の製造性が向上する。
以下、本発明の第1実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、シリンダブロックと、補機を取り付けるための補機ブラケットとの分解斜視図である。
シリンダブロック1には、シリンダボア1a,1b,1cが列設されており、このシリンダボア1a,1b,1cの外周を冷却する冷却水が通る冷却水通路9の開口部2a,2bが正面側と側面側に開口形成されており、側面側の冷却水通路9の開口部2bには、ウォーターポンプWが外側から取り付けられるものである。
また、正面側の冷却水通路の開口部2aを覆蓋するように補機ブラケット4が取り付けられるものであり、この補機ブラケット4の上端には、発電機5を取り付ける発電機取付部4aが形成されており、また、その近傍には、オイルレベルゲージを取り付けるためのオイルレベルゲージ取付孔4bが縦設されている。
また、補機ブラケット4には、コンプレッサー6を取り付けるための補機取付部4cが形成されており、更に、補機ブラケット4には、ラジエータからの冷却水を冷却水通路開口部2aに導くためのインレットパイプ7が取り付けられており、また、オイルフィルタ8が取り付けられている。
このように、補機ブラケット4には、インレットパイプ7,オイルフィルタ8が取り付けられ、更に発電機5およびコンプレッサー6を予めこの補機ブラケット4に取り付けた状態で、補機ブラケット4をシリンダブロック1に取り付けることで、取付作業が簡略化されて、組付け性が向上し製造性が高められるように構成されており、部品点数を削減させることのできる構造となっている。
この補機ブラケット4のシリンダブロック1への取付状態の正面構成図を図2に示し、また図3には、図2のA−A線断面図を、また図4には、図2のB−B線断面図を示す。
補機ブラケット4のシリンダブロック1への取付状態では、ラジエータで冷された冷却水がインレットパイプ7内の冷却水通路9aを通りシリンダブロック1の開口部2a内に導入されて、シリンダブロック1内にシリンダ列方向に形成されている冷却水通路9に冷却水が導入され、ウォーターポンプWで冷却水が循環されるように構成されている。
なお、図3に示すように、補機ブラケット4に形成されているオイルレベルゲージ取付孔4bには、上方よりオイルレベルゲージ10を差し込むことができるものであり、オイルレベルゲージ取付孔4bの下端側には、オイルレベルゲージ10をシリンダブロック1側へ誘導できるように曲率半径の大なるオイルレベルゲージガイド部4dが形成されている。また、シリンダブロック1側には、オイルレベルゲージ10が差し込まれるオイルレベルゲージ貫通孔11がオイルレベルゲージガイド部4dと連通状に形成されており、このオイルレベルゲージ貫通孔11にも、オイルレベルゲージ10を下方側へ誘導する曲率半径の大なるガイド部11aが形成されており、シリンダブロック1の下端側には下方に取り付けられるオイルパン内へ連通するオイルパン連通部11bが形成されている。
従って、オイルレベルゲージ10は、オイルレベルゲージガイド部4d,11aを介して曲げられながら、その下端がオイルパン内に到達できるように構成されている。
図5には、シリンダブロック1の冷却水通路開口部2a周辺の拡大正面図を示し、図6には、補機ブラケット4の裏面図を示す。
図5のように、ブローバイガス通路14は、冷却水通路9のうちラジエータからの冷却水が導入される冷却水通路開口部2aよりも下流側(ウォーターポンプW側)の冷却水通路9bの側面に形成されている。
ブローバイガス通路14は、シリンダブロック1の上面に貫通形成された連通部12aに連通すると共に冷却水通路9bを跨いで下方側へ湾曲して延びる溝状のブローバイガス往路溝14aと、ブローバイガス往路溝14aの下端から冷却水通路9bを跨いで上方側へ湾曲して延びてシリンダブロック1の上面に貫通形成された連通部12bに連通する溝状のブローバイガス復路溝14bとを備え、補機ブラケット4に覆蓋されることで冷却水通路9bを上下方向に2回跨ぐ通路を形成する。
ブローバイガス往路溝14aとブローバイガス復路溝14bとの間はリブ13aで仕切られており、ブローバイガス往路溝14aとブローバイガス復路溝14bとが連通する下端にはブローバイガス中のオイルを分離できる分離部15が形成されている。
また、冷却水通路9bの側面であって、分離部15に隣接した位置には、オイルパンに溜められたオイルを吸うための吸い口としてのオイル導入路17に連通するオイル導入口17aが形成されており、さらに、オイルフィルタ8からのオイルを受付けるオイル通路室19と受付けたオイルを内燃機関の潤滑必要部位へ供給するオイル通路室19内に設けたオイル供給口19aとがブローバイガス復路溝14bに隣接して形成されている。また、オイル通路室19に隣接してオイルレベルゲージ貫通孔11が形成されている。これらオイル導入口17aやオイル通路室19,オイルレベルゲージ貫通孔11も補機ブラケット4に覆蓋される。
なお、補機ブラケット4側には、図6に示すように、シリンダブロック1側に溝状に形成されたブローバイガス往路溝14aおよびブローバイガス復路溝14bやオイル通路室19,オイルレベルゲージ貫通孔11のそれぞれと整合する溝状のブローバイガス往路溝14aおよびブローバイガス復路溝14bやオイル通路室19,オイルレベルゲージ取付孔4bが形成されており、また、オイル導入口17aに流入したオイルをオイルフィルタ8に導入するためのオイル導入通路18aおよびオイルフィルタ8内でオイルのゴミ等が除去されたオイルをオイル通路室19に導出するオイル導出通路18bが形成されている。このように、補機ブラケット4をシリンダブロック1へ取り付けることで、ブローバイガスの流れるブローバイガス通路14およびオイルが流れるオイル通路が形成されるように構成されている。
図7は、シリンダブロック1の上方に配置されるシリンダヘッド20とシリンダヘッドカバー23の分解斜視図である。
シリンダヘッド20およびシリンダヘッドカバー23には、図示するように、連通部12aに連通する内部通路が形成されたボス部20e,23aと、連通部12bに連通する内部通路が形成されたボス部20e,23bと、オイルが分離されたブローバイガスを各吸気ポート20a,20b,20c,20dに供給するためのブローバイガス導出路22が形成されたボス部20e,23c,23d,23eと、各吸気ポート20a,20b,20c,20dに供給するブローバイガスの流量を調整するPCVバルブVとを備えている。
また、シリンダヘッドカバー23の内部には、クランクケースから流入するブローバイガスをボス部20e,23a内に形成された内部通路に導くための通路や、ボス部20e,23b内に形成された内部通路からのブローバイガスをPCVバルブVに導くための通路,さらには、オイルが分離されたブローバイガスをボス部20e,23c,23d,23eに形成されたブローバイガス導出路22に導くための通路が形成されている。
次に、こうして構成されたブローバイガス還流装置3の動作、特にブローバイガス中のオイルを分離する際の動作について説明する。
クランクケースからシリンダヘッドカバー23の内部に流入したブローバイガスは、ボス部20e,23a内に形成された内部通路を通って、連通部12aからブローバイガス往路溝14aに導入される。ブローバイガス往路溝14aに導入されたブローバイガスは分離部15に向かって下方側に流れる。このとき、冷却水通路9bを横切ることになるため冷却水通路9bを流れる冷却水によりブローバイガスが冷却される。さらに分離部15に達したブローバイガスはブローバイガス復路溝14bを連通部12bに向かって上方側に流れる。このときにも、冷却水通路9bを横切ることになるため冷却水通路9bを流れる冷却水によってブローバイガスが冷却される。
このようにブローバイガスが折曲したブローバイガス通路14を流れることで、折り返し部である分離部15により油分が良好に分離されるものとなる。また、連通部12aから導入されたブローバイガスは、連通部12bに到達するまでに冷却水通路9bを2回横切るため、良好に冷却されてブローバイガス中の油分をより効果的に分離することができる。しかも、冷却水通路9bには、ラジエータにより冷却された最も冷えた冷却水が流れるため、ブローバイガス中の油分の分離効果はより効果的なものとなる。さらに、ブローバイガス往路溝14aおよびブローバイガス復路溝14bが上下方向に形成されていることにより、連通部12bに到達するまでにブローバイガス往路溝14aおよびブローバイガス復路溝14bの壁面に付着した油分をその自重により下方側へ流下させることができ、オイル戻し孔15aからオイルパンにオイルを良好に戻すことができる。
こうして油分が分離されたブローバイガスは、連通部12bからボス部20e,23bに形成された内部通路を通ってシリンダヘッドカバー23の内部に形成された通路に流入し、PCVバルブVを介してボス部20e,23c,23d,23eに形成されたブローバイガス導出路22から各吸気ポート20a,20b,20c,20dに還流される。
以上説明した第1実施例のブローバイガス還流装置3によれば、冷却水通路9bの側面に、冷却水通路9bを横切るように上下方向に形成されたブローバイガス往路溝14aとブローバイガス復路溝14bとからなるブローバイガス通路14を設けるものとしたから、冷却水によりブローバイガスを冷却することができ、ブローバイガス中の油分を効果的に分離除去することができる。しかも、冷却水通路9bにはラジエータにより冷却された最も冷えた冷却水が流れ、この冷却水通路9bをブローバイガスが2回横切るため、より効果的にブローバイガスを冷却することができるから、装置全体が大型化するのを防止することができる。
また、ブローバイガス通路14が上下方向に形成されていることにより、ブローバイガス通路14の壁面に付着した油分をその自重により下方側へ流下させることができ、オイル戻し孔15aからオイルパンにオイルを良好に戻すことができる。
さらに、ブローバイガス往路溝14aとブローバイガス復路溝14bとを覆蓋してブローバイガス通路14を形成する補機ブラケット4に、オイルレベルゲージ取付孔4bを予め形成しておくと共に、発電機5およびコンプレッサー6等の補機類やインレットパイプ7,オイルフィルタ8を予め取り付けておくことができるため、取付け作業が簡略化されて、組付け性が向上し製造性が高められると共に、部品点数を削減することができる。
次に、本発明の第2実施例としてのブローバイガス還流装置3Aについて説明する。
第2実施例のブローバイガス還流装置3Aは、前述した第1実施例のブローバイガス還流装置3と同一のハード構成に、図7のようにブローバイガス中の油分を分離するためのオイルセパレータ部24をシリンダヘッドカバー23内の通路に加えたハード構成をしている。
このため、第2実施例のブローバイガス還流装置3Aの構成の詳細な説明は、重複を避けるため省略する。
第2実施例のブローバイガス還流装置3Aでは、シリンダヘッドカバー23内の通路のうち、ボス部20e,23b内に形成された内部通路からのブローバイガスをPCVバルブVに導くための通路をオイルセパレータ部24として機能させるために、例えば、バッフルプレートやリブ等によりラビリンス状に形成している。このようにボス部20e,23b内に形成された内部通路からのブローバイガスをPCVバルブVに導くための通路をラビリンス状に形成することで、ブローバイガス通路14内で油分が充分に分離されなかった場合でも、このオイルセパレータ部24で油分を良好に分離できるものである。この結果、ブローバイガス中の油分をより効果的に分離することができると共に、装置全体が大型化するのを防止することができる。
各実施例のブローバイガス還流装置3,3Aでは、ブローバイガス通路14が冷却水通路9を横切るものとしたが、冷却水通路9を流れる冷却水によりブローバイガスが冷却されれば良く、例えば、ブローバイガス通路14が冷却水通路9に並列に形成されるものとしても良い。
各実施例のブローバイガス還流装置3,3Aでは、ブローバイガス通路14が冷却水通路9を2回横切るものとしたが、1回しか横切らないものや3回以上横切るもの等、冷却水通路9を流れる冷却水によりブローバイガスが冷却されればブローバイガス通路14が冷却水通路9を横切る回数は何回であっても構わない。
各実施例のブローバイガス還流装置3,3Aでは、ラジエータにより冷却された最も冷えた冷却水が流れる冷却水通路9bの側面にブローバイガス通路14を設けるものとしたが、冷却水通路9を流れる冷却水によりブローバイガスが冷却されれば良く、冷却水通路9b以外の冷却水通路9の側面に設けるものとしても差し支えない。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
シリンダブロックと補機ブラケットの分解斜視図である。 補機ブラケットをシリンダブロックに取り付けた状態の正面構成図である。 図2のA−A線断面構成図である。 図2のB−B線断面構成図である。 シリンダブロックの冷却水通路開口部周辺の拡大正面図である。 補機ブラケットの裏面図である。 シリンダブロックの上方に配置されるシリンダヘッドとシリンダヘッドカバーの分解斜視図である。
符号の説明
1 シリンダブロック
2a,2b 冷却水通路開口部
4 補機ブラケット
4a 発電機取付部
4b オイルレベルゲージ取付孔
4c 補機取付部
4d,11a オイルレベルゲージガイド部
5 発電機
7 インレットパイプ
8 オイルフィルタ
9a,9b 冷却水通路
10 オイルレベルゲージ
11 オイルレベルゲージ貫通孔
11b オイルパン連通部
12a,12b 連通部
13a,13b リブ
14a ブローバイガス往路溝
14b ブローバイガス復路溝
15 分離部
15a オイル戻し孔
16 オイル戻し通路
17 オイル導入路
17a オイル導入口
18a オイル導入通路
18b オイル導出通路
19a オイル供給口
20 シリンダヘッド
20a,20b,20c,20d 吸気ポート
21 ブローバイガス通路
22 ブローバイガス導出路
23 シリンダヘッドカバー
24 オイルセパレータ部
W ウォーターポンプ

Claims (11)

  1. ブローバイガス中の油分を分離可能な気液分離手段を備えるブローバイガス環流装置において、
    前記気液分離手段は、
    ラジエータからの冷却水が流れるシリンダブロックに形成された冷却水通路と、
    前記油分を含む前記ブローバイガスが導入されるとともに、導入された該ブローバイガスを前記冷却水通路を流れる前記冷却水により冷却可能なように少なくとも一部が前記冷却水通路に近接配置されたブローバイガス通路と、
    を備えるブローバイガス環流装置。
  2. 前記冷却水通路は、前記シリンダブロックの側面に気筒列方向に延在して形成されており、
    前記ブローバイガス通路は、該冷却水通路を跨いで形成されてなる請求項1に記載のブローバイガス環流装置。
  3. 前記ブローバイガス通路は、前記冷却水通路を少なくとも2回跨ぐように形成されてなる請求項2に記載のブローバイガス環流装置。
  4. 前記ブローバイガスを吸気系へ導出するブローバイガス導出路を備え、
    前記ブローバイガス通路は、前記シリンダブロックの上下方向に配置されるとともに、前記ブローバイガス導出路に連通する連通部を有し、
    該連通部は、該ブローバイガス通路の上方側に形成されてなる請求項2または請求項3に記載のブローバイガス環流装置。
  5. 前記気液分離手段は、シリンダヘッドカバー内に前記ブローバイガス中の油分を分離可能なオイルセパレータ部を備え、
    前記連通部は、該オイルセパレータ部を介して前記ブローバイガス導出路に連通する請求項4に記載のブローバイガス環流装置。
  6. 前記ブローバイガス通路は、最下部位置に前記ブローバイガスから分離された油分をオイルパンに戻すオイル戻し通路に連通するオイル戻し孔が形成されてなる請求項4または請求項5に記載のブローバイガス環流装置。
  7. 前記ブローバイガス通路は、前記シリンダブロックの前記側面に形成された通路としての溝と該溝を覆蓋する覆蓋手段とから形成されてなる請求項1乃至請求項6の何れかに記載のブローバイガス環流装置。
  8. 前記シリンダブロックの前記側面には、前記冷却水通路に開口する開口部が形成されており、
    前記覆蓋手段は、前記ラジエータからの前記冷却水を前記開口を介して前記冷却水通路に供給可能な冷却水導入部が形成されてなる手段である請求項1乃至請求項7の何れかに記載のブローバイガス環流装置。
  9. 前記シリンダブロックの前記側面には、前記オイルパンに連通するオイルパン連通部が形成されており、前記覆蓋手段には、前記オイルパン内のオイルレベルを検出可能なオイルレベルゲージを前記オイルパン連通部を介して前記オイルパン内に誘導可能なオイルレベルゲージガイド部が形成されてなる請求項1乃至請求項8の何れかに記載のブローバイガス環流装置。
  10. 前記シリンダブロックの前記側面には、オイルポンプから吐出されたオイルが導入されるオイル導入口と、内燃機関の潤滑必要部位へ該オイルを供給するオイル供給口とが形成されており、
    前記覆蓋手段には、オイルフィルタが取り付けられ、前記オイル導入口からの前記オイルを該オイルフィルタに導入するオイル導入通路と、該オイルフィルタを通過した前記オイルを前記オイル供給口へ導出するオイル導出通路と、が形成されてなる請求項1乃至請求項9の何れかに記載のブローバイガス環流装置。
  11. 前記覆蓋手段は、内燃機関の動力により駆動する補機および/またはバッテリからの電力により駆動する補機が取り付けられてなる手段である請求項1乃至請求項10の何れかに記載のブローバイガス環流通路。
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