JP3800906B2 - 4サイクル多気筒エンジンのシリンダブロック構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの構造に関し、特に、4サイクル多気筒エンジンにおけるシリンダブロックの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、4サイクル多気筒エンジンにおいては、エンジン運転時にピストンの上下運動に伴い、シリンダ内のクランク室側ピストン近傍の空気圧が変動する。すなわち、ピストンが下方に移動するとき、シリンダ内の空気圧が高くなり、該ピストン下側のシリンダ内の空気はクランク室側に押し出される。また、ピストンが上方に移動するときには、ピストン下側のシリンダ内の空気圧は低くなり、クランク室側の空気を吸引しようとする。
このようにして、ピストンの上下動によるシリンダ内の空気圧が変動すると、その圧力によりピストンの動作が阻害され、その圧力変動が大きいほど大きな動力損失を招くという問題があった。
【0003】
そこで、上記のような、いわゆるピストンのポンピングロスを低減するために、第1気筒と第2気筒、または第3気筒を第4気筒の間に連通孔を設けることが知られている。(特公平2−38786号公報、特公平7−78381号公報)
すなわち、特公平2−38786号公報によれば、下死点位置にあるピストンのクランクシャフト方向のピストン下端側に対峙する部位とクランクシャフトの軸受けボス部の上端部との間のシリンダ壁に肉抜き部を形成することにより、隣接するシリンダ内の圧力が変動しても肉抜き部より空気の流通が行われるので、変動した空気圧のバランスをとることができる。
【0004】
また、特公平7−78381号公報によれば、クランクシャフト側の各シリンダスリーブ端にそれぞれ切欠部を形成し、隣り合うシリンダスリーブの両切欠部をクランクシャフトの軸方向に沿った方向で互いに向き合うように位置させて、前記両切欠部間に貫通孔を位置させるとともに、上記シリンダスリーブの軸方向で同上両切欠部の近傍に貫通孔を位置させることにより、各ピストンが位相差をもって摺動するとき、ピストンの摺動によりシリンダ内に圧力変化が生じた場合に、空気は前記切欠部を通って隣のシリンダ内に流入することにより、圧力変動を小さく抑えることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記の提示された例のように、シリンダまたはシリンダライナーに切欠部または貫通孔を形成する場合、ケース一体型シリンダにおいては、クランクハウジングとピストン摺動部の間に機械加工にて穴を空けることが一般的である。
しかしながら、その穴加工には専用加工が必要であるため、加工工程が複雑になるとともにコストアップになるという問題があった。
また、クランクジャーナル上部に穴を空けることになるために、クランクハウジングの剛性が下がるという問題点があった。
さらに、クランクシャフトの回転に伴い、クランクホイールによって前記連通孔の一部が遮られる状態となり、空気の流通にあたり充分な開口面積を確保することが困難であった。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、クランクケースやシリンダブロックの剛性を損なうことなく、空気の流路を確保してシリンダ内の圧力変動の抑制を図った4サイクル多気筒エンジンのシリンダブロック構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、並列形成された複数のシリンダを冷却するためのウォータジャケットを有するシリンダブロックと、該シリンダブロックと一体的に形成されるアッパーケースとを含む上下分割型のクランクケースを備え、クランクシャフトを車体進行方向に対し横置きに配設するとともに、前記複数シリンダを車体進行方向に向かい傾斜させた4サイクル多気筒エンジンにおいて、前記シリンダ内壁から離間させてシリンダの車体進行方向後方に連通孔を配置し、この連通孔を前記シリンダ配列方向に延設するとともに前記クランク室内に連通し、前記連通孔を、前記クランクシャフトのクランクウェブ外端部による回転軌跡の外側近傍に形成することを特徴とする4サイクル多気筒エンジンのシリンダブロック構造である。
【0008】
本発明において、シリンダ長手方向に見て前記連通孔の上側部をピストン下死点時のピストン頂面より下方に配設することが好ましい。
また、シリンダ長手方向に見て前記連通孔の下側部を前記シリンダ内壁のスカート部下端と略同一高さに配設することが好ましい。
また、シリンダ長手方向に見て前記ウォータジャケットの下側部をピストン下死点時のピストン頂面と略同一高さに配設するとともに、前記連通孔の上側部を前記ウォータジャケット下側部の下方に近接させて配設することが好ましい。
また、シリンダ長手方向に見て前記シリンダブロックの前記連通孔下側部近傍に、各シリンダの配列方向略中央部分でシリンダ配列方向と直交する方向に前記シリンダブロックの内壁部と前記シリンダの外壁部を連結するブリッジ部を設けることが好ましい。
【0009】
本発明によれば、前記シリンダ内壁から離間させてシリンダの車体進行方向後方に連通孔を配置し、この連通孔を前記シリンダ配列方向に延設するとともに前記クランク室内に連通することにより、前記連通孔を各シリンダ内壁から離間させて配置することができるため各シリンダ内壁に開口を設けなくて済み、ピストンに作用するスラスト方向の力を受けにくい個所に通路を形成したのでシリンダブロックの剛性を確保できる。
また、前記連通孔を、前記クランクシャフトのクランクウェブ外端部による回転軌跡の外側近傍に形成することにより、クランクウェブの回転により通路が遮られることなく、したがって、効率よくシリンダ内の圧力変動を拡散することができる。
【0011】
また、シリンダ長手方向に見て前記ウォータジャケットの下方に前記連通孔を形成することにより、燃焼ガスによって高温になるシリンダからの熱伝導の影響を受けることが少なく、連通孔内の空気が高温・高圧になりにくいので、広い範囲で連通孔を形成することができる。
【0012】
また、シリンダ長手方向に見て前記連通孔の上側部をピストン下死点時のピストン頂面よりも下方に配設することにより燃焼時の熱を受けやすい個所を効果的に冷却することができる。
また、シリンダ長手方向に見て前記連通孔の下側部をシリンダ内壁のスカート部下端と略同一高さに配設することによりクランクウェブの回転軌跡とオーバーラップすることを避けることができる。
また、シリンダ長手方向に見て前記ウォータジャケットの下側部をピストン下死点時のピストン頂面と略同一高さに配設し、前記連通孔の上側部を前記ウォータジャケット下側部の下方に近接させて配設することによっても燃焼時の熱を受けやすい個所を効果的に冷却することができる。
また、シリンダ長手方向に見て前記シリンダブロックの前記連通孔下側部近傍に、各シリンダの配列方向略中央部分でシリンダ配列方向と直交する方向に前記シリンダブロックの内壁部と前記シリンダの外壁部を連結するブリッジ部を設けることにより、ピストン摺動時スラスト力が大きく作用する個所を補強して、シリンダブロックの剛性の向上を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る4サイクル多気筒エンジンが搭載された自動二輪車の構成を示す全体図、図2は前記エンジンの全体構成を示す説明図、図3は前記エンジンのシリンダブロック構造の全体を示す部分断面組立図、図4は本実施形態に係るアッパーケースの構成を示す側面図、図5は図4のX矢視図、図6は図4のアッパーケースのY矢視図、図7は図4のアッパーケースのA−A断面矢視図、図8は図6のアッパーケースのB−B断面矢視図、図9は図6のアッパーケースのC−C断面矢視図である。
【0014】
本実施形態は、図1、2に示すように、自動二輪車1にエンジン2を車体フレーム3の略中央部下側に、クランクシャフト4を車体進行方向に対し横置きに配設するとともに、車体進行方向前方に向かいシリンダ6を前傾した状態で懸架したものであり、前記エンジン2の上方には、車体フレーム3を介してエアクリーナボックス7が配置され、更に上側には該エアクリーナボックス7の上側を包囲するように燃料タンク8が配置されている。また、前記エンジン2の車体進行方向前方にはラジエター9が配置されている。
【0015】
前記エンジン2は、図2〜5に示すように、並列形成された4個のシリンダ6を有する4サイクル4気筒エンジンであって、前記シリンダを冷却するためのウォータジャケット11を有するシリンダブロック12と、前記シリンダブロック12を含むアッパーケース14、ミドルケース15、ロアケース16に大別される上下分割型クランクケース10を有して成り、上方よりシリンダヘッド17、アッパーケース14、ミドルケース15、ロアケース16の順に配置されている。
【0016】
前記シリンダヘッド17の車体進行方向前側には排気ポート18が設けられ、車体進行方向後側には吸気ポート19が設けられており、前記排気ポート18及び吸気ポート19近傍には冷却用のウォータジャケット(シリンダヘッド側)20が形成されている。
該排気ポート18の車体進行方向前側にはエキゾーストパイプ21が接続されている。該エキゾーストパイプ21は、エンジン2本体前側に沿って下方に向かい、該エンジン2下側を回り込んで車体後方に向けて延設されている。
前記吸気ポート19の車体進行方向後側にはスロットルボディ22が配置され、該スロットルボディ22を介して前記エアクリーナボックス7と連通している。
前記エアクリーナボックス7は、その下側後端部に接続されるブリーザホース24を介してミドルケース15上部に設置されたブリーザカバー25と連通している。
【0017】
前記アッパーケース14の車体進行方向後側には冷却水用のユニオン27が配置され、ウォータホース(シリンダブロック側)28を介して後記するウォータポンプ29に接続されている。
前記ロアケース16の下側にはオイルパン30が配置されるとともに、車体進行方向前側にオイルフィルタ31が配置され、さらに該ロアケース16の略中央で車体幅方向左側にはウォータポンプ29が配置されている。
前記ウォータポンプ29は、ラジエター9側のウォータホース(ラジエター側)33を介してラジエター9に接続されており、該ラジエター9で冷却された冷却水を該ウォータポンプ29により前記ユニオン27を介してシリンダブロック12やシリンダヘッド17内に形成される後記ウォータジャケット11、20に供給するようにされている。
【0018】
前記アッパーケース14は図3、4に示すように、上部にシリンダブロック12を一体的に形成し、下部にクランク室上部14aを形成したものである。
前記シリンダブロック12は、図3〜9に示すように、4個のシリンダ6が並設され、該シリンダ6外周には、シリンダ長手方向の略中央から上部に冷却用のウォータジャケット(シリンダ側)11が形成されている。前記ウォータジャケット(シリンダ側)11と略同一高さに前記ユニオン27が配置されている。
【0019】
前記シリンダブロック12の上側には、図5に示すように、前記ウォータジャケット(シリンダ側)11とシリンダヘッド17に形成されるウォータジャケット(シリンダヘッド側)20とを連通するための開口部12aが形成されている。
【0020】
前記シリンダブロック12の車体進行方向前側には、図3、7、8に示すように、前記ウォータジャケット(シリンダ側)11の下方にオイル通路35がシリンダ配列方向へシリンダブロック12の幅方向に亘り延設されている。
前記シリンダブロック12の車体進行方向後壁内部には、前記オイル通路35と略同一高さであって、該ウォータジャケット(シリンダ側)11下方に連通孔36が形成されている。シリンダ6長手方向に見て前記連通孔36の上側部を前記ウォータジャケット11下側部の下方に近接させて配設する。
前記連通孔36は、後壁内部においてシリンダ配列方向に延設されるとともに、クランクシャフト4のクランクウェブ外端部(図示省略)による回転軌跡40の外側近傍に形成されている。また、前記シリンダブロック12のクランク室側壁部には、該連通孔36をクランク室内に連通する通路38が形成されている。
前記通路38は、図6、7に示すように、シリンダブロック12の車体進行方向後側で各シリンダ6に対して後記する2箇所ずつ形成されており、シリンダ6長手方向に見てその上側部38aは前記連通孔36の上側部36aと略同一位置とされ、下側はクランク室に開口している。
【0021】
前記シリンダブロック12の前記連通孔36下側部近傍には、各シリンダ6の配列方向略中央部分でシリンダ配列方向と直交する方向に前記シリンダブロック12の内壁部と前記シリンダ6の外壁部を連結してブリッジ部44が形成されている。
【0022】
前記ウォータジャケット(シリンダ側)11と前記連通孔36の位置関係は、シリンダ6長手方向に見て、前記ウォータジャケット(シリンダ側)11が、その下側部11aをピストン41下死点時のピストン頂面41aと略同一高さに配設され、前記連通孔36は、その上側部36aをピストン41下死点時のピストン頂面41aよりも下方に配設されるとともに、前記連通孔36の下側部36bをシリンダ内壁のスカート部42下端と略同一高さに配設されている。
【0023】
上記の構成によると、シリンダブロック12の車体進行方向後壁内部に、前記シリンダ配列方向に連通孔36を延設するとともに、前記シリンダブロック12のクランク室側壁部に前記連通孔をクランク室内に連通する通路38を形成したので、前記連通孔36を各シリンダ内壁から離間させて配置することができるため各シリンダ内壁に開口を設けなくて済み、ピストン41に作用するスラスト方向の力を受けにくい個所に通路38を形成したのでシリンダブロック12の剛性を確保できる。
また、前記連通孔36を、前記クランクシャフト4のクランクウェブ外端部による回転軌跡40の外側近傍に形成したので、クランクウェブの回転により通路38が遮られることがないため、効率よくシリンダ内の圧力変動を拡散することができる。
【0024】
また、オイルフィルタ31をエンジン本体の車体進行方向の前面下部に配置し、オイル通路35をシリンダブロック12の車体進行方向前面に形成することにより、オイル通路35をオイルフィルタ31の近くに配置してオイル搬送ロスの低減を図ることができる。さらに、オイル通路35を連通孔36と略同一高さでシリンダ配列方向へ延設することにより、前記連通孔の形成場所を確保した省スペースでコンパクトなシリンダブロックを構成できる。
【0025】
また、前記シリンダブロック12の上部にウォータジャケット(シリンダ側)11を形成したので、燃焼室近傍を効率的に冷却することができ、さらに、冷却水用のユニオン27を前記ウォータジャケット(シリンダ側)11と略同一高さに配置したので、冷却水搬送ロスの低減を図ることができる。また、前記ウォータジャケット(シリンダ側)11の下方に連通孔36を形成したので、燃焼ガスによって高温になるシリンダからの熱伝導の影響を受けることが少なく、連通孔36内の空気が高温・高圧になりにくいので、広い範囲で連通孔を形成することができる。
【0026】
また、前記ウォータジャケット(シリンダ側)11の下側部11aをピストン下死点時のピストン頂面位置41aと略同一高さに配設し、前記連通孔36の上側部36aをピストン下死点時のピストン頂面位置41bよりも下方に配設したので、燃焼時の熱を受けやすい個所を効果的に冷却することができる。さらに、前記連通孔36の下側部36bをシリンダ内壁のスカート部42下端と略同一高さに配設したのでクランクウェブの回転軌跡40とオーバーラップすることを避けることができる。
また、前記シリンダブロック12の前記連通孔36下側部近傍に、各シリンダ6の配列方向略中央部分でシリンダ配列方向と直交する方向に前記シリンダブロック12の内壁部と前記シリンダ6の外壁部を連結するブリッジ部44を設けたので、ピストン摺動時スラスト力が大きく作用する個所を補強でき、シリンダブロック12の剛性の向上を図ることができる。
【0027】
なお、本発明の4サイクル多気筒エンジンのシリンダブロック構造は、上述の図示例のみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0028】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の4サイクル多気筒エンジンのシリンダブロック構造によれば、シリンダ内壁から離間させてシリンダの車体進行方向後方に連通孔を配置し、この連通孔を前記シリンダ配列方向に延設するとともに前記クランク室内に連通することにより、エンジン駆動時のピストンの上下動によるシリンダ内の空気圧力変動を隣り合うシリンダ内部やクランク室に拡散させることできる。
したがって、簡単な構成で、しかもシリンダブロックの剛性を損なうことなく、空気の流路を確保してシリンダ内の圧力変動の抑制を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る4サイクル多気筒エンジンが搭載された自動二輪車の構成を示す全体図である。
【図2】前記エンジンの全体構成を示す説明図である。
【図3】前記エンジンのシリンダブロック構造の全体を示す部分断面組立図である。
【図4】本実施形態に係るアッパーケースの構成を示す側面図である。
【図5】図4のアッパーケースのX矢視図である。
【図6】図4のアッパーケースのY矢視図である。
【図7】図4のアッパーケースのA−A断面矢視図である。
【図8】図6のアッパーケースのB−B断面矢視図である。
【図9】図6のアッパーケースのC−C断面矢視図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車
2 エンジン
4 クランクシャフト
6 シリンダ
10 クランクケース
11 ウォータジャケット(シリンダ側)
11a 下側部
12 シリンダブロック
12a 開口部
14 アッパーケース
14a クランク室上部
15 ミドルケース
16 ロアケース
17 シリンダヘッド
20 ウォータジャケット(シリンダヘッド側)
27 ユニオン
31 オイルフィルタ
35 オイル通路
36 連通孔
36a 上側部
36b 下側部
38 通路
38a 上側部
40 回転軌跡
41 ピストン
41a ピストン頂面位置(下死点)
42 スカート部
44 ブリッジ部
Claims (5)
- 並列形成された複数のシリンダを冷却するためのウォータジャケットを有するシリンダブロックと、該シリンダブロックと一体的に形成されるアッパーケースとを含む上下分割型のクランクケースを備え、クランクシャフトを車体進行方向に対し横置きに配設するとともに、前記複数シリンダを車体進行方向に向かい傾斜させた4サイクル多気筒エンジンにおいて、
前記シリンダ内壁から離間させてシリンダの車体進行方向後方に連通孔を配置し、この連通孔を前記シリンダ配列方向に延設するとともに前記クランク室内に連通し、
前記連通孔を、前記クランクシャフトのクランクウェブ外端部による回転軌跡の外側近傍に形成することを特徴とする4サイクル多気筒エンジンのシリンダブロック構造。 - シリンダ長手方向に見て前記連通孔の上側部をピストン下死点時のピストン頂面より下方に配設することを特徴とする請求項1に記載の4サイクル多気筒エンジンのシリンダブロック構造。
- シリンダ長手方向に見て前記連通孔の下側部を前記シリンダ内壁のスカート部下端と略同一高さに配設することを特徴とする請求項2に記載の4サイクル多気筒エンジンのシリンダブロック構造。
- シリンダ長手方向に見て前記ウォータジャケットの下側部をピストン下死点時のピストン頂面と略同一高さに配設するとともに、前記連通孔の上側部を前記ウォータジャケット下側部の下方に近接させて配設することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の4サイクル多気筒エンジンのシリンダブロック構造。
- シリンダ長手方向に見て前記シリンダブロックの前記連通孔下側部近傍に、各シリンダの配列方向略中央部分でシリンダ配列方向と直交する方向に前記シリンダブロックの内壁部と前記シリンダの外壁部を連結するブリッジ部を設けることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の4サイクル多気筒エンジンのシリンダブロック構造。
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