JP2015102043A - オイルレベルゲージガイド - Google Patents

Abstract

【課題】シリンダブロックの形状の自由度を大きくすることができるオイルレベルゲージガイドを提供する。【解決手段】オイルレベルゲージガイド４は、第１ガイド部４ａ及び第２ガイド部４ｂを形成したシリンダブロック１に対し、第３ガイド部４ｃを形成したカバー５を組み付けることによって形成される。すなわち、このようにシリンダブロック１にカバー５を組み付けると、第３ガイド部４ｃを介して第１ガイド部４ａと第２ガイド部４ｂとが連通し、それによってオイルレベルゲージガイド４が形成される。このため、第１ガイド部４ａと第２ガイド部４ｂとの位置がずれていたり両者の径が異なったりしていても、第３ガイド部４ｃにより第１ガイド部４ａと第２ガイド部４ｂとを繋いでオイルレベルゲージガイド４を形成することができる。従って、第１ガイド部４ａ及び第２ガイド部４ｂの形成に関係してシリンダブロック１の形状の自由度が小さくなることはない。【選択図】図１

Description

本発明は、オイルレベルゲージガイドに関する。

特許文献１には、内燃機関のシリンダブロックにおけるシリンダヘッド側の面からオイルパン側の面に亘ってシリンダブロックを貫通するオイルレベルゲージガイドを形成し、そのオイルレベルゲージガイドに挿入されたオイルレベルゲージでオイルパン内に溜まったオイルの油面の高さ位置を確認することが記載されている。オイルレベルゲージガイドに挿入されたオイルレベルゲージの先端部は、オイルパン内に溜まったオイルに浸される。このため、オイルレベルゲージをオイルレベルゲージガイドから引き抜いて上記先端部におけるオイルの付着位置を見ることにより、オイルパン内に溜まったオイルの油面の高さ位置を確認することができる。

特開２０１２−１０７５１８公報

ところで、シリンダブロックのオイルレベルゲージガイドについては、シリンダブロックの鋳造時に鋳型を抜くことができるよう一直線状に形成しなければならず、それがシリンダブロックの形状の自由度を小さくしてしまう原因となっていた。

本発明の目的は、シリンダブロックの形状の自由度を大きくすることができるオイルレベルゲージガイドを提供することにある。

以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するオイルレベルゲージガイドは、内燃機関のシリンダブロックにおけるシリンダヘッド側の面Ａで開口するようシリンダブロックに形成された第１ガイド部と、シリンダブロックにおけるオイルパン側の面Ｂで開口するようシリンダブロックに形成された第２ガイド部とを備える。また、シリンダブロックには、第１ガイド部と第２ガイド部と連通するための第３ガイド部が形成されたカバーが組み付けられる。このようにカバーをシリンダブロックに組み付けることにより、同カバーの第３ガイド部を介してシリンダブロックの第１ガイド部と第２ガイド部とが連通する。その結果、これら第１ガイド部、第２ガイド部、及び第３ガイド部によってオイルレベルゲージガイドが形成されるようになる。

オイルレベルゲージガイドにおいて、第１ガイド部及び第２ガイド部がシリンダブロックに形成される一方、シリンダブロックとは別体のカバーに第３ガイド部が形成される。このため、第１ガイド部と第２ガイド部との位置がずれていたり両者の径が異なったりしていても、第３ガイド部により第１ガイド部と第２ガイド部とを繋いでオイルレベルゲージガイドを形成することができる。従って、オイルレベルゲージガイドを形成するうえで、必ずしも第１ガイド部及び第２ガイド部を一直線上に形成したり同径に形成したりする必要はなく、それらの形成態様がシリンダブロックの形状の自由度を小さくしてしまう原因となることもない。このため、シリンダブロックの形状の自由度を大きくすることができる。

オイルレベルゲージガイドを示す断面図。 第１ガイド部、第２ガイド部、及び第３ガイド部を示す略図。 第１ガイド部、第２ガイド部、及び第３ガイド部を示す略図。 第１ガイド部、第２ガイド部、及び第３ガイド部を示す略図。

以下、オイルレベルゲージガイドの一実施形態について、図１〜図４を参照して説明する。
図１に示すように、内燃機関のシリンダブロック１には、シリンダヘッド２側の面Ａ（図中上面）からオイルパン３側の面Ｂ（図中下面）に亘って貫通するオイルレベルゲージガイド４が形成されている。

オイルレベルゲージガイド４は、面Ａで開口するようシリンダブロック１に形成された第１ガイド部４ａと、面Ｂで開口するようシリンダブロック１に形成された第２ガイド部４ｂと、を備えている。更に、オイルレベルゲージガイド４は、シリンダブロック１とは別体となるカバー５に形成された第３ガイド部４ｃも備えている。この第３ガイド部４ｃは、カバー５をシリンダブロック１に組み付けることにより、第１ガイド部４ａと第２ガイド部４ｂとを連通させるように位置する。なお、上記カバー５としては、例えばＰＣＶ（Positive Crankcase Ventilation）システムにおけるＰＣＶ室カバーがあげられる。

第１ガイド部４ａ、第２ガイド部４ｂ、及び第３ガイド部４ｃによって形成されるオイルレベルゲージガイド４には、オイルパン３内に溜まったオイルの油面の高さ位置を確認するためのオイルレベルゲージ６が挿入されている。オイルレベルゲージ６をオイルレベルゲージガイド４に挿入した状態では、オイルレベルゲージ６の先端部６ａがオイルパン３内に溜まったオイルに浸される。このため、オイルレベルゲージ６をオイルレベルゲージガイド４から引き抜いて上記先端部６ａにおけるオイルの付着位置を見ることにより、オイルパン３内に溜まったオイルの油面の高さ位置を確認することができる。

次に、オイルレベルゲージガイド４の作用について説明する。
オイルレベルゲージガイド４は、第１ガイド部４ａ及び第２ガイド部４ｂを形成したシリンダブロック１に対し、第３ガイド部４ｃを形成したカバー５を組み付けることによって形成される。すなわち、シリンダブロック１にカバー５を組み付けると、同カバー５の第３ガイド部４ｃを介して、シリンダブロック１の第１ガイド部４ａと第２ガイド部４ｂとが連通し、それら第１ガイド部４ａ、第２ガイド部４ｂ、及び第３ガイド部４ｃによってオイルレベルゲージガイド４が形成される。

仮に、第１ガイド部４ａ、第２ガイド部４ｂ、及び第３ガイド部４ｃをシリンダブロック１に形成するようにした場合、シリンダブロック１の鋳造時に鋳型を抜くことができるよう、オイルレベルゲージガイド４（第１ガイド部４ａ、第２ガイド部４ｂ、及び第３ガイド部４ｃ）を一直線状に、且つ、長さ方向について同径に形成しなければならなくなる。そして、それらのことがシリンダブロック１の形状の自由度を小さくしてしまう原因になる。しかし、上述したように、第１ガイド部４ａ及び第２ガイド部４ｂを形成したシリンダブロック１に対し、第３ガイド部４ｃを形成したカバー５を組み付けることによってオイルレベルゲージガイド４が形成されるため、上述した問題の発生を回避することができる。

すなわち、図２〜図４に示すように、第１ガイド部４ａと第２ガイド部４ｂとの位置が一致しているとき（図２）だけでなく、両者の位置が径方向にずれていたり（図３）、両者の径が異なったり（図４）していても、第３ガイド部４ｃにより第１ガイド部４ａと第２ガイド部４ｂとを繋いでオイルレベルゲージガイド４を形成することができる。詳しくは、第３ガイド部４ｃの形状を第１ガイド部４ａと第２ガイド部４ｂとを繋ぐことの可能な形状とすることにより、オイルレベルゲージガイド４を形成することができる。従って、オイルレベルゲージガイド４を形成するうえで、必ずしも第１ガイド部４ａ及び第２ガイド部４ｂを一直線上に形成したり同径に形成したりする必要はなく、それらの形成態様がシリンダブロック１の形状の自由度を小さくしてしまう原因となることもない。

以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
（１）第１ガイド部４ａ及び第２ガイド部４ｂの形成に関係してシリンダブロック１の形状の自由度が小さくなることはない。このため、シリンダブロック１の形状の自由度を大きくすることができる。

なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・第３ガイド部４ｃが形成されるカバー５としてＰＣＶ室カバー以外のものを採用してもよい。

１…シリンダブロック、２…シリンダヘッド、３…オイルパン、４…オイルレベルゲージガイド、４ａ…第１ガイド部、４ｂ…第２ガイド部、４ｃ…第３ガイド部、５…カバー、６…オイルレベルゲージ、６ａ…先端部。

Claims (1)

1. 内燃機関のシリンダブロックにおけるシリンダヘッド側の面Ａからオイルパン側の面Ｂに亘って形成されるオイルレベルゲージガイドであって、
   前記面Ａで開口するよう前記シリンダブロックに形成された第１ガイド部と、
   前記面Ｂで開口するよう前記シリンダブロックに形成された第２ガイド部と、
   前記シリンダブロックに組み付けられるカバーに形成されて前記第１ガイド部と前記第２ガイド部とを連通する第３ガイド部と、
   を備えることを特徴とするオイルレベルゲージガイド。