JP2010121537A - Pcvバルブユニットの取り付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】PCVバルブの形状に大きな制約が課されること無しに法規要件を満たすことが可能なPCVバルブユニットの取り付け構造を提供する。
【解決手段】ヘッドカバー4の上面にPCVバルブユニット97をボルト止めによって締結する。PCVバルブユニット97のバルブ組み付け部材99にはフランジ部99bが形成されており、このフランジ部99bをボルトB1,B2によってヘッドカバー4の上面に締結する。1個のボルトB2の頭部の位置をブローバイガス供給配管94に対向する位置に設定し、このブローバイガス供給配管94をPCVバルブ98から取り外さなければボルトB2を抜き取ることができない構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば自動車等に搭載されるエンジン(内燃機関)のブローバイガスを吸気系へ送るためのブローバイガス還元装置(以下、PCV(Positive Crankcase Ventilation)装置という)に備えられるPCVバルブユニットをエンジン本体等に取り付けるための取り付け構造に係る。特に、本発明は、比較的簡単な構成で法規要件を満たすための改良に関する。
従来より、自動車用エンジンには、シリンダとピストンとの隙間からクランクケース内に吹き抜けたブローバイガスを吸気系に導くためのPCV装置が備えられている。つまり、このPCV装置によって、窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を含むブローバイガスをエンジンの吸気系を経て燃焼室に送り込み、このブローバイガスの大気中への放出を防止している。また、クランクケース内に新気(外気)を導入して換気することで、ブローバイガスによるエンジンオイルの劣化を抑制し、潤滑性能等の長期維持も図っている。
この種のPCV装置は、吸気系に向けてのブローバイガス送り込み量を調整するためのPCVバルブを備えている(例えば下記の特許文献1及び特許文献2を参照)。このPCVバルブは、例えばヘッドカバー等のエンジン本体に取り付けられる。また、このPCVバルブの吐出側にはPCVホースが接続され、このPCVホースを経てブローバイガスが吸気系に導かれるようになっている。
そして、上記PCV装置の取り付け構造としては以下の法規要件(例えば、北米の法規要件)が課せられる場合がある。
つまり、「PCVバルブの取り外しが、経時劣化も考慮してPCVバルブとインテークマニホールドとの間のライン(上記PCVホース)を外すよりも困難であること」といった法規要件である。言い換えると、例えばヘッドカバーに取り付けられたPCVバルブの吐出側にPCVホースが接続されているものにあっては、このPCVバルブからPCVホースを取り外した状態でないと、PCVバルブをヘッドカバーから取り外すことができないようにすることが求められている。
これは、PCV装置の異常をエンジンの不調によって検知するためである。つまり、PCVバルブにPCVホースが繋がったまま、このPCVバルブがヘッドカバーから外れてしまった場合には、調量された大気が吸気系に流れ込むため、エンジンの不調が発生しにくく、PCV装置の異常が検知できない。これに対し、PCVバルブがヘッドカバーから外れた場合には必ずPCVホースがPCVバルブから外れているような構成にしておけば、PCVホースがPCVバルブから外れていることで比較的大量の大気(PCVバルブによる調量がなされていない大気)がPCVホースから吸気系に流れ込みエンジンの不調が発生する。このため、PCV装置の異常を検知できる。このように、PCV装置の異常がエンジンの不調によって認識できるようにするため、上記法規要件が課されている。
そして、特許文献1及び特許文献2では、この法規要件を満たすべく、PCVバルブをヘッドカバーやオイルセパレータから取り外す際には、このPCVバルブを回動させる必要があるようにし、また、PCVバルブの吐出側部分(ブローバイガス流れ方向の下流側部分)をL字形状にしておく。これにより、PCVバルブからPCVホースを取り外した状態でないと、このPCVバルブを回動させることができず、その結果、PCVバルブをヘッドカバー等から取り外すことができないようにしている。
特開2000−161040号公報 特開2000−110538号公報
しかしながら、上記各特許文献の構成にあっては、上記法規要件を満たすためのPCVバルブの形状が限定されることになる。つまり、上述した如くPCVバルブの吐出側部分をL字形状にしておき、この吐出側部分の下流端部分(水平方向に延びる部分)の延長方向に対して直交する方向に延びる軸心回りにPCVバルブを回動させることで、このPCVバルブの着脱を行うといった構成に限定されることになってしまう。これでは、PCVバルブの設計自由度が極端に小さくなってしまう。
本発明の発明者は、PCVバルブの形状に大きな制限が課されること無しに、上記法規要件を満たすことが可能なPCVバルブの取り付け構造について検討を行った。つまり、吐出側部分がL字形状とされていないPCVバルブであっても、PCVホースを取り外した状態でないと、PCVバルブをヘッドカバー等のエンジン本体から取り外すことができない構成を実現することについて考察した。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、PCVバルブの形状に大きな制約が課されること無しに上記法規要件を満たすことが可能なPCVバルブユニットの取り付け構造を提供することにある。
−課題の解決原理−
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決原理は、PCVバルブユニットを内燃機関本体等に締結している締結部材を取り外すのに、PCVバルブに対して接続状態にあるPCV配管が邪魔になる構成としておく。つまり、PCV配管が接続状態にあれば、このPCV配管が邪魔になって締結部材を取り外すことができないようにしておく。これにより、PCV配管を取り外した状態でないとPCVバルブユニットが外れないようにし、PCVバルブの形状に関わりなく上記法規要件が達成できるようにしている。
−解決手段−
具体的に、本発明は、内燃機関内部で発生したブローバイガスをPCV配管に向けて送り出すPCVバルブユニットを、内燃機関本体に取り付けるための取り付け構造を前提とする。このPCVバルブユニットの取り付け構造に対し、上記PCVバルブユニットを、締結部材によって内燃機関本体に取り付ける。そして、このPCVバルブユニットにPCV配管が接続されている状態では、PCVバルブユニットを内燃機関本体から取り外す際における上記締結部材の締結解除方向の移動軌跡上に上記PCV配管を位置させるようにしている。
ここで、PCVバルブユニットとは、PCVバルブ単体ばかりでなく、PCVバルブとエンジン本体との間に介在される部材、つまり、PCVバルブが組み付けられると共にエンジン本体に締結部材によって取り付けられる部材(後述するバルブ組み付け部材)と、PCVバルブとが一体化されたユニットをいう。
この特定事項により、PCVバルブユニットをエンジン本体から取り外す際には、先ず、PCVバルブユニットからPCV配管を取り外す。これにより、上記締結部材の締結解除方向(例えば、締結部材がボルトであればボルトの抜き取り方向)の移動軌跡上にPCV配管が存在しなくなり、締結部材の締結解除が可能となる。その後、締結部材の締結解除作業を行うことで、PCVバルブユニットは内燃機関本体から取り外される。このように、PCVバルブユニットが内燃機関本体から取り外された状態では、必ず、PCV配管がPCVバルブユニットから取り外されていることになり、上記法規要件を満たすことができる。本解決手段では、このような取り外し形態を実現するためのPCVバルブの形状としては特に限定されることがない。つまり、従来技術ではPCVバルブの吐出側部分がL字形状である必要があったが、本解決手段ではその必要はない。このため、PCVバルブの設計自由度を拡大することができる。
上記PCVバルブユニットの具体的な構成としては以下のものが挙げられる。つまり、PCVバルブユニットに、上記締結部材によって内燃機関本体に取り付けられたバルブ組み付け部材と、このバルブ組み付け部材に一体的に組み付けられたPCVバルブとを備えさせる。そして、上記バルブ組み付け部材の内部に、内燃機関内部から流れ込むブローバイガスの流線方向と、このバルブ組み付け部材の内部を流れた後にPCVバルブに流れ出すブローバイガスの流線方向とが略直交する流通路を備えさせる。また、上記PCVバルブを、この流通路の下流側端部に組み付けることで、内燃機関本体の外面に沿う方向に延びるように配設している。
これによれば、内燃機関本体の外面の延長方向とPCVバルブの軸線方向とを略平行にすることができ、内燃機関本体の外面からのPCVバルブの突出寸法を小さくできる。このため、例えばPCVバルブユニットをエンジンのヘッドカバーに取り付けた場合に、このヘッドカバーの上面からの突出寸法を小さくできて、エンジンフード(ボンネット)の高さを低く設計したり、エンジンフードとPCVバルブ上端との間のクリアランスを大きく確保したりすることができる。また、エンジン本体の一部分を外部に膨出させることで上記と同様の流通路を成形することも考えられるが、エンジン本体をダイキャスト成形する場合には、型内のキャビティ形状の複雑化に伴って溶湯の流れ込みが困難になり成形不良が生じる可能性がある。本解決手段では、別部材としてのバルブ組み付け部材を備えさせることで、エンジン本体をダイキャスト成形しながらも上記形状の流通路を得て、PCVバルブを内燃機関本体の外面に沿う方向に延びるよう配設することが可能になる。
上記締結部材として具体的には以下のものが挙げられる。つまり、締結部材を、PCVバルブユニットを内燃機関本体に取り付けるための複数のボルトとする。そして、これらボルトのうちの少なくとも1つの抜き取り方向の移動軌跡上に上記PCV配管を位置させるようにしている。
この場合、締結状態にあるボルトの頭部先端(PCV配管側の端面:例えば上端面)とPCV配管との間の間隔(クリアランス)が、ボルトのネジ部の軸線方向の長さ寸法よりも短くなるように設定しておく。これにより、PCVバルブユニットにPCV配管が接続されている状態では、ボルトの頭部がPCV配管に当たることでボルトを抜き取ることができなくなる。つまり、PCV配管をPCVバルブユニットから取り外さない限り、ボルトを抜き取ることができずPCVバルブユニットを取り外すことができなくなり、法規要件を満たすことができる。
また、PCVバルブユニットを内燃機関本体から取り外す際における上記締結部材の締結解除方向の移動軌跡上に、上記PCV配管及びPCVバルブの両方を位置させるようにしてもよい。
更に、他の構成として、PCV配管に、PCVバルブに対する接続位置から上記締結部材の締結解除方向の移動軌跡上に向けて屈曲する屈曲部を備えさせ、PCVバルブユニットにPCV配管が接続されている状態では、PCVバルブユニットを内燃機関本体から取り外す際における上記締結部材の締結解除方向の移動軌跡上に上記PCV配管の屈曲部を位置させる構成としてもよい。
本発明では、PCVバルブユニットを内燃機関本体等に締結している締結部材を取り外すのに、PCVバルブに対して接続状態にあるPCV配管が邪魔になる構成としておく。つまり、PCV配管が接続状態にあれば締結部材を取り外すことができないようにしておく。これにより、上記法規要件を満たしながらもPCVバルブの形状としては特に限定されることがないので、法規要件の遵守とPCVバルブの設計自由度の拡大とを両立できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、本発明に係るPCV装置(ブローバイガス還元装置)を自動車用直列多気筒(例えば4気筒)エンジン(内燃機関)に適用した場合について説明する。
(第1実施形態)
本実施形態の特徴であるPCVバルブユニットの取り付け構造について説明する前に、エンジンの全体構成及びPCV装置について説明する。
−エンジンの全体構成の説明−
図1は、本実施形態に係るエンジンEをクランクシャフトCの軸心に沿った方向から見たエンジン内部及び吸気系の概略構成を示す図である。このエンジンEは、例えばエンジンルーム内に横置き配置されており、図中の右方向が車体前方である。エンジンEの配置状態はこれに限るものではなく縦置き配置されたものであってもよい。
この図1に示すように、エンジンEは、シリンダブロック1の上端部に設置されたシリンダヘッド3と、このシリンダヘッド3の上端に取り付けられたヘッドカバー4とを備えている。
上記シリンダブロック1には複数(例えば4個)のシリンダ5が配設されており、これらシリンダ5の内部にピストン51が往復移動可能に収容されている。また、各ピストン51はコネクティングロッド52を介してクランクシャフトCに動力伝達可能に連結されている。更に、シリンダブロック1の下側にはクランクケース6が取り付けられており、上記シリンダブロック1内の下部からクランクケース6の内部に亘る空間がクランク室61となっている。また、このクランクケース6の更に下側にはオイル溜まり部となるオイルパン7が配設されている。
上記シリンダヘッド3には吸気ポート31を開閉するための吸気バルブ32及び排気ポート33を開閉するための排気バルブ34がそれぞれ組み付けられており、シリンダヘッド3とヘッドカバー4との間に形成されているカム室(シリンダヘッド内部空間)3Aに配置されたカムシャフト35,36の回転によって各バルブ32,34の開閉動作が行われるようになっている。
一方、シリンダヘッド3に形成されている吸気ポート31には吸気マニホールド8が接続されている。この吸気マニホールド8の上流側は、サージタンク81及びスロットルバルブ82を備えた吸気管83に連通されており、この吸気管83の上流側にはエアクリーナ84が設けられている。これにより、上記エアクリーナ84から吸気管83内に導入された空気は、サージタンク81を通じて吸気マニホールド8に導入される。
また、このエンジンEには筒内直噴タイプのインジェクタ(燃料噴射弁)37が設けられており、吸気バルブ32の開弁に伴って吸気ポート31から燃焼室38内に導入された空気は、このインジェクタ37から噴射された燃料と混合されて燃焼室38内で混合気となる。
また、この燃焼室38の頂部には点火プラグ39が配設されている。上記燃焼室38において、点火プラグ39の点火に伴う混合気の燃焼によりピストン51が往復運動する。このピストン51の往復運動は上記コネクティングロッド52を介してクランクシャフトCに伝達され、ここで回転運動に変換されて、エンジンEの出力として取り出される。
この混合気の燃焼により生じた燃焼ガスは、排気バルブ34の開弁に伴い排気ガスとして、排気ポート33を経た後、図示しない排気マニホールドに排出され、排気管を通過して外部に排出されるようになっている。尚、排気管には、触媒コンバータが設けられており、排気ガス中に含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、及び酸化窒素成分(NOx)が浄化されるようになっている。
−PCV装置の説明−
次に、本実施形態において特徴とする装置であるPCV装置9について説明する。このPCV装置9は、シリンダ5の内面とピストン51の外面との隙間からクランク室61内に吹き抜けたブローバイガスをエンジンEの吸気系に導くと共に、このクランク室61内に新気を導入して換気するためのものである。
上記PCV装置9は、クランク室61内に吹き抜けたブローバイガスをカム室3A内部に向けて抜き出すためのブローバイガス回収通路91、このブローバイガス回収通路91によって抜き出されたブローバイガスがカム室3Aを経て導入され、このブローバイガスからオイルミストを分離するための第1オイルセパレータ(負圧側オイルセパレータ)92、主として外気(新気)を導入する機能を有する第2オイルセパレータ(大気側オイルセパレータ)93、上記第1オイルセパレータ92からブローバイガスを吸気系に導くためのブローバイガス供給配管(PCV配管またはPCVホースとも呼ばれる)94、主として第2オイルセパレータ93に向けて新気を導入する機能を有する新気導入配管95、カム室3A内からクランク室61内に向けて新気を導入するための新気導入通路96を備えている。
<ブローバイガス回収通路91>
上記ブローバイガス回収通路91は、シリンダブロック1からシリンダヘッド3に亘って略鉛直方向に延びる通路として形成されている。つまり、シリンダブロック1に形成された通路91aとシリンダヘッド3に形成された通路91bとが共に同一軸心上で鉛直方向に延びて連通され、これにより、クランク室61内とカム室3Aとを連通させる通路として形成されている。
これにより、ブローバイガス回収時には、クランク室61内のブローバイガスが、このブローバイガス回収通路91を経てカム室3Aに導入されるようになっている。
尚、本実施形態では、このブローバイガス回収通路91は1本のみであるが、複数本設けられていてもよい。
<第1オイルセパレータ92>
第1オイルセパレータ92は、ヘッドカバー4の内面(下側の面)における一方側(図1における左側)に取り付けられており、セパレータケース(ブリーザケース)92aと、このセパレータケース92a内に配置された複数のバッフルプレート(図示省略)とを備えている。
上記セパレータケース92aは、上側が開放された金属製または樹脂製で略直方体形状の箱形部材であって、この開放側がヘッドカバー4の内面に取り付けられることによって、このヘッドカバー4との間で略密閉されたセパレータ室(ブローバイガス流路)92bを形成している。このセパレータケース92aのヘッドカバー4の内面に対する取り付け手段としてはボルト止め等が挙げられる。尚、ここでは、セパレータケース92aとヘッドカバー4の内面とによってセパレータ室92bを形成しているが、セパレータケース92aのみによってセパレータ室92bを形成する構成としてもよい。
そして、このセパレータケース92aには、ブローバイガス導入孔92c、オイル回収部92dがそれぞれ形成されていると共に、PCVバルブユニット97が接続されている。
上記ブローバイガス導入孔92cは、セパレータケース92aの長手方向(ヘッドカバー4に取り付けられた状態での気筒配列方向)の一方寄りの底面に形成されている。オイルセパレータ92の内部空間(セパレータ室92b)は、このブローバイガス導入孔92cによりカム室3Aに連通している。
上記オイル回収部92dは、セパレータケース92aの底面に設けられた所謂オイルプールとして構成されている。つまり、このオイル回収部92dは、セパレータケース92aの底面の一部分が凹陥され、且つこの凹陥部分の底面に比較的小径の開口が形成された構成となっている。これにより、上記セパレータケース92aの内部空間とカム室3Aとを連通していると共に、このオイルプールにオイルが貯留されることで、カム室3A内のオイルミスト等がこのオイル回収部92dからセパレータケース92aの内部空間に流れ込むことを阻止している。
また、上記PCVバルブユニット97は、PCVバルブ98と、バルブ組み付け部材99とを備えている。PCVバルブ98は、セパレータケース92aの内部空間の圧力と吸気系の吸入負圧とに応じて開弁する。このPCVバルブ98の開弁時には、セパレータケース92a内でオイルが分離除去された後のブローバイガスが、バルブ組み付け部材99の内部流通路99c及びPCVバルブ98を経てエンジンEの吸気系(スロットルバルブ82の下流側)に導入されることになる。このPCVバルブユニット97の取り付け構造については後述する。尚、上記PCVバルブ98は開閉自在な電磁弁により構成されていてもよい。
<第2オイルセパレータ93>
第2オイルセパレータ93も、上述した第1オイルセパレータ92と略同様の構成となっている。つまり、ヘッドカバー4の内面(下側の面)における他方側(図1における右側)に取り付けられており、セパレータケース93aと、このセパレータケース93a内に配置された複数のバッフルプレート(図示省略)とを備えており、ヘッドカバー4との間で略密閉されたセパレータ室93bを形成している。尚、ここでは、セパレータケース93aとヘッドカバー4の内面とによってセパレータ室93bを形成しているが、セパレータケース93aのみによってセパレータ室93bを形成する構成としてもよい。
そして、このセパレータケース93aには、新気導入孔93cが形成されている。この新気導入孔93cは、セパレータケース93aの底面であって上記カム室3Aに対応する位置に形成されている。つまり、この新気導入孔93cによって第2オイルセパレータ93のセパレータ室93bとカム室3Aとが連通している。
<ブローバイガス供給配管94>
ブローバイガス供給配管94は、上記第1オイルセパレータ92のセパレータケース92a内においてオイルが分離除去された後のブローバイガスを吸気系に導くための配管であって、上流端が上記PCVバルブ98に接続されている一方、下流端が上記吸気管83におけるスロットルバルブ82の直下流側に接続されている。これにより、上記PCVバルブ98の開放に伴い、ブローバイガスを、サージタンク81を介してエンジンEの吸気系に戻すようになっている。
<新気導入配管95>
新気導入配管95は、一端が上記吸気管83におけるスロットルバルブ82の直上流側に接続され、他端が第2オイルセパレータ93のセパレータ室93bに連通しており、主に、クランク室61内を換気するための外気(新気)を吸気系から導入する機能を果たす。
<新気導入通路96>
新気導入通路96は、シリンダヘッド3からシリンダブロック1に亘って略鉛直方向に延びる通路として形成されている。つまり、シリンダヘッド3に形成された通路96aとシリンダブロック1に形成された通路96bとが共に同一軸心上で鉛直方向に延びて連通され、これにより、カム室3Aとクランク室61とを連通させる通路として形成されている。
これにより、上記第2オイルセパレータ93からカム室3Aに導入された新気が新気導入通路96を経てクランク室61内に導入され、このクランク室61内が換気されるようになっている。
また、この新気導入通路96はオイル戻し通路も兼用している。つまり、第1オイルセパレータ92において分離除去され且つカム室3Aに流下してきたオイルを、その自重によりオイルパン7に回収するようになっている。尚、後述するように、エンジンEの高回転・高負荷時にあっては、第2オイルセパレータ93において分離除去されたオイルも、この通路96によりオイルパン7に向けて回収されることになる。
尚、本実施形態では、この新気導入通路96は各気筒間にそれぞれ備えられている(本実施形態に係るエンジンEは4気筒であるので、新気導入通路96は3本備えられている)。この本数はこれに限られるものではない。
また、上記各オイルセパレータ92,93の容量や、ブローバイガス回収通路91及び新気導入通路96の通路面積等は、エンジンEの排気量やブローバイガスの発生量等に適したブローバイガス回収能力が発揮できるように適宜設計される。
−PCVバルブユニット97の取り付け構造−
次に、本実施形態の特徴部分である上記PCVバルブユニット97の取り付け構造について説明する。
図2は、PCVバルブユニット97の取り付け部分であるヘッドカバー4の上面付近を示す平面図である。また、図3はその側面図である。
これらの図に示すように、PCVバルブユニット97は、ヘッドカバー4の上面にボルト止めによって締結されている。具体的には、上述した如く、PCVバルブユニット97は、ヘッドカバー4の上面に締結されたバルブ組み付け部材99と、このバルブ組み付け部材99に組み付けられたPCVバルブ98とを備えた構成となっている。
<バルブ組み付け部材99>
上記バルブ組み付け部材99は、例えば金属製であって鋳造加工によって成形されている。また、このバルブ組み付け部材99は、本体部99aとフランジ部99bとを備えている。
上記バルブ組み付け部材99の本体部99aは、内部にブローバイガスを流すための流通路99cが形成されている(図2及び図3の破線を参照)。この流通路99cは、互いに連通する第1流通路99d及び第2流通路99eにより成っている。第1流通路99dは、一端が上記第1オイルセパレータ92のセパレータ室92bに連通し且つ鉛直方向に延びている。一方、第2流通路99eは、上記第1流通路99dの上端部に連通して水平方向に延びている。この第2流通路99eの下流端は、本体部99aの側面(図2及び図3における右側の側面)に開放している。このように、バルブ組み付け部材99は、内部にL字状の流通路99cが形成されており、第1オイルセパレータ92のセパレータ室92bから回収したブローバイガスを、一旦鉛直上方に抜き取った後に、PCVバルブ98に向けて水平方向に流すようになっている。
また、上記バルブ組み付け部材99のフランジ部99bは、上記本体部99aの下端部に連続して形成されており、図2及び図3における左右方向(気筒配列方向に対して直交する水平方向)の一方側(図2及び図3における左側)に延びる第1フランジ部99fと他方側(図2及び図3における右側)に延びる第2フランジ部99gとを備えている。これらフランジ部99f,99gには、その厚さ方向に貫通するボルト挿通孔99h,99iがそれぞれ形成されている。上記ヘッドカバー4には、これらボルト挿通孔99h,99iに対応する雌ネジ孔(図示省略)が形成されている。このため、各フランジ部99f,99gそれぞれのボルト挿通孔99h,99iとヘッドカバー4の雌ネジ孔とを位置合わせした状態で、これらにボルトB1,B2をねじ込むことによって、バルブ組み付け部材99がヘッドカバー4の上面に一体的に取り付けられている。尚、バルブ組み付け部材99のフランジ部99bの下面とヘッドカバー4の上面との間にはシール材Sが介在されており、これらバルブ組み付け部材99とヘッドカバー4との合わせ面同士の間からのブローバイガスの漏れを防止している。
<PCVバルブ98>
PCVバルブ98は、上述した如くバルブ組み付け部材99の第2流通路99eの下流端に装着されている。このPCVバルブ98の内部構造としては、従来と同様に、内部通路に収容されて軸線方向にスライド移動自在なバルブ本体(図示省略)と、このバルブ本体を一方向(閉弁方向)に付勢するコイルスプリング(図示省略)とを備えている(例えば特開2007−231785号公報に開示されている構成を参照)。これにより、PCVバルブ98は、セパレータケース92aの内部空間の圧力と吸気系の吸入負圧とに応じて上記コイルスプリングの付勢力に抗してバルブ本体が移動することで開弁するようになっている。
このPCVバルブ98の吐出側には、上記ブローバイガス供給配管94が接続されており、PCVバルブ98が開放した場合に、ブローバイガス供給配管94に向けてブローバイガスが排出されるようになっている。尚、このブローバイガス供給配管94は、例えばゴム製のホース(PCVホース)で形成されており、PCVバルブ98の吐出側の端部から引き抜くことで、PCVバルブ98からの取り外しが可能となっている。
そして、本実施形態の特徴として、このPCVバルブ98と、上記バルブ組み付け部材99の第2フランジ部99gに形成されているボルト挿通孔99iとの関係が挙げられる。
具体的には、PCVバルブ98の吐出側の先端部と、ボルト挿通孔99iに挿通されているボルトB2を抜き取る際の抜き取り方向の移動軌跡(締結解除方向の移動軌跡)とが重なり合わないように、ボルト挿通孔99iの位置が設定されている。これにより、PCVバルブ98の吐出側にブローバイガス供給配管94が接続されている状態では、ボルトB2の抜き取り方向の移動軌跡上にブローバイガス供給配管94が位置していることになり、このブローバイガス供給配管94の存在が、ボルトB2の抜き取り作業の邪魔になるようになっている(図3の二点鎖線を参照)。言い換えると、ブローバイガス供給配管94をPCVバルブ98から取り外さなければボルトB2の抜き取りが行えないようになっている。
−PCV装置9の動作説明−
ここで、上述の如く構成されたPCV装置9の動作について簡単に説明する。
<エンジンEの定常運転時>
エンジンEの定常運転時(高回転・高負荷時以外の動作時)には、エンジンEの駆動に伴い、吸気管83を流れる吸気(新気)の一部は、新気導入配管95から第2オイルセパレータ93に流入する。そして、この第2オイルセパレータ93に流入した新気は、新気導入通路96を経てクランク室61内に導入され、このクランク室61内を換気する。
一方、エンジンEの圧縮行程や膨張行程においてシリンダ5とピストン51との隙間からクランク室61内に吹き抜けたブローバイガスは、上記ブローバイガス回収通路91をカム室3Aに向けて流れていく。
そして、このカム室3Aに流れ込んだブローバイガスは、上記ブローバイガス導入孔92cから第1オイルセパレータ92の内部空間(セパレータ室92b)に流入する。このようにしてセパレータケース92a内に流入したブローバイガスは、このセパレータケース92a内をその長手方向に沿って各バッフルプレートに衝突しながら流れていくことにより、所謂慣性衝突作用によってオイルミストが捕捉される。これにより、ブローバイガスとオイルミストとが分離される。
そして、オイルミストが分離除去されたブローバイガスは、セパレータケース92a内の下流端(長手方向の一端側)に達し、上記バルブ組み付け部材99の流通路99c及びPCVバルブ98を経て、ブローバイガス供給配管94に流出された後、吸気管83に導入される(図1に実線で示す矢印を参照)。一方、分離後のオイルは、セパレータケース92aのオイル回収部92dから排出され、カム室3Aを経て新気導入通路96によりオイルパン7に向けて回収される。
<エンジンEの高回転・高負荷時>
次に、エンジンEの高回転・高負荷時におけるブローバイガス、オイルの流通状態について説明する。
この高回転・高負荷時はブローバイガス発生量が増大する状況にある。この場合、クランク室61内からブローバイガス回収通路91を経てカム室3Aに流れ込んだブローバイガスの一部は、上記ブローバイガス導入孔92cから第1オイルセパレータ92の内部空間(セパレータ室92b)に流入する。このブローバイガスは、上述と同様の動作により、第1オイルセパレータ92によるオイル分離作用により、殆どオイルが存在しない状態となってエンジンEの吸気管83へ戻される。
尚、カム室3Aに流れ込んだ他のブローバイガスは、上記新気導入孔93cから第2オイルセパレータ93に流れ込み、ここでオイルが分離除去された後、エンジンEの吸気管83へ戻される。この第2オイルセパレータ93の内部におけるオイル分離動作は、上述した第1オイルセパレータ92におけるオイル分離動作と同様にして行われる。また、この第2オイルセパレータ93で分離されたオイルは図示しないオイル排出孔からカム室3Aに流下され、新気導入通路96によりオイルパン7に向けて回収されることになる。
−PCVバルブユニット97の取り外し作業−
次に、上述の如く構成されたPCVバルブユニット97の取り外し作業について説明する。このPCVバルブユニット97をヘッドカバー4から取り外す場合、上記バルブ組み付け部材99をヘッドカバー4の上面に締結しているボルトB1,B2を抜き取る必要がある。
第1フランジ部99fの上部には他の部材(ブローバイガス供給配管94)が存在していない。つまり、ボルトB1の抜き取り方向の移動軌跡上に他の部材が位置していないため、ボルトB1の抜き取り作業が可能である。
これに対し、第2フランジ部99gの上部にはブローバイガス供給配管94が存在している。つまり、ボルトB2の抜き取り方向の移動軌跡上にブローバイガス供給配管94が位置している。このため、このブローバイガス供給配管94の存在が、ボルトB2の抜き取り作業の邪魔になる。言い換えると、ブローバイガス供給配管94をPCVバルブ98から取り外さなければボルトB2の抜き取りが行えないようになっている。従って、図4に示すように、ブローバイガス供給配管94をPCVバルブ98から取り外した状態で、ボルトB2の抜き作業を行うことになる。
このようにして各ボルトB1,B2を抜き取ることで、PCVバルブユニット97をヘッドカバー4から取り外すことが可能になる。
以上のように、本実施形態では、PCVバルブユニット97がヘッドカバー4の上面から取り外された状態では、必ず、ブローバイガス供給配管94がPCVバルブユニット97から取り外されていることになり、上述した法規要件を満たすことができる。このような取り外し形態を実現するためのPCVバルブ98の形状としては特に限定はされることはない。つまり、従来技術ではPCVバルブの吐出側部分がL字形状である必要があったが、本実施形態ではその必要はない。このため、PCVバルブ98の設計自由度を拡大することができる。
また、本実施形態では、PCVバルブ98とヘッドカバー4の上面との間にバルブ組み付け部材99を介在させたことで、PCVバルブ98を横向き配置(軸線方向を水平方向にする配置)とすることができ、ヘッドカバー4の上面からのPCVバルブ98の突出寸法を小さくすることができる。このため、ヘッドカバー4の上面からのPCVバルブ98の突出寸法を小さくできてエンジンフード(ボンネット)の高さを低く設計したり、エンジンフードとPCVバルブ98の上端との間のクリアランスを大きく確保したりすることができる。
(変形例)
次に、変形例について説明する。本変形例は、バルブ組み付け部材99をヘッドカバー4の上面に締結するためのボルトB2の位置が上記第1実施形態のものと異なっている。その他の構成及び動作は第1実施形態と同様である。従って、ここでは第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図5は、本変形例における、PCVバルブユニット97の取り付け部分であるヘッドカバー4の上面付近を示す側面図である。
この図5に示すように、本変形例では、第2フランジ部99gのボルト挿通孔99iに挿通されるボルトB2の抜き取り方向の移動軌跡上にブローバイガス供給配管94だけでなくPCVバルブ98も位置している。つまり、ブローバイガス供給配管94及びPCVバルブ98の存在が、ボルトB2の抜き取り作業の邪魔になる構成となっている。これによっても上記第1実施形態の場合と同様の効果が得られる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態は、上記バルブ組み付け部材99を備えさせることなく、PCVバルブ98を直接的にヘッドカバー4の上面に締結する構成としたものである。その他の構成及び動作は第1実施形態と同様である。従って、ここでも第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図6は、本変形例における、PCVバルブ98(PCVバルブユニット)の取り付け部分であるヘッドカバー4の上面付近を示す側面図である。
この図6に示すように、本実施形態に係るPCVバルブ98は、その軸線がヘッドカバー4の上面に対して直交する方向に延びるように取り付けられる。つまり、立設状態でPCVバルブ98は取り付けられている。また、このPCVバルブ98には、ヘッドカバー4の上面に締結するためのフランジ部98aが一体的に形成されている。このフランジ部98aは、PCVバルブ98の軸線方向(図6における上下方向)に対して直交する方向に延びており、図6における左右方向(気筒配列方向に対して直交する水平方向)の一方側(図6における左側)に延びる第1フランジ部98bと他方側(図6における右側)に延びる第2フランジ部98cとを備えている。これらフランジ部98b,98cには、その厚さ方向に貫通するボルト挿通孔98d,98eがそれぞれ形成されている。上記ヘッドカバー4には、これらボルト挿通孔98d,98eに対応する雌ネジ孔(図示省略)が形成されている。このため、各フランジ部98b,98cそれぞれのボルト挿通孔98d,98eとヘッドカバー4の雌ネジ孔とを位置合わせした状態で、これらにボルトB1,B2をねじ込むことによって、PCVバルブ98がヘッドカバー4の上面に一体的に取り付けられている。
そして、本実施形態におけるブローバイガス供給配管94におけるPCVバルブ98の吐出側端(上端)に対する接続部分には、ガイドパイプ94aが備えられている。このガイドパイプ94aは、金属または樹脂製のパイプで成っている。また、このガイドパイプ94aは、複数箇所で屈曲されており、その一部分が、ボルトB2の抜き取り方向の移動軌跡上に位置している。具体的には、ボルトB2の配設位置に向けて下側に延びた後にブローバイガス供給配管94に向けて水平方向に延びる屈曲部94bを備えている。
このため、このガイドパイプ94aの存在が、ボルトB2の抜き取り作業の邪魔になる。言い換えると、ガイドパイプ94aをPCVバルブ98から取り外さなければボルトB2の抜き取りが行えないようになっている。従って、図7に示すように、ガイドパイプ94aをブローバイガス供給配管94と共にPCVバルブ98から取り外した状態で、ボルトB2の抜き作業を行うことになる。
このようにして各ボルトB1,B2を抜き取ることで、PCVバルブ98をヘッドカバー4から取り外すことが可能になる。
このため、本実施形態にあっても、PCVバルブ98がヘッドカバー4の上面から取り外された状態では、必ず、ブローバイガス供給配管94がPCVバルブ98から取り外されていることになり、上述した法規要件を満たすことができる。このような取り外し形態を実現するためのPCVバルブ98の形状としては特に限定はされることはない。つまり、従来技術ではPCVバルブの吐出側部分がL字形状である必要があったが、本実施形態ではその必要はない。このため、PCVバルブ98の設計自由度を拡大することができる。
−他の実施形態−
以上説明した各実施形態及び変形例は、本発明を自動車に搭載された直噴式4気筒ガソリンエンジンに適用した場合について説明した。本発明は、自動車用に限らず、その他の用途に使用されるエンジンにも適用可能である。また、気筒数やエンジン形式(直列型やV型や水平対向型等の別)についても特に限定されるものではない。更には、ポート噴射式ガソリンエンジンやディーゼルエンジンに適用してもよい。
また、上記各実施形態及び変形例では、第1及び第2の2つのオイルセパレータ92,93を備えたPCV装置9に本発明を適用した場合について説明したが、第1オイルセパレータ92のみを備えたPCV装置9に対しても本発明は適用可能である。
また、上記各実施形態及び変形例では、PCVバルブ98をヘッドカバー4に取り付けた場合について説明した。本発明は、これに限らず、シリンダブロック1やシリンダヘッド3の側面にPCVバルブ98を取り付ける場合にも適用可能である。
第1実施形態に係るエンジンをクランクシャフトの軸心に沿った方向から見たエンジン内部及び吸気系の概略構成を示す図である。 第1実施形態に係るPCVバルブユニットの取り付け部分を示す平面図である。 第1実施形態に係るPCVバルブユニットの取り付け部分を示す側面図である。 第1実施形態におけるPCVバルブユニットの取り外し作業を説明するための側面図である。 変形例に係るPCVバルブユニットの取り付け部分を示す側面図である。 第2実施形態に係るPCVバルブユニットの取り付け部分を示す側面図である。 第2実施形態におけるPCVバルブの取り外し作業を説明するための側面図である。
符号の説明
4 ヘッドカバー(内燃機関本体)
94 ブローバイガス供給配管(PCV配管)
94a ガイドパイプ
94b 屈曲部
97 PCVバルブユニット
98 PCVバルブ
99 バルブ組み付け部材
99c 流通路
E エンジン(内燃機関)
B1,B2 ボルト(締結部材)

Claims (5)

  1. 内燃機関内部で発生したブローバイガスをPCV配管に向けて送り出すPCVバルブユニットを、内燃機関本体に取り付けるための取り付け構造において、
    上記PCVバルブユニットは、締結部材によって内燃機関本体に取り付けられており、このPCVバルブユニットにPCV配管が接続されている状態では、PCVバルブユニットを内燃機関本体から取り外す際における上記締結部材の締結解除方向の移動軌跡上に上記PCV配管が位置していることを特徴とするPCVバルブユニットの取り付け構造。
  2. 上記請求項1記載のPCVバルブユニットの取り付け構造において、
    上記PCVバルブユニットは、上記締結部材によって内燃機関本体に取り付けられたバルブ組み付け部材と、このバルブ組み付け部材に一体的に組み付けられたPCVバルブとを備えており、
    上記バルブ組み付け部材の内部には、内燃機関内部から流れ込むブローバイガスの流線方向と、このバルブ組み付け部材の内部を流れた後にPCVバルブに流れ出すブローバイガスの流線方向とが略直交する流通路を備えており、
    上記PCVバルブは、上記流通路の下流側端部に組み付けられることで、内燃機関本体の外面に沿う方向に延びて配設されていることを特徴とするPCVバルブユニットの取り付け構造。
  3. 上記請求項1または2記載のPCVバルブユニットの取り付け構造において、
    上記締結部材は、PCVバルブユニットを内燃機関本体に取り付けるための複数のボルトであって、これらボルトのうちの少なくとも1つの抜き取り方向の移動軌跡上に上記PCV配管が位置していることを特徴とするPCVバルブユニットの取り付け構造。
  4. 上記請求項1、2または3記載のPCVバルブユニットの取り付け構造において、
    上記PCVバルブユニットを内燃機関本体から取り外す際における上記締結部材の締結解除方向の移動軌跡上には、上記PCV配管及びPCVバルブの両方が位置していることを特徴とするPCVバルブユニットの取り付け構造。
  5. 上記請求項1〜4のうち何れか一つに記載のPCVバルブユニットの取り付け構造において、
    上記PCV配管は、PCVバルブに対する接続位置から上記締結部材の締結解除方向の移動軌跡上に向けて屈曲する屈曲部を備えており、PCVバルブユニットにPCV配管が接続されている状態では、PCVバルブユニットを内燃機関本体から取り外す際における上記締結部材の締結解除方向の移動軌跡上に上記PCV配管の屈曲部が位置していることを特徴とするPCVバルブユニットの取り付け構造。
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