JP6394215B2 - 内燃機関のオイル分離構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のオイル分離構造に関し、特に、ブローバイガスからオイルを分離する内燃機関のオイル分離構造に関する。
従来、自動車等に搭載された内燃機関のオイル分離構造として、ブローバイガスからオイルを分離するオイルセパレータ室(オイル分離室に相当)を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このオイルセパレータ室は、シリンダブロックの側面に形成されており、オイルセパレータ室は、ブローバイガス導入孔を通してクランク室に連通している。
オイルセパレータ室には、複数のオイルバッフルが設けられており、クランク室からブローバイガス導入孔を通してオイルセパレータ室に流入したブローバイガスは、オイルバッフルに衝突してブローバイガスからオイルが分離される。
オイルが分離されたブローバイガスは、オイルセパレータ室から吸気管を通して再度燃焼室に送り込まれ、燃焼室で混合気と共に再度燃焼される。これにより、オイルパンに貯留されるオイルがブローバイガスにより劣化することを防止できる。
実開昭64−3015号公報
しかしながら、このような従来の内燃機関のオイル分離構造にあっては、オイルセパレータ室が1つのブローバイガス導入孔を介してクランク室に連通するだけである。このため、クランク室の内圧が高くなると、クランク室の圧力を、ブローバイガス導入孔を通してオイルセパレータ室に逃がすので、クランク室内の圧力を速やかに下げることができず、クランク室の内圧が上昇することを抑制し難い。
このため、オイルパンに貯留されるオイルがブローバイガス導入孔を通してオイルセパレータ室に流入してしまい、このオイルに邪魔されてオイルセパレータ室でブローバイガスからオイルを容易に分離できなくなり、オイルの分離性能が悪化してしまうおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、クランク室の内圧が上昇することを抑制でき、オイルの分離性能を向上できる内燃機関のオイル分離構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、シリンダブロックおよびシリンダヘッドの端部に、クランク軸の駆動力をカム軸に伝達するタイミングチェーンを覆うチェーンケースが取付けられることにより、チェーンケース、シリンダブロックおよびシリンダヘッドによって囲まれるチェーン収容室を有し、シリンダブロックの内部に、チェーン収容室に連通するクランク室を有し、シリンダブロックの側面に、ブローバイガス中のオイルを分離するオイル分離室が設けられた内燃機関のオイル分離構造であって、オイル分離室は、クランク室およびチェーン収容室から導入されるブローバイガス中のオイルを分離するオイル分離室であり、オイル分離室が、チェーン収容室に連通し、チェーン収容室内のブローバイガスが流入する第1の流入口を有する第1のオイル分離室と、クランク室に連通し、クランク室内のブローバイガスが流入する第2の流入口を有し、第1のオイル分離室の容積が、第2のオイル分離室の容積よりも大きいものから構成されている。
本発明によれば、オイル分離室が、チェーン収容室に連通し、チェーン収容室内のブローバイガスが流入する第1の流入口を有する第1のオイル分離室と、クランク室に連通し、クランク室内のブローバイガスが流入する第2の流入口を有する第2のオイル分離室とを有する。
これにより、オイル分離室を第1の流入口およびチェーン収容室を通してクランク室に連通させるとともに、第2の流入口を通してクランク室に連通できる。このため、クランク室の内圧が上昇したときに、クランク室の圧力を第1の流入口および第2の流入口を通してオイル分離室に逃がすことができ、クランク室の圧力上昇を速やかに抑制できる。
したがって、例えば、オイルパンに貯留されるオイルがオイル分離室に流入することを抑制でき、オイル分離室においてブローバイガスからオイルを確実に分離できる。この結果、オイルの分離性能を向上できる。
図1は、本発明の内燃機関のオイル分離構造の一実施形態を示す図であり、ブローバイガス処理装置の概略構成図である。 図2は、本発明の内燃機関のオイル分離構造の一実施形態を示す図であり、ブローバイガス処理装置を備えた内燃機関の正面図である。 図3は、本発明の内燃機関のオイル分離構造の一実施形態を示す図であり、図2のIII−III方向矢視断面図である。 図4は、本発明の内燃機関のオイル分離構造の一実施形態を示す図であり、シリンダヘッドカバーおよびチェーンケースを取り外した状態のブローバイガス処理装置を備えた内燃機関の斜視図である。 図5は、本発明の内燃機関のオイル分離構造の一実施形態を示す図であり、カバー部材を取り外した状態のシリンダブロックの斜視図である。 図6は、本発明の内燃機関のオイル分離構造の一実施形態を示す図であり、オイル分離室の拡大図である。 図7は、本発明の内燃機関のオイル分離構造の一実施形態を示す図であり、オイル分離室の拡大斜視図である。 図8は、本発明の内燃機関のオイル分離構造の一実施形態を示す図であり、カバー部材が取付けられたシリンダブロックの斜視図である。 図9は、本発明の内燃機関のオイル分離構造の一実施形態を示す図であり、カバー部材の斜視図である。 図10は、本発明の内燃機関のオイル分離構造の一実施形態を示す図であり、第1のオイル分離室でブローバイガスが滞留する状態を示す図である。
以下、本発明に係る内燃機関のオイル分離構造の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図10は、本発明に係る一実施形態の内燃機関のオイル分離構造を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1〜図4において、内燃機関としてのエンジン1は、シリンダブロック2と、シリンダブロック2の上部に設けられたシリンダヘッド3と、シリンダヘッド3の上部に設けられたシリンダヘッドカバー4と、シリンダブロック2の下部に設けられたオイルパン5とを備えている。
図1において、シリンダブロック2にはシリンダ27内に上下動自在に収容されたピストン28と、ピストン28の上下運動を回転運動に変換するクランク軸6等が収容されており、シリンダブロック2の下部にはクランク軸6を回転自在に支持するクランクケース2Aが一体的に設けられている。また、クランクケース2Aとオイルパン5との間にはクランク室24が形成されている。
図1、図4において、シリンダヘッド3は、シリンダ27の配列方向に沿って延び、吸気カム7aを備えたカム軸としての吸気カム軸7と、吸気カム軸7と平行に配置されてシリンダ27の配列方向に沿って延び、排気カム8aを備えたカム軸としての排気カム軸8とを備えている。
本実施形態のエンジン1は、吸気カム軸7および排気カム軸8が収容されるシリンダヘッド3とシリンダヘッドカバー4との間の空間が動弁室13を構成している。また、吸気カム軸7および排気カム軸8は、複数のカムキャップ3Aによってシリンダヘッド3に回転自在に支持されている。
図1において、シリンダヘッド3には吸気ポート29および排気ポート30が形成されており、吸気ポート29および排気ポート30は、吸気カム7aおよび排気カム8aの回転に伴って駆動される吸気バルブ31および排気バルブ32によって開閉される。
シリンダヘッド3には吸気マニホールド33が取付けられており、吸気マニホールド33には吸気管34を介してエアクリーナ35が接続されている。エアクリーナ35は、外部から取り入れられる吸入空気Aiを浄化する。
エアクリーナ35によって浄化された吸入空気Aiは、吸気管34から吸気マニホールド33に吸入され、吸気マニホールド33から各吸気ポート29を介して各シリンダ27に分配されて吸入される。
吸気管34にはスロットルバルブ34Aが設けられており、このスロットルバルブ34Aは、シリンダ27に吸入される空気量を調整する。
図4において、吸気カム軸7の端部には吸気カムスプロケット9が設けられており、吸気カムスプロケット9にはタイミングチェーン11が巻回されている。排気カム軸8の端部には排気カムスプロケット10が設けられており、この排気カムスプロケット10にはタイミングチェーン11が巻回されている。
クランク軸6の端部にはクランクスプロケット12が設けられており、クランクスプロケット12にはタイミングチェーン11が巻回されている。これにより、クランク軸6の回転は、クランクスプロケット12からタイミングチェーン11を介して吸気カムスプロケット9および排気カムスプロケット10に伝達され、吸気カム軸7および排気カム軸8が回転する。
吸気カム7aおよび排気カム8aが回転すると、吸気バルブ31および排気バルブ32がそれぞれ吸気ポート29および排気ポート30(図1参照)を開閉することで、シリンダ27の上部に形成された燃焼室14(図1参照)と吸気ポート29および排気ポート30とを連通および遮断する。このようにタイミングチェーン11によって吸気バルブ31および排気バルブ32がクランク軸6の回転に応じて作動される。
図2、図3において、シリンダブロック2およびシリンダヘッド3の端部(エンジン1の前面側)にはチェーンケース21が設けられている。チェーンケース21は、タイミングチェーン11を覆うとともに、シリンダブロック2とチェーンケース21との間でチェーン収容室22を形成しており(図3参照)、チェーン収容室22は、クランク室24に連通している。
図3、図5〜図7において、シリンダブロック2の側面2Bにはオイル分離室17が形成されており、オイル分離室17は、4つのオイル分離室41〜44を備えている。ここで、本実施形態のオイル分離室41は、本発明の第1のオイル分離室を構成し、オイル分離室42は、本発明の第2のオイル分離室を構成する。また、本実施形態のオイル分離室43は、本発明の第3のオイル分離室を構成し、オイル分離室44は、本発明の第4のオイル分離室を構成する。
オイル分離室41には流入口41Aが形成されており、流入口41Aは、シリンダブロック2に形成された連通路23を介してチェーン収容室22に連通している(図3参照)。これにより、クランク室24からチェーン収容室22に流れるブローバイガスは、連通路23から流入口41Aを通してオイル分離室41に流入する。
オイル分離室42に流入口42Aが形成されており、流入口42Aは、シリンダブロック2に形成された連通路20を介してクランク室24に連通している(図3参照)。これにより、クランク室24のブローバイガスは、連通路20から流入口42Aを通してオイル分離室42に直接、流入する。
また、オイル分離室41の容積は、オイル分離室42の容積よりも大きく形成されており、本実施形態のオイル分離室41に収容される単位体積当たりのブローバイガスの量は、オイル分離室42に収容される単位体積当たりのブローバイガスの量よりも多い。ここで、本実施形態の流入口41Aは、本発明の第1の流入口を構成し、流入口42Aは、本発明の第2の流入口を構成する。
オイル分離室43は、オイル分離室41およびオイル分離室42の間に設けられている。オイル分離室41は、オイル分離室43に連通する連通孔45Aを備えた仕切壁45によってオイル分離室43と分離されている。
オイル分離室42は、仕切壁46によってオイル分離室43と分離しており、仕切壁46は、連通孔46aが形成され、オイル分離室43の一部とオイル分離室42とを上下方向に分離する上壁部46Aを有する。ここで、本実施形態の仕切壁45は、本発明の第1の仕切壁を構成し、仕切壁46は、本発明の第2の仕切壁を構成する。
オイル分離室43には衝突壁47が設けられており、衝突壁47は、連通孔45Aに対向している。衝突壁47の幅は、オイル分離室43の深さよりも小さく形成されており、仕切壁45の連通孔45Aから仕切壁45と衝突壁47との間の空間に流入したブローバイガスは、衝突壁47の幅方向に指向されてオイル分離室43に流入する。
本実施形態のオイル分離室17は、オイル分離室41がオイル分離室42、43に対してチェーン収容室22側に設けられている。また、オイル分離室44は、オイル分離室41と反対側においてオイル分離室43に隣接して設けられている。
オイル分離室43とオイル分離室44とは仕切壁49によって仕切られている。仕切壁49には導入孔49Aが形成されており、導入孔49Aは、オイル分離室43とオイル分離室44とを連通し、ブローバイガスをオイル分離室43からオイル分離室44に導入する。
オイル分離室44には衝突壁50が設けられており、衝突壁50は、導入孔49Aに対向している。衝突壁50の幅は、オイル分離室44の深さよりも小さく形成されており、仕切壁49の導入孔49Aから仕切壁49と衝突壁50との間の空間に流入したブローバイガスは、衝突壁47の幅方向に指向されてオイル分離室44に流入する。
オイル分離室42とオイル分離室44とは仕切壁49の下部によって分離されており、仕切壁49の下部にはオイル落とし穴49Bが形成されている。オイル分離室44においてブローバイガスから分離されたオイルは、オイル落とし穴49Bを通してオイル分離室42に流入する。
仕切壁45の底部にはオイル落とし穴45bが形成されており(図7参照)、オイル分離室41においてブローバイガスから分離されたオイルは、オイル落とし穴45bを通してオイル分離室43に流入する。仕切壁46の下部にはオイル落とし穴46bが形成されており、オイル分離室43においてブローバイガスから分離されたオイルは、オイル落とし穴46Bを通してオイル分離室42に流入する。ここで、オイル分離室41〜43の底面は、オイル分離室41の底面から流入口42Aに向かうに従って下方に傾斜している。
オイル分離室41、43、44からオイル分離室42に流入したオイルは、オイル分離室42の底面に沿って流入口42Aに流れることにより、流入口42Aから連通路20に流入し、連通路20を通してオイルパン5に戻される。
図9に示すように、シリンダブロック2の側面2Bには図示しないボルトによってカバー部材52が取付けられており、図8に示すように、カバー部材52は、平板状の板から構成されている。カバー部材52の上部には導出穴52aが形成されており、導出穴52aは、オイル分離室44に対向している。
図1において、導出穴52aは、ブローバイガス導出管36を介して吸気マニホールド33に連通している。このため、オイル分離室44に流入したブローバイガスは、エンジン1の吸入負圧によってブローバイガス導出管36から吸気マニホールド33を通して吸気管34に吸引される。
吸気マニホールド33に吸引されたブローバイガスは、エンジン1の燃焼室14に導入されて混合気と共に燃焼室14で燃焼される。
オイル分離室44とブローバイガス導出管36との間にはPCVバルブ37が設けられており、PCVバルブ37は、オイル分離室44からブローバイガス導出管36に流れるブローバイガス流量を調整する。
図1において、シリンダヘッドカバー4とスロットルバルブ34Aに対して上流側の吸気管34とは、新気導入管38によって接続されており、新気導入管38は、吸入空気Aiの一部、すなわち、新気Anを動弁室13に導入する。
シリンダブロック2およびシリンダヘッド3には新気流入通路39が形成されており、新気流入通路39は、動弁室13とクランク室24とを連通している。吸入負圧によって新気導入管38から動弁室13に導入された新気Anは、チェーン収容室22から連通路23および流入口41Aを通してオイル分離室41に導入される。
また、動弁室13に導入された新気Anは、新気流入通路39からクランク室24、連通路20および流入口42Aを通してオイル分離室42に導入される。オイル分離室41、42に導入されるブローバイガスは、オイル分離室43を通してオイル分離室44に吸入された後、ブローバイガス導出管36から吸気マニホールド33を介してシリンダ27に導入される。これにより、動弁室13、チェーン収容室22およびクランク室24を含んだエンジン1の内部が新気Anによって換気される。なお、シリンダブロック2にはチェーン収容室22において、タイミングチェーン11に潤滑用のオイルを噴射するオイルジェット61が設けられる。
次に、作用を説明する。
チェーン収容室22において、オイルジェット61からタイミングチェーン11にオイルが噴射されることでタイミングチェーン11の潤滑が行われる。このため、チェーン収容室22の換気が十分に行われないと、チェーン収容室22に導入されるブローバイガス中に含まれるNOx(窒素酸化物)と水分が反応して硝酸が生成され、オイルがこの硝酸によって凝集し、スラッジが発生する。
このスラッジは、タール状の物質であり、スラッジがエンジン1を潤滑するオイルに混入すると、オイルの劣化を引き起してしまい、油圧系の作動不良やクランク軸6、吸気カム軸7および排気カム軸8等の摺動部材の潤滑不良を引き起こしてしまい、エンジン1の摺動抵抗が増大してエンジン1の燃費が悪化してしまう。
本実施形態のエンジン1は、シリンダブロック2に、オイル分離室41とチェーン収容室22とを連通する連通路23を有し、連通路23が流入口41Aを通してオイル分離室41に連通している。
これにより、チェーン収容室22からオイル分離室41にブローバイガスを直接流すことができる。このため、連通路23を通してチェーン収容室22を直接換気でき、チェーン収容室22にスラッジが発生することを防止できる。
チェーン収容室22から連通路23を通してオイル分離室41に向かって流れるブローバイガスは、流入口41Aからオイル分離室41に流入する。このブローバイガスは、連通孔45Aを通して流路が絞られることにより、流速が上昇して衝突壁47に衝突する。これにより、ブローバイガスからオイルが分離され、分離されたオイルは、衝突壁47に沿って下方に落下する。
衝突壁47に衝突してオイルが分離されたブローバイガスは、衝突壁47と仕切壁45との間の空間を通してオイル分離室43に流入する。
一方、クランク室24から連通路20を通してオイル分離室42に向かって流れるブローバイガスは、流入口42Aからオイル分離室42に流入する。このブローバイガスは、仕切壁46の上壁部46Aに衝突することにより、ブローバイガスからオイルが分離され、分離されたオイルは、オイル分離室42の底面に落下する。
本実施形態のオイル分離構造によれば、オイル分離室17が、チェーン収容室22に連通し、チェーン収容室22内のブローバイガスが流入する流入口41Aを有するオイル分離室41と、クランク室24に連通し、クランク室24内のブローバイガスが流入する流入口42Aを有するオイル分離室42とを有する。
これにより、オイル分離室41を、流入口41Aおよびチェーン収容室22を通してクランク室24に連通させるとともに、オイル分離室42を、流入口42Aを通してクランク室24に連通できる。このため、クランク室24の内圧が上昇したときに、クランク室24の圧力を流入口41A、42Aを通してオイル分離室41、42に逃がすことができ、クランク室24の圧力上昇を速やかに抑制できる。
したがって、オイルパン5に貯留されるオイルがオイル分離室41、42に流入することを抑制でき、オイル分離室41、42においてブローバイガスからオイルを確実に分離できる。この結果、オイルの分離性能を向上できる。
また、本実施形態のオイル分離構造によれば、オイル分離室41の容積をオイル分離室42の容積よりも大きくした。これにより、クランク室24においてピストン28の往復動によって流速が速くなるブローバイガスは、オイル分離室41よりも容積の小さいオイル分離室42に導入されて、オイル分離室42の上壁部46Aに高速で衝突することでブローバイガスからオイルを容易に分離できる。
一方、クランク室24からチェーン収容室22を通してオイル分離室41に導入されるブローバイガスは、クランク室24から離隔することでピストン28の往復動による影響が小さいため、オイル分離室42に導入されるブローバイガスよりも流速が遅くなる。
オイル分離室41は、オイル分離室42よりも容積が大きいので、オイル分離室41に導入される流速の遅いブローバイガスは、容積の大きいオイル分離室41で滞留して凝集することでオイルの分離を促進できる。この結果、オイル分離室41においてオイルの分離性能をより効果的に向上できる。
図10は、オイル分離室41でブローバイガスBが滞留する状態を示す図である。図10に示すように、流速の遅いブローバイガスBは、容積の大きいオイル分離室41で滞留して凝集することが明らかである。このようにブローバイガスBが滞留して凝集すると、高速に移動するブローバイガスに比べてブローバイガスBからオイルの分離を促進することができる。
また、シリンダブロック2に対するオイル分離室17の設置スペースの制約上、オイル分離室17の設置スペースを大きく取ることができない。これに対して、本実施形態のオイル分離構造では、オイル分離室42の容積を小さくしてもオイル分離室42に流速の速いブローバイガスを導入してオイルの分離性能を向上できるので、オイル分離室42の容積を小さくできる分だけ、オイル分離室17の全体の容積を小さくできる。したがって、オイル分離室17の設置スペースを小さくしつつ、オイルの分離性能をより効果的に向上できる。
また、本実施形態のオイル分離構造によれば、オイル分離室17が、オイル分離室41およびオイル分離室42の間に設けられたオイル分離室43を有し、オイル分離室41が、オイル分離室43に連通する連通孔45Aを備えた仕切壁45によってオイル分離室43と分離され、オイル分離室42が、オイル分離室43に連通する連通孔46aを備えた仕切壁46によってオイル分離室43と分離される。
さらに、仕切壁46が連通孔46aを有し、オイル分離室43の一部とオイル分離室42とを上下方向に分離する上壁部46Aを有する。
これにより、オイル分離室42に導入される流速の速いブローバイガスを上壁部46Aに衝突させてこのブローバイガスからオイルを効率よく分離した後、連通孔46aを通してオイル分離室43に導入できる。
また、チェーン収容室22からオイル分離室41に導入されるブローバイガスは、上述したように連通孔45Aを通過して流速が上昇した状態で衝突壁47に衝突させるので、ブローバイガスからオイルを効率よく分離できる。
この結果、オイル分離室41でオイルを滞留させることで分離させることに加えて、衝突壁47によるオイルの分離を行うことができ、オイルの分離性能をより効果的に向上できる。
一方、オイル分離室41、42からオイル分離室43に流入したブローバイガスは、導入孔49Aを通して流速が上昇した状態で衝突壁50に衝突する。これにより、ブローバイガスから分離しきれなかったオイルが分離される。
オイルが分離後のブローバイガスは、エンジン1の吸入負圧によってカバー部材52の導出穴52aからブローバイガス導出管36、吸気マニホールド33および吸気管34を通して燃焼室14に吸引されて混合気と共に燃焼される。
本実施形態のオイル分離構造によれば、オイル分離室41が、オイル分離室42およびオイル分離室43に対してチェーン収容室22側に設けられ、オイル分離室41と反対側においてオイル分離室43に隣接してオイル分離室44が設けられる。
これにより、オイル分離室43をオイル分離室41およびオイル分離室44とで挟み込むようにしてオイル分離室17をシリンダブロック2に形成できる。このため、オイル分離室17をより一層小さいスペースでシリンダブロック2に設置できる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1…エンジン(内燃機関)、2…シリンダブロック、2B…側面(シリンダブロックの側面)、3…シリンダヘッド、11…タイミングチェーン、17…オイル分離室、21…チェーンケース、22…チェーン収容室、24…クランク室、34…吸気管、41…オイル分離室(第1のオイル分離室)、41A… 流入口(第1の流入口)、42…オイル分離室(第2のオイル分離室)、42A…流入口(第2の流入口)、43…オイル分離室(第3のオイル分離室)、44…オイル分離室(第4のオイル分離室)、45…仕切壁(第1の仕切壁)、45A…連通孔(第1の連通孔)、46…仕切壁(第2の仕切壁)、46A…上壁部、46a…連通孔(第2の連通孔)、47…衝突壁、49A…導入孔

Claims (3)

  1. シリンダブロックおよびシリンダヘッドの端部に、クランク軸の駆動力をカム軸に伝達するタイミングチェーンを覆うチェーンケースが取付けられることにより、前記チェーンケース、前記シリンダブロックおよび前記シリンダヘッドによって囲まれるチェーン収容室を有し、前記シリンダブロックの内部に、前記チェーン収容室に連通するクランク室を有し、前記シリンダブロックの側面に、ブローバイガス中のオイルを分離するオイル分離室が設けられた内燃機関のオイル分離構造であって、
    前記オイル分離室は、前記クランク室および前記チェーン収容室から導入されるブローバイガス中のオイルを分離するオイル分離室であり、
    前記オイル分離室が、前記チェーン収容室に連通し、前記チェーン収容室内のブローバイガスが流入する第1の流入口を有する第1のオイル分離室と、前記クランク室に連通し、前記クランク室内のブローバイガスが流入する第2の流入口を有する第2のオイル分離室とを有し、
    前記第1のオイル分離室の容積が、前記第2のオイル分離室の容積よりも大きいことを特徴とする内燃機関のオイル分離構造。
  2. 前記オイル分離室は、前記第1のオイル分離室および前記第2のオイル分離室の間に設けられた第3のオイル分離室を有し、
    前記第1のオイル分離室は、前記第3のオイル分離室に連通する第1の連通孔を備えた第1の仕切壁によって前記第3のオイル分離室と分離され、前記第2のオイル分離室は、前記第3のオイル分離室に連通する第2の連通孔を備えた第2の仕切壁によって前記第3のオイル分離室と分離され、
    前記第3のオイル分離室は、前記第1の連通孔に対向する衝突壁を有し、
    前記第2の仕切壁は、前記第2の連通孔が形成され、前記第3のオイル分離室の一部と前記第2のオイル分離室とを上下方向に分離する上壁部を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のオイル分離構造。
  3. 前記第1のオイル分離室が、前記第2のオイル分離室および前記第3のオイル分離室に対して前記チェーン収容室側に設けられ、
    前記第1のオイル分離室と反対側において前記第3のオイル分離室に隣接して第4のオイル分離室が設けられ、前記第4のオイル分離室は、前記第3のオイル分離室でオイルが分離されたブローバイガスが導入される導入孔を有し、前記導入孔を通して導入されたブローバイガスを吸気管に流出させることを特徴とする請求項に記載の内燃機関のオイル分離構造。
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