JP2007187033A - 内燃機関のブローバイガス還流構造 - Google Patents

内燃機関のブローバイガス還流構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ブローバイガス中のオイル成分の吸気系への持ち去りを低減させると共に剛性を向上させることができる内燃機関のブローバイガス還流構造を提供する。
【解決手段】シリンダブロック12の側壁から外方に突出する枠状仕切り壁51を設け、該枠状仕切り壁51の内部空間を覆うように枠状仕切り壁51にカバー部材71を固定して気液分離室32を構成し、該気液分離室32に、クランクケース18内のブローバイガスを気液分離室32に導入するガス導入口59と、気液分離室32内のブローバイガスを吸気マニホールド24に排出するガス排出口76と、ガス導入口59とガス排出口76との間に設けられる鉛直壁部55と、鉛直壁部55とガス排出口76との間に設けられる鉛直障壁57と、カバー部材71の鉛直障壁57に対応した位置において外方に膨出する鉛直膨出部73とを備えるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、ブローバイガスからオイル成分を分離して気体成分のみを吸気系に送る内燃機関のブローバイガス還流構造に関する。
内燃機関(エンジン)では、シリンダ壁とピストンとの隙間から燃焼室内で燃焼した排気ガスの一部が、僅かながらブローバイガスとしてクランクケース側に漏れている。これにより、該ブローバイガスを吸気系に還流させて燃焼室内で再燃焼させる技術が実用化されている。
ところが、ブローバイガスが流入するクランクケース内には、潤滑オイルのオイルミストが多く飛散しており、ブローバイガスがこのような潤滑オイルを含んでエンジンの吸気系に還流されると、吸気弁や吸気ポート等の壁面にオイル成分が付着してデポジットとして堆積してしまう。このような問題が起こると、吸気弁の作動や吸気効率等に悪影響を与えるおそれがある。
そこで、一般に、従来の内燃機関には、デポジットの主成分となるオイル成分を吸気系に進入させないようにするブローバイガス還流構造が設けられている。このブローバイガス還流構造は、クランクケース内と吸気系内とを連通するブローバイガス通路上に気液分離室を備えており、ブローバイガスを該気液分離室内に通過させることで、気体成分のみを吸気系内の負圧によって吸気系に送る一方、オイル成分を滴下させてクランクケース内に戻すものである。
このような、従来の内燃機関のブローバイガス還流構造は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2002−106319号公報
しかしながら、従来のブローバイガス還流構造では、気液分離室(セパレータ室)においてブローバイガスを障壁に衝突させてオイル成分を滴下回収するようにしており、この回収したオイルの流れをよくするために、障壁を傾斜して設置している。これにより、障壁へのブローバイガスの衝突度合いが低下してしまい、オイル成分を効率よく分離できないおそれがある。
従って、本発明は上記課題を解決するものであって、ブローバイガス中のオイル成分の吸気系への持ち去りを低減させると共に、剛性を向上させることができる内燃機関のブローバイガス還流構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る内燃機関のブローバイガス還流構造は、
エンジンの燃焼室からクランクケース内に漏れ出るブローバイガスからオイル成分を除去して吸気系に還流させる内燃機関のブローバイガス還流構造において、
シリンダブロックの側壁から外方に突出する枠状仕切り壁を設け、前記枠状仕切り壁の内部空間を覆うように前記枠状仕切り壁にカバー部材を固定して気液分離室を構成し、
前記気液分離室に、
前記クランクケース内のブローバイガスを前記気液分離室に導入するガス導入口と、
前記気液分離室内のブローバイガスを前記吸気系に排出するガス排出口と、
前記ガス導入口と前記ガス排出口との間に設けられる第1壁部と、
前記第1壁部と前記ガス排出口との間に設けられる第2壁部と、
前記カバー部材の前記第2壁部に対応した位置において外方に膨出する第1膨出部とを備える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る内燃機関のブローバイガス還流構造は、
第1の発明に係る内燃機関のブローバイガス還流構造において、
前記ガス排出口よりも下方に形成されると共にオイル成分を排出するオイル排出口を設け、
前記ガス排出口と前記オイル排出口との間に設けられる第3壁部と、
前記カバー部材の前記第3壁部に対応した位置において外方に膨出する第2膨出部とを備える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る内燃機関のブローバイガス還流構造は、
第1または2の発明に係る内燃機関のブローバイガス還流構造において、
前記ガス排出口を前記ガス導入口よりも下方に形成させる
ことを特徴とする。
第1の発明に係る内燃機関のブローバイガス還流構造によれば、エンジンの燃焼室からクランクケース内に漏れ出るブローバイガスからオイル成分を除去して吸気系に還流させる内燃機関のブローバイガス還流構造において、シリンダブロックの側壁から外方に突出する枠状仕切り壁を設け、前記枠状仕切り壁の内部空間を覆うように前記枠状仕切り壁にカバー部材を固定して気液分離室を構成し、前記気液分離室に、前記クランクケース内のブローバイガスを前記気液分離室に導入するガス導入口と、前記気液分離室内のブローバイガスを前記吸気系に排出するガス排出口と、前記ガス導入口と前記ガス排出口との間に設けられる第1壁部と、前記第1壁部と前記ガス排出口との間に設けられる第2壁部と、前記カバー部材の前記第2壁部に対応した位置において外方に膨出する第1膨出部とを備えることにより、ブローバイガスを前記第1,2壁部に対して略直交するように衝突させることができ、効率的にオイル成分を分離することができるので、ブローバイガス中のオイル成分の前期吸気系への持ち去りを低減させることができる。また、衝突後のブローバイガスを前記第2壁部と前記第1膨出部との隙間から容易に前記ガス排出口に導くことができるだけでなく、剛性を向上させることができる
第2の発明に係る内燃機関のブローバイガス還流構造によれば、第1の発明に係る内燃機関のブローバイガス還流構造において、前記ガス排出口よりも下方に形成されると共にオイル成分を排出するオイル排出口を設け、前記ガス排出口と前記オイル排出口との間に設けられる第3壁部と、前記カバー部材の前記第3壁部に対応した位置において外方に膨出する第2膨出部とを備えることにより、前記オイル排出口側に流れたブローバイガスを前記第3壁部に対して略直交するように衝突させることができ、効率的にオイル成分を分離することができるので、ブローバイガス中のオイル成分の前期吸気系への持ち去りを低減させることができる。
第3の発明に係る内燃機関のブローバイガス還流構造によれば、第1または2の発明に係る内燃機関のブローバイガス還流構造において、前記ガス排出口を前記ガス導入口よりも下方に形成させることにより、オイル成分が分離されたブローバイガスを速やかに排出させることができる。
以下、本発明に係る内燃機関のブローバイガス還流構造について詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る内燃機関のブローバイガス還流構造を備えたエンジンの概略図、図2はカバー部材を取り外した状態での図1のA矢視図、図3は図1のA矢視図であって本発明の一実施例に係る内燃機関のブローバイガス還流構造を示した図、図4は図3のB−B矢視断面図である。なお、図3,4に示す矢印はブローバイガスの流れを表している。
図1に示すように、内燃機関(以下、エンジンと記す)11には、シリンダブロック12と、このシリンダブロック12の上部に設置されるシリンダヘッド13とが設けられている。
シリンダブロック12にはシリンダ14が形成されており、このシリンダ14にはピストン15が往復運動自在に支持されている。ピストン15はコンロッド16を介してクランクシャフト(図示省略)に接続されており、ピストン15の上面とシリンダヘッド13との間には燃焼室17が形成されている。そして、コンロッド16やクランクシャフトは、シリンダブロック12の下部に一体に形成されるクランクケース18内に収容されており、クランクケース18の底部には潤滑オイルを貯留するオイルパン(図示省略)が設けられている。
また、シリンダヘッド13には燃焼室17を臨むように吸気ポート19及び排気ポート20が形成されており、吸気ポート19は吸気弁21の駆動により開閉される一方、排気ポート20は排気弁22の駆動により開閉される。そして、吸気ポート19における吸気弁21の上流側には電磁式の燃料噴射弁23が設けられており、この燃料噴射弁23には燃料供給装置(図示省略)が接続されている。
吸気ポート19には吸気マニホールド24を介して吸気管25が接続されており、この吸気管25にはエアクリーナ26と電磁式のスロットルバルブ27とが設けられている。つまり、吸気管25に吸入される空気量はスロットルバルブ27の開閉により調整される。一方、排気ポート20には排気マニホールド28を介して排気管29が接続されており、この排気管29には触媒装置30を備えるマフラー装置31が設けられている。
そして、シリンダブロック12の側壁には後述する気液分離室32が形成されており、この気液分離室32には、クランクケース18内と連通するPCV(ポジティブクランクケースベンチレーション)側ブローバイガス導入通路33及びオイル戻し通路34が接続されると共に、PCVバルブ35を介して吸気マニホールド24内に連通するPCV側還流通路36が接続されている。なお、PCVバルブ35は、気圧に応じて流量を調整する流量調整弁としての機能を果たし、吸気負圧により開閉するものである。
一方、シリンダヘッド13の上部にはブリーザ室37が形成されており、このブリーザ室37には、クランクケース18内と連通するブリーザ側ブローバイガス導入通路(図示省略)及びブリーザ側オイル戻し通路(図示省略)が接続されると共に、吸気管25内に連通するブリーザ側還流通路38が接続されている。つまり、クランクケース18内のブローバイガスを、気液分離室32及びPCV側還流通路36を介して吸気マニホールド24内に還流させるようにしており、ブリーザ室37及びブリーザ側還流通路38により、エンジン運転状態に応じて、新気をクランクケース18内に導入したり、クランクケース18内のブローバイガスを吸気管25内に還流させたりするようにしている。
次に、図2乃至4を用いて気液分離室32の構造について説明する。
図2に示すように、シリンダブロック12の側壁には外方に突出する枠状仕切り壁51が設けられており、この枠状仕切り壁51はシリンダブロック12の側壁と一体に形成されている。そして、その突出端面は略面一で、且つ略三角形をなすように延設している。
枠状仕切り壁51は、略水平に延設する水平仕切り壁52と、この水平仕切り壁52の一端から略鉛直下方に延設する鉛直仕切り壁53と、水平仕切り壁52の他端と鉛直仕切り壁53の下端との間で傾斜して延設する傾斜仕切り壁54とから構成される。そして、水平仕切り壁52の他端側には略鉛直下方に延設する鉛直壁部(第1壁部)55が形成されており、鉛直仕切り壁53の下端側には先端が低くなるように傾斜して延設する傾斜壁部56が形成されている。
また、枠状仕切り壁51内には、略鉛直方向に延設する鉛直障壁(第2壁部)57と、傾斜して延設する傾斜障壁(第3壁部)58とが形成されている。この鉛直障壁57及び傾斜障壁58の突出量は枠状仕切り壁51と略同一に形成されている。そして、水平仕切り壁52と傾斜仕切り壁54とからなる角部近傍には、PCV側ブローバイガス導入通路33と接続するガス導入口59が開口される一方、鉛直仕切り壁53と傾斜仕切り壁54とからなる角部近傍には、オイル戻し通路34と接続するオイル排出口60が開口されている。
そして、図3及び4に示すように、枠状仕切り壁51には、その内部空間を覆うようにカバー部材71がボルト(図示省略)等により固定されている。このように、枠状仕切り壁51に対してカバー部材71を取り付けた状態で気液分離室32が構成される。つまり、カバー部材71は枠状仕切り壁51に対応した三角形の外形をなす板状部材であって、その裏面外周に枠状仕切り壁51の突出端面が接合されることで固定される。
カバー部材71の外周には縁部を外方に折り曲げた折曲部72が形成されている。また、カバー部材71にはPCVバルブ35が接続するガス排出口76が形成されている。このガス排出口76は、水平仕切り壁52と鉛直仕切り壁53とからなる角部近傍に対応し、且つガス導入口59よりもよりも下方に開口されている。
更に、カバー部材71には、鉛直膨出部(第1膨出部)73,傾斜膨出部(第2膨出部)74及び補強膨出部75が形成されている。鉛直膨出部73は、鉛直障壁57に対応する位置において外側に膨出しており、鉛直障壁57の延設長さの全域を覆うように延設している。同様に、傾斜膨出部74は、傾斜障壁58に対応する位置において外側に膨出しており、傾斜障壁58の延設長さの全域を覆うように延設している。そして、鉛直膨出部73の下端と傾斜膨出部74の下端とは連続的(一体的)に形成されている。これにより、鉛直障壁57及び傾斜障壁58の突出端面と、鉛直膨出部73及び傾斜膨出部74裏面との間には、所定量の隙間が形成されている。補強膨出部75は傾斜壁部56と傾斜障壁58との間の位置において外側に膨出している。
従って、上述した構成をなすことにより、燃焼室17内で燃料が燃焼され、ピストン15がシリンダ14内を往復運動すると、クランクシャフトから動力が伝達される一方、シリンダ14とピストン15との隙間から未燃焼ガスを含む排気ガスの一部がブローバイガスとしてクランクケース18内に流出する。そして、クランクケース18内のブローバイガスは、吸気マニホールド24内の負圧によりブリーザ側還流通路ク38を経てブリーザ側ブローバイガス導入通路から導入された空気によって掃気されながら、PCV側ブローバイガス導入通路33を経て気液分離室32に導入される。次いで、気液分離室32に導入されたブローバイガスはPCV側還流通路36を経て吸気マニホールド24に供給され、燃焼室17において新気と共に再燃焼される。このときのブローバイガスの還流量は、負圧に応じてPCVバルブ35により調整されている。
ところで、オイルパンに溜められた潤滑オイルは、シリンダブロック12やシリンダヘッド13に設けられるオイル通路(図示省略)を通って、各種動弁機構、ピストン15、コンロッド16、クランクシャフト等の作動部分に供給されており、これにより、各作動部分の潤滑及び冷却が行われる。しかしながら、クランクケース18内ではクランクシャフトが高速回転するため、潤滑オイルは飛散してオイルミストとなり、ブローバイガス中にはこのオイルミストが多量に含まれている。ブローバイガスがこのような潤滑オイルを含んでエンジンの吸気系に還流されると、吸気ポート19や吸気弁21等の壁面にオイル成分が付着してデポジットとして堆積してしまい、吸気弁21の作動や吸気効率等に悪影響を与えるおそれがある。
従って、本発明に係るブローバイガス還流構造では、クランクケース18と吸気マニホールド24との間に気液分離室32を設けており、この気液分離室32内においてブローバイガス中に含まれるオイル成分を分離するようにしている。そこで、次に、気液分離室32内の作用について説明する。
図3及び4に示すように、ガス導入口59から気液分離室32内に導入されたブローバイガスは、先ず、ガス排出口76に向けて流れようとするが、鉛直壁部55に衝突し、該鉛直壁部55に沿って下方へと流される。この衝突により、ある程度のオイル成分が分離される。次いで、鉛直壁部55に沿って下方に流れたブローバイガスは、鉛直障壁57に衝突してオイル成分が分離された後、鉛直障壁57の突出端面と鉛直膨出部73の裏面との間の隙間を通り、ガス排出口76から排出される。一方、鉛直壁部57に衝突して下方に流れたブローバイガスは、傾斜障壁58に衝突してオイル成分が分離された後、傾斜障壁58の突出端面と傾斜膨出部74の裏面との間の隙間を通り、ガス排出口76から排出される。
そして、鉛直壁部55により分離されたオイル成分、鉛直障壁57により分離されたオイル成分及び傾斜障壁58により分離されたオイル成分は、それぞれ鉛直壁部55、鉛直障壁57及び傾斜障壁58から傾斜仕切り壁54に滴下してオイル排出口60からPCV側オイル戻し通路に排出された後、オイルパンに戻される。
つまり、ガス導入口59とガス排出口76とを結ぶ直線に対して略垂直になるように、鉛直壁部55及び鉛直障壁57を延設させることにより、ガス導入口59から導入されたブローバイガスを、鉛直壁部55及び鉛直障壁57に対して略直交するように衝突させることができるので、ブローバイガスの鉛直壁部55及び鉛直障壁57へのくい付きが向上され、効率的にオイル成分を分離させることができ、オイル成分の吸気マニホールド24への持ち去りを低減させることができる。同様に、ガス排出口76とオイル排出口60とを結ぶ直線に対して略垂直になるように、傾斜障壁58を延設させることにより、鉛直壁部55及び鉛直障壁57に衝突した後にオイル排出口60側に流れたブローバイガスを、傾斜障壁58に対して略直交するように衝突させることができるので、ブローバイガスの傾斜障壁58へのくい付きが向上され、効率的にオイル成分を分離させることができ、オイル成分の吸気マニホールド24への持ち去りを低減させることができる。
また、鉛直膨出部73をカバー部材71の鉛直障壁57に対応する位置において外側に膨出させる一方、傾斜膨出部74をカバー部材71の傾斜障壁58に対応する位置において外側に膨出させることにより、鉛直障壁57と鉛直膨出部73との間、及び傾斜障壁58と傾斜膨出部74との間に隙間を形成させることができるので、鉛直障壁57または傾斜障壁58に衝突したブローバイガスを迂回させることなく、該隙間から容易にガス排出口76に向けて流すことができ、ブローバイガスの排出性能を向上させることができる。
更に、ガス排出口76をガス導入口60よりも下方に形成させることにより、オイル成分が分離されたブローバイガスを速やかに排出させることができる。また、傾斜壁部56を設けることにより、オイル排出口60に排出されたオイル成分が負圧により気液分離室32内に逆流する場合があっても、オイル成分のオイル排出口60から気液分離室32内への侵入を防止することができる。
そして、折曲部72を形成させることにより、カバー部材71の外周近傍における剛性を向上させることができ、枠状仕切り壁51への固定を強固にすることができる。また、鉛直膨出部73、傾斜膨出部74及び補強膨出部74を形成させることにより、カバー部材71の略中央部分における剛性を向上させることができる。
気液分離機能及び剛性を図った気液分離装置に適用可能である。
本発明の一実施例に係る内燃機関のブローバイガス還流構造を備えたエンジンの概略図である。 カバー部材を取り外した状態での図1のA矢視図である。 図1のA矢視図であり、本発明の一実施例に係る内燃機関のブローバイガス還流構造を示した図である。 図3のB−B矢視断面図である。
符号の説明
11 エンジン
12 シリンダブロック
14 シリンダ
15 ピストン
17 燃焼室
18 クランクケース
32 気液分離室
35 PCVバルブ
36 PCV側還流通路
51 枠状仕切り壁
55 鉛直壁部
57 鉛直障壁
58 傾斜障壁
59 ガス導入口
60 オイル排出口
71 カバー部材
73 鉛直膨出部
74 傾斜膨出部
76 ガス排出口

Claims (3)

  1. エンジンの燃焼室からクランクケース内に漏れ出るブローバイガスからオイル成分を除去して吸気系に還流させる内燃機関のブローバイガス還流構造において、
    シリンダブロックの側壁から外方に突出する枠状仕切り壁を設け、前記枠状仕切り壁の内部空間を覆うように前記枠状仕切り壁にカバー部材を固定して気液分離室を構成し、
    前記気液分離室に、
    前記クランクケース内のブローバイガスを前記気液分離室に導入するガス導入口と、
    前記気液分離室内のブローバイガスを前記吸気系に排出するガス排出口と、
    前記ガス導入口と前記ガス排出口との間に設けられる第1壁部と、
    前記第1壁部と前記ガス排出口との間に設けられる第2壁部と、
    前記カバー部材の前記第2壁部に対応した位置において外方に膨出する第1膨出部とを備える
    ことを特徴とする内燃機関のブローバイガス還流構造。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のブローバイガス還流構造において、
    前記ガス排出口よりも下方に形成されると共にオイル成分を排出するオイル排出口を設け、
    前記ガス排出口と前記オイル排出口との間に設けられる第3壁部と、
    前記カバー部材の前記第3壁部に対応した位置において外方に膨出する第2膨出部とを備える
    ことを特徴とする内燃機関のブローバイガス還流構造。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関のブローバイガス還流構造において、
    前記ガス排出口を前記ガス導入口よりも下方に形成させる
    ことを特徴とする内燃機関のブローバイガス還流構造。
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