JP2007126628A - 異方性色素膜用色素、該色素を含む組成物、異方性色素膜及び偏光素子 - Google Patents
異方性色素膜用色素、該色素を含む組成物、異方性色素膜及び偏光素子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007126628A JP2007126628A JP2006084605A JP2006084605A JP2007126628A JP 2007126628 A JP2007126628 A JP 2007126628A JP 2006084605 A JP2006084605 A JP 2006084605A JP 2006084605 A JP2006084605 A JP 2006084605A JP 2007126628 A JP2007126628 A JP 2007126628A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- substituent
- dye
- film
- anisotropic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
- G02B5/3083—Birefringent or phase retarding elements
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D209/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
- C07D209/02—Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with one carbocyclic ring
- C07D209/44—Iso-indoles; Hydrogenated iso-indoles
- C07D209/48—Iso-indoles; Hydrogenated iso-indoles with oxygen atoms in positions 1 and 3, e.g. phthalimide
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D215/00—Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems
- C07D215/02—Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
- C07D215/16—Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
- C07D215/38—Nitrogen atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D235/00—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, condensed with other rings
- C07D235/02—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, condensed with other rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D235/04—Benzimidazoles; Hydrogenated benzimidazoles
- C07D235/24—Benzimidazoles; Hydrogenated benzimidazoles with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached in position 2
- C07D235/26—Oxygen atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D277/00—Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings
- C07D277/60—Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D277/62—Benzothiazoles
- C07D277/64—Benzothiazoles with only hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals attached in position 2
- C07D277/66—Benzothiazoles with only hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals attached in position 2 with aromatic rings or ring systems directly attached in position 2
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B31/00—Disazo and polyazo dyes of the type A->B->C, A->B->C->D, or the like, prepared by diazotising and coupling
- C09B31/02—Disazo dyes
- C09B31/08—Disazo dyes from a coupling component "C" containing directive hydroxyl and amino groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B31/00—Disazo and polyazo dyes of the type A->B->C, A->B->C->D, or the like, prepared by diazotising and coupling
- C09B31/16—Trisazo dyes
- C09B31/22—Trisazo dyes from a coupling component "D" containing directive hydroxyl and amino groups
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Liquid Crystal Substances (AREA)
Abstract
【課題】無彩色で、高い二色性、高い分子配向度を示す湿式成膜法で形成される異方性色素膜用の色素、この色素を含む異方性色素膜、該膜を用いた偏光素子を提供する。
【解決手段】 遊離酸の形が下記式(I)で表される、湿式成膜法により形成される異方性色素膜用色素、該色素を含有する異方性色素膜用組成物、異方性色素膜及び該異方性色素膜を用いた偏光素子。
・・・・(I)
(式(I)中、
A11:(置換)フェニル基、(置換)ナフチル基、(置換)芳香族複素環基;B11:2価の芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基;
R11、R22:H、OH、(置換)アルキル基:(置換)フェニル基、(置換)アシル基;n,:1又は2;m:0又は1)
【選択図】なし
Description
特に、光の旋光性や複屈折性を表示原理に用いているLCDにおいて偏光素子は重要な構成要素であり、近年、表示性能などの向上を目的に新たな偏光素子の開発が進められている。
そこで、最近では他の方法が着目されるようになってきた。この方法として、非特許文献1では、ガラスや透明フィルムなどの基板上に有機色素分子の分子間相互作用などを利用して二色性色素を配向させ、偏光膜(異方性色素膜)を形成している。しかしながら、該文献に記載の方法では、耐熱性の問題があることが知られていた。
特許文献1〜3では、上記プロセスに適した材料が提案されているが、これらの材料では該プロセスに適してはいても、高い二色性を示すことができないという問題点があった。
Dreyer,J.F., Journal de Physique, 1969, 4, 114., "Light Polarization FromFilms of Lyotropic NematicLiquid Crystals"
・・・・(I)
A11は、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基または置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。
B11は、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基または2価の芳香族複素環基を表す。
mは0または1を表す。
n’は1または2を表す。ただし、n’が1のとき、A11はビニル基を有するフェニル基であることは無く、又、n’が2のとき、A11は、下記式(I-a)若しくは(I−b)、または置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。
なお、n’が2の場合、1分子中に含まれる複数のB11は、同一であっても異なっていてもよい。]
B12は、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基または置換基を有していてもよい2価の芳香族複素環基を表す。
R13及びR14は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
m5は0または1を表す。n1は1または2を表す。
なお、n1が2の場合、1分子中に含まれる複数のB12は、同一であっても異なっていてもよい。)
[式(6)中、A3は、下記式(6−a)、(6−b)または(6−c)のいずれかの基を表す。該基は置換基を有していてもよい。
B3は、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基またはヘテロ原子として窒素原子を含む2価の芳香族複素環基を表す。
R15およびR16は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
m6は0または1を表し、n2は1または2を表す。
なお、n2が2の場合、1分子中に含まれる複数のB3は、同一であっても異なっていてもよい。]
尚、本発明でいう異方性色素膜とは、色素膜の厚み方向及び任意の直交する面内2方向の立体座標系における合計3方向から選ばれる任意の2方向における電磁気学的性質に異方性を有する色素膜である。電磁気学的性質としては、吸収、屈折などの光学的性質、抵抗、容量などの電気的性質などが挙げられる。吸収、屈折などの光学的異方性を有する膜としては、例えば、直線偏光膜、円偏光膜、位相差膜、導電異方性膜などがある。
本発明の異方性色素膜は、偏光膜、位相差膜、導電異方性膜に用いられることが好ましく、偏光膜に用いられることがより好ましい。
A11は、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基または置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。
B11は、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基または2価の芳香族複素環基を表す。
mは0または1を表す。n’は1または2を表す。
ただし、n’が1の場合、A11はビニル基を有するフェニル基であることは無く、又、n’が2の場合、A11は、下記式(I−a)若しくは(I−b)、または置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。
(上記式中、R33は、水素原子、水酸基または置換基を有していてもよいアルコキシ基を表す。)
尚、n’が2の場合、1分子中に含まれる複数のB11は、同一であっても異なっていてもよい。
<A11>
A11は、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基、または置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。
該フェニル基または該ナフチル基が有していてもよい置換基としては、アゾ化合物の溶解性を高めるために導入される親水性基や色素としての色調を調節するために導入される電子供与性や電子吸引性を有する基が好ましく、具体的には、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアシルアミノ基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、ニトロ基、カルボキシ基、スルホ基、水酸基、シアノ基、ハロゲン原子等が挙げられる。
芳香族複素環基としては 、単環または二環性の複素環由来の基が好ましい。芳香族複素環基を構成する炭素以外の原子としては、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子が挙げられる。芳香族複素環基が炭素以外の環を構成する原子を複数有する場合、これらは同一であっても異なっていてもよい。芳香族複素環基として具体的には、ピリジル基、キノリル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノロニル基、ナフタルイミドイル基、下式の基などが挙げられる。
該芳香族複素環基が有していてもよい置換基としては、メチル基、エチル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、水酸基、ニトロ基、スルホ基、カルボキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、メチルアミノ基等のアミノ基、アミド基及びシアノ基等が挙げられる。中でも、無置換、水酸基、スルホ基、カルボキシ基が好ましい。
B11は、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基、または2価の芳香族複素環基を表す。
該芳香族炭化水素基としては、フェニレン基、ナフチレン基が好ましい。該芳香族炭化水素基が有していてもよい置換基としては、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、水酸基、ニトロ基、スルホ基、カルボキシ基、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアシルアミノ基及びシアノ基等が挙げられる。尚、該置換基を有していてもよいアルキル基、該置換基を有していてもよいアルコキシ基、該置換基を有していてもよいアミノ基及び該置換基を有していてもよいアシルアミノ基の好ましい炭素数、有していてもよい置換基の例、その具体例は、前記A11がフェニル基またはナフチル基の場合に記載したものと同様である。中でも、アルキル基、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子などの極性の小さい基或いは水素結合性を有する基がリオトロピック液晶を形成する上での相互作用による会合性向上の点で好ましく、水溶化の観点からは、スルホ基が好ましい。
該芳香族炭化水素基は、無置換でも、これら置換基を1〜5個有していてもよく、好ましくは置換基を1〜2個有していることである。
該芳香族複素環基が有していてもよい置換基としては、メチル基、エチル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、無置換あるいはメチルアミノ基等のアミノ基、アセチルアミノ基、アシルアミノ基、ニトロ基、カルボキシ基、スルホ基、水酸基、シアノ基、ハロゲン原子等が挙げられる。中でも、水酸基、スルホ基、カルボキシ基が好ましい。該芳香族複素環基は、無置換または、これら置換基を1〜5個有していてもよく、好ましくは無置換、または1〜2個有していることである。
R11及びR22は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいアシル基を表す。
該アルキル基、該フェニル基及び該アシル基の有していてもよい置換基としては、水酸基、カルボキシ基、スルホ基が挙げられる。
該アシル基は、置換されていてもよいアルキルアシル、置換されていてもよいフェニルアシルが挙げられ、該アルキル基及び該フェニル基の有していてもよい置換基としては、水酸基、カルボキシ基、スルホ基が挙げられる。
好ましくは、R11及びR22のいずれもが水素原子であることが挙げられる。
Aは、置換基を有していてもよいフェニレン基または置換基を有していてもよいナフチレン基を表す。
R1は、水素原子、水酸基または置換基を有していてもよいアルコキシ基を表す。
R2およびR3は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
m1は、0または1を表す。
Xは、1または2を表す。
なお、Xが2の場合、1分子中に含まれる複数のAは、同一であっても異なっていてもよい。]
Bは、置換基を有していてもよいフェニレン基または置換基を有していてもよいナフチレン基を表す。
R4は、水素原子、水酸基または置換基を有していてもよいアルコキシ基を表す。
R5およびR6は、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
m2は、0または1を表す。Yは、1または2を表す。
なお、Yが2の場合、1分子中に含まれる複数のBは、同一であっても異なっていてもよい。]
(i)それぞれの色素分子が分子長軸の両端に他の分子に強い引力を与える置換基を有しているために、互いに引き合い会合状態を作りやすくなっていると考えられる。
(ii)それぞれの分子が、両端にナフタレン環を有しているため、平面性の高い分子同士が引き合い、会合状態を作りやすくなっていると考えられる。
(iii)分子長軸の両端に他の分子に強い引力を与える置換基が特定位置にあるため(一端に7位または5位にスルホ基等を有するナフチル基および一端に7位に(置換)アミノ基を有するナフチル基)、造塩の際、前記7位または5位のスルホ基等と7位のアミノ基が、その位置関係から良く接近できるため、強く引き合うなどして、安定的に会合状態を作りやすくなっていると考えられる。
本発明色素は、この(i)〜(iii)の構成により会合状態を作り易く、これによって高いリオトロピック液晶状態を形成し得るものと考えられる。
これまで、一種類の二色性色素を用いて無彩色な異方性色素膜を得ようとすると、色素分子に導入された置換基の立体反発により分子配向が乱れやすく、高い二色性を得ることが困難であった。そのため、従来の湿式成膜法により形成される異方性色素膜は、複数種の色素の組合せにより無彩色な異方性色素膜を得ていることが多くあった。しかしながら、本発明の該色素は上記のように特定の色素分子構造を有するため、高いリオトロピック液晶状態を形成し、高次の分子配向状態を示すことができ、かつ1種類の色素でも黒色を示すことが可能である。従って、本発明の色素を含有した異方性色素膜は、高い二色性を示す異方性色素膜として機能することができる。
<A及びB>
前記式(1)または(2)において、AおよびBは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいフェニレン基或いはナフチレン基を表す。
前記フェニレン基の置換基は更に置換基を有していてもよく、具体的には該フェニレン基の置換基として例示したものや、水酸基、ハロゲン原子等が挙げられる。
前記式(1)及び(2)におけるR1およびR4は、それぞれ独立に、水素原子、水酸基、置換基を有していてもよいアルコキシ基(好ましくは、炭素数1〜3のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、1,2−ジヒドロキシプロポキシ基))である。
前記式(1)及び(2)におけるR2、R3、R5及びR6は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基(好ましくは炭素数1〜4のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、等))、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基(アセチル基、ベンゾイル基等)である。前記アルキル基、フェニル基及びアシル基の有し得る置換基としては、水酸基、カルボキシ基、スルホ基が挙げられる。
特に好ましくは、式(1)において、R2及びR3のいずれかが水素原子であること、式(2)において、R5及びR6のいずれかが水素原子であることが挙げられる。
XおよびYは、それぞれ独立に1又は2を表す。
<m1およびm2>
m1およびm2は、それぞれ独立に0又は1を表す。
<分子量>
前記式(1)または(2)で表される色素の分子量としては、遊離酸の形で、通常650以上、通常1500以下、好ましくは1100以下である。
(a1) 7−アミノ−2−ナフタレンスルフォン酸(Delta酸)と8−アミノ−2−ナフタレンスルフォン酸(1,7−Cleves 酸)とから常法[例えば、細田豊著「新染料化学」(昭和48年12月21日、技報堂発行)第396頁−第409頁参照]に従って、ジアゾ化、カップリング工程を経てモノアゾ化合物を製造する。
(b1) 得られたモノアゾ化合物を同様に、常法によりジアゾ化し、7−アミノ−1−ナフトール−3,6−ジスルホン酸(RR酸)とカップリング反応を行い塩化ナトリウムで塩析することにより目的の色素No.(1−1)が得られる。
特に、前示構造式(1−1)で示される本発明の色素は、水溶液中でリオトロピック液晶を形成するため、高い二色性を示す異方性色素膜を作製可能であり、特に湿式成膜法に適した有用な色素である。
A1は、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基を表す。
R7およびR8は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
m3は、0または1を表す。)
本発明の上記式(3)で表される色素は、分子中の親水性基の数にもよるが、通常水溶性の色素であり、また、通常、二色性色素である。
式(3)において、D1は、ビニル基以外の置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基または置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。これらの中、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基であることが好ましく、置換基を有していてもよいフェニル基であることが液晶性と溶解性の両者の面で特に好ましい。
特にD1の置換基としては、極性を有する基であることが好ましい。極性を有する基としては、カルボキシ基、スルホ基等のイオン性置換基、水酸基、アミノ基、ヒドロキシエチル基、1,2−ジヒドロキシプロピル基、アシルアミノ基、カルバモイル基等の水素結合性プロトンを有する置換基、アルコキシ基、シアノ基、ジアルキルアミノ基等の電気陰性度の高い原子(例えば、窒素原子、酸素原子、硫黄原子のような)を含み分極の大きい置換基が挙げられる。
上記置換基は、更に置換基を有していてもよく、置換基としては水酸基、スルホ基、アルコキシ基、アルキル基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子などが挙げられる。
該フェニル基は、これら置換基を1〜5個有していてもよく、好ましくは1〜2個有していることである。
該ナフチル基は、これら置換基を1〜4個有していてもよく、好ましくは1〜2個有していることである。また、上記例示した置換基のうち、好ましくはスルホ基、水酸基、カルボキシ基である。
D1が、3−ナフチル基である場合には、ナフチル基の6位に置換基を有していることが液晶性発現のため好ましく、特にスルホ基を有していることが好ましい。
該芳香族複素環基は、これら置換基を1〜4個有していてもよく、好ましくは1〜2個有していることである。また、上記例示した置換基のうち、好ましくはスルホ基、カルボキシ基である。
前記式(3)において、A1は、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基を表す。芳香族炭化水素基としては、具体的にはフェニレン基或いはナフチレン基が挙げられる。
A1がフェニレン基の場合、該フェニレン基が有し得る置換基としては、極性の小さい基、或いは、水素結合性を有する基がリオトロピック液晶を形成する上での相互作用による会合性向上の点で好ましい。
該フェニレン基は、これら置換基を1〜4個有していてもよく、好ましくは1〜2個有していることである。
前記フェニレン基の置換基は更に置換基を有していてもよく、具体的には該フェニレン基の置換基として例示したものや、水酸基等が挙げられる。
前記ナフチレン基の置換基は更に置換基を有していてもよく、具体的には該ナフチレン基の置換基として例示したものや、水酸基等が挙げられる。
該ナフチレン基は、これら置換基を1〜4個有していてもよく、好ましくは1〜2個有していることである。
前記式(3)において、R7及びR8は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。具体的には、メチル基、エチル基等のアルキル基(好ましくは炭素数1〜4のアルキル基)、フェニル基、アセチル基、ベンゾイル基等のアシル基であり、これらのアルキル基、フェニル基及びアシル基の有し得る置換基としては、水酸基、カルボキシ基、スルホ基等が挙げられる。
特に好ましくは、式(3)において、R7及びR8の少なくともいずれかが水素原子であることが挙げられる。
本発明の前記式(3)で表される色素の分子量としては、遊離酸の形で、通常450以上、通常1500以下、好ましくは1100以下である。
(a3)3−アミノベンゼンスルホン酸(メタニル酸)と8−アミノ−2−ナフタレンスルホン酸(1,7−Cleves 酸)とから常法[例えば、細田豊著「新染料化学」(昭和48年12月21日、技報堂発行)第396頁第409頁参照]に従って、ジアゾ化、カップリング工程を経てモノアゾ化合物を製造する。
(b3)得られたモノアゾ化合物を同様に、常法によりジアゾ化し、7−アミノ−1−ナフトール−3,6−ジスルホン酸(RR酸)とカップリング反応を行い塩化ナトリウムで塩析することにより目的の色素No.(3−1)が得られる。
得られた色素は、必要に応じ精製処理を行ってもよい。
[式(4)中、A2は、 下記式(4−a)、(4−b)または(4−c)のいずれかの基を表す。該基は置換基を有していてもよい。
B2は、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基またはヘテロ原子として窒素原子を含む2価の芳香族複素環基を表す。
R9およびR10は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
m4は0または1を表し、nは1または2を表す。
なお、nが2の場合、1分子中に含まれる複数のB2は、同一であっても異なっていてもよい。)]
また、該アゾ色素の多くは黒色であり、また、この色素を含有した組成物は、湿式成膜法特有のプロセス、すなわち、基材表面に塗布などの積層プロセスを経ることによっても、高次の分子配向状態を示すことができる。それは、すなわち、高い異方性を有する無彩色の色素膜を形成することが可能であることを意味する。
<A2>
式(4)中、A2は、前記の(4−a)、(4−b)または(4−c)のいずれかの基を表す。 式中のR34は、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基を表すが、置換基を有していてもよいアルキル基(好ましくは炭素数1〜4のアルキル基)の具体例としては、メチル基、エチル基,n−プロピル基、1−ヒドロキシエチル基等が挙げられる。該アルキル基及び該フェニル基の置換基としては、メチル基、エチル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、水酸基、ニトロ基、スルホ基、カルボキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、メチルアミノ基等のアミノ基、アミド基及びシアノ基等が挙げられる。
B2は、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基またはヘテロ原子として窒素原子を含む2価の芳香族複素環基を表す。m4が2の場合、一分子内に複数存在するB2は、同一であっても異なっていてもよい。
芳香族炭化水素基として、具体的には、フェニレン基、ナフチレン基などの2価基が好ましい。
また、ヘテロ原子として窒素原子を含む2価の芳香族複素環基として、具体的には、キノリンジイル基、イソキノリンジイル基などの2価基が好ましい。特に、フェニレン基、ナフチレン基、キノリンジイル基が好ましい。
い。
また、これら置換基はさらに置換基を有していてもよく、上記置換基として例示した基が挙げられる。
式(4)においてR9及びR10は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基(好ましくは炭素数1〜4のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基等))、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基(例えば、アセチル基、ベンゾイル基)である。
特に、R9及びR10が水素原子であるアミノ基、R9が水素原子及びR10がアルキル基であるアルキルアミノ基、R9が水素原子及びR10がフェニル基であるアリールアミノ基などが好ましい。
特に好ましくは、R9及びR10のいずれもが水素原子であることが挙げられる。
該アルキル基、該フェニル基及び該アシル基の有していてもよい置換基としては、水酸基、カルボキシ基、スルホ基が挙げられる。
m4は0または1を表し、nは、1または2を表す。本発明のアゾ色素は、通常ジスアゾ色素またはトリスアゾ色素である。
本発明の式(4)で表される色素は、特に下記式(4−A)で表される色素であることが好ましい。
式(4−A)中、A2は式(4)と同義である。
式(4)で表される色素の分子量としては、遊離酸の形で、650以上が好ましく、1500以下が好ましく、1100以下がさらに好ましい。
また、式(4)で表される色素は、通常水溶性の色素である。
[式(6)中、A3は、下記式(6−a)、(6−b)または(6−c)のいずれかの基を表す。該基は、置換基を有していてもよい。
B3は、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基またはヘテロ原子として窒素原子を含む2価の芳香族複素環基を表す。
R15およびR16は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
m6は0または1を表し、n2は1または2を表す。
なお、n2が2の場合、1分子中に含まれる複数のB3は、同一であっても異なっていてもよい。]
式(6)におけるA3、B3、R15及びR16は、それぞれ上記式(4)におけるA2、B2、R9及びR10と同義である。また、R35は、上記式(4)におけるR34と同義である。
(a4)4−アミノフタルイミドと8−アミノ−2−ナフタレンスルフォン酸(1,7−Cleves 酸)とから常法[例えば、細田豊著「新染料化学」(昭和48年12月21日、技報堂発行)第396頁第409頁参照]に従って、ジアゾ化、カップリング工程を経てモノアゾ化合物を製造する。
(b4)得られたモノアゾ化合物を同様に、常法によりジアゾ化し、7−アミノ−1−ナフトール−3,6−ジスルホン酸(RR酸)とカップリング反応を行い塩化ナトリウムで塩析することにより目的の色素No.(4−1)が得られる。
特に、前示構造式(4−A)で示される本発明の色素は、水溶液中でリオトロピック液晶を形成するため、高い二色性を示す異方性色素膜を作製可能であり、特に湿式成膜法に適した有用な色素である。
前記式(I)、具体的には式(1)〜(5)で表される本発明の色素は、湿式成膜法により形成される異方性色素膜用の色素であり、黒色を示すものが好ましいが、中でも異方性色素膜用として刺激純度0%〜18%、好ましくは0〜12%の色素であることが特に好ましい。すなわち、刺激純度0%〜18%の色素を使用すれば、特に、異なる色素分子を混合することによる分子配向の乱れがなく、高い二色性を示すことができる。本発明においては、刺激純度0%以上、18%以下の色素であれば好ましいが、より好ましくは12%以下、更に好ましくは9%以下、最も好ましくは6%以下である。また、異方性色素膜も刺激純度が0%以上、18%以下であることが好ましく、より好ましくは12%以下、更に好ましくは9%以下、最も好ましくは6%以下である。
また、その算出法としては、日本色彩学会編「新編 色彩科学ハンドブック」財団法人東京大学出版会、1989年11月25日(第2回改訂)発行、104頁〜105頁などに記載の公知の方法により求めることができる。
1) 塩型で得られた色素の水溶液に塩酸等の強酸を添加し、色素を遊離酸の形で酸析せしめたのち、所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化リチウム水溶液)で色素酸性基を中和し塩交換する方法。
2) 塩型で得られた色素の水溶液に、所望の対イオンを有する大過剰の中性塩(例えば、塩化リチウム)を添加し、塩析ケーキの形で塩交換を行う方法。
3) 塩型で得られた色素の水溶液を、強酸性陽イオン交換樹脂で処理し、色素を遊離酸の形で酸析せしめたのち、所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化リチウム水溶液)で色素酸性基を中和し塩交換する方法。
4) 予め所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化リチウム水溶液)で処理した強酸性陽イオン交換樹脂に、塩型で得られた色素の水溶液を作用させ、塩交換を行う方法。
上記の塩型の例としては、Na、Li、K等のアルカリ金属の塩、アルキル基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいアンモニウムの塩、又は有機アミンの塩が挙げられる。
有機アミンの例として、炭素数1〜6の低級アルキルアミン、ヒドロキシ置換された炭素数1〜6の低級アルキルアミン、カルボキシ置換された炭素数1〜6の低級アルキルアミン等が挙げられる。これらの塩型の場合、その種類は1種類に限られず複数種混在していてもよい。
本発明の異方性色素膜は高い二色比を示すが、二色比は9以上のものが好ましく、より好ましくは12以上、特に好ましくは15以上のものが使用される。
B12は、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基または置換基を有していてもよい2価の芳香族複素環基を表す。
R13及びR14は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。
m5は0または1を表す。n1は1または2を表す。
なお、n1が2の場合、1分子中に含まれる複数のB12は、同一であっても異なっていてもよい。]
式(5)中、A12は置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基または置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表すが、該芳香族炭化水素基としては、フェニル基、ナフチル基等が挙げられ、芳香族複素環基としては、ヘテロ原子として窒素原子、硫黄原子を含有する芳香族複素環基、例えばピリジル基、キノリル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、フタルイミドイル基、キノロニル基などが挙げられる。
上記アルキル基、アルコキシ基、フェニル基及びナフチル基は、更に置換基を有していてもよく、置換基としては水酸基、スルホ基、アルコキシ基などが挙げられる。
B12は、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基または置換基を有していてもよい2価の芳香族複素環基を表すが、該2価の芳香族炭化水素基としては、フェニレン基、ナフチレン基等が挙げられ、また2価の芳香族複素環基としては、ヘテロ原子として窒素原子を含む芳香族複素環基、例えばキノリンジイル基、イソキノリンジイル基などが挙げられる。これらの基が有し得る置換基としては、上記A12で表される基が有し得る置換基と同種の基が挙げられる。
R13及びR14は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基(好ましくは炭素数1〜4のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基等))、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいアシル基(例えば、アセチル基、ベンゾイル基等)である。
また、式(5)で表される色素の具体例としては、上記式(1)〜(4)の具体例として例示したものが挙げられる。
具体的に、湿式成膜法としては、原崎勇次著 「コーティング工学」 株式会社朝倉書店、1971年3月20日発行、253頁から277頁や市村國宏監修「分子協調材料の創製と応用」株式会社シーエムシー出版、1998年3月3日発行、118頁から149頁などに記載の公知の方法や、例えば、あらかじめ配向処理を施した基材上に、スピンコート法、スプレーコート法、バーコート法、ロールコート法、ブレードコート法、フリースパンコート法、ダイコート法などで塗布することが挙げられる。
前記の方法等で基材上に異方性色素膜を形成する場合、通常乾燥後の膜厚で、好ましくは50nm以上、更に好ましくは100nm以上、好ましくは50μm以下、更に好ましくは1μm以下である。
これら光学機能を有する層は、例えば以下の様な方法により形成することが出来る。
拡散フィルムとしての機能を有する層は、上記の保護層に微粒子を含む樹脂溶液をコーティングすることにより、形成することができる。
また、位相差フィルムや光学補償フィルムとしての機能を有する層は、ディスコティック液晶性化合物などの液晶性化合物をコーティングして配向させることにより形成することができる。
尚、以下の実施例中、異方性色素膜の光学特性に関する測定は下記の通り実施した。
二色比は、ヨウ素系偏光素子を入射光学系に配した分光光度計で異方性色素膜の透過率を測定した後、次式により計算した。
二色比(D)=Az/Ay
Az=−log(Tz)
Ay=−log(Ty)
Tz:色素膜の吸収軸方向の偏光に対する透過率
Ty:色素膜の偏光軸方向の偏光に対する透過率
異方性色素膜の色度xy(CIE1964 XYZ表色系、D65標準光源下)は、無偏光の入射光学系における透過率(単体透過率:Ts)を分光光度計で測定した後、JIS−Z−8701の方法に導入して計算した。
異方性色素膜の消光性は、異方性色素膜2枚を直交配置(各々の偏光軸が90度となるよう重ね合わせた)時の透過率(T直交)を分光光度計で測定した後、JIS−Z−8701−1995(CIE1964 XYZ表色系、D65標準光源下)に測定結果を導入して、明度(Y値)として算出した。
水74部に色素No.(1−1)のリチウム塩を26部加え、撹拌溶解後濾過してpH7の色素水溶液(異方性色素膜用組成物)を得た。
一方、基材としてガラス基板上にスピンコート法によりポリイミドの配向膜が形成されたガラス製基板(75mm×25mm、厚さ1.1mm、ポリイミド膜厚約800Åのポリイミド配向膜をあらかじめ布でラビング処理を施したもの)を用意しておき、これに前記色素水溶液をギャップ10μmのアプリケーター(井元製作所社製)で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。
水63部に色素No.(1−2)のリチウム塩を37部加え、撹拌溶解後濾過してpH7の色素水溶液(異方性色素膜用色素組成物)を得た。
実施例1と同様の基板に前記色素水溶液をギャップ2μmのアプリケーター(井元製作所社製)で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜の極大吸収波長(λmax)、二色比(D)を表1に示す。得られた異方性色素膜は偏光膜として充分機能し得る高い二色比を有する異方性色素膜であった。
水82部に色素No.(1−5)のナトリウム塩18部を加え、撹拌溶解後濾過してpH7の異方性色素膜用組成物を得た。このものを実施例1と同様の条件で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。得られた異方性色素膜の極大吸収波長(λmax)、二色比(D)を表1に示す。得られた異方性色素膜は偏光膜として充分機能し得る高い二色比を有する異方性色素膜であった。
水80部に色素No.(1−18)のナトリウム塩を20部加え、撹拌溶解後濾過してpH7の異方性色素膜用組成物を得た。このものを実施例1と同様の条件で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。得られた異方性色素膜の色度xy(XYZ表色系)、極大吸収波長(λmax)、二色比(D)を表1に示す。得られた異方性色素膜は偏光膜として充分機能し得る高い二色比を有する異方性色素膜であった。
水83部に色素No.(1−4)のナトリウム塩を17部加え、撹拌溶解後濾過してpH7の異方性色素膜用組成物を得た。実施例1と同様の条件で塗布する事により異方性色素膜を得た。得られた異方性色素膜の極大吸収波長(λmax)、二色比(D)を表1に示す。得られた異方性色素膜は偏光膜として充分機能し得る高い二色比を有する異方性色素膜であった。
水99.9部に色素No.(1−1)のナトリウム塩を0.1部加え、攪拌溶解後濾過して色素水溶液を得た。この水溶液を光路長0.1mmの石英製角セル(キュベット)に注入した。このキュベットに注入した色素水溶液および実施例1で得られた異方性色素膜の可視光透過率(単体透過率:Ts)を各々分光光度計で測定し、CIE1964 XYZ表色系、D65標準光源下での色度xyを算出した。
本実施例の色素(色素水溶液)の刺激純度は12%以下であった。また、この色素を用いて作成された異方性色素膜の刺激純度もまた12%以下であり、低彩度無彩色の異方性色素膜として有用であった。
実施例2から実施例5において用いた色素および実施例2から実施例5で得られた異方性色素膜の刺激純度を実施例6と同様な方法により測定、算出した。各々の色素水溶液の刺激純度および異方性色素膜の刺激純度を表2に示す。
本実施例の色素(色素水溶液)の刺激純度は12%以下であった。また、この色素を用いて作成された異方性色素膜の刺激純度もまた12%以下であり、低彩度無彩色の異方性色素膜として有用であった。
水57部に下記(II−1)のナトリウム塩43部を加え、撹拌溶解後濾過してpH7の異方性色素膜用組成物を得た。このものを実施例2と同様の方法で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。得られた色素膜について、実施例1と同様にして各種試験を行った。結果を表3に示す。得られた色素膜の二色比(吸収異方性)は4であり、充分な異方性を示さなかった。
比較例1における色素(II−1)の代わりに、色素(II−2)のナトリウム塩を使用した以外は同様にして異方性色素膜用組成物を作成し、同様の基板に同様の条件で塗布を行い色素膜を得た。
得られた色素膜について、実施例1と同様にして各種試験を行った。その結果を表3に示す。得られた色素膜の二色比(吸収異方性)は2以下であり、充分な異方性を示さなかった。
水90部に、色素(II−3)のナトリウム塩を10部加え、撹拌溶解後濾過してpH7の異方性色素膜用組成物を得た。実施例1同様の基板にNo.3のバーコーター(テスター産業社製)で塗布を行い色素膜を得た。
得られた色素膜について、実施例1と同様にして各種試験を行った。結果を表3に示す。得られた色素膜の二色比(吸収異方性)は2であり、充分な異方性を示さなかった。
水82部に色素No.3−30(例示化合物(3−30))のリチウム塩を18部加え、撹拌溶解後濾過してpH7の色素水溶液(異方性色素膜用組成物)を得た。
一方、実施例1と同様の基板を用意しておき、これに前記色素水溶液をギャップ10μmのアプリケーター(井元製作所社製)で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。
さらに、上記と同様にして得た異方性色素膜付き基材を2枚用意し、直交配置となるように重ね合わせて直交透過率(T直交)を測定したのち、明度(Y値)を算出した。直交配置時の明度は0.086と非常に小さく、遮光性に富んでおり消光性の高い偏光膜として機能することが確認された。
水80部に色素No.(3−27)(例示化合物(3−27))のリチウム塩を20部加え、撹拌溶解後濾過してpH7の色素水溶液(異方性色素膜用組成物)を得た。
実施例1と同様の基板に前記色素水溶液を同様な方法で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜の透過光(Tz)及び(Ty)の測定値から算出した、二色比(D)は51.6(695nm)であり、偏光膜として充分機能し得る高い二色比を有する異方性色素膜であった。
さらに、実施例7と同様な方法により直交透過率(T直交)を測定した後、直交配置時の明度を算出した結果、0.296と非常に小さく、遮光性に富んでおり消光性の高い偏光膜として機能することが確認された。
水90部に上記色素No.(3−30)のナトリウム塩を10部加え、攪拌溶解後濾過して色素水溶液を得た。この水溶液を光路長0.01mmの石英製角セル(キュベット)
に注入した。このキュベットに注入した色素水溶液の可視光透過率を分光光度計で測定し、色素濃度10重量%時の最大吸収波長におけるモル吸光係数(ε)を算出した。また、上記色素No.3−27のナトリウム塩についても同様な方法により、色素濃度10重量%時のモル吸光係数(ε)を算出した。
次に、水99.9部に色素No.(3−30)のナトリウム塩を0.1部加え、攪拌溶解後濾過して色素水溶液を得た。この水溶液を光路長0.1mmのキュベットに注入した。このキュベットに注入した色素水溶液の可視光透過率を分光光度計で測定し、色素濃度1000ppm時のモル吸光係数(ε)を算出し、色素No.3−27のナトリウム塩についても同様な方法により1000ppm時のモル吸光係数(ε)を算出した。
以上の結果から、溶液中の色素濃度とモル吸光係数との関係を表4及び図1に示す。本発明の異方性色素膜用色素は、溶液(組成物)中における色素濃度の上昇に伴う淡色化(モル吸光係数の低下)が小さく、塗布乾燥により得られた色素膜の遮光性も高いことが確認された。
水99.9部に上記色素No.(3−30)のリチウム塩を0.1部加え、攪拌溶解後濾過して色素水溶液を得た。この水溶液を光路長0.1mmの石英製角セル(キュベット)に注入した。このキュベットに注入した色素水溶液および実施例7で得られた異方性色素膜の可視光透過率(単体透過率:Ts)を各々分光光度計で測定し、CIE1964 XYZ表色系、D65標準光源下での色度xyを算出した。
本実施例の色素(色素水溶液)の刺激純度は12%以下であった。また、この色素を用いて作成された異方性色素膜の刺激純度もまた12%以下であり、低彩度無彩色の異方性色素膜として有用であった。
実施例8において用いた色素および実施例8で得られた異方性色素膜の刺激純度を実施例10と同様な方法により測定、算出した。色素水溶液の刺激純度および異方性色素膜の刺激純度を表5に示す。本実施例の色素(色素水溶液)の刺激純度は12%以下であった。また、この色素を用いて作成された異方性色素膜の刺激純度は16%であり、低彩度無彩色の異方性色素膜として有用であった。また、この異方性色素膜は、偏光膜として充分機能し得る高い二色比を有していた。
水82部に色素No.(4−1)のリチウム塩を18部加え、撹拌溶解後濾過してpH7の色素水溶液(異方性色素膜用組成物)を得た。
一方、実施例1と同様の基板を用意しておき、これに前記色素水溶液をギャップ10μmのアプリケーター(井元製作所社製)で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜における色素膜面内の吸収軸方向に振動面を有する偏光に対する透過光(Tz)、および色素膜面内の偏光軸方向に振動面を有する偏光に対する透過光(Ty)とから求めたその二色比(D)、および極大吸収波長(λmax)を表6に示す。偏 光膜として充分機能し得る高い二色比(光吸収異方性)を有していた。
水86部に色素No.(4−2)のリチウム塩を14部加え、撹拌溶解後濾過してpH 7の色素水溶液(異方性色素膜用組成物)を得た。
このものを実施例12と同様の条件で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜の極大吸収波長(λmax)、及び二色比(D)を表6に示す。得られた異方性色素膜は偏光膜として充分機能し得る高い二色比を有する異方性色素膜であった。
水90部に色素No.(4−3)のリチウム塩10部を加え、撹拌溶解後濾過してpH7の異方性色素膜用組成物を得た。
実施例1と同様の基板に該色素水溶液をギャップ20μmのアプリケーター(井元製作所社製)で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。得られた異方性色素膜の極大吸収波長(λmax)、および二色比(D)を表6に示す。得られた異方性色素膜は偏光膜として充分機能し得る高い二色比を有する異方性色素膜であった。
水88部に色素No.(4−5)のリチウム塩12部を加え、撹拌溶解後濾過してpH7の異方性色素膜用組成物を得た。
このものを実施例12と同様の条件で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。得られた異方性色素膜の極大吸収波長(λmax)、および二色比(D)を表6に示す。得られた異方性色素膜は偏光膜として充分機能し得る高い二色比を有する異方性色素膜であった。
水80部に上記色素No.(4−1)のリチウム塩を10部と上記色素No.(4−2)のリチウム塩を10部加え、撹拌溶解後濾過してpH7の異方性色素膜用組成物を得た。
実施例1と同様の基板に前記色素水溶液をギャップ20μmのアプリケーター(井元製作所社製)で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。得られた異方性色素膜の極大吸収波長(λmax)、および二色比(D)を表6に示す。得られた異方性色素膜は偏光膜として充分機能し得る高い二色比を有する異方性色素膜であった。
水99.9部に上記色素No.(4−1)のリチウム塩を0.1部加え、攪拌溶解後濾過して色素水溶液を得た。この水溶液を光路長0.1mmの石英製角セル(キュベット)に注入した。このキュベットに注入した色素水溶液および実施例12で得られた異方性色素膜の可視光透過率(単体透過率:Ts)を各々分光光度計で測定し、CIE1964 XYZ表色系、D65標準光源下での色度xyを算出した。
本実施例の色素(色素水溶液)の刺激純度は12%以下であった。また、この色素を用いて作成された異方性色素膜の刺激純度もまた12%以下であり、低彩度無彩色の異方性色素膜として有用であった。
実施例13において用いた色素および実施例13で得られた異方性色素膜の刺激純度を実施例17と同様な方法により測定、算出した。色素水溶液の刺激純度および異方性色素膜の刺激純度を表7に示す。
実施例14において用いた色素および実施例14で得られた異方性色素膜の刺激純度を実施例17と同様な方法により測定、算出した。色素水溶液の刺激純度および異方性色素膜の刺激純度を表7に示す。
実施例15において用いた色素および実施例15で得られた異方性色素膜の刺激純度を実施例17と同様な方法により測定、算出した。色素水溶液の刺激純度および異方性色素膜の刺激純度を表7に示す。
実施例16で得られた異方性色素膜の刺激純度を実施例17と同様な方法により測定、算出した。異方性色素膜の刺激純度を表7に示す。
実施例18〜20の色素(色素水溶液)の刺激純度は12%以下であった。また、この色素を用いて作成された異方性色素膜の刺激純度及び実施例16で得られた異方性色素膜の刺激純度もまた12%以下であり、いずれも低彩度無彩色の異方性色素膜として有用であることがわかった。
水94部に色素No.(4−22)のリチウム塩を6部加え、撹拌溶解後濾過してpH7の色素水溶液(異方性色素膜用組成物)を得た。
一方、実施例1と同様の基板を用意しておき、これに前記色素水溶液をギャップ30μmのアプリケーター(井元製作所社製)で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜における色素膜面内の吸収軸方向に振動面を有する偏光に対する透過光(Tz)、および色素膜面内の偏光軸方向に振動面を有する偏光に対する透過光(Ty)とから求めたその二色比(D)、および極大吸収波長(λmax)を表8に示す。偏光膜として充分機能し得る高い二色比(光吸収異方性)を有していた。
水75部に色素No.(3−45)のリチウム塩を25部加え、撹拌溶解後濾過してpH7の色素水溶液(異方性色素膜用組成物)を得た。
一方、実施例1と同様の基板を用意しておき、これに前記色素水溶液をギャップ5μmのアプリケーター(井元製作所社製)で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜の極大吸収波長(λmax)、及び二色比(D)を表8に示す。得られた異方性色素膜は偏光膜として充分機能し得る高い二色比を有する異方性色素膜であった。
水84部に色素No.(3−35)のリチウム塩を16部加え、撹拌溶解後濾過してpH
7の色素水溶液(異方性色素膜用組成物)を得た。
一方、実施例1と同様の基板に前記色素水溶液をギャップ10μmのアプリケーター(井元製作所社製)で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜の極大吸収波長(λmax)、及び二色比(D)を表8に示す。得られた異方性色素膜は偏光膜として充分機能し得る高い二色比を有する異方性色素膜であった。
水87部に色素No.(3−32)のリチウム塩を13部加え、撹拌溶解後濾過してpH7の色素水溶液(異方性色素膜用組成物)を得た。
実施例1と同様の基板に前記色素水溶液をバーコーター(テスター産業(株)製 No.2)で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜の極大吸収波長(λmax)、及び二色比(D)を表8に示す。得られた異方性色素膜は偏光膜として充分機能し得る高い二色比を有する異方性色素膜であった。
水86部に色素No.(1−22)のリチウム塩を14部加え、撹拌溶解後濾過してpH7の色素水溶液(異方性色素膜用組成物)を得た。
実施例1と同様の基板にこれに前記色素水溶液をギャップ10μmのアプリケーター(井元製作所社製)で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜の極大吸収波長(λmax)、及び二色比(D)を表8に示す。得られた異方性色素膜は偏光膜として充分機能し得る高い二色比を有する異方性色素膜であった。
水78部に色素No.(4−24)のリチウム塩を22部加え、撹拌溶解後濾過してpH7の色素水溶液(異方性色素膜用組成物)を得た。
スライドガラス(松浪硝子工業製 スライドグラス白縁磨フロストNo.1)に、前記色素水溶液をギャップ10μmのアプリケーター(井元製作所社製)で塗布した後、自然乾燥することにより異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜の極大吸収波長(λmax)、及び二色比(D)を表8に示す。得られた異方性色素膜は偏光膜として充分機能し得る高い二色比を有する異方性色素膜であった。
水99.9部に上記色素No.(4−22)のリチウム塩を0.1部加え、攪拌溶解後濾過して色素水溶液を得た。この水溶液を光路長0.1mmの石英製角セル(キュベット)に注入した。このキュベットに注入した色素水溶液および実施例22で得られた異方性色素膜の可視光透過率(単体透過率:Ts)を各々分光光度計で測定し、CIE1964 XYZ表色系、D65標準光源下での色度xyを算出した。
本実施例の色素(色素水溶液)の刺激純度は12%以下であった。また、この色素を用いて作成された異方性色素膜の刺激純度もまた12%以下であり、低彩度無彩色の異方性色素膜として有用であった。
実施例23〜27において用いた色素および実施例23〜27で得られた異方性色素膜の刺激純度を実施例28と同様な方法により測定、算出した。色素水溶液の刺激純度および異方性色素膜の刺激純度を表9に示す。本実施例の色素(色素水溶液)の刺激純度は12%以下であった。また、この色素を用いて作成された異方性色素膜の刺激純度もまた12%以下であり、いずれも低彩度無彩色の異方性色素膜として有用であることがわかった。
Claims (20)
- 遊離酸の形が下記式(I)で表されることを特徴とする、湿式成膜法により形成される異方性色素膜用色素。
・・・・(I)
式(I)中、R11及びR22は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
A11は、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基または置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。
B11は、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基または2価の芳香族複素環基を表す。
mは0または1を表す。
n’は1または2を表す。
ただし、n’が1の場合、A11はビニル基を有するフェニル基であることは無く、又、n’が2の場合、A11は、下記式(I-a)若しくは(I−b)、または置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。
なお、n’が2の場合、1分子中に含まれる複数のB11は、同一であっても異なっていてもよい。 - 遊離酸の形が下記式(1)で表されることを特徴とする、請求項1に記載の異方性色素膜用色素。
[式中、
Aは、置換基を有していてもよいフェニレン基または置換基を有していてもよいナフチレン基を表す。
R1は、水素原子、水酸基または置換基を有していてもよいアルコキシ基を表す。
R2およびR3は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、または置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
m1は、0または1を表す。
Xは、1または2を表す。
なお、Xが2の場合、1分子中に含まれる複数のAは、同一であっても異なっていてもよい。] - 遊離酸の形が下記式(2)で表されることを特徴とする、請求項1に記載の異方性色素膜用色素。
(式中、
Bは、置換基を有していてもよいフェニレン基または置換基を有していてもよいナフチレン基を表す。
R4は、水素原子、水酸基または置換基を有していてもよいアルコキシ基を表す。
R5およびR6は、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
m2は、0または1を表す。
Yは、1または2を表す。
なお、Yが2の場合、1分子中に含まれる複数のBは、同一であっても異なっていてもよい。) - 遊離酸の形が下記式(3)で表されることを特徴とする、請求項1に記載の異方性色素膜用色素。
(式中、D1は、ビニル基以外の置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基または置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。
A1は、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基を表す。
R7およびR8は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
m3は、0または1を表す。) - 上記式(3)において、D1が、ビニル基以外の置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基、置換基を有していてもよい芳香族複素環基であって、該置換基が極性を有する基であることを特徴とする、請求項4に記載の異方性色素膜用色素。
- 上記式(3)において、D1が、ビニル基以外の置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいナフチル基であることを特徴とする請求項4または5に記載の異方性色素膜用色素。
- 上記式(3)において、A1が、置換基を有していてもよいフェニレン基または置換基を有していてもよいナフチレン基であることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の異方性色素膜用色素。
- 遊離酸の形が下記式(4)で表されることを特徴とする、請求項1に記載の異方性色素膜用色素。
[式中、
A2は、下記式(4−a)、(4−b)または(4−c)のいずれかの基を表す。該基は置換基を有していてもよい。
B2は、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基またはヘテロ原子として窒素原子を含む2価の芳香族複素環基を表す。
R9およびR10は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
m4は0または1を表し、nは1または2を表す。
なお、nが2の場合、1分子中に含まれる複数のB2は、同一であっても異なっていてもよい。] - 上記式(4)中、A2が下記式(4−a1)、(4−b1)、(4−c1)または(4−c2)のいずれかの基であることを特徴とする、請求項8に記載の異方性色素膜用色素。
- 上記式(4)で表される色素が水溶性であることを特徴とする、請求項8または9に記載の異方性色素膜用色素。
- 刺激純度が0%〜12%の色素であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の異方性色素膜用色素。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載の異方性色素膜用色素及び溶剤を含有することを特徴とする、異方性色素膜用組成物。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載の異方性色素膜用色素を含有することを特徴とする、異方性色素膜。
- 異方性色素膜が、請求項1〜11のいずれか一項に記載の異方性色素膜用色素を含有し、湿式成膜法により形成された異方性色素膜であることを特徴とする、請求項13に記載の異方性色素膜。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載の異方性色素膜用色素を含有し、湿式成膜法により形成された異方性色素膜であって、二色比が15以上であることを特徴とする、請求項14に記載の異方性色素膜。
- 遊離酸の形が下記式(5)で表される色素を含有する、湿式成膜法で形成される異方性色素膜であって、二色比が40以上であることを特徴とする異方性色素膜。
[式中、
A12は、置換基を有していても芳香族炭化水素基または置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。
B12は、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基または置換基を有していてもよい2価の芳香族複素環基を表す。
R13及びR14は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
m5は0または1を表す。n1は1または2を表す。
なお、n1が2の場合、1分子中に含まれる複数のB12は、同一であっても異なっていてもよい。] - 請求項13〜16のいずれか一項に記載の異方性色素膜を用いることを特徴とする、偏光素子。
- 遊離酸の形が下記式(6)で表されることを特徴とするアゾ色素。
B3は、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基またはヘテロ原子として窒素原子を含む2価の芳香族複素環基を表す。
R15およびR16は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
m6は0または1を表し、n2は1または2を表す。
なお、n2が2の場合、1分子中に含まれる複数のB3は、同一であっても異なっていてもよい。] - 上記式(6)中、A3が下記式(6−a1)、(6−b1)、(6−c1)または(6−c2)のいずれかの基であることを特徴とする、請求項18に記載のアゾ色素。
- 前記式(6)で表されるアゾ色素が水溶性であることを特徴とする、請求項18または19に記載のアゾ色素。
Priority Applications (12)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006084605A JP5200325B2 (ja) | 2005-04-04 | 2006-03-27 | 湿式成膜法により形成された異方性色素膜及び偏光素子 |
TW104132532A TWI579342B (zh) | 2005-04-04 | 2006-04-04 | An anisotropic dye film pigment, a composition containing the dye, an anisotropic colorant film, and a polarizing element |
KR1020077019015A KR101362587B1 (ko) | 2005-04-04 | 2006-04-04 | 이방성 색소막용 색소, 그 색소를 함유하는 조성물, 이방성색소막 및 편광 소자 |
CN201310138402.3A CN103224714B (zh) | 2005-04-04 | 2006-04-04 | 各向异性染料膜用染料、含有该染料的组合物、各向异性染料膜以及偏振元件 |
PCT/JP2006/307080 WO2006107035A1 (ja) | 2005-04-04 | 2006-04-04 | 異方性色素膜用色素、該色素を含む組成物、異方性色素膜及び偏光素子 |
US11/910,687 US20090275742A1 (en) | 2005-04-04 | 2006-04-04 | Coloring matter for anisotropic coloring matter film, composition comprising said coloring matter, anisotropic coloring matter film, and polarizing element |
TW104101547A TWI575030B (zh) | 2005-04-04 | 2006-04-04 | An anisotropic dye film pigment, a composition containing the dye, an anisotropic colorant film, and a polarizing element |
CN200910253974.XA CN101928470B (zh) | 2005-04-04 | 2006-04-04 | 各向异性染料膜用染料、含有该染料的组合物、各向异性染料膜以及偏振元件 |
TW102123813A TW201341476A (zh) | 2005-04-04 | 2006-04-04 | 各向異性色素膜用色素、含該色素之組成物、各向異性色素膜及偏光元件 |
TW095111977A TWI408178B (zh) | 2005-04-04 | 2006-04-04 | An anisotropic dye film pigment, a composition containing the dye, an anisotropic colorant film, and a polarizing element |
CN2006800045330A CN101115802B (zh) | 2005-04-04 | 2006-04-04 | 各向异性染料膜用染料、含有该染料的组合物、各向异性染料膜以及偏振元件 |
EP06731028A EP1867684A1 (en) | 2005-04-04 | 2006-04-04 | Coloring matter for anisotropic coloring matter film, composition comprising said coloring matter, anisotropic coloring matter film, and polarizing element |
Applications Claiming Priority (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005107636 | 2005-04-04 | ||
JP2005107636 | 2005-04-04 | ||
JP2005110535 | 2005-04-07 | ||
JP2005110535 | 2005-04-07 | ||
JP2005123092 | 2005-04-21 | ||
JP2005123092 | 2005-04-21 | ||
JP2005295499 | 2005-10-07 | ||
JP2005295499 | 2005-10-07 | ||
JP2006084605A JP5200325B2 (ja) | 2005-04-04 | 2006-03-27 | 湿式成膜法により形成された異方性色素膜及び偏光素子 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012089848A Division JP5477411B2 (ja) | 2005-04-04 | 2012-04-11 | アゾ色素 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007126628A true JP2007126628A (ja) | 2007-05-24 |
JP2007126628A5 JP2007126628A5 (ja) | 2009-03-05 |
JP5200325B2 JP5200325B2 (ja) | 2013-06-05 |
Family
ID=37073576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006084605A Active JP5200325B2 (ja) | 2005-04-04 | 2006-03-27 | 湿式成膜法により形成された異方性色素膜及び偏光素子 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20090275742A1 (ja) |
EP (1) | EP1867684A1 (ja) |
JP (1) | JP5200325B2 (ja) |
KR (1) | KR101362587B1 (ja) |
CN (3) | CN103224714B (ja) |
TW (4) | TWI408178B (ja) |
WO (1) | WO2006107035A1 (ja) |
Cited By (33)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007302807A (ja) * | 2006-05-12 | 2007-11-22 | Mitsubishi Chemicals Corp | 異方性色素膜用アゾ色素、該アゾ色素を含有する組成物及び異方性色素膜並びに偏光素子 |
WO2009037911A1 (ja) * | 2007-09-20 | 2009-03-26 | Nitto Denko Corporation | リオトロピック液晶性混合物、及びコーティング液、及び光学異方性フィルム |
WO2009051002A1 (ja) * | 2007-10-15 | 2009-04-23 | Nitto Denko Corporation | 偏光膜、及び液晶表示装置 |
JP2009104113A (ja) * | 2007-10-04 | 2009-05-14 | Nitto Denko Corp | コーティング液および偏光膜 |
JP2009115866A (ja) * | 2007-11-02 | 2009-05-28 | Nitto Denko Corp | コーティング液と偏光膜および偏光膜の製造方法 |
WO2009075139A1 (ja) * | 2007-12-12 | 2009-06-18 | Nitto Denko Corporation | 液晶性コーティング液および偏光膜 |
JP2009161722A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-23 | Nitto Denko Corp | 液晶性コーティング液および偏光膜 |
WO2009096087A1 (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-06 | Nitto Denko Corporation | 光学積層体 |
JP2009173849A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-08-06 | Nitto Denko Corp | 液晶性コーティング液および偏光膜 |
JP2010039154A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Nitto Denko Corp | 偏光膜、コーティング液、偏光膜の製造方法、及びジスアゾ化合物 |
WO2010029789A1 (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-18 | 日東電工株式会社 | 偏光膜およびその製造方法 |
WO2010064512A1 (ja) * | 2008-12-03 | 2010-06-10 | 日東電工株式会社 | 耐水性偏光フィルム、及びその製造方法、及び画像表示装置 |
WO2010089915A1 (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-12 | 日東電工株式会社 | コーティング液、光学積層体の製造方法及び光学積層体 |
WO2010131549A1 (ja) | 2009-05-12 | 2010-11-18 | 日東電工株式会社 | 耐水性偏光フィルム、耐水性偏光フィルムの製造方法、及び画像表示装置 |
JP2010266769A (ja) * | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Nitto Denko Corp | 偏光フィルム、コーティング液、及び画像表示装置 |
WO2011001832A1 (ja) * | 2009-07-01 | 2011-01-06 | 日東電工株式会社 | 液晶性コーティング液および偏光膜 |
EP2293122A2 (en) | 2009-08-28 | 2011-03-09 | Fujifilm Corporation | Polarizing film, laminate, and liquid crystal display device |
WO2011030883A1 (en) | 2009-09-14 | 2011-03-17 | Fujifilm Corporation | Color filter and light-emitting display element |
WO2011055556A1 (ja) * | 2009-11-09 | 2011-05-12 | 日東電工株式会社 | 液晶性コーティング液および偏光膜 |
JP2011190313A (ja) * | 2010-03-12 | 2011-09-29 | Mitsubishi Chemicals Corp | 異方性膜用アゾ化合物、異方性膜用組成物、異方性膜及び偏光素子 |
US8282864B2 (en) | 2009-02-13 | 2012-10-09 | Nitto Denko Corporation | Water-resistant polarizing film, and process for producing the same |
JP2013156665A (ja) * | 2008-06-20 | 2013-08-15 | Nitto Denko Corp | 耐水性偏光膜の製造方法 |
US8597550B2 (en) | 2008-06-20 | 2013-12-03 | Nitto Denko Corporation | Method for producing water-resistant polarizing film |
JP2014205779A (ja) * | 2013-04-12 | 2014-10-30 | 三菱化学株式会社 | 異方性色素膜用色素、該色素を含む組成物、異方性色素膜及び偏光素子 |
KR20160099544A (ko) | 2013-12-13 | 2016-08-22 | 미쓰비시 가가꾸 가부시키가이샤 | 이방성 색소막용 조성물, 이방성 색소막 및 광학 소자 |
JPWO2017146212A1 (ja) * | 2016-02-26 | 2019-01-17 | 日本化薬株式会社 | アゾ化合物又はその塩及びこれを含有する偏光膜 |
WO2020241312A1 (ja) | 2019-05-30 | 2020-12-03 | 東洋紡株式会社 | 折りたたみ型ディスプレイ用偏光板 |
WO2020241313A1 (ja) | 2019-05-30 | 2020-12-03 | 東洋紡株式会社 | 折りたたみ型ディスプレイ |
US11899167B2 (en) | 2019-05-28 | 2024-02-13 | Toyobo Co., Ltd. | Polyester film, laminated film, and use thereof |
US11926720B2 (en) | 2019-05-28 | 2024-03-12 | Toyobo Co., Ltd. | Polyester film and application therefor |
US11934226B2 (en) | 2019-02-08 | 2024-03-19 | Toyobo Co., Ltd. | Foldable display and portable terminal device |
US11939499B2 (en) | 2019-05-28 | 2024-03-26 | Toyobo Co., Ltd. | Multilayer film and use of same |
US11997916B2 (en) | 2019-02-08 | 2024-05-28 | Toyobo Co., Ltd. | Polyester film and use thereof |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5200325B2 (ja) * | 2005-04-04 | 2013-06-05 | 三菱化学株式会社 | 湿式成膜法により形成された異方性色素膜及び偏光素子 |
TWI384033B (zh) * | 2005-04-21 | 2013-02-01 | Mitsubishi Chem Corp | 異向性色素膜用組成物,異向性色素膜及偏光元件 |
JP4960205B2 (ja) * | 2007-11-30 | 2012-06-27 | 日東電工株式会社 | 偏光膜 |
GB0808875D0 (en) * | 2008-05-15 | 2008-06-25 | Dystar Textilfarben Gmbh & Co | Fibre-reactive dyestuffs containing a trifluoromethyl group |
JP5521408B2 (ja) * | 2008-06-30 | 2014-06-11 | 三菱化学株式会社 | 化合物、該化合物を含有する組成物、異方性膜、および偏光素子 |
CN103620453B (zh) * | 2011-07-08 | 2016-10-19 | 日本化药株式会社 | 偏光元件和偏振片 |
KR102147672B1 (ko) * | 2014-05-26 | 2020-08-26 | 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 | 조성물 |
JP6008031B1 (ja) * | 2015-09-18 | 2016-10-19 | 三菱化学株式会社 | 異方性色素膜用組成物及び異方性色素膜 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5590926A (en) * | 1978-12-29 | 1980-07-10 | Nitto Electric Ind Co Ltd | High durability polarizer and polarizing plate using said polarizer |
JPS61285275A (ja) * | 1985-06-11 | 1986-12-16 | Canon Inc | 記録液 |
JPH01193375A (ja) * | 1988-01-29 | 1989-08-03 | Canon Inc | 記録液 |
JPH01313568A (ja) * | 1988-06-14 | 1989-12-19 | Nippon Kayaku Co Ltd | 水溶性アゾ染料及びこれを含有する偏光膜 |
JPH02309302A (ja) * | 1989-05-25 | 1990-12-25 | Nippon Kayaku Co Ltd | 偏光板 |
JPH05295281A (ja) * | 1991-12-26 | 1993-11-09 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 水溶性アゾ染料及び該染料を用いた偏光フィルム |
JPH05295282A (ja) * | 1992-04-24 | 1993-11-09 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 水溶性アゾ染料及び該染料を用いた偏光フィルム |
JPH06128498A (ja) * | 1992-10-20 | 1994-05-10 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 水溶性アゾ染料及び該染料を用いた偏光フィルム |
JPH0867824A (ja) * | 1994-06-22 | 1996-03-12 | Mitsui Toatsu Chem Inc | アゾ化合物及び該化合物を用いた偏光フィルム |
JPH08143435A (ja) * | 1994-11-22 | 1996-06-04 | Mitsubishi Chem Corp | 毛髪染色用薬剤 |
Family Cites Families (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4626284A (en) * | 1983-10-08 | 1986-12-02 | Mitsubishi Chemical Industries Ltd. | Recording liquid |
US4724001A (en) * | 1985-05-14 | 1988-02-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Disazoic dye and recording liquid containing the same |
US4841037A (en) * | 1985-06-11 | 1989-06-20 | Canon Kabushiki Kaisha | Amino sulfonaphtholtrisazo compounds and recording liquids containing the same |
JPH0193703A (ja) * | 1987-10-05 | 1989-04-12 | Mitsubishi Kasei Corp | 偏光膜 |
JPH07119378B2 (ja) * | 1989-01-27 | 1995-12-20 | キヤノン株式会社 | 記録液及びこれを用いたインクジェット記録方法 |
US5198022A (en) * | 1991-10-25 | 1993-03-30 | Lexmark International, Inc. | Waterfast dye and aqueous ink |
DE69228591T2 (de) * | 1991-12-26 | 1999-07-01 | Mitsui Chemicals Inc | Wasserlösliche Azofarbstoffe und diese Farbstoffe enthaltende polarisierende Filme |
US5639809A (en) * | 1994-06-22 | 1997-06-17 | Mitsui Toatsu Chemicals, Inc. | Azo compounds and polarizing films using the compounds |
DE69700293T2 (de) * | 1997-02-13 | 2000-02-03 | Ilford Imaging Ch Gmbh | Farbstoffe für den Tintenstrahldruck |
DE19753223A1 (de) * | 1997-12-01 | 1999-06-02 | Bayer Ag | Disazofarbstoffe |
RU2178900C2 (ru) * | 2000-02-25 | 2002-01-27 | ОПТИВА, Инк. | Дихроичный поляризатор и материал для его изготовления |
KR101135415B1 (ko) * | 2003-10-14 | 2012-04-23 | 미쓰비시 가가꾸 가부시키가이샤 | 이방성 색소막용 색소, 이방성 색소막용 색소 조성물,이방성 색소막 및 편광소자 |
JP5422864B2 (ja) * | 2004-12-27 | 2014-02-19 | 三菱化学株式会社 | トリスアゾ色素、該色素を含む異方性色素膜用組成物、異方性色素膜及び偏光素子 |
JP5200325B2 (ja) * | 2005-04-04 | 2013-06-05 | 三菱化学株式会社 | 湿式成膜法により形成された異方性色素膜及び偏光素子 |
KR101301468B1 (ko) * | 2005-07-19 | 2013-08-29 | 미쓰비시 가가꾸 가부시키가이샤 | 이방성 색소막용 조성물, 이방성 색소막 및 편광 소자 |
JP5153445B2 (ja) * | 2008-01-24 | 2013-02-27 | 日東電工株式会社 | 液晶性コーティング液および偏光膜 |
-
2006
- 2006-03-27 JP JP2006084605A patent/JP5200325B2/ja active Active
- 2006-04-04 CN CN201310138402.3A patent/CN103224714B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2006-04-04 TW TW095111977A patent/TWI408178B/zh active
- 2006-04-04 CN CN2006800045330A patent/CN101115802B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2006-04-04 EP EP06731028A patent/EP1867684A1/en not_active Withdrawn
- 2006-04-04 US US11/910,687 patent/US20090275742A1/en not_active Abandoned
- 2006-04-04 CN CN200910253974.XA patent/CN101928470B/zh active Active
- 2006-04-04 WO PCT/JP2006/307080 patent/WO2006107035A1/ja active Application Filing
- 2006-04-04 KR KR1020077019015A patent/KR101362587B1/ko active IP Right Grant
- 2006-04-04 TW TW104101547A patent/TWI575030B/zh active
- 2006-04-04 TW TW102123813A patent/TW201341476A/zh unknown
- 2006-04-04 TW TW104132532A patent/TWI579342B/zh active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5590926A (en) * | 1978-12-29 | 1980-07-10 | Nitto Electric Ind Co Ltd | High durability polarizer and polarizing plate using said polarizer |
JPS61285275A (ja) * | 1985-06-11 | 1986-12-16 | Canon Inc | 記録液 |
JPH01193375A (ja) * | 1988-01-29 | 1989-08-03 | Canon Inc | 記録液 |
JPH01313568A (ja) * | 1988-06-14 | 1989-12-19 | Nippon Kayaku Co Ltd | 水溶性アゾ染料及びこれを含有する偏光膜 |
JPH02309302A (ja) * | 1989-05-25 | 1990-12-25 | Nippon Kayaku Co Ltd | 偏光板 |
JPH05295281A (ja) * | 1991-12-26 | 1993-11-09 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 水溶性アゾ染料及び該染料を用いた偏光フィルム |
JPH05295282A (ja) * | 1992-04-24 | 1993-11-09 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 水溶性アゾ染料及び該染料を用いた偏光フィルム |
JPH06128498A (ja) * | 1992-10-20 | 1994-05-10 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 水溶性アゾ染料及び該染料を用いた偏光フィルム |
JPH0867824A (ja) * | 1994-06-22 | 1996-03-12 | Mitsui Toatsu Chem Inc | アゾ化合物及び該化合物を用いた偏光フィルム |
JPH08143435A (ja) * | 1994-11-22 | 1996-06-04 | Mitsubishi Chem Corp | 毛髪染色用薬剤 |
Cited By (45)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007302807A (ja) * | 2006-05-12 | 2007-11-22 | Mitsubishi Chemicals Corp | 異方性色素膜用アゾ色素、該アゾ色素を含有する組成物及び異方性色素膜並びに偏光素子 |
WO2009037911A1 (ja) * | 2007-09-20 | 2009-03-26 | Nitto Denko Corporation | リオトロピック液晶性混合物、及びコーティング液、及び光学異方性フィルム |
JP2009073910A (ja) * | 2007-09-20 | 2009-04-09 | Nitto Denko Corp | リオトロピック液晶性混合物、及びコーティング液、及び光学異方性フィルム |
US7850868B2 (en) | 2007-09-20 | 2010-12-14 | Nitto Denko Corporation | Lyotropic liquid crystalline mixture, coating liquid, and optical anisotropic film |
JP2009104113A (ja) * | 2007-10-04 | 2009-05-14 | Nitto Denko Corp | コーティング液および偏光膜 |
WO2009051002A1 (ja) * | 2007-10-15 | 2009-04-23 | Nitto Denko Corporation | 偏光膜、及び液晶表示装置 |
JP2009115866A (ja) * | 2007-11-02 | 2009-05-28 | Nitto Denko Corp | コーティング液と偏光膜および偏光膜の製造方法 |
WO2009075139A1 (ja) * | 2007-12-12 | 2009-06-18 | Nitto Denko Corporation | 液晶性コーティング液および偏光膜 |
JP2009161722A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-23 | Nitto Denko Corp | 液晶性コーティング液および偏光膜 |
US8168082B2 (en) | 2007-12-12 | 2012-05-01 | Nitto Denko Corporation | Liquid crystalline coating solution and polarizing film |
JP2009173849A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-08-06 | Nitto Denko Corp | 液晶性コーティング液および偏光膜 |
WO2009096087A1 (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-06 | Nitto Denko Corporation | 光学積層体 |
US8597550B2 (en) | 2008-06-20 | 2013-12-03 | Nitto Denko Corporation | Method for producing water-resistant polarizing film |
JP2013156665A (ja) * | 2008-06-20 | 2013-08-15 | Nitto Denko Corp | 耐水性偏光膜の製造方法 |
JP2010039154A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Nitto Denko Corp | 偏光膜、コーティング液、偏光膜の製造方法、及びジスアゾ化合物 |
WO2010029789A1 (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-18 | 日東電工株式会社 | 偏光膜およびその製造方法 |
JP2010066616A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Nitto Denko Corp | 偏光膜およびその製造方法 |
US8488082B2 (en) | 2008-09-12 | 2013-07-16 | Nitto Denko Corporation | Polarizing film and method for producing the same |
KR101188154B1 (ko) | 2008-09-12 | 2012-10-05 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 편광막 및 그 제조 방법 |
WO2010064512A1 (ja) * | 2008-12-03 | 2010-06-10 | 日東電工株式会社 | 耐水性偏光フィルム、及びその製造方法、及び画像表示装置 |
JP2010181558A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-19 | Nitto Denko Corp | コーティング液、光学積層体の製造方法及び光学積層体 |
WO2010089915A1 (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-12 | 日東電工株式会社 | コーティング液、光学積層体の製造方法及び光学積層体 |
US8282864B2 (en) | 2009-02-13 | 2012-10-09 | Nitto Denko Corporation | Water-resistant polarizing film, and process for producing the same |
WO2010131549A1 (ja) | 2009-05-12 | 2010-11-18 | 日東電工株式会社 | 耐水性偏光フィルム、耐水性偏光フィルムの製造方法、及び画像表示装置 |
JP2010266769A (ja) * | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Nitto Denko Corp | 偏光フィルム、コーティング液、及び画像表示装置 |
WO2011001832A1 (ja) * | 2009-07-01 | 2011-01-06 | 日東電工株式会社 | 液晶性コーティング液および偏光膜 |
US8734677B2 (en) | 2009-07-01 | 2014-05-27 | Nitto Denko Corporation | Liquid-crystal coating fluid and polarizing film |
KR101191689B1 (ko) | 2009-07-01 | 2012-10-16 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 액정성 코팅액 및 편광막 |
JP2011012152A (ja) * | 2009-07-01 | 2011-01-20 | Nitto Denko Corp | 液晶性コーティング液および偏光膜 |
EP2293122A2 (en) | 2009-08-28 | 2011-03-09 | Fujifilm Corporation | Polarizing film, laminate, and liquid crystal display device |
WO2011030883A1 (en) | 2009-09-14 | 2011-03-17 | Fujifilm Corporation | Color filter and light-emitting display element |
WO2011055556A1 (ja) * | 2009-11-09 | 2011-05-12 | 日東電工株式会社 | 液晶性コーティング液および偏光膜 |
US8591644B2 (en) | 2009-11-09 | 2013-11-26 | Nitto Denko Corporation | Liquid-crystalline coating fluid and polarizing film |
JP2011100059A (ja) * | 2009-11-09 | 2011-05-19 | Nitto Denko Corp | 液晶性コーティング液および偏光膜 |
JP2011190313A (ja) * | 2010-03-12 | 2011-09-29 | Mitsubishi Chemicals Corp | 異方性膜用アゾ化合物、異方性膜用組成物、異方性膜及び偏光素子 |
JP2014205779A (ja) * | 2013-04-12 | 2014-10-30 | 三菱化学株式会社 | 異方性色素膜用色素、該色素を含む組成物、異方性色素膜及び偏光素子 |
KR20160099544A (ko) | 2013-12-13 | 2016-08-22 | 미쓰비시 가가꾸 가부시키가이샤 | 이방성 색소막용 조성물, 이방성 색소막 및 광학 소자 |
JPWO2017146212A1 (ja) * | 2016-02-26 | 2019-01-17 | 日本化薬株式会社 | アゾ化合物又はその塩及びこれを含有する偏光膜 |
US11997916B2 (en) | 2019-02-08 | 2024-05-28 | Toyobo Co., Ltd. | Polyester film and use thereof |
US11934226B2 (en) | 2019-02-08 | 2024-03-19 | Toyobo Co., Ltd. | Foldable display and portable terminal device |
US11926720B2 (en) | 2019-05-28 | 2024-03-12 | Toyobo Co., Ltd. | Polyester film and application therefor |
US11899167B2 (en) | 2019-05-28 | 2024-02-13 | Toyobo Co., Ltd. | Polyester film, laminated film, and use thereof |
US11939499B2 (en) | 2019-05-28 | 2024-03-26 | Toyobo Co., Ltd. | Multilayer film and use of same |
WO2020241313A1 (ja) | 2019-05-30 | 2020-12-03 | 東洋紡株式会社 | 折りたたみ型ディスプレイ |
WO2020241312A1 (ja) | 2019-05-30 | 2020-12-03 | 東洋紡株式会社 | 折りたたみ型ディスプレイ用偏光板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW201602253A (zh) | 2016-01-16 |
EP1867684A1 (en) | 2007-12-19 |
CN101928470B (zh) | 2014-11-05 |
CN101928470A (zh) | 2010-12-29 |
WO2006107035A1 (ja) | 2006-10-12 |
TW200702392A (en) | 2007-01-16 |
CN103224714B (zh) | 2014-12-17 |
TWI575030B (zh) | 2017-03-21 |
CN101115802A (zh) | 2008-01-30 |
TW201514256A (zh) | 2015-04-16 |
TW201341476A (zh) | 2013-10-16 |
TWI579342B (zh) | 2017-04-21 |
JP5200325B2 (ja) | 2013-06-05 |
CN103224714A (zh) | 2013-07-31 |
KR20070117557A (ko) | 2007-12-12 |
US20090275742A1 (en) | 2009-11-05 |
KR101362587B1 (ko) | 2014-02-13 |
TWI408178B (zh) | 2013-09-11 |
CN101115802B (zh) | 2010-08-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5200325B2 (ja) | 湿式成膜法により形成された異方性色素膜及び偏光素子 | |
JP5422864B2 (ja) | トリスアゾ色素、該色素を含む異方性色素膜用組成物、異方性色素膜及び偏光素子 | |
JP4876549B2 (ja) | アゾ色素、これを用いた異方性色素膜用組成物、異方性色素膜および偏光素子 | |
JP6036787B2 (ja) | 異方性膜用アゾ化合物、該化合物を含有する組成物、異方性膜及び偏光素子 | |
JP2010026024A (ja) | 異方性膜用組成物、異方性膜、偏光素子及びアゾ化合物 | |
KR20060126956A (ko) | 이방성 색소막용 색소, 이방성 색소막용 색소 조성물,이방성 색소막 및 편광소자 | |
JP4622434B2 (ja) | 異方性色素膜用色素、異方性色素膜用色素組成物、異方性色素膜および偏光素子 | |
JP4547946B2 (ja) | アゾ色素、異方性色素膜用二色性アゾ色素並びにこれを用いた異方性色素膜形成用組成物、異方性色素膜および偏光素子 | |
JP2006047966A (ja) | 異方性色素膜用色素、異方性色素膜用色素組成物、異方性色素膜及び偏光素子 | |
JP2007302807A (ja) | 異方性色素膜用アゾ色素、該アゾ色素を含有する組成物及び異方性色素膜並びに偏光素子 | |
JP5477411B2 (ja) | アゾ色素 | |
JP5092345B2 (ja) | 異方性色素膜、および偏光素子 | |
JP4973100B2 (ja) | 湿式成膜法により形成された異方性色素膜及び偏光素子 | |
JP6064759B2 (ja) | 異方性色素膜用色素、該色素を含む組成物、異方性色素膜及び偏光素子 | |
JP5076308B2 (ja) | 水溶性色素並びにそれを用いた色素組成物、異方性色素膜及び偏光素子 | |
JP2008031454A (ja) | 異方性色素膜用アゾ色素 | |
JP5521408B2 (ja) | 化合物、該化合物を含有する組成物、異方性膜、および偏光素子 | |
JP6107352B2 (ja) | 異方性色素膜用色素、該色素を含む組成物、異方性色素膜及び偏光素子 | |
JP2010018587A (ja) | 異方性膜用化合物、該異方性膜用化合物を含有する異方性膜用組成物、異方性膜、および偏光素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090115 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090115 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20120104 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20120110 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120214 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120411 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130115 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130128 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5200325 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |