JPH05295281A - 水溶性アゾ染料及び該染料を用いた偏光フィルム - Google Patents

水溶性アゾ染料及び該染料を用いた偏光フィルム

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JPH05295281A
JPH05295281A JP33858392A JP33858392A JPH05295281A JP H05295281 A JPH05295281 A JP H05295281A JP 33858392 A JP33858392 A JP 33858392A JP 33858392 A JP33858392 A JP 33858392A JP H05295281 A JPH05295281 A JP H05295281A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1)で表されるアゾ染料、それから
得られる銅錯塩染料及び該染料を配向して含有する偏光
フィルム。 〔式中、Aはスルフォン酸基またはスルフォン酸塩基を
有するベンゼン環又はナフタレン環を、Y及びZは式
(a)を、R1 はナフタレン環の6または7位に結合し
ているアミノ基、アルキルアミノ基、アルキルカルボキ
シルアミノ基、ベンゾイルアミノ基又はフェニルアミノ
基を、R2 は水素原子、メチル基、メトキシ基又はエト
キシ基を、R3 はメチル基、メトキシ基又はエトキシ基
を、Xは水素原子、ナトリウム原子、カリウム原子又は
リチウム原子を表す〕 【効果】 高耐熱性及び高偏光度を有し、光学特性に優
れた偏光フィルムを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なアゾ染料、その
銅錯塩染料及びこれらを含む水溶性アゾ染料並びに該染
料を高分子フィルムに二色性色素として吸着、配向させ
た、高耐久性で高い偏光度を有する偏光フィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、偏光フィルムは、延伸配向したポ
リビニルアルコール又はその誘導体、あるいは、ポリ塩
化ビニルの脱塩酸又はポリビニルアルコールの脱水によ
りポリエンを生成して、配向せしめたポリエン系のフィ
ルムに、偏光素子としてヨウ素や二色性色素を吸着せし
めて製造するのが一般的である。このうち、偏光素子と
してヨウ素を用いた偏光フィルムは、初期偏光性能には
優れるものの、水および熱に対して弱く、高温、高湿の
状態で長期間使用する場合には、その耐久性に問題があ
る。耐久性を向上させるために、ホルマリンあるいはホ
ウ酸を含む水溶液での処理を強固にしたり、又保護膜と
して透湿度の低い高分子フィルムを用いる方法等が考え
られているが、高温、高湿の状態では耐久性が不十分で
ある。
【0003】また、偏光素子として二色性色素を用いた
偏光フィルムは、ヨウ素を用いた偏光フィルムに比べ、
水および熱に対する耐久性はあるものの、偏光性能が劣
る。この欠点を改良するために、有機系染料を偏光素子
として耐熱性及び偏光性能を改良した偏光フィルムが提
案されている(特開平1−313568号公報( Chem.
Absts. 112 (24) :218407 r )および特開平3−126
06号公報( Chem. Absts. 115 (4):38339 y ))。し
かし、一般に偏光フィルムとして使用する場合、特定の
波長領域に吸収をもつ染料を併用し中性色とするため、
使用する染料によっては高温の状態で大きく変色をおこ
すものがあるのが実状である。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、染
料系偏光フィルムでヨウ素系偏光フィルム並の偏光性能
を示し、染料を併用した中性色においても、優れた偏光
性能及び耐熱性能を有する高性能な偏光フィルムを供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、染料を偏
光素子として用いた偏光フィルムにおいて、偏光性能お
よび耐熱性能の高い偏光フィルムを得るべく鋭意検討し
た結果、本発明に到った。即ち、本発明は、一般式
(1)(化5)で表されるアゾ染料
【0006】
【化5】 〔式中、Aはスルフォン酸基またはスルフォン酸塩基を
有するベンゼン環又はナフタレン環を、Y及びZは式
(a)(化6)を、
【0007】
【化6】 (式(a)において、R2 は、水素原子、メチル基、メ
トキシ基又はエトキシ基を、R3 は、メチル基、メトキ
シ基又はエトキシ基を表す)R1 はナフタレン環の6ま
たは7位に結合しているアミノ基、炭素数1〜4のアル
キルアミノ基、炭素数1〜4のアルキルカルボキシルア
ミノ基、ベンゾイルアミノ基又はフェニルアミノ基を、
Xは水素原子、ナトリウム原子、カリウム原子又はリチ
ウム原子を表し、YとZは異なるが、式(a)におい
て、R2 が水素原子、R3 がメトキシ基である場合はY
とZは同じでも良い〕および一般式(2)(化7)で表
される銅錯塩染料に関するものである。
【0008】
【化7】 〔式中、Aはスルフォン酸基またはスルフォン酸塩基を
有するベンゼン環又はナフタレン環を、Yは式(a)
(化8)、Z1 は(b)(化8)を、
【0009】
【化8】 (式(a)、(b)において、R2 は水素原子、メチル
基、メトキシ基又はエトキシ基を、R3 はメチル基、メ
トキシ基又はエトキシ基を表す)R1 はナフタレン環の
6または7位に結合しているアミノ基、炭素数1〜4の
アルキルアミノ基、炭素数2〜4のアルキルカルボキシ
ルアミノ基、ベンゾイルアミノ基又はフェニルアミノ基
を、Xは水素原子、ナトリウム原子、カリウム原子又は
リチウム原子を表す〕
【0010】また、本発明は、前記のアゾ染料又は銅錯
塩染料を含む水溶性染料、この水溶性染料で染色した偏
光フィルム、染色した高分子フィルムを2〜9倍の延伸
倍率で延伸して得られた偏光フィルムに関するものであ
る。さらにまた、本発明は、高分子フィルムの素材が、
ポリビニルアルコール、ポリビニルホルマール、ポリビ
ニルアセタール、ポリビニルブチラール、あるいはそれ
らをエチレン、プロピレン、アクリル酸、マレイン酸ア
クリルアミド等で変性したものまたはセルロース樹脂で
ある前記の偏光フィルムに関するものである。本発明の
式(1)で表されるアゾ染料としては、下記式(3)〜
(7)(化9)で表される染料が挙げられる。また、式
(2)で表される銅錯塩染料としては、下記式(8)〜
(11)(化10)で表される染料が挙げられる。
【0011】
【化9】 〔上式中、A、X、R1 、R2 およびR3 は式(1)の
場合と同じ意味を表し、R4 はナフタレン環の6または
7位に結合しているアミノ基、メチルアミノ基、エチル
アミノ基、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基また
はフェニルアミノ基を表す〕
【0012】
【化10】 〔上式中、A、X、R1 、R2 およびR3 は式(2)の
場合と同じ意味を表し、R4 はナフタレン環の6または
7位に結合しているアミノ基、メチルアミノ基、エチル
アミノ基、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基また
はフェニルアミノ基を表す〕
【0013】本発明で用いる式(1)および(3)〜
(7)で表される化合物は、通常のアゾ染料の製法に従
い、公知のジアゾ化、カップリング法で製造出来る。即
ち、式(12)で表されるアミノ化合物をジアゾ化し、 A−NH2 (12) 〔式中、Aは前記と同じ意味を表す〕式(13)で表さ
れる化合物とカップリングし、 Y−NH2 (13) 〔式中、Yは前記と同じ意味を表す〕これを再びジアゾ
化し、式(14)で表される化合物とカップリングし、 Z−NH2 (14) 〔式中、Zは前記と同じ意味を表す〕式(15)で表さ
れるジスアゾ化合物を製造する。
【0014】 A−N=N−Y−N=N−Z−NH2 (15) 〔式中、A、YおよびZは前記と同じ意味を表す〕
【0015】これらの中間体の製造法において、ジアゾ
化法は、アミン成分の塩酸、硫酸などの鉱酸水溶液また
は懸濁液に亜硝酸ナトリウム等の亜硝酸塩を混合すると
いう順法によるか、あるいは、アミン成分の中性乃至弱
アルカリ性の水溶液に亜硝酸塩を加えておき、これと鉱
酸を混合するという逆法によってもよい。ジアゾ化の温
度は、−10〜40℃が適当である。カップリングは、
アミン類の塩酸、酢酸などの酸性水溶液と上記のジアゾ
液を混合し、中和し、pHを3〜7にすればよい。カップ
リングの温度は、−10〜40℃が適当である。生成し
たジスアゾ化合物は、そのまま、或いは酸析や塩析によ
り析出させ濾過して取り出すか、溶液又はけん濁液のま
ま、次のジアゾ化工程へ進こともできる。更に、式(1
5)で表される化合物をジアゾ化して、式(16)(化
11)で表される化合物にカップリングし、式(1)お
よび(3)〜(7)で表されるアゾ染料が得られる。
【0016】
【化11】 〔式中、R1 及びXは式前記と同じ意味を表す〕
【0017】上記において、ジアゾ化法は前記の順法に
よってもよいが、ジスアゾ化合物が酸性では溶解性が著
しく小さい場合には、逆法による方が好ましい。ジアゾ
化の温度は、0〜40℃が適当である。ジアゾ液は、懸
濁液となっているが、これをこのまま使うことも、濾過
してジアゾニウム塩のプレスケーキを取り出すこともで
きる。カップリングは、カップリング成分のアルカリ水
溶液に、前記ジアゾニウム塩の懸濁液またはジアゾニウ
ム塩を少量づつ添加する。この際、液がpH8〜11を保
つ様に、必要に応じて、アルカリを添加する。アルカリ
としては、ナトリウム、カリウム、リチウム等の炭酸
塩、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン等のアミンの使用が好ま
しく、これ以外に、ナトリウム、カリウム等の水酸化物
や重炭酸塩を併用してもよい。また、必要に応じ、ピリ
ジンや尿素などの通常のカップリング促進剤を添加して
もよい。
【0018】カップリングの温度は、−10〜40℃が
適当である。カップリング終了後、必要に応じ、塩化ナ
トリウムまたは/および塩化カリウムを加えて塩析し
て、製品を取り出す。また、式(2)および(8)〜
(11)の水溶性染料の銅錯塩を得るには、通常の方法
に依ればよい。即ち、式(1)および(3)〜(6)の
水溶性染料を、水溶液中、硫酸銅、塩化銅、酢酸銅など
の銅塩と、通常、70〜100℃に加熱する。この際、
必要に応じ、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、モノプロパノールアミン、ピリジン等
の有機アミンを添加することもできる。
【0019】式(12)で表される化合物の具体例とし
て、スルファニル酸、メタニル酸、アニリン-2,4- ジス
ルホン酸、アニリン-2,5- ジスルホン酸、2-ナフチルア
ミン-6- スルフォン酸、2-ナフチルアミン-4,8- ジスル
フォン酸、2-ナフチルアミン-3,6- ジスルフォン酸、2-
ナフチルアミン-5,7- ジスルフォン酸、2-ナフチルアミ
ン-6,8- ジスルフォン酸等が、式(13)及び(14)
で表される化合物の具体例として、p-クレシジン、2,5-
ジメトキシアニリン、2,5-ジエトキシアニリン、o-トル
イジン、p-キシリジン、o-アニシジン等が、式(16)
で表される化合物の具体例として、J−酸、γ−酸、N-
メチルJ酸、N-エチルJ酸、N-プロピルJ酸、N-ブチル
J酸、N-メチルγ酸、N-エチルγ酸、N-プロピルγ酸、
N-ブチルγ酸、N-アセチルJ酸、N-プロピオニルJ酸、
N-ブチリルJ酸、N-アセチルγ酸、N-プロピオニルγ
酸、N-ブチニルγ酸、N-ベンゾイルJ酸、N-ベンゾイル
γ酸、N-フェニルJ酸、N-フェニルγおよびこれらの塩
等がそれぞれ挙げられる。これらの化合物は市販されて
おり、容易に入手できる。
【0020】本発明の偏光フィルムに用いる高分子フィ
ルムとしては、親水性高分子フィルムが好ましく、その
素材の具体例としては、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルホルマール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブ
チラール、あるいはそれらをエチレン、プロピレン、ア
クリル酸、マレイン酸アクリルアミド等で変性したも
の、セルロース樹脂等が挙げられる。これらの高分子重
合体は、水あるいは親水性有機溶剤への溶解性が良好で
あり、本発明の染料との相溶性も良好である上、製膜性
に優れ、且つ、製膜後に延伸配向させたときに本発明の
染料が配向し易い点で特に有用である。上記の高分子重
合体及び本発明の染料を用いて、本発明の偏光フィルム
を製造する方法としては、高分子重合体を製膜してフィ
ルムとした後染色する方法、又は高分子重合体の溶液に
本発明の染料を添加し原液染色後製膜する方法等を挙げ
ることができる。
【0021】上記の染色及び製膜並びに延伸は、一般的
に下記の方法によって行うことができる。即ち、本発明
の染料及び必要に応じて、塩化ナトリウム、ボウ硝等の
無機塩、界面活性剤等の染色助剤を加えた、フィルムに
対して本発明の染料を0.1〜5wt%、好ましくは、
0.8〜2.5wt%含む染浴中に、20〜80℃、好ま
しくは30〜50℃で1〜60分間、好ましくは3〜2
0分間高分子フィルムを浸漬して染色し、次いで必要に
応じてホウ酸処理し、乾燥する。或いは、高分子重合体
を水及び/又はアルコール、グリセリン、ジメチルホル
ムアミド等の親水性有機溶媒に溶解し、本発明の染料を
添加して原液染色を行い、この染色原液を、流延法、溶
液塗布法、押出法等により製膜して染色フィルムを製造
する。溶媒に溶解させる高分子重合体の濃度としては、
高分子重合体の種類によっても異なるが、5〜30重量
%、好ましくは10〜20重量%である。また、溶媒に
溶解する本発明の染料の濃度としては、高分子重合体の
種類、染料の種類、製膜したときのフィルム厚みあるい
は偏光フィルムとしたときの要求性能等によって変わる
が、高分子重合体に対して0.1〜5重量%、好ましく
は0.8〜2.5重量%程度である。
【0022】上記のようにして染色及び製膜して得られ
た未延伸フィルムは、適当な方法によって、一軸方向に
延伸する。延伸処理することによって染料分子が配向
し、偏光性能が発現する。一軸に延伸する方法として
は、湿式法にて引っ張り延伸を行う方法、乾式法にて引
っ張り延伸を行う方法、乾式法にてロール間圧縮延伸を
行う方法等があり、いずれの方法を用いて行ってもよ
い。延伸倍率は2〜9倍にて行われるが、ポリビニルア
ルコール及びその誘導体を用いた場合は、2.5〜6倍
の範囲が好ましい。延伸、配向処理したあとで、該延伸
フィルムの耐水性向上と偏光性向上の目的で、ホウ酸処
理を実施する。ホウ酸処理により、偏光フィルムの光線
透過率と偏光度が向上する。ホウ酸処理の条件は、用い
る親水性高分子重合体の種類、染料の種類によって異な
るが、一般的には、ホウ酸濃度としては1〜15重量
%、好ましくは3〜10重量%、また処理温度としては
30〜80℃、好ましくは、40〜80℃の範囲にある
ことが望ましい。ホウ酸濃度が1重量%以下、温度が3
0℃以下の場合は処理効果が小さく、また、ホウ酸濃度
が15重量%以上、温度80℃以上の場合は偏光フィル
ムがもろくなり好ましくない。
【0023】式(1)〜(11)で表されるアゾ染料又
はその銅錯塩染料は、単独で又はそれら同志で混合して
使用できる他、更にはこれらの染料と他の染料と配合す
ることにより種々の色相に染色された偏光フィルムを製
造することができる。この場合に用いる染料としては、
本発明に用いる染料の吸収波長領域と異なる波長領域に
吸収特性を有する染料であって、二色性の高いものであ
れば、どんなものでもよいが、特に好ましい染料として
は、カラー・インデックス・ジェネリック・ネーム
(C.I.Generic Name)で表して、次の
ようなものが例示される。例えば、C.I.Direct Yellow
12、C.I.Direct Yellow 44、C.I.Direct Yellow 28、
C.I.Direct Yellow 142、 C.I.Direct Red 2 、C.I.Dir
ect Red 79 、C.I.Direct Red 81 、C.I.Direct Red 24
7、C.I.Direct Violet 9 、C.I.Direct Violet 51、C.
I.Direct Orenge 26、C.I.Direct Orenge 39、C.I.Dire
ct Orenge 107 、C.I.Direct Blue 1 、C.I.Direct Blu
e 71、C.I.Direct Blue 78、C.I.Direct Blue 168 、C.
I.Direct Blue 202 、C.I.Direct Brown 106、C.I.Dire
ct Brown 223、C.I.Direct Green 85 等である。
【0024】特に多用される中性色用の配合成分とし
て、式(1)〜(11)で表される水溶性染料又はその
銅錯塩染料を使用した場合、優れた偏光性能及び好まし
い吸収特性を示す偏光フィルムが得られる。また、その
耐湿熱性も優れている。このようにして製造した偏光フ
ィルムは、種々の加工を施して使用することができる。
例えば、フィルム又はシートにしてそのまま使用する
他、使用目的によっては、トリアセテート、アクリル又
はウレタン系等のポリマーによりラミネーションして保
護層を形成し、或いは、偏光フィルムの表面に蒸着、ス
パッタリングまたは塗布法により、インジウム−スズ系
酸化物等の透明導電性膜を形成して実用に供する。
【0025】
【実施例】以下に本発明を具体例によって説明するが、
これらは例示的なものであり、本発明は、これらに限定
されるものではない。実施例中、部は重量部を示す。な
お、本発明における偏光度とは次の方法によって測定し
た値である。即ち、2枚の偏光フィルムを延伸方向が平
行となるべく重ねて分光光度計の光路におき、測定した
可視領域最大吸収波長での光線透過率(Tp)および2
枚の偏光フィルムを延伸方向が直交すべく重ねて測定し
た同波長での光線透過率(Tc)より次式(数1)を用
いて偏光度(V)を算出した。
【0026】
【数1】 又、本発明における耐久性は以下に示すΔE* にて表示
する。即ち、ΔE* は、偏光フィルムの光線透過率を測
定し、L* 、a* 、b* の値をJIS.Z−8729
(L* * * 表色系及びL* * * 表色系による物
体色の表示方法)により計算し、以下の数式(数2)か
ら求められた値である。この値が1を越えると初期のも
のと比較して変色が目立ち、品質の安定性の上から問題
である。
【0027】
【数2】 但し、(ΔL* i,j =(L* i −(L* j (Δa* i,j =(a* i −(a* j (Δb* i,j =(b* i −(b* j i=耐久テスト前、j=耐久テスト後を示す。
【0028】実施例1 2, 5−ジメチル-4−アミノアゾベンゼン-4’−スルホン
酸ナトリウム32.7部(1/10 モル)を、水330部に
溶かし、濃塩酸31部と亜硝酸ナトリウム6.9部を加
えてジアゾ化し、この中へ、p-クレシジン13.7部を
塩酸水溶液に溶かして加えた後、酢酸ナトリウムを加え
て、pH4まで中和してカップリングさせた。反応終了
後、濾過して次式(化12)で表されるジスアゾ化合物
44.3部を含むプレスケーキを得た。
【0029】
【化12】 このプレスケーキを、温水2000部に、水酸化ナトリ
ウムで中和して溶解し、その中に、濃塩酸31部と亜硝
酸ナトリウム6.9部を加えてジアゾ化した。ジアゾ化
終了後、過剰の亜硝酸をスルファミン酸を加えて分解し
た後、このジアゾニウム塩の懸濁液を、N-フェニルJ酸
31.5部を10%炭酸ナトリウム水溶液600部に溶
解した液中に、約20℃で滴下してカップリングさせ
た。2時間かきまぜたのち、塩化ナトリウムを大過剰に
加えて塩析し、一夜かきまぜてから濾過し、3%塩化ナ
トリウム水溶液で洗浄し、乾燥して次式(17)(化1
3)で表されるトリスアゾ染料73部を得た。
【0030】
【化13】 元素分析値 計算値(%) 55.40 3.79 11.90 7.78 実測値(%) 55.20 3.71 12.05 7.85 式(17)の染料を0.3g/lの染浴に調製し、42℃
に保持し、厚さ75μmのポリビニルアルコールを浸漬
し2分間染色した。濡れたままの染色フィルムを3%ホ
ウ酸水溶液中で43℃で5倍に延伸し、この状態のま
ま、水洗、乾燥して青紫色の偏光フィルムを製造した。
その偏光フィルムの吸収極大λmax での偏光度Vを測定
した結果、単板透過率43%、λmax は575nmで、
Vは99.0%であった。式(17)の染料、C.I.Dire
ct yellow 12、C.I.Direct orange 39、C.I.DirectRed
81 、C.I.Direct Blue 202 を、それぞれ7:1:2:
3:10の割合で配合した染料の0.2g/lの染浴を調
製し、42℃に保持し、厚さ75μmのポリビニルアル
コールを浸漬し4分間染色した。濡れたままの染色フィ
ルムを3%ホウ酸水溶液中で43℃で5倍に延伸し、こ
の状態のまま水洗、乾燥して中性色の偏光フィルムを製
造した。単板透過率40%における偏光度は98.5%
であった。この中性色の偏光フィルムを100℃−ドラ
イの恒温槽内に500時間放置した時のΔE* は0.7
であった。
【0031】実施例2 実施例1において、N-フェニルJ酸の代わりに、N-メチ
ルJ酸25.3部を使用した以外は、実施例1と同様に
して、次式(18)(化14)で表されるトリスアゾ染
料を得た。
【0032】
【化14】 元素分析値 計算値(%) 52.03 3.84 12.87 8.42 実測値(%) 52.00 3.71 12.62 8.33 式(18)の染料水溶液で、実施例1と同様にポリビニ
ルアルコールフィルムを処理し偏光フィルムを製造し
た。得られた偏光フィルムは青紫色で、この吸収極大λ
max での偏光度Vを測定した結果、単板透過率43%、
λmax 575nmで、Vは97.5%であった。実施例
1において使用した式(17)の染料の代わりに、式
(18)の染料を使用する以外は、同様にして中性色の
偏光フィルムを製造した。単板透過率40%における偏
光度は98.0%であった。この中性色の偏光フィルム
を100℃−ドライの恒温槽内に500時間放置した時
のΔE* は0.8であった。
【0033】実施例3 2-アミノ-4,8- ナフタレンジスルホン酸30.3部(1
/10モル)を水600部に溶かし、濃塩酸31部と亜
硝酸ナトリウム6.9部を加えて、ジアゾ化した。終了
後、過剰の亜硝酸をスルファミン酸を加えて分解したの
ち、この中へ、p-キシリジン12.2部を塩酸水溶液に
溶かして加え、15〜20℃にて酢酸ナトリウムを加
え、pH4まで中和しカップリングさせた。反応終了後、
析出した結晶を濾過して次式(化15)のモノアゾ化合
物42.5部を得た。
【0034】
【化15】 このモノアゾ化合物を水500部中で水酸化ナトリウム
で中和して溶解し、その中に、濃塩酸31部と亜硝酸ナ
トリウム6.9部を加えてジアゾ化した。終了後、過剰
の亜硝酸をスルファミン酸で分解した後、この中へ、p-
クレシジン13.7部を塩酸水溶液に溶かして加え、1
5〜20℃にて酢酸ナトリウムを加え、pH4まで中和し
カップリングさせた。反応終了後、析出した結晶を濾過
して、次式(化16)のジスアゾ化合物56.1部を得
た。
【0035】
【化16】 次に、このジスアゾ化合物を温水2000部中に水酸化
ナトリウムで中和して溶解し、その中に濃塩酸31部と
亜硝酸ナトリウム6.9部を加えて、ジアゾ化した。ジ
アゾ化終了後、過剰の亜硝酸をスルファミン酸を加えて
分解した後、このジアゾニウム塩の懸濁液を、N-フェニ
ルJ酸31.5部を10%炭酸ナトリウム水溶液600
部に溶解した液中に、約20℃で滴下してカップリング
させた。2時間かきまぜたのち、塩化ナトリウムを大過
剰に加えて塩析し、一夜かきまぜてから濾過し、3%塩
化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥して、次式(19)
(化17)で表されるトリスアゾ染料77部を得た。
【0036】
【化17】 元素分析値 計算値(%) 51.69 3.30 10.05 9.86 実測値(%) 51.50 3.41 10.22 9.77 式(19)の染料水溶液で、実施例1と同様にポリビニ
ルアルコールフィルムを処理し偏光フィルムを製造し
た。得られた偏光フィルムは青紫色で、この吸収極大λ
max での偏光度Vを測定した結果、単板透過率43%、
λmax 585nmでVは99%であった。実施例1にお
いて使用した式(17)の染料の代わりに、式(19)
の染料を使用する以外は、同様にして中性色の偏光フィ
ルムを製造した。単板透過率40%における偏光度は9
8.5%であった。この中性色の偏光フィルムを100
℃−ドライの恒温槽内に500時間放置した時のΔE*
は0.7であった。
【0037】実施例4〜62 実施例1〜3と同様な方法により、表−1(表1、表
2、表3、表4、表5、表6)に示した一般式(1)の
染料を製造した。表中、色相、λmax 、偏光度は共に染
料単体で偏光フィルムを製造した時のものを示し、ΔE
* は中性色の偏光フィルムを製造した時のものを示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】実施例63 実施例1記載の式(17)の染料10部を水100部に
溶かし、モノエタノールアミン12部を加えたのち、結
晶硫酸銅2.6部の水溶液を加えて90℃で3時間加熱
した。塩化ナトリウムを加えて冷却塩析し、一夜かきま
ぜて濾過し、5%塩化ナトリウム水溶液で洗い、乾燥し
て、次式(20)(化18)で表される銅錯塩染料9部
を得た。
【0045】
【化18】 元素分析値 計算値(%) 51.00 3.12 11.25 7.36 実測値(%) 51.12 3.07 11.23 7.28 式(20)の染料水溶液で、実施例1と同様にポリビニ
ルアルコールフィルムを処理し偏光フィルムを製造し
た。得られた偏光フィルムは青紫色で、この吸収極大λ
max での偏光度Vを測定した結果、単板透過率43%、
λmax 605nmでVは98%であった。実施例1にお
いて使用した式(17)の染料の代わりに、式(20)
の染料を使用する以外は、同様にして中性色の偏光フィ
ルムを製造した。単板透過率40%における偏光度は9
8%であった。この中性色の偏光フィルムを100℃−
ドライの恒温槽内に500時間放置した時のΔE*
0.9であった。
【0046】実施例64 実施例3記載の式(19)のトリスアゾ染料10部を水
100部に溶かし、この中に、モノエタノールアミン1
4部、次に硫酸銅2.8部を加え加熱し、90〜95℃
に銅化反応させた。反応終了後、塩化ナトリウムを加え
て塩析後、濾過、乾燥して次式(21)(化19)の銅
錯塩染料9.5部を得た。
【0047】
【化19】 元素分析値 計算値(%) 48.12 2.76 9.58 9.40 実測値(%) 48.01 2.61 9.42 9.35 式(21)の染料水溶液で、実施例1と同様にポリビニ
ルアルコールフィルムを処理し偏光フィルムを製造し
た。得られた偏光フィルムは青紫色で、この吸収極大λ
max での偏光度Vを測定した結果、単板透過率43%、
λmax 615nmでVは98%であった。実施例1にお
いて使用した式(17)の染料の代わりに、式(21)
の染料を使用する以外は、同様にして中性色の偏光フィ
ルムを製造した。単板透過率40%における偏光度は9
8%であった。この中性色の偏光フィルムを100℃−
ドライの恒温槽内に500時間放置した時のΔE*
0.9であった。
【0048】実施例65〜102 実施例63〜64と同様な方法により、前記の一般式
(1)の染料を原料として、表−2(表7、表8)に示
した銅錯塩染料を製造した。表中、色相、λmax、偏光
度は共に染料単体で偏光フィルムを製造した時のものを
示し、ΔE* は中性色の偏光フィルムを製造した時のも
のを示す。
【0049】
【表7】
【0050】
【表8】
【0051】比較例1 実施例1において合成した染料の代わりに、特開平1−
313568号公報、実施例1において公開されている
下記構造式(A)(化20)で表される染料を使用する
以外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを得た。極
大吸収波長580nm、単板透過率43%における偏光
度は96%であり、本発明の染料より劣っていた。実施
例1と同様にして中性色の偏光フィルムを製造した。単
板透過率40%における偏光度は97%であった。
【0052】
【化20】 この中性色の偏光フィルムを100℃−ドライの恒温槽
内に500時間放置した時のΔE* は2.1であり、耐
熱試験において本発明の染料を使用した中性色の偏光フ
ィルムより劣っていた。
【0053】比較例2 実施例1において合成した染料の代わりに、特開平3−
12606号公報、実施例3において公開されている下
記構造式(B)(化21)で表される染料を使用する以
外は、実施例1と同様にして偏光フィルムを得た。極大
吸収波長600nm、単板透過率43%における偏光度
は、97%であり、本発明の染料より劣っていた。
【0054】
【化21】 実施例1と同様にして中性色の偏光フィルムを製造し
た。単板透過率40%における偏光度は96.5%であ
った。この中性色の偏光フィルムを100℃−ドライの
恒温槽内に500時間放置した時のΔE* は2.5であ
り、耐熱試験において本発明の染料を使用した中性色の
偏光フィルムより劣っていた。
【0055】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、本発明
の水溶性染料は、高い熱安定性並びに高い光学特性を示
すという工業的価値ある顕著な効果を奏するものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平3−345908 (32)優先日 平3(1991)12月27日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 伊藤 尚登 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)(化1)で表されるアゾ染
    料。 【化1】 〔式中、Aはスルフォン酸基またはスルフォン酸塩基を
    有するベンゼン環又はナフタレン環を、Y及びZは式
    (a)(化2)を、 【化2】 (式(a)において、R2 は水素原子、メチル基、メト
    キシ基又はエトキシ基を、R3 はメチル基、メトキシ基
    又はエトキシ基を表す)R1 はナフタレン環の6または
    7位に結合しているアミノ基、炭素数1〜4のアルキル
    アミノ基、炭素数2〜4のアルキルカルボキシルアミノ
    基、ベンゾイルアミノ基又はフェニルアミノ基を、Xは
    水素原子、ナトリウム原子、カリウム原子又はリチウム
    原子を表し、YとZは異なるが、式(a)において、R
    2 が水素原子、R3 がメトキシ基である場合はYとZは
    同じでも良い〕
  2. 【請求項2】一般式(2)(化3)で表される銅錯塩染
    料。 【化3】 〔式中、Aはスルフォン酸基またはスルフォン酸塩基を
    有するベンゼン環又はナフタレン環を、Yは式(a)
    (化4)、Z1 は式(b)(化4)を、 【化4】 (式(a)、式(b)において、R2 は、水素原子、メ
    チル基、メトキシ基又はエトキシ基を、R3 は、メチル
    基、メトキシ基又はエトキシ基を表す)R1 はナフタレ
    ン環の6または7位に結合しているアミノ基、炭素数1
    〜4のアルキルアミノ基、炭素数2〜4のアルキルカル
    ボキシルアミノ基、ベンゾイルアミノ基又はフェニルア
    ミノ基を、Xは水素原子、ナトリウム原子、カリウム原
    子又はリチウム原子を表す〕
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の染料を含むこと
    を特徴とする水溶性染料。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の水溶性染料で染色するこ
    とを特徴とする偏光フィルム。
  5. 【請求項5】 染色した高分子フィルムを2〜9倍の延
    伸倍率で延伸して得られる請求項4記載の偏光フィル
    ム。
  6. 【請求項6】 高分子フィルムの素材がポリビニルアル
    コール、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセター
    ル、ポリビニルブチラールあるいはそれらをエチレン、
    プロピレン、アクリル酸、マレイン酸アクリルアミド等
    で変性したものまたはセルロース樹脂であることを特徴
    とする請求項5記載の偏光フィルム。
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