JP2007060613A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧板が閉まるまでの時間をできるだけ短くし、かつランプのオン/オフによる原稿サイズ誤検知を低減すること。
【解決手段】原稿読み取り位置にセットされた原稿に対して光照射するランプ2と、ランプ2を原稿に沿って走査する第1キャリッジ6と、第1キャリッジ6によって得られる光学画像を入力し、画像データを取得するCCD9と、原稿の副走査方向のサイズを検知するサイズセンサ20と、CCD9の画像データから主走査サイズを検知するIPU105と、を有する原稿読取装置であって、原稿の状態をサイズセンサ20の変化によって監視し、この監視状態にしたがってランプ2の点灯/消灯を制御するCPU101を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタル複写機、複合機などの画像形成装置における画像読取装置に関するものである。
従来の原稿読取装置において、ブック読取り時に原稿サイズを検知する方式として赤外線センサを用いていたが、近年赤外線センサを用いずに、原稿読取り用のラインセンサを用いて原稿サイズを検知する方式が用いられるようになってきている。原稿サイズを検知する場合、主走査サイズのみならず副走査方向のサイズも必要になるが、副走査方向の原稿サイズ検知を行おうとすると、原稿面をプレスキャンする必要が出てくる。これだとスキャン速度等に影響を及ぼしてしまうので、実際には副走査方向の原稿サイズ検知は従来通り赤外線センサにて行い、主走査方向検知のみ、ラインセンサによる読取データを使う方式が主流となっている(たとえば、特許文献1、2、3参照)。
特許文献1は、圧板開放時に原稿内は白、原稿外は黒であるとして主走査方向の原稿サイズを判断する方式である。また、特許文献2は、圧板開放時に原稿内は白、原稿外は黒であるとして主走査方向の原稿サイズを判断する方式は特許文献1と同じであるが、ランプが点灯した場合とランプが消灯した場合と2つの条件でデータを取り、外乱光の影響を除くことを特徴としている。また、特許文献3は、圧板開放時に原稿内は白、原稿外は黒であるとして主走査方向の原稿サイズを判断する方式は特許文献1と同じであるが、主走査方向の複数点でのラインセンサの読取データを用いて主走査原稿サイズを検知するものである。
特開平10−257255号公報 特開2000−138798号公報 特開2003−198809号公報
しかしながら、上記に示されるような従来の技術にあっては、下記のような問題点があった。特許文献1、2は、2種類以上の読取データから原稿サイズ検知の精度を上げるという点で効果はあるが、圧板が閉まるまでの時間をより短くすることができなかった。また、特許文献3は、圧板が閉まるまでの時間は短くて済むが、ランプが点灯しているかどうかという点は言及しておらず、さらに副走査に単純平均してしまっているため、ランプオン/オフ状態により誤動作する可能性が高くなってしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、圧板が閉まるまでの時間をできるだけ短くし、かつランプのオン/オフによる原稿サイズ誤検知を低減することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、原稿読み取り位置にセットされた原稿に対して光照射する原稿照射手段と、前記原稿照射手段を前記原稿に沿って走査する走査手段と、前記走査手段によって得られる光学画像を入力し、画像データを取得する画像読取手段と、を有する原稿読取装置であって、前記原稿のセット状態の変化を監視し、この監視状態にしたがって前記原稿照射手段の点灯/消灯を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
この請求項1の発明によれば、原稿のセット状態の変化を監視し、この監視状態にしたがって原稿照射手段の点灯/消灯を制御することにより、圧板またはADFを開放し、コンタクトガラス上にブック原稿をセットして読み取る場合、主走査方向のサイズの検知を行う前に、あらかじめ原稿照射手段の点灯を開始することで、原稿照射手段の光量が安定化するのを速め、原稿サイズ検知に要する時間を短縮させるとともに、ランプ光量不足による誤検知を防止することが可能になる。
また、請求項2にかかる発明は、さらに、前記原稿の副走査方向のサイズを検知するサイズセンサを備え、前記制御手段は、前記原稿の状態を前記サイズセンサの変化によって監視し、この監視状態にしたがって前記原稿照射手段の点灯/消灯を制御することを特徴とする。
この請求項2の発明によれば、原稿の状態を副走査方向のサイズセンサの変化によって監視し、この監視状態にしたがって原稿照射手段の点灯/消灯を制御することにより、圧板またはADFを開放し、コンタクトガラス上にブック原稿をセットして読み取る場合、主走査方向のサイズの検知を行う前に、あらかじめ原稿照射手段の点灯を開始することで、原稿照射手段の光量が安定化するのを速め、原稿サイズ検知に要する時間を短縮させるとともに、ランプ光量不足による誤検知を防止することが可能になる。
また、請求項3にかかる発明は、前記制御手段は、前記原稿の読取動作中に原稿の状態が変化した場合、当該原稿の読取動作後も前記原稿照射手段を点灯させたままの状態で待機することを特徴とする。
この請求項3の発明によれば、請求項2において、原稿の読取動作中に原稿の状態が変化した場合、当該原稿の読取動作後も原稿照射手段を点灯させたま待機することにより、原稿照射手段の光量が安定化するのを速め、原稿サイズ検知に要する時間を短縮させるとともに、ランプ光量不足による誤検知を防止することが可能になる。
また、請求項4にかかる発明は、前記制御手段は、前記原稿の読取動作中に原稿の状態が変化した場合、当該原稿の読取動作後も前記原稿照射手段を消灯させ、前記走査手段が待機位置に到達した後に、再度、前記原稿照射手段を点灯させたままの状態で待機することを特徴とする。
この請求項4の発明によれば、請求項2において、原稿の読取動作中に原稿の状態が変化した場合、当該原稿の読取動作後も原稿照射手段を消灯させ、走査手段が待機位置に到達した後に、再度、原稿照射手段を点灯させたま待機することにより、原稿照射手段の光量が安定化するのを速め、原稿サイズ検知に要する時間を短縮させるとともに、ランプ光量不足による誤検知を防止することが可能になる。
また、請求項5にかかる発明は、さらに、前記原稿の読取動作の終了後に前記原稿照射手段を継続して点灯させる否かの設定を行う継続点灯設定手段を備えたことを特徴とする。
この請求項5の発明によれば、請求項2,3または4において、原稿の読取動作の終了後に原稿照射手段を継続して点灯させるか否かの設定を行う継続点灯設定手段を備え、この継続点灯設定手段による設定によって、原稿照射手段の光量が安定した状態で原稿サイズ検知が行え、ランプ光量不足による誤検知を防止することが可能になる。
また、請求項6にかかる発明は、さらに、前記原稿を読取位置に押さえる圧板の開閉を検知する圧板開閉検知手段を備え、前記制御手段は、前記原稿の状態を前記圧板開閉検知手段の変化によって監視し、この監視状態にしたがって前記原稿照射手段の点灯/消灯を制御することを特徴とする。
この請求項6の発明によれば、圧板の開閉状態の変化、つまり、原稿の入れ換えが生じたことによりサイズ検知を実行する可能性ありと判断してランプを予備点灯させることで、サイズ検知が可能になるまでのランプ光量が安定するまでの待ち時間が短縮される。また、サイズ検知開始時には必ずランプは点灯しているためランプオフ状態での誤検知をなくすことができ、光量不足による誤検知を緩和することが可能になる。
また、請求項7にかかる発明は、請求項6において、前記制御手段は、前記原稿の読取動作中に原稿の状態が変化した場合、当該原稿の読取動作後も前記原稿照射手段を点灯させたままの状態で待機することを特徴とする。
この請求項7の発明によれば、請求項6において、原稿読取中での圧板開閉状態の変化、つまり、原稿の入れ換えが生じたことによりサイズ検知を実行する可能性ありと判断することを条件としてランプを予備点灯させることで、つぎの原稿のためのサイズ検知が可能になるランプ光量が安定するまでの待ち時間が短縮される。また、サイズ検知開始時には必ずランプは点灯しているためランプオフ状態での誤検知や、光量不足による誤検知を緩和することが可能になる。
また、請求項8にかかる発明は、請求項6において、前記制御手段は、前記原稿の読取動作中に原稿の状態が変化した場合、当該原稿の読取動作後も前記原稿照射手段を消灯させ、前記走査手段が待機位置に到達した後に、再度、前記原稿照射手段を点灯させたままの状態で待機することを特徴とする。
この請求項8の発明によれば、請求項6において、請求項7に加え、不要時のランプ消灯時間を確保することでランプの点灯寿命を延ばすことができる。また、原稿なしの状態であった場合ではまぶしくないのでユーザーの目を保護することが可能になる。
また、請求項9にかかる発明は、請求項6、7または8において、さらに、前記原稿の読取動作の終了後に前記原稿照射手段を継続して点灯させるか否かの設定を行う継続点灯設定手段を備えたことを特徴とする。
この請求項9の発明によれば、請求項6、7または8において、請求項7の画像読取装置では点灯したままであるため次原稿のサイズ検知を即座に実行可能である。これに対して請求項8の画像読取装置では一旦消灯を行うため即時性、誤検知の少なさに関しては請求項7の方が優れている。両者は一長一短であるため、この請求項9の画像読取装置においては、ユーザーがどちらの条件で実行するか任意に選択できることによりそれぞれニーズに合った画像読取装置を提供することが可能になる。
また、請求項10にかかる発明は、請求項9において、前記継続点灯設定手段は、当該装置に接続され外部に設けられたことを特徴とする。
この請求項10の発明によれば、請求項9において、請求項7の画像読取装置では点灯したままであるため次原稿のサイズ検知を即座に実行可能である。これに対して請求項8の画像読取装置では一旦消灯を行うため即時性、誤検知の少なさに関しては請求項7の方が優れている。両者は一長一短であるため、この請求項10の画像読取装置においては、ユーザーがどちらの条件で実行するか任意に選択できることによりそれぞれニーズに合った画像読取装置を提供することが可能になる。
本発明(請求項1)にかかる画像読取装置は、原稿のセット状態の変化を監視し、この監視状態にしたがって原稿照射手段の点灯/消灯を制御することにより、圧板またはADFを開放し、コンタクトガラス上にブック原稿をセットして読み取る場合、主走査方向のサイズの検知を行う前に、あらかじめ原稿照射手段の点灯を開始することで、原稿照射手段の光量が安定化するのを速め、原稿サイズ検知に要する時間を短縮させるとともに、ランプ光量不足による誤検知を防止することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項2)にかかる画像読取装置は、原稿の状態を副走査方向のサイズセンサの変化によって監視し、この監視状態にしたがって原稿照射手段の点灯/消灯を制御することにより、圧板またはADFを開放し、コンタクトガラス上にブック原稿をセットして読み取る場合、主走査方向のサイズの検知を行う前に、あらかじめ原稿照射手段の点灯を開始することで、原稿照射手段の光量が安定化するのを速め、原稿サイズ検知に要する時間を短縮させることができるとともに、ランプ光量不足による誤検知を防止することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項3)にかかる画像読取装置は、請求項2において、原稿の読取動作中に原稿の状態が変化した場合、当該原稿の読取動作後も原稿照射手段を点灯させたま待機することにより、原稿照射手段の光量が安定化するのを速め、原稿サイズ検知に要する時間を短縮させることができるとともに、ランプ光量不足による誤検知を防止することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項4)にかかる画像読取装置は、請求項2において、原稿の読取動作中に原稿の状態が変化した場合、当該原稿の読取動作後も原稿照射手段を消灯させ、走査手段が待機位置に到達した後に、再度、原稿照射手段を点灯させたま待機することにより、原稿照射手段の光量が安定化するのを速め、原稿サイズ検知に要する時間を短縮させることができるとともに、ランプ光量不足による誤検知を防止することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項5)にかかる画像読取装置は、請求項2,3または4において、原稿の読取動作の終了後に原稿照射手段を継続して点灯させる否かの設定を行う継続点灯設定手段を備え、この継続点灯設定手段による設定によって、原稿照射手段の光量が安定した状態で原稿サイズ検知が行え、ランプ光量不足による誤検知を防止することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項6)にかかる画像読取装置は、圧板の開閉状態の変化、つまり、原稿の入れ換えが生じたことによりサイズ検知を実行する可能性ありと判断してランプを予備点灯させることで、サイズ検知が可能になるまでのランプ光量が安定するまでの待ち時間が短縮される。また、サイズ検知開始時には必ずランプは点灯しているためランプオフ状態での誤検知をなくすことができ、光量不足による誤検知を緩和することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項7)にかかる画像読取装置は、請求項6において、原稿読取中での圧板開閉状態の変化、つまり、原稿の入れ換えが生じたことによりサイズ検知を実行する可能性ありと判断することを条件としてランプを予備点灯させることで、つぎの原稿のためのサイズ検知が可能になるランプ光量が安定するまでの待ち時間が短縮される。また、サイズ検知開始時には必ずランプは点灯しているためランプオフ状態での誤検知や、光量不足による誤検知を緩和することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項8)にかかる画像読取装置は、請求項6において、請求項7に加え、不要時のランプ消灯時間を確保することでランプの点灯寿命を延ばすことができる。また、原稿なしの状態であった場合ではまぶしくないのでユーザーの目を保護することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項9)にかかる画像読取装置は、請求項6、7または8において、請求項7の画像読取装置では点灯したままであるため次原稿のサイズ検知を即座に実行可能である。これに対して請求項8の画像読取装置では一旦消灯を行うため即時性、誤検知の少なさに関しては請求項7の方が優れている。両者は一長一短であるため、この請求項9の画像読取装置においては、ユーザーがどちらの条件で実行するか任意に選択できることによりそれぞれニーズに合った画像読取装置を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項10)にかかる画像読取装置は、請求項9において、請求項7の画像読取装置では点灯したままであるため次原稿のサイズ検知を即座に実行可能である。これに対して請求項8の画像読取装置では一旦消灯を行うため即時性、誤検知の少なさに関しては請求項7の方が優れている。両者は一長一短であるため、この請求項10の画像読取装置においては、ユーザーがどちらの条件で実行するか任意に選択できることによりそれぞれニーズに合った画像読取装置を提供することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像読取装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
本発明は、圧板またはADFを開放し、コンタクトガラス上にブック原稿をセットして読み取る場合、主走査方向のサイズの検知を行う前に、あらかじめ原稿照射手段の点灯を開始することで、原稿照射手段の光量が安定化するのを速め、原稿サイズ検知に要する時間を短縮させるとともに、ランプ光量不足による誤検知を防止するものである。以下、具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる画像読取装置の主要部構成を示すブロック図である。この図において、符号1はブック原稿などがセットされるコンタクトガラス、符号2はコンタクトガラス1に向けて光を照射するランプ、符号9は光学画像を読み取るCCD(ラインセンサ)、符号13はキャリッジの所定位置を検知するホームポジションセンサ、符号20は反射型赤外線センサを用い、複数サイズの副走査方向のサイズを検知するサイズセンサ、符号21は圧板またはADF(自動原稿搬送装置、不図示)の開閉を検知する圧板開閉センサ、符号101は画像読取装置全体を制御するCPU、符号102はランプ2の点灯制御を行うランプ制御部、符号103はキャリッジ駆動部、符号105は読み取った画像データの画像処理を行うIPU(イメージ・プロセッシング・ユニット)、符号110はユーザーが所定の設定指示を行うスイッチなどが設けられ、またその装置状態を表示する操作部、符号111は操作部110を制御するCPU、符号112は装置の設定状態や動作状態などを表示する表示部、符号113はスキャン中の原稿の状態変化でランプ2を継続して点灯させる場合にユーザーが設定を行うためのランプ継続点灯スイッチ、符号114は読取開始時に押下されるスタートキーである。これらの詳細については以下に説明する。なお、上記ランプ継続点灯スイッチ113の機能を外部、たとえば外部接続されるパーソナルコンピュータなどで機能させてもよい。
図2は、図1における画像読取装置の概略構成を示す断面図である。この画像読取装置は、原稿面をなすコンタクトガラス1上に置いた原稿10に対してランプ2により光を照射し、第1ミラー3、第2ミラー4、第3ミラー5によって反射させた光をレンズ8によって集光し、CCD9上に結像する。ランプ2および第1ミラー3が距離Lだけ進む間に第2ミラー4、第3ミラー5は距離L/2だけ進む。このことにより、光学系の光路長を一定に保ち、原稿全体を走査する。また、符号21は圧板22(あるいはADF)の開閉を検知する圧板開閉センサ、符号22は原稿10をコンタクトガラス1に押しつける圧板である。
図3は、図2における画像読取装置の機械的な構成を示す斜視図である。ランプ2と第1ミラー3を備えた第1キャリッジ6は駆動ワイヤ11に取り付けられ、第2ミラー4、第3ミラー5、を備えた第2キャリッジ7はプーリ12に駆動ワイヤが巻きつけられる。駆動軸14に繋がれたワイヤプーリ15に駆動ワイヤ11を巻きつけ、タイミングプーリ16とタイミングベルト17によって、モータ18の駆動を伝達する。第1キャリッジ6の一端がホームポジションセンサ13を横切ってからある一定距離をリターンさせた位置をホームポジションとする。
図4は、上記の画像読取装置を搭載したデジタル複写機(複合機)の全体構成を示すブロック図である。スキャナ120に原稿をセットしてスタートキー114(図1参照)を押下すると、スキャナ120にて原稿読み取り、IPU105内で一連の画像処理を行い、プリンタ130に画像データを出力し、紙排出が行われる。スキャナ120、IPU105、プリンタ130内の必要なパラメータはCPU101に接続されたRAM104内に保持されており、CPU101により各デバイスに設定が行われる。またパラメータ設定に必要なモード情報は操作部110を使ってユーザーが指定できるような構成となっており、操作部110内にあるCPU111とCPU101とが通信を行うことで情報の交換を行っている。
図5は、図4におけるIPU105内の構成を示すブロック図である。スキャナ120から受け取った原稿読み取りデータに対し、所望の画像処理を実施するが、原稿サイズの検知動作を行う場合、画像処理モジュール501に接続された複数ラインメモリ503にその画像データを蓄える。複数ラインメモリ503を制御するメモリコントローラ502を併せ持ち、CPU101から複数ラインメモリ503のデータのリード/ライトが可能となっている。
つぎに、以上のように構成された画像読取装置におけるサイズ検知動作を図5に示すフローチャートを参照し説明する。このサイズ検知動作の制御はCPU101によりIPU105を介して実行される。まず、圧板またはADFが開放されたか否かを圧板開閉センサ21の出力信号により判断する(ステップS1)。ここで圧板22が開放されたと判断した場合、サイズセンサ20の情報を監視し(ステップS2)、サイズセンサ20の情報により原稿状態に変化があったか否かを判断する(ステップS3)。ここで原稿状態に変化があったと判断した場合、原稿読取りタイミングの設定、シェーディング(光学歪み)補正に必要な設定などを実行する(ステップS4)。
すなわち、キャリッジ(以下、移動するのはこの第1キャリッジ6のみであるため単にキャリッジと記述する)が原稿サイズ検知位置に載置され、かつ圧板22が閉められたことを検知、もしくはユーザーが原稿の読取りを開始した時点で原稿サイズ検知動作を開始する。圧板22の開閉は、圧板開閉センサ21のON/OFFによって検知する。原稿サイズ検知が開始されると、第1に原稿サイズ検知のために必要な準備を行う。また、図7、図8に示すような原稿サイズ検知のための原稿読取りタイミングの設定、および必要に応じてシェーディング補正に必要な準備設定を実行する。
このように準備が完了すると、原稿読取りのために原稿の照射を開始する(ステップS5)。続いて、原稿を読み取り(ステップS6)、原稿の照射を終了し(ステップS7)、読み取った原稿画像データを取り出す(ステップS8)。続いて、画像データの解析を行い(ステップS9)、原稿サイズの検知に成功したか否かを判断し(ステップS10)、成功したならば原稿サイズを決定する(ステップS11)。
なお、ステップS2〜S5では、順次処理するような記載となっているが、特に順序の規定はなく、並行処理することも可能である。
すなわち、サイズ検知の準備および原稿照射の開始の処理が完了した時点で原稿の読取りを実行する。原稿サイズ用のライト信号を発生し、ライト信号の有効期間内の画像データ読取りを行って処理を終了する。このとき、キャリッジを移動させて原稿を走査しながら読取りを実行するか、もしくはキャリッジを原稿サイズ検知位置に停止させたまま読取りを実行し、2ライン以上の読取り画像データを取得してもよい。キャリッジを移動させて原稿を走査しながら読取りを実行する場合には、原稿上の異なる位置の画像を読取ることが可能であり、原稿上の画像データの内容によって原稿サイズの誤検知を招くことを防止するとともに読取りと同時に並行してキャリッジを本来の原稿読取り(本スキャン)位置へ移動させるため、原稿検知後の本スキャン開始までの時間を短縮することができる。一方、キャリッジを原稿サイズ検知位置に停止させたまま読取れば、原稿台に対する外光の影響や原稿照射用のランプの点灯状態の変化を画像データの内容から明確に検出することが可能になるという利点もある(キャリッジを移動させる場合でも検出は不可能ではない)。原稿の読取りが完了したら、原稿の照射を終了する。
ただし、サイズ検知のための原稿読取りが完了した直後に本スキャンを開始するような場合には、原稿照射の処理を実行せず原稿照射用のランプを点灯したままにする場合もあり得るが、図6には本スキャンを実行するか否かの判断処理は記載していない。また、原稿照射の処理は以下に説明する画像データ取り出しの処理との順序の規定はなく並行処理することも可能である。原稿読み取りの処理が完了した時点で、原稿サイズを解析するために読取った原稿画像データの取り出しを行う。この実施の形態において、読取った原稿画像データの取り出しは、図5に記載されているCPU101から複数ラインメモリ503に保存されたデータを読み出すことで行われる。取り出した画像データを解析し、原稿サイズの判定を行う。解析の詳細については後述する。そして、原稿サイズの判定が成功した場合には、原稿サイズを決定する。
原稿サイズの決定とは具体的には図5におけるCPU101に接続されたプログラム実行用のRAM104に原稿サイズ情報を保存しておくことであり、以降は必要に応じて決定した原稿サイズ情報を読み出して利用する。原稿サイズの決定後は、原稿サイズ検知動作を完了する。原稿サイズの判定に失敗した場合には、原稿サイズを決定せず、原稿サイズ検知動作を完了する。原稿サイズの判定が失敗する例としては、真黒な原稿であったり、原稿台に対する外光の影響や原稿照射用のランプの点灯状態(ランプ2をONしたが光量が安定していない状態で読取りを実行するなど)によって、読取りデータから原稿のサイズを判定することができない場合が考えられる。以上が本発明における原稿サイズ検知動作の基本シーケンスである。
つぎに、上述した原稿画像データの解析(原稿サイズの判定)について詳細に説明する。図9にメモリコントローラ502の一例を示す。ラインセンサ(CCD9)の読み取り1ラインの基準となるXLSYNC信号と画素クロックであるところのPCLK、ラインセンサ読み取り開始トリガを示すXFSYNC信号を画像処理モジュール501から受け取り、複数ラインメモリ503にライトリセット(XWRST)信号とライトイネーブル(XWE)信号を渡している。それと共にCPU101からメモリライト領域を示す主走査スタート、主走査幅、副走査スタート、副走査幅の4つのパラメータを受け取り、2つの基準信号:XFSYNC、XLSYNCからメモリ(RAM104)のライト位置を確定する。
図7に副走査方向のタイミングを、図8に主走査方向のタイミングを示す。メモリコントローラ502として上記構成を持つことにより、図10に示すような2次元方向の複数パッチのデータを同時にメモリ(RAM104)に書き込むことが可能となる。斜線部がメモリ書込み領域を示す。なお、パラメータ、タイミングとして主走査方向、副走査方向としたが、本発明における副走査方向は原稿読み取りに対する副走査方向のみならず、時間の経過をも示すものとしている。図10の横軸tは時間の経過を示す例で、T1、T2での読取パッチの位置を示している。
つぎに、画像データを取り出す例について図11に示すフローチャートを参照し説明する。ここでは、図10に示すパッチデータを複数ラインメモリ503から1パッチずつCPU101に接続されたRAM104に読み出し、1パッチの平均値を求め2値化を行うことで、パッチの白黒判定を行っている。図11において、白黒判定フローがスタートし、まず、1パッチ内の画素数を設定する(ステップS21)。その後複数ラインメモリ503から1画素単位でリードを行い、設定されたN画素の加算を行う(ステップS22,S23)。その後、加算した画素数が設定した画素数以上であるか否かを判断する(ステップS24)。ここで、加算した画素数が設定した画素数以上でなければ、さらに1画素読み込む(ステップS29)。
一方、ステップS24で加算した画素数が設定した画素数以上であると判断した場合には、パッチ内の平均値を求め(ステップS25)、そのパッチの2値化を行う(ステップS26)。その結果からパッチの白画素、黒画素を判定する(ステップS27、S28)。
なお、上記において平均値を求めるフローとしてN画素全加算のあと全平均としているが、たとえば主走査方向だけの加算を行い1ラインでの平均を求め、その後、つぎのラインの加算と平均を繰り返し、最終判定を行う方式でも本発明を実現する上では何ら影響はない。
つぎに本発明における実施の形態について図12を参照し説明する。原稿サイズ検知の基本的なアルゴリズムは、圧板22が開いているときに原稿の白地部分と原稿外の原稿の無い部分が反射光がなく黒になることを利用している。つまり図12だとTHよりも明るい場合が原稿有り、THよりも暗い場合が原稿なしとして判定することになる。ところが、図12にあるように地肌濃度が暗い原稿の場合、原稿内を読み取ってもTHを越えず原稿なしと誤判定してしまう。これを防ぐために上述したように時間T1、T2で読み取ったパッチをPAT1、PAT2とし、PAT1とPAT2との差分値を求め、ΔD以上差
分がある場合にはTHを越えない場合でも原稿有りと判断するようにしている。図9のCPU101からのパラメータ設定として主走査方向スタート/幅、副走査方向スタート/幅に加え、ΔD設定を追加する。
つぎに、上述した画像データを解析する例について図13に示すフローチャートにしたがい説明する。読み取りパッチとして図10に示すようにL(n)INとL(n)JUDGEを用いている。L(n)のnはラインセンサ(CCD9))の読み取りがスタートしてから何回目の読み取りかを示し(時間経過を示す)、INとJUDGEは主走査方向の位置を示し、INが検知対象原稿すべて原稿内に入る主走査位置を、JUDGEが原稿により原稿内/外が切り替わる主走査位置を示している。
図13において、まず、最大検知回数Nを設定し(ステップS31)、初期値としてn=1を設定する(ステップS32)。続いて、nが最大検知回数Nを超えていないかどうか判断し(ステップS33)、Nを超えていた場合、検知できず(ステップS41)と判断し検知フローを抜ける。一方、ステップS33においてnが最大検知回数Nを超えていなければ、L(n)IN(図10参照)が白であるか否かを判断する(ステップS34)。ここで、L(n)INが白でなければ、検知回数nを1つインクリメントし、ステップS32に戻る(ステップS40)。
ステップS34においてL(n)INが白であると判断した場合、n回目のL(n)JUDGE(図10参照)を検知候補とし(ステップS35)、検知回数nを一つ増やし(ステップS36)、L(n)JUDGEが黒であるか否かを判断する(ステップS37)。ここで、L(n)JUDGEが黒であれば、L(n)JUDGEの判定を行ない(ステップS38)、一方、L(n)JUDGEが黒でなければ、検知回数を一つ戻す(ステップS39)。
このように、n=Nになるまでは以下の判定を繰り返し実行する。Ln(IN)が白かどうかを判定する。原稿内も黒である場合はランプオフと判断し、n=n+1としてステップS32に戻る。Ln(IN)が白であった場合、L(n)JUDGEの判定結果を検知候補とし、つぎのステップに進む。検知候補を得たnにプラス1を行い、つぎの読み取り結果の判定を行う。L(n)JUDGEが黒かどうかを判定する。白であった場合、圧板22が閉じてしまった可能性が高いため、ここでの判断は行わず前回検知候補だった結果をそのまま用いることとする。もし黒であった場合は前回よりもランプがより安定していると考えられるので、今回の判定結果を用いることにする。
以上が本発明の実施の形態におけるサイズ検知に関する基本シーケンスおよびアルゴリズムである。
つぎに、以上のサイズ検知に関する基本シーケンスおよびアルゴリズムを踏まえ、原稿の状態の変化によってランプ2の点灯制御を行う例について、図14−1、図14−2を参照し本発明の実施の形態にかかる第1の動作例について説明する。原稿状態の変化の監視については、副走査方向のサイズセンスに使用されているサイズセンサ20の情報を利用する。図において、まず、圧板が開けられたことを圧版開閉センサ21により検知、あるいは操作部110のスタートキー114の押下による原稿読み取りの指示を確認し(ステップS51)、原稿読み取り設定を行い(ステップS52)、ランプ2を点灯する(ステップS53)。続いて、キャリッジの移動を開始し(ステップS54)、キャリッジが読み取り開始位置にあるか否かを判断する(ステップS55)。つまり、ホームポジションセンサ13によりキャリッジが所定の位置にあるかを判断する。ここでキャリッジが読み取り開始位置にあると判断した場合、読み取り信号入力を開始し(ステップS56)、キャリッジが読み取り終了位置にあるか否かを判断する(ステップS57)。キャリッジが読み取り終了位置にあれば、この信号入力を終了し(ステップS58)、さらに読み取り動作中に原稿状態に変化があったか否かを判断し(ステップS59)、読み取り動作中に原稿状態に変化がなければランプ2を消灯する(ステップS60)。その後、キャリッジが待機位置にあるか否かを判断し(ステップS61)、待機位置にあればこの動作を終了する。一方、ステップS59において読み取り動作中に原稿状態に変化があったと判断した場合、ステップS61に進みその動作を実行する。
すなわち、圧板22が開けられたことをトリガーイベントとしてサイズセンサ20の情報を監視する。サイズセンサ20の出力信号にしたがって原稿ある/なし情報が少しでも変化した場合に原稿状態が変化したとみなしランプ2の点灯を行う。
このように、操作部110のスタートキー114が押下されたことをトリガーイベントとして、スキャン動作を開始する。原稿スキャンの諸設定を行い、ランプ2を点灯する。その後、キャリッジの動作を開始し、キャリッジが読取開始位置に到達すれば信号入力を開始する。キャリッジが読取終了位置に到達すれば信号入力を終了し、ランプ2を消灯する。その後、キャリッジが待機位置に到達するまで待ち、キャリッジが待機位置に到達すればスキャン動作を終了する。
つぎに、図15−1、図15−2を参照し本発明の実施の形態にかかる第2の動作例について説明する。まず、前述の第1の動作と同様に、圧板22が開けられたことを圧版開閉センサ21により検知、あるいは操作部110のスタートキー114の押下による原稿読み取りの指示を確認し(ステップS71)、原稿読み取り設定を行い(ステップS72)、ランプ2を点灯する(ステップS73)。続いて、キャリッジの移動を開始し(ステップS74)、キャリッジが読み取り開始位置にあるか否かを判断する(ステップS75)。つまり、ホームポジションセンサ13によりキャリッジが所定の位置にあるかを判断する。ここでキャリッジが読み取り開始位置にあると判断した場合、読み取り信号入力を開始し(ステップS76)、キャリッジが読み取り終了位置にあるか否かを判断する(ステップS77)。キャリッジが読み取り終了位置にあれば、この信号入力を終了する(ステップS78)。続いて、ランプ2を消灯し(ステップS79)、キャリッジが待機位置にあるか否かを判断し(ステップS80)、待機位置にあれば、さらに読み取り動作中に原稿状態に変化があったか否かを判断し(ステップS81)、原稿状態に変化があった場合、ランプ2を消灯し(ステップS82)、この動作を終了する。
このように、操作部110のスタートキー114が押されたことをトリガーイベントとして、スキャン動作を開始する。まず、原稿スキャンの諸設定を行い、ランプ2を点灯し、キャリッジの動作を開始する。その後、キャリッジが読取開始位置に到達すれば信号入力を開始し、キャリッジが読取終了位置に到達すれば信号入力を終了する。そして、本シーケンス実行中に原稿状態の変化がなければランプ2を消灯する。一方、原稿状態の変化があればランプ2の点灯状態を継続する。さらにキャリッジが待機位置に到達するまで待ち、キャリッジが待機位置に到達すればスキャン動作を終了する。
また、操作部110のスタートキー114が押されたことをトリガーイベントとして、スキャン動作を開始する。まず、原稿スキャンの諸設定を行い、ランプ2を点灯する。続いて、キャリッジの動作を開始し、キャリッジが読取開始位置に到達すれば信号入力を開始する。一方、キャリッジが読取終了位置に到達すれば信号入力を終了し、ランプ2を消灯する。キャリッジが待機位置に到達するまで待ち、本シーケンス実行中に原稿状態の変化があった場合、ランプ2を再点灯し、スキャン動作を終了する。
つぎに、図16−1、図16−2を参照し本発明の実施の形態にかかる第3の動作例について説明する。まず、前述の第1の動作と同様に、圧板22が開けられたことを圧版開閉センサ21により検知、あるいは操作部110のスタートキー114の押下による原稿読み取りの指示を確認し(ステップS91)、原稿読み取り設定を行い(ステップS92)、ランプ2を点灯する(ステップS93)。続いて、キャリッジの移動を開始し(ステップS94)、キャリッジが読み取り開始位置にあるか否かを判断する(ステップS95)。つまり、ホームポジションセンサ13によりキャリッジが所定の位置にあるかを判断する。ここでキャリッジが読み取り開始位置にあると判断した場合、読み取り信号入力を開始し(ステップS96)、キャリッジが読み取り終了位置にあるか否かを判断する(ステップS97)。キャリッジが読み取り終了位置にあれば、この信号入力を終了する(ステップS98)。続いて、継続点灯の設定(ランプ継続点灯スイッチ113のON)があるか、あるいは原稿読み取り中に原稿状態の変化があったか否かを判断する(ステップS99)。ここで継続点灯の設定がないか、あるいは原稿状態の変化が確認されなければ、ランプ2を消灯する(ステップS100)。一方、継続点灯の設定があった、あるいは原稿状態の変化が確認された場合には、キャリッジが待機位置にあるか否かを判断する(ステップS101)。ここでキャリッジが待機位置にある場合、さらに、継続点灯の設定(ランプ継続点灯スイッチ113のON)がないか、あるいは原稿読み取り中に原稿状態の変化があったか否かを判断する(ステップS102)。ここで継続点灯の設定がない、あるいは原稿状態の変化があった場合、ランプ2を点灯する(ステップS103)。
このように、あらかじめユーザーにより「スキャン中の原稿状態変化でランプ継続点灯」を設定するか、あるいは設定しないかを操作部110から選択しておく。操作部110のスタートキー114が押されたことをトリガーイベントとして、スキャン動作を開始する。まず、原稿スキャンの諸設定を行い、ランプ2を点灯する。キャリッジの動作を開始する。キャリッジが読取開始位置に到達すれば信号入力を開始する。キャリッジが読取終了位置に到達すれば信号入力を終了する。「スキャン中の原稿状態変化でランプ継続点灯」を設定されていない場合、ランプ2を消灯する。「スキャン中の原稿状態変化でランプ継続点灯」を設定されており、かつ、本シーケンス実行中に原稿状態の変化がなかった場合ランプを消灯する。そして、キャリッジが待機位置に到達するまで待つ。一方、「スキャン中の原稿状態変化でランプ継続点灯」を設定されていない場合、かつ、本シーケンス実行中に原稿状態の変化があった場合にランプ2を再点灯し、スキャン動作を終了する。
(第2の実施の形態)
つぎに、原稿の状態を圧板開閉センサ21の変化によって監視し、この監視状態にしたがってランプ2の点灯/消灯を制御する例について説明する。
図17は、本発明の第2の実施の形態にかかる動作を示すフローチャートである。なお、この動作はCPU101によって統括的に実行される。図12において、まず、圧板22が開放されたか否かを圧板開閉センサ21の出力信号にしたがって判断する(ステップS111)。ここで圧板22が開放されたと判断した場合、ランプ2による原稿への照射を開始する(ステップS112)。
圧板22またはADF(不図示)の開閉状態の変化は、リフトアップ/ダウンによる圧板開閉センサ21の出力信号を監視することで検出する。圧板22(またはADF)を所定の角度以上持ち上げると開信号(OFF)を出力し、他方、所定の角度以下では閉信号(ON)を出力する。そして、この圧板22またはADFの開信号をトリガーイベントとしてランプ2の点灯を行う。
なお、この第2の実施の形態における原稿スキャン動作の基本シーケンスについては前述した図14−1〜図14−2で示したフローチャートと同様である。よって、ここでの重複説明は省略する。
また、一連の原稿読み取り動作中に原稿の入れ替え操作の可能性ありと判断した場合、原稿読み取り動作終了後もランプ2を消灯せずに点灯させる。この動作は前述した図15−1〜図15−2で示したフローチャートと同様である。よって、ここでの重複説明は省略する。
つぎに、一連の原稿読取動作中に原稿の入れ替え操作の可能性有りと判断できた場合には、原稿読取動作終了後に該原稿照射手段を消灯させ、原稿走査装置が待機位置に到着した後に再度該原稿照射手段を点灯させて待機させる例について、図18−1、図18−2を参照し説明する。
図18−1、図18−2において、まず、圧板が開けられたことを圧版開閉センサ21により検知、あるいは操作部110のスタートキー114により原稿読み取りの指示を確認し(ステップS121)、原稿読み取り設定を行い(ステップS122)、ランプ2を点灯する(ステップS123)。続いて、キャリッジの移動を開始し(ステップS124)、キャリッジが読み取り開始位置にあるか否かを判断する(ステップS125)。つまり、ホームポジションセンサ13によりキャリッジが所定の位置にあるかを判断する。ここでキャリッジが読み取り開始位置にあると判断した場合、読み取り信号入力を開始し(ステップS126)、キャリッジが読み取り終了位置にあるか否かを判断する(ステップS127)。キャリッジが読み取り終了位置にあれば、この信号入力を終了する(ステップS128)。ランプ2を消灯し(ステップS129)、キャリッジが待機位置にあるか否かを判断する(ステップS130)。ここでキャリッジが待機位置にある場合、さらに、原稿読み取り中に原稿状態の変化があったか否かを判断する(ステップS131)。ここで継続点灯の設定がない、あるいは原稿状態の変化があった場合、ランプ2を点灯する(ステップS132)。
このように、原稿スキャンの諸設定を行いランプ2を点灯し、キャリッジの動作を開始する。そして、キャリッジが読取開始位置に到達すれば信号入力を開始し、キャリッジが読取終了位置に到達すれば信号入力を終了する。その後、ランプ2を消灯する。続いて、キャリッジが待機位置に到達するまで待ち、圧板開閉センサ21が開のままであるか、本シーケンス実行中に開閉の変化が一度でもあれば、原稿入れ替えの可能性があるため、ランプ2を再点灯し、スキャン動作を終了する。
つぎに、一連の原稿読取動作中に原稿の入れ替え操作の可能性有りと判断できた場合には、原稿読取動作終了後にランプ2を消灯させ、原稿走査装置が待機位置に到着した後に再度ランプ2を点灯させて待機させるか、または、原稿読取動作終了後もランプ2を消灯させずに点灯させたまま待機させるか、を選択する例、および一連の原稿読取動作中に原稿の入れ替え操作の可能性有りと判断できた場合には、原稿読取動作終了後にランプ2を消灯させ、原稿走査装置が待機位置に到着した後に再度ランプ2を点灯させて待機させるか、または、原稿読取動作終了後もランプ2を消灯させずに点灯させたまま待機させるか、の選択を外部から指定する例について図19−1、図19−2を参照し説明する。
図19−1、図19−2において、まず、圧板22が開けられたことを圧版開閉センサ21により検知、あるいは操作部110のスタートキー114により原稿読み取りの指示を確認し(ステップS141)、原稿読み取り設定を行い(ステップS142)、ランプ2を点灯する(ステップS143)。続いて、キャリッジの移動を開始し(ステップS144)、キャリッジが読み取り開始位置にあるか否かを判断する(ステップS145)。つまり、ホームポジションセンサ13によりキャリッジが所定の位置にあるかを判断する。ここでキャリッジが読み取り開始位置にあると判断した場合、読み取り信号入力を開始し(ステップS146)、キャリッジが読み取り終了位置にあるか否かを判断する(ステップS147)。キャリッジが読み取り終了位置にあれば、この信号入力を終了する(ステップS148)。続いて、継続点灯の設定(ランプ継続点灯スイッチ113のON)があるか、あるいは原稿読み取り中に原稿状態の変化があったか否かを判断する(ステップS149)。ここで継続点灯の設定がないか、あるいは原稿状態の変化が確認されなければ、ランプ2を消灯する(ステップS150)。一方、継続点灯の設定があった、あるいは原稿状態の変化が確認された場合には、キャリッジが待機位置にあるか否かを判断する(ステップS151)。ここでキャリッジが待機位置にある場合、さらに原稿読み取り中に原稿状態の変化があったか否かを判断する(ステップS152)。ここで継続点灯の設定がない、あるいは原稿状態の変化があった場合、ランプ2を点灯する(ステップS153)。
このように、あらかじめユーザーにより「スキャン中の原稿入れ替えでランプ継続点灯」を設定するかしないか操作部110から選択しておく。操作部110のスタートキー114が押されたことをトリガーイベントとして、スキャン動作を開始する。まず、原稿スキャンの諸設定を行い、ランプ2を点灯し、キャリッジの動作を開始する。続いて、キャリッジが読取開始位置に到達すれば信号入力を開始し、キャリッジが読取終了位置に到達すれば信号入力を終了する。続いて、「スキャン中の原稿入れ替えでランプ継続点灯」を設定されていない場合、ランプ2を消灯する。さらに、「スキャン中の原稿入れ替えでランプ継続点灯」を設定されており、かつ、圧板開閉センサ21が閉のままで本シーケンス実行中に開閉の変化が一度もなければ、ランプ2を消灯する。そして、キャリッジが待機位置に到達するまで待ち、圧板開閉センサ21が開のままであるか、本シーケンス実行中に開閉の変化が一度でもあれば、原稿入れ替えの可能性があるため、ランプ2を再点灯し、スキャン動作を終了する。
以上のように、本発明にかかる画像読取装置は、デジタル複写機などの画像形成装置やスキャナなどに有用であり、特に、シート原稿あるいはブック原稿をマニュアルでセットして読み取る際に、圧板が閉まるまでの時間をできるだけ短くし、かつランプのオン/オフによる原稿サイズ誤検知を低減する装置やこれを利用したシステムに適している。
本発明の実施の形態にかかる画像読取装置の主要部構成を示すブロック図である。 図1における画像読取装置の概略構成を示す断面図である。 図2における画像読取装置の機械的な構成を示す斜視図である。 画像読取装置を搭載したデジタル複写機(複合機)の全体構成を示すブロック図である。 図4におけるIPU内の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる原稿サイズ検知動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかる原稿サイズ検知における副走査方向のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態にかかる原稿サイズ検知における主走査方向のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態にかかるメモリコントローラの入出力信号を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる原稿サイズ検知におけるパッチの白黒判定処理を示す説明図である。 本発明の実施の形態にかかる画像データの取り出し例を示すフローチャートである。 図10におけるステップS26の処理動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態にかかる画像データの解析処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかる原稿読み取り開始から終了までの動作例(1−1)を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかる原稿読み取り開始から終了までの動作例(1−2)を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかる原稿読み取り開始から終了までの動作例(2−1)を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかる原稿読み取り開始から終了までの動作例(2−2)を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかる原稿読み取り開始から終了までの動作例(3−1)を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかる原稿読み取り開始から終了までの動作例(3−2)を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかる動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかる動作(1−1)を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかる動作(1−2)を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかる動作(2−1)を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかる動作(2−2)を示すフローチャートである。
符号の説明
2 ランプ
6 第1キャリッジ
13 ホームポジションセンサ
20 サイズセンサ
21 圧板開閉センサ
22 圧板
101 CPU
102 ランプ制御部
103 キャリッジ駆動部
104 RAM
105 IPU
110 操作部
111 CPU
113 ランプ継続点灯スイッチ
114 スタートキー


Claims (10)

  1. 原稿読み取り位置にセットされた原稿に対して光照射する原稿照射手段と、前記原稿照射手段を前記原稿に沿って走査する走査手段と、前記走査手段によって得られる光学画像を入力し、画像データを取得する画像読取手段と、を有する原稿読取装置であって、
    前記原稿のセット状態の変化を監視し、この監視状態にしたがって前記原稿照射手段の点灯/消灯を制御する制御手段を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. さらに、前記原稿の副走査方向のサイズを検知するサイズセンサを備え、
    前記制御手段は、前記原稿の状態を前記サイズセンサの変化によって監視し、この監視状態にしたがって前記原稿照射手段の点灯/消灯を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記制御手段は、前記原稿の読取動作中に原稿の状態が変化した場合、当該原稿の読取動作後も前記原稿照射手段を点灯させたままの状態で待機することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記制御手段は、前記原稿の読取動作中に原稿の状態が変化した場合、当該原稿の読取動作後も前記原稿照射手段を消灯させ、前記走査手段が待機位置に到達した後に、再度、前記原稿照射手段を点灯させたままの状態で待機することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  5. さらに、前記原稿の読取動作の終了後に前記原稿照射手段を継続して点灯させるか否かの設定を行う継続点灯設定手段を備えたことを特徴とする請求項2、3または4に記載の画像読取装置。
  6. さらに、前記原稿を読取位置に押さえる圧板の開閉を検知する圧板開閉検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記原稿の状態を前記圧板開閉検知手段の変化によって監視し、この監視状態にしたがって前記原稿照射手段の点灯/消灯を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  7. 前記制御手段は、前記原稿の読取動作中に原稿の状態が変化した場合、当該原稿の読取動作後も前記原稿照射手段を点灯させたままの状態で待機することを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 前記制御手段は、前記原稿の読取動作中に原稿の状態が変化した場合、当該原稿の読取動作後も前記原稿照射手段を消灯させ、前記走査手段が待機位置に到達した後に、再度、前記原稿照射手段を点灯させたままの状態で待機することを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  9. さらに、前記原稿の読取動作の終了後に前記原稿照射手段を継続して点灯させるか否かの設定を行う継続点灯設定手段を備えたことを特徴とする請求項6、7または8に記載の画像読取装置。
  10. 前記継続点灯設定手段は、当該装置に接続され外部に設けられたことを特徴とする請求項9に記載の画像読取装置。
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