JP3801069B2 - デジタル式画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機やプリンタ等のデジタル式画像形成装置に関し、特に、プラテン上に置かれる原稿のサイズを検出する構成に改良を加えたデジタル式画像形成装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、露光ランプを含むスキャナユニットにより、原稿載置台であるプラテン上に載置された原稿を走査露光し、当該原稿からの反射露光光をラインCCD上に結像せしめて光電変換し、アナログ処理後にA/D変換し、シェーディング補正、γ補正等の適宜の画像処理を施した後、その画像データに従ってレーザ光源を用いた画像書き込みを感光体からなる像担持体上に行い、電子写真方式により転写材上にトナー像を得る構成のデジタル式画像形成装置においては、前記原稿のサイズを自動的に検出し、それに適したサイズの転写材を自動選択して給送できるように構成されている。
【0003】
上記原稿サイズ自動検出の構成としては、例えば、前記ラインCCDからの出力情報から原稿の幅サイズ(露光ランプの長さ方向、即ち、主走査方向における原稿サイズ)を、また、別途設けたフォトセンサからの出力情報から原稿の長さサイズ(露光ランプによる走査方向、即ち、副走査方向における原稿サイズ)を検出する構成が提案されている。
【0004】
このような原稿サイズ自動検出技術は画像形成装置の操作性を向上させるものであって有用な技術であるが、一方において、原稿をプラテン上に載置し、プラテンカバーで前記原稿を覆った後に、操作パネル上に設けた、例えば、コピーボタンを押下することにより露光ランプを点灯させる態様であるので、操作がややもすると煩わしく感じられ、同時に、僅かな時間ではあるにせよ、本来のコピーまでに時間が掛かりすぎる感じをユーザに与えていた。
【0005】
そこで、操作上の煩わしさ感をなくし、より無駄な時間をなくすために、プラテンカバーを閉じる動作途中で露光ランプを点灯させる構成も考えられるが、この場合、露光ランプにより露光される領域となっている原稿の角が折れていたりすると、原稿からの反射光を拾うラインCCDからの出力情報があり得ないサイズ情報となり、結果として、画像形成制御に支障を生じてしまう問題が内在していた。
【0006】
また、原稿の形態が、例えば、方眼紙であったり、あるいは、露光ランプにより露光される領域に設計図等における黒線等があり、ラインCCDによる読み込みが丁度、罫線や黒線の部分であった場合、それが画像であるか否かを制御手段によって判断できず、前記と同様に画像形成制御に支障を生じてしまう危惧があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような問題点に鑑みて成されたもので、主たる目的は、操作性がよく、原稿サイズ自動検出に費やされる時間を極力短くできる構成のデジタル式画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は下記の構成要件によって達成することができる。
【0010】
(1)プラテン上に載置された原稿を露光ランプ及びイメージセンサを含むスキャナユニットで走査露光し、前記原稿からの反射光を前記イメージセンサで受光し、A/D変換後の画像データに基づいて帯電後の像担持体上に書き込み処理を行う構成のデジタル式画像形成装置において、
開閉可能に設けたプラテンカバーの閉じ動作途上を検出する第1検出手段の検出信号をトリガーとして前記露光ランプを点灯させるとともに、前記スキャナユニットを移動させ、前記原稿の複数ライン分の反射光を前記イメージセンサにより読み取って主走査方向の原稿サイズを検出するとともに、
フォトセンサを有し、副走査方向における原稿サイズを、前記フォトセンサの出力に基づいて検出するデジタル式画像形成装置であって、
原稿サイズの検出動作から一定時間内における前記プラテンカバーの再度の開閉による前記第1検出手段からの検出信号を受け付けないようにしたことを特徴とするデジタル式画像形成装置。
【0011】
(2)原稿サイズ検出時における前記露光ランプの点灯時間は可変であることを特徴とする前記(1)に記載のデジタル式画像形成装置。
【0012】
(3)プラテン上に載置された原稿を露光ランプ及びイメージセンサを含むスキャナユニットで走査露光し、前記原稿からの反射光を前記イメージセンサで受光し、A/D変換後の画像データに基づいて、帯電後の像担持体上に書き込み処理を行う構成のデジタル式画像形成装置において、
開閉可能に設けた自動原稿搬送装置と、
前記自動原稿搬送装置と独立して開閉可能に設けたプラテンカバーとを有し、 前記プラテンカバーの閉じ動作途上を検出する第1検出手段の検出信号をトリガーとして前記露光ランプを点灯させ、前記スキャナユニットを副走査方向における所定の方向に移動させて前記原稿の複数ライン分を前記イメージセンサにより読み取るとともに、
引き続く前記自動原稿搬送装置の閉動作の完了を第2検出手段で検出し、当該第2検出手段の検出信号をトリガーとして前記露光ランプを再度点灯させ、かつ、前記スキャナユニットを前記移動方向と逆の方向に移動させて、前記原稿の複数ライン分を前記イメージセンサにより読み取り、
前記イメージセンサにより読み取られた2つの情報から主走査方向における原稿サイズを確定するとともに、
フォトセンサを有し、副走査方向における原稿サイズを、フォトセンサを介して検出する、
ことを特徴とするデジタル式画像形成装置。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係るデジタル式画像形成装置について図1を用いて以下に説明する。
【0017】
図において、1はデジタル式画像形成装置(以下、単に画像形成装置または装置という)の全体を示し、当該画像形成装置1は自動原稿搬送装置(通称ADF)Aと、当該自動原稿搬送装置Aにより搬送される原稿の画像を読み取るための原稿画像読み取り部Bと、読み取った原稿画像を処理する画像制御基板Cと、画像処理された画像データに基づいて像担持体(後記)に書き込み処理をする書き込み装置Dと、前記像担持体上にトナー画像を形成し、かつ、当該トナー像を転写材上に転写させる電子写真方式による画像形成部Eと、普通紙等の用紙からなる転写材Pを収納する収納部Fとを有する。
【0018】
前記自動原稿搬送装置Aは、装置の上部に、開閉可能に取り付けてあり、例えば、図の奥側を支点として開閉することができる。
【0019】
前記自動原稿搬送装置Aは、原稿集積台100と、ローラR1を含むローラ群、および、原稿の移動通路を適宜切り替えるための切換手段(参照記号なし)とを含む原稿搬送処理部110とを主要素とする。
【0020】
120は前記プラテンG上の領域を覆うプラテンカバーで、樹脂枠にゴム板を一体的に付設したことからなり、前記自動原稿搬送装置Aと同様に図の奥側を支点として独立して開閉することができる。
【0021】
前記自動原稿搬送装置Aとプラテンカバー120とは、後者の上に前者が重なった態様にあるため、開動作においては、まず前記自動原稿搬送装置Aを開いた後にプラテンカバー120を開き、閉動作はその逆の順序で行う。
【0022】
前記プラテンカバー120の上部は、前記自動原稿搬送装置Aを用いて処理される原稿の排紙皿として機能するようになっている。
【0023】
なお、前記自動原稿搬送装置Aと前記プラテンカバー120とは、従来装置の如く一体的に開閉可能に構成することもできる。
【0024】
両者が一体的に構成されている場合、本発明との関係から、この構体(構造物)はプラテンカバーという概念に含まれる。
【0025】
すなわち、以後の説明から理解されるように、本願に係わる1つの発明は、自動原稿搬送装置の存在に影響されるものではなく、プラテンカバーの機能、換言すれば、プラテン上に載置される原稿を覆うとともに、所定の押圧力を付与することができる手段を必須とするものであって、自動原稿搬送装置の機能は求めていないからであり、逆に、前記構体自体がプラテンカバーとしての機能を明らかに有しているからである。
【0026】
また、上述のように、自動原稿搬送装置Aとプラテンカバー120とを別体として構成したのは、自動原稿搬送装置を用いることにより多機能化の要望を満たすためであり、同時に、プラテン上に原稿を載置して画像形成を行うモードにおいては、質量のある自動原稿搬送装置を原稿載置の都度操作するよりは、軽量のプラテンカバーのみを操作すればよい態様とすることによってユーザの負担を軽減し、操作性を向上させるためである。
【0027】
即ち、プラテン上に載置される原稿としてはシートものが圧倒的に多く、プラテンカバーの質量で原稿をプラテン上に良好に押しつけることができるからである。
【0028】
また、仮にプラテン上に載置される原稿が書籍の如く厚手である場合、プラテンカバーのみの質量では見開きの中央部が必要以上に浮いてしまいかねないが、、斯様な場合には自動原稿搬送装置をも閉じて、その質量を押圧手段として利用でき、更に操作性の向上を図ることができる。
【0029】
前記原稿画像読み取り部Bは前記自動原稿搬送装置AやプラテンGの下方に設けてあり、そこには、光路長を保ちながら図の左右方向(副走査方向)に往復移動して前記プラテンG上に載置された原稿を走査することができる第1ミラーユニット200と、第2ミラーユニット210と、前記第1ミラーユニット200と一体的に設けた原稿用の露光手段である露光ランプLとを含む移動光学系(これをスキャナユニットと称する)250、結像レンズ(以下、単にレンズという)220、および、ラインCCDからなるイメージセンサ230等を配設してある。
【0030】
なお、前記自動原稿搬送装置Aの本来の機能を用い、前記原稿集積台100上から搬送される原稿に対する画像読み取りにおいては、前記ローラR1の下側に設けてあるスリットを通して前記露光ランプLが原稿を露光でき、当該原稿からの反射露光光が前記第1ミラーユニット200上のミラーに入射し、最終的に前記イメージセンサ230上に結像するように構成してあり、各ミラーユニットは固定位置に保たれる。
【0031】
前記画像制御基板Cは、前記イメージセンサ230により光電変換された原稿のアナログ信号をアナログ処理後に、A/D(アナログ/デジタル)変換し、シェーディング補正、γ補正等の画像処理を行って画像データを作製し、最終的に、書き込み装置Dを介して画像形成用のドット露光(書き込み)を行わせる。
【0032】
前記書き込み装置Dは、書き込み用の光源としての半導体レーザ300、光偏向手段としての回転多面鏡310等からなる。
【0033】
前記画像形成部Eには、感光体ドラムからなる像担持体(以下、単に感光体という)400、帯電電極410、磁気ブラシ型の現像装置420、転写電極430、分離電極440、クリーニング手段450等が付設してあり、これらに前記書き込み装置Dが加わって画像形成手段が構成される。
【0034】
前記収納部Fには、2段の給紙トレイ500、550、および、それらの給紙トレイ毎に設けてある給紙手段510、555等が備えてある。
【0035】
Sは前記給紙トレイ内に設けられる可動板で、転写材Pの減少に応じてその先端部が上昇され、最上位の転写材Pの位置を所定の位置に持ち来す規制手段の1要素として機能する。
【0036】
転写材Pの移動方向において、前記給紙ローラ510、555の下流側には転写材Pの搬送路を構成するための複数の搬送ローラ対(参照符号なし)が設けてある。
【0037】
前記転写電極430の手前側の位置に示すR10はレジストローラ、前記分離電極440の下流に示すローラ対は定着装置を構成する定着ローラHであり、少なくとも、転写後の未定着トナー像を有する転写材Pの面に対向する側のローラには、ハロゲンランプ等からなる加熱源を内蔵してある。
【0038】
また、Zは前記定着ローラHのためのクリーニング手段で、巻き取り可能に設けたクリーニングウェブを主要素とする。
【0039】
600は前記定着ローラの下流に設けた通路切替部材であり、転写材Pの両面に画像を形成させる場合、破線位置に固定保持されて、第1面にトナー画像が形成された状態で搬送されてくる転写材Pを搬送路610に向かわせる。
【0040】
この搬送路610に搬入された転写材Pは下方に搬送され、その後端が挟持されている状態で停止され、次に逆方向に回転される搬送ローラ対R20によって搬送路620に入り、前記レジストローラR10に向けて搬送され、第2面に対する画像形成が行われることになる。
【0041】
650は画像形成が終了した転写材Pを排紙トレイT上に排出する排紙ローラである。
【0042】
以上の構成を有する画像形成装置を用いての画像形成プロセスは概略下記の通りである。尚、説明は若干の制御を追加して行うこととする。
【0043】
プラテンカバー120の開閉を介して原稿をプラテンカバー120上に載置した後に、操作板上のコピーボタンを押下すると、感光体400が矢印の如く反時計方向に回転を開始し、また、スキャナユニットを構成する露光ランプLが点灯するとともに第1ミラーユニット200、および、第2ミラーユニット210が往動を開始する。
【0044】
原稿からの反射露光光は、前記第1、第2ミラーユニット200、210、および、レンズ220を経てイメージセンサ230上に結像され、読み取られる。
【0045】
原稿画像読み取り部Bで読み取られた画像情報、換言すれば、前記イメージセンサ230で読み取られた原稿画像情報は、画像処理手段により処理され、データ化(画像データ)されて画像制御基板C上に設けてあるメモリーに一旦格納される。
【0046】
画像データは画像形成プロセスに応じて呼び出され、当該画像データに従って書き込み装置Dにおける半導体レーザ300が駆動制御され、回転多面鏡310を介して感光体400上に書き込み(露光)が行われる。
【0047】
前記書き込みに先立って、前記感光体400の表面は帯電電極410のコロナ放電作用により所定の電位を付与されているが、書き込み光により、露光部位の電位が露光量に応じて減じ、結果として、画像データに応じた静電潜像が感光体400上に形成される。
【0048】
前記静電潜像は、現像装置420により反転現像され、可視像(トナー像)とされる。
【0049】
一方、感光体400上のトナー像の先端部が転写領域に到達する前に、例えば、給紙トレイ500内の転写材Pが給紙搬送されてレジストローラR10に到達し、先端規制された状態にある。
【0050】
前記転写材Pは、前記感光体400上のトナー像領域と重畳するように同期をとって回転制御される前記レジストローラR10により転写領域に向けて搬送される。
【0051】
前記転写領域において、前記感光体400上のトナー像は転写電極430の付勢により前記転写材P上に転写され、次いで、当該転写材Pは分離電極20の作用により前記感光体400から分離される。
【0052】
分離後の前記転写材Pは一対の定着ローラHにより加圧、加熱され、その結果、前記トナー像は前記転写材P上に定着された後、排紙ローラ650を介して排紙トレイT上に排紙される。
【0053】
ところで、図1においては省略したが、前記画像形成装置1には前記プラテンカバー120の閉じ動作途上において当該プラテンカバーから駆動作用を受けてONまたはOFFされることにより、プラテンカバーの閉じ動作途上を検出する第1検出手段と、前記自動原稿搬送装置Aの閉じ動作の終了間際に当該自動原稿搬送装置Aの作用を受けてONまたはOFFされることにより自動原稿搬送装置Aの閉じ動作終了を検出する第2検出手段が備えられている。
【0054】
次に図2、図3を用いて本発明に係わる詳細な説明を行う。
図2はプラテンカバーと、プラテンカバーの閉じ動作途上を検出する検出手段との構成を説明するための模式図、図3は自動原稿搬送装置と自動原稿搬送装置の閉じ動作終了を検出する検出手段との構成を説明するための模式図であり、以下、図1の構成を随時を引き合いに出しながら説明する。
【0055】
図2において、図の左側を支点として矢印方向に開閉することができるプラテンカバーの支点側の適宜箇所には、プラテンカバーの閉じ動作途上を検出するための第1検出手段122が設けてある。
【0056】
具体的には、前記第1検出手段122は前記プラテンカバー120の占有領域内にある装置本体の上面から一部が突出するように付勢されており、かつ、上下移動可能に設けたアクチュエータ124と、前記アクチュエータの下方移動範囲内に設けた受光素子と発光素子とからなる構体125を有し、前記アクチュエータ124が光路を遮断した時の受光素子の出力変化により、前記プラテンカバー120が閉じ動作途上であることを検出する。
【0057】
そして、前述の如くに、第1検出手段122からの検出信号が得られた場合、本実施の形態においては、当該検出信号をトリガーとして露光ランプLを点灯させるとともに、第1、第2ミラーユニット200、210、即ち、スキャナユニット250を副操作方向に所定距離移動させ、原稿800における複数ライン分の走査に基づく反射露光光を前記イメージセンサ230により読み取って、主走査方向における原稿サイズを検出するように構成してある。
【0058】
極言すれば、プラテンカバーが閉じきっていない状態で、主走査方向における原稿800の白地領域で反射される露光光を検出することにより原稿の幅サイズを検出する。
【0059】
本実施の形態においては、プラテン面に対して約40度の傾きまで開動作されると、操作者が手を離してもプラテンカバー120はその位置を保つことができ、また、閉動作において、約30度の状態で前記アクチュエータ124に当接し、以後の閉動作で当該アクチュエータ124を押下するようになっている。
【0060】
また、プラテン上に載置された原稿をコピーする態様においては、前記露光ランプLを原稿領域内(プラテンのある領域内の意)の所定位置(待機位置)に置き、前記第1検出手段122の検出信号に基づいて前記露光ランプを点灯させると同時に、副走査方向、即ち、画像形成のための露光開始位置である前記プラテンの一端部側に向けて移動し、前記原稿の複数ライン分を走査させる。
【0061】
図3において、130は第2検出手段で、自動原稿搬送装置Aの閉じ動作完了を検出する機能を有する。
【0062】
図2を用いて説明したプラテンカバー120の閉動作の後に、図3に示す如くに自動原稿搬送装置Aを閉じて原稿のコピーを行う態様においては、閉じ動作の終了直前に、前記自動原稿搬送装置Aにより駆動(押下)される第2検出手段130の検出信号をトリガーとして前記露光ランプLを再度点灯させ、前記方向とは逆の副走査方向に当該露光ランプLを移動して、前記原稿上の同じ領域である複数ライン分を走査させる。
【0063】
前記第2検出手段130の基本的な構成は前記第1検出手段122と同じである。
【0064】
上記構成は、図2の態様が前述のように原稿の白地部を検出しているのに対して、原稿の黒字部(文字部、画像部等を指す)を検出するものであるということができ、両検出方法によって精度のよい原稿サイズ(幅サイズ)検出ができる。
【0065】
黒字部の検出と述べたのは、プラテンカバー120の下面、あるいは、プラテンカバーと同じ機能を果たす自動原稿搬送装置Aの原稿押さえ面は一般的に白色であり、そのような場合、原稿の白地部と原稿の押さえ面との区別が困難な場合が想定されるが、本発明に係わる上記構成は斯様な危惧を払拭できる。
【0066】
なお、原稿の副走査方向におけるサイズは、例えば、特許第3168666号に示されるように、各原稿サイズの長手方向に応じた位置にフォトセンサを設けることによって原稿サイズ(長さサイズ)を検出することができる。
【0067】
また、プラテン上における原稿の位置決めは、中央基準(原稿の突き当て板の中央位置と、突き当てた原稿の中央位置とを合致させて位置決めする方式)でも、片側基準(原稿の角部を、プラテンの所定の角部を構成するX−Y方向の突き当て板に押し当てて位置決めする方式)でもよい。
【0068】
上述の如く、第1検出手段122、または、第1検出手段122と第2検出手段130に基づくイメージセンサ230を介しての情報と、原稿の長さサイズ検出用の前記フォトセンサを介しての情報とから原稿サイズ、原稿の方向が確定され、その原稿サイズ情報を基に、適宜のサイズの転写材を自動的に選択することができる。
【0069】
前記したように、イメージセンサ、および、フォトセンサ等からの出力情報は、実際には、図1の画像制御基板C中に設けられた演算手段(例えば、マルチタスクにおける1つのサブルーチン)により演算され、結果として原稿サイズが特定されるものであるが、本発明は、その演算手段に特徴を有するものではないこと、また、原稿サイズ検出が前記イメージセンサ等の出力情報のみを基礎とするということから、単純に、イメージセンサあるいはフォトセンサにより原稿の幅サイズあるいは長さサイズが検出されると説明した。
【0070】
前記工程を介して原稿サイズを検出した後、前記露光ランプLを含む第1ミラーユニット200及び第2ミラーユニット210を画像形成のための所期位置に戻し(単にプラテンカバーのみを原稿押圧部材として使用する場合であって、待機位置から、画像形成用露光のための副走査方向に移動される形態の場合は、戻す動作をなくすことができる)、画像形成に備える。
【0071】
即ち、上記戻り動作は、例えば、コピーボタン操作により行い、露光ランプL等の関係する手段を所期位置に戻した後に、引き続いて画像形成プロセスのための操作露光を実行する。
【0072】
なお、原稿サイズ検出のための走査露光(プレスキャン)距離を原稿の複数ライン分と説明したが、これは適宜決定できるものであり、また、走査の領域にしても原稿を突き当てた端部位置まで含まなくてもよい。
【0073】
前記の如き露光ランプLによる走査は、原稿が方眼紙の形態であっても線のあるところとないところを検出範囲としうるのでイメージセンサによる読み取りに影響はなく、正確なサイズ検出を行うことができる。
【0074】
上述のようなプレスキャン含み、実際の画像形成プロセスを実施するまでの時間、あるいは、単位時間当たりの画像形成を効率よく行うためにはなるべくプレスキャンの距離は短い方が良く、実施の形態において、その距離は約15〜20mm、時間にして約400〜500ミリ秒とした。
【0075】
なお、この設定時間(実質的には移動距離に対応するが、露光ランプの所定位置での停止中にも点灯を続行する態様もある)は不揮発性メモリに書き換え可能に記憶させておくか、幾つかの時間を選択可能に記憶させておくと極めて便利である。
【0076】
例えば、プラテンカバーが所定位置に落ち着かない極めて短い時間の間に露光ランプが点灯し消滅する(スカイショットと呼ばれる)と、ユーザによっては違和感を抱いたり、逆に長すぎるきらいがあると感じるユーザはできる限り短くすることを好むが、書き換え可能にすることにより斯様な不具合を緩和できる。
【0077】
また、プラテンカバーの操作中における何らかの不可抗力により、一度検出されたプラテンカバーが新たな開閉を行い、二度目の検出がなされる場合も考えられるが、このような場合の制御におけるトラブルを防止すべく、本実施の形態においては、第1検出手段の検出信号に伴って露光ランプが点灯し、原稿サイズ検出の動作が開始した後の所定時間内に、再度、プラテンカバーの検出を検出手段が出力しても、その検出信号を結果として受け付けないように構成してある。
【0078】
具体的には、第1検出手段の検出信号に応じてタイマを起動させ、2度目の検出信号が所定時間内に発生したものであるか否か演算し、所定時間内のものである場合は、その信号を無効と判断するようにサブルーチンで監視している。
【0079】
前記所定時間は、本実施の形態においては約500ミリ秒としたが、これも種々の実験を介して好適な時間を決定することができる。
【0080】
更に、前記第1検出手段、および、第2検出手段にしても上記態様に拘束されるものではなく、プラテンカバーや自動原稿搬送装置の閉じ動作における駆動作用を受けずに、必要とするそれらの態様を検出する構成とすることができる。
【0081】
例えば、プラテンカバーの開閉動作途中を検出することができる装置本体上にフォトセンサを設けたり、または、その支点部におけるプラテンカバー側の回動部材を利用して閉動作を検出するように検出手段を配置してもよく、また、自動原稿搬送装置と装置本体側とに発光素子と受光素子とを設けておき、受光した光強度から当該自動原稿搬送装置の閉じ動作終了を検出するように構成することで達成できる。
【0082】
なお、例えば、色地の原稿などの場合に、その地の部分の濃度を前述のイメージセンサを用いてプレスキャンで検出し、半導体レーザからなる光源のパワーを変更して光量を増減し、以て原稿の再現に適した階調補正(γ補正)を行うことができる所謂自動濃度設定(EE)機能を有している画像形成装置においては、自動濃度設定のための原稿走査時における収集データを利用して、前記原稿の主走査方向におけるサイズ検出を行うことができる。
【0083】
【発明の効果】
簡単な構成でありながら、短時間で、かつ、正確に原稿サイズを検出することができ操作性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタル式画像形成装置の概略構成を示す模式図である。
【図2】プラテンカバーと、当該プラテンカバーの閉じ動作途上を検出する検出手段との構成を説明するための模式図である。
【図3】自動原稿搬送装置と当該自動原稿搬送装置の閉じ動作終了を検出する検出手段との構成を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 デジタル式画像形成装置
120 プラテンカバー
122 第1検出手段
130 第2検出手段
230 イメージセンサ
300 半導体レーザ
400 像担持体(感光体)
A 自動原稿搬送装置
B 原稿画像読み取り部
C 画像制御基板
D 書き込み装置
E 画像形成部
F 収納部
G プラテン
Claims (3)
- プラテン上に載置された原稿を露光ランプ及びイメージセンサを含むスキャナユニットで走査露光し、前記原稿からの反射光を前記イメージセンサで受光し、A/D変換後の画像データに基づいて帯電後の像担持体上に書き込み処理を行う構成のデジタル式画像形成装置において、
開閉可能に設けたプラテンカバーの閉じ動作途上を検出する第1検出手段の検出信号をトリガーとして前記露光ランプを点灯させるとともに、前記スキャナユニットを移動させ、前記原稿の複数ライン分の反射光を前記イメージセンサにより読み取って主走査方向の原稿サイズを検出するとともに、
フォトセンサを有し、副走査方向における原稿サイズを、前記フォトセンサの出力に基づいて検出するデジタル式画像形成装置であって、
原稿サイズの検出動作から一定時間内における前記プラテンカバーの再度の開閉による前記第1検出手段からの検出信号を受け付けないようにしたことを特徴とするデジタル式画像形成装置。 - 原稿サイズ検出時における前記露光ランプの点灯時間は可変であることを特徴とする請求項1に記載のデジタル式画像形成装置。
- プラテン上に載置された原稿を露光ランプ及びイメージセンサを含むスキャナユニットで走査露光し、前記原稿からの反射光を前記イメージセンサで受光し、A/D変換後の画像データに基づいて、帯電後の像担持体上に書き込み処理を行う構成のデジタル式画像形成装置において、
開閉可能に設けた自動原稿搬送装置と、
前記自動原稿搬送装置と独立して開閉可能に設けたプラテンカバーとを有し、 前記プラテンカバーの閉じ動作途上を検出する第1検出手段の検出信号をトリガーとして前記露光ランプを点灯させ、前記スキャナユニットを副走査方向における所定の方向に移動させて前記原稿の複数ライン分を前記イメージセンサにより読み取るとともに、
引き続く前記自動原稿搬送装置の閉動作の完了を第2検出手段で検出し、当該第2検出手段の検出信号をトリガーとして前記露光ランプを再度点灯させ、かつ、前記スキャナユニットを前記移動方向と逆の方向に移動させて、前記原稿の複数ライン分を前記イメージセンサにより読み取り、
前記イメージセンサにより読み取られた2つの情報から主走査方向における原稿サイズを確定するとともに、
フォトセンサを有し、副走査方向における原稿サイズを、フォトセンサを介して検出する、
ことを特徴とするデジタル式画像形成装置。
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