JP3805148B2 - 画像読み取り装置および画像読み取り方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置における操作パネル部に関し、より詳しくはコンパクト設計によりユーザの使い勝手を悪化させない操作パネル部を用いた画像読み取り装置および画像読み取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置の原稿読み取り用スキャナにおいて、近年は、装置の多様化が図られる一方、装置のコンパクト設計が進行している。この様なときに、少しでも装置をコンパクトにするあまりに、操作パネル部のタッチキーを小さくしてしまい、ユーザの操作が煩雑になることがある。
【0003】
このような問題点を解消する方法として、特開平10−222015号公報では、表示部に複数の機能項目を表示するとともに、複数の機能項目に対応して選択された機能選択肢をも併せて表示可能な機能項目表示領域と、この機能項目表示領域でいずれかの機能項目が選択された場合には、当該選択された機能項目に対応した複数の機能選択肢を表示する機能選択肢表示領域とを備え、前記機能選択肢表示領域が各機能項目に共有されるように構成することにより、コンパクトでありながら多機能な表示装置を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10−222015号公報は、複数の機能項目を表示する表示部や、この複数の機能項目に対応した機能選択肢をも併せて表示可能な表示部といった、表示部における多機能化を特徴とした表示装置である。しかし、このような表示装置は安価には実現できず、装置固有であるためパッケージ化に適せず、新機種毎にこのような表示装置を開発することによるコスト増大を免れない。
【0005】
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、操作上の不具合を解消するために、操作パネル部を必要最小限とし、なおかつ、安価に実現可能な操作パネル部を用いた画像読み取り装置および画像読み取り方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するため、次の構成を有する。
請求項1記載の発明は、原稿を載置する原稿台と、この原稿台上に載置された原稿の画像面に光を照射する光源と、受光に応じた受光信号を出力する撮像手段、および、前記原稿の画像面からの反射光を前記撮像手段の受光面に結像する光路手段からなる原稿読み取り手段とを有して、前記原稿台上に載置された原稿の画像を読み取る画像読み取り装置であって、複数の開口部を有し、かつそれら開口部の遮蔽状態により読み取り条件を表す操作パネル部を前記原稿台側に備え、この操作パネル部の複数の開口部の遮蔽状態を前記原稿読み取り手段によって読み取り、この原稿読み取り手段によって得られた読み取りデータに基いて原稿の読み取り条件を設定することを特徴とする画像読み取り装置である。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記操作パネル部が、原稿台の原稿の先端を位置規制する側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置である。
【0008】
請求項3記載の発明は、原稿読み取り手段がCCDからなる撮像手段を有する移動式光学ユニットであり、原稿読み取り手段が上記操作パネル部の下方に位置してその操作パネル部の複数の開口部が遮蔽されている状態を読み取り、この原稿読み取り手段によって得られた読み取りデータに基いて原稿の読み取り条件を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像読み取り装置である。
【0009】
請求項4記載の発明は、画像読み取り装置が、画像データに基づく画像を形成する画像形成部を備えていることを特徴とする請求項1から3のうちの1項に記載の画像読み取り装置である。
【0010】
請求項5記載の発明は、画像読み取り装置の操作パネル部の複数の開口部が、それら開口部の遮蔽状態により画像形成部における画像の印字条件を表す手段でもあり、この操作パネル部の複数の開口部の遮蔽されている状態を前記の原稿読み取り手段によって読み取り、この原稿読み取り手段によって得られた読み取りデータに基いて画像の印字条件を設定することを特徴とする請求項4に記載の画像読み取り装置である。
【0011】
請求項6記載の発明は、原稿台側に原稿読み取り手段のシェーディング補正をするためのシェーディング補正部を設けたことを特徴とする請求項1から5のうちの 1 項に記載の画像読み取り装置である。
【0012】
請求項7記載の発明は、シェーディング補正部は、原稿台の原稿の先端を位置規制する側に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の画像読み取り装置である。
【0013】
請求項8記載の発明は、原稿台上に載置された原稿の画像面に光源から光を照射し、原稿読み取り手段がその光路手段によりその原稿の画像面からの反射光を撮像手段の受光面に結像し、前記撮像手段から出力される反射光に応じた受光信号に基づき原稿台上に載置された原稿の画像を読み取る画像読み取り方法であって、複数の開口部を有し、かつそれら開口部の遮蔽状態により読み取り条件を表す操作パネル部を前記原稿台側に設け、この操作パネル部の複数の開口部の遮蔽された状態を前記原稿読み取り手段によって読み取り、この原稿読み取り手段によって得られた読み取りデータに基いて原稿の読み取り条件を設定する第1のステップと、原稿読み取り手段のシェーディング補正を行う第2のステップと、上記第1のステップで設定された読み取り条件に基づいて、第2のステップでシェーディング補正された原稿読み取り手段によって原稿台に載置された原稿の画像を読み取る第3のステップとを含むことを特徴とする画像読み取り方法である。
【0014】
請求項9記載の発明は、シェーディング補正を、原稿読み取り手段で操作パネル部に隣接した標準白板を読み取ることにより行うことを特徴とする請求項8に記載の画像読み取り方法である。
【0015】
すなわち、本発明は、前記の構成を採用することにより、使い勝手がよく、機種毎の移植性が高い、操作パネル部を用いた画像読み取り装置および画像読み取り方法を実現できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施の形態における複写機は、図1に示すように本発明の画像読み取り装置を適用したディジタル複写機である。図1の正面の断面図より、ディジタル複写機1は、画像読み取り部2と、画像形成部3と、給紙部4と、排紙部5とを配置して構成されている。
【0017】
画像読み取り部2は、原稿台21と、露光ランプ22、ミラー23〜25、レンズ26、およびCCD27を有する移動式光学ユニット(原稿読み取り手段に相当)20とを備えている。
露光ランプ22は光源に相当し、CCD27は同じく撮像手段に相当する。原稿台21はプラテンガラス等の透明ガラス体によって構成され、上面に原稿Dが載置される。露光ランプ22及びミラー23〜25は、原稿台21の下面を矢印A及びB方向に往復移動する。
【0018】
露光ランプ22は、矢印A方向への往動時に原稿台21上に載置された原稿の画像面に光を照射する。ミラー23〜25は、露光ランプ22の光による原稿Dの画像面における反射光を、レンズ26及びCCD27方向に配光する。レンズ26は、原稿Dの画像面における反射光を、CCD27の受光面に結像する。CCD27は、受光量に応じた受光信号を出力する。なお、原稿Dの画像面からCCD27までの問の光路長を一定にすべく、ミラー24と、24の移動速度は、露光ランプ22及びミラー23の移動速度の1/2にされている。なお、図1中には原稿台21と対であり、原稿Dを原稿台21に載直後に原稿Dを覆った状態に設置する原稿台カバーが省略されている。
【0019】
画像形成部3は、感光体ドラム31と、帯電器32と、レーザ書き込みユニット33と、現像器34と、転写器35と、剥離器36と、クリーナ37とを備えている。感光体ドラム31は、表面に光導電層を形成して一定速度で矢印C方向に回転する。帯電器32は、感光体ドラム31の表面に単一極性の電荷を均一に付与する。レーザ書き込みユニット33は、画像データに基づくレーザ光を感光体ドラム31の表面に照射する。現像器34は、感光体ドラム31の表面にトナーを供給する。転写器35は、感光体ドラム31の表面に担持されたトナー像を、用紙の表面に転写する。剥離器36は、感光体ドラム31の表面から用紙を剥離する。クリーナ37は、感光体ドラム31の表面から残留トナーを除去する。
【0020】
給紙部4は、給紙カセット41と、手差しトレイ42と、繰出しローラ43と、44と、給紙ローラ45〜47とを備えている。給紙カセット41は、単一サイズの複数枚の用紙Pを収納して、ディジタル複写機1本体に着脱自在に装着される。手差しトレイ42は、ディジタル複写機1本体の一方の側面に装着され、上面に手差し用紙Pが載置される。繰出しローラ43と、44は、給紙カセット41内に収納された用紙Pと、手差しトレイ42上に載置された用紙Pを1枚ずつ送り出す。給紙ローラ45〜46は、給紙カセット41又は、手差しトレイ42から繰出された用紙Pを、後述する用紙搬送路に給紙する。
【0021】
排紙部5は、排紙トレイ51を備えている。排紙トレイ51は、ディジタル複写機1本体の他方の側面に装着され、画像形成後にディジタル複写機1本体から排出された用紙Pを、上面に収納する。
【0022】
ディジタル複写機1本体の内部には、給紙部4の給紙ローラ46と、47から画像形成部3の感光体ドラム31と、転写器35と、剥離器36との間を経由して、排紙部5に至る用紙搬送路6が形成されている。この用紙搬送路6には、レジストローラ61と、搬送ベルト62及び定着ローラ63が配置されている。レジストローラ61は、給紙部4から給紙された用紙Pを所定のタイミングで、感光体ドラム31と転写器35と、剥離器36との間に導く。搬送ベルト62は、トナー像が転写された用紙Pを、定着ローラ63に搬送する。定着ローラ63は、一対の加熱ローラ、及び加圧ローラによって構成されており、加熱ローラは内部に設けられたヒータランプ63aによって、所定温度に加熱される。トナー像が転写された用紙Pを加熱及び加圧し、トナー像を溶融して用紙Pの表面に定着させた後、用紙Pを排紙部5の排紙トレイ51に搬送する。
【0023】
なお、複写機1と、スキャナ(図示しない)などを含めた制御ブロック図は、一例としては図5に示すとおりである。
【0024】
メインコントロール基板271は、内部にCCD制御27cと、画像処理27dとを含むASIC27bと、データ選択27eと、2つのSRAM(32kX8)27fと、CPU(H8S)27gと、モータドライバ27hと、RAM27jと、ROM27iと、EEPROM27kとから成り立っている。
【0025】
CCD基板270には、原稿を読み取るためのCCD27とAD変換器27aが搭載されており、ASIC27bのCCD制御27c信号に応じてCCD27で撮影した画像信号をA/D変化して画像処理27dに出力し、SRAM27fに一時格納する。
画像データは、前記データ選択27eと、I/F27nを含むASIC27mと、DRAM27pとを搭載したI/F基板272を通して、パソコン91とデータのやり取りがされる。また、前記データ選択27eを通して、LSUユニット92に搭載のレーザ92aにレーザ出力の制御がなされる。また、排紙センサ51aと、ホームポジション98との各々の情報により、ASIC27bが動作判断をする。操作パネル部290の入力にしたがってモータドライバ27hに動作命令を出力してスキャナモータ99を駆動する。
【0026】
また、メインコントロール基板271は、インバータ22aの電源によりランプ22を点灯させる。
【0027】
メインコントロール基板271は、高圧基板90に搭載されている入紙センサ90aと、カバーSW90bと、ピックアップソレノイド95駆動用のドライバ90cと、メインモータ96駆動用のモータドライバ90dと、高圧ユニット90eと共に、レーザビームセンサ93と、ポリゴンモータ94と、排紙センサ51aと、前記ヒートローラ63に設けられたサーミスタ63bとの間で信号の入力・出力している。
【0028】
ヒータランプ63aには電源ユニット97から電源供給され、この電源ユニット97は、前記高圧ユニット90eの搭載された高圧基板90に電源を供給すると共に、ヒートローラ63に設けられたヒータランプ63aに電源を供給する。
また、高圧基板90は、レーザビームセンサ93の情報をもとに、ポリゴンモータ94を、サーミスタ63bの情報をもとに、ヒートローラ63の動作を制御する。
【0029】
高圧ユニット90eは、複写機1の転写ローラ35と、感光体カートリッジ310(ドラム31と、メインチャージャーローラ31aとを含む。)と、剥離電極36と、現像カートリッジ34(現像ローラ34aと、ドクター34bと、アースシート34cとを含む。)と、温度ヒューズ100とに高圧電源を供給する。
【0030】
ここで、ディジタル複写機1本体の上面には、図1および図5に図示しない操作パネル部が配置されている。この操作パネル部は、複写モードや、複写倍率及び複写部数等や、複写動作開始指示等の複写条件の設定内容を確認可能である。
【0031】
よってこの操作パネル部の詳細については、図2と、図3を用いて説明する。原稿読み取り部材(原稿読み取り手段)である移動式光学ユニット20は、通常の原稿読み取り動作を行わない時には、図2に示す所定のホームポジションにて待機する。この待機中に露光ランプ22は常に照射を行っているが、電源ON直後や印字・読み取り終了後の所定時間が経過後には、省エネルギーモードと呼ばれるモードに入り消灯される。
【0032】
前記の省エネルギーモードを解除するには、装置に設置される省エネルギー解除スイッチの押下か、或いは電源スイッチのOFF/ONを行えばよく、省エネルギーモードが解除されると露光ランプ22は発光し、ホームポジションの上部に配置される原稿先端位置規制板28を照射する。
【0033】
移動式光学ユニット20の上部には、原稿台21の原稿Dの先端を位置規制する原稿先端位置規制板28が設置されており、この原稿先端位置規制板28はタッチ式操作パネル部29とシェーディング補正部30に大別されるが、まず、最初に前記のタッチ式操作パネル部29について、図2と詳細図である図3を絡めて以下に説明する。
【0034】
タッチ式操作パネル部29には、様々な開口部が配置され、各開口部はタッチ式操作パネル部29の直下に位置する移動式光学ユニット20により常に検知されている。
【0035】
前記の各開口部の検知は、露光ランプ22の照射による光路が、前記の様々な開口部と、ミラー23〜25と、そしてレンズ26とを経て、CCD27へと導かれることにより行なわれ、よってこの開口部をユーザが指で遮蔽することにより、CCD27ではユーザにより操作されたタッチ式操作パネル部29の状態を検知することが可能となる。なお本実施形態では、前記の開口部の遮蔽はユーザの指により行なわれているが、例えばスライド板やピン等の部材を設けることによって、タッチ式操作パネル部29の開口部の遮蔽方法に様々なバリエーションを増やすことができる。
【0036】
前記のタッチ式操作パネル部29には、原稿Dを印字する際の等倍・変倍を指定する印字倍率選択部86と、給紙用紙サイズを選択する用紙選択部85と、原稿の種類により露光を自動か、手動か、写真等のいずれかのモード選択を可能とした露光量選択部84と、前記の露光量選択部84にて手動を選択した場合にその露光量を指示する露光量選択部83と、印字枚数を指示する印字枚数設定部82と、そして前記の各選択部にて指定した設定条件を決定し、若しくはクリアを行う入力決定部81等に大別される。
【0037】
前記の各選択部のうち印字倍率選択部86や印字枚数設定部82を除く他の選択部は、1度の操作でその条件をCCD27にて認識することが可能であるが、印字倍率選択部86を設定する場合には、A3→A4縮小やB4→A3拡大のような規定の変倍や、特定の倍率への指定を該当する開口部の遮蔽を複数回繰り返し、また印字枚数を設定する際には要求枚数分の遮蔽を繰り返すことによって枚数設定を行う。
各選択部にて正しく印字条件を設定した後に、入力決定部81にて決定部分の開口部の遮蔽により、原稿Dの読み取りや印字処理が開始されるが、各印字条件を誤操作等により再設定したい場合には、入力決定部81にてクリア部分の開口部を遮蔽することにより、全ての印字条件がクリアされる。
【0038】
シェーディング補正部30は前記のタッチ式操作パネル部29が走査された後、移動式光学ユニット20により走査される。これはシェーディング補正部30に標準白板が設けてあり、この標準白板を移動式光学ユニット20が走査することにより、移動式光学ユニット20における光量の調整等のシェーディング補正を行った後で原稿Dを読み取る手順を踏まえる。よって適切な原稿読み取りを行うことができる。
【0039】
前記の図2と、図3の構成による原稿の複写処理手順を、図2の構成を基に図4のフローチャートを用いて以下に説明する。以下文中に各手順を“STEP”と記述し、図4中のSTEPを示すこととする。
【0040】
ユーザの指示により原稿読み取り指示が与えられ、STEP01では光源である露光ランプ22が現在照射されているか否かを判定する。電源ON直後等の露光ランプ22が照射されている場合にはSTEP03へ進む。一方、照射されていない場合にはSTEP02へ進んで省エネルギーモードの解除を行った後に、再びSTEP01へ進むことによりループ処理を行う。
【0041】
STEP03では原稿Dの読み取り条件を、STEP04では用紙Pへの印字条件を夫々タッチ式操作パネル29に設定する。
STEP05では前述のSTEP03と、04にて設定した各項目に変更が必要か否かがユーザにより判定される。
各項目に変更が不要な場合にはSTEP07へ進む。
一方、各項目に変更が必要な場合にはSTEP06にて図3のタッチ式操作パネル部29上の入力決定部の入力クリアキーを、ユーザが指操作することにより、STEP03と、04にて設定した項目を初期化した後にSTEP03へ進んでループ処理を行う。
【0042】
STEP07では図3のタッチ式操作パネル部29上の入力決定部の入力決定キーを、ユーザが指操作することにより、原稿読み取り処理を開始する旨が画像形成装置へ通知され、移動式光学ユニット20がシェーディング補正部30の下部へ移動して、STEP08では移動式光学ユニット20に対するシェーディング補正が行なわれる。その後に、STEP09にて原稿Dの画像読み取りが、STEP10ではSTEP09にて読み取られた画像の印字処理が行なわれる。
【0043】
次に、STEP11では次の印字要求があるか否かを判定する。次の印字要求がなければ処理を終了する。
一方、次の印字要求がある場合にはSTEP12にて、次の印字要求がSTEP03と、04にて設定した印字条件と同じか否かが判定される。
印字条件が同じ場合にはSTEP08へ進むことにより、STEP08からの一連のループ処理が行なわれる。
一方、次の印字要求がSTEP03と、04にて設定した印字条件とは異なる場合には、STEP06と同様に図3のタッチ式操作パネル部29上の入力決定部の入力クリアキーを、ユーザが指操作することにより、STEP03と、04にて設定した項目を初期化した後にSTEP03からの一連のループ処理を行う。
【0044】
以上説明した通り本実施形態によれば、ユーザにより指示されたタッチ式操作パネル部29の状態を、原稿読み取り手段である移動式光学ユニット20を用いて認識することにより、構成部品が少なく、タッチ式操作パネル部29を安価にできる。また、小型で簡素な構成により、使い勝手がよく、機種毎の移植性を高め、なおかつ、画像形成装置の既存機能を有効利用できる操作パネル部29を実現することができる。
【0045】
また、タッチ式操作パネル部29を認識する撮像手段は、画像読み取り装置のCCD27であるため、部品点数を増加させず、簡単な機構でなおかつ、安価に実現することができる。
【0046】
また、タッチ式操作パネル部29上の印字条件等の設定が、タッチ式操作パネル部29上の開口部を手等で遮蔽することで行うことができるため、操作性に優れている。
加えて、従来のユーザによるこのタッチ式操作パネル部29の設定手順を踏襲しているため、他の装置へも流用可能であり、なおかつ、簡素な構成により実現することができる。
【0047】
また、画像読み取り手段の移動式光学ユニット20の光源22が、装置の電源がONされた状態では常時点灯し、省エネルギーモードの場合では消灯していることにより、簡単な表示機能の役割をし、なおかつ、ユーザがタッチ式繰作パネル部29を設定する際のレスボンスを悪化させることなく実現することができる。また省エネルギーモードに対する処置がなされることにより、ディタル複写機1の待機時における消費電力を抑制することができる。
【0048】
また、原稿読み取り条件や印字条件の設定後、条件入力決定を示す開口部を遮蔽することにより、原稿読み取りが開始されるため、ユーザのケアレスミスを未然に防ぐことができる。
【0049】
また、原稿読み取り条件や印字条件の設定後、条件入力のクリアを示す開口部を遮蔽することにより、前記の各条件がクリアされ、再度各条件を設定し直すことが可能であることより、使い勝手がよく、ユーザのケアレスミスに対応可能であるタッチ式繰作パネル29を実現することができる。
【0050】
また、電源ON時や省エネルギーモードの解除が行なわれた時には、光源22を含む移動式光学ユニット20がホームポジションである原稿先端位置規制板28の開口部直下に復帰することより、ユーザが何らかの印字条件等をタッチ式操作パネル部29にて設定する際にタイムラグが発生せず、使い勝手を向上させることができる。
【0051】
また、移動式光学ユニット20が原稿読み取り条件や、印字条件の設定を認識し、光源22の光量を決定するシェーディング補正を行った後で、原稿画像の読み取りを行うことにより、前記各条件を認識する際には光源の光量を多くした状態で行い、原稿画像に対しては適切な光量にて原稿読み取りが行えるため、前記各条件の誤認識を防止した上で、タッチ式操作パネル部29以外の装置に弊害を与えることなく、最適な原稿読み取りを可能としている。
【0052】
以上の実施形態は、本発明の一例でしかないので、本発明を限定するものではない。
【0053】
【発明の効果】
以上説明した通り本発明の画像読み取り装置によれば、ユーザにより指示された操作パネル部の状態を、原稿読み取り手段を用いて認識することにより、構成部品が少なく、操作パネル部を安価にできる。また、小型で簡素な構成により、使い勝手がよく、機種毎の移植性を高め、なおかつ、画像読み取り装置の既存機能を有効利用できる操作パネル部を有する画像読み取り装置を実現することができる。
【0054】
また、本発明によれば、操作パネル部を認識する画像読み取り手段には、画像読み取り装置の撮像手段であるCCDであるため、部品点数を増加させず、簡単な機構でなおかつ、安価に実現することができる。
【0055】
また、本発明によれば、操作パネル部上の印字条件等の設定が、操作パネル部上の開口部を手等で遮蔽することで行うことができるため、操作性に優れている。
加えて、従来のユーザによる操作パネル部の設定手順を踏襲しているため、他の装置へも流用可能であり、なおかつ、簡素な構成により実現することができる。
【0056】
また、本発明によれば、原稿読み取り条件や印字条件の設定後、条件入力決定を示す開口部を遮蔽することにより、原稿読み取りが開始されるため、ユーザのケアレスミスを未然に防ぐことができる。
【0057】
また、本発明の画像読み取り装置および画像読み取り方法によれば、移動式光学ユニットが原稿読み取り条件や、印字条件の設定を認識し、光源の光量を決定するシェーディング補正を行った後で、原稿画像の読み取りを行うことにより、前記各条件を認識する際には光源の光量を多くした状態で行い、原稿画像に対しては適切な光量にて原稿読み取りが行えるため、前記各条件の誤認識を防止した上で、操作パネル部以外の装置に弊害を与えることなく、最適な原稿読み取りを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態におけるディジタル複写機の構成を示す正面断面図である。
【図2】 実施形態における画像読み取り部の詳細図である。
【図3】 実施形態におけるタッチ式操作パネル部の詳細図である。
【図4】 実施形態における画像読み取りに係わるフローチャートである。
【図5】 実施形態におけるディジタル複写機とスキャナの制御を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ディジタル複写機(画像読み取り装置)
2 画像読み取り部
3 画像形成部
4 給紙部
5 排紙部
6 用紙搬送路
7 自動原稿送り装置
20 移動式光学ユニット(原稿読み取り手段)
21 原稿台
22 露光ランプ
22a インバータ
23 ミラー
24 ミラー
25 ミラー
26 レンズ
27 CCD(撮像手段)
270 CCD基板
271 メインコントロール基板
272 I/F基板
27a AD変換器
27b ASIC
27c CCD制御
27d 画像処理
27e データ処理
27f SRAM 32kX8
27g CPU H8S
27h モータドライバ
27i ROM
27j RAM
27k EEPROM
27m ASIC
27n I/F
27p DRAM
28 原稿先端位置規制板
29 タッチ式操作パネル部(操作パネル部)
290 操作パネル部
30 シェーディング補正部
31 感光体ドラム
31a メインチャージャーローラ
310 感光体カートリッジ
32 帯電器
33 レーザ書き込みユニット
34 現像器(現像カートリッジ)
34a 現像ローラ
34b ドクター
34c アースシート
35 転写器(転写ローラ)
36 剥離器(剥離電極)
37 クリーナ
41 給紙カセット
42 手差しトレイ
43 繰出しローラ
44 繰出しローラ
45 給紙ローラ
46 給紙ローラ
47 給紙ローラ
51 排紙トレイ
51a 排紙センサ
61 レジストローラ
62 搬送ベルト
63 定着ローラ(ヒートローラ)
63a ヒータランプ
63b サーミスタ
71 原稿トレイ
72 繰出しローラ
73 給送ローラ
74 給送ローラ
75 排出ローラ
76 排出トレイ
81 入力決定部
82 印字枚数の設定部
83 露光量選択部(手動)
84 露光量選択部(自動、手動、写真等のモード選択部)
85 用紙選択部
86 印字倍率選択部
90 高圧基板
90a 入紙センサ
90b カバーSW
90c ドライバ
90d モータドライバ
90e 高圧ユニット
91 パーソナルコンピュータ
92 LSUユニット
92a レーザ
93 レーザビームセンサ
94 ポリゴンモータ
95 ピックアップソレノイド
96 メインモータ
97 電源ユニット
98 ホームポジションセンサ
99 スキャナモータ
100 温度ヒューズ
P 用紙
D 原稿
Claims (9)
- 原稿を載置する原稿台と、
この原稿台上に載置された原稿の画像面に光を照射する光源と、
受光に応じた受光信号を出力する撮像手段、および、前記原稿の画像面からの反射光を前記撮像手段の受光面に結像する光路手段からなる原稿読み取り手段とを有して、前記原稿台上に載置された原稿の画像を読み取る画像読み取り装置であって、
複数の開口部を有し、かつそれら開口部の遮蔽状態により読み取り条件を表す操作パネル部を前記原稿台側に備え、
この操作パネル部の複数の開口部の遮蔽状態を前記原稿読み取り手段によって読み取り、この原稿読み取り手段によって得られた読み取りデータに基いて原稿の読み取り条件を設定することを特徴とする画像読み取り装置。 - 前記操作パネル部は、原稿台の原稿の先端を位置規制する側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置。
- 原稿読み取り手段がCCDからなる撮像手段を有する移動式光学ユニットであり、原稿読み取り手段が上記操作パネル部の下方に位置してその操作パネル部の複数の開口部が遮蔽されている状態を読み取り、この原稿読み取り手段によって得られた読み取りデータに基いて原稿の読み取り条件を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像読み取り装置。
- 画像読み取り装置は、画像データに基づく画像を形成する画像形成部を備えていることを特徴とする請求項1から3のうちの1項に記載の画像読み取り装置。
- 画像読み取り装置の操作パネル部の複数の開口部は、それら開口部の遮蔽状態により画像形成部における画像の印字条件を表す手段でもあり、
この操作パネル部の複数の開口部の遮蔽されている状態を前記の原稿読み取り手段によって読み取り、この原稿読み取り手段によって得られた読み取りデータに基いて画像の印字条件を設定することを特徴とする請求項4に記載の画像読み取り装置。 - 原稿台側に原稿読み取り手段のシェーディング補正をするためのシェーディング補正部を設けたことを特徴とする請求項1から5のうちの1項に記載の画像読み取り装置。
- シェーディング補正部は、原稿台の原稿の先端を位置規制する側に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の画像読み取り装置。
- 原稿台上に載置された原稿の画像面に光源から光を照射し、原稿読み取り手段がその光路手段によりその原稿の画像面からの反射光を撮像手段の受光面に結像し、前記撮像手段から出力される反射光に応じた受光信号に基づき原稿台上に載置された原稿の画像を読み取る画像読み取り方法であって、
複数の開口部を有し、かつそれら開口部の遮蔽状態により読み取り条件を表す操作パネル部を前記原稿台側に設け、
この操作パネル部の複数の開口部の遮蔽された状態を前記原稿読み取り手段によって読み取り、この原稿読み取り手段によって得られた読み取りデータに基いて原稿の読み取り条件を設定する第1のステップと、
原稿読み取り手段のシェーディング補正を行う第2のステップと、
上記第1のステップで設定された読み取り条件に基づいて、第2のステップでシェーディング補正された原稿読み取り手段によって原稿台に載置された原稿の画像を読み取る第3のステップとを含むことを特徴とする画像読み取り方法。 - シェーディング補正を、原稿読み取り手段で操作パネル部に隣接した標準白板を読み取ることにより行うことを特徴とする請求項8に記載の画像読み取り方法。
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