JP2008233798A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車椅子に乗った人や背の低い人等にとっても、操作部の操作性及び視認性に優れ、また排紙トレイ内の印字済みの記録用紙の確認や取り出し作業が容易な画像形成装置を提供する。
【解決手段】操作部108の入力操作面や表示画面の向きを上下方向で変更することができるだけではなく、ラインセンサーLsにより操作部108の回転角度を検出して、この回転角度に応じて、つまり操作部108の入力操作面もしくは表示画面の向きに応じて、大人、車椅子に乗った人や背の低い人、格別に背の高い人のいずれにとっても利便性が優れるように、排紙部107の各排紙トレイ107aを適宜に選択して、この選択した排紙トレイ107aに印字済みの記録用紙を排出している。
【選択図】図1

Description

本発明は、印字処理条件等に係る入力操作及び表示を行う操作部を備える画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置は、その多機能化に伴い、基本的な複写処理に必要な印字処理部、用紙収納部、及び原稿読取部等を備えるだけではなく、排紙側のステープル処理部、パンチ処理部、製本処理部や、給紙側の大容量用紙収納部(LCC)等をオプションとして併設することが可能になっている。
そして、このような多機能の画像形成装置では、その占有面積が拡大する傾向にあるため、基本的な印字処理部、用紙収納部、及び原稿読取部等を高さ方向に積み重ねて、その占有面積の拡大を防いでいる。
また、基本的な機能を高さ方向に積み上げた上で、原稿読取部を最も上側に配置し、この原稿読取部の手前側に操作部を設けて、使い勝手を良くしている。
ところが、このような構成では、原稿読取部や操作部の位置が、健常者にとっては利便性の良い高さであっても、車椅子に乗った人や背の低い人(子供等)等にとっては高過ぎて、操作性に劣る装置となってしまう。
このため、特許文献1、2では、車椅子に乗った人や背の低い人等であっても、原稿読取部上の原稿の状態を視認することが可能な構成とし、原稿読取部に原稿を適確に載置することを可能にしている。
特開2006−67052号公報 特開2006−74216号公報
しかしながら、特許文献1、2では、車椅子に乗った人や背の低い人等であっても、原稿読取部への原稿の載置を容易にするだけに過ぎない。
例えば、操作部については、その位置が高いだけではなく、入力操作面や表示画面が上方向に向いているため、車椅子に乗った人や背の低い人等にとっては、操作性及び視認性のいずれの点でも劣る。
また、排紙側のオプションとして製本処理部等を設けた場合は、複数の排紙トレイが高さ方向に重ねて配置され、通常は、印字済みの記録用紙を上側の排紙トレイに排出しているので、車椅子に乗った人や背の低い人等にとっては、排紙トレイ内の印字済みの記録用紙の確認や取り出し作業が行い難い。
そこで、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、車椅子に乗った人や背の低い人等にとっても、操作部の操作性及び視認性に優れ、また排紙トレイ内の印字済みの記録用紙の確認や取り出し作業が容易な画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、印字処理条件等に係る入力操作及び表示を行う操作部を備え、この操作部から入力された印字処理条件等に基づいて記録用紙への印字処理を行う画像形成装置において、前記操作部の入力操作面もしくは表示画面の向きを上下方向で変更し得るように該操作部を回動可能に支持し、該操作部の上下方向の回転角度の調節操作を可能にしている。
また、本発明においては、前記操作部の上下方向の回転角度を検出する回転角度センサーを備えている。
更に、本発明においては、相互に異なる高さに配置された複数の排紙トレイと、前記各排紙トレイのうちから、前記回転角度センサーにより検出された前記操作部の回転角度に対応する高さの排紙トレイを選択し、この選択した排紙トレイに印字済みの記録用紙を排出させる制御手段とを備えている。
このような本発明によれば、操作部の入力操作面もしくは表示画面の向きを上下方向で変更し得るように該操作部を回動可能に支持し、該操作部の上下方向の回転角度を調節設定するための操作を可能にしている。このため、車椅子に乗った人や背の低い人等は、操作部の回転角度を調節操作して、操作部の入力操作面もしくは表示画面を自分の方に向けることができる。これにより、操作部の操作性及び視認性が良くなる。
また、操作部の上下方向の回転角度を検出する回転角度センサーを設けているので、検出された操作部の回転角度に応じて、つまり操作部の入力操作面もしくは表示画面の向きに応じて、車椅子に乗った人や背の低い人等にとって利便性が優れるように装置の状態を設定することが可能となる。
例えば、相互に異なる高さに配置された複数の排紙トレイを備える場合は、検出された操作部の回転角度に対応する高さの排紙トレイを選択し、この選択した排紙トレイに印字済みの記録用紙を排出させる。これにより、車椅子に乗った人や背の低い人等であっても、排紙トレイ内の印字済みの記録用紙の確認や取り出し作業が容易になる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示す断面図である。画像形成装置100は、原稿から読取られた画像データを取得したり、或いは、外部から受信した画像データを取得し、この画像データによって示されるモノクロ画像を記録用紙に形成するものであり、その構成を大別すると、原稿搬送部(ADF)101、原稿読取り部102、印字処理部103、記録用紙搬送部104、給紙部105、排紙部107、及び操作部108からなる。
原稿搬送部101では、少なくとも1枚の原稿が原稿セットトレイ11にセットされると、原稿を1枚ずつ原稿セットトレイ11から引き出して搬送し、この原稿を原稿読取り部102の原稿読取り窓102aに導いて通過させ、この原稿を排紙トレイ12に排出する。
原稿読取り窓102aの上方には、CIS(Contact Image Sensor)13を配設している。このCIS13は、原稿が原稿読取り窓102aを通過する際に、原稿裏面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿裏面の画像を示す画像データを出力する。
また、原稿読取り部102は、原稿が原稿読取り窓102aを通過する際に、第1走査ユニット15のランプによって原稿表面を露光し、第1及び第2走査ユニット15、16のミラーによって原稿表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿表面の画像をCCD(Charge Coupled Device)18上に結像する。CCD18は、原稿表面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿表面の画像を示す画像データを出力する。
更に、原稿が原稿読取り部102上面のプラテンガラス上に置かれた場合は、第1及び第2走査ユニット15、16を相互に所定の速度関係を維持しつつ移動させ、第1走査ユニット15によってプラテンガラス上の原稿表面を露光し、第1及び第2走査ユニット15、16によって原稿表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿表面の画像をCCD18上に結像する。
CIS13もしくはCCD18から出力された画像データは、マイクロコンピュータ等の制御回路により各種の画像処理を施されてから、印字処理部103に出力される。
印字処理部103は、画像データによって示される原稿を記録用紙に記録するものであって、感光体ドラム21、帯電器22、光書込みユニット23、現像器24、転写ユニット25、クリーニングユニット26、及び定着装置27等を備えている。
感光体ドラム21は、表層が有機光導電性材料からなる有機感光体であり、一方向に回転して、その表面をクリーニングユニット26によりクリーニングされてから、その表面を帯電器22により均一に帯電される。帯電器22は、チャージャー型のものであっても、感光体ドラム21に接触するローラ型やブラシ型のものであっても良い。
光書込みユニット23は、2つのレーザ照射部28a、28b、及び2つのミラー群29a、29bを備えるレーザスキャニングユニット(LSU)である。この光書込みユニット23では、画像データを入力して、この画像データに応じたレーザ光を各レーザ照射部28a、28bからそれぞれ出射し、これらのレーザ光を各ミラー群29a、29b介して感光体ドラム21に照射して、均一に帯電された感光体ドラム21表面を露光し、感光体ドラム21表面に静電潜像を形成する。
この光書込みユニット23は、高速印字処理に対応するために2つのレーザ照射部28a、28bを備えた2ビーム方式を採用して、照射タイミングの高速化に伴う負担を軽減している。
尚、光書込ユニット23として、レーザスキャニングユニットの代わりに、発光素子をアレイ状に並べたEL書き込みヘッドやLED書き込みヘッドを用いることもできる。
現像器24は、トナーを感光体ドラム21表面に供給して、静電潜像を現像し、トナー像(可視像とも称する)を感光体ドラム21表面に形成する。転写ユニット25は、感光体ドラム21表面のトナー像を記録用紙搬送部104により搬送されてきた記録用紙に転写する。定着装置27は、記録用紙を加熱及び加圧して、記録用紙上のトナー像を定着させる。この後、記録用紙は、記録用紙搬送部104により排紙部107へと更に搬送される。また、クリーニングユニット26は、現像、転写後に感光体ドラム21の表面に残留したトナーを除去して回収する。
ここで、転写ユニット25は、転写ベルト31、駆動ローラ32、従動ローラ33、及び弾性導電性ローラ34等を備えており、転写ベルト31を該各ローラ32〜34と他のローラに張架して回転させている。転写ベルト31は、所定の抵抗値(例えば、1×109〜1×1013Ω/cm)を有しており、その表面に載せられた記録用紙を搬送する。弾性導電性ローラ34は、転写ベルト31を介して感光体ドラム21表面に押し付けられており、転写ベルト31上の記録用紙を感光体ドラム21表面に押し付ける。この弾性導電性ローラ34には、感光体ドラム21表面のトナー像の電荷とは逆極性の転写電界が印加されており、この逆極性の転写電界により感光体ドラム21表面のトナー像が転写ベルト31上の記録用紙に転写される。例えば、トナー像が(−)極性の電荷を有している場合は、弾性導電性ローラ34に印加されている転写電界の極性が(+)極性にされる。
定着装置27は、加熱ローラ35及び加圧ローラ36を備えている。加熱ローラ35と加圧ローラ36間の圧接域(ニップ域と称される)に記録用紙が搬送されて来ると、各ローラ35、36により記録用紙が搬送されつつ、記録用紙上の未定着トナー像が加熱溶融され加圧されて、トナー像が記録用紙上に定着される。
記録用紙搬送部104は、記録用紙を搬送するための複数対の搬送ローラ41、一対のレジストローラ42、記録用紙搬送路43、反転搬送路44a、44b、複数の分岐爪45、及び一対の排紙ローラ46等を備えている。
記録用紙搬送路43では、記録用紙を給紙部105から受け取り、記録用紙の先端がレジストローラ42に達するまで記録用紙を搬送する。このときレジストローラ42を一時的に停止させるので、記録用紙の先端がレジストローラ42に達して当接し、記録用紙が撓む。この撓んだ記録用紙の弾性力により該記録用紙の先端をレジストローラ42に押し付けて該ローラ42と平行に揃える。この後、レジストローラ42の回転を開始して、レジストローラ42により記録用紙を印字処理部103の転写ユニット25へと搬送し、更に排紙ローラ46により記録用紙を排紙部107へと搬送する。
レジストローラ42の停止及び回転は、レジストローラ42と駆動軸間のクラッチをオンオフに切り替えたり、レジストローラ42の駆動源であるモータをオンオフに切り替えてなされる。
また、記録用紙の裏面にも画像を記録する場合は、各分岐爪45を選択的に切り替え、記録用紙を記録用紙搬送路43から反転搬送路44bへと導き入れて、記録用紙の搬送を一旦停止させ、更に各分岐爪45を選択的に再度切り替え、記録用紙を反転搬送路44bから反転搬送路44aへと導き入れて、記録用紙の表裏を反転させてから、記録用紙を反転搬送路44aを通じて記録用紙搬送路43のレジストローラ42へと戻す。
この様な記録用紙の搬送をスイッチバック搬送と称し、このスイッチバック搬送により記録用紙の表裏が反転され、同時に記録用紙の先端及び後端も入れ替わる。従って、記録用紙が反転されて戻されると、記録用紙の後端がレジストローラ42に当接して、記録用紙の後端がレジストローラ42と平行に揃えられ、レジストローラ42により記録用紙がその後端から印字処理部103の転写ユニット25へと搬送されて、記録用紙の裏面に印字がなされ、定着装置27の各ローラ35、36間のニップ域により記録用紙裏面の未定着トナー像が加熱溶融されて加圧され、トナー像が記録用紙の裏面に定着され、この後に排紙ローラ46により記録用紙が排紙部107へと搬送される。
記録用紙搬送路43及び反転搬送路44a、44bにおいては、記録用紙の位置等を検出するセンサーを各所に配置し、各センサーにより検出された記録用紙の位置に基づいて搬送ローラやレジストローラを駆動制御して、記録用紙の搬送及び位置決めを行っている。
給紙部105は、複数の給紙カセット51を備えている。各給紙カセット51は、各種サイズの記録用紙を蓄積しておくためのトレイであり、画像形成装置100の下方に設けられている。また、各給紙カセット51は、記録用紙を一枚ずつ引き出すためのピックアップローラ等を備えており、引き出した記録用紙を記録用紙搬送部104の記録用紙搬送路43へと送り出す。
画像形成装置100は、高速印字処理を目的としているため、各給紙カセット51には、定型サイズの記録用紙を500〜1500枚収納可能な容積を確保している。
また、画像形成装置100の側面には、複数種の記録用紙を多量に収納可能な大容量給紙カセット(LCC)52、及び主として不定型サイズの記録用紙を供給するための手差しトレイ53を設けている。
排紙部107は、図面上左側の側面に配置されている。排紙部107では、複数の排紙トレイ107a、及び複数の分岐爪107bを有しており、排紙ローラ46通じて搬送されて来た記録用紙を受け取り、各分岐爪107bの回転角度を適宜に設定して、記録用紙を各排紙トレイ107aに振り分けて排出する。
この様な画像形成装置100においては、印字処理速度を高速化して、使い勝手を向上させている。例えば、A4サイズの記録用紙を用いる場合は、記録用紙の搬送速度を100枚/分(プロセス速度450〜600mm/sec)に設定している。
ところで、この画像形成装置100は、排紙部107をオプションで組み込んだものであるが、更に他の排紙部や後処理部等を組み込むことも可能であり、その占有面積が拡大する傾向にある。このため、基本的な複写処理に必要な原稿搬送部101、原稿読取り部102、印字処理部103、記録用紙搬送部104、及び給紙部105を高さ方向に積み重ねて、その占有面積の拡大を防いでいる。従って、画像形成装置100全体が高く、装置100が床面に直接設置されることになる。
そして、画像形成装置100を床面に直接設置することから、大人が装置100の前に立った状態で利用することが前提となる。このため、原稿読取り部102の手前側に操作部108を設けて、操作部108の高さを概ね100〜120cmに設定している。
このような操作部108の高さは、健常者にとっては利便性の良い高さであって、使い勝手が良い。ただし、車椅子に乗った人や背の低い人(子供等)等にとっては高過ぎて、操作性に劣る。
そこで、本実施形態では、操作部108の入力操作面や表示画面の向きを上下方向で変更し得るように該操作部108を回動可能に支持し、操作部108の上下方向の回転角度を調節可能にしている。利用者は、手動操作により操作部108の回転角度を適宜に調節して、操作部108の入力操作面や表示画面を自分の方に向け、入力操作性や表示画面の視認性を自分にとって都合の良いようにすることができる。
次に、本実施形態の操作部108について詳しく説明する。
操作部108は、図1に示すように画像形成装置100の手前上部に配置され、その向きを上下方向で変更し得るように回転可能に支持されている。
図2は、操作部108の支持機構を示す断面図である。この図2から明らかなように画像形成装置100の本体には、操作部108を配置することが可能な開口凹部100aが形成されている。この開口凹部100aは、画像形成装置100の手前側から見ると矩形状であり、この開口凹部100aの上縁に矩形状の操作部108上辺の枢支軸108aを軸支し、操作部108を矢印方向に回転移動自在に支持している。
また、操作部108の下端両側にはそれぞれの円弧状スライダー61が固定され、各円弧状スライダー61が操作部108の下端から開口凹部100aの内側へと突出している。各円弧状スライダー61の内周にはギア歯状の凹凸61aが形成され、各円弧状スライダー61の一端に突起部61bが形成されている。各円弧状スライダー61の内周の凹凸61aには、開口凹部100aの底面側で固定支持されたストッパー62が弾性的に押し付けられている。各円弧状スライダー61の内周が操作部108上辺の枢支軸108aを中心とする円弧を描いており、操作部108が枢支軸108a周りに回転移動すると、各円弧状スライダー61の内周が枢支軸108aから一定距離の円周軌道に沿って移動し、各円弧状スライダー61の内周の凹凸61aに対するストッパー62の押し付け位置が変位する。操作部108の回転移動が停止されると、各円弧状スライダー61の内周の凹凸61aにストッパー62が押し付けられて、各円弧状スライダー61の位置が保持され、操作部108が停止した状態で支持される。また、操作部108の背面又は各円弧状スライダー61一端の突起部61bがストッパー62に当接する手前までの範囲で、操作部108を回転移動させたり停止させることができる。
操作部108の正面下側には取っ手108bが設けられており、取っ手108bが押し引きされると、操作部108が枢支軸108a周りに回転移動し、取っ手108bの押し引きが停止されると、各円弧状スライダー61の内周の凹凸61aにストッパー62が押し付けられて、操作部108が停止した状態で支持される。
画像形成装置100の開口凹部100aの内壁にはラインセンサーLsが水平方向に突設されており、このラインセンサーLsが操作部108の側端近傍に沿って配置され、このラインセンサーLsによって操作部108の側端の位置が検出される。この操作部108の側端の位置が該操作部108の回転角度に対応するので、このラインセンサーLsによって操作部108の回転角度を検出しているといえる。
また、操作部108は、図3に示すようにその上面に左右に細長い操作パネル63を有している。操作パネル63では、その中央に液晶タッチパネル64が配置され、この液晶パネル64の周囲に各種の操作キー65が配置されている。
液晶タッチパネル64は、矩形状の液晶表示装置の表示画面に同矩形状の透明なタッチパネルを重ね合わせたものである。液晶表示装置の表示画面には、各種のイラスト、メッセージ、表示ボタン等が表示される。表示画面上で、利用者の指が表示ボタンに触れると、タッチパネルにより画面上の接触位置が検出され、この接触位置の表示ボタンが操作されたとみなされる。
液晶タッチパネル64には、表示制御部(図示せず)が接続されており、この表示制御部により液晶タッチパネル64の表示制御が行われる。この表示制御部は、画像形成装置100全体を統括的に制御する制御部14からの指示等に応じて、イラスト、メッセージ、表示ボタン等を液晶タッチパネル64の画面に表示する。
各種の操作キー65は、液晶タッチパネル64の画面に表示された表示ボタンと共に操作される。これらの操作キー65及び液晶タッチパネル64画面上の表示ボタンが操作されて、記録用紙のサイズ、印字枚数、印字倍率、記録用紙の後処理等の印字条件の入力設定が行われる。
ここで、図4に示すように液晶タッチパネル64の表示画面は、その表示内容を視認することが可能な角度範囲、つまり視野角αが狭く、この表示画面を斜め方向から見ると、その表示内容を視認し難い。また、通常は、大人が画像形成装置100の前に立って斜め上方から操作部108の表示画面を見ながら、表示画面の表示ボタンや操作キー65を操作する。このため、図3に示すように操作部108の表示画面を斜め上方に向ければ、大人とっては表示画面の視認性及び操作部108の操作性が良くなる。
また、車椅子に乗った人や背の低い人等は、画像形成装置100の前に立つと、操作部108を横方向から見ることになる。この場合は、図2の二点鎖線Aで示すように操作部108を回転移動させて、操作部108の表示画面を横方向に向けた方が、表示画面の視認性が良くなり、また操作部108の操作性も良くなる。
更に、格別に背の高い人等は、画像形成装置100の前に立つと、操作部108を見下ろすことになる。この場合は、図2の二点鎖線Bで示すように操作部108を上方向に向けた方が、表示画面の視認性が良くなり、また操作部108の操作性も良くなる。
このように大人、車椅子に乗った人や背の低い人、格別に背の高い人のいずれであっても、操作部108を回転移動させて、操作部108の表示画面及び操作面の向きを調節すれば、表示画面の視認性と操作部108の操作性を良好に設定することができる。
また、本実施形態では、操作部108の入力操作面や表示画面の向きを上下方向で変更することができるだけではなく、ラインセンサーLsにより操作部108の回転角度を検出し、この回転角度に応じて、つまり操作部108の入力操作面もしくは表示画面の向きに応じて、排紙部107の各排紙トレイ107aを適宜に選択して、この選択した排紙トレイ107aに印字済みの記録用紙を排出し、これにより大人、車椅子に乗った人や背の低い人、格別に背の高い人のいずれにとっても利便性が良くなるようにしている。
具体的には、操作部108の入力操作面もしくは表示画面の向きが斜め上方向であれば、大人が利用しているものとみなして、通常の排紙手順で、印字済みの記録用紙を排出する。また、操作部108の入力操作面もしくは表示画面の向きが水平方向であれば、車椅子に乗った人や背の低い人が利用しているものとみなして、低い範囲にある各排紙トレイ107aのいずれかを選択し、この低い位置の排紙トレイ107aに印字済みの記録用紙を排出する。更に、操作部108の入力操作面もしくは表示画面の向きが上方向であれば、格別に背の高い人が利用しているものとみなして、高い範囲にある各排紙トレイ107aのいずれかを選択し、この高い位置の排紙トレイ107aに印字済みの記録用紙を排出する。これによって、大人、車椅子に乗った人や背の低い人、格別に背の高い人のいずれであっても、排紙トレイ107a内の印字済み記録用紙の確認及び取り出し作業を容易に行うことができる。
仮に、常に、印字済みの記録用紙を高い位置の排紙トレイ107aに排出したならば、車椅子に乗った人や背の低い人にとっては、排紙トレイ107a内の印字済み記録用紙の確認及び取り出し作業が困難になる。また、常に、印字済みの記録用紙を低い位置の排紙トレイ107aに排出したならば、大人や格別に背の高い人にとっては、排紙トレイ107a内の印字済み記録用紙の確認及び取り出し作業が困難になる。
図2に示すようにラインセンサーLsにより操作部108の回転角度を検出し、このラインセンサーLsの検出出力を制御部14に入力している。制御部14は、操作部108の回転角度に基づいて、大人、車椅子に乗った人や背の低い人、格別に背の高い人のいずれが利用者であるかを判定し、通常の排紙、低い位置の排紙トレイ107aへの排紙、高い位置の排紙トレイ107aへの排紙のいずれかを選択し、排紙部107の各分岐爪107bの回転角度を制御して、選択した排紙を行う。
次に、印字済みの記録用紙が排出される排紙トレイ107aの選択制御を、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、操作部108での入力操作により印字要求がなされ、記録用紙のサイズ、印字枚数、印字倍率、記録用紙の後処理等の印字条件が入力されると(ステップS201)、制御部14は、ラインセンサーLsによって検出された操作部108の回転角度が、操作部108の表示画面が斜め上方に向くような規定角度範囲に入るか否かを判定する(ステップS202)。そして、制御部14は、操作部108の回転角度が規定角度範囲に入れば(ステップS202で「Yes」)、つまり操作部108の表示画面が斜め上方に向くのであれば、大人が利用しているものとみなして、通常の排紙手順による排紙先の排紙トレイ107aを決定する。例えば、ステップS201で指示された印字条件に応じて、複数の排紙トレイ107aに印字済みの各記録用紙を振り分けるという排紙制御を行うか、あるいはデフォルトの排紙先の排紙トレイ107aへの排紙を行うかを決定する(ステップS203)。
この後、制御部14は、原稿搬送部101、原稿読取り部102、印字処理部103、記録用紙搬送部104、給紙部105、及び排紙部107等を制御して、印字処理を行い、通常の排紙手順で、印字済みの記録用紙を排出する(ステップS204)。そして、全ての印字処理が終了していなければ(ステップS205で「Yes」)、ステップS204を繰り返し、また全ての印字処理が終了すると(ステップS205で「No」)、次の印字要求を待機する。
また、制御部14は、ラインセンサーLsによって検出された操作部108の回転角度が規定角度範囲よりも大きくて(ステップS202で「No」)、操作部108の表示画面が上方に向くのであれば(ステップS206で「Yes」)、格別に背の高い人が利用しているものとみなす。そして、制御部14は、高い範囲にある各排紙トレイ107aへの排紙を決定し(ステップS207)、この高い範囲にある各排紙トレイ107aの位置を操作部108の表示画面に表示すると共に、この高い範囲にある各排紙トレイ107aのいずれかの選択を促す旨を表示し(ステップS208)、操作部108での入力操作により排紙トレイ107aが選択されるのを待機する(ステップS209)。
制御部14は、操作部108での入力操作により排紙トレイ107aの選択がなされると(ステップS209で「Yes」)、原稿搬送部101、原稿読取り部102、印字処理部103、記録用紙搬送部104、給紙部105、及び排紙部107等を制御して、印字処理を行い、選択された排紙トレイ107aに印字済みの記録用紙を排出する(ステップS210)。そして、全ての印字処理が終了していなければ(ステップS211で「Yes」)、ステップS214を繰り返し、また全ての印字処理が終了すると(ステップS211で「No」)、次の印字要求を待機する。
ただし、ステップS201での印字条件として、排紙部107により複数の記録用紙を各排紙トレイ107aに振り分けることが指示されていれば、制御部14は、ステップS209における排紙トレイ107aの選択を待たずに、ステップS210、S211に移行して、排紙部107の各分岐爪107bの回転角度を制御しながら、高い範囲にある各排紙トレイ107aに印字済みの各記録用紙を振り分ける。また、記録用紙の振り分けに用いられる各排紙トレイ107aの数が高い範囲にある各排紙トレイ107aよりも多ければ、その多い分だけ、高い範囲により近い排紙トレイ107aを選択追加して、記録用紙が振り分けられる各排紙トレイ107aの数を増加させる。
次に、制御部14は、ラインセンサーLsによって検出された操作部108の回転角度が規定角度範囲よりも小さくて(ステップS202で「No」、ステップS206で「No」)、操作部108の表示画面が横方に向くのであれば(ステップS212で「Yes」)、車椅子に乗った人や背の低い人が利用しているものとみなす。そして、制御部14は、低い範囲にある各排紙トレイ107aへの排紙を決定し(ステップS213)、この低い範囲にある各排紙トレイ107aの位置を操作部108の表示画面に表示すると共に、この低い範囲にある各排紙トレイ107aのいずれかの選択を促す旨を表示し(ステップS214)、操作部108での入力操作により排紙トレイ107aが選択されるのを待機する(ステップS215)。
制御部14は、操作部108での入力操作により排紙トレイ107aの選択がなされると(ステップS215で「Yes」)、原稿搬送部101、原稿読取り部102、印字処理部103、記録用紙搬送部104、給紙部105、及び排紙部107等を制御して、印字処理を行い、選択された排紙トレイ107aに印字済みの記録用紙を排出する(ステップS216)。そして、全ての印字処理が終了していなければ(ステップS217で「Yes」)、ステップS216を繰り返し、また全ての印字処理が終了すると(ステップS217で「No」)、次の印字要求を待機する。
ただし、ステップS201での印字条件として、排紙部107により複数の記録用紙を各排紙トレイ107aに振り分けることが指示されていれば、制御部14は、ステップS215における排紙トレイ107aの選択を待たずに、ステップS216、S217に移行して、排紙部107の各分岐爪107bの回転角度を制御しながら、低い範囲にある各排紙トレイ107aに印字済みの各記録用紙を振り分ける。また、記録用紙の振り分けに用いられる各排紙トレイ107aの数が低い範囲にある各排紙トレイ107aよりも多ければ、その多い分だけ、低い範囲により近い排紙トレイ107aを選択追加して、記録用紙が振り分けられる各排紙トレイ107aの数を増加させる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、多様に変形することができる。例えば、ラインセンサーLsの代わりに、回転角度センサーを用いて、操作部108の回転角度を検出しても良い。また、操作部108の回転角度に応じて、印字済みの記録用紙が排出される排紙トレイ107aを選択設定しているが、他にも、高さの変更が可能な部位があれば、この部位の高さを変更制御しても構わない。
本発明の画像形成装置の一実施形態を示す断面図である。 図1の画像形成装置における操作部の支持構造を示す断面図である。 図1の画像形成装置における操作部の操作パネルを示す平面図である。 図3の操作パネルにおける液晶表示装置の表示画面の視野角を示す模式図である。 図1の画像形成装置における操作部の回転角度に応じた印字制御を示すフローチャートである。
符号の説明
61 円弧状スライダー
62 ストッパー
63 操作パネル
64 液晶タッチパネル
65 操作キー
100 画像形成装置
101 原稿搬送部(ADF)
102 原稿読取り部
103 印字処理部
104 記録用紙搬送部
105 給紙部
107 排紙部
108 操作部

Claims (3)

  1. 印字処理条件等に係る入力操作及び表示を行う操作部を備え、この操作部から入力された印字処理条件等に基づいて記録用紙への印字処理を行う画像形成装置において、
    前記操作部の入力操作面もしくは表示画面の向きを上下方向で変更し得るように該操作部を回動可能に支持し、該操作部の上下方向の回転角度の調節操作を可能にしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記操作部の上下方向の回転角度を検出する回転角度センサーを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 相互に異なる高さに配置された複数の排紙トレイと、
    前記各排紙トレイのうちから、前記回転角度センサーにより検出された前記操作部の回転角度に対応する高さの排紙トレイを選択し、この選択した排紙トレイに印字済みの記録用紙を排出させる制御手段とを備えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010098510A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2010191301A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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