JP2004040627A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2004040627A
JP2004040627A JP2002197302A JP2002197302A JP2004040627A JP 2004040627 A JP2004040627 A JP 2004040627A JP 2002197302 A JP2002197302 A JP 2002197302A JP 2002197302 A JP2002197302 A JP 2002197302A JP 2004040627 A JP2004040627 A JP 2004040627A
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Yasuyoshi Kurokawa
黒川 泰良
Shinya Kishi
貴志 信哉
Kosuke Takekuma
竹熊 浩亮
Yoshiaki Tomaru
都丸 好章
Yoshiko Mitani
三谷 佳子
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Abstract

【課題】装置本体の側面に通常配置される手差しトレーを有効利用することによって、身障者や年少者等にとっても使い勝手のよい原稿読取り機能を具備した画像形成装置を提供する。
【解決手段】原稿の画像情報を読取る原稿読取り手段1,27と、読取られた画像情報を印字する印字手段2と、を有する画像形成装置において、原稿読取り手段1,27が、装置本体の上面および側面に配設され、かつ、前記側面に配設される原稿読取り手段27に、密着型センサーを用いる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種複写機やプリンタ装置等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置は、近年、コンパクト化の要請に応えるために、内部機構はかなりコンパクトになってきたが、その一方で、ユーザからの要求により、複数の給紙カセット、両面印字可能な用紙搬送ユニット、ステープル処理を行う後処理ユニット等々のオプション部品が多く装備されるようになり、システム全体としてのコンパクト化はあまり進んでいないのが現状である。
【0003】
そのため、背の低いユーザや、車椅子に載った身障者等が画像形成装置を使用する時には、例えば、画像形成装置の最上部に配置されている原稿読取りユニットを使用する時には、原稿の配置位置を確認するのが困難なことがあり、そのような場合には、原稿を歪んだ状態で載置してもそれを確認することができないため、画像ずれや、データの欠落、原稿の破損等のトラブルが発生していた。
【0004】
このような状況下で、例えば、特開2001−83754号公報には、装置本体の側面に原稿読取り部を配置し、原稿面を縦向きにセットするように構成して、装置の設置面積を小さくし、かつ、装置高さを低くすることで、使い勝手の向上を図れるようにしたコンパクトな画像形成装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例(特開2001−83754号公報)の場合、装置のコンパクト化は達成されているが、原稿読取りユニットを構成する可動式光学ユニットが、重力によって、その走査時に速度差が発生したり、原稿を(縦向きの)読取位置に精度よく配置するのが容易でないこと等が懸念される。
【0006】
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、装置本体の側面に通常配置される手差しトレーを有効利用することによって、身障者や年少者等にとっても使い勝手のよい原稿読取り機能を具備した画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するための手段を、以下のように構成している。
【0008】
(1)原稿の画像情報を読取る原稿読取り手段と、読取られた画像情報を印字する印字手段と、を有する画像形成装置において、
前記原稿読取り手段が、装置本体の上面および側面に配設され、かつ、前記側面に配設される原稿読取り手段に、密着型センサーを用いることを特徴とする。
【0009】
この構成においては、装置本体の側面に配設される原稿読取り手段に、密着型センサーを用いるので、原稿搬送路にコンパクトな密着型センサーを配設すれば、搬送過程の原稿を読み取ることができる。従って、その原稿読取り手段から原稿搬送路にかけての構造をコンパクトなものにすることができ、装置のコンパクト化が可能となる。
【0010】
このような装置本体の側面に設けた原稿読取り手段を利用することで、低い位置に原稿載置位置を設定することが可能となるため、高い所に手の届かない身障者や年少者等にとっても原稿を容易に所定の位置に精度よく載置でき、かつ、その確認を容易におこなえるようにすることができる。
【0011】
(2)前記装置本体の側面には複数のトレーを有し、その中の少なくとも2つは、原稿給紙用トレーおよび原稿排紙用トレーであり、他の1つは前記印字手段に印字用紙を供給するための手差し給紙用トレーであることを特徴とする。
【0012】
この構成においては、原稿の載置動作と、読取後の原稿の回収動作と、印字用紙を供給するための載置動作と、をいずれも低い位置でおこなうことができ、作業性が格段に向上する。
【0013】
(3)前記原稿排紙用トレーと前記手差し給紙用トレーは兼用された単一の兼用トレーであることを特徴とする。
【0014】
この構成においては、原稿排紙用トレーと手差し給紙用トレーを兼用したことで、部品点数を少なくして、原稿の回収と、印字用紙の供給と、をおこなうことができる。
【0015】
(4)前記兼用トレーには、印字用紙を前記印字手段に1枚ずつ選択して搬送するピックアップローラが配設され、前記ピックアップローラは、ワンウェイクラッチを介して、駆動源と接続され、制御手段により、印字用紙搬送時には回転し、原稿排紙時には回転しないように制御されることを特徴とする。
【0016】
この構成においては、印字用紙搬送時には、ピックアップローラが回転して印字用紙を繰り出し、原稿排紙時には、ピックアップローラを回転させないようにして、原稿のトレーへの排出動作を許容することができる。
【0017】
(5)前記装置本体の側面に配設される原稿読取り手段へ原稿を搬送するための原稿搬送路と、前記兼用トレーに接続される用紙搬送路と、の合流部には、前記兼用トレーへの原稿の搬出と、前記印字手段への印字用紙の搬入と、を仕分けるための分岐爪が配設されることを特徴とする。
【0018】
この構成においては、原稿搬送路と用紙搬送路との合流部に分岐爪を設けたことで、兼用トレーへの原稿の搬出と、印字手段への印字用紙の搬入と、を仕分けることができ、搬送系の構成を簡素化することができ、装置のコンパクト化が可能となる。
【0019】
(6)少なくとも、前記装置本体の側面に設けられた原稿給紙用トレーが開状態とされたときに、前記装置本体に設けられた原稿読取り手段の中、前記装置本体の側面に設けられた原稿読取り手段を用いることの選択がなされることを特徴とする。
【0020】
この構成においては、原稿給紙用トレーが開状態とされたときには、原稿読取り手段を用いることの選択がなされることにより、原稿の読取動作が可能な状態となるため、使い勝手が向上する。
【0021】
(7)前記兼用トレーは、その上方に配設された前記原稿給紙用トレーの開動作に連動して開動作することを特徴とする。
【0022】
この構成においては、上方の原稿給紙用トレーの開動作に連動して、下方の兼用トレーが開くので、原稿を載置できる状態にすれば、直ちに、読取後の原稿の回収が可能な状態となるため、使い勝手が向上する。
【0023】
(8)前記原稿読取り手段の中、前記装置本体の側面に設けられた原稿読取り手段を用いる時の選択は、前記装置本体の表示部のキー入力によっておこなわれ、かつ、前記原稿給紙用トレーと、前記兼用トレーが共に開状態のときに、原稿読み取りが選択されていると認証することを特徴とする。
【0024】
この構成においては、原稿読取り手段を用いる時の選択が、キー入力によっておこなわれ、かつ、原稿給紙用トレーと、兼用トレーが共に開状態のときに、原稿読み取りが選択されていることの認証がなされるので、誤動作を回避して原稿読み取り動作への移行が可能となる。
【0025】
(9)前記印字手段への印字用紙搬送が手差し給紙である時の選択は、装置の表示部のキー入力によっておこなわれ、かつ、前記原稿給紙用トレーが閉状態で、前記兼用トレーが開状態のときに、手差し給紙が選択されていると認証することを特徴とする。
【0026】
この構成においては、手差しで印字用紙を供給することの選択が、キー入力によっておこなわれ、かつ、原稿給紙用トレーが閉状態で、兼用トレーが開状態のときに、手差し給紙が選択されていることの認証がなされるので、誤動作を回避して手差し給紙動作への移行が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態に係る画像形成装置について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0028】
(画像形成装置の構成)
図1は、両面画像形成装置の構成を示し、この画像形成装置は、原稿の画像情報を読取る原稿読取り手段としてのスキャナー部1、スキャナー部1によって読取られた画像情報を印字する印字手段としての画像形成部2、給紙部3、排紙部4等からなり、その上部(スキャナー部1の上)には、自動原稿送り装置(ADF)31を搭載している。
【0029】
スキャナー部1は、原稿台5とスキャナー光学系6とを備えている。原稿台5は透明なガラス等からなり、スキャナー部1の上面に配置されている。スキャナー光学系6は、この原稿台5の下方に配置されており、露光用光源7、反射鏡8〜10、結像レンズ11、光電変換素子(CCD)12等を備えている。
【0030】
上述の原稿台5上には原稿が載置され、この原稿に露光用光源7から光が照射される。照射された光が原稿により反射され、その反射光が反射鏡8〜10で反射されて光路中に配された結像レンズ11で集光される。集光された光は、該結像レンズ11を介した向こう側(図中右側)に配置されたCCD12に導入される。
【0031】
画像形成部2は、主帯電器13、レーザースキャニングユニット(LSU)14、感光体15、現像装置(図示省略)、転写チャージャー16、クリーニング装置17等を備えている。LSU14は、CCD12によって読み取られ画像処理が施された原稿の画像データに基づいて、感光体表面上のレーザー照射点にレーザー光を照射し静電潜像を形成する。
【0032】
感光体15は、所定方向に回転駆動するドラム形状をなし、LSU14の露光により表面に静電潜像が形成される。現像装置は、感光体表面の静電潜像をトナーにより可視像に現像する。転写チャージャー16は、感光体上のトナー像を用紙に転写する。クリーニング装置17は、転写後に感光体表面に残留したトナーを除去する。主帯電器13は感光体15を所定の電位に帯電させる。
【0033】
上記感光体15は、用紙の主搬送路25に対面するように配設され、その主搬送路25は、画像形成がなされる用紙を感光体15に搬送して排紙するための経路であり、用紙の搬送方向の上流側から下流側に向けて、給紙カセット18、半月状ローラ(ピックアップローラ)19、レジスト前検知スイッチ(図示省略)、レジストローラ20、上記転写チャージャー16、定着ローラ21、定着紙検知スイッチ(図示省略)、排紙検知スイッチ(図示省略)、および排紙ローラ22が、この順で配置されている。
【0034】
給紙カセット18は、給紙部3に備えられており、画像形成される用紙を内部に収納している。半月状ローラ19は、用紙を主搬送路25へ繰り出す。レジスト前検知スイッチは、下流側に向かって用紙の通過を検知し、レジストローラ20は、レジスト前検知スイッチからの信号を基に感光体15上のトナー像と用紙の位置合わせを行う。
【0035】
定着ローラ21は上定着ローラと下定着ローラとからなり、転写チャージャー16にて転写されたトナー像を用紙上に定着させる。定着紙検知スイッチは、定着ローラ21を用紙が通過したことを検知する。排紙検知スイッチは、排紙ローラ22前で用紙が通過したことを検知する。排紙ローラ22は画像形成された用紙を排紙部4に排紙する。
【0036】
排紙部4は、画像形成部2の横、かつ給紙部3の上方、かつスキャナー部1の下方の位置に設定されている。すなわち、排紙部4は、画像形成部2、給紙部3、スキャナー部1に囲まれた位置に配設される。また、給紙部3における給紙カセット18に対向する位置には用紙または原稿を手差しで給紙し、かつ、排紙原稿を受け取るための手差しトレー23,24が上下二段に設けられている。
【0037】
そして、特に、本実施形態では、用紙の両面に画像形成を行う場合のために、画像形成部2に副搬送路26を設けている。この副搬送路26は、主搬送路25で一度画像形成された用紙を排紙せずに主搬送路25における感光体15の上流側に再送するもので、主搬送路25から分岐して主搬送路25との間にループを形成するように設けられる。なお、27は、上方の手差しトレー23からの原稿搬送路41に設けられた原稿読取用の密着型センサーである。
【0038】
(自動原稿送り装置)
自動原稿送り装置(ADF)31による原稿の読取動作について説明すると、原稿台32上に載置された原稿(図示省略)が、繰り出し搬送ローラ33によって繰り出し搬送されて、PSローラ34により、その先頭位置が規制された後、ユーザーから原稿操作の開始が指示されることにより、原稿がコンタクトガラス35と原稿押さ板(標準白板)36との間を通過する際に、その位置に移動したスキャナー光学系6の露光用光源7から原稿に向けて光が照射され、原稿の表面側の画像情報が読み取られる。
【0039】
この照射により生じる原稿からの反射光は、結像レンズ11を通してCCD12に導入され、CCD12によって読み取られて画像処理が施された原稿の画像データに基づいて、感光体15の表面上のレーザー照射点にレーザー光を照射し静電潜像が形成される。
【0040】
一方、表面側の原稿情報が読み取られた原稿は、コンタクトガラス35と原稿押さ板36との間を通過した後、搬送ローラ37によって原稿排紙トレー40に排紙されるが、原稿の両面を読み取る場合には、中間トレー38の上流側に設けた分離爪38aの先端を少し下方に向けて、原稿を、中間トレー38に向けて搬送し、原稿の後端が搬送ローラ37に挟まれている状態で一旦原稿送りを停止させる。
【0041】
そして、直ちに、搬送ローラ37を逆回転させて、原稿を上側の搬送路39を経由させて表裏を反転させた後、再び、PSローラ34に搬入し、位置決めした後、コンタクトガラス35と原稿押さ板36との間を通過させて、裏面側の画像情報を読み取る。このようにして、両面の画像情報が読み取られた後、原稿は、搬送ローラ37によって原稿排紙トレー40に排紙され、一連の読取動作が終了する。
【0042】
(2段構成の手差しトレー)
図2は、装置本体の側面に上下二段に設けられる連動式の手差しトレー23,24およびその近傍部の構成を示し、上方の手差しトレー23は原稿給紙用トレーであり、下方の手差しトレー24は、原稿排紙用トレーと手差し給紙用トレーが兼用された兼用トレーである。
【0043】
この両手差しトレー23,24は、装置本体外装の側面に開閉自在に設けられ、上方の原稿給紙用トレー23を図示のように開放すると、その開放動作に連動して、下方の兼用トレー24も開放されるようになっており、かつ、下方の兼用トレー24のみを開放することもできる。
【0044】
そして、前述した装置本体の上面に設けられる原稿読取り手段(スキャナー部)1に加えて、装置本体の側面にも、原稿読取り手段としての密着型センサー(CIS)27が、上述の原稿給紙用トレー23に接続される原稿搬送路41に配設され、原稿給紙用トレー23から給紙される原稿の画像情報を読み取り、その画像データが感光体15に出力されるようになっている。
【0045】
上述の原稿搬送路41の最上流端には、一対の給紙ローラ43が、原稿給紙用トレー23の枢支部近傍に配設されたピックアップローラ42と対応するように配設され、また、密着型センサー27には原稿押えローラ44が配設され、原稿の読取面を密着型センサー27に密接させるようにしている。このようなコンパクトな密着型センサー27を原稿読取り手段として用いることで、装置のコンパクト化を図ることができる。
【0046】
この原稿搬送路41と、兼用トレー24に接続される用紙搬送路45と、の合流部Cには、兼用トレー24への原稿の搬出と、印字手段2への印字用紙の搬入と、を仕分けるための分岐爪46が配設され、後述する制御手段53により制御駆動されるソレノイド等の駆動源により回動操作され、46−1で示す位置では、密着型センサー27によって読み取られた原稿を兼用トレー24へ搬出し、46−2で示す位置では、兼用トレー24から給紙された印字用紙を印字手段2へ搬入する。
【0047】
用紙搬送路45の最上流端には、一対の可逆回転給・排紙ローラ47が、兼用トレー24の枢支部近傍に配設されたピックアップローラ48と対応するように配設されている。この可逆回転給・排紙ローラ47とピックアップローラ48とは、図3(a)に示すように、ワンウェイクラッチ51を介して、可逆回転可能な駆動源52と接続され、制御手段53により制御駆動される。
【0048】
すなわち、印字用紙搬送時には、可逆回転給・排紙ローラ47とピックアップローラ48とは、図示の状態で時計回りに回転駆動され、兼用トレー24から印字用紙を印字手段2に1枚ずつ選択して繰り出し搬送する一方、原稿排紙時には、可逆回転給・排紙ローラ47は反時計回りに回転駆動され、ピックアップローラ48は、図示の姿勢で停止し、読取後の原稿の兼用トレー24への排出動作が許容される。
【0049】
この可逆回転給・排紙ローラ47とピックアップローラ48の制御駆動系について、図3(a)により具体的に説明すると、駆動源52の出力軸には、駆動連結ギヤ61が固定され、その駆動連結ギヤ61と噛み合う駆動連結ギヤ62が、可逆回転給・排紙ローラ47の支軸47aに固定され、その支軸47aには駆動連結ギヤ63が固定されている。
【0050】
そして、駆動連結ギヤ63と噛み合う駆動連結ギヤ64が、ワンウェイクラッチ51を介して、ピックアップローラ48の支軸48aに固定されている。その両支軸47a,48aは、それぞれ、可逆回転給・排紙ローラ47とピックアップローラ48に対して固定され、かつ、図示省略の軸受け部材を介して装置フレーム(装置外装1,2)に回転自在に枢支されてる。
【0051】
このような構成により、例えば、図3(b)に示すような制御をおこなうことができる。すなわち、原稿読取り時には、原稿給紙用トレー23と兼用トレー4は開状態、分岐爪46は46−1で示す位置、となり、駆動源52は逆回転し、可逆回転給・排紙ローラ47も逆回転し、ピックアップローラ48は停止する。一方、印字用紙搬入時(手差し給紙時)には、原稿給紙用トレー23は閉状態、兼用トレー4は開状態、分岐爪46は46−2で示す位置、となり、駆動源52は正回転し、可逆回転給・排紙ローラ47も正回転し、ピックアップローラ48も回転する。
【0052】
このような制御をおこなうためには、例えば、少なくとも、原稿給紙用トレー23が開かれた時には、密着型センサー27を原稿読取り手段として用いることの選択がなされ、原稿の読取動作が可能な状態となるような設定にすれば、使い勝手が向上する。すなわち、この場合、原稿給紙用トレー23が開状態とされたときには、その開状態を検出するセンサー(図示省略)からの検出信号を制御手段53に送出させ、制御手段53からの指令により、密着型センサー27および駆動源52を起動ないしはスタンバイさせるようにすればよい。
【0053】
一方、印字手段2への印字用紙搬送が手差し給紙である時の選択は、つまり、兼用トレー24からの印字用紙の手差し給紙モードの選択は、装置本体に設けた表示部(図示省略)のキー入力をトリガーとしてもよく、そのときの認証は、原稿給紙用トレー23が閉状態で、兼用トレー24が開状態であることを検出することによっておこなってもよい。このような対応により、誤動作を発生させることなく手差し給紙動作への移行が可能となる。
【0054】
図4は、手差し給紙の時の流れを示す。同図により、一連の流れを説明すると、印字要求がなされ(S1)、印字条件が入力されると(S2)、給紙カセット種類(給紙方法)は手差し給紙であるか否かが判断され(S3)、手差し給紙でなければ、装置本体に配設されている標準カセット(給紙カセット18等)からの給紙と判定する(S4)、指定された用紙サイズの標準カセットから用紙を給紙(S5)した後、印字処理(S12)に移行し、次印字がなくなるまで、印字処理をおこなう(S13)。
【0055】
S3で手差し給紙であれば、手差し給紙/原稿排紙トレー(兼用トレー24)が開状態であるか否かが判断され(S6)、開でなければ開状態とした(S7)後、原稿給紙トレー23は開状態であるか否かが判断され(S8)、開状態であれば閉状態とした(S9)後、ワンウェイクラッチ51をオフ状態(切断状態)とし(S10)、駆動源52の回転方向を正回転として、兼用トレー24に載置された印字用紙を繰り出し給紙し(S11)、印字処理(S12)をおこない、次印字がなくなるまで、印字処理をおこなう(S13)。
【0056】
また、装置本体の側面に設けられた密着型センサー27を原稿読取り手段として用いることの選択、つまり、原稿給紙用トレー23からの原稿読取モードの選択は、装置本体に設けた表示部(図示省略)のキー入力をトリガーとしておこなってもよく、そのときの認証は、原稿給紙用トレー23と、兼用トレー24と、が共に開状態であることを検出することによっておこなってもよい。このような対応により、誤動作を発生させることなく原稿読み取り動作への移行が可能となる。
【0057】
図5は、原稿読取りの時の流れを示す。同図により、一連の流れを説明すると、原稿の読取要求があると(S14)、読取り条件の入力がおこなわれ(S15)、読取り位置は装置の側面であるか否かの判断がなされ(S16)、側面であると、原稿給紙トレー23は開状態であるか否かの判断がなされ(S17)、開でなければ、開状態とした(S18)後、兼用トレー24は開であるか否かが判断され(S19)、開でなければ、開状態とした(S20)後、ワンウェイクラッチ51をオン状態(接続状態)とし(S21)、駆動源52の回転方向を逆回転として原稿給紙トレー23から原稿を給紙し(S22)、密着型センサー27による原稿の読取り処理に移行し(S23)、次の原稿がなくなるまで読取処理を継続する(S24)。また、S16にて、読取り位置が装置の側面でなければ、装置上面の読取と判定し(S25)、スキャナー部1による原稿の読取り処理に移行し(S26)、次の原稿がなくなるまで読取処理を継続する(S27)。
【0058】
以上のように、装置本体の側面に通常配置される手差しトレー24を有効に利用することによって、高い所に手の届かない身障者や年少者等にとっても使い勝手のよい原稿読取り機能を具備した画像形成装置を提供することができる。
【0059】
なお、本発明は、画像形成装置を、図1の構成に限定するものではなく、少なくとも、原稿の画像情報を読取る原稿読取り手段と、読取られた画像情報を印字する印字手段と、を有する画像形成装置であれば、構成や形式の如何を問わず、本発明を適用することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、以下の効果を奏する。
【0061】
(1)装置本体の側面に配設される原稿読取り手段に、密着型センサーを用いるので、原稿搬送路にコンパクトな密着型センサーを配設すれば、搬送過程の原稿を読み取ることができ、その原稿読取り手段から原稿搬送路にかけての構造をコンパクトなものにすることができ、装置のコンパクト化が可能となる。
【0062】
このような装置本体の側面に設けた原稿読取り手段を利用することで、低い位置に原稿載置位置を設定することが可能となるため、高い所に手の届かない身障者や年少者等にとっても原稿を容易に所定の位置に精度よく載置でき、かつ、その確認を容易におこなえるようにすることができる。
【0063】
(2)装置本体の側面に設けた複数のトレーの中の少なくとも2つは、原稿給紙用トレーおよび原稿排紙用トレーであり、他の1つは前記印字手段に印字用紙を供給するための手差し給紙用トレーとするので、原稿の載置動作と、読取後の原稿の回収動作と、印字用紙を供給するための載置動作と、をいずれも低い位置でおこなうことができ、作業性が格段に向上する。
【0064】
(3)原稿排紙用トレーと手差し給紙用トレーを兼用するので、部品点数を少なくして、原稿の回収と、印字用紙の供給と、をおこなうことができる。
【0065】
(4)兼用トレーに設けたピックアップローラは、原稿排紙時に停止させれば、原稿のトレーへの排出動作を許容することができるため、退避移動させる必要がない。
【0066】
(5)原稿搬送路と用紙搬送路との合流部に分岐爪を設けたので、兼用トレーへの原稿の搬出と、印字手段への印字用紙の搬入と、確実にを仕分けることができ、かつ、搬送系の構成を簡素化することができ、装置のコンパクト化が可能となる。
【0067】
(6)原稿給紙用トレーが開状態とされたときには、原稿読取り手段を用いることの選択がなされ、原稿の読取動作が可能な状態となるため、制御系統が簡素化され、かつ、使い勝手が向上する。
【0068】
(7)上方の原稿給紙用トレーの開動作に連動して、下方の兼用トレーが開くので、原稿を載置できる状態にすれば、直ちに、読取後の原稿の回収が可能な状態となるため、使い勝手が向上する。
【0069】
(8)原稿読取り手段を用いる時の選択が、キー入力によっておこなわれ、かつ、原稿給紙用トレーと、兼用トレーが共に開状態のときに、原稿読み取りが選択されていることの認証がなされるので、誤動作の発生を回避して、原稿読み取り動作への移行が可能となる。
【0070】
(9)手差しで印字用紙を供給することの選択が、キー入力によっておこなわれ、かつ、原稿給紙用トレーが閉状態で、兼用トレーが開状態のときに、手差し給紙が選択されていることの認証がなされるので、誤動作の発生を回避して、手差し給紙動作への移行が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成図である。
【図2】同要部拡大説明図である。
【図3】同駆動系統の構成説明図である。
【図4】同手差し給紙の流れを説明するためのフローチャートである。
【図5】同原稿読取り時の流れを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1,27−原稿読取り手段
2−印字手段
23−原稿給紙用トレー
24−兼用トレー(原稿排紙用トレー,手差し給紙用トレー)
41−原稿搬送路
45−用紙搬送路
46−分岐爪
48−ピックアップローラ
51−ワンウェイクラッチ
52−駆動源
53−制御手段
C−合流部

Claims (9)

  1. 原稿の画像情報を読取る原稿読取り手段と、読取られた画像情報を印字する印字手段と、を有する画像形成装置において、
    前記原稿読取り手段が、装置本体の上面および側面に配設され、かつ、
    前記側面に配設される原稿読取り手段に、密着型センサーを用いることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記装置本体の側面には複数のトレーを有し、その中の少なくとも2つは、原稿給紙用トレーおよび原稿排紙用トレーであり、他の1つは前記印字手段に印字用紙を供給するための手差し給紙用トレーであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記原稿排紙用トレーと前記手差し給紙用トレーは兼用された単一の兼用トレーであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記兼用トレーには、印字用紙を前記印字手段に1枚ずつ選択して搬送するピックアップローラが配設され、
    前記ピックアップローラは、ワンウェイクラッチを介して、駆動源と接続され、制御手段により、印字用紙搬送時には回転し、原稿排紙時には回転しないように制御されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記装置本体の側面に配設される原稿読取り手段へ原稿を搬送するための原稿搬送路と、前記兼用トレーに接続される用紙搬送路と、の合流部には、前記兼用トレーへの原稿の搬出と、前記印字手段への印字用紙の搬入と、を仕分けるための分岐爪が配設されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 少なくとも、前記装置本体の側面に設けられた原稿給紙用トレーが開状態とされたときに、前記装置本体に設けられた原稿読取り手段の中、前記装置本体の側面に設けられた原稿読取り手段を用いることの選択がなされることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記兼用トレーは、その上方に配設された前記原稿給紙用トレーの開動作に連動して開動作することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  8. 前記原稿読取り手段の中、前記装置本体の側面に設けられた原稿読取り手段を用いる時の選択は、前記装置本体の表示部のキー入力によっておこなわれ、かつ、
    前記原稿給紙用トレーと、前記兼用トレーが共に開状態のときに、原稿読み取りが選択されていると認証することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  9. 前記印字手段への印字用紙搬送が手差し給紙である時の選択は、装置の表示部のキー入力によっておこなわれ、かつ、
    前記原稿給紙用トレーが閉状態で、前記兼用トレーが開状態のときに、手差し給紙が選択されていると認証することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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