JP2005242023A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性を向上させた自動原稿搬送装置であって、特に、高齢者や障害者等が利用する際に、使い勝手の良い自動原稿搬送装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】画像形成装置1は、原稿の流し読みを行うための自動原稿搬送装置22を備えており、自動原稿搬送装置22は、画像形成装置本体1aの前面に配置されている。画像形成装置1には、自動原稿搬送装置22を画像形成装置本体1aに対して上下方向に移動させるための自動原稿搬送装置移動手段50が設けられている。自動原稿搬送装置移動手段50を、画像形成装置本体1a側に設けられたピニオンギア51と、自動原稿搬送装置22の左側面22bに設けられ、当該ピニオンギア51と噛み合うラックギア52を有するラック板53により構成することにより、ピニオンギア51、及びラックギア52を介して、自動原稿搬送装置22を画像形成装置本体1aに対して上下方向に移動させることが可能になる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するものであり、特に、原稿を一定速度で移動させながら原稿の画像を読取る流し読みを行うための自動原稿搬送装置を備える画像形成装置に関する。
従来、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置においては、画像データに基づき電子写真プロセスにより用紙に所定のトナー像を形成する画像形成部の上方に、複写すべき原稿の画像データを読取るための画像読取装置が設けられており、この画像読取装置における読取り光学系としては、コンタクトガラス上に載置された原稿を光源によりスリット照射し、その反射光を第1ミラーにより原稿面に平行に反射させ、互いに直交する第2、第3ミラーを経て逆方向に反射させ、結像レンズによりCCDセンサ上に結像させるように構成したものが一般に採用されている。
又、近年、画像形成速度の高速化等の要請から、この様な画像読取装置に設けられたコンタクトガラスの上方にシートスルー方式で画像の読取りを行うための自動原稿搬送装置を取り付け、流し読み用コンタクトガラス上に原稿を一定速度で自動的に移動させながら原稿の画像を読取る「流し読み」を行うものが開発されている。この場合、自動原稿搬送装置には、原稿が載置され、挿入される原稿給紙台と、当該原稿給紙台への原稿のセット状態を検知する原稿検知センサと、原稿挿入口付近に設けられ、原稿の長さ方向(又は、幅方向)における位置を規制するための規制部材等が設けられており、当該原稿検知センサにより原稿のセットが検知された後に、当該原稿が給紙部により自動原稿搬送装置内に給紙され、原稿用搬送路を通って、コンタクトガラスへと搬送される構成となっている。(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−242320号公報
しかし、上記従来の画像形成装置においては、上述のごとく、画像読取装置の上方に自動原稿搬送装置を取り付けて、通常の健常者が立っている状態で自動原稿搬送装置に原稿を載置するように構成されているため、画像形成装置の最上部に設置された自動原稿搬送装置を使用する際に高い位置で原稿をセットする必要があり、高齢者、障害者等、特に、車椅子の利用者にとっては原稿をセットすることが非常に困難になるという問題があった。
又、従来の自動原稿搬送装置においては、自動原稿搬送装置が所定の位置に固定されているため、ユーザーが使用しやすい位置に自動原稿搬送装置を移動させることができず、ユーザーが所望の位置で自動原稿搬送装置を使用できないという問題があり、特に、車椅子の利用者にとっては、画像形成装置に十分に近づけない場合があるため、自動原稿搬送装置を容易に利用することが困難であった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、利便性を向上させた自動原稿搬送装置であって、特に、高齢者や障害者等が利用する際に、使い勝手の良い自動原稿搬送装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、装置本体と、原稿の流し読みを行うための自動原稿搬送装置とを備え、自動原稿搬送装置が、装置本体の前面もしくは側面に配置されている画像形成装置において、自動原稿搬送装置を移動させるための移動手段を更に備えるとともに、自動原稿搬送装置が移動手段により装置本体に対して所定方向に移動自在となることを特徴とする。
ここで、本発明の画像形成装置においては、移動手段が、自動原稿搬送装置の移動方向を入力するための入力手段を有するとともに、入力手段による入力情報に基づいて、自動原稿搬送装置の、所定方向への移動と装置本体に対する位置を制御するための制御手段を更に備えるものとすることができる。
又、本発明の画像形成装置においては、制御手段は、画像形成動作が終了してから所定時間経過後に、自動原稿搬送装置を所定の位置に移動させるものとすることができる。
又、本発明の画像形成装置においては、自動原稿搬送装置が装置本体に対して左右方向及び/または前後方向に移動自在となるものとすることができる。
更に、本発明の画像形成装置においては、移動手段が、装置本体に設けられたピニオンギアと、自動原稿搬送装置に設けられ、ピニオンギアと噛み合うラックギアを有することができ、又、移動手段が、装置本体と自動原稿搬送装置の各々に回動自在に連結されたアームを有するものとすることができる。
本発明によれば、自動原稿搬送装置を、装置本体の前面もしくは側面に配置するとともに、自動原稿搬送装置を移動させるための移動手段を備え、自動原稿搬送装置が移動手段により装置本体に対して所定方向に移動自在となる構成としているため、画像形成装置全体の高さを低く構成することが可能になる。従って、自動原稿搬送装置を使用する際に高い位置で原稿をセットする必要がなくなるため、高齢者、障害者等、特に、車椅子の利用者が自動原稿搬送装置に原稿をセットすることが容易になるとともに、ユーザーが使用しやすい所望の位置に自動原稿搬送装置を移動させることができるため、結果として、使い勝手の良い自動原稿搬送装置を提供することが可能になる。
又、本発明によれば、移動手段が、自動原稿搬送装置の移動方向を入力するための入力手段を有するとともに、入力手段による入力情報に基づいて、自動原稿搬送装置の、所定方向への移動と装置本体に対する位置を制御するための制御手段を更に備える構成としているため、ユーザーが使用しやすい所望の位置に自動原稿搬送装置を自動で移動させることが可能になる。従って、自動原稿搬送装置を使用する際におけるユーザーの利便性を更に向上させることが可能になる。特に、本発明においては、自動原稿搬送装置が装置本体に対して左右方向、及び前後方向に移動自在となる構成としているため、ユーザーが使用しやすい所望の位置に自動原稿搬送装置を移動させ易くなり、結果として、自動原稿搬送装置を更に容易に利用することが可能になる。
更に、本発明によれば、制御手段が、画像形成動作が終了してから所定時間経過後に、自動原稿搬送装置を所定の位置に移動させる構成としているため、各ユーザーが自動原稿搬送装置の移動を開始する際に、常に、当該自動原稿搬送装置を所定の位置に移動させておくことが可能になる。従って、自動原稿搬送装置の移動位置にかかわらず、常に、使い勝手の良い自動原稿搬送装置を提供することが可能になる。
又、本発明によれば、移動手段が、装置本体に設けられたピニオンギアと、自動原稿搬送装置に設けられ、ピニオンギアと噛み合うラックギアを有する構成、あるいは、移動手段が、装置本体と自動原稿搬送装置の各々に回動自在に連結されたアームを有する構成としているため、簡単な構成で、自動原稿搬送装置を移動させることが可能になる。
以下に、本発明の具体的な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。
図1に示す様に、この画像形成装置1は、画像形成装置本体1aの下部に配設された給紙部2と、この給紙部2の側方及び上方に配設された用紙搬送部3と、この用紙搬送部3の右方に配設された画像形成部4とを備えている。
給紙部2は、用紙が収容された複数の給紙カセット6を備えており、給紙ローラ7の回転動作により、当該給紙カセット6から用紙が用紙搬送部3側に送り出され、用紙が1枚ずつ確実に用紙搬送部3に給紙されるように構成されている。尚、これらの給紙カセット6は、画像形成装置本体1aに対し、着脱自在となるように構成されている。
又、給紙部2には、手差し給紙ユニット8が設けられており、当該手差し給紙ユニット8は、手差し給紙トレイ9と、給紙ローラ10を備えている。手差し給紙トレイ9に載置された用紙は、給紙ローラ10の回転動作により、当該手差し給紙トレイ9から用紙供給搬送路11に送り出され、用紙が1枚ずつ用紙搬送部3に給紙されるように構成されている。
用紙供給搬送路11に給紙された用紙は、用紙搬送部3を経由して画像形成部4に向けて搬送される。この画像形成部4は、電子写真プロセスによって、用紙に所定のトナー像を形成するものであり、所定の方向(図中の矢印方向)に回転可能に軸支された像端持体である感光体12と、この感光体12の周囲にその回転方向に沿って、帯電ユニット13、現像ユニット14、転写ユニット15、クリーニングユニット16および除電ユニット17を備えている。
帯電ユニット13は、高電圧が印加される帯電ワイヤを備えており、この帯電ワイヤからのコロナ放電によって感光体12の表面に所定電位を与えることにより、感光体12の表面が一様に帯電させられる。そして、後述の画像読取部28により読取られた原稿の画像データに基づくレーザ走査ユニット(LSU)18からのレーザビームにより感光体ドラム12上に静電潜像が形成される。次いで、現像ユニット14により、上記静電潜像にトナーが付着し、感光体12の表面にトナー像が形成され、転写ユニット15により、感光体12の表面のトナー像が、感光体12と転写ユニット15との間に供給された用紙に転写される。
トナー像が転写された用紙(以下、「転写紙」という)は、画像形成部4から定着ローラ対19に向けて搬送される。この定着ローラ対19は、画像形成部4の用紙搬送方向の下流側に配置されており、転写紙は定着ローラ対19を構成する加熱ローラ、及び当該加熱ローラに押し付けられる加圧ローラによって挟まれるとともに加熱され、転写紙上にトナー像が定着される。
次いで、画像形成部4から定着ローラ対19において画像形成がなされた転写紙は、排出手段である排出ローラ対20によって画像形成装置本体1aの胴内に設けられた用紙排出部21に排出され、当該用紙排出部21に積載される。一方、上記転写後、感光体12の表面に残留しているトナーは、クリーニングユニット16により除去され、感光体12の表面の残留電荷は、除電ユニット17により除去される。そして、感光体12は帯電ユニット13によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われることになる。
次に、自動原稿搬送装置について図面を参照しながら説明する。図2、図3は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の外観構成を示す概略図であり、特に、図2は、画像形成装置本体に対して自動原稿搬送装置を閉じた状態を、図3は、画像形成装置本体に対して自動原稿搬送装置を開いた状態を示す概略図である。又、図4、図5は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の外観構成を示す概略図であり、特に、図4は、自動原稿搬送装置の外装カバーを閉じた状態を、図5は、自動原稿搬送装置の外装カバーを開いた状態を示す概略図である。又、図6は、図4、図5に示した自動原稿搬送装置の全体構成を示す上面断面図である。
図2に示す様に、本実施形態の画像形成装置1は、原稿の流し読みを行うための自動原稿搬送装置22を備えており、当該自動原稿搬送装置22は、画像形成装置本体1aの前面に配置されている。尚、当該自動原稿搬送装置22を、画像形成装置本体1aの左右側面に配置する構成としても良い。
この自動原稿搬送装置22は、図2、図3に示す様に、画像形成装置本体1aに回動自在に支持されることにより開閉可能となるように構成されており、より具体的には、例えば、自動原稿搬送装置本体22aの一端側(図においては左端側)に軸部(不図示)を設けることにより、当該軸部を開閉支点部として自動原稿搬送装置22を画像形成装置本体1aに対して開閉可能に軸支する構成としている。従って、当該自動原稿搬送装置22を画像形成装置本体1aの前側カバーと代替可能な構成とすることにより、自動原稿搬送装置22が画像形成装置本体1aの前側カバーの役割を果たすことになるため、当該前側カバーを別途設ける必要がなくなり、コストアップを抑制することが可能になる。尚、従来の前側カバーを設け、当該前側カバーの表面上に自動原稿搬送装置22を開閉可能に設ける構成としても良い。
ここで、本実施形態における自動原稿搬送装置22は、図4〜図6に示す様に、原稿給紙トレイ23と、原稿の有無を検知するための検知手段である原稿検知用センサ24と、原稿の給紙位置まで当該原稿を搬送する搬送手段である搬送ベルト25と、搬送される原稿を保護するための従動ローラである搬送ローラ26と、給紙された原稿を搬送するための原稿用搬送路27と、原稿の画像を読み取るための画像読取部28と、原稿を排出するための原稿排出用搬送路29と、排出された原稿が積載される原稿排出トレイ30とを備えている。
原稿14の流し読みを行う場合は、まず、ユーザーが、自動原稿搬送装置22の上方から、原稿挿入口31に原稿を挿入し、当該原稿挿入口31の下方に配置された原稿載置面32上に当該原稿を載置する。そうすると、原稿検知用センサ24が、原稿の有無を検知し、当該原稿検知用センサ24が原稿を検知した場合は、図示しないCPU等の制御手段により、搬送手段である搬送ベルト25の駆動が開始され、当該搬送ベルト25により、原稿が左方向(即ち、図中の矢印Aの方向)へと搬送され、最終的に所定の給紙位置Bまで搬送されることになる。
より具体的には、搬送手段のうち、搬送ベルト25は、図5、図6に示す様に、原稿給紙トレイ23に設けられた一対の回転ローラ33、33'にその両端部が支持されることにより、原稿給紙トレイ23の中央部に設けられており、当該一対の回転ローラ33、33'のうち、原稿搬送方向下流側に位置する回転ローラ33が駆動側のローラとして機能し、原稿給紙トレイ23に対して所定の方向に回転自在に支持されている。一方、原稿搬送方向上流側に位置する回転ローラ33’は、原稿給紙トレイ23に支持されておらず、自動原稿搬送装置22の前後面方向(即ち、図6における上下方向)に揺動自在に設けられている。又、搬送ローラ26は、原稿載置面32上に突出して設けられており、所定の方向に回転可能となっている。そして、原稿挿入口31に挿入された原稿が原稿載置面32上に載置されると、原稿検知用センサ24が原稿を検知し、次いで、回転ローラ33の回転が開始される。そうすると、当該回転ローラ33の回転モーメントにより、揺動自在に設けられた回転ローラ33'が原稿側(即ち、自動原稿搬送装置22の後面方向側)に移動することにより、駆動中の搬送ベルト25と原稿が当接し、当該搬送ベルト25により、原稿が左方向(即ち、図中の矢印Aの方向)へと搬送され、最終的に所定の給紙位置Bまで搬送される構成となっている。
この際、本実施形態においては、原稿載置面32が略水平となるように自動原稿搬送装置22が配置されており、又、上述のごとく、自動原稿搬送装置22の上方から、原稿挿入口31に原稿を挿入し、当該原稿挿入口31の下方に配置された原稿載置面32上に原稿を載置する構成としているため、一旦、原稿挿入口31に原稿を挿入すると、原稿の幅方向又は長さ方向において、挿入された原稿が原稿載置面32上で自動的に揃うことになる。従って、自動原稿搬送装置22に原稿をセットする際に、当該原稿の向き等を予め揃えておくという煩雑な作業が不要になる。
又、原稿検知用センサ24が原稿を検知した場合は、搬送手段である搬送ベルト25の駆動が開始され、当該搬送ベルト25により、原稿が所定の給紙位置Bまで搬送される構成としているため、搬送方向(即ち、上述の矢印Aの方向であって、後述の、画像形成装置本体1aに対して略水平方向)において、原稿の向きが揃っていない状態で、原稿挿入口31に原稿を挿入した場合であっても、当該搬送ベルト25により、搬送ベルト25に近い原稿から、原稿給紙位置Bへと搬送することが可能になる。従って、自動原稿搬送装置22に原稿をセットする際に、当該原稿の向きを予め揃えて、原稿給紙位置Bまでユーザーが原稿を挿入しなければならないという煩雑な作業が不要になる。
尚、搬送ローラ26は、上述のごとく、所定の方向に回転可能となるように原稿載置面32上に突出して設けられているため、原稿搬送時における、原稿と原稿載置面32との摩擦による負荷が低減されるとともに、原稿の幅方向又は長さ方向における原稿エッジ(即ち、原稿の辺部)が上記摩擦から保護されることになる。
又、原稿検知用センサ24は、所定の最小サイズの原稿(例えば、B5サイズや、ハガキサイズ)を検知することができる位置であれば、どの位置に配置しても良く、例えば、図6に示す様に、原稿載置面32上であって、搬送ベルト25よりも内側(即ち、搬送ベルト25よりも、自動原稿搬送装置22の後面側)に設ける構成とすることができる。
上述の給紙位置Bまで搬送された原稿は、当該給紙位置Bに設けられたピックアップローラ34により自動原稿搬送装置22内に給紙され、一対のレジストローラ35により、原稿用搬送路27を経由して、画像読取部28へと搬送される。ここで、本実施形態においては、当該画像読取部28に、CCD又はCMOSラインセンサ等を用いたコンタクトイメージセンサ(CIS)を使用する構成としており、搬送された原稿が画像読取部28上を通過する際に、当該原稿の画像が画像読取部28により読取られる構成となっている。従って、本実施形態においては、原稿の画像データを読取るための画像読取装置を別途設ける必要がなくなるとともに、プリンタ仕様の画像形成装置を複写機として使用可能な構成としている。
その後、画像が読取られた原稿は、原稿用搬送路27を経由して、中間搬送ローラ36により、自動原稿搬送装置22の後面側から前面側(即ち、図中の矢印Dの方向)へ搬送されるとともに、原稿排出用搬送路29を経由して、排出ローラ対37により、右方向(即ち、図中の矢印Cの方向)へと搬送されることにより排出され、当該排出された原稿が原稿排出トレイ30上へ積載される。この様に、本実施形態においては、原稿挿入口31に挿入された原稿を、画像形成装置本体1aに対して略水平方向(即ち、左右方向)に搬送する構成としている。
又、図6に示す様に、原稿排出トレイ30の外側に外装カバー39を設ける構成としているため、自動原稿搬送装置22において、画像形成装置本体1aに対して、原稿を略水平方向に搬送する構成とした場合であっても、原稿排出トレイ30に積載された原稿が落下するという不都合が生じることはない。尚、当該外装カバー39は、図5に示す様に、自動原稿搬送装置本体22aに回動自在に支持されることにより開閉可能となるように構成されている。
又、本実施形態においては、自動原稿搬送装置22を、手動又は自動により移動自在に設けた点に特徴がある。本特徴について、以下に図面を参照しながら説明する。図7は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の移動機構を説明するための概略図である。
図7に示す様に、本実施形態における画像形成装置1には、自動原稿搬送装置22を画像形成装置本体1aに対して上下方向に移動させるための自動原稿搬送装置移動手段50が設けられており、当該自動原稿搬送装置移動手段50は、画像形成装置本体1a側に設けられたピニオンギア51と、自動原稿搬送装置22の左側面22bに設けられ、当該ピニオンギア51と噛み合うラックギア52を有するラック板53により構成されている。
この様に、ピニオンギア51とラックギア52が噛み合った状態にあるため、ピニオンギア51、及びラックギア52を介して、自動原稿搬送装置22を画像形成装置本体1aに対して上下方向に移動させることが可能になり、ユーザーが使用しやすい位置に自動原稿搬送装置22を移動させることが可能になる。自動原稿搬送装置22を図7に示すホームポジションの位置から上方に移動させた状態を図8に示す。
尚、自動原稿搬送装置22の移動は、ユーザーの手動により行う構成としても良いが、当該自動原稿搬送装置22を自動により移動自在に設ける構成としても良い。以下に、自動原稿搬送装置22の自動制御について、詳しく説明する。
図9は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の制御系を示すブロック図である。図9に示す様に、画像形成装置1は、制御手段としてのCPU60と、ROM62およびRAM63を含むメモリ61を備えている。又、当該制御系には、自動原稿搬送装置22の駆動源として機能する正逆転可能なモータ64と、モータ64の駆動を行うモータ駆動部66と、自動原稿搬送装置の移動方向を入力するための入力手段である移動キー65を備えている。
このモータ64と移動キー65は、上述のピニオンギア51、及びラックギア52と同様に、自動原稿搬送装置移動手段50を構成しており、モータ64にはピニオンギア51が連結されている。又、移動キー65については、例えば、画像形成装置本体1a側に、複写を行う際に、各ユーザーの目的に応じた設定条件を入力し、表示するための操作パネル(不図示)を配置するとともに、当該操作パネルに、移動キー65を配置する構成とすることができる。
以上の構成において、ユーザーが移動キー65を操作するとともに、モータ64を回動させることにより、ピニオンギア51、及びラックギア52を介して、自動原稿搬送装置22を画像形成装置本体1aに対して上下方向に移動させることが可能になる。
メモリ61とモータ駆動部66は、CPU60に接続されており、CPU60は、ROM62に記憶されているプログラムに従い、各部の制御を行う。又、CPU60には、移動キー65が接続されており、当該CPU60には、移動キー65からの自動原稿搬送装置移動信号(以下、「移動信号」という)が与えられる様になっている。そして、CPU60は、入力された信号に基づいて、モータ駆動信号(以下、「駆動信号」という)を発生させる。
即ち、CPU60は、移動キー65の操作により発生した移動信号に基づいて、モータ64を所定の方向に回転させるための駆動信号を発生し、次いで、当該駆動信号がモータ駆動部66に入力され、当該モータ駆動部66は、駆動信号に基づいて、モータ64を上記所定の方向に回転させることになる。この様に、CPU60は、移動キー65による入力情報に基づいて、自動原稿搬送装置22の、所定方向への移動と画像形成装置本体1aに対する位置を制御する構成となっている。但し、ユーザーが移動キー65を操作することなく、手動により、自動原稿搬送装置22を移動させる場合には、移動信号が発生しないため、後述する自動原稿搬送装置22のホームポジションへの移動を除き、CPU60は、自動原稿搬送装置22の移動と画像形成装置本体1aに対する位置を制御しない。
図10は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の制御手順を示すフローチャートである。まず、ユーザーにより自動原稿搬送装置22の移動操作が開始されると(ステップS1)、CPU60は、移動キー65が操作されたか否かを判断する(ステップS2)。即ち、当該CPU60に上述の移動信号が入力されれば、CPUは、移動キー65が操作されたと判断し、移動キー65の操作により発生した移動信号に基づいて、モータ64を所定の方向に回転させ、自動原稿搬送装置22を所定の位置に移動させるための駆動信号を発生する(ステップS3)。次いで、発生した駆動信号がモータ駆動部66に入力され、当該モータ駆動部66は、駆動信号に基づいて、モータ64を所定の方向に回転させ、自動原稿搬送装置22が所定の位置に移動し(ステップS5)、ユーザーによる画像形成が開始される(ステップS6)。一方、上述の移動信号が入力されず、操作キー65が操作されなかったとCPU60が判断した場合は、当該CPU60は駆動信号を発生させず、ユーザーにより、自動原稿搬送装置22の位置設定が手動で行われて(ステップS4)、自動原稿搬送装置22が所定の位置に移動する(ステップS5)とともに、画像形成が開始される(ステップS6)。画像形成終了後(ステップS7)、CPU60は、画像形成が終了してから所定時間が経過したか否かを判断し(ステップS8)、所定時間が経過していないと判断した時は、CPU60は上記判断を繰り返す。一方、所定時間が経過したと判断した場合は、CPU60は、自動原稿搬送装置22が、図7に示したホームポジションの位置に戻るように、再度、駆動信号を発生させる(ステップS9)。次いで、当該駆動信号がモータ駆動部66に入力され、当該モータ駆動部66は、駆動信号に基づいて、モータ64を所定の方向に回転させ、自動原稿搬送装置22が上述のホームポジションに移動し(ステップS10)、当該自動原稿搬送装置の移動が終了する(ステップS11)。
以上に説明した様に、本実施形態においては、原稿の流し読みを行うための自動原稿搬送装置22を、画像形成装置本体1aの前面もしくは側面に配置する構成としているため、画像形成装置1全体の高さを低く構成することが可能になり、自動原稿搬送装置22を使用する際に高い位置で原稿をセットする必要がなくなるため、高齢者、障害者等、特に、車椅子の利用者が自動原稿搬送装置22に原稿をセットすることが容易になり、結果として、使い勝手の良い自動原稿搬送装置を提供することが可能になる。
又、本実施形態においては、自動原稿搬送装置22を移動させるための自動原稿搬送装置移動手段50を設け、自動原稿搬送装置22を画像形成装置本体1aに対して上下方向に移動自在に設けているため、ユーザーが使用しやすい所望の位置に自動原稿搬送装置22を移動させることができ、結果として、使い勝手の良い自動原稿搬送装置22を提供することが可能になる。特に、車椅子の利用者にとっては、画像形成装置1に十分に近づけない状況においても、自動原稿搬送装置22を容易に利用することが可能になる。
又、本実施形態においては、自動原稿搬送装置移動手段50が、自動原稿搬送装置22の移動方向を入力するための移動キー65を有するとともに、移動キー65による入力情報に基づいて、自動原稿搬送装置22の、所定方向への移動と画像形成装置本体1aに対する位置を制御するためのCPU60を更に備える構成としているため、ユーザーが使用しやすい所望の位置に自動原稿搬送装置22を自動で移動させることが可能になる。従って、自動原稿搬送装置を使用する際におけるユーザーの利便性を更に向上させることが可能になる。
又、本実施形態においては、CPU60は、画像形成動作が終了してから所定時間経過後に、自動原稿搬送装置22を所定の位置に移動させる構成としているため、各ユーザーが自動原稿搬送装置22の移動を開始する際に、常に、当該自動原稿搬送装置22を所定の位置(即ち、ホームポジション)に移動させておくことが可能になる。従って、自動原稿搬送装置22の移動位置にかかわらず(即ち、以前のユーザーが、自動原稿搬送装置22をどのような位置に移動させた場合であっても)、ユーザーが自動原稿搬送装置22の移動操作を開始する際には、当該自動原稿搬送装置22は上述のホームポジションに位置することになるため、常に、使い勝手の良い自動原稿搬送装置22を提供することが可能になる。
又、本実施形態においては、自動原稿搬送装置移動手段50が、画像形成装置本体1a側に設けられたピニオンギア51と、自動原稿搬送装置22の側面22bに設けられ、当該ピニオンギア51と噛み合うラックギア52を有する構成としているため、簡単な構成で、自動原稿搬送装置22を移動させることが可能になる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。尚、本実施形態においては、上述の第1の実施形態において説明した自動原稿搬送装置22の全体構成、及び自動原稿搬装置移動手段50の構成のみが異なり、他の構成は同じであるため、上述の第1の実施形態と同様の構成部分については同一の符号を付してその説明を省略する。又、画像形成装置の全体構成についても、上述の第1の実施形態と同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
図11、図12は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の外観構成を示す概略図であり、特に、図11は、画像形成装置本体に対して自動原稿搬送装置を閉じた状態を、図12は、画像形成装置本体に対して自動原稿搬送装置を開いた状態を示す概略図である。又、図13、図14は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の外観構成を示す概略図であり、特に、図13は、自動原稿搬送装置の外装カバーを閉じた状態を、図14は、自動原稿搬送装置の外装カバーを開いた状態を示す概略図である。又、図15は、図13、図14に示した自動原稿搬送装置の全体構成を示す側面断面図である。
図11に示す様に、本実施形態においても、上述の第1の実施形態と同様に、自動原稿搬送装置22は、画像形成装置本体1aの前面に配置されている。尚、図22に示す様に、画像形成装置本体1aの前面に前側カバー80を設けるとともに、自動原稿搬送装置22を、画像形成装置本体1aの側面(図7においては、左側面)に配置する構成とすることも可能である。
又、本実施形態の自動原稿搬送装置22は、上述の第1の実施形態と同様に、画像形成装置本体1aに回動自在に支持されることにより開閉可能となるように構成されており、上述の軸部を開閉支点部として自動原稿搬送装置22を画像形成装置本体1aに対して開閉可能に軸支する構成としている(図11、図12参照)。
原稿14の流し読みを行う場合は、図13〜図15に示す様に、まず、ユーザーが、自動原稿搬送装置22の上方から、原稿挿入口31に原稿を挿入し、規制部材40により、原稿の長さ方向(又は、幅方向)における位置を規制する。この際、本実施形態においては、上述のごとく、自動原稿搬送装置22の上方から、原稿挿入口31に原稿を挿入し(即ち、原稿を下方向へと挿入し)、原稿給紙トレイ23に原稿を載置する構成としているため、一旦、原稿挿入口31に原稿を挿入すると、重力により、原稿が原稿搬送方向(即ち、図中のEの方向)に移動するとともに、所定の給紙位置Bにセットされることになる。従って、重力に逆らうことなく、原稿を当該原稿搬送方向へ挿入することが可能になるとともに、当該原稿を所定の給紙位置Bに自動的にセットすることが可能になる。
尚、本実施形態においても、原稿検知用センサ24は、所定の最小サイズの原稿(例えば、B5サイズや、ハガキサイズ)を検知することができる位置であれば、どの位置に配置しても良く、例えば、図15に示す様に、原稿給紙トレイ23上であって、所定の最小サイズの原稿を検知することができる位置に設ける構成とすることができる。
又、図13に示す様に、自動原稿搬送装置22は、サイズの大きな原稿P(例えば、A3サイズ等)を、その短手方向(即ち、原稿Pの幅方向であって、図中の矢印Hの方向)において、原稿挿入口31に挿入し、当該短手方向において原稿が搬送可能となる様に構成されている。従って、サイズの大きな原稿を、その長手方向(即ち、原稿Pの長さ方向であって、図中の矢印Iの方向)において搬送する必要がなくなるため、搬送方向における原稿長が、当該原稿の幅と同一の大きさとなり、搬送方向における原稿長を短くすることが可能になる。従って、仮に、給紙時(又は、原稿給紙位置Bへの挿入時)に微少な歪みが生じた場合であっても、搬送過程において、当該微少な歪みが大きな歪みとなるのを回避することができるため、原稿のサイズが大きい場合であっても、紙詰まりや斜め搬送等を確実に防止することが可能になる。
上述の給紙位置Bまで搬送された原稿は、原稿検知用センサ24により検知され、CPU60より、給紙位置Bに設けられたピックアップローラ34の駆動が開始される。そして、ピックアップローラ34により、原稿は、自動原稿搬送装置22内に給紙され、一対のレジストローラ35により、原稿用搬送路27を経由して、画像読取部28へと搬送され、原稿が画像読取部28上を通過する際に、当該原稿の画像が画像読取部28により読取られる。
その後、画像が読取られた原稿は、原稿用搬送路27を経由して、中間搬送ローラ36により、自動原稿搬送装置22の後面側から前面側(即ち、図中の矢印Fの方向)へ搬送されるとともに、原稿排出用搬送路29を経由して、排出ローラ対37により、上方向(即ち、図中の矢印Cの方向)へと搬送されることにより排出され、当該排出された原稿が原稿排出トレイ30上へ積載される。この様に、本実施形態においては、原稿挿入口31に挿入された原稿を、画像形成装置本体1aに対して略垂直方向(即ち、上下方向)に搬送する構成としている。
この際、本実施形態においては、上述のごとく、原稿を上方向(即ち、図中の矢印Cの方向)へと搬送することにより排出させる構成としているため、一旦、原稿排出トレイ30上に原稿が排出されると、重力により、当該原稿は、その下端部の辺が自動的に揃うことになるため、排出された原稿が嵩張ることがなくなるとともに、原稿排出トレイ30上における原稿の保持性が良くなり、結果として、積載された排出原稿を取り出しやすくなる。
尚、本実施形態においても、原稿排出トレイ30の外側に外装カバー39を設ける構成としているため、自動原稿搬送装置22において、画像形成装置本体1aに対して、原稿を略垂直方向に搬送する構成とした場合であっても、原稿排出トレイ30に積載された原稿が落下するという不都合が生じることはない。
次に、本実施形態における、自動原稿搬送装置22の移動機構について図面を参照しながら説明する。図16は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の移動機構を説明するための概略図である。
図16に示す様に、本実施形態における画像形成装置1には、自動原稿搬送装置22を画像形成装置本体1aに対して前後方向に移動させるための自動原稿搬送装置移動手段70が設けられており、当該自動原稿搬送装置移動手段70は、一対のアーム71、72により構成されている。
ここで、図17に示す様に、アーム71は、ピン73により一端部71aが自動原稿搬送装置22の右側面22cに取り付けられるとともに、ピン74により他端部71bが画像形成装置本体1aの右側面1bに取り付けられており、当該アーム71は、ピン73、74により、画像形成装置本体1a、及び自動原稿搬送装置11に回動自在に連結されている。又、同様に、アーム72は、ピン75により一端部72aが画像形成装置本体1aの右側面1bに取り付けられるとともに、ピン76により他端部72bが自動原稿搬送装置22の右側面22cに取り付けられており、当該アーム72は、ピン75、76により、画像形成装置本体1a、及び自動原稿搬送装置22に回動自在に連結されている。
又、図17に示す様に、アーム71の中央部には、移動用の孔77が形成されるとともに、当該孔77は、アーム72に設けられた突起78と係合しているため、一対のアーム71、72が、孔77と突起78により、互いに回動自在に連結された状態となっている。そして、アーム71、72の回動動作に連動して、突起78が孔77に当接したまま所定の方向に摺動するとともに、アーム71、72に連結された自動原稿搬送装置22が前後方向に移動する構成となっている。
この様に、自動原稿搬送装置22が一対のアーム71、72に連結された状態にあるため、一対のアーム71、72を介して、自動原稿搬送装置22を画像形成装置本体1aに対して前後方向に移動させることが可能になり、ユーザーが使用しやすい位置に自動原稿搬送装置22を移動させることが可能になる。自動原稿搬送装置22を図16に示すホームポジションの位置から前方に移動させた状態を図18に示す。
尚、自動原稿搬送装置22の移動は、ユーザーの手動により行う構成としても良いが、上述のだい1の実施形態と同様に当該自動原稿搬送装置22を自動により移動自在に設ける構成とすることができる。以下に、自動原稿搬送装置22の自動制御について、詳しく説明する。
図19は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の制御系を示すブロック図である。尚、図19から明らかな様に、第1の実施形態の図9において説明した自動原稿搬送装置の制御系に関する構成のうち、モータ64をアーム71、72に、及びモータ駆動部66をアーム駆動部67に置き換えた点のみが異なり、他の構成は図9の場合と全く同様であるため、当該他の構成に関しては、ここでは詳しい説明を省略する。
図19に示す様に、本制御系には、上述のアーム71、72と、アーム71、72の駆動を行うアーム駆動部67と、自動原稿搬送装置の移動方向を入力するための移動キー65を備えている。尚、この移動キー65は、アーム71、72と同様に、自動原稿搬送装置移動手段50を構成しており、アーム駆動部67は、CPU60に接続されている。
以上の構成において、ユーザーが移動キー65を操作するとともに、アーム71、72を回動させることにより、当該アーム71、72を介して、自動原稿搬送装置22を画像形成装置本体1aに対して前後方向に移動させることが可能になる。
即ち、CPU60は、移動キー65の操作により発生した移動信号に基づいて、アーム71、72を所定の方向に回動させるためのアーム駆動信号を発生し、次いで、当該アーム駆動信号がアーム駆動部67に入力され、当該アーム駆動部67は、アーム駆動信号に基づいて、アーム71、72を上記所定の方向に回動させることになる。この様に、CPU60は、移動キー65による入力情報に基づいて、自動原稿搬送装置22の、所定方向への移動と画像形成装置本体1aに対する位置を制御する構成となっている。但し、本実施形態においても、ユーザーが移動キー65を操作することなく、手動により、自動原稿搬送装置22を移動させる場合には、移動信号が発生しないため、後述する自動原稿搬送装置22のホームポジションへの移動を除き、CPU60は、自動原稿搬送装置22の移動と画像形成装置本体1aに対する位置を制御しない。
図20は、本実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の制御手順を示すフローチャートである。まず、自動原稿搬送装置22の移動操作が開始されると(ステップS11)、CPU60は、移動キー65が操作されたか否かを判断する(ステップS12)。即ち、当該CPU60に上述の移動信号が入力されれば、CPUは、移動キー65が操作されたと判断し、移動キー65の操作により発生した移動信号に基づいて、アーム71、72を所定の方向に回動させ、自動原稿搬送装置22を所定の位置に移動させるためのアーム駆動信号を発生する(ステップS13)。次いで、発生した駆動信号がアーム駆動部67に入力され、当該アーム駆動部67は、アーム駆動信号に基づいて、アーム71、72を所定の方向に回動させ、自動原稿搬送装置22が所定の位置に移動し(ステップS15)、ユーザーによる画像形成が開始される(ステップS16)。一方、上述の移動信号が入力されず、操作キー65が操作されなかったとCPU60が判断した場合は、当該CPU60はアーム駆動信号を発生させず、ユーザーにより、自動原稿搬送装置22の位置設定が手動で行われて(ステップS14)、自動原稿搬送装置22が所定の位置に移動する(ステップS15)とともに、画像形成が開始される(ステップS16)。画像形成終了後(ステップS17)、CPU60は、画像形成が終了してから所定時間が経過したか否かを判断し(ステップS18)、所定時間が経過していないと判断した時は、CPU60は上記判断を繰り返す。一方、所定時間が経過したと判断した場合は、CPU60は、自動原稿搬送装置22が、図16に示したホームポジションの位置に戻るように、再度、アーム駆動信号を発生させる(ステップS19)。次いで、当該駆動信号がアーム駆動部67に入力され、当該アーム駆動部67は、アーム駆動信号に基づいて、アーム71、72を所定の方向に回動させ、自動原稿搬送装置22が上述のホームポジションに移動し(ステップS20)、当該自動原稿搬送装置の移動が終了する(ステップS21)。
以上に説明した様に、本実施形態においては、原稿の流し読みを行うための自動原稿搬送装置22を、画像形成装置本体1aの前面もしくは側面に配置する構成としているため、画像形成装置1全体の高さを低く構成することが可能になり、自動原稿搬送装置22を使用する際に高い位置で原稿をセットする必要がなくなるため、高齢者、障害者等、特に、車椅子の利用者が自動原稿搬送装置22に原稿をセットすることが容易になり、結果として、使い勝手の良い自動原稿搬送装置を提供することが可能になる。
又、本実施形態においては、自動原稿搬送装置22を移動させるための自動原稿搬送装置移動手段70を設け、自動原稿搬送装置22を画像形成装置本体1aに対して前後方向に移動自在に設けているため、ユーザーが使用しやすい所望の位置に自動原稿搬送装置22を移動させることができ、結果として、使い勝手の良い自動原稿搬送装置22を提供することが可能になる。特に、車椅子の利用者にとっては、画像形成装置1に十分に近づけない状況においても、自動原稿搬送装置22を容易に利用することが可能になる。
又、本実施形態においては、自動原稿搬送装置移動手段70が、自動原稿搬送装置22の移動方向を入力するための移動キー65を有するとともに、移動キー65による入力情報に基づいて、自動原稿搬送装置22の、所定方向への移動と画像形成装置本体1aに対する位置を制御するためのCPU60を更に備える構成としているため、ユーザーが使用しやすい所望の位置に自動原稿搬送装置22を自動で移動させることが可能になる。従って、自動原稿搬送装置を使用する際におけるユーザーの利便性を更に向上させることが可能になる。
又、本実施形態においては、CPU60は、画像形成動作が終了してから所定時間経過後に、自動原稿搬送装置22を所定の位置に移動させる構成としているため、各ユーザーが自動原稿搬送装置22の移動を開始する際に、常に、当該自動原稿搬送装置22を所定の位置(即ち、ホームポジション)に移動させておくことが可能になる。従って、自動原稿搬送装置22の移動位置にかかわらず(即ち、以前のユーザーが、自動原稿搬送装置22をどのような位置に移動させた場合であっても)、常に、使い勝手の良い自動原稿搬送装置22を提供することが可能になる。
更に、本実施形態においては、自動原稿搬送装置移動手段70が、画像形成装置本体1aと自動原稿搬送装置22の各々に回動自在に連結されたアーム71、72を有する構成としているため、簡単な構成で、自動原稿搬送装置22を移動させることが可能になる。
尚、上記実施形態は、単なる説明例であり、本発明の範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて各構成物品の形状、寸法、材料等を変更することが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
例えば、上記実施形態においては、原稿の画像データを読取るための画像読取装置を別途設けていないプリンタ仕様の画像形成装置1に自動原稿搬送装置22を設けるとともに、当該自動原稿搬送装置22に原稿の画像を読取るための画像読取部28を設ける構成としたが、図21に示す様に、画像形成装置本体1aの上方に画像読取装置90を備える複写機仕様の画像形成装置1において、画像形成装置本体1aの前面に自動原稿搬送装置22を配置するとともに、当該自動原稿搬送装置22に原稿の画像を読取るための画像読取部28を設ける構成としても良い。尚、この場合も、自動原稿搬送装置22を、画像形成装置本体1aの左右側面に配置する構成としても良いことは言うまでもない。
又、上記実施形態においては、自動原稿搬送装置22を画像形成装置本体1aに対して左右方向、又は前後方向に移動自在に設ける構成としたが、当該自動原稿搬送装置22を画像形成装置本体1aに対して左右方向、及び前後方向に移動自在に設ける構成としても良い。この様な構成とすることにより、ユーザーが使用しやすい所望の位置に自動原稿搬送装置22を更に移動させ易くなるため、結果として、自動原稿搬送装置22を更に容易に利用することが可能になる。
又、上記実施形態においては、自動原稿搬送装置22の移動を手動又は自動により行う構成としたが、手動制御と自動制御を組み合わせて自動原稿搬送装置22を移動させる構成としても良い。
更に、自動原稿搬送装置移動手段50が有するピニオンギア51、ラックギア52(又は、自動原稿搬送装置移動手段70のアーム71、72)についても、これらに限定されるものではなく、自動原稿搬送装置22を画像形成装置本体1aに対して移動自在に設けることができるものであれば、どのようなものを使用しても良い。
本発明の活用例としては、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するものであり、特に、原稿を一定速度で移動させながら原稿の画像を読取る流し読みを行うための自動原稿搬送装置を備える画像形成装置が挙げられる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の外観構成を示す概略図であり、特に、画像形成装置本体に対して自動原稿搬送装置を閉じた状態を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の外観構成を示す概略図であり、特に、画像形成装置本体に対して自動原稿搬送装置を開いた状態を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の外観構成を示す概略図であり、特に、自動原稿搬送装置の外装カバーを閉じた状態を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の外観構成を示す概略図であり、特に、自動原稿搬送装置の外装カバーを開いた状態を示す概略図である。 図4、図5に示した自動原稿搬送装置の全体構成を示す上面側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の移動機構を説明するための概略図である。 自動原稿搬送装置を、図7に示すホームポジションの位置から上方に移動させた状態を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の制御系を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の制御手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の外観構成を示す概略図であり、特に、画像形成装置本体に対して自動原稿搬送装置を閉じた状態を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の外観構成を示す概略図であり、特に、画像形成装置本体に対して自動原稿搬送装置を開いた状態を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の外観構成を示す概略図であり、特に、自動原稿搬送装置の外装カバーを閉じた状態を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の外観構成を示す概略図であり、特に、自動原稿搬送装置の外装カバーを開いた状態を示す概略図である。 図13、図14に示した自動原稿搬送装置の全体構成を示す上面側断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の移動機構を説明するための概略図である。 図16に示した移動機構の要部拡大図である。 自動原稿搬送装置を、図16に示すホームポジションの位置から前方に移動させた状態を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の制御系を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置における自動原稿搬送装置の制御手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の変形例の全体構成を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の変形例の全体構成を示す概略図である。
符号の説明
1 画像形成装置
1a 画像形成装置本体
4 画像形成部
6 給紙カセット
18 レーザ走査ユニット
21 用紙排出部
22 自動原稿搬送装置
22a 自動原稿搬送装置本体
23 原稿給紙用トレイ
24 原稿検知用センサ
25 搬送ベルト
26 搬送ローラ
27 原稿用搬送路
28 画像読取部
29 原稿排出用搬送路
30 原稿排出トレイ
31 原稿挿入口
32 原稿載置面
39 外装カバー
40 規制部材
50 自動原稿搬送装置移動手段
51 ピニオンギア
52 ラックギア
70 自動原稿搬送装置移動手段
71、72 アーム
90 画像読取装置



Claims (6)

  1. 装置本体と、原稿の流し読みを行うための自動原稿搬送装置とを備え、前記自動原稿搬送装置が、前記装置本体の前面もしくは側面に配置されている画像形成装置において、
    前記自動原稿搬送装置を移動させるための移動手段を更に備えるとともに、前記自動原稿搬送装置が前記移動手段により前記装置本体に対して所定方向に移動自在となることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記移動手段が、前記自動原稿搬送装置の移動方向を入力するための入力手段を有するとともに、前記入力手段による入力情報に基づいて、前記自動原稿搬送装置の、前記所定方向への移動と前記装置本体に対する位置を制御するための制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、画像形成動作が終了してから所定時間経過後に、前記自動原稿搬送装置を所定の位置に移動させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記自動原稿搬送装置が前記装置本体に対して左右方向及び/または前後方向に移動自在となることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記移動手段が、前記装置本体に設けられたピニオンギアと、前記自動原稿搬送装置に設けられ、前記ピニオンギアと噛み合うラックギアを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記移動手段が、前記装置本体と前記自動原稿搬送装置の各々に回動自在に連結されたアームを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
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