JP2000227740A - 画像形成装置の記録紙処理装置および情報処理装置 - Google Patents

画像形成装置の記録紙処理装置および情報処理装置

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JP2000227740A
JP2000227740A JP11027825A JP2782599A JP2000227740A JP 2000227740 A JP2000227740 A JP 2000227740A JP 11027825 A JP11027825 A JP 11027825A JP 2782599 A JP2782599 A JP 2782599A JP 2000227740 A JP2000227740 A JP 2000227740A
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image
signal
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Koichi Eto
幸一 衛藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手差し給紙された単一枚の記録紙を、画像形
成キャンセル時に、汚損、損傷することなく、容易な操
作で、外部に排出すること。 【解決手段】 ホストコンピュータ42と複写機兼用プ
リンタ43とが接続され、複写機兼用プリンタでは、記
録紙供給手段または手差し給紙手段からの記録紙に、複
写動作によって画像形成する。ホストコンピュータから
まず、画像形成信号が与えられ、その後、操作者は手差
し給紙手段に記録紙を給紙し、このことが記録紙検出手
段によって検出され、手差し給紙された記録紙が一対の
レジストローラによって挟持された後、ホストコンピュ
ータから画像データ信号が送信され、画像形成手段によ
ってレジストローラから搬送される記録紙に、画像形成
される。手差し給紙された記録紙がレジストローラによ
って挟持された状態で、ホストコンピュータから画像形
成キャンセル信号が送信されると、画像形成手段を休止
したままで、その経路を、レジストローラを含む搬送手
段によって搬送し、記録紙を画像形成手段の外部に排出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機およびプリ
ンタなどの画像形成装置の記録紙処理装置に関し、特に
ホストコンピュータからの画像データを印字して画像形
成を行うとともに複写機の機能をも備えたプリンタに関
連して好適に実施することができる画像形成装置の記録
紙処理装置および情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】或る提案された情報処理装置では、パー
ソナルコンピュータなどのホストコンピユータと複写機
兼用プリンタとを備え、原稿の複写動作を構成するとと
もに、ホストコンピユータからの画像データを、複写紙
や複写機兼用プリンタに単一枚だけ手差し給紙された記
録紙に画像形成動作を行う。操作者は、ホストコンピユ
ータに備えられているキーボードまたはマウスなどの入
力手段を用い、複写機兼用プリンタによって、ホストコ
ンピユータからの画像データを、手差し給紙された単一
枚の記録紙に印字して画像を形成させる。操作者が、一
旦、ホストコンピユータから複写機兼用プリンタに画像
形成すべきことを指示した後、たとえば印字すべき画像
データを訂正する必要があることに気付き、複写機兼用
プリンタによる画像形成動作を休止することができる。
手差し給紙された複写は、複写機兼用プリンタによって
部分的に搬送されており、記録紙の画像形成と記録紙の
搬送とのタイミングをとるためのレジストローラに挟持
された状態となっている。このようなレジストローラに
挟持された記録紙を、取除くには、たとえば特開平6−
1492に開示されている手差しトレイからの記録紙を
排出する先行技術を適用することができる。この先行技
術では、手差しトレイから給紙された記録紙を取除くた
めに、一対のレジストローラのうちの一方を、ソレノイ
ドとアーム部材とによって、他方から離間し、一対のレ
ジストローラによる記録紙の挟持状態を解除し、手差し
トレイから記録紙を容易に取出すことができるように構
成される。
【0003】この先行技術では、レジストローラに挟持
された記録紙を、レジストローラの挟持状態を解除する
ことによって、手差しトレイから取出すように構成され
るので、記録紙サイズが小さいときにはそのような小さ
い記録紙を手差しトレイから取出すことが困難であり、
操作性が悪い。また手差しトレイから記録紙を取出す際
に、記録紙を記録紙搬送経路の側壁に擦りやすく、記録
紙の両側部に皺を形成するなどして損傷しやすく、した
がって手差しトレイから取出した記録紙を再利用するこ
とができなくなることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、手差
し給紙した記録紙を、容易な操作で、記録紙を損傷する
ことなく、回収して再利用することができるようにした
画像形成装置の記録紙処理装置および情報処理装置を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像形成手段
の経路に、手差し給紙手段から搬送手段によって記録紙
を搬送して、記録紙上に画像形成する画像形成装置の記
録紙処理装置において、画像形成動作を解除する画像形
成キャンセル信号を発生する手段と、画像形成キャンセ
ル信号に応答し、画像形成手段を休止し、搬送手段を動
作させて記録紙を画像形成手段の経路から排出する制御
手段とを含むことを特徴とする画像形成装置の記録紙処
理装置である。
【0006】本発明に従えば、画像形成装置では、手差
し給紙手段から給紙された単一枚ずつの記録紙を、搬送
手段によって搬送し、記録紙上に画像形成し、この手差
し給紙手段によって記録紙が給紙され、たとえば搬送手
段の一部を構成する一対のレジストローラによって記録
紙が挟持されてニップされた状態において、パーソナル
コンピュータなどまたはホストコンピュータなどの処理
手段などから画像形成キャンセル信号が発生されること
によって、画像形成手段を休止した状態で、搬送手段に
よって記録紙を画像形成手段の経路を経て排出する。画
像形成手段が休止されるので、その画像形成手段の経路
を、搬送手段によって記録紙が搬送されるとき、記録紙
が損傷または汚損することはなく、再使用することがで
きる。またこの記録紙は、手差し給紙手段から操作者が
引出さなくてもよく、したがって引出す際に記録紙を破
損するという問題が生じない。さらに記録紙を引出すた
めに、画像形成装置のドアなどを開閉する操作する必要
がなく、また画像形成装置の電源の遮断などを行う必要
がなく、次回の効率のよい画像形成動作を行うことがで
きる。
【0007】また本発明は、手差し給紙手段には、手差
し給紙された記録紙を検出する記録紙検出手段が設けら
れ、搬送手段は、一対のレジストローラを有し、制御手
段は、記録紙検出手段の出力に応答し、手差し給紙され
た記録紙を、一対のレジストローラによって挟持させ、
画像形成キャンセル信号を受信しないとき、レジストロ
ーラを、画像形成手段による記録紙上への画像形成と、
記録紙の搬送とのタイミングをとるように駆動し、搬送
手段によって搬送される記録紙上に、画像形成手段によ
る画像形成を行い、画像形成キャンセル信号を受信した
とき、画像形成手段を休止したままで、レジストローラ
を含む搬送手段によって記録紙を搬送することを特徴と
する。
【0008】本発明に従えば、搬送手段の一部を構成す
る一対のレジストローラによって、手差し給紙手段から
手差し給紙された記録紙を挟持した状態において、画像
形成キャンセル信号が受信されたとき、画像形成手段を
休止したままで、搬送手段のレジストローラおよびその
他の構成要素を動作させ、記録紙を画像形成手段から外
部に排出する。したがって記録紙を手差し給紙手段から
引出さなくてもよく、記録紙の汚損、損傷を防ぐことが
でき、再使用することができる。
【0009】画像形成キャンセル信号の受信時に、直ち
に、搬送手段を動作させ、記録紙を搬送して排出するよ
うにしてもよく、これによって次の印字を行う画像形成
動作に円滑に移行することができ、効率がよい。しかも
このように画像形成キャンセル信号の受信直後に、記録
紙が排出されるので、手差し給紙手段から記録紙を取除
く煩わしい操作が上述のように不要となるだけでなく、
記録紙を取忘れることを防止することができる。
【0010】また本発明は、画像形成手段は、感光体上
に形成された画像データの静電潜像を、トナーによって
顕像化してトナー像を得、このトナー像を記録紙上に転
写し、電気ヒータを備える熱定着装置によって記録紙上
のトナー像を熱溶融して熱定着し、制御手段は、画像形
成手段によって画像形成動作を行わないとき、熱定着装
置の電気ヒータに画像形成動作時よりも小さい電力を供
給して待機動作を行い、画像形成キャンセル信号を受信
した時点から、待機動作を行い、制御手段はまた、タイ
マを備え、画像形成キャンセル信号を受信した時点か
ら、予め定める時間W1だけ経過した時点で、記録紙を
搬送手段によって搬送することを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、手差し給紙手段から記録
紙を手差し給紙し、レジストローラによって挟持された
状態で、画像形成キャンセル信号が受信されたとき、そ
の画像形成キャンセル信号を受信した時点から予め定め
る時間W1が経過して初めて、記録紙を、レジストロー
ラを含む搬送手段によって搬送し、このとき画像形成手
段は休止したままの状態とする。この予め定める時間W
1は、たとえば30秒〜1分間であってもよい。画像形
成手段は、熱定着装置を備え、画像形成動作を行わない
待機動作中、いわば省エネルギモードとなっており、す
なわち熱定着装置に備えられるトナー溶融のための電気
ヒータの供給電力を、画像形成動作中に比べて小さく設
定され、したがってこの待機動作中には、熱定着装置の
電気ヒータの温度は、画像形成動作中に比べて低くなっ
ている。したがって画像形成キャンセル信号によって画
像形成手段が能動化され、待機状態となっているとき、
記録紙が搬送されるので、その記録紙が熱定着装置を通
過するとき、記録紙の熱による変形を最小限にし、記録
紙を再使用可能な状態に保つ。
【0012】また本発明は、手差し給紙された記録紙の
サイズを検出するサイズ検出手段が設けられ、制御手段
は、サイズ検出手段からのサイズ検出信号と、手差し給
紙される記録紙のサイズを表す外部からのサイズ指示信
号とに応答し、画像形成キャンセル信号を受信し、次に
画像形成すべき記録紙のサイズ指示信号のサイズと、サ
イズ検出信号によって検出された検出サイズとが一致し
たとき画像形成動作を行い、一致しないとき、画像形成
信号を休止したままで、搬送手段によって記録紙を搬送
することを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、画像形成キャンセル信号
が受信されたとき、直ちに、または前述の予め定める時
間W1経過後に、記録紙を画像形成手段から排出するの
ではなく、パーソナルコンピュータまたはホストコンピ
ュータなどの処理手段からの次に手差し給紙される記録
紙に印字すべき記録紙のサイズ指示信号が与えられたと
き、そのサイズ指示信号が表すサイズと、手差し給紙手
段に関連して設けられているサイズ検出手段によって検
出されたサイズとが一致していれば、次の画像形成キャ
ンセル信号が受信されない限り、画像形成動作を行う。
これによって操作者は、あらためて手差し給紙手段によ
って記録紙を手差し給紙する手間が省かれ、操作性が良
好である。
【0014】サイズ指示信号が表すサイズが、検出サイ
ズと一致しないとき、画像形成手段を休止したままで、
搬送手段によって記録紙を搬送して排出し、記録紙を再
使用することができるとともに、新たな他のサイズの記
録紙を手差し給紙手段に給紙すればよい。
【0015】また本発明は、(a)処理手段であって、
画像形成指令信号と、画像形成キャンセル信号とを送信
し、さらに、記録紙無し信号を受信した後、記録紙検出
信号を受信したとき、単一枚の記録紙上に画像形成され
るべき画像を表す画像データ信号を送信する処理手段
と、(b)複写機兼用プリンタであって、(b1)原稿
の原稿像を表す画像データ信号を導出する光学手段と、
(b2)光学手段および処理手段からの画像データ信号
に応答し、画像データが表す画像を、予め定める経路に
搬送される記録紙上に、形成する画像形成手段と、(b
3)複数の記録紙を積層して貯留し、1枚ずつ供給する
記録紙供給手段と、(b4)単一枚の記録紙を手差し給
紙する手差し給紙手段と、(b5)搬送手段であって、
記録紙供給手段または手差し給紙手段からの記録紙を挟
持する一対のレジストローラを有し、レジストローラ
を、画像形成手段による記録紙上への画像形成と、記録
紙の搬送とのタイミングをとるように駆動し、レジスト
ローラからの記録紙を、画像形成手段の前記経路に搬送
する搬送手段と、(b6)レジストローラの上流側に配
置され、記録紙を検出する記録紙検出手段と、(b7)
手動操作され、複写指令信号を出力するプリントボタン
と、(b8)制御手段であって、記録紙検出手段の出力
と、複写指令信号と、画像形成指令信号と、画像形成キ
ャンセル信号とに応答し、(b8−1)記録紙検出手段
が記録紙を検出したとき、レジストローラを駆動してレ
ジストローラによって記録紙を挟持した状態とし、(b
8−2)複写指令信号が与えられたとき、記録紙検出手
段によって記録紙が検出されていなければ、記録紙供給
手段からの記録紙に、または記録紙が検出されていれ
ば、手差し給紙手段からの記録紙に、光学手段と画像形
成手段と搬送手段との動作によって、複写を行い、(b
8−3)画像形成指令信号を受信したとき、記録紙検出
手段によって記録紙が検出されていない状態であれば、
記録紙無し信号を送信し、記録紙無し信号の送信後、記
録紙検出手段によって記録紙が検出され、かつ処理手段
からの画像データ信号を受信したとき、手差し給紙手段
からの記録紙に、画像形成手段と搬送手段との動作によ
って画像形成を行い、記録紙無し信号の送信後、記録紙
検出手段によって記録紙が検出され、かつ画像形成キャ
ンセル信号を受信したとき、画像形成手段を動作させず
に、搬送手段を動作させて記録紙を画像形成手段の前記
経路から排出する制御手段とを含む複写機兼用プリンタ
とを含むことを特徴とする情報処理装置である。
【0016】本発明に従えば、パーソナルコンピュータ
またはホストコンピュータなどによって実現される処理
手段と複写機兼用プリンタとが設けられ、処理手段から
は、画像形成指令信号と画像データ信号とを送信し、ま
た画像形成指令信号の送出後に手差し給紙した記録紙上
に画像形成する必要がないとき、画像形成キャンセル信
号を送信する。処理手段から少なくとも画像形成指令信
号を送信し、複写機兼用プリンタの制御手段が、その画
像形成指令信号を受信することによって、まず、手差し
給紙手段に記録紙が給紙されていない状態で、記録紙検
出手段は、記録紙無し信号を送信して処理手段に与え、
その後、操作者は手差し給紙手段に記録紙を手差し給紙
することによって記録紙検出手段は手差し給紙された記
録紙を検出し、この記録紙検出信号が処理手段に与えら
れ、たとえば操作者の操作によって処理手段から画像形
成キャンセル信号を送信することなく、単一枚の記録紙
上に画像形成されるべき画像を表す画像データ信号を送
信すると、画像形成手段の経路に、レジストローラを含
む搬送手段によって手差し給紙された記録紙が搬送さ
れ、画像形成動作が行われる。
【0017】処理手段から画像形成指令信号が複写機兼
用プリンタの制御手段に与えられ、これによって手差し
給紙手段に記録紙が手差し給紙されておらず、このこと
を表す記録紙検出手段からの記録紙無し信号が処理手段
に送信され、操作者は手差し給紙手段に単一枚の記録紙
を手差し給紙し、これによって搬送手段のレジストロー
ラは、手差し給紙された記録紙を挟持した状態で、次に
処理手段から送信されるべき画像データ信号または画像
形成キャンセル信号を待つ状態となる。処理手段から、
画像形成キャンセル信号が複写機兼用プリンタの制御手
段に与えられると、画像形成手段を動作させることな
く、搬送手段によってその画像形成手段の経路を経て記
録紙を排出し、したがって排出された記録紙を、汚損、
損傷することなく、再使用することができる。
【0018】また本発明に従えば、操作者がプリントボ
タンを操作することによって、記録紙カセットなどの記
録紙供給手段から、または手差し給紙手段から、記録紙
を給紙し、複写動作を行うことができる。こうして複写
機兼用プリンタでは、制御手段が画像形成指令信号を受
信する前に、手差し給紙手段に記録紙が給紙されている
とき、複写動作を行い、また画像形成指令信号を受信し
た後、手差し給紙手段に記録紙が給紙されることによっ
て、処理手段からの画像データによって、手差し給紙さ
れた記録紙上に画像形成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
全体の構成を示すブロック図である。情報処理装置41
は、基本的には、パーソナルコンピュータなどによって
実現されるホストコンピュータ42と、複写機兼用プリ
ンタ43とを含む。ホストコンピュータ42は、マイク
ロコンピュータなどの処理回路44と、キーボードまた
はマウスなどの入力手段45と、表示手段46とを含
む。表示手段46は、液晶または陰極線管などによって
実現され、目視表示を行う構成であってもよいけれど
も、音声合成回路とスピーカなどとを含み、音声出力表
示を行う構成などであってもよい。
【0020】複写機兼用プリンタ43には、ライン47
を介して処理回路44と接続される処理回路48が備え
られる。処理回路48は、マイクロコンピュータなどに
よって実現されてもよい。この複写機兼用プリンタ43
は、複写動作のための光学的な読取り手段49と、静電
写真方式によって記録紙上に画像を形成して印字する画
像形成手段51とを含み、さらに動作の制御を行う入力
のための設定回路52およびメモリ53を含む。設定回
路52には、複写動作のための手動操作されるプリント
ボタン54が備えられる。
【0021】図2は、複写機兼用プリンタ43の全体の
構成を示す簡略化した断面図である。原稿55を光学的
に読取るための読取り手段49は、原稿台11とスキャ
ナ光学系12とを含む。原稿台11は、透明なガラスな
どの板から成る。この原稿台11の下方には、スキャナ
光学系12が配されている。このスキャナ光学系12は
原稿台11上に載置される原稿に光を照射する露光用光
源13と、原稿からの反射光をたとえば図2中の一点鎖
線で示すように、このスキャナ光学系12内の結像レン
ズ17を通した向う側(図2の右側)に配置された光電
変換素子(たとえば電荷結合素子、CCD)18に導く
複数の反射鏡14,15,16と、光路中に配される前
記結像レンズ17と、前記CCD18とを備えている。
【0022】CCD18によって読取られた原稿画像デ
ータは、画像形成手段51において、画像処理が施され
レーザスキャニングユニット(以下、LSUと称する)
24によって、レーザ光を感光体19の表面に照射し、
静電潜像が形成される。
【0023】感光体19は、矢印方向56方向に回転駆
動されるドラム形状をなしており、この感光体19の周
囲にはレーザ照射点Aである露光領域から感光体19の
回転56方向に向って、レーザによって露光された感光
体19表面の静電潜像をトナーにより可視像に顕像化し
て現像する現像装置20、感光体19上のトナー像を用
紙に転写する転写チャージャ21、感光体19表面の残
留トナーを除去するクリーニング装置22、感光体19
を露光前に所定の電位に帯電させる主帯電器23、およ
び感光体19のレーザ照射点Aに向ってレーザ光を照射
させるLSU24等が順に設けられる。
【0024】記録紙Pは、給紙部2の給紙カセットであ
る記録紙供給手段25に収められる。記録紙供給手段2
5の先端部には記録紙Pを給紙するための半月状ローラ
26が配置されており、下流側に向って(便宜上、記録
紙Pが流れ出すカセット側を上流、排紙側を下流とす
る)記録紙Pの通過を検知するためのレジスト前検知ス
イッチ27、前記レジスト前検知スイッチ27の信号に
応答して感光体19上のトナー像と記録紙Pの位置合わ
せを行う一対のレジストローラ28、感光体19上のト
ナー像を記録紙Pに転写する転写チャージャ21、記録
紙P上のトナー像を熱により定着させる熱ローラである
上定着ローラ29、下定着ローラ30、定着ローラを記
録紙Pが通過したことを検知する定着紙検知スイッチ3
1、排紙ローラ33前で記録紙Pが通過したことを検知
する排紙検知スイッチ32、記録紙Pを排出するための
前記排紙ローラ33が配置されている。上下の定着ロー
ラ29,30は、熱定着装置57を構成する。上定着ロ
ーラ29には、ハロゲンランプまたはその他の熱源とな
る電気ヒータが配置され、上定着ローラ29の表面が、
画像形成動作中、記録紙P上のトナーを熱溶融するのに
適した温度に保たれる。画像形成動作を行わない待機動
作中、電気ヒータ58は、画像形成動作中よりも低い電
力で駆動され、したがって上定着ローラ29の表面温度
は、画像形成動作中よりも低い温度に保たれる。
【0025】記録紙Pはユーザの要求によって、シング
ル手差し部である手差し給紙手段4から挿入され前記レ
ジストローラ28まで挿入された後、感光体19上のト
ナー像と記録紙Pの位置合わせを行うレジストローラ2
8の回転で前記印字工程が実行される。
【0026】記録紙Pは、前記画像形成手段51の横に
排紙される。その排紙は前記記録紙供給手段25の上部
であって、前記読取り手段49の下部の排紙部59に排
出される。モータを含む駆動源70は、感光体19、レ
ジストローラ28、排紙ローラ33などに共通に動力を
与える。
【0027】複写機(アナログ、デジタルを含む)兼用
プリンタ43において、画像の取込みを記録紙Pよりも
大きなサイズで取込めるようにしてある。たとえば読取
り手段49での画像取込みサイズを最大で日本工業規格
A3またはB4とし、記録紙Pは最大A4としたもので
ある。読取り手段49で取込んだサイズを縮小して複写
するものである。この場合、マシンの構造として読取り
手段49、画像形成部3、給紙部3すなわちカセット部
のうち、最も面積を大きく必要とするものが読取り手段
49となる。原稿の大きいサイズを取込む必要があるの
で、必然的に大きな読取りのための面積が必要となる。
【0028】図3は、図1および図2に示される実施の
形態におけるホストコンピュータ42に備えられる処理
回路44の動作を説明するためのフローチャートであ
る。ステップa1からステップa2に移り、入力手段5
に備えられた操作スイッチである画像形成指示スイッチ
61が操作されたかどうかが判断される。この画像形成
指示スイッチ61が操作されたとき、次のステップa3
では、処理回路44から画像形成信号を、ライン47を
介して複写機兼用プリンタ43に送信する。画像形成信
号は、画像形成指示スイッチ61が操作されることによ
って発生される画像形成指令信号と、印字すべき記録紙
Pの寸法形状であるサイズを指示するサイズを表すサイ
ズ信号と、その記録紙Pに画像形成すべき画像データを
表す画像データ信号とを含む。
【0029】ステップa4では、ホストコンピュータ4
2の操作者に、表示手段6によって、記録紙を手差し給
紙して挿入すべきことを表示し、たとえば「記録紙を供
給して下さい。」などの文字を表示する。
【0030】ステップa5では、操作者が、入力手段4
5に備えられている画像形成キャンセルスイッチ62を
操作したかどうかが判断される。画像形成キャンセルス
イッチ62が操作されているとき、ステップa10で
は、画像形成キャンセル信号を、ライン7を介して複写
機兼用プリンタ43の処理回路48に送信する。画像形
成キャンセルスイッチ62が操作されていなければ、次
のステップa6に移り、複写機兼用プリンタ43の処理
回路48からライン7を介して応答信号を受信したかど
うかを判断する。この応答信号は、記録紙検出手段を構
成するスイッチ27によって手差し給紙された記録紙の
有無を表す記録紙検出信号と、サイズ検出手段63によ
って検出された手差し給紙手段4における手差し給紙さ
れた記録紙Pのサイズを表すサイズ検出信号とを含む。
処理回路44は、このような応答信号を受信し、画像形
成信号を含まれるサイズ指令信号が表す記録紙Pのサイ
ズと、サイズ検出手段63によって検出されたサイズ検
出信号が表す検出サイズとが一致して、記録紙Pが手差
し給紙手段4から給紙されたとき、次のステップa7に
おいて、複写機兼用プリンタ43において印字すべき記
録紙が給紙されたことを表す表示を行い、たとえば「記
録紙が給紙されました。」などの文字の表示を行う。ス
テップa8では、画像形成信号が再び、複写機兼用プリ
ンタ43に送信される。前述のステップa3では、画像
形成信号の代りに、画像形成指令信号とサイズ指令信号
とのみが送信されてもよい。ステップa8では、画像形
成信号が送信される代りに、画像データ信号のみが送信
されてもよい。こうしてステップa9では、一連の動作
を終了する。
【0031】図4は、複写機兼用プリンタ43に備えら
れる処理回路8の動作を説明するためのフローチャート
である。ステップb1からステップb2に移り、処理回
路8では、ホストコンピュータ42から、前述の図3に
おけるステップa3で送信された画像形成信号を受信し
たかどうかが判断される。画像形成信号が受信されたと
き、その画像形成信号は、メモリ13に一旦、ストアさ
れる。画像形成信号が受信されていないとき、ステップ
b3に移り、手差し給紙手段4から記録紙Pが手差し給
紙され、記録紙検出手段である検出スイッチ27によっ
て手差し記録紙が給紙されたかどうかが判断される。ス
イッチ27によって手差し給紙された記録紙が検出され
ると、処理回路48は、画像形成手段51のレジストロ
ーラ28を動作させ、記録紙の搬送方向下流側の端部を
挟持して待機状態となる。
【0032】ステップb4においてプリントボタン54
が操作者によって操作されると、手差し給紙された記録
紙Pは、レジストローラ28から画像形成手段の経路を
搬送され、ステップb5において複写動作が行われる。
複写動作時において、原稿55の原稿像は、読取り手段
49に読取られてスキャナ走査部によってデジタル化さ
れた画像データが、感光体19の軸線に平行に走査さ
れ、現像装置20によってトナー像に顕像化され、その
トナー像は転写チャージャ21によって記録紙に転写さ
れ、熱定着装置57でトナー像が溶融されて記録紙に固
定され定着される。さらに定着後の記録紙は、排紙ロー
ラ33から排紙部59に導かれて、画像形成手段51か
ら排出される。ステップb6では、複写動作の終了後、
待機動作となる。この待機動作中、加熱定着装置57の
加熱ローラである上定着ローラ29に備えられている前
記ヒータ58の電力を低下し、省エネルギ化を図る。
【0033】ステップb3において手差し給紙手段4に
記録紙が手差し給紙されていないことが、スイッチ27
によって検出されたとき、ステップb7では、記録紙供
給手段25から、給紙ローラ26の働きによって積層さ
れた記録紙Pのうちの1枚だけを、レジストローラ28
に供給し、複写動作をステップb5において行う。
【0034】ステップb2において複写機兼用プリンタ
43の処理回路8がホストコンピュータ42から、画像
形成信号を受信したとき、ステップb8では、図5に示
される動作を実行する。
【0035】図5は、複写機兼用プリンタ43の処理回
路48における図4のステップb8の具体的な動作を説
明するためのフローチャートである。ステップs1にお
いて、ホストコンピュータ42の処理回路44から画像
形成信号が受信されると、次のステップs2において、
差差し給紙手段4から記録紙が給紙されるべきであるこ
とを判断し、スイッチ27によって手差し給紙手段4か
ら記録紙が供給されたかどうかの判断を行う。
【0036】ステップs2において、手差し給紙手段4
に記録紙が給紙されておらず、スイッチ27が手差し給
紙された記録紙を検出していないとき、ステップs6に
移る。このステップs6では、処理回路48はライン4
7を介してホストコンピュータ42の処理回路44に、
手差し給紙手段4に、手差し給紙されるべき記録紙が供
給されていないことを表す記録紙無し信号を、応答信号
に含ませてホストコンピュータ42の処理回路44に与
える。この記録紙無し信号は、図3のステップs6に関
連して述べた応答信号の記録紙検出信号に含まれる。ス
テップs7では、ホストコンピュータ42の処理回路4
4は、図3のステップa7に関連して述べたように、表
示手段46に、記録紙が手差し給紙されていないことを
表示し、「記録紙を手差し給紙して下さい。」などの表
示を行い、操作者に対して記録紙を手差し給紙手段4か
ら手差しして補給することを促す。
【0037】ステップs8は、操作者が、手差し給紙手
段4から、単一枚の記録紙Pを供給する。これによって
ステップs9では、スイッチ27によって記録紙が手差
し給紙されたことを検出し、処理回路8は、ホストコン
ピュータ42の処理回路44に、図3のステップa6に
関連して述べた応答信号に、記録紙が手差し給紙された
ことを表す記録紙検出信号を含めて、送信し、告知す
る。ステップa8では、ホストコンピュータ42の処理
回路44は、図3のステップa8において、画像形成信
号が再送され、画像形成すべき画像データが、処理回路
44から処理回路48に送信される。ステップs10a
では、ホストコンピュータ42における画像形成キャン
セルスイッチ62が操作されて画像形成キャンセル信号
が受信されたかどうかが判断される。画像形成キャンセ
ル信号が受信されたときには、ステップs3bにおい
て、次の図6の動作が行われ、画像形成キャンセル信号
を受信していなければ、ステップs2に移る。
【0038】ステップs2において手差し給紙手段4か
ら記録紙が給紙されたことが判断されると、手差し給紙
手段4から記録紙は、給紙用ピックアップローラおよび
給紙ローラによって、レジストローラ28まで、次のス
テップs3において搬送され、レジストローラ28によ
って、手差し給紙された記録紙が挟持される。ステップ
s3aでは、ホストコンピュータ42の処理回路44か
ら画像形成キャンセル信号が与えられたかどうかが判断
され、そのような画像形成キャンセル信号が与えられて
いないとき、ステップs4では、画像形成手段51にお
ける画像データの先端と記録紙の先端とのタイミングを
合わせるように、先端調整を行い、その後、記録紙は画
像形成されて搬送され、定着装置57によって熱定着さ
れた記録紙は排紙ローラ33によって排紙部59に排出
される。ステップs5では、次の画像形成すべきホスト
コンピュータ42からの画像形成信号があるかどうかが
判断され、次の画像形成信号を受信していれば、ステッ
プs1に戻る。次の画像形成信号を受信していなけれ
ば、ステップs5からステップs5aに移り、画像形成
手段51は待機動作となり、前述のように熱定着装置5
7における電気ヒータ58の電力が、画像形成時および
複写動作時に比べて、低くされる。
【0039】図6は、複写機兼用プリンタ43の処理回
路48によって前述の図5のステップs3bで実行され
る動作を具体的に示すフローチャートである。手差し給
紙手段4から単位枚の記録紙が手差し給紙されて、レジ
ストローラ28で挟持され、この挟持状態から、画像先
端と記録紙先端のタイミングを合わせて画像形成動作の
ための記録紙の搬送が行われるまでの期間に、操作者
が、画像形成キャンセルスイッチ62を操作し、画像形
成要求が解除されたとき、図6の動作が行われる。前述
の先行技術では、レジストローラ28によって記録紙が
先端が挟持されている状態で、画像形成の中止を行った
とき、紙詰り動作を行ってそのことを表示し、または画
像形成要求が解除されることによって操作者が、レジス
トローラによって挟持されている記録紙を手差し給紙手
段から引出し、またプリンタの機体の外装部であるたと
えばドアなどを開いて記録紙を取出したりしており、こ
のような先行技術では、記録紙が汚損し、または損傷
し、再使用ができなくなるおそれがあり、また紙詰りな
どによって機体のドアなどの開閉を行うことによって熱
定着装置に電力が供給されず、ドアなどを再び閉じるこ
とによって一時的にウォームアップサイクルに入り、し
たがって再び画像形成動作を再開するまでに比較的長い
時間を必要とするという問題がある。本発明では、この
ような問題を解決する。
【0040】図6のステップs11において、ホストコ
ンピュータ42の処理回路44から画像形成キャンセル
信号がライン7を介して複写機兼用プリンタ43の処理
回路8に与えられると、次のステップs12では、設定
回路52で設定されてメモリ13にストアされた設定内
容を読出し、手差し給紙手段4に挿入された記録紙を即
時に排出するかどうかを、ホストコンピュータ42の処
理回路44に問い合わせる。処理回路44によって、手
差し給紙された記録紙を即時に排出すべきとき、ステッ
プs13に移り、レジストローラ28を含む搬送手段を
動作させ、また熱定着装置57のローラ29,30およ
び排紙ローラ33を回転駆動し、こうして手差し給紙手
段4から手差し給紙された単一枚の記録紙を、そのま
ま、排紙部59に、画像形成手段の経路を経て排出す
る。このとき感光体19、現像装置20などの画像情報
の印字に関する駆動体および熱定着装置57の電気ヒー
タ58などは休止されており、画像形成動作は行われな
い。
【0041】このように画像形成キャンセル信号の受信
後、手差し給紙された記録紙を即時排出することによっ
て、複写機兼用プリンタ43に電源解除された停止時間
が存在せず、次の画像形成動作を円滑に立上げることが
でき、また使用者が手差し給紙した記録紙を取忘れるこ
とを防止することができる。
【0042】ステップs12において、手差し給紙手段
4から挿入された記録紙を即時に排出しないことが判断
されたとき、次のステップs14に移り、予め定める時
間W1の経過後に、記録紙を排出するかどうかが判断さ
れる。処理回路44によって、画像形成キャンセル信号
の受信後から予め定める時間W1経過した時点で、記録
紙を排出するものと指令されているとき、ステップs1
5ではタイマ66を動作させ、時間W1の刻時動作を行
う。この時間W1の経過後に、ステップs13におい
て、手差し給紙された記録紙を搬送して搬送部59に排
出する。この時間W1では、定着装置57の電気ヒータ
58が、画像形成動作時に比べて低電力で駆動されて待
機動作状態となり、この時間W1経過後にも待機状態と
なり、こうして熱ローラである定着ローラ29の表面温
度が徐々に低下してゆく。したがって記録紙が熱定着装
置27を通過するとき、その高温度によって損傷するこ
とがなく、記録紙を変化がないまま、再使用することが
できる。
【0043】ステップs14,s15に関連して上述し
たように、画像形成キャンセル信号の受信後、予め定め
る時間W1経過した時点で、手差し給紙した記録紙を排
出することによって、記録紙の取出し忘れを防止するこ
とができ、また画像形成動作中における熱定着装置57
の省エネルギモード動作とすることができ、これによっ
て記録紙が熱定着装置57を通過するときにおける変形
を最小限に抑制することができる。
【0044】タイマ66は、複写機兼用プリンタ43が
本来持っているタイマ機能を兼用することができ、たと
えばこのタイマは、倍率設定、印字枚数設定などがイニ
シャライズされて複写機兼用プリンタ43の初期設定が
行われ、または省エネルギモードに入るように設定され
ている時間をそのまま用いることができ、さらにこの初
期設定時に、複写機兼用プリンタ43内に存在する全て
の記録紙を排出する動作を達成するように構成されてい
る場合、そのような動作を、ステップs15からステッ
プs13に移って達成するようにしてもよい。
【0045】上述のステップs12,S14において、
画像形成キャンセル信号の受信時に、手差し給紙された
記録紙を、即時排出せず、またはタイマ66による限時
時間W1の経過後に排出を行わないとき、ステップs1
6では、次の画像形成信号を受信して画像形成動作を行
うまで、手差し給紙された記録紙を、レジストローラ2
8で挟持したまま、待機動作とする。ステップs17で
は、次回の画像形成動作のための画像形成信号を受信し
たとき、サイズ信号が表す記録紙のサイズと、サイズ検
出手段63によって検出された手差し給紙されている記
録紙のサイズとを比較し、一致しているかどうかを判断
する。一致していれば、ステップs18において、次回
画像形成動作を引続き行う。一致していなければ、ステ
ップs17からステップs13に移り、画像形成手段を
休止した状態で、その経路を辿って記録紙を排紙部59
に排出する。
【0046】さらにステップs16〜s18において、
次の画像形成動作のために、手差し給紙された記録紙を
そのままにしておく動作を行う場合、前回の使用すべき
記録紙のサイズと、次回の使用すべき記録紙のサイズと
が同一であれば、記録紙を取代えて再挿入する必要がな
くなり、操作性が良好であるとともに、記録紙の取忘れ
を防止することができる。
【0047】本発明は、複写機兼用プリンタ43に関連
して実施されるだけでなく、複写機の機能を備えていな
いプリンタに関連してもまた本発明を実施することがで
きる。
【0048】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、手差し給紙
手段から給紙された記録紙は、画像形成キャンセル信号
が制御手段に与えられることによって、画像形成手段を
給紙したままで、その経路を搬送手段によって搬送して
画像形成手段から外部に排出し記録紙を取出す操作性が
良好であり、機体のドアなどを開閉する操作が不要であ
り、画像形成装置の電源を遮断する必要がなく、効率の
よい次の画像形成動作を行わせることができ、また手差
し給紙手段から記録紙を操作者が引出さなくてもよいの
で、記録紙が損傷することはない。こうして汚損、損傷
しない記録紙を、画像形成手段から排出した後、再使用
することができる。
【0049】請求項2の本発明によれば、手差し給紙手
段に操作者が単一枚の記録紙を供給することによって、
その手差し給紙された記録紙は、搬送手段の一部を構成
する一対のレジストローラによって挟持される状態とさ
れ、これによって次の画像形成のための記録紙上への画
像形成のタイミングと、記録紙の搬送のタイミングとを
正確に同期させることができ、このようなレジストロー
ラに記録紙が挟持された状態で、画像形成キャンセル信
号が受信されると、画像形成手段を給紙したままで、記
録紙を画像形成手段の経路に上述のように搬送して外部
に排出するので、コーナー操作性で、記録紙を損傷する
ことなく、取出して、再使用することができるようにな
る。
【0050】請求項3の本発明によれば、レジストロー
ラによって手差し給紙された記録紙を挟持した状態で、
画像形成キャンセル信号が受信されると、その記録紙を
直ちに搬送手段によって搬送して排出する動作を開始す
る代りに、タイマで計測した予め定める時間W1経過
後、レジストローラを含む搬送手段を動作させて記録紙
を画像形成手段の経路から外部に排出し、画像形成手段
の熱定着装置は、画像形成キャンセル信号の受信後、電
気ヒータを低電力で駆動しており、したがって熱定着装
置における熱ローラなどのトナー溶融のための加熱温度
が低下している。これによって画像形成手段の休止中に
経路を搬送するとき、記録紙の損傷を抑制することがで
き、記録紙の再使用が良好な状態で、可能になる。
【0051】この熱定着装置を含む画像形成手段は、手
差し給紙される記録紙に画像形成すべき画像形成信号が
与えられた後、待機状態から、画像形成可能な状態とさ
れる。この画像形成可能な状態では、熱定着装置の熱ロ
ーラなどを加熱する電気ヒータは、待機状態よりも大き
い電力で駆動され、加熱定着に適した温度に保たれる。
【0052】請求項4の本発明によれば、手差し給紙さ
れた記録紙がレジストローラによって挟持された状態
で、画像形成キャンセル信号が受信されると、直ちにま
たは前述の予め定める時間W1経過後、記録紙を画像形
成手段から外部に排出するのではなく、次の手差し給紙
による記録紙に画像形成すべき時点まで待機し、その次
回の画像形成されるべき手差し給紙される記録紙のサイ
ズを表すサイズ指示信号が表すサイズと、手差し給紙手
段に実際に手差し給紙された記録紙のサイズ検出手段に
よって検出されたサイズとが、一致したとき、画像形成
キャンセル信号が与えられない限り、画像形成動作を行
わせる。指示されたサイズと検出サイズとが一致しない
とき、画像形成手段を給紙したままで、その不一致の手
差し給紙された記録紙を、画像形成手段を休止したまま
で外部に排出する。したがって手差し給紙操作が容易で
あり、操作性が向上される。
【0053】請求項5の本発明によれば、パーソナルコ
ンピュータまたはホストコンピュータなどの処理手段と
複写機兼用プリンタとが備えられ、処理手段からの画像
データを、複写機兼用プリンタの手差し給紙手段から手
差し給紙される記録紙に、画像形成して印字することが
でき、また記録紙カセットなどの記録紙供給手段と手差
し給紙手段とからの各記録紙に、複写動作によって画像
を形成することができ、特に処理手段から画像形成指令
信号が与えられた後、手差し給紙手段に記録紙を操作者
が給紙し、この記録紙が記録紙検出手段によって検出さ
れることによって、処理手段からの画像データ信号が表
す画像データが、手差し給紙された記録紙に画像形成さ
れ、また画像形成指令信号が複写機兼用プリンタの制御
手段に与えられた後、手差し給紙手段に記録紙を操作者
が給紙する。これによって搬送手段が手差し給紙された
記録紙をレジストローラで挟持した状態で、画像形成キ
ャンセル信号が与えられると、画像形成手段を休止した
状態で、その経路に搬送手段によって記録紙を搬送して
画像形成手段から外部に排出するので、記録紙を汚損、
損傷することなく外部に容易に排出することができ、操
作性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】複写機兼用プリンタ43の全体の構成を示す簡
略化した断面図である。
【図3】図1および図2に示される実施の形態における
ホストコンピュータ2に備えられる処理回路44の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図4】複写機兼用プリンタ43に備えられる処理回路
8の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】複写機兼用プリンタ43の処理回路8における
図4のステップb8の具体的な動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図6】複写機兼用プリンタ43の処理回路8によって
前述の図5のステップs3bで実行される動作を具体的
に示すフローチャートである。
【符号の説明】
4 手差し給紙手段 19 感光体 20 現像装置 21 転写チャージャ 25 記録紙供給手段 29 上定着ローラ 30 下定着ローラ 42 ホストコンピュータ 43 複写機兼用プリンタ 44,48 処理回路 46 表示手段 49 読取り手段 51 画像形成手段 52 設定回路 57 熱定着装置 58 電気ヒータ 59 排紙部 61 画像形成指示スイッチ 62 画像形成キャンセルスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA38 DC03 DC10 DC18 EA15 ED16 ED25 EE02 EF16 EK03 EK10 FA05 FA08 FA15 FA27 FC04 GB04 2H072 AA23 AB07 AB22 BA06 3F048 AA05 AB01 BA08 BB03 DA08 EA12 EA15 EB39 9A001 BB06 HH18 HZ23 KK16 KK42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成手段の経路に、手差し給紙手段
    から搬送手段によって記録紙を搬送して、記録紙上に画
    像形成する画像形成装置の記録紙処理装置において、 画像形成動作を解除する画像形成キャンセル信号を発生
    する手段と、 画像形成キャンセル信号に応答し、画像形成手段を休止
    し、搬送手段を動作させて記録紙を画像形成手段の経路
    から排出する制御手段とを含むことを特徴とする画像形
    成装置の記録紙処理装置。
  2. 【請求項2】 手差し給紙手段には、手差し給紙された
    記録紙を検出する記録紙検出手段が設けられ、 搬送手段は、 一対のレジストローラを有し、 制御手段は、 記録紙検出手段の出力に応答し、手差し給紙された記録
    紙を、一対のレジストローラによって挟持させ、 画像形成キャンセル信号を受信しないとき、レジストロ
    ーラを、画像形成手段による記録紙上への画像形成と、
    記録紙の搬送とのタイミングをとるように駆動し、搬送
    手段によって搬送される記録紙上に、画像形成手段によ
    る画像形成を行い、 画像形成キャンセル信号を受信したとき、画像形成手段
    を休止したままで、レジストローラを含む搬送手段によ
    って記録紙を搬送することを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置の記録紙処理装置。
  3. 【請求項3】 画像形成手段は、感光体上に形成された
    画像データの静電潜像を、トナーによって顕像化してト
    ナー像を得、このトナー像を記録紙上に転写し、電気ヒ
    ータを備える熱定着装置によって記録紙上のトナー像を
    熱溶融して熱定着し、 制御手段は、 画像形成手段によって画像形成動作を行わないとき、熱
    定着装置の電気ヒータに画像形成動作時よりも小さい電
    力を供給して待機動作を行い、 画像形成キャンセル信号を受信した時点から、待機動作
    を行い、 制御手段はまた、タイマを備え、 画像形成キャンセル信号を受信した時点から、予め定め
    る時間W1だけ経過した時点で、記録紙を搬送手段によ
    って搬送することを特徴とする請求項2記載の画像形成
    装置の記録紙処理装置。
  4. 【請求項4】 手差し給紙された記録紙のサイズを検出
    するサイズ検出手段が設けられ、 制御手段は、 サイズ検出手段からのサイズ検出信号と、手差し給紙さ
    れる記録紙のサイズを表す外部からのサイズ指示信号と
    に応答し、 画像形成キャンセル信号を受信し、次に画像形成すべき
    記録紙のサイズ指示信号のサイズと、サイズ検出信号に
    よって検出された検出サイズとが一致したとき画像形成
    動作を行い、 一致しないとき、画像形成信号を休止したままで、搬送
    手段によって記録紙を搬送することを特徴とする請求項
    2記載の画像形成装置の記録紙処理装置。
  5. 【請求項5】 (a)処理手段であって、 画像形成指令信号と、画像形成キャンセル信号とを送信
    し、さらに、 記録紙無し信号を受信した後、記録紙検出信号を受信し
    たとき、単一枚の記録紙上に画像形成されるべき画像を
    表す画像データ信号を送信する処理手段と、 (b)複写機兼用プリンタであって、 (b1)原稿の原稿像を表す画像データ信号を導出する
    光学手段と、 (b2)光学手段および処理手段からの画像データ信号
    に応答し、画像データが表す画像を、予め定める経路に
    搬送される記録紙上に、形成する画像形成手段と、 (b3)複数の記録紙を積層して貯留し、1枚ずつ供給
    する記録紙供給手段と、 (b4)単一枚の記録紙を手差し給紙する手差し給紙手
    段と、 (b5)搬送手段であって、 記録紙供給手段または手差し給紙手段からの記録紙を挟
    持する一対のレジストローラを有し、 レジストローラを、画像形成手段による記録紙上への画
    像形成と、記録紙の搬送とのタイミングをとるように駆
    動し、 レジストローラからの記録紙を、画像形成手段の前記経
    路に搬送する搬送手段と、 (b6)レジストローラの上流側に配置され、記録紙を
    検出する記録紙検出手段と、 (b7)手動操作され、複写指令信号を出力するプリン
    トボタンと、 (b8)制御手段であって、 記録紙検出手段の出力と、複写指令信号と、画像形成指
    令信号と、画像形成キャンセル信号とに応答し、 (b8−1)記録紙検出手段が記録紙を検出したとき、
    レジストローラを駆動してレジストローラによって記録
    紙を挟持した状態とし、 (b8−2)複写指令信号が与えられたとき、 記録紙検出手段によって記録紙が検出されていなけれ
    ば、記録紙供給手段からの記録紙に、または記録紙が検
    出されていれば、手差し給紙手段からの記録紙に、 光学手段と画像形成手段と搬送手段との動作によって、 複写を行い、 (b8−3)画像形成指令信号を受信したとき、記録紙
    検出手段によって記録紙が検出されていない状態であれ
    ば、記録紙無し信号を送信し、 記録紙無し信号の送信後、記録紙検出手段によって記録
    紙が検出され、かつ処理手段からの画像データ信号を受
    信したとき、手差し給紙手段からの記録紙に、画像形成
    手段と搬送手段との動作によって画像形成を行い、 記録紙無し信号の送信後、記録紙検出手段によって記録
    紙が検出され、かつ画像形成キャンセル信号を受信した
    とき、画像形成手段を動作させずに、搬送手段を動作さ
    せて記録紙を画像形成手段の前記経路から排出する制御
    手段とを含む複写機兼用プリンタとを含むことを特徴と
    する情報処理装置。
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