JP3704337B2 - 画像形成装置のシート搬送装置 - Google Patents

画像形成装置のシート搬送装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置等に用いられるシートの搬送装置において、シートが搬送経路に詰まった(ジャムした)時に、そのジャムシートの除去を容易に行うようにした画像形成装置のシート搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置、例えば電子写真方式を利用した画像形成装置においては、記録媒体である感光体上にトナー像を形成し、これを普通紙等のシート上に転写し、このシート上のトナー像を永久像としてシート上に保持させるために、例えば加熱定着装置を通過させることでトナーを定着したのち、装置本体外へと排出するようにしている。
【0003】
このような画像形成装置によれば、所望の画像をシート上に形成するために、シートを画像形成位置へと搬送する必要がある。
【0004】
例えば、シートは、給紙カセット又はトレイ等に多数収容されており、該カセット又はトレイより、1枚ずつ画像形成部へ、特に感光体に形成されたトナー像を転写する転写位置に通じる搬送経路へと、送り出すようにしたシートの搬送装置が設けられている。
【0005】
上記シート搬送装置によれば、シートを目的の位置へと送り込む必要があるものの、シートの状態に応じてシートの搬送経路に引っ掛かる等して詰まる(ジャムする)ことがある。
【0006】
このようなジャムしたシートを除去するために、上記シート搬送装置を構成し、シートを目的の位置へと案内するためのシート搬送経路を、開放できるように構成している。
【0007】
そのため、シート搬送経路が開放されることで、ジャムシートの除去を容易に行うようにしている。
【0008】
例えば、特開平7−215531号公報に記載の装置は、画像形成装置の一壁面(外装カバー)を開放可能に設け、その開放に応じてシートの搬送経路の一部を合わせて開放させるようにし、ジャムシートを除去しやすいようにしている。
【0009】
この例を図4において説明すれば、画像形成装置(1)本体に対して画像形成装置の外装である一側部(36)が支点(37)を中心に回動可能に設けられており、該一側部(36)に設けられているシートの搬送経路(35)を形成する一方のガイド板(46)を合わせて開放させるようにしている。
【0010】
これによりシート搬送経路(35)が開放されるため、その位置にジャムしたシートを除去しやすくなる。
【0011】
これに対して、ジャムしたシートの除去をより簡単にするために、特開平7−157141号公報に記載されているものにおいては、定着部分でシートジャムが発生すれば、定着ローラ等の駆動を止め、上流側のシート搬送手段、この例では感光体及び転写ローラを一定時間、ジャムシートをシート搬送方向に送るために回転させる。
【0012】
この一定時間後に駆動停止し、ジャムメッセージを行うようにしている。
【0013】
これにより、定着装置の上流側でシートの撓みを形成することでシートの除去を容易に行うようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の画像形成装置に備えられるシートの搬送装置において、ジャムしたシートの除去を簡単に行うように工夫されている。
【0015】
特に、図4において説明したように、外装ガバー(36)を開放すると同時に、シート搬送経路(35)の一部が開放されるため、開放したスペースにジャムしたシートが露出することから、その処理が容易になる。
【0016】
しかし、搬送されているシートに撓み等が生じていることは限らず、シートがシート搬送経路を形成するもう一方のガイド板に密着していたり、上流及び下流側でシートが保持され張架された状態である場合には、そのジャムシートの除去が非常に面倒にもなる。
【0017】
また、シートを除去するために、ユーザの指又は除去のための用具を利用して除去することで、無理にシートを剥離したり、引っ張ったりすることで、感光体等を傷付ける危険性が生じる。
【0018】
そのため、特開平7−157141号公報に記載のように、シートジャムを検出した時点でジャムメッセージを行うことなく、一定時間搬送手段を駆動し、ジャムシートに撓みを形成するようにすればよい。
【0019】
しかし、この場合には、当然シートジャムした時点からジャムメッセージをユーザに報知させるまでの時間が遅れる。
【0020】
もし、ジャムメッセージを先に報知するようにしておけば、ユーザがシート搬送経路を開放した時に、搬送手段が駆動されていることが考えられ、非常に危険である。
【0021】
よって、ジャムメッセージを搬送手段の駆動が完全に停止した後に、ユーザに報知させる必要があり、ジャム処理が遅れることにもなる。
【0022】
また、シートジャムが下流側で発生していれば、上流側の搬送手段を駆動しており、シートに撓みを形成できる。
【0023】
しかし、上流側でシートジャムした場合、下流側の搬送手段を逆方向に駆動させる必要が生じるため、搬送手段を逆回転させるための機構、及び制御が必要となり、その結果、構造が複雑となり、かつ制御が面倒になる。
【0024】
さらに、下流側でのシートジャムが生じ、上流側の搬送手段を一定時間駆動させても、シートの撓みを確実に生じさせることは、必ずしも期待できない。
【0025】
つまり、シートジャムの原因により、上流側を一定時間駆動してもシートの搬送を行えない場合も考えられる。
【0026】
しかも、上流側の搬送手段を駆動することで、ジャムしたシートを破損させたり、破損した一部のシートが搬送経路中に除去できずに停滞することも考えられ、これにより新たなジャムの発生要因が生じる。
【0027】
本発明は、上述した従来の問題点に鑑み、画像形成装置内でのシート搬送経路中でジャムしたシートを容易に、かつ確実に除去できるように構成してなるシート搬送装置を提供することを目的としている。
【0028】
また、本発明の目的は、ジャムしたシートの除去を容易にするために、ジャムシートを積極的に撓ませるようにした、シート搬送装置を提供することにある。
【0029】
さらに、本発明の他の目的は、ジャムした時に搬送手段等を、駆動制御することなく、シート搬送経路の開放動作に関連させてシートの撓みを形成できるようにしてなるシート搬送装置を提供するものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明の上述した目的を達成するために、本発明は、シートを画像形成位置へと搬送し、画像形成後に画像形成装置外部へと排出するシート搬送装置であって、
シートの搬送経路を開放可能に設けて、ジャムシートの除去を容易にしてなる画像形成装置のシート搬送装置において、
画像形成装置外装側に設けられた第1ガイド板を、上記搬送経路の開放動作に連動させて開放されるようにし、
また、画像形成装置本体側に設けた第2ガイド板を、画像形成装置本体側に、回動可能に設け、上記開放動作に連動させて回動させるようにし、
更に、回動付勢され、上記第2ガイド板のシート案内面より突出可能である補助レバーを設け、
上記補助レバーを、上記開放動作に関連させて、第2ガイド板の回動と同時に、第2ガイド板のシート案内面より突出させるようにしたことを特徴とする画像形成装置のシート搬送装置である。
【0031】
上記構成によれば、補助レバーが第2ガイド板から突出することで、単に第2ガイド板でシートを押しやった場合に比べ、より大きな撓みを形成することができ、この撓み部分を持つことで、シートを容易かつ確実に除去処理することができる。
【0032】
即ち、上記構成においては、シートはシート搬送経路を案内され、目的の位置へと送り込まれるが、この途中でシートの搬送不良、つまりジャムが発生すれば、シートが上記シート搬送経路に滞留する。
【0033】
このシートを除去するために、画像形成装置の一部の外装を開放させることで、同時にシート搬送経路を形成する一方の第1ガイド板が開放され、シート搬送経路が、外部に露出した状態で開放される。
【0034】
そして、この開放動作に関連して、回動付勢されているもう一方の第2ガイド板が、同時に回動される。
【0035】
そのため、シート搬送経路に滞留されているシートは、第2ガイド板にて開放方向へと押しやられる。
【0036】
この結果、シートがガイド板等に摩擦帯電等にて密着されていても、一部に湾曲形状の撓みが形成され、この撓み部分を持ってシートを容易に除去処理できる。
【0037】
よって、画像形成位置の感光体等を傷付ける要因がなくなり、ジャムシートを除去できる。
【0038】
そして更に、第2ガイド板の回動に加えて、上記開放動作に関連して、補助レバーが回動規制を解かれた状態となり、第2ガイド板のシート案内面より突出するように回動される。
【0039】
また、第2ガイド板とは異なる箇所に、補助レバーの回動力を作用させることができる。
【0040】
そのため、単に第2ガイド板だけでシートを押しやった場合に比べ、より大きな撓みを形成することができ、シートの除去作業をさらに容易に、かつ確実に行えるようになる。
【0041】
なお、この場合、上記第2ガイド板及び補助レバーに、付勢部材を設けるようにしておくことで、ガイド板に密着するようなシートを開放方向へと押しやる作用を、強制的に作用させることができる。
【0042】
そのため、シートの撓みを形成する効果を助長でき、また、垂直方向にシート搬送方向が形成されている場合、自重で回動付勢されるようになっているものと比べれば、強制的に回動付勢させる構成とすることで、上述した作用がさらに助長されることになる。
【0043】
また、上記第2ガイド板は、自重により、回動させるようにしても良い。
【0044】
また、本発明は、上記第2ガイド板が、上記補助レバーに対応した位置に、シート搬送方向に沿った開口部を有し、
上記補助レバーは、第2ガイド板の開口の下部縁に当接することで、回動規制されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置のシート搬送装置である。
【0045】
上記構成によれば、補助レバーが第2ガイド板の案内面より大きく突出することができるため、ガイド板に密着するようなシートを開放方向へと押しやる作用を、大きく作用させることができる。
【0046】
また、第2ガイド板とシートとの摩擦に起因する密着性を、低減することができるため、シートの除去作業が確実かつ容易に行うことができ、さらに、シートの搬送性を向上させることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下に本発明による実施形態について、図面に従って詳細に説明する。
【0048】
図1は、本発明によるシート搬送装置を構成するシート搬送経路の一部を詳細に示した構成図であり、図2は本発明にかかるシート搬送装置によるジャムシートの除去状態を説明するための図である。
【0049】
また、図3は、上述した図1に示すようなシート搬送装置を備える画像形成装置の全体の構造を示す構成図である。
【0050】
なお、これらの図には、本発明の特徴である補助レバーについては、説明の簡略化のため、省略してある。
【0051】
まず図3において、本発明にかかる画像形成装置について説明しておく。
【0052】
この画像形成装置1は、レーザプリンタ部を備えたデジタル複写機であるが、本発明はデジタル複写機におけるシート搬送装置のみに限定されるものではなく、一般的にシートを必要な位置へと送り込むためのシート搬送装置全てに適用することができる。
【0053】
また、画像形成装置としては、通常の電子写真方式による電子写真プリンタに限らず、インク噴射により画像形成を行うインクジェットプリンタ、熱転写等により画像を形成するサーマルプリンタ等があり、さらにこれらのプリンタを備えるファクシミリ装置等がある。
【0054】
これらの装置においてシートを目的の位置へと送り込むためのシート搬送装置は、以下に示す本発明のシート搬送装置をそのまま適用できる。
【0055】
図3に示す画像形成装置1本体は、図に示すように矢印方向に回転し、表面に光導電層が形成された記録媒体であるドラム形状の感光体2に対し、その回転方向に沿って表面を均一に帯電する帯電器3、帯電後の表面を画像露光する露光部4、露光により形成された静電潜像を現像する現像器5、現像後のトナー像をシートに転写する転写器6、転写後の残留トナーを除去するクリーニング装置7が対向して配置されている。
【0056】
上記感光体2表面に画像露光するための露光部4は、レーザ照射装置8にて、レーザビーム9を感光体2表面に照射する。
【0057】
レーザ照射装置8は、半導体レーザを、入力される画像データに応じてON−OFF駆動し、レーザビーム9を、感光体2の回転軸方向に、偏光器であるポリゴンミラー10、他のミラー及びレンズ等を介して走査するようになっている。
【0058】
これにより、帯電器3にて均一帯電された感光体2表面に、レーザビーム9が照射され、画像に応じた静電潜像が形成されることになる。
【0059】
上記感光体2に形成された静電潜像は、現像器5にてトナーにて顕像化され、顕像化されたトナー画像は、本発明にかかるシートの搬送系を介して給送されてくるシートに、転写器(又は転写ローラ)6の作用により転写される。
【0060】
また、上記感光体2への画像データに応じたレーザビーム9による光像を照射するために、画像形成装置1本体の上部には、原稿の画像を光学的に読取るスキャナ11が設けられている。
【0061】
上記スキャナ11は周知の構造を有しており、原稿の画像面を下にして載置するための透明プラテン12、該透明プラテン12に載置された原稿を上部から押圧する原稿カバー13、透明プラテン12の下部より原稿の画像面を照射するために露光ランプ14、原稿からの反射光を所望の位置へと反射する第1反射ミラー15、該第1反射ミラー15からの反射光を結像レンズ側へと反射する一対の第2及び第3反射ミラー16,17、反射光による光の像を電気信号に変換する読取素子であるCCDの受光面に結像する結像レンズ18、及び読取素子のCCD19とから構成されている。
【0062】
上記第1反射ミラー15及び露光ランプ14は、同一の走査手段に設けられており、透明プラテン12に対して矢印方向に走行駆動される。
【0063】
この走査手段に対して、上記第2及び第3反射ミラー16,17を支持した第2走査手段は、上記走査手段による走行速度の1/2の速度で走行駆動され、これにより、原稿の画像が順次CCD19の受光面に順次結像されていく。
【0064】
従って、CCD19からは、原稿の画像に応じた電気信号が、順次画像データとして出力される。
【0065】
上記画像データは、画像形成装置1全体を制御する制御回路基板20の一部に設けられた画像処理回路へと送られ、先に説明した画像形成装置1におけるレーザビーム9にて、感光体2表面を光照射して対応した画像を得るための、データとして処理される。
【0066】
この処理後のデータが、最終的に画像データとして、上記レーザ照射装置8に送られる。
【0067】
上述した説明は、画像形成装置1がデジタル複写機として機能する場合であるが、プリンタとして機能することもできる。
【0068】
つまり、画像形成装置1が、通信回線を介して他の画像入力装置(ファクシミリ装置、パーソナルコンピュータ、スキャナ等)からの画像データを受信し、これを上述したように、画像形成装置1側で画像形成できる画像データとして処理し、上記レーザ照射装置8に送ることで、所望の画像を任意に得ることができる。
【0069】
次に上述した画像形成装置1において、感光体2表面に形成された画像、つまりトナー画像をシートPに転写し、最終的に画像形成装置1の外部へと出力するためのシートの搬送系について説明する。
【0070】
シート搬送系は、上述したように、シートを1枚ずつ転写器6と対向する転写位置へと送り込み、転写後には、シートを感光体2から分離し、加熱定着装置を介して、画像形成装置1本体の中間部分に設けられた排出トレイへと搬送し、排出するためのものである。
【0071】
そこで、転写位置へとシートを送り込むための、本発明にかかるシート搬送装置について説明する。
【0072】
このシート搬送装置には、感光体2の回転と同期させて送り込むためのレジストローラ21が設けられている。
【0073】
レジストローラ21は、転写位置の手前(上流側)に配置されており、シートを該レジストローラ21へと送り込むために、シート搬送装置の一部を構成するシート給送装置22が、さらに上流側に設けられている。
【0074】
上記シート給送装置22は、画像形成装置1本体の下部、つまり上記レジストローラ21の上流側に設けられており、また必要に応じて他のシートを給送するための他のシート給送装置が、必要に応じて更に、画像形成装置1本体の下部に装着可能に設けられる。
【0075】
さらに、図3に示す画像形成装置1本体において、図には示していないが、右側突出されるようにして手差し給紙装置等が設けられる場合もある。
【0076】
上記シート給紙装置22は、例えば図3において、画像形成装置1の手前側に引き出し可能に設けられた給紙カセット又はトレイ23を有しており、予め決められたサイズのシートを収容するように構成されている。
【0077】
そのため、カセット内に収容するシートを載置する載置板24を備えている。
【0078】
載置板24は、給紙ローラ25と対向する位置と反対側で回転可能に支持されており、図示していないスプリング等からなる付勢手段にて、常に上部へと付勢されるように回動されている。
【0079】
そして、載置板24の給紙側先端の両角には、分離爪26が設けられており、該分離爪26にて載置板24上のシートPの浮上を規制し、シートPの最上部位置が常に一定の高さに保持されている。
【0080】
非給紙状態においては、上記給紙ローラ25は、図3に示すように弦の部分が載置板24上のシートPと対向するようになっており、給紙カセット23は、この状態で出し入れ可能となる。
【0081】
そして、給紙状態になれば、給紙ローラ25の円弧の部分が、載置板24上の最上部シートと当接し、載置板24が押下され、最上部のシートPが給紙ローラ25の円弧部分にて徐々に給紙され、上述した分離爪26を最上部シートの両角が乗り越えて1枚給紙が行われる。
【0082】
また、上記給紙ローラ25にて給紙されるシートPは、上述した下流側に配置されたレジストローラ21へと、案内経路27にて案内されて送り込まれる。
【0083】
この案内経路27には、レジストローラ21へと送り込まれるシートPを検出するシート検出センサ28が設けられている。
【0084】
シート検出センサ28は、シートP先端を検出する信号を出力し、該出力はレジストローラ21の回転制御を行うことに利用される。
【0085】
つまり、レジストローラ21の手前に配置されたシート検出センサ28が、給送されてくるシートP先端を検出すれば、その信号を受けて、レジストローラ21の駆動を一時停止させる。
【0086】
特に、レジストローラ21は、シートP先端部を挟持した状態で停止制御される。
【0087】
そして、感光体2に形成されたトナー画像先端と、レジストローラ21に待機しているシートP先端とが一致するタイミングで、シートの転写位置への送り込みを再開させるよう制御される。
【0088】
以上のようにして、シートの給送、及び感光体2と対向する転写位置への送り込み制御が行われ、転写器6の作用により、感光体2に形成されたトナー画像をシートP上に転写するようにしている。
【0089】
この転写後、シートPは感光体2より分離され、図3において上部に配置されている定着装置を構成する加熱定着ローラ29へと搬送している。
【0090】
加熱定着ローラ29の構成は、従来より周知の通りであり、シートのトナー画像面と対向するローラ側を、定着可能温度に維持されているヒートローラとし、該ヒートローラにシートを圧接させるための加圧ローラとを設けて構成している。
【0091】
そうすることで、上記加熱定着ローラ29を通過したシートに担持されているトナー画像が、溶融され定着される。
【0092】
そして、最終的に、画像形成装置1の外部に配置されている排出トレイ30上に、排出経路31によって案内され、排出口に位置する排出ローラ32を介して排出処理される。
【0093】
これらのシート排出処理にかかる経路、つまり加熱定着ローラ29及び排出ローラ32の位置に対応して、搬送されるシートの送り状態を検知するシート検出センサ33,34がそれぞれ設けられている。
【0094】
一方、上述したシート搬送装置において、該搬送装置を構成するシートの搬送経路でのシートジャムの除去作業を容易に行うために、シート搬送経路、特にレジストローラ21から転写器6に対応する転写位置へのシート搬送経路35が開放されるように構成されている。
【0095】
つまり、外装36は、画像形成装置1本体の下部に軸部37を中心にして回動可能に支持されている。
【0096】
従って、シート搬送経路35に対応する画像形成装置1本体の一側部を構成する外装(サイドカバー又は扉)36が開放されるのに関連して、シート搬送経路35が開放されるように構成されている。
【0097】
上記支持部(軸部37)と反対側の外装36の端部には、画像形成装置1本体側に設けられたロック部材38に係合される、係止爪39が設けられている。
【0098】
このロック部材38及び係止爪39にて、ロック機構40が構成されている。
【0099】
ロック機構40を構成するロック部材38には、係止爪39と係合する爪部分が形成されており、図4に示すように一端部が画像形成装置1本体側に設けられた軸部41にて回動可能に支持され、スプリング42によって、図における反時計方向に回動付勢されている。
【0100】
ロック部材38は、スプリング42にて回動付勢されているが、図示していない位置決め部材を設けて、図4に示す位置に維持させるようにしている。
【0101】
そして、このロック部材38に固定された操作レバー43を設けている。
【0102】
この操作レバー43にて、ロック部材38を、スプリング42の付勢に抗して時計方向に回転させ、ロック解除を行うことができる。
【0103】
そのため、係止爪39を取り付けた外装36側には、上記操作レバー43に対応し、該レバー43が挿通されるようになした開口44が形成されている。
【0104】
従って、図3の状態において、開口44に挿通されている操作レバー43を下部へと押下すれば、ロック部材38が下部に回動され、係止爪39との係合が解かれる(ロック解除される)。
【0105】
そのため、外装36を、図における時計方向に回動させることで、図4に示すように開放される。この時、開口44は外装36を開放させる時の把手として作用する。
【0106】
また、外装36を閉じる時には、係止爪39の先端にて図4の位置に保持されているロック部材38の先端の傾斜面との当接により、ロック部材38がスプリング42に付勢力に抗して図4において時計方向に回動(押下)される。
【0107】
そして、爪の部分で両者が一致した時点で、スプリング42の付勢力にてロック部材38が回動されロック状態となり、両者が爪の部分で係合され、外装(扉)36が閉成状態にロックされる。
【0108】
上述した構成の外装36には、レジストローラ21と感光体2の転写領域とを結ぶシート搬送経路35を形成するガイド板45,46における、一方の第1ガイドとなるガイド板46を保持してなる支持体47が取り付けられている。
【0109】
この支持体47は、感光体2と対向して配置された転写器6をも同時に保持している。
【0110】
従って、外装36の開放動作に連動させて、上記ガイド板46を開放(回動)させ、シート搬送経路35を画像形成装置1本体の外部に露出させるように開放させる構成となっている。
【0111】
従って、ジャムしたシートPがシート搬送経路35に存在していれば、外装36を開放させることで、画像形成装置1の外部に露出されることになる。これにより、ユーザ側で開放され、露出したシートPのジャム処理を簡単に行える。
(第1の実施形態)
以上の構成において、次に図1及び図2に示す図面に従って、本発明によるシート搬送装置におけるジャムしたシートの除去を簡単に行う第1の実施形態について詳細に説明する。
【0112】
図1には上述したシート搬送装置の特にシート搬送経路35の位置にジャムしたシートPが存在する時に、そのシートPの除去を容易に行うための構成を詳細に示している。
【0113】
まずシート搬送装置を構成するシート搬送経路の詳細を示す図1を参照し、本発明のシート搬送装置による第1の実施形態を説明する。
【0114】
シート搬送経路35は、先に説明した通り、それぞれ対向するように一定の間隔が確保されて配置されたガイド板45及び46から形成されている。
【0115】
ガイド板45は、第2のガイドを構成するもので、シート搬送方向の上流側が、画像形成装置1本体側に軸部45aを介して回動可能に支持されている。
【0116】
この軸部45aにはキックバネ48が巻回されており、その一端がガイド板45の背面(シート搬送経路35と反対側の面)に係止されており、他端が、ガイド板45が回動付勢されるときの回動規制を行う規制ピン48に係止されている。
【0117】
これにより、ガイド板45は、通常図1において時計方向の回動付勢力を付与されている。
【0118】
上記ガイド板45に対してシート搬送経路35を形成するためのもう一方のガイド板46は、外装36に取り付けられた支持体47に設けられている保持部材47aに固定されている。
【0119】
このガイド板46はガイド板45との間を一定の間隔を常時維持させるために、シート搬送経路35によるシートの案内に関与しない両端部に、シート搬送経路35側に突出部46aを一体成型している。
【0120】
従って、ガイド板45及び46は、上記突出部46aにガイド板45がキックバネ48の回動付勢を受けて当接し、突出部46aの突出高さ(突出量)にて決まる間隔が保持され、シート搬送経路35が形成される。
【0121】
ガイド板46は、上述した保持部材47aに固定されており、該保持部材47aは、支持体47に連結機構50を介して取り付けられている。
【0122】
連結機構50は、支持体47側に、例えば環状に形成されている折り返しが設けられた係止部51に対して、保持部材47a側に係止部51に係合する突出した爪を有する係合片52を設け、両者の折り返し部分と爪部分とを係合させて両者を連結するようにしている。
【0123】
これにより、外装36側に固定されている支持体47に対して、保持部材47aを移動可能に保持させている。
【0124】
そして、連結機構50の内部には、保持部材47aをガイド板45側へと付勢する圧縮スプリング53が設けられている。
【0125】
また、保持部材47aには、ガイド板46が固定されていると同時に、転写器6が同時に固定されている。
【0126】
そして、転写器6を感光体2と一定の間隔を保持して位置決めを行うために、シート搬送方向に対して上下部分に対応した位置決め部54が設けられている。
【0127】
この位置決め部54に対応して、画像形成装置1本体側には、位置決め部54が当接する位置決めピン55が設けられている。
【0128】
これにより、外装36が画像形成装置1本体に閉成された状態において、上下の位置決め部54が、上下の位置決めピン55に当接することで、転写器6と感光体2との位置関係が補償される。
【0129】
しかも、保持部材47aは、支持体47に連結機構50を介して移動可能に保持された状態であって、スプリング53の付勢により、上記位置決め部54と位置決めピン55との当接関係を確実に確保でき、位置決め精度を上げている。
【0130】
しかも、シート搬送経路35を形成するガイド板46の位置決めも正確に行えると同時に、該ガイド板46の突出部46aに、ガイド板45をキックバネ48の回動付勢力にて当接させることで、これらの位置関係も正確に確保され、その位置決めも補償される。
【0131】
以上のように、シート搬送装置を構成するシート搬送経路35が形成され、画像形成装置1による画像形成動作が開始されれば、シート給送装置22より1枚のシートPが給送される。
【0132】
そして、シートPは、レジストローラ21にて感光体2の回転に同期して搬送が再開され、上述したシート搬送経路35を案内され、転写器6と対向する感光体2の転写領域へと送り込まれる。
【0133】
さらに、シートPは転写領域において、感光体2によって形成されたトナー画像が転写された後、感光体2より剥離され、加熱定着ローラ29を経て、排出経路31を通り、排出ローラ32を介して画像形成装置1の外部に位置する排出トレイ30へと排出される。
【0134】
上述したように、シートPは、画像形成動作に関連して、1枚ずつシート搬送経路35を案内される。
【0135】
そして、画像形成動作を行っている途中で、シートPがジャムすれば、そのジャム検知に応じて画像形成動作が停止される。
【0136】
この時、必要部分、特に制御回路部分を除いて、全ての負荷への電源供給が遮断される。
【0137】
よって、ジャムしていないシートPの搬送においても途中で停止する。
【0138】
例えば、シートジャムが加熱定着ローラ29の位置で生じた場合には、シート検出センサ33を基点としてシートを検出している状態でジャム検出が行われる。
【0139】
そのため、画像形成装置1本体側では、図示していない操作パネル上の表示部に、ジャムしたこと、さらにそのジャム位置等を表示し、ユーザ等に報知させることになる。
【0140】
ここで、ジャム検出については、周知の技術であり、説明する必要はないと思うが、簡単に説明しておく。
【0141】
つまり、シートPが加熱定着ローラ29の位置を通過し、その先端がシート検出センサ33にて検出され、その時点からシートPの後端がシート検出センサ33にて一定時間が経過する間に検出(シート無しの状態)されなければ、途中でシートPの搬送が停止されているとしてジャム検出を行う。
【0142】
また、シートP先端がレジストローラ21に待機している状態で、シートPの搬送開始が行われ、上記加熱定着ローラ29を通過しシート検出センサ33がシートP先端を検出しない場合、途中でシートPが停滞しているとしてジャム検出を行うことになる。
【0143】
つまり、レジストローラ21にて搬送を開始し、シート検出センサ33の検出位置にシートPが搬送される時間は一定である。
【0144】
従って、その一定時間を経過してもシート検出が行われなければ、途中でシートが停滞したことになり、よってシートジャムとして検出されることになる。
【0145】
上述したようにシートジャムが検出されれば、画像形成装置1の各種負荷への電力供給が停止され、ジャムしたメッセージ表示等がなされ、ユーザにトラブル解除、つまりジャムシートの除去作業を促す。
【0146】
ユーザは、そのジャムメッセージに応じて、画像形成装置1本体の外装36を開放する。
【0147】
この解除は操作レバー43にてロックを解除し、図4に示すように開放させる。
【0148】
この状態の詳細を図2に示している。以下にこの図2を参照してジャムシートの除去操作を説明する。
【0149】
外装36が開放されれば、シート搬送経路35を形成している一方のガイド板46も外装36に合わせて回動され、画像形成装置1側に設けられているガイド板45より大きく離れ、シート搬送経路35は外部に露出されるようにして開放される。
【0150】
そして、画像形成装置1側のガイド板45は、キックバネ48の付勢力により回動される。この回動は、規制ピン49のガイド板45の下部が当接し、このガイド板45のそれ以上の回動が規制される。
【0151】
この場合、シート搬送経路35にシートジャムにより停滞したシートPが存在すれば、該シートPを図2に示すように外装36を開放した方向にガイド板45が回動されるため、該シートPもその回動に合わせて、さらに開放された側へと押しやられ、シートPに弛み、又は撓みaが形成される。その撓み部分aを持って、停滞しているシートPを容易に除去することができる。
【0152】
ここで、シートPが給紙ローラ25、またレジストローラ21にて挟持され摩擦されることにより摩擦帯電されることが考えられる。
【0153】
この摩擦帯電によりシートPが、シート搬送経路35を形成するガイド板45に密着されるように案内、搬送させている場合でも、ガイド板45が外装36の開放操作に関連して回動されるため、密着しているシートPであっても図2に示すように開放位置へと押し出されるため、撓みaが形成される。これにより、シートの除去作業が簡単で、かつ容易に行える。
【0154】
また、シートPが摩擦帯電によりガイド板45等に密着した場合、従来ではシートをガイド板45より剥離させる時に、感光体2表面にユーザの手や、剥離させるための用具が接触して傷付け等が発生する危険があった。
【0155】
しかし、本発明の上述に説明した装置によれば、シートPは確実にガイド板45にて押され、湾曲した撓みaを形成できるため、そのような危険性を解消できる。
【0156】
しかも、ジャム検出した時点でメッセージ表示することで、そのトラブルを解消する作業を迅速に行える。
【0157】
また、シート搬送装置の各種搬送手段の一部を駆動させる必要がないため、ジャムしたシートが無理に搬送され破損等が生じることもなく、その破損したシートが残留しジャムの要因を作り出すこともなくなる。
(ガイド板45,46の構成例)
シート搬送装置を構成するシートを所望の位置へと導くためのシート搬送経路35を形成するガイド板45,46は、先に説明した通り、一定の間隔を確保させて配置されるが、そのため、ガイド板46側に対向配置されるガイド板45との間隔を確保するための突出部46aを設けることを説明した。
【0158】
上記突出部46aは、ガイド板46側に設ける必要はなく、ガイド板45側に設けてもよい。また、この突出部46aは、ガイド板45,46側の両側に設けるようにしてもよい。
【0159】
この突出部46aを設けたガイド板46の詳細した構成を図5に示している。図5(a)はガイド板46の斜視図を、図5(b)はガイド板46を側面からみた側面図である。
【0160】
図5に示すように平板形状の表面をシートPの案内面としたガイド板36には、その案内面にシートとの接触面積を少なくし、搬送性を向上させると共に、シートPとの密着性を低減させるために、シートの搬送方向に沿って突出形状の複数のリブ46bが形成されている。
【0161】
このリブ46bと共に、ガイド板46の両端部には、上述した対向配置されるガイド板45との間隔を確保するための突出部46aが、一体成型される。
【0162】
上記リブ46bは、突出部46aの突出面よりも多少低く形成されている。
【0163】
上記ガイド板46に対し、ガイド板45についても、平板形状に形成されたシートPの案内面に、必要に応じて上述に説明した突出形状のリブ46bと同様の目的の複数のリブが形成されている。
【0164】
これにより、シートPの搬送性の向上、及び摩擦帯電による密着性を低減させるようにしている。
【0165】
また、ガイド板45側にも同様に、ガイド板46に設けた突出部46aと対応する位置に突出部を一体成型するようにしてもよい。
【0166】
以上の構成の通り、ガイド板45,46のシート搬送経路35の案内面側にリブ46bを設けることで、摩擦帯電によるシートPの密着性を低減できるため、ジャムシートを除去する際、外装36を開放させる時に、ガイド板45の回動によりシートPに形成する撓みaを大きく形成できるようになる。
【0167】
これにより、シートの除去作業がより確実、かつ容易に行えるようになる。
【0168】
なお、上記平板形状のガイド45,46にリブ46b等を設ける場合、互いにリブ同士が対向することなく、各リブ間に相手のリブが位置するように設けることで、シートの搬送性をさらに向上できる。
【0169】
また、リブを設けることなく、平板形状のガイド板45,46にシート搬送方向に沿った複数のスリット(開口)を設けるようにしても、同様の効果を期待できる。
【0170】
上述したガイド板46の突出部46aは、シート搬送経路35を確実に確保できると共に、ガイド板45がキックバネ48の回動付勢により、ガイド板45が当接し回動規制されることで、ガイド板45,46の位置関係を正確に確保できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明による第2の実施形態について、図6及び図7を参照して説明することにする。
【0171】
上述した第1の実施形態においては、ガイド板45を外装36の開放操作に関連させて、開放方向に回動させるようにし、シートPの湾曲形状の撓みaを形成するようにしている。
【0172】
さらに、この第2の実施形態は、その作用を助長し、さらにシートPの撓みを効果的に形成し、ジャムシートの除去作業を容易にするものである。
【0173】
図6において、図1と同一部分は同一符号を付記しており、その構成の説明は省略する。
【0174】
特に図6に示すシート搬送装置の特徴は、外装36の開放動作に連動して、ガイド板45が回動付勢されて回動させる動作に合わせて、ガイド板45のシート案内面側より突出するように回動付勢されている、補助レバー60を設けている点である。
【0175】
補助レバー60は、図7に示すように、複数のレバー61を軸部62に等間隔に固定して構成されている。
【0176】
軸部62は、画像形成装置1本体側に回転可能に支持されている。
【0177】
またレバー61は、ガイド板45に上述にて説明した搬送性等を向上させるために設けた複数の開口に対応するように位置付けられている。
【0178】
上記軸部62の一端部、又は両端部に回動付勢を行うためのアーム63が固定されている。
【0179】
このアーム63には、図6において、補助レバー60を時計方向の回動付勢力を付与するスプリング64が設けられている。スプリング64の他端は、画像形成装置1側に係止されている。
【0180】
アーム63は、シート搬送経路35を形成する一方のガイド板46側に設けられた図示しない他の突出部に対応しており、該図示しない他の突出部にて、図6においてアーム63が係止し、スプリング64による回動付勢を規制し、補助レバー60を実線の位置に保持させるようにしている。
【0181】
つまり、補助レバー60を形成する各レバー61が、シートの搬送経路35に突出しないように設けられている。
【0182】
なお、突出状態であっても、スプリング64の付勢力が非常に弱い場合、シートの搬送を阻害しない場合には、突出されていても特に問題はない。
【0183】
そこで、シートジャムが発生した場合、シート搬送経路35に停滞しているシートPを除去するために、外装36が開放される。
【0184】
この開放動作に連動して、ガイド板46が画像形成装置1本体側のガイド板45より大きく離れる。
【0185】
これと同時にガイド板45もキックバネ48にて時計方向に回動される。
【0186】
また、同時に補助レバー60も、ガイド板45側の回動によりアーム63の係止状態が解かれ、スプリング64の付勢力により時計方向に回動される。
【0187】
この時の補助レバー60の回動規制は、例えばガイド板45の開口の下部縁にて行われるようにしておけば、各複数のレバー61がガイド板45のシート搬送の案内面側より大きく突出される。
【0188】
特に、ガイド板45は、規制ピン49に当接して、図2に示す回動位置で停止する。
【0189】
これに対して、補助レバー60は、各レバー61の下部が、ガイド板45の開口の下部縁に当接するまでスプリング64の付勢力により回動され、その位置で回動規制される。
【0190】
よって、各レバー61がガイド板45の案内面より大きく突出するため、シートPは図2に示すように湾曲による撓みaがさらに大きく形成される。
【0191】
以上説明したようにジャムしたシートPは、外装36を開放することで、シートPにさらに大きな撓みaが、補助レバー60にて形成できるようになる。
【0192】
これにより、シートの除去作業がさらに容易になると同時に、かつ確実に行えるようになる。
【0193】
シートPの除去作業が完了すれば、外装36を閉成させることで、ガイド板46の突出部46aに押され、ガイド板45が反時計方向に回動され、元の位置に復帰する。
【0194】
この閉成動作中に、ガイド板46側に設けられた図示しない突出部が、アーム63に当接し、該アーム63を反時計方向へと回動させることになる。
【0195】
そして、最終的に図6に示すようにレバー61がガイド板45のシート案内面より退避される位置に位置付けられる。
【0196】
この第2の実施形態においては、ガイド板45を補助レバー60と同様に、外装36の開放動作に関連させて回動付勢により回動させている。
【0197】
これにより、上述した通りジャムしたシートPに大きな撓みaを形成する効果を助長させている。
【0198】
しかし、ガイド板45は、図6に示す位置に固定保持されておき、補助レバー60を上述した外装36の開放動作に関連させて回動させる構成としても、第1の実施形態と同等の作用効果を期待できる。
【0199】
したがって、少なくとも、補助レバー60のみを回動させるように構成すればよい。
(第2の実施形態における他の態様)
なお、補助レバー60の各レバー61は、外装36が閉成されている時に、図6における破線で示す位置に存在していても、先に説明した通り、スプリング64の付勢力がシートPの搬送に対して大きな負荷になることなく、また搬送を阻害しない場合には問題はないことを説明した。
【0200】
つまり、搬送されるシートPにて、補助レバー60全体が反時計方向に回動され、シートPはシート搬送経路35を案内され、通過していくことができる。
【0201】
そのため、レバー61を破線の位置に規制するために、ガイド板46側にもガイド板45に形成された開口と対応する開口を設け、保持部材47a側にレバー61が係止する規制部材を設けるようにすればよい。
【0202】
あるいは、ガイド板46側には開口を設けることなく、レバー61先端がガイド板46の案内面に当接するようにして回動を規制されるようにしてもよい。
【0203】
このような構成としておけば、外装36が開放された時に、補助レバー60の回動規制状態が、ガイド板46側に設けた図示していない突起部と、アーム63との当接が外れて解除され、上述した作用と同様に、ガイド板45側のシート案内面よりレバー61が大きく突出する。これにより、シートPの湾曲による撓みaの量が大きくなる。
【0204】
そして、シートPのジャムが発生し、シートPがシート搬送経路35に滞留していれば、外装36が開放される。
【0205】
この開放動作に連動し、シート搬送経路35を形成する一方のガイド板46が同時に開放される。
【0206】
ガイド板46の開放により突出部46aとの当接が解かれ、他のガイド板45の回動付勢の規制が解除されるため、キックバネ48の付勢力により、上記ガイド板45が図において時計方向に回動される。
【0207】
よって、ガイド板45及び補助レバー60の回動により、シート搬送経路35に滞留しているシートPが開放方向へと押しやられ、図2に示すように大きな撓みaが形成されるようになる。そして、この撓みaの部分を持って容易にシート除去作業を行える。
【0208】
また、シート除去作業が完了すれば、外装36を反時計方向に回動させて画像形成装置1本体側に閉じる。
【0209】
これにより、ガイド板46の突出部46aとガイド板45とが当接し、同時に反時計方向に回動され図1の状態に位置決められる。
【0210】
なお、上述した第1及び第2実施形態におけるシート搬送経路35を形成するガイド板45については、キックバネ48にて、図における時計方向に強制的に回動付勢させるように構成している。
【0211】
しかし、キックバネ48を設けることなく、シート搬送経路35が垂直方向に形成されているため、図1に示すようにガイド板45を時計方向に回動させようとする場合、ガイド板35の左下部に軸部45aを設けることで、ガイド板45自身の自重により時計方向への回動付勢力が生じる。
【0212】
これによって、キックバネ48を不要にでき、さらに構成を簡単にできる。
【0213】
このような構成としても、図1に示すようにシートPに対して撓みaを形成できる。しかし、シートPがガイド板45に強固に摩擦帯電等にて密着されている場合には、キックバネ48を設けてガイド45を強制的に回動付勢されることが有効である。
【0214】
また、本発明においては、シート搬送装置のシート搬送経路35としてレジストローラ21から転写位置までの搬送経路を例に説明している。
【0215】
しかし、このシート搬送経路35に限らず、案内経路27、さらに排出経路31においても同様に開放可能に設けるようにすることで、ジャムシートの除去作業を容易に行うことができることは勿論であり、上述した本発明の実施形態をそのまま適用できる。
【0216】
そして、シート搬送経路35の開放において、ガイド板45,46の開放のみでなく、転写位置に設けられている転写器6においても同様にして感光体2より離間させるようにして開放させている。
【0217】
このように構成することで、さらにシートPの除去作業が簡単になる。つまり、シート搬送経路の開放領域が広くなり、シートの除去がより簡単になる。
【0218】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による画像形成装置のシート搬送装置によれば、ジャムしたシートを除去するためにシート搬送経路を開放させる時に、シートに撓みを形成すべくシート搬送経路を形成する画像形成装置本体側の回動可能に設けたガイド板を回動させており、よって確実に撓みを形成できることで、摩擦等にてシートがガイド板に密着するような場合にも、簡単に、また感光体等の傷付けることなく簡単に除去できるようになる。
【0219】
また、シート搬送経路が垂直方向に設けられている場合には、ガイド板の回動付勢をガイド板自身の自重を利用して回動させることが可能になり、よって付勢部材を設ける必要がなくなり構成が簡単になる。
【0220】
さらに、シート搬送経路を形成するガイド板に一定間隔を確保するために突起部を設けるようにしておれば、ジャム除去後に元の状態に復帰させることで、ガイド板の回動付勢が規制され正確な位置決めを行えると同時に、シートの搬送経路を確保できる。
【0221】
また、シート搬送経路の開放時にガイド板のシート案内面よりさらに突出させる補助レバー等を設けるようにしておけば、シート搬送経路に滞留しているシートの撓み量を形成でき、さらに同時にガイド板側も回動させるようにしておけば、上記撓み量を大きくでき、ジャムシートの除去作業をさらに容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置のシート搬送装置を構成する第1の実施形態の一例を示す側面図である。
【図2】図1におけるシート搬送装置において、ジャムしたシートの除去動作を説明するために画像形成装置の外装を開放した状態を示す拡大図である。
【図3】本発明によるシート搬送装置を備える画像形成装置全体の概略構造を説明するための構成図である。
【図4】図3の画像形成装置において、本発明のシート搬送装置を構成するシートの搬送経路に沿って開放させる構成の一例を示す図である。
【図5】シート搬送経路を形成するための一方のガイド板の一構成例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図6】本発明による画像形成装置のシート搬送装置にかかる第2の実施形態を説明するためのシート搬送経路にかかる要部を示す側面図である。
【図7】図6のシート搬送装置を構成する補助レバー60の構成の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 感光体
5 現像装置
6 転写器(転写部)
21 レジストローラ
22 シート給紙装置
35 シート搬送経路
36 画像形成装置の外装
40 ロック機構
43 ロック解除操作レバー
45 (第2)ガイド板
46 (第1)ガイド板
46a 突出部
47 保持部材
48 キックバネ(付勢部材)
49 規制ピン
60 補助レバー
61 レバー

Claims (2)

  1. シートを画像形成位置へと搬送し、画像形成後に画像形成装置外部へと排出するシート搬送装置であって、
    シートの搬送経路を開放可能に設けて、ジャムシートの除去を容易にしてなる画像形成装置のシート搬送装置において、
    画像形成装置外装側に設けられた第1ガイド板を、上記搬送経路の開放動作に連動させて開放されるようにし、
    また、画像形成装置本体側に設けた第2ガイド板を、画像形成装置本体側に、回動可能に設け、上記開放動作に連動させて回動させるようにし、
    更に、回動付勢され、上記第2ガイド板のシート案内面より突出可能である補助レバーを設け、
    上記補助レバーを、上記開放動作に関連させて、第2ガイド板の回動と同時に、第2ガイド板のシート案内面より突出させるようにしたことを特徴とする画像形成装置のシート搬送装置。
  2. 上記第2ガイド板が、上記補助レバーに対応した位置に、シート搬送方向に沿った開口部を有し、
    上記補助レバーは、第2ガイド板の開口の下部縁に当接することで、回動規制されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置のシート搬送装置。
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