JP2001117292A - 原稿搬送装置 - Google Patents

原稿搬送装置

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JP2001117292A
JP2001117292A JP29385399A JP29385399A JP2001117292A JP 2001117292 A JP2001117292 A JP 2001117292A JP 29385399 A JP29385399 A JP 29385399A JP 29385399 A JP29385399 A JP 29385399A JP 2001117292 A JP2001117292 A JP 2001117292A
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JP29385399A
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Kiwamu Morita
極 森田
Hidetoshi Kaneko
英敏 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿読取時のジャムを容易に解除し、原稿の
折れ、しわ、又は破損等を抑制防止することができる原
稿搬送装置を提供する。 【解決手段】 原稿トレイ20から原稿読取部26に搬
送される原稿3の経路となる主搬送路22と、原稿3の
両面読取時に表面の読取が完了した原稿3をスイッチバ
ックさせて主搬送路22に再度搬送する副搬送路33
と、開放時には主搬送路22を分離し、閉塞時には主搬
送路22を形成する回転可能な第一の開閉機構34と、
開放時には副搬送路33を分離し、閉塞時には副搬送路
33を形成する回転可能な第二の開閉機構35とを備え
る。そして、第一の開閉機構34の回転支点を、原稿ト
レイ20の反対側とするとともに、原稿3の先端部と画
像読取タイミングとを調整する原稿搬送用のPSローラ
24又はその付近とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿読取部に原稿
を自動的に搬送し、原稿を読取る原稿搬送装置に関し、
より詳しくは、副搬送路を有し、原稿の両面を読取る原
稿搬送装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機や複合機等には原稿に搬送ジャム
が生じた場合に備えて開閉機構36が設置されるが、こ
の開閉機構36は、図9に示すように、単一の支点を中
心に開閉揺動して原稿の取り除きを許容する。
【0003】なお、この種の先行技術文献として、特開
平7−301962号や特公平8−18724号公報等
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の開閉機構36
は、以上のように単一の支点を中心に開閉揺動するよう
構成されているので、原稿の読取方式が片面読取方式の
原稿搬送装置の場合には、搬送路37が単一であるから
実に有効である。しかしながら、両面読取方式の原稿搬
送装置の場合、原稿搬送装置が原稿トレイから原稿読取
部に搬送される原稿の経路となる主搬送路と、原稿の両
面読取時に表面の読取が完了した原稿をスイッチバック
させて主搬送路に再度搬送する副搬送路とから構成され
るので、主搬送路の一部しか開放することができない。
このため、この種の原稿搬送装置の場合、副搬送路に搬
送ジャムが生じたときには、ローラを回す等して原稿を
引き抜くこととなるが、これでは、搬送ジャムの発生時
に原稿の折れ、しわ、又は破損等を招く虞れがある。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、原稿読取時のジャムを容易に解除し、原稿の折れ、
しわ、又は破損等を抑制防止することのできる原稿搬送
装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、上記課題を達成するため、原稿トレイから原稿
読取部に搬送される原稿の経路となる主搬送路と、該原
稿の両面読取時に表面の読取が完了した原稿をスイッチ
バックさせて該主搬送路に再度搬送する副搬送路とを含
んでなるものにおいて、開放時には上記主搬送路を分離
し、閉塞時には主搬送路を形成する回転可能な第一の開
閉機構と、開放時には上記副搬送路を分離し、閉塞時に
は副搬送路を形成する回転可能な第二の開閉機構とを含
んでなることを特徴としている。なお、上記第一の開閉
機構の回転支点を上記原稿トレイの反対側とすることが
好ましい。
【0007】また、上記第一の開閉機構の回転支点を、
上記原稿の先端部と画像読取タイミングとを調整する原
稿搬送用のPSローラ又はその付近とすることが好まし
い。さらに、上記原稿トレイの下流部に取り付けられる
原稿ピックアップ機構と、該原稿トレイから上記原稿読
取部に搬送される上記原稿の重送を防止する原稿さばき
機構とを含み、これらの少なくとも一部を上記第一の開
閉機構にそれぞれ設けると良い。
【0008】請求項1記載の発明によれば、第一の開閉
機構の開放動作により、外装部の回転支点までの主搬送
路が開放され、第二の開閉機構の開放動作により、副搬
送路が開放される。副搬送路に搬送ジャムが発生した場
合でも、副搬送路を開いた上でジャム処理することがで
きるので、原稿の折れ、しわ、あるいは破損等を抑制防
止することができる。請求項2記載の発明によれば、第
一の開閉機構の回転支点が原稿トレイと相対する反対側
に位置するので、第一の開閉機構が開くと、主搬送路の
開放領域が大きくなり、簡単にジャム処理することがで
きる。
【0009】請求項3記載の発明によれば、第一の開閉
機構の回転支点が、高精度に取り付けられるPSロー
ラ、PSローラの駆動部、又はその付近なので、第一の
開閉機構の開閉精度が高精度になる。したがって、第一
の開閉機構を閉じれば、主搬送路の搬送空間を容易、か
つ安定して確保することが可能になる。請求項4記載の
発明によれば、第一の開閉機構の開放に伴い、原稿ピッ
クアップ機構、及び原稿さばき機構が開く。よって、こ
れら原稿ピックアップ機構や原稿さばき機構に原稿が挟
まれて搬送ジャムが生じた場合、原稿を容易に除去する
ことができる。また、原稿給紙機構で原稿が停止したと
きに、傷付けることのない原稿の除去が期待できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明するが、先ず、本実施形態におけ
る原稿搬送装置を備えた画像形成装置を説明する。この
画像形成装置は、図1に示すように、上面に透明なガラ
ス等からなる原稿台1を有し、この原稿台1の下方には
スキャナ光学系2が配設されている。
【0011】スキャナ光学系2は、原稿台1上に載置さ
れる原稿3に光を照射する露光用光源4と、原稿3から
の反射光を反射する反射鏡5と、この反射鏡5からの反
射光用の結像レンズ6と、この結像レンズ6の向こう側
(図1の右側)に配置されたCCD(光電変換素子)7とか
ら構成されている。このCCD7により読取られた原稿
3の画像データは画像処理が施され、レーザスキャニン
グユニット(以下、LSUと称する)により、レーザ光が
矢印方向に回転駆動するドラム形の感光体8の表面に照
射され、静電潜像が形成される。
【0012】感光体8の周囲には、レーザ照射点から感
光体8の回転方向に向け、レーザにより露光された感光
体8の表面の静電潜像をトナーにより可視像に現像する
現像装置9と、感光体8上のトナー像を用紙に転写する
転写チャージャ10と、感光体8の表面の残留トナーを
除去するクリーニング装置と、感光体8を所定の電位に
帯電させる主帯電器11と、感光体8のレーザ照射点に
向け、レーザを照射させるLSU等とが配設されてい
る。
【0013】用紙は用紙カセット12に収納され、この
用紙カセット12の先端部には用紙給紙用の半月形ロー
ラ13が軸支されている。この半月形ローラ13の下流
側(便宜上、用紙カセット側を上流、排紙側を下流とす
る)には、用紙の通過を検知するレジスト前検知スイッ
チ14と、このレジスト前検知スイッチ14の信号に基
づいて感光体8上のトナー像と用紙とを位置合わせする
レジストローラ15と、感光体8上のトナー像を用紙に
転写する転写チャージャ10と、用紙上のトナー像を熱
で定着させる上定着ローラ,下定着ローラからなる定着
ロ−ラ17と、この定着ローラ17を用紙が通過したこ
とを検知する定着紙検知スイッチと、排紙ローラ前で用
紙が通過したことを検知する排紙検知スイッチと、用紙
排出用の排紙ローラ18とが配設されている。
【0014】用紙は画像形成部の横に排紙される。そし
て排紙は、用紙カセット12の上部、かつスキャナ光学
系2の下方にある排紙部19に排出される。
【0015】次に、図2ないし図5に基づいて動作につ
いて説明する。図2は複合機の原稿読取部を示す側面説
明図、図3は複合機のコピーモードにおける動作フロー
チャート、図4は片面原稿の読取処理を示すフローチャ
ート、図5は両面原稿の読取処理フローチャートであ
る。先ず、図3のフローチャートを用いて装置の全体を
説明する。
【0016】先ず、本発明に係る複合機にコピー処理の
印字要求がなされ(S401)、この印字要求により、印
字枚数、印字倍率、又は記録用紙サイズ等々の設定が行
われるとともに、原稿3の読取モード選択(片面原稿・
両面原稿)、及び印字モード選択(片面印字・両面印字)
が行われる(S402)。その後、原稿トレイに原稿3が
載置され(S403)、原稿読取処理(S404)と印字処
理(S407)とが並行処理される。原稿読取処理におい
ては、全ての原稿3を読み取ったか否かの判定(S40
5)、及び原稿排紙トレイに原稿3を排出したか否かの
判定(S406)を行い、S405、S406共に終了し
た状態で原稿読取部は該当印字要求の1ジョブを終了す
る。
【0017】また、印字処理においては、次印字の有無
判定(S408)、及び排紙トレイに用紙の排出を完了し
たか否かの判定(S409)を行い、S408、S409
共に終了した状態で印字部は該当印字要求の1ジョブを
終了する。このように並行処理が行われる両処理の終了
により、1ジョブの印字要求は終了する。このような状
況における前記原稿3の読取モードについて、以下に説
明する。
【0018】原稿読取部26の構成を図2を用いて説明
する。本発明に係る原稿搬送装置では原稿トレイ20に
載置された原稿3は、原稿ピックアップ機構の回転可能
な複数の原稿ピックアップローラ21A、及び原稿さば
き機構のさばき板21Bで構成される原稿給紙部によ
り、1枚ずつ略U字形の主搬送路22に搬送される。搬
送された原稿3は、原稿入紙センサ23で搬送が確認さ
れ、先端部と画像読取タイミングを調整するPSローラ
24で一旦停止する。そして、タイミングを合わせた状
態で再搬送され、原稿読取部(プラテンガラス、原稿押
え板25)26を通過するときに露光用光源4に照射さ
れ、反射鏡5、及び結像レンズ6を介しCCD7で画像
情報が読取られ、図示しない制御部で画像処理される。
【0019】こうして読取られた原稿3は、搬送ローラ
27、及び排紙部19の可逆回転可能な排紙ローラ28
を順次通過し、中間トレイ揺動板29の軸支されたポジ
ション(ホームポジションP1、ホームポジションP2)に
より進行方向が選択決定され、中間トレイ30又は原稿
排紙トレイ31に搬送される。
【0020】このように構成された可動式原稿読取装置
の片面読取処理を、図4に基づいて説明する。原稿読取
処理(S404)において、片面読取処理が選択される
と、原稿排紙部19の中間トレイ揺動板29がホームポ
ジションP1にあるか否かの判定を行う(S501)。こ
の場合、ホームポジションP1は、図2の実線に示す位
置であり、読取後の原稿3を原稿排紙トレイ31に導
く。S501において、中間トレイ揺動板29がホーム
ポジションP1にない場合には、中間トレイ揺動板29
をホームポジションP1に揺動させる(S509)。
【0021】こうして中間トレイ揺動板29の位置が決
定したら、原稿ピックアップローラ21Aにより原稿3
は搬送され(S502)、上記のようにPSローラ24で
一旦停止し(S503)、原稿読取タイミングに合わせて
再搬送される(S504)。搬送された原稿3は原稿読取
部26において読み取られる(S505)が、この時、読
み取られた原稿3を制御部におけるメモリに入力するか
否かの判定を行う(S506)。この判定はS402にお
いて印字枚数を設定したときにシングル印字か、マルチ
印字かの枚数設定により決定される。
【0022】S506において、メモリ入力が行われる
ときはマルチ印字を示し、メモリ入力を行うことなく読
取った原稿3の画像情報を制御部において画像処理し、
その後、画像形成部のレーザ発光部に送信するときはシ
ングル印字を示す(S510)。このような画像処理が行
われている間に原稿3は、搬送ローラ27を介して可逆
回転可能な排紙ローラ28に搬送され、原稿排紙用回転
と中間トレイ揺動板29の位置により原稿排紙トレイ3
1に導かれる(S507)。
【0023】以上のような原稿搬送機構及び原稿読取部
26の動作により、片面原稿の読取が行われる。このよ
うな片面の読取処理は、原稿3の片面だけに画像情報が
ある場合はもちろん、原稿3の両面に画像情報があって
も、ユーザの読取要求が片面の画像情報を読み取る要求
である場合に行われる。
【0024】次に、両面読取処理を図5に基づいて説明
する。原稿読取処理(S404)において、両面読取処理
が選択されると、両面原稿は原稿ピックアップローラ2
1Aにより搬送され(S601)、PSローラ24で一旦
停止する(S602)。次いで、原稿排紙部19の中間ト
レイ揺動板29がホームポジションP2にあるか否かの
判定を行う(S603)。この時、中間トレイ揺動板29
のホームポジションP2は図2の破線に示す位置であ
り、読取後の原稿3を中間トレイ30に導く。S603
において、中間トレイ揺動板29がホームポジションP
2にない場合には、中間トレイ揺動板29をホームポジ
ションP2に揺動させる(S624)。
【0025】このように中間トレイ揺動板29の位置が
決定したら、原稿3は、原稿読取タイミングに合わせて
再搬送(S604)され、原稿読取部26において表面の
画像情報が読み取られる(S605)。この時、読み取ら
れた表面の画像情報は、制御部におけるメモリに入力さ
れる(S606)。メモリされる表面の画像情報は、画像
処理された状態である。このように画像処理、及びメモ
リされる間に原稿3は、搬送ローラ27を介して排紙ロ
ーラ28に搬送され、原稿排紙用回転と中間トレイ揺動
板29の位置により中間トレイ30に導かれる(S60
7)。中間トレイ30に導かれた原稿3は、搬送方向の
後端部を排紙ローラ28に挟まれた状態で一旦停止する
(S608)。以上が両面読取処理の表面原稿読取用搬送
工程である。
【0026】その後、可逆回転可能な排紙ローラ28が
S607における回転方向とは逆の回転を行うことによ
り、原稿3は、副搬送路33を介して搬送される(S6
09)。搬送された原稿3は、PSローラ24で一旦停
止し(S610)、原稿読取タイミングに合わせて再搬送
(S611)され、原稿読取部26において原稿3の裏面
の画像情報が読み取られる(S612)。この時、読み取
られた裏面の画像情報は、制御部において画像処理され
た後に画像形成部のレーザ発光部に送信される(S61
3)。このように画像処理及び送信される間に、原稿3
は、搬送ローラ27を介して排紙ローラ28に搬送さ
れ、原稿排紙用回転と中間トレイ揺動板29の位置によ
り中間トレイ30に導かれる(S614)。この中間トレ
イ30に導かれた原稿3は、搬送方向の後端部を排紙ロ
ーラ28に挟まれた状態で一旦停止する(S615)。以
上が両面読取処理の裏面原稿読取用搬送工程である。
【0027】さらに、一旦停止した原稿3は、排紙ロー
ラ28がS614における回転方向とは逆の回転を行う
ことにより、副搬送路33を介して搬送される(S61
6)。このようにして搬送された原稿3は、原稿入紙セ
ンサ23により後端部が原稿入紙センサ23を通過した
か否かの判定が行われる(S617)。原稿3の後端部が
通過し、さらに次原稿がある時(S618)には、次原稿
は、原稿ピックアップローラ21Aにより搬送され(S
619)、PSローラ24で一旦停止し(S620)、読
取タイミングが来るまで待機する。
【0028】このように次原稿の搬送中においても、表
裏が読取られた後の原稿3は、搬送路を搬送される。こ
のように搬送される原稿3が原稿入紙センサ23を通過
すると、原稿排紙部19の中間トレイ揺動板29がホー
ムポジションP1にあるか否かの判定を行う(S62
1)。この時、中間トレイ揺動板29は、S603にお
いてホームポジションP2に配置された状態であるた
め、ホームポジションP1に揺動(S625)し、位置が
選択される。この間においても、原稿3は搬送され、搬
送ローラ27を介して排紙ローラ28に搬送され、原稿
排紙用回転と中間トレイ揺動板29の位置により原稿排
紙トレイ31に排出される(S623)。この時、上記し
たように一旦PSローラ24で待機している次原稿は、
読取が終了している通過原稿が原稿読取部26を通過し
たことを確認すると(S622)、再度搬送され、読取が
実行される。以上が原稿3の空搬送工程である。
【0029】以上のような原稿搬送機構、及び原稿読取
部26の動作により、両面原稿の読取が行われる。この
ように両面原稿の読取時には、表面原稿読取用搬送、裏
面原稿読取搬送、及び原稿3の空搬送の三つの工程から
なる原稿搬送が生じる。このような搬送を行う理由は、
原稿読取用の第一、第二の搬送は当然必要であるが、裏
面原稿読取搬送工程の終了後に中間トレイ揺動板29の
位置を変更して原稿排紙トレイ31に原稿3を排紙する
と、複数枚の原稿3を載置するときに原稿3の表裏の順
番が合わず、頁揃えができない状態となる。このような
不都合を解消するため、原稿3の空搬送の工程が必要と
なる。
【0030】上記説明における原稿読取工程において、
原稿搬送部に搬送ジャム等のトラブルが発生した場合、
原稿搬送又は読取りのいずれの状態でも装置は停止す
る。停止した原稿読取部26において、停止を解除する
ためには、装置の主搬送路22又は副搬送路33に滞留
する原稿3を取り除き、原稿トレイ20に戻す必要があ
る。そのため、本発明においては、図6や図7に示す第
一、第二の開閉機構34・35を有するものである。図
8は、原稿搬送が正常、あるいは待機中における原稿搬
送部の側面説明図である。このような状態で原稿搬送部
にトラブルが発生すると、装置の外装部、換言すれば、
第一、第二の開閉機構34・35を選択的に開放し、ト
ラブル処理(主に原稿3の取り除き)を行う。
【0031】図9は従来の原稿搬送装置における開閉機
構36を示すものである。このような開閉機構36にお
いては、主搬送路22の原稿給紙側の一部しか開閉する
ことができない。したがって、原稿3が停止した位置に
よっては、原稿3の後端部や先端部をユーザが引き抜く
必要があったり、装置の駆動ローラを回転させて停止し
ている原稿3を少しずつ移動させた後に原稿3を取り除
かなければならない。特に、原稿3が搬送され、原稿3
の先端部がPSローラ24まで到達した状態の原稿取り
除きについては、スペースが狭いにもかかわらず、原稿
3の存在する主搬送路22が曲率を有するので、きわめ
て困難である。
【0032】このような原稿3の除去作業を簡便にする
ため、本発明においては、図6又は図7に示すように、
装置の外装部の開閉を二段階としている。すなわち、第
一段階の第一の開閉機構34の開放動作により、主搬送
路22の外装部の回転支点までの主搬送路22が開放さ
れ、第二段階の第二の開閉機構35の開放動作により、
副搬送路33が開放される。これにより、搬送路中に停
止した原稿3を破損させずに取り除くことが可能とな
る。
【0033】このような開閉動作においては、第一段階
の開閉における回転支点を原稿トレイ20の反対側に位
置するPSローラ24とすることが望ましい。これによ
り、開閉動作を開状態とした場合に主搬送路22の主要
部分が開放することとなる。また、PSローラ24のよ
うな駆動部を回転支点とすることにより、駆動ギヤ等の
取付精度と同様の開閉精度が得られ、第一段階の開閉動
作を閉状態とした時に主搬送路22の搬送路空間の確保
が容易、かつ安定した状態で得られる。
【0034】また、回転支点を原稿トレイ20の逆側に
配置することにより、原稿トレイ20上に載置される原
稿3を取り除く必要がなく、容易な操作が可能となる。
さらに、開閉機構には原稿給紙用の原稿ピックアップ機
構、重送防止用のさばき機構の一部を設けることによ
り、外装部の開放に伴い、原稿ピックアップ機構、及び
さばき機構が開放される。このため、これらの機構に原
稿3が挟持された状態で搬送ジャムが生じた場合でも、
容易に原稿3を取り除けるだけでなく、原稿3の給紙機
構部で原稿3が停止した時に原稿3を傷付けずに除去す
ることが可能になる。
【0035】同様に、第二の開閉機構35により副搬送
路33が開放されるので、副搬送路33中に停止してい
る原稿3は、容易に取り除くことが可能となるだけでは
なく、排紙ローラ28に挟まれた状態、あるいは原稿読
取終了後の搬送途中においても、第二の開閉機構35を
開状態とすることにより容易な除去が大いに期待でき
る。なお、図5及び図6では、第二の開閉機構35の回
転支点の位置が異なるが、その効果は同じである。第二
の開閉機構35は回転支点である支持軸に軸支される
が、この支持軸は、PSローラ24のような駆動部を有
さず、装置の外フレームに連結されている。以上のよう
に、両面原稿読取装置における原稿搬送部の開閉を二段
階の開閉機構とすることにより、原稿トラブルが発生し
た時に、原稿3を傷付けずに取り除けるとともに、操作
性を向上させることができる。
【0036】また、特開平7−301962号公報の原
稿読み取り装置が副搬送路33を有さず、片面原稿のU
パス搬送路を開放させるものであるのに対し、本発明に
係る原稿搬送装置は、両面原稿の主搬送路22と副搬送
路33とをそれぞれ開放させるので、原稿トレイ20か
らPSローラ24に搬送される途中の原稿3を破くこと
なく取り出すことができる。さらに、主搬送路22と副
搬送路33とを分割開放するので、原稿読取部26から
排紙トレイに搬送される途中の原稿3を破くことなく取
り出すことが可能となる。さらにまた、両面原稿が排紙
ローラ28で一旦保持された後に排紙ローラ28の逆回
転により、導かれる副搬送路33、及び合流点以降の主
搬送路22までの両面原稿を破くことなく取り出すこと
もできる。
【0037】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、開放時には主搬送路を分離し、閉塞時には主搬送路
を形成する回転可能な第一の開閉機構と、開放時には副
搬送路を分離し、閉塞時には副搬送路を形成する回転可
能な第二の開閉機構とを備えているので、原稿読取時の
ジャムを容易に解除し、原稿の折れ、しわ、又は破損等
を抑制防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原稿搬送装置の実施形態における
画像形成装置を示す説明図である。
【図2】本発明に係る原稿搬送装置の実施形態を示す側
面説明図である。
【図3】本発明に係る原稿搬送装置の実施形態における
複合機のコピーモードを示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る原稿搬送装置の実施形態における
片面原稿の読取処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る原稿搬送装置の実施形態における
両面原稿の読取処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る原稿搬送装置の実施形態における
開放状態を示す側面説明図である。
【図7】本発明に係る原稿搬送装置の実施形態における
他の開放状態を示す側面説明図である。
【図8】本発明に係る原稿搬送装置の実施形態における
正常あるいは待機中の原稿搬送部分を示す側面説明図で
ある。
【図9】従来の原稿搬送装置を示す側面説明図である。
【符号の説明】
3 原稿 20 原稿トレイ 21A 原稿ピックアップローラ 21B さばき板 22 主搬送路 24 PSローラ 26 原稿読取部 33 副搬送路 34 第一の開閉機構 35 第二の開閉機構
フロントページの続き Fターム(参考) 2H076 AA04 AA58 BA24 BA42 BA49 EA21 3F049 AA04 DB02 LA02 LB02 3F053 EA02 EB04 3F100 AA02 BA13 CA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿トレイから原稿読取部に搬送される
    原稿の経路となる主搬送路と、該原稿の両面読取時に表
    面の読取が完了した原稿をスイッチバックさせて該主搬
    送路に再度搬送する副搬送路とを含んでなる原稿搬送装
    置において、 開放時には上記主搬送路を分離し、閉塞時には主搬送路
    を形成する回転可能な第一の開閉機構と、開放時には上
    記副搬送路を分離し、閉塞時には副搬送路を形成する回
    転可能な第二の開閉機構とを含んでなることを特徴とす
    る原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】 上記第一の開閉機構の回転支点を上記原
    稿トレイの反対側とした請求項1記載の原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記第一の開閉機構の回転支点を、上記
    原稿の先端部と画像読取タイミングとを調整する原稿搬
    送用のPSローラ又はその付近とした請求項1又は2記
    載の原稿搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記原稿トレイの下流部に取り付けられ
    る原稿ピックアップ機構と、該原稿トレイから上記原稿
    読取部に搬送される上記原稿の重送を防止する原稿さば
    き機構とを含み、これらの少なくとも一部を上記第一の
    開閉機構にそれぞれ設けた請求項1、2、又は3記載の
    原稿搬送装置。
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