JP4256878B2 - シート供給装置および画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、原稿や原稿の画像が転写される用紙等のシートを供給するシート供給装置および画像形成装置に関し、特に、シートの載置面に昇降可能に取り付けられた昇降板を有するシート供給装置および画像形成装置に関する。
複写機やファクシミリ、スキャナ、複合機等の画像形成装置には、原稿送り装置(シート供給装置)が装備されることがある。原稿送り装置を用いて複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に画像読取位置に搬送することで、画像形成装置は、各原稿を連続的に読み取ることができる。
原稿送り装置は、原稿トレイに積載された複数枚の原稿を1枚ずつ分離するため、原稿束をピックアップローラに当接させる。原稿束の厚みは原稿トレイに積載されている原稿の枚数に応じて変わるので、原稿束を常に適切に当接させるには、原稿の載置面とピックアップローラとの距離を原稿束の厚みに応じて調整する必要がある。この調整に、原稿の載置面に昇降可能に取り付けた昇降板を用いることができる。昇降板を駆動して昇降板上の原稿束を押し上げ、ピックアップローラに当接させる。例えば、ピックアップローラよりも原稿搬送方向上流側で昇降板を軸支し、モータによりその軸に対して昇降板を揺動させる。これにより原稿の最上紙の先端がピックアップローラに当接し、ピックアップローラがその原稿を送り出す。
原稿の送り出しを行う際の昇降板の停止位置(搬送適正位置)は、上限位置センサ(以下、上限スイッチという。)により検出される。上限スイッチは、原稿束の上面とピックアップローラが当接しているか否かを検出する。例えば、ピックアップローラの位置が固定された構成を有する原稿送り装置では、原稿束の上面の位置を上限スイッチが検出することで停止位置が検出される。また、ピックアップローラが、原稿束の上面に当接した後、昇降板の上昇とともに上昇する機構を有する原稿送り装置では、ピックアップローラ、あるいはピックアップローラと連動して移動する部材の位置を上限スイッチが検出することで停止位置が検出される。
一方、昇降板に原稿が載置されるとき、昇降板は原稿セット位置(シートセット位置)にある。原稿セット位置は、通常、昇降板の昇降範囲の下限である。原稿セット位置への昇降板の移動は、直前の原稿搬送が完了したときに行われる。すなわち、原稿トレイ上の原稿の有無を検知するセンサが非検知状態(原稿無し)になると、昇降板が下方に駆動される。そして、昇降板の下面と対向する位置に設けられた下限位置センサ(以下、下限スイッチという。)により昇降板が検出されるまで、昇降板の下降が行われる(例えば、特許文献1〜3等参照。)。
特開2000−53255号公報 特開2000−95358号公報 特開2005−187145号公報
上述の原稿送り装置には、原稿の供給開始指示が入力されたときに昇降板を搬送適正位置まで上昇させる方式がある。この方式を採用した原稿送り装置では、供給開始指示が入力されるまで昇降板が上昇しないため、ユーザが原稿束を誤って配置した際の原稿の再配置や、原稿トレイに載置された原稿束への原稿追加を行うことができる。
この種の原稿送り装置では、原稿供給開始指示を入力した際に、昇降板が速やかに上昇を開始しないという現象が生じている。本願発明者らは、この現象の解析を行った結果、当該現象が昇降板を駆動するギアのバックラッシュ(ガタ)に起因しているという結論に至った。昇降板が搬送適正位置に上昇される場合、直前の昇降板の駆動は原稿セット位置まで移動する下降駆動である。すなわち、昇降板が搬送適正位置に上昇されるとき、昇降板の駆動方向は直前の駆動方向と逆転している。このように駆動方向が逆転する動作では、リフトモータを駆動してもギアのバックラッシュが解消されるまで昇降板に駆動力が伝達されない。このため上述の現象が生じるのである。
本発明は、このような従来の技術における課題を鑑みてなされたものであり、昇降板を原稿セット位置から搬送適正位置まで移動させる際に、遅滞なく昇降板の移動を開始することができるシート搬送装置および画像形成装置を提供することを目的としている。
上述の目的を達成するために、本発明は、以下の手段を採用している。すなわち、本発明のシート供給装置は、昇降板がシートの載置面に昇降可能に取り付けられている。昇降板上に載置されたシートは、ピックアップローラにより送り出される。駆動手段は、シートの搭載が行われるシートセット位置と、搭載されたシートの上面と前記ピックアップローラとが当接する搬送適正位置とに渡って、ギアを介して昇降板を駆動する。上限位置センサは、シート上面とピックアップローラとが当接しているか否かを検出する。そして、昇降板上にシートが搭載されたときに、上限位置センサがシート上面とピックアップローラとが当接していないことを検出した場合、予備動作制御部がギアのバックラッシュに対応する駆動量だけ駆動手段を上昇方向に動作させる。ここで、シート供給装置とは、原稿や原稿画像が転写される用紙等のシート状部材を1枚ずつ送り出す装置である。
このシート供給装置では、シートセット位置から搬送適正位置まで駆動される前に、昇降板を駆動するギアのバックラッシュに対応する駆動量が予め駆動される。したがって、昇降板の移動が遅滞なく開始される。以上の構成は、シート供給開始指示が入力されたときに、昇降板が搬送適正位置に駆動される場合に特に好適である。
他の観点では、本発明は、上述のシート供給装置を備えた画像形成装置を提供することができる。そのシート供給装置を用いて原稿を画像読取位置に供給すること、あるいは、画像が形成される用紙を画像形成位置に供給することで、原稿の画像を適切に形成することが可能となる。
以上の構成を採用することにより、本発明では、昇降板の駆動が開始される前に、駆動系ギアのバックラッシュが解消される。このため、シートセット位置から搬送適正位置へ昇降板を移動させる際に、昇降板の移動を速やかに開始することができる。また、シート供給開始指示が入力された後に、昇降板に駆動力が伝達されない期間が存在しないため、従来に比べて、ファーストコピータイムを短縮することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながらより詳細に説明する。以下では、本発明を原稿送り装置を備えたデジタル複写機として具体化する。
図1は複写機の全体構成を示す概略構成図である。図1に示すように、複写機101は、画像読取部102および画像形成部103を備えている。画像読取部102は、原稿の画像を読み取りその画像のデジタルデータを生成する。画像読取部102は、コンタクトガラス等の透明板からなる原稿台104をその筐体上面に有している。原稿は、その原稿台104に載置することができる。原稿台104の下方には走査光学系105が配置されている。走査光学系105は、第1キャリッジ106や第2キャリッジ107、集光レンズ108を備える。第1キャリッジ106には線状の光源109およびミラー110が設けられ、第2キャリッジ107にはミラー111および112が設けられている。光源109は原稿を照明する。ミラー110、111、112は、原稿からの反射光をレンズ108に導き、レンズ108はその光像をラインイメージセンサ113の受光面に結像する。この走査光学系105において、第1キャリッジ106および第2キャリッジ107は、副走査方向114に往復動可能に設けられている。第1キャリッジ106および第2キャリッジ107を副走査方向114に移動することによって、原稿台104に載置された原稿の画像をイメージセンサ113で読み取ることができる。イメージセンサ113は、受光面に入射した光像から、原稿の画像データを生成する。
画像形成部103は、画像読取部102で得た画像データや、図示しないネットワークアダプタ等を介して、ネットワークを通じて他の機器から受信した画像データを用紙に印刷する。画像形成部103には、感光体ドラム115が設けられている。この感光体ドラム115は、一定速度で矢印方向116に回転する。感光体ドラム115の周囲には、回転方向の上流側から順に、帯電器117、露光器118、現像器119、転写器120、クリーニングユニット121が配置されている。帯電器117は、感光体ドラム115表面を一様に帯電させる。露光器118は、一様に帯電した感光体ドラム115の表面に、画像データに応じて光を照射し、感光体ドラム115上に静電潜像を形成する。現像器119は、その静電潜像にトナーを付着させ、感光体ドラム115上にトナー像を形成する。転写器120は、感光体ドラム115上のトナー像を用紙に転写する。クリーニングユニット121は、転写後も感光体ドラム115表面に残留した廃トナーを感光体ドラム115から除去して感光体ドラム115表面をクリーニングする。感光体ドラム115が回転することによりこれらのプロセスが一連で行われる。
画像形成部103は、手差しトレイ131、給紙カセット122および123等から、感光体ドラム115と転写器120との間の転写部に用紙を給送する。手差しトレイ131や各給紙カセット122、123には、様々なサイズの用紙を載置または収容することができる。画像形成部103は、ユーザの指定した用紙や、自動検知した原稿のサイズに応じた用紙を選択し、選択した用紙を給送ローラ124により手差しトレイ131やカセット122、123から引き出す。引き出した用紙は搬送ローラ125やレジストローラ126で転写部に送り込む。トナー像を転写した用紙は、定着器127に搬送される。定着器127は、定着ローラ128および加圧ローラ129を有しており、熱と押圧力によってトナー像を用紙に定着する。画像形成部103は、定着器127を通過した用紙を排紙トレイ130へ排紙する。
このような複写機101において、画像読取部102の上側には原稿送り装置135(シート供給装置)が開閉可能に取り付けられている。原稿送り装置135には、原稿トレイ136、搬送路137および排紙トレイ138が備えられている。ユーザは、原稿台104に原稿を載置するか、この原稿送り装置135に原稿(シート)をセットする。原稿送り装置135は、原稿トレイ136にセットされた原稿を1枚ずつ搬送路137へ送り出す。その搬送路137上には画像読取位置139がある。画像読取部102の筐体上面には、原稿台104だけでなく、その画像読取位置139に対する読取用ガラス140も設けられている。原稿送り装置135にセットされた原稿の画像を読み取る場合、画像読取部102は、第1キャリッジ106および第2キャリッジ107を画像読取位置139に合わせて一時的に固定する。原稿が画像読取位置139を通過するとき、読取用ガラス140を通じて原稿を照明し、原稿の画像を読み取る。画像読取位置139を通過した原稿は、排紙トレイ138に排出される。
図2は原稿送り装置の外観を示す斜視図である。この原稿送り装置135において、原稿トレイ136の原稿搬送方向201下流側には、原稿カーソル202を有する昇降板203が昇降可能に取り付けられている。原稿カーソル202は、原稿幅方向204に往復動可能に設けられている。この原稿カーソル202を用いて、原稿トレイ136に載置された原稿を幅寄せすることで、原稿の幅方向の中心を機械と合わせることができる。昇降板203は、原稿トレイ136とともに原稿の載置面を形成し、その載置面上にセットされた原稿束から原稿を1枚ずつ搬送路137に送り出すために原稿の先端を押し上げる。
図3は原稿送り装置の全体構成をより詳細に示す断面図である。原稿送り装置135は、原稿トレイ136に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離するためピックアップローラ301、給送ベルト302および分離ローラ303を備えている。昇降板203を上昇させると、原稿束の最上紙の先端がピックアップローラ301に押し当てられる。
ピックアップローラ301は、原稿搬送方向に回転可能に支持ケース310に支持されている。支持ケース310は、ピックアップローラ301が上方に移動可能となるように、上面カバー320に例えば揺動可能に支持されている。上面カバー320には、昇降板203が適正位置にあることを検出する上限スイッチ311が配置されている。上限スイッチ311は、例えば透過型フォトインタラプタにより構成される。支持ケース310には、原稿束の最上紙が原稿搬送の適正位置にあるときに、フォトインタラプタに到達し光を遮断する突部310aが設けられている。この構成により、昇降板203に載置された原稿束がピックアップローラ301に当接すると、昇降板203の上昇に伴ってピックアップローラ301が上方に移動する。突部310aが上限スイッチ311に到達したとき、昇降板203の上昇が停止される。以下、当該位置を、搬送適正位置という。
その状態でピックアップローラ301を駆動することで、原稿束から原稿が引き出される。引き出された原稿が2枚以上あっても、それらの原稿から1枚目の原稿を給送ベルト302および分離ローラ303が分離して搬送路137の下流側へ搬送する。その下流には、レジストローラ304および搬送ローラ305が設けられている。レジストローラ304で画像読取位置139に搬送するタイミングを調整し、搬送ローラ305が画像読取位置139へ原稿を搬送する。その画像読取位置139で原稿の片面の画像が読み取られる。この原稿送り装置135では、画像読取位置139の下流に、密着光学系を採用した原稿読取部306が配置されている。原稿の両面の画像を読み取る場合、この原稿読取部306で残りの面の画像を読み取る。原稿読取部306を通過した原稿は、中間搬送ローラ307により排紙ローラ308へ搬送され、排紙ローラ308により排紙トレイ138へ排紙される。
なお、分離ローラ303の下流側近傍の搬送路137壁面には反射型フォトインタラプタ等からなるフィードスイッチ321が配置されている。また、レジストローラ304の下流側近傍の搬送路137壁面には反射型フォトインタラプタ等からからなるレジストスイッチ322が配置されている。さらに、レジストスイッチ322と画像読取位置139との間の搬送路137の壁面には反射型フォトインタラプタ等からなるタイミングスイッチ323が配置されている。これらフィードスイッチ321、レジストスイッチ322、およびタイミングスイッチ323が原稿の有無を検知するタイミングをモニタすることにより、原稿が搬送路137を正常に搬送されているか否かが検出される。
原稿トレイ136上の最後の原稿が送り出されると、昇降板203は下降する。昇降板203が設置される矩形枠体403(図4参照)には、昇降板203の裏面と対向する位置に透過型フォトインタラプタからなる下限スイッチ312が設置されている。下限スイッチ312に対応する昇降板203の裏面には、図示しない突部が設けられている。下降により昇降板203裏面の突部が下限スイッチ312に到達したとき、昇降板203の下降が停止する。以下、当該位置を原稿セット位置(シートセット位置)という。
図4は原稿送り装置の上面カバー320を開いた状態を示す図である。原稿送り装置135は、開閉可能に取り付けられた上面カバー320を備えている。この上面カバー320を開くことで搬送路137が露出する。搬送路137上で原稿が詰まったときには、上面カバー320を開いて取り除く。上面カバー320の内面板402が搬送路137の上面を構成する。内面板402には、ピックアップローラ301および給送ベルト302が配置されている。さらに、レジストローラ304の対および搬送ローラ305の対のうちの一方も配置されている。レジストローラ304や搬送ローラ305のもう一方や分離ローラ303は、本体側に設けられている。上面カバー320を閉じたとき、ピックアップローラ301は、昇降板203の原稿搬送方向201下流側で昇降板203と対向する。昇降板203は、原稿トレイ136に設けられた矩形状枠403に嵌められている。この原稿送り装置135では、昇降板203の原稿搬送方向201上流側に設けられた軸を中心にして昇降板203が上下方向に揺動する。
図5は昇降板の駆動機構を示す斜視図である。昇降板203は、その側面の原稿搬送方向201上流側に揺動軸を挿通するための挿通孔501を有している。その昇降板203の下側には、昇降板203を揺動させるための駆動機構502が配置されている。駆動機構502は、ステッピングモータからなるリフトモータ503を備える。そのリフトモータ503の回転軸504は、ギア群505を介して駆動軸506に連結されている。駆動軸506には、昇降板203を支持するための支持板507が一体的に取り付けられている。駆動軸506が回転すると、その支持板507に支持された昇降板203の原稿搬送方向下流側が昇降する。
図6は、上述の構成を有する原稿送り装置135の制御部を示す概略機能ブロック図である。また、図7は、その原稿送り装置135に原稿束が載置された際の処理を示すフロー図である。図6に示すように、制御部600は、搬送制御部601と予備動作制御部602とを備える。制御部600は、例えば、専用の演算回路や、プロセッサとRAMやROM等のメモリとを備えたハードウェアおよび当該メモリに格納され、プロセッサ上で動作するソフトウェア等として構成される。
搬送制御部601は、リフトモータ503、給紙モータ611、レジストモータ612、搬送モータ613、排紙モータ614に接続されており、各モータをそれぞれ独立に制御する。ここで、給紙モータ611は、ピックアップローラ301を回転駆動するとともに給送ベルト302を介して分離ローラ303を回転駆動する。レジストモータ612はレジストローラ304を回転駆動する。搬送モータ613は搬送ローラ305を回転駆動する。排紙モータ614は中間搬送ローラ307および排紙ローラ308を回転駆動する。給紙モータ611、レジストモータ612、搬送モータ613、および排紙モータ614は、リフトモータ503と同様に、ステッピングモータにより構成されている。
また、搬送制御部601には、上述の上限スイッチ311、下限スイッチ312、フィードスイッチ321、レジストスイッチ322、タイミングスイッチ323、およびセットスイッチ603の出力信号が入力されている。なお、セットスイッチ603は、原稿トレイ316上の原稿の有無を検知するセンサである。搬送制御部601は、これらの出力信号に基づいて、リフトモータ503、給紙モータ611、レジストモータ612、搬送モータ613、および排紙モータ614に駆動信号を出力する。
セットスイッチ603と上限スイッチ311の出力信号は予備動作制御部602にも入力される。予備動作制御部602はリフトモータ503と接続されており、これらの出力信号に基づいてギア群505(図5参照)のバックラッシュ(ガタ)に対応する駆動量だけ駆動する制御信号をリフトモータ503に出力する。バックラッシュに対応する駆動量は実験により予め求められ、予備動作制御部602に設定される。リフトモータ503がステッピングモータである場合、当該駆動量は例えばリフトモータ503の駆動パルス数として設定することができる。
さて、図7に示すように、原稿トレイ136に原稿束がセットされると、セットスイッチ603が例えばオフ状態からオン状態となり原稿束が検出される(図7 S701)。セットスイッチ603の状態変化に呼応して、予備動作制御部602は、上限スイッチ311がピックアップローラ301の上昇を検出しているか否かを判別する(図7 S702)。本実施形態では、上限スイッチ311は、ピックアップローラ301が上昇しているときにオン状態になり、ピックアップローラ301が上昇していないときにオフ状態になる。例えば、原稿トレイ316の上限容量に近い原稿束が載置された場合、上限スイッチ311はオン状態になる。また、少量の原稿束が原稿トレイ316に載置された場合、上限スイッチ311がオフ状態になる。
上限スイッチ311がオフ状態である場合、予備動作制御部602はリフトモータ503を上昇方向にバックラッシュ分だけ駆動する予備動作を実行する(図7 S702No→S709)。昇降板203が原稿セット位置にあるとき、直前の昇降板203の駆動方向は下降方向である。したがって、原稿束が載置された後、初めて実行される昇降板203の上昇駆動では、直前の駆動と駆動方向が逆転するため、ギア群505のバックラッシュが解消されるまでリフトモータ503の駆動力が昇降板203に伝達されない。しかしながら、本実施形態では、予備動作によりギア群505のバックラッシュが解消されるため、以降の昇降板203の上昇動作が遅滞なく実行される。予備動作が完了すると、原稿送り装置135は原稿の供給指示が入力されるまで搬送待機状態になる(図7 S703No)。一方、上限スイッチ311がオン状態である場合、予備動作制御部602は予備動作を実行せず、原稿送り装置135は原稿の供給指示が入力されるまで搬送待機状態になる(図7 S702Yes→S703)。
上述の搬送待機状態で複写機101のスタートボタンが押下されると、搬送制御部601に原稿供給指示(シート供給開始指示)が入力される。原稿供給指示に呼応して、搬送制御部601は、上限スイッチ311がオン状態であるかオフ状態であるかを確認する(図7 S704)。
上限スイッチ311がオフ状態である場合、搬送制御部601はリフトモータ503に上昇駆動を指示する制御信号を出力する。これにより、昇降板203が上昇する(図7 S704No→S710)。本実施形態では上述の予備動作が実行されているため、昇降板203は遅滞なく上昇を開始する。昇降板203の上昇中に、ピックアップローラ301が原稿束の上面に当接して押し上げられると、上限スイッチ311がオフ状態からオン状態に切り替わる。上限スイッチ311の状態変化に呼応して、搬送制御部601はリフトモータ503に上昇駆動の停止を指示する。これにより、昇降板203が原稿の搬送適正位置で停止する(図7 S704Yes→S705)。また、昇降板203の上昇中に昇降板203裏面の突部が下限スイッチ312から脱出すると、下限スイッチ312は例えばオン状態からオフ状態に切り替わる。なお、原稿供給指示が入力されたときに上限スイッチ311がオン状態である場合、搬送制御部601はリフトモータ503を駆動しない(図7 S704No→S705)。
上限スイッチ311がオン状態であることを確認すると、搬送制御部601は原稿搬送を実行する(図7 S706)。まず、搬送制御部601は、給紙モータ611に駆動信号を入力して搬送方向に回転駆動させる。給紙モータ611の駆動開始から所定の駆動パルス数(設定時間)以内にフィードスイッチ321が原稿を検出すると、搬送制御部601は、フィードスイッチ321が原稿を検出した時点から、さらに一定駆動パルス数だけ給紙モータ611を搬送方向に回転駆動して停止する。この動作により、原稿はレジストローラ304にたわみが形成された状態で押し当てられる。このとき、給紙モータ611の励磁は維持されている。
次に、搬送制御部601は、レジストモータ612、搬送モータ613、および排紙モータ614を搬送方向に回転駆動する。レジストモータ612の駆動開始から所定の設定時間(駆動パルス数)以内にレジストスイッチ322が原稿を検出すると、搬送制御部601はタイミングスイッチ323が原稿を検出するまで待機する。タイミングスイッチ323から原稿検出信号が入力されると、搬送制御部601は、原稿が検出された時点から原稿サイズに応じて設定された所定の駆動パルス数(搬送量)の範囲内でレジストスイッチ322において原稿通過が確認された場合にレジストモータ612を停止する。このとき、レジストモータ612の励磁は維持されている。
レジストモータ612が停止されたときにセットスイッチ603がオン状態(原稿有)であると、搬送制御部601は、上限スイッチ311の状態を判別する(図7 S707Yes→S704)。このとき、上限スイッチ311がオン状態であれば、搬送制御部601はリフトモータ503を駆動することなく、停止状態のまま次原稿の搬送を実行する(図7 S704Yes→S705→S706)。また、上限スイッチ311がオフ状態であれば、搬送制御部601はリフトモータ503を駆動して上限スイッチ311がオン状態になるまで昇降板203を上昇させる(図7 S704No→S710)。そして、上限スイッチ311がオン状態になると、搬送制御部601は昇降板203の上昇を停止し、次原稿の搬送を実行する(図7 S704Yes→S705→S706)。
一方、レジストスイッチ322において原稿通過が確認されたときにセットスイッチ603がオフ状態(原稿無)であれば、搬送制御部601は搬送モータ613および排紙モータ614を原稿サイズに応じて設定された所定の駆動パルス数だけ駆動して最終原稿を搬送した後、モータ611、612、613、614の励磁をオフする。同時に、搬送制御部601は、下限スイッチ312が昇降板203裏面の突部を検出するまで、リフトモータ503を下降駆動する(図7 S706No→S707)。下限スイッチ312が昇降板203を検知すると、搬送制御部601は、リフトモータ503の励磁をオフする。
なお、図7では図示を省略しているが、フィードスイッチ321、レジストスイッチ322、およびタイミングスイッチ323の原稿検出状態が上述した状態と異なる場合、搬送制御部601はその状態に応じたリトライ処理を行う。リトライ処理によっても正常な原稿搬送が行われない場合、搬送制御部601は搬送不良(ジャム)と判定し、原稿搬送動作を停止する。
以上のように、本実施形態における複写機の原稿送り装置(シート搬送装置)では、昇降板の駆動が開始される前に、駆動系ギアのバックラッシュが解消される。このため、シートセット位置から搬送適正位置へ昇降板を移動させる際に、昇降板の移動を速やかに開始することができる。また、シート供給開始指示が入力された後に、昇降板に駆動力が伝達されない期間が存在しないため、従来に比べて、ファーストコピータイムを短縮することができる。また、本実施形態では、原稿束が原稿トレイ316に載置された際に上限スイッチ311がオフ状態であった場合にのみ予備動作を行っている。これは、上限スイッチ311がオン状態である場合、昇降板203が上昇されることなく原稿搬送が行われるため、ファーストコピータイムの観点では従来と差異が生じないためである。上限スイッチ311がオン状態である場合に予備動作を行ってもよいことは勿論である。
なお、上述した実施形態は本発明の技術的範囲を制限するものではなく、既に記載したもの以外でも、本発明の範囲内で種々の変形や応用が可能である。例えば上述の実施形態では、昇降板の一端を揺動させることで原稿の昇降を行っていたが、これに限られるものではない。昇降板を上下動させることで原稿の昇降をする原稿送り装置に本発明を適用することも可能である。
また、上述の実施形態では、デジタル複写機の原稿送り装置として本発明を具体化したが、図1に示したようなカセット式の用紙トレイや手差しトレイ等の用紙供給装置に本発明を適用することも可能である。加えて、デジタル複写機に限らず、ファクシミリ、スキャナ、複合機などのシート供給機能を備える装置に本発明を適用することも可能である
本発明に係るシート供給装置および画像形成装置によれば、原稿や用紙を確実且つ短時間に供給することができ、複写機やファクシミリ、スキャナ、複合機など様々な機器に有用である。
本発明が適用される複写機の全体構成を示す概略構成図 本発明の一実施形態における原稿送り装置の外観を示す斜視図 本発明の一実施形態における原稿送り装置の構成を示す断面図 本発明の一実施形態における原稿送り装置の上面カバーを開いた状態を示す斜視図 本発明の一実施形態における昇降板の駆動機構を示す斜視図 本発明の一実施形態における原稿送り装置の制御部を示すブロック図 本発明の一実施形態における原稿送り装置の処理を示すフロー図
符号の説明
101 複写機
102 画像読取部
103 画像形成部
135 原稿送り装置(シート供給装置)
136 原稿トレイ
203 昇降板
301 ピックアップローラ
311 上限スイッチ(上限位置センサ)
502 駆動機構
503 リフトモータ
505 ギア群
601 搬送制御部
602 予備動作制御部
603 セットスイッチ

Claims (3)

  1. シートの載置面に昇降可能に取り付けられた昇降板と、
    昇降板上に載置されたシートを送り出すピックアップローラと、
    前記昇降板を、シートの搭載が行われるシートセット位置と、搭載されたシートの上面と前記ピックアップローラとが当接する搬送適正位置とに渡って、ギアを介して駆動する手段と、
    前記シート上面とピックアップローラとが当接しているか否かを検出する上限位置センサと、
    前記昇降板上にシートが搭載されたときに、前記上限位置センサがシート上面とピックアップローラとが当接していないことを検出した場合、前記ギアのバックラッシュに対応する駆動量だけ前記駆動手段を上昇方向に動作させる予備動作を実行する手段と、
    を備えたシート供給装置。
  2. シート供給開始指示が入力されたときに、前記昇降板が前記搬送適正位置に駆動される請求項1記載のシート供給装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のシート供給装置を備えた画像形成装置。

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