JP2019218178A - 画像形成システムおよび制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷品位を低下させないように、シート位置を補正する画像形成システムを提供する。【解決手段】画像形成装置は、搬送手段をシートの挟持を解除された第2状態としてから、シート給送装置から搬送されたシートに対して横レジ補正を実行する。【選択図】図4
Description
本発明は、シートの位置を補正可能な画像形成システムおよび制御方法に関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置は、シート収納部と、シート収納部に収納されたシートを送り出す給送ローラ等の給送手段とを備え、シート収納部に収納されたシートを給送手段により画像形成部に給送するシート給送装置の構成を備えたものが知られている。近年、数千枚もの大量のシートを補給可能な大容量のシート収納部を備えるものが増えてきている。また、近年、印刷市場において、A3、A4などの普通サイズ紙よりも長い、長尺紙に印刷するニーズが増えている(例えば、ブックカバー、カタログの見開きページ、POP広告)。
一方、画像の記録位置を補正するために、画像書き込み前に、用紙の奥行き方向の位置を検知し、その情報をもとに用紙位置をシフトする(横レジ補正)技術が知られている。
しかしながら、搬送方向に長い長尺紙などを使用する場合、横レジ補正のためにシートをシフトする際にシートの後端がシート給送装置内に残り、搬送ローラ及び分離ローラ対にニップされた状態となってしまう。この状態で横レジ補正の動作を行うと、紙がよじれてしまい、結果、印刷画像が曲がってしまうなど印刷品位の低下を招いてしまう。
本発明の目的は、このような従来の問題点を解決することにある。本発明は、上記の点に鑑み、印刷品位を低下させないように、シート位置を補正する画像形成システムおよび制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る画像形成システムは、シート給送装置と、前記シート給送装置から搬送されたシートに対して画像を形成する画像形成装置と、を含む画像形成システムであって、前記シート給送装置は、シートを挟持して搬送可能な第1状態と、当該シートの挟持を解除した第2状態と、を選択可能な搬送手段、を備え、前記画像形成装置は、前記搬送手段により前記シート給送装置から搬送されたシートに対して横レジ補正を実行する補正手段と、前記搬送手段を前記第2状態としてから前記横レジ補正を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、印刷品位を低下させないように、シート位置を補正することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本実施形態における画像形成システムの構成を示す図である。画像形成装置1000は、画像形成装置本体(以下、装置本体という)900と、装置本体900の上面に配置されたスキャナ装置2000と、装置本体900に接続されたペーパーデッキ3000(シート給送装置)とを備え、画像形成システムを構成している。
原稿を光学的に読み取るスキャナ装置2000は、走査光学系光源201、プラテンガラス202、開閉可能な原稿圧板203、レンズ204、受光素子(光電変換素子)205、画像処理部206、及びメモリ部208等を備えている。メモリ部208は、例えば、画像処理部206で処理された画像処理信号を記憶する。
スキャナ装置2000は、原稿を読み取る際に、プラテンガラス202上に載置された原稿(不図示)に走査光学系光源201から光を照射して読み取るように構成されている。そして、読み取られた原稿像は、画像処理部206で処理された後、電気的に符号化された電気信号207に変換されて、装置本体900内のレーザスキャナ111に伝送される。
なお、画像処理部206で処理され、符号化された画像情報をメモリ部208に一旦記憶させ、後述するコントローラ120からの信号により、必要に応じてレーザスキャナ111に伝送することもできる。また、ペーパーデッキ3000内には、コントローラ120の指令に従ってペーパーデッキ3000を統括的に制御する、CPU、RAM、ROMを有する制御部41が設けられている。
また、装置本体900は、シートSを給送する第1〜第4シート給送部1001、1002、1003、1004と、シート給送部1001〜1004により給送されたシートSを画像形成部901に搬送するシート搬送装置902とを備えている。装置本体900は、画像形成装置1000を統括的に制御する、CPU、RAM、ROMを有するコントローラ120を備えている。制御部41とコントローラ120とは、相互に協調することにより、画像形成システムが実行可能な機能、例えば、横レジ補正時のシート搬送制御を実現する。
ここで、第1〜第4シート給送部1001〜1004は、それぞれシートSを収納する給紙カセット10と、ピックアップローラ11と、フィードローラ22及びリタードローラ23から構成される分離ローラ対25とを備えている。給紙カセット10内に収納されたシートSは、所定のタイミングで昇降動作して回転するピックアップローラ11と分離ローラ対25とによって、1枚ずつ分離されて画像形成部901に給送される。
また、フィードローラ22とリタードローラ23とのシート給送方向の下流側近傍には給送センサ24が配置されており、給送センサ24によりシートSの通過が検出され、その検知信号がコントローラ120に送信される。
シート搬送装置902は、搬送ローラ対15、搬送ローラ対132、及びレジストローラ対110を備えている。シート給送部1001〜1004のいずれかから給送されたシートSは、搬送ローラ対15及び搬送ローラ対132により、シート搬送路を通過した後、レジストローラ対110に導かれる。この後、シートSは、レジストローラ対110によって、所定のタイミングで画像形成部901に送り込まれる。
画像形成部901は、感光ドラム112、レーザスキャナ111、現像器114、転写帯電器115、及び分離帯電器116等を備えている。そして、画像形成時には、レーザスキャナ111からのレーザ光がミラー113で折り返されて、時計回り方向に回転する感光ドラム112に照射されることで、感光ドラム112上に静電潜像が形成される。さらに、このようにして感光ドラム112上に形成された静電潜像は、現像器114によってトナー像として顕像化される。
その後、感光ドラム上のトナー像は、転写部112bにおいて転写帯電器115によりシートSに転写される。さらに、このようにトナー像が転写されたシートSは、分離帯電器116により感光ドラム112から静電分離された後、搬送ベルト117により定着装置118に搬送されてトナー像の定着が行われ、排出ローラ119によって排出される。なお、画像形成部901及び定着装置118により、シート給送部30或いはシート給送部1001〜1004のいずれかから給送されたシートSに画像を形成するユニットが構成される。
また、定着装置118と排出ローラ119との間の搬送経路中に排出センサ122が配置されており、排出センサ122の検知信号に基づき、コントローラ120が、排出されるシートSの通過を検出する。
なお、本実施形態では、装置本体900とスキャナ装置2000とは別体に構成されているが、装置本体900とスキャナ装置2000とが一体的に構成されても良い。また、装置本体900は、スキャナ装置2000と別体でも一体として構成されても、レーザスキャナ111にスキャナ装置2000の処理信号を入力すれば複写機として機能し、FAXの送信信号を入力すればFAXとして機能する。さらに、パーソナルコンピュータ(PC)からの信号を入力すれば、プリンタとしても機能する。
逆に、スキャナ装置2000の画像処理部206の処理信号を、他のFAXに送信すれば、FAXとして機能する。また、スキャナ装置2000において、圧板203に代えて、二点鎖線で示すような原稿給送装置(ADF)250を装着するように構成すれば、原稿台(不図示)に載置された原稿を連続的に自動的に読み取ることも可能になる。
次に、本実施形態における画像形成装置1000のシート給送部30について、大容量デッキであるペーパーデッキ3000を例に挙げて説明する。図2は、カバーを取り外した状態でのペーパーデッキ3000の要部を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、ペーパーデッキ3000は、装置本体3000aと、装置本体3000a内に収容された大容量デッキ収納庫62(以下、単に収納庫ともいう)と、シート給送部30とを有している。シート給送部30は、大容量デッキ収納庫62内に積載・収容されたシートSを画像形成部901に向けて給送する。
シート給送部30は、通常のシートSを積載する積載部材61と、積載部材61に積載されたシートSを送り出すピックアップローラ51と、フィードローラ12及びリタードローラ13から構成される分離ローラ対31とを備える。ピックアップローラ51は、シート給送方向(矢印b方向)の先端部の近傍に、積載部材61上の最上位シートに適宜の力で圧接可能となるように配置されている。なお、ピックアップローラ51は、積載部材61の上方に設けられ、上昇した積載部材61に積載されたシートSの最上位シートと当接することでシートを給送する。
積載部材61は、シートが積載可能で、昇降モータ55を含む駆動機構54(図3)により昇降動作されるように支持されている。また、積載部材61上側におけるピックアップローラ51の上流側には上面検知センサ50が配置されている。上面検知センサ50は、積載部材61の上方に位置して積載部材61上のシートSを検知する。
シート給送部30は、積載部材61と、二対のサイド規制部材80及び83を備えている。サイド規制部材80及び83は、積載部材61に積載されたシートSの給送方向(図2の矢印b方向)と直交する幅方向(図2の矢印h方向)の側端位置を規制可能、且つ双方が幅方向に移動可能に構成されている。
本実施形態では、ピックアップローラ51が積載部材上のシートSの最上位のシートに適正な力で圧接可能となるように構成されている。積載部材61上のシートSは、所定のタイミングで昇降動作して回転するピックアップローラ51と分離ローラ対31とにより1枚ずつ分離給送される。
大容量デッキ収納庫62内には、シート給送方向(矢印b方向)と直交する方向(幅方向)の両側に配置された二対のサイド規制部材80及び83が配置されている。二対のサイド規制部材80及び83は、仕様上対応した全てのシートサイズ幅までスライドして、積載部材61上のシートSをガイド可能となるように構成されている。即ち、サイド規制部材80及び83は、幅方向に移動可能に支持されて、積載されたシートSの両端部に当接してシートSの両側位置を規制する。なお、前端規制部86は、積載部材61上のシートSの前端部を規制する。
また、積載部材61上のシートSの後端部を規制するように後端規制部材87が配置されている。後端規制部材87は、シート給送方向(矢印b方向)と平行な方向に移動可能に支持されて、シートSの後端位置を規制している。後端規制部材87は、積載部材61の中央部に形成された位置決め長穴部61aに沿って移動可能である。
図2に示すように、ピックアップローラ51が不図示の駆動部により駆動されて、シートSを給送する方向(矢印a方向)に回転すると、最上位のシートSが矢印b方向に送り出される。これにより、シートSは、ピックアップローラ51の出口側に隣接している分離ローラ対31のニップ部分に当接する。
ピックアップローラ51で送り出されるシートSに重送が発生すると、次のようになる。つまり、矢印aと同じ方向(矢印c方向)に回転するフィードローラ12とは逆方向に従動回転するリタードローラ13が、ニップ部分に2枚以上のシートSが介在することでフィードローラ12と同じ方向に回転する。すると、このリタードローラ13により、ニップ部内の2枚目以降のシートSが積載部材61の方向に押し戻され、フィードローラ12により最上位の1枚のシートSだけが矢印b方向に送り出される。
以上の構成を有するペーパーデッキ3000からシートSが給送されると、シートSの先端は、搬送ローラ対130のニップ部分に突き当たる。搬送ローラ対130は、一対の対向ローラで構成されて、不図示の駆動部により図2中の矢印dの方向に回転可能に、シートSの搬送路上に配置されている。搬送ローラ対130のニップ部分に一旦突き当たったシートSは、給送タイミングに合わせて回転する搬送ローラ対130により、装置本体900内部に搬送路140を介して搬送される。また、搬送路140には、搬送ローラ対131及び132が設けられている。装置本体900内部の搬送ローラ対132のニップ部分にシートSの先端が突き当たることにより、シートSの斜行補正が行われる。また、本実施形態では、図1に示すように、装置本体900とペーパーデッキ3000との間に、搬送ローラ対131を含むシート搬送装置1001を構成している。シートSの斜行補正は、シート搬送装置1001の搬送ローラ対131により行われても良い。
図3は、本実施形態の動作を実現するための画像形成システムのブロック構成を示す図である。図3には、ペーパーデッキ3000と装置本体900と操作パネル40とが示されている。操作パネル40は、装置情報や設定画面、ジョブ情報等、各種のユーザインタフェース画面を表示し、また、ユーザからの指示や設定操作を受け付ける。操作パネル40は、例えば装置本体900に構成されている。また、装置本体900は、コントローラ120を含み、制御部41と通信する。装置本体900は、ペーパーデッキ3000の制御部41に対して印刷要求し、制御部41は、装置本体900から印刷要求を受信すると、装置本体900に対して給送動作を行う。また、制御部41は、装置本体900に設けられている構成でも良い。
制御部41は、ペーパーデッキ3000を統括的に制御する。例えば、制御部41は、収納庫開閉ボタン74の押下による開閉要求信号を受信すると、ドライバ45を介して、収納庫ロックソレノイド46のロック状態を解除し、大容量デッキ収納庫62をオープン状態とする。制御部41は、入出力インタフェース(I/O)42に接続されたモータドライバ43を介して、シートの搬送路上の各種モータ44を駆動する。また、制御部41は、入出力インタフェース(I/O)42に接続されたモータドライバ53を介して、積載部材61を昇降動作させる駆動機構54を制御する。駆動機構54は、昇降モータ55を含む。昇降モータ55は、不図示の巻取り部を駆動する。
中継ぎセンサ48は、積載部材61の上下方向(昇降方向)の所定位置に設けられている。中継ぎセンサ48は、例えば、積載部材61がスタンバイ位置にあることを検知するために用いられる。収納庫検知センサ49は、収納庫の開閉状態を検知するセンサである。上面検知センサ50は、積載部材61の上方に位置して積載部材61上のシートSを検知する。
中継ぎセンサ48、収納庫検知センサ49、上面検知センサ50からの検知信号は、信号線69を介して制御部41に送信される。また、収納庫開閉ボタン74の押下による収納庫の開放要求信号は、信号線69を介して制御部41に送信される。
また、制御部41は、点灯制御信号により、ペーパーデッキ3000に設けられた不図示のLEDの点灯を制御可能である。制御部41は、例えば、普通紙モード/長尺紙モードに応じて、予め定められたパターンに基づいてLEDの点灯を制御することで、使用可能なモードをユーザに通知する。
図6(a)は、装置本体900とペーパーデッキ3000の構成を上面から見た図である。図6(a)中の用紙端部位置検知センサ133は、ペーパーデッキ3000から供給されるシートの側端の位置を検知するためのセンサであり、例えば、CISセンサが用いられる。用紙端部位置検知センサ133は、図6(a)に示すように、搬送幅のいずれかの方向に寄った位置に設けられることで、シートSの側端部の位置を検出可能である。また、用紙端部位置検知センサ133は、シートSの幅の全域に渡って構成するようにし、シートSの両側端部の位置を検出可能としても良い。
前述したように、搬送ローラ対132もしくは131のニップ部分にシートSの先端が突き当たることにより、シートSの斜行が補正される。ここで、シートSの斜行補正が実行されることによって、シートSの位置が幅方向にシフトしてしまうことがあり得る。そのような場合、搬送ローラ対131及び132のニップ部分でシートSを挟持したまま、搬送ローラ対132を図6(a)の矢印方向にスライドさせて、画像データがシートSの所定位置に印刷されるよう位置補正が実行される(横レジ補正)。また、図6(a)の矢印と反対方向への横レジ補正も可能である。
しかしながら、長尺紙の場合、横レジ補正の実行時には、図6(a)に示すように、シートSの後端がペーパーデッキ3000に残ってしまう。その状態で、上記の横レジ補正を実行すると、図6(a)に示すように、シートSによじれを生じさせてしまい、その結果、図6(b)に示すように、印刷画像がシートSに対して適切な位置に印刷されず、印刷品位の低下を招いてしまう。
図5は、本実施形態における横レジ補正を行う際の動作を説明するための図である。図5(a)に示すように、シートSが用紙端部位置検知センサ133に到達し、横レジ補正を実行すると判断された場合、搬送ローラ対130および分離ローラ対31のニップを解除し、ピックアップローラ51のシートSへの圧接を解除する。そして、図5(b)に示すように、サイド規制部材80を幅を広げるように移動された後、搬送ローラ対131及び132によりシートSを挟持したまま、搬送ローラ対131及び132をシート幅方向にシフトさせる。
本実施形態では、そのような構成により、横レジ補正を実行する際にシートSによじれを生じさせてしまうことを防ぐことができる。
図4は、本実施形態におけるシート搬送制御の処理を示すフローチャートである。図4の処理は、例えば、ユーザが普通紙もしくは長尺紙を積載部材61上にセットして収納庫62を閉じ、制御部41が収納庫検知センサ49からの収納庫62を閉じた旨の信号を検知すると開始される。以下、普通紙と長尺紙をシートSとして総称する。
S401において、制御部41は、モータドライバ53を制御して積載部材61を上昇させる。そして、制御部41は、上面検知センサ50の検知信号がオンであり、中継ぎセンサ48の検知信号がオンとなって積載部材61が所定位置に位置すると判定すると、モータドライバ53を制御して積載部材61の上昇を停止する。
S402において、制御部41は、操作パネル40を介してユーザが印刷実行開始の指示を受け付けた旨を装置本体900のコントローラ120から通知されると、S403において、モータドライバ43を制御してシートの搬送を開始する。
S404において、積載部材61の最上面のシートについて、用紙端部位置検知センサ133の検知信号がシートを検知してオンとなると、コントローラ120は、シートSの搬送を停止するよう制御部41に指示する。制御部41は、指示を受けると、モータドライバ43を制御してシートの搬送を停止する。
S405において、コントローラ120は、用紙端部位置検知センサ133の検知信号により、シートSの横レジ補正の補正量を取得する。この補正量は、用紙端部位置検知センサ133の検知信号から得られる位置情報と、所定の印刷位置との差分に基づいて取得されても良い。そして、コントローラ120は、横レジ補正の補正量が閾値以上であるか否かを判定する。閾値は、搬送ローラ対130、分離ローラ対31、ピックアップローラ51によりシートSを挟持したまま横レジ補正を行ったとしても、シートSによじれを生じて印刷品位を低下させる事態とならないだけの量であり、例えば、0.5mmである。S405で閾値以上であると判定された場合、S408に進み、閾値以上でないと判定された場合、S406に進む。S406において、コントローラ120は、搬送ローラ対131及び132によりシートSを挟持したまま、搬送ローラ対131及び132をシート幅方向にシフトさせることで横レジ補正を行う。そして、S407において、コントローラ120は、シートSの搬送を再開するよう制御部41に指示する。コントローラ120及び制御部41は、シートSの搬送を再開させるよう各部を制御する。S407の後、図4の処理を終了する。
S408において、コントローラ120は、シートSの長さ情報を取得し、シートSの長さが条件を満たすか否かを判定する。例えば、コントローラ120は、シートSの搬送方向の長さが所定長以上であるか否かを判定する。所定長は、横レジ補正の実行時に搬送ローラ対130、分離ローラ対31、ピックアップローラ51の離間を行うか否かを決定するための長さである。本実施形態では、所定長は、例えば420mmである。例えば、所定長は、用紙端部位置検知センサ133(横レジ補正の実行位置)から搬送ローラ対130までの距離に基づいて決定される。コントローラ120は、例えば、長さ情報をジョブ情報から取得する。若しくは、コントローラ120は、制御部41に要求することにより取得しても良い。その場合、制御部41は、例えば、後端規制部材87の位置に基づいてシートSの長さ情報を取得してコントローラ120に送信する。
S408で条件を満たすと判定された場合、S411に進み、S408で条件を満たさないと判定された場合、S409に進む。例えばシートSが所定長以上でないとは、シートSの先端が用紙端部位置検知センサ133に達していても、シートSの後端は搬送ローラ対130に達していない状態である。従って、S409において、コントローラ120は、搬送ローラ対131及び132がシートを挟持可能な状態のまま、搬送ローラ対131及び132をシート幅方向にシフトさせることで横レジ補正を行う。そして、S410において、コントローラ120は、シートSの搬送を再開させるよう各部を制御する。S410の後、図4の処理を終了する。
S411において、コントローラ120は、制御部41に対して、搬送ローラ対130、分離ローラ対31を離間状態、ピックアップローラ51を圧接解除状態とするよう指示する。また、コントローラ120は、操作パネル40に、サイド規制部材80の幅を広げることを促すメッセージを表示する。制御部41は、コントローラ120からの指示の受信後、搬送ローラ対130、分離ローラ対31を離間し、ピックアップローラ51のシートSへの圧接を解除し、その離間及び解除の旨をコントローラ120に通知する。また、制御部41は、サイド規制部材80の幅が広げられたことを検知すると、その旨をコントローラ120に通知する。
コントローラ120が制御部41から、搬送ローラ対130、分離ローラ対31の離間及びピックアップローラ51の圧接解除の通知と、サイド規制部材80の幅が広げられた通知とを受信すると、S412の処理を実行する。
S412において、コントローラ120は、搬送ローラ対131及び132によりシートSを挟持したまま、搬送ローラ対131及び132をシート幅方向にシフトさせることで横レジ補正を行う。S412での横レジ補正は、図5(b)で説明したように行われるので、シートSによじれを生じさせずに横レジ補正を行うことができる。
S413において、コントローラ120は、制御部41に対して、搬送ローラ対130、分離ローラ対31、ピックアップローラ51をシートSを搬送可能な状態(即ち、ニップ状態、圧接状態)とするよう指示する。制御部41は、コントローラ120からの指示の受信後、搬送ローラ対130、分離ローラ対31、ピックアップローラ51をシートSを搬送可能な状態とする。
S414において、コントローラ120は、シートSの搬送を再開するよう制御部41に指示する。コントローラ120及び制御部41は、シートSの搬送を再開させるよう各部を制御する。S414の後、図4の処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、横レジ補正時に、シートSの後端がペーパーデッキ3000に残ってしまう場合、ペーパーデッキ3000側の搬送ローラ対130、分離ローラ対31のニップを解除し、ピックアップローラ51の圧接を解除してから、横レジ補正を行う。そのような構成により、横レジ補正の実行時にシートSによじれを生じさせ、印刷品位の低下を招いてしまうことを防ぐことができる。
なお、本実施形態では、横レジ補正の実行時に、シートSのサイズに応じて分離ローラ31のニップとピックアップ51の圧接を解除しているが、シートSのサイズに因らず、横レジ補正の実行時に常に分離ローラ31のニップとピックアップ51の圧接を解除してもよい。
30 シート給送部: 41 制御部: 80、83 サイド規制部材: 120 コントローラ: 130、131、132 搬送ローラ対: 133 用紙端部位置検知センサ: 1000 画像形成装置: 2000 スキャナ装置: 3000 ペーパーデッキ
Claims (8)
- シート給送装置と、前記シート給送装置から搬送されたシートに対して画像を形成する画像形成装置と、を含む画像形成システムであって、
前記シート給送装置は、
シートを挟持して搬送可能な第1状態と、当該シートの挟持を解除した第2状態と、を選択可能な搬送手段、を備え、
前記画像形成装置は、
前記搬送手段により前記シート給送装置から搬送されたシートに対して横レジ補正を実行する補正手段と、
前記搬送手段を前記第2状態としてから前記横レジ補正を行う制御手段と、を備える、
ことを特徴とする画像形成システム。 - 前記制御手段は、前記搬送手段により搬送されるシートの長さが所定長未満であるときには、前記搬送手段を前記第1状態として前記横レジ補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
- 前記所定長は、前記補正手段による前記横レジ補正の実行位置から前記搬送手段までの長さに基づいて設定されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
- 前記搬送手段はローラ対を含み、
前記第1状態は、前記ローラ対のニップ部分がシートを挟持することが可能な状態であり、前記第2状態は、前記ローラ対のニップ部分が離間した状態である、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - 前記シート給送装置は、
シートの幅方向を規制する規制手段、をさらに備え、
前記補正手段は、前記制御手段による制御の後、前記規制手段によるシートの幅方向の規制が解除された場合に、前記搬送手段により前記シート給送装置から搬送されたシートに対して前記横レジ補正を実行する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - 前記搬送手段により前記シート給送装置から搬送されたシートに対して斜行補正を実行する斜行補正手段、をさらに備え、
前記補正手段は、前記斜行補正手段により前記斜行補正が実行されたシートに対して前記横レジ補正を実行する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - 前記画像形成装置は、
前記補正手段により前記横レジ補正が実行されたシートに対して画像を形成する画像形成手段、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - シートを挟持して搬送可能な第1状態と、当該シートの挟持を解除された第2状態とを有する搬送手段を備えるシート給送装置と、前記シート給送装置から搬送されたシートに対して画像を形成する画像形成装置と、を含む画像形成システムにおいて実行される制御方法であって、
前記搬送手段を前記第2状態として、前記搬送手段により前記シート給送装置から搬送されたシートに対して横レジ補正を実行する補正工程と、
を有することを特徴とする制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018116367A JP2019218178A (ja) | 2018-06-19 | 2018-06-19 | 画像形成システムおよび制御方法 |
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JP2018116367A JP2019218178A (ja) | 2018-06-19 | 2018-06-19 | 画像形成システムおよび制御方法 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2019218178A (ja) |
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2018
- 2018-06-19 JP JP2018116367A patent/JP2019218178A/ja active Pending
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