JP2011111237A - 給紙装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

給紙装置及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011111237A
JP2011111237A JP2009265856A JP2009265856A JP2011111237A JP 2011111237 A JP2011111237 A JP 2011111237A JP 2009265856 A JP2009265856 A JP 2009265856A JP 2009265856 A JP2009265856 A JP 2009265856A JP 2011111237 A JP2011111237 A JP 2011111237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
document
sheet
lift
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009265856A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Hayano
聡 早野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2009265856A priority Critical patent/JP2011111237A/ja
Publication of JP2011111237A publication Critical patent/JP2011111237A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】装置の大型化を回避しつつ、用紙の積載量によらず給紙の際の不具合を防止可能な給紙装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】ピックアップローラ33と給紙ニップ部Nとの間において前捌き46の下方には、リフト部材76と偏心カム77とカム駆動モータ78とを有する進入角度調整装置75が配置されており、原稿給紙トレイ29上の原稿Pの積載量が所定基準枚数よりも少なくなると、カム駆動モータ78による偏心カム77の回転によりリフト部材76が上昇して、ピックアップローラ33によって送り出される原稿Pを上方に持ち上げることにより、原稿給紙トレイ29上の原稿Pの積載量によらず給紙ニップ部Nに対する原稿Pの進入角度を略水平にする。
【選択図】図6

Description

本発明は、デジタル複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置に搭載される給紙カセットや原稿搬送装置等の、用紙束から一枚ずつ用紙を分離して給紙する給紙装置に関するものである。
従来、電子写真プロセスを用いた複写機等に搭載される画像読取装置には、シート状の原稿(用紙)を読み取るために順次原稿載置台へ送り込み、読み取り終了後に原稿載置台上から排出するような原稿搬送装置(Automatic Document Feeder)を備えたものがある。このような画像読取装置においては、原稿押さえを閉じたままで原稿搬送装置によって原稿を自動的に搬送して読み取るシートスルー方式と、読み取る毎に原稿押さえを開閉して原稿載置台(コンタクトガラス)上の原稿を1枚ずつ取り替える原稿固定方式の2種類の読み取り方式が可能である。なお、前者のシートスルー方式では、画像読取装置内の光学系が走査移動することなく所定の画像読取位置に保持されたまま原稿の読取動作が行われ、他方、後者の原稿固定方式では、その光学系が走査移動しながら読取動作が行われる。
シートスルー方式の読み取りにおいては、一般的に、原稿給紙トレイに積載された原稿束に対してピックアップローラを昇降させて原稿束の最上面をピックアップローラに圧接させる構成が用いられている。図11は、従来の原稿搬送装置に用いられるピックアップローラ周辺の構成を示す概略側面断面図であって、図11(a)は原稿が多い場合を示す図であり、図11(b)は、少ない場合を示す図である。
図11に示すように、不図示の原稿給紙トレイに積載された原稿Pを下流側(図の左側)に送り出すピックアップローラ33に対し、原稿搬送方向(白抜き矢印参照)下流側には、駆動ローラ34a、従動ローラ34b、及び、駆動ローラ34aと従動ローラ34bとに掛け回された給紙ベルト34cから構成される給紙部材(給紙手段)34が配置されている。
また、給紙ベルト34cに対して下方から分離ローラ35が所定の圧力で接触しており、給紙ベルト34cと分離ローラ35とは、原稿Pを分離して下流側に搬送するための給紙ニップ部Nを形成している。分離ローラ35にはトルクリミッタが内蔵されており、回転負荷が所定トルクを下回る場合のみ給紙ベルト34cと逆方向に回転し、回転負荷が所定トルクを上回る場合には給紙ベルト34cと従動回転するようになっている。
ピックアップローラ33は、原稿給紙トレイ上の原稿Pの積載量に応じて、原稿Pの最上面と当接するように、昇降できるようになっている。また、ピックアップローラ33と分離ローラ35との間には、原稿搬送方向下流側に向かって且つ上方に傾斜した前捌き46が配置されている。
原稿給紙トレイ上に複数の原稿Pが積載されると、前捌き46に当接した原稿Pの先端は、前捌き46によって、最上から下方の原稿Pに向かって順に原稿搬送方向上流側にずれるように配置される。これにより、原稿Pは、ピックアップローラ33によって送り出されると、前捌き46によって捌かれながら給紙ニップ部Nに案内される。
図11(a)に示すように、原稿給紙トレイに原稿Pの積載量が多い場合には、最上の原稿Pは、ピックアップローラ33によって送り出されると、給紙ニップ部Nに対して略水平に進入する(一点鎖線矢印参照)。しかし、図11(b)に示すように、原稿給紙トレイ上の原稿Pが減少すると、原稿Pの最上面に合わせてピックアップローラ33が下降する。
下降したピックアップローラ33によって送り出された原稿Pは、前捌き46に沿って斜め上方に案内されるため、原稿Pが多い場合と比べて給紙ニップ部Nに対する原稿Pの進入角度がθだけ大きくなる。そして、かかる進入角度θが大きくなると、原稿Pの給紙不良、原稿P同士の分離不良のみならず、原稿Pの先端が給紙ベルト34cと当接して損傷したり、給紙ベルト34cによって原稿Pを給紙する際に騒音が発生する等、様々な不具合が生じる。
このように、原稿給紙トレイ上に原稿の積載量が多い場合と少ない場合とで給紙ニップ部に対する進入角度が異なることにより、原稿の給紙に不具合が生じていた。そこで、かかる不具合を防止する方法が提案されている。
例えば特許文献1には、給紙ロールにより給送された記録用紙の背面側に摺接して記録用紙の重送を防止する分離用部材に、給紙ロールにより給紙トレイから給送される最上位の記録用紙が分離用部材に突入する際の給紙角度を所定の範囲内に維持する給紙角度調整手段を設けることにより、給紙トレイに収容される記録用紙の枚数や、分離パッド及びリタードロールの経時劣化に影響されない給紙角度を設定して、良好な搬送性と重送防止とを達成する方法が開示されている。
また、特許文献2には、シート載置手段を水平状態で且つ自在に傾斜可能に支持する揺動支持手段と、シート載置手段に載置されたシートをシート給送手段により給送可能な位置に上昇させる付勢手段と、シート載置手段の上昇量を規制する規制手段と、を設けることにより、シート載置手段上のシートの量に関わらず、良好にシートを給送する方法が開示されている。
特開2007−145442号公報 特開平10−129853号公報
特許文献1の方法では、ボトムプレート(給紙トレイ)の給紙方向前端部と分離用部材とを連結し、給紙トレイ上の用紙積載量に応じて、給紙ローラと分離用部材とで形成されるニップ部の位置を給紙ローラの回転方向に沿って変化させることにより、ボトムプレートに対する給紙角度を一定にしている。しかし、かかる方法では、ニップ部を通過した用紙の進行方向が変化するため、ニップ部通過後の用紙の搬送において不具合が発生するおそれがある。また、特許文献2の方法では、シート積載手段全体を上昇させる必要があるため、装置構成が大型化するおそれがある。
本発明は、上記問題点に鑑み、装置の大型化を回避しつつ、用紙の積載量によらず給紙の際の不具合を防止可能な給紙装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、用紙が積載される用紙積載手段と、前記用紙積載手段上に積載された用紙の上面に圧接し、用紙を所定方向に移動させて用紙を順次送出する送出手段と、該送出手段により送出された用紙を分離して下流側に搬送するニップ部を形成するための給紙手段及び分離手段と、前記送出手段から前記ニップ部へと用紙が搬送される搬送路と、を備えた給紙装置において、前記送出手段と前記ニップ部との間に、前記送出手段により送出された用紙の前記ニップ部に対する進入角度を略一定にする進入角度調整手段が設けられたことを特徴としている。
また本発明は、前記進入角度調整手段は、前記送出手段と前記ニップ部との間で昇降可能なリフト部を有しており、該リフト部は、下降することにより前記搬送路の下側面よりも下方に位置し、上昇することにより前記下側面よりも上方に突出し前記送出手段により送り出される用紙を下方から持ち上げることを特徴としている。
また本発明は、前記リフト部は、前記用紙積載手段上の用紙の積載量に応じて昇降可能であり、前記積載量が所定量よりも少なくなると、前記下側面よりも上方に突出することを特徴としている。
また本発明は、前記搬送路と前記用紙積載手段との間に、用紙の搬送方向に対し上流側端部を支点として下流側端部が上下方向に揺動可能に支持され、前記用紙積載手段の用紙の積載量に応じて揺動することにより前記送出手段により送り出される用紙を前記搬送路に案内する案内手段が設けられており、前記リフト部は、前記下流側端部から突設され、前記案内手段の揺動と共に昇降することを特徴としている。
また本発明は、前記進入角度は略水平であることを特徴としている。
また本発明は、前記給紙装置を備えた画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、送出手段とニップ部との間に、送出手段により送出された用紙のニップ部に対する進入角度を略一定にする進入角度調整手段を設けることによって、用紙積載手段上の用紙の積載量の多少によらず用紙のニップ部への進入角度を略一定にできるため、装置の大型化を回避しつつ、用紙の積載量によらず給紙の際の不具合を防止できる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の給紙装置において、進入角度調整手段が、送出手段とニップ部との間で昇降可能なリフト部を有し、リフト部が、下降することにより搬送路の下側面よりも下方に位置し、上昇することにより下側面よりも上方に突出し送出手段により送り出された用紙を下方から持ち上げることによって、用紙のニップ部への進入角度を略一定にすることができるため、効果的である。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の給紙装置において、リフト部を、用紙積載手段上の用紙の積載量に応じて昇降可能とし、積載量が所定量よりも少なくなると、下側面よりも上方に突出することによって、無駄なく効率的にリフト部を昇降させることができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第2または第3の構成の給紙装置において、搬送路と用紙積載手段との間に、用紙の搬送方向に対し上流側端部を支点として下流側端部が上下方向に揺動可能に支持され、用紙積載手段上の用紙の積載量に応じて揺動することにより送出手段により送り出される用紙を搬送路に案内する案内手段を設け、リフト部を、下流側端部から突設し、案内手段の揺動と共に昇降させることによって、用紙の搬送を安定にすると共にリフト部を昇降させることができるため、リフト部を昇降させるためだけの部材を別途設ける必要がなく、装置の大型化をより回避すると共に構成の複雑化を回避することができる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1〜第4のいずれかの構成の給紙装置において、進入角度を略水平とすることによって、用紙の給紙をより安定させることができ、給紙の際の不具合をより防止できる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第1〜第5のいずれかの構成の給紙装置を備えた画像形成装置とすることにより、用紙の給紙の不具合を防止して、安定した画像形成を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置が搭載された画像形成装置の全体構成を示す側面断面図 本発明の第1実施形態に係る原稿搬送装置周辺の内部構造を示す側面断面図 本実施形態に係る原稿搬送装置によって搬送された原稿を読み取る画像読取装置の内部構造を示す側面断面図 本実施形態に係る原稿搬送装置のリフト部材周辺の構成を示す概略側面断面図 前捌き及びリフト部材を図4の上方から見た図 リフト部材が前捌きよりも上方に突出した状態を示す図 本実施形態に係る原稿搬送装置の進入角度調整機構の制御経路を示すブロック図 本実施形態に係る原稿搬送装置の進入角度調整手順を示すフローチャート 本発明の第2実施形態に係る原稿搬送装置周辺の内部構造を示す部分側面断面図 本実施形態に係る原稿搬送装置に用いられるリフト部材周辺の構成を示す概略側面断面図であって、図10(a)は原稿給紙トレイ上に原稿が多い場合を示す図であり、図10(b)は、少ない場合を示す図 従来の自動原稿搬送装置に用いられるピックアップローラ周辺の構成を示す概略側面断面図であって、図11(a)は原稿が多い場合を示す図であり、図11(b)は、少ない場合を示す図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。図1において、画像形成装置100(ここでは一例としてデジタル複合機を示す)では、コピー動作を行う場合、後述する画像読取装置6において原稿の画像データを読み取り画像信号に変換する。一方、複合機本体2内の画像形成部3において、帯電ユニット4により図中のA方向に回転する感光体ドラム5が一様に帯電され、画像読取装置6で読み取られた原稿画像データに基づく露光ユニット(レーザ走査ユニット等)7からのレーザビームにより感光体ドラム5上に静電潜像が形成され、現像ユニット8により静電潜像に現像剤(以下、トナーという)が付着されてトナー像が形成される。この現像ユニット8へのトナーの供給はトナーコンテナ9から行われる。
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム5に向けて、用紙が給紙機構10から用紙搬送路11及びレジストローラ対12を経由して画像形成部3に搬送され、この画像形成部3において転写ローラ13(画像転写部)により感光体ドラム5の表面におけるトナー像が用紙に転写される。そして、トナー像が転写された用紙は感光体ドラム5から分離され、定着ローラ対14aを有する定着部14に搬送されてトナー像が定着される。定着部14を通過した用紙は、複数方向に分岐した用紙搬送路15に送られて、用紙搬送路15の分岐点に設けられた複数の経路切換ガイドを有する経路切換機構21、22によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、用紙搬送路16に送られて両面コピーされた後に)、第1排出トレイ17a、第2排出トレイ17bから成る用紙排出部に排出される。
また、図示しないが、感光体ドラム5の表面の残留電荷を除去する除電装置がクリーニング装置18の下流側に設けられている。さらに、給紙機構10は、複合機本体2に着脱自在に取り付けられ、用紙を収納する複数の給紙カセット10a、10bと、その上方に設けられるスタックバイパス(手差しトレイ)10cと、を備えてなり、これらは用紙搬送路11によって感光体ドラム5及び現像ユニット8等からなる画像形成部3に繋がっている。
装置本体上部には、画像読取装置6が配置されており、装置本体上面には画像読取装置6のコンタクトガラス25(図2参照)上に載置される原稿を押さえて保持するプラテン(原稿押さえ)24が開閉可能に設けられており、プラテン24上には原稿搬送装置(給紙装置)27が付設されている。
用紙搬送路15は、具体的には、定着ローラ対14aの下流側において、まず左右二股に分岐し、一方の経路(図1では右方向に分岐する経路)は第1排出トレイ17aに連通するように構成されている。そして、他方の経路(図1では左方向に分岐する経路)は搬送ローラ対19を経由して二股に分岐し、一方の経路(図1では左方向に分岐する経路)は第2排出トレイ17bに連通するように構成されている。これに対し、他方の経路(図1では下方向に分岐する経路)は用紙搬送路16に連通するように構成されている。
図2は、本発明の第1実施形態に係る原稿搬送装置周辺の内部構造を示す側面断面図である。図11と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。原稿搬送装置27は、複数枚の原稿を整合して積載する原稿ガイド29aを備えた原稿給紙トレイ29と、原稿給紙トレイ29の下方に設けられた反転トレイ30とを有し、原稿給紙トレイ29及び反転トレイ30は原稿搬送装置27のフレームに対して各々の部材が装着されている。また、原稿搬送装置27のフレームに対し一端(図の左下)を回動支点としてカバー部材31が開閉可能に支持されており、このカバー部材31の側方には原稿排出トレイ32がプラテン24(図1参照)の上面の一部に直付けで形成されている。カバー部材31内には原稿給紙トレイ29から原稿排出トレイ32に至る原稿搬送路dが形成されており、カバー部材31を開放することで原稿搬送路dを開放し、ジャム処理が可能となっている。
カバー部材31内には、原稿搬送路dに沿ってピックアップローラ33、給紙部材(給紙手段)34及び分離ローラ(分離手段)35、レジストローラ対36、搬送ローラ対37、38、39、及び40、CISローラ41、反転ローラ対42、排出ローラ対43等から成る原稿搬送手段が設けられている。給紙部材34は、前述の通り、駆動ローラ34aと、従動ローラ34bと、給紙ベルト34cとから構成されており、給紙ベルト34cには下方から分離ローラ35が所定の圧力で接触している。ピックアップローラ33の上方には原稿の上面位置を検知する上面検知センサ50が配置されている。
コンタクトガラス25は、手置き原稿用ガラス25aと自動読取用ガラス25bから成り、自動読取用ガラス25bに対向して配置されたシェーディング補正用の白基準板と、白基準板の上部にあって白基準板を自動読取用ガラス25bに向けて押圧するための原稿押圧部(いずれも図示せず)とが設けられている。なお、原稿搬送路dはレジストローラ対36から自動読取用ガラス25bに至る間において反転するように湾曲している。また、原稿搬送路dには、原稿の存否或いは通過を検知するための給紙センサS1、排出センサS2を含む複数の用紙検知センサが適所に設けられている。
次に、原稿搬送装置27を用いたシートスルー方式の原稿搬送動作について説明する。シートスルー方式においては、原稿給紙トレイ29に画像面を上向きにして複数枚の原稿(用紙)をセットした後、画像形成装置100の操作パネルのコピー開始ボタンがオンされると、ピックアップローラ33が自重により下降し、ピックアップローラ33の重さが原稿に加わることにより、原稿の上面が所定の圧力(給紙圧)でピックアップローラ33に押しつけられる。
また、ローラ駆動モータ55(図7参照)により駆動ローラ34aが回転し、ピックアップローラ33及び、駆動ローラ34aと従動ローラ34bとにより張架された給紙ベルト34cが回転駆動される。
原稿給紙トレイ29にセットされた原稿の先端は、傾斜した前捌き46に当接しており、ピックアップローラ33によって通常上段の複数枚が給紙ベルト34cと分離ローラ35の給紙ニップ部(ニップ部)N(図4参照)に送られる。そして、複数枚の原稿のうち分離ローラ35により最上の1枚のみが分離されてレジストローラ対36に向けて搬送される。その際、原稿の先端が給紙センサS1によって検出されてから所定の距離だけその原稿が搬送された後、ローラ駆動モータ55(図7参照)の作動停止によってピックアップローラ33及び給紙ベルト34cの回転駆動が停止され一次給紙が終了する。一次給紙された原稿は、その先端がレジストローラ対36のレジストニップ部に撓みが形成された状態で停止させられる。
一次給紙が終了してから所定時間経過後、二次給紙が開始される。つまり、二次給紙駆動モータ(図示せず)の作動によりレジストローラ対36が回転駆動される。原稿は、レジストローラ対36、搬送ローラ対37〜39、CISローラ41により、自動読取用ガラス25bを経て排出ローラ対43に向けて搬送された後、最終的には排出ローラ対43によって原稿排出トレイ32上に排出される。その際、排出センサS2により原稿の後端通過を検知したことによって、原稿1枚の画像読み取りの完了を検出するようになっている。
ここで排出センサS2は、原稿の搬送完了毎に原稿枚数を計数するカウント機能を有しており、給紙センサS1が後続の原稿を検知していれば、2枚目以降の原稿搬送が上記と同様に続行される。なお、原稿は、自動読取用ガラス25bを通過する際に自動読取用ガラス25bに向けて軽く押圧されながら搬送され、その原稿の画像が自動読取用ガラス25bを通じて画像読取装置6(図1参照)により読み取られるようになっている。
また、両面原稿を読み取る場合は、CISローラ41に対向して設けられたコンタクトイメージセンサ51で原稿裏面の画像を読み取り、自動読取用ガラス25bで原稿表面の画像を読み取る一段階読み取り法と、自動読取用ガラス25bで原稿表面の画像を読み取った後、分岐爪47a、47b、及び47cにより原稿を反転トレイ30に振り分け、反転ローラ対42を逆転させて、原稿の裏面を上にした状態で再びレジストローラ対36の上流側に搬送し、自動読取用ガラス25bで原稿裏面の画像を読み取る二段階読み取り法とがある。
コンタクトイメージセンサ51による読み取りは読み取り時間が短縮できる反面、自動読取用ガラス25bでの読み取りに比べて画質の面で劣る。そのため、文字原稿などの場合はコンタクトイメージセンサ51を用いた一段階読み取り法を用い、写真原稿など高画質、高精細な読み取りが要求される場合は反転トレイ30を用いた二段階読み取り法を用いることが好ましい。
なお、二段階読み取り法を用いる場合、読み取り終了後の原稿をそのまま原稿排出トレイ32に順次排出すると、排出された原稿は原稿給紙トレイ29にセットした状態と表裏が逆になって積載されることになる。そこで、自動読取用ガラス25bで原稿裏面の画像を読み取った後、分岐爪47a〜47cを揺動させて原稿を再び反転トレイ30上へ導入し、搬送ローラ対40及び排出ローラ対43を介して原稿排出トレイ32へ排出する。これにより、各原稿の表裏が排出前にもう一度反転されるため、原稿給紙トレイ29にセットした状態を保持したまま原稿排出トレイ32上へ積載することができる。
また、ピックアップローラ33は不図示の押し上げ機構により上限位置に配置されているが、原稿Pの送り出し時には、押し上げが解除され、不図示のバネ及び自重により下方に移動して原稿Pの上面と当接するようになっている。枠体53の側面上方にはピックアップローラ33の高さを検知することで原稿上面位置を検知する上面検知センサ(検知手段)50が配置されている。
上面検知センサ50は、平面視コ字型の対向する内面に発光部及び受光部から成る検知部が設けられたPI(フォトインタラプタ)センサである。この検知部をピックアップローラ33の回転軸の側面に突設された遮光板(不図示)が通過して光路を遮断若しくは開放することにより検知部の受光信号レベルが変化し、ピックアップローラ33の高さ、即ち原稿上面位置(原稿の積載量)を検知可能となっている。なお、上面検知センサ50として、PIセンサ以外の他のセンサを用いても良い。
続いて、原稿の画像を電気信号として読み取るための画像読取装置6の構成について説明する。図3は、本実施形態に係る原稿搬送装置によって搬送された原稿を読み取る画像読取装置の内部構造を示す側面断面図である。画像読取装置6のフレーム6a内には、原稿の画像面に向けて光を照射するランプ(光源)61と、このランプ61からの光を効率よく原稿の画像面に与えるための反射板62と、原稿反射光を直接に受けて反射させる第1ミラー63と、この第1ミラー63からの反射光を受けて反射させる第2ミラー64と、この第2ミラー64からの反射光を受けて反射させる第3ミラー65と、が配設されている。
また、この第3ミラー65からの反射光を導入して集光するレンズ群(不図示)を保持した鏡胴66と、この鏡胴66のレンズ群で集光された原稿反射光を受けて電気信号に変換する光電変換素子を備えたライン型のCCDセンサ(光電変換部材)67と、がベースプレート70上に配設されている。なお、原稿反射光の光路を一点鎖線で示す。
ここで、ランプ61、反射板62及び第1ミラー63は第1キャリッジ68上に一体的に固定され、また、第2ミラー64及び第3ミラー65は第2キャリッジ69上に一体的に固定されており、これらの第1及び第2キャリッジ68、69は、相互に独立しているが連携して往復移動可能になっている。
つまり、上記のシートスルー方式で原稿画像の読取動作が行われる際は、第1キャリッジ68が自動読取用ガラス25bの直下に移動して保持されるとともに、第2キャリッジ69が所定位置に保持され、他方、原稿固定方式の際は、第1キャリッジ68と第2キャリッジ69は相互に原稿反射光の光路長を一定に維持しながら手置き原稿用ガラス25aの下方を往復移動(走査移動)する。また、第1キャリッジ68及び第2キャリッジ69は、ここでは不図示のキャリッジ駆動モータにより駆動されるようになっている。
このような構成のもと、ランプ61から照射されて原稿の画像面で反射した原稿反射光は、第1ミラー63〜第3ミラー65で反射して鏡胴66内のレンズ群に導入され、レンズ群で集光されてCCDセンサ67上に結像する。そして、このCCDセンサ67で光電変換処理がなされ、原稿画像は電気信号として読み取られる。
図4は、本実施形態に係る原稿搬送装置のリフト部材周辺の構成を示す概略側面断面図であり、図5は、前捌き及びリフト部材を図4の上方から見た図であり、図6は、リフト部材が前捌きよりも上方に突出した状態を示す図である。図2及び図11と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。
前述したように、原稿給紙トレイ29(図2参照)に積載された原稿Pの先端が前捌き46に当接することにより、原稿Pが捌かれるようになっている。また、図4に示すように、前捌き46は、ピックアップローラ33から給紙ニップ部Nへと原稿Pが搬送される搬送路の下側面を形成している。また、図5に示すように、前捌き46においてピックアップローラ33と分離ローラ35との間には、原稿幅方向(紙面とは垂直方向)に沿って細長い略矩形状の切り抜き穴46aが形成されている。
また、前捌き46の下方には、原稿Pの給紙ニップ部Nへの進入角度を調整するための進入角度調整装置(進入角度調整手段)75が配置されている。進入角度調整装置75には、リフト部材(リフト部)76及び偏心カム77が設けられている。リフト部材76は、前捌き46の切り抜き穴46aの下方に配置されている(図5参照)。リフト部材76は、原稿幅方向(図5の左右方向)且つ上下方向(図4の上下方向)に沿って配置された平たい板状部材から成り、その上端部は、原稿搬送方向(白抜き矢印)下流側に向かって略L字状に折り曲げられている。
リフト部材76は、昇降可能に支持されており、リフト部材76の下端部における原稿幅方向両端部は、偏心カム77の外周面に載置されている。偏心カム77は、パルスモータからなるカム駆動モータ78により回転されるようになっている。これら偏心カム77とカム駆動モータ78は、リフト部材76を昇降させる昇降手段を構成している。かかる回転のタイミング及び回転量は、後述する制御部79(図7参照)により制御されるようになっている。
リフト部材76の下端部が偏心カム77の小径部と当接しているときは、リフト部材76の上端が前捌き46よりも下方に位置している。一方、偏心カム77の大径部と当接しているときは、偏心カム77により上方に押し上げられて、リフト部材76の上端が前捌き46の切り抜き穴46aを貫通し、前捌き46よりも上方に突出するようになっている(図6参照)。
図4に示すように、原稿給紙トレイ29上の原稿Pの積載量が多いときには、上面検知センサ50(図2参照)によって原稿Pの上面が高いことが検知されている。このとき、リフト部材76の下端部が偏心カム77の小径部と当接し、リフト部材76は、前捌き46よりも下方に配置されている。これにより、ピックアップローラ33によって送り出された原稿Pの先端は、略水平(図の一点鎖線参照)に給紙ニップ部Nに進入する。
そして、図6に示すように、原稿給紙トレイ29上の原稿Pの積載量が所定基準枚数(所定量)よりも少なくなると(図に破線で示す)、ピックアップローラ33が下降し、上面検知センサ50(図2参照)によって原稿Pの上面が所定位置よりも低くなったことが検知される。かかる検知結果に基づいて制御部79は、カム駆動モータ78により偏心カム77を回転させる。
偏心カム77が回転し、リフト部材76の下端部が偏心カム77の大径部と当接することにより、リフト部材76の先端が前捌き46よりも上方に突出して原稿Pを上方に持ち上げる。リフト部材76によって持ち上げられた原稿Pの先端は、略水平(図6の一点鎖線参照)に給紙ニップ部Nに進入する。これにより、原稿給紙トレイ29上の原稿Pの多少によらず、原稿Pの先端の進入角度を略水平にすることができる。
図7は、本実施形態に係る原稿搬送装置における原稿の進入角度調整機構の制御経路を示すブロック図であり、図8は、本実施形態に係る原稿搬送装置における原稿の進入角度調整手順を示すフローチャートである。図2、図4、図6及び図7を参照しながら、図8のステップに従い原稿Pの給紙ニップ部Nへの進入角度調整制御について説明する。
先ず、原稿給紙トレイ29に所定枚数の原稿Pがセットされ、ユーザの操作により制御部79において印刷開始信号が受信されると(ステップS1)、記憶部80に格納された遮光量と原稿給紙トレイ29上の積載量とを関連付けたパラメータに基づいて、上面検知センサ50によりピックアップローラ33の位置を検知する(ステップS2)。このとき、フラグ(不図示)が上面検知センサ50の検知部を遮光する量によって、原稿給紙トレイ29上の原稿Pの積載量が検知される。
次いで、原稿給紙トレイ29上の原稿Pの積載量が所定基準枚数未満か否かを判断する(ステップS3)。所定基準枚数未満の場合、制御部79から送信された制御信号に基づいてカム駆動モータ78により偏心カム77を回転させ、リフト部材76を前捌き46よりも上方に突出させることにより(図6参照)、原稿Pを給紙ニップ部Nに略水平に進入させ、給紙ニップ部Nを通過した原稿Pを自動読取用ガラス25bに搬送して画像の読み取りを行う(ステップS4)。
所定基準枚数以上の場合、リフト部材76を前捌き46よりも上方に突出させることなく(図4参照)、原稿Pを搬送して画像の読み取りを行う(ステップS5)。このとき、原稿Pは、給紙ニップ部Nに略水平に進入する。その後、原稿給紙トレイ29上にセットされた原稿Pの読み取りが終了したか否かが判断され(ステップS6)、全ての原稿Pの読み取りが終了している場合はピックアップローラ33を所定の上限位置まで上昇させ、そのまま処理を終了する。一方、読み取り動作が継続している場合はステップS2に戻り、以下同様の手順を繰り返す(ステップS2〜S5)。
上記の制御手順により、上面検知センサ50で検知された原稿給紙トレイ29上の原稿Pの積載量に基づいて、リフト部材76を上方に突出させることにより、原稿給紙トレイ29上の原稿Pの積載量によらず、給紙ニップ部Nに対する原稿Pの先端の進入角度を略水平にすることができる。
なお、リフト部材76を突出させるタイミングは、ピックアップローラ33の下降量(位置)とピックアップローラ33によって送り出された原稿Pの給紙ニップ部Nへの進入角度との関係を予備実験等によって調べておき、かかる実験結果に基づいて予め設定することができる。また、リフト部材76の前捌き46から上方への突出量も、かかる突出量と原稿Pのニップ部Nに対する進入角度との関係を、予備実験等によって調べておき、かかる実験結果に基づいて予め設定することができる。
また、リフト部材76は、原稿給紙トレイ29上の原稿Pの積載量が所定基準枚数未満になったときに一定量だけ突出させることも、原稿Pの減少に応じて徐々に突出させ、所定基準枚数未満に到達したときに前捌き64から突出し、以後、原稿Pの減少に応じて順次突出量を増加させることもできる。かかる突出量は、このように給紙ニップ部Nに原稿Pが略水平に進入可能であれば特に限定されない。
また、偏心カム77の回転量を調整することによりリフト部材76の突出量を設定することができ、カム駆動モータ78による偏心カム77の回転量は、リフト部材76を突出させるタイミングや突出量に応じて適宜設定することができる。なお、ここでは偏心カム77とカム駆動モータ78とを用いたが、リフト部材76を昇降させる方法は特に限定されるものではない。その他例えば、ソレノイドのプランジャをリフト部材76に連結し、原稿Pの積載量に応じてソレノイドを作動及び作動停止することにより、リフト部材76を昇降させることもできる。
また、ここでは、給紙ニップ部Nに対する原稿Pの先端の進入角度を略水平としたが、原稿Pの多少によらず給紙ニップ部Nへの進入角度が略一定であれば、その進入角度は特に限定されるものではなく、装置構成等に応じて適宜設定することができる。
図9は、本発明の第2実施形態に係る原稿搬送装置周辺の内部構造を示す部分側面断面図であり、図10は、本実施形態の原稿搬送装置に用いられるリフト部材周辺の構成を示す概略側面断面図であって、図10(a)は原稿給紙トレイ29上に原稿Pが多い場合を示す図であり、図10(b)は、少ない場合を示す図である。なお、図10では、原稿Pを省略して示す。また、図2と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、前捌き46と原稿給紙トレイ29との間に、リフト板(案内手段)45が、原稿搬送方向(図10の白抜き矢印方向)上流側端部45aを中心(支点)として下流側端部45bが上下方向に揺動可能に支持されており、原稿給紙トレイ29上の原稿Pの積載量に応じて、正逆回転可能なリフト板駆動モータ81により揺動するようになっている。また、リフト板駆動モータ81の駆動は、制御部79(図7参照)によって制御されている。
リフト板45は、上面検知センサ50の検知結果に基づいて、原稿給紙トレイ29上の原稿Pの積載量が多い状態では、下方に揺動しており、積載量が少ない状態では、上方に揺動し、原稿Pを原稿搬送方向下流側に向かって斜め上方に案内する。このようにリフト板45によって原稿Pを前捌き46に案内することにより、原稿給紙トレイ29上の原稿Pの積載量が少なくなったときでも、原稿Pの搬送を安定にすることができる。
そして、本実施形態では、リフト板45の下流側端部45bにリフト部材76を設けた。すなわち、リフト部材76とリフト板45とで進入角度調整装置75を構成した。リフト部材76は、リフト板45の下流側端部45bから略水平に下流側に突出しており、突出端部は、上方に向かって略L字状に折り曲げられている。原稿給紙トレイ29上の原稿Pが多い場合には、図10(a)に示すように、リフト板45が下方に揺動している。これに伴ってリフト部材76も下降しており、リフト部材76は、前捌き46よりも下方に配置されている。
そして、原稿給紙トレイ29上の原稿Pが少なくなりピックアップローラ33が下降すると、リフト板45が上方に揺動し、かかる揺動動作に伴って、リフト部材76が上昇する。さらに、原稿積載トレイ29上の原稿Pが所定基準枚数よりも少なくなると、図10(b)に示すように、リフト部材76の先端が前捌き46よりも上方に突出する。
その後、原稿積載トレイ29上の原稿Pが少なくなるに従って、リフト部材76は徐々に上昇する。また、リフト部材76の突出量は、原稿Pの給紙ニップ部Nへの進入角度が略水平に維持されるように、リフト板45の揺動量とリフト部材76の突出量との関係を調べることにより予め設定されている。これにより、原稿Pはリフト部材76によって下方から押し上げられるため、原稿Pが少なくなっても給紙ニップ部Nに対する進入角度を、略水平にすることができる。
従って、リフト部材76がリフト板45の揺動と共に昇降することにより、原稿Pの搬送を安定にすると共にリフト部材76を昇降させることができるため、リフト部材76を昇降させるためだけの部材を別途設ける必要がなく、装置の大型化をより回避すると共に構成の複雑化を回避することができる。その他の構成は第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
なお、本実施形態ではリフト部材76をリフト板45と共に昇降させたが、その他、リフト部材76をリフト板45とは別途設け、リフト板45の上昇量をPIセンサ等の検知センサによって検知することにより原稿Pの積載量を検知して、リフト部材76の突出量を設定することもできる。この場合、リフト部材76を突出させるタイミングは、原稿Pの積載量に応じて適宜設定することができ特に限定されないが、例えば、リフト板45の上昇開始と同時に突出するよう設定することも、リフト板45が上昇を開始した後、該リフト板45の上昇量に応じて突出するよう設定することもできる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態で用いたリフト部材76の形状や数量等は、特に限定されるものではなく、原稿Pの給紙ニップ部Nへの進入状態等に応じて適宜設定することができる。
上記実施形態では、給紙手段として給紙部材34、分離手段として分離ローラ35を用いたが、これら給紙手段及び分離手段は、上記実施形態に特に限定されるものではない。その他、例えば、給紙手段として給紙ローラ、分離手段として分離パッドを用いることもできる。かかる場合には、給紙ローラと分離パッドとにより給紙ニップ部(ニップ部)が形成される。
上記実施形態では本発明に係る給紙装置を、画像読取装置6に配置され、複数枚のシート原稿を順次搬送する原稿搬送装置27に適用したため、原稿Pの給紙の不具合を防止して、安定した画像読取を行うことができる。また、本発明の給紙装置は、用紙の供給源として用いられる図1の給紙カセット10a、10bや手差しトレイ10c、画像形成装置と用紙後処理装置の間に合紙の供給源として配置されるインサータ装置にも適用できるのはもちろんである。
本発明は、送出手段とニップ部との間に、送出手段により送出された用紙のニップ部に対する進入角度を略一定にする進入角度調整手段が設けられたものである。
これにより、用紙積載手段上の用紙積載量の多少によらず用紙のニップ部への進入角度を略一定にできるため、装置の大型化を回避しつつ、用紙積載量によらず給紙の際の不具合を防止できると共に、ニップ部を形成する給紙手段及び分離手段の劣化も防止することができる。
また、進入角度調整手段が、送出手段とニップ部との間で昇降可能なリフト部を有し、リフト部が、下降することにより搬送路の下側面よりも下方に位置し、上昇することにより下側面よりも上方に突出し送出手段により送り出された用紙を下方から持ち上げることによって、効果的となる。また、リフト部を、用紙積載手段上の用紙の積載量に応じて昇降可能とし、積載量が所定量よりも少なくなると、下側面よりも上方に突出することによって、無駄なく効率的にリフト部を移動させることができる。
また、搬送路と用紙積載手段との間に、用紙の搬送方向に対し上流側端部を支点として下流側端部が上下方向に揺動可能に支持され、用紙積載手段上の用紙の積載量に応じて揺動することにより送出手段により送り出される用紙を搬送路に案内する案内手段を設け、リフト部を、下流側端部から突設し、案内手段の揺動と共に昇降させることによって、装置の大型化と共に構成の複雑化を回避できる。また、進入角度を略水平とすることによって、給紙の際の不具合をより防止できる。また、上記給紙装置を備えた画像形成装置とすることによって、用紙の給紙の不具合を防止して、安定した画像形成を行うことができる。
27 原稿搬送装置(給紙装置)
29 原稿給紙トレイ
33 ピックアップローラ(送出手段)
34 給紙部材(給紙手段)
34a 駆動ローラ
34b 従動ローラ
34c 給紙ベルト
35 分離ローラ(分離手段)
45 リフト板(案内手段)
46 前捌き(搬送路の下側面)
46a 切り抜き穴
50 上面検知センサ
75 進入角度調整装置(進入角度調整手段)
76 リフト部材(リフト部)
77 偏心カム
78 カム駆動モータ
79 制御部
81 リフト板駆動モータ
83 給紙ローラ(給紙手段)
85 分離パッド(分離手段)
100 画像形成装置
N 給紙ニップ部(ニップ部)
P 原稿(用紙)

Claims (6)

  1. 用紙が積載される用紙積載手段と、
    前記用紙積載手段上に積載された用紙の上面に圧接し、用紙を所定方向に移動させて用紙を順次送出する送出手段と、
    該送出手段により送出された用紙を分離して下流側に搬送するニップ部を形成するための給紙手段及び分離手段と、
    前記送出手段から前記ニップ部へと用紙が搬送される搬送路と、を備えた給紙装置において、
    前記送出手段と前記ニップ部との間に、前記送出手段により送出された用紙の前記ニップ部に対する進入角度を略一定にする進入角度調整手段が設けられたことを特徴とする給紙装置。
  2. 前記進入角度調整手段は、前記送出手段と前記ニップ部との間で昇降可能なリフト部を有しており、
    該リフト部は、下降することにより前記搬送路の下側面よりも下方に位置し、上昇することにより前記下側面よりも上方に突出し前記送出手段により送り出される用紙を下方から持ち上げることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記リフト部は、前記用紙積載手段上の用紙の積載量に応じて昇降可能であり、前記積載量が所定量よりも少なくなると、前記下側面よりも上方に突出することを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
  4. 前記搬送路と前記用紙積載手段との間に、用紙の搬送方向に対し上流側端部を支点として下流側端部が上下方向に揺動可能に支持され、前記用紙積載手段上の用紙の積載量に応じて揺動することにより前記送出手段により送り出される用紙を前記搬送路に案内する案内手段が設けられており、
    前記リフト部は、前記下流側端部から突設され、前記案内手段の揺動と共に昇降することを特徴とする請求項2または3に記載の給紙装置。
  5. 前記進入角度は略水平であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の給紙装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の給紙装置を備えた画像形成装置。
JP2009265856A 2009-11-24 2009-11-24 給紙装置及びそれを備えた画像形成装置 Pending JP2011111237A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009265856A JP2011111237A (ja) 2009-11-24 2009-11-24 給紙装置及びそれを備えた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009265856A JP2011111237A (ja) 2009-11-24 2009-11-24 給紙装置及びそれを備えた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011111237A true JP2011111237A (ja) 2011-06-09

Family

ID=44233870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009265856A Pending JP2011111237A (ja) 2009-11-24 2009-11-24 給紙装置及びそれを備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011111237A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015087517A1 (ja) 2013-12-12 2015-06-18 キヤノン電子株式会社 シート給送装置及び画像読取装置並びに画像形成装置
JP2019194120A (ja) * 2018-05-02 2019-11-07 キヤノン株式会社 シート給送装置及び画像形成装置
CN110963325A (zh) * 2019-11-21 2020-04-07 浙江三易智能科技有限公司 一种压痕机自动上下料装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015087517A1 (ja) 2013-12-12 2015-06-18 キヤノン電子株式会社 シート給送装置及び画像読取装置並びに画像形成装置
JPWO2015087517A1 (ja) * 2013-12-12 2017-03-16 キヤノン電子株式会社 シート給送装置及び画像読取装置並びに画像形成装置
EP3081514A4 (en) * 2013-12-12 2017-07-26 Canon Denshi Kabushiki Kaisha Sheet feeder, image reading apparatus, and image forming apparatus
US10214374B2 (en) 2013-12-12 2019-02-26 Canon Denshi Kabushiki Kaisha Sheet feeder, image reading apparatus, and image forming apparatus
JP2019194120A (ja) * 2018-05-02 2019-11-07 キヤノン株式会社 シート給送装置及び画像形成装置
CN110963325A (zh) * 2019-11-21 2020-04-07 浙江三易智能科技有限公司 一种压痕机自动上下料装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8636275B2 (en) Automatic document feeder and image forming apparatus including the same
JP2010076885A (ja) 記録紙給送装置および画像形成装置
JP5412398B2 (ja) 給紙装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5820826B2 (ja) 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2005022822A (ja) シート給送装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP2018154421A (ja) 給紙補助トレイ、シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP5605387B2 (ja) 原稿搬送装置、原稿読取装置および画像形成装置
JP2011111237A (ja) 給紙装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2001022138A (ja) 自動原稿搬送装置
JP2006143422A (ja) 自動原稿搬送装置
JP5114518B2 (ja) 原稿搬送装置及びそれを備えた画像読取装置並びに画像形成装置
JP5197667B2 (ja) 原稿搬送装置及びそれを備えた画像読取装置並びに画像形成装置
JP2014003396A (ja) 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置
JP3931865B2 (ja) 自動原稿送り装置
JP2005045445A (ja) 自動原稿送り装置
JP5460900B2 (ja) 原稿搬送装置及びそれを備えた画像読取装置並びに画像形成装置
JP2014205560A (ja) 自動原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP4175909B2 (ja) シート搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP2019012890A (ja) 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2014030087A (ja) 画像形成装置
JP2012191335A (ja) 自動原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP7125672B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2010001091A (ja) 給紙装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2004007229A (ja) 両面画像読取り装置
JP6299662B2 (ja) 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置