JP2014205560A - 自動原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置 Download PDF

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真也 北岡
久保 宏
Hiroshi Kubo
宏 久保
武志 赤井
Takeshi Akai
武志 赤井
藤原 秀彦
Hidehiko Fujiwara
秀彦 藤原
史行 瓶子
Fumiyuki Heiji
史行 瓶子
拓也 佐野
Takuya Sano
拓也 佐野
広樹 坂野
Hiroki Banno
広樹 坂野
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Atsushi Kaneya
厚史 兼谷
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Abstract

【課題】給紙カバーを開放した状態で駆動機構が異常をきたした場合に、底板が上昇することを防ぐことができる自動原稿搬送装置を提供すること。【解決手段】回動レバー121および可動原稿テーブル上昇モータ96は、可動原稿テーブル上昇モータ96の駆動軸に設けられ駆動軸方向に移動可能なカップリング122によって連結されている。カム124は、給紙カバーに接続され給紙カバーの開閉動作と連動するリンク123に接続されており、給紙カバーが開けられるとリンク123によって図中矢印f方向に移動され、厚肉部124bがカップリング122と対向する。カップリング122は、厚肉部124bに接触することで、駆動軸方向のうち可動原稿テーブル上昇モータ96側に移動し、回動レバー121および可動原稿テーブル上昇モータ96の連結を解除する。【選択図】図7

Description

本発明は、自動原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置に関する。
従来、スキャナ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる画像読取装置においては、ピックアップローラ等の分離給送部材によって原稿束から1枚ずつ分離された原稿を画像読取部に連続的に送り込み、読み取らせるために自動原稿搬送装置(以下、単に「ADF」という)が用いられている。
このようなADFにおいては、原稿束を原稿積載台にセットした場合に、駆動モータおよび制御部からなる駆動機構によって底板が上下方向に可動し、原稿束の最上面の原稿を分離給送部材に接触させることで原稿束から原稿を1枚ずつ分離して給紙する。
そのため、このようなADFには、駆動機構が異常をきたすことで、底板が所定の位置を越えて上昇してしまい、底板本体や駆動機構、底板の周辺部品が損傷してしまうという不具合があった。
底板が所定位置を超えて上昇してしまい、底板本体や駆動機構、底板の周辺部品が損傷してしまう不具合の発生を防止する方式としては、底板の異常を検知した場合に、底板を上昇させる駆動機構と底板が上昇停止位置にあることを検出する給紙適正位置センサとのいずれが異常をきたしているのかを検出する構成が既に知られている。
例えば、特許文献1には、底板を昇降させる底板昇降モータが、底板を給紙適正位置まで移動させた後に、給紙適正位置フィラが給紙適正位置センサによって検出されなかった場合に、呼出コロを昇降させて、駆動機構または給紙適正位置センサのいずれが異常をきたしているのかを判断する技術が開示されている。この技術によって、駆動機構に異常が生じた場合であっても、底板が所定の位置を越えて上昇しないよう制御することができる。
しかしながら、このような従来のADFにおいては、駆動機構の制御部が異常をきたし、制御不能となった場合に、駆動モータを停止させて底板の上昇を止めることができない構成となっていた。
また、このような従来のADFにおいては、給紙カバーが閉じていれば過度に上昇した底板が給紙カバーと接触し、上述した不具合の発生を防ぐことができるが、給紙カバーを開放した状態で駆動機構に異常が生じた場合、底板の上昇を止めることができず、上述した不具合が発生してしまうとともに、底板下部に設けられた駆動機構が露出してしまうといった課題が残されていた。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、給紙カバーを開放した状態で駆動機構が異常をきたした場合に、底板が上昇することを防ぐことができる自動原稿搬送装置を提供することを目的とする。
本発明に係る自動原稿搬送装置は、上記目的を達成するため、原稿束が積載される原稿積載台と、前記原稿積載台に積載された原稿束から原稿を1枚ずつ分離して給紙する分離給送部材とを備えた自動原稿搬送装置において、前記分離給送部材および前記分離給送部材が分離した原稿が搬送される給紙搬送経路を開閉可能なカバー部材と、前記原稿積載台に積載された前記原稿束を前記分離給送部材に接触する位置と接触しない位置との間で移動させる可動部材と、前記可動部材を駆動する動力を与える駆動部材と、前記可動部材と前記駆動部材とを連結する連結部材と、前記可動部材と前記駆動部材とが、前記連結部材によって連結される連結状態および前記連結部材によって連結されない解除状態とに切り換えられる切換部材とを有し、前記切換部材は、前記カバー部材の開閉動作に連動して、前記連結状態と前記解除状態とを切り換えることを特徴とする。
本発明によれば、給紙カバーを開放した状態で駆動機構が異常をきたした場合に、底板が上昇することを防ぐことができる自動原稿搬送装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略断面図である。 本発明の実施の形態に係る画像読取部の各部品の位置関係を示す概略正面図である。 本発明の実施の形態に係るADFの概略断面図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係るADFの固定部材を示す概略断面図、(b)は、固定部材を示す概略正面図である。 本発明の実施の形態に係るADFの制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るADFの第2読取部の制御構成を示すブロック図である。 (a)、(b)は、本発明の実施の形態に係るADFの駆動機構を示す概略平面図、(c)は、駆動機構を示す概略正面図である。 本発明の実施の形態に係るADFの固定部材の変形例を示す概略断面図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係るADFの固定部材の変形例を示す概略断面図、(b)は、固定部材の変形例を示す概略正面図である。 本発明の実施の形態に係るADFの連動部材の変形例を示す概略断面図である。 (a)、(b)は、本発明の実施の形態に係るADFの連結切換部材の変形例を示す概略概平面図、(c)は、連結切換部材の変形例を示す概略正面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る画像読取装置を備えた画像形成装置の一実施の形態を示す図であり、画像形成装置を電子写真方式の複写機1に適用した例を示している。複写機としては、例えば、一般的な静電作像方法を用いて画像を形成するフルカラーの複写機やモノクロ画像を形成する複写機などが挙げられる。
また、作像方式としては、電子写真方式以外にも、例えばインクジェット方式等を用いることも可能である。さらに、上述の本発明に係る画像読取装置を備えた画像形成装置は、複写機1として構成される他に、ファクシミリ装置、印刷機または複合機として構成してもよい。
図1に示すように、複写機1は、自動原稿搬送手段としての自動原稿搬送装置(以下、単にADFという)2と、給紙部3と、画像読取部4と、画像形成部5とから構成されている。また、本実施の形態において、ADF2および画像読取部4は、画像読取装置10を構成する。また、給紙とは、紙を供給することを意味する。
ADF2は、詳しくは後述するが、原稿トレイ11と、読み取られた原稿が排紙される排紙トレイ12と、各種ローラ等からなる搬送部13と、カバー部材としての給紙カバー14とを備えている。ADF2は、原稿トレイ11に積載された原稿束から原稿を1枚ずつ分離して搬送部13によりスリットガラス7上に搬送する。
そして、ADF2は、スリットガラス7を介して画像読取部4により読み取りが終了した原稿を、スリットガラス7上を通過させた後、排紙トレイ12に排紙する。また、ADF2は、画像読取部4に対して図示しない開閉機構を介して開閉自在に取り付けられている。
給紙部3は、用紙サイズの異なる記録紙を収納する給紙カセット3a、3bと、給紙カセット3a、3bに収納された記録紙Pをそれぞれピックアップして給紙する給紙装置21、22とを備える。また、給紙部3は、給紙装置21、22から給紙された記録紙Pを画像形成部5の所定の画像形成位置まで搬送する各種ローラからなる搬送手段23とを有している。
画像読取部4は、光源およびミラー部材を搭載した第1キャリッジ25と、ミラー部材を搭載した第2キャリッジ26と、結像レンズ27と、撮像部28とを備えている。
画像読取部4は、ADF2により搬送される原稿の画像を読み取る場合に、第1キャリッジ25および第2キャリッジ26をスリットガラス7の直下の図1中、Hで示す位置に移動し、停止させる。
画像読取部4は、第1キャリッジ25に搭載された光源によりスリットガラス7上を通過中の原稿に光を照射し、第1キャリッジ25および第2キャリッジ26に搭載された各ミラー部材により原稿からの反射光を折り返させる。
そして、画像読取部4は、原稿からの反射光を結像レンズ27により結像して撮像部28で読み取らせる。
一方で、コンタクトガラス8上に積載された原稿を読み取る場合、画像読取部4は、第1キャリッジ25および第2キャリッジ26を図1中、左右方向(副走査方向)に移動させる。
次いで、画像読取部4は、第1キャリッジ25および第2キャリッジ26を移動させる過程で、光源により原稿に光を照射し、第1キャリッジ25および第2キャリッジ26に搭載された各ミラー部材により原稿からの反射光を折り返させる。
次いで、画像読取部4は、原稿からの反射光を結像レンズ27により結像して撮像部28で読み取らせる。
画像形成部5は、露光装置31と、複数の感光体ドラム32と、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックとそれぞれ異なる色のトナーが充填された現像装置33と、転写ベルト34と、定着装置35とを備えている。
画像形成部5は、撮像部28に読み取られた読取画像に基づいて、露光装置31により各感光体ドラム32を露光して各感光体ドラム32に潜像を形成し、各現像装置33により各感光体ドラム32にそれぞれ異なる色のトナーを供給して現像する。
そして、画像形成部5は、転写ベルト34により各感光体ドラム32に現像された像を給紙部3から供給された記録紙Pに転写した後、定着装置35により記録紙Pに転写されたトナー画像のトナーを溶融して、記録紙Pにカラー画像を定着するようになっている。これにより、記録紙Pにフルカラー画像が形成される。
次に、図2を参照して、画像読取部4の詳細な構成について説明する。
図2に示すように、画像読取部4は、上述した通り、第1キャリッジ25と、第2キャリッジ26と、結像レンズ27と、撮像部28とを備えており、これらの各構成部材は画像読取部4の本体フレーム4aの内部にそれぞれ配置されている。
また、本体フレーム4aの内部には、図示しない第1レールおよび第2レールが副走査方向(図2中、左右方向)に延在するよう設けられている。第1レールは、副走査方向と直交する主走査方向に所定の間隔をあけて配置された2本のレールからなる。第2レールについても、第1レールと同様の構成である。
第1キャリッジ25は、第1レールに接しつつ自在に移動できるよう取り付けられ、図示しない駆動モータにより図示しない第1キャリッジ用駆動ワイヤを介して副走査方向に図2中、実線で示す位置と破線で示す位置との間で往復移動可能に構成されている。
また、第2キャリッジ26は、第2レールに接しつつ自在に移動できるよう取り付けられ、図示しない駆動モータにより図示しない第2キャリッジ用駆動ワイヤを介して副走査方向に図2中、実線で示す位置と破線で示す位置との間で往復移動可能に構成されている。
ここで、これら第1キャリッジ25および第2キャリッジ26は、2:1の速度比で副走査方向に移動する。このような移動速度の関係により、第1キャリッジ25および第2キャリッジ26の移動があっても、原稿面から結像レンズ27までの光の光路長が変化しないようになっている。
第1キャリッジ25には、光源24と、第1ミラー部材25aとが設けられている。また、第2キャリッジ26には、第2ミラー部材26aと、第3ミラー部材26bとが設けられている。
結像レンズ27は、各ミラー部材を介して入射された原稿からの反射光を撮像部28に集光結像する。撮像部28は、CCD等の撮像素子で構成され、結像レンズ27を介して結像された原稿の反射光像を光電変換して読取画像であるアナログ画像信号を出力する。
次に、図3〜図6を参照して、ADF2の詳細な構成について説明する。
図3〜図5に示すように、原稿トレイ11は、基端部を支点として図中矢印a、b方向に回動する底板としての可動原稿テーブル41と、原稿の給紙方向に対する左右方向を位置決めする一対のサイドガイド板42とを有している。
可動原稿テーブル41は、可動原稿テーブル41の下部に設けられた駆動機構120が回動し、原稿の給送方向前端部が適切な高さに合わせられる。なお、駆動機構120の詳細については、後述する。また、給送とは、原稿を供給し搬送することを意味する。
ここで、本実施の形態に係るADF2は、原稿トレイ11と、可動原稿テーブル41とが原稿積載台を構成する。また、回動とは、所定角度範囲で正逆方向に円運動することを意味する。
可動原稿テーブル41の先端部の上方には、給紙適正位置センサ87が設けられている。給紙適正位置センサ87は、原稿積載面に積載された原稿の給送方向前端部が適切な高さである所定の位置としての給紙適正位置に保持されているかを検知する。
可動原稿テーブル41は、給紙適正位置センサ87がONするまで上昇されるため、一度給紙適正位置センサ87がONになり上昇を停止し、給紙を繰り返すことで原稿束の上面が下がり給紙適正位置センサ87がOFFした場合、再度上昇をする。これにより、可動原稿テーブル41は、常に原稿束の上面を給紙に適した高さに維持することができる。
可動原稿テーブル41の先端部の下方には、ホームポジションセンサ88が設けられている。ホームポジションセンサ88は、可動原稿テーブル41がホームポジションにあることを検知する。
可動原稿テーブル41は、セットされた原稿がすべて給紙されると、駆動部材としての可動原稿テーブル上昇モータ96が逆転駆動し、ホームポジションまで下降する。これにより、可動原稿テーブル41は、次の原稿束をセットできるようになる。
また、原稿トレイ11には、原稿の向きが縦と横のいずれになっているかを検知する原稿長さ検知センサ89、90が給送方向に離隔して設けられている。ここで、原稿長さ検知センサ89、90としては、光学的手段により未接触で検知する反射型センサ、または接触式のアクチュエータタイプのセンサを用いてもよい。
一対のサイドガイド板42は、片側が給紙方向に対する左右方向にスライド自在であり、異なるサイズの原稿が積載可能に構成され、スライド自在のサイドガイド板42を原稿束に接触させることで、原稿束の搬送方向と直交する方向の位置決めを行う。
一対のサイドガイド板42の固定側には、原稿の積載により回動するセットフィラー46が設けられている。また、セットフィラー46の先端部の移動軌跡上の最下部には、原稿トレイ11に原稿が積載されたことを検知する原稿セットセンサ82が設けられている。つまり、原稿セットセンサ82は、セットフィラー46が回動して原稿セットセンサ82から外れたか否かにより、ADF2にセットされた原稿の有無を検知する。
ADF2の搬送部13(図1参照)は、分離給送部材としての分離給送部51と、プルアウト部52と、ターン部53と、第1読取搬送部54と、第2読取搬送部55と、排紙部56とにより構成されている。
分離給送部51は、給紙口の近傍に配置されたピックアップローラ61と、搬送経路を挟んで対向するように配置された給紙ベルト62およびリバースローラ63とを有している。
ピックアップローラ61は、給紙ベルト62に取り付けられた支持アーム部材64により支持されている。ピックアップローラ61は、ピックアップモータ92によって回転する図示しないカム機構を介して原稿束に接触する接触位置と原稿束から離れた離隔位置との間で図中矢印c、d方向に上下動する。
ここで、給紙適正位置センサ87は、可動原稿テーブル41が上昇し可動原稿テーブル41上の原稿束によってピックアップローラ61が図中矢印c方向に押されることにより、ONになる。
また、ピックアップローラ61は、接触位置において原稿を給送する方向(以下、単に「給送方向」という)に回転駆動することにより、原稿トレイ11上に積載された原稿のうち、数枚(理想的には1枚)の原稿をピックアップする。
給紙ベルト62は、給送方向に回転し、リバースローラ63は、給送方向と逆方向に回転し、ピックアップローラ61によって給送された原稿を1枚ずつ搬送する。
また、リバースローラ63は、複数の原稿が給送された場合に、給紙ベルト62に対して逆方向に回転するが、給紙ベルト62に接している場合や、原稿を1枚のみ搬送している場合には、図示しないトルクリミッタの働きにより、給紙ベルト62に従動回転する。これにより、給紙ベルト62およびリバースローラ63は、複数の原稿を給送することを防止できる。
プルアウト部52は、搬送経路を挟むように配置された一対のローラからなるプルアウトローラ65を有している。プルアウト部52は、プルアウトローラ65とピックアップローラ61の駆動タイミングにより、送り出された原稿の先端を突き当てて整合(いわゆる、スキュー補正)する。
また、プルアウトローラ65は、給紙モータ102を逆転駆動することで、スキュー補正された原稿を中間ローラ66まで搬送する。この時、ADF2は、ピックアップローラ61および給紙ベルト62を停止している。
ターン部53は、搬送経路の上から下に向けて湾曲した搬送経路を挟むように配置された一対のローラからなる中間ローラ66および読取入口ローラ67を有している。ターン部53は、中間ローラ66により引き出し搬送された原稿を、湾曲した搬送経路を搬送することによりターンさせて、読取入口ローラ67により原稿の表面を下方に向けてスリットガラス7の近傍まで搬送する。
ここで、プルアウト部52からターン部53への原稿の搬送速度は、第1読取搬送部54における搬送速度よりも高速に設定されている。これにより、第1読取搬送部54に搬送される原稿の搬送時間の短縮が図られている。
第1読取搬送部54は、スリットガラス7に対向するよう配置された第1読取ローラ68と、読取終了後の搬送経路55aに配置された第1読取出口ローラ69とを有している。
第1読取搬送部54は、スリットガラス7の近傍まで搬送された原稿の表面を第1読取ローラ68によりスリットガラス7に接触させながら搬送し、読取終了後の原稿を第1読取出口ローラ69によりさらに搬送する。
第2読取搬送部55は、原稿の裏面を読み取る第2読取部101と、搬送経路55aを挟んで第2読取部101に対向するよう配置された第2読取ローラ70と、第2読取部101の搬送方向下流に配置された第2読取出口ローラ71とを有している。
第2読取搬送部55では、表面読取後の原稿の裏面が第2読取部101により読み取られる。裏面が読み取られた原稿は、第2読取出口ローラ71により排紙口に向けて搬送される。
第2読取ローラ70は、第2読取部101における原稿の浮きを抑えると同時に、第2読取部101におけるシェーディングデータを取得する為の基準白部を兼ねるものである。両面読取を行わない場合、第2読取搬送部55は、原稿が第2読取部101を素通りするようになっている。
排紙部56は、排紙口の近傍に一対の排紙ローラ72が設けられ、第2読取出口ローラ71により搬送された原稿を排紙トレイ12に排紙する。
また、ADF2には、搬送経路に沿って、突き当てセンサ84、読取入口センサ86、レジストセンサ81、排紙センサ83などの各種センサが設けられており、原稿の搬送距離や搬送速度等の搬送制御に用いられる。
さらに、プルアウトローラ65と中間ローラ66との間には、原稿幅センサ85が設けられている。原稿幅センサ85は、原稿の幅方向に複数並べた受光素子から構成されており、搬送経路を挟んで対向位置に設けられた照射光からの受光結果に基づき原稿幅を検知する。なお、原稿の搬送方向の長さは、上記突き当てセンサ84での原稿の先端および後端を読み取りによりモータパルスから検知される。
給紙カバー14は、ピックアップローラ61によって給紙された原稿が搬送される給紙搬送経路のうち、ピックアップローラ61から読取入口ローラ67までの間をカバーしている。
また、図4(a)、(b)に示すように、給紙カバー14は、給紙カバー14を閉じた閉鎖状態において、ADF2のフレーム15に設けられたマグネットキャッチ14aに磁力によって吸着される板金14bを備えている。
このため、給紙カバー14は、板金14bがマグネットキャッチ14aに吸着されることで、閉鎖状態が保持されている。また、給紙カバー14は、ユーザーが給紙カバー14を開ける開放動作が行った場合、マグネットキャッチ14aによる板金14bの吸着が解除され、給紙カバー14が開けられ閉鎖状態の維持が解除され開閉自在な開放状態となる。
ここで、本実施の形態に係るADF2は、マグネットキャッチ14aと、板金14bとが固定部材を構成する。なお、図4(a)は、説明の便宜上、分離給送部51の記載を省略している。
次に、図5を参照して、ADF2の制御構成について説明する。
図5に示すように、ADF2は、ADF2全体の制御を行うコントローラ100を備えている。
ADF2は、コントローラ100に信号を入力するセンサ等として、レジストセンサ81と、原稿セットセンサ82と、排紙センサ83と、突き当てセンサ84と、原稿幅センサ85と、読取入口センサ86とを備えている。また、ADF2は、給紙適正位置センサ87と、ホームポジションセンサ88と、原稿長さ検知センサ89、90とを備えている。
読取入口センサ86は、ターン部53(図3参照)の上流側に配置され、ターン部53に進入する原稿の先端および後端を検知する。上記各センサは、コントローラ100に接続され、検知結果を示す信号をコントローラ100に送信する。
また、ADF2は、コントローラ100から信号を出力してADF2の各部を駆動制御するモータ等として、ピックアップモータ92、給紙モータ93、読取モータ94、排紙モータ95および可動原稿テーブル上昇モータ96を備えている。これら各モータは、コントローラ100に接続されている。
可動原稿テーブル上昇モータ96は、可動原稿テーブル41を昇降し、ピックアップモータ92は、ピックアップローラ61を上下動する。
給紙モータ93は、ピックアップローラ61、給紙ベルト62、リバースローラ63、プルアウトローラ65および中間ローラ66を回転駆動する。
読取モータ94は、読取入口ローラ67、第1読取ローラ68、第1読取出口ローラ69および第2読取出口ローラ71を回転駆動する。排紙モータ95は、排紙ローラ72を回転駆動する。
各モータは、上記した各センサの検知信号に基づいてコントローラ100によって制御される。また、上述した第2読取部101は、コントローラ100に接続されている。
また、複写機1は、装置全体の制御を行う本体制御部105、各種の入力操作や動作指示を行う本体操作部106を備えている。コントローラ100と本体制御部105とは、I/F107を介して接続されており、双方間で制御信号等のデータの授受が行われるようになっている。
本体操作部106においては、ADF2で行われる原稿読取が、両面モードおよび片面モードのいずれの読取モードで実行するかをユーザが選択可能となっている。
ここで、ユーザは、原稿トレイ11に積載された原稿の全てに対して同一の読取モードを設定してもよいし、原稿ごとに異なる読取モードを設定することも可能である。例えば、10枚の原稿からなる原稿束のうち、1枚目と10枚目の原稿に対しては両面モードとし、その他の原稿に対しては片面モードとすることが可能である。
また、ADF2は、本体操作部106において、読取モードが指定され、プリントキーが押された場合に、本体制御部105からI/F107を介してコントローラ100に原稿給紙信号が送信され、ピックアップモータ92の正転駆動が開始される。
このように構成されたADF2においては、第1読取搬送部54に搬送される原稿の先端が読取入口センサ86に検知されると、読取入口ローラ67のニップ部に原稿先端が進入する前に原稿搬送速度を読取搬送速度と同速にするため、原稿搬送速度が減速される。
これと同時に、ADF2は、読取モータ94を正転駆動することにより、読取入口ローラ67、第1読取ローラ68、第1読取出口ローラ69および第2読取出口ローラ71を回転駆動する。
そして、原稿の先端がレジストセンサ81により検知されると、原稿は、所定の搬送距離をかけて減速され、読取位置7aの手前で一時停止する。このとき、コントローラ100は、本体制御部105にI/F107を介して停止信号を送信する。
次いで、コントローラ100は、本体制御部105より読取開始信号を受信すると、停止していた原稿の先端が読取位置7aに到達するまでに所定の搬送速度に立ち上がるように増速して搬送する。
そして、コントローラ100は、読取モータ94のパルスカウントにより検出された原稿先端が第1読取搬送部54に到達するタイミングで、本体制御部105に対して第1面(表面)の副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号を、原稿後端が第1読取搬送部54を抜けるまで送信する。
読取モードが片面モードの場合、コントローラ100は、第1読取搬送部54を通過した原稿を、第2読取部101を経て排紙部56へ搬送する。この際、排紙センサ83により原稿の先端が検知されると、コントローラ100は、排紙モータ95を正転駆動して排紙ローラ72を反時計方向に回転させる。
また、このとき、コントローラ100は、排紙センサ83による原稿の先端検知からの排紙モータパルスカウントにより、原稿後端が排紙ローラ72の上下ローラ対のニップから抜ける直前に排紙モータ95の駆動速度を減速させる。これにより、コントローラ100は、排紙トレイ12上に排出される原稿が飛び出さないように制御することができる。
読取モードが両面モードの場合、コントローラ100は、排紙センサ83にて原稿先端を検知してから読取モータ94のパルスカウントにより第2読取部101に原稿先端が到達するタイミングで、第2読取部101に対して副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号を、原稿後端が第2読取部101を抜けるまで送信する。
次に、図6を参照して、第2読取部101の制御構成について説明する。
図6に示すように、第2読取部101は、LEDアレイ、蛍光灯または冷陰極管等によって構成される光源部111と、等倍密着イメージセンサと称される光電変換素子および集光レンズから構成される主走査方向に並ぶ複数のセンサチップ112とを備える。
また、第2読取部101は、各センサチップ112に個別に接続された複数の増幅器113と、各増幅器113に個別に接続された複数のA/D114と、画像処理部115と、フレームメモリ116とを備えている。
第2読取部101は、光源部111により原稿が進入するのに先立ち送信されたコントローラ100からの点灯信号に基づいて原稿の第2面に光を照射し、各センサチップ112により原稿からの反射光を受光する。
そして、各センサチップ112は、受光した反射光を集光レンズによって光電変換素子に集光し、電気信号に変換して出力する。第2読取部101は、各センサチップ112から出力された電気信号を、増幅器113により増幅し、A/D114によりアナログ信号からデジタル信号に変換して画像処理部115により画像処理を行い、画像処理が行われた信号をフレームメモリ116に記憶する。
また、第2読取部101は、コントローラ100からのタイミング信号に基づいてフレームメモリ116に記憶された信号の出力制御を行う出力制御回路117と、出力制御回路117から出力される信号を本体制御部105に出力するI/F回路118とを備えている。
次に、図7(a)〜(c)を参照して、可動原稿テーブル41の昇降動作を行う駆動機構120について、詳細に説明する。
図7(a)〜(c)に示すように、駆動機構120は、可動原稿テーブル上昇モータ96と、可動部材としての回動レバー121と、連結部材としてのカップリング122と、連動部材としてのリンク123と、連結切換部材およびカム部としてのカム124とによって構成されている。また、本実施の形態に係るADF2は、リンク123と、カム124とが切換部材を構成する。
回動レバー121は、可動原稿テーブル41と接触するレバー本体121aと、可動原稿テーブル上昇モータ96の動力が伝達されて回動する回動軸121bと、ADF2のカバー(不図示)に支持される軸受121cとによって構成される。
回動軸121bは、可動原稿テーブル上昇モータ96側の端部近傍にピン121dが設けられている。ピン121dが後述するカップリング122に嵌合することで、駆動機構120は、回動レバー121と可動原稿テーブル上昇モータ96とが連結される。
カップリング122は、可動原稿テーブル上昇モータ96の駆動軸に設けられており、回動レバー121のピン121dが嵌合する嵌合溝122aが形成されている。また、カップリング122は、可動原稿テーブル上昇モータ96の駆動軸の中心軸方向(以下、単に「駆動軸方向」という)のうち回動レバー121がある方向に弾性力を働かせるばね122bを備える。
カップリング122の嵌合溝122aにピン121dが嵌合することで、駆動機構120は、回動レバー121と可動原稿テーブル上昇モータ96とが連結される連結状態となる。連結状態となることで、駆動機構120は、可動原稿テーブル上昇モータ96の動力が、駆動軸から回動軸121bに伝達され、レバー本体121aを回動することができる。
また、カップリング122が図中矢印e方向に移動し、嵌合溝122aとピン121dとの嵌合が解除された場合、駆動機構120は、回動レバー121と可動原稿テーブル上昇モータ96との連結が解除される解除状態となる。解除状態となることで、駆動機構120は、可動原稿テーブル上昇モータ96の動力が、駆動軸から回動軸121bに伝達されなくなる。
リンク123は、一端が給紙カバー14に接続され、他端がカム124に接続されており、給紙カバー14の開放動作と連動して図中矢印f方向に移動し、給紙カバー14を閉じる閉鎖動作と連動して図中矢印g方向に移動する。
カム124は、リンク123と接続しており、カップリング122と対向した場合にカップリング122と接触しない薄肉部124aと、カップリング122と対向した場合にカップリング122と接触する厚肉部124bとによって構成されている。また、カム124には、回動軸121bとの接触を避けるために、穴124cが形成されている。
カム124は、リンク123の動きと連動して、図中矢印f、g方向に移動する。これにより、カム124は、給紙カバー14が開放状態から閉鎖状態になると、薄肉部124aがカップリング122と対向し、カップリング122を図中矢印e方向に押込まなくなる。
また、カム124は、給紙カバー14が閉鎖状態から開放状態になると厚肉部124bがカップリング122と対向し、厚肉部124bによってカップリング122を図中矢印e方向に押込み、駆動機構120を解除状態にする。
これにより、駆動機構120は、給紙カバー14が開放状態である場合に可動原稿テーブル上昇モータ96やコントローラ100が異常をきたしても、解除状態であるため、可動原稿テーブル上昇モータ96の動力が回動レバー121に伝達されなくなる。
このため、駆動機構120は、給紙カバー14を開放した場合に、可動原稿テーブル41が給紙適正位置を越えて上昇し、可動原稿テーブル41や駆動機構120、可動原稿テーブル41の周辺に設けられた部品が損傷してしまうことを防止することができる。
また、ADF2は、給紙カバー14を閉鎖した状態で駆動機構120が異常をきたし、可動原稿テーブル41が給紙適正位置を越えて上昇した場合、可動原稿テーブル41と給紙カバー14が接触する。
この時、ADF2は、可動原稿テーブル41によって給紙カバー14が開けられ給紙カバー14が開放状態となるため、カップリング122が図中矢印e方向に移動し、駆動機構120が解除状態となる。
このため、ADF2は、可動原稿テーブル41が給紙カバー14を開放状態にした時点で駆動機構120が解除状態になり、可動原稿テーブル41や駆動機構120、可動原稿テーブル41の周辺に設けられた部品が損傷してしまうことを防止することができる。
以上のように、本実施の形態に係るADF2は、原稿束が積載される原稿トレイ11および可動原稿テーブル41と、可動原稿テーブル41に積載された原稿束から原稿を1枚ずつ分離して給紙する分離給送部51とを備えている。
また、ADF2は、分離給送部51および分離給送部51が分離した原稿が搬送される給紙搬送経路を開閉可能な給紙カバー14とを有する。
また、ADF2は、可動原稿テーブル41に積載された原稿束を分離給送部51に接触する位置と接触しない位置との間で移動させるを回動レバー121と、回動レバー121を駆動する動力を与える可動原稿テーブル上昇モータ96とを有する。
また、ADF2は、回動レバー121と可動原稿テーブル上昇モータ96とを連結するカップリング122を有する。
また、ADF2は、回動レバー121と可動原稿テーブル上昇モータ96とが、カップリング122によって連結される連結状態およびカップリング122によって連結されない解除状態とに切り換えられるリンク123およびカム124とを有する。
また、本実施の形態に係るADF2において、リンク123およびカム124は、給紙カバー14の開閉動作に連動して、連結状態と解除状態とを切り換える。
このため、ADF2は、給紙カバー14が開放状態である場合に可動原稿テーブル上昇モータ96やコントローラ100が異常をきたしても、可動原稿テーブル上昇モータ96の動力が回動レバー121に伝達されなくなる。
これにより、ADF2は、給紙カバー14を開放した場合に、可動原稿テーブル41が給紙適正位置を越えて上昇し、可動原稿テーブル41や駆動機構120、可動原稿テーブル41の周辺に設けられた部品が損傷してしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態に係るADF2において、リンク123およびカム124は、給紙カバー14の開放動作に連動して、連結状態から解除状態に切り換え、給紙カバー14の閉鎖動作に連動して、解除状態から連結状態に切り換える。
このため、ADF2は、給紙カバー14を開放した場合に、可動原稿テーブル41が給紙適正位置を越えて上昇し、可動原稿テーブル41や駆動機構120、可動原稿テーブル41の周辺に設けられた部品が損傷してしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態に係るADF2において、給紙カバー14は、分離給送部51および給紙搬送経路をカバーし固定される閉鎖状態と、固定が解除され開閉自在になる開放状態とを有する。
また、給紙カバー14は、閉鎖状態において回動レバー121が給紙適正位置を越えて移動した場合に、閉鎖状態から開放状態に移行する。
このため、ADF2は、可動原稿テーブル41が給紙カバー14を開放状態にした時点で駆動機構120が解除状態になり、可動原稿テーブル41や駆動機構120、可動原稿テーブル41の周辺に設けられた部品が損傷してしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態に係るADF2において、給紙カバー14は、閉鎖状態を維持するマグネットキャッチ14aおよび板金14bを有する。また、マグネットキャッチ14aおよび板金14bは、回動レバー121が給紙適正位置を越えて移動した場合に、閉鎖状態を解除する。
このため、ADF2は、可動原稿テーブル41が給紙カバー14を開放状態にした時点で駆動機構120が解除状態になり、可動原稿テーブル41や駆動機構120、可動原稿テーブル41の周辺に設けられた部品が損傷してしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態に係るADF2は、給紙カバー14に接続し給紙カバー14の開閉動作と連動するリンク123と、リンク123と接続しリンク123の移動と連動することで、カップリング122を可動原稿テーブル上昇モータ96の駆動軸方向に移動させて連結状態と解除状態とを切り換えるカム124とによって構成されている。
このため、ADF2は、給紙カバー14を開閉することで、給紙カバー14と連動したリンク123およびカム124によって連結状態と解除状態とを切り換えることができる。したがって、ADF2は、給紙カバー14が閉じている場合には、駆動機構120によって可動原稿テーブル41を動かすことができ、給紙カバー14が開いている場合には、駆動機構120によって可動原稿テーブル41が動くことを防ぐことができる。
また、本実施の形態に係るADF2は、解除状態の場合に、カップリング122を駆動軸方向に移動させるカム124を備えている。
このため、ADF2は、簡易なカム構造によって、可動原稿テーブル41が給紙適正位置を越えて上昇し、可動原稿テーブル41や駆動機構120、可動原稿テーブル41の周辺に設けられた部品が損傷してしまうことを防止することができる。
なお、本実施の形態において、固定部材は、マグネットキャッチ14aおよび板金14bによって構成されているが、これに限定されない。例えば、図8に示すように、固定部材は、ホルダキャッチ14cにドアキャッチ14dが嵌合する構成であってもよい。
また、図9(a)、(b)に示すように、固定部材は、ADF2のフレーム15に設けられた固定軸14eと、固定軸14eと接続するフック14fから構成されていてもよい。ここで、フック14fは、フック持ち手14gと、フックレバー14hと、フック軸14iとから構成されている。
フック14fは、フック持ち手14gをユーザーが把持して給紙カバー14を開ける場合または可動原稿テーブル41がフックレバー14hを押上げた場合に、固定軸14eとの接続が解除される構成となっている。
このため、ADF2は、ユーザーがフック持ち手14gを把持して給紙カバーを開ける場合または駆動機構120が異常をきたし可動原稿テーブル41が給紙適正位置を越えて上昇した場合に、カップリング122が解除状態となる。
これにより、ADF2は、給紙カバー14を開放状態にした時点で駆動機構120が解除状態になり、可動原稿テーブル41や駆動機構120、可動原稿テーブル41の周辺に設けられた部品が損傷してしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態において、連動部材は、リンク123によって構成されていたが、これに限らず、例えば、図10に示すような柔軟性を有するワイヤ状の材料によって構成されていてもよい。
この場合、ADF2は、ADF2内の構造が複雑でリンク123を設けることが困難である場合にも、ADF2内の構造を回避しつつチューブ123aが取付けられたワイヤ123bによって、リンク123と同様の機能を得ることができる。
このため、ADF2は、内部の構造によらず、給紙カバー14に開放動作に連動してカップリング122を解除状態にし、駆動機構120の動力が可動原稿テーブル41に伝達されないようにすることができる。
なお、この場合、ADF2は、給紙カバー14の閉鎖動作とカム124の移動とが確実に連動するために、図中矢印h方向に弾性力を働かせる復元ばね125を設けてもよい。
また、本実施の形態において、連結切換部材は、カム124によって構成されていたが、これに限定されない。例えば、図11(a)〜(c)に示すように、連結切換部材は、連動部材と連動して移動するラック部としてのラック124cと、ラック124cと噛み合いラック124cの移動と連動して回転するピニオン部としてのピニオン124dとを有する。また、連結切換部材は、ピニオン124dの中心軸に取付けられピニオン124dの回転と連動して中心軸方向に移動することで、カップリング122を可動原稿テーブル上昇モータ96の駆動軸方向に移動させる移動部としてのブッシュ124eを有する構成であってもよい。
この場合、ピニオン124dの中心軸には、ねじ溝が切られており、ブッシュ124eが取付けられる構成となる。また、ブッシュ124eは、カップリング122と接触するとともに、回転を防止するストッパ124fを有している。
ストッパ124fがADF2のフレーム16に接触することで、ブッシュ124eは、ピニオン124dの回転に連動してピニオン124dの中心軸方向に移動し、カップリング122を駆動軸方向に移動させる。
これにより、ADF2は、リンク123の移動と連動して、ラック124cが図中矢印i、j方向に移動し、ラック124c上のピニオン124dがラック124cの動きと連動して回転する。そして、ADF2は、ピニオン124dの回転と連動してブッシュ124eがピニオン124dの中心軸方向に移動することで、カップリング122を駆動軸方向に移動させることができる。
したがって、ADF2は、汎用性に富んだラック・ピニオン機構によって、可動原稿テーブル41が給紙適正位置を越えて上昇し、可動原稿テーブル41や駆動機構120、可動原稿テーブル41の周辺に設けられた部品を損傷してしまうことを防止できる。
1 複写機(画像形成装置)
2 自動原稿搬送装置(画像読取装置)
4 画像読取部(画像読取装置)
11 原稿トレイ(原稿積載台)
14 給紙カバー(カバー部材)
14a マグネットキャッチ(固定部材)
14b 板金(固定部材)
41 可動原稿テーブル(原稿積載台)
51 分離給送部(分離給送部材)
96 可動原稿テーブル上昇モータ(駆動部材)
120 駆動機構
121 回動レバー(可動部材)
122 カップリング(連結部材)
123 リンク(切換部材、連動部材)
123a チューブ
123b ワイヤ
124 カム(切換部材、連結切換部材、カム部)
124a 薄肉部
124b 厚肉部
124c ラック(切換部材、連結切換部材、ラック部)
124d ピニオン(切換部材、連結切換部材、ピニオン部)
124e ブッシュ(切換部材、連結切換部材、移動部)
特開2000−095358号公報

Claims (10)

  1. 原稿束が積載される原稿積載台と、
    前記原稿積載台に積載された原稿束から原稿を1枚ずつ分離して給紙する分離給送部材とを備えた自動原稿搬送装置において、
    前記分離給送部材および前記分離給送部材が分離した原稿が搬送される給紙搬送経路を開閉可能なカバー部材と、
    前記原稿積載台に積載された前記原稿束を前記分離給送部材に接触する位置と接触しない位置との間で移動させる可動部材と、
    前記可動部材を駆動する動力を与える駆動部材と、
    前記可動部材と前記駆動部材とを連結する連結部材と、
    前記可動部材と前記駆動部材とが、前記連結部材によって連結される連結状態および前記連結部材によって連結されない解除状態とに切り換えられる切換部材とを有し、
    前記切換部材は、前記カバー部材の開閉動作に連動して、前記連結状態と前記解除状態とを切り換えることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 前記切換手段は、前記カバー部材の開放動作に連動して、前記連結状態から前記解除状態に切り換え、前記カバー部材の閉鎖動作に連動して、前記解除状態から前記連結状態に切り換えることを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  3. 前記カバー部材は、前記分離給送部材および前記給紙搬送経路をカバーし固定される閉鎖状態と、前記固定が解除され開閉自在になる開放状態とを有し、前記閉鎖状態において前記可動部材が所定の位置を越えて移動した場合に、前記閉鎖状態から前記開放状態に移行することを特徴とする請求項2に記載の自動原稿搬送装置。
  4. 前記カバー部材は、前記閉鎖状態を維持する固定部材を有し、
    前記固定部材は、前記可動部材が所定の位置を越えて移動した場合に、前記閉鎖状態を解除することを特徴とする請求項3に記載の自動原稿搬送装置。
  5. 前記切換部材は、前記カバー部材に接続し前記カバー部材の開閉動作と連動する連動部材と、前記連動部材と接続し前記連動部材の移動と連動することで、前記連結部材を前記駆動部材の駆動軸方向に移動させて前記連結状態と前記解除状態とを切り換える連結切換部材とによって構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の自動原稿搬送装置。
  6. 前記連動部材は、ワイヤ状の材料によって構成されていることを特徴とする請求項5に記載の自動原稿搬送装置。
  7. 前記連結切換部材は、前記解除状態の場合に、前記連結部材を前記駆動軸方向に移動させるカム部によって構成されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の自動原稿搬送装置。
  8. 前記連結切換部材は、
    前記連動部材と連動して移動するラック部と、
    前記ラック部と噛み合い前記ラック部の移動と連動して回転するピニオン部と、
    前記ピニオン部の中心軸に取付けられ前記ピニオン部の回転と連動して前記中心軸方向に移動することで、前記連結部材を前記駆動軸方向に移動させる移動部とによって構成されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の自動原稿搬送装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の自動原稿搬送装置を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  10. 請求項9に記載の画像読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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