JP5556344B2 - 自動原稿搬送装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置およびこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動原稿搬送装置およびこれを備えた画像形成装置に関し、例えば、ファクシミリ装置、複写機、複合機等の画像形成装置に適用される自動原稿搬送装置に関する。
近年、自動原稿搬送装置は、限られたスペース内で原稿載置台から給紙された原稿を原稿載置台の下部に位置する排紙トレイに排出するため、湾曲経路(ターン部)により原稿を略180°ターン(反転)させるものが主流となっている。
しかし、このような自動原稿搬送装置においては、搬送される原稿の厚さが厚くなるに従い、ターン部における原稿と湾曲ガイド部材との接触に起因した騒音が問題となっている。
従来、このような騒音の抑制を目的とした自動原稿搬送装置として、原稿搬送路および両面読取用原稿搬送路の2つの原稿搬送路が合流する湾曲した構成の合流部において、原稿搬送路と両面読取原稿搬送路との間の搬送ガイドの搬送方向下流端部に、搬送される原稿に接触するとともに、原稿の搬送に伴って回転する従動コロを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の自動原稿搬送装置においては、従動コロの回転により、上記2つの原稿搬送路を通過する原稿と搬送ガイド間の摩擦抵抗を軽減し、原稿と搬送ガイド間の摺擦音を低減させることができる。
また、シートとガイド部材との間の接触に起因して生ずるいわゆる後端ハネ音を防止することを目的として、搬送ローラ対のシート搬送方向の下流側でシートを案内する上ガイドおよび下ガイドを備えたシート搬送装置において、カム機構により上、下ガイドをシートの厚み方向に移動させる構成のものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に記載の従来のシート搬送装置では、搬送ローラ対のシートの搬送に伴って、下ガイドの少なくとも上流部を搬送ローラ対のニップ線に接近するよう移動させることにより、後端ハネ音を低減させることができる。
しかしながら、上述の特許文献1に記載の従来の自動原稿搬送装置では、湾曲した合流部を通過する原稿と搬送ガイド間の摩擦抵抗を軽減させることはできるものの、原稿が上記合流部に進入する際には、各原稿搬送路上に露出した従動コロの一部に原稿先端が衝突し、衝突音が生じてしまう。また、原稿後端が従動コロを通過する際には、湾曲して搬送される原稿の剛性(原稿のコシ)によって原稿後端が搬送ガイドに衝突し、いわゆる後端ハネ音が生じてしまう。
このように、特許文献1に記載の自動原稿搬送装置にあっては、湾曲した原稿搬送路への原稿進入時に生ずる衝突音や、原稿後端が従動コロを通過する際に生ずる後端ハネ音を防止することができないという問題があった。
また、上述の特許文献2に記載の従来のシート搬送装置にあっては、後端ハネ音を低減させることはできるものの、シートが上、下ガイドに進入する際のシートと上、下ガイドとの衝突音や、シートが上、下ガイドを通過するまでの間、シートと上、下ガイドとの間に生ずる摩擦抵抗に起因した摺擦音が低減できないという問題があった。
以上のように、特許文献1および2に記載のような従来の自動原稿搬送装置やシート搬送装置は、原稿やシートが湾曲した搬送路を通過する際に生ずる摩擦抵抗に起因した摺擦音、あるいは後端ハネ音のいずれかに着目して、そのいずれかを低減させるものであり、湾曲した搬送路への原稿(シート)進入時からその後端が通過するまでの間に生ずる原稿(シート)とガイド部材との接触による騒音を低減することができないという問題があった。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、湾曲した搬送路への原稿進入時からその後端が通過するまでの間に生ずる原稿とガイド部材との接触による騒音を低減することができる自動原稿搬送装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る自動原稿搬送装置は、上記目的を達成するため、原稿台に載置された原稿束から1枚ずつ原稿を分離給紙し、搬送手段により分離給紙された原稿を湾曲した湾曲搬送路を介して原稿の搬送方向を略180°変更して読取位置に向けて搬送する自動原稿搬送装置であって、前記湾曲搬送路を形成する湾曲したガイド手段と、前記湾曲搬送路の上流に配置され、前記湾曲搬送路に進入する原稿の先端および後端を検知する原稿検知手段と、前記湾曲搬送路上に露出する露出位置と前記湾曲搬送路から退避する退避位置との間で移動可能、かつ前記原稿との接触により回転可能な回転部材と前記回転部材を移動させる移動機構とを有する搬送補助手段と、前記原稿検知手段の検知結果に応じて、前記回転部材を前記露出位置と前記退避位置との間で移動させるよう前記搬送補助手段を制御する制御手段と、を備えた構成を有する。
この構成により、本発明に係る自動原稿搬送装置は、制御手段が、原稿検知手段の検知結果に応じて回転部材を露出位置と退避位置との間で移動させるよう搬送補助手段を制御するので、湾曲搬送路への原稿の進入から通過までの間、原稿の搬送状態などに応じて、移動機構を介して回転部材を湾曲搬送路に対して露出あるいは退避させることができる。
このため、本発明に係る自動原稿搬送装置は、所定のタイミングで回転部材を湾曲搬送路上に露出させることにより、回転部材が湾曲搬送路を通過する原稿との接触により回転し、ガイド手段と原稿との間に生ずる摩擦抵抗を低減することができる。その結果、ガイド手段と原稿間の摩擦抵抗に起因した摺擦音を低減することができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、所定のタイミングで回転部材を湾曲搬送路上から退避させることにより、例えば、原稿が湾曲搬送路に進入する際、回転部材と原稿との衝突を防止するとともに、原稿後端が湾曲搬送路を抜ける際、ガイド手段に対する原稿後端の衝突を防止することができる。その結果、原稿進入時の衝突音およびいわゆる後端ハネ音を低減することができる。
したがって、本発明に係る自動原稿搬送装置は、湾曲した搬送路への原稿進入時からその後端が通過するまでの間に生ずる原稿とガイド手段との接触による騒音を低減することができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、湾曲搬送路を通過中の原稿とガイド手段間の摩擦抵抗を低減することにより、原稿の斜向搬送を防止することができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置において、前記制御手段は、前記原稿検知手段による原稿の先端検知後、所定のタイミングで前記退避位置に位置する前記回転部材を前記露出位置に移動させるよう前記搬送補助手段を制御するとともに、前記原稿検知手段による原稿の後端検知後、所定のタイミングで前記回転部材を前記退避位置に移動させるよう前記搬送補助手段を制御する構成を有する。
この構成により、本発明に係る自動原稿搬送装置は、制御手段が、原稿検知手段による原稿の先端検知後、所定のタイミングで退避位置に位置する回転部材を露出位置に移動させるよう搬送補助手段を制御する。このため、原稿の湾曲搬送路進入時には、回転部材が退避位置に位置することで、回転部材と原稿との衝突を防止し、原稿進入時の衝突音を低減することができる。また、原稿が湾曲搬送路に進入した後、すなわち原稿の湾曲搬送路通過中には、回転部材が原稿と接触することで、ガイド手段と原稿との間に生ずる摩擦抵抗を低減し、その摩擦抵抗に起因した摺擦音を低減することができる。
さらに、本発明に係る自動原稿搬送装置は、制御手段が、原稿検知手段による原稿の後端検知後、所定のタイミングで回転部材を退避位置に移動させるよう搬送補助手段を制御する。このため、原稿後端が湾曲搬送路を抜ける際には、回転部材が退避位置に移動することで、ガイド手段に対する原稿後端の衝突を防止し、いわゆる後端ハネ音を低減することができる。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置において、前記移動機構は、前記回転部材を一端部で回転可能に支持し、かつ回動支点を中心に回動可能なアーム部材と、前記回転部材が前記露出位置に移動する前記アーム部材の第1の回動方向に前記アーム部材の他端部を付勢する付勢部材と、前記アーム部材の他端部に当接可能なカム面が形成されたカム部材および前記カム部材を回転駆動する駆動モータからなる駆動部と、を有し、前記制御手段による前記駆動モータの回転駆動の制御に応じて、前記カム部材が回転し、前記カム面が前記他端部に当接することにより前記アーム部材が前記付勢部材の付勢力に抗して前記第1の回動方向と反対の第2の回動方向に回動し、前記回転部材を前記露出位置から前記退避位置に移動させる構成を有する。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記駆動部が、ソレノイドからなるものであってもよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の自動原稿搬送装置を具備する。
この構成により、湾曲した搬送路への原稿進入時からその後端が通過するまでの間に生ずる原稿とガイド部材との接触による騒音を低減することができる画像形成装置を提供することができる。
本発明では、湾曲した搬送路への原稿進入時からその後端が通過するまでの間に生ずる原稿とガイド部材との接触による騒音を低減することができる自動原稿搬送装置および画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る画像読取装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係るADFの概略断面図である。 本発明の実施の形態に係るADFの制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るADFの第2読取部の制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る搬送補助装置の概略構成を示す図であって、(a)は、従動コロが退避位置にあるときの図であり、(b)は、従動コロが露出位置にあるときの図である。 本発明の実施の形態に係るADFの湾曲搬送路における原稿の搬送状態を示す図であって、(a)は、湾曲搬送路進入時を示す図であり、(b)は、湾曲搬送路通過中を示す図であり、(c)は、湾曲搬送路抜け時を示す図である。 本発明の実施の形態に係るADFで実行される搬送補助制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る自動原稿搬送装置を備えた画像形成装置の一実施の形態を示す図であり、本実施の形態では、画像形成装置を複写機1に適用している。
図1に示すように、複写機1は、自動原稿搬送装置(以下、単にADFという)2と、給紙部3と、画像読取部4と、画像形成部5とから構成されている。
ADF2は、原稿台としての原稿トレイ11と、各種ローラ等からなる搬送部13とを備えている。ADF2は、搬送部13により原稿トレイ11に載置された原稿をスリットガラス7上に搬送し、スリットガラス7を介して画像読取部4により読み取りが終了した原稿を、スリットガラス7上を通過させた後、排紙トレイ12に排紙するようになっている。また、ADF2は、画像読取部4に対して図示しない開閉機構を介して開閉自在に取り付けられている。
給紙部3は、用紙サイズの異なる記録紙を収納する給紙カセット21、22と、給紙カセット21、22に収納された記録紙を画像形成部5の画像形成位置まで搬送する各種ローラからなる給紙手段23とを有している。
画像読取部4は、光源およびミラー部材を搭載した第1キャリッジ25と、ミラー部材を搭載した第2キャリッジ26と、結像レンズ27と、撮像部28とを備えている。画像読取部4は、第1キャリッジ25に搭載された光源によりスリットガラス7上を通過中の原稿に光を照射し、第1キャリッジ25および第2キャリッジ26に搭載された各ミラー部材により原稿からの反射光を折り返させ、その反射光を結像レンズ27により結像して撮像部28で読み取らせるようになっている。
画像形成部5は、露光装置31と、感光体ドラム32と、現像装置33、転写ベルト34と、定着装置35とを備えている。画像形成部5は、撮像部28に読み取られた読取画像に基づいて、露光装置31により感光体ドラム32を露光して感光体ドラム32に潜像を形成し、現像装置33により感光体ドラム32に異なる色のトナーを供給して現像するようになっている。そして、画像形成部5は、転写ベルト34により感光体ドラム32に現像された像を給紙部3から供給された記録紙に転写した後、定着装置35により記録紙に転写されたトナー画像のトナーを溶融して、記録紙にカラー画像を定着するようになっている。
次いで、図2を参照して、ADF2について詳細に説明する。
図2に示すように、原稿トレイ11は、可動原稿テーブル41と、一対のサイドガイド板42とを有している。可動原稿テーブル41は、原稿トレイ11の給紙方向の略前半部を構成しており、基端部を支点として図中a、b方向に回動するようになっている。このように、原稿トレイ11は、可動原稿テーブル41を回動することにより、原稿トレイ11に載置された原稿の給送方向前端部を適切な高さに合わせることができるようになっている。
可動原稿テーブル41の先端部の上方には、給紙適正位置センサ87が設けられている。給紙適正位置センサ87は、原稿載置面に載置された原稿の給送方向前端部が適切な高さである給紙適正位置に保持されているかを検知するようになっている。
可動原稿テーブル41の先端部の下方には、ホームポジションセンサ88が設けられている。ホームポジションセンサ88は、可動原稿テーブル41がホームポジションにあることを検知するようになっている。
原稿トレイ11の給紙方向の略後半部には、原稿の向きが縦と横のいずれになっているかを検知する原稿長さ検知センサ89、90が、給送方向に離隔して設けられている。なお、原稿長さ検知センサ89、90としては、光学的手段により未接触で検知する反射型センサ、または接触式のアクチュエータタイプのセンサを用いてもよい。
一対のサイドガイド板42は、原稿トレイ11に載置された原稿の給紙方向に対する左右方向を位置決めするように立設されている。また、一対のサイドガイド板42の片側は、給紙方向に対する左右方向にスライド自在であり、異なるサイズの原稿が載置可能に構成されている。
一対のサイドガイド板42の固定側には、原稿の載置により回動するセットフィラー46が設けられている。また、セットフィラー46の先端部の移動軌跡上の最下部には、原稿トレイ11に原稿が載置されたことを検知する原稿セットセンサ82が設けられている。つまり、原稿セットセンサ82は、原稿トレイ11に原稿が載置されると、セットフィラー46が回動して、セットフィラー46の先端部が原稿セットセンサ82から外れて、ADF2にセットされた原稿の有無を検知するようになっている。
ADF2の搬送部13(図1参照)は、分離給送部51と、プルアウト部52と、ターン部53と、第1読取搬送部54と、第2読取搬送部55と、排紙部56とにより構成されている。
分離給送部51は、給紙口の近傍に配置されたピックアップローラ61と、搬送経路を挟んで対向するように配置された給紙ベルト62およびリバースローラ63とを有している。
ピックアップローラ61は、給紙ベルト62に取り付けられた支持アーム部材64により支持されており、図示しないカム機構を介して原稿束に接触する接触位置と原稿束から離れた離隔位置との間で図中c、d方向に上下動するようになっている。ピックアップローラ61は、接触位置において原稿トレイ11上に積載された原稿のうち、数枚(理想的には1枚)の原稿をピックアップするようになっている。
給紙ベルト62は、給送方向に回転し、リバースローラ63は、給送方向と逆方向に回転するようになっている。また、リバースローラ63は、原稿が重送された場合に、給紙ベルト62に対して逆方向に回転するが、リバースローラ63が給紙ベルト62に接している場合、または原稿を1枚のみ搬送している場合には、図示しないトルクリミッタの働きにより、給紙ベルト62に連れ回りするようになっている。これにより、原稿の重送が防止される。
プルアウト部52は、搬送経路を挟むように配置された一対のローラからなるプルアウトローラ65を有している。プルアウト部52は、プルアウトローラ65とピックアップローラ61の駆動タイミングにより、送り出された原稿を一次突当整合(いわゆる、スキュー補正)し、整合後の原稿を引き出し搬送するようになっている。
ターン部53は、搬送経路の上から下に向けて湾曲した湾曲搬送路53aを有している。また、ターン部53は、湾曲搬送路53aを挟むように配置された一対のローラからなる中間ローラ66および読取入口ローラ67を有している。ターン部53は、中間ローラ66により引き出し搬送された原稿を、湾曲搬送路53aを搬送することによりターンさせて、読取入口ローラ67により原稿の表面を下方に向けてスリットガラス7の近傍まで搬送するようになっている。
すなわち、ADF2は、原稿トレイ11に載置された原稿束から1枚ずつ原稿を分離給紙し、分離給紙された原稿を上記湾曲搬送路53aを介して原稿の搬送方向を180°変更して後述する読取位置7aに向けて搬送するようになっている。本実施の形態における中間ローラ66および読取入口ローラ67が、本発明に係る搬送手段を構成している。
なお、ターン部53の詳細については、後述する。
ここで、プルアウト部52からターン部53への原稿の搬送速度は、第1読取搬送部54における搬送速度よりも高速に設定されている。これにより、第1読取搬送部54に搬送される原稿の搬送時間の短縮が図られている。
第1読取搬送部54は、スリットガラス7に搬送経路を挟んで対向する位置に配置された第1読取ローラ68と、読取終了後の搬送経路を挟むように配置された一対のローラからなる第1読取出口ローラ69とを有している。第1読取搬送部54は、スリットガラス7の近傍まで搬送された原稿の表面を第1読取ローラ68によりスリットガラス7に接触させながら搬送し、読取終了後の原稿を第1読取出口ローラ69によりさらに搬送するようになっている。
第2読取搬送部55は、原稿の裏面を読み取る第2読取部101に搬送経路を挟んで対向する位置に配置された第2読取ローラ70と、第2読取部101の搬送方向下流に配置された一対の第2読取出口ローラ71とを有している。第2読取搬送部55では、表面が読み取られた原稿の裏面が第2読取部101により読み取られるようになっている。裏面が読み取られた原稿は、第2読取出口ローラ71により排紙口に向けて搬送される。第2読取ローラ70は、第2読取部101における原稿の浮きを抑えると同時に、第2読取部101におけるシェーディングデータを取得する為の基準白部を兼ねるものである。
なお、両面読取を行わない場合には、原稿は第2読取部101を素通りするようになっている。
排紙部56は、排紙口の近傍に一対の排紙ローラ72が設けられ、第2読取出口ローラ71により搬送された原稿を排紙トレイ12に排紙するようになっている。
また、ADF2には、搬送経路に沿って、突き当てセンサ84、読取入口センサ86、レジストセンサ81、排紙センサ83が設けられており、原稿の搬送距離や搬送速度等の搬送制御に用いられるようなっている。
さらに、プルアウトローラ65と中間ローラ66との間には、原稿幅センサ85が設けられている。原稿幅センサ85は、原稿の幅方向に複数並べた受光素子から構成されており、搬送経路を挟んで対向位置に設けられた照射光からの受光結果に基づき原稿幅を検知する。なお、原稿の搬送方向の長さは、上記突き当てセンサ84での原稿の先端および後端を読み取りによりモータパルスから検知される。
次に、図3を参照して、ADF2の制御構成について説明する。
図3に示すように、ADF2は、ADF2全体の制御を行うコントローラ100を備えている。本実施の形態において、コントローラ100は、後述する搬送補助制御を実行するようになっている。本実施の形態におけるコントローラ100が、本発明に係る制御手段を構成している。
ADF2は、コントローラ100に信号を入力するセンサ等として、レジストセンサ81、原稿セットセンサ82、排紙センサ83、突き当てセンサ84、原稿幅センサ85、読取入口センサ86、給紙適正位置センサ87、ホームポジションセンサ88、原稿長さ検知センサ89、90を備えている。
読取入口センサ86は、湾曲搬送路53a(図2参照)の上流に配置され、湾曲搬送路53aに進入する原稿の先端および後端を検知するようになっている。なお、本実施の形態における読取入口センサ86が、本発明に係る原稿検知手段を構成している。
上記各センサは、コントローラ100に接続され、検知結果を示す信号をコントローラ100に送信するようになっている。
また、ADF2は、コントローラ100から信号を出力してADF2の各部の駆動制御するモータ等として、ピックアップモータ92、給紙モータ93、読取モータ94、排紙モータ95、底板上昇モータ96およびカム駆動モータ97を備えている。これら各モータは、コントローラ100に接続されている。
底板上昇モータ96は、可動原稿テーブル41を昇降し、ピックアップモータ92は、ピックアップローラ61を上下動するようになっている。
給紙モータ93は、ピックアップローラ61、給紙ベルト62、リバースローラ63、プルアウトローラ65および中間ローラ66を回転駆動し、読取モータ94は、読取入口ローラ67、第1読取ローラ68、第1読取出口ローラ69および第2読取出口ローラ71を回転駆動し、排紙モータ95は、排紙ローラ72を回転駆動するようになっている。
カム駆動モータ97は、後述するカム部材150を回転駆動するようになっている。本実施の形態におけるカム駆動モータ97は、本発明に係る駆動モータを構成している。
各モータは、上記した各センサの検知信号に基づいてコントローラ100によって制御されるようになっている。また、ADF2は、原稿の裏面を読み取る第2読取部101を備え、第2読取部101はコントローラ100に接続されている。
また、複写機1は、装置全体の制御を行う本体制御部105、各種の入力操作や動作指示を行う本体操作部106を備えている。コントローラ100と本体制御部105は、I/F107を介して接続されており、双方間で制御信号等のデータの授受が行われるようになっている。なお、本体操作部106においては、ADF2で行われる原稿読取が、両面モードおよび片面モードのいずれの読取モードで実行するかをユーザが選択可能となっている。ここで、ユーザは、原稿トレイ11に載置された原稿の全てに対して同一の読取モードを設定してもよいし、原稿ごとにそれぞれ異なる読取モードを設定することも可能である。例えば、10枚の原稿からなる原稿束のうち、1枚目と10枚目の原稿に対しては両面モードとし、その他の原稿に対しては片面モードとすることが可能である。
このように構成されたADF2においては、分離給送部51、プルアウト部52およびターン部53を経て第1読取搬送部54に搬送される原稿の先端が読取入口センサ86に検知されると、読取入口ローラ67のニップ部に原稿先端が進入する前に原稿搬送速度を読取搬送速度と同速にするため、その原稿搬送速度が減速される。これと同時に、読取モータ94を正転(CW)駆動することにより、読取入口ローラ67、第1読取ローラ68、第1読取出口ローラ69および第2読取出口ローラ71を回転駆動する。
そして、原稿の先端がレジストセンサ81により検知されると、原稿は、所定の搬送距離をかけて減速され、読取位置7aの手前で一時停止する。このとき、コントローラ100は、本体制御部105にI/F107を介してレジスト停止信号を送信する。続いて本体制御部105より読取開始信号を受信すると、レジスト停止していた原稿は、読取位置7aに原稿先端が到達するまでに所定の搬送速度に立ち上がるように増速されて搬送される。読取モータ94のパルスカウントにより検出された原稿先端が第1読取搬送部54に到達するタイミングで、本体制御部105に対して第1面(表面)の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号が、第1読取搬送部54を原稿後端が抜けるまで送信される。
読取モードが片面モードの場合には、第1読取搬送部54を通過した原稿は、第2読取部101を経て排紙部56へ搬送される。この際、排紙センサ83により原稿の先端が検知されると、排紙モータ95を正転(CW)駆動して排紙ローラ72を反時計方向に回転させる。また、このとき、排紙センサ83による原稿の先端検知からの排紙モータパルスカウントにより、原稿後端が排紙ローラ72の上下ローラ対のニップから抜ける直前に排紙モータ95の駆動速度を減速させて、排紙トレイ12上に排出される原稿が飛び出さないように制御される。
読取モードが両面モードの場合には、排紙センサ83にて原稿先端を検知してから読取モータ94のパルスカウントにより第2読取部101に原稿先端が到達するタイミングで、第2読取部101に対してコントローラ100から副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が、原稿後端が第2読取部101を抜けるまで送信される。
次いで、図4を参照して、第2読取部101の制御構成について説明する。
図4に示すように、第2読取部101は、光源部111と、センサチップ112と、増幅器113と、A/D114と、画像処理部115と、フレームメモリ116とを備えている。
第2読取部101は、光源部111によりコントローラ100からの点灯信号に基づいて原稿に光を照射し、各センサチップ112により原稿からの反射光を受光して、電気信号に変換して出力するようになっている。第2読取部101は、各センサチップ112から出力された電気信号を、増幅器113により増幅し、A/D114によりアナログ信号からデジタル信号に変換して画像処理部115により画像処理を行い、画像処理が行われた信号をフレームメモリ116に記憶するようになっている。
また、第2読取部101は、コントローラ100からのタイミング信号に基づいてフレームメモリ116に記憶された信号の出力制御を行う出力制御回路117と、出力制御回路117から出力される信号を本体制御部105に出力するI/F回路118とを備えている。
次いで、図5(a)、(b)を参照して、ターン部53について説明する。なお、図5(a)、(b)においては、中間ローラ66の図示を省略している。
図5(a)、(b)に示すように、ターン部53には、湾曲搬送路53aを形成する湾曲したガイド部材120と、搬送補助装置130とが設けられている。
ガイド部材120は、ガイド部材120の内側に配置された内側ガイド121とにより湾曲搬送路53aを形成しており、この湾曲搬送路53aを搬送される原稿をガイドするようになっている。本実施の形態におけるガイド部材120が、本発明に係るガイド手段を構成している。
搬送補助装置130は、従動コロ131と、移動機構132とを含んで構成されている。本実施の形態における搬送補助機構130が、本発明に係る搬送補助手段を構成し、従動コロ131が、本発明に係る回転部材を構成している。
従動コロ131は、移動機構132に回転可能に支持されている。また、従動コロ131は、移動機構132によって、湾曲搬送路53a上に露出する露出位置(図5(b)で示す位置)と湾曲搬送路53aから退避する退避位置(図5(a)で示す位置)との間で移動可能になっている。ここで、従動コロ131は、露出位置にあるとき、原稿と接触することにより回転するようになっている。一方で、従動コロ131は、退避位置にあるとき、湾曲搬送路53aから完全に退避し、原稿と接触しないようになっている。
なお、本実施の形態において、従動コロ131は、1つのみ図示しているが、ターン部53内において、搬送方向と直交する方向(原稿幅方向)に複数配置してもよいし、湾曲搬送路53aに沿って搬送方向に複数配置してもよい。ここで、原稿幅方向に従動コロ131を複数配置する場合には、移動機構132を各従動コロ131ごとに複数設けてもよいし、あるいは一の移動機構132により複数の従動コロ131を支持するものであってもよい。
移動機構132は、アーム部材140と、付勢部材141と、駆動部142とを含んで構成され、従動コロ131を露出位置と退避位置と間で移動させるようになっている。
アーム部材140は、従動コロ131を回転可能に支持する一端部140aと、一端部140aから長手方向に離間した他端部140bとを有している。このアーム部材140は、一端部140aと他端部140bとの間の略中央部に位置する回動支点140cを中心に、図中、時計回り方向および反時計回り方向に回動可能に構成されている。
本実施の形態においては、アーム部材140が時計回り方向に回動すると、従動コロ131が退避位置に移動する。一方、アーム部材140が反時計回り方向に回動すると、従動コロ131が露出位置に向けて移動する。そして、アーム部材140の一端部140a側がガイド部材120に設けられた図示しない緩衝材と接触した位置でアーム部材140の回動が停止する。このとき、従動コロ131は、ガイド部材120から所定量だけ湾曲搬送路53a内に露出した露出位置に位置する。
なお、本実施の形態における時計回り方向は、本発明における第2の回動方向に対応し、反時計回り方向は、本発明における第1の回動方向に対応する。
付勢部材141は、ガイド部材120とアーム部材140の他端部140bとの間に配置されている。この付勢部材141は、アーム部材140が反時計回り方向(第1の回動方向)に回動するよう、他端部140bを付勢するようになっている。なお、付勢部材141としては、他端部140bを付勢するものであればいずれの付勢部材であってもよく、例えば圧縮コイルばねなどを用いることができる。
駆動部142は、アーム部材140の他端部140bに当接可能なカム面150aが形成されたカム部材150と、このカム部材150を回転駆動する図示しないカム駆動モータ97(図3参照)とから構成されている。
図5(a)に示すように、カム部材150は、カム面150aが他端部140bに当接すると、付勢部材141の付勢力に抗してアーム部材140が時計回り方向(第2の回動方向)に回動するよう、他端部140bを押圧するようになっている。
次に、図6(a)〜図6(c)を参照して、湾曲搬送路53aにおける原稿の搬送状態について、説明する。
まず、図6(a)に示すように、プルアウトローラ65(図2参照)に突き当てられスキュー補正された原稿Pは、プルアウトローラ65および中間ローラ66によりターン部53の湾曲搬送路53aに搬送される。
湾曲搬送路53aに搬送される原稿Pは、湾曲搬送路進入時、読取入口センサ86によりその先端が検知される。このとき、従動コロ131は、退避位置に退避している。したがって、原稿Pは、その先端がガイド部材120にガイドされて搬送される。
次いで、図6(b)に示すように、読取入口センサ86により原稿Pの先端が検知された後、指定パルスだけ給紙モータ93が駆動すると、カム駆動モータ97の駆動により移動機構132(図5参照)を介して従動コロ131が露出位置に移動する。このとき、原稿Pは、湾曲搬送路進入時よりもさらに搬送方向下流に搬送されており、湾曲搬送路53aを通過中の状態である。
湾曲搬送路53aを通過中の原稿Pは、従動コロ131に接触している。また、原稿Pに接触している従動コロ131は、原稿Pの搬送に伴い回転する。このため、湾曲搬送路通過中は、原稿Pがガイド部材120と接触することがなく、原稿Pとガイド部材120間の摩擦抵抗が低減する。
次いで、図6(c)に示すように、湾曲搬送路53aを通過する原稿Pは、湾曲搬送路53aを抜ける際、読取入口センサ86によりその後端が検知される。そして、読取入口センサ86により原稿Pの後端が検知された後、指定パルスだけ給紙モータ93が駆動すると、カム駆動モータ97の駆動により移動機構132(図5参照)を介して従動コロ131が露出位置から退避位置に移動する。
具体的には、コントローラ100によるカム駆動モータ97の駆動の制御に応じて、図5(a)に示すように、カム部材150が回転駆動し、カム面150aがアーム部材140の他端部140bに当接する。このとき、アーム部材140は、付勢部材141の付勢力に抗して時計回り方向(第2の回動方向)に回動する。これにより、従動コロ131は、露出位置から退避位置に移動する。
なお、従動コロ131が退避位置に移動するタイミングは、原稿Pの後端が湾曲搬送路53aを抜ける直前のタイミングであることが望ましく、そのタイミングに合わせるよう上述の指定パルスが設定されるのが好ましい。
これにより、図6(c)に示すように、原稿Pが湾曲搬送路53aを抜ける際には、原稿Pとガイド部材120との間に段差がなくなり、原稿Pの後端がガイド部材120に衝突することがない。その後、原稿Pは、読取位置7aに向けて搬送される。
次に、図7を参照して、ADF2のコントローラ100で実行される搬送補助制御について、説明する。この搬送補助制御は、図6で示した原稿Pが湾曲搬送路53aに進入してから湾曲搬送路53aを抜けるまで実行されるものである。
図7に示すように、まず、コントローラ100は、給紙モータ93を駆動することによりプルアウトローラ65および中間ローラ66を回転駆動するプルアウト動作をスタートする(ステップS1)。このとき、プルアウトローラ65に突き当てられスキュー補正された原稿Pは、湾曲搬送路53aに搬送される。
次いで、コントローラ100は、読取入口センサ86が原稿Pの先端を検知したか否かを判定する(ステップS2)。コントローラ100は、読取入口センサ86が原稿Pの先端を検知しない場合には、本ステップの処理を繰り返し実行する。
一方、コントローラ100は、読取入口センサ86が原稿Pの先端を検知した場合には、原稿Pの先端検知から給紙モータ93が指定パルスだけ駆動したか否かを判定する(ステップS3)。コントローラ100は、原稿Pの先端検知から給紙モータ93が指定パルス駆動していないと判定した場合には、本ステップの処理を繰り返し実行する。
一方、コントローラ100は、原稿Pの先端検知から給紙モータ93が指定パルスだけ駆動したと判定した場合には、従動コロ131を露出位置に移動させるようカム駆動モータ97を、例えば正転(CW)駆動させるべく制御する(ステップS4)。これにより、従動コロ131は、露出位置に移動し、湾曲搬送路53aを通過中の原稿Pに接触して回転する。
次いで、コントローラ100は、読取入口センサ86が原稿Pの後端を検知したか否かを判定する(ステップS5)。コントローラ100は、読取入口センサ86が原稿Pの後端を検知しない場合には、本ステップの処理を繰り返し実行する。
一方、コントローラ100は、読取入口センサ86が原稿Pの後端を検知した場合には、原稿Pの後端検知から給紙モータ93が指定パルスだけ駆動したか否かを判定する(ステップS6)。コントローラ100は、原稿Pの後端検知から給紙モータ93が指定パルス駆動していないと判定した場合には、本ステップの処理を繰り返し実行する。
そして、コントローラ100は、原稿Pの後端検知から給紙モータ93が指定パルスだけ駆動したと判定した場合には、従動コロ131を退避位置に移動させるようカム駆動モータ97を、例えば逆転(CCW)駆動させるべく制御する(ステップS7)。これにより、従動コロ131は、退避位置に移動する。
次いで、コントローラ100は、原稿Pに続いて搬送される次原稿があるか否かを判定する(ステップS8)。コントローラ100は、次原稿があると判定した場合には、ステップS2に戻り、ステップS2以降の処理を繰り返し実行する。一方、コントローラ100は、次原稿がないと判定した場合には、本処理を終了する。
以上のように、本実施の形態では、コントローラ100が、読取入口センサ86の検知結果に応じて従動コロ131を露出位置と退避位置との間で移動させるよう搬送補助装置130を制御する。すなわち、コントローラ100は、原稿Pの先端検知から給紙モータ93が指定パルスだけ駆動したと判定した場合には、従動コロ131を露出位置に移動させるようカム駆動モータ97を駆動すべく制御する。このため、原稿Pの湾曲搬送路進入時には、従動コロ131が退避位置に位置することで、従動コロ131と原稿Pとの衝突を防止し、原稿進入時の衝突音を低減することができる。また、原稿Pが湾曲搬送路53aに進入した後、すなわち原稿Pの湾曲搬送路通過中には、従動コロ131が原稿Pと接触し回転することで、ガイド部材120と原稿Pとの間に生ずる摩擦抵抗を低減し、その摩擦抵抗に起因した摺擦音を低減することができる。
一方で、コントローラ100が、読取入口センサ86による原稿Pの後端検知から給紙モータ93が指定パルスだけ駆動したと判定した場合には、従動コロ131を退避位置に移動させるようカム駆動モータ97を駆動すべく制御する。このため、原稿Pの後端が湾曲搬送路53aを抜ける際には、従動コロ131が退避位置に移動することで、ガイド部材120に対する原稿後端の衝突を防止し、いわゆる後端ハネ音を低減することができる。
したがって、本実施の形態では、湾曲搬送路53aへの原稿進入時からその後端が通過するまでの間に生ずる原稿Pとガイド部材120との接触による騒音を低減することができる。
また、本実施の形態では、湾曲搬送路53aを通過中の原稿Pとガイド部材120間の摩擦抵抗を低減することにより、原稿Pの斜向搬送を防止することができる。
なお、本実施の形態においては、移動機構132を駆動する駆動部142を、カム部材150およびカム駆動モータ97から構成したが、これに限らず、例えば、駆動部142をソレノイドで構成してもよい。
以上のように、本発明に係る自動原稿搬送装置は、湾曲した搬送路への原稿進入時からその後端が通過するまでの間に生ずる原稿とガイド部材との接触による騒音を低減することができるという効果を有し、例えば、ファクシミリ装置、複写機、複合機等の画像形成装置に適用される自動原稿搬送装置等として有用である。
1 複写機(画像形成装置)
2 ADF(自動原稿搬送装置)
7a 読取位置
11 原稿トレイ(原稿台)
53a 湾曲搬送路
66 中間ローラ(搬送手段)
67 読取入口ローラ(搬送手段)
86 読取入口センサ(原稿検知手段)
97 カム駆動モータ(駆動モータ)
100 コントローラ(制御手段)
120 ガイド部材(ガイド手段)
130 搬送補助装置(搬送補助手段)
131 従動コロ(回転部材)
132 移動機構
140 アーム部材
140a 一端部
140b 他端部
140c 回動支点
141 付勢部材
142 駆動部
150 カム部材
150a カム面
特開2009−202987号公報 特開2008−285300号公報

Claims (4)

  1. 原稿台に載置された原稿束から1枚ずつ原稿を分離給紙し、搬送手段により分離給紙された前記原稿を湾曲した湾曲搬送路を介して前記原稿の搬送方向を略180°変更して読取位置に向けて搬送する自動原稿搬送装置であって、
    前記湾曲搬送路を形成する湾曲したガイド手段と
    記湾曲搬送路上に露出する露出位置と前記湾曲搬送路から退避する退避位置との間で移動可能、かつ前記原稿との接触により回転可能であり、前記原稿が前記湾曲搬送路の通過中において、前記ガイド手段と接触することを防ぐ回転部材および前記回転部材を移動させる移動機構を有する搬送補助手段と、
    前記回転部材よりも前記湾曲搬送路における上流部分に配置され、前記湾曲搬送路に進入する前記原稿の先端および後端を検知する原稿検知手段と、
    前記原稿検知手段による前記原稿の先端検知後、前記原稿が前記湾曲搬送路を通過中のタイミングで前記退避位置に位置する前記回転部材を前記露出位置に移動させるよう前記搬送補助手段を制御するとともに、前記原稿検知手段による原稿の後端検知後、前記原稿の後端が前記湾曲搬送路を通過しきる直前のタイミングで前記回転部材を前記退避位置に移動させるよう前記搬送補助手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 前記移動機構は、前記回転部材を一端部で回転可能に支持し、かつ回動支点を中心に回動可能なアーム部材と、前記回転部材が前記露出位置に移動する前記アーム部材の第1の回動方向に前記アーム部材の他端部を付勢する付勢部材と、前記アーム部材の他端部に当接可能なカム面が形成されたカム部材および前記カム部材を回転駆動する駆動モータからなる駆動部と、を有し、
    前記制御手段による前記駆動モータの回転駆動の制御に応じて、前記カム部材が回転し、前記カム面が前記他端部に当接することにより前記アーム部材が前記付勢部材の付勢力に抗して前記第1の回動方向と反対の第2の回動方向に回動し、前記回転部材を前記露出位置から前記退避位置に移動させることを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  3. 前記移動機構は、前記回転部材を一端部で回転可能に支持し、かつ回動支点を中心に回動可能なアーム部材と、前記回転部材が前記露出位置に移動する前記アーム部材の第1の回動方向に前記アーム部材の他端部を付勢する付勢部材と、前記アーム部材の他端部に当接可能なソレノイドからなる駆動部と、を有し、
    前記制御手段による前記ソレノイドの制御に応じて、前ソレノイドが前記他端部に当接することにより前記アーム部材が前記付勢部材の付勢力に抗して前記第1の回動方向と反対の第2の回動方向に回動し、前記回転部材を前記露出位置から前記退避位置に移動させることを特徴とする請求項に記載の自動原稿搬送装置
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の自動原稿搬送装置を具備する画像形成装置。
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