JP7255421B2 - 自動原稿搬送装置及び自動原稿読取装置及び画像形成装置 - Google Patents
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また、原稿に光を照射する光源の時間的な光量変化が読み取られる画像データへ影響することを防止するため、白色基準部材を読み取った結果を用いて画像を補正するいわゆるシェーディング補正が、密着イメージセンサの使用に際して行われている。
コンタクトガラス26上に載置された原稿には読取部21の光源からの光が照射され、その反射光が光電変換された後に表面読取画像である画像信号が露光装置51に出力される。さらに原稿の反射光は、各ミラー22a,22b,22cの屈折によりレンズ23、撮像装置24及び画像処理基板25によって信号化される。
また、自動原稿搬送装置3は画像形成装置本体に対してヒンジにより開閉可能に連結されており、自動で原稿を搬送しない場合には自動原稿搬送装置3を開放し、コンタクトガラス26上に原稿を載置した状態で読取部21を原稿のサイズに合わせて駆動させて走査させることにより画像を読取、原稿の画像情報を取得する。
原稿の画像情報が取得され露光装置51に画像信号が出力されると、例えば給紙カセット41aに収容されている転写シートSは、給紙手段42a及び給紙搬送手段43等のシート搬送手段により二次転写ローラ56と中間転写ベルト55との接触部まで搬送される。
上述した一連の動作により、転写シートSの一方の面への画像形成が完了する。転写シートSの両面に画像形成を行う場合には、定着装置57において転写シートSの一方の面に対する画像形成が完了した後、スイッチバック搬送経路58cに転写シートSを搬送して転写シートSの搬送方向を反転させた後、両面搬送経路58dへと搬送して転写シートSを中間転写ベルト55と二次転写ローラ56との対向位置まで再度搬送する。表裏が反転された転写シートSは、その他方の面に裏面画像が形成された後、上述と同様に定着装置57、排紙搬送経路58bを介して排紙トレイ59上に排出される。
自動原稿搬送装置3は、シート(一枚及び積層された複数枚からなる束の双方の概念を含む)としての原稿を固定された読取装置の部位に搬送して所定の速度で搬送しつつ画像読取を行う装置に用いられる。
その基本的な構成、動作、作用の一例を以下に説明する。図2に示すように、自動原稿搬送装置3は、原稿7をセットする原稿セット部A、セットされた複数枚の原稿7から一枚ずつ原稿7を分離して給送する分離給送部B、給送された原稿7を一次的に突き当てて整合すると共に整合後の原稿7を搬送するレジスト部Cを有している。さらに自動原稿搬送装置3は、搬送される原稿7をターンさせて原稿面を読み取り側である下方に向けて搬送するターン部D、原稿7の表面画像を第2コンタクトガラス27の下方より読み取らせる第1読取搬送部E、表面画像読取後に原稿7の裏面画像を読み取る第2読取搬送部Fを有している。さらに自動原稿搬送装置3は、表裏の読み取りが完了した原稿7を装置外に排出する排紙部G、排出された原稿7を積載保持するスタック部H、これ等搬送動作の駆動を行う駆動部としての各モータ61~65(図3参照)、一連の動作を制御する制御手段としてのコントローラ部60(図3参照)を有している。
原稿7のセットは、セットフィラ33及びこれによってオンオフする原稿セットセンサ34によって検知され、その検知結果がインタフェースI/F8(図3参照)により本体制御部9に送信される。セットフィラ33及び原稿セットセンサ34によりシート検知手段が構成されている。
原稿7の搬送方向長さは、原稿テーブル32に設けられた原稿長さ検知センサ35,36によりその概略が判定される。原稿長さ検知センサ35,36としては、反射型センサまたは原稿7を1枚でも検知が可能なアクチュエータタイプのセンサが用いられる。
ピックアップローラ37は、ピックアップ昇降モータ61(図3参照)が接続されたカム機構によって図2に示す矢印c,d方向に変位される。そしてピックアップローラ37は、可動原稿テーブル31が上昇して可動原稿テーブル31上の原稿上面により押されて矢印c方向に上昇し、テーブル上昇検知センサ38によって上限位置(給紙可能状態位置)に達したことが検知される。可動原稿テーブル31は下限位置をホームポジションに定められており、このホームポジション位置は底板ホームポジションセンサ47によって検知される。
分離給送部Bにおいて、原稿搬送ベルト39は給紙モータ62の正転により時計回り方向(給紙方向)に駆動され、リバースローラ11は給紙モータ62の正転により時計回り方向(原稿搬送方向とは逆方向)に回転駆動され、最上位の原稿7とその下の原稿7とを分離して最上位の原稿7のみを搬送する。原稿搬送ベルト39及びリバースローラ11は分離給送手段を構成している。
そして2枚以上の原稿が原稿搬送ベルト39とリバースローラ11との間に進入した場合には、従動回転力がトルクリミッタのトルクよりも低くなるように設定されており、リバースローラ11は本来の駆動方向である時計回り方向に回転し、余分な原稿を押し戻して重送が防止される。
その後、原稿7は突き当てセンサ12の検知から所定量定められた距離だけ送られ、結果的にはプルアウトローラ対13に対して所定量の撓みを持って押し当てられる。そして、この状態で給紙モータ62を停止させることにより、原稿搬送ベルト39の駆動が停止する。このとき、ピックアップ昇降モータ61を回転させることでピックアップローラ37を原稿7の上面から退避させ、原稿7を原稿搬送ベルト39の搬送力のみで送ることにより、原稿7の先端はプルアウトローラ対13のニップ部に突き当てられ、押し当てられて先端の整合(スキュー補正)が行われる。
原稿7の搬送方向の長さは、原稿7の先端及び後端を突き当てセンサ12で読取ることによりモータパルスから検知される。
プルアウトローラ対13及び中間ローラ対14の駆動により、レジスト部Cからターン部Dに原稿7が搬送される際には、レジスト部Cでの搬送速度を第1読取搬送部Eでの搬送速度よりも高速に設定して、原稿7を第1読取搬送部Eへ送り込む処理時間の短縮が図られている。
両面原稿読み取りの場合には、排紙センサ40にて原稿先端を検知してから読取モータ63のパルスカウントにより第2画像読取センサ19に原稿7の先端が到達するタイミングで、第2画像読取センサ19に対してコントローラ部60から副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が第2画像読取センサ19を原稿7の後端が抜けるまで送信される。
図示しない透光部材は原稿7の搬送経路を形成する一方の搬送ガイドとして第2画像読取センサ19側に配置され、白色基準ローラ48は原稿7の搬送経路を形成する他方の搬送ガイドとなる。白色基準ローラ48は、第2画像読取センサ19での原稿7の浮きを抑えると共に、第2画像読取センサ19におけるシェーディングデータを取得するための白色基準部材を兼用している。
白色基準ローラ48の原稿搬送方向上流側には、搬送される原稿7の先端を第2画像読取センサ19と搬送案内部48bとの間に形成された隙間に向けて案内させるための搬送ガイド部材としての上流ガイド板49が配設されている。
これ等により、従来の自動原稿搬送装置3が構成されている。
このような問題点を解決する本発明の構成を以下に説明する。
複写装置1のオペレータによって図示しないスタートスイッチがオンされると、上述と同様に原稿7の読取動作が開始される(ST01)。読取動作開始前の初期状態時において自動原稿搬送装置3Aでは、白色基準ローラ66が接触位置を占めていると共に上流ガイド板67が第1の位置を占めている(ST02)。
このとき、駆動モータ50の作動と同時に昇降手段68が作動され、第1の位置に変位している上流ガイド板67が離間位置に変位される(ST05)。
このとき、駆動モータ50の作動と同時に昇降手段68を作動させ、第2の位置に変位している上流ガイド板67が第1の位置に変位される(ST08)。
その後、読み取られた原稿が排紙ローラ対45によって排紙トレイ46上に排出されると、一連の動作が完了して自動原稿搬送装置3Aは再び待機状態となる(ST11)。
また、白色基準ローラ66が離間位置から接触位置に変位される際に、図7に示すように搬送案内部66bが原稿7の搬送経路から退避する位置に変位されるように白色基準ローラ66が変位される。この構成により、第2画像読取センサ19と白色基準ローラ66との対向位置よりも原稿搬送方向下流側に配置されたガイド板と白色基準ローラ66の周面との間に隙間が生じないので、原稿7が搬送経路外へと進入する不具合の発生を防止できる。
このように搬送案内部の形状は平面状には限定されないが、平面状の搬送案内部を用いることにより加工が容易化され、製造コストを低減できる。
このような構成とすることにより、白色基準ローラの離間位置と接触位置との変位を、移動距離が短いことから短時間で行うことができ、読取動作の時間短縮を図ることができる。
図11は、本発明の第5の実施形態を示している。この第5の実施形態は、上流ガイド板67に代えて搬送ガイド部材として上流ガイド板72を用いる点、昇降手段68に代えて変位機構73を用いる点において上述した各実施形態と相違している。
白色基準ローラ66の支軸66c(他の白色基準ローラ70,71の支軸でもよい)には、カム面75aを有するカム75が取り付けられている。そして上流ガイド板72の下端部には、一端を装置本体に固定された引張ばね76の他端が取り付けられており、引張ばね76の付勢力によってカムフォロア74aはカム面75aに対して常時当接するように構成されている。
この第5の実施形態によれば、上流ガイド板72を白色基準ローラ66,70,71と完全に同期させて変位可能であると共に、上流ガイド板72の昇降手段として他の動力源を用いることを省略できる。これにより、上流ガイド板72の動作タイミングずれの発生を防止でき良好な原稿搬送を行うことができると共に、製品の軽量化、低コスト化、省エネ化を図ることができる。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
2 読取装置
3A 自動原稿搬送装置
5 画像形成部
6A 自動原稿読取装置
7 原稿
12 第1原稿検知手段(突き当てセンサ)
19 画像読取手段(第2画像読取センサ)
26 コンタクトガラス
40 第2原稿検知手段(排紙センサ)
50 変位手段(駆動モータ)
66,70,71 原稿搬送手段(白色基準ローラ)
66a,70a,71a 円弧形状部
66b,70b,71b 搬送案内部
67,72 搬送ガイド部材(上流ガイド板)
69 第2原稿検知手段(原稿検知センサ)
Claims (10)
- 搬送される原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段に対向配置され、前記画像読取手段に読み取られる原稿を搬送する原稿搬送手段と、
前記原稿搬送手段を前記画像読取手段に接触する接触位置と前記画像読取手段から所定距離離間する離間位置とに変位させる変位手段と、
前記画像読取手段の原稿搬送方向上流側に配置され、搬送される原稿の端部を検知可能な第1原稿検知手段と、
前記原稿搬送手段の原稿搬送方向上流側に配設され、搬送される原稿を前記画像読取手段と前記原稿搬送手段との対向位置に案内する、前記接触位置に対応した第1の位置と前記離間位置に対応した第2の位置とに変位可能な搬送ガイド部材とを有し、
前記第1原稿検知手段からの検知信号に基づいて、原稿の先端が前記画像読取手段と前記原稿搬送手段との対向位置に到達する前に、前記変位手段が前記原稿搬送手段を前記離間位置に変位させると共に前記搬送ガイド部材を前記第2の位置に変位させる自動原稿搬送装置。 - 請求項1記載の自動原稿搬送装置において、
前記第1原稿検知手段よりも原稿搬送方向下流側に配置され、搬送される原稿の端部を検知可能な第2原稿検知手段を有し、
前記第2原稿検知手段からの検知信号に基づいて原稿の先端が前記画像読取手段と前記原稿搬送手段との対向位置を通過した後に前記変位手段が前記原稿搬送手段を前記接触位置に変位させることを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 請求項1または2記載の自動原稿搬送装置において、
前記原稿搬送手段が周面に搬送案内部と円弧形状部とを有するローラであり、前記変位手段は、前記原稿搬送手段の前記円弧形状部を前記画像読取手段に対向させることで前記接触位置に変位させ、前記原稿搬送手段の前記搬送案内部を前記画像読取手段に対向させることで前記離間位置に変位させることを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 請求項3記載の自動原稿搬送装置において、
前記変位手段は前記原稿搬送手段を変位させる際に前記原稿搬送手段の前記画像読取手段と対向する面を原稿搬送方向に回転させることを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 請求項3または4記載の自動原稿搬送装置において、
前記搬送案内部は平面状に形成されていることを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 請求項3ないし5の何れか一つに記載の自動原稿搬送装置において、
前記搬送案内部が複数設けられていることを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 請求項3ないし6の何れか一つに記載の自動原稿搬送装置において、
前記原稿搬送手段を前記接触位置に変位させたとき、前記搬送案内部は原稿の搬送経路から退避する位置に変位されることを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 請求項1ないし7の何れか一つに記載の自動原稿搬送装置において、
前記搬送ガイド部材は前記原稿搬送手段の変位と同期して変位することを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 請求項1ないし8の何れか一つに記載の自動原稿搬送装置と、原稿が載置されるコンタクトガラス及び前記コンタクトガラス上の原稿の画像を読み取る読取装置とを有することを特徴とする自動原稿読取装置。
- 請求項1ないし8の何れか一つに記載の自動原稿搬送装置と、画像形成を行う画像形成部とを有することを特徴とする画像形成装置。
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