JP2009021715A - 原稿読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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健一郎 森田
Motoya Sano
元哉 佐野
Takashi Fujii
隆 藤井
Hiroshi Kubo
宏 久保
Shinya Kitaoka
真也 北岡
Shingo Matsushita
慎吾 松下
Atsushi Kaneya
厚史 兼谷
Norio Kimura
憲雄 木村
Takeshi Akai
武志 赤井
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Abstract

【課題】原稿の厚みにかかわらず、原稿を第2固定読取部95による読取位置で安定して走行させつつ、原稿を精度良く読み取ることができる複写機を提供する。
【解決手段】原稿を搬送する読取入口駆動ローラ90と、これによって搬送されている原稿MSの第2面を読み取る密着イメージセンサからなる第2固定読取部95と、第2固定読取部95との対向位置で原稿MSを非読取面側である第1面側から支持する第2読取ローラ96とを備える複写機において、第2固定読取部95による読取位置に通す前の原稿MSの厚み情報を取得する厚み情報取得手段と、これによる取得結果に基づいて第2読取ローラ96を原稿厚み方向に移動させて第2読取ローラ96と第2固定読取部95との距離を調整する支持移動手段とを設けた。
【選択図】図5

Description

本発明は、自動原稿送り装置(ADF)等の搬送手段と、これによって搬送されている原稿を読み取るイメージセンサー等の読取手段と、これとの対向位置で原稿を非読取面側から支持する原稿支持手段とを備える原稿読取装置に関するものである。また、かかる原稿読取装置を用いる複写機等の画像形成装置に関するものである。
この種の原稿読取装置に用いられる読取手段としては、原稿から得た原稿イメージをレンズによって縮小しながらCCD(Charge Coupled Device Image Sensor)等のイメージセンサー上に結像する縮小光学系タイプのものが知られている。また、原稿に密着させた密着型イメージセンサーによって原稿イメージを原稿と等倍で読み取る等倍光学系タイプのものも知られている。何れのタイプにおいても、原稿イメージを正確に読み取るためには、画像読取位置で原稿を所定の一定速度で安定走行させるとともに、原稿をイメージセンサーから適正な距離を保った状態で走行させることが重要である。特に、等倍光学系の密着型イメージセンサーは、縮小光学系のものと比べて焦点距離が短いために、センサーと原稿との距離を適切に維持する必要がある。
密着型イメージセンサーを用いる原稿読取装置としては、特許文献1に記載のものや、特許文献2に記載のものが知られている。特許文献1に記載の原稿読取装置は、密着型イメージセンサーの組付時に、センサーを支持する支持部材上におけるセンサーの設置高さ位置を調整ネジによって調整する高さ調整機構を有している。かかる構成においては、密着型イメージセンサーの寸法誤差や焦点距離のバラツキなどがあっても、支持部材上におけるセンサーの設置高さ位置を調整することで、センサーの焦点を原稿面上に適切に合わせることができる。
また、特許文献2に記載の原稿読取装置は、密着型イメージセンサーと、これに当接しながら回転する送りローラとの間に原稿が挟まれるときに送りローラにかかる抗力に応じて、送りローラのセンサーに対する押圧力を変化させる機構を有している。かかる構成においては、薄紙からなる原稿が用いられた場合に、通常よりも強い押圧力で送りローラを密着型イメージセンサーに当接させることで、送りローラ上での原稿のスリップを抑えることができる。
特開2005ー167817号公報 特開2004−153540号公報
しかしながら、特許文献1に記載の原稿読取装置においては、密着型イメージセンサーによる読取位置で原稿を安定して走行させることが困難になったり、原稿を精度良く読み取ることが困難になったりする。具体的には、密着型イメージセンサーの高さ位置を一般的な厚みの原稿に合わせて初期設定した場合、センサーと、これよる読取位置で原稿を非読取面側から支持するローラとの距離を、一般的な厚みに応じた大きさに設定することになる。すると、厚みの大きな原稿をセンサーと送りローラとの間に進入させることが困難になって、ジャムを発生させ易くなる。センサーの高さ位置を薄紙に合わせて初期設定した場合も同様である。これに対し、センサーの高さ位置を厚紙に合わせて初期設定した場合、原稿面をセンサーの焦点位置よりも離れたところに位置させて読取精度を悪化させてしまう。
また、特許文献2に記載の原稿読取装置においては、送りローラを密着型イメージセンサーに当接させているので、厚紙などといった比較的厚みのある原稿を両者間に進入させることができない。このため、比較的厚みのある原稿を読み取ることができない。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、原稿の厚みにかかわらず、原稿を読取手段による読取位置で安定して走行させつつ、原稿を精度良く読み取ることができる原稿読取装置等を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、原稿を搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送されている原稿を読み取る読取手段と、該読取手段との対向位置で原稿を非読取面側から支持する原稿支持手段とを備える原稿読取装置において、上記読取手段による読取位置に通す前の原稿の厚み情報を取得する厚み情報取得手段と、該厚み情報取得手段による取得結果に基づいて上記原稿支持手段を移動させて該原稿支持手段と該読取手段との距離を調整する支持移動手段とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の原稿読取装置において、操作者による命令に基づいて、上記読取位置に通す前の原稿について上記読取手段による読取対象であるか否かを判定し、上記厚み情報取得手段による取得結果に加えて、読取対象であるか否かの判定結果にも基づいて上記原稿支持手段を移動させるように、上記支持移動手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の原稿読取装置において、上記厚み情報取得手段として、上記読取位置に通す前の原稿の厚みを検知する厚み検知手段を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1又は2の原稿読取装置において、上記厚み情報取得手段として、操作者による厚み情報の入力操作がなされる入力手段を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1又は2の原稿読取装置において、上記厚み情報取得手段として、外部から送られてくる厚み情報を受信する受信手段を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1の原稿読取装置において、上記読取手段による読み取りを行うか否かにかかわらず、上記厚み情報取得手段による取得結果が所定の厚みよりも大きい厚みを示す情報であった場合には、上記原稿支持手段の移動によって上記距離をその所定の厚みに対応する距離よりも大きくするように、上記支持移動手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかの原稿読取装置において、上記支持移動手段として、励磁に伴って駆動力を発揮する駆動源を利用して上記原稿支持手段を移動させるもの、を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の原稿読取装置において、上記駆動源として、モータを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項7の原稿読取装置において、上記駆動源として、ソレノイドを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項8の原稿読取装置において、上記モータを、上記搬送手段の駆動源と兼用したことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項2の原稿読取装置において、上記原稿の第2面を読み取らせるように上記読取手段を配設して第2面読取手段として機能させるとともに、該原稿の第1面を読み取る第1面読取手段を設け、該第1面だけを読み取る片面読取動作の命令を操作者から受けた場合には、上記原稿支持手段の移動により、両面読取動作の場合に比べて該第2面読取手段と該原稿支持手段の距離を大きくする制御を実施させるように、上記支持移動手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項11の原稿読取装置において、上記片面読取動作の命令を受けた場合には、上記厚み情報取得手段による取得結果にかかわらず、上記原稿支持手段の移動によって上記距離を所定の厚みに対応する距離よりも大きくするように、上記支持移動手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項11又は12の原稿読取装置において、上記片面読取動作の命令を受けた場合であって、且つ、上記厚み情報取得手段による取得結果が所定の厚みよりも大きい厚みを示す情報であった場合には、上記原稿支持手段の移動によって上記距離をその所定の厚みに対応する距離よりも大きくするように、上記支持移動手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項1乃至13の原稿読取装置において、上記原稿支持手段として、原稿支持ローラを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項14の原稿読取装置において、上記原稿支持ローラの長手方向両端部の回転軸部材をそれぞれ個別に受ける軸受けを上記読取手段に突き当てた状態で固定するとともに、上記支持移動手段によって該原稿支持ローラを該軸受け内で移動させるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、請求項15の原稿読取装置において、上記支持移動手段によって上記原稿支持ローラを移動させている際には、該原稿支持ローラの回転を停止させるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、原稿を読み取る原稿読取装置と、該原稿読取装置による読取結果に基づいて画像を形成する画像形成手段とを備える画像形成装置において、上記原稿読取装置として、請求項1乃至16の何れかのものを用いたことを特徴とするものである。
これらの発明においては、読取手段による読取位置に通す前の原稿の厚みに応じて、読取手段と原稿支持手段との距離を調整する。これにより、原稿の厚みにかかわらず、原稿を読取手段と原稿支持手段との間に安定して進入させることが可能になるので、原稿を読取手段による読取位置で安定して走行させることができる。また、原稿の厚みにかかわらず、読取手段による読取位置で読取手段と原稿面との距離を一定に保つことができるので、原稿を精度良く読み取ることができる。
以下、本発明を、電子写真方式の複写機(以下、単に複写機という)に適用した実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係る複写機の基本的な構成について説明する。図1は、本複写機を示す概略構成図である。この複写機は、画像形成部1と、白紙供給装置40と、原稿搬送読取ユニット50とを備えている。原稿読取装置としての原稿搬送読取ユニット50は、画像形成部1の上に固定されたスキャナ150と、これに支持される原稿搬送装置たるADF51とを有している。
白紙供給装置40は、ペーパーバンク41内に多段に配設された2つの給紙カセット42、給紙カセットから転写紙を送り出す送出ローラ43、送り出された転写紙を分離して給紙路44に供給する分離ローラ45等を有している。また、画像形成部1の給紙路37に転写紙を搬送する複数の搬送ローラ47等も有している。そして、給紙カセット内の転写紙を画像形成部1内の給紙路37内に給紙する。
図2は、画像形成部の内部構成の一部を拡大して示す部分拡大構成図である。画像形成手段としての画像形成部1は、光書込装置2や、K,Y,M,C色のトナー像を形成する4つのプロセスユニット3K,Y,M,C、転写ユニット24、紙搬送ユニット28、レジストローラ対33、定着装置34、スイッチバック装置36、給紙路37等を備えている。そして、光書込装置2内に配設された図示しないレーザーダイオードやLED等の光源を駆動して、ドラム状の4つの感光体4K,Y,M,Cに向けてレーザー光Lを照射する。この照射により、感光体4K,Y,M,Cの表面には静電潜像が形成され、この潜像は所定の現像プロセスを経由してトナー像に現像される。なお、符号の後に付されたK,Y,M,Cという添字は、ブラック,イエロー,マゼンタ,シアン用の仕様であることを示している。
プロセスユニット3K,Y,M,Cは、それぞれ、感光体とその周囲に配設される各種装置とを1つのユニットとして共通の支持体に支持するものであり、画像形成部1本体に対して着脱可能になっている。ブラック用のプロセスユニット3Kを例にすると、これは、感光体4Kの他、これの表面に形成された静電潜像をブラックトナー像に現像するための現像装置6Kを有している。また、後述するK用の1次転写ニップを通過した後の感光体4K表面に付着している転写残トナーをクリーニングするドラムクリーニング装置15なども有している。本複写機では、4つのプロセスユニット3K,Y,M,Cを、後述する中間転写ベルト25に対してその無端移動方向に沿って並べるように対向配設した、いわゆるタンデム型の構成になっている。
図3は、4つのプロセスユニット3K,Y,M,Cからなるタンデム部の一部を示す部分拡大図である。なお、4つのプロセスユニット3K,Y,M,Cは、それぞれ使用するトナーの色が異なる他はほぼ同様の構成になっているので、同図においては各符号に付すK,Y,M,Cという添字を省略している。同図に示すように、プロセスユニット3は、感光体4の周りに、帯電装置23、現像装置6、ドラムクリーニング装置15、除電ランプ22等を有している。
感光体4としては、アルミニウム等の素管に、感光性を有する有機感光材の塗布による感光層を形成したドラム状のものを用いている。但し、無端ベルト状のものを用いても良い。
現像装置6は、図示しない磁性キャリアと非磁性トナーとを含有する二成分現像剤を用いて潜像を現像するようになっている。内部に収容している二成分現像剤を攪拌しながら搬送して現像スリーブ12に供給する攪拌部7と、現像スリーブ12に担持された二成分現像剤中のトナーを感光体4に転移させるための現像部11とを有している。
攪拌部7は、現像部11よりも低い位置に設けられており、互いに平行配設された2本の搬送スクリュウ8、これらスクリュウ間に設けられた仕切り板、現像ケース9の底面に設けられたトナー濃度センサ10などを有している。
現像部11は、現像ケース9の開口を通して感光体4に対向する現像スリーブ12、これの内部に回転不能に設けられたマグネットローラ13、現像スリーブ12に先端を接近させるドクタブレード14などを有している。現像スリーブ12は、非磁性の回転可能な筒状になっている。マグネットローラ12は、ドクタブレード14との対向位置からスリーブの回転方向に向けて順次並ぶ複数の磁極を有している。これら磁極は、それぞれスリーブ上の二成分現像剤に対して回転方向の所定位置で磁力を作用させる。これにより、攪拌部7から送られてくる二成分現像剤を現像スリーブ13表面に引き寄せて担持させるとともに、スリーブ表面上で磁力線に沿った磁気ブラシを形成する。
磁気ブラシは、現像スリーブ12の回転に伴ってドクタブレード14との対向位置を通過する際に適正な層厚に規制されてから、感光体4に対向する現像領域に搬送される。そして、現像スリーブ12に印加される現像バイアスと、感光体4の静電潜像との電位差によってトナーを静電潜像上に転移させて現像に寄与する。更に、現像スリーブ12の回転に伴って再び現像部11内に戻り、マグネットローラ13の磁極間に形成される反発磁界の影響によってスリーブ表面から離脱した後、攪拌部7内に戻される。攪拌部7内には、トナー濃度センサ10による検知結果に基づいて、二成分現像剤に適量のトナーが補給される。なお、現像装置6として、二成分現像剤を用いるものの代わりに、磁性キャリアを含まない一成分現像剤を用いるものを採用してもよい。
ドラムクリーニング装置15としては、ポリウレタンゴム製のクリーニングブレード16を感光体4に押し当てる方式のものを用いているが、他の方式のものを用いてもよい。クリーニング性を高める目的で、本例では、外周面を感光体4に接触させる接触導電性のファーブラシ17を、図中矢印方向に回転自在に有する方式のものを採用している。このファーブラシ17は、図示しない固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取って微粉末にしながら感光体4表面に塗布する役割も兼ねている。ファーブラシ17にバイアスを印加する金属製の電界ローラ18を図中矢示方向に回転自在に設け、これにスクレーパ19の先端を押し当てている。ファーブラシ17に付着したトナーは、ファーブラシ17に対してカウンタ方向に接触して回転しながらバイアスが印加される電界ローラ18に転位する。そして、スクレーパ19によって電界ローラ18から掻き取られた後、回収スクリュウ20上に落下する。回収スクリュウ20は、回収トナーをドラムクリーニング装置15における図紙面と直交する方向の端部に向けて搬送して、外部のリサイクル搬送装置21に受け渡す。リサイクル搬送装置21は、受け渡されたトナーを現像装置15に送ってリサイクルする。
除電ランプ22は、光照射によって感光体4を除電する。除電された感光体4の表面は、帯電装置23によって一様に帯電せしめられた後、光書込装置2による光書込処理がなされる。なお、帯電装置23としては、帯電バイアスが印加される帯電ローラを感光体4に当接させながら回転させるものを用いている。感光体4に対して非接触で帯電処理を行うスコロトロンチャージャ等を用いてもよい。
先に示した図2において、4つのプロセスユニット3K,Y,M,Cの感光体4K,Y,M,Cには、これまで説明してきたプロセスによってK,Y,M,Cトナー像が形成される。
4つのプロセスユニット3K,Y,M,Cの下方には、転写ユニット24が配設されている。この転写ユニット24は、複数のローラによって張架した中間転写ベルト25を、感光体4K,Y,M,Cに当接させながら図中時計回り方向に無端移動させる。これにより、感光体4K,Y,M,Cと中間転写ベルト25とが当接するK,Y,M,C用の1次転写ニップが形成されている。K,Y,M,C用の1次転写ニップの近傍では、ベルトループ内側に配設された1次転写ローラ26K,Y,M,Cによって中間転写ベルト25を感光体4K,Y,M,Cに向けて押圧している。これら1次転写ローラ26K,Y,M,Cには、それぞれ図示しない電源によって1次転写バイアスが印加されている。これにより、K,Y,M,C用の1次転写ニップには、感光体4K,Y,M,C上のトナー像を中間転写ベルト25に向けて静電移動させる1次転写電界が形成されている。図中時計回り方向の無端移動に伴ってK,Y,M,C用の1次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト25のおもて面には、各1次転写ニップでトナー像が順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト25のおもて面には4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
転写ユニット24の図中下方には、駆動ローラ30と2次転写ローラ31との間に、無端状の紙搬送ベルト29を掛け渡して無端移動させる紙搬送ユニット28が設けられている。そして、自らの2次転写ローラ31と、転写ユニット24の下部張架ローラ27との間に、中間転写ベルト25及び紙搬送ベルト29を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト25のおもて面と、紙搬送ベルト29のおもて面とが当接する2次転写ニップが形成されている。2次転写ローラ31には図示しない電源によって2次転写バイアスが印加されている。一方、転写ユニット24の下部張架ローラ27は接地されている。これにより、2次転写ニップに2次転写電界が形成されている。
この2次転写ニップの図中右側方には、レジストローラ対33が配設されており、ローラ間に挟み込んだ転写紙を中間転写ベルト25上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで2次転写ニップに送り出す。2次転写ニップ内では、中間転写ベルト25上の4色トナー像が2次転写電界やニップ圧の影響によって転写紙に一括2次転写され、転写紙の白色と相まってフルカラー画像となる。2次転写ニップを通過した転写紙は、中間転写ベルト25から離間して、紙搬送ベルト29のおもて面に保持されながら、その無端移動に伴って定着装置34へと搬送される。
2次転写ニップを通過した中間転写ベルト25の表面には、2次転写ニップで転写紙に転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、中間転写ベルト25に当接するベルトクリーニング装置によって掻き取り除去される。
定着装置34に搬送された転写紙は、定着装置34内における加圧や加熱によってフルカラー画像が定着させしめられた後、定着装置34から排紙ローラ対35に送られた後、機外へと排出される。
先に示した図1において、紙搬送ユニット22および定着装置34の下には、スイッチバック装置36が配設されている。これにより、片面に対する画像定着処理を終えた転写紙が、切換爪で転写紙の進路を転写紙反転装置側に切り換えられ、そこで反転されて再び2次転写転写ニップに進入する。そして、もう片面にも画像の2次転写処理と定着処理とが施された後、排紙トレイ上に排紙される。
画像形成部1の上に固定されたスキャナ150やこれの上に固定されたADF51は、固定読取部や移動読取部152を有している。移動読取部152は、原稿MSに接触するようにスキャナ150のケーシング上壁に固定された図示しない第2コンタクトガラスの直下に配設されており、光源や、反射ミラーなどからなる光学系を図中左右方向に移動させることができる。そして、光学系を図中左側から右側に移動させていく過程で、光源から発した光を第2コンタクトガラス上に載置された図示しない原稿で反射させた後、複数の反射ミラーを経由させて、スキャナ本体に固定された画像読取センサ153で受光する。
一方、固定読取部は、スキャナ150の内部に配設された第1面固定読取部151と、ADF51内に配設された図示しない第2面固定読取部とを有している。光源、反射ミラー、CCD等の画像読取センサなどを有する第1面固定読取部151は、原稿MSに接触するようにスキャナ150のケーシング上壁に固定された図示しない第1コンタクトガラスの直下に配設されている。そして、後述するADF51によって搬送される原稿MSが第1コンタクトガラス上を通過する際に、光源から発した光を原稿面で順次反射させながら、複数の反射ミラーを経由させて画像読取センサで受光する。これにより、光源や反射ミラー等からなる光学系を移動させることなく、原稿MSの第1面を走査する。また、第2面固定読取部は、第1面固定読取部151を通過した後の原稿MSの第2面を走査する。
スキャナ150の上に配設されたADF51は、本体カバー52に、読取前の原稿MSを載置するための原稿載置台53、原稿MSを搬送するための搬送ユニット54、読取後の原稿MSをスタックするための原稿スタック台55などを保持している。図4に示すように、スキャナ150に固定された蝶番159によって上下方向に揺動可能に支持されている。そして、その揺動によって開閉扉のような動きをとり、開かれた状態でスキャナ150の上面の第1コンタクトガラス154や第2コンタクトガラス155を露出させる。原稿束の片隅を綴じた本などの片綴じ原稿の場合には、原稿を1枚ずつ分離することができないため、ADFによる搬送を行うことができない。そこで、片綴じ原稿の場合には、ADF51を図4に示すように開いた後、読み取らせたいページが見開かれた片綴じ原稿を下向きにして第2コンタクトガラス154上に載せた後、ADFを閉じる。そして、スキャナ150の図1に示した移動読取部152によってそのページの画像を読み取らせる。
一方、互いに独立した複数の原稿MSを単に積み重ねた原稿束の場合には、その原稿MSをADF51によって1枚ずつ自動搬送しながら、スキャナ150内の第1面固定読取部151やADF51内の第2面固定読取部に順次読み取らせていくことができる。この場合、原稿束を原稿載置台53上にセットした後、図示しないコピースタートボタンを押す。すると、ADF51が、原稿載置台53上に載置された原稿束の原稿MSを上から順に搬送ユニット54内に送り、それを反転させながら原稿スタック台55に向けて搬送する。この搬送の過程で、原稿MSを反転させた直後にスキャナ150の第1面固定読取部151の真上に通す。このとき、原稿MSの第1面の画像がスキャナ150の第1面固定読取部151によって読み取られる。
図5は、ADF51の要部構成をスキャナ150の上部とともに示す拡大構成図である。また、図6は、ADF51及びスキャナ150の電気回路の一部を示すブロック図である。ADF51は、原稿セット部A、分離給送部B、レジスト部C、ターン部D、第1読取搬送部E、第2読取搬送部F、排紙部G、スタック部H等を備えている。
図6に示すように、ADF(51)は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等からなるコントローラ64を有しており、これによって各種の機器やセンサを制御することができる。このコントローラ64には、レジストセンサ65、原稿セットセンサ63、排紙センサ61、突き当てセンサ72、原稿幅センサ73、読取位置口センサ67、テーブル上昇センサ59、ローラホームポジションセンサ203などが接続されている。また、第2固定読取部95、ピックアップモータ56、給紙モータ76、読取モータ77、排紙モータ78、底板上昇モータ79、ソレノイド204、ローラ移動モータ205なども接続されている。また、スキャナの各機器の制御を司る本体制御部200なども接続されている。スキャナ(150)は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)等からなる本体制御部200を有しており、これにより、スキャナ150内部の図示しない各種機器やセンサを制御することができる。また、I/F202によってADF(51)のコントローラ64と接続されており、コントローラ64を介して、ADF51内の各種機器やセンサを間接的に制御することもできる。
図5において、原稿セット部Aは、原稿MSの束がセットされる原稿載置台53等を有している。また、分離給送部Bは、セットされた原稿MSの束から原稿MSを一枚ずつ分離して給送するものである。また、レジスト部Cは、給送された原稿MSに一時的に突き当たって原稿MSを整合した後に送り出すものである。また、ターン部Dは、C字状に湾曲する湾曲搬送部を有しており、この湾曲搬送部内で原稿MSを折り返しながらその上下を反転させるものである。また、第1読取搬送部Eは、第1コンタクトガラス155の上で原稿MSを搬送しながら、第1コンタクトガラス155の下方で図示しないスキャナの内部に配設されている第1固定読取部151に原稿MSの第1面を読み取らせるものである。また、第2読取搬送部Fは、第2固定読取部95の下で原稿MSを搬送しながら、原稿MSの第2面を第2固定読取部95に読み取らせるものである。また、排紙部Gは、両面の画像が読み取られた原稿MSをスタック部Hに向けて排出するものである。また、スタック部Hは、スタック台55の上に原稿MSをスタックするものである。
原稿MSは、原稿MSの束の厚みに応じて図中矢印a、b方向に揺動可能な可動原稿テーブル54の上に原稿先端部が載せられるとともに、原稿後端側が原稿載置台53の上に載せられた状態でセットされる。このとき、原稿載置台53上において、その幅方向(図紙面に直交する方向)の両端に対してそれぞれ図示しないサイドガイドが突き当てられることで、幅方向における位置が調整される。このようにしてセットされる原稿MSは、可動原稿テーブル54の上方で揺動可能に配設されたレバー部材62を押し上げる。すると、それに伴って原稿セットセンサ63が原稿MSのセットを検知して、検知信号をコントローラ64に送信する。そして、この検知信号は、コントローラ64からI/F202を介して本体制御部111に送られる。
原稿載置台53には、原稿MSの搬送方向の長さを検知する反射型フォトセンサ又はアクチュエーター・タイプのセンサからなる第1長さセンサ57、第2長さセンサ58が保持されている。これら長さセンサにより、原稿MSの搬送方向の長さが検知される。
可動原稿テーブル54の上に載置された原稿MSの束の上方には、カム機構によって上下方向(図中矢印c,d方向)に移動可能に支持されるピックアップローラ80が配設されている。このカム機構は、ピックアップモータ56によって駆動することで、ピックアップローラ80を上下移動させることが可能である。ピックアップローラ80が上昇移動すると、それに伴って可動原稿テーブル54が図中矢印a方向に揺動して、ピックアップローラ80が原稿MSの束における一番上の原稿MSに当接する。更に可動原稿テーブル54が上昇すると、やがてテーブル上昇検知センサ59によって可動原稿テーブル54の上限までの上昇が検知される。これにより、ピックアップモータ56が停止するとともに、可動原稿テーブル54の上昇が停止する。
複写機の本体に設けられたテンキーやディスプレイ等からなる本体操作部201に対しては、操作者によって両面読取モードか、あるいは片面読取モードかを示す読取モード設定のためのキー操作や、コピースタートキーの押下操作などが行われる。コピースタートキーが押下されると、本体制御部200からI/F202を介してADF51のコントローラ64に原稿給紙信号が送信される。すると、ピックアップローラ80が給紙モータ76の正転によって回転駆動して、可動原稿テーブル54上の原稿MSを可動原稿テーブル54上から送り出す。
両面読取モードか、片面読取モードかの設定に際しては、可動原稿テーブル54上に載置された全ての原稿MSについて一括して両面、片面の設定を行うことが可能である。また、1枚目及び10枚目の原稿MSについては両面読取モードに設定する一方で、その他の原稿MSについては片面読取モードに設定するなどといった具合に、個々の原稿MSについてそれぞれ個別に読取モードを設定することも可能である。
ピックアップローラ80によって送り出された原稿MSは、分離搬送部Bに進入して、給紙ベルト84との当接位置に送り込まれる。この給紙ベルト84は、駆動ローラ82と駆動ローラ82とによって張架されており、給紙モータ76の正転に伴う駆動ローラ82の回転によって図中時計回り方向に無端移動せしめられる。この給紙ベルト84の下部張架面には、給紙モータ76の正転によって図中時計回りに回転駆動されるリバースローラ85が当接している。当接部においては、給紙ベルト84の表面が給紙方向に移動する。これに対し、リバースローラ85は、給紙ベルト84に所定の圧力で当接しており、給紙ベルト84に直接当接している際、あるいは当接部に原稿MSが1枚だけ挟み込まれている際には、ベルト又は原稿MSに連れ回る。但し、当接部に複数枚の原稿MSが挟み込まれた際には、連れ回り力がトルクリミッターのトルクよりも低くなることから、連れ回り方向とは逆の図中時計回りに回転駆動する。これにより、最上位よりも下の原稿MSには、リバースローラ85によって給紙とは反対方向の移動力が付与されて、数枚の原稿から最上位の原稿MSだけが分離される。
給紙ベルト84やリバースローラ85の働きによって1枚に分離された原稿MSは、レジスト部Cに進入する。そして、突き当てセンサ72の直下を通過する際にその先端が検知される。このとき、ピックアップモータ56の駆動力を受けているピックアップローラ80がまだ回転駆動しているが、可動原稿テーブル54の下降によって原稿MSから離間するため、原稿MSは給紙ベルト84の無端移動力のみによって搬送される。そして、突き当てセンサ72によって原稿MSの先端が検知されたタイミングから所定時間だけ給紙ベルト84の無端移動が継続して、原稿MSの先端がプルアウト駆動ローラ86とこれに当接しながら回転駆動するプルウト駆動ローラ87との当接部に突き当たる。原稿MSの先端が両ローラの当接部に突き当たった状態で、原稿MSの後端側が給紙方向に向けて送られることで、原稿MSは所定量だけ撓んだ状態になりながら、先端が当接部に位置決めされる。これにより、原稿MSのスキュー(傾き)が補正されて、原稿MSは給紙方向に沿った姿勢になる。
プルアウト従動ローラ87は、原稿MSのスキューを補正する役割の他に、スキューが補正された原稿MSを原稿搬送方向下流側の中間ローラ対66まで搬送する役割を担っており、給紙モータ76の逆転によって回転駆動される。給紙モータ76が逆転すると、プルアウト従動ローラ87と、互いに当接している中間ローラ対66における一方のローラとが回転を開始するとともに、給紙ベルト84の無端移動が停止する。また、このとき、ピックアップローラ80の回転も停止される。
プルアウト従動ローラ87から送り出された原稿MSは、原稿幅センサ73の直下を通過する。原稿幅センサ73は、反射型フォトセンサ等からなる紙検知部を複数有しており、これら紙検知部は原稿幅方向(図紙面に直交する方向)に並んでいる。どの紙検知部が原稿MSを検知するのかに基づいて、原稿MSの幅方向のサイズが検知される。また、原稿MSの搬送方向の長さは、原稿MSの先端が突き当てセンサ72によって検知されてから、原稿MSの後端が突き当てセンサ72によって検知されなくなるまでのタイミングに基づいて検知される。
原稿幅センサ73によって幅方向のサイズが検知された原稿MSの先端は、ターン部Dに進入して、中間ローラ対66のローラ間の当接部に挟み込まれる。この中間ローラ対66による原稿MSの搬送速度は、後述する第1読取搬送部Eでの原稿MSの搬送速度よりも高速に設定されている。これにより、原稿MSを第1読取搬送部Eに送り込むまでの時間の短縮化が図られている。
ターン部D内を搬送される原稿MSの先端は、原稿先端が読取入口センサ67との対向位置を通過する。これによって原稿MSの先端が読取入口センサ67によって検知されると、その先端が搬送方向下流側の読取入口ローラ対(89と90との対)の位置まで搬送される間での間に、中間ローラ対66による原稿搬送速度が減速される。また、読取モータ77の回転駆動の開始に伴って、読取入口ローラ対(89,90)における一方のローラ、読取出口ローラ対92における一方のローラ、第2読取出口ローラ対93における一方のローラがそれぞれ回転駆動を開始する。
ターン部D内においては、原稿MSが中間ローラ対66と読取入口ローラ対(89、90)との間の湾曲搬送路で搬送される間に上下面が逆転されるとともに、搬送方向が折り返される。そして、読取入口ローラ対(89、90)のローラ間のニップを通過した原稿MSの先端は、レジストセンサ65の直下を通過する。このとき原稿MSの先端がレジストセンサ65によって検知されると、所定の搬送距離をかけながら原稿搬送速度が減速されていき、第1読取搬送部Eの手前で原稿MSの搬送が一時停止される。また、本体制御部200にI/F202を介してレジスト停止信号が送信される。
レジスト停止信号を受けた本体制御部200が読取開始信号を送信すると、コントローラ64の制御により、原稿MSの先端が第1読取搬送部E内に到達するまで、読取モータ77の回転が再開されて所定の搬送速度まで原稿MSの搬送速度が増速される。そして、読取モータ77のパルスカウントに基づいて算出された原稿MSの先端が第1固定読取部151による読取位置に到達するタイミングで、コントローラ64から本体制御部200に対して原稿MSの第1面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号が送信される。この送信は、原稿MSの後端が第1固定読取部151による読取位置を抜け出るまで続けられ、原稿MSの第1面が第1固定読取部151によって読み取られる。
第1読取搬送部Eを通過した原稿MSは、後述の読取出口ローラ対92を経由した後、その先端が排紙センサ61によって検知される。片面読取モードが設定されている場合には、後述する第2固定読取部95による原稿MSの第2面の読取が不要である。そこで、排紙センサ61によって原稿MSの先端が検知されると、排紙モータ78の正転駆動が開始されて、排紙ローラ対94における図中下側の排紙ローラが図中時計回り方向に回転駆動される。また、排紙センサ61によって原稿MSの先端が検知されてからの排紙モータパルスカウントに基づいて、原稿MSの後端が排紙ローラ対94のニップを抜け出るタイミングが演算される。そして、この演算結果に基づいて、原稿MSの後端が排紙ローラ対94のニップから抜け出る直前のタイミングで、排紙モータ78の駆動速度が減速せしめられて、原稿MSがスタック台55から飛び出さないような速度で排紙される。
一方、両面読取モードが設定されている場合には、排紙センサ61によって原稿MSの先端が検知された後、第2固定読取部95に到達するまでのタイミングが読取モータ77のパルスカウントに基づいて演算される。そして、そのタイミングでコントローラ64から本体制御部200に対して原稿MSの第2面における副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が送信される。この送信は、原稿MSの後端が第2固定読取部95による読取位置を抜け出るまで続けられ、原稿MSの第2面が第2固定読取部95によって読み取られる。
読取手段としての第2固定読取部95は、密着型イメージセンサ(CIS)からなり、原稿MSに付着している糊状の異物が読取面に付着することによる読取縦すじを防止する目的で、読取面にコーティング処理が施されている。第2固定読取部95との対向位置には、原稿MSを非読取面側(第1面側)から支持する原稿支持手段としての第2読取ローラ96が配設されている。この第2読取ローラ96は、第2固定読取部95による読取位置での原稿MSの浮きを防止するとともに、第2固定読取部95におけるシェーディングデータを取得するための基準白部として機能する役割を担っている。本複写機では、第2固定読取部95との対向位置で原稿を支持する原稿支持手段として、第2読取ローラ96を用いたが、図8に示すようなガイド板状のものを用いてもよい。
図7は、第2固定読取部95の電気回路の要部を示すブロック図である。同図に示すように、第2固定読取部95は、LEDアレイ、蛍光灯、あるいは冷陰極管などからなる光源部95aを有している。また、主走査方向(原稿幅方向に対応する方向)に並ぶ複数のセンサチップ95b、それぞれのセンサチップ95bに個別に接続された複数のOPアンプ回路95c、それぞれのOPアンプ回路95cに個別に接続された複数のA/Dコンバータ95eも有している。更には、画像処理部95f、フレームメモリ95g、出力制御回路95h、I/F回路95iなども有している。
センサチップ95bは、等倍密着イメージセンサと称される光電変換素子と集光レンズとを具備するものである。第2固定読取部95による読取位置に図示しない原稿が進入するのに先立って、コントローラ64から光源部95aに点灯ON信号が送られる。これにより、光源部95aが点灯し、その光を図示しない原稿の第2面に向けて照射する。原稿の第2面で反射した反射光は、複数のセンサチップ95bにおいて、集光レンズによって光電変換素子に集光されて画像情報として読み取られる。それぞれのセンサチップ95bで読み取られた画像情報は、OPアンプ回路95cによって増幅された後、A/Dコンバータ95eによってデジタル画像情報に変換される。これらデジタル画像情報は、画像処理部95fに入力されてシェーデイング補正などた施された後、フレームメモリ95gに一時記憶される。その後、出力制御回路95hによって本体制御部200に受入可能なデータ形式に変換された後、I/F回路95iを経由して本体制御部200に出力される。なお、コントローラ64からは原稿の先端が第2固定読取部95による読取位置に到達するタイミング(そのタイミング以降の画像データが有効データとして扱われる)を知らせるためのタイミング信号や光源の点灯信号、電源等が出力されるようになっている。
次に、本複写機における特徴的な構成について説明する。
本複写機のADF51は、読取手段たる第2固定読取部95による読取位置に通す前の原稿MSの厚み情報を取得する厚み情報取得手段として、読取位置に通す前の原稿MSの厚みを検知する厚み検知手段を有している。この厚み検知手段は、プルアウト従動ローラ87を原稿厚み方向に移動可能に支持する支持機構や、プルアウト従動ローラ87の変位量を検知する変位センサなどから構成される。具体的には、図9に示すように、プルアウト従動ローラ87は、ローラ部の長手方向の両端からそれぞれ突出する回転軸部材87aがそれぞれ軸受け97によって原稿厚み方向に移動可能に支持されている。プルアウト従動ローラ87とプルアウト駆動ローラ86との当接によるニップに原稿MSが進入すると、プルアウト従動ローラ87や軸受け97がその厚みに応じた分だけ図中矢印方向に移動する。この軸受け97の移動量は、被検対象の微少な移動を検知することが可能な変位センサ98によって検知される。変位センサ98は、図10に示すように、軸受け97の変位量が大きくなるほど(ローラが第2固定読取部に対して遠ざかるほど)、大きな電圧を出力する。この電圧の出力は、図示しないA/Dコンバーターによってデジタル信号に変換された後、コントローラ64に送られる。コントローラ64は、第2固定読取部95による読取位置に原稿MSが進入する前に、変位センサ98から送られてくる電圧値に基づいて原稿MSの厚みを検知する。より詳しくは、原稿MSがプルアウトローラ対のニップに進入する前の変位センサ98からの出力電圧値と、原稿MSがニップに進入した際の変位センサ98からの出力電圧値との差分に基づいて、原稿MSの厚みが求められる。
第2読取ローラ96は、図11や図12に示すように、第2固定読取部95との対向位置で、原稿厚み方向に移動可能になっている。この移動は、後述する読取支持移動機構と、コントローラ64による制御とによって行われる。そして、第2読取ローラ96が移動することで、第2固定読取部95の読取面と、第2読取ローラ96との距離が調整される。
図13は、本複写機において両面読取モード時に採用される、第2固定読取部95の読取面と第2読取ローラ96との距離と、原稿厚みとの関係を示すグラフである。両面読取モードが選択されている場合には、第1固定読取部151による原稿MSの第1面の読み取りに加えて、第2固定読取部95による原稿MSの第2面の読み取りを行う必要がある。そして、先に図11に示したように、原稿MSの第2面を第2固定読取部95に密着させる必要がある。但し、原稿MSの第2面を第2固定読取部95に適切に密着させるための第2固定読取部95と第2読取ローラ96との距離は、原稿MSの厚みに応じて異なってくる。そこで、支持移動手段の一部として機能するコントローラ64は、原稿MSの厚みの検知結果に応じて、第2読取ローラ96を移動させることで、原稿MSの第2面を第2固定読取部95に適切に密着させるように前述の距離を調整する。具体的には、図13のグラフで示したように、原稿MSの厚みが大きくなるほど(厚くなるほど)、前述の距離を大きくする。これにより、図11に示したような原稿MSの厚みが普通紙に対応するものである場合、図14に示すような原稿MSの厚みが厚紙に対応するものである場合、の何れであっても、原稿MSの第2面を適切に第2固定読取部95に密着させることで、原稿MSの密着不良による読取精度の低下を回避することができる。また、原稿MSの厚みにかかわらず、原稿MSを第2固定読取部95と第2読取ローラ96との間にスムーズに進入させて、原稿MSのジャムの発生を抑えることもできる。
図15は、本複写機において片面読取モード時に採用される、第2固定読取部95の読取面と第2読取ローラ96との距離と、原稿厚みとの関係を示すグラフである。片面読取モードが選択されている場合には、第1固定読取部151による原稿MSの第1面の読み取りだけを行えばよく、第2固定読取部95による原稿MSの第2面の読み取りは必要ない。コントローラ64は、片面読取モードの場合にも、原稿MSの厚みの検知結果に応じて第2読取ローラ96を移動させるが、両面読取モードとは異なる移動のさせ方を実行する。具体的には、図13と図15との比較からわかるように、両面読取モードの場合よりも、第2固定読取部95と第2読取ローラ96との距離を大きくする。これにより、先に図12に示したような原稿MSの厚みが普通紙に対応するものである場合、図16に示すような原稿MSの厚みが厚紙に対応するものである場合、の何れであっても、次のような原稿MSの搬送を行う。即ち、原稿MSの第2面を第2固定読取部95に密着させずに、第2固定読取部95との対向位置で原稿MSを搬送する。これにより、片面読取モードの場合には、第2固定読取部95と第2読取ローラ96との間における原稿MSのジャムの発生をより抑えることができる。更には、第2固定読取部95と、原稿MSの第2面との摺擦を回避して、第2固定読取部95の長寿命化を図ることもできる。
図17は、本複写機のADF51における読取支持移動機構の第1例を、第2読取ローラ96や第2固定読取部95とともに示す拡大構成図である。同図において、第2読取ローラ96のローラ部の軸線方向両端からそれぞれ突出する回転軸部材96aは、それぞれ個別のアーム214の長手方向一端部に形成された軸受け部に回転可能に支持されている。2本のアーム214のそれぞれ長手方向における他端部にはギヤ軸213aが固定されており、このギヤ軸213aにはアームギヤ213が固定されている。
アーム214の図中右側方には、駆動プーリーユニットが配設されている。この駆動プーリーユニットは、ローラ移動モータ205、無端状のVベルト210、プーリー211、プーリーギヤ212などを備えている。プーリー211とプーリーギヤ212とは同一回転軸線上で回転するように互いに接続されている。そして、Vベルト211は、ローラ移動モータ205の凹凸加工がなされた回転軸部材205aと、プーリー211とに掛け回されながら、ローラ移動モータ205の回転駆動によって無端移動せしめられる。この無端移動に伴ってプーリー211が回転すると、プーリー211に接続されたプーリーギヤ212がプーリー211と同一周期で回転する。プーリーギヤ212には、上述したアームギヤ213が噛み合っており、プーリーギヤ212の回転に伴って回転する。ローラ移動モータ205の正転、逆転に伴ってプーリーギヤ212が正転逆転することにより、図中白抜き矢印で示すように、アーム214がギヤ軸213aを中心にして揺動する。この揺動により、アーム214に回転自在に支持される第2読取ローラ96が原稿厚み方向に移動して、第2固定読取部95に対して近づいたり遠ざかったりする。
アーム214の図中下方には、ホームポジションセンサ203が配設されており、その検知面とアーム214との距離に応じた距離信号をコントローラ64に出力する。コントローラ64は、ホームポジションセンサ203とアーム214との離間距離上限値を記憶しており、この離間距離上限値まで両者を離間させた状態を、第2固定読取部95と第2読取ローラ96との離間距離の上限(ホームポジション)とする。そして、この上限の範囲内で、アーム214を揺動せしめてホームポジションセンサ203とアーム214との離間距離を調整することで、第2固定読取部95と第2読取ローラ96との距離を調整する。ローラ移動モータ205に対する正転や逆転の駆動パルス量を細かく設定することで、第2固定読取部95と第2読取ローラ96との距離を細かく調整することが可能になっている。かかる構成では、第2読取ローラ96をソレノイドの駆動によって移動させる構成に比べて緩やかに移動させることが可能なため、騒音や振動の発生を抑えることができる。
図18は、本複写機のADF51における読取支持移動機構の第2例を、第2読取ローラ96や第2固定読取部95とともに示す拡大構成図である。同図において、ローラ移動モータ205が第2読取出口ローラの駆動源を兼ねている点が第1例と異なる。具体的には、上述したプーリーギヤ212には、第2プーリーギヤ215が噛み合っており、この第2プーリーギヤ215は第2プーリー216と同一回転軸線上で回転するようになっている。第2プーリー216は、第2Vベルト217を掛け回しており、同じく第2Vベルト217を掛け回している第2読取出口ローラ回転軸93aにベルトを介して回転駆動力を伝達する。これにより、ローラ移動モータ205の回転駆動力が、Vベルト210、プーリー212、プーリーギヤ212、第2プーリーギヤ215、第2プーリー216、第2Vベルト217を介して伝達される。かかる構成では、モータの数を減らして低コスト化を図ることができる。なお、アームギヤ213とギヤ軸213aとの間には図示しない電磁クラッチが介在しており、アーム214を動作させないときにはこの電磁クラッチによってギヤ軸213aの回転がアーム214に伝わらないようになっている。また、第2読取出口ローラ回転軸93aと、第2読取出口ローラのローラ部との間には図示しないワンウエイクラッチが介在しており、第2読取出口ローラ回転軸93aが逆回転するときにはその回転力がローラ部に伝わらないようになっている。
図19は、本複写機のADF51のコントローラ64によって行われる原稿読取制御の処理フローを示すフローチャートである。ユーザーによって原稿読取指示(例えばコピースタートキーの押下)がなされると、後述するホーミング処理によってアーム214が第2読取ローラ96を第2固定読取部95から最も遠ざける位置であるホームポジションまで移動せしめられる(ステップ1:以下、ステップをSと記す)。次いで、ディスプレイ表示などにより、ユーザーに対して、両面読取モード、片面読取モードなどのモード設定を促す情報が提供され、ユーザーがこれに従って動作モードを設定する(S2)。動作モードが設定された後、原稿MSがプルアウトローラ対のニップまで搬送されると、変位センサ98からの出力電圧値に基づいて、原稿MSの厚みが算出される(S3、S4)。そして、その算出結果と、両面読取モードであるか否かのモード設定情報とに基づいて、原稿MSの厚み、及び動作モードに応じた第2固定読取部95と第2読取ローラ96との適正距離が算出された後、その適正距離に応じたローラ移動モータ205の必要駆動パルス数が算出される(S5)。この必要駆動パルス数は、ホームポジションから前述の適正距離の位置まで第2読取ローラ96を移動させるのに必要なローラ移動モータ205に対する正転用の駆動パルスの数である。
1枚目の原稿MSの場合には、第2読取ローラ96を上述のホーミング処理(S1)によってホームポジションまで移動させているので、通常は、1枚目の原稿MS1の第2面読み取りに先立って、第2読取ローラ96を上述の適正距離の位置まで移動させる必要がある。この移動は、S6→S7→S8→S6・・・という処理フローのループによって行われる。具体的には、第2読取ローラ96がホームポジションにある場合には、第2読取ローラ96を上述の適正距離の位置まで移動させるためのローラ移動モータ205の駆動がまだなされていない。このため、S6の工程において、正転駆動済みパルス数が必要駆動パルス数と一致していないと判断される(S6でN)。また、S7の工程において、正転駆動済みパルス数が必要駆動パルス数よりも小さいと判断される(S7でY)。そして、ローラ移動モータ205を正転駆動させるためのパルス出力がなされ、最終的に正転駆動済みパルス数が必要駆動パルス数と一致するまで、ローラ移動モータ205が正転駆動される。これにより、第2読取ローラ96がホームポジションから上述の適正距離の位置まで移動される。
第2読取ローラ96が上述の適正距離の位置まで移動されてローラ移動モータ205が停止されると(S10)、第1固定読取部151による原稿MSの第1面の読み取りがなされた後(S11)、両面読取モードであるか否かが判断される(S12)。そして、両面読取モードでない場合には(S12でN)、第2固定読取部95による原稿MSの第2面の読み取りが行われることなく、次の原稿MSの有無が判断される(S14)。また、両面読取モードである場合には(S12でY)、第2固定読取部95による原稿MSの第2面の読み取りが行われた後(S13)、次の原稿MSの有無が判断される(S14)。そして、次の原稿MSがある場合には(S14でY)、制御フローが上述のS3にループせしめられて、次の原稿MSの厚み情報が取得された後、その読み取りが行われる。
2枚目以降の原稿MSの場合、第2読取ローラ96がホームポジションにあるとは限らない。先行する原稿MSの読み取りに先立って、第2読取ローラ96は上述の適正距離の位置まで移動しているからである。但し、先行する原稿MSの厚みと、後続の原稿MSの厚みとが同じである場合には、両原稿おける上述の適正距離が互いに同じになる。このため、後続の原稿MSにおける必要駆動パルス数の算出結果(S5)が、先行の原稿MSのときにおける算出結果と同じ値になる。すると、正転駆動済みパルス数が必要駆動パルス数と一致すると判断されて(S6でY)、第2読取ローラ96の移動が行われないまま、S11以降の処理フローが実行される。
後続の原稿MSの厚みが、先行の原稿MSの厚みよりも小さい場合には、上述の必要駆動パルスの算出結果(S5)が、先行の原稿MSのときにおける算出結果よりも大きくなる。すると、正転駆動済みパルス数が必要駆動パルス数よりも小さいと判断された後(S7でY)、最終的に正転駆動済みパルス数が必要駆動パルス数と一致するまで、ローラ移動モータ205が正転駆動される(S8→S6→S7→S8→S6)。
また、後続の原稿MSの厚みが、先行の原稿MSの厚みよりも大きい場合には、上述の必要駆動パルスの算出結果(S5)が、先行の原稿MSのときにおける算出結果よりも小さくなる。すると、正転駆動済みパルス数が必要駆動パルス数よりも大きいと判断された後(S7でN)、最終的に正転駆動済みパルス数が必要駆動パルス数と一致するまで、ローラ移動モータ205が逆転駆動される(S9→S6→S7→S9→S6)。
図20は、図19のS1で示したホーミング処理の処理内容を示すフローチャートである。ホーミング処理がスタートすると、ホームポジションセンサ203からの出力値に基づいて、アーム214についてホームポジションにあるか否かが判断される(S1a)。そして、ホームポジションにない場合には(S1aでN)、アーム214がホームポジションに移動するまでローラ移動モータ205が逆転駆動された後、ローラ移動モータ205が停止される(S1c、S1d、S1e)。また、S1aの工程でアーム214についてホームポジションにあると判断された場合には(S1aでY)、ローラ移動モータ205が一定時間だけ正転駆動されてアーム214がホームポジションから待避された後、同様にして、再びホームポジションまで移動される。
次に、実施形態に係る複写機の各変形例について説明する。なお、以下に特筆しない限り、各変形例に係る複写機の構成は、実施形態と同様である。
[第1変形例]
図21は、第1変形例に係る複写機のADF51のコントローラ64によって行われる原稿読取制御の処理フローを示すフローチャートである。この複写機は、原稿MSの厚みを検知する厚み検知手段を備えていない。その代わり、テンキーやディスプレイ等からなる操作部201に対して、ユーザーが原稿MSの厚み情報を入力するようになっている。具体的には、ユーザーによって動作モードの設定がなされた後(S2)、ユーザーに対して、原稿MSの厚み情報の入力を促すメッセージが発せられる。そして、このメッセージに従って、ユーザーが原稿MSの厚み情報を入力してから(S3)、原稿MSの搬送が開始される。以降は、図19のフローと同様に、原稿MSの厚みや、動作モードの設定に応じて、第2読取ローラ96と第2固定読取部95との距離が設定される。
原稿MSの厚み情報の設定については、可動原稿テーブル54上にセットされている全ての原稿MSの厚みを一律に設定するようにしてもよいし、各原稿MSの厚みをそれぞれ個別に設定するようにしてもよい。個別設定の場合には、1枚目、2枚目、・・・n枚目と、厚みを順次入力していくようにすればよい。
かかる構成の複写機においては、操作部201やコントローラ64が、原稿MSの厚み情報を取得する厚み情報取得手段として機能している。そして、原稿MSの厚みを検知する厚み検知手段を用いることなく、原稿MSの厚み情報を取得することで、低コスト化を図ることができる。
[第2変形例]
第2変形例に係る複写機も、原稿MSの厚みを検知する厚み検知手段を備えていない。その代わりに、動作モードに、原稿MSの厚み情報が反映されるようになっている。具体的には、本複写機では、両面読取モード、片面読取モードのそれぞれに、原稿MSの厚みについて薄紙、普通紙、厚紙の何れであるのかを示す3つのモードが用意されている。より詳しくは、薄紙用両面読取モード、普通紙用両面読取モード、厚紙用両面読取モード、薄紙用片面読取モード、普通紙用片面読取モード、厚紙用片面読取モードの6つが用意されている。
かかる構成においても、動作モードを設定するための操作部201やコントローラ64により、厚み情報取得手段が構成されている。そして、ユーザーによって動作モードが設定されるのと同時に、原稿MSの厚み情報を取得することができる。また、薄紙、普通紙、厚紙の区別を入力するという簡易な操作をユーザーに行ってもらうだけで、厚み情報を取得することができる。
[第3変形例]
図22は、第3変形例に係る複写機のADF51における読取支持移動機構を、第2読取ローラ96や第2固定読取部95とともに示す拡大構成図である。この複写機は、第2読取ローラ96を移動させるための駆動源として、モータの代わりに、コイルバネ221及びソレノイド220を用いている。アーム214における第2読取ローラ固定側とは反対側の端部には、ソレノイド220の駆動軸と、コイルバネ221とが接続されている。コイルバネ221は、アーム214の端部を上方に向けて引っ張っている。これに対し、ソレノイド220の駆動軸は、収縮に伴ってアーム214の端部を下方に向けて引っ張る。ソレノイド220の駆動軸の伸縮量に応じて、図23に示すように、第2読取ローラ96が、第2固定読取部95から最も遠ざかる位置(ア)、比較的遠ざかる位置(イ)、第2固定読取部95に最も近づく位置(ウ)に移動する。
図24は、本複写機において両面読取モード時に採用される、第2固定読取部95の読取面と第2読取ローラ96との距離と、原稿厚みとの関係を示すグラフである。両面読取モードが選択されている場合であって、且つ、原稿MSが厚紙でない場合には、第2固定読取部95の読取面と第2読取ローラ96との距離として、最も短い上記距離(ウ)が選択される。これにより、薄紙や普通紙などからなる原稿MSが第2固定読取部95に確実に密着せしめられる。また、両面読取モードであって、且つ、原稿MSが厚紙である場合には、第2固定読取部95の読取面と第2読取ローラ96との距離として、中程度の上記距離(イ)が選択される。これにより、厚紙からなる原稿が第2固定読取部95と第2読取ローラ96との間にスムーズに進入しつつ、第2固定読取部95に適切に密着せしめられる。
図25は、本複写機において片面読取モード時に採用される、第2固定読取部95の読取面と第2読取ローラ96との距離と、原稿厚みとの関係を示すグラフである。第2固定読取部95による原稿MSの第2面の読み取りが必要ない片面読取モードにおいては、図示のように、原稿MSの厚みにかかわらず、第2固定読取部95の読取面と第2読取ローラ96との距離として、最大の上記距離(ア)が選択される。これにより、第2固定読取部95と第2読取ローラ96との間における原稿MSの良好な搬送性が確保される。
図26は、本複写機のADF51のコントローラ64によって行われる原稿読取制御の処理フローを示すフローチャートである。ユーザーによって原稿読取指示(例えばコピースタートキーの押下)がなされると、ディスプレイ表示などにより、ユーザーに対して、両面読取モード、片面読取モードなどのモード設定を促す情報が提供され、ユーザーがこれに従って動作モードを設定する(S1)。動作モードが設定された後、原稿MSがプルアウトローラ対のニップまで搬送されると、変位センサ98からの出力電圧値に基づいて、原稿MSの厚みが算出される(S2、S3)。そして、両面読取モードであるか否かの判断がなされ(S4)、両面読取モードでない場合には(S4でN)、ソレノイド220の駆動によって第2読取ローラ96が第2固定読取部95から最も遠ざかる上記距離(ア)の位置まで移動せしめられる。また、両面読取モードである場合には(S4でY)、原稿MSの厚みの算出結果について、所定の厚紙判定閾値を下回っているか否かが判断される(S6)。そして、厚紙判定閾値を下回っている場合(S6でY)には、ソレノイド220の駆動によって第2読取ローラ96が第2固定読取部95から最も遠ざかる上記距離(ウ)の位置まで移動せしめられる(S7)。また、厚みの演算結果が厚紙判定閾値を下回っていない場合(S6でN)には、ソレノイド220の駆動によって第2読取ローラ96が第2固定読取部95から比較的遠ざかる上記距離(イ)の位置まで移動せしめられる(S8)。その後、第1固定読取部151による原稿MSの第1面の読み取りがなされた後(S9)、両面読取モードであるか否かが判断される(S10)。そして、両面読取モードでない場合には(S10でN)、第2固定読取部95による原稿MSの第2面の読み取りが行われることなく、次の原稿MSの有無が判断される(S12)。また、両面読取モードである場合には(S10でY)、第2固定読取部95による原稿MSの第2面の読み取りが行われた後(S11)、次の原稿MSの有無が判断される(S12)。そして、次の原稿MSがある場合には(S12でY)、制御フローが上述のS3にループせしめられて、次の原稿MSの厚み情報が取得された後、その読み取りが行われる。
[第4変形例]
第4変形例に係る複写機においても、第3変形例と同様に、ソレノイド220の駆動によって第2読取ローラ96が上記距離(ア)、距離(イ)又は距離(ウ)の位置まで移動せしめられるようになっている。
図27は、第4変形例に係る複写機のADF51のコントローラ64によって行われる原稿読取制御の処理フローを示すフローチャートである。この複写機は、原稿MSの厚みを検知する厚み検知手段を備えていない。その代わり、テンキーやディスプレイ等からなる操作部201に対して、ユーザーが原稿MSの厚み情報を入力するようになっている。具体的には、ユーザーによって動作モードの設定がなされた後(S1)、ユーザーに対して、原稿MSの厚み情報の入力を促すメッセージが発せられる。そして、このメッセージに従って、ユーザーが原稿MSの厚み情報を入力してから(S2)、原稿MSの搬送が開始される。以降は、図26のフローと同様に、原稿MSの厚みや、動作モードの設定に応じて、第2読取ローラ96と第2固定読取部95との距離が設定される。
原稿MSの厚み情報の設定については、可動原稿テーブル54上にセットされている全ての原稿MSの厚みを一律に設定するようにしてもよいし、各原稿MSの厚みをそれぞれ個別に設定するようにしてもよい。個別設定の場合には、1枚目、2枚目、・・・n枚目と、厚みを順次入力していくようにすればよい。
かかる構成の複写機においても、第1変形例に係る複写機と同様に、操作部201やコントローラ64が、原稿MSの厚み情報を取得する厚み情報取得手段として機能している。そして、原稿MSの厚みを検知する厚み検知手段を用いることなく、原稿MSの厚み情報を取得することで、低コスト化を図ることができる。
[第5変形例]
図28は、第5変形例に係る複写機のADF51における第2読取ローラ96とその周囲構成とを示す拡大構成図である。同図において、第2読取ローラ96のローラ部の軸線方向両端からそれぞれ突出する回転軸部材96aは、それぞれ軸受け96aによって個別且つ回転可能に支持されている。第2読取ローラ96が第2固定読取部95に対して最も近づく位置まで移動せしめられる際には、図示のように、軸受け96aの外面が第2固定読取部95に突き当たる。これにより、第2固定読取部95と第2読取ローラ96との最接近距離を精度良く維持することができる。
第2読取ローラ96が第2固定読取部95に対して上述の最接近距離よりも大きな距離で対向する位置まで移動せしめられると、図29に示すように、軸受け96aの外面が第2固定読取部95から離間する。
[第6変形例]
第5変形例に係る複写機のように、軸受け96aを第2固定読取部95に接離させると、特に軸受け96aを第2固定読取部95に突き当てる際に、第2固定読取部95の表面を破損させるおそれがある。第2固定読取部95の読取面は、ガラス等で構成されることが多いことから、この破損の危険性は比較的高い。
そこで、第6変形例に係る複写機においては、図30や図31に示すように、第2読取ローラ96の位置にかかわらず、軸受け225を第2固定読取部95に突き当てるようになっている。具体的には、軸受け225は、原稿MSの厚み方向に延在する長穴で第2読取ローラ96の回転軸部材96aを回転自在に支持するようになっている。この長穴内で回転軸部材96aの移動を許容することで、軸受け225を第2固定読取部95に常に突き当てた状態で、第2読取ローラ96を移動させて、第2読取ローラ96と第2固定読取部95との距離を調整する。かかる構成では、軸受け225を突き当てる際の衝撃による第2固定読取部95の破損の発生を回避することができる。
第2読取ローラ96の回転軸部材96aは、図32や図33に示すように、軸受け225よりも回転軸線方向の外側でアーム214の先端部に回転自在に係合している。このアーム214の動きにより、第2読取ローラ96が軸受け225の長穴の範囲内で移動せしめられるようになっている。
第2読取ローラ96については、第2固定読取部95との間で搬送される原稿MSとの摺擦負荷を軽減する目的で、原稿搬送方向に表面移動させるように回転させることが望ましい。但し、片面読取モード時に、第2読取ローラ96を第2固定読取部95から十分に離した位置まで移動させている際には、第2読取ローラ96の回転を停止させていても、摺擦負荷は殆ど問題にならないレベルとなる。そこで、第2読取ローラ96と駆動モータとの間に図示しない電磁クラッチを設け、第2読取ローラ96を第2固定読取部95から十分に離した位置まで移動させているときには、電磁クラッチによって第2読取ローラ96への駆動伝達を遮断するようになっている。かかる構成では、第2読取ローラ96を第2固定読取部95から十分に離した位置まで移動させているときには、第2読取ローラ96の回転を停止させることで、第2読取ローラ96に対して過剰な摺擦負荷を与えることなく、騒音の発生を抑えることができる。
これまで、いわゆるタンデム方式によってフルカラー画像を形成する複写機の例について説明してきたが、単色画像だけを形成する画像形成装置や、タンデム方式とは異なる方式によって多色画像を形成する画像形成装置にも、本発明の適用が可能である。
以上、実施形態に係る複写機においては、操作者による命令であるモード設定の結果(両面読取モードであるか否か)に基づいて、第2固定読取部95による読取位置に通す前の原稿MSについて、第2固定読取部95による読取対象であるか否かを判定している。そして、厚み情報取得手段による取得結果に加えて、原稿MSが第2固定読取部95の読取対象であるか否かの判定結果にも基づいて、原稿支持手段たる第2読取ローラ96を移動させるように、読取支持移動機構やコントローラ64等からなる支持移動手段を構成している。かかる構成では、第2固定読取部95による原稿MSの第2面の読み取りが不要な場合には、必要な場合に比べて第2読取ローラ96と第2固定読取部95との距離を大きくして、両者間での原稿MSの搬送性を向上させたり、第2固定読取部95の長寿命化を図ったりすることができる。
また、厚み情報取得手段として、読取位置に通す前の原稿の厚みを検知する変位センサ98やコントローラ64等からなる厚み検知手段を用いている。かかる構成では、ユーザーに厚み情報の入力操作を強いることなく、原稿MSの厚みを自動で取得して、第2読取ローラ96と第2固定読取部95との距離を厚みに応じた適切な距離に設定することができる。
また、第1変形例、第2変形例、第4変形例に係る複写機においては、厚み情報取得手段として、操作者による厚み情報の入力操作がなされる入力手段としての操作部201を用いている。かかる構成では、原稿MSの厚みを検知する厚み検知手段を用いることなく、原稿MSの厚み情報を取得することで、低コスト化を図ることができる。
なお、厚み情報取得手段として、パーソナルコンピュータ等の外部から送られてくる厚み情報を受信する受信手段を用いてもよい。かかる構成においても、原稿MSの厚みを検知する厚み検知手段を用いることなく、原稿MSの厚み情報を取得することで、低コスト化を図ることができる。
なお、第2固定読取部95による読み取りを行うか否かにかかわらず、厚み情報取得手段による取得結果が所定の厚みよりも大きい厚みを示す情報であった場合には、第2読取ローラ96の移動によって第2読取ローラ96と第2固定読取部95との距離をその所定の厚みに対応する距離よりも大きくするように、支持移動手段を構成してもよい。かかる構成においては、原稿MSの厚みが所定値よりも大きい場合に、その原稿MSを第2固定読取部95に良好に密着させて読取精度の低下を回避しつつ、第2読取ローラ96と第2固定読取部95との間で良好な搬送性を維持することができる。
また、実施形態や各変形例に係る複写機においては、支持移動手段として、励磁に伴って駆動力を発揮する駆動源であるローラ移動モータ205又はソレノイド220を利用して第2読取ローラ96を移動させるもの、を用いている。かかる構成では、電気的な制御によって第2読取ローラ96の移動を制御することができる。
また、実施形態に係る複写機においては、駆動源として、ローラ移動モータ205を用いている。かかる構成では、第2読取ローラ96をソレノイドの駆動によって移動させる構成に比べて緩やかに移動させることが可能なため、騒音や振動の発生を抑えることができる。
また、第3変形例や第4変形例に係る複写機においては、駆動源として、ソレノイド220を用いている。かかる構成では、第2読取ローラ96をモータによって移動させる場合に比べて、第2読取ローラ96の読取支持移動機構の構成を簡素化して部品点数を減らすことができる。
また、図18に示した読取支持移動機能の第2例においては、ローラ移動モータ205を、搬送手段たる第2読取出口ローラの駆動源として兼用している。かかる構成では、第2読取ローラ96を移動させるための専用モータを設けることによるコストアップを回避することができる。
また、実施形態や各変形例に係る複写機においては、原稿MSの第2面を読み取らせるように読取手段たる第2固定読取部95を配設して第2面読取手段として機能させている。そして、原稿MSの第1面を読み取る第1面読取手段たる第1固定読取部151を設け、第1面だけを読み取る片面読取モードの命令を操作者から受けた場合には、第2読取ローラ96の移動により、両面読取モードの場合に比べて、第2読取ローラ96と第2固定読取部95との距離を大きくする制御を実施するように、支持移動手段の一部であるコントローラ64を構成している。かかる構成では、第2固定読取部95による読取が不要な場合には、必要な場合に比べて前述の距離を大きくすることで、第2読取ローラ96と第2固定読取部95との間における原稿搬送性をより向上させたり、第2固定読取部95の長寿命化を図ったりすることができる。
また、第3変形例に係る複写機においては、片面読取モードの命令を受けた場合には、厚み情報取得手段による取得結果にかかわらず、第2読取ローラ96の移動によって第2読取ローラ96と第2固定読取部95との距離を所定の厚みである厚紙判定閾値に対応する距離よりも大きくするように、支持移動手段の一部であるコントローラ64を構成している。かかる構成では、片面読取モードの場合には、両面読取モードの場合よりも第2読取ローラ96と第2固定読取部95との距離を大きく設定することで、両者間での原稿の搬送性を向上させたり、第2固定読取部95の長寿命化を図ったりすることができる。
なお、片面読取モードの命令を受けた場合であって、且つ、厚み情報取得手段による取得結果が所定の厚みよりも大きい厚みを示す情報であった場合には、第2読取ローラ96の移動によって上記距離をその所定の厚みに対応する距離よりも大きくするようにしてもよい。かかる構成においても、片面読取モードの場合には、両面読取モードの場合よりも第2読取ローラ96と第2固定読取部95との距離を大きく設定することで、両者間での原稿の搬送性を向上させたり、第2固定読取部95の長寿命化を図ったりすることができる。
また、実施形態や各変形例に係る複写機においては、原稿支持手段として、原稿支持ローラたる第2読取ローラ96を用いている。かかる構成では、原稿支持手段として、表面移動不能なガイド板等を用いる場合に比べて、原稿支持手段に対する原稿による摺擦負荷を低減することができる。
また、第6変形例に係る複写機においては、原稿支持ローラたる第2読取ローラ96の長手方向両端部の回転軸部材96aをそれぞれ個別に受ける軸受け225を第2固定読取部95に突き当てた状態で固定するとともに、支持移動手段によって第2読取ローラ96を軸受け225内で移動させるようにしている。かかる構成においては、既に説明したように、軸受け225を突き当てる際の衝撃による第2固定読取部95の破損の発生を回避することができる。
また、第6変形例に係る複写機においては、支持移動手段によって第2読取ローラ96を移動させている際には、第2読取ローラ96の回転を停止させるようにしている。かかる構成では、第2読取ローラ96の移動時にそれを回転させることによる騒音の発生を回避することができる。
実施形態に係る複写機を示す概略構成図。 同複写機における画像形成部の内部構成の一部を拡大して示す部分拡大構成図。 同画像形成部における4つのプロセスユニットからなるタンデム部の一部を示す部分拡大図。 同複写機のスキャナ及びADFを示す斜視図。 同ADFの要部構成をスキャナの上部とともに示す拡大構成図。 同複写機の電気回路の一部を示すブロック図。 第2固定読取部の電気回路の要部を示すブロック図。 同ADFにおける原稿支持手段の変形例を示す拡大構成図。 同ADFにおけるプルアウトローラ対とその周囲構成とを示す拡大構成図。 変位センサ出力電圧とアームの変位量との関係を示すグラフ。 両面読取モード時に普通紙からなる原稿が搬送されているときにおける第2固定読取部とその周囲構成とを示す拡大構成図。 片面読取モード時に普通紙からなる原稿が搬送されているときにおける第2固定読取部とその周囲構成とを示す拡大構成図。 両面読取モード時に採用される、第2固定読取部の読取面と第2読取ローラとの距離と、原稿厚みとの関係を示すグラフ。 両面読取モード時に厚紙からなる原稿が搬送されているときにおける第2固定読取部とその周囲構成とを示す拡大構成図。 片面読取モード時に採用される、第2固定読取部の読取面と第2読取ローラとの距離と、原稿厚みとの関係を示すグラフ。 片面読取モード時に厚紙からなる原稿が搬送されているときにおける第2固定読取部とその周囲構成とを示す拡大構成図。 同ADFにおける読取支持移動機構の第1例を、第2読取ローラや第2固定読取部とともに示す拡大構成図。 同ADFにおける読取支持移動機構の第2例を、第2読取ローラや第2固定読取部とともに示す拡大構成図。 同ADFのコントローラによって行われる原稿読取制御の処理フローを示すフローチャート。 同処理フローにおけるホーミング処理の処理内容を示すフローチャート。 第1変形例に係る複写機のADFのコントローラによって行われる原稿読取制御の処理フローを示すフローチャート。 第3変形例に係る複写機のADFにおける読取支持移動機構を、第2読取ローラや第2固定読取部とともに示す拡大構成図。 同読取支持移動機構によって移動される第2読取ローラの移動距離を説明するための説明図。 同複写機において両面読取モード時に採用される、第2固定読取部の読取面と第2読取ローラとの距離と、原稿厚みとの関係を示すグラフ。 同複写機において片面読取モード時に採用される、第2固定読取部の読取面と第2読取ローラとの距離と、原稿厚みとの関係を示すグラフ。 同複写機のADFのコントローラによって行われる原稿読取制御の処理フローを示すフローチャート。 第4変形例に係る複写機のADFのコントローラによって行われる原稿読取制御の処理フローを示すフローチャート。 第5変形例に係る複写機のADFにおける第2読取ローラとその周囲構成とを示す拡大構成図。 第2固定読取部との距離が比較的大きく設定された同第2読取ローラをその周囲構成とともに示す拡大構成図。 第6変形例に係る複写機のADFにおける第2読取ローラとその周囲構成とを示す拡大構成図。 第2固定読取部との距離が比較的大きく設定された同第2読取ローラをその周囲構成とともに示す拡大構成図。 同第2読取ローラを移動させるためのアームの先端が上限位置まで移動した際の状態を示す拡大構成図。 同第2読取ローラを移動させるためのアームの先端が下限位置まで移動した際の状態を示す拡大構成図。
符号の説明
1:画像形成部(画像形成手段)
51:ADF(原稿読取装置の一部)
64:コントローラ(支持移動手段の一部、厚み検知手段の一部)
90:読取入口駆動ローラ(搬送手段)
95:第2固定読取部(読取手段、第2面読取手段)
96:第2読取ローラ(原稿支持手段、原稿支持ローラ)
98:変位センサ(厚み検知手段の一部)
150:スキャナ(原稿読取装置の一部)
201:操作部(厚み情報取得手段、入力手段)
205:ローラ移動モータ(駆動源、支持移動手段の一部)
220:ソレノイド
225:軸受け
MS:原稿

Claims (17)

  1. 原稿を搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送されている原稿を読み取る読取手段と、該読取手段との対向位置で原稿を非読取面側から支持する原稿支持手段とを備える原稿読取装置において、
    上記読取手段による読取位置に通す前の原稿の厚み情報を取得する厚み情報取得手段と、該厚み情報取得手段による取得結果に基づいて上記原稿支持手段を移動させて該原稿支持手段と該読取手段との距離を調整する支持移動手段とを設けたことを特徴とする原稿読取装置。
  2. 請求項1の原稿読取装置において、
    操作者による命令に基づいて、上記読取位置に通す前の原稿について上記読取手段による読取対象であるか否かを判定し、上記厚み情報取得手段による取得結果に加えて、読取対象であるか否かの判定結果にも基づいて上記原稿支持手段を移動させるように、上記支持移動手段を構成したことを特徴とする原稿読取装置。
  3. 請求項1又は2の原稿読取装置において、
    上記厚み情報取得手段として、上記読取位置に通す前の原稿の厚みを検知する厚み検知手段を用いたことを特徴とする原稿読取装置。
  4. 請求項1又は2の原稿読取装置において、
    上記厚み情報取得手段として、操作者による厚み情報の入力操作がなされる入力手段を用いたことを特徴とする原稿読取装置。
  5. 請求項1又は2の原稿読取装置において、
    上記厚み情報取得手段として、外部から送られてくる厚み情報を受信する受信手段を用いたことを特徴とする原稿読取装置。
  6. 請求項1の原稿読取装置において、
    上記読取手段による読み取りを行うか否かにかかわらず、上記厚み情報取得手段による取得結果が所定の厚みよりも大きい厚みを示す情報であった場合には、上記原稿支持手段の移動によって上記距離をその所定の厚みに対応する距離よりも大きくするように、上記支持移動手段を構成したことを特徴とする原稿読取装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかの原稿読取装置において、
    上記支持移動手段として、励磁に伴って駆動力を発揮する駆動源を利用して上記原稿支持手段を移動させるもの、を用いたことを特徴とする原稿読取装置。
  8. 請求項7の原稿読取装置において、
    上記駆動源として、モータを用いたことを特徴とする原稿読取装置。
  9. 請求項7の原稿読取装置において、
    上記駆動源として、ソレノイドを用いたことを特徴とする原稿読取装置。
  10. 請求項8の原稿読取装置において、
    上記モータを、上記搬送手段の駆動源と兼用したことを特徴とする原稿読取装置。
  11. 請求項2の原稿読取装置において、
    上記原稿の第2面を読み取らせるように上記読取手段を配設して第2面読取手段として機能させるとともに、該原稿の第1面を読み取る第1面読取手段を設け、該第1面だけを読み取る片面読取動作の命令を操作者から受けた場合には、上記原稿支持手段の移動により、両面読取動作の場合に比べて該第2面読取手段と該原稿支持手段の距離を大きくする制御を実施させるように、上記支持移動手段を構成したことを特徴とする原稿読取装置。
  12. 請求項11の原稿読取装置において、
    上記片面読取動作の命令を受けた場合には、上記厚み情報取得手段による取得結果にかかわらず、上記原稿支持手段の移動によって上記距離を所定の厚みに対応する距離よりも大きくするように、上記支持移動手段を構成したことを特徴とする原稿読取装置。
  13. 請求項11又は12の原稿読取装置において、
    上記片面読取動作の命令を受けた場合であって、且つ、上記厚み情報取得手段による取得結果が所定の厚みよりも大きい厚みを示す情報であった場合には、上記原稿支持手段の移動によって上記距離をその所定の厚みに対応する距離よりも大きくするように、上記支持移動手段を構成したことを特徴とする原稿読取装置。
  14. 請求項1乃至13の原稿読取装置において、
    上記原稿支持手段として、原稿支持ローラを用いたことを特徴とする原稿読取装置。
  15. 請求項14の原稿読取装置において、
    上記原稿支持ローラの長手方向両端部の回転軸部材をそれぞれ個別に受ける軸受けを上記読取手段に突き当てた状態で固定するとともに、上記支持移動手段によって該原稿支持ローラを該軸受け内で移動させるようにしたことを特徴とする原稿読取装置。
  16. 請求項15の原稿読取装置において、
    上記支持移動手段によって上記原稿支持ローラを移動させている際には、該原稿支持ローラの回転を停止させるようにしたことを特徴とする原稿読取装置。
  17. 原稿を読み取る原稿読取装置と、該原稿読取装置による読取結果に基づいて画像を形成する画像形成手段とを備える画像形成装置において、
    上記原稿読取装置として、請求項1乃至16の何れかのものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
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