JP2011030174A - 画像読取部、画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

画像読取部、画像読取装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011030174A
JP2011030174A JP2009240177A JP2009240177A JP2011030174A JP 2011030174 A JP2011030174 A JP 2011030174A JP 2009240177 A JP2009240177 A JP 2009240177A JP 2009240177 A JP2009240177 A JP 2009240177A JP 2011030174 A JP2011030174 A JP 2011030174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
reading unit
rotating body
image reading
reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009240177A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5505772B2 (ja
Inventor
Shinya Kitaoka
真也 北岡
Hideki Tobinaga
秀樹 飛永
Michitaka Suzuki
道貴 鈴木
Motoya Sano
元哉 佐野
Atsushi Kaneya
厚史 兼谷
Shoichi Sato
祥一 佐藤
Norio Kimura
憲雄 木村
Yoshito Suzuki
義人 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2009240177A priority Critical patent/JP5505772B2/ja
Publication of JP2011030174A publication Critical patent/JP2011030174A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5505772B2 publication Critical patent/JP5505772B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
  • Light Sources And Details Of Projection-Printing Devices (AREA)

Abstract

【課題】読取生産性向上のため読取手段を固定してシェーディング補正をおこなうシートスルー方式の画像読取部で、汚れが付着し難く、読取位置で均一形状を保つことのできる白色基準部を、読取手段から原稿読取面までと同一の焦点距離で読み取ることにより正確なシェーディング補正を簡易な構成で行う。
【解決手段】読取ガラス21に略密着して搬送される原稿35を固定された読取手段40により読み取る画像読取部で、読取手段に対向する対向部材としてDカット部を有する回転体45を設け、回転中心45aから外周表面までの距離が回転中心から原稿読取面Bまでの距離と略同一の円弧部をシェーディング補正の白色基準部45cとして、それよりも搬送ギャップ分短いDカット部を搬送ガイド部45bとして用いる。
【選択図】図8

Description

本発明は、原稿を読み取る画像読取部、これを採用するスキャナ等の画像読取装置および複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
従来、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置の画像読取部、または、スキャナ等の画像読取装置の画像読取部として、原稿を搬送しながら読取手段で読み取るシートスルー方式を採用するものが知られている。その代表的な構成として、原稿の画像を読み取るCCD等の読取手段と、読取手段による原稿読取位置を通過させるように原稿を搬送する原稿搬送経路の一方の搬送ガイドとなるよう読取手段側に配置される透光部材と、他方の搬送ガイドとなるよう透光部材に対向して配置される対向部材とを備え、原稿の画像面を透光部材に略密着させて原稿読取面を形成するものが知られている(図4参照)。
また、画像読取部では、原稿読取の開始前または連続読取の合間に、白色補正の基準となる白色基準部を読取手段で読み取って、これを基準として原稿の読取画像を補正しながら、一連の原稿読取をおこなうシェーディング補正が広く行われている。このようなシェーディング補正を正確におこなうためには、読取手段が原稿読取面と白色基準部とを同一の焦点距離で読み取ることが望まれる。
シェーディング補正を行う構成としては、読取手段を移動するものと、固定するものの大きく二つに分けられる。
読取手段を移動するものでは、白色基準部を原稿読取位置とは異なる近傍に配置し、原稿を読み取る合間に読取手段が白色基準部を読み取る白色基準読取位置に移動するものである。この構成では、読取手段による、原稿読取位置における原稿読取面との焦点距離と、白色基準読取位置における白色基準部との焦点距離とが同じになるよう白色基準部を配置することで、正確なシェーディング補正がおこなえる。しかしながら、読取手段が原稿読取位置と白色基準読取位置とを往復移動してから原稿読取を開始するため、読取手段の移動時間そのもの、および、移動の際に生じる振動が減衰するまでの待ち時間が必要である。このため、読取生産性を向上させることは困難であった。
一方、読取手段を固定するものでは、読取手段の対向部材である背景ガイド部材や対向ローラが白色基準部を兼ねるものが知られている。この構成では、読取手段を移動させないですむので、読取生産性を向上することができる。しかしながら、背景ガイド部材や対向ローラを兼ねた白色基準部に搬送される原稿が接触するため、原稿の汚れや紙粉が白色基準部に付着しやすい。シェーディング補正を経時で正確におこなうためには、白色基準部は所定の白色を保ち続ける必要があるが、白色基準部に異物が付着することで正確なシェーディング補正ができなくなる虞がある。また、対向部材を兼ねた白色基準部は、原稿読取面から搬送路ギャップ分だけ離れる方向に必然的に位置するため同一の焦点距離とはならない。このため、正確なシェーディング補正ができない虞がある。
特許文献1には、読取手段を固定して対向ローラが白色基準部を兼ねるもので、白色基準部への原稿の汚れや紙粉の付着を抑制するものが記載されている。この装置では、対向ローラは断面が略円形のローラ状であり、回転しながら原稿の画像面と読取手段との距離を一定に維持すると共に、その外周面の一部に最大外周面軌跡の内側に位置する曲面を形成し、この曲面を白色基準部として用いている。この構成では、原稿は回転している対向ローラに接触するが、白色基準部として用いる曲面は対向ローラの最大外周面軌跡の内側に位置しているため、原稿はこの曲面には接触し難い。よって、白色基準部への汚れの付着は他の面に比べて抑制される。しかしながら、対向ローラの最大外周面軌跡の内側に位置する分だけ、白色基準部が原稿読取面から離れることになり、読取手段からの焦点距離の差が大きくなる方向である。このため、正確なシェーディング補正ができない。
また、読取手段を固定するもので、白色基準部への原稿の汚れや紙粉の付着を抑制するため、原稿読取時に白色基準部を原稿読取位置から移動可能にしたものも知られている。特許文献2には、読取手段を固定し、回転軸に回動可能に支持されるアームの先端部に白色基準部としての白色基準板を設け、アームの回動により原稿読取時には白色基準板を退避位置に移動させ、シェーディング補正時には白色基準板を退避位置から原稿読取位置まで移動させものが記載されている。この構成では、原稿読取時には白色基準板が退避位置にあり、原稿が白色基準板に接触しないため、白色基準板への汚れの付着を抑制できる。
上記特許文献2の構成では、白色基準板を高速で移動させることが必要である。また、白色基準板が退避位置と読取位置を移動するため、必然的にスペースが必要になる。白色基準板の高速移動や省スペース化のためには、白色基準板を軽量・薄型にすることが考えられる。しかしながら、白色基準板の剛性が低下して、白色基準部としての均一形状を保つことが困難になる。白色基準部は、撓んだり変形したりせずに読取位置で安定して均一形状である必要がある。白色基準部としての均一形状を保つことができないと、正確なシェーディング補正ができなくなる虞がある。また、対向部材が白色基準部を兼ねる構成に比べると、白色基準板を別部材として設け、これを移動させる手段を設けることで、構成が複雑になり、コスト高になるというデメリットがある。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、読取生産性向上のため読取手段を固定してシェーディング補正をおこなうシートスルー方式の画像読取部で、汚れが付着し難く、読取位置で均一形状を保つことのできる白色基準部を、読取手段から原稿読取面までと同一の焦点距離で読み取ることにより正確なシェーディング補正をおこなえる、簡易な構成の画像読取部、画像読取装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、搬送される原稿の画像を読み取る読取手段と、該原稿の搬送経路を形成する一方の搬送ガイドとなるよう該読取手段側に配置され、該原稿の画像面が略密着して該読取手段による原稿読取面を構成する透光部材と、該原稿の搬送経路を形成する他方の搬送ガイドとなるよう該読取手段および該透光部材に対向して配置される対向部材と、該読取手段による原稿画像補正の基準となる白色基準部とを備えた画像読取部において、
上記対向部材は回転中心から外周表面までの距離が異なる部分を有する略ローラ状の回転体であり、該回転中心から外周表面までの距離が該回転中心から上記透光部材の原稿読取面までの距離と略等しい部分を上記白色基準部として、該回転中心から外周表面までの距離が該回転中心から該原稿読取面までの距離より、上記原稿を該透光部材の原稿読取面に略密着させて搬送するような搬送ギャップを形成する分短い部分を搬送ガイド部として、それぞれを外周表面に一体で備えたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像読取部において、上記回転体は偏心ローラであることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1の画像読取部において、上記回転体の外周は上記白色基準部としての円弧部と、上記搬送ガイド部としての平面部とが形成されることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の画像読取部において、上記円弧部と上記平面部とをそれぞれ複数有することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3または4の何れかの画像読取部において、上記白色基準部上に、上記透光部材に当接して表面をクリーニングするクリーニング部を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の画像読取部において、上記クリーニング部は上記搬送ガイド部に略隣接して配置されることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項5または6の画像読取部において、上記回転体の回転方向に対して、上記搬送ガイド部、上記クリーニング部、上記白色基準部の順に上記読取手段に対向部するよう配置したことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項5、6または7の何れかの画像読取部において、上記クリーニング部を上記読取手段による主走査方向全域に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項5、6、7または8の何れかの画像読取部において、上記クリーニング部は交換可能に構成されたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項5、6、7、8または9の何れかの画像読取部において、上記クリーニング部は上記主走査方向に分割して設けられることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項10の画像読取部において、上記分割したクリーニング部は上記主走査方向に関してオーバーラップするよう配置されたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項3または4の画像読取部において、上記回転体の回転時に上記搬送ガイド部の回転位置を検知する搬送ガイド部検知手段と、該回転体の回転駆動を制御する回転体駆動制御手段とを設け、該回転体駆動制御手段は該搬送ガイド部検知手段により検知された回転位置に基づき該回転体の回転駆動停止を制御することを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項12の画像読取部において、上記搬送ガイド部検知手段は、上記回転体の回転に伴い上記読取手段で上記外周表面を読み取り、該読取手段による外周表面読取結果のレベルの差に基づき上記搬送ガイド部の回転位置を検知することを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項13の画像読取部において、上記搬送ガイド部の全体または一部が、上記白色基準部よりも反射率の低い色で構成されることを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項13の画像読取部において、上記白色基準部の上記搬送ガイド部近傍が、それ以外の白色基準部よりも反射率の低い色で構成されることを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、請求項13の画像読取部において、上記白色基準部上に上記透光部材に当接して表面をクリーニングするクリーニング部を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、請求項16の発明において、上記クリーニング部は上記白色基準部よりも反射率の低い色で構成されることを特徴とするものである。
また、請求項18の発明は、請求項12、13、14、15、16または17の何れかの画像読取部において、上記回転体駆動制御手段は、上記搬送ガイド部検知手段により検知された回転位置に基づき、所定の位置で該搬送ガイド部を停止させるよう上記回転体の回転をパルスカウント制御することを特徴とするものである。
また、請求項19の発明は、請求項12、13、14、15、16または17の何れかの画像読取部において、上記読取手段との対向側で、該読取手段による主走査方向全域より端部の上記回転体の外周表面に接するように弾性部材を設け、上記回転体駆動制御手段による該回転体の駆動停止後、該回転体が該弾性部材の弾性力により回転方向に連れ回り可能に構成し、該弾性部材が上記搬送ガイド部である平面部に沿うことで該搬送ガイド部が停止するよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項20の発明は、請求項12、13、14、15、16または17の何れかの画像読取部において、上記回転体の軸部外周表面で、上記搬送ガイド部と対応する位置に平面部を設け、上記読取手段と対向側の該回転体の軸部外周表面に接するように弾性部材を設け、上記回転体駆動制御手段による該回転体の駆動停止後、該回転体の軸部が該弾性部材の弾性力により回転方向に連れ回り可能に構成し、該弾性部材が該軸部の平面部に接することで該搬送ガイド部が停止するよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項21の発明は、請求項19または20の画像読取部において、上記回転体駆動制御手段は、上記回転体の回転方向に関して上流側にいくにつれ、上記搬送ガイド部と上記透光部材との間隔が狭くなる状態で該搬送ガイド部を停止させるよう該回転体の回転駆動停止を制御することを特徴とするものである。
また、請求項22の発明は、請求項12の画像読取部において、上記搬送ガイド部検知手段として、単数または複数の切り込みを有する回転位置検出手段を上記回転体の軸部に設け、該回転位置検出手段の切り込みを検知することにより、該搬送ガイド部の回転位置を検知することを特徴とするものである。
また、請求項23の発明は、請求項4の画像読取部において、上記回転体の回転時に該複数の白色基準部の回転位置をそれぞれ区別して検知する白色基準部検知手段と、該回転体の回転駆動を制御する回転体駆動制御手段と、上記読取手段で該複数の白色基準部の外周表面を読み取って汚れがあるかどうかを検出する白色基準部汚れ検出手段とを設け、該回転体駆動制御手段は、該白色基準部検知手段により検知された白色基準部の回転位置に基づき、該読取手段による基準データの取得時に、該白色基準部汚れ検出手段により汚れがあると検出された白色基準部を該読取手段に対向させないように該回転体の回転を制御することを特徴とするものである。
また、請求項24の発明は、請求項23の画像読取部において、上記白色基準部検知手段として、上記複数の白色基準部のそれぞれに対応し、互いに異なる形状となる複数の切り込みを有する回転位置検出手段を上記回転体の軸部に設け、該回転位置検出手段の切り込みを検知することにより、該白色基準部の回転位置をそれぞれ区別して検知することを特徴とするものである。
また、請求項25の発明は、請求項23の画像読取部において、上記白色基準部検知手段として、上記複数の白色基準部のそれぞれに対応する検出部材を、上記回転体の軸上の軸方向に関して異なる位置に設け、該検出部材の軸方向位置を検知することにより、該白色基準部の回転位置をそれぞれ区別して検知することを特徴とするものである。
また、請求項26の発明は、請求項12の画像読取部において、上記回転体駆動制御手段は、上記読取手段による原稿読取の紙間時間内に、該読取手段による上記白色基準部の読取結果のレベルを基準とした原稿画像補正を完了するよう、上記回転体の回転を制御することを特徴とするものである。
また、請求項27の発明は、請求項26の画像読取部において、上記回転体駆動制御手段は、上記原稿読取の紙間時間に応じて上記回転体の回転速度を制御することを特徴とするものである。
また、請求項28の発明は、請求項26または27の画像読取部において、上記回転体駆動制御手段は、該画像読取部が停止状態にあるとき、上記搬送ガイド部が上記読取手段に対向するよう制御することを特徴とするものである。
また、請求項29の発明は、請求項26、27または28の何れかの画像読取部において、上記回転体駆動制御手段は、該画像読取部の異常時は、上記搬送ガイド部が上記読取手段に対向するよう制御することを特徴とするものである。
また、請求項30の発明は、請求項26、27、28または29の何れかの画像読取部において、上記回転体駆動制御手段は、上記画像読取部のイニシャル動作時は、上記回転体を所定のホームポジショ位置に戻すよう制御することを特徴とするものである。
また、請求項31の発明は、請求項26、27、28、29または30の何れかの画像読取部において、上記回転体の外周に上記白色基準部と上記搬送ガイド部とをそれぞれ複数有し、上記回転体駆動制御手段は、上記読取手段に対向するよう該白色基準部と該搬送ガイド部とを切り替えを行う際、該回転体の外周上で互いに隣り合う白色基準部と搬送ガイド部との間で切り替えがおこなわれるよう、該回転体の回転を制御することを特徴とするものである。
また、請求項32の発明は、原稿を搬送する搬送手段と、該搬送手段により搬送される原稿の画像を読み取る画像読取部とを備えた画像読取装置において、上記画像読取部として請求項1乃至請求項31の何れかの画像読取部を採用することを特徴とするものである。
また、請求項33の発明は、原稿を搬送する搬送手段と、該搬送手段により搬送される原稿の画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部で読み取られた原稿画像データに基づき、画像を形成する画像形成装置において、上記画像読取部として請求項1乃至請求項31の何れかの画像読取部を採用することを特徴とするものである。
なお、上記原稿を透光部材の原稿読取面に略密着させて搬送するような搬送ギャップとは、原稿搬送の妨げられることなく、且つ、原稿が原稿読取面から極力浮かないように規制する大きさを有するものである。
本発明では、読取手段に対向する対向部材として、白色基準部と搬送ガイド部の両方を外周表面に一体に有する略ローラ状の回転体で、白色基準部と搬送ガイド部とでは回転中心から外周表面までの距離が異なるよう構成されたものを用いる。詳しくは、回転体の回転中心から外周表面までの距離が回転中心から原稿読取面までの距離と略等しい部分の外周表面を白色基準部として用いる。また、原稿を透光部材の原稿読取面に略密着させて搬送するような搬送ギャップを形成するために、回転体の回転中心から外周表面までの距離が回転中心から原稿読取面までの距離よりも搬送ギャップの分だけ短い部分の外周表面を搬送ガイド部として用いる。原稿読取時には搬送ガイド部を読取手段に対向させて、読取手段による読取位置において原稿の画像面が原稿読取面である透光部材と略密着して搬送されるようガイドする。また、シェーディング補正時には白色基準部を読取手段に対向させて、原稿読取面と読取手段から略同一の焦点距離となる位置に配置される白色基準部を読み取る。この構成では、読取手段を移動させることないので読取生産性を向上できる。また、原稿読取時には回転体の搬送ガイド部が対向し、白色基準部は対向していないので、白色基準部には原稿の汚れや紙粉等が付着し難い。さらに、対向部材は略ローラ状の回転体であるため、ある程度の剛性を確保でき、読取位置で均一形状を保つことができる。これらのことから、正確なシェーディング補正が可能である。また、対向部材としての回転体の外周表面に白色基準部と搬送ガイド部の両方を有しているので、簡易な構成となる。
本発明においては、読取生産性向上のため読取手段を固定してシェーディング補正をおこなうシートスルー方式の画像読取部で、汚れが付着し難く、読取位置で均一形状を保つことのできる白色基準部を、読取手段から原稿読取面までと同一の焦点距離で読み取ることによる正確なシェーディング補正を、簡易な構成でおこなえるという優れた効果がある。
本実施形態の係るADFの概略構成を示す断面図。 本実施形態の係るADFの制御ブロック図。 第一読取部Eの読取手段の制御ブロック図。 従来の画像読取部の概略構成図。 回転体として偏心ローラを用いたものの説明図。 回転体(偏心ローラ)を採用する画像読取部の概略構成図であり、(a)は原稿読取時、(b)はシェーディング時。 回転体としてDカットローラを用いたものの説明図。 回転体(Dカットローラ)を採用する画像読取部の概略構成図であり、(a)は原稿読取時、(b)はシェーディング時。 回転体としてDカット部を複数有するローラを用いたものの説明図。 回転体(複数Dカットローラ)を採用する画像読取部の概略構成図であり、(a)は原稿読取時、(b)はシェーディング時。 回転体として複数Dカットローラにクリーニング部を設けたものの説明図。 回転体(クリーニング付き複数Dカットローラ)を採用する画像読取部の概略構成図であり、(a)は原稿読取時、(b)はシェーディング時。 Dカットローラにクリーニング部を設けた回転体の斜視図。 Dカットローラに分割したクリーニング部を設けた回転体の斜視図。 回転体(Dカットローラ)を用いた画像読取部要部の説明図であり、(a)は原稿読取時、(b)はシェーディング時。 回転体(Dカットローラ)を回転させるための駆動手段の概略構成を示す斜視図。 搬送ガイド部検知手段により検知される回転体(Dカットローラ)の一例の斜視図。 図17の回転体(Dカットローラ)の回転位置を検知する搬送ガイド部検知手段の説明図。 搬送ガイド部検知手段により検知される回転体(Dカットローラ)の他の例の斜視図。 図19の回転体(Dカットローラ)の回転位置を検知する搬送ガイド部検知手段の説明図。 搬送ガイド部検知手段により検知される回転体(Dカットローラ)の他の例の斜視図。 図21の回転体(Dカットローラ)の回転位置を検知する搬送ガイド部検知手段の説明図。 搬送ガイド部検知手段により検知される回転体(Dカットローラ)の他の例の斜視図。 図23の回転体(Dカットローラ)の回転位置を検知する搬送ガイド部検知手段の説明図。 搬送ガイド部検知手段により検知される回転体(Dカットローラ)の他の例の斜視図。 回転体駆動制御手段によるパルスカウントによる駆動停止制御の説明図。 搬送ガイド部を停止させるための弾性部材を設けた画像読取部の斜視図。 図28の弾性部材による搬送ガイド部を停止の説明図。 搬送ガイド部を停止させるための弾性部材を設けた他の例の画像読取部の斜視図。 搬送ガイド部検知手段としてエンコーダを用いたものの概略構成を示す斜視図。 図30の搬送ガイド部検知手段による搬送ガイド部の回転位置検知の説明図。 回転体(Dカットローラ)の駆動制御を行う原稿位置をしめす説明図。 シェーディング補正時の制御のフローチャート。 回転体回転速度演算処理のフローチャート。 回転体(複数Dカットローラ)を用いた画像読取部要部の説明図であり、(a)は原稿読取時、(b)はシェーディング時。 回転体(複数Dカットローラ)を回転させるための駆動手段の概略構成を示す斜視図。 白色基準部検知手段としてエンコーダを用いたものの概略構成を示す斜視図。 白色基準部とエンコーダの切り込み形状の説明図。 図37の白色基準部検知手段による白色基準部の回転位置検知の説明図。 図39のエンコーダの回転タイミングと検出センサの検出信号レベルとの関係の説明図。 白色基準部検出手段による位置検出のフローチャート。 原稿が読み取り位置通過時の読取手段対向面の説明図。 白色基準部検知手段として回転軸方向の異なる位置にフィラーを設けたものの概略構成をしめす斜視図。 フィラーと検出センサの検出信号レベルとの関係の説明図。 白シェーディング補正回路の回路構成例を示すブロック図。 平均値回路における平均化の説明図。 汚れた円弧部を回避する制御のフローチャート。
以下、本発明を複写機やファクシミリ等の画像形成装置、または、スキャナ等の画像読取装置に搭載される、原稿を自動的に所定の搬送速度で搬送させながら原稿画像情報を読み取る原稿読取部を採用する自動原稿給送装置(以下、ADFという)に適用した実施形態を用いて説明する。
まず、ADF全体の構成および動作について説明する。図1は、本実施形態の係るADFの概略構成を示す断面図である。ADFは、画像を読み取られる原稿束をセットする原稿セット部A、セットされた原稿束から一枚毎原稿を分離して給送する分離給送部B、給送された原稿を一次突当整合する働きと、整合後の原稿を引き出し搬送する働きのレジスト部C、搬送される原稿をターンさせて原稿面を読み取り側(下方)に向けて搬送するターン部D、原稿の表面画像を下方より読み取る第一読取部E、読取後の原稿の裏面画像を読み取る第二読取部F、表裏の読取が完了した原稿を機外に排出する排紙部G、読取完了後の原稿を積載保持するスタック部Hを有している。
図2は、ADF全体の制御ブロック図である。ADFの制御部は、原稿の搬送動作の駆動を行う駆動部としてのピックアップモータ101、給紙モータ102、読取りモータ103、排紙モータ104、底板上昇モータ105、シェーディングモータ50、各種センサ部、読取手段40、一連の動作を制御するコントローラ部100等から構成されている。コントローラ100は本体制御部111により制御される。
図3は、第一読取部Eの読取手段40の制御部ブロック図である。読取手段40は、光源部200、センサチップ201、画像処理部204、フレームメモリ205、出力制御回路206等から構成されている。読取手段40で得られたデータは本体制御部111に送られ、本体制御部111に送られたデータは画像処理回路113により処理される。
原稿セット部Aでは、読取を行う原稿束1が可動原稿テーブル3を含む原稿テーブル2上に、原稿面を上向きの状態でセットされる。原稿束1の巾方向を図示しないサイドガイドによって搬送方向と直行する方向の位置決めを行う。原稿のセットはセットフィラー4、セットセンサ5により検知され、インターフェイス(以下、I/Fと記す)107により本体制御部111に送信される。さらに、原稿テーブル面2に設けられた原稿長さ検知センサ30または原稿長さ検知センサ31により原稿の搬送方向長さの概略が判定される。原稿長さ検知センサ30、31は、反射型センサ、または、原稿1枚にても検知可能なアクチェーター・タイプのセンサが用いられる。原稿長さ検知センサ30、31は、少なくとも同一原稿サイズの縦か横かを判断可能な位置に配置される。
可動原稿テーブル3は底板上昇モータ105により図1に示す矢印a、b方向に上下動可能な構成になっている。可動原稿テーブル3に原稿がセットされたことをセットフィラー4、セットセンサ5により検知すると、底板上昇モータ105を正転させて原稿束1の最上面がピックアップローラ7と接触するように可動原稿テーブル3を上昇させる。
分離給送部Bでは、ピックアップローラ7は、ピックアップモータ101によりカム機構で図1に示す矢印cまたは矢印d方向に動作する。と共に、可動原稿テーブル3が上昇し可動原稿テーブル3上の原稿上面により押されて矢印c方向に上がりテーブル上昇検知センサ8により上限を検知可能となっている。本体操作部108よりプリントキーが押下され、本体制御部111からI/F107を介してコントローラ部100に原稿給紙信号が送信されると、ピックアップローラ7は給紙モータ102の正転によりコロが回転駆動し、原稿テーブル2上の数枚(理想的には1枚)の原稿をピックアップする。回転方向は、最上位の原稿を給紙口に搬送する方向である。
給紙ベルト9は給紙モータ102の正転により給紙方向に駆動され、リバースローラ10は給紙モータ102の正転により給紙と逆方向に回転駆動され、最上位の原稿とその下の原稿を分離して、最上位の原稿のみを給紙できる構成となっている。さらに詳しく説明すると、リバースローラ10は給紙ベルト9と所定圧で接している。給紙ベルト9との直接接している時、または原稿1枚を介して接している状態では給紙ベルト9の回転につられて反時計方向につれ回りする。また、万が一、原稿が2枚以上給紙ベルト9とリバースローラ10の間に侵入した時は、連れ回り力がトルクリミッターのトルクよりも低くなるように設定されており、リバースローラ10は本来の駆動方向である時計方向に回転し、余分な原稿を押し戻す働きをして重送が防止される。
レジスト部Cでは、給紙ベルト9とリバースローラ10との作用により1枚に分離された原稿が給紙ベルト9によって搬送され、突き当てセンサ11によって先端が検知され、さらに進んで停止しているプルアウトローラ12に突き当たる。その後、突き当てセンサ11の検知から所定量定められた距離送られ、結果的には、プルアウトローラ12に所定量撓みを持って押し当てられた状態で給紙モータ102を停止させることにより、給紙ベルト9の駆動が停止する。この時、ピックアップモータ101を回転させることでピックアップローラ7を原稿上面から退避させ原稿を給紙ベルト9の搬送力のみで送ることにより、原稿先端は、プルアウトローラ12の上下ローラ対のニップに進入し、先端の整合(スキュー補正)が行われる。
プルアウトローラ12は、前記スキュー補正機能を有すると共に、分離後にスキュー補正された原稿を中間ローラ14まで搬送するためのローラで、給紙モータ102の逆転により駆動される。また、この給紙モータ102の逆転時、プルアウトローラ12と中間ローラ14は駆動されるが、ピックアップローラ7と給紙ベルト9は駆動されていない。
原稿幅センサ13は奥行き方向に複数個並べられ、プルアウトローラ12により搬送された原稿の搬送方向に直行する幅方向のサイズを検知する。また、原稿の搬送方向の長さは原稿の先端後端を突き当てセンサ11で読み取ることによりモータパルスから原稿の長さを検知する。
プルアウトローラ12および中間ローラ14の駆動によりレジスト部Cからターン部Dに原稿が搬送される際には、レジスト部Cでの搬送速度を第一読取部Eでの搬送速度よりも高速に設定して原稿を第一読取部Eへ送り込む処理時間の短縮が図られている。
原稿先端が読取入口センサ15により検出されると、第一読取部Eでは、読取入口ローラ16の上下ローラ対のニップに原稿先端が進入前に、原稿搬送速度を読取搬送速度と同速にする為に減速を開始する。同時に、読取モータ103を正転駆動して読取入口ローラ16、読取出口ローラ23、CIS出口ローラ27を駆動する。原稿の先端をレジストセンサ17にて検知すると、所定の搬送距離をかけて減速し、読取手段40の手前で一時停止すると共に、本体制御部111にI/F107を介してレジスト停止信号を送信する。続いて、画像形成装置または画像読取装置の本体制御部111より読取開始信号を受信すると、レジスト停止していた原稿は、読取手段40の位置に原稿先端が到達するまでに所定の搬送速度に立ち上がるように増速されて搬送される。読取モータ103のパルスカウントにより検出された原稿先端が第一読取部Eに到達するタイミングで、本体制御部111に対して第1面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号が、第一読取部Eを原稿後端が抜けるまで送信される。
片面原稿読取の場合には、第一読取部Eを通過した原稿は、第二読取部Fを経て排紙部Gへの搬送される。この際、排紙センサ24により原稿の先端を検知すると、排紙モータ104を正転駆動して排紙ローラ28を反時計方向に回転させる。また、排紙センサ24による原稿の先端検知からの排紙モータパルスカウントにより、原稿後端が排紙ローラ28の上下ローラ対のニップから抜ける直前に排紙モータ駆動速度を減速させて、排紙トレイ29上に排出される原稿が飛び出さない様に制御される。
両面原稿読取の場合には、排紙センサ24にて原稿先端を検知してから読取モータ103のパルスカウントにより第二読取部Fの第二画像読取手段25に原稿先端が到達するタイミングで第二画像読取手段25に対してコントローラ部100から副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が第二読取部Fを原稿後端が抜けるまで送信される。第二読取ローラ26は第二読取部Fにおける原稿の浮きを抑えると同時に、第二読取部Fにおけるシェーディングデータを取得する為の基準白部を兼ねるものである。
次に、従来の画像読取部を、本実施形態との比較のために説明する。従来の画像読取部は、白色基準部は、原稿の読取位置とは別の位置に配置され、シェーディング補正時には読取手段が移動して白色基準部を読み取るものである。
図4は、第一読取部Eとして従来の画像読取部を採用したものの概略構成図である。図4の画像読取部では、移動可能な読取手段40の上に読取ガラス21があり、読取手段40を覆うと同時に上面が読取面Bになっている。読取ガラス21上を搬送された原稿は、すくいあげ部材22によりすくいあげられて方向を変え、読取下流ガイド部材42とそれに対向するガイド部材に受け渡されて下流に搬送される。すくいあげ部材22の裏側で圧板読取ガラス43の上に、白色基準部材44が配置されている。読取ガラス21と圧板読取ガラス43の上面は同一高さに設定されている。すなわち、読取ガラス21上を搬送される原稿および圧板読取ガラス43上に置かれた原稿と同じ高さに、白色基準部材44が配置されている。読取手段40は、読取位置Aにて、搬送される原稿を読み取る。一方で読取手段40は、読取ジョブの開始前あるいは連続読取中の原稿と原稿の合間に、白色基準部材44の位置Cに移動(図4中矢印e)して、基準の白色を読み取ってシェーディング補正をおこなう。また、シェーディング補正後、白色基準部材44の位置Cから読取位置Aに戻るように移動(図4中矢印f)して、次の原稿読取をおこなう。このような構成および動作により、読取面Bと同一高さであり、かつほぼ密閉されており汚れが付着しない白基準を読み取ることができるため、正確で安定したシェーディングが可能となっている。しかし、その反面で読取手段40の移動に時間がかかるため、高速化が困難であった。
次に、本実施形態で第一読取部Eに採用される画像読取部について説明する。本実施形態の画像読取部では、読取手段40の対向部材として略ローラ状の回転体を用い、回転体の外周表面に白色基準部と搬送ガイド部とをそれぞれ設けたものである。この回転体は、回転中心から外周表面までの距離が、回転中心から読取面Bとなる読取ガラス21の上面までの距離と略等しい部分を有し、これを白色基準部としている。また、回転中心から外周表面までの距離が搬送ギャップを形成する分だけ、それよりも短い部分を有し、これを搬送ガイド部としている。以下、図面に基づき詳しく説明する。
図5は、対向部材である回転体45として偏心ローラを用いたものの説明図である。図5(a)は、回転体(偏心ローラ)45の断面図であり、回転中心45aから外周面までの距離が、回転中心45aから読取面Bまでの空間距離Yに略一致する部分を有している。そして、図5(b)に示すように、回転体(偏心ローラ)45の回転中心45aから外周面までの距離が、空間距離Yと略一致する部分の外周表面を白色基準部45cとし、空間距離Yよりも短い部分の外周表面を搬送ガイド部45bとしている。
図6は、図5の回転体(偏心ローラ)を採用する第一読取部Eの概略構成図であり、(a)は原稿読取時、(b)はシェーディング時を示す。図6の画像読取部では、固定配置された読取手段40の上に読取ガラス21があり、読取手段40を覆うと同時に上面が読取面Bになっている。読取手段40は、読取位置Aにて、搬送される原稿を読み取る。図6(a)に示すように、原稿読取時は回転体(偏心ローラ)45を回転して、白色基準部45cを原稿に接触しない位置に退避させ、搬送ガイド部45bを読取手段40に対向する姿勢で停止させた状態で、搬送ガイドとして用いる。図6(b)に示すように、シェーディング補正時は、回転体(偏心ローラ)45を回転して、白色基準部45cを読取位置Aおよび読取面Bに一致する位置に対向させた状態で、シェーディング補正をおこなう。この一連の動作は、図示しない駆動部、位置検出部、および制御部により、動作および制御される。
図7は、対向部材である回転体45としてDカット部を有するローラ(以下、Dカットローラという)を用いたものの説明図である。図7(a)は、回転体(Dカットローラ)45の断面図であり、回転中心45aから円弧状外周面までの距離が、回転中心45aから読取面Bまでの空間距離Yに略一致している。そして、図7(b)に示すように、回転体(Dカットローラ)45の回転中心45aから外周面までが、空間距離Yと略一致する円弧状の外周表面を白色基準部45cとし、空間距離Yよりも短いDカット部の外周表面を搬送ガイド部45bとしている。
図8は、図7の回転体(Dカットローラ)を採用する第一読取部Eの概略構成図であり、(a)は原稿読取時、(b)はシェーディング時を示す。読取手段40は、読取位置Aにて、搬送される原稿を読み取る。図8(a)に示すように、原稿読取時は回転体(Dカットローラ)45を回転して、円弧状である白色基準部45cを原稿に接触しない位置に退避させ、Dカット部である搬送ガイド部45bを読取手段40に対向する姿勢で停止させた状態で、搬送ガイドとして用いる。図8(b)に示すように、シェーディング補正時は、回転体(Dカットローラ)45を回転して、円弧状の白色基準部45cを読取位置Aおよび読取面Bに一致する位置に対向させた状態で、シェーディング補正をおこなう。この場合、必ずしも回転体(Dカットローラ)45は停止している必要はなく、回転していてもよい。この一連の動作は、図示しない駆動部、位置検出部、および制御部により、動作および制御される。
図9は、対向部材である回転体45としてDカット部を複数(3箇所)有するローラを用いたものの説明図である。図9(a)は、回転体(複数Dカットローラ)45の断面図であり、回転中心45aから円弧状外周面までの距離が、回転中心45aから読取面Bまでの空間距離Yに略一致している。そして、図9(b)に示すように、回転体(複数Dカットローラ)45の回転中心45aから外周面までが、空間距離Yと略一致する円弧状(3箇所)の外周表面を白色基準部45cとし、空間距離Yよりも短いDカット部(3箇所)の外周表面を搬送ガイド部45bとしている。
図10は、図9の回転体(複数Dカットローラ)を採用する第一読取部Eの概略構成図であり、(a)は原稿読取時、(b)はシェーディング時を示す。読取手段40は、読取位置Aにて、搬送される原稿を読み取る。図10(a)に示すように、原稿読取時は回転体(複数Dカットローラ)45を回転して、円弧状である白色基準部45cを原稿に接触しない位置に退避させ、3箇所のDカット部のいずれかの搬送ガイド部45bを読取手段40に対向する姿勢で停止させた状態で、搬送ガイドとして用いる。図10(b)に示すように、シェーディング補正時は、回転体(複数Dカットローラ)45を回転して、3箇所の円弧状の何れかの白色基準部45cを読取位置Aおよび読取面Bに一致する位置に対向させた状態で、シェーディング補正をおこなう。この場合、必ずしも回転体(複数Dカットローラ)45は停止している必要はなく、回転していてもよい。この一連の動作は、図示しない駆動部、位置検出部、および制御部により、動作および制御される。このように、Dカット部を複数(3箇所)有する回転体45を用いることで、Dカット部が一つのものに比べて、白色基準部45cを読取手段40に対向するよう短時間で移動させることができる。
図6、8、10に示したように、読取手段40に対向する対向部材として、回転中心45aから外周表面までの距離が、回転中心45aから読取面Bまでの空間距離Yとが略一致する白色基準部45cと、それよりも搬送ギャップ分短い搬送ガイド部45bとを、それぞれ外周表面に有する回転体45を用いる。このような回転体45を、原稿読取時には搬送ガイド部45bが読取手段40に対向するよう回転させて原稿を搬送することにより、読取面Bから搬送路ギャップ分だけ離れた位置で原稿をガイドして安定した搬送をおこなうことができる。また、シェーディング補正時には白色基準部45cを読取手段40に対向するよう回転させて、読取面Bと読取手段40から略同一の焦点距離に配置された白色基準部を読み取る。この構成では、読取手段40を移動させることないので読取生産性を向上できる。また、原稿読取時には回転体45の搬送ガイド部45bが対向し、白色基準部45cは対向していないので、白色基準部45cには原稿の汚れや紙粉等が付着し難い。さらに、対向部材は略ローラ状の回転体45であるため、ある程度の剛性を確保でき、読取位置Aで均一形状を保つことができる。これらのことから、正確なシェーディング補正が可能である。また、対向部材としての回転体45の外周表面に白色基準部45cと搬送ガイド部45bの両方を有しているので、簡易な構成となる。
また、白色基準部45c上に、読取面Bとなる読取ガラス21の上面に当接して表面をクリーニングするクリーニング部を設けてもよい。図11は、図9の回転体(複数Dカットローラ)45の白色基準部45c上にクリーニング部dを設けたものの断面図である。上述のように、回転体(複数Dカットローラ)45の回転中心45aから外周面までが、空間距離Yと略一致する円弧状(3箇所)の外周表面を白色基準部45cとし、空間距離Yよりも短いDカット部(3箇所)の外周表面を搬送ガイド部45bとしている。この白色基準部45c上の搬送ガイド部45bに隣接した位置に、クリーニング部45dを設けている。以下、回転体(クリーニング付き複数Dカットローラ)45という。
図12は、図11の回転体(クリーニング付き複数Dカットローラ)を採用する第一読取部Eの概略構成図であり、(a)は原稿読取時、(b)はシェーディング時を示す。読取手段40は、読取位置Aにて、搬送される原稿を読み取る。図12(a)に示すように、原稿読取時は回転体(クリーニング付き複数Dカットローラ)45を回転して、白色基準部45cおよびその上に設けられたクリーニング部45cを原稿に接触しない位置に退避させ、Dカット部である搬送ガイド部45bを読取手段40に対向する姿勢で停止させた状態で、搬送ガイドとして用いる。図12(a)の状態から回転体(クリーニング付き複数Dカットローラ)45を回転して、クリーニング部45dが読取ガラス21上面に当接させて読取面Bを拭い去る。そして、さらに回転して図12(b)に示す円弧状の白色基準部45cを読取位置Aおよび読取面Bに一致する位置に対向させた状態で、シェーディング補正をおこなう。この場合、必ずしも回転体(クリーニング付き複数Dカットローラ)45は停止している必要はなく、回転していてもよい。この一連の動作は、図示しない駆動部、位置検出部、および制御部により、動作および制御される。
図11に示す回転体は、クリーニング部45dを搬送ガイド部45bに略隣接して配置している。これにより、例えば、クリーニング部を白色基準部45cの中央部に設けるものに比べ、白色基準部45cの読取タイミングの自由度を極力規制することなく、読取ガラス21に付着したの汚れを除去して経時に渡って正確な読み取りが可能とする。また、図12(b)に示すように、回転体45の回転方向に対して、搬送ガイド部45b、クリーニング部45d、白色基準部45cの順に読取手段40に対向部するよう配置する。これにより、回転体45の回転によりシェーディング補正時に白色基準部45cが読取面Bに略一致する前に、クリーニング部45が原稿搬送時に読取ガラス21に付着したの汚れを直ちに除去でき、常に正確な白色基準の読み取りが可能となる。また、読取ガラス21上面を介して白色基準部45cの汚れをも防止できる。
図13は、クリーニング部45dを設けた回転体45の一例を示す斜視図である。図13の略ローラ状の回転体45では、Dカット部を搬送ガイド部45b、円弧部を白色基準部45cとし、回転方向に関して白色基準部45c上の一部の軸方向全域にわたってクリーニング部45を配置している。
また、図14は、クリーニング部45dを設けた回転体45の他の例を示す斜視図である。図14の略ローラ状の回転体45では、白色基準部45c上の軸方向に対して3箇所のクリーニング部45dを設け、3箇所のクリーニング部45dは軸方向全域に渡るよう端部が互いにオーバーラップして配置されている。
また、クリーニング部は交換可能な構成としてもよい。これにより、クリーニング部45dのメンテナンス性を確保することにより、汚れ防止効果を高めることができる。この場合、図14のように長手方向に分割可能な構成にすることにより、交換時に交換作業がしやすい。また、長手方向に長いクリーニング部に比べて、ある程度短いクリーニング部45dの方が、精度よい取り付けが可能である。
次に、本実施形態で回転体45の駆動を制御する回転体駆動制御手段(不図示)について、回転体45として図7のDカットローラを用いた場合を用いて詳しく説明する。上述のように、対向部材としての回転体45は、原稿読取時およびシェーディング補正時に連続的に回転し続けるものではない。回転体45は、原稿読取時は搬送ガイド部45bを対向するよう停止させ、シェーディング補正時には白色基準部45cを読取手段40に対向するように、回転駆動制御手段により駆動制御される。特に、回転体(Dカットローラ)45を回転させた状態で、白色基準部45cを読取手段40に対向させながらシェーディング補正の基準データを読み取ることにより、白色基準部45cの広い範囲を平均化してみることができ、正確なシェーディング補正が行える。一方、原稿読取時は、回転体(Dカットローラ)45の回転を停止させた状態で、平面である搬送ガイド部45bを対向させて搬送される原稿を読み取る。これにより、搬送ガイド部45bから読取面Bまで一定距離を確保できるので、読取画像の色ずれと紙つまりの防止して搬送ガイドとしての機能を良好に果たすことができる。
図16は、回転体(Dカットローラ)45を回転させるための駆動手段の概略構成を示す斜視図である。回転体(Dカットローラ)45は、シェーディングモータ50により回転体対向部材の軸部45aに駆動を伝達する。シェーディングモータ50として、ステッピングモータを用いることで、回転位置制御がより正確になる。
図15は、図7の回転体(Dカットローラ)45を用いた画像読取部要部の説明図であり、(a)は原稿読取時、(b)はシェーディング時を示すものである。原稿読取時は、回転体45を回転させて白色基準部45cを原稿に接触しない位置に退避させ、搬送ガイド部45bが読取手段40に対向する状態で搬送ガイドとして機能するよう、回転体45(Dカットローラ)を停止させる。一方、シェーディング時は、回転体(Dカットローラ)45が回転して、白色基準部45cが読取面に一致した状態で読取手段40に対向するよう、回転体(Dカットローラ)45を駆動させる。このように、原稿読取時は回転している回転体(Dカットローラ)45の搬送ガイド部45bが読取手段40に対向するよう、正確に回転体(Dカットローラ)45の回転を停止することが必要である。そこで、回転体(Dカットローラ)45の回転時に搬送ガイド部45bの回転位置を検知する搬送ガイド部検知手段を設け、回転体(Dカットローラ)45の回転駆動を制御する回転体駆動制御手段により搬送ガイド部検知手段により検知された回転位置に基づき、回転体(Dカットローラ)45の回転駆動停止を制御する。
まず、搬送ガイド部検知手段について説明する。
図17は、搬送ガイド部検知手段により検知される回転体(Dカットローラ)45の斜視図であり、外周表面に平面部である搬送ガイド部45bと、円弧部である白色基準部45cの両方を一体で備えた構成となっている。図18は、図17の回転体(Dカットローラ)45の回転時に搬送ガイド部45bの回転位置を検知する搬送ガイド部検知手段の説明図であり、読取手段40に対向する回転体(Dカットローラ)45の回転位置に対応する読取手段40による外周表面読取結果レベルを示している。シェーディング時は回転体(Dカットローラ)45の回転に伴い、白色基準部45cが読取ガラス21上の読取面に一致した状態で、読取手段40によって読み取られる。このとき、外周表面読取結果レベルはほぼ一定である。さらに回転体(Dカットローラ)45が回転し、読取手段40に対向する位置が、白色基準部45cから搬送ガイド部45bに切り替わる時に、距離による差分、外周表面読取結果レベルが変化する。この外周表面読取結果レベルが変化して、所定の閾値に到達した時に、回転体(Dカットローラ)45の回転駆動を停止するよう制御する。
図19は、搬送ガイド部検知手段により検知される他の回転体(Dカットローラ)45の斜視図であり、(a)は搬送ガイド部45bの全面が、(b)は搬送ガイド部45bの回転方向上流部が、黒または白色基準部45cよりも反射率の低い色で構成されたものである。図20は、図19の回転体(Dカットローラ)45の回転時に搬送ガイド部45bの回転位置を検知する搬送ガイド部検知手段の説明図であり、読取手段40に対向する回転体(Dカットローラ)45の回転位置に対応する読取手段40による外周表面読取結果レベルを示している。図19の回転体は、図17の回転体に比べ、搬送ガイド部45bの全面または回転方向上流部が黒または反射率の低い色になっているため、図20に示す外周表面読取結果レベルの変化が大きくなり、検知がしやすい。なお、図19(b)では、搬送ガイド部45bの回転方向上流部を黒または反射率の低い色としたものを示しており、搬送ガイド部45bを読取手段40に向けた状態で回転を止めるために、図20に示すようにその直前で検知するように構成したものである。しかし、これに限らず、搬送ガイド部45bの一部を黒または反射率の低い色として、図20よりも上流で検知し、検知後に後述するパルスカウント制御を行い、搬送ガイド部45bを読取手段40に向けて回転体(Dカットローラ)45の回転駆動を停止するよう制御しても構わない。
図21は、搬送ガイド部検知手段により検知される他の回転体(Dカットローラ)45の斜視図であり、搬送ガイド部45bに上流側で隣接する、白色基準部45cの下流部が黒または白色基準部45cよりも反射率の低い色で構成されている。図22は、図21の回転体(Dカットローラ)45の回転時に搬送ガイド部45bの回転位置を検知する搬送ガイド部検知手段の説明図であり、読取手段40に対向する回転体(Dカットローラ)45の回転位置に対応する読取手段40による外周表面読取結果レベルを示している。図21の回転体は、白色基準部45cの回転方向下流部が黒または反射率の低い色で構成されているため、図22に示す外周表面読取結果レベルの変化が大きくなり、検知がしやすい。また、搬送ガイド部45bよりも回転方向上流側で検知がおこなえるため、搬送ガイド部45bの検知を早めることができる。なお、図21では、搬送ガイド部45bに上流側で隣接する、白色基準部45cの下流部を黒または反射率の低い色としたものを示しており、搬送ガイド部45bを読取手段40に向けた状態で回転を止めるために、図22に示すようにその直前で検知するように構成したものである。しかし、これに限らず、搬送ガイド部45bに近接する位置を黒または反射率の低い色として、図22よりも上流で検知し、検知後に後述するパルスカウント制御を行い、搬送ガイド部45bを読取手段40に向けて回転体(Dカットローラ)45の回転駆動を停止するよう制御しても構わない。
図23は、搬送ガイド部検知手段により検知される他の回転体(Dカットローラ)45の斜視図であり、搬送ガイド部45cに上流側で隣接する、白色基準部45cの下流部に読取ガラス21上の読取面を清掃するためのクリーニング部45dが設けられた構成になっている。図24は、図23の回転体(Dカットローラ)45の回転時に搬送ガイド部45bの回転位置を検知する搬送ガイド部検知手段の説明図であり、読取手段40に対向する回転体(Dカットローラ)45の回転位置に対応する読取手段40による外周表面読取結果レベルを示している。読取手段40により、搬送ガイド部45bの上流側に隣接する、白色基準部45c下流部のクリーニング部45dを読み取った際に、外周表面読取結果レベルの変化が生じ、搬送ガイド部45bを検知できる。なお、図23では、搬送ガイド部45bに上流側で隣接する、白色基準部45cの下流部にクリーニング部45dを設けたものを示しており、搬送ガイド部45bを読取手段40に向けた状態で回転を止めるために、図24に示すようにその直前で検知するように構成したものである。しかし、これに限らず、白色基準部45c上にクリーニング部45dを設け、図24よりも上流で検知し、検知後に後述するパルスカウント制御を行い、搬送ガイド部45bを読取手段40に向けて回転体(Dカットローラ)45の回転駆動を停止するよう制御しても構わない。さらに、図25に示すように、クリーニング部45dの表面を黒または白色基準部45cよりも反射率の低い色にすることで、外周表面読取結果レベルの変化が大きくなり、検知しやすい。
このように、回転体(Dカットローラ)45の回転に伴い読取手段40で外周表面を読み取り、読取手段40による外周表面読取結果のレベルの差に基づき搬送ガイド部45bの回転位置を検知する搬送ガイド部検知手段を用いることができる。そして、搬送ガイド部検知手段で検知された回転位置に基づき、回転体(Dカットローラ)45の回転駆動停止を制御する。この際、図26に示すように、回転位置検知後に、パルスカウントをおこなってから、搬送ガイド部45bを停止させることで、正確に所定の位置に搬送ガイド部45bを停止させることができる。
また、搬送ガイド部検知手段による回転位置検知後に、搬送ガイド部45bを正確に所定の位置に停止させる他の例について説明する。
図27は、搬送ガイド部を正確に停止させるための弾性部材を設けた画像読取部の斜視図である。図27に示すように、読取手段40との対向側で、読取手段40による主走査方向全域より両端部、すなわち読取ガラス21よりも外側の回転体(Dカットローラ)45の外周表面に接するように弾性部材46を設ける。また、回転体(Dカットローラ)45の軸部45aにはギア48の内部にワンウェイクラッチ47が圧入されている。図28は、搬送ガイド部45bを正確に停止させる手段の説明図であり、読取手段40に対向する回転体(Dカットローラ)45の回転位置に対応する弾性部材の動作を示している。搬送ガイド部検知手段による回転位置検知後に回転体駆動制御手段により回転体(Dカットローラ)45の駆動モータを停止させると、弾性部材46の弾性力によって回転体(Dカットローラ)45は回転方向に連れ回る。そして、弾性部材46が、搬送ガイド部45bである平面部に沿うことで搬送ガイド部45bは所定の位置に停止することができる。
また、図29は、搬送ガイド部bを正確に停止させるための弾性部材を設けた他の画像読取部の斜視図である。図29では、回転体(Dカットローラ)45の軸部45aの搬送ガイド部45bと対応する位置にDカット部45eを設け、読取手段40との対向側で、回転体(Dカットローラ)45の軸部外周表面に接するように弾性部材46を設ける。図28と同様に、搬送ガイド部検知手段による回転位置検知後に回転体駆動制御手段により回転体(Dカットローラ)45の駆動モータを停止させると、弾性部材46の弾性力によって軸部45aは回転方向に連れ回る。そして、弾性部材46が、軸部45aのDカット部45eである平面部に沿うことで搬送ガイド部45bは所定の位置に停止することができる。
このような構成により、搬送ガイド部検知手段による回転している搬送ガイド部45bの回転位置を検知して、原稿読取時には検知結果に基づき搬送ガイド部45を正確に停止させることができる。
また、図30は、搬送ガイド部検知手段の他の例であり、回転位置検出手段として、回転体(Dカットローラ)45の軸部45a端に切り込み49aが設けられたエンコーダ49と、エンコーダ回転位置検出手段49の切り込み49a位置を検出するセンサ49bとを設けたものである。図31は、図30の回転位置検出手段による搬送ガイド部45bの回転位置検知の説明図である。図30のように、搬送ガイド部45bに相当する位置にだけエンコーダ49に切り込み49aを設ければ、センサ49bの検知情報は、搬送ガイド部45b検知時はoff、白色基準部45c検知時はON(ON/OFFの論理はハード設計で変更可能)となる。
次に、回転体45として、円周上に搬送ガイド部45bと白色基準部45cとをそれぞれ複数有する、図9の複数Dカットローラを用いた場合の回転体45(複数Dカットローラ)の駆動制御について詳しく説明する。回転体(複数Dカットローラ)45は、図35(a)に示すように原稿読取時は読取手段40に搬送ガイド部45bを対向し、図35(b)に示すようにシェーディング補正時には読取手段40に白色基準部45cが対向するように、回転駆動制御手段により駆動制御される。図36は、回転体(複数Dカットローラ)45を回転させるための駆動手段の概略構成を示す斜視図である。回転体(複数Dカットローラ)45は、シェーディングモータ50により回転体対向部材の軸部45aに駆動を伝達する。シェーディングモータ50として、ステッピングモータを用いることで、回転位置制御がより正確になる。
また、回転体(複数Dカットローラ)45の複数の白色基準部45cの回転位置をそれぞれ区別して検知する白色基準部検知手段を備え、読取手段40で複数の白色基準部45cの外周表面を読み取って汚れがあるかどうかを検出し、読取手段40による基準データの取得時に、汚れがあると検出された白色基準部を、読取手段40に対向させないように回転体の回転を制御する。
まず、回転体(複数Dカットローラ)45の回転時に、複数の白色基準部45cの回転位置をそれぞれ区別して検知する白色基準部検知手段について説明する。図37は、白色基準部検知手段としてエンコーダを用いたものの概略構成をしめす斜視図である。白色基準部検知手段として、回転体(複数Dカットローラ)45の軸部45a端に、各白色基準部45cのそれぞれに対し、互いに異なる形状となる複数の切り込みを有するエンコーダ51と、エンコーダ51の切り込みを検出する検出センサ52とを設ける。図38は、白色基準部45cとエンコーダ切り込み形状の説明図である。図38(a)は、回転体(複数Dカットローラ)45の断面形状を示す図であり、円周上に白色基準部45cを3箇所(以下、円弧部A、円弧部B、円弧部Cという)を有している。図38(b)に示すように、エンコーダ51は、円弧部Aと対応する位置に円弧部Aの幅に合わせた切り込みSと、Sより回転方向前方に基準トリガー用切り込みTとからなる切り込み部51aを有している。同様に、円弧部Bに対応する切り込みSと基準トリガー用切り込みTからなる切り込み部51b、および、円弧部Cに対応する切り込みSと基準トリガー用切り込みTからなる切り込み部51cとを有している。各円弧部に対応する切り込み部51a,51b,51cにおいて、切り込みSと基準トリガー用切り込みTとは同じ幅を有しているが、円弧部に対応する切り込みSから基準トリガー用切り込みTまでの円弧La,Lb,Lcの長さの関係は、La<Lb<Lcの関係となるよう配置されている。
図39(a)〜(m)は、読取手段40に対向する対向面とエンコーダ51の回転タイミングを示す説明図であり、図40は、このときの検出センサ52の検出信号レベルとの関係を示す説明図である。検出センサ52は、エンコーダ51の白色基準部45cである、円弧部に対応する位置の切り込みSと基準トリガー用切り込みTを検知して、切り込みSまたはTの検知時はOFF、それ以外はON(ON/OFFの論理はハード設計で変更可能)となる。ここで、図39(a)〜(m)に示すように、切り込み部51a,51b,51cでは、それぞれ基準トリガー用切り込みTから切り込みSまでの円弧部の長さが異なるため、図40に示す、各基準トリガー用切り込みTを検出したから円弧部に対応する切り込みSを検出するまでの時間の差、すなわちLa,Lb,Lcの検出時間によって円弧部A、円弧部B、円弧部Cを各々区別してその回転位置を検出できる。
図41は、白色基準部検出手段による位置検出のフローチャートの一例である。図42のように原稿35(N枚目)が、読み取り位置を通過中であり、このとき搬送ガイド部(平面部)45bが読取手段40に対向している(図39(c)の状態)。原稿35の後端をレジストセンサ17が検知すると、読取モータ103のパルスカウントを開始して、原稿35の後端が読取位置Aを通過したタイミングで、シェーディングモータ50を駆動させて(S1)対向面を切り替える動作を開始する。シェーディングモータ50を駆動させ、検出センサ52がOFF(S2)した時(図40(d)の状態)、シェーディングモータ50のパルスカウントをスタート(S3)する。そして、再び検出センサ52がON(S4)するまでのパルス数が切り込みTの相当時間であるかどうか確認(S5)する。切り込みTであれば、モータパルスカウントを再スタートして再び検出センサ52がOFFするまでのパルス数をカウントして、取得したパルス数の時間(トリガーTを検出してからSを検出するまでの時間)がLa,Lb,Lcのいずれに該当するか判別する(S9〜S17)。このようにして、複数の白色基準部45cの回転位置をそれぞれ区別して検知することができる。万一、La,Lb,Lcのいずれにも該当しない場合は、もう一度、トリガーTの切り込みを検出する制御へ戻る(S18)。
また、図43は、複数の白色基準部45cの回転位置をそれぞれ区別して検知する白色基準部検知手段として回転軸方向の異なる位置に検出部材を設けたものの概略構成をしめす斜視図である。白色基準部検知手段として、複数の白色基準部45cのそれぞれに対応する検出部材としてのフィラー53を、回転体(複数Dカットローラ)45の軸部45aの軸方向に対して異なる位置に設け、各フィラー53を検出する検出センサ54として測距センサを設ける。詳しくは、図43に示すように、白色基準部45cの3箇所の円弧部A、円弧部B、円弧部Cに対応するように、フィラー53a、フィラー53b、フィラー53cを軸部45a上に設ける。このとき、検出センサ54からフィラー53a、フィラー53b、フィラー53cまでの距離が、La<Lb<Lcとなる位置関係に各フィラー53を取り付ける。検出センサ54は測距センサであるので、図44のように、検出センサ54により検出したフィラーまでの距離La,Lb,Lcに応じてフィラー検出時の電圧レベルが異なる。検出した電圧レベルを識別することで、フィラー53a、フィラー53b、フィラー53cのどれであるかが検出できる。このようにして、複数の白色基準部45cの回転位置をそれぞれ区別して検知することができる。
次に、読取手段40で複数の白色基準部45cの外周表面を読み取って汚れがあるかどうかを検出し、読取手段40による基準データの取得時に、汚れがあると検出された白色基準部を、読取手段40に対向させないようにする回転体(複数Dカットローラ)45の回転制御について説明する。
図3の制御部ブロック図で示した画像処理回路113は、白シェーディング補正を行う白シェーディング補正回路60を有している。図45は、白シェーディング補正回路の回路構成例を示すブロック図である。図45に示すように、この白シェーディング補正回路60は、白シェーディングデータ作成装置である白シェーディングデータ作成回路62と、白シェーディング演算装置である白シェーディング演算回路63とを備えている。白シェーディングデータ作成回路62は、平均値回路64と、ピークホールド回路(P/H)65,66と、レジスタ67とからなり、白シェーディングデータを作成する。すなわち、コントローラ100からゲート信号XSHGATEを出力して、白色基準部45cの規定範囲を読取手段40で読み取る。この読取手段40で読み取った画像データは、平均値回路64に入力される。
平均値回路64では、図46に示すようにLラインごとにmブロックに分割して各ブロック内のLラインの単純平均が求められる。すなわち、各ブロック内の各ラインにおける各画素の値の単純平均値を求める。これにより平均化手段を実現している。この求めた単純平均値は記憶装置であるレジスタ67に記憶される。これにより記憶手段を実現している。そして、この求めた各画素の単純平均値のピーク値をブロックごとにピークホールド回路65で求める。すなわち、各画素の単純平均値の主走査方向のピーク値をとる。これにより第1のピーク値算出手段を実現している。そして、ピークホールド回路66により、ブロックごとにピークホールド回路65で求めたピーク値の中のピーク値を求める。これにより第2のピーク値算出手段を実現している。そして、そのピーク値が存在するブロックについて平均値回路64で求めた単純平均値を白シェーディングデータとしてレジスタ67からシェーディング演算回路63に出力する。これにより決定手段を実現している。
白シェーディングデータ作成回路62で行う処理を式で表すと、
・各ブロック内における単純平均演算(平均値回路64で実行)
Dm(n)=INT[ΣD(n)/L]
Dm(n):mブロック目のn画素目の演算データ
mブロック内のラインは、m×L から (m+1)×L−1
D(n):n画素目の読取データ
ΣD(n):D(n)の1からLラインの加算値
L:1ブロック内のライン数
INT[ ]:小数点以下を四捨五入
・各ブロック内におけるピーク値検出(ピークホールド回路65で実行)
Dmmax=Dm(n)
Dmmax:mブロック目のピーク値
・ゲート信号XSHGATE内のピーク値検出(ピークホールド回路66で実行)
Dpmax<Dmmaxの場合
Dpmax=Dmmax
Dpmax≧Dmmaxの場合
Dpmax=Dpmax
Dpmax:mブロック内のピーク値
1ブロック目は
Dpmax=Dmmax
よって、シェーディングデータは、Dmmaxのあるmブロック目のデータとなる。
なお、シェーディング演算回路63で行うシェーディング補正演算は、
Dsh=(D(n)/Dp(n))×255
Dp(n):シェーディングデータ
となる。
このように、白色基準部材45cの円弧部A、円弧部B,円弧部Cのデータを読み取って、それをmブロックに分割して計算すれば、白色基準部45cの円弧部が円周方向に部分的に汚れた場合に、汚れていない部分で安定した白シェーディングデータを生成できる。初期的には、白色基準部45cの全ての円弧部A、円弧部B,円弧部Cが汚れていないため、どの円弧部で白シェーディングデータを作成してもよい。しかし、経時で原稿のこすれ等で白色基準部45cが汚れてくると、上述の演算で最終的に求められるピーク値(白シェーディングデータ)を得られる領域が次第に狭くなる。そして、例えば円弧部Aの円弧全てに汚れが付着してしまうと特定の画素におけるシェーディングデータのレベルが低下して濃度均一性が損なわれることになる。
そこで、円弧部Aが汚れてシェーディングデータレベルが基準値以下になったときは、残りの円弧部である、円弧部Bまたは円弧部Cを使用するようにすれば、汚れ付着部分を回避したシェーディングデータ取得が可能となる。また、回転体(複数Dカットローラ)45を清掃する回数を極力減らすことができる。
図47は、汚れた円弧部を回避する制御のフローチャートの一例である。シェーディング制御を行う際、図41のフローにより白色基準部検出手段による位置検出で取得した対向面(円弧部)が、シェーディンデータ取得用の円弧部として使用可能か確認する(S2)。次いで、上述した方法でシェーディングデータのピーク値を取得し(S3)、データの濃度均一レベルが有効であるか確認する(S4)。ここで、有効出ないと判断された場合は、その円弧部は次回から使用不可面として登録し(S5)、円弧部を清掃する警告を行う。
このように、複数の円弧部を各々区別して外周表面位置を把握する為の検知手段を有し、円弧部が汚れた場合、その円弧部はシェーディングデータ取得には使用せず、他の汚れていない円弧部を使用する制御が可能となるので、回転体(複数Dカットローラ)45の清掃を極力減らすことができるのでメンテナンス性を向上することができる。
また、回転体(複数Dカットローラ)45を時計回り、反時計回りの両方に回転させれば、円弧部Aが汚れるまでは常に円弧部Aとその隣の平面部との組み合わせで、読取り時、シェーディング時の位置切り替えができる。この間、円弧部B,円弧部Cは機内に隠れているので、円弧部B,Cを汚さないでおくこともできる。
また、本実施形態では、原稿読取時には読取手段40に搬送ガイド部45bが対向するよう回転体(Dカットローラ)45を停止するが、シェーディング補正時には読取手段40に白色基準部45cが対向するよう回転体(Dカットローラ)45を回転させている。この際、生産性を低下させないためには、回転体駆動制御手段は、原稿と原稿の合間の紙間時間内にシェーディング補正が完了するよう、回転体(Dカットローラ)45を回転させるよう駆動制御する。
図32(a)〜(g)は、回転体(Dカットローラ)45の駆動制御を行う原稿位置をしめす説明図である。また、図33は、シェーディング補正時の制御のフローチャート、図34は、回転体回転速度演算処理のフローチャートである。図32、図33、図34に基づき、連続原稿読取時の紙間の時間内におけるシェーディング補正制御と、回転体(Dカットローラ)45の回転速度取得演算制御について説明する。
原稿読取時は原稿(N枚目)35が読取位置Aを通過中であり、回転体(Dカットローラ)45の搬送ガイド部45bが読取手段40に対向している(図32(a))。原稿後端をレジストセンサ17が検知すると(図32(b))、読取入口ローラ16の駆動源である読取入口モータ(不図示)のパルスカウントを開始する。また、次の原稿35の先端をレジストセンサ17が検知すると(図32(c))、読取入口モータ(不図示)のパルスカウントを停止する。原稿後端が読取位置Aを通過したタイミングで、シェーディングモータ50を駆動して回転体(Dカットローラ)45を回転させ(図32(d))、読取手段40に白色基準部45cが対向するよう切り替える(図32(e))。このとき、シェーディングモータ50による回転速度は、図34にしめすフローチャートで演算処理して取得した回転速度を設定する。取得した回転速度により紙間時間以内に回転体(Dカットローラ)45を回転させ、白色基準部45cを経て、再び搬送ガイド部45bに切り替える(図32(f))。読取手段40に対向する位置で搬送ガイド部45bを停止させ((図32(fg)、次の原稿読取を開始する。
図34に基づき、回転体回転速度取得の演算処理を説明する。原稿後端をレジストセンサ17が検知すると(S1)、原稿紙間時間取得のためタイマーカウントを開始して(S2)、次の原稿35がレジストセンサ17を到達したタイミング(S3)で、タイマーカウントを停止して原稿紙間時間を取得する(S4)。取得した紙間時間以内に回転体(Dカットローラ)45が搬送ガイド部45bから白色基準部45cを経て、再び搬送ガイド部45bに切り替わるように、回転体(Dカットローラ)45の回転速度を設定する。ここで、回転速度(回転体周速)=回転体周長/紙間時間 で算出される(S5)。
また、図33に示すように、回転体(Dカットローラ)45の回転制御は、シェーディングモータ50のパルスカウントにより白色基準部45cが確実に読取手段40と対向したことを確認(S5)してからシェーディング補正をする。このように白色基準部45cを回転させながら、シェーディング補正の基準データを読み取ることで、広い範囲を平均化してみることができる。また、白色基準部45cに汚れがあった場合でも、汚れ箇所のデータを未採用とすることで、より精度の高い基準データを生成できる。また、シェーディング補正の基準データ読取後、搬送ガイド部45bに切り替える時間の短縮を図ることができる。
また、原稿読取時は回転体(Dカットローラ)45の、平面部である搬送ガイド部45bを停止して、固定した状態で搬送ガイドとして使用する。これにより、搬送ガイド部から読取面まで一定距離を確保できるので、読取画像の色ずれと紙つまりの防止を図ることができる。
このように、回転体駆動制御手段は、原稿と原稿の合間の紙間時間内にシェーディング補正が完了するよう、回転体(Dカットローラ)45を回転させるよう駆動制御することにより、生産性を低下させずにシェーディング補正を行うことができる。
また、回転体駆動制御手段は、画像読取部が停止状態にあるとき、搬送ガイド部45bが読取手段40に対向するよう制御する。これにより、停止時に白色基準部45cを読取位置から退避させて、白色基準部45cへの汚れ付着を抑制する。
また、回転体駆動制御手段は、画像読取部の異常時は、搬送ガイド部45bが読取手段40に対向するよう制御する。これにより、異常からの復帰処理による白色基準部45cへの汚れ付着を抑制する。
また、回転体駆動制御手段は、画像読取部のイニシャル動作時は、回転体(Dカットローラ)45を所定のホームポジション位置に戻すよう制御する。これにより、回転体45の回転位置を確認する作業が不要となり、回転体45を回転させて対向面を切り替える時間を短縮できる。
また、回転体45として図9の複数Dカットローラを用いた場合、回転駆動制御手段は、搬送ガイド部45bと白色基準部45cの切り替えを行う際、回転体(複数Dカットローラ)45の円周上で互いに隣り合う搬送ガイド部45bと白色基準部45cとの間で切り替えをおこなわれるよう回転制御する。これにより、切り替えに必要な回転量を小さくできるので、切り替える時間を短縮できる。
このような画像読取部を採用したスキャナでは、生産性の高い、良好な原稿読取が可能である。また、画像読取部を採用した複写機、ファクシミリ等の画像形成装置では、生産性の高い、良好な画像形成が可能である。
以上、本実施形態によれば、読取ガラス21に略密着して搬送される原稿35を読取手段40により読み取る画像読取部で、読取手段40に対向する対向部材として、白色基準部45cと搬送ガイド部45bの両方を外周表面に一体に有する略ローラ状の回転体45で、白色基準部45cと搬送ガイド部45bとでは回転中心45aから外周表面までの距離が異なるよう構成されたものを用いる。詳しくは、回転体45の回転中心45aから外周表面までの距離が回転中心45aから原稿読取面Bまでの距離と略等しい部分の外周表面を白色基準部45cとするため、白色基準部45cを原稿読取面Bと読取手段40から略同一の焦点距離に配置することができる。一方、回転中心45aから外周表面までの距離が回転中心45aから原稿読取面Bまでの距離よりも、原稿を読取ガラス21の原稿読取面Bに略密着させて搬送するような搬送ギャップを形成する分短い領域を搬送ガイド部45bとするため、原稿読取面Bから搬送路ギャップ分だけ離れた位置で原稿をガイドして安定した搬送をおこなうことができる。このような回転体45を、原稿読取時には搬送ガイド部45bが読取手段40に対向させて、原稿を搬送する。また、シェーディング補正時には白色基準部45cを読取手段40に対向させて、原稿読取面Bと読取手段40から略同一の焦点距離に配置された白色基準部45cを読み取る。この構成では、読取手段40を移動させることないので読取生産性を向上できる。また、原稿読取時には回転体45の搬送ガイド部45bが対向し、白色基準部45cは対向していないので、白色基準部45cには原稿の汚れや紙粉等が付着し難い。さらに、対向部材は略ローラ状の回転体45であるため、ある程度の剛性を確保でき、読取位置Aで均一形状を保つことができる。これらのことから、正確なシェーディング補正が可能である。また、対向部材としての回転体45の外周表面に白色基準部45cと搬送ガイド部45bの両方を有しているので、簡易な構成となる。
また、本実施形態によれば、回転体45として偏心ローラを用いることで容易な構成で具現化できる。
また、本実施形態によれば、回転体45の外周は白色基準部45cとしての円弧部と、搬送ガイド部45bとしての平面部とが形成されたDカットローラを用いることで、容易な構成で具現化できる。また、白色基準部45や搬送ガイド部45bを読取手段40に対向させる際の回転位置制御が正確に行える。
また、本実施形態によれば、上記円弧部と上記平面部とをそれぞれ複数有することで、単数のものに比べて、読取手段40に対向するよう短時間で移動させることができ、高速対応可能である。
また、本実施形態によれば、白色基準部45c上に、原稿読取面Bとなる読取ガラス21の上面に当接して表面をクリーニングするクリーニング部45dを設けることにより、読取ガラス21の汚れを除去でき、経時に渡って正確な読み取りが可能となる。
また、本実施形態によれば、クリーニング部45dを搬送ガイド部45bに略隣接して配置することにより、白色基準部45cの読取タイミングの自由度を極力規制することなく、原稿搬送時に読取ガラス21に付着したの汚れを除去でき、経時に渡って正確な読み取りが可能となる。
また、本実施形態によれば、回転体45の回転方向に対して、搬送ガイド部45b、クリーニング部45d、白色基準部45cの順に読取手段40に対向部するよう配置することにより、原稿搬送時に読取ガラス21に付着したの汚れを直ちに除去でき、常に正確な白色基準の読み取りが可能となる。また、読取ガラス21上面を介して白色基準部45cの汚れをも防止できる。
また、本実施形態によれば、クリーニング部45dを読取手段40による主走査方向全域に設けることにより、主走査方向全域において正確な読み取りが可能となる。
また、本実施形態によれば、クリーニング部45dは交換可能に構成することにより、メンテナンス性を確保して汚れ防止効果を高めることができる。
また、本実施形態によれば、クリーニング部45dは主走査方向に分割して設けられることにより、精度よい取り付けが可能であり、交換時に交換作業がしやすい。
また、本実施形態によれば、分割したクリーニング部45dを主走査方向に関してオーバーラップするよう配置することにより、さらに経時に渡って正確な読み取りが可能となる。
また、本実施形態によれば、回転体(Dカットローラ)45の回転時に搬送ガイド部45bの回転位置を検知する搬送ガイド部検知手段と、回転体(Dカットローラ)45の回転駆動を制御する回転体駆動制御手段とを設け、回転体駆動制御手段は搬送ガイド部検知手段により検知された回転位置に基づき回転体(Dカットローラ)45の回転駆動停止を制御する。これにより、回転体(Dカットローラ)45の外周表面の白色基準部45c、及び、搬送ガイド部45bの読取手段40に対する正確な位置設定が可能となる。詳しくは、シェーディング補正時には、回転体(Dカットローラ)45を回転させた状態で、白色基準部45cを読取手段40に対向させながらシェーディング補正の基準データを読み取る。これにより、白色基準部45cの広い範囲を平均化してみることができ、正確なシェーディング補正が行える。一方、原稿読取時は、回転体(Dカットローラ)45の回転を停止させた状態で、平面である搬送ガイド部45bを対向させて搬送される原稿を読み取る。これにより、搬送ガイド部45bから読取面Bまで一定距離を確保できるので、読取画像の色ずれと紙つまりの防止して搬送ガイドとしての機能を良好に果たすことができる。そこで、搬送ガイド部検知手段を設け、これに基づき回転駆動制御手段により駆動制御することで、シェーディング補正時に白色基準部45cを読取手段40に対向させながら回転させ、原稿読取時に搬送ガイド部45bが正確に読取手段40に対向するよう停止させることができる。
また、本実施形態によれば、搬送ガイド部検知手段は、回転体(Dカットローラ)45の回転に伴い読取手段40で外周表面を読み取り、読取手段による外周表面読取結果のレベルの差に基づき搬送ガイド部45bの回転位置を検知することで、容易に検知することができる。
また、本実施形態によれば、搬送ガイド部45bの全体、または、回転方向に関して上流部を、白色基準部45cよりも反射率の低い色で構成することにより、搬送ガイド部検知手段による外周表面読取結果レベルの変化が大きくなり、より検知し易くなる。
また、本実施形態によれば、白色基準部45cは、回転方向に関して下流部が、それ以外の部分より反射率の低い色で構成することにより、搬送ガイド部検知手段による外周表面読取結果レベルの変化が大きくなり、より検知し易い。また、搬送ガイド部45bより回転方向上流側で検知がおこなえるため、搬送ガイド部45bの検知を早めにおこなうことができる。
また、本実施形態によれば、回転方向に関して白色基準部45cの下流部にクリーニング部45dを設けることにより、搬送ガイド部検知手段により容易に検知ができる。
また、本実施形態によればクリーニング部45dを白色基準部45cよりも反射率の低い色で構成することにより、搬送ガイド部検知手段により容易に検知ができる。
また、本実施形態によれば、回転体駆動制御手段は、搬送ガイド部検知手段により検知された回転位置に基づき、所定の位置で搬送ガイド部45bを停止させるよう回転体回転体(Dカットローラ)45の回転をパルスカウント制御する。これにより、より正確な回転位置で搬送ガイド部45bを停止させることができる。
また、本実施形態によれば、読取手段40との対向側で、回転体(Dカットローラ)45の端部外周表面に接するように弾性部材46を設け、回転体駆動制御手段による回転体(Dカットローラ)45の駆動停止後、回転体(Dカットローラ)45が弾性部材46の弾性力により回転方向に連れ回り可能で、弾性部材46が搬送ガイド部45bである平面部に沿うことで搬送ガイド部45bが停止するよう構成する。これにより、より正確な回転位置で搬送ガイド部45bを停止させることができる。
また、本実施形態によれば、回転体(Dカットローラ)45の軸部45aの外周表面で搬送ガイド部45bと対応する位置に平面部45と、軸部45a外周表面に接する弾性部材46を設ける。回転体駆動制御手段による回転体(Dカットローラ)45の駆動停止後、回転体(Dカットローラ)45が弾性部材46の弾性力により回転方向に連れ回り可能で、弾性部材46が搬送ガイド部45bに対応するである軸部45aの平面部45eに沿うことで搬送ガイド部45bが停止するよう構成する。これにより、より正確な回転位置で搬送ガイド部45bを停止させることができる。
また、本実施形態によれば、回転体駆動制御手段は、回転体(Dカットローラ)45の回転方向に関して上流側にいくにつれ搬送ガイド部45bと読取ガラス21との間隔が狭くなる状態で搬送ガイド部45bを停止させるよう回転駆動停止を制御する。これにより、上記弾性部材46により効果的に正確な回転位置で搬送ガイド部45bを停止させることができる。
また、本実施形態によれば、搬送ガイド部検知手段は、回転体(Dカットローラ)45の軸部に切り込み49aを設けた回転位置検出手段としてのエンコーダ49を設け、センサ49bでエンコーダ49の回転を検知して搬送ガイド部45bの回転位置を検知する。これにより、容易な構成で搬送ガイド部45bの回転位置を検知することができる。
また、本実施形態によれば、回転体(複数Dカットローラ)45の回転時に複数の白色基準部45cの回転位置をそれぞれ区別して検知する白色基準部検知手段と、回転体(複数Dカットローラ)45の回転駆動を制御する回転体駆動制御手段と、白シェーディング補正回路60中に読取手段40で複数の白色基準部45cの外周表面を読み取って汚れがあるかどうかを検出する白色基準部汚れ検出手段を備えた画像処理回路113とを設ける。そして、回転体駆動制御手段は、白色基準部検知手段により検知された白色基準部の回転位置に基づき、読取手段40による基準データの取得時に、白色基準部汚れ検出手段により汚れがあると検出された白色基準部を読取手段40に対向させないように回転体(複数Dカットローラ)45の回転を制御する。これにより、汚れ付着部分を回避したシェーディングデータ取得が可能となる。また、回転体(複数Dカットローラ)45を清掃する回数を極力減らすことができる。
また、本実施形態では、白色基準部検知手段として、複数の白色基準部45cのそれぞれに対応し互いに異なる形状の切り込み51a,51b,51cを有するエンコーダ51を回転体(複数Dカットローラ)45の軸部45aに設ける。このエンコーダ51の切り込みを検出センサ52で検出することにより、容易に複数の白色基準部45cを各々区別してその回転位置を検出できる。
また、本実施形態では、白色基準部検知手段として、複数の白色基準部45cのそれぞれに対する検出部材としてのフィラー53a,53b,53cを、回転体(複数Dカットローラ)45の軸上45aの軸方向に関して異なる位置に設ける。このフィラー53a,53b,53cの軸方向位置を、測距可能な検出センサ54で検出することにより、容易に複数の白色基準部45cを各々区別してその回転位置を検出できる。
また、本実施形態によれば、回転体駆動制御手段は、読取手段40による原稿読取の紙間時間内に、シェーディング補正を完了するよう、回転体(Dカットローラ)45の回転を制御することで、生産性を低下させずに正確なシェーディング補正が行える。
また、本実施形態によれば、回転体駆動制御手段は、原稿読取の紙間時間に応じて回転体の回転速度を制御することで、シェーディング補正を紙間時間内に完了することができる。
また、本実施形態によれば、回転体駆動制御手段は、画像読取部が停止状態にあるとき、搬送ガイド部45bが読取手段40に対向するよう制御することで、白色基準部45cを読取位置から退避させて、白色基準部45cへの汚れ付着を抑制する。
また、本実施形態によれば、回転体駆動制御手段は、画像読取部の異常時は、搬送ガイド部45bが読取手段40に対向するよう制御することで、異常からの復帰処理による白色基準部45cへの汚れ付着を抑制する。
また、本実施形態によれば、回転体駆動制御手段は、画像読取部のイニシャル動作時は、回転体(Dカットローラ)45を所定のホームポジション位置に戻すよう制御することで、回転位置を確認する作業が不要となり、回転体を回転させて対向面を切り替える時間を短縮できる。
また、本実施形態によれば、回転体(複数Dカットローラ)45を用いて読取手段40に対向するよう白色基準部45cと搬送ガイド部45bとを切り替えを行う際、回転体(複数Dカットローラ)45の外周上で互いに隣り合う白色基準部45cと搬送ガイド部45bとの間で切り替えがおこなわれるよう、回転体(複数Dカットローラ)45の回転を制御する。これにより、切り替えに必要な回転量を小さくできるので、切り替える時間を短縮できる。
また、本実施形態の画像読取部を採用したスキャナでは、生産性の高い、良好な原稿読取が可能である。
また、本実施形態の画像読取部を採用した複写機、ファクシミリ等の画像形成装置では、生産性の高い、良好な画像形成が可能である。
16 読取入口ローラ
17 レジストセンサ
21 読取ガラス
25 第2読取手段
35 原稿
40 読取手段
41 読取上流ガイド部材
42 読取上流ガイド部材
45 回転体
45a 軸部(回転中心)
45b 搬送ガイド部
45c 白色基準部
45d クリーニング部
45e 軸平坦部
46 弾性部材
47 ワンウェイクラッチ
48 ギア
49 エンコーダ
50 シェーディングモータ
51 エンコーダ(複数Dカットローラ用)
52 検出センサ
53 フィラー
54 検出センサ(測距センサ)
60 白シェーディング補正回路
62 白シェーディングデータ作成回路
63 白シェーディング演算回路
64 平均値回路
100 コントローラ
103 読取モータ
111 本体制御部
113 画像処理回路
A 読取位置
B 読取面
特開2003−125177号公報 特開2005−328156号公報

Claims (33)

  1. 搬送される原稿の画像を読み取る読取手段と、該原稿の搬送経路を形成する一方の搬送ガイドとなるよう該読取手段側に配置され、該原稿の画像面が略密着して該読取手段による原稿読取面を構成する透光部材と、該原稿の搬送経路を形成する他方の搬送ガイドとなるよう該読取手段および該透光部材に対向して配置される対向部材と、該読取手段による原稿画像補正の基準となる白色基準部とを備えた画像読取部において、
    上記対向部材は回転中心から外周表面までの距離が異なる部分を有する略ローラ状の回転体であり、該回転中心から外周表面までの距離が該回転中心から上記透光部材の原稿読取面までの距離と略等しい部分を上記白色基準部として、該回転中心から外周表面までの距離が該回転中心から該原稿読取面までの距離より、上記原稿を該透光部材の原稿読取面に略密着させて搬送するような搬送ギャップを形成する分短い部分を搬送ガイド部として、それぞれを外周表面に一体で備えたことを特徴とする画像読取部。
  2. 請求項1の画像読取部において、上記回転体は偏心ローラであることを特徴とする画像読取部。
  3. 請求項1の画像読取部において、上記回転体の外周は上記白色基準部としての円弧部と、上記搬送ガイド部としての平面部とが形成されることを特徴とする画像読取部。
  4. 請求項3の画像読取部において、上記円弧部と上記平面部とをそれぞれ複数有することを特徴とする画像読取部。
  5. 請求項1、2、3または4の何れかの画像読取部において、上記白色基準部上に、上記透光部材に当接して表面をクリーニングするクリーニング部を設けたことを特徴とする画像読取部。
  6. 請求項5の画像読取部において、上記クリーニング部は上記搬送ガイド部に略隣接して配置されることを特徴とする画像読取部。
  7. 請求項5または6の画像読取部において、上記回転体の回転方向に対して、上記搬送ガイド部、上記クリーニング部、上記白色基準部の順に上記読取手段に対向部するよう配置したことを特徴とする画像読取部。
  8. 請求項5、6または7の何れかの画像読取部において、上記クリーニング部を上記読取手段による主走査方向全域に設けたことを特徴とする画像読取部。
  9. 請求項5、6、7または8の何れかの画像読取部において、上記クリーニング部は交換可能に構成されたことを特徴とする画像読取部。
  10. 請求項5、6、7、8または9の何れかの画像読取部において、上記クリーニング部は上記主走査方向に分割して設けられることを特徴とする画像読取部。
  11. 請求項10の画像読取部において、上記分割したクリーニング部は上記主走査方向に関してオーバーラップするよう配置されたことを特徴とする画像読取部。
  12. 請求項3または4の画像読取部において、上記回転体の回転時に上記搬送ガイド部の回転位置を検知する搬送ガイド部検知手段と、該回転体の回転駆動を制御する回転体駆動制御手段とを設け、該回転体駆動制御手段は該搬送ガイド部検知手段により検知された回転位置に基づき該回転体の回転駆動停止を制御することを特徴とする画像読取部。
  13. 請求項12の画像読取部において、上記搬送ガイド部検知手段は、上記回転体の回転に伴い上記読取手段で上記外周表面を読み取り、該読取手段による外周表面読取結果のレベルの差に基づき上記搬送ガイド部の回転位置を検知することを特徴とする画像読取部。
  14. 請求項13の画像読取部において、上記搬送ガイド部の全体または一部が、上記白色基準部よりも反射率の低い色で構成されることを特徴とする画像読取部。
  15. 請求項13の画像読取部において、上記白色基準部の上記搬送ガイド部近傍が、それ以外の白色基準部より反射率の低い色で構成されることを特徴とする画像読取部。
  16. 請求項13の画像読取部において、上記白色基準部上に、上記透光部材に当接して表面をクリーニングするクリーニング部を設けたことを特徴とする画像読取部。
  17. 請求項16の発明において、上記クリーニング部は上記白色基準部よりも反射率の低い色で構成されることを特徴とする画像読取部。
  18. 請求項12、13、14、15、16または17の何れかの画像読取部において、上記回転体駆動制御手段は、上記搬送ガイド部検知手段により検知された回転位置に基づき、所定の位置で該搬送ガイド部を停止させるよう上記回転体の回転をパルスカウント制御することを特徴とする画像読取部。
  19. 請求項12、13、14、15、16または17の何れかの画像読取部において、上記読取手段との対向側で、該読取手段による主走査方向全域より端部の上記回転体の外周表面に接するように弾性部材を設け、上記回転体駆動制御手段による該回転体の駆動停止後、該回転体が該弾性部材の弾性力により回転方向に連れ回り可能に構成し、該弾性部材が上記搬送ガイド部である平面部に沿うことで該搬送ガイド部が停止するよう構成したことを特徴とする画像読取部。
  20. 請求項12、13、14、15、16または17の何れかの画像読取部において、上記回転体の軸部外周表面で、上記搬送ガイド部と対応する位置に平面部を設け、上記読取手段と対向側の該回転体の軸部外周表面に接するように弾性部材を設け、上記回転体駆動制御手段による該回転体の駆動停止後、該回転体の軸部が該弾性部材の弾性力により回転方向に連れ回り可能に構成し、該弾性部材が該軸部の平面部に接することで該搬送ガイド部が停止するよう構成したことを特徴とする画像読取部。
  21. 請求項19または20の画像読取部において、上記回転体駆動制御手段は、上記回転体の回転方向に関して上流側にいくにつれ、上記搬送ガイド部と上記透光部材との間隔が狭くなる状態で該搬送ガイド部を停止させるよう該回転体の回転駆動停止を制御することを特徴とする画像読取部。
  22. 請求項12の画像読取部において、上記搬送ガイド部検知手段として、単数または複数の切り込みを有する回転位置検出手段を上記回転体の軸部に設け、該回転位置検出手段の切り込みを検知することにより、該搬送ガイド部の回転位置を検知することを特徴する画像読取部。
  23. 請求項4の画像読取部において、上記回転体の回転時に該複数の白色基準部の回転位置をそれぞれ区別して検知する白色基準部検知手段と、該回転体の回転駆動を制御する回転体駆動制御手段と、上記読取手段で該複数の白色基準部の外周表面を読み取って汚れがあるかどうかを検出する白色基準部汚れ検出手段とを設け、該回転体駆動制御手段は、該白色基準部検知手段により検知された白色基準部の回転位置に基づき、該読取手段による基準データの取得時に、該白色基準部汚れ検出手段により汚れがあると検出された白色基準部を該読取手段に対向させないように該回転体の回転を制御することを特徴とする画像読取部。
  24. 請求項23の画像読取部において、上記白色基準部検知手段として、上記複数の白色基準部のそれぞれに対応し、互いに異なる形状となる複数の切り込みを有する回転位置検出手段を上記回転体の軸部に設け、該回転位置検出手段の切り込みを検知することにより、該白色基準部の回転位置をそれぞれ区別して検知することを特徴とする画像読取部。
  25. 請求項23の画像読取部において、上記白色基準部検知手段として、上記複数の白色基準部のそれぞれに対応する検出部材を、上記回転体の軸上の軸方向に関して異なる位置に設け、該検出部材の軸方向位置を検知することにより、該白色基準部の回転位置をそれぞれ区別して検知することを特徴とする画像読取部。
  26. 請求項12の画像読取部において、上記回転体駆動制御手段は、上記読取手段による原稿読取の紙間時間内に、該読取手段による上記白色基準部の読取結果のレベルを基準とした原稿画像補正を完了するよう、上記回転体の回転を制御することを特徴とする画像読取部。
  27. 請求項26の画像読取部において、上記回転体駆動制御手段は、上記原稿読取の紙間時間に応じて上記回転体の回転速度を制御することを特徴とする画像読取部。
  28. 請求項26または27の画像読取部において、上記回転体駆動制御手段は、該画像読取部が停止状態にあるとき、上記搬送ガイド部が上記読取手段に対向するよう制御することを特徴とする画像読取部。
  29. 請求項26、27または28の何れかの画像読取部において、上記回転体駆動制御手段は、該画像読取部の異常時は、上記搬送ガイド部が上記読取手段に対向するよう制御することを特徴とする画像読取部。
  30. 請求項26、27、28または29の何れかの画像読取部において、上記回転体駆動制御手段は、上記画像読取部のイニシャル動作時は、上記回転体を所定のホームポジショ位置に戻すよう制御することを特徴とする画像読取部。
  31. 請求項26、27、28、29または30の何れかの画像読取部において、上記回転体の外周に上記白色基準部と上記搬送ガイド部とをそれぞれ複数有し、上記回転体駆動制御手段は、上記読取手段に対向するよう該白色基準部と該搬送ガイド部とを切り替えを行う際、該回転体の外周上で互いに隣り合う白色基準部と搬送ガイド部との間で切り替えがおこなわれるよう、該回転体の回転を制御することを特徴とする画像読取部。
  32. 原稿を搬送する搬送手段と、該搬送手段により搬送される原稿の画像を読み取る画像読取部とを備えた画像読取装置において、上記画像読取部として請求項1乃至請求項31の何れかの画像読取部を採用することを特徴とする画像読取装置。
  33. 原稿を搬送する搬送手段と、該搬送手段により搬送される原稿の画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部で読み取られた原稿画像データに基づき、画像を形成する画像形成装置において、上記画像読取部として請求項1乃至請求項31の何れかの画像読取部を採用することを特徴とする画像形成装置。
JP2009240177A 2009-06-26 2009-10-19 画像読取部、画像読取装置および画像形成装置 Expired - Fee Related JP5505772B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009240177A JP5505772B2 (ja) 2009-06-26 2009-10-19 画像読取部、画像読取装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009152035 2009-06-26
JP2009152035 2009-06-26
JP2009240177A JP5505772B2 (ja) 2009-06-26 2009-10-19 画像読取部、画像読取装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011030174A true JP2011030174A (ja) 2011-02-10
JP5505772B2 JP5505772B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=43638326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009240177A Expired - Fee Related JP5505772B2 (ja) 2009-06-26 2009-10-19 画像読取部、画像読取装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5505772B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012027133A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2013081121A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、及び画像読取装置の制御プログラム
JP2018011154A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 株式会社リコー 画像読取装置及び画像形成装置
JP2019129406A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 株式会社リコー 画像読取装置、及び画像形成装置
JP2019201280A (ja) * 2018-05-15 2019-11-21 株式会社リコー 検査装置、画像読取装置、画像形成装置、算出方法およびプログラム
JP2021034870A (ja) * 2019-08-23 2021-03-01 株式会社リコー 自動原稿搬送装置及び自動原稿読取装置及び画像形成装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03191662A (ja) * 1989-12-21 1991-08-21 Toshiba Corp 情報読取装置
JPH05162888A (ja) * 1991-12-18 1993-06-29 Matsushita Graphic Commun Syst Inc 画像通信装置
JP2000165627A (ja) * 1998-11-26 2000-06-16 Ricoh Co Ltd 画像読み取り搬送装置
JP2000270152A (ja) * 1999-03-12 2000-09-29 Ricoh Co Ltd 読取装置
JP2002010040A (ja) * 2000-06-22 2002-01-11 Ricoh Co Ltd 画像読み取り装置
JP2002290671A (ja) * 2001-03-23 2002-10-04 Ricoh Co Ltd 画像読取装置、画像形成装置、ファクシミリ装置及びシェーディングデータ作成方法
JP2003005511A (ja) * 2001-06-26 2003-01-08 Seiko Epson Corp 画像形成装置及び画像形成方法
JP2003134301A (ja) * 2001-10-26 2003-05-09 Ricoh Co Ltd 原稿処理装置
JP2008252387A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Canon Electronics Inc 画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラム
JP2009060219A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像読み取り装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03191662A (ja) * 1989-12-21 1991-08-21 Toshiba Corp 情報読取装置
JPH05162888A (ja) * 1991-12-18 1993-06-29 Matsushita Graphic Commun Syst Inc 画像通信装置
JP2000165627A (ja) * 1998-11-26 2000-06-16 Ricoh Co Ltd 画像読み取り搬送装置
JP2000270152A (ja) * 1999-03-12 2000-09-29 Ricoh Co Ltd 読取装置
JP2002010040A (ja) * 2000-06-22 2002-01-11 Ricoh Co Ltd 画像読み取り装置
JP2002290671A (ja) * 2001-03-23 2002-10-04 Ricoh Co Ltd 画像読取装置、画像形成装置、ファクシミリ装置及びシェーディングデータ作成方法
JP2003005511A (ja) * 2001-06-26 2003-01-08 Seiko Epson Corp 画像形成装置及び画像形成方法
JP2003134301A (ja) * 2001-10-26 2003-05-09 Ricoh Co Ltd 原稿処理装置
JP2008252387A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Canon Electronics Inc 画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラム
JP2009060219A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像読み取り装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012027133A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2013081121A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、及び画像読取装置の制御プログラム
JP2018011154A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 株式会社リコー 画像読取装置及び画像形成装置
US10298792B2 (en) 2016-07-12 2019-05-21 Ricoh Company, Ltd. Image reading device and image forming apparatus incorporating the image reading device
JP2019129406A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 株式会社リコー 画像読取装置、及び画像形成装置
JP7061279B2 (ja) 2018-01-24 2022-04-28 株式会社リコー 画像読取装置、及び画像形成装置
JP2019201280A (ja) * 2018-05-15 2019-11-21 株式会社リコー 検査装置、画像読取装置、画像形成装置、算出方法およびプログラム
JP7081296B2 (ja) 2018-05-15 2022-06-07 株式会社リコー 検査装置、画像読取装置、画像形成装置、算出方法およびプログラム
JP2021034870A (ja) * 2019-08-23 2021-03-01 株式会社リコー 自動原稿搬送装置及び自動原稿読取装置及び画像形成装置
JP7255421B2 (ja) 2019-08-23 2023-04-11 株式会社リコー 自動原稿搬送装置及び自動原稿読取装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5505772B2 (ja) 2014-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5505772B2 (ja) 画像読取部、画像読取装置および画像形成装置
US7869755B2 (en) Automatic document feeder, image reading device including the same, and image forming apparatus including the same
JP5262540B2 (ja) 画像読取り装置
JP5751721B2 (ja) シート搬送装置、原稿搬送装置および画像形成装置
JP5488455B2 (ja) 搬送装置
JP4611050B2 (ja) 画像記録装置、その画像記録装置の画像記録方法
US20170041478A1 (en) Image reading apparatus and image forming apparatus
JP5536026B2 (ja) 原稿搬送装置及び画像形成装置
JP5811746B2 (ja) 画像読取装置
JP6361620B2 (ja) 読取装置、これを備えた画像形成装置
JP2011199535A (ja) 画像読取装置
JP4603935B2 (ja) 画像読取装置
US10313546B2 (en) Image reading apparatus and image forming apparatus
JP5757134B2 (ja) 画像処理装置およびシート搬送方法
JP2005260548A (ja) 画像読取装置および画像形成装置
JP4591834B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置
JP5625696B2 (ja) 画像記録装置
JP2003134301A (ja) 原稿処理装置
JP2006109371A (ja) 画像形成装置
JP2019182590A (ja) シート給送装置、及びシート処理装置、並びに画像読取装置
JP2010089851A (ja) 画像読取り装置
JP4477043B2 (ja) 画像読取装置および画像形成装置
JP5381656B2 (ja) 画像読取装置
JP2011057386A (ja) 自動原稿送り装置、画像読取装置、画像形成装置
JP5115438B2 (ja) 画像読取り装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120807

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140306

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5505772

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees