JP3888235B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿の両面読取り用のユニットをオプション化して装置本体に着脱可能とした画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スキャナ、ファクシミリ、複写機等には、紙のようなシート状の原稿の束を順次自動的に給紙して、各原稿の画像を読み取る画像読取装置が装備されているものがある。該画像読取装置には、一般に、順次供給される原稿を一旦固定して読み取るシート固定タイプのものと、原稿を固定することなく搬送されている原稿を読み取るシートスルータイプのものがある。
【0003】
シート固定タイプの画像読取装置は、例えば、給紙トレイに載置された原稿の束から最上端又は最下端の原稿を、ピックアップローラ及び搬送ベルト等によりフラットベッドスキャナ等のプラテンガラス上に供給し、該原稿を一旦プラテンガラス上に停止させてから、プラテンガラス下方のスキャナを移動させて該原稿の画像情報を読み取り、読取り後の原稿を排紙トレイへ排出するとともに、次に読み取るべき原稿を給紙トレイからプラテンガラス上に供給して、同様に、スキャナによる画像情報の読取りを繰り返すことにより、各原稿の画像を自動的に順次読み取るものである。
【0004】
一方、シートスルータイプの画像読取装置は、プラテンガラスの下方にスキャナを予め停止させておき、給紙トレイに載置された原稿の束から、ピックアップローラ及びフィードローラ等によりプラテンガラス上に順次搬送されてくる原稿を、前記スキャナで読み取るものである。
【0005】
前記シート固定タイプの画像読取装置は、搬送されている原稿を一旦プラテンガラス上の所定位置に停止させてから、スキャナを移動させて原稿の読取りを行うため、原稿の停止とスキャナの移動との間のタイムラグや、スキャナを初期位置に戻すための時間が必要となり、原稿を停止せずに読取りを行う前記シートスルータイプの画像読取装置と比較すれば、処理時間が長いという欠点がある。該欠点は、原稿の両面読取りを自動的に行う場合には一層顕著になる。
【0006】
従って、原稿の両面読取りが可能な画像読取装置はシートスルータイプを採用する場合が多く、従来のシートスルータイプの画像読取装置には、例えば、特開平7−175279号公報に開示されているものがある。該画像読取装置は、原稿の両面読取りを行うために搬送路に戻し路を設けて、原稿を逆送、反転させた上、読み取られた原稿のページを揃えて排出するために、更に原稿を逆送、反転させる必要があり、制御機構が複雑で搬送距離も長いため、原稿が搬送途中で斜行してジャムを起こし易いという欠点がある。また、原稿の2回めの反転が終了するまで次に読み取るべき原稿を搬送路へ供給することができないので、通常の片面読取りの数倍の読取時間が必要となるという欠点もある。
【0007】
他方、原稿の搬送路の略対向位置に、原稿の表面を読み取る読取手段と裏面を読み取る読取手段とを夫々配置し、搬送路を搬送される原稿の表裏面を1方向へ1回の搬送で同時に読み取る画像読取装置も提案されている(特開平9−46472号公報)。
【0008】
図24は、前記公報に開示されているような従来の画像読取装置における各読取手段の配置を説明するための概略図であるが、従来の画像読取装置900においては、図に示すように、読み取るべき原稿の束が載置される給紙トレイ90と、読取り終了後の原稿が収容される排紙トレイ91とが上下方向に配置され、該給紙トレイ90から排紙トレイ91へ原稿を導く搬送路92が略U字形状に形成されている。また、該搬送路92には、給紙トレイ90から最上端の原稿を取り出すピックアップローラ93と、搬送路92中で原稿を搬送するフィードローラ94と、原稿の排出を行うエキストローラ95とが配置されており、各ローラにより、給紙トレイ90に載置されている原稿の最上紙が順次搬送路92ヘ供給され、排紙トレイ91へ排出されるものとなっている。さらに搬送路92には、原稿の表面の画像を読み取る第1読取ユニット96と、裏面の画像を読み取る第2読取ユニット97とが配置されている。
【0009】
前記搬送路92は、給紙トレイ90から供給される原稿を下方へ反転させながら第2読取ユニット97、第1読取ユニット96の読取位置を通過させ、さらに給紙トレイ90の下方から排紙トレイ91へ排出されるように原稿を案内する。搬送路92を図に示すように略U字形状とすることにより、給紙トレイ90又は排紙トレイ91が画像読取装置900の本体から側方に突出させることなく上下方向に配置することができ、装置幅を小さくできる。
【0010】
前記第1読取ユニット96は所謂CCDイメージセンサであり、図に示すように、搬送路92の下方に配設されている。これにより、搬送路92を搬送される原稿の表面の画像が順次読み取られる。一方、前記第2読取ユニット97も、同様にCCDイメージセンサであり、図に示すように、前記第1読取ユニット96の上流側であって、U字形状の搬送路92の内方に配設されており、これにより、搬送路92を搬送される原稿の裏面の画像が順次読み取られる。従って、給紙トレイ90から搬送路92へ順次供給された原稿は、1回の搬送中で第1読取ユニット96及び第2読取ユニット97により表面及び裏面の画像が夫々読み取られて、排紙トレイ91へ排出されるものとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記画像読取装置900では、搬送路92の内方においてフィードローラ95を回転させるモータや駆動ベルト等を配設した上で、さらに第2読取ユニット97を配設するための空間を確保する必要がある。そのため、第2読取ユニット97が設けられていないような片面読取り用の画像読取装置と比べて、高さや幅が大きくなるという欠点がある。また、例えば、前記フィードローラ94に代えて、搬送路92の内方に大径のフィードローラを設ける構成を採用することもあるが、該フィードローラのように比較的大型の部材を配設した場合には、搬送路92の内方に第2読取ユニット97を配設するための空間を確保することは困難である。
【0012】
また、第1読取ユニット96及び第2読取ユニット97を夫々設けた前記画像読取装置900のように、複数の読取ユニットを設ければ、それに応じて装置のコストも増加する。他方、原稿の片面読取りのみを行う画像読取装置のニーズもあり、片面読取り用と両面読取り用の画像読取装置の各構成部品を共通させることが、コストダウンの観点から好ましい。特に、前述したような第2読取ユニットは、後からでも別途追加できるようなオプション仕様とすることが好適である。
【0013】
本発明は、これらの問題に鑑みてなされたものであり、原稿の両面読取りが可能であり、低コストに構成することが可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像読取装置は、上下方向に配置された給紙トレイ及び排紙トレイと、前記給紙トレイから前記排紙トレイへ原稿を導く略U字形状の搬送路と、前記給紙トレイに載置された原稿を前記搬送路を経て前記排紙トレイへ搬送する搬送手段と、前記搬送路を搬送されている原稿の第1面の画像を読み取る第1読取手段と、第1読取手段の上流側の前記搬送路から分岐して装置外部へ連通された第1スイッチバック搬送路と、該第1スイッチバック搬送路と連通する第2スイッチバック搬送路と、該第2スイッチバック搬送路で原稿を搬送する搬送手段と、前記第2スイッチバック搬送路に配置されて原稿の第2面の画像を読み取る第2読取手段と、前記第2スイッチバック搬送路へ原稿を供給するための両面読取用給紙トレイとを具備し、前記両面読取用給紙トレイから、前記第2スイッチバック搬送路、前記第1スイッチバック搬送路、及び前記搬送路を経て前記排紙トレイへ原稿を搬送し、該搬送中に、前記第1読取手段及び前記第2読取手段により原稿の第1面及び第2面の画像を読み取るものである。
【0018】
なお、本発明において、原稿の第1面及び第2面は、シート状の原稿の表裏面の関係を示すものであるが、いずれが表面、裏面であるかは特に限定されるものではなく、複数の原稿を読み取る場合の読取り順序を限定するものでもない。また、正方向の搬送とは、原稿を排紙トレイ側ヘ搬送する方向をいう。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る画像読取装置を図面に基づき具体的に説明する。なお、本実施の形態に係る画像読取装置は本発明の一例にすぎず、本発明の構成が該画像読取装置に限定されるものでないことは当然である。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置100を具備するコピー・ファクシミリ複合機1の外観を示す斜視図であり、図に示すように、該コピー・ファクシミリ複合機1は、給紙部2の上方に画像記録部3が配置され、さらに画像記録部3の上方に画像読取装置100を配置して構成されている。
【0021】
給紙部2を構成する複数の給紙カセット4にはサイズが異なる記録用紙が夫々収納されており、画像読取装置100の操作部5の入力に応じて一の給紙カセット4から所定サイズの記録用紙が繰り出されて、画像記録部3へ給紙されるように構成されている。
【0022】
画像記録部3の内部は、周知のように、前記給紙部1から給紙された記録用紙を所定経路で搬送するための記録用紙搬送路が形成され、該記録用紙搬送路には、記録用紙を送るためのフィードローラが適宜配置されるとともに、記録用紙に画像を記録するための感光体ドラムや転写器、定着器等が配置されている。
【0023】
前記画像記録部3によれば、感光体ドラムが帯電手段により一様に帯電された後、画像読取装置100により読み取られた画像情報や受信したファクシミリ画像情報に応じて露光手段により選択的に露光が行われて、感光体ドラム上に静電潜像が形成される。現像手段により該静電画像にトナー画像が形成され、転写器により、給紙部1から搬送された記録用紙に該トナー画像が転写されて記録される。該記録用紙は更に搬送され、定着器により、トナーが熱溶着されて記録用紙上に固定される。その後、記録用紙は排出トレイ6へ搬送される。原稿やファクシミリが複数枚にわたる場合には、これが繰り返されて、画像が記録された記録用紙が排出トレイ6上に蓄積されるものとなる。
【0024】
画像読取装置100は、読取載置台7内に設けられたCCD等の画像読取手段(図示せず)が走査されて静止原稿等を読み取るフラットベッドタイプのスキャナと、画像読取手段を所定位置に固定して、原稿押さえカバー8に設けられた自動原稿搬送装置(ADF)により原稿を連続給紙しながら画像を読取るシートスルータイプのスキャナとの双方の使用が可能なように構成されている。また、原稿押さえカバー8の側方には、着脱可能な両面読取ユニット9が装着されている。
以下、本画像読取装置100の構成について詳細に説明する。
【0025】
図2は、本画像読取装置100の構成を示す概略断面図であるが、図に示すように、本画像読取装置100は、読取載置台7及び原稿押さえカバー8からなる装置本体と、該原稿押さえカバー8の排紙トレイ103と反対側の側方に装着された両面読取ユニット9とを具備している。
【0026】
〔原稿押さえカバー8〕
原稿押さえカバー8には、読み取るべき原稿の束が載置される給紙トレイ101と、該原稿の束から最上紙を取り出して供給するピックアップローラ102a、セパレートローラ102b、及びリタードローラ102cと、供給された原稿を下方へ反転させながら排紙トレイ103へ案内する搬送路104と、搬送路104に配置されて原稿を搬送するフィードローラ105と、搬送路104の最下流側に配置されて原稿を排紙するエキストローラ106と、前記給紙トレイ101上の原稿の有無を検知する原稿セットセンサ107と、第1読取ユニット108の上流側の所定位置で原稿を検知する第1リードセンサ109とを具備している。
【0027】
前記給紙トレイ101は、画像読取装置100の上部に、原稿を供給する方向へ傾斜するように設けられており、原稿の束は給紙トレイ101の傾斜下端側に揃えるようにして載置される。給紙トレイ101の傾斜下端側近傍には、ピックアップローラ102a、セパレートローラ102b、及びリタードローラ102cが夫々配置されており、これらと各フィードローラ105及びエキストローラ106とで原稿の搬送手段を構成している。
【0028】
ピックアップローラ102aは、給紙トレイ101に載置された原稿の最上紙を取り出すためのものであり、揺動アーム20に軸支されて、給紙トレイ101の底面に接離可能となっている。該揺動アーム20は、図示しない給紙クラッチにより上下方向に揺動するものであり、該揺動によりピックアップローラ102aは、原稿をセットする場合等の通常の状態では給紙トレイ101から離されており、原稿給送時には載置された原稿の最上紙と接触するように降下する。ピックアップローラ102aは、給紙トレイ101の底面に接触するまで降下可能であるので、原稿枚数により原稿の束の厚さが変化しても常に最上紙と接触可能である。
【0029】
一方、セパレートローラ102bとリタードローラ102cとは、各々のローラの表面がニップするように配置されており、セパレートローラ102bは、ピックアップローラ102aにより取り出された原稿を搬送路104に一定速度で送り込むとともに、リタードローラ102cが搬送方向と逆方向へ回転して、原稿の束から最上紙を確実に分離するようになっている。
【0030】
前記ピックアップローラ102a、セパレートローラ102b、及びリタードローラ102cは、図示しない給紙モータにより適当なギア等を介して回転されるものであり、また、前記給紙トレイ101の原稿の有無は、原稿セットセンサ107により検知されており、該検知信号に基づいて、画像読取制御部が前記ピックアップローラ102a、セパレートローラ102b、及びリタードローラ102cの動作を制御するものとなっている。
【0031】
前記搬送路104は、給紙トレイ101と原稿排紙トレイ103とを連通する略U字形状の搬送経路であり、該搬送路104により、給紙トレイ101から供給された原稿は下方へ反転されて第1読取ユニット108の読取位置に導かれる。即ち、給紙トレイ101で上側となっている面が下側となり、該面が第1読取ユニット108に読み取られるものとなっている。
【0032】
搬送路104には、原稿を搬送するためのフィードローラ105が適宜配置されている。搬送路104の略U字形状の湾曲部分には、大型のフィードローラ105が配置されている。該フィードローラ105は、その回転軸がモータ等の駆動源(図示せず)とベルトやギア等を介して連動されることにより回転するものとなっており、さらに、第1読取ユニット108の読取位置の上流側及び下流側には、該フィードローラ105と対向してプレスローラ50が夫々配置され、フィードローラ105の回転により、原稿をプレスローラ50とでニップしながら搬送路104の所定の方向へ搬送するようになっている。また、搬送路104の他の位置にも、適宜フィードローラ105及びプレスローラ50が配置されて、前述と同様に、搬送路104の所定方向へ原稿を搬送するようになっている。
【0033】
また、搬送路104の最下流側にはエキストローラ106が設けられている。該エキストローラ106も前記フィードローラ105と同様に、モータ等の駆動源により回転されるものであり、プレスローラ50とで原稿をニップしながら原稿を搬送する。図2では、搬送路104に、大小2個のフィードローラ105及び1個のエキストローラ106が配置されているが、これらは搬送路104の形状や距離に応じて適宜増減できることは勿論である。
【0034】
図3は、第1読取ユニット108の読取位置付近の構成を示す拡大図であるが、図に示すように、第1読取ユニット108の読取位置には、プラテンガラス81と対向するようにプラテンプレート86が設けられている。該プラテンプレート86は、金属平板を曲折してなる白色のプレートであり、搬送路104を搬送されている原稿を読取位置に導くガイドとしての役割と、第1読取ユニット108の白色基準面としての役割を果たしている。該プラテンプレート86により搬送路104を搬送された原稿はプラテンガラス81上の読取位置に導かれることとなるが、該プラテンプレート86とプラテンガラス81との間隙は、第1読取ユニット108の被写体深度を考慮して設定されている。即ち、CCD85の被写体深度を考慮して約5mm程度に設定されている。
【0035】
また、第1読取ユニット108の読取位置の上流側には第1リードセンサ109が配置されており、該第1リードセンサ109により搬送路104を搬送される原稿が検知され、その検知信号に基づいて、画像読取制御部が第1読取ユニット108の原稿の読取動作を制御するものとなっている。即ち、第1リードセンサ109が原稿有りを検知してから所定カウント後に第1読取ユニット108が画像読取りを開始し、第1リードセンサ109が原稿無しを検知してから所定カウント後に第1読取ユニット108が画像読取りを終了する。
【0036】
さらに、第1リードセンサ109の上流側には、原稿を両面読取ユニット9へ搬送するための第1スイッチバック搬送路110が形成されている。該スイッチバック搬送路110は、搬送路104から分岐して側方へ延設され、原稿押さえカバー8の外部へ連通されている。スイッチバック搬送路110の分岐点には、切替フラッパ(ガイド部材)111が設けられており、該切替フラッパ111は、ソレノイド等の駆動源(図示せず)により揺動されるように構成されている。図4に示すように、通常は、切替フラッパ111の先端が斜め下方へ向いて、搬送路104を搬送されている原稿を下流側の読取位置へ案内しており、ソレノイドがオンされることにより上方へ揺動して、搬送路104から第1スイッチバック搬送路110へ原稿を案内する。
【0037】
なお、前記切替フラッパ111に代えて、マイラー等の弾性部材をガイド部材として用いることも可能である。例えば図4に示すように、マイラー111aを、前記分岐点から斜め下方へ突出させ、その先端がフィードローラ105に近接するように設ける。該マイラー111aは、通常の状態から上流側へは、その先端がフィードローラ105の外周面と当接するために変形困難であるが、下流側へは容易に変形するものである。従って、搬送路104を搬送された原稿は分岐点でマイラー111aと当接するが、該マイラー111aは原稿に押圧されて弾性変形する。これにより、該原稿は搬送路104下流側へ搬送可能となり、フィードローラ105の回転に従って下流側へ搬送される。一方、搬送路104の下流側から逆送、或いは第1スイッチバック搬送路110から搬送された原稿は、マイラー111aと当接した際にマイラー111aが弾性変形せずに、第1スイッチバック搬送路110へ、或いは搬送路104下流側へ案内される。よって、分岐点より上流側の搬送路104へ逆送されることはない。このように、マイラー等の弾性部材をガイド部材として用いることも可能であるが、本実施の形態に用に、切替フラッパ111をソレノイドで揺動させる構成とすることにより、弾性変形するに十分な強度を有しない軟らかい又は薄い原稿を的確に搬送することが可能となるので好ましい。
【0038】
〔読取載置台7〕
一方、読取載置台7の内部には、水平方向に移動可能な照射部80を有する第1読取ユニット(第1読取手段)108が設けられており、その上面にはプラテンガラス81が配設されている。該照射部80は光源82と反射ミラー83とを具備しており、光源82から照射されて原稿で反射した反射光は、反射ミラー83により収束レンズ84へ導かれ、収束レンズ84による収束光が電荷結合素子(Charge Couple Device、以下「CCD」という。)85により電気信号に変換されるものとなっている。このように構成された第1読取ユニット108により、プラテンガラス81上に載置された原稿を読み取る場合には、該照射部80がプラテンガラス81下を水平方向に移動して静止原稿をスキャンし、ADFにより搬送される原稿を読み取る場合には、搬送路104の所定位置で搬送される原稿をスキャンして、CCD85により電気信号に変換する。
【0039】
〔両面読取ユニット9〕
両面読取ユニット9には、図5に示すように、前記第1スイッチバック搬送路110と連通される第2スイッチバック搬送路112が形成されており、該第2スイッチバック搬送路112には、第2読取ユニット113及びフィードローラ105が配置されている。さらに、両面読取ユニット9の側方には両面原稿トレイ114が設けられており、前記第2スイッチバック搬送路112は該両面原稿トレイ114上へ連通するものとなっている。
【0040】
前記第2読取ユニット113は、光源30により照射された原稿からの反射光を収束性ファイバ31で光導電素子32上に収束して読み取る固定式の密着形イメージセンサ(Contact Image Sensor、以下「CIS」という。)であり、その対向位置にはプラテンローラ33が配置されて、第2スイッチバック搬送路112を搬送される原稿を第2読取ユニット113に圧接させるようになっている。また、該プラテンローラ33は第2読取ユニット113の白色基準としての役割も果たしている。これにより、第2スイッチバック搬送路112を搬送される原稿の第2面、即ち、給紙トレイ101で下側となっている面を読み取るものとなっている。
【0041】
ここで、第2読取ユニット113に採用されているCISは、一般に被写体深度が10分の数ミリメートル程度と浅いので、プラテンローラ33との間で原稿をニップしたような状態で画像読取りを行う必要があるが、例えば、第2スイッチバック搬送路112を湾曲等させた場合には原稿のバタツキが生じ易く、第2読取ユニット113が読み取った画像に歪みが発生することがある。また、前述したように、CISとプラテンローラ19との間隙は非常に狭いので、原稿を湾曲させた状態で該間隙に導く場合にはジャムが生じ易い。従って、第2スイッチバック搬送路112は、図に示すように直線状とするか、或いは、第2読取ユニット113の読取位置を、第2スイッチバック搬送路112が直線状となっている位置とすることが好適である。
【0042】
また、第2読取ユニット113の上流側、即ち前記両面原稿トレイ114側の所定位置には第2リードセンサ115が配置されており、前記第1読取ユニット108と同様に、第2リードセンサ115の検知信号に基づいて、画像読取制御部が第2読取ユニット115の原稿の読取動作を制御するものとなっている。さらに、その上流側にはフィードローラ105が配置されており、前述したように、プレスローラ50とでニップするようにして原稿を搬送するようになっている。
【0043】
このように構成された両面読取ユニット9と原稿押さえカバー8との連結は、コネクタ10及び位置決めピン11によりなされている。詳細には、両面読取ユニット9の連結部となる側面には、コネクタ10が側方へ突出するように設けられており、その上方からは位置決めピン11が突出している。一方、押さえカバー8の連結部にはコネクタ10の受け部12が凹設されており、さらに位置決めピン11の挿入孔13が穿設されている。位置決めピン11及び挿入孔13により両面読取ユニット9の正確な位置決めがなされ、コネクタ10により固定、支持される。一方、両面読取ユニット9から原稿押さえカバー8への画像データの伝送等、電気的な接続は別途ケーブル等によりなされて、第2読取ユニット113及びフィードローラ105の制御や、第2読取ユニット113からのデータ送信等が可能となる。また、両面読取ユニット9と原稿押さえカバー8とを機械的に連結して、原稿押さえカバー8内のモータ等の駆動力をフィードローラ105等に伝達している。
【0044】
原稿押さえカバー8内に備えられるモータ等の駆動源は、一般に、スペース等の関係から排紙トレイ103と反対側の側面付近、即ち、前記両面読取ユニット9との連結部付近に設けられていることが多い。従って、本発明のように、両面読取ユニット9を排紙トレイ103と反対側の側面に着脱可能とすることにより、原稿押さえカバー8からの駆動伝達構成を単純化することが可能となり、原稿の搬送が正確となって、第2読取ユニット113の読取精度が向上する。勿論、両面読取ユニット9内にモータ等を別途設けることも可能である。
【0045】
また、図に示すように、第2スイッチバック搬送路112と第1スイッチバック搬送路110との連結部Jにおいては、両搬送路の端部が夫々テーパー状に拡幅されている。これにより、両搬送部の端部に生じたバリや、第2スイッチバック搬送路112と第1スイッチバック搬送路110との連結のズレにより生じた段差が紙詰まりの原因となることを防止している。なお、前記テーパー部分は曲面状、所謂R形状としてもよい。
【0046】
このように、両面読取ユニット9を装置本体に着脱可能とすることにより、本画像読取装置100を、ユーザの希望に応じて両面読取り用、又は片面読取り専用とすることができる。また、第2読取ユニット113等の両面読取りにのみ必要な構成を両面読取ユニット9に設けることにより、装置本体側の部品点数の増加を抑制してコストを抑えることができる。
【0047】
以下、本画像読取装置100の動作を図に基づいて説明する。
図6は、本画像読取装置100の各動作を示すフローチャート図であり、図7は、画像読取装置100の制御を示すブロック図であり、図8〜図12は、各動作における原稿の搬送状態を示す模式図である。
【0048】
図7に示すように、画像読取制御部は、原稿セットセンサ107、第1リードセンサ109、及び第2リードセンサ112の各検知信号に基づいて、第1読取ユニット108、第2読取ユニット113、モータ、給紙クラッチ、ソレノイド等を制御するようになっている。また、本画像読取装置100で読み取られた画像データは、コピー・ファクシミリ複合機1の本体制御部に出力され、画像記録部3のプリンタにより印刷又はCODECを介して送信されるものとなっている。また、外部インタフェースを介して、読み取られた画像データをパソコン等に送受信できるようになっている。なお、図は本画像読取り装置100の制御の一例であり、例えば、画像読取制御部に代えて本体制御部で第1読取ユニット108、第2読取ユニット113、モータ、給紙クラッチ、ソレノイド等を制御する構成とすることも可能である。
【0049】
図13(a)は、給紙トレイ101に載置される原稿と読取順序を説明するための模式図であるが、本画像読取装置100では、載置された原稿の最上紙から順次原稿が取り出され、給紙トレイ101に載置された状態で上側の面が第1面として第1読取ユニット108に読み取られ、下側の面が第2読取ユニット113に読み取られる。従って、図に示すように、n枚の原稿の束は、最上紙の上側の面から順次、第1面、第2面、・・・と読み取られ、最下紙の上側の面が第(2n−1)面、下側の面が第(2n)面として、夫々第1読取ユニット108又は第2読取ユニット113に読み取られて画像読取りを終了する。
【0050】
なお、本実施の形態における読取順序は一例であり、例えば、図13(b)に示すように、最下紙から順次取り出して読み取られるようにすることも勿論可能であり、その場合の読取順序は、最下紙の上側の面が第1面、下側の面が第2面となり、最上紙の上側の面が第(2n−1)面、下側の面が第2n面として、夫々第1読取ユニット108又は第2読取ユニット113に読み取られる。
【0051】
画像読取り前に、操作部5において予め読み取るべき原稿のサイズや、両面読取り又は片面読取り指定等が入力される。勿論、原稿のサイズ等をセンサにより検知させて、画像読取装置100が自動的に認識するようにしてもよい。本画像読取装置100は、片面読取りが指定された場合は第1読取ユニット108のみで原稿の画像を読み取り、両面読取りが指定された場合は第1読取ユニット108及び第2読取ユニット113で原稿の表裏面の画像を読み取る。以下、両面読取りを行う場合の動作について説明する。
【0052】
まず、読み取るべき原稿が原稿トレイ101に載置されるが、図8〜図12では、説明の便宜上、第1面を上にしてセットされた1枚の原稿のみを示している。勿論、前述したように複数の原稿をセットして、連続的に両面読取りを行うことは可能である。操作部5のスタートボタンが押されることにより、本画像読取装置100は原稿の画像読取りを開始する。原稿セットセンサ107は、給紙トレイ101に原稿が載置されているか否かを検知し(S1)、原稿が載置されていることを示す検知信号(オン)を出力した場合には、該検知信号に基づいて画像読取制御部が給紙クラッチを作動させ(S2)、図8(a)に示すように、揺動アーム20が降下してピックアップローラ102aが給紙トレイ101上の原稿に当接する。
【0053】
さらにモータが回転して(S3)、ピックアップローラ102a、セパレートローラ102b、リタードローラ102c、フィードローラ105、及びエキストローラ106が回転し、図8(b)に示すように、ピックアップローラ102aが原稿を繰り出すとともに、リタードローラ102cが最上紙の原稿1枚のみを分離し、該原稿がセパレートローラ102bにより搬送路104に送られる。また、フィードローラ105は、該原稿を搬送路104に従って搬送する。
【0054】
図9(a)に示すように、原稿の先端が第1リードセンサ109の検知位置に達すると、該第1リードセンサ109は検知信号を出力(オン)し(S4)、画像読取制御部は、該検知信号を受けた後、所定時間経過後(T1搬送後、S5)に、図9(b)に示すように、第1読取ユニット108の画像読取りを開始する(S6)。該所定時間(T1搬送)は、第1リードセンサ109から第1読取ユニット108までの搬送距離及び搬送速度に応じて、検知された原稿の先端が第1読取ユニット108の読取位置に到達するまでの時間を考慮して設定されるものであり、例えば、フィードローラ105を回転させるステッピングモータのカウント数で制御することが可能である。同様に、第1リードセンサ109が、搬送されている原稿の後端を検知(オフ)してから(S7)、所定時間経過後(T2搬送後、S8)に、第1読取ユニット108の画像読取りを終了する(S9)。
【0055】
第1読取ユニット108の画像読取り直後、モータの回転が停止され、原稿もフィードローラ105とプレスローラ50とでニップされた状態で停止する(図10(a))。これとともに、図3で説明したように、ソレノイドが駆動されて切替フラッパ111が上方へ揺動する(S10)。これにより、搬送路104と第1スイッチバック搬送路110とが連通状態となる。さらに、モータが逆転されて(S11)、フィードローラ105が逆方向へ回転し、前記原稿を逆方向へ搬送する。逆送されて搬送路104の分岐点に達した原稿は、前記切替フラッパ111により第1スイッチバック搬送路110へ案内され、さらに両面読取ユニット9の第2スイッチバック搬送路112へ搬送される(図10(b))。
【0056】
さらに原稿は逆方向へ搬送され、第2リードセンサ115上を通過して(S12)両面原稿トレイ114上に至り(図11(a))、画像読取制御部は第2リードセンサ115の検知信号(オフ)を受けて(S13)モータの回転を停止し、原稿はフィードローラ105とプレスローラ50とでニップされた状態で停止する(図11(b))。その後、再びモータが正転されて原稿が正方向に搬送され、第2リードセンサ115の検知信号(オン)を受けて(S15)、画像読取制御部は、所定時間経過後(T3搬送後、S14)に、図12(a)に示すように、第2読取ユニット113の画像読取りを開始し(S17)、第2リードセンサ115が、搬送されている原稿の後端を検知(オフ)してから(S18)、所定時間経過後(T4搬送後、S19)に、第2読取ユニット113の画像読取りを終了する(S20)。
【0057】
このように、本画像読取装置100では、第1読取ユニット108の画像読取りと第2読取ユニット113の画像読取りとが重複しないので、画像データを処理するための回路等を、第1読取ユニット108及び第2読取ユニット113で共用することができる。図14は、第1読取ユニット108及び第2読取ユニット113で夫々読取られた画像データが本体制御部に出力されるまでの回路構成の一例を示すブロック図であるが、第1読取ユニット108及び第2読取ユニット113で夫々読み取られた画像データは、それぞれA/D変換回路21a、21bでデジタルデータに変換されてラインメモリ22a、22bに格納され、各画像データが画像処理回路23でシェーディング処理等の画像処理を夫々受けて本体制御部に出力される構成となっている。前述したように、第1読取ユニット108の画像読取りと第2読取ユニット113の画像読取りとが重複しないので、1つの画像処理回路23で第1読取ユニット108及び第2読取ユニット113の画像データを処理することが可能となる。なお、本構成は一例であり、A/D変換回路やラインメモリをも共用させるような回路構成も採用し得る。
【0058】
また、原稿の第1面の読取方向と第2面の読取方向とが同じであるので、即ち両面とも原稿の同一端部から読み取られるので、第1読取ユニット108及び第2読取ユニット113で夫々読み取られた画像データを印刷する際に、画像を反転処理する必要がない。一般に、両面記録を行う場合には、記録部に対して記録用紙は一定方向に搬送される構成となっているので、第1面と第2面との読取方向が異なる場合には、いずれかの画像データを反転処理して記録部に出力する必要がある。従って、本画像読取装置100のように、原稿の第1面の読取方向と第2面の読取方向とを同一とすることにより、画像データを反転処理するための回路等が不要となり、画像データを処理する回路構成を一層簡易なものとすることができる。
【0059】
両面の画像読取りが終了した原稿は、図12(b)に示すように、第1スイッチバック搬送路110から搬送路104へ搬送され、エキストローラ106により排紙トレイ103に排紙される。さらに、次の原稿が給紙トレイ101に存在する場合には(S21)、再び給紙クラッチが作動して(S2)、前述と同様の動作を繰り返し、給紙トレイ101に載置された原稿の束から順次原稿が取り出され、第1面から第n面までの画像読取りが行われる。なお、切替フラッパ111は、原稿の両面読取り終了毎に通常の状態、即ち搬送路104を連通する状態に戻される。画像読取りが終了した原稿は、給紙トレイ101に載置されたときに上側であった面が、排紙トレイ103で下側となって排出され、その後の原稿も同様に排出されて排紙トレイ103上に積重されるので、排出された原稿の束のページ順序は、給紙トレイ101に載置された状態に揃っている。
【0060】
このように、本画像読取装置100によれば、一度のスイッチバック搬送で原稿の両面を読み取ることができるので、原稿読取速度の高速化が実現できる。また、原稿の搬送経路が単純化されるので、ジャムの発生を抑制できる。
【0061】
なお、前記実施の形態においては、原稿の第1面の読取方向と第2面の読取方向とを同一としたが、逆方向とすることも勿論可能である。図15に示すように、前記第2リードセンサ115を第2読取ユニット113の下流側、即ち前記両面原稿トレイ114と反対側に配置して、第1読取ユニット108の画像読取り終了後、第2スイッチバック搬送路112へスイッチバック搬送された原稿を、スイッチバック搬送されている状態で第2面を読み取り、さらに搬送して両面原稿トレイ114へ排出させるようにする。これにより、第1面の画像データ又は第2面の画像データのいずれかを反転処理する必要はあるが、両面読取時間の高速化を図ることができる。
【0062】
また、前記実施の形態においては、原稿押さえカバー8の側方に両面読取ユニット9を着脱可能に装着したものとしたが、一般的なコピー・ファクシミリ複合機においては、原稿押さえカバー8は、図16に示すように、読取載置台7に枢支されてプラテンガラス81を覆うように開閉自在に構成されることが多い。従って、両面読取ユニット9の大きさや重量によっては、原稿押さえカバー8の開閉動作に支障を与える恐れがある。一方、両面読取ユニット9には、原稿押さえカバー8の開閉時の衝撃が伝達して故障の原因となる恐れもある。
【0063】
また、画像データを処理するための画像処理回路等の画像処理部がコピー・ファクシミリ複合機1の画像記録部3に設けられている場合には、両面読取ユニット9の第2読取ユニット113で読み取られた画像データを画像処理回路23等に伝送するために、両面読取ユニット9と画像記録部3とを接続する必要がある。しかし、開閉自在な原稿押さえカバー8に両面読取ユニット9を装着する構成では、ドロアコネクタ等により直接接続することができず、前述したように、ケーブル等による接続が必要となり、両面読取ユニット9の装着作業が簡便でない。
【0064】
これらの問題は、図17に示すように、両面読取ユニット9を、ドロアコネクタ14により読取載置台7に直接装着とすることにより解決できる。即ち、第2スイッチバック搬送路112より下方の両面読取ユニット9の側面に、ドロアコネクタ14及び位置決めピン11を設けるとともに、読取載置台7には、ドロアコネクタ受け部15及び挿入孔16を形成する。該ドロアコネクタ14により、両面読取ユニット9は読取載置台7に固定されるので、両面読取ユニット9の大きさや重量等が原稿押さえカバー8の開閉動作に支障を与えることがなく、また、ドロアコネクタ14を介して両面読取ユニット9から記録部3側ヘ直接画像データを伝送することができ、両面読取ユニット9の装着作業も簡便となる。このような構成は、例えば第2読取ユニット113に縮小光学系のCCDを採用する等、両面読取ユニット9が比較的大きな或いは重いものとなるような場合に有用である。
【0065】
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図18は、第2の実施の形態に係る画像読取装置200の構成を示す断面図であるが、本画像読取装置200は、図17で示した構成と同様に、両面読取ユニット9aをドロアコネクタ14によりコピー・ファクシミリ複合機1の読取載置台7に直接装着したものである。即ち、第2スイッチバック搬送路112より下方の両面読取ユニット9aの側面に、ドロアコネクタ14及び位置決めピン11が設けられ、読取載置台7には、ドロアコネクタ受け部15及び挿入孔16が形成され、該位置決めピン11が挿入孔16に挿入されることにより両面読取ユニット9aの位置決めがなされ、該ドロアコネクタ14とドロアコネクタ受け部15とが嵌合することにより、両面読取ユニット9aが固定されるとともに、電気的、機械的に読取載置台7と接続される。
【0066】
前記両面読取ユニット9aには、図18に示すように、第1スイッチバック搬送路110と連通される第2スイッチバック搬送路112が形成されており、該第2スイッチバック搬送路112には、第2読取ユニット113が配置され、さらに、両面読取ユニット9の側方には両面原稿トレイ114が設けられている。また、両面原稿トレイ114近傍の第2スイッチバック搬送路112には、両面原稿トレイ114に載置された原稿を第2スイッチバック搬送路112へ給送するためのピックアップローラ116a、セパレートローラ116b、及びリタードローラ116cが設けられており、該ピックアップローラ116aと対向する位置には、両面原稿トレイ114上の原稿の有無を検知する両面原稿セットセンサ117が配置されている。
【0067】
なお、読取載置台7及び原稿押さえカバー8のその他の構造は、前記第1の実施の形態で説明した画像読取装置100と同様であり、本画像読取装置200において前記画像読取装置100と同符号のものは同じ部材を示している。
【0068】
以下、本画像読取装置200の動作を図に基づいて説明する。
図19は、本画像読取装置200の各動作を示すフローチャート図であり、図20〜図22は、各動作における原稿の搬送状態を示す模式図である。
【0069】
画像読取り前に、操作部5において予め読み取るべき原稿のサイズや、両面読取り又は片面読取り指定等が入力される。勿論、前述と同様に、原稿のサイズ等をセンサにより検知させてもよい。本画像読取装置200では、片面読取りの原稿は原稿トレイ101にセットされ、両面読取りの原稿は両面原稿トレイ114にセットされる。片面読取りの場合は、従来と同様に、原稿トレイ101にセットされた原稿が搬送路104へ順次給送されて第1読取ユニット108により画像が読み取られるが、その詳細な説明は省略する。以下、両面読取りを行う場合の動作について説明する。
【0070】
前記両面原稿トレイ114にセットされる原稿は、図23に示すように、載置された原稿の最下紙から順次原稿が取り出され、両面原稿トレイ114に載置された状態で下側の面が第1面として第1読取ユニット108に読み取られ、上側の面が第2読取ユニット113に読み取られる。従って、図に示すように、n枚の原稿の束は、最下紙の下側の面から順次、第1面、第2面、・・・と読み取られ、最上紙の下側の面が第(2n−1)面、上側の面が第(2n)面として、夫々第1読取ユニット108又は第2読取ユニット113に読み取られて画像読取りを終了する。
【0071】
画像読取り前に、操作部5において予め読み取るべき原稿のサイズ等が入力された後、操作部5のスタートボタンが押されることにより、画像読取装置200は原稿の画像読取りを開始する。原稿セットセンサ117は、両面原稿トレイ114に原稿が載置されているか否かを検知し(S30)、原稿が載置されていることを示す検知信号(オン)を出力した場合には、該検知信号に基づいて画像読取制御部がソレノイドを作動させ(S31)、図3で説明したように、切替フラッパ111が上方へ揺動する。これにより、搬送路104と第1スイッチバック搬送路110とが連通状態となる。併せて、画像読取制御部は、給紙クラッチを作動させ(S32)、図20(a)に示すように、ピックアップローラ106aが両面原稿トレイ114上の原稿に当接する。
【0072】
さらにモータが回転して(S33)、ピックアップローラ106a、セパレートローラ106b、リタードローラ106c、フィードローラ105、及びエキストローラ106が回転し、図20(b)に示すように、ピックアップローラ106aが原稿を繰り出すとともに、リタードローラ106cが最下紙の原稿1枚のみを分離し、該原稿がセパレートローラ106bにより第2スイッチバック搬送路112へ送られる。
【0073】
原稿の先端が第2リードセンサ117の検知位置に達すると、該第2リードセンサ117は検知信号を出力(オン)し(S34)、画像読取制御部は、該検知信号を受けた後、所定時間経過後(T3搬送後、S35)に、図21(a)に示すように、第2読取ユニット113の画像読取りを開始する(S36)。同様に、第2リードセンサ117が、搬送されている原稿の後端を検知(オフ)してから(S37)、所定時間経過後(T4搬送後、S38)に、第2読取ユニット113の画像読取りを終了する(S39)。
【0074】
第2スイッチバック搬送路112から第1スイッチバック搬送路110へ搬送されて搬送路104の分岐点に達した原稿は、上方へ揺動された状態の切替フラッパ111により搬送路104下流側へ案内され、図21(b)に示すように、第1リードセンサ109上へ至る。
【0075】
該第1リードセンサ109は検知信号を出力(オン)し(S40)、画像読取制御部は第1リードセンサ109の検知信号(オフ)を受けた後、所定時間経過後(T1搬送後、S41)に、図22(a)に示すように、第1読取ユニット107の画像読取りを開始する(S42)。同様に、第1リードセンサ109が、搬送されている原稿の後端を検知(オフ)してから(S43)、所定時間経過後(T2搬送後、S44)に、第1読取ユニット109の画像読取りを終了する(S45)。
【0076】
両面の画像読取りが終了した原稿は、図22(b)に示すように、搬送路104下流側へ搬送され、エキストローラ106により排紙トレイ103に排紙される。さらに、次の原稿が両面原稿トレイ114に存在する場合には(S46)、再び給紙クラッチが作動して(S32)、前述と同様の動作を繰り返し、両面原稿トレイ114に載置された原稿の束から順次原稿が取り出され、第1面から第n面までの画像読取りが行われる。画像読取りが終了した原稿は、両面原稿トレイ114に載置された状態と同じ状態で排紙トレイ103上に積重される。
【0077】
このように、本実施の形態に係る画像読取装置200によれば、両面原稿トレイ114から排紙トレイ103へスイッチバック搬送されることなく搬送され、その間に、第2読取ユニット113及び第1読取ユニット107により、原稿の第2面及び第1面が夫々読み取られるので、両面画像読取り速度が高速化される。また、搬送経路が単純化されるのでジャムの発生も抑制される。
【0078】
なお、前記各実施の形態において、読取ユニット100、200を装着した状態でも、原稿押さえカバー8内の搬送路104で生じたジャムの処理等のために、原稿押さえカバー8の上部カバー等を開閉可能とする必要がある。従って、前記読取ユニット100、200のハウジングの形状は、該開閉動作の障害とならないように設計することが好ましい。
【0079】
【発明の効果】
このように、本発明に係る画像読取装置によれば、両面読取用給紙トレイから排紙トレイへスイッチバック搬送されることなく搬送され、その間に、第2読取ユニット及び第1読取ユニットにより、原稿の第2面及び第1面が夫々読み取られるので、両面画像読取り速度が高速化される。また、搬送経路が単純化されるのでジャムの発生も抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】コピー・ファクシミリ複合機1の概略構成を示す斜視図である。
【図2】画像読取装置100の構成を示す断面図である。
【図3】第1読取ユニット108の読取位置付近の構成を示す拡大断面図である。
【図4】ガイド部材の別形態の一例を示す拡大断面図である。
【図5】両面読取ユニット9の構成を示す拡大断面図である。
【図6】画像読取装置100の動作を示すフローチャート図である。
【図7】画像読取装置100の制御を示すブロック図である。
【図8】画像読取装置100が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図9】画像読取装置100が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図10】画像読取装置100が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図11】画像読取装置100が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図12】画像読取装置100が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図13】 (a)は、最上紙から原稿の読取りを行う場合の読取順序を示す模式図であり、(b)は、最下紙から原稿の読取りを行う場合の読取順序を示す模式図である。
【図14】第1読取ユニット108及び第2読取ユニット113で夫々読取られた画像データが本体制御部に出力されるまでの回路構成の一例を示すブロック図である。
【図15】両面読取ユニット9の別形態を示す拡大断面図である。
【図16】原稿押さえカバー8が開かれた状態を示す斜視図である。
【図17】画像読取装置100の変形例を示す断面図である。
【図18】画像読取装置200の構成を示す断面図である。
【図19】画像読取装置200の動作を示すフローチャート図である。
【図20】画像読取装置200が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図21】画像読取装置200が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図22】画像読取装置200が原稿を読み取る場合の原稿搬送状態を示す模式図である。
【図23】原稿の読取順序を示す模式図である。
【図24】従来の画像読取装置900の概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
100、200 画像読取装置
101 給紙トレイ
102a ピックアップローラ(搬送手段)
102b セパレートローラ(搬送手段)
102c リタードローラ(搬送手段)
103 排紙トレイ
104 搬送路
105 フィードローラ(搬送手段)
108 第1読取ユニット(第1読取手段)
110 第1スイッチバック搬送路
111 切替フラッパ(ガイド部材)
112 第2スイッチバック搬送路
113 第2読取ユニット(第2読取手段)
7 読取載置台(装置本体)
8 原稿押さえカバー(装置本体)
9 両面読取ユニット

Claims (1)

  1. 上下方向に配置された給紙トレイ及び排紙トレイと、前記給紙トレイから前記排紙トレイへ原稿を導く略U字形状の搬送路と、前記給紙トレイに載置された原稿を前記搬送路を経て前記排紙トレイへ搬送する搬送手段と、前記搬送路を搬送されている原稿の第1面の画像を読み取る第1読取手段と、第1読取手段の上流側の前記搬送路から分岐して装置外部へ連通された第1スイッチバック搬送路と、該第1スイッチバック搬送路と連通する第2スイッチバック搬送路と、該第2スイッチバック搬送路で原稿を搬送する搬送手段と、前記第2スイッチバック搬送路に配置されて原稿の第2面の画像を読み取る第2読取手段と、前記第2スイッチバック搬送路へ原稿を供給するための両面読取用給紙トレイとを具備し、
    前記両面読取用給紙トレイから、前記第2スイッチバック搬送路、前記第1スイッチバック搬送路、及び前記搬送路を経て前記排紙トレイへ原稿を搬送し、該搬送中に、前記第1読取手段及び前記第2読取手段により原稿の第1面及び第2面の画像を読み取ることを特徴とする画像読取装置。
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