JP3452841B2 - 原稿搬送装置並びに画像形成装置 - Google Patents

原稿搬送装置並びに画像形成装置

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JP3452841B2
JP3452841B2 JP19652599A JP19652599A JP3452841B2 JP 3452841 B2 JP3452841 B2 JP 3452841B2 JP 19652599 A JP19652599 A JP 19652599A JP 19652599 A JP19652599 A JP 19652599A JP 3452841 B2 JP3452841 B2 JP 3452841B2
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隆 久保
薫 橘高
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  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿移動型の原稿
読取装置において用いられるDSPF(Duplex Single P
ath Feeder) 方式の原稿搬送装置と、該原稿読取装置で
読みとった原稿の画像を印字する画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機の原稿台上に載置さ
れ、原稿トレイからの原稿を1枚ずつ自動的に原稿台上
に搬送する原稿搬送装置がある。このような原稿搬送装
置においては、両面原稿に対して、該原稿を原稿台上に
搬送しておもて面の読み取りを行わせた後、該原稿をス
イッチバックさせて再度原稿台上へ送り込み、裏面の原
稿読み取りを行わせるものもある。
【0003】上述のような両面原稿対応型の原稿搬送装
置では、原稿のスイッチバック機構において逆転駆動が
可能な反転ローラが用いられる。また、搬送方向が一定
の搬送路内では、そこに設けられる搬送ローラの回転方
向は一定であり、このように、駆動方式の異なるローラ
をそれぞれ駆動するには、2つのモータ、すなわち反転
ローラ駆動用のモータと、他の搬送ローラ駆動用のモー
タとを使用することが考えられる。
【0004】しかしながら、このように2つのモータを
使用する場合、装置の大型化を招くと共に、同期制御等
の制御が複雑となり、コストアップに繋がる。
【0005】そこで、特開昭62−194262号公報
には、一つのモータで反転ローラと他の搬送ローラを駆
動する原稿搬送装置が開示されている。
【0006】上記公報における原稿搬送装置は、図17
に示すように、読み取ろうとする複数枚の原稿を載置す
る原稿トレイ101、複写機の原稿台上で原稿を搬送す
る搬送ベルト102、原稿トレイ101上の原稿を複写
機の原稿台上に搬送する主搬送路103、および原稿台
上の原稿をスイッチバックさせて再び原稿台上に導く反
転搬送路104を有している。
【0007】上記構成の原稿搬送装置では、原稿トレイ
101上に載置された原稿を、送り出しローラ105に
よって1枚ずつ送り出し、図18(a)に示すように、
主搬送路103を通って原稿台上の図18(b)の位置
に搬送する。この時、上記原稿台上の原稿は、A面が下
面(コピーされる面)、B面が上面となっている。この
状態で、先ず上記原稿のA面が読み取られる。
【0008】両面の読み取りを行う場合には、次いで、
搬送ベルト102の回転方向を反転させ、図18(c)
に示すように、原稿を反転搬送路104に送り出す。反
転搬送路104を搬送されることによってスイッチバッ
クされた原稿は、図18(d)に示すように、再び原稿
台上の図18(e)の位置に搬送される。この時、上記
原稿台上の原稿は、A面が上面、B面が下面となってお
り、この状態で、上記原稿のB面が読み取られる。
【0009】このように、上記原稿搬送装置では搬送ベ
ルト102を駆動するローラ106が正逆転可能である
のに対し、反転搬送路104内の搬送ローラ107ない
し109はその回転方向が常に一定である。
【0010】上記ローラ106と、搬送ローラ107な
いし109とを一つのローラで駆動するための機構を図
19に示す。
【0011】上記ローラ106、および搬送ローラ10
7ないし109はモータ110によって駆動される。上
記各ローラの制御は、エンコーダ111によってモータ
の回転数を検出することにより行われる。上記モータ1
10の駆動力は、先ず、ベルト112によってローラ1
06の駆動軸に取り付けられたプーリ113に伝達され
る。これにより、ローラ106は、図20に示すよう
に、モータ110を正転駆動する場合には正方向に回転
し、図21に示すように、モータ110を逆転駆動する
場合には逆方向に回転する。
【0012】また、上記プーリ113からは、さらにベ
ルト114によってプーリ115に駆動力が伝達され
る。プーリ115の駆動軸にはギア116が取り付けら
れており、ギア116の駆動力は、ギア117、次いで
ギア118に伝達される。ギア117・118は、それ
ぞれワンウェイクラッチ119・120を介してプーリ
121・122と連結されており、上記ワンウェイクラ
ッチ119・120は、何れもギア117・118が図
面上で時計方向に回転する時のみ、その駆動力をプーリ
121・122に伝達する。
【0013】これにより、モータ110を正転駆動する
場合には、図20に示すように、プーリ121よりベル
ト123を介して、搬送ローラ107ないし109の回
転軸に取り付けられたプーリ124ないし126に駆動
力が伝達される。一方、モータ110を逆転駆動する場
合には、図21に示すように、プーリ122よりベルト
123を介してプーリ124ないし126に駆動力が伝
達される。したがって、搬送ローラ107ないし109
の回転方向は、モータ110の駆動方向に関わらず常に
一定となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、正逆転可能なローラ106と、回転方向が一
定な搬送ローラ107ないし109とを1つのモータで
駆動するために、駆動部分に2個のワンウェイクラッチ
を採用しており、このため、より多くの駆動力が必要と
なりモータの大型化がさけられない。
【0015】また、原稿の搬送位置確認、修正の機構が
ないため、コピー像の位置が原稿と合わない可能性があ
る。すなわち、コピー像と原稿との位置合わせには、通
常、PS(Paper Stop)ローラが用いられるが、該PSロ
ーラは、原稿を原稿読取位置に送り出す時のタイミング
を合わせるための停止動作を含むため、他の反転ローラ
や搬送ローラとは異なる制御が必要となる。しかしなが
ら、上記特開昭62−194262号公報には、上記P
Sローラについての記載は無い。
【0016】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、両面原稿対応型の原稿搬
送装置において、搬送負荷を低減してモータの負荷を最
小にすることで、小型のモータを一つ用いるだけで原稿
の安定搬送を可能とすると共に、上記モータでPSロー
ラの駆動をも可能とする原稿搬送装置を提供することに
ある。
【0017】本発明は、さらに、上記原稿搬送装置を用
いて両面原稿の読み取りを行う際に、原稿読取後におい
て頁順を揃えた原稿の排出が行える原稿搬送装置と、該
原稿搬送に対応した印字が行える画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の原稿搬送装置
は、上記の課題を解決するために、原稿を原稿読取位置
へ搬送するための原稿搬送路と、片面の読取が終了した
原稿を反転させて再度原稿読取位置へ搬送する原稿反転
搬送路とを有すると共に、上記原稿搬送路と原稿反転搬
送路との合流地点下流側に配置され、正逆転駆動可能な
反転ローラと、上記原稿搬送路の原稿読取位置手前に配
置され、原稿読取位置手前で一旦停止させた原稿を所定
のタイミングで原稿読取位置へ送り出すPSローラとを
備えた原稿搬送装置において、上記反転ローラとPSロ
ーラとの両方に駆動力を与える一個の駆動源(例えば、
モータ)と、上記駆動源と上記PSローラとの駆動力伝
達経路を開閉するクラッチとを備えており、上記反転ロ
ーラは、上記駆動源が正転駆動する場合には原稿を排紙
方向に搬送する正転駆動を行い、上記駆動源が逆転駆動
する場合には原稿を原稿反転搬送路へ搬送する逆転駆動
を行い、上記PSローラは、上記駆動源が正転駆動する
場合には正転駆動して原稿を原稿読取位置に送り出し、
上記駆動源が逆転駆動する場合には上記クラッチが解除
されることにより回転を停止するものであり、上記PS
ローラの上流側における原稿搬送路を形成する一対のペ
ーパーガイドは、原稿が原稿搬送路内で弛みを有するの
に充分な間隔を持って配設されると共に、上記原稿を反
転ローラからPSローラまで搬送する場合、上記反転ロ
ーラの搬送量は、前記両ローラ間の搬送経路に沿った距
離よりも長く、さらに、上記反転ローラは、該反転ロー
ラを構成する駆動ローラと従動ローラとの間を離接させ
る離間機構を有しており、原稿の裏面の読取時には、反
転ローラおよびPSローラ間の原稿のたるみが存在する
範囲で、上記反転ローラおよびPSローラの両方を互い
に原稿を引き合う方向に駆動し、その後、反転ローラの
ローラ対間を離間させることを特徴としている。
【0019】上記の構成によれば、反転ローラとPSロ
ーラとを1つのモータで駆動することにより、複数のモ
ータで駆動する場合よりも制御が簡単にでき、かつ装置
のコストを下げることができる。
【0020】この時、原稿の裏面読取時に反転ローラの
逆転駆動と同時にPSローラを逆転させると、原稿をP
Sローラに押し当てても、PSローラの逆方向回転によ
って反発され、原稿をPSローラにかみ込ませることは
できない。しかしながら、上記構成では、上記駆動源が
逆転駆動する場合には上記クラッチが解除されることに
よりPSローラの回転は停止するので、原稿をPSロー
ラに確実にかみ込ませることができる。
【0021】また、ペーパーガイド内で空間を発生させ
るため、原稿の弛みを安定して発生させることができ、
さらに、PSローラまで原稿を搬送して弛みを作ること
により原稿のPSローラへのかみ込みを確実に行うこと
ができる。
【0022】また、反転ローラとPSローラとが、原稿
を互いに引き合う方向に駆動しても、反転ローラのロー
ラ対間を離間させることにより、反転ローラの駆動力が
原稿に伝達されなくなるので、反転ローラを駆動源に対
して切り離す必要がない。また、原稿裏面読取時におい
て、搬送パス長より長い原稿の読取を行う場合であって
も、上記の離間機構によって反転ローラが原稿の先端お
よび後端部分を同時に挟むことがない。
【0023】請求項の原稿搬送装置は、請求項の構
成に加えて、上記反転ローラおよびPSローラの両方が
互いに原稿を引き合う方向に駆動される前に、所定時間
両ローラの回転を停止させることを特徴としている。
【0024】上記の構成によれば、駆動源の回転方向を
反転させる時、上記両ローラの回転を一時停止すること
により原稿搬送動作を安定させることができる。
【0025】請求項の原稿搬送装置は、請求項1の構
成に加えて、上記反転ローラの用紙排出方向下流側に切
替ゲートおよび中間トレイが配置されており、該切替ゲ
ートの位置によって反転ローラから送られてくる原稿の
排出先を排紙トレイと中間トレイとの間で切替可能であ
ることを特徴としている。
【0026】上記の構成によれば、上記切替ゲートを配
置することで、画像読取済みの原稿と搬送途中の原稿と
を、その排出先を排紙トレイと中間トレイとの間で切り
替えることにより区別することができるため、原稿の搬
送状態を視覚的に確認することができる。
【0027】請求項の原稿搬送装置は、請求項1の構
成に加えて、複数枚の両面原稿の読取時に、各両面原稿
毎に原稿読取位置に対して3回搬送させ、第1回目の搬
送では上記両面原稿のおもて面を読み取り、第2回目の
搬送では上記両面原稿の裏面を読み取り、第3回目の搬
送では原稿読取を行わず空搬送させることを特徴として
いる。
【0028】上記の構成によれば、各両面原稿は、原稿
読取位置を通過する搬送路を3回通過し、第1回目にお
もて面が読み取られ、第2回目に裏面が読み取られる。
ここで、第2回目の搬送が行われた原稿をそのまま排出
すると原稿裏面が下側となり、原稿の頁順序が表裏逆と
なる。そのため、第3回目の搬送として原稿を空搬送さ
せることで、最初に原稿トレイに設置した原稿の順序通
りに、原稿が排紙トレイへ排紙される。これにより、ユ
ーザサイドでの原稿の並べ替え等が不要となり、ユーザ
の利便性を高めることができる。
【0029】請求項の原稿搬送装置は、請求項の構
成に加えて、上記第3回目の搬送である空搬送中に、次
に読み取るべき原稿を原稿搬送装置内のPSローラの位
置まで搬送することを特徴としている。
【0030】上記の構成によれば、第3回目の空搬送中
に、次の原稿をPSローラまで搬送することにより、ト
ータルの原稿搬送時間が節約可能となり効率的な原稿搬
送を行うことができる。
【0031】請求項6の画像形成装置は、請求項1ない
し3の何れかに記載の原稿搬送装置によって、両面原稿
を原稿読取位置まで順次搬送し、読み取った画像情報を
画像形成部にて記録用紙に両面印字することを特徴とし
ている。
【0032】請求項の画像形成装置は、請求項の構
成に加えて、上記原稿搬送装置は、複数枚の両面原稿の
読取時に、各両面原稿毎に原稿読取位置に対して3回搬
送させ、第1回目の搬送では上記両面原稿のおもて面を
読み取り、第2回目の搬送では上記両面原稿の裏面を読
み取り、第3回目の搬送では原稿読取を行わず空搬送さ
せるものであり、上記原稿搬送装置の第1回目の搬送で
は、読み取った原稿おもて面の画像情報をメモリに記憶
し、第2回目の搬送では、読み取った原稿裏面の画像情
報を上記画像形成部にて記録用紙に印字し、第3回目の
空搬送中には、第1回目の搬送時に読み取られたおもて
面の画像情報をメモリから読み出して、上記記録用紙の
裏面に印字することを特徴としている。
【0033】上記の構成によれば、第1回目の搬送で読
み取られるおもて面の画像情報をメモリし、第2回目の
搬送で読み取られる裏面の画像情報を直接記録用紙に印
字することで、メモリ容量を最小限にすることができ
る。さらに、メモリされているおもて面の画像情報を読
み出して記録用紙裏面に印字する工程を、第3回目の空
搬送中に行うことで、両面印字の動作時間を最小限に短
縮することができる。
【0034】請求項8の画像形成装置は、請求項7の構
成に加えて、上記原稿搬送装置は、上記第3回目の搬送
である空搬送中に、次に読み取るべき原稿を原稿搬送装
置内のPSローラの位置まで搬送することを特徴として
いる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図16に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、以下の実施の形態においては、本発明に係る原
稿搬送装置を両面印字可能な画像形成装置に適用した場
合を例示する。
【0036】上記画像形成装置の概略構成を図2を参照
して説明する。
【0037】上記画像形成装置は、両面印字可能な画像
形成装置の本体である複写機1の上に本発明に係る原稿
搬送装置2が配置されているものであり、該原稿搬送装
置2は、原稿3を複写機1の原稿読取部4上へ自動送り
し、原稿3の両面の画像情報を読み取り可能とする。
【0038】上記複写機1は、上記原稿読取部4と、該
原稿読取部4にて読み取った原稿3の画像情報を記録用
紙7に印字する画像形成部5と、上記記録用紙7を収納
し、収納している記録用紙7を上記画像形成部5へ順次
給送する給紙部6とを有している。
【0039】上記原稿読取部4は、図1に示すように、
原稿3の面上を露光するランプリフレクタアセンブリ
8、原稿3からの反射光像を光電変換素子(以下、CC
Dと称する)11に導くための反射ミラー9aないし9
c、原稿3からの反射光を結像するための光学レンズ体
10、および上記光学レンズ体10によって結像された
反射光像を電気的画像信号に変換するCCD11から構
成される。原稿読取部4は、上述のようにして読み取っ
た原稿3の画像情報を、画像処理ユニット(図示せず)
を介して画像信号に変換し、図2上に実線で示すよう
に、上記画像信号に対応したレーザ光を半導体レーザ1
2によって画像形成部5の感光体13の表面に照射し、
該感光体13の表面に静電潜像を形成する。
【0040】画像形成部5は、ドラム状の感光体13
と、該感光体13の静電潜像をトナーにより可視像化す
る現像部14と、感光体13のトナーによる可視像を記
録用紙7に転写する転写部15と、感光体13表面の残
留トナーを除去するクリーニングユニット16と、感光
体13を所定の電位に帯電させる帯電部17と、記録用
紙7に転写したトナー像を熱と圧力により定着させる定
着部18と、感光体13上の残留電位を除去する除電部
(図示せず)とを備えている。
【0041】上記構成の複写機1において画像形成動作
を行う場合、記録用紙7は、給紙部6からピックアップ
ローラによってピックアップ搬送され、感光体13と転
写部15との間を通る記録用紙搬送路(主搬送路)19
へ搬送される。上記記録用紙搬送路19では、上記記録
用紙7は、入紙センサ(図示せず)によって該記録用紙
7の搬送が確認された後、第1のローラ20によって一
旦挟持される。すなわち、上記第1のローラ20は、画
像形成部5において、感光体13の表面のトナー像が記
録用紙7に正確に転写するため、上記トナー像を含む画
像情報の先端と記録用紙7の先端とを合わせるように、
記録用紙7を所定のタイミングで画像形成部5に搬送す
るものであり、画像形成部5におけるPSローラとして
動作する。また、上記記録用紙7は、上記給紙部6以外
に図示しない手差しトレイ等からピックアップ搬送され
るものであってもよい。
【0042】上記記録用紙搬送路19を通過することで
画像形成が行われた記録用紙7は、正逆転可能な第2の
ローラ(排紙ローラ)21を正転駆動することにより排
紙部23へ送られる。この時、上記画像形成動作が片面
印字工程であれば、上記記録用紙7は、そのまま排紙部
23へ排出される。しかしながら、上記画像形成動作が
両面印字工程であれば、続いて上記記録用紙7の裏面に
印字するために、上記第2のローラ21が記録用紙7の
後端を挟んでいる状態でこれを反転駆動させ、該記録用
紙7を上記記録用紙搬送路19とループを形成する記録
用紙再搬送路24に送り込む。上記記録用紙再搬送路2
4には、記録用紙7の搬送を正常に補助するために第3
のローラ22が設けられている。
【0043】また、本複写機1には、記録用紙再搬送路
24の側面に配置されたサイドカバー25が軸26を支
点に回動自在に設けられており、上記記録用紙再搬送路
24または記録用紙搬送路19において紙詰まり等が生
じた場合には、該サイドカバー25を開放してジャム処
理を行う。
【0044】上記原稿搬送装置2は、図1に示すよう
に、原稿トレイ31、PS(Paper Stop)ローラ32、排
紙ローラ(反転ローラ)33、および排紙トレイ34を
備え、さらに搬送路としては、原稿3を原稿読取位置に
搬送する主搬送路(原稿搬送路)35、および両面読取
時にスイッチバックされた原稿3を再び主搬送路35に
送り込むための反転搬送路(原稿反転搬送路)36を有
している。
【0045】上記原稿トレイ31は、読み取ろうとする
複数枚の原稿を載置する。上記PSローラ32は、主搬
送路35内の原稿読取位置手前に配置され、主搬送路3
5に送り込まれてきた原稿3をここで一旦停止させた
後、原稿3の読取開始位置を制御するために所定のタイ
ミングで上記原稿読取位置へ原稿3を送り込む。上記排
紙ローラ33は、正逆転可能なローラであり、読取が終
了した原稿を、排紙トレイ34に排出する、若しくは反
転搬送路36に送り込むために用いられる。上記排紙ト
レイ34は、読取が終了した原稿3の排出先である。
【0046】上記原稿搬送装置2において、原稿3の片
面だけを読み取る場合には、原稿トレイ31から給紙し
た原稿3をピックアップローラ37および給紙ローラ3
8によって主搬送路35に送り込み、原稿読取位置にお
いて原稿3の読取を行う。尚、上記給紙ローラ38は給
紙パッド39と当接しており、2枚以上の原稿3がピッ
クアップローラ37によって同時に送り出された場合に
は、該給紙パッド39によって下側の原稿3の搬送が規
制されるので、原稿3を上から1枚ずつ順次送り出すこ
とができる。
【0047】ここで、上記原稿読取位置とは、複写機1
の原稿読取部4におけるランプリフレクタアセンブリ8
の光が照射される位置である。すなわち、原稿読取部4
の上面には、ランプリフレクタアセンブリ8の位置に対
応してプラテンガラス27が設けられており、原稿読取
位置である該プラテンガラス27の上面を原稿3が移動
する時に、原稿面に光が照射され原稿3の下面に対して
読取が行われる。また、上記原稿読取位置では、プラテ
ンガラス27の上方に位置規制部材40が配置されてお
り、原稿3は、プラテンガラス27と位置規制部材40
とを通過することにより、プラテンガラス27との最適
な位置関係を保つことができる。さらに、原稿搬送装置
2は原稿押さえ部材46により高さ規制されているた
め、上下方向に位置が変動しても、原稿3とプラテンガ
ラス27との距離を適切に保てるように、上記位置規制
部材40は円すいコイルばね41によって下方に付勢さ
れる。
【0048】こうして原稿読取が行われた原稿3は、搬
送ローラ42および排紙ローラ33によって排紙トレイ
34上に排出される。
【0049】また、原稿3の両面を読み取る場合には、
上述の片面読取時と同様の動作により、先ず、原稿3の
おもて面を原稿読取部4で読み取る。おもて面の読取が
終了した原稿3は、排紙トレイ34側でなく中間トレイ
43側へ送出される。すなわち、排紙ローラ33の下流
側には切替ゲート44が配置されており、該切替ゲート
44の位置により原稿3の送出先を排紙トレイ34と中
間トレイ43との間で切り替えることができる。
【0050】その後、原稿3の裏面を読み取るために、
原稿3が排紙ローラ33に挟まれている状態で該排紙ロ
ーラ33を逆転駆動し、該原稿3を反転搬送路36へ送
る。すなわち、排紙ローラ33の上流側において、主搬
送路35と反転搬送路36の合流箇所に切替ゲート45
が配置されており、中間トレイ43に送出される原稿3
の後端が該切替ゲート45の先端を超えた時点で、切替
ゲート45の位置を切り替え、排紙ローラ33を逆転駆
動すれば、原稿3は反転搬送路36へ送出される。こう
して反転搬送路36へ送出された原稿3は、再び主搬送
路35から原稿読取位置へ送られ、裏面の読取が終了し
た後、すぐに排出するとページ順が乱れるので、再度ス
イッチバックを行った後、排紙トレイ34上に排出され
る。
【0051】原稿読取処理および画像形成処理には各々
2つの処理モードがあり、その内容を以下に説明する。
【0052】まず、図11のフローチャートを用いて本
実施の形態に係る画像形成装置の全体動作の説明を以下
に行う。
【0053】上記画像形成装置にコピー処理の印字要求
がなされると(S1)、この印字要求によって印字枚
数、印字倍率、記録用紙サイズ等々の設定が行われると
共に、原稿の読取モード選択(片面原稿・両面原稿)、
および印字モード選択(片面印字・両面印字)が行われ
る(S2)。
【0054】その後、原稿が原稿トレイ31に載置され
(S3)、原稿読取処理(S4)と印字処理(S7)が
並行処理される。原稿読取処理においては、すべての原
稿を読み取ったか否かの判定(S5)、および排紙トレ
イ34に原稿を排出したか否かの判定(S6)をおこな
い、S5、S6ともに終了した状態で原稿読取部4は該
当印字要求の1ジョブを終了する。また、印字処理にお
いては、次印字の有無判定(S8)、および排紙部23
に記録用紙の排出を完了したか否かの判定(S9)をお
こない、S8、S9ともに終了した状態で画像形成部5
は該当印字要求の1ジョブを終了する。このように並行
処理が行われる両処理の終了によって1ジョブの印字要
求は終了する。
【0055】このような状況における前記原稿の読取モ
ードについて、『片面読取処理』を図12のフローチャ
ートに基づいて説明する。
【0056】前記原稿読取処理(S4)において、片面
読取処理が選択されると、原稿搬送装置2の切替ゲート
44がホームポジション1にあるか否かの判定が行われ
る(S11)。この時、ホームポジション1は前記図1
の実線に示す位置であり、読取終了後の原稿を排紙トレ
イ34に導くための配置である事は図1から明らかであ
る。S11において切替ゲート44がホームポジション
1にない時は、該切替ゲート44をホームポジション1
に移動する(S19)。このように上記切替ゲート44
の位置が決定した後に、ピックアップローラ37によっ
て原稿がピックアップ搬送され(S12)、前述のよう
にPSローラ32で一旦停止された後(S13)、原稿
読取タイミングに合わせて再搬送される(S14)。
【0057】搬送された原稿は原稿読取部4において画
像情報が読み取られる(S15)。この時、読み取られ
た原稿の画像情報を制御部におけるメモリに入力するか
否かの判定が行われる(S16)。この判定は前記S2
において印字枚数を設定した時のシングル印字かマルチ
印字かの枚数設定によって決定される。S16において
は、上記S2でマルチ印字が設定された時にはメモリ入
力が行われる。上記S2でシングル印字が設定された時
にはメモリ入力を行わず、読み取った原稿の画像情報を
制御部において画像処理した後に画像形成部5の半導体
レーザ12に送信する(S20)。このように画像処理
が行われている間に原稿は搬送ローラ42を介して可逆
回転可能な排紙ローラ33に搬送され、該排紙ローラ3
3の原稿排紙用回転と切替ゲート44の位置によって排
紙トレイ34に導かれる(S17)。そして、さらに読
み取るべき次原稿があるか否かの判定がされ(S1
8)、次原稿が無ければ処理を終了する。
【0058】以上のような原稿搬送装置2および原稿読
取部4の動作によって、片面原稿の読取が行われる。こ
のような片面の読取処理は、原稿の片面にしか画像情報
がないときはもちろん、両面に画像情報があってもユー
ザの読取要求が片面の画像情報を読み取る要求である場
合にも行われる。
【0059】次に、『両面読取処理』を図13および図
14のフローチャートに基づいて説明する。
【0060】前記原稿読取処理(S4)において、両面
読取処理が選択されると、両面原稿はピックアップロー
ラ37によってピックアップ搬送され(S31)、前述
のようにPSローラ32で一旦停止される(S32)。
次に、切替ゲート44がホームポジション2にあるか否
かの判定が行われる(S33)。この時、ホームポジシ
ョン2は図1の2点鎖線に示す位置であり、読取後の原
稿を中間トレイ43に導くための配置である事は図1か
ら明らかである。S33において切替ゲート44がホー
ムポジション2にない時は、該切替ゲート44をホーム
ポジション2に移動する(S54)。このように上記切
替ゲート44の位置が決定した後に、原稿は原稿読取タ
イミングに合わせてPSローラ32により再搬送される
(S34)。
【0061】搬送された原稿は原稿読取部4において原
稿のおもて面の画像情報が読み取られる(S35)。こ
の時読み取られたおもて面原稿の画像情報は制御部にお
けるメモリに入力される(S36)。この時、メモリさ
れるおもて面原稿の画像情報は画像処理された状態であ
る。このように画像処理およびメモリされる間に、上記
原稿は搬送ローラ42を介して可逆回転可能な排紙ロー
ラ33に搬送され、該排紙ローラ33の原稿排紙用回転
と切替ゲート44の位置とによって中間トレイ43に導
かれる(S37)。中間トレイ43に導かれた原稿は原
稿搬送方向の後端を上記排紙ローラ33に挟まれた状態
で一旦停止する(S38)。以上が、各両面原稿の第1
回目の搬送時に行われる" おもて面原稿読取用搬送工
程" である。
【0062】その後、上記排紙ローラ33が前記S37
における回転方向とは逆の回転を行う事によって原稿は
反転搬送路36を介して搬送される(S39)。反転搬
送路36を搬送された原稿はPSローラ32で一旦停止
され(S40)、原稿読取タイミングに合わせて再搬送
される(S41)。搬送された原稿は原稿読取部4にお
いて原稿裏面の画像情報が読み取られる(S42)。こ
の時読み取られた裏面原稿の画像情報は、制御部におい
て画像処理された後に画像形成部5の半導体レーザ12
に送信される(S43)。このように画像処理および送
信される間に、原稿は搬送ローラ42を介して可逆回転
可能な排紙ローラ33に搬送され、該排紙ローラ33の
原稿排紙用回転と切替ゲート44の位置とによって中間
トレイ43に導かれる(S44)。中間トレイ43に導
かれた原稿は原稿搬送方向の後端を上記排紙ローラ33
に挟まれた状態で一旦停止する(S45)。以上が、各
両面原稿の第2回目の搬送時に行われる" 裏面原稿読取
搬送工程" である。
【0063】さらに、一旦停止した原稿は、上記排紙ロ
ーラ33が前記S44における回転方向とは逆の回転を
行う事によって、反転搬送路36を介して搬送される
(S46)。このようにして搬送された原稿は、入紙検
知スイッチ47によって通過原稿の後端が該入紙検知ス
イッチ47を通過したか否かの判定が行われる(S4
7)。この時、原稿後端が入紙検知スイッチ47を通過
しており、さらに次原稿がある時(S48)には、この
次原稿はピックアップローラ37によってピックアップ
搬送され(S49)、PSローラ32で一旦停止され
(S50)、読取タイミングが来るまで待機する。この
ような次原稿の搬送中においても表裏を読み取られた後
の原稿は搬送路を搬送される。
【0064】このように、表裏の画像が読み取られた原
稿が上記搬送によって入紙検知スイッチ47を通過する
と、切替ゲート44がホームポジション1にあるか否か
の判定が行われる(S51)。この時、上記切替ゲート
44はS33においてホームポジション2に配置された
状態であるために、ホームポジション1に移動する(S
55)。このように切替ゲート44の位置が決定され
る。この間においても画像が読み取られた後の原稿は搬
送され、搬送ローラ42を介して可逆回転可能な排紙ロ
ーラ33に搬送され、該排紙ローラ33の原稿排紙用回
転と切替ゲート44の位置とによって排紙トレイ34に
排出される(S53)。この時、前記のように、PSロ
ーラ32で待機している次原稿は、読取が終了している
通過原稿が原稿読取位置を通過した事が確認された時点
で(S52)再度搬送され、原稿の読取が実行される。
尚、このような次原稿についての処理は、S52の後、
S33に移行する。以上が、各両面原稿の第3回目の搬
送として行われる" 原稿の空搬送工程" である。
【0065】このような原稿搬送装置2、および原稿読
取部4の動作によって両面原稿の読み取りが行われる。
このように、両面原稿の読み取りには、“おもて面原稿
読取用搬送”、“裏面原稿読取搬送”、および“原稿の
空搬送”の3工程の原稿搬送がある。このような搬送を
行う理由は、以下の通りである。すなわち、原稿読み取
りを行うための“おもて面原稿読取用搬送”、“裏面原
稿読取搬送”が必要であることは容易に理解できる。そ
して、“裏面原稿読取搬送”工程が終了後に切替ゲート
44の位置を移動させて、裏面読取が終了したばかりの
原稿を排紙トレイ34に排紙すると、複数枚の原稿を載
置するときに排紙トレイ34上で原稿の表裏順番が合わ
ず頁揃えが出来ない状態となる。このような不都合を解
消するために“原稿の空搬送”の工程が行われる。
【0066】つぎに、画像形成部5における『片面印字
処理』を図15のフローチャートに基づいて説明する。
【0067】前記印字処理(S7)において、片面印字
処理が選択されると、まず、1画像情報の印字が1枚か
複数枚かの判定が行われる(S61)。この時、1枚印
字であると判断された時には、シングルコピーとして読
み取られた画像情報をメモリに入力しないで、読み取り
終了後に画像処理を施された画像情報をダイレクトに印
字する工程を取る。また、複数枚印字であると判断され
た時には、マルチコピーとして読み取られた画像情報を
メモリに入力し、各印字段階においてメモリに入力され
た画像情報を呼び出して印字するメモリ印字工程を取
る。
【0068】このような選択の中で、上記S61におい
て1枚印字と判定されると、記録用紙給紙用のピックア
ップローラによって記録用紙がピックアップ搬送され
(S62)、PSローラ20で一旦停止される(S6
3)。また、原稿読取部4において読み取られた原稿の
画像情報は、制御部において画像処理された後に半導体
レーザ12を用いて感光体13上に書き込まれる(S6
4)。このように書き込まれた画像情報と、記録用紙先
端のタイミングを合わせて記録用紙は再搬送される(S
65)。その後、転写工程、定着工程等を経て上記画像
情報は記録用紙上に印字され(S66)、印字のされた
記録用紙は排紙部23へ排出される(S67)。
【0069】一方、上記S61において複数枚印字と判
定されると、1枚印字の場合と同様に記録用紙給紙用の
ピックアップローラによって記録用紙がピックアップ搬
送され(S69)、前述のようにPSローラ20で一旦
停止する(S70)。また、原稿読取部4において読み
取られ制御部にメモリされている画像情報を呼び出し、
半導体レーザ12を用いて感光体13上に該画像情報が
書き込まれる(S71)。このように書き込まれた画像
情報と、記録用紙先端のタイミングを合わせて記録用紙
は再搬送される(S72)。その後、転写工程、定着工
程等を経て上記画像情報が記録用紙に印字され(S7
3)、印字の終了した記録用紙は排紙部23に排出され
る(S74)。その後、要求された1画像情報の複数枚
印字が終了したか否かの判定を行う(S75)。要求枚
数分の印字が終了していなければS69へと戻り同様の
処理が行われる。要求枚数分の印字が終了していれば次
印字の有無判定を行い(S68)、次印字があればS6
1に移行し、無ければ処理を終了する。
【0070】以上のような、画像形成部5の動作によっ
て片面印字が行われる。
【0071】次に、『両面印字処理』を図16のフロー
チャートに基づいて説明する。
【0072】前記印字処理(S7)において、両面印字
処理が選択されると、記録用紙給紙用のピックアップロ
ーラによって記録用紙がピックアップ搬送され(S8
1)、前述のようにPSローラ20で一旦停止する(S
82)。原稿読取部4において読み取られた原稿の裏面
画像情報は、制御部において画像処理された後に半導体
レーザ12を用いて感光体13上に書き込まれる(S8
3)。このように書き込まれた裏面画像情報と、記録用
紙先端のタイミングを合わせて記録用紙は再搬送される
(S84)。その後、転写工程、定着工程等を経て上記
裏面画像情報が記録用紙上に印字され(S85)、裏面
画像が印字された記録用紙は可逆回転可能な排紙ローラ
21を介して排紙部23に導かれる(S86)。この
時、排紙部23において、裏面画像情報を印字された記
録用紙は完全に排出されるのではなく、記録用紙の排出
方向に対する後端部が上記排紙ローラ21に挟まれた状
態で一旦停止される。以上が裏面印字工程であり、該裏
面印字工程は図13および図14のフローチャートに示
す『両面読取処理』の裏面原稿読取搬送工程と並行して
行われる。
【0073】その後、搬送路中に配置される主搬送路・
副搬送路分岐爪60(図2参照)を移動した(S87)
後に、前記排紙ローラ21が逆回転し、おもて面印字を
行うために記録用紙を副搬送路24に導く(S88)。
おもて面印字工程では、副搬送路24を通過した記録用
紙が主搬送路19と合流した後にPSローラ20で一旦
停止される(S89)。また、原稿読取部4において読
み取られた原稿のおもて面画像情報は、制御部において
画像処理された後、一旦メモリに入力された状態になっ
ている。おもて面印字時には、上記メモリからおもて面
画像情報が呼び出され、半導体レーザ12を用いて感光
体13上に該おもて面画像情報が書き込まれる(S9
0)。このように書き込まれたおもて面画像情報と、記
録用紙先端のタイミングを合わせて記録用紙が再搬送さ
れる(S91)。その後、転写工程、定着工程等を経て
上記おもて面画像情報が記録用紙に印字され(S9
2)、記録用紙は可逆回転可能な排紙ローラ21を介し
て排紙部23に導かれる(S94)。この時、S91か
らS92のステップを行っている間に、搬送路中に配置
される主搬送路・副搬送路分岐爪60を移動し、印字が
終了して主搬送路19を通過した記録用紙が排紙部23
側へ導かれるようにする(S93)。以上のおもて面印
字工程は、図13および図14のフローチャートに示す
『両面読取処理』の空搬送工程と並行して行われるもの
であり、これにより両面印字の動作時間を最小限に短縮
することができる。
【0074】以上のように、画像形成部5の動作によっ
て両面印字が行われる。
【0075】上記説明における片面・両面印字の相違点
としては片面印字は1枚印字/複数枚印字の処理が可能
であるが、両面印字においては複数枚印字の処理が行え
ないことにある。この原因は、制御部に配置されるメモ
リの容量、並びに画像形成部5の一部の搬送路が主搬送
路・副搬送路を兼用する記録用紙のスイッチバック方式
によって規制されるものである。
【0076】尚、上述の説明では、原稿搬送装置2の自
動搬送機構によって原稿3の読取を行う動作を説明した
が、原稿3が1枚だけで上記自動搬送機構を特に使用す
る必要がない場合や、原稿3の材質が堅く自動搬送機構
の使用が困難な場合等には、上記自動搬送機構を使用せ
ずに原稿3の読取を行うことも可能である。
【0077】このため、上記原稿搬送装置2は、図3に
示すように、複写機1に対して回動開閉可能に備えられ
ており、また、複写機1の上面には、読取可能な原稿3
の最大サイズに対応するテーブルガラス28が設けられ
ている。この場合、上記原稿搬送装置2を開放して、上
記テーブルガラス28上に原稿3を読取面を下にして載
置し、その後、原稿搬送装置2を閉じる。原稿搬送装置
2の下面には、弾性材46aおよび白色フィルム46b
からなる原稿押さえ部材46が形成されており、上記原
稿搬送装置2を閉じることにより、原稿3はテーブルガ
ラス28に押圧される。この状態で、原稿読取部4の、
ランプリフレクタアセンブリ8および反射ミラー9aな
いし9cによって構成された走査ユニットを原稿面に沿
って走査させることにより、上記原稿3の読取が可能と
なる。
【0078】これより、上記構成の原稿搬送装置2にお
ける駆動力伝達機構について、図4ないし6を用いて詳
細に説明する。
【0079】上記駆動力伝達機構は、図4に示すよう
に、大略的には、排紙ローラ33を駆動する排紙ローラ
駆動用ギア50、搬送ローラ42を駆動する搬送ローラ
駆動用クラッチギア51、電磁クラッチ56、搬送ロー
ラ駆動用プーリ57、PSローラ32を駆動するPSロ
ーラ駆動用プーリ52、搬送ローラ駆動用プーリ57お
よびPSローラ駆動用プーリ52の間で駆動力を伝達す
るタイミングベルト53、および排紙ローラ駆動用ギア
50および搬送ローラ駆動用クラッチギア51の間で駆
動力を伝達する駆動伝達ギア55により構成される。
【0080】この構成においては、電磁クラッチ56の
ON、OFFによって、排紙ローラ駆動用ギア50の駆
動が、搬送ローラ駆動用プーリ57およびPSローラ駆
動用プーリ52に伝達または非伝達される。すなわち、
上記図4に示す駆動力伝達機構では、電磁クラッチ56
が図1に示すクラッチ71に相当する。また、上記排紙
ローラ駆動用ギア50は、モータ70の駆動軸に固定さ
れたモータギア54を介してモータ70と連結されてい
る。
【0081】片面原稿の読取、もしくは両面原稿の裏面
読取の終了後、原稿3を排紙する場合の動作について
は、図4中の駆動力伝達機構を構成する各部材はX方向
に回転する。すなわち、モータ70を正回転させると、
排紙ローラ駆動用ギア50、搬送ローラ駆動用クラッチ
ギア51、搬送ローラ駆動用プーリ57、およびPSロ
ーラ駆動用プーリ52の全てが正回転し、原稿読取位置
を通過した原稿3は排紙トレイ34上へ排紙される。但
し、この時、電磁クラッチ56はON状態であり、搬送
ローラ駆動用クラッチギア51と搬送ローラ駆動用プー
リ57とは、駆動が接続された状態となっている。
【0082】また、両面原稿の裏面を読み取る場合に
は、排紙ローラ33にその原稿3の後端部がチャックさ
れた状態で一旦停止させ、その後、モータ70を逆回転
させて排紙ローラ駆動用ギア50を図4に示すY方向に
回転させる。この動作により、原稿3は、反転搬送路3
6へ送り込まれる。この時、電磁クラッチ56はOFF
状態であり、PSローラ32は回転していない。これに
より、原稿3の先端はPSローラ32の先端に当接して
停止するので、PSローラ32による原稿3の原稿読取
位置への送り出しを、原稿読取部4の動作と確実に同期
させることができる。
【0083】このように搬送された裏面読取時の原稿3
には、反転搬送路36内で若干の弛みが発生する。すな
わち、PSローラ32まで搬送された原稿3に“斜め送
り”と呼ばれる斜行が生じた場合、PSローラ32が一
時停止され、再回転する時に上記“斜め送り”を補正す
る。このような斜め送り補正機能を併せ持つPSローラ
32においては、排紙ローラ33の逆転駆動と同時に、
PSローラ32を正転駆動させることが必要となる。
【0084】上記の状態で停止した原稿3を移動させる
ために、モータ70を正回転させると共に電磁クラッチ
56をON状態とすることによって、排紙ローラ駆動用
ギア50、搬送ローラ駆動用プーリ57、およびPSロ
ーラ駆動用プーリ52は、図4に示すX方向に回転す
る。この時、原稿3は、排紙ローラ33とPSローラ3
2とによって互いに引き合われる状態になるが、原稿3
の弛みが完全に無くなる前に、排紙ローラ33の加圧を
解除することによって、原稿3は原稿読取位置に搬送さ
れる。
【0085】上記構成の原稿搬送装置2による原稿3の
両面読取時における原稿搬送動作を、図5ないし図10
を用いて以下に詳細に説明する。
【0086】上記原稿搬送装置2では、原稿3のおもて
面を読み取る時にはモータ70は正転し、原稿3を主搬
送路35へ搬送する。この時、PSローラ32は、最初
は停止しているが、図8における時刻t1 のタイミング
で正転駆動を始める。そして、上記排紙ローラ33およ
びPSローラ32を両方正転駆動させながら、原稿3の
おもて面の読取を行う。
【0087】原稿3のおもて面の読取が終了すると、P
Sローラ32を停止させ、次いで、上記原稿3の後端が
切替ゲート45を越えた位置で、排紙ローラ33に挟持
された状態で該排紙ローラ33の駆動を一旦停止する。
ここで、図5(a)に示すように、上記切替ゲート45
を図の位置に切り替え、図8における時刻t2 のタイミ
ングでモータ70を逆転駆動する。これにより、排紙ロ
ーラ33が逆転し、原稿3を反転搬送路36へ送り込む
反転動作を開始する。また、この時、クラッチ71は解
除されており、モータ70の駆動力はPSローラ32に
伝達されず、該PSローラ32は回転を停止している。
【0088】次に、図5(b)に示すように、上記排紙
ローラ33の逆転駆動によって反転搬送路36から主搬
送路35へ搬送されてきた原稿3は入紙検知スイッチ4
7に接しながら搬送され、該原稿3の先端は、PSロー
ラ32のニップ部に当接して停止する。
【0089】この時、原稿3の先端がPSローラ32の
ニップ部に当接した後も、しばらくの間、上記排紙ロー
ラ33が原稿3に対し搬送を行うように、モータ70
は、入紙検知スイッチ47の検知タイミングより遅れた
タイミングで停止させられる。また、上記主搬送路35
を形成するペーパーガイド48・49は、互いにある程
度の距離を持って配置されており、主搬送路35内には
適度な空間が構成される。このため、原稿3の先端がP
Sローラ32のニップ部に当接した後に、排紙ローラ3
3が原稿3に対して与える搬送量によって、該原稿3は
上記空間内において排紙ローラ33とPSローラ32の
間で弛みを持った状態で停止する。また、上記原稿3
は、この弛み部分の復元力によってPSローラ32に対
して確実に当接させられる。
【0090】尚、この時発生させられる弛みの量と排紙
ローラ33の搬送量との関係は以下の通りである。
【0091】上記原稿3の弛みは、主搬送路35内に適
度な空間を構成することで発生するため、上記空間の容
積により上記弛みの最大量が決定されることになる。排
紙ローラ33の搬送量を、(排紙ローラの搬送量)>
(最大の弛みを生じさせる距離)とした場合、原稿3の
弛みが最大量に達した時点で、原稿3がそれ以上送られ
なくなり、排紙ローラ33のスリップによって原稿3に
汚れが発生する。また、排紙ローラ33の搬送量を、
(排紙ローラの搬送量)<(PSローラに原稿を押し当
てるに必要な弛みを生じさせる距離)とした場合、PS
ローラ32の作動時において、原稿3が上記PSローラ
32に十分にかみ込まれない場合が考えられ、よって原
稿3の搬送が開始されない虞がある。。
【0092】したがって、排紙ローラ33の搬送量は、
(PSローラに原稿を押し当てるに必要な弛みを生じさ
せる距離)≦(排紙ローラの搬送量)≦(最大の弛みを
生じさせる距離)の範囲に設定されることが必要であ
る。
【0093】すなわち、図9に示すように、原稿3が、
ペーパーガイド48・49により構成される主搬送路3
5の外周部(ペーパーガイド49)にほぼ沿った状態に
なるまで排紙ローラ33によって搬送されるのが望まし
い。
【0094】また、PSローラ32のニップ部分の接線
は、図10に示すように、主搬送路35の搬送方向と一
致するように形成される。これは、PSローラ32のニ
ップ部分の接線と主搬送路35の搬送方向とが一致して
いない場合、原稿3がPSローラ32のニップ部分にか
み合わず、原稿3に弛みが生じてもPSローラ32によ
る原稿3の搬送ができなくなるためである。
【0095】続いて、クラッチ71を動作させ、モータ
70の駆動力がPSローラ32に伝達されるようにす
る。この時、同時に切替ゲート45の位置切り替えを行
うとよい。この状態で、図6(a)に示すように、図8
における時刻t3 のタイミングでモータ70を正転駆動
させると、排紙ローラ33およびPSローラ32が共に
正転し、原稿3の先端がPSローラ32にかみ合い原稿
読取位置へ搬送される。尚、上記排紙ローラ33および
PSローラ32を正転駆動させる前に、所定時間両ロー
ラの回転を停止させれば、原稿3の搬送の安定性が良く
なる。
【0096】また、この時、排紙ローラ33も同時に正
転するので原稿3には互いに逆向きの搬送力が作用する
が、最初は原稿3に弛みが生じているため、これらの搬
送力はこの弛みに吸収されPSローラ32の搬送に影響
を及ぼすことはない。但し、原稿3の弛みが無くなった
後でも、排紙ローラ33による搬送力を与え続けると、
PSローラ32による正常な搬送が行えなくなる。ま
た、排紙ローラ33およびPSローラ32の両方が、原
稿3を互いに引っ張り合い、排紙ローラ33のスリップ
によって原稿3に汚れが発生することも考えられる。し
たがって、図6(b)に示すように、原稿3の弛みが無
くなる前に図8における時刻t4 のタイミングで排紙ロ
ーラ33における従動ローラ33bを駆動ローラ33a
から離接し、排紙ローラ33の圧力を解除する。
【0097】その後、さらに原稿3が搬送され、図7に
示すように、原稿3の先端が排紙ローラ33まで搬送さ
れる。この時、搬送中の原稿3の後端が通過した時点
で、排紙ローラ33における従動ローラ33bを駆動ロ
ーラ33aに当接させる(図8における時刻t5 )。こ
れにより、読取の終了した原稿3の排紙が行える。ま
た、排紙ローラ33から反転搬送路36および主搬送路
35を介して再び排紙ローラ33に到達する距離より
も、原稿3の搬送方向長さの方が長い場合であっても、
上記の離間機構によって排紙ローラ33が原稿3の先端
および後端部分を同時に挟むことがなく、このような原
稿3の送りが可能となる。
【0098】この際、原稿3の後端が排紙ローラ33を
通過したか否かの判別は、以下のように行う。すなわ
ち、原稿3のおもて面の読取時において、入紙検知スイ
ッチ47がONとなる時間を基に原稿3の長さを検出し
ておく。そして、原稿3の裏面読取時においては、上記
検出による原稿3の長さと、モータ70の回転数により
原稿3の通過タイミングが算出できるので、これに基づ
いて排紙ローラ33の位置に原稿3の後端が存在するか
否かの判定を行なう。
【0099】以上のように、本実施の形態に係る原稿搬
送装置2は、PSローラ32および排紙ローラ33を1
つのモータ70で駆動するものである。この時、原稿3
の裏面読取時に排紙ローラ33を逆転させるが、同時に
PSローラ32を原稿搬送方向と逆方向に回転させる
と、原稿3をPSローラ32に押し当てても、PSロー
ラ32の回転によって反発され、かみ込ませることはで
きない。よって、PSローラ32の駆動部にクラッチ7
1を配置し、モータ70の逆転時にはPSローラ32の
逆転を防止する。
【0100】
【発明の効果】請求項1の発明の原稿搬送装置は、以上
のように、上記反転ローラとPSローラとの両方に駆動
力を与える一個の駆動源(例えば、モータ)と、上記駆
動源と上記PSローラとの駆動力伝達経路を開閉するク
ラッチとを備えており、上記反転ローラは、上記駆動源
が正転駆動する場合には原稿を排紙方向に搬送する正転
駆動を行い、上記駆動源が逆転駆動する場合には原稿を
原稿反転搬送路へ搬送する逆転駆動を行い、上記PSロ
ーラは、上記駆動源が正転駆動する場合には正転駆動し
て原稿を原稿読取位置に送り出し、上記駆動源が逆転駆
動する場合には上記クラッチが解除されることにより回
転を停止するものであり、上記PSローラ の上流側にお
ける原稿搬送路を形成する一対のペーパーガイドは、原
稿が原稿搬送路内で弛みを有するのに充分な間隔を持っ
て配設されると共に、上記原稿を反転ローラからPSロ
ーラまで搬送する場合、上記反転ローラの搬送量は、前
記両ローラ間の搬送経路に沿った距離よりも長く、さら
に、上記反転ローラは、該反転ローラを構成する駆動ロ
ーラと従動ローラとの間を離接させる離間機構を有して
おり、原稿の裏面の読取時には、反転ローラおよびPS
ローラ間の原稿のたるみが存在する範囲で、上記反転ロ
ーラおよびPSローラの両方を互いに原稿を引き合う方
向に駆動し、その後、反転ローラのローラ対間を離間さ
せる構成である。
【0101】それゆえ、反転ローラとPSローラとを1
つのモータで駆動することにより、複数のモータで駆動
する場合よりも制御が簡単にでき、かつ装置のコストを
下げることができるという効果を奏する。
【0102】この時、上記駆動源が逆転駆動する場合
に、上記クラッチを解除されることによりPSローラの
回転を停止し、原稿をPSローラに確実にかみ込ませる
ことができるという効果を併せて奏する。
【0103】また、ペーパーガイド内で空間を発生させ
るため、原稿の弛みを安定して発生させることができ、
さらに、PSローラまで原稿を搬送して弛みを作ること
により原稿のPSローラへのかみ込みを確実に行うこと
ができるという効果を奏する。
【0104】また、反転ローラとPSローラとが、原稿
を互いに引き合う方向に駆動しても、反転ローラのロー
ラ対間を離間させることにより、反転ローラの駆動力が
原稿に伝達されなくなるので、反転ローラを駆動源に対
して切り離すことなく原稿の搬送が行えるという効果を
奏する。
【0105】また、原稿裏面読取時において、搬送パス
長より長い原稿の読取を行う場合であっても、上記の離
間機構によって排紙ローラが原稿の先端および後端部分
を同時に挟むことがない。これにより、搬送パス長より
長い原稿の読取を行えるという効果を奏する。
【0106】請求項の発明の原稿搬送装置は、以上の
ように、請求項の構成に加えて、上記反転ローラおよ
びPSローラの両方が互いに原稿を引き合う方向に駆動
される前に、所定時間両ローラの回転を停止させる構成
である。
【0107】それゆえ、請求項の構成による効果に加
えて、駆動源の回転方向を反転させる時、上記両ローラ
の回転を一時停止することにより原稿搬送動作を安定さ
せることができるという効果を奏する。
【0108】請求項の発明の原稿搬送装置は、以上の
ように、請求項1の構成に加えて、上記反転ローラの用
紙排出方向下流側に切替ゲートおよび中間トレイが配置
されており、該切替ゲートの位置によって反転ローラか
ら送られてくる原稿の排出先を排紙トレイと中間トレイ
との間で切替可能である構成である。
【0109】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、画像読取済みの原稿と搬送途中の原稿とを、その
排出先を排紙トレイと中間トレイとの間で切り替えるこ
とにより区別することができ、原稿の搬送状態を視覚的
に確認することができるという効果を奏する。
【0110】請求項の発明の原稿搬送装置は、以上の
ように、請求項1の構成に加えて、複数枚の両面原稿の
読取時に、各両面原稿毎に原稿読取位置に対して3回搬
送させ、第1回目の搬送では上記両面原稿のおもて面を
読み取り、第2回目の搬送では上記両面原稿の裏面を読
み取り、第3回目の搬送では原稿読取を行わず空搬送さ
せる構成である。
【0111】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、第3回目の搬送として原稿を空搬送させること
で、最初に原稿トレイに設置した原稿の順序通りに、原
稿が排紙トレイへ排紙されるため、ユーザサイドでの原
稿の並べ替え等が不要となり、ユーザの利便性を高める
ことができるという効果を奏する。
【0112】請求項の発明の原稿搬送装置は、以上の
ように、請求項の構成に加えて、上記第3回目の搬送
である空搬送中に、次に読み取るべき原稿を原稿搬送装
置内のPSローラの位置まで搬送する構成である。
【0113】それゆえ、請求項の構成による効果に加
えて、第3回目の空搬送中に、次の原稿をPSローラま
で搬送することにより、トータルの原稿搬送時間が節約
可能となり効率的な原稿搬送を行うことができるという
効果を奏する。
【0114】請求項6の発明の画像形成装置は、請求項
1ないし3の何れかに記載の原稿搬送装置によって、両
面原稿を原稿読取位置まで順次搬送し、読み取った画像
情報を画像形成部にて記録用紙に両面印字する構成であ
る。
【0115】請求項の発明の画像形成装置は、請求項
6の構成に加えて、上記原稿搬送装置は、複数枚の両面
原稿の読取時に、各両面原稿毎に原稿読取位置に対して
3回搬送させ、第1回目の搬送では上記両面原稿のおも
て面を読み取り、第2回目の搬送では上記両面原稿の裏
面を読み取り、第3回目の搬送では原稿読取を行わず空
搬送させるものであり、上記原稿搬送装置の第1回目の
搬送では、読み取った原稿おもて面の画像情報をメモリ
に記憶し、第2回目の搬送では、読み取った原稿裏面の
画像情報を上記画像形成部にて記録用紙に印字し、第3
回目の空搬送中には、第1回目の搬送時に読み取られた
おもて面の画像情報をメモリから読み出して、上記記録
用紙の裏面に印字する構成である。
【0116】それゆえ、請求項6の構成による効果に加
えて、第1回目の搬送で読み取られるおもて面の画像情
報をメモリし、第2回目の搬送で読み取られる裏面の画
像情報を直接記録用紙に印字することで、メモリ容量を
最小限にすることができるという効果を奏する。さら
に、メモリされているおもて面の印字工程を、第3回目
の空搬送中に行うことで、両面印字の動作時間を最小限
に短縮することができるという効果を併せて奏する。
【0117】請求項8の発明の画像形成装置は、請求項
7の構成に加えて、上記原稿搬送装置は、上記第3回目
の搬送である空搬送中に、次に読み取るべき原稿を原稿
搬送装置内のPSローラの位置まで搬送する構成であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、原稿搬
送装置の概略構成を示す断面図である。
【図2】上記原稿搬送装置と複写機とを組み合わせてな
る画像形成装置の概略構成を示す説明図である。
【図3】上記原稿搬送装置を複写機に対して開放状態と
した場合を示す説明図である。
【図4】上記原稿搬送装置の駆動力伝達機構を示す説明
図である。
【図5】図5(a)および図5(b)は、上記原稿搬送
装置による両面原稿の読取時における原稿搬送動作の一
部を示す説明図である。
【図6】図6(a)および図6(b)は、上記原稿搬送
装置による両面原稿の読取時における原稿搬送動作の一
部を示す説明図である。
【図7】上記原稿搬送装置による両面原稿の読取時にお
ける原稿搬送動作の一部を示す説明図である。
【図8】上記原稿搬送装置による両面原稿の読取時にお
ける原稿搬送動作を示すタイミングチャートである。
【図9】上記原稿搬送装置における、主搬送路内での原
稿の弛みの発生状態を示す説明図である。
【図10】上記原稿搬送装置における、主搬送路内での
PSローラの配置を示す説明図である。
【図11】図2に示す画像形成装置における、コピーモ
ード時の動作を示すフローチャートである。
【図12】図1に示す原稿搬送装置における、片面原稿
読取処理時の動作を示すフローチャートである。
【図13】上記原稿搬送装置における、両面原稿読取処
理時の動作の一部を示すフローチャートである。
【図14】上記原稿搬送装置における、両面原稿読取処
理時の動作の一部を示すフローチャートである。
【図15】図2に示す画像形成装置の画像形成部におけ
る、片面原稿印字処理時の動作を示すフローチャートで
ある。
【図16】上記画像形成部における、両面原稿印字処理
時の動作を示すフローチャートである。
【図17】従来の原稿搬送装置の構成を示す断面図であ
る。
【図18】図18(a)ないし図18(e)は、上記従
来の原稿搬送装置における原稿搬送動作を示す説明図で
ある。
【図19】上記従来の原稿搬送装置における駆動力伝達
機構を示す説明図である。
【図20】上記従来の原稿搬送装置において、モータを
正転させた場合の上記駆動力伝達機構の動作を示す説明
図である。
【図21】上記従来の原稿搬送装置において、モータを
逆転させた場合の上記駆動力伝達機構の動作を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 複写機 2 原稿搬送装置 3 原稿 4 原稿読取部 5 画像形成部 32 PSローラ 33 排紙ローラ(反転ローラ) 35 主搬送路(原稿搬送路) 36 反転搬送路(原稿反転搬送路) 43 中間トレイ 44 切替ゲート 48・49 ペーパーガイド 56 電磁クラッチ(クラッチ) 70 モータ(駆動源) 71 クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−274341(JP,A) 特開 平8−85649(JP,A) 特開 平7−64359(JP,A) 特開 平8−154159(JP,A) 特開 昭62−194262(JP,A) 特開 平8−50381(JP,A) 特開 平9−86807(JP,A) 特開 平9−106116(JP,A) 特開 平7−191502(JP,A) 特開 平11−174746(JP,A) 特開 平11−72976(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 107 B65H 5/06 B65H 29/58 H04N 1/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を原稿読取位置へ搬送するための原稿
    搬送路と、 片面の読取が終了した原稿を反転させて再度原稿読取位
    置へ搬送する原稿反転搬送路とを有すると共に、 上記原稿搬送路と原稿反転搬送路との合流地点下流側に
    配置され、正逆転駆動可能な反転ローラと、 上記原稿搬送路の原稿読取位置手前に配置され、原稿読
    取位置手前で一旦停止させた原稿を所定のタイミングで
    原稿読取位置へ送り出すPSローラとを備えた原稿搬送
    装置において、 上記反転ローラとPSローラとの両方に駆動力を与える
    一個の駆動源と、 上記駆動源と上記PSローラとの駆動力伝達経路を開閉
    するクラッチとを備えており、 上記反転ローラは、上記駆動源が正転駆動する場合には
    原稿を排紙方向に搬送する正転駆動を行い、上記駆動源
    が逆転駆動する場合には原稿を原稿反転搬送路へ搬送す
    る逆転駆動を行い、 上記PSローラは、上記駆動源が正転駆動する場合には
    正転駆動して原稿を原稿読取位置に送り出し、上記駆動
    源が逆転駆動する場合には上記クラッチが解除されるこ
    とにより回転を停止するものであり、 上記PSローラの上流側における原稿搬送路を形成する
    一対のペーパーガイドは、原稿が原稿搬送路内で弛みを
    有するのに充分な間隔を持って配設されると共に、 上記原稿を反転ローラからPSローラまで搬送する場
    合、上記反転ローラの搬送量は、前記両ローラ間の搬送
    経路に沿った距離よりも長く、 さらに、上記反転ローラは、該反転ローラを構成する駆
    動ローラと従動ローラとの間を離接させる離間機構を有
    しており、 原稿の裏面の読取時には、反転ローラおよびPSローラ
    間の原稿のたるみが存 在する範囲で、上記反転ローラお
    よびPSローラの両方を互いに原稿を引き合う方向に駆
    動し、その後、反転ローラのローラ対間を離間させる
    とを特徴とする原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】上記反転ローラおよびPSローラの両方が
    互いに原稿を引き合う方向に駆動される前に、所定時間
    両ローラの回転を停止させることを特徴とする請求項1
    に記載の原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】上記反転ローラの用紙排出方向下流側に切
    替ゲートおよび中間トレイが配置されており、該切替ゲ
    ートの位置によって反転ローラから送られてくる原稿の
    排出先を排紙トレイと中間トレイとの間で切替可能であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
  4. 【請求項4】複数枚の両面原稿の読取時に、各両面原稿
    毎に原稿読取位置に対して3回搬送させ、 第1回目の搬送では上記両面原稿のおもて面を読み取
    り、第2回目の搬送では上記両面原稿の裏面を読み取
    り、第3回目の搬送では原稿読取を行わず空搬送させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
  5. 【請求項5】上記第3回目の搬送である空搬送中に、次
    に読み取るべき原稿を原稿搬送装置内のPSローラの位
    置まで搬送することを特徴とする請求項4に記載の原稿
    搬送装置。
  6. 【請求項6】上記請求項1ないし3の何れかに記載の原
    稿搬送装置によって、両面原稿を原稿読取位置まで順次
    搬送し、読み取った画像情報を画像形成部にて記録用紙
    に両面印字することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】上記原稿搬送装置は、複数枚の両面原稿の
    読取時に、各両面原稿毎に原稿読取位置に対して3回搬
    送させ、 第1回目の搬送では上記両面原稿のおもて面を読み取
    り、第2回目の搬送では上記両面原稿の裏面を読み取
    り、第3回目の搬送では原稿読取を行わず空搬送させる
    ものであり、 上記原稿搬送装置の第1回目の搬送では、読み取った原
    稿おもて面の画像情報をメモリに記憶し、 第2回目の搬送では、読み取った原稿裏面の画像情報を
    上記画像形成部にて記録用紙に印字し、 第3回目の空搬送中には、第1回目の搬送時に読み取ら
    れたおもて面の画像情報をメモリから読み出して、上記
    記録用紙の裏面に印字することを特徴とする請求項6に
    記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】上記原稿搬送装置は、上記第3回目の搬送
    である空搬送中に、次に読み取るべき原稿を原稿搬送装
    置内のPSローラの位置まで搬送することを特徴とする
    請求項7に記載の画像形成装置。
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