JP4907460B2 - 自動原稿搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動原稿搬送装置および画像形成装置に関し、例えば、原稿トレイに載置された原稿束から原稿を1枚ずつ自動搬送する自動原稿搬送装置およびこの自動原稿搬送装置を備えたファクシミリ装置、複写機、複合機等の画像形成装置に関する。
一般に、自動原稿搬送装置においては、原稿トレイに多様なサイズの原稿束を載置することができるように一対のサイドガイド板を原稿の幅方向にスライド自在に設け、原稿束から原稿を一対のサイドガイド板に沿わせてピックアップローラにより送り出すよう構成されたものがある。
従来、この種の自動原稿装置としては、原稿トレイに載置可能な原稿の許容積載量が定められており、この許容積載量を超えて原稿が載置されると、ピックアップローラにより安定して原稿が搬送されないため、許容積載量以上の原稿が原稿トレイに載置されないように、原稿トレイの一対のサイドガイド板に原稿の積載量を規制するリブを形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、原稿トレイの一対のサイドガイド板に形成されたリブは、上述した原稿の積載量を規制する他、原稿のカールを上方から抑制し、原稿の搬送が不安定となることを防止している。
また、近年、このような従来の自動原稿搬送装置では、一度に大量の原稿を処理することが望まれており、この要望に応えるため、原稿トレイの原稿載置面に対して原稿の厚さ方向に大きく離れた位置にリブを形成して原稿トレイの許容積載量を増加させて対応している。
特開平09−240887号公報
しかしながら、上述のような許容積載量を増加させた従来の自動原稿搬送装置にあっては、原稿トレイの原稿載置面に対して原稿の厚さ方向に大きく離れた位置にリブが形成されているため、原稿量が少ないと、原稿とリブとの距離が大きくなり、原稿のカールを十分に抑制することができず、安定して原稿が搬送されないという問題が生じていた。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、原稿のカールを抑制して、安定して原稿を搬送することができる自動原稿搬送装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の自動原稿読取装置は、複数の原稿からなる原稿束を原稿トレイの原稿載置面に載置し、載置された前記原稿束から、原稿を1枚ずつ自動搬送する自動原稿搬送装置において、前記原稿載置面に対して接近方向および離反方向に可動する可動部材を備えるよう構成されている。
この構成により、可動部材を原稿載置面に対して離反方向に可動させて原稿を原稿載置面に載置し、可動部材が原稿載置面に載置された原稿に対して接近方向に可動することにより、原稿のカールを抑制して原稿を安定して搬送することができる。このため、可動部材を原稿トレイの許容積載量を規制するリブとして形成した場合には、原稿載置面と可動部材との距離が大きい場合でも、原稿のカールを十分に抑制することができる。
また、本発明の自動原稿搬送装置は、前記可動部材が、自重により前記原稿載置面に対して接近方向に可動するよう構成されている。
この構成により、可動部材の自重により原稿のカールを押圧するため、原稿のカールを抑制して原稿を安定して搬送することができる。
また、本発明の自動原稿搬送装置は、前記可動部材が、付勢バネにより付勢されて前記原稿載置面に対して接近方向に可動されるよう構成されている。
この構成により、付勢バネの付勢力により可動部材が原稿のカールを押圧するため、原稿のカールを強く抑制して原稿を安定して搬送することができる。
また、本発明の自動原稿搬送装置は、前記可動部材が、モータにより前記原稿載置面に対して接近方向および離反方向に可動されるよう構成されている。
この構成により、モータの駆動量に基づいて可動部材の接近方向または離反方向の可動量を調整することができる。例えば、モータの駆動量に基づいて原稿を押圧することにより、原稿のカールを抑制して原稿を安定して搬送することもできるし、可動部材を原稿に接近した接近位置で停止させて、可動部材と原稿との隙間を狭くすることにより、原稿のカールを小さくして原稿を安定して搬送することもできる。
また、本発明の自動原稿搬送装置は、前記モータが、前記可動部材と前記原稿とが接触した状態で、前記原稿の搬送時の損傷を防止するトルクリミット値を有するトルクリミッタ付モータであるよう構成されている。
この構成により、可動部材と原稿とが接触し、原稿の搬送時に可動部材と原稿との接触圧により原稿が損傷しそうになると、トルクリミッタが作動してモータの可動部材へのトルクの伝達が遮断されることにより、原稿の搬送時に、可動部材と原稿との接触圧を減圧して原稿の損傷を防止することができる。
また、本発明の自動原稿搬送装置は、前記原稿束から原稿を送り出すピックアップローラと、前記ピックアップローラにより送り出された前記原稿を突き当てて撓ませた後、搬送方向下流に搬送するプルアウトローラと、前記可動部材と前記原稿とが接触した状態で、前記プルアウトローラによる搬送時に、前記原稿の損傷を防止するように前記モータを制御するモータ制御手段とをさらに備えるよう構成されている。
この構成により、可動部材と原稿とが接触した状態で、プルアウトローラに原稿を突き当てて撓ませた後、搬送方向下流に搬送する際に、可動部材と原稿との接触圧による原稿の損傷を防止するようにモータが制御されるため、プルアウトローラによる原稿の搬送時に、可動部材と原稿との接触圧を減圧して原稿の損傷を防止することができる。
また、本発明の自動原稿搬送装置は、前記原稿束から原稿を送り出すピックアップローラと、前記原稿束が前記ピックアップローラに接触するように前記原稿トレイを昇降させる昇降機構と、前記可動部材と前記原稿束とが接触した状態で、前記昇降機構による前記原稿トレイの昇降により前記原稿束が前記ピックアップローラに接触する接触位置に位置した場合に、前記可動部材を離反方向に可動しないよう可動規制する固定規制部材とをさらに備えるよう構成されている。
この構成により、昇降機構により原稿トレイに載置された原稿束がピックアップローラに接触するように昇降され、原稿束がピックアップローラに接触し、原稿束と可動部材とが接触した場合に、可動部材が固定規制部材により離反方向への可動が可動規制される。したがって、原稿トレイに載置された原稿量が少なくなっても、昇降機構により原稿束がピックアップローラに接触するように原稿トレイが昇降し、原稿束とピックアップローラとが接触した給紙適正位置において、可動部材の可動が固定規制部材に規制された反力により原稿のカールを抑制して原稿を安定して搬送することができる。
また、本発明の自動原稿搬送装置は、前記原稿束から原稿を送り出すピックアップローラと、前記ピックアップローラにより送り出された前記原稿を突き当てて撓ませた後、搬送方向下流に搬送するプルアウトローラと、前記プルアウトローラによる搬送時に、前記ピックアップローラを前記原稿束に接触する接触位置と前記原稿束から離隔した離隔位置との間を可動させるローラ可動機構とをさらに備え、前記ローラ可動機構には、前記可動部材と前記原稿束とが接触した状態で、前記ピックアップローラが前記接触位置に位置した場合に、前記可動部材を離反方向に可動しないよう可動規制し、前記可動部材と前記原稿束とが接触した状態で、前記ピックアップローラが前記離隔位置に位置した場合に、前記可動規制を解除する可動規制部材が設けられているよう構成されている。
この構成により、ピックアップローラにより原稿を送り出す際に、可動規制部材により可動部材の可動を離反方向に可動規制するため、可動部材の可動が可動規制部材に規制された反力により原稿のカールを押圧して原稿を安定して搬送することができる。また、プルアウトローラにより原稿を突き当てて撓ませた後、搬送方向下流に搬送する際に、ローラ可動機構によりピックアップローラが原稿から離隔し、ピックアップローラの離隔に伴い可動規制部材が可動部材の離反方向における可動規制を解除する。したがって、可動部材が常時原稿を可動規制部材の反力により押圧する構成と比較して、プルアウトローラによる原稿の搬送時に、可動部材と原稿との接触圧を減圧して原稿の損傷を防止することができる。
また、本発明の自動原稿搬送装置は、前記原稿束から原稿を送り出すピックアップローラと、前記原稿束が前記ピックアップローラに接触するように前記原稿トレイを昇降させる昇降機構と、搬送中の前記原稿の紙厚を測定する紙厚測定手段と、前記紙厚測定手段により測定された前記原稿の紙厚に応じて、前記可動部材と前記原稿束とが接触した状態で、搬送時の前記原稿の損傷を防止するように前記昇降機構を制御する昇降制御手段とを備えるよう構成されている。
この構成により、紙厚測定手段により測定された紙厚に応じて、搬送時の原稿の損傷を防止するように昇降機構が制御される。したがって、紙厚に応じて原稿トレイを昇降して可動部材と原稿との接触圧を調整するようにすれば、可動部材により原稿を適切な接触圧で押圧することにより、特に薄い原稿の搬送時に原稿の損傷を防止することができる。
また、本発明の自動原稿搬送装置は、前記原稿トレイが、前記原稿の給紙方向に対する左右方向を位置決めする一対のサイドガイド板を有し、前記可動部材が、前記一対のサイドガイド板に回動自在に設けられているよう構成されている。
この構成により、可動部材が回動自在に設けられているため、可動部材を離反方向に回動して原稿トレイに原稿をスムーズに載置することができる。
また、本発明の自動原稿搬送装置は、前記原稿トレイが、前記原稿の給紙方向に対する左右方向を位置決めする一対のサイドガイド板を有し、前記可動部材が、前記一対のサイドガイド板に前記原稿の厚さ方向にスライド自在に設けられているよう構成されている。
この構成により、原稿の積載量が増減した場合でも、原稿のカールを常に同じポイントで抑制することができ、安定して原稿を搬送することができる。
また、本発明の画像読取装置は、上記に記載の自動原稿搬送装置を備えるよう構成されている。
この構成により、原稿のカールを抑制して、安定して原稿を搬送することができることができ、記録媒体に良好な画像を形成することができる画像形成装置を提供することができる。
本発明では、原稿のカールを抑制して、安定して原稿を搬送することができることができる自動原稿搬送装置および画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置2を備えた画像形成装置の概略構成図である。なお、本実施の形態は、画像形成装置を複写機1に適用している。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、複写機1は、自動原稿搬送装置(以下、単にADFという)2と、給紙部3と、画像読取部4と、画像形成部5とから構成されている。
ADF2は、原稿トレイ11と、各種ローラ等からなる搬送部13とを備えている。ADF2は、搬送部13により原稿トレイ11に載置された原稿をスリットガラス7上に搬送し、スリットガラス7を介して画像読取部4により読取が終了した原稿を、スリットガラス7上を通過させた後、排紙トレイ12に排紙するようになっている。また、ADF2は、画像読取部4に対して図示しない開閉機構を介して開閉自在に取り付けられている。
給紙部3は、用紙サイズの異なる記録紙を収納する給紙カセット21、22と、給紙カセット21、22に収納された記録紙を画像形成部5の画像形成位置まで搬送する各種ローラからなる給紙手段23とを有している。
画像読取部4は、光源およびミラー部材を搭載した第1キャリッジ25と、ミラー部材を搭載した第2キャリッジ26と、結像レンズ27と、撮像部28とを備えている。画像読取部4は、第1キャリッジ25に搭載された光源によりスリットガラス7上を通過中の原稿に光を照射し、第1キャリッジ25および第2キャリッジ26に搭載された各ミラー部材により原稿からの反射光を折り返させ、その反射光を結像レンズ27により結像して撮像部28で読み取らせるようになっている。
画像形成部5は、露光装置31と、感光体ドラム32と、現像装置33、転写ベルト34と、定着装置35とを備えている。画像形成部5は、撮像部28に読み取られた読取画像に基づいて、露光装置31により感光体ドラム32を露光して感光体ドラム32に潜像を形成し、現像装置33により感光体ドラム32に異なる色のトナーを供給して現像するようになっている。そして、画像形成部5は、転写ベルト34により感光体ドラム32に現像された像を給紙部3から供給された記録紙に転写した後、定着装置35により記録紙に転写されたトナー画像のトナーを溶融して、記録紙にカラー画像を定着するようになっている。
図2を参照してADF2について詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態に係るADF2の断面図である。
図2に示すように、原稿トレイ11は、可動原稿テーブル41と、一対のサイドガイド板42とを有している。可動原稿テーブル41は、原稿トレイ11の給紙方向の略前半部を構成しており、基端部を支点として上下方向に回動するようになっている。このように、原稿トレイ11は、可動原稿テーブル41を回動することにより、原稿トレイ11に載置された原稿の給送方向前端部を適切な高さに合わせることができるようになっている。
可動原稿テーブル41の先端部の上方には、テーブル上昇センサ87が設けられている。テーブル上昇センサ87は、原稿載置面に載置された原稿の給送方向前端部が適切な高さである給紙適正位置に保持されているかを検知するようになっている。なお、本発明の実施の形態に係る給紙適正位置とは、原稿束の最上位の原稿と後述するピックアップローラ61とが接触する位置をいう。
可動原稿テーブル41の先端部の下方には、ホームポジションセンサ88が設けられている。ホームポジションセンサ88は、可動原稿テーブル41がホームポジションにあることを検知するようになっている。
原稿トレイ11の給紙方向の略後半部には、原稿の向きが縦と横のいずれになっているかを検知する原稿長さ検知センサ89、90が、給送方向に離隔して設けられている。なお、原稿長さ検知センサ89、90としては、光学的手段により未接触で検知する反射型センサ、または接触式のアクチュエータタイプのセンサを用いてもよい。
一対のサイドガイド板42は、原稿トレイ11に載置された原稿の給紙方向に対する左右方向を位置決めするように立設されている。また、一対のサイドガイド板42の片側は、給紙方向に対する左右方向にスライド自在であり、異なるサイズの原稿が載置可能に構成されている。一対のサイドガイド板42の対向面には、後述する可動部材としての一対の回動リブ45が設けられている。
一対のサイドガイド板42の固定側には、原稿の載置により回動するセットフィラー46が設けられている。また、セットフィラー46の先端部の移動軌跡上の最下部には、原稿トレイ11に原稿が載置されたことを検知する原稿セットセンサ82が設けられている。つまり、原稿セットセンサ82は、原稿トレイ11に原稿が載置されると、セットフィラー46が回動して、セットフィラー46の先端部が原稿セットセンサ82から外れて、原稿の載置を検知するようになっている。
ADF2の搬送部13は、分離給送部51と、プルアウト部52と、ターン部53と、第1読取搬送部54と、第2読取搬送部55と、排紙部56とにより構成されている。
分離給送部51は、給紙口近傍に配置されたピックアップローラ61と、搬送経路を挟んで対向するように配置された給紙ベルト62およびリバースローラ63とを有している。ピックアップローラ61は、給紙ベルト62に取り付けられた支持アーム部材64により支持されており、図示しないカム機構を介して原稿束に接触する接触位置と原稿束から離れた離隔位置との間を上下動するようになっている。
給紙ベルト62は、給送方向に回転し、リバースローラ63は、給送方向と逆方向に回転するようになっている。また、リバースローラ63は、原稿が重送された場合に、給紙ベルト62に対して逆方向に回転するが、リバースローラ63が給紙ベルト62に接している場合、または原稿を1枚のみ搬送している場合には、図示しないトルクリミッタの働きにより、給紙ベルト62に連れ回りするようになっている。
そして、分離給送部51は、ピックアップローラ61が原稿トレイ11に載置された原稿束の最上位の原稿に転接することにより給紙口内に原稿を送り出し、原稿が重送された場合に給紙ベルト62とリバースローラ63とにより分離して送り出すようになっている。
プルアウト部52は、搬送経路を挟むように配置された一対のローラからなるプルアウトローラ65を有している。プルアウト部52は、プルアウトローラ65とピックアップローラ61の駆動タイミングにより、送り出された原稿を一次突当整合し、整合後の原稿を引き出し搬送するようになっている。また、プルアウトローラ65には、紙厚を測定するための紙厚測定センサ91が設けられている。
ターン部53は、搬送経路の上から下に向けてカーブしたカーブ部を挟むように配置された一対のローラからなる中間ローラ66および読取入口ローラ67を有している。ターン部53は、中間ローラ66により引き出し搬送された原稿を、カーブ部を搬送することによりターンさせて、読取入口ローラ67により原稿の表面を下方に向けてスリットガラス7近傍まで搬送するようになっている。
第1読取搬送部54は、スリットガラス7に搬送経路を挟んで対向する位置に配置された第1読取ローラ68と、読取終了後の搬送経路を挟むように配置された一対のローラからなる第1読取出口ローラ69とを有している。第1読取搬送部54は、スリットガラス7の近傍まで搬送された原稿の表面を第1読取ローラ68によりスリットガラス7に接触させながら搬送し、読取終了後の原稿を第1読取出口ローラ69によりさらに搬送するようになっている。
第2読取搬送部55は、原稿の裏面を読み取る第2読取部101に搬送経路を挟んで対向する位置に配置された第2読取ローラ70と、原稿の裏面の読取終了後の搬送経路を挟むように配置された一対の第2読取出口ローラ71とを有している。第2読取搬送部55は、表面が読み取られた原稿を第2読取ローラ70により第2読取部101の読取面の前を通過させ、第2読取出口ローラ71により排紙口に向けて搬送するようになっている。なお、両面読取を行わない場合には、原稿は第2読取部101を素通りするようになっている。
排紙部56は、排紙口の近傍に一対の排紙ローラ72が設けられ、第2読取出口ローラ71により搬送された原稿を排紙トレイ12に排紙するようになっている。
また、ADF2には、搬送経路に沿って、突き当てセンサ84、読取入口センサ86、レジストセンサ81、排紙センサ83が設けられており、原稿の搬送距離や搬送速度等の搬送制御に用いられるようなっている。
さらに、プルアウトローラ65と中間ローラ66との間には、原稿幅センサ85が設けられている。原稿幅センサ85は、原稿の幅方向に複数並べた受光素子から構成されており、搬送経路を挟んで対向位置に設けられた照射光からの受光結果に基づき原稿幅を検知する。
次に、ADF2の制御構成について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態に係るADF2の制御構成を示すブロック図である。
図3に示すように、ADF2は、ADF2全体の制御を行うコントローラ100を備えている。ADF2は、コントローラ100に信号を入力するセンサ等として、レジストセンサ81、原稿セットセンサ82、排紙センサ83、突き当てセンサ84、原稿幅センサ85、読取入口センサ86、テーブル上昇センサ87、ホームポジションセンサ88、原稿長さ検知センサ89、90および紙厚測定センサ91を備え、各センサはコントローラ100に接続されている。
また、ADF2は、コントローラ100から信号を出力してADF2の各部の駆動制御するモータ等として、ピックアップモータ92、給紙モータ93、読取モータ94、排紙モータ95および底板上昇モータ96を備え、各モータはコントローラ100に接続されている。底板上昇モータ96は、可動原稿テーブル41を昇降し、ピックアップモータ92は、ピックアップローラ61を上下動するようになっている。
給紙モータ93は、ピックアップローラ61、給紙ベルト62、リバースローラ63、プルアウトローラ65および中間ローラ66を回転駆動し、読取モータ94は、読取入口ローラ67、第1読取ローラ68、第1読取出口ローラ69および第2読取出口ローラ71を回転駆動し、排紙モータ95は、排紙ローラ72を回転駆動するようになっている。各モータは、上記した各センサの検知信号に基づいてコントローラ100によって制御されるようになっている。また、ADF2は、原稿の裏面を読み取る第2読取部101を備え、第2読取部101はコントローラ100に接続されている。
また、複写機1は、装置全体の制御を行う本体制御部105、各種の入力操作や動作指示を行う本体操作部106を備えている。コントローラ100と本体制御部105は、I/F107を介して接続されており、双方間で制御信号等のデータの授受が行われるようになっている。
図4を参照して、第2読取部101の制御構成について説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態に係るADF2の第2読取部101の制御構成を示すブロック図である。
図4に示すように、第2読取部101は、光源部111と、センサチップ112と、増幅器113と、A/D114と、画像処理部115と、フレームメモリ116とを備えている。
第2読取部101は、光源部111によりコントローラ100からの点灯信号に基づいて原稿に光を照射し、各センサチップ112により原稿からの反射光を受光して、電気信号に変換して出力するようになっている。第2読取部101は、各センサチップ112から出力された電気信号を、増幅器113により増幅し、A/D114によりアナログ信号からデジタル信号に変換して画像処理部115により画像処理を行い、画像処理が行われた信号をフレームメモリ116に記憶するようになっている。
また、第2読取部101は、コントローラ100からのタイミング信号に基づいてフレームメモリ116に記憶された信号の出力制御を行う出力制御回路117と、出力制御回路117から出力される信号を本体制御部105に出力するI/F回路118とを備えている。
ここで、図5および図6を参照して本発明の第1の実施の形態に係る回動リブ45について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態に係る回動リブ45の模式図である。図6は、本発明の第1の実施の形態に係る分離給送部51および原稿トレイ11の一部を示す図である。
図5に示すように、回動リブ45は、板状部材を「くの字状」に形成したものであり、一対のサイドガイド板42に片持ちで回動自在に設けられている。回動リブ45は、原稿トレイ11に原稿束が載置されると、自重により原稿のカールを押圧するようになっている。
なお、回動リブ45は、原稿の幅方向に延在し、一対のサイドガイド板42に両持ちで回動自在に設けられていてもよい。だだし、この場合には、原稿サイズの変更によりサイドガイド板42の間隔を変更する場合に回動リブ45を交換する必要があるため、回動リブ45を原稿サイズに合わせて用意するようにする。
図6に示すように、給紙口の上壁には、上方から回動リブ45の回動を規制する固定規制部材121が下方に向けて突設されている。回動リブ45は、可動原稿テーブル41の上昇により原稿に押し上げられて回動するが、原稿束の最上位の原稿が給紙適正位置に上昇すると、固定規制部材121に突き当たり、原稿から離反しないように回動規制され、固定規制部材121の反力により原稿を押圧するようになっている。
この結果、ADF2は、原稿トレイ11に載置された原稿量が少なくなっても、テーブル上昇センサ87により、原稿の給送方向前端部が給紙適正位置に保持されているかを検知し、底板上昇モータ96により原稿束がピックアップローラ61に接触するように可動原稿テーブル41を上昇させて、給紙適正位置において原稿のカールを抑制して原稿を安定して搬送することができるようになっている。
図7(a)、(b)を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る紙厚測定センサ91について説明する。図7(a)は、本発明の第1の実施形態に係るプルアウトローラ65および紙厚測定センサ91を示す模式図である。図7(b)は、本発明の第1の実施形態に係る紙厚測定センサ91の検知距離と出力電圧との関係を示すグラフである。
図7(a)に示すように、プルアウトローラ65は、駆動ローラ122と、従動ローラ123とから構成されており、従動ローラ123の回転軸には、軸受部124を介してローラ固定板125が取り付けられている。また、ローラ固定板125の下方には、紙厚測定センサ91を固定したセンサ固定板126がADF2の図示しないフレームに固定されており、ローラ固定板125とセンサ固定板126とはバネ127により接続されている。ローラ固定板125は、駆動ローラ122と従動ローラ123との間に侵入した原稿の紙厚分だけ押し込まれて、センサ固定板126に向かって接近するようになっている。
紙厚測定センサ91は、ローラ固定板125と紙厚測定センサ91との間隔を示す検知距離を検知して検知距離に応じた出力電圧をコントローラ100に出力するようになっている。コントローラ100は、紙厚測定センサ91から入力された出力電圧に基づいて原稿の紙厚を測定するようになっている。
図7(b)に示すように、紙厚測定センサ91は、検知距離が大きくなるに従い、コントローラ100に出力する出力電圧を減少するようになっている。したがって、搬送された原稿が厚く、紙厚測定センサ91から入力された出力電圧が所定の電圧より小さい場合には、コントローラ100は、底板上昇モータ96を停止状態で維持するようになっている。一方、搬送された原稿が薄く、紙厚測定センサ91から入力された出力電圧が所定の電圧より大きい場合には、コントローラ100は、底板上昇モータ96を駆動して、紙厚測定センサ91からの出力電圧の大きさに応じて回動リブ45と原稿との接触圧を小さくするように可動原稿テーブル41を下降させるようになっている。
このように、紙厚に応じて、底板上昇モータ96の高さを微調整することにより、回動リブ45と原稿との接触圧を調整することができ、その結果、プルアウトローラ65の搬送力と回動リブ45の摩擦力とにより原稿に生じる引張応力が調整され、原稿の損傷を防止することができるようになっている。
次に動作について説明する。
原稿束は、原稿トレイ11に表面上向きに載置され、一対のサイドガイド板42により原稿が位置決めされる。原稿トレイ11に原稿束が載置されると、セットフィラー46および原稿セットセンサ82により原稿束の載置が検知されて、検知信号がI/F107を介して本体制御部105に出力されるとともに、回動リブ45の自重により原稿束の最上位の原稿が押圧されて、原稿のカールが抑制される。
セットフィラー46および原稿セットセンサ82により、原稿束が原稿トレイ11上に載置されたことが検知されると、コントローラ100は、底板上昇モータ96を駆動して、ホームポジションから可動原稿テーブル41を上昇させて、テーブル上昇センサ87の検知信号に基づいて原稿束の最上位の原稿を給紙適正位置に調整する。
この場合、原稿の給送により原稿束の上面位置が下がって、テーブル上昇センサ87が未検知になると、コントローラ100は、底板上昇モータ96を駆動させて、可動原稿テーブルを上昇させる。このように、テーブル上昇センサ87の検知、未検知により、可動原稿テーブル41の上昇、停止を制御して原稿束の最上位の原稿を給紙適正位置に保持するようにしている。
このとき、可動原稿テーブル41の上昇により、原稿束に回動リブ45が押し上げられて回動するが、原稿束の最上位の原稿が給紙適正位置に到達すると回動リブ45が固定規制部材121に突き当たり、回動リブ45の回動が規制されるとともに、固定規制部材121の反力により原稿束が押圧される。
本体操作部106によりプリントキーが押下され、本体制御部105からI/F107を介してコントローラ100に原稿給紙信号が出力されると、コントローラ100は、給紙モータ93を正転駆動させてピックアップローラ61、給紙ベルト62を給紙方向に回転させ、リバースローラ63を給紙方向と逆方向に回転させる。回転を開始したピックアップローラ61は、原稿束から原稿を給送する。
次に、給紙ベルト62が、ピックアップローラ61に給送された原稿を給紙方向に導くとともに、リバースローラ63が原稿を給紙方向と逆方向に押し出す。このため、原稿が重送されていた場合には、給紙ベルト62側の原稿のみが給送される。
給紙ベルト62とリバースローラ63との作用により1枚に分離された原稿は、給紙ベルト62によって送り出された後、突き当てセンサ84により先端が検知され、停止中のプルアウトローラ65に当接する。
突き当てセンサ84に検知された位置から所定距離送られた原稿がプルアウトローラ65に撓みを持って当接した状態になると、給紙モータ93が停止され、ピックアップローラ61、給紙ベルト62、リバースローラ63が停止される。このとき、ピックアップモータ92を駆動させてピックアップローラ61を原稿束から退避させ、原稿を給紙ベルト62の搬送力のみで給送することにより、原稿の先端がプルアウトローラ65に挟持され、先端の整合、いわゆるスキュー補正が行われる。スキュー補正が行われると、コントローラ100は、給紙モータ93を逆転駆動し、プルアウトローラ65および中間ローラ66を回転させる。
プルアウトローラ65により原稿を中間ローラ66に搬送し始めると、紙厚測定センサ91が原稿の紙厚により検知距離を検知し、検知距離に対応する出力電圧をコントローラ100に出力する。コントローラ100は、紙厚測定センサ91により入力された出力電圧に基づいて、原稿の紙厚を測定し、紙厚に応じて底板上昇モータ96の駆動量を調整する。これにより、可動原稿テーブル41の高さが微調整され、回動リブ45と原稿トレイ11の原稿との接触圧が適正な圧力に調整される。
原稿の先端が読取入口センサ86により検知されると、コントローラ100は、原稿の搬送速度を減速するとともに、読取モータ94を駆動して読取入口ローラ67、第1読取ローラ68、第1読取出口ローラ69および第2読取ローラ70を回転する。原稿の先端がレジストセンサ81により検知されると、コントローラ100は、画像読取部4により読み取られる読取位置の手前で原稿を一時停止するように搬送速度をさらに減速する。原稿が読取位置の手前で一時停止すると、コントローラ100は、I/F107を介して一時停止信号が本体制御部105に出力する。
本体制御部105は、コントローラ100から一時停止信号を受けると、読取開始信号をコントローラ100に出力し、一時停止した原稿が読取位置に到達するまでに所定の搬送速度に立ち上がるように増速されて搬送される。
読取モータ94のパルスカウントにより検出された原稿の先端が読取位置に到達するタイミングで、コントローラ100は、本体制御部105に対して表面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号を出力する。なお、ゲート信号は、原稿の後端が読取位置を抜けるまで継続して送信される。
原稿の後端が読取位置を抜け排紙センサ83により原稿の先端が検知されると、コントローラ100は、排紙モータ95を駆動して排紙ローラ72を回転させ、原稿を排紙トレイ12に排紙させる。
このように、本発明の第1の実施の形態では、原稿トレイ11上の原稿に対して接近方向および離反方向に回動する回動リブ45を備えたため、回動リブ45を原稿トレイ11の原稿載置面に対して離反方向に回動させて原稿を載置し、回動リブ45が自重により原稿載置面に載置された原稿に対して接近して、原稿のカールを押圧するため、原稿のカールを抑制して原稿を安定して搬送することができる。
(第2の実施の形態)
図8(a)、(b)を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図8(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る回動リブ45の模式図である。図8(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る回動リブ45の変形例の模式図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施の形態は、回動リブ45に付勢バネを設けたものである。図8(a)に示すように、回動リブ45は、板状部材を「くの字状」に形成したものであり、一対のサイドガイド板42に片持ちで回動自在に設けられている。また、回動リブ45は、付勢バネとしてのコイルバネ128により原稿束に向けて付勢されており、コイルバネ128は、一端がサイドガイド板42から突出形成されたバネ受部129に接着固定され、他端が回動リブ45の基端部近傍に接着固定されている。回動リブ45は、コイルバネ128の付勢力により原稿に向けて回動するようになっている。
また、回動リブ45の回動域は、コイルバネ128の付勢力により制限されるが、上方の回動限界は、原稿の許容積載量に対応している。この構成により、原稿トレイ11に原稿の許容積載量を超えて載置されることがないため、原稿束から原稿をピックアップローラ61により安定して送り出すことができるようになっている。
なお、コイルバネ128により回動リブ45を付勢する構成に代えて、図8(b)に示すように、板バネ134により回動リブ45の基端部を原稿に向けて付勢する構成にしてもよい。このような構成により、回動リブ45の取付け構造を簡単な構造にすることができるようになっている。
このように、本発明の第2の実施の形態では、回動リブ45が、コイルバネ128により付勢されて原稿トレイ11上の原稿に対して接近方向に回動されるよう構成されているため、コイルバネ128の付勢力により回動リブ45が原稿のカールを押圧し、原稿のカールを強く抑制して原稿を安定して搬送することができる。
(第3の実施の形態)
図9を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。図9は、本発明の第3の実施の形態に係る回動リブ45の模式図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施の形態は、回動リブ45をモータの駆動力により回動するようにしたものである。図9に示すように、回動リブ45は、板状部材を「くの字状」に形成したものであり、サイドガイド板42に片持ちで回動自在に設けられている。また、回動リブ45の基端部は、図示しない可動モータの出力軸に直接接続されている。回動リブ45は、可動モータの駆動により回動し、原稿のカールを押圧するようになっている。
可動モータは、いわゆるトルクリミッタ付のモータであり、回動リブ45と原稿とが接触した状態で、原稿の搬送時の損傷を防止するトルクリミット値を有している。したがって、トルクリミット値以上の圧力で回動リブ45と原稿とが接触すると、トルクリミッタが作動して可動モータの回動リブ45へのトルクの伝達が遮断されることにより、原稿の搬送時に、回動リブ45と原稿との接触圧を減圧して、ピックアップローラ61やプルアウトローラ65の搬送力と回動リブ45の摩擦力とにより原稿に生じる引張応力を減少して、原稿の損傷を防止することができるようになっている。
なお、原稿のカールを押圧する構成に代えて、回動リブ45を原稿束に接近した接近位置に停止させて、原稿と回動リブ45との隙間を狭めることにより原稿のカールを抑制する構成としてもよい。この構成により、回動リブ45により原稿が押圧されることがなく、原稿の搬送時に、原稿の損傷を確実に防止することができるようになっている。
また、回動リブ45の回動域は、可動モータにより制限されるが、上方の回動限界は、原稿の許容積載量に対応している。この構成により、原稿トレイ11に原稿の許容積載量を超えて載置されることがないため、原稿束から原稿をピックアップローラ61により安定して送り出すことができるようになっている。
また、一対のサイドガイド板42の一方のサイドガイド板42には、可動モータにより回動する回動リブ45を設け、他方のサイドガイド板42には、自重により回動、または付勢バネにより回動する回動リブ45を設ける構成としてもよい。
また、可動モータの出力軸に回動リブ45を直接接続する構成ではなく、図示しない動力伝達機構を介して可動モータを回動リブ45に接続する構成としてもよい。
また、可動モータをトルクリミッタ付のモータにする構成に代えて、原稿の紙厚に応じて可動モータの駆動量を制御することにより、回動リブ45と原稿との接触圧を調整する構成としてもよい。この場合、コントローラ100は、上記した紙厚測定センサ91の出力電圧に基づき紙厚を測定し、測定した紙厚により可動モータの駆動量を制御するようになっている。したがって、搬送された原稿が厚く、紙厚測定センサ91から入力された出力電圧が所定の電圧より小さい場合には、コントローラ100は、可動モータを停止状態で維持し、搬送された原稿が薄く、紙厚測定センサ91から入力された出力電圧が所定の電圧より大きい場合には、可動モータを駆動して、出力電圧の大きさに応じて回動リブ45と原稿との接触圧を小さくするように回動リブ45を原稿から離反する方向に回動させるようになっている。
この構成により、プルアウトローラ65に原稿を突き当てて撓ませた後、搬送方向下流に搬送する際に、コントローラ100が、プルアウトローラ65の搬送力と回動リブ45の摩擦力とにより原稿に生じる引張応力を減少するように可動モータを制御するため、原稿の損傷を防止することができるようになっている。
このように、本発明の第3の実施の形態では、回動リブ45が、可動モータにより原稿トレイ11上の原稿に対して接近方向および離反方向に回動されるよう構成されているため、可動モータの駆動量に基づいて回動リブ45の接近方向または離反方向の駆動量を調整することができる。したがって、原稿を押圧することにより、原稿のカールを抑制して原稿を安定して搬送することもできるし、回動リブ45を原稿に接近した接近位置で停止させて、回動リブ45と原稿との隙間を狭くすることにより、原稿のカールを小さくして原稿を安定して搬送することもできる。
(第4の実施の形態)
図10(a)、(b)を参照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。図10(a)は、本発明の第4の実施の形態に係る分離給送部51および原稿トレイ11の一部を示す図である。図10(b)は、本発明の第4の実施の形態に係る分離給送部51および原稿トレイ11の一部の変形例を示す図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施の形態では、給紙口近傍に固定規制部材121を設ける代わりに、可動規制部材としての揺動規制部材131を設けたものである。図10に示すように、揺動規制部材131は、ピックアップローラ61を支持する支持アーム部材64に固定されており、ピックアップローラ61の上下動に伴い揺動するようになっている。つまり、回動リブ45は、ピックアップローラ61が原稿に接触する場合には、原稿が給紙適正位置にあるように回動リブ45を回動規制し、ピックアップローラ61が原稿から離隔する場合には、回動リブ45の回動規制を解除するようになっている。
なお、図10(b)に示すように、回動リブ45の基端部に回動リブ45を離反方向に付勢する板バネ134を設けるようにしてもよい。これにより、回動リブ45と原稿との接触圧を減圧することができるようなっている。
このように、本発明の第4の実施の形態では、支持アーム部材64に、回動リブ45と原稿とが接触した状態で、ピックアップローラ61が接触位置に位置した場合に、回動リブ45を離反方向に回動しないよう回動規制し、回動リブ45と原稿とが接触した状態で、ピックアップローラ61が離隔位置に位置した場合に、回動規制を解除する揺動規制部材131が設けられている。したがって、ピックアップローラ61により原稿を送り出す際に、揺動規制部材131により回動リブ45の回動を離反方向に回動規制するため、回動リブ45の回動が揺動規制部材131に規制された反力により原稿のカールを押圧して原稿を安定して搬送することができる。
また、プルアウトローラ65により原稿を突き当てて撓ませた後、搬送方向下流に搬送する際に、支持アーム部材64によりピックアップローラ61が原稿から離隔し、ピックアップローラ61の離隔に伴い揺動規制部材131が回動リブ45の離反方向における回動規制を解除する。その結果、回動リブ45が常時原稿を押圧する構成と比較して、プルアウトローラ65による原稿の搬送時に、回動リブ45と原稿との接触圧を減圧して、プルアウトローラ65の搬送力と回動リブ45の摩擦力とにより原稿に生じる引張応力を減少して、原稿の損傷を防止することができるようになっている。
(第5の実施の形態)
図11を参照して、本発明の第5の実施の形態について説明する。図11は、本発明の第5の実施の形態に係る摺動リブ132の模式図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施の形態では、一対のサイドガイド板42に、回動自在の回動リブ45の代わりに上下方向にスライドする摺動リブ132を設けたものである。図11に示すように、一対のサイドガイド板42には、上下方向に延在するように摺動溝133が形成されており、摺動リブ132は、基端部において摺動溝133にスライド係合するように形成されている。
摺動溝133は、摺動リブ132の可動域を上下方向に規制しており、上方の可動限界は、原稿の許容積載量に対応している。この構成により、原稿トレイ11に原稿の許容積載量を超えて載置されることがないため、原稿束から原稿をピックアップローラ61により安定して送り出すことができるようになっている。
また、本実施形態では、一対のサイドガイド板42に摺動溝133が原稿載置面に対してやや傾斜して形成されているが、一対のサイドガイド板42に摺動溝133が原稿載置面に対して鉛直方向に形成されていてもよい。摺動溝133が原稿載置面に対してやや傾斜して形成されている場合には、摺動リブ132と原稿との接触面積が小さくなるため、摺動リブ132の摩擦力を低減することができるようになっている。また、摺動溝133が原稿載置面に対して鉛直方向に形成されている場合には、摺動リブ132と原稿との接触面積が大きくなるため、原稿のカールを十分に抑制することができるようになっている。
なお、摺動リブ132は、他の実施の形態で記載したように、付勢バネにより原稿に向けて付勢する構成としてもよいし、モータ駆動する構成としてもよい。
このように、本発明の第5の実施の形態では、摺動リブ132が、一対のサイドガイド板42に上下方向にスライド自在に設けられているため、原稿の積載量が増減した場合でも、原稿のカールを常に同じポイントで抑制することができ、安定して原稿を搬送することができる。
また、本発明の各実施の形態では、回動リブ45や摺動リブ132等の可動部材を原稿トレイ11の許容積載量を規制するリブと同一の構成としたが、可動部材と原稿トレイ11の許容積載量を規制するリブとを別体に設けてもよい。
以上、説明したように、本発明は、原稿のカールを抑制して、安定して原稿を搬送することができるという効果を有し、原稿トレイに載置された原稿束から原稿を1枚ずつ自動搬送する自動原稿搬送装置、およびこの自動原稿搬送装置を備えたファクシミリ装置、複写機、複合機等の画像形成装置として有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る自動原稿搬送装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るADFの断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るADFの制御構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るADFの第2読取部の制御構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る回動リブの模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係る分離給紙部および原稿トレイの一部を示す図である。 (a)は本発明の第1の実施形態に係るプルアウトローラおよび紙厚測定センサを示す模式図であり、(b)は本発明の第1の実施形態に係る紙厚測定センサの検知距離と出力電圧との関係を示すグラフである。 (a)は本発明の第2の実施の形態に係る回動リブの模式図であり、(b)は本発明の第2の実施の形態に係る回動リブの変形例の模式図である。 本発明の第3の実施の形態に係る回動リブの模式図である。 (a)は本発明の第4の実施の形態に係る分離給送部および原稿トレイの一部を示す図であり、(b)は本発明の第4の実施の形態に係る分離給送部および原稿トレイの一部の変形例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る摺動リブの模式図である。
符号の説明
1 複写機(画像形成装置)
2 ADF(自動原稿搬送装置)
3 給紙部
4 画像読取部
5 画像形成部
7 スリットガラス
11 原稿トレイ
12 排紙トレイ
13 搬送部
21、22 給紙カセット
23 給紙手段
25 第1キャリッジ
26 第2キャリッジ
27 結像レンズ
28 撮像部
31 露光装置
32 感光体ドラム
33 現像装置
34 転写ベルト
35 定着装置
41 可動原稿テーブル
42 サイドガイド板
45 回動リブ(可動部材)
46 セットフィラー
51 分離給送部
52 プルアウト部
53 ターン部
54 第1読取搬送部
55 第2読取搬送部
56 排紙部
61 ピックアップローラ
62 給紙ベルト
63 リバースローラ
64 支持アーム部材
65 プルアウトローラ
66 中間ローラ
67 読取入口ローラ
68 第1読取ローラ
69 第1読取出口ローラ
70 第2読取ローラ
71 第2読取出口ローラ
72 排紙ローラ
81 レジストセンサ
82 原稿セットセンサ
83 排紙センサ
84 突き当てセンサ
85 原稿幅センサ
86 読取入口センサ
87 テーブル上昇センサ
88 ホームポジションセンサ
89、90 原稿長さ検知センサ
91 紙厚測定センサ
92 ピックアップモータ
93 給紙モータ
94 読取モータ
95 排紙モータ
96 底板上昇モータ
100 コントローラ
101 第2読取部
105 本体制御部
106 本体操作部
107 I/F
111 光源部
112 センサチップ
113 増幅器
114 A/D
115 画像処理部
116 フレームメモリ
117 出力制御回路
118 I/F回路
121 固定規制部材
122 駆動ローラ
123 従動ローラ
124 軸受部
125 ローラ固定板
126 センサ固定板
127 バネ
128 コイルバネ(付勢バネ)
129 バネ受部
131 揺動規制部材(可動規制部材)
132 摺動リブ(可動部材)
133 摺動溝
134 板バネ(付勢バネ)

Claims (6)

  1. 複数の原稿からなる原稿束を原稿トレイの原稿載置面に載置し、載置された前記原稿束から、原稿を1枚ずつ自動搬送する自動原稿搬送装置において、
    前記原稿束から原稿を送り出すピックアップローラと、
    前記ピックアップローラにより送り出された前記原稿を搬送方向下流に搬送する搬送手段と、
    前記原稿束の最上位の原稿が前記ピックアップローラに接触する接触位置と前記接触位置より下方の下方位置との間で前記原稿トレイを昇降させる昇降機構と、
    前記最上位の原稿に接触して前記原稿を前記原稿載置面側に押圧するとともに、前記最上位の原稿に接触したまま前記昇降機構による前記原稿トレイの昇降に追従して上昇方向および下降方向に可動するよう支持された可動部材と、
    前記昇降機構によって前記原稿トレイが前記下方位置から前記接触位置に上昇したときに前記可動部材に突き当たって、前記可動部材が上昇方向に可動しないよう可動規制する固定規制部材と、
    搬送中の前記原稿の紙厚を測定する紙厚測定手段と、
    前記原稿トレイを前記下方位置から前記接触位置に上昇して停止させるとともに、前記紙厚測定手段により測定された前記原稿の紙圧が厚い場合には前記原稿トレイを前記接触位置に維持し、前記紙厚測定手段により測定された前記原稿の紙圧が薄い場合には前記紙圧に応じて前記原稿トレイを前記接触位置から下降させるよう前記昇降機構を制御する昇降制御手段と、を備えたことを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 前記可動部材が、自重により前記最上位の原稿に接触して前記原稿を前記原稿載置面側に押圧することを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  3. 前記可動部材が、付勢バネにより付勢されて前記最上位の原稿に接触して前記原稿を前記原稿載置面側に押圧することを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  4. 前記原稿トレイが、前記原稿の給紙方向に対する左右方向を位置決めする一対のサイドガイド板を有し、
    前記可動部材が、前記一対のサイドガイド板に回動自在に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1の請求項に記載の自動原稿搬送装置。
  5. 前記原稿トレイが、前記原稿の給紙方向に対する左右方向を位置決めする一対のサイドガイド板を有し、
    前記可動部材が、前記一対のサイドガイド板に前記原稿の厚さ方向にスライド自在に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1の請求項に記載の自動原稿搬送装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1の請求項に記載の自動原稿搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置
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