JP2003034450A - シート供給装置とこの装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

シート供給装置とこの装置を備えた画像形成装置

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JP2003034450A
JP2003034450A JP2001218768A JP2001218768A JP2003034450A JP 2003034450 A JP2003034450 A JP 2003034450A JP 2001218768 A JP2001218768 A JP 2001218768A JP 2001218768 A JP2001218768 A JP 2001218768A JP 2003034450 A JP2003034450 A JP 2003034450A
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roller
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JP2001218768A
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Tomohito Nakagawa
智仁 仲川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートを振動させることなく搬送するように
する。 【解決手段】 本発明のシート供給装置は、案内パス2
1の上流側でシートを挟持して、回転し、プラテンガラ
ス161に搬送するリードローラ対22,14と、案内
パスの下流側でシートを挟持して、回転し、プラテンガ
ラスから排出搬送するリード排出ローラ対23,16
と、プラテンガラスに対向して、シートの通過を許容す
る隙間Gを介して配設され、案内パスを通過するシート
を案内するプラテンローラ24と、リード従動ローラ1
4をリードローラ22に対して接離可能に支持して、ば
ね33に抗してリード従動ローラをリードローラ22か
ら離す方向に変位させる圧接解除カム機構25と、シー
トの上流端部がリードローラ対22,14を通過する以
前に圧接解除カム機構25を作動制御する制御手段と、
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート供給装置に
関し、詳細には、シートを、振動させたり、撓ませたり
することなく、ほぼ一定の速度で搬送するようにしたシ
ート供給装置に関する。さらに、シート供給装置を装置
本体に備えた画像形成装置に関し、詳細には、記録媒体
に画像振れを生じさせることなく画像を形成することの
できる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シート供給装置は、例えば、画像が形成
された原稿シートの画像を読み取る画像読み取り装置に
原稿シート(以下、「原稿」という)を供給するように
なっている。画像形成装置は、画像読み取り装置によっ
て読み取られた画像情報に基づいて記録媒体に画像を形
成するようになっている。画像形成装置には、複写機、
プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの複合機等があ
る。
【0003】従来、画像形成装置の一種であるデジタル
複写機には、画像が形成された原稿の画像を読み取る画
像読み取り装置の他に、画像読み取り装置に原稿を供給
する原稿シート供給装置である自動原稿供給装置(以
下、ADF(Auto Document Feede
r)という)を備えたものがある。
【0004】ADFを備えたデジタル複写機は、ADF
によって原稿を画像読み取り装置に送り込み、画像読み
取り装置で原稿の画像を読み取った後、読み取り情報に
基づいて、プリンタ部で記録媒体に原稿の画像を複写す
るようになっている。
【0005】画像読み取り装置は、原稿を読み取る場
合、ADFの下方に設けられた画像読み取り装置の画像
読み取り部をプラテンガラス板の真下にモータによって
移動させて停止させた後、ランプユニットから光を発し
て、ADF内のプラテンローラと画像読み取り装置のプ
ラテンガラス板との間をADFによって搬送されている
原稿を走査して、その反射光を画像読み取り部によって
読み取るようになっている。
【0006】ADFは、図9に示すように画像読み取り
装置のプラテンガラス261上にリードローラ対22
2,214によって原稿Dを送り込み、リード排出ロー
ラ対223,216によってプラテンガラス261上か
らその原稿Dを排出するようになっている。原稿の画像
は、プラテンガラス261上を通過するとき、プラテン
ガラス261の真下に停止している読み取り部260に
よって読み取られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のADF
は、読み取り部260の比較的近い位置にリードローラ
対222,214を配設した構造になっている。このた
め、リードローラ対222,214は、ADFが読み取
り中の原稿に物理的な影響を与えていた。
【0008】すなわち、リードローラ対222,214
が原稿Dの上流端部の搬送を終わると、原稿Dの上流端
部は、リードローラ対222,214から抜けて挟持を
解放され、振動することがあった。原稿Dの上流端部
は、その振動によって原稿Dの送り方向に変位したり、
上下方向、すなわちプラテンローラ224とプラテンガ
ラス261との隙間Gの範囲内において変位したりする
ことがあった。
【0009】このように、原稿の上流端部に振動を生じ
させるADFは、原稿読み取り装置に不正確な画像読み
取りを行わせることになり、最終的に、画像形成装置
に、部分的に伸びたり、又は縮んだりした画像を記録媒
体に形成させることがあった。
【0010】また、従来のADFは、リードローラ対2
22,214とリード排出ローラ対223,216との
各駆動側ローラの外径のバラツキによって各ローラ対の
周速度が一致しないことがあった。
【0011】このため、リードローラ対222,214
の周速度が、リード排出ローラ対223,216の周速
度より遅い場合には、互いのローラ対間に、原稿を引っ
張り合う力が発生していた。この引っ張り合う力は、リ
ードローラ対222,214から原稿Dが抜けて原稿の
上流端部に拘束力がなくなると急に解放される。する
と、原稿Dの上流端部が振動し、ADFは、上記と同様
に、画像形成装置に、部分的に伸びたり、又は縮んだり
した画像を記録媒体に形成させることがあった。
【0012】逆に、リードローラ対222,214の周
速度が、リード排出ローラ対223,216の周速度よ
り速い場合には、原稿Dが搬送されるにともなって、ロ
ーラ対間で原稿に撓みが生じていた。この撓みは、リー
ドローラ対222,214から原稿Dの上流端部が抜け
ると解消される。撓みを解消された原稿Dの上流端部
は、読み取り部260での移動速度が遅くなる。したが
って、ADFは、原稿読み取り装置に不正確な画像読み
取りを行わせることになり、最終的に、画像形成装置
に、部分的に伸びた画像を形成させることがあった。
【0013】本発明は、シートを振動させることなく、
搬送するようにしたシート供給装置と、このシート供給
装置を装置本体に備えて、シートに画像振れを生じさせ
ることなく画像を形成することのできる画像形成装置と
を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のシート供給装置は、シートを案内するシー
ト案内部と、前記シートを前記シート案内部に案内する
案内パスと、前記案内パスの上流側で前記シートを挟持
して、回転し、前記シート案内部に搬送する供給回転体
対と、前記案内パスの下流側で前記シートを挟持して、
回転し、前記シート案内部から排出搬送する排出回転体
対と、前記シート案内部に対向して、配設され、前記案
内パスを通過する前記シートを案内する案内手段と、前
記供給回転体対の内、一方の回転体を他方の回転体に対
して接離可能に支持して、前記供給回転体対のシート挟
持力に抗して一方の回転体を前記他方の回転体から離す
方向に変位させる変位手段と、前記シートの上流端部が
前記供給回転体対を通過する以前に前記変位手段を作動
制御する制御手段と、を備えている。
【0015】本発明のシート供給装置の前記変位手段
は、前記供給回転体対のシート挟持力を減少させること
が可能であり、前記制御手段は、前記シートの上流端部
が前記供給回転体対を通過する以前に前記変位手段を制
御して前記供給回転体対のシート挟持力を減少させるよ
うになっている。
【0016】本発明のシート供給装置の前記変位手段
は、前記一方の回転体を前記他方の回転体から離間させ
ることが可能であり、前記制御手段は、前記シートの上
流端部が前記供給回転体対を通過する以前に前記変位手
段を制御して前記一方の回転体を前記他方の回転体から
離間させるようになっている。
【0017】本発明のシート供給装置の前記変位手段
は、前記シートの厚みが薄いときには、前記供給回転体
対のシート挟持力を減少させることが可能であり、前記
シートの厚みが厚いときには、前記一方の回転体を前記
他方の回転体から離間させることが可能であり、前記制
御手段は、前記シートの上流端部が前記供給回転体対を
通過する以前に前記変位手段を制御して、前記シートの
厚みが薄いときには、前記供給回転体対のシート挟持力
を減少させ、前記シートの厚みが厚いときには、前記一
方の回転体を前記他方の回転体から離間させるようにな
っている。
【0018】本発明のシート供給装置は、前記シートの
通過位置を検知する位置検知手段を備え、前記制御手段
は、前記位置検知手段のシート検知動作に基づいて、前
記変位手段を作動制御するようになっている。
【0019】本発明のシート供給装置は、前記供給回転
体対の上流側に配設されて、前記シートの厚みを検知す
る厚み検知手段を備え、前記制御手段は、前記厚み検知
手段のシート検知動作に基づいて、前記変位手段を作動
制御するようになっている。
【0020】本発明のシート供給装置の制御手段は、前
記シートの下流端部が前記供給回転体対に到達する以前
までに前記変位手段の変位状態を解除するようになって
いる。
【0021】本発明のシート供給装置の前記案内パスは
湾曲状に形成され、前記供給回転体対の一方の回転体は
前記案内パスの湾曲の外側に配設され、他方の回転体は
前記案内パスの湾曲の内側に配設されている。
【0022】本発明のシート供給装置の前記他方の回転
体は、回転力を受ける駆動回転体であり、前記一方の回
転体は、前記駆動回転体に追従して回転する従動回転体
である。
【0023】本発明のシート供給装置の前記シートは、
原稿シートであり、前記シート供給装置は画像が形成さ
れた原稿シートを読み取る画像読取装置の読み取り部に
対向して配設された原稿シート案内部に前記原稿シート
を供給するようになっている。
【0024】上記目的を達成するため、本発明の画像形
成装置は、上記いずれか1つのシート供給装置と、前記
シート供給装置によって供給された原稿シートの画像を
読み取る画像読み取り装置と、前記画像読み取り装置に
よって読み取った情報を記録媒体に形成する画像形成手
段と、を備えている。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の原稿シ
ート供給装置と、この原稿シート供給装置を装置本体に
備えた画像形成装置であるデジタル複写機とを図に基づ
いて説明する。
【0026】図1に示すように、画像形成装置の一種で
あるデジタル複写機1は、画像が形成された原稿シート
(以下、「原稿」という)の画像を読み取る画像読み取
り装置(以下、「リーダ部」という)150と、リーダ
部150によって読み取られた画像情報に基づいて記録
媒体Pに画像を形成する画像出力部(以下、「プリンタ
部」という)300と、リーダ部150に原稿を供給す
る原稿シート供給装置である自動原稿供給装置(以下、
ADF(Auto Document Feeder)
という)2とを備えている。リーダ部150と、プリン
タ部300は、複写機1の装置本体9構成している。
【0027】記録媒体は、画像が形成されるものであ
り、記録媒体には、普通紙、普通紙の代用品である樹脂
製の薄いシート、厚紙、オーバーヘッドプロジェクタ用
の用紙等がある。
【0028】〔リーダ部〕図2に示すように、リーダ部
150は、原稿Dの画像面に光を照射するランプ152
と、このランプ152によって照射された原稿Dからの
反射光をレンズ157に導くミラー153,155,1
56、電荷結合素子(CCD)158等によって構成さ
れている。
【0029】ランプ152とミラー153は、光学台
(読み取り部)159に取り付けられている。光学台1
59は、不図示のワイヤによって不図示のモータに結合
されて、モータの回転駆動によって原稿台ガラス3と平
行に往復移動するようになっている。モータは、光学台
159のホームポジション位置を検知するポジションセ
ンサの位置を基準にして正転、逆転して、光学台159
を往復移動させるようになっている。したがって、光学
台159は、原稿台ガラス3上の原稿を光学的に走査す
るようになっている。
【0030】また、モータは、ステッピングモータであ
る。このモータには、不図示のエンコーダを接続してあ
る。このエンコーダにより、光学台159が何パルス分
移動したかを検知できるようになっている。したがっ
て、リーダ部150は、ポジションセンサとエンコーダ
からのエンコーダーパルスによって、光学台159の位
置を把握することができるようになっている。
【0031】原稿からの反射光は、ミラー153,15
5,156によってレンズ157に導かれ、レンズ15
7によってCCD158上に集光される。CCD158
は、原稿情報を反映した上記反射光を光電変換し、電子
的な画像信号としてプリンタ部300に出力する。
【0032】リーダ部150は、ユーザによって選択さ
れた、流し読みモード(ADF原稿読み取りモード)
と、固定読みモード(原稿台ガラス原稿読み取りモー
ド)とのいずれかのモードによって原稿を読み取るよう
になっている。流し読みモードは、原稿読み取り位置1
60に停止した光学台159の上方のプラテンガラス
(シート案内部)161の上を、原稿をADF2によっ
て通過させて原稿を読み取るモードである。固定読みモ
ードは、原稿を原稿台ガラス3上にユーザが載置して、
光学台159を副走査方向に移動させながら原稿を読み
取るモードである。
【0033】なお、ADF2は、図1に示す蝶番95,
96によって後部がリーダ部150に接続されて、リー
ダ部150に開閉自在に設けられている。このため、固
定読みモードのときには、ユーザが、ADF2の手前を
持ち上げてリーダ部150を開き、表出した原稿台ガラ
ス3に原稿を載置する必要がある。
【0034】〔プリンタ部〕プリンタ部300は、周知
の静電潜像画像方式を用いて記録媒体に画像を形成する
ようになっている。
【0035】図1に示すように、上段カセット100
は、記録媒体Pを束状にして収納して、装置本体9の脇
に着脱自在に装着されている。上段カセット100内の
記録媒体Pは、不図示の分離爪と給送ローラ101とに
よって1枚ずつに分離されて、レジストローラ106に
送り込まれる。下段カセット102も、記録媒体Pを束
状にして収納して、装置本体9の脇に着脱自在に装着さ
れている。下段カセット102内の記録媒体は、不図示
の分離爪と給送ローラ103とによって1枚ずつ分離さ
れて、レジストローラ106に送り込まれる。手差しガ
イド104は、装置本体9に設けられている。手差しガ
イド104に、ユーザによって1枚ずつ手で挿入された
記録媒体は、ローラ105を介してレジストローラ10
6に案内される。
【0036】シート積載装置(デッキタイプ)108
は、不図示のモータ等により装置本体9の脇を昇降する
中板108aを備えている。中板108a上の記録媒体
Pは、給送ローラ109と不図示の分離爪によって1枚
ずつに分離されて給送され、搬送ローラ110に導かれ
る。
【0037】感光ドラム112、現像器114、転写帯
電器115、および分離帯電器116は、画像形成部
(画像形成手段)15を構成している。レジストローラ
106にから画像形成部15に送り込まれた記録媒体
は、画像形成部15によってトナー像を形成される。ト
ナー像を形成された記録媒体は、搬送ベルト117によ
って、定着装置118に搬送される。記録媒体は、定着
装置118によって、加熱加圧されてトナー像を定着さ
れる。そして、記録媒体は、搬送ローラ119に送り込
まれた後、ダイバータ120によって、排出ローラ12
1と、搬送ローラ201とに選択的に案内される。
【0038】ソータ122は、ノンソートトレイ122
a、ソートビントレイ122b、ノンソートトレイ排出
ローラ122c、ソートビントレイ排出ローラ122d
を有している。ノンソートトレイ排出ローラ122cか
ら排出された記録媒体は、ノンソートトレイ122aに
積載される。ソートビントレイ排出ローラ122dから
排出された記録媒体は、昇降するノンソートトレイ12
2aとソートビントレイ122bとによって、1段ずつ
に区分けされる。なお、ソータ122に代わって、不図
示の排出トレイを装置本体9に装着してもよい。
【0039】記録媒体の両面に画像を形成する両面複写
の場合や、記録媒体の一方の面に画像を重ねて形成する
多重複写の場合、トナー像を定着された後の記録媒体
は、ダイバータ120によって、搬送ローラ201に案
内される。そして、両面複写の場合、記録媒体Pは、ベ
ルト202,204、パス206、排出ローラ205を
経て中間トレイ200に画像を形成した面を上にして排
出される。多重複写の場合、記録媒体は、ダイバータ2
03によって、ベルト202とベルト204との間から
矢印E方向に案内されて、中間トレイ200に画像を形
成した面を下にして排出される。
【0040】中間トレイ200上の記録媒体は、半月ロ
ーラ209,210、分離ローラ対211、及び搬送ロ
ーラ213、214、215によって、レジストローラ
106に搬送されて、再度、画像が形成され、ソータ1
22に排出される。
【0041】〔原稿シート供給装置(ADF)〕 (原稿トレイ部)図2に示すように、原稿トレイ4は、
原稿Dを積載されるようになっている。原稿トレイ4に
は、1対の幅方向規制板19が原稿の幅方向にスライド
自在に配置されている。幅方向規制板19は、原稿トレ
イ4に積載された原稿Dの幅方向を規制することで原稿
供給時に、幅方向の位置を揃えて原稿を供給できるよう
にしている。
【0042】(原稿分離部)図2に示すように、原稿ト
レイ4の上方には、原稿供給ローラ5を配設してある。
原稿供給ローラ5は、分離搬送ローラ8の回転駆動に連
れて回転し、原稿をADF内に供給するようになってい
る。原稿供給ローラ5は、通常、ホームポジションであ
る上方(図中実線位置)に待避して、原稿トレイ4に原
稿を載置するとき、原稿の邪魔にならないようにしてい
る。原稿の供給開始時になると、原稿供給ローラ5は、
図中実線の位置から破線の位置に下降して、原稿Dの上
面に当接するようになっている。原稿供給ローラ5は、
図示しないアームに軸支してあるので、アームの揺動に
ともなって、昇降するようになっている。
【0043】分離パッド6は、分離搬送ローラ8に対向
して配置され、分離搬送ローラ8に圧接されている。分
離パッド6には、分離搬送ローラ8より摩擦が若干小さ
いゴムなどの摩擦部材を使用している。分離パッド6
は、原稿供給ローラ5によって供給される原稿Dを、分
離搬送ローラ8と協働して捌き、1枚ずつに分離するよ
うになっている。
【0044】(原稿搬送部)レジストローラ12とレジ
スト従動ローラ11は、分離搬送ローラ8によって送ら
れてきた原稿が斜めになっているとき、原稿の向きを真
っ直ぐに修正するようになっている。レジストローラ1
2とレジスト従動ローラ11のレジスト動作を説明す
る。原稿が送られてきたとき、レジストローラ対11,
12は、停止状態で、原稿の先端をニップで受け止め
る。原稿は、分離搬送ローラ8によって搬送を継続され
ているため、先端をニップに押し当てられて、中間部が
ループ状になる。これによって、原稿が斜めになってい
る場合には、原稿の先端がニップに倣い、原稿は、向き
を真っ直ぐに修正される。
【0045】リードローラ22とリード従動ローラ14
は、原稿をプラテンガラス161に向けて搬送するよう
になっている。さらに、リード排出ローラ23とリード
排出従動ローラ16は、原稿をプラテンガラス161か
ら原稿排出ローラ対18に排出するようになっている。
【0046】リードローラ(他方の回転体、駆動回転
体)22とリード従動ローラ(一方の回転体、従動回転
体)14は、リードローラ対(供給回転体対)22,1
4を構成している。リード排出ローラ23とリード排出
従動ローラ16は、リード排出ローラ対(排出回転体
対)23,16を構成している。
【0047】本発明の実施形態において、リードローラ
22は弾性力を有するゴムから成り、リード従動ローラ
14は樹脂製である。なお、リード従動ローラ14はゴ
ム製であってもよい。
【0048】プラテンガラス161とリード従動ローラ
14との間には、プラテンガラス161からシートをす
くい上げるジャンプ台162を配設してある。原稿は、
プラテンガラス161を通過するとき、リーダ部150
によって読み取られるようになっている。原稿排出ロー
ラ対18は、原稿を原稿排出トレイ10に排出するよう
になっている。
【0049】スイッチバックパス20は、原稿の両面に
形成された画像を読み取る両面モード時に、原稿排出ロ
ーラ対18から原稿排出トレイ10に排出されないでス
イッチバック搬送される原稿を、レジストローラ対1
1,12に案内するようになっている。
【0050】分離搬送ローラ8から原稿排出ローラ対1
8までには、原稿を案内するU字状に湾曲した案内パス
21を設けてある。レジストローラ12、リードローラ
22、プラテンローラ24、及びリード排出ローラ23
は、湾曲した案内パス21の内側に配設してあり、リー
ド従動ローラ14、リード排出従動ローラ16は、湾曲
した案内パス21の外側に配設してある。
【0051】(読み取り部)プラテンローラ24は、流
し読み用のプラテンガラス161に対向した位置に配設
してある。プラテンローラ24は、リードローラ22と
同じ周速度で回転するようになっている。プラテンロー
ラ24には、表面が白色のゴムローラを使用している。
プラテンローラ24に白色のゴムローラを使用すること
によって、リーダ部150が原稿を読み取るとき、厚み
の薄い透けやすい原稿であっても、プラテンローラ24
が透けて読み取られないようにしている。
【0052】プラテンローラ24はプラテンガラス16
1に対して、若干の隙間Gを設けて配置してある。ちな
みに、隙間Gは、原稿の通過を許容する隙間であり、約
0.2mm乃至約0.5mmである。
【0053】原稿読み取り位置160は、プラテンロー
ラ24の直下近傍に設定してある。プラテンローラ24
の直下において、プラテンガラス161に対する原稿の
浮きはほとんど無く、リーダ部150による画像読み取
りにピントボケ、カブリ等が発生しないようにしてい
る。
【0054】(駆動系)図3は各ローラなどを駆動する
モータ、及びソレノイド類を有する駆動系を示す図であ
る。分離ソレノイド57は、原稿供給ローラ5を昇降す
るようになっている。分離ソレノイド57は、原稿供給
ローラ5をホームポジションである上方(図中実線の位
置)に持ち上げて保持するようになっている。分離ソレ
ノイド57は、原稿トレイ4に原稿をセットするとき、
原稿の邪魔にならない位置に原稿供給ローラ5を保持す
るキープソレノイドである。さらに、分離ソレノイド5
7は、ADF2の原稿供給開始時に、キープ力をオフし
て原稿供給ローラ5を下降させて、原稿トレイ4上の最
上位の原稿にその原稿供給ローラ5を圧接するようにな
っている。
【0055】分離モータ51、リードモータ53、原稿
排出モータ50、及び解除モータ58には、ステッピン
グモータを使用している。分離モータ51は、分離ロー
ラ8と原稿供給ローラ5を搬送方向に回転するようにな
っている。リードモータ53は、レジストローラ12、
リードローラ22、プラテンローラ24、リード排出ロ
ーラ23を回転するようになっている。これらのローラ
12,22,24,23は、駆動ローラであり、原稿の
読み取り速度で原稿を搬送するようになっている。原稿
排出モータ50は、原稿排出ローラ対18を回転するよ
うになっている。解除モータ58は、リードローラ22
とリード従動ローラ14のニップ圧力を解除したり、所
定の圧にしたりする偏心カム34を回転するようになっ
ている。
【0056】(圧解除カム機構)図6は、解除モータ5
8を駆動源とする圧接解除カム機構(変位手段)25を
原稿搬送方向の上流側から見た図である。図4乃至図6
に示すように、解除モータ58の駆動軸に設けたギヤ3
7は、カム軸35に直結したギヤ38に噛合している。
カム軸35は、フレーム39に回転自在に軸支してあ
る。カム軸35には、偏芯カム34を固定してある。ホ
ルダ31は、フレーム39に回転自在に設けたホルダ軸
32に設けてある。ホルダ31の回転端部には、支持軸
30によってリード従動ローラ14を回転自在に設けて
ある。
【0057】ホルダ31は、ばね33によってリードロ
ーラ22の方に押圧されて、リード従動ローラ14をリ
ードローラ22に圧接しているか、あるいは偏心カム3
4に圧接されている。したがって、リード従動ローラ1
4とリードローラ22とが原稿を挟持する原稿挟持力
は、ばね33の弾力によって設定される。
【0058】図4に示すように、偏心カム34がホルダ
31に接触していないとき、ホルダ31は、ばね33に
押されて原稿をリード従動ローラ14によってリードロ
ーラ22に圧接している。すなわち、リード従動ローラ
14とリードローラ22は、所定の原稿挟持力で原稿を
挟持して、回転し、その原稿を搬送するようになってい
る。偏心カム34は、図4の位置から回転すると、図5
に示すように、ホルダ31を、ばね33に抗してリード
ローラ22から離す方向に回転させるようになってい
る。この場合、リード従動ローラ14とリードローラ2
2は、原稿の挟持を解除した状態になる。なお、リード
従動ローラ14は、モータに接続されておらず、リード
ローラ22に追従して従動回転するようになっているた
め、ホルダ31によって容易に移動することができるよ
うになっている。
【0059】(センサ)図3に示すように、原稿トレイ
4には、原稿Dが原稿トレイ4に載置されたことを検知
する透過型の光センサである原稿セット検知センサ40
を設けてある。また、原稿トレイ4の下部には、幅方向
規制板19の位置を検知して原稿トレイ4に載置した原
稿束Pの幅寸法を検知する原稿幅検知センサ44(図7
参照)を設けてある。分離ローラ8とレジスト従動ロー
ラ11との間には、原稿を検知する透過型の光センサで
あるレジストセンサ7を設けてある。レジストセンサ7
は、分離給送された原稿の先端を検知して、レジストロ
ーラ対11,12への突き当て量(ループ量)を制御す
るタイミングを計るのに使用される。
【0060】リード従動ローラ14の上流側には、原稿
を検知する反射型光センサであるリードセンサ(位置検
知センサ)13を設けてある。リードセンサ13は、原
稿の先端(下流端部)を検知して、リード部150での
画像読み取り開始タイミングを計る基準信号を発するよ
うになっている。また、リードセンサ13は、原稿の後
端(上流端部)を検知して、リード従動ローラ14をリ
ードローラ22から離すタイミングを計る基準信号を発
するようになっている。原稿排出ローラ対18の上流側
には、原稿を検知する透過型光センサである原稿排出セ
ンサ17を設けてある。原稿排出センサ17は、原稿の
排出タイミングを測るのに使用される。
【0061】図6に示すように、圧接解除カム機構25
のカム軸35には、軸35と一体に回転するフラッグ3
6を設けてある。フラッグ36は、透過型光センサであ
る解除センサ59に対向している。フラッグ36には、
解除センサ59の光を通過させる不図示の切り欠き部を
形成してある。解除センサ59の信号によって、偏心カ
ム34の回転角度が分かり、リード従動ローラ14がリ
ードローラ22に加圧されているか、離間しているのか
を検知することができるようになっている。
【0062】(制御回路)図7は、ADFの制御回路の
ブロック図である。制御回路は、マイクロプロセッサ
(以下、「CPU」という。制御手段)54を中心に構
成してあり、CPU54の入出力ポートには、各種負荷
のドライブ回路およびセンサを接続してある。また、制
御回路は不図示の電池によりバックアップされるRAM
と、制御シーケンスソフトの格納されたROMを備えて
いる。また、制御回路には、CPU54と装置本体9と
を接続する通信用1C55も設けてある。通信用IC5
5は、リーダ部150とプリンタ部300との間、パソ
コンとプリンタ部300との間、他の複写機のリーダ部
とプリンタ部300との間等での、データ通信を行える
ようにリーダ部150やプリンタ部300を制御する回
路である。
【0063】分離モータ51、リードモータ53、原稿
排出モータ50、及び解除モータ58は、各ステッピン
グモータドライバによって駆動されるようになってい
る。各ドライバには、CPU54から相励磁信号とモー
タ電流制御信号とが入力されるようになっている。分離
ソレノイド57は、ドライバによって駆動され、CPU
54の入出力ポートに接続されてCPU54の信号に基
づいて、動作を制御するようになっている。
【0064】レジストセンサ7、原稿セット検知センサ
40、リードセンサ13、原稿排出センサ17、原稿幅
検知センサ44、解除センサ59等の各種センサは、C
PU54の入力ポートに接続されて、複写機内におけ
る、原稿の挙動、及び可動部の挙動をモニターするよう
になっている。
【0065】(ADFの動作説明)複写機1の不図示の
操作部にユーザによって複写条件を入力されてスタート
キーが押されると、原稿セット検知センサ40は、原稿
トレイ4上に原稿Dを載置してあるか否かを検知する。
原稿が載置してあれば、原稿トレイ4上の原稿幅検知セ
ンサ44が、原稿サイズの検知を行う。また、分離ソレ
ノイド57が、原稿供給ローラ5を下降させる。原稿供
給ローラ5は、最上位の原稿に当接して、原稿を分離搬
送ローラ8と分離パッド6との間に送り込む。
【0066】原稿トレイ4から供給された原稿Dが複数
枚重なっている場合、分離搬送ローラ8と分離パッド6
は、原稿を1枚ずつに分離してレジストローラ対11,
12に搬送する。レジストローラ対11,12は、原稿
が斜行しているとき原稿を真っ直ぐに修正し、レジスト
ローラ12で、リードローラ22とリード従動ローラ1
4のニップに搬送する。
【0067】リードローラ22とリード従動ローラ14
は、原稿を所定の原稿挟持力で挟持し、かつ回転してプ
ラテンガラス161とプラテンローラ24との隙間Gを
通過させて、リード排出ローラ23とリード排出従動ロ
ーラ16とのニップに送り込む。また、プラテンローラ
24も回転して隙間Gを通過する原稿に搬送力を加え
る。原稿がリード排出ローラ23に到達したときに、リ
ードローラ22、プラテンローラ24、リード排出ロー
ラ23がリードモータ53の回転力によって原稿を搬送
することになる。
【0068】リーダ部150は、原稿読み取り位置16
0に停止している光学台159で、プラテンガラス16
1とプラテンローラ24との隙間Gを通過する原稿を走
査して読み取る。
【0069】図4に基づいて、リードローラ22とリー
ド従動ローラ14とで、原稿を所定の原稿挟持力で挟持
して搬送している状態を説明する。偏芯カム34は、ホ
ルダ31から離れた位置に停止している。このため、リ
ード従動ローラ14は、ばね33の弾力によって、原稿
をリードローラ22に圧接してリードローラ22とで挟
持し、リードローラ22の回転に追従回転して、原稿を
搬送している。このように、偏芯カム34は、通常、ホ
ルダ31から離れた位置に停止して、リード従動ローラ
14が、ばね33によってリードローラ22に圧接され
て、リードローラ22とで所定の原稿挟持力で原稿を挟
持できるようにしている。
【0070】図5に基づいて、原稿がさらに搬送され、
原稿の上流端部(後端)がリードローラ22とリード従
動ローラ14に到達する直前の状態を説明する。原稿の
上流端部(後端)はリードセンサ13によって検知され
る。CPU54は、リードセンサ13の検知信号に基づ
いて所定のタイミングで、圧接解除カム機構25を作動
させる。CPU54が圧接解除カム機構25を作動させ
る時期は、原稿の上流端部がリードローラ22とリード
従動ローラ14とのニップに到達する以前である。
【0071】CPU54は、解除モータ58を始動させ
て偏芯カム34を回転させる。偏心カム34の長径の部
分がホルダ31に接触する。このため、偏心カム34
は、回転にともなって、ばね33に抗してホルダ31を
リードローラ22から離れる方向に押圧して、図5にお
いて矢印B方向に回転させる。すると、リード従動ロー
ラ14は、リードローラ22から離れる。因みに、リー
ドローラ22からのリード従動ローラ14の離間は、約
1mmである。リード従動ローラ14がリードローラ2
2から離れても、原稿は、リード排出ローラ23とリー
ド排出従動ローラ16とによって、さらに搬送される。
リードローラ22からのリード従動ローラ14の離間
は、偏芯カム34によって徐々に行われるので急激に行
われるようなことはない。
【0072】リード従動ローラ14がリードローラ22
から離れるとき、原稿Dは、U字状の案内パス21によ
って湾曲している状態から、原稿自身の復元力と自重と
によって真っ直ぐになろうとして、リード従動ローラ1
4に追従してリードローラ22から離れる。この場合、
原稿Dは、リードローラ22から徐々に離れるリード従
動ローラ14に追従してリード従動ローラ14に支えら
れている状態にあるので、リード従動ローラがリードロ
ーラ22から離れることによって、生じる振動等を殆ん
ど受けるようなことがない。
【0073】したがって、原稿はリード従動ローラ14
によって振動を受けるようなことはない。また、圧接解
除カム機構25は、リードローラ22とリード従動ロー
ラ14とから原稿の後端が抜ける前に、偏心カム34を
回転させて、リードローラ22とリード従動ローラ14
とのニップを無くしているので、従来、原稿がニップを
抜けるとき原稿に発生していた振動がほとんど無くな
る。
【0074】原稿の後端がリードローラ22から離れて
進むと、CPU54は、解除モータ58を始動し、偏心
カム34を再度回転させる。すると、偏心カム34はホ
ルダ31から離れる。リード従動ローラ14は、ばね3
3の押圧力によって、リードローラ22に圧接されて、
初期の位置に戻り、後続の原稿が送られてくるのに備え
る。
【0075】圧接解除カム機構25によるリードローラ
22へのリード従動ローラ14の加圧動作は、複数枚の
原稿を連続して搬送するときには原稿間(紙間)で完了
するので、後続のシートをリードローラ対22,14で
確実に挟持して搬送することができる。
【0076】ADF2は、リーダ部150が原稿の読み
込みを終了すると、原稿排出ローラ対18で原稿を排出
トレイ10に排出して積載する。
【0077】リーダ部150によって、原稿の両面に形
成されている画像を読み取る場合、一方の面の画像をリ
ーダ部150が読み終えたとき、ADF2は、原稿排出
ローラ対18で原稿を原稿排出トレイ10に排出しない
で、スイッチバック搬送して、スイッチバックパス20
に原稿を送り込む。その後、レジスト従動ローラ11と
レジストローラ12は、原稿が斜行している場合、原稿
を真っ直ぐに矯正する。以後、ADF2は、全述と同様
にして、原稿を搬送する。
【0078】以上のように、ADF2は、原稿の上流端
部がリードローラ対22,14を通過する以前に、リー
ドローラ対22,14の圧接を解除するようになってい
るので、原稿Dの上流端部が、リードローラ対22,1
4を通過するときも、原稿にほとんど振動を発生させる
ことがない。このため、原稿Dの上流端部が、従来と異
なって、振動によって原稿Dの送り方向に変位したり、
上下方向、すなわちプラテンローラ24とプラテンガラ
ス161との隙間Gの範囲内において変位したりするよ
うなことがなくなる。
【0079】ADF2は、図2の左右方向の長さを短く
するため、案内パス21をU字状に湾曲させてある。こ
のため、案内パス21を湾曲状態で搬送されている原稿
は、リードローラ対22,14を抜けたとき、真っ直ぐ
になろうとして、案内パス21の外壁に当接する。この
時、原稿は、振動する。しかし、ADF2は、原稿の上
流端部がリードローラ対22,14を通過する以前に、
リードローラ対22,14の圧接を解除するようになっ
ているので、原稿Dの上流端部が、リードローラ対2
2,14を通過するときも、原稿にほとんど振動を発生
させることがない。
【0080】また、リードローラ対22,14とリード
排出ローラ対23,16との各駆動側ローラの外径のバ
ラツキによって各ローラ対の周速度が一致しないことに
よって、従来発生していた原稿を引っ張り合う力や、原
稿の弛みが、原稿の上流端部がリードローラ対22,1
4を通過する以前に、リードローラ対22,14の圧接
を解除することによって無くなる。
【0081】なお、以上の構成において、リードセンサ
13は、圧接解除カム機構25を作動させる基準信号を
発するようになっているとともに、リーダ部150によ
る画像読み取りタイミングの基準信号を発するようにな
っているが、レジストセンサ7の信号を、圧接解除カム
機構25を作動させる基準信号にしてもよい。
【0082】また、偏心カム34の長径は、リード従動
ローラ14をリードローラ22から完全に離す長さに設
定してあるが、完全に離さない長さに設定してあっても
よい。この場合、リード従動ローラ14は、リードロー
ラ22から完全に離れないで、リードローラ22に多少
接触しており、リード従動ローラ14とリードローラ2
2とが原稿を挟持する力(原稿挟持力)を軽減するよう
になっている。この場合においても、原稿に振動を発生
させることを防止することができる。ちなみに、リード
従動ローラ14とリードローラ22との接触を維持した
まま、リード従動ローラ14をリードローラ22に対し
て約1mm乃至約1.5mm動かすことによって、原稿
の振動を防止することができる。すなわち、リード従動
ローラ14がばね33によってリードローラ22に押圧
されているときの原稿挟持力を100%としたとき、圧
接解除カム機構25によって原稿挟持力を約10%乃至
約30%程度にしても、ADF2は、原稿に振動を与え
ることなく、原稿をプラテンガラス161に供給するこ
とができる。
【0083】さらに、ADFは、偏心カムの長径を、リ
ード従動ローラ14をリードローラ22から完全に離す
径に設定して、図8に示すように、原稿厚み検知センサ
(厚み検知手段)26によって原稿の厚みを検知して、
原稿の厚みが薄いときには、偏心カムを途中まで回転さ
せて、リードローラ対22,14の原稿挟持力を減少さ
せ、原稿シートの厚みが厚いときには、偏心カムを長径
の部分をホルダ31に接触するまで回転させて、リード
従動ローラ14をリードローラ22から完全に離すよう
にして、原稿の厚みに応じて、偏心カムの回転角を変え
て、原稿が振動しないようにするようにしてもよい。な
お、原稿厚み検知センサ26を設けることなく、リード
センサ13、レジストセンサ7に原稿厚み検知機能を持
たせてもよい。
【0084】また、リードローラ対22,14、リード
排出ローラ対23,16はベルト対、プラテンローラ2
4はベルトであってもよい。
【0085】また、プラテンローラ24とプラテンガラ
ス161の隙間Gが無いの場合においても、上記と同様
の効果がある。すなわち、プラテンローラ24がプラテ
ンガラス161に接触するように配置したものでも、隙
間Gが無いだけ、原稿が上下にあばれることなく、か
つ、プラテンローラ24が原稿を押さえていることで、
ある程度までは原稿の振動を抑えることができるが、プ
ラテンローラ24の回転駆動とリードローラ22の回転
駆動は、モータ、ギヤ、ベルト等で関連しているため
に、原稿の送り方向の振動は完全に取りきれない。しか
し、本発明では、原稿の上流端部がリードローラ対2
2,14を通過する以前に、リードローラ対22,14
の圧接を解除するようになっているので、原稿Dの上流
端部が、リードローラ対22,14を通過するときも、
原稿にほとんど振動を発生させることがなくなる。この
ため、原稿Dの上流端部が、従来と異なって、振動によ
って原稿Dの送り方向に変位することがなく、良好の画
像読み込みが行われる。
【0086】以上説明したADF2は、原稿を振動させ
たり、引っ張ったり、撓ませたりすることなく、ほぼ一
定の速度で搬送することができる。また、ADF2は、
リーダ部150に正確な画像読み取りを行わせることが
できる。さらに、このようなADF2を備えた複写機1
は、部分的に伸びたり、又は、縮んだりした画像を記録
媒体に形成することがなく、記録媒体に品質の良い画像
を形成することができる。
【0087】また、ADF2は、圧接解除カム機構25
の動作をリードセンサ13の信号に基づいて行っている
ので、原稿の先端後端位置に応じてリードローラ対2
2,14のニップを確実に解除したり、加圧したりする
ことができて、リーダ部150に対して画像の読み込み
先端ズレの発生を防止することができる。したがって、
リーダ部150は、良好な画像読み込みをすることがで
き、複写機1は、記録媒体に品質の良い画像を形成する
ことができる。
【0088】以上の説明は、原稿自動供給装置(AD
F)について説明したが、本発明の構成は、画像形成装
置にシートを供給する装置としても使用することができ
る。
【0089】すなわち、本発明の構成は、図2における
上記リーダ部150をプリンタ部に置き換えることも可
能である。その場合、原稿読み取り位置160には印字
ヘッドが配置される。
【0090】したがって、本願発明のシート供給装置
は、原稿自動供給装置のみに限定されるものではなく、
シートは、原稿シートのみに限定されるものではない。
【0091】
【発明の効果】本発明のシート供給装置は、供給回転体
対の内、一方の回転体を他方の回転体に対して接離可能
に支持して、供給回転体対の原稿シート挟持力に抗して
一方の回転体を他方の回転体から離す方向に変位させる
変位手段を備えたので、原稿シートを振動させたり、引
っ張ったり、撓ませたりすることなく、ほぼ一定の速度
で搬送することができる。また、シート供給装置を原稿
読み取り装置に組み込んだ場合、原稿読み取り装置に正
確な画像読み取りを行わせることができる。
【0092】このようなシート供給装置を備えた画像形
成装置は、部分的に伸びたり、又は縮んだりした画像を
記録媒体に形成することがなく、記録媒体に品質の良い
画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像形成装置である複写機
の概略正面断面図である。
【図2】本発明の実施形態のシート供給装置である自動
原稿供給装置と、画像読み取り装置との概略正面断面図
である。
【図3】図2の自動原稿送り装置の駆動系を示す図であ
る。
【図4】図2の自動原稿送り装置の動作説明用の概略正
面断面図である。
【図5】図2の自動原稿送り装置の動作説明用の概略正
面断面図である。
【図6】解除モータを駆動源とする圧解除カム機構を原
稿搬送方向の上流側から見た図である。
【図7】図2の自動原稿送り装置の制御ブロック図であ
る。
【図8】他の実施形態の自動原稿送り装置の概略正面断
面図である。
【図9】従来の自動原稿送り装置の概略正面断面図であ
る。
【符号の説明】
D 原稿シート(シート) G 隙間 P 記録媒体 1 複写機(画像形成装置) 2 自動原稿送り装置(シート供給装置) 9 複写機(画像形成装置)の本体 13 リードセンサ(位置検知手段) 14 リード従動ローラ(供給回転体対) 15 画像形成部(画像形成手段) 16 リード排出従動ローラ(排出回転体対) 21 案内パス 22 リードローラ(供給回転体対) 23 リード排出ローラ(排出回転体対) 24 プラテンローラ(案内手段) 25 圧接解除カム機構(変位手段) 26 原稿厚み検知センサ(厚み検知手段) 54 マイクロプロセッサ(CPU(制御手段)) 150 画像読み取り装置 159 光学台(読み取り部) 160 原稿読み取り位置 161 プラテンガラス(原稿シート案内部) 300 画像出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F048 AA02 AA08 AB02 BA02 BA05 BA06 BB02 CA02 CA03 CC01 CC11 CC17 DA06 EA15 EB23 EB24 EB26 3F049 AA01 CA32 DA12 DB05 LA02 LA11 LB02 3F101 FA01 FA02 FB02 FB17 FC07 FE17 LA02 LA11 LB02 LB05 LB06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを案内するシート案内部と、 前記シートを前記シート案内部に案内する案内パスと、 前記案内パスの上流側で前記シートを挟持して、回転
    し、前記シート案内部に搬送する供給回転体対と、 前記案内パスの下流側で前記シートを挟持して、回転
    し、前記シート案内部から排出搬送する排出回転体対
    と、 前記シート案内部に対向して、配設され、前記案内パス
    を通過する前記シートを案内する案内手段と、 前記供給回転体対の内、一方の回転体を他方の回転体に
    対して接離可能に支持して、前記供給回転体対のシート
    挟持力に抗して一方の回転体を前記他方の回転体から離
    す方向に変位させる変位手段と、 前記シートの上流端部が前記供給回転体対を通過する以
    前に前記変位手段を作動制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするシート供給装置。
  2. 【請求項2】 前記変位手段は、前記供給回転体対のシ
    ート挟持力を減少させることが可能であり、前記制御手
    段は、前記シートの上流端部が前記供給回転体対を通過
    する以前に前記変位手段を制御して前記供給回転体対の
    シート挟持力を減少させることを特徴とする請求項1に
    記載のシート供給装置。
  3. 【請求項3】 前記変位手段は、前記一方の回転体を前
    記他方の回転体から離間させることが可能であり、前記
    制御手段は、前記シートの上流端部が前記供給回転体対
    を通過する以前に前記変位手段を制御して前記一方の回
    転体を前記他方の回転体から離間させることを特徴とす
    る請求項1に記載のシート供給装置。
  4. 【請求項4】 前記変位手段は、前記シートの厚みが薄
    いときには、前記供給回転体対のシート挟持力を減少さ
    せることが可能であり、前記シートの厚みが厚いときに
    は、前記一方の回転体を前記他方の回転体から離間させ
    ることが可能であり、前記制御手段は、前記シートの上
    流端部が前記供給回転体対を通過する以前に前記変位手
    段を制御して、前記シートの厚みが薄いときには、前記
    供給回転体対のシート挟持力を減少させ、前記シートの
    厚みが厚いときには、前記一方の回転体を前記他方の回
    転体から離間させることを特徴とする請求項1に記載の
    シート供給装置。
  5. 【請求項5】 前記シートの通過位置を検知する位置検
    知手段を備え、前記制御手段は、前記位置検知手段のシ
    ート検知動作に基づいて、前記変位手段を作動制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至4の内、いずれか1項に
    記載のシート供給装置。
  6. 【請求項6】 前記供給回転体対の上流側に配設され
    て、前記シートの厚みを検知する厚み検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記厚み検知手段のシート検知動作に
    基づいて、前記変位手段を作動制御することを特徴とす
    る請求項4に記載のシート供給装置。
  7. 【請求項7】 制御手段は、前記シートの下流端部が前
    記供給回転体対に到達する以前までに前記変位手段の変
    位状態を解除することを特徴とする請求項1乃至6の
    内、いずれか1項に記載のシート供給装置。
  8. 【請求項8】 前記案内パスは湾曲状に形成され、前記
    供給回転体対の一方の回転体は前記案内パスの湾曲の外
    側に配設され、他方の回転体は前記案内パスの湾曲の内
    側に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の
    シート供給装置。
  9. 【請求項9】 前記他方の回転体は、回転力を受ける駆
    動回転体であり、前記一方の回転体は、前記駆動回転体
    に追従して回転する従動回転体であることを特徴とする
    請求項1乃至4,8の内、いずれか1項に記載のシート
    供給装置。
  10. 【請求項10】 前記シートは原稿シートであり、前記
    シート供給装置は画像が形成された原稿シートを読み取
    る画像読取装置の読み取り部に対向して配設された原稿
    シート案内部に前記原稿シートを供給する原稿シート供
    給装置であることを特徴とする請求項1乃至9の内、い
    ずれか1項に記載のシート供給装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10の内、いずれか1項
    に記載のシート供給装置と、 前記シート供給装置によって供給されたシートの画像を
    読み取る画像読み取り装置と、 前記画像読み取り装置によって読み取った情報を記録媒
    体に形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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