JP2005022822A - シート給送装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送ジャムによって装置が停止した場合に、原稿に対する処理に要する時間の短縮を図れるシート給送装置を提供する。
【解決手段】搬送路内で原稿のジャムが発生した場合に、ジャムとなった原稿を原稿トレイ22に戻す必要があるか否かを判断し、その判断結果に基づいて原稿トレイ22の昇降動作を制御する。読取りが完了していないジャム原稿は原稿トレイ22に戻す必要があるので、原稿トレイ22を下降させる。読取りが完了しているジャム原稿は原稿トレイ22に戻す必要がないので、原稿トレイ22をそのままの位置に維持させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機,スキャナ等の画像読取装置、または、プリンタ,ファクシミリ装置等の画像形成装置に搭載されており、シート収容手段に積層状態で収容されている原稿などのシートを順次的に取り出して搬送路へ供給搬送するようにしたシート給送装置、並びに、そのシート給送装置を備える画像読取装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、原稿等のシートを自動的に1枚ずつ順次取り込んで搬送してシートの画像を読み取る装置が画像形成装置等に装備されるようになり、効率的な画像の読取り及び画像の形成が行われている。一方、デジタル技術の進歩により、原稿からの画像の読取り、その読み取ったデータの電子データへの変換及び電子データからの画像形成の速度が速くなり、より多数枚の原稿の処理を高速に行うことができるようになっている。そのような読取装置では、トレイ(シート収容手段)に収容できるシートの枚数が100〜200枚程度と非常に多い。また、画像読取装置の原稿搬送部の進歩に伴い、搬送できるシートの種類も多様化してきている。
【0003】
このようにシートの積載枚数が増大した場合、トレイの高さ位置が固定されている構成では、トレイからの個々のシートの取出し条件を均一にすることが難しくなってくるため、昇降機構によりトレイを昇降可能にして、トレイに収容されているシートの最上面を所定の高さ位置に維持させるようにした装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、シートの給送が開始され、搬送路の途中でシートが搬送ジャム等の搬送不良のために装置が緊急停止した場合に、トレイを自動的に下降させて、シートの収容動作の利便性を向上させる効果を得ようとしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−199065号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
原稿等の多数枚のシートをトレイに収容して供給搬送し、シートの画像を読み取る画像読取装置では、シートの載置容量が多いトレイを最大載置可能な状態で待機させておき、シートの読取りを開始するキー操作等による信号にてトレイを上昇させ、読取部に搬送するための搬送路にシートを供給する動作を開始させる場合に、トレイを上昇させてシートを搬送路に供給できる状態に達するまでに長時間を要し、シートの読取りを完了させるまでの総読取時間が長くなるという問題がある。
【0006】
特許文献1では、シートの搬送ジャムが発生したことを検出した場合に、トレイを最下位置まで下降させている。従って、ジャム処理を終了してシートに対する画像の読取動作を再開させる場合に、再びトレイを上昇させる必要がある。搬送ジャムが発生して画像の読取りの途中であるか、または画像の読取りが全く行われていなくて、トレイからの給送を再度行って取り出したシートをトレイに戻さなければならない場合には仕方ないが、シートをトレイに戻す必要がない場合にはトレイを下降させずに給送を行っても問題がない。特許文献1では、シートの搬送ジャムが発生したときに常に、トレイを最下位置まで下降させているため、読取りのために給送を再開する場合にトレイを給送可能な高さまで上昇させる必要があり、長い時間を要してしまうという問題がある。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、搬送ジャムによって装置が停止した場合に、搬送路から取り出したシートをトレイに戻す必要がないときには、トレイを下降させずにその高さ位置を維持するようにすることにより、シートに対する処理に要する時間の短縮を図れるシート給送装置、並びに、そのシート給送装置を備える画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るシート給送装置は、複数のシートを積層して収容するシート収容手段と、該シート収容手段を昇降させる昇降手段と、該昇降手段により前記シート収容手段を上昇させて当接したシートを搬送路へ搬送するシート搬送手段と、前記搬送路を搬送される前記シートの搬送状態を検出する搬送検出手段とを備えるシート給送装置において、前記搬送路内でシートの搬送不良が発生した場合に、搬送不良となった前記シートを前記搬送路から取り出して前記シート収容手段に戻す必要があるか否かを判断する判断手段と、該判断手段の判断結果に基づいて前記シート収容手段を下降させるか否かを制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明のシート給送装置にあっては、シートの搬送不良(搬送ジャム)によって停止した場合に、ジャムとなったシートの搬送状態に応じてシート収容手段をそのままの位置で維持させるか下降させるかを制御する。よって、シート収容手段に対する無駄な動作を回避することができ、効率的な処理を行えて処理時間の短縮を図れる。
【0010】
本発明に係るシート給送装置は、シートを前記シート収容手段に戻す必要がないと前記判断手段が判断した場合に、前記シート収容手段をそのままの高さで維持させるべくなしてあることを特徴とする。
【0011】
本発明のシート給送装置にあっては、ジャムとなったシートをシート収容手段に戻す必要がないときにはシート収容手段をそのままの位置で維持させ、ジャムとなったシートをシート収容手段に戻す必要があるときにはシート収容手段を下降させる。よって、搬送ジャムが解除されてシート給送装置を再スタートさせる場合に、無駄な動作を行う必要がなくなって効率的に処理を行え、処理時間の短縮を図れる。
【0012】
本発明に係るシート給送装置は、外部からの所定の操作を受け付ける受付手段を備えており、前記判断手段は、前記受付手段にて前記所定の操作を受け付けたか否かに基づいて、シートを前記シート収容手段に戻す必要があるか否かを判断すべくなしてあることを特徴とする。
【0013】
本発明のシート給送装置にあっては、シートをシート収容手段に戻す操作などの所定の操作が使用者によりなされた場合に、シート収容手段を下降させ、その所定の操作が行われない場合には、シート収容手段をそのままの位置に維持させる。よって、どのような場合にも同一の動作(下降処理)を行う装置に比べて、無駄な動作を行わなくて済むため、処理時間の短縮を図れて、シート給送装置は効率が良い処理を行える。
【0014】
本発明に係るシート給送装置は、前記受付手段は、前記シート収容手段の昇降の操作を受け付ける昇降操作受付手段であり、前記判断手段は、前記昇降操作受付手段にて昇降の操作が受け付けられた場合にシートを前記シート収容手段に戻す必要があると判断し、前記昇降操作受付手段にて昇降の操作が受け付けられない場合にシートを前記シート収容手段に戻す必要がないと判断すべくなしてあることを特徴とする。
【0015】
本発明のシート給送装置にあっては、シート収容手段を昇降させる昇降操作受付手段(例えば、昇降操作キー)が使用者により操作されたということは、シートをシート収容手段に戻すべきであると使用者が考えていることになるため、昇降操作受付手段が操作された場合にはシートをシート収容手段に戻す必要があると判断して、シート収容手段を下降させる。よって、シートを戻す処理を容易に行える。
【0016】
本発明に係るシート給送装置は、前記シート搬送手段は、前記搬送路を覆う開閉自在のカバー部材と、該カバー部材の開閉を検出する開閉検出手段とを有しており、前記判断手段は、前記開閉検出手段の検出結果に基づいて、シートを前記シート収容手段に戻す必要があるか否かを判断すべくなしてあることを特徴とする。
【0017】
本発明のシート給送装置にあっては、搬送路に滞留しているシートを取り出す場合に、搬送路のカバー部材を開けることが必須であるため、カバー部材が開けられたことを検出した場合にはシートをシート収容手段に戻す必要があると判断し、カバー部材が開けられたことを検出しない場合にはシートをシート収容手段に戻す必要がないと判断する。よって、シートをシート収容手段に戻す要否を容易に判断できる。カバー部材が開けられた場合にはシートをシート収容手段に戻す必要があると判断してシート収容手段を下降させ、カバー部材が開けられない場合にはシートをシート収容手段に戻す必要がないと判断してシート収容手段をそのままの位置で維持させる。
【0018】
本発明に係るシート給送装置は、前記搬送検出手段は、前記搬送路内の上流側から下流側にかけて配置された複数の搬送検出器を有しており、前記判断手段は、前記複数の搬送検出器の中で最上流側に配置された搬送検出器が搬送されるシートを検出したか否かに基づいて、シートを前記シート収容手段に戻す必要があるか否かを判断すべくなしてあることを特徴とする。
【0019】
本発明のシート給送装置にあっては、搬送路の最上流側に位置する搬送検出器にシートが到達した場合には、シートをシート収容手段に戻す必要があると判断して、シート収容手段を下降させ、その搬送検出器にシートが未達の場合には、シートをシート収容手段に戻す必要がないと判断して、シート収容手段をそのままの位置で維持させる。よって、無駄な動作(下降動作)を行わないようにして、処理の効率化を図る。
【0020】
本発明に係るシート給送装置は、複数のシートを積層して収容するシート収容手段と、該シート収容手段を昇降させる昇降手段と、該昇降手段により前記シート収容手段を上昇させて当接したシートを搬送路へ搬送するシート搬送手段と、前記搬送路を搬送される前記シートの搬送状態を検出する搬送検出手段とを備えるシート給送装置において、シートの搬送不良が発生した場合に、前記昇降手段による前記シート収容手段の下降動作を許可する手段を備えることを特徴とする。
【0021】
本発明のシート給送装置にあっては、シートの搬送ジャムが発生して停止した場合に、シート収容手段の下降動作が許可されるように制御する。一般的に搬送ジャム等のトラブルが発生した場合は使用者による電動操作を禁止することが一般的であるが、シート収容手段にシートを積載してシートの最上部よりシートを取り出す方式のシート給送装置では、シート収容手段を下降させる動作についてはシートに対して悪影響を与えることがないので、シート収容手段を下降させる動作を可能とすれば、シートの積載状態などを容易に確認できる。
【0022】
本発明に係る画像読取装置は、前述した発明のいずれか一つに記載のシート給送装置と、前記シート搬送手段により搬送されたシート上の画像を読み取る画像読取手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
本発明の画像読取装置にあっては、搬送ジャムに伴う停止時における無駄な動作を低減して処理時間の短縮化を図れると共に、シート搬送手段により搬送されたシート上の画像を読み取れる。
【0024】
本発明に係る画像形成装置は、前述した発明に記載の画像読取装置と、前記画像読取手段にて読み取られた画像を用紙に形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
本発明の画像形成装置にあっては、搬送ジャムに伴う停止時における無駄な動作を低減して処理時間の短縮化を図れると共に、画像読取手段にて読み取られた画像を用紙に形成できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は本発明の一実施の形態の画像読取装置1の全体構成を示す縦断面図である。この画像読取装置1は、大略的に、光学系2と、その上方に配置されているADF(Automatic Document Feeder)3とで構成されており、複写機,ファクシミリ装置等のための、原稿の両面の画像を読取り可能なスキャナ装置(画像読取装置)として用いられる。
【0027】
光学系2は、第1の読取手段であるCCD(Charge Coupled Device)読取ユニット11、光源ユニット13及びミラーユニット14を備えており、光源ユニット13及びミラーユニット14を利用することにより、原稿台(プラテンガラス)12上に載置されて平面支持された原稿の画像を、所定位置に設けられたCCD読取ユニット11に読み取らせる。CCD読取ユニット11は、結像レンズ11a及びCCD11bを備えており、後述する各部を通過した原稿からの反射光を、結像レンズ11aを介してCCD11bに結像させている。
【0028】
光源ユニット13は、露光ランプ13aと、この露光ランプ13aから照射される読取り用の照明光を原稿台12上の所定の読取り位置に集光する凹面のレフレクタ13bと、原稿からの反射光のみを通過させるスリット13cと、スリット13cを通過した光の光路を90°変更するために原稿台12の面に対して反射面を45°にして配置されたミラー13dとを備えている。ミラーユニット14は、上述の光源ユニット13のミラー13dで光路を90°変更された光の光路を更に180°変更するために反射面が相互に直交するように配置された一対のミラー14a,14bを備えている。
【0029】
光源ユニット13は参照符号13e,13f等で示すように、原稿台12の面と平行に矢符15方向(副走査方向)に移動し、またミラーユニット14も同様に原稿台12の面と平行に矢符15方向(副走査方向)に移動することによって、原稿台12上に載置されている原稿の画像を読み取ることができる。なおこの場合、光源ユニット13の移動速度をVとした場合、ミラーユニット14の移動速度はV/2にする必要がある。また、これらの光源ユニット13及びミラーユニット14の移動はステッピングモータ42(図2参照)により行われる。
【0030】
なお、CCD読取ユニット11は、図示していないが、少なくともCCD11b、結像レンズ11a及び露光ランプ13aを一つのユニットに構成した縮小読取光学系または等倍読取光学系のユニットを速度Vで走査させつつ、露光ランプ13aから照射した光の原稿からの反射光を結像レンズ11aを介してCCD11bに結像させる構成であっても良い。
【0031】
また、この光学系2には、原稿台12とは別に、副走査方向に離間した位置に原稿台16が備えられている。光源ユニット13は、この原稿台16の下方で静止した状態で、原稿台16上を搬送されてゆく原稿の一方の面(以下、この面を表面とする)の画像を読み取ることができる。この原稿台16上を搬送された原稿の出口付近には、排紙トレイ17が設けられている。
【0032】
一方、ADF3は第2の読取手段であるCIS(密着イメージセンサ:Contact Image Sensor)21を原稿台16と対向する位置に備えている。ADF3は、シート収容手段としての原稿トレイ22上に積層状態で収容された原稿を1枚ずつ取り込んでCIS21に原稿の他方の面(以下、この面を裏面とする)の画像を読み取らせる。このため、ADF3は、各種のローラR1〜R10、各種の検出器S0〜S7、湾曲搬送経路23及びレジスト・斜行補正領域24を更に備えている。なお、CIS21は、例えばアレイ状のイメージセンサ、アレイ状の導光手段(セルフォックレンズ等のレンズアレイ)及び光源(LEDアレイ光源または蛍光灯)等を備えている。
【0033】
なお、各種のローラR1〜R10は原稿搬送モータ43(図2参照)により駆動されるようになっている。シート搬送手段としての呼込ローラR1及びこれとベルト等の伝達手段により連動連結されている分離ローラR2には呼込ローラクラッチ44(図2参照)が、レジストローラR8,R9のいずれか一方にはレジストローラクラッチ45(図2参照)がそれぞれ接続されており、制御部41(図2参照)の制御によりこれらのクラッチ44,45が継断されることにより、原稿搬送モータ43(図2参照)の駆動力が呼込ローラR1,分離ローラR2,レジストローラR8,R9に伝達されたり、遮断されたりする。
【0034】
原稿トレイ22は電動式であり、アクチュエータS1a及びセンサ本体S1bからなる光学式の原稿検出器S1によって原稿がセットされたことを検知した場合、スタートキーが点灯して待機状態となる。更に、所定のタイミングで上昇を開始し、載置されている原稿束の最上層の原稿が、アーム25によって昇降変位自在に支持されている呼込ローラR1を押し上げ、呼込ローラ位置検出器S2がこの呼込ローラR1の変位、具体的には押し上げられたことを検知した場合、原稿トレイ22は上昇を一旦停止し、その状態で原稿トレイ22の高さを維持して待機させても良い。
【0035】
なお、原稿トレイ22は、原稿がセットされて上述のように上昇して待機させる場合に、読取りを開始させる信号が入力されずに所定時間放置された場合は、そのままの状態で待機状態を継続するようにしても良いが、所定の高さ位置まで一旦下降して待機状態になることにより、呼込ローラR1の変形を防止することが望ましい。
【0036】
原稿の給紙開始信号が入力された場合、原稿トレイ22が下方で待機されているときには、呼込ローラR1が呼込ローラ位置検出器S2によって検知されるまで原稿トレイ22を上昇させた後に、呼込ローラR1が回転駆動されて原稿束の最上層の原稿が順次取り込まれる。呼込ローラR1の下流側には、分離ローラR2,R2aが配置されている。呼込ローラR1はアーム25に支持されており、アーム25は分離ローラR2の回転軸に回動可能に支持されている。そして、呼込ローラR1は自重または付勢力により原稿トレイ22にセットされた最上層の原稿に接触するようになっている。また、呼込ローラR1は図示しないストッパにより必要以上に下降しないようになっている。
【0037】
アーム25の側面には凸部が形成されており、光センサ等で構成された呼込ローラ位置検出器S2によってその凸部を検出することにより、呼込ローラR1の高さをアーム25の揺動角から検出できるようになっている。なお、本実施の形態では、アーム25に凸部を設けて呼込ローラ位置検出器S2を設置し、この呼込ローラ位置検出器S2により直接的に呼込ローラR1の高さ位置を検出する構成を採っているが、呼込ローラ位置検出器S2をアーム25から離れた位置に設けても良い。この場合には、可動連結手段を用いてアーム25の高さを検出できるように構成すれば良い。
【0038】
分離ローラR2にはトルクリミッタを備えた分離ローラR2a(代わりに摩擦パットでも良い)が対向して設けられている。従って、呼込ローラR1によって複数枚の原稿が取込まれても、分離ローラR2,R2aによって、呼込ローラR1に密着していた最上層の原稿のみが取込まれて原稿が重送されることなく、1枚の原稿が確実に分離される。なお、原稿が分離ローラR2,R2aによって確実に分離供給されたか否かは、アクチュエータS3a及びセンサ本体S3bからなる搬送検出手段(最上流側の搬送検出器)としての給紙検出器S3によって検知される。そして、原稿は所定のタイミングで下流側の湾曲搬送経路23へ搬送される。
【0039】
湾曲搬送経路23では、原稿は搬送ローラR3〜R7によって搬送され、無理なく搬送されてきているか否かは、アクチュエータS4a及びセンサ本体S4bからなり、湾曲搬送経路23からの原稿の排出を検知する給紙検出器S4によって検知される。湾曲搬送経路23は、あらゆる種類の原稿を安定して搬送できる曲率になっている。具体的には、湾曲搬送経路23は、読取り可能な原稿の内の、最も厚い、即ち最も腰のある原稿を円滑に搬送できる曲率で構成されている。
【0040】
分離ローラR2,R2a、搬送ローラR3,R4、湾曲搬送経路23を覆うようにカバー部材としての外装カバー26が設けられている。外装カバー26は開閉自在であり、湾曲搬送経路23内に原稿が滞留する搬送ジャムが発生した場合、使用者はこの外装カバー26を開けて(図1の破線参照)湾曲搬送経路23内に滞留する原稿を取り出す。外装カバー26の開閉状態は、外装カバー開閉検出器27で検出される。
【0041】
湾曲搬送経路23から排出された原稿はレジスト・斜行補正領域24へ搬送される。レジスト・斜行補正領域24の出口付近に設置されているレジストローラR8,R9の手前に配置された給紙検出器S5によって原稿の先端が検知された場合、レジストローラR8,R9が停止した状態で所定時間にわたって上流側からの搬送力により原稿の先端がレジストローラR8,R9の合わせ目に衝突させられ、これによって原稿のレジスト及び斜行の補正が行われる。なお、給紙検出器S5は、アクチュエータS5a及びセンサ本体S5bからなる。
【0042】
レジスト・斜行補正領域24は、湾曲搬送経路23の最終の搬送ローラ対R6,R7からレジストローラ対R8,R9までの区間である。このレジスト・斜行補正領域24において、上述のような原稿のレジスト及び斜行の補正が行えるように、これらの搬送ローラR6,R7とレジストローラR8,R9との間で原稿Sの状態がほぼ直線となり、搬送経路のガイド面から極力フリーとなるように考慮されている。なお、搬送ローラR6,R7とレジストローラR8,R9との間の距離は、原稿送り装置として処理することが可能な原稿の内で最も小さい原稿の搬送方向の長さが最低限確保されていれば良い。即ち、湾曲搬送経路23内に残っている原稿の後端部分が短い程、原稿のレジスト及び斜行の補正がスムーズに行えることになる。
【0043】
レジスト・斜行補正領域24でレジスト及び斜行の補正が行われた原稿は、所定のタイミングで搬送が再開され、原稿の表面を露光走査するための第1の読取位置Pos1へ搬送され、引続き原稿の裏面を露光走査するための第2の読取位置Pos2を通過する。第1の読取位置Pos1には光源ユニット13が、第2の読取位置Pos2にはCIS21がそれぞれ臨んでいる。
【0044】
このようにして表面または表裏両面の画像を読み取られた原稿は、排出ローラR10,R11(但し、排出ローラR11は光学系2側に設けられている)によって、原稿読取装置1の側面の原稿排出位置よりも低い位置に支持されている排紙トレイ17上へ排出される。この排紙トレイ17上への原稿の排出動作の確認は、アクチュエータS6a及びセンサ本体S6bからなる排紙検出器S6によって検知される。
【0045】
以上のような動作が、原稿トレイ22上にセットされた原稿がなくなるまで順次的に繰り返され、読取りが完了した原稿は全て排紙トレイ17上へ順次排出される。
【0046】
ところで、原稿トレイ22上の原稿が順次給紙されるに伴って徐々に原稿束の高さが下がるため、呼込ローラR1の位置が下がった分だけ原稿トレイ22を上昇させることにより、常に原稿束の最上面と呼込ローラR1とが所定の高さ関係を維持できるように制御される。このために、原稿トレイ22は支点22aを中心として揺動可能になっているが、支点22aとは反対側の端部に設けられたリブ22bが昇降プレート31によって押し上げられることにより上昇可能に、また逆に昇降プレート31が下がることによりリブ22bが、換言すれば原稿トレイ22が下降するようになっている。昇降プレート31は、リブ22bとは反対側の端部がプレート支持軸32に固着されており、このプレート支持軸32が伝達部材(歯車)列からなる昇降機構部34を介して昇降モータ33によって回転駆動される。これらの昇降モータ33、昇降機構部34などによって、シート収容手段(原稿トレイ22)を昇降する昇降手段を構成している。
【0047】
原稿トレイ22の待機時の位置は、呼込ローラ位置検出器S2の検出信号に基づいて、制御部41(図2参照)が昇降機構部34の昇降モータ33を駆動制御することにより維持される。この原稿トレイ22の待機時の位置は、日常の一般的な使用状態において原稿トレイ22にセットされる頻度が高い原稿枚数に合わせて、操作部46(図2参照)の操作により任意に設定可能になっており、サービスマンまたは使用者が予め設定できるようになっている。
【0048】
更に、原稿トレイ22は、上述したように安定した原稿の搬送を保証できるように設定された湾曲搬送経路23によって必然的に形成される湾曲搬送経路23の入口側の高さ位置と出口側の高さ位置との間の範囲内で昇降変位できるようになっている。原稿トレイ22がこの範囲内で下降方向に移動した場合には、原稿トレイ22と呼込ローラR1との間隔が大きくなるので大量の原稿の載置が可能になると共に、原稿トレイ22上に載置された大量の原稿束の最上層の一枚を湾曲搬送経路23の入口へと給送可能な位置まで上昇させることにより、順次給紙することができるようになっている。
【0049】
また、原稿トレイ22には、原稿束の側部を規制して揃えるための原稿規制板30が設けられており、この原稿規制板30の位置は原稿の横幅(原稿の給送方向とは直交する方向の長さ)を検出するための第1原稿サイズ検出器S0によって検知されるようになっている。なお、原稿トレイ22には、原稿の長さ(原稿の給送方向の長さ)を検出するためのアクチュエータS7a及びセンサ本体S7bからなる第2原稿サイズ検出器S7も設置されている。これらの第1及び第2原稿サイズ検出器S0及びS7により、原稿トレイ22上に載置されている原稿のサイズが検出され、この検出結果に基づいて画像形成時の用紙選択等が行われると共に、制御部41(図2参照)による原稿トレイ22の高さ位置の制御にも利用される。
【0050】
一方、原稿台12上の原稿を読み取る際には、光源ユニット13は、図1中の位置Pos3(静止原稿の読取り時の光源ユニット13のスタート位置、以下第3の位置という)から位置Pos4(最大原稿の読取り時の光源ユニット13のリターン位置、以下第4の位置という)の方向に原稿台12上に載置されている原稿のサイズを検出するための第3原稿サイズ検出器S9で検出された原稿サイズに応じて所定距離を移動するようになっている。
【0051】
これに対して、搬送されている原稿を読み取る際には、光源ユニット13は第1の読取位置Pos1(走行原稿の読取り時の光源ユニット13の位置)に停止している。また、光源ユニット13は、第3の位置Pos3と第4の位置Pos4との中間の位置、または第3の位置Pos3と第1の読取位置Pos1との中間の位置のいずれかを、光源ユニット13の位置を検出する光源ユニット検出器S8の検出結果に基づいてホームポジションとしている。従って、光源ユニット13が使用されていない場合、即ち待機中にはこのホームポジションで停止状態にある。
【0052】
なお、ADF3は、原稿台12上に載置された原稿を読み取るために、画像読取装置1の奥側(図1上で奥側)の部分が光学系2との間に設けられたヒンジ(図示せず)により回動可能に支持されている。このヒンジを回動支点として、ADF3は原稿台12に対して上方に回動して開くようにようになっている。換言すれば、ADF3が上方に回動して開くことにより、図1上で画像読取装置1の原稿台12の上面が手前側から開放できるようになっており、ADF3では搬送できないシート状ではない種類の原稿、たとえばブック物等の原稿を原稿台12上にセットできるようになっている。なお、ADF3の底面、換言すれば原稿台12と接する面には、原稿台12に対向して弾力性を有する素材で構成された原稿マット35が備えられている。また、このADF3の開閉状態は、光学系2側に備えられたADF開閉検出器28によって検出される。
【0053】
上述のように構成された画像読取装置1は、静止読取モード、走行読取モード、両面読取モードの3種類のモードで原稿の読取りが可能である。静止読取モードは、ブック物等の原稿を読み取るモードであり、原稿台12上に載置された原稿を、光源ユニット13及びミラーユニット14を矢符15で示す方向に走査しながら、CCD読取ユニット11によって読み取るモードである。また、走行読取モード及び両面読取モードは、いずれも原稿トレイ22にセットされた原稿を、ADF3で自動的に1枚ずつ給送しながら読み取るモードである。なお、走行読取モードではCCD読取ユニット11を使用して、両面読取モードではCCD読取ユニット11及びCIS21の双方を使用してそれぞれ原稿の読取りを行う。
【0054】
ここで、原稿の搬送ジャム発生時の処理について説明する。搬送ジャムが発生した場合に、画像読取装置1は緊急停止する。この場合、読取りのために搬送されている原稿に対して読取りが完了しているか否か、及び、読取部(光源ユニット13,CIS21)と原稿トレイ22との間の搬送路に原稿が滞留されているか否かが、操作部46の操作パネルP(図3参照)に表示され、その表示内容に基づいて使用者が判断してジャム処理作業を行う。
【0055】
読取りが完了している原稿は、すでに読取部の上流側の搬送路から抜け出しており、読取部の下流側で搬送ジャムを起こしているため、ADF3を上側に開放して滞留している原稿を取り出す。取り出した原稿は読取りが完了しているので原稿トレイ22に戻す必要はない。そして、ADF3の開閉が行われたことがADF開閉検出器28により検出され、原稿が搬送路に残っていないことが排紙検出器S6で検出された場合に、搬送ジャムによる緊急停止状態が解除される。
【0056】
読取部の上流側の搬送路内に原稿が滞留している場合は、外装カバー26を図1破線のように開放して原稿を取り出す。給紙検出器S3,S4,S5で原稿が滞留していることが検出された場合、外装カバー26を開ける旨の案内が操作パネルP(図3参照)に表示され、使用者はその案内に従って外装カバー26を開放し滞留している原稿を取り出してジャム処理を行うことになる。また、緊急停止後に給紙検出器S3,S4,S5で原稿が滞留していることが検出されたときに、原稿トレイ22を所定量(例えば予め設定されている量、または取り出した原稿を原稿トレイ22に戻すことができるぐらいの量)下降させ停止させても良い。本実施の形態では、外装カバー26が開閉されたことを外装カバー開閉検出器27で検出されたことをトリガとして、この原稿トレイ22の下降動作を行っている。これは、原稿を原稿トレイ22に戻すために外装カバー26を開放して取り出す案内を使用者が見た後に、原稿トレイ22の下降動作を行わせることにより、原稿を戻さなければならないことを強く使用者に訴えるためである。
【0057】
原稿の搬送状態を検出する検出器の中で最上流側に位置する給紙検出器S3に原稿が到達せずに搬送ジャムが発生した場合には、呼込ローラR1,分離ローラR2がスリップしていることが多いので、このような場合には原稿トレイ22の位置を維持させたまま、原稿トレイ22を確認する旨を操作パネルP(図3参照)に表示する。また原稿が折れ曲がって引っかかっていることもあるため、アップダウンキーK0(図3参照)の操作により原稿トレイ22を下降させて原稿トレイ22上の原稿を確認する旨を表示するようにしても良い。
【0058】
なお、本実施の形態においては、原稿トレイ22にセット可能な原稿の最大枚数は例えば通常のコピー用紙程度の厚さであれば200枚程度である。
【0059】
図2は、本発明の一実施の形態の画像読取装置1の機能的構成を示すブロック図である。なお、図2においては、前述の図1に示されている構成と同一または対応する部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0060】
マイクロコンピュータ等で実現される制御部41には、原稿トレイ22にセットされた原稿のサイズを検出する第1,第2原稿サイズ検出器S0,S7、原稿台12上にセットされた原稿のサイズを検出する第3原稿サイズ検出器S9の検出結果が与えられている。制御部41は、これらの原稿サイズ検出器S0,S7,S9の検出結果に基づいて、使用する用紙及びタイミング等の制御の切換えを行う。
【0061】
CCD読取ユニット11を使用しての読取りに際しては、制御部41は、ステッピングモータ42を駆動制御して光源ユニット13及びミラーユニット14を前述の如く移動させると共に、光源ユニット検出器S8が検出した光源ユニット13の位置に応じて露光ランプ13a及びCCD11bを制御して原稿画像を読み取る。
【0062】
これに対して、ADF3を使用しての読取りに際しては、制御部41は、呼込ローラ位置検出器S2の検出結果に基づいて昇降モータ33を駆動制御することにより原稿トレイ22にセットされている原稿束の最上面の高さを一定に維持しつつ、原稿検出器S1が原稿トレイ22上の原稿がなくなったことを検出するまで各検出器S3〜S6の検出結果に基づいて原稿搬送モータ43、呼込ローラR1の呼込ローラクラッチ44及びレジストローラR8,R9のレジストローラクラッチ45を制御して原稿の搬送を行いつつ、CCD11b及び/またはCIS21を制御して原稿画像を読み取る。
【0063】
また、制御部41は、液晶タッチパネル等で構成されている操作部46に必要な情報を表示させると共に、操作部46に加えられる入力操作を受付ける。
【0064】
図3は本発明の画像読取装置1の操作部46の一構成例を示す模式図である。操作部46は、図1には示されていないが、画像読取装置1の上面に設けられており、各種のハードウェアキーK1〜K8を備えると共に、液晶タッチパネル等で構成した操作パネルPを備えている。
【0065】
操作部46に備えられている各種のハードウェアキーK1〜K8は、K1が数字入力のためのテンキーであり、K2が割り込み処理のためのキーであり、K3がクリアキーであり、K4がオールクリア(全解除)キーであり、K5が原稿の読取りを開始させるためのスタートキーであり、K6,K7,K8はそれぞれファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能を選択するための機能切替キーである。
【0066】
操作パネルPの画面上には種々の画面が切り換えて表示され、操作上の各種の案内及び警告もこの操作パネルPの画面に表示される。これらの画面中には、種々の条件を設定する各種のソフトウェアキーが配置されている。図3に示す例では、操作パネルP中に、原稿トレイ22の高さ調整を行うためのアップダウンキーK0が表示されている。待機状態においてこのアップダウンキーK0が操作されると、制御部41が昇降モータ33を駆動することにより、後述するように原稿トレイ22を昇降変位させ、これによって原稿トレイ22の高さ位置の調整が可能になる。原稿トレイ22の昇降変位は、アップダウンキーK0の1操作毎に所定の高さずつ段階的に行われる。
【0067】
また、操作パネルP中に、ジャム処理が完了して搬送ジャムによる緊急停止状態を解除する解除キーK9が表示されている。この解除キーK9が押された後に、各検出器S3〜S6で原稿の滞留が確認されなければ、緊急停止状態は解除されて、搬送動作及び読取動作の再スタート可能な待機状態に移行する。
【0068】
なお、本実施の形態においては、アップダウンキーK0、解除キーK9は図3に示す操作パネルP中に設けられているが、たとえばADF3上の原稿トレイ22の近傍の適宜の位置に押しボタン式のスイッチとして設けても良い。
【0069】
図4乃至図6は、原稿トレイ22の高さ位置の調整の際の動作を説明するための原稿トレイ22の周囲の機械的構成例を示す模式的側面図である。
【0070】
例えば、原稿トレイ22の高さ位置及び原稿の載置量が図4に示すような状態であり、呼込ローラ位置検出器S2の一対の発光素子S2aと受光素子S2bとの間をアーム25の遮光板25aが遮り、2つの素子S2a,S2b間の光経路が形成されない状態、即ち、呼込ローラ位置検出器S2がオフの状態であるとする。
【0071】
このような状態では、原稿トレイ22を上昇させて、図5に示すように、呼込ローラ位置検出器S2の一対の発光素子S2aと受光素子S2bとの間をアーム25の遮光板25aが遮っておらず、2つの素子S2a,S2b間の光経路が形成される状態、即ち、呼込ローラ位置検出器S2がオンになるところで原稿トレイ22を停止させる。この状態では、呼込ローラR1が、呼込ローラR1及びアーム25の自重または付勢力によって原稿束の最上層に接触し、直ちに原稿の給送が可能な状態となっている。
【0072】
原稿トレイ22は、最も使用頻度が高い原稿枚数に応じた高さ位置に保持されており、この高さ位置の原稿トレイ22に原稿をセットした場合に原稿の先端が呼込ローラR1に当たってしまって正しくセットできないときがある。このようなときに、使用者はアップダウンキーK0を操作する。アップダウンキーK0の操作によって、図6に示す如く、その操作毎に、原稿トレイ22は段階的に下降し、最下位置に到達した後にアップダウンキーK0の操作がなされた場合、最も使用頻度が高い原稿枚数に応じた高さ位置に原稿トレイ22が復帰される。このような操作によって、セットすべき原稿枚数に適応した高さ位置に原稿トレイ22を設置できるようになっている。
【0073】
なお、原稿トレイ22の下降は、アップダウンキーK0の1操作毎に所定の高さずつ段階的に行うようにしているが、これとは異なり、アップダウンキーK0が操作されている(例えば押され続けている)期間中は無段階に下降するようにしても良い。このようにした場合には、原稿枚数に応じた原稿トレイ22の高さ位置の設定を高精度に行える。また、アップダウンキーK0の1回の操作で、原稿トレイ22が最下位置まで下降するようにしても良い。更に、原稿トレイ22の昇降を操作するキーは、アップダウンキーK0に限るものではなく、例えば全解除キーK4に、その昇降操作機能を持たせるようにしても良い。
【0074】
以下では、上述したような構成を有する画像読取装置1の動作についてフローチャートを用いて説明する。図7は、電源投入時点から原稿トレイ22が待機状態になるまでの制御部41の制御手順を示すフローチャートである。
【0075】
まず、図示しない電源スイッチが投入された場合(ステップS1)、制御部41は、呼込ローラ位置検出器S2の出力がオンであるか否か、即ち素子S2a,S2b間の光経路が形成されているか否かを判断する(ステップS2)。呼込ローラ位置検出器S2の出力がオフである場合(S2:NO)、制御部41は、昇降モータ33を駆動させて原稿トレイ22を上昇させる(ステップS3)。
【0076】
呼込ローラ位置検出器S2の出力がオンになった場合(S2:YES)、制御部41は、昇降モータ33を駆動させて原稿トレイ22を下降させる(ステップS4)。そして、呼込ローラ位置検出器S2の出力がオフになった場合(ステップS5:YES)、制御部41は、昇降モータ33を駆動させて原稿トレイ22を所定量だけ下降させた後に停止して(ステップS6)、待機状態になる(ステップS7)。呼込ローラ位置検出器S2の出力がオフでない場合(S5:NO)、動作がS4に戻る。
【0077】
この待機状態における原稿トレイ22の高さは、セットされる頻度が高い原稿の枚数に合わせて、図6に示すように複数の高さから選択された高さまたは任意の高さに、操作部46からサービスマンまたは使用者によって予め設定されている。
【0078】
なお、図7に示す待機状態までのフローチャートにあっては、原稿トレイ22の位置を直接検出する検出器を用いない方法で説明しているが、原稿トレイ22の位置を直接検出する検出器を用いて原稿トレイ22の高さを制御するようにしても良い。例えば、原稿トレイ22の昇降範囲の最下位置を検出する検出器を設け、その検出信号を基準に予め設定された初期状態(待機状態)の原稿トレイ22の高さになるように、図6の破線の方向に移動させて設定しても良い。または、原稿トレイ22の昇降範囲の最上位置を検出する検出器を設けて、図6の実線の方向に移動させても良い。一般的には、初期状態(待機状態)の原稿トレイ22の高さは最大積載が可能な最下位置であるが、任意の高さに設定することも可能である。
【0079】
図8及び図9は、原稿のセットから画像の読取り(ジャム処理も含む)までの制御手順を示すフローチャートである。前述のようにして原稿トレイ22が待機状態になっているものとする(S7)。
【0080】
まず、制御部41は、原稿検出器S1の出力がオンであるか否かを判断することにより(ステップS11)、原稿トレイ22に原稿がセットされているか否かを判断する。原稿検出器S1の出力がオンである場合(S11:YES)、制御部41は、スタートキーK5が押されたか否かを判断することにより(ステップS12)、読取りの指示がなされたか否かを判断する。
【0081】
スタートキーK5が押された場合(S12:YES)、制御部41は、呼込ローラ位置検出器S2の出力がオンであるか否かを判断する(ステップS13)。オフである場合(S13:NO)、制御部41は、昇降モータ33を駆動させて原稿トレイ22を上昇させる(ステップS14)。そして、呼込ローラ位置検出器S2の出力がオンになった場合(S13:YES)、制御部41は、原稿トレイ22が上昇動作を行っていたときには原稿トレイ22を停止させた後、原稿を搬送路に供給搬送して読取動作を行う(ステップS15)。
【0082】
読取動作の間に搬送ジャムが発生したか否かを、制御部41は判断する(ステップS16)。搬送ジャムが発生しない場合に(S16:NO)、制御部41は、原稿検出器S1の出力に基づいて原稿があるか否かを判断し(ステップS31)、原稿が残存するときには(S31:YES)動作がS13に戻り、原稿がなくなったときには(S31:NO)全体の動作が終了する。
【0083】
搬送ジャムが発生した場合には(S16:YES)、画像読取装置1が緊急に停止する(ステップS17)。制御部41は、昇降モータ33を駆動させずに、原稿トレイ22をそのときの高さ位置に維持させる(ステップS18)。そして、制御部41は、搬送ジャムの原因となった原稿を取り出して原稿トレイ22に戻す必要があるか否かを判断する(ステップS19)。
【0084】
戻す必要がある場合(S19:YES)、制御部41は、原稿を原稿トレイ22に戻す指示を含めた復帰処理の案内を操作部46の操作パネルPに表示させる(ステップS20)。次に、制御部41は、外装カバー開閉検出器27の検出結果に基づいて外装カバー26が開けられたか否かを判断する(ステップS21)。外装カバー26が開けられた場合には(S21:YES)、動作がステップS24に進む。外装カバー26が開けられていない場合に(S21:NO)、制御部41は、アップダウンキーK0が押されたか否かを判断する(ステップS22)。アップダウンキーK0が押された場合には(S22:YES)、動作がS24に進む。アップダウンキーK0が押されていない場合に(S22:NO)、制御部41は、ADF開閉検出器28の検出結果に基づいてADF3が開けられたか否かを判断する(ステップS23)。ADF3が開けられた場合には(S23:YES)、動作がS24に進む。ADF3が開けられていない場合には(S23:NO)、動作がS21に戻る。
【0085】
そして、制御部41は、昇降モータ33を駆動させて原稿トレイ22を下降させる(ステップS24)。搬送路に原稿が滞留しているか否かを判断し(ステップS25)、原稿が滞留していない場合には(S25:NO)、ジャム処理を解除して(ステップS26)、動作がS11に戻る。原稿が滞留している場合には(S25:YES)、動作が再びS25に戻り、搬送路に滞留する原稿がなくなるまで、搬送路に原稿が滞留しているか否かを繰り返し判断し続ける。
【0086】
一方、原稿を原稿トレイ22に戻す必要がない場合(S19:NO)、制御部41は、原稿を原稿トレイ22に戻さなくても良い指示を含めた復帰処理の案内を操作部46の操作パネルPに表示させる(ステップS27)。次に、制御部41は、ADF開閉検出器28の検出結果に基づいてADF3が開けられたか否かを判断する(ステップS28)。ADF3が開けられた場合には(S28:YES)、動作がステップS30に進む。ADF3が開けられていない場合に(S28:NO)、解除キーK9が押されたか否かを判断する(ステップS29)。解除キーK9が押された場合には(S29:YES)動作がS30に進み、解除キーK9が押されていない場合には(S29:NO)動作がS28に戻る。
【0087】
搬送路に原稿が滞留しているか否かを判断し(ステップS30)、原稿が滞留していない場合には(S30:NO)、ジャム処理を解除して(S26)、動作がS11に戻る。原稿が滞留している場合には(S30:YES)、動作がS28に戻る。
【0088】
上述したフローチャートのS15では、原稿を1枚ずつ搬送して読取りを行う動作を1つのステップで記載しているが、詳しくは原稿の供給搬送に伴い原稿の最上部の高さが徐々に低くなるので、呼込ローラ位置検出器S2の信号を確認しながら、搬送レベル(原稿の最上部の高さ)が低くなった場合には原稿トレイ22を上昇させて、搬送レベルを予め設定されている適性なレベルに常に維持させつつ原稿がなくなるまで読取動作が続けられる。この読取動作中にクリアキーK3、割り込みキーK2、全解除キーK4の操作が行われたか否かが監視され、各キーの操作がなされた場合にはその操作に従った動作を行うようになっているが、このよう動作は上述したフローチャートで省略している。
【0089】
上述したフローチャートのS19では、搬送ジャムが発生して緊急停止となった場合に、復帰させるための使用者が行う処理が原稿の滞留位置に応じて異なっているので、滞留した原稿を原稿トレイ22に戻す必要があるのか、戻す必要がないのかを判断している。搬送路中に滞留している原稿に対する読取りが済んだか済んでいないかに基づいて、S19での判断がなされる。具体的には、給紙検出器S3,S4,S5によって原稿の滞留が認められた場合、及び、排紙検出器S6で原稿の滞留が認められてその原稿に対する読取りを完了していない場合に、原稿に対する読取りが完了されておらず原稿を原稿トレイ22に戻す必要があると判断され、原稿を取り出して原稿トレイ22に戻す旨の案内が操作パネルPに表示されて使用者に提示される(S20)。一方、排紙検出器S6で原稿の滞留が認められてその原稿に対する読取りが完了している場合には、原稿に対する読取りが完了されており原稿トレイ22に原稿を戻す必要がないと判断され、ADF3を開放して原稿を取り出す旨の案内が操作パネルPに表示されて使用者に提示される(S27)。
【0090】
また、図8,図9のフローチャートには記載していないが、検出器S3〜S6の何れにおいても原稿の滞留が認められない場合は、原稿の呼込み不良であり、原稿トレイ22上の原稿の積層状態を確認する旨の案内が操作パネルPに表示される。このような場合には、アップダウンキーK0によって原稿トレイ22を下降させて、原稿を確認しやすい状態にすることができる。
【0091】
上述したフローチャートのS26では、上述したように外装カバー開閉検出器27,ADF開閉検出器28,操作パネルPの解除キーK9の操作後に搬送路中に原稿の滞留が認められない場合,即ち、各検出器S3〜S6で原稿の滞留が検出されない場合に、ジャム処理が解除され、操作パネルPに表示されているジャム処理関連の案内画面がクリアされ、読取りを再開することができる状態となる。そして、その後のスタートキーK5の操作により読取り動作を再開する。
【0092】
上述した例では、本発明のシート給送装置を画像読取装置に適用した形態について説明したが、複写機、プリンタタ装置のような画像形成装置、及び、スキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を有する複合機等に適用することも可能である。
【0093】
図10は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す縦断面図である。この画像形成装置100は、上述した画像読取装置1と、用紙上に画像形成を行う画像形成ユニット210と、画像形成された用紙に後処理を施す後処理ユニット260と、画像形成ユニット210に用紙を供給搬送する給紙ユニット270とを備えている。画像形成ユニット210は画像読取装置1の下部に設けられており、後処理ユニット260及び給紙ユニット270は、それぞれ画像形成ユニット210の側部及び下部に設けられている。
【0094】
画像形成ユニット210は、画像読取装置1にて原稿の画像を読み取って得られる画像データ、または外部の情報処理装置(図示せず)から転送されてきた画像データに基づいて、給紙ユニット270から供給される用紙上に画像形成を行う機能を有する。具体的には、上記画像データは画像処理部(図示せず)に送出されて所定の画像処理が施された後、画像処理部内の画像メモリに一旦格納され、所定のタイミングで順次読み出されると共に、光書込装置であるレーザ書込ユニット227に転送される。
【0095】
レーザ書込ユニット227は、画像メモリから転送された画像データに応じてレーザ光を発する半導体レーザ光源、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、等角速度で偏向されたレーザ光が感光体ドラム222上で等角速度で偏向されるように補正するf−θレンズなどから構成されている。なお、本実施の形態では、光書込装置としてレーザ書込ユニット227を用いているが、LED(Light Emitting Diode)、EL(Electro Luminescence)等の発光素子アレイを用いた固定走査型の光書込ヘッドユニットを用いても良い。
【0096】
感光体ドラム222の周囲には、感光体ドラム222を所定の電位に帯電させる帯電器223、感光体ドラム222上に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器224、感光体ドラム222表面に形成されたトナー像を搬送されてきた用紙上に転写する転写器225、トナー像が転写された用紙から電荷を取り除き、感光体ドラム222から用紙を引き剥がす除電器229、トナー像を転写した後に残留したトナーを回収するクリーニング器226が配置されている。画像が形成された用紙は、定着ユニット217へと搬送され、定着ユニット217により用紙上に画像が定着される。画像が定着された用紙は、排紙ローラ219により外部へ排出される。
【0097】
排紙ローラ219の用紙搬送方向の下流側には、画像が形成された用紙に対してステイプル処理、中折り処理等を行う後処理ユニット260が設けられており、後処理ユニット260に導かれた用紙は、所定の後処理が施された後、昇降トレイ261上に排出される。更に、画像形成ユニット210は、用紙トレイ251と、任意の用紙を外部から取り込むための手差しトレイ254とを備えている。そして、用紙トレイ251または手差しトレイ254から供給された用紙は、用紙搬送手段250により感光体ドラム222、転写器225等が配置された画像転写位置に搬送される。
【0098】
また、定着ユニット217の用紙搬送方向の下流側には、用紙の裏面に画像を再度形成する際に利用されるスイッチバック路221を備えている。スイッチバック路221によって反転された用紙は、両面ユニット255を通じて再度用紙搬送手段250へと供給される。なお、スイッチバック路221及び両面ユニット255は、用紙の両面に画像形成するときだけでなく、表裏を反転させて排出する際にも利用される。
【0099】
給紙ユニット270は、画像形成ユニット210の下部に配置され、画像形成ユニット210の用紙搬送手段250に通じる複数の用紙カセット252,253を備えており、サイズが異なる大量の用紙を収容する。画像形成装置100には、画像読取装置1により読み取られた原稿の画像に基づいて、給紙ユニット270から画像形成ユニット210に供給される用紙上に画像形成を行うために、上述の各部を連係させて動作させるための制御部230が実装されている。
【0100】
【発明の効果】
以上に詳述したように本発明のシート給送装置では、シートの搬送ジャムによって停止した場合に、ジャムとなったシートの搬送状態に応じてシート収容手段をそのままの位置で維持させるか下降させるかを制御するようにしたので、シート収容手段に対する無駄な動作を回避することができ、効率的な処理を行えて処理時間の短縮を図ることができる。
【0101】
また、本発明のシート給送装置では、ジャムとなったシートをシート収容手段に戻す必要がないときにはシート収容手段をそのままの位置で維持させ、ジャムとなったシートをシート収容手段に戻す必要があるときにはシート収容手段を下降させるようにしたので、搬送ジャムが解除されてシート給送装置を再スタートさせる場合に、無駄な動作を行う必要がなくなって効率的に処理を行え、処理時間の短縮を図ることができる。
【0102】
また、本発明のシート給送装置では、所定の操作を受け付けたか否かにに基づいて、シート収容手段を下降させるかシート収容手段をそのままの位置に維持させるかを決めるようにしたので、どのような場合にも同一の動作(下降処理)を行う装置に比べて、無駄な動作を行わなくて済むため、処理時間の短縮を図れて、シート給送装置は効率が良い処理を行うことができる。
【0103】
また、本発明のシート給送装置では、昇降操作受付手段が使用者により操作された場合に、シートをシート収容手段に戻す必要があると判断して、シート収容手段を下降させるようにしたので、シートを戻す処理を容易に行うことができる。
【0104】
また、本発明のシート給送装置では、搬送路のカバー部材の開閉検出手段の検出結果に基づいて、シートをシート収容手段に戻す必要があるか否かを判断するようにしたので、シートをシート収容手段に戻す要否を容易に判断することができる。
【0105】
また、本発明のシート給送装置では、搬送路の最上流側に位置する検出器にてシートが検出されていない場合には、シート搬送手段(呼込ローラ,分離ローラ)のスリップなどでシートが搬送路内に供給搬送されていないので、特にシートをシート収容手段に戻す必要がないと判断して、シート収容手段をそのままの位置に維持させるようにしたので、無駄な動作(下降動作)を行わないようにして、処理の効率化を図ることができる。
【0106】
また、本発明のシート給送装置では、シートの搬送ジャムが発生して停止した場合に、シート収容手段の下降動作が許可されるように制御するようにしたので、シート収容手段におけるシートの積載状態などを容易に確認することができる。
【0107】
本発明の画像読取装置及び画像形成装置では、上述したようなシート給送装置を具備しているので、搬送ジャムに伴う停止時における無駄な動作を低減して処理時間の短縮化を図れると共に、シート搬送手段により搬送されたシート上の画像の読取り、及び、画像読取手段にて読み取られた画像の形成が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明の画像読取装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の画像読取装置の操作部の一構成例を示す模式図である。
【図4】本発明の画像読取装置の原稿トレイの高さ位置の調整の際の動作を説明するための原稿トレイの周囲の機械的構成例を示す模式的側面図である。
【図5】本発明の画像読取装置の原稿トレイの高さ位置の調整の際の動作を説明するための原稿トレイの周囲の機械的構成例を示す模式的側面図である。
【図6】本発明の画像読取装置の原稿トレイの高さ位置の調整の際の動作を説明するための原稿トレイの周囲の機械的構成例を示す模式的側面図である。
【図7】本発明の画像読取装置の原稿トレイの昇降動作における制御部の制御手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の画像読取装置の原稿トレイの昇降動作における制御部の制御手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の画像読取装置の原稿トレイの昇降動作における制御部の制御手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の画像形成装置の概略構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置
3 ADF
22 原稿トレイ
23 湾曲搬送経路
26 外装カバー
27 外装カバー開閉検出器
28 ADF開閉検出器
33 昇降モータ
34 昇降機構部
41 制御部
46 操作部
100 画像形成装置
R1 呼込ローラ
R2 分離ローラ
S1 原稿検出器
S2 呼込ローラ位置検出器
S3,S4,S5 給紙検出器
S6 排紙検出器
K0 アップダウンキー
K9 解除キー
S 原稿
P 操作パネル

Claims (9)

  1. 複数のシートを積層して収容するシート収容手段と、該シート収容手段を昇降させる昇降手段と、該昇降手段により前記シート収容手段を上昇させて当接したシートを搬送路へ搬送するシート搬送手段と、前記搬送路を搬送される前記シートの搬送状態を検出する搬送検出手段とを備えるシート給送装置において、前記搬送路内でシートの搬送不良が発生した場合に、搬送不良となった前記シートを前記搬送路から取り出して前記シート収容手段に戻す必要があるか否かを判断する判断手段と、該判断手段の判断結果に基づいて前記シート収容手段を下降させるか否かを制御する制御手段とを備えることを特徴とするシート給送装置。
  2. シートを前記シート収容手段に戻す必要がないと前記判断手段が判断した場合に、前記シート収容手段をそのままの高さで維持させるべくなしてあることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 外部からの所定の操作を受け付ける受付手段を備えており、前記判断手段は、前記受付手段にて前記所定の操作を受け付けたか否かに基づいて、シートを前記シート収容手段に戻す必要があるか否かを判断すべくなしてあることを特徴とする請求項1または2に記載のシート給送装置。
  4. 前記受付手段は、前記シート収容手段の昇降の操作を受け付ける昇降操作受付手段であり、前記判断手段は、前記昇降操作受付手段にて昇降の操作が受け付けられた場合にシートを前記シート収容手段に戻す必要があると判断し、前記昇降操作受付手段にて昇降の操作が受け付けられない場合にシートを前記シート収容手段に戻す必要がないと判断すべくなしてあることを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。
  5. 前記シート搬送手段は、前記搬送路を覆う開閉自在のカバー部材と、該カバー部材の開閉を検出する開閉検出手段とを有しており、前記判断手段は、前記開閉検出手段の検出結果に基づいて、シートを前記シート収容手段に戻す必要があるか否かを判断すべくなしてあることを特徴とする請求項1または2に記載のシート給送装置。
  6. 前記搬送検出手段は、前記搬送路内の上流側から下流側にかけて配置された複数の搬送検出器を有しており、前記判断手段は、前記複数の搬送検出器の中で最上流側に配置された搬送検出器が搬送されるシートを検出したか否かに基づいて、シートを前記シート収容手段に戻す必要があるか否かを判断すべくなしてあることを特徴とする請求項1または2に記載のシート給送装置。
  7. 複数のシートを積層して収容するシート収容手段と、該シート収容手段を昇降させる昇降手段と、該昇降手段により前記シート収容手段を上昇させて当接したシートを搬送路へ搬送するシート搬送手段と、前記搬送路を搬送される前記シートの搬送状態を検出する搬送検出手段とを備えるシート給送装置において、シートの搬送不良が発生した場合に、前記昇降手段による前記シート収容手段の下降動作を許可する手段を備えることを特徴とするシート給送装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一つに記載のシート給送装置と、前記シート搬送手段により搬送されたシート上の画像を読み取る画像読取手段とを備えることを特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項8に記載の画像読取装置と、前記画像読取手段にて読み取られた画像を用紙に形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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