JP3655100B2 - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動原稿搬送装置に関し、詳しくは、原稿載置台に載置された原稿束を給紙部材に当接するように上昇させて原稿を給紙するようにした自動原稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ファクシミリ装置、スキャナー装置、複写機等の画像処理装置には、自動原稿搬送装置(以下、単にADFという)が搭載されている。このADFは原稿束から原稿を1枚ずつ分離してコンタクトガラス上の読取位置に搬送した後、読取りが終了した原稿を排紙するようになっている。
【0003】
このADFにあっては、原稿トレイに載置された原稿束を給紙する呼出しコロを有するとともに原稿束の少なくとも先端部を呼出しコロに当接するように上昇させる底板を有しており、底板を呼出しコロから離隔させて底板と呼出しコロの間に原稿を進入させるようにして原稿トレイに原稿をセットする。なお、原稿セット時の底板の下降位置は、呼出しコロと底板の間に原稿が100枚程度セットできる程度に設定されており、この下降位置が底板のホームポジション位置となる。
【0004】
そして、原稿を給紙する際に底板を上昇させて原稿束を呼出しコロに当接させた後、呼出しコロを回転駆動させ、原稿束を給紙するようになっている。呼出しコロに給紙された原稿束は、分離ベルトと分離コロによって1枚に分離された後、搬送ローラによってコンタクトガラスに向かって搬送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のADFにあっては、給紙原稿のジャムが発生した場合に、該ジャム原稿を原稿載置台に載置された原稿束上に載置できるようにするために、底板を呼出しコロから最大限に離隔するホームポジション位置まで下降させるようになっていたため、ジャム原稿を載置した後にホームポジション位置から当接位置までの長い距離(原稿を100枚セットする量に相当)だけ底板を移動させなければならず、ジャム原稿の再セット時間に多大な時間を要してしまい、原稿の再給紙時間が長くなってしまうという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、ジャム原稿の再セット時間を大幅に短縮して、原稿の再給紙時間を短縮することができる自動原稿搬送装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するために、複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿載置台と、昇降可能に設けられ、該原稿載置台に載置された原稿に当接して該原稿束を給紙する給紙部材と、該給紙部材によって給紙された原稿束を分離して読取位置に向かって搬送する分離・搬送部材と、該原稿載置台に対して原稿の搬送方向下流側に設けられ、該原稿載置台に載置された原稿束の少なくとも先端部を昇降させることにより、原稿束を前記給紙部材に押し付けたり、あるいは該給紙部材から離隔させる昇降部材とを備え、前記原稿束の載置時に前記昇降部材を前記給紙部材から最大限に離隔したホームポジション位置に位置させるとともに、原稿の給紙時に原稿束の上面が前記給紙部材に当接する当接位置に位置するように前記昇降部材を上昇させるようにした自動原稿搬送装置において、原稿のジャムが発生したか否かを判断し、ジャムが発生したと判断した場合にジャム検出信号を生成するジャム検出手段と、前記原稿束の上面が前記給紙部材に当接したか否かを判断し、当接したと判断した場合に当接検出信号を生成する当接検出手段と、前記ジャム検出手段が生成したジャム検出信号と前記当接検出手段が生成した当接検出信号に基づき、前記昇降部材が前記当接位置からジャム原稿を前記原稿載置台に載置された原稿束上に直接載置するのに必要な量のみだけ下降させるように制御する制御手段とを有することを特徴としている。
【0008】
その場合、ジャム原稿の再セット時に昇降部材を当接位置からジャム原稿を原稿載置台に載置された原稿束上に載置するのに必要な量のみだけ下降させるようにしているので、当接位置までの昇降部材の上昇量を最低限にすることができる。このため、ジャム原稿の再セット時間を大幅に短縮して、原稿の再給紙時間を短縮することができる。
【0009】
請求項2記載の発明は、上記課題を解決するために、請求項1記載の発明において、前記昇降部材に対して原稿の搬送方向下流側に設けられ、前記原稿載置台に載置された原稿束の先端部が突き当てられる突き当て板を有し、前記制御手段は、前記ジャム検出手段からのジャム検出信号に基づき、前記ジャム原稿の先端部が前記突き当て板の上端部に突き当てられるように前記昇降部材を前記当接位置から下降させるようにしたことを特徴としている。
【0010】
このように構成した理由を説明する。原稿束を原稿載置台にセットする際には、昇降部材をホームポジション位置まで下降させた状態で、原稿束の先端部を突き当て板に突き当てて原稿束を揃えることが必要な場合がある。一方、原稿の給紙時に昇降部材が当接位置にある場合には、原稿束の上面は常に一定位置にあり、このときに突き当て板も固定位置にある。
【0011】
そして、ジャム原稿のセット時には、昇降部材をホームポジション位置まで下降させてジャム原稿を突き当て板の下部に突き当てる必要はなく、請求項2記載の発明では、ジャム原稿の先端部が突き当て板の上端部に突き当てられるように昇降部材を当接位置から下降させることにより、昇降部材を再度当接位置に移動させる際の移動量を少なくして、ジャム原稿のセット性能を向上させつつジャム原稿の再セット時間を大幅に短縮して、原稿の再給紙時間を短縮することができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、上記課題を解決するために、請求項1または2記載の発明において、前記制御手段は、操作部からの指令信号に基づいて前記昇降部材を前記当接位置から下降させることを特徴としている。
その場合、オペレータの意志に基づいて昇降部材の下降量を設定することができるため、自動原稿搬送装置の使用性を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜4は本発明に係る自動原稿搬送装置(以下、単にADFという)の一実施形態を示す図である。なお、本実施形態ではADFを複写機に適用した例を示しているが、この複写機以外にファクシミリ装置、複写機等の画像処理装置に適用することができる。
【0014】
まず、構成を説明する。図1において、1は複写機であり、この複写機1の上部にはADF2が搭載されている。
複写機1の上面には読取位置としてのコンタクトガラス3が設けられており、コンタクトガラス3は最大サイズの原稿よりも大きな面積を有している。このコンタクトガラス3の下方には照明ランプ4とこのランプ4と一体化されたミラー5が設けられており、これら照明ランプ4およびミラー5は図示しない走行体モータによって図1中、左右方向に移動するようになっている。
【0015】
具体的には、コンタクトガラス3に載置された原稿を読取る際には、コンタクトガラス3の下方で照明ランプ4およびミラー5が図1中、左右方向に一体的に移動して照明ランプ4からコンタクトガラス3を通して原稿面を照射し、原稿からの反射光をミラー5および図示しないミラーによって図示しないレンズに集光して図示しないCCD(Charge Coupled Device)に照射し、CCDによって照射光を光電変換するようになっている。
【0016】
次に、ADF2の構成を説明する。
ADF2は複数の原稿からなる原稿束Pを載置する原稿載置台としての原稿トレイ6を有しており、この原稿トレイ6の原稿の搬送方向下流側には昇降部材としての底板7が設けられている。この底板7は原稿トレイ6側の回動軸7aを支点として上下方向に揺動自在に設けられており、図示しないステッピングモータからなる底板モータに駆動されて少なくとも原稿束Pの先端部を昇降させるようになっている。
【0017】
また、底板7に対して原稿搬送方向下流側には突き当て板8が設けられており、この突き当て板8は図1中、上下方向に延在し、突き当て板8に原稿束Pの先端部が突き当てられることにより、原稿束Pが揃えられるようになっている。
また、底板7の上方には給紙部材としての呼出しコロ9が設けられており、この呼出しコロ9は昇降可能に設けられている。そして、底板モータによって底板7が昇降されて原稿束Pを呼出しコロ9に押し付けたときに、呼出しコロ9が回転すると、原稿束Pの上部が給紙されるようになっている。
【0018】
この給紙された原稿は時計方向に周回移動する給紙ベルト10および時計方向に回転するリバースコロ11によって最上位に位置する原稿が分離されるようになっている。この分離された原稿は第1搬送ローラ対12および第2搬送ローラ対13によって給紙経路14上を案内されてコンタクトガラス3に向かって搬送されるようになっている。上述した分離ベルト10、リバースコロ11、第1搬送ローラ対12および第2搬送ローラ対13は分離・搬送部材を構成し、これら各部材10〜13および呼出しコロ9は図示しない給紙ステッピングモータによって駆動されるようになっている。
【0019】
コンタクトガラス3に向かって搬送された原稿は図示しない搬送ステッピングモータによって駆動される搬送ベルト21によってコンタクトガラス3に搬送されるようになっており、この搬送ベルト21は原稿の搬送後に逆方向に周回移動することにより原稿の後端部を基準スケールSに当接させた後、停止するようになっている。
【0020】
この位置で照明ランプ4およびミラー5等によって原稿の読取りが終了すると、搬送ベルト21により原稿がコンタクトガラス3から搬出されるようになっている。また、第1搬送ローラ対12等による給紙系と搬送ベルト21による搬送系が独立したモータによって駆動されるため、コンタクトガラス3の原稿を搬出してから次の原稿の給紙を行なうのか、コンタクトガラス3上に複数の原稿を並べるのか、または、並べた原稿の間隔をどの程度にするのか等を任意に設定することができる。
【0021】
一方、符号15は給紙適正位置検出センサであり、このセンサ15は底板7によって呼出しコロ9が押上げられたときに、呼出しコロ9に連動する図示しないフィラーを検出して図示しないコントローラに信号を出力するようになっている。コントローラはこの信号を検出すると、呼出しコロ9が給紙適正位置(当接位置)にあるものとして底板モータに信号を出力し、底板7の上昇を停止する。
【0022】
また、底板7の下方には原稿検出センサ16が設けられており、この原稿検出センサ16は原稿トレイ6に原稿が載置されたことを検出してコントローラに信号を出力するようになっている。
また、底板7の先端部近傍にはホームポジションセンサ18が設けられており、このホームポジションセンサ18は底板7に設けられた図示しないフィラーを検出してコントローラに信号を出力する。コントローラはこの検出情報に基づいて底板7が呼出しコロ9から最も離隔して原稿束Pを原稿トレイ6に載置可能な最下降位置(ホームポジション位置)にあるものと判断する。なお、底板7を最下降位置に移動させるタイミングとしては、原稿検出センサ16によって原稿トレイ6上に原稿がなくなったことが検出されたときである。
【0023】
また、給紙経路14上には第1センサ19および第2センサ20が設けられており、第1センサ19は原稿の前後端を検出してコントローラに信号を出力するようになっている。コントローラはこの信号に基づいて原稿の長さを判断するようになっており、コンタクトガラス3上に原稿が搬送されて停止した時点で自己の原稿長さメモリーに原稿情報を記憶するようになっている。
【0024】
このとき、コンタクトガラス3上の原稿が1枚であれば第1記憶メモリーに、2枚であれば第2記憶メモリーに、また、3枚であれば第3記憶メモリー(以下、原稿枚数の増加に伴って第Nメモリー)に記憶する。
また、第2センサ20はコンタクトガラス3に原稿があるときに、後続する給紙原稿が給紙経路14上に給紙されたときに、原稿の先端を検出してコントローラに信号を出力する。コントローラはこの検出信号に基づいて給紙ステッピングモータの駆動を停止して後続原稿をコンタクトガラス3の手前で先出し停止させる。
【0025】
また、コントローラは第1センサ19または第2センサ20によって一定時間以上原稿が検出され続けると給紙経路14で原稿のジャムが発生したものと判断するとともに、給紙が開始されてから(給紙スタート信号が入力されてから)一定時間以上原稿が検出されないときに給紙不良であるものと判断する。
一方、コンタクトガラス3から搬出された原稿は図示しない排紙ステッピングモータによって駆動される排紙駆動ローラ22およびこのローラ22に摺接する排紙従動ローラ23によって搬送されるようになっており、このとき、片面原稿であれば、切換え爪26が原稿を排紙トレイ32に排紙する位置に切換えられため、片面原稿は排紙トレイ32に排紙される。
【0026】
また、排紙駆動ローラ22の原稿搬送方向上流側には排紙センサ30が設けられており、この排紙センサ30は原稿の後端を検出してコントローラに信号を出力するようになっている。コントローラはこの検出信号に基づいて片面原稿が排紙されたものと判断する。
また、コントローラは原稿の排紙が1枚終了する度に、第2記憶メモリーの内容を第1記憶メモリーに、第3記憶メモリーの内容を第2記憶メモリーに(以下、第Nメモリーから第N−1記憶メモリーに)転送するようになっている。
【0027】
また、片面の読取り済みの両面原稿の搬送に際しては、切換え爪26が反転駆動ローラ24に原稿を搬送する位置に切換えられるとともに、切換え爪27が反転経路29に原稿を搬送する位置に切換えられるため、反転駆動ローラ24により反転経路29に案内され、排紙駆動ローラ22およびこのローラ22に摺接する反転従動ローラ25によってコンタクトガラス3に返送される。
【0028】
そして、搬送ベルト21によって原稿が再度基準スケールSに突き当てられると原稿の裏面の読取り行なわれる。この読取りが終了すると、原稿が搬送ベルト21によってコンタクトガラス3上から搬出され、原稿が排紙駆動ローラ22および反転駆動ローラ24によって搬送される。このとき、切換え爪27が原稿を原稿トレイ6の下方側に設けられた図示しない排紙トレイ上に排紙する位置に切換えられるため、原稿は排紙ローラ対28によって原稿トレイ6の下方に排紙される。
【0029】
また、反転駆動ローラ24の近傍には排紙センサ31が設けられており、この排紙センサ31は両面原稿の後端を検出してコントローラに信号を出力する。コントローラはこの検出信号が入力すると両面原稿の排紙が終了したものと判断する。
また、コントローラは排紙センサ30によって原稿の先端が検出されたときに、排紙ステッピングモータの減速駆動を行なうようになっており、原稿が排紙トレイ32または原稿トレイ6の下方の排紙トレイに勢いよく飛び出して排紙スタック不良が発生するのを防止するようになっている。
【0030】
また、コントローラは排紙センサ30を通過後の排紙ステッピングモータのパルスをカウントして排紙駆動ローラ24での原稿の送り量を把握したり、排紙系に原稿が搬送されている最中の搬送ステッピングモータのパルスをカウントして搬送ベルト21での原稿の送り量を把握するようになっている。
また、コントローラは排紙センサ30、31によって一定時間以上原稿が検出され続けると排紙経路で原稿のジャムが発生したものと判断するようになっている。すなわち、コントローラは第1センサ19、第2センサ20および排紙センサ30、31からの検出情報に基づいて原稿のジャムが発生したことを検出するようになっており、各センサ19、20、30、31と共にジャム検出手段を構成している。
【0031】
一方、原稿の給紙時に底板モータによって底板7が上昇され、底板7が原稿束Pを呼出しコロ9に押し付けて給紙適正位置にあるときに、コントローラは第1センサ19、第2センサ20および排紙センサ30、31からのジャム検出信号に基づき、底板7が給紙適正位置からジャム原稿を原稿トレイ6に載置された原稿束Pに載置するのに必要な量のみだけ下降させるように底板モータを制御するようになっており、制御手段を構成している。
【0032】
また、複写機1またはADF2側には図示しない操作パネル(操作部)が設けられており、この操作パネルはテンキー等を有し、このテンキーによって入力された情報はコントローラに出力されるようになっている。そして、コントローラはこの入力情報に基づいて底板モータを制御して給紙適正位置からの底板7の下降量を設定するようになっている。
【0033】
次に、作用を説明する。
本実施形態では、原稿束Pのセット時には底板7がホームポジションセンサ18によって検出される最下降位置にあり、底板7と呼出しコロ9の間には原稿トレイ6に原稿束Pをセットするための十分な距離がある。
この状態で突き当て板8に原稿束Pの先端部を突き当てながら原稿トレイ6に原稿束Pをセットしてスタートスイッチを押下すると、底板モータが底板7を上昇させ原稿束Pを呼出しコロ9に押し付けながら呼出しコロ9を上昇させる。
【0034】
そして、呼出しコロ9に連動するフィラーが検出センサ15によって検出されると、底板7が給紙適正位置にあるものとして底板モータの駆動を停止して底板7を固定する。
次いで、給紙ステッピングモータによって呼出しコロ9が回転されて原稿束Pの上部の原稿を給紙して分離ベルト10およびリバースコロ11によって最上位に位置する原稿を分離し、上述したように原稿の搬送を行ない、原稿検出センサ16によって原稿トレイ6上に原稿がなく、排紙センサ30によって最終の片面原稿が排紙トレイ32に排出されたこと、または排紙センサ31によって最終の両面原稿が原稿トレイ6の下方の排紙トレイに排出されたことが検出されたときに、底板モータによって底板7を下降させる。そして、ホームポジションセンサ18が底板7のフィラーを検出したときに、底板モータの駆動を停止して底板7をホームポジション位置で停止させる。
【0035】
次に、原稿の搬送時にジャムが発生した場合の制御を図2〜4のフローチャートに基づいて説明する。図2は、操作パネルによって底板7の下降量を設定しない、すなわち、初期設定における底板7の制御を示すフローチャートである。
図2において、まず、第1センサ19、第2センサ20および排紙センサ30、31からの検出情報に基づいて原稿のジャムが発生したことを検出すると、底板7が給紙適正位置にある状態(給紙適正位置検出センサ15がONの位置)から底板7が下降しても呼出しコロ9が原稿束Pの上面に当接しない位置までの距離L1をコントローラのメモリーから取得する(ステップS1)。
【0036】
次いで、底板モータを駆動して底板7を下降させる(ステップS2)。この下降時に検出センサ15がOFFしたか否かを判別し(ステップS3)、OFFした場合にはセンサ15がOFFしてからの距離がL1よりも大きいか否かを判別し(ステップS4)、大きい場合にはL1からの底板モータの駆動距離(底板7の移動距離)が設定値よりも大きいか否かを判別する(ステップS5)。
【0037】
この設定値は、原稿束Pの上面と呼出しコロ9の間にジャム原稿をセットできるスペースが確保できる程度の距離に設定されている。ステップS5でL1からの駆動距離が設定値よりも大きい場合には、原稿束P上にジャム原稿をセットできるだけの量だけ底板7が下降したものと判断して底板モータの駆動を停止する。次いで、再度スタートスイッチを押下すると、底板モータによって底板7が上昇され、原稿束Pが呼出しコロ9に押し付けられて原稿の再給紙が行なわれる。
【0038】
このように本実施形態では、ジャム原稿の再セット時に底板7を給紙適正位置からジャム原稿を原稿トレイ6に載置された原稿束P上に載置するのに必要な量のみだけ下降させるようにしているので、給紙適正位置までの底板7の上昇量を最低限にすることができる。このため、ジャム原稿の再セット時間を大幅に短縮して、原稿の再給紙時間を短縮することができる。
【0039】
次に、このように距離L1を取得せずに、底板7を下降させる方法を図3のフローチャートに基づいて説明する。
図3において、ジャムが発生したときに底板モータを駆動して底板7を下降させ(ステップS11)、予め設定された固定量(この固定量は検出センサ15がOFFになる呼出しコロ9の下降開始時とホームポジション位置の間の任意の位置に設定されている)だけ底板7が下降したか否かを判別する(ステップS12)。
【0040】
次いで、固定量だけ底板7が下降したときに底板モータを停止させて底板7を固定する(ステップS13)。このようにしても原稿束Pの上面と呼出しコロ9の間にジャム原稿をセットするだけのスペースを確保することができ、上述したものと同様の効果を得ることができる。
次に、操作パネルによって底板7の下降量を設定する方法を図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0041】
図4のフローチャートでは、設定量を操作パネルによってオペレータが設定可能になっているものであり、この設定をするに際し、ジャム原稿が突き当て板8の上端部に突き当てられるように底板7を給紙適正位置から下降させるようにしたものである。
このようにした理由を説明する。本実施形態のADF2にあっては、原稿束Pを原稿トレイ6にセットする際に底板7をホームポジション位置まで下降させた状態で、原稿束Pの先端部を突き当て板8に突き当てて原稿束を揃える必要がある。一方、原稿の給紙時に底板7が給紙適正位置にある場合には、原稿束Pの上面は常に一定位置にあり、このときに突き当て板8も固定位置にある。
【0042】
そして、ジャム原稿のセット時には、底板7をホームポジション位置まで下降させてジャム原稿を突き当て板8の下部に突き当てる必要はなく、ジャム原稿の先端部が突き当て板8の上端部に突き当てられるように底板7を給紙適正位置から下降させれば良いからである。
すなわち、給紙適正位置から突き当て板8の上端部までの距離が操作パネルによって設定されており(この設定値は既知である)、この値はコントローラのメモリーに格納されている。そして、ジャムが発生するとメモリーから設定値を取得した後(ステップS21)、底板7が下降され(ステップS22)、この下降量が設定値以上か否かを判別する(ステップS23)。
【0043】
底板7の下降量が設定値以上の場合には、底板7が突き当て板8の上端部まで下降したものと判断して底板モータの駆動を停止して底板7を固定する(ステップS24)。
このようにすれば、底板7を給紙適正位置に移動させる際の移動量を少なくして、ジャム原稿のセット性能を向上させつつジャム原稿の再セット時間を大幅に短縮して、原稿の再給紙時間を短縮することができる。
【0044】
また、操作パネルからの指令信号に基づいて底板7を給紙適正位置から下降させるようになっているため、オペレータの意志に基づいて底板7の下降量を設定することができ、ADF2の使用性を向上させることができる。
なお、図2に示すフローチャートにおいて、設定値を操作パネルから設定するようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、当接位置までの昇降部材の上昇量を最低限にすることができる。このため、ジャム原稿の再セット時間を大幅に短縮して、原稿の再給紙時間を短縮することができる。
請求項2記載の発明によれば、ジャム原稿の先端部が突き当て板の上端部に突き当てられるように昇降部材を当接位置から下降させることにより、昇降部材を再度当接位置に移動させる際の移動量を少なくして、ジャム原稿のセット性能を向上させつつジャム原稿の再セット時間を大幅に短縮して、原稿の再給紙時間を短縮することができる。
【0046】
請求項3記載の発明によれば、オペレータの意志に基づいて昇降部材の下降量を設定することができるため、自動原稿搬送装置の使用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動原稿搬送装置の一実施形態を示す図であり、複写機に搭載されたADFの概略構成図である。
【図2】一実施形態の底板の下降制御を示すフローチャートである。
【図3】一実施形態の底板の他の態様の下降制御を示すフローチャートである。
【図4】一実施形態の底板の他の態様の下降制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 ADF
3 コンタクトガラス(読取位置)
6 原稿トレイ(原稿載置台)
7 底板(昇降部材)
8 突き当て板
9 呼出しコロ(給紙部材)
10 給紙ベルト(分離・搬送部材)
11 リバースコロ(分離・搬送部材)
12 第1搬送ローラ対(分離・搬送部材)
13 第2搬送ローラ対(分離・搬送部材)
19 第1センサ(ジャム検出手段)
20 第2センサ(ジャム検出手段)
30、31 排紙センサ(ジャム検出手段)

Claims (3)

  1. 複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿載置台と、
    昇降可能に設けられ、該原稿載置台に載置された原稿に当接して該原稿束を給紙する給紙部材と、
    該給紙部材によって給紙された原稿束を分離して読取位置に向かって搬送する分離・搬送部材と、
    該原稿載置台に対して原稿の搬送方向下流側に設けられ、該原稿載置台に載置された原稿束の少なくとも先端部を昇降させることにより、原稿束を前記給紙部材に押し付けたり、あるいは該給紙部材から離隔させる昇降部材とを備え、
    前記原稿束の載置時に前記昇降部材を前記給紙部材から最大限に離隔したホームポジション位置に位置させるとともに、原稿の給紙時に原稿束の上面が前記給紙部材に当接する当接位置に位置するように前記昇降部材を上昇させるようにした自動原稿搬送装置において、
    原稿のジャムが発生したか否かを判断し、ジャムが発生したと判断した場合にジャム検出信号を生成するジャム検出手段と、
    前記原稿束の上面が前記給紙部材に当接したか否かを判断し、当接したと判断した場合に当接検出信号を生成する当接検出手段と、
    前記ジャム検出手段が生成したジャム検出信号と前記当接検出手段が生成した当接検出信号に基づき、前記昇降部材が前記当接位置からジャム原稿を前記原稿載置台に載置された原稿束上に載置するのに必要な量のみだけ下降させるように制御する制御手段とを有することを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 前記昇降部材に対して原稿の搬送方向下流側に設けられ、前記原稿載置台に載置された原稿束の先端部が突き当てられる突き当て板を有し、
    前記制御手段は、前記ジャム検出手段からのジャム検出信号に基づき、前記ジャム原稿の先端部が前記突き当て板の上端部に突き当てられるように前記昇降部材を前記当接位置から下降させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の自動原稿搬送装置。
  3. 前記制御手段は、操作部からの指令信号に基づいて前記昇降部材を前記当接位置から下降させることを特徴とする請求項1または2記載の自動原稿搬送装置。
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