JP3037788B2 - 原稿送り装置 - Google Patents

原稿送り装置

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JP3037788B2
JP3037788B2 JP3187964A JP18796491A JP3037788B2 JP 3037788 B2 JP3037788 B2 JP 3037788B2 JP 3187964 A JP3187964 A JP 3187964A JP 18796491 A JP18796491 A JP 18796491A JP 3037788 B2 JP3037788 B2 JP 3037788B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複写機、ファク
シミリ装置、イメージスキャナ等に適用される原稿送り
装置に関し、特に複数枚の原稿の中から1枚ずつ分離搬
送する原稿送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、イメージスキャナ等の原稿読取装
置では、複数枚の原稿を1枚ずつ読取部に搬送する原稿
送り装置いわゆるADF(Auto Document Feeder)が多
用されている。この原稿送り装置は、複数枚の原稿の中
から1枚を分離する分離手段と、分離された原稿を搬送
する搬送手段と、を備えており、読取原稿を他の原稿か
ら分離して搬送する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の原稿送り装置にあっては、分離搬送部材の摩
耗、あるいは搬送される原稿種類の多様化等のため、原
稿を搬送できないケースすなわち原稿不送り(ノンフィ
ード)の発生頻度が増える傾向にある。ノンフィード発
生率を下げるために従来は、主にメカ的な機構を変える
ことで対応しているが、全ての条件でノンフィード発生
率0%を達成するのは困難である。
【0004】そこで、ノンフィード発生時に分離搬送動
作を再起動(リトライ)することにより、ノンフィード
発生率を低減し、また、再起動時の分離搬送速度を低速
度に可変設定することにより、分離および搬送の確実性
を増す原稿送り装置が提案されている。
【0005】ところが、この装置においては、ノンフィ
ード発生時に分離搬送動作を再起動するが、もし非常に
分離し難い原稿をセットした場合には頻繁にリトライ動
作が発生する。その結果、ノンフィード発生率は低下す
るが、時間が倍以上かかることになる。そこで、本発明
は、確実に分離搬送可能な最速速度を自動的に設定する
ことにより、ノンフィード発生率が最小で且つ短時間で
分離搬送できる原稿送り装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、複数枚の原稿の中から1枚を分離する分
離手段と、分離された原稿を搬送する搬送手段と、搬送
手段により搬送される原稿の有無を判定し原稿不送りを
検出する原稿不送り検出手段と、原稿不送りが検出され
た場合に分離手段および搬送手段による分離搬送動作を
再起動させる再起動制御部と、分離手段および搬送手段
による分離搬送速度を数種類格納してある速度テーブル
と、この速度テーブルに格納されている分離搬送速度に
従って原稿不送り検出以後に再起動される分離搬送速度
をより低速側に可変設定する速度制御部と、を備えた原
稿送り装置において、再起動時に可変設定された分離搬
送速度により分離搬送に成功した場合は、この分離搬送
速度により次回以降の分離搬送を行ない、この分離搬送
速度による分離搬送動作が所定回数連続して成功した場
合には、この分離搬送速度をより高速側に可変設定する
ことを特徴とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【作用】本発明においては、再起動時に可変設定された
分離搬送速度により分離搬送に成功した場合は、この分
離搬送速度により次回以降の分離搬送を行ない、この分
離搬送速度による分離搬送動作が所定回数連続して成功
した場合には、この分離搬送速度をより高速側に可変設
定するので、常に最適、最高の速度で原稿を分離搬送で
きる。
【0010】
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る原稿送り装置を適用し
た画像読取装置を示すブロック図である。また、図2は
図1に示す実施例の構成図であり、同図(a)はその外
観図、同図(b)はその断面図、同図(c)は断面の部
分拡大図である。
【0012】まず、構成を説明する。図2(a)におい
て、画像読取装置の本体11上部には、原稿送り装置
(ADF)12と一体成形された圧板13が備えられ、
ADF12によって搬送された原稿はトレイ14に排出
される。図2(b)において、原稿15は原稿台16に
単数または複数枚セットされ、ピックアップコロ17に
より分離手段に給紙される。分離手段は、フィードロー
ラ18と分離コロ19により構成されており、複数枚の
原稿の中から1枚を分離する。なお、駆動力はフィード
ローラ18のみに加えられており、フィードローラ18
に圧接する分離コロ19の圧接荷重によって最下位(下
側)の原稿が1枚ずつ分離される。分離された原稿を搬
送する搬送手段は、フィードローラ20(a、b)、2
1、22(a、b)、23(a、b)により構成され
る。
【0013】フィードローラ20等により搬送される原
稿は、読取ポジションAにて光源24等により照明さ
れ、反射ミラー25a、25b、25c等を介したその
反射光が、レンズ26を通して読取部27に導入され
る。読取部27は、該反射光をCCD(Charge Coupled
Device)等により読み取る。なお、図2(b)中、2
8は原稿ガラスであり、例えば本型原稿を読み取る際
に、圧板13を持ち上げて本型原稿面がセットされる。
この場合、前記光源24、反射ミラー25等の光学系側
が移動して原稿面の読取が行なわれる。
【0014】図2(c)において、S1センサ31は原
稿セットセンサであり、前記原稿台16における原稿セ
ットの有無を検出する。S2センサ32は原稿先端検知
センサであり、フィードローラ20によって搬送される
原稿の先端を検知する。S3センサ33は排紙センサで
あり、フィードローラ(排紙ローラ)23により排紙さ
れる原稿の後端を検知する。
【0015】図1において、CCD41は前記読取部2
7に備えられた光電変換装置であり、原稿面の反射光を
電気信号に変換し、画像信号を出力する。この画像信号
は、アンプ42によって所定レベルまで増幅される。次
いで、画像補正回路44は、前記光源24のシェーディ
ング濃度ムラ等を補正する。2値化回路45は、補正後
の画像信号を白黒いずれかの画素データに2値化する。
2値化された画素データは、ラインバッファ46に蓄積
された後、例えばプリンタや通信回線に送出するための
I/F(インタフェース)に転送される。
【0016】ピックアップモータ47は前記ピックアッ
プコロ17を駆動するためのモータであり、またフィー
ドモータ48は前記フィードローラ20等を駆動するた
めのモータである。ピックアップモータ47、フィード
モータ48は、それぞれ駆動回路49、50によって駆
動信号を与えられる。モータ速度制御部51は、駆動回
路49、50に制御信号を出力し速度指令を与える。C
PU(Central Processing Unit)52は、例えばRO
M(Read Only Memory)等に格納されたプログラムにし
たがって、画像読取装置全体のシステムを制御する。
【0017】ここで、前記S2センサ32は、搬送手段
であるフィードローラ20により搬送される原稿の先端
を検出することにより、原稿の有無を判定し原稿不送り
を検出する原稿不送り検出手段として機能する。再起動
制御部53は、S2センサ32によって原稿不送りが検
出された場合に、前記分離手段(フィードローラ18お
よび分離コロ19)および搬送手段(フィードローラ2
0等)による分離搬送動作を再起動する。なお、再起動
後に原稿不送りが検出された場合は、続けて再起動とな
り、原稿不送り検出時には繰り返し再起動される。ただ
し、再起動が繰り返される回数の最大値は、あらかじめ
所定の回数nに決められている。
【0018】速度テーブル54は、前記分離手段および
搬送手段による分離搬送速度、すなわちピックアップモ
ータ47およびフィードモータ48の速度が、あらかじ
め数種類格納されている。モータ速度制御部51は、こ
の速度テーブル54に格納されている分離搬送速度(モ
ータ速度)に従って、原稿不送り検出以後に再起動され
る分離搬送速度(モータ速度)を、より低速側に可変設
定する。
【0019】また、モータ速度制御部51は、再起動時
に可変設定された分離搬送速度により分離搬送に成功し
た場合は、この分離搬送速度により次回以降の分離搬送
を行なう。そして、この分離搬送速度による分離搬送動
作が所定回数連続して成功した場合には、この分離搬送
速度をより高速側に可変設定する。次に、作用を説明す
る。
【0020】まず、原稿分離時の原稿不送り検出処理を
図3に示すフローチャートを参考にしながら説明する。
CPU52は、原稿台16に原稿15がセットされてい
るかどうかをS1センサ31にてチェックする(ステッ
プS1)。原稿が無い場合は、原稿NOT-SETエラーを返
し(ステップS2)、ユーザに適正な原稿セットを促
す。一方、有る場合は、ピックアップコロ17、フィー
ドローラ18(分離手段)、フィードローラ20(搬送
手段)、およびフィードローラ21〜23を同時に同速
で回転させる(ステップS3)。なお、ピックアップコ
ロ17とフィードローラ18、20〜23は、別々に動
作させることができる。この場合、フィードローラ1
8、20〜23は、連れ回りする。
【0021】ピックアップコロ17が1回転してそのピ
ックアップ動作を終了すると(ステップS4)、原稿1
5の下から数枚が分離コロ19に運ばれる。分離コロ1
9により2枚目以降の原稿が止められ、一番下の1枚目
の原稿のみがフィードローラ18により分離される。分
離された原稿は、フィードローラ20により搬送され、
S2センサ32をONさせる。
【0022】CPU52は、S2センサ32をチェック
し(ステップS5)、ONになったとき、原稿の先端位
置を知ることができる。S2センサ32がONになった
時点から数mm〜数十mm搬送した位置が読取ポジションA
であり(ステップS6)、この位置で読取動作を行なっ
た後(ステップS7)、原稿は、フィードローラ22、
23に搬送されて排出される(ステップS8)。
【0023】排出に関しては、原稿通過中、S3センサ
33が一定時間ONになるかどうかをチェックし(ステ
ップS9、S10)、一定時間内にONからOFFにな
ると、OFFした時点から数mm搬送して排出完了と判断
し(ステップS11)、処理を終了する。なお、一定時
間内にOFFしない場合は、ジャム(紙詰まり)エラー
発生と判断する(ステップS12)。
【0024】ここで、ノンフィードをどのように検出す
るかを説明する。本来、分離搬送された原稿は、必ずS
2センサをONさせる。ところが、分離部のフィードロ
ーラ18まで原稿が達しなかった場合、フィードローラ
18を何回転させても原稿は分離できない。従って、分
離動作を開始してからある一定時間経過してもS2セン
サ32がONしないとき(ステップS13)、ノンフィ
ードが発生したと判断する(ステップS14)。
【0025】以上が原稿不送り検出処理であるが、この
原稿不送り検出と再起動制御部の動作を図4に示すフロ
ーチャートを参照しながら説明する。まず、CPU52
は、原稿台16に原稿15がセットされているかどうか
をS1センサ31にてチェックする(ステップT1)。
原稿が無い場合は、原稿NOT-SETエラーを返し(ステッ
プT2)、ユーザに適正な原稿セットを促す。
【0026】一方、有る場合、再起動制御部53は、内
蔵する分離トライカウンタ(図示していない)をリセッ
トすなわち0セットしてから(ステップT3)、+1セ
ットする(ステップT4)。次いで、ピックアップコロ
17、フィードローラ18(分離手段)、フィードロー
ラ20(搬送手段)、およびフィードローラ21〜23
を同時に同速で回転させる(ステップT5)。
【0027】ピックアップコロ17が1回転してそのピ
ックアップ動作を終了すると(ステップT6)、原稿1
5の下から数枚が分離コロ19に運ばれる。分離コロ1
9により2枚目以降の原稿が止められ、一番下の1枚目
の原稿のみがフィードローラ18により分離される。分
離された原稿は、フィードローラ20により搬送され、
S2センサ32をONさせる。
【0028】CPU52は、S2センサ32をチェック
し(ステップT7)、ONになったとき、原稿の先端位
置を知ることができる。S2センサ32がONになった
時点から数mm〜数十mm搬送した位置が読取ポジションA
であり(ステップT8)、この位置で読取動作を行なっ
た後(ステップT9)、原稿は、フィードローラ22、
23に搬送されて排出される(ステップT10)。
【0029】排出に関しては、原稿通過中、S3センサ
33が一定時間ONになるかどうかをチェックし(ステ
ップT11、T12)、一定時間内にONからOFFに
なると、OFFした時点から数mm搬送して排出完了と判
断し(ステップT13)、処理を終了する。なお、一定
時間内にOFFしない場合は、ジャム(紙詰まり)エラ
ー発生と判断する(ステップT14)。
【0030】一方、ステップT7の判断で、分離動作を
開始してからある一定時間経過してもS2センサ32が
ONしないとき(ステップT15)、前記再起動制御部
53内の分離トライカウンタの値が、あらかじめ決めら
れている値nより大きいかどうかを判断し(ステップT
16)、カウンタ値がn以下の場合はステップT4に戻
り、分離トライカウンタの値を+1セットにより更新
し、分離搬送動作を再起動する。一方、ステップT16
の判断でカウンタ値がnを越えた場合は、n回の再起動
によっても分離搬送できなかったと判断し、ノンフィー
ドエラーを装置外部に報知する(ステップT17)。
【0031】上記処理に示すように、本実施例において
は、まず分離スタート時に分離トライカウンタの値を
「1」とする。その後は、原稿分離搬送動作を再起動す
る毎にカウント値を+1インクリメントする。すなわ
ち、分離トライカウンタの値をチェックしながら、n以
下であれば分離搬送動作を再起動する。カウンタ値がn
より大きくなった場合は、どうしても分離できないとし
てエラーとする。
【0032】次に、速度テーブルおよび速度制御部の動
作を図5に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0033】まず、CPU52は、原稿台16に原稿1
5がセットされているかどうかをS1センサ31にてチ
ェックする(ステップP1)。原稿が無い場合は、原稿
NOT-SETエラーを返し(ステップP2)、ユーザに適正
な原稿セットを促す。一方、有る場合、再起動制御部5
3は、速度テーブル54から通常の分離搬送速度を選択
し(ステップP3)、内蔵する分離トライカウンタ(図
示していない)をリセットすなわち0セットしてから
(ステップP4)、+1セットする(ステップP5)。
【0034】次いで、ピックアップコロ17、フィード
ローラ18(分離手段)、フィードローラ20(搬送手
段)、およびフィードローラ21〜23を同時に同速で
回転させる(ステップP6)。ピックアップコロ17が
1回転してそのピックアップ動作を終了すると(ステッ
プP7)、原稿15の下から数枚が分離コロ19に運ば
れる。分離コロ19により2枚目以降の原稿が止めら
れ、一番下の1枚目の原稿のみがフィードローラ18に
より分離される。分離された原稿は、フィードローラ2
0により搬送され、S2センサ32をONさせる。
【0035】CPU52は、S2センサ32をチェック
し(ステップP8)、ONになったとき、原稿の先端位
置を知ることができる。S2センサ32がONになった
時点から数mm〜数十mm搬送した位置が読取ポジションA
であり(ステップP9)、この位置で読取動作を行なっ
た後(ステップP10)、原稿は、フィードローラ2
2、23に搬送されて排出される(ステップP11)。
【0036】排出に関しては、原稿通過中、S3センサ
33が一定時間ONになるかどうかをチェックし(ステ
ップP12、P13)、一定時間内にONからOFFに
なると、OFFした時点から数mm搬送して排出完了と判
断し(ステップP14)、処理を終了する。なお、一定
時間内にOFFしない場合は、ジャム(紙詰まり)エラ
ー発生と判断する(ステップP15)。
【0037】一方、ステップP8の判断で、分離動作を
開始してからある一定時間経過してもS2センサ32が
ONしないとき(ステップP16)、前記再起動制御部
53内の分離トライカウンタの値が、あらかじめ決めら
れている値nより大きいかどうかを判断し(ステップP
17)、カウンタ値がn以下の場合は、速度テーブル5
4からより低速の分離搬送速度を選択し(ステップP1
8)、ステップP5に戻り、分離トライカウンタの値を
+1セットにより更新し、分離搬送動作を再起動する。
一方、ステップP17の判断でカウンタ値がnを越えた
場合は、n回の再起動によっても分離搬送できなかった
と判断し、ノンフィードエラーを装置外部に報知する
(ステップP19)。
【0038】このように、再起動制御部53により再起
動が行われると、モータ速度制御部51では、速度テー
ブル54から選択された数種〜数十種の分離搬送速度
(モータ速度)に従って駆動回路49、50に速度指令
を出力する。この速度指令に従ってピックアップモータ
47およびフィードモータ48が低回転駆動され、遅い
速度により分離搬送される。速度を落す程、分離搬送の
確実性が向上するので、再起動を繰り返す度に分離搬送
の成功を望める。
【0039】なお、通常のスピードで分離を行なった際
にノンフィードが発生すると、どのような原稿でも必ず
分離できるように、再起動制御部53により速度テーブ
ル54の最も遅い速度(すなわちSpeed10)を選択
し、この最遅速度により再起動を行なう。このように、
ンフィード発生時の2回目のトライ時すなわち再起動
時にモータスピードを落すので、分離性能をさらに向上
することができ、ノンフィード発生率低減に一層の効果
を奏する。
【0040】次に、発明に係る実施例の動作を図6に
示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、C
PU52は、原稿台16に原稿15がセットされている
かどうかをS1センサ31にてチェックする(ステップ
R1)。原稿が無い場合は、原稿NOT-SETエラーを返し
(ステップR2)、ユーザに適正な原稿セットを促す。
【0041】一方、有る場合、再起動制御部53は、内
蔵するサクセスカウンタ(図示していない)をリセット
すなわち0セットし(ステップR3)、速度テーブル5
4から通常の分離搬送速度たとえばSpeedkを選択し
(ステップR4)、内蔵する分離トライカウンタ(図示
していない)をリセットすなわち0セットしてから(ス
テップR5)、+1セットする(ステップR6)。
【0042】次いで、ピックアップコロ17、フィード
ローラ18(分離手段)、フィードローラ20(搬送手
段)、およびフィードローラ21〜23を同時に同速で
回転させる(ステップR7)。ピックアップコロ17が
1回転してそのピックアップ動作を終了すると(ステッ
プR8)、原稿15の下から数枚が分離コロ19に運ば
れる。分離コロ19により2枚目以降の原稿が止めら
れ、一番下の1枚目の原稿のみがフィードローラ18に
より分離される。分離された原稿は、フィードローラ2
0により搬送され、S2センサ32をONさせる。
【0043】CPU52は、S2センサ32をチェック
し(ステップR9)、ONになったとき、原稿の先端位
置を知ることができる。ここで、S2センサ32がON
になると、前記サクセスカウンタの値kを+1インクリ
メントし(ステップR10)、S2センサ32がONに
なった時点から数mm〜数十mm搬送した読取ポジションA
で(ステップR11)、読取動作を行なう(ステップR
12)。その後、原稿は、フィードローラ22、23に
搬送されて排出される(ステップR13)。
【0044】排出に関しては、原稿通過中、S3センサ
33が一定時間ONになるかどうかをチェックし(ステ
ップR14、R15)、一定時間内にONからOFFに
なると、OFFした時点から数mm搬送して排出完了と判
断する(ステップR16)。なお、一定時間内にOFF
しない場合は、ジャム(紙詰まり)エラー発生と判断す
る(ステップR17)。
【0045】排出後、S1センサ31をチェックし(ス
テップR18)、S1センサ31がOFFならば次原稿
が無いと判断し、処理を終了する。ここで、S1センサ
31がONならば、前記サクセスカウンタの値kが例え
ば「10」より大きいかどうかを判断する(ステップR
19)。すなわち、10回以上連続して分離搬送動作が
成功したかどうかを判断する。ここで、カウント値kが
「10」以下ならば、ステップR4に戻り、再起動時ま
たは初回起動時に設定された現在の分離搬送速度のまま
次原稿の分離搬送を行なう。一方、ステップR19の判
断で、10回以上連続して分離搬送動作が成功した場合
には、モータ速度制御部51は、現在の分離搬送速度よ
り速い速度すなわちSpeed(k-1)を速度テーブル54から
選択し(ステップR20)、サクセスカウンタのk値を
リセットした後(ステップR21)、ステップR5に戻
り、より速い分離搬送速度Speed(k-1)により次原稿を分
離搬送する。
【0046】一方、ステップR9の判断で、分離動作を
開始してからある一定時間経過してもS2センサ32が
ONしないとき(ステップR22)、前記再起動制御部
53内の分離トライカウンタの値が、あらかじめ決めら
れている値nより大きいかどうかを判断し(ステップR
23)、カウンタ値がn以下の場合は、速度テーブル5
4からより低速の分離搬送速度すなわちSpeed(k+1)を選
択し(ステップR25)、ステップR6に戻り、分離ト
ライカウンタの値を+1セットにより更新し、分離搬送
動作を再起動する。一方、ステップR23の判断でカウ
ンタ値がnを越えた場合は、n回の再起動によっても分
離搬送できなかったと判断し、ノンフィードエラーを装
置外部に報知する(ステップR24)。
【0047】本実施例においては、数種類の分離搬送速
度たとえばSpeed1〜10を、図1の速度テーブル54
に定義する。Speed1は超高速モードで、Speed5は通常
スピードモード、Speed10は完全分離スピードモード
である。従って、数値が大きいほど、スピードは遅くな
るとする。本実施例では、1回目の分離トライで成功し
た場合にカウントアップするサクセスカウンタを設け
る。失敗すれば、サクセスカウンタはリセットされ、2
回目トライ時は1段遅い速度で分離搬送を行なう。ま
た、次の原稿の1回目のトライ時は、失敗した前ページ
の2回目のトライ時のスピードと同じスピードでトライ
する。
【0048】また、サクセスカウンタが、例えば10回
連続成功し10となった場合、次の原稿時はスピードを
1段速くする。以上のような制御を行なうことにより、
原稿15の状態、分離コロ19の摩耗や、その他の環境
条件に影響されずに、可能な限り最速かつ最適スピード
で分離搬送するので、1回目のトライで成功する率が上
がり、スピードと確実性両方を実現できる。
【0049】すなわち、本実施例においては、できる限
りハイスピードで、かつ確実に分離できるスピードに自
動的にセットすることができ、ノンフィード発生率を低
減できると共に、短時間で分離搬送に最適な速度を設定
することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る原稿
送り装置によれば、再起動時に可変設定された分離搬送
速度により分離搬送に成功した場合は、この分離搬送速
度により次回以降の分離搬送を行ない、この分離搬送速
度による分離搬送動作が所定回数連続して成功した場合
には、この分離搬送速度をより高速側に可変設定するの
で、できる限りハイスピードで、かつ確実に分離できる
スピードに自動的にセットすることができ、ノンフィー
ド発生率を低減できると共に、短時間で分離搬送に最適
な速度を設定することができる。
【0051】
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の一実施例に係る原稿送り装置を適用し
た画像読取装置を示すブロック図である。
【図2】図1に示す実施例の構成図であり、同図(a)
はその外観図、同図(b)はその断面図、同図(c)は
断面の部分拡大図である。
【図3】原稿分離時の原稿不送り検出処理を示すフロー
チャートである。
【図4】原稿不送り検出と再起動制御部の動作を示すフ
ローチャートである。
【図5】速度テーブルおよび速度制御部の動作を示すフ
ローチャートである。
【図6】発明に係る実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
18 フィードローラ(分離手段) 19 分離コロ(分離手段) 20 フィードローラ(搬送手段) 32 S2センサ(原稿不送り検出手段) 51 モータ速度制御部(速度制御部) 53 再起動制御部 54 速度テーブル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の原稿の中から1枚を分離する分離
    手段と、 分離された原稿を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される原稿の有無を判定し原稿
    不送りを検出する原稿不送り検出手段と、 原稿不送りが検出された場合に前記分離手段および前記
    搬送手段による分離搬送動作を再起動させる再起動制御
    部と、 前記分離手段および前記搬送手段による分離搬送速度を
    数種類格納してある速度テーブルと、 この速度テーブルに格納されている分離搬送速度に従っ
    て原稿不送り検出以後に再起動される分離搬送速度をよ
    り低速側に可変設定する速度制御部と、を備えた原稿送
    り装置において、 再起動時に可変設定された分離搬送速度により分離搬送
    に成功した場合は、この分離搬送速度により次回以降の
    分離搬送を行ない、この分離搬送速度による分離搬送動
    作が所定回数連続して成功した場合には、この分離搬送
    速度をより高速側に可変設定することを特徴とする原稿
    送り装置。
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