JP4943048B2 - シート束移送方法及びシート束搬送装置並びに製本装置 - Google Patents

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Description

本発明は順次供給される印刷シートを束状に部揃えして糊その他の接着剤で表紙シートと綴じ合わせて装丁する製本装置など束状シートをグリップ手段で把持して所定位置に搬送するシート束移送方法及びシート束搬送装置に関する。
一般にシートを束状に集積して例えば部揃えし、このシート束を所定の処理位置に搬送するシート束搬送装置は、各種製本装置或いは画像形成装置の後処理装置などに広く使用されている。このようなシート束搬送装置はグリッパ手段でシート束を把持して処理位置に移送するグリップ搬送機構を用いている。
従来、グリップ搬送機構を備えた製本装置は例えば特許文献1に開示されている。同文献にはプリンタ、印刷機などの画像形成装置で印刷されたシートを積載トレイ上にページ順に積重ねて部揃えし、この束状シートを所定の糊塗布位置に搬送し、この接着糊を塗布したシート束を表紙シートでくるみ綴じ製本する装置が提案されている。そして上記積載トレイから所定の糊塗布位置にシート束を移送する機構としてシート束の表裏を一対のグリッパ部材でクランプし、このグリッパ部材を経路に沿って移動することによってシート束を搬送している。更に同文献のものは積載トレイに水平姿勢でシート束を集積し、上記グリッパ部材でこのシート束を鉛直姿勢に偏向し、この鉛直姿勢でシート束に接着糊を塗布し、その下流側で表紙シートと綴じ合わせている。
従って画像形成装置からのシートは水平姿勢に集積され、グリッパ部材によって鉛直姿勢で支持された状態で経路を移動し、その過程で順次製本処理が施されることとなる。そこでこのような特許文献1に開示されている装置において、製本処理の過程で装置エラー、例えば紙詰まりジャム、停電、などの異常が発生すると装置内には処理途上のシート束が残される。そして装置再開時にはこれらの残留するシートを装置から除去した後、通常の製本処理を継続するようにしている。
特開2004−209869号公報
上述のように、積載トレイ手段からシート束を下流側の処理位置にグリップ搬送機構で移送する際に、このグリップ機構にシート束が把持された状態で装置が何らかの原因で停止すると従来はグリップ機構に把持されたシート束をオペレータが取り除いて装置を初期状態に戻した後、再起動するリカバリ操作が要求されている。ところが束状のシートをグリップ機構から取り出すためにはグリップ力を解除しなければならず、このときバラバラのシート束が装置内に落下して飛散する恐れがある。特に、シート束を鉛直姿勢で移送する経路構成に於いては、グリップ機構のグリップ力を解除する時とオペレータがシート束を受け止めるタイミングが合わなければシート束はバラバラに落下することとなり、落下したシートの除去は危険を伴うのと同時に面倒な作業を余儀なくされる。
そこで本発明は、製本処理途上で装置が異常停止した場合に装置内に残留するシート束の除去が容易であり、シートが散乱する恐れのないシート束の移送方法及び移送装置の提供をその課題としている。更に本発明は画像形成装置からのシートを自動的に製本処理する際に異常停止時に装置内に残留したシート束を自動的に所定の取出位置に搬出することによって残留シートの除去の必要がなく効率的な稼働が可能である製本装置の提供をその課題としている。
本発明は、上記課題を解決するために以下の構成を採用する。尚本発明で「装置エラー発生時」とは、紙詰まりジャムなど装置の動作不良を原因として装置が停止した場合、或いは装置電源が停電その他の理由で遮断されて装置が停止した場合を云う。そこでシートを束状に載置保持するトレイ手段と、シートを束状に集積する集積位置及びシート束を下流側に引き渡す搬出位置に上記トレイ手段を移動するトレイ移動手段と、上記集積位置から上記搬出位置に上記トレイ手段を移動するときに、上記シート束を把持し、上記搬出位置で上記シート束を下流側に引き渡すグリップ移送手段と、上記グリップ移送手段を制御するグリップ制御手段とを備える。
そして上記グリップ制御手段は、装置エラー発生時に上記集積位置から上記搬出位置の間に位置するシート束を上記集積位置に返送すると共に、上記集積位置でシート束の保持を解除する。これによって装置エラー発生時にグリップ移送手段に把持されたシート束は上流側のトレイ手段に返送され、このトレイ手段から容易に取り出すことが可能となる。
次に本発明に係わる製本装置は、順次搬出されるシートを束状に集積するトレイ手段と、上記トレイ手段からのシート束を接着剤塗布位置に案内するシート束搬送経路と、上記シート束搬送経路に配置され、シート束を把持して上記トレイ手段からシート束を上記接着剤塗布位置に移送するグリップ移送手段と、上記グリップ移送手段を制御するグリップ制御手段と、シート束の位置を検知する位置検知手段と、上記接着剤塗布位置に配置され上記グリップ移送手段で支持されたシート束に接着剤を塗布する接着剤塗布手段とを備える。
そして上記グリップ制御手段は、装置エラー発生時に、前記位置検知手段により検知されたシート束の位置に応じた移送先に前記シート束を移送すべく、上記グリップ移送手段を制御する
このグリップ移送手段は、上記トレイ手段から下流側へとシート束を引き渡す第1のグリッパ手段とこの第1のグリッパ手段から上記接着剤塗布位置にシート束を引き継ぎ搬送する第2のグリッパ手段とで構成し、上記グリップ制御手段は、装置エラー発生時に、上記第1のグリッパ手段で移送途中のシート束は上記トレイ手段に返送し、上記第2のグリッパ手段で移送途中のシート束は上記接着剤塗布位置に移送するように構成する。
これによって装置エラー発生時にはグリッパ手段に把持されたシート束は上流側のトレイ手段に戻されるか、下流側の接着剤塗布手段で接着剤によって綴じられて搬出されることとなる。
本発明はシート束をトレイ手段からグリップ移送手段で所定の処理位置に搬送する過程で装置エラーが発生した場合に、グリップ移送手段で搬送途中のシート束を上流側のトレイ手段に返送してグリップ力を解除するようにしたものであるから、装置内にグリップ状態のシート束が残ることがなく残留したシート束の除去が容易である。従って装置エラー発生時のリカバリ操作が至って容易である。特に、シート束を略々鉛直姿勢で搬送する経路構成の場合に残留シート束の除去の際にシートがバラバラに落下して飛散する恐れがない。
また、トレイ手段からシート束を接着剤塗布位置などの処理位置に搬送する際に、滞留したシート束の位置によって、上流側に位置するときにはトレイ手段に返送し、下流側に位置するときには接着剤を塗布して装置外に搬出するように構成すれば製本装置において装置エラー発生時にシート束がバラバラに飛散することも、又グリップ手段からシート束を除去する煩雑な処置も必要がないなどの効果を奏する。
以下図示の好適な実施の形態に基づいて本発明を詳述する。図1は、本発明に係わるシート束搬送装置を内蔵した製本装置と、これを用いた画像形成システムの全体構成の説明図であり、図2は製本装置の詳細説明図である。
図1に示す画像形成システムは、シートに順次印刷を施す画像形成装置Aと、この画像形成装置Aの下流側に付設された製本装置B、この製本装置Bの下流に配置されたフィニッシャ装置Cとから構成されている。そして画像形成装置Aで画像形成したシートを製本装置Bで製本処理する。また製本処理しないシートについてはこの製本装置Bを通過してフィニッシャ装置Cで印刷シートに後処理を施すように構成されている。
まず画像形成装置Aは複写機、プリンタ、印刷機など種々の構造のものが採用可能であるが図示のものは静電印刷装置を示す。この画像形成装置Aはケーシング1内に給紙部2と、印字部3と、排紙部4と制御部24(図9参照)とが内蔵されている。給紙部2にはシートサイズに応じた複数のカセット5が準備され、制御部24から指示されたサイズのシートが給紙経路6に繰り出される。この給紙経路6にはレジストローラ7が設けられ、シートを先端揃えした後所定のタイミングで下流側の印字部3に給送する。
印字部3には静電ドラム10が設けられ、このドラム10の周囲には印字ヘッド9、現像器11、転写チャージャ12などが配置されている。そして印字ヘッド9は例えばレーザ発光器などで構成され、静電ドラム10上に静電潜像を形成し、この潜像に現像器11でトナーインクを付着し、転写チャージャ12でシートに印刷する。この印刷シートSpは定着器13で定着され排紙経路17に搬出される。排紙部4には上記ケーシング1に形成した排紙口14と排紙ローラ15が配置されている。尚図示16は循環経路であり、排紙経路17からの印刷シートSpをスッチバック経路で表裏反転した後再びレジストローラ7に送り、印刷シートSpの裏面に画像形成する。このように片面若しくは両面に画像形成された印刷シートSpは排紙口14から排紙ローラ15で搬出される。
尚図示20はスキャナユニットであり、上記印字ヘッド9で印刷する原稿画像を光学的に読み取る。その構造は一般的に知られているように原稿シートを載置セットするプラテン23と、このプラテン23に沿って原稿画像をスキャンするキャリッジ21と、このキャリッジ21からの光学像を光電変換する光学読取手段(例えばCCDディバイス)22とから構成されている。また図示のものは原稿シートを自動的にプラテンに給送する原稿送り装置25がプラテン23上に装備してある。
次に、上の画像形成装置Aに付設された製本装置Bについて説明する。この製本装置Bはケーシング30内に印刷シートSpを束状に集積して部揃えするトレイ手段40と、このトレイ手段40からのシート束に接着糊を塗布する接着剤塗布手段55と、接着剤を塗布されたシート束に表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段60とから構成されている。そして上記トレイ手段40には、その上流側に中綴じシート搬送経路32が、下流側に製本処理経路33がそれぞれ配置してある。トレイ手段40は略々水平方向に配置した載置トレイ41(以下「トレイ」という)」で構成され、上記中綴じシート搬送経路32の排紙口32aからの印刷シートSpを積載収納する。
上記トレイ41の上方には正逆転ローラ42aと搬入ガイド42bが設けてあり、排紙口32aからの印刷シートSpを搬入ガイド42bでトレイ41上に案内し、正逆転ローラ42aで収納する。この正逆転ローラ42aは正回転で印刷シートSpをトレイ41に収納し、逆回転でトレイ後端(図1右端)に配置された規制部材43にシート後端を突き当て規制する。またトレイ41には図示しない整合手段が設けられトレイ上に収納した印刷シートSpの両側縁を基準位置に片寄せ整合する。このような構成で中綴じシート搬送経路32からの印刷シートSpはトレイ41上に順次積み上げられ束状に部揃えされる。
次に各シートの搬送経路について説明すると、上記ケーシング30内にはシート搬入経路31と、中綴じシート搬送経路32と、製本処理経路33と、表紙シート搬送経路34と、排紙経路35とが図1のように配置されている。シート搬入経路31は前述の画像形成装置Aの排紙口14に連なり、画像形成装置Aから印刷シートSpを受け入れる。この場合画像形成装置Aからはコンテンツ情報を印刷された印刷シート(中綴じシート)Spと表装カバーとして使用するタイトルなどを印刷された印刷シート(以下表紙シートShと云う)とが搬出される。そこでシート搬入経路31は中綴じシート搬送経路32と表紙シート搬送経路34とに分岐され経路切換フラッパ36を介して各印刷シートをそれぞれの経路に振り分ける。
一方上記シート搬入経路31にはインサータユニット26が接続してあり、画像形成装置Aで印刷処理しない表紙シートを給紙トレイ26aから1枚ずつ分離してシート搬入経路31に供給するように構成してある。上記中綴じシート搬送経路32には前述のトレイ41が連接され、このトレイ41の下流側には製本処理経路33が配置されている。この製本処理経路33は束状に集積された中綴じシート(以下単に「シート束」という)Spを順次移送しながら製本処理を施す。図示の製本処理経路33は略々鉛直方向に配置され、シート束姿勢偏向位置Dと接着剤塗布位置Eと表紙綴じ位置Fと裁断処理位置Gが順次この順に下流側に配置されている。上記表紙シート搬送経路34は表紙綴じ位置Fで製本処理経路33と交差し、この表紙綴じ位置Fに表紙シートShを供給する。
上記製本処理経路33には接着剤塗布位置Eに接着糊塗布手段55が配置されている。この接着剤塗布手段55は熱溶融性の接着剤を収容する糊容器56と、塗布ローラ57と、ローラ回転モータMRとで構成され、この塗布ローラ57とローラ回転モータMRは糊容器56に組み込まれている(図6参照)。そして糊容器56は上記接着剤塗布位置Eにセットされるシート束Spに沿って移動可能に支持される。図6に示すように糊容器56は装置フレームに設けたガイドレール(ガイド軸)58に摺動自在に支持され、キャリッジモータMCに連結された駆動ベルトに固定され、キャリッジモータMCの正逆転によってシート束Spの長手方向に沿って図6紙面表裏方向に往復移動する。
上記キャリッジモータMCは図7(a)のホームポジションHPからシート束Spの長手方向に沿って往路移動し、同図(b)の復路移動でホームポジションHPに復帰する。この過程で、往路では塗布ローラ57がシート束Spの端面に強く圧接した状態(同図(c))でシート端縁をバラけさせ、復路ではローラ表面とシート束端面の間に少許の間隙(同図(d))を形成してローラ表面に盛り上がった接着剤を塗布する。そして上記ローラ表面とシート束端面との間隔は後述する第2のグリッパ手段47によってグリップ部材の位置(図7(a)(b)上下位置)を調整し、ギャップGaを大きくするとシート束Spへの接着剤塗布量も大きくなり、上記ギャップGaを大小偏向することによってシート束Spへの接着剤塗布量も調整可能となる。
そして上記接着剤塗布位置Eに前記トレイ41からシートを移送するグリップ移送手段44が製本処理経路33に配置されている。このためトレイ41に集積したシート束Spは水平姿勢から鉛直姿勢に偏向する必要があり、製本処理経路33にはシート束姿勢偏向位置Dが設けられている。このシート束姿勢偏向位置Dでトレイ41は集積位置(図2実線)から引き渡し位置(図2鎖線)に移動し、この引き渡し位置に準備された第2のグリッパ手段47にシート束Spを引き渡すようになっている。このグリップ移送手段44の構成については後述する。
上記製本処理経路33の表紙綴じ位置Fには表紙綴じ手段60が配置されている。この表紙綴じ位置Fには前述の表紙シート搬送経路34が交差するように配置され、この表紙シート搬送経路34から表紙シートShが供給され、この表紙綴じ位置Fで表紙シートShと上記接着剤塗布位置Eからのシート束Spとがくるみ綴じ製本される。この為この表紙綴じ位置Fには表紙シートShをバックアップ支持するバックアッププレート61と、シート束Spと表紙シートShとの接合部(背部)をプレス成形するプレスブロック62と、折りロール63が設けられている。このバックアッププレート61とプレスブロック62と折りロール63とで表紙綴じ手段60が構成され、図8(a)乃至(d)に示す手順でくるみ綴じ製本処理を行う。
図8(a)は表紙シートShとシート束Spとを接合する直前の状態を示し、シート束Spは第2のグリッパ手段47で図面下方に移動している。そして同図(b)のようにバックアッププレート61が表紙シートShを支持する状態でその中央にシート束Spが突き当てられる。一方上記プレスブロック62は左右一対のブロック部材が製本処理経路33から退避した退避位置と、製本処理経路33内で互いに圧接する作動位置との間で移動自在に構成され、同図(c)のように退避位置から作動位置に移動する際にシート束Spと表紙シートShとの背部をプレス成型する。この成型後バックアッププレート61とプレスブロック62とは製本処理経路33から退避する。この状態のシート束Spを第2のグリッパ手段47が下流側に移動すると折りロール63が表紙シートShの中にシート束Spを織り込む(図8(d)の状態)。このようにしてシート束(中綴じシート)Spは表紙シートShにくるみ綴じ製本される。
次に上記折りロール63の下流側に位置する裁断処理位置Gには図示しない裁断手段65が配置してあり、冊子状に製本処理されたシート束Spの背部を除く周縁を所定量裁断して切り揃える。この裁断処理位置Gの下流側には搬出ローラ66と収納スタッカ67が配置されている。この収納スタッカ67は図示のようにシート束Spを倒立状態で収納するようになっている。
次に、上記製本処理経路33に配置され、本発明のシート束搬送装置に係わるグリップ移送手段44について説明する。先に説明したようにトレイ41でシートを略々水平姿勢で部揃えし、下流側の処理位置(前述の接着剤塗布位置E)ではシート束Spを略々鉛直姿勢で保持している。つまりトレイ41から処理位置Eとの間にシート束搬送経路(上述の製本処理経路)33が形成され、トレイ41に集積されたシート束Spはこのシート束搬送経路33内で方向変換された後、処理位置Eに搬送される。図示の装置ではトレイ41はシートを集積する集積位置とシートを搬出する搬出位置との間で昇降自在に構成されている。これは装置レイアウトをコンパクト化するためであり、トレイ41には装置フレームにガイドレールなどで図2上下方向に移動可能に支持され、例えばラック48とピニオン49でトレイ昇降モータMTに連結してある。このトレイ昇降モータMTの正逆回転でトレイ41を集積位置と搬出位置との間で昇降するようになっている。
そこでグリップ移送手段44は上記トレイ41が昇降移動する際、シート束Spが位置ずれしないように保持する第1のグリッパ手段46と、これからシート束Spを引き継いで処理位置Eに搬送する第2のグリッパ手段47とで構成されている。第1のグリッパ手段46は図3に示すようにシート束Spのコーナ部を把持する左右一対のグリッパ46a,46bで構成され、それぞれ固定グリッパと可動グリッパを備え、可動グリッパにはグリッパモータMG1が連結されている。この一対のグリッパ46a,46bは装置フレームにシート幅方向に移動可能に支持された左右一対のステム50に支持され、幅移動モータMG2に連結されている。
従って図4に示すようにトレイ41に積載されたシートを搬出する際には、シート幅に応じて退避位置から上記ステム50が図4(a)の状態でシートコーナ部に移動し、次いで可動グリッパ(図示のものは上部グリッパ)が移動して同図(b)のようにシートを保持する。そしてこの第1のグリッパ手段46はトレイ41と伴に集積位置から搬出位置に降下する。この同図(c)の状態で第1のグリッパ手段46はトレイ41から離れて下流側の第2のグリッパ手段47にシート束を引き渡す。このため上記ステム50は装置フレームのガイドレール51(図3参照)に移動自在に支持されている。
第2のグリッパ手段47は図5に示す構造で構成されている。この第2のグリッパ手段47は、上述のようにトレイ41からシートを引き継ぎ、その姿勢を90度旋回させて垂直姿勢に偏向した後、シート束搬送経路33に沿って処理位置Eに移送する。このため第2のグリッパ手段47は図5に示すようにシート束Spを把持する一対のグリッパ47a,47bと、これらにグリップ動作を行わせるグリップモータMG3とを搭載したグリッパユニットで構成されている。このグリッパユニット(第2のグリッパ手段)47は装置フレーム52に回転軸53で回動可能に支持され、装置フレーム側に配置したユニット回転モータMUで旋回動される。このグリッパユニット47に固定グリッパ47aと可動グリッパ47bが装備され、可動グリッパ47bはグリップモータMG3で固定グリッパ47a側に接近及び離間するようになっている。
これと同時に上記可動及び固定グリッパ47a,47bはグリップモータMG3と共にグリッパフレーム54に支持され、このグリッパフレーム54はユニットフレーム55にガイドレール56で図5上下方向に移動自在に支持されている。そしてユニットフレーム55に取り付けたシフトモータMSでピニオン55aとラック54aによって上下駆動される。このような構成でグリッパユニット47は、グリップモータMG3でトレイ41上のシート束Spをグリッパ47a,47bで把持し、ユニット回転モータMUでシート束Spを水平姿勢から鉛直姿勢に偏向する。そしてこの垂直姿勢のシート束Spをグリッパ47a,47bで把持した状態でシフトモータMSによってシート束搬送経路(製本処理経路)33に沿って下流側に移送するように構成されている。
以上のように構成された製本装置Bは以下のように制御される。まず前述の各経路にはシート(シート束)を検出するセンサが配置されている。図2に示すようにシート搬入経路31には入口センサS1が図示位置に配置してあり、中綴じシート搬送経路32にはシートセンサS2、S3と排紙センサS4が配置され、それぞれシートの通過を検出するようになっている。トレイ41にはシートの有無を検出するトレイセンサS5と、トレイ位置センサS6が、第2のグリッパ手段47にはシート束の有無を検出するグリップセンサS7が配置されている。トレイ位置センサS6は前記トレイ41が集積位置であるホームポジションに位置するか否かを検出する。
また接着剤塗布手段55の糊容器56にはホームポジション位置に糊容器HPセンサS8が、折りロール63位置にはシートセンサS9とS10が図示位置に配置されている。更に搬出ローラ66の位置にはシートセンサS11が、収納スタッカ67には満杯センサS12が配置されている。一方前記表紙シート搬送経路34にはシートセンサS13とS14が、排紙経路35にはシートセンサS15とS16が配置されている。これらのセンサによって各経路を通過するシートの先端若しくは後端を検出してその後方のシート送り制御を行うのと同時に経路中のシートの状態を監視する。
更に、上記各経路には、内部に紙詰まりなど滞留したシート(束)を経路から除去するため、前述のケーシング30には扉状に開閉可能なカバーが次のように配置されている。前記シート搬入経路31には入口カバー30aが、排紙経路35には排紙口カバー30bが、また前記トレイ41の上方には上カバー30cがそれぞれ紙詰まりジャムなどの異常が発生した際にシート(束)を除去するために配置されている。同様に表紙シート搬送経路34を開放する為に装置フロント側(図2紙面表側)に扉状前カバー30d、30eが、また収納スタッカ67にはこれを装置フロント側に引き出す扉状カバー30fが配置されている。これらのケーシング30に配置された開閉カバー30a乃至30fには開放時にこれを検出して装置電源を遮断する安全スイッチが通常の構成で設けられている。
上述の構成において本発明は、装置電源が遮断された際に前述のグリップ移送手段44が把持しているシート束Spを上流側のトレイ41に返送することを特徴としている。この動作について図9、図10に基づいて説明する。図9は図1のシステムに於ける制御構成を示すブロック図であり、図10は装置中断時の製本動作における実行プログラムのフローチャートを示す。まず図1に示すような画像形成装置Aと製本装置Bとを連結したシステムでは、例えば画像形成装置Aに備えられた制御CPU70にコントロールパネル71と、モード選択手段72を設ける。そしてコントロールパネル71から「印刷処理モード」「製本処理モード」の処理選択を入力する。「印刷処理モード」では製本装置Bは経路切換フラッパ36でシート搬入経路31に搬入された印刷シートを図2に示す表紙シート搬送経路34及び排紙経路35からフィニッシャ装置Cに搬送し、このフィニッシャ装置Cに設けられたスタッカに収納する。従って印刷シートは製本装置Bを通過するのみである。
また「製本処理モード」が選択されると製本装置Bはシート搬入経路31から中綴じシート搬送経路32に印刷シートを導き、トレイ41、接着剤塗布手段55、表紙綴じ手段60を経て収納スタッカ67に製本済みシートを収納する。このように製本処理モードが選択されると画像形成装置Aの制御CPU70は製本モードの指示信号と、これと同時に印刷シートのサイズ情報を製本装置Bに伝達する。これと共に部数情報例えばnページの印刷処理の時、最後のnページの印刷が終了したときジョブ終了信号を製本装置Bの制御CPU75に転送する。
製本装置Bの制御CPU75は、製本綴じ制御部と、インサータ制御部と、裁断制御部とで構成され、製本綴じ制御部にはシート搬入経路31及び中綴じシート搬送経路32に配置された搬送ローラの駆動モータM1と、表紙シート搬送経路34に配置された搬送ローラの駆動モータM2と、排紙経路35に配置された搬送ローラの駆動モータM3と経路切換フラッパ36の駆動ソレノイドのドライバ回路が連結してある。同様にトレイ41のトレイ昇降モータMT、グリップ移送手段44のグリップ搬送手段のユニット回転モータMU、グリップモータMG1〜MG3と、シート束を接着剤塗布位置に移送するシフトモータMSのドライバ回路が連結してある。
更に、制御CPU75には接着剤を塗布する塗布ローラ57を回転するローラ回転モータMRと、この塗布ローラ57をシート束Spに沿って移動するキャリッジモータMCのドライバ回路がそれぞれ接続してある。また同様に表紙綴じ手段60の折りロール63の駆動モータM4、束搬出ローラ66の駆動モータM5のドライバ回路が連結してある。一方、前述の各搬送経路に配置したセンサS1乃至S16もその検出信号を制御CPU75に伝達するように接続されている。
そこで制御CPU75は、製本動作の実行プログラムをROM76から呼び出して図10に示す動作を実行する。装置の動作中に何らかの要因で装置が異常停止する(St100)。この装置中断は、停電、装置電源のスイッチOFF操作、或いは前記ケーシング30のカバー開放によって安全スイッチが作動された場合、若しくは装置内に紙詰まりジャムなどのエラーが発生した場合などで装置電源が遮断され装置動作が中断する。次に上記原因が解除され、装置電源がONされると装置は再起動状態(St101)となる。そこで制御CPU75は前記各センサS1〜S16の状態信号から残留シートの位置を検知(St102)し、予め設定された「再開動作」を選択する。この再開動作は後述するパターン1乃至パターン7に設定されている。
そこで制御CPU75はトレイ41にシート束Spが有るか否かを判断(St103)する。シート束Spがある場合は後述する再開動作パターン1に相当し、制御CPU75は画像形成装置Aに「ジャム信号」(St104)を発し、オペレータによるトレイシートの除去(St105)を促す。このシート束Spの除去後は残留シートの自動搬出動作を再開動作パターンに従ってその実行を開始(St106)する。例えば裁断位置Gにシート束Spがある場合(St107)には制御CPU75は搬出ローラ66を駆動(St108)してシート束Spを収納スタッカ67に搬出する。そして「オーバフロー信号」を発してオペレータにその除去を促す(St109)。次いで制御CPU75はシート束搬送手段44にシート束Spがあるか否かを判断(St110)し、後述のパターン3乃至7の動作を実行する(St111〜St114)。このような再開動作が終了すると制御CPU75は画像形成装置Aに「リカバリ動作終了信号」を発する(St116)。その後は通常の製本処理動作を継続する。
「再開動作パターン1」
装置中断時に「シート束Spがトレイ41上にあり、このトレイ41が集積位置(図2実線位置)」のときには、前述の第1のグリッパ46を解除する動作を実行する。これによってトレイ41上のシートは取り出すことが可能となる。つまり制御CPU75のシート位置認識手段77はトレイ41上のシート有無を検知するトレイセンサS5と、トレイ41の上下昇降位置を検出するトレイ位置センサS6とから「残留シートがトレイ41上に存在し(S5=「1」)、トレイ41は集積位置に位置している(S6=「1」)」ことを認識する。この認識の元で制御CPU75は、グリッパモータMG1を駆動して第1のグリッパ手段46を解除位置に移動する。次いで制御CPU75は、画像形成装置Aに「ジャム信号」を発して、コントロールパネル71上に「トレイ上のシート除去」を表示してトレイ41上の残留シートの除去を促す。
「再開動作パターン2」
装置中断時に「シート束Spがトレイ41上にあり、このトレイ41が集積位置(図2実線位置)にない」ときには、トレイ41を集積位置(ホームポジション)にバックさせ、次いで第1のグリッパ手段46のグリップを解除する動作を実行する。トレイ41が搬出位置(図2鎖線)若しくはその移動途中のときにはトレイ41を後退(図2上方向)させホームポジションに復帰した状態でグリッパ46a,46bを解除する。つまり制御CPU75はS5=「1」、S6=「0」のときにはトレイ昇降モータMTを逆回転(トレイ上昇方向)しトレイ41をホームポジションに戻す。次いでS7=「1」になったとき制御CPU75はグリッパモータMG1を駆動して第1のグリッパ手段46を解除位置に移動する。次いで制御CPU75は、画像形成装置Aに「ジャム信号」を発して、コントロールパネル71上に「トレイ上のシート除去」を表示してトレイ41上の残留シートの除去を促す。
「再開動作パターン3」
装置中断時に「シート束Spが接着剤塗布位置(処理位置)Eに糊塗布前の状態であり、表紙シート搬送経路34上に表紙シートShが無い場合」には天糊製本処理動作を実行する。つまりこの状態をシート位置認識手段77は第2のグリッパ手段47のグリップセンサS7と表紙シート搬送経路34のシートセンサS13及びS14と、糊容器HPセンサS8とから判断する。例えばS7=「1」、S13=「0」及び(and)S14=「0」、S8=「1」のときにはシート束Spは第2のグリッパ手段47に保持され、且つ糊塗布前の状態と判断する。そこで制御CPU75は第2のグリッパ手段47のシフトモータMSを回転駆動してシート束Spを接着剤塗布位置(処理位置)Eに位置付ける。
次いで制御CPU75は糊容器56の温度調整を行った後、糊塗布動作を実行する。この糊塗布動作は前述のキャリッジモータMCで糊容器56を往復動させ、同時にローラ回転モータMRで塗布ローラ57を回転させる。この塗布動作の後、制御CPU75は第2のグリッパ手段47のシフトモータMSを再起動して製本処理経路(シート束搬送経路)33の折りロール63に引き渡す。そしてこの折りロール63がシート束Spをニップした状態で下流側に搬送し、搬出ローラ66で収納スタッカ67に搬出する。この動作で第2のグリッパ手段47に把持された状態のシート束Spは、接着剤塗布位置(処理位置)Eに搬送された後接着剤が塗布され、この天糊製本状態で収納スタッカ67に収容される。次いで制御CPU75は画像形成装置Aに例えば「スタックオーバ」の信号を発してオペレータにその除去を促す。
「再開動作パターン4」
装置中断時「シート束Spが接着剤塗布位置(処理位置)Eに糊塗布前の状態であり、表紙シート搬送経路34上に表紙シートShが有る場合」には天糊製本処理動作を実行する。つまりこの状態をシート位置認識手段77は第2のグリッパ手段47のグリップセンサS7と表紙シート搬送経路34のシートセンサS13及びS14と、糊容器HPセンサS8とから判断する。例えばS7=「1」、S13=「1」若しくは(or)S14=「1」、S8=「1」のときには制御CPU75は画像形成装置Aに「ジャム信号」を発して「表紙シートの除去」を促す。次いで制御CPU75は表紙シート搬送経路34から表紙シートShが除去されたのをシートセンサS13、S14で確認し、上記再開動作パターン3と同一の処理動作を行う。
「再開動作パターン5」
装置中断時に「接着剤塗布位置(処理位置)Eに糊付け中のシート束Spが有り、かつ表紙シート搬送経路34上に表紙シートShが有る場合」には次の天糊製本処理を実行する。つまりこの状態をシート位置認識手段77は第2のグリッパ手段47のグリップセンサS7と表紙シート搬送経路34のシートセンサS13及びS14と、糊容器HPセンサS8とから判断する。例えばS7=「1」、S13=「1」若しくは(or)S14=「1」、S8=「0」のときには制御CPU75はまず糊容器56の温度調整を行う。これは糊容器56がホームポジションHPから離れてシート束Spと接した状態にあり、装置の中断時間の間に接着剤が固化している可能性がある。そこで制御CPU75は例えば糊容器56を加熱して接着剤を溶解する。この糊容器56の温度調整後に制御CPU75は糊容器56をホームポジションHPに移動する。この状態で糊容器HPセンサS8=「1」となり、前記再開動作パターン4と同一の条件となる。そこで上記パターン4と同一の動作を実行する。
「再開動作パターン6」
装置中断時に「シート束Spが接着剤塗布位置(処理位置)Eの下流側に残留している場合」には制御CPU75はその後の処理を行わずシート束Spを収納スタッカ67に搬出する。つまりこの状態をシート位置認識手段77はシートセンサS9、S10、S11で検出し、いずれかのセンサが紙有り「1」の状態のときには制御CPU75は折りロール63と搬出ローラ66を駆動して残留シート束を収納スタッカ67に搬出する。その後制御CPU75は画像形成装置Aに例えば「スタックオーバ」の信号を発してオペレータにその除去を促す。
「再開動作パターン7」
装置中断時に「接着剤塗布位置(処理位置)Eに糊塗布前若しくは塗布途中の残留シート束が有り、同時に接着剤塗布位置(処理位置)Eの下流側に残留シート束があり、更に表紙シート搬送経路34上に表紙シートShが存在する場合」には制御CPU75は順次、次の動作を実行する。つまり、前記シートセンサS9、S10、S11のいずれも「1」状態のときには、制御CPU75は第2のグリッパ手段47を前記表紙綴じ位置Fから上方に退避したホームポジションに移動する。次に画像形成装置Aに「ジャム信号」を発してオペレータに表紙シートShの除去を促す。この表紙シートShの除去を制御CPU75はシートセンサS13、S14で確認した後、上記パターン6の動作を実行する。この動作で接着剤塗布位置(処理位置)Eの下流側の残留シート束を収納スタッカ67に搬出し、オペレータに除去させる。その後、制御CPU75は上記パターン4若しくはパターン5の動作を実行する。この動作で接着剤塗布位置(処理位置)Eの上流側に位置する残留シート束は天糊処理を施された後収納スタッカ67に搬出され、オペレータによって除去される。
本発明は上述の「再開動作パターン1及び2」における第1のグリッパ手段46の制御に係わり、トレイ41上のシートを把持するグリッパ46a,46bは前述した図4(a)、(b),(c)の順に動作する。
そこで、(1)装置中断時に、前記シート位置認識手段77が「シート束Spがトレイ41上にあり、このトレイ41が集積位置(図2実線位置)にある」と判断したときには、第1のグリッパ手段46のグリッパ46a,46bを解除する動作を実行する。つまり図4(b)の状態で装置が停止したときには同図(a)の状態に動作をバックさせる。この制御は前記グリッパモータMG1を逆転して図示しないポジションセンサで可動グリッパ(上部グリッパ)を上昇させシート束Spから離間させる。次いで幅移動モータMG2を逆転させてシート幅方向に移動してホームポジションに復帰させる。これらのモータMG1、MG2はステッピングモータで構成してあり、制御CPU75からのステップ数を支持するコマンド信号でそれぞれ所定量移動させ初期状態に戻す。
(2)装置中断時に「シート束Spがトレイ41上にあり、このトレイ41が集積位置(図2実線位置)にない」ときには、トレイ41を集積位置(ホームポジション)にバックさせ、次いで第1のグリッパ手段46のグリップを解除する動作を実行する。トレイ41が搬出位置(図2鎖線)若しくはその移動途中のときにはトレイ41を後退(図2上方向)させホームポジションに復帰した状態でグリッパ46a,46bを解除する。この場合制御CPU75は前述のトレイ昇降モータMTを逆転させてトレイ位置センサS6がONするまで図4(c)の状態から同図(b)の状態に戻す。その後、上述と同様にグリッパモータMG1と幅移動モータMG2をそれぞれ逆転させ同図(a)の状態に戻す。これによって第1のグリッパ手段46に把持されたシート束Spは集積位置に復帰したトレイ41からオペレータによる除去が可能となる。
次に本発明のシート束搬送方法について説明する。この方法は上述した各機構の動作で実行されるので、上述の構成に従って説明する。まず、シートを束状に集積する集積ステージ例えば上述のトレイ41からグリップ移送手段44によってシート束Spをグリップ把持して所定位置(接着剤塗布位置E)に移送する方法であって、順次搬出されるシートをトレイなどの集積ステージに所定姿勢で集積するシート集積ステップを備える。これは例えば前記中綴じシート搬送経路32からトレイ41に順次シートを集積することによって実行される。
次に上記集積ステージのシート束Spをグリップ移送手段44でグリップ把持するシート束把持ステップを備える。これは前述の第1のグリッパ手段46でトレイ41上のシート束Spを把持することによって実行される。次いで上記グリップ移送手段44を所定の処理位置に移動してシート束Spを搬送するシート束移送ステップを備える。これは例えば前述の第2のグリッパ手段47で処理位置Eにシート束Spを移送することによって実行される。
一方装置の異常を検出するエラー検出ステップを備える。これは例えば前述のセンサS1乃至S16の状態で紙詰まりジャムを検出する。また前記ケーシング30に配置したカバー30a乃至30fの状態で不用意に開閉カバーが開放されたか否かを検出して装置電源を遮断する。同様に停電などで装置電源が遮断されたとき異常と判断することによって実行される。次に上記エラー検出ステップで異常を検出したとき上記グリップ移送手段で搬送途中のシート束を上記集積ステージに後退させるシート束返送ステップと、その後上記集積ステージでシート束のグリップ把持を解除するグリップ解除ステップとを備える。これは前記第1のグリッパ手段46について説明した動作により実行される。
本発明の画像形成システムの全体構成図。 図1のシステムにおける製本装置の詳細説明図。 図2の装置に於ける載置トレイに配置されたトレイグリッパの動作状態の説明図。 図2の装置に於けるグリップ移送手段(第1のグリッパ手段)の構造説明図であり、(a)は退避位置にある状態を示し、(b)はシート束を保持した状態を示し、(c)はシート束を引き渡した状態。 図2の装置に於けるグリップ移送手段(第2のグリッパ手段)の構造説明図。 図2の装置に於ける製本処理経路(シート束搬送経路)の詳細説明図。 図5の接着剤収納容器の塗布動作を示す動作状態説明図であり、(a)は接着剤塗布手段がホームポジションに位置する状態を示し、(b)は復路移動の状態を示し、同図(c)は(a)の断面図であり、(d)は(b)の断面図。 図2の装置におけるシート綴じ手段の動作状態説明図であり、(a)は表紙シートとシート束Sを接合する直前の状態を示し、(b)はバックアッププレートが表紙シートShを支持する状態を示し、(c)はシート束と表紙シートとの背部をプレス成型している状態を示し、(d)は表紙シートの中にシート束を織り込む状態の説明図。 図2の装置に於ける制御手段(制御CPU)の構成を示すブロック図。 図8の制御手段(制御CPU)の制御手順を示すフローチャート。
符号の説明
30 ケーシング
30a 入口カバー
30b 排紙口カバー
30c 上カバー
30d,30e 扉状前カバー
30f 扉状カバー
33 製本処理経路(シート搬送経路)
40 トレイ手段
41 トレイ(載置トレイ)
44 グリップ移送手段
46 第1のグリッパ手段
47 第2のグリッパ手段
60 表紙綴じ手段
77 シート位置認識手段
S1 入口センサ
S2 シートセンサ
S3 シートセンサ
S4 排紙センサ
S5 トレイセンサ
S6 トレイ位置センサ
S7 グリップセンサ
S8 糊容器HPセンサ
S9 シートセンサ
S10 シートセンサ
S11 シートセンサ
S12 満杯センサ
S13〜S16 シートセンサ
B 製本装置
D シート束姿勢偏向位置
E 接着剤塗布位置(処理位置)
MT トレイ昇降モータ

Claims (6)

  1. トレイ上のシート束を把持して下流側の処理位置に移送する装置であって、
    シートを束状に載置保持するトレイ手段と、
    シートを束状に集積する集積位置及びシート束を下流側に引き渡す搬出位置に上記トレイ手段を移動するトレイ移動手段と、
    上記集積位置から上記搬出位置に上記トレイ手段を移動するときに、上記シート束を把持し、上記搬出位置で上記シート束を下流側に引き渡すグリップ移送手段と、
    上記グリップ移送手段を制御するグリップ制御手段と、を備え、
    上記グリップ制御手段は、装置エラー発生時に上記集積位置から上記搬出位置の間に位置するシート束を上記集積位置に返送すると共に、上記集積位置でシート束の保持を解除することを特徴とするシート束搬送装置。
  2. 順次搬出されるシートを束状に集積するトレイ手段と、
    上記トレイ手段からシート束を接着剤塗布位置に案内するシート束搬送経路と、
    上記シート束搬送経路に配置され、シート束を把持して上記トレイ手段からシート束を上記接着剤塗布位置に移送するグリップ移送手段と、
    上記グリップ移送手段を制御するグリップ制御手段と、
    シート束の位置を検知する位置検知手段と、
    上記接着剤塗布位置に配置され上記グリップ移送手段で支持されたシート束に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、
    を備え、
    上記グリップ制御手段は、装置エラー発生時に、前記位置検知手段により検知されたシート束の位置に応じた移送先に前記シート束を移送すべく、上記グリップ移送手段を制御することを特徴とする製本装置。
  3. 前記グリップ移送手段は、上記トレイ手段から下流側へとシート束を引き渡す第1のグリッパ手段とこの第1のグリッパ手段から上記接着剤塗布位置にシート束を引き継ぎ搬送する第2のグリッパ手段とで構成され、
    上記グリップ制御手段は、装置エラー発生時に、
    上記第1のグリッパ手段で移送途中のシート束は上記トレイ手段に返送し、
    上記第2のグリッパ手段で移送途中のシート束は上記接着剤塗布位置に移送することを特徴とする請求項に記載の製本装置
  4. 前記シート束搬送経路には前記接着剤塗布位置からのシート束に表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段が設けられ、
    前記グリップ制御手段は、装置エラー発生時に前記第2のグリッパ手段からのシート束に表紙シートを綴じ合わせることなく前記シート束搬送経路から装置外に搬出するように上記表紙綴じ手段を制御することを特徴とする請求項に記載の製本装置。
  5. 前記トレイ手段はシートを略水平姿勢で保持するように水平方向に配置され、前記第2のグリップ移送手段は上記トレイ手段からシート束を略鉛直姿勢に偏向して前記処理位置に移送するように構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の製本装置。
  6. シートを束状に集積する集積トレイからシート束を把持して下流側の所定位置に移送する方法であって、
    順次搬出されるシートを前記集積トレイに集積するシート集積ステップと、
    前記集積トレイのシート束をグリッパ手段で把持するシート束把持ステップと、
    前記グリッパ手段を所定の処理位置に移動してシート束を搬送するシート束移送ステップと、
    装置の異常を検知するエラー検知ステップと、
    記エラー検知ステップで異常を検知したとき前記グリッパ手段で搬送途中のシート束の位置を検知する位置検知ステップと
    前記位置検知ステップで検知されたシート束の位置に応じて、前記グリッパ手段でシート束を上流側に戻して把持を解除するか、前記グリッパ手段でシート束を下流側に搬送するかを判断する判断ステップと
    を備えていることを特徴とするシート束移送方法。
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