JP2000053255A - 自動原稿給紙装置及びその原稿給紙方法 - Google Patents

自動原稿給紙装置及びその原稿給紙方法

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JP2000053255A
JP2000053255A JP11013630A JP1363099A JP2000053255A JP 2000053255 A JP2000053255 A JP 2000053255A JP 11013630 A JP11013630 A JP 11013630A JP 1363099 A JP1363099 A JP 1363099A JP 2000053255 A JP2000053255 A JP 2000053255A
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JP11013630A
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English (en)
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Hiroshi Fukano
博司 深野
Takashi Fujii
隆 藤井
Hitoshi Hattori
仁 服部
Hiroshi Kubo
宏 久保
Genichi Tamaoki
元一 玉置
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体の動作状態に合わせて自動原稿給紙装置
の給紙動作を開始することができると共に、原稿セット
性を良好にして搬送性能の低下を防止することが可能な
自動原稿給紙装置及び原稿給紙方法を提供する。また、
ユーザ環境に応じ混載モードで整列性よく原稿束をセッ
トすることが可能な自動原稿給紙装置及び原稿給紙方法
を提供する。 【解決手段】 本体2から動作可否信号を自動原稿給紙
装置1へ送信し、自動原稿給紙装置1は本体2が動作可
能状態で、原稿セットセンサ21にて原稿セットが検知
された場合のみ底板上昇等の給紙準備動作を行わせ、本
体2からの給紙開始信号によって給紙動作を開始する。
また、本体2の操作部43で混載モードが選択された場
合は、自動原稿給紙装置1は原稿セット検知時に給紙準
備動作を行わず、本体2からの給紙開始信号によって給
紙準備動作を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等の画像形
成装置に装着された自動原稿給紙装置及びその原稿給紙
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機本体に装着された上送り方
式の自動原稿給紙装置においては、給紙テーブルに画像
面を上向きにして原稿が積載されると、原稿検知手段
(=原稿セットセンサ)により原稿セットが検知され
る。そして原稿セットが検知されると、給紙準備動作で
給紙テーブルの原稿持ち上げ部材(=底板)が上昇し、
原稿上面が呼び出しコロ(=呼び出し手段)に当接し加
圧される。なお、原稿を呼び出す圧力を一定にするため
に、セットされた原稿枚数に応じて給紙テーブルが上昇
するように構成されている。前記原稿の画像面が呼び出
しコロに当接した状態で、ユーザが装置本体のスタート
ボタンを押下すると、コピー動作が開始される。前記原
稿セットの検知時から原稿は呼び出しコロに加圧されて
いるので、コピースタート時には直ちに給紙動作を開始
してファーストコピー時間を短縮することができる。こ
の動作モードを初期設定等で選択可能としている装置も
ある。また、給紙準備動作として呼び出しコロを退避位
置から下降させ、この呼び出しコロの下降動作で原稿上
面を加圧するように構成された装置もある。
【0003】また、従来の自動原稿給紙装置には異なる
サイズの原稿を一つの原稿束として給紙テーブルに混載
して給紙することが可能な混載モードを有するものがあ
る。この混載モードでは、例えばA3原稿の横置き(原
稿の長手方向を搬送方向とした置き方)とA4原稿の縦
置きを混載したり、A3原稿の横置きとA4原稿の横置
きを混載することができる。この際、前述のように原稿
セット検出時に給紙テーブルが上昇するように構成する
と、異なるサイズの原稿を一つの束として同時にセット
することになる。なお、この種の装置として関連するも
のには、特開平8−73055号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、原
稿セットセンサにより原稿セットを検知したときに、底
板を上昇させる方法を採用した場合には、ファーストコ
ピー時間が向上する。しかしながら、このような装置で
は、原稿セット時に本体側が動作不可状態にあるか否か
については配慮がなされていない。このため、原稿セッ
トが完了しても本体がこれに合わせて動作できない場合
は、結局、ファーストコピー時間の向上につながらな
い。さらに、原稿セット検知後、直ちに底板を上昇させ
るので、例えば原稿先端を原稿突き当て部材に真っ直ぐ
突き当てる前に、ユーザが慌ててスタートボタンを押下
する場合もあり得る。このようにユーザが原稿を正規の
位置にセットできなかった場合は、給紙動作に不具合が
生じ、原稿が斜行する等、搬送性能が低下する。
【0005】特に、混載モードでは各サイズごとに原稿
を揃えてセットするので、1サイズ目の原稿をセットし
て直ぐに給紙テーブルが上昇すると次のサイズの原稿を
セットしにくい。また、幅方向が同一の異なるサイズの
原稿をセットするするときには原稿束の突き当て部材へ
の突き当て不良が発生し、幅方向が異なるサイズの原稿
をセットするときには上にセットされている小さいサイ
ズの原稿束がサイドフェンスで原稿端部を押さえられて
いないために曲がった状態でセットされることがある。
なお、2種類以上のサイズを混載することがない場合に
は、スタートキーが押されるまで待つ必要はなく、通常
よりもセット時間に余裕があればよい。
【0006】本発明の目的はこのような問題点を改善
し、本体の動作状態に合わせて自動原稿給紙装置の給紙
動作を開始することができると共に、原稿セット性を良
好にして搬送性能の低下を防止することが可能な自動原
稿給紙装置及びその原稿給紙方法を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的はこのような問題点を改善
し、ユーザ環境に応じ混載モードで整列性よく原稿束を
セットすることが可能な自動原稿給紙装置及びその原稿
給紙方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
受信した制御信号を入力する入力手段と、複数の原稿を
積み重ねた状態で収容する収容手段と、前記収容手段に
原稿がセットされたことを検知する原稿検知手段と、給
紙時に前記収容手段に収容された複数の原稿の上面を加
圧して給紙方向に呼び出す呼び出し手段と、を有し、画
像形成装置の本体に装着された自動原稿給紙装置であっ
て、前記制御信号が示す本体の動作可否状態及び前記原
稿検知手段の検知情報に基づき、前記呼び出し手段を原
稿上面に圧接させる給紙準備動作を制御する制御手段を
有することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1において
前記制御手段は、前記制御信号によって本体が動作可能
状態にあることが通知され、かつ前記原稿検知手段が原
稿セットを検知した場合は、給紙準備動作を行うように
制御することを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、複数の原稿を積み
重ねた状態で収容する収容手段と、前記収容手段に原稿
がセットされたことを検知する原稿検知手段と、給紙時
に前記収容手段に収容された複数の原稿の上面を加圧し
て給紙方向に呼び出す呼び出し手段と、画像形成装置の
本体との間の通信手段と、を有し、前記画像形成装置の
本体に装着された自動原稿給紙装置の原稿給紙方法であ
って、本体の動作可否状態を示す制御信号を受信する制
御信号受信ステップと、前記制御信号が示す本体の動作
可否状態及び前記原稿検知手段の検知情報によって、前
記呼び出し手段を原稿上面に圧接させる給紙準備動作を
制御する給紙準備動作ステップと、を有することを特徴
とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3の給紙準
備動作ステップにおいて、前記制御信号によって本体が
動作可能状態にあることが通知され、かつ前記原稿検知
手段が原稿セットを検知した場合は、給紙準備動作を行
うように制御することを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、受信した制御信号
を入力する入力手段と、複数の原稿を積み重ねた状態で
収容する収容手段と、前記収容手段に原稿がセットされ
たことを検知する原稿検知手段と、給紙時に前記収容手
段に収容された複数の原稿の上面を加圧して給紙方向に
呼び出す呼び出し手段と、予め選択・設定された給紙動
作モードを記憶するモード記憶手段と、を有し、画像形
成装置の本体に装着された自動原稿給紙装置であって、
モード記憶手段に特定の給紙動作モードが記憶されてい
る場合は、原稿検知手段によって収容手段に原稿がセッ
トされたことを検出した後、入力手段に給紙開始信号が
入力されてから、呼び出し手段を原稿上面に圧接させる
給紙準備動作を行うように制御する制御手段を有するこ
とを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、受信した制御信号
を入力する入力手段と、複数の原稿を積み重ねた状態で
収容する収容手段と、前記収容手段に原稿がセットされ
たことを検知する原稿検知手段と、給紙時に前記収容手
段に収容された複数の原稿の上面を加圧して給紙方向に
呼び出す呼び出し手段と、予め選択・設定された給紙動
作モードを記憶するモード記憶手段と、を有し、画像形
成装置の本体に装着された自動原稿給紙装置であって、
モード記憶手段に特定の給紙動作モードが記憶されてい
る場合は、原稿検知手段によって収容手段に原稿がセッ
トされたことを検出した後、一定時間が経過してから、
呼び出し手段を原稿上面に圧接させる給紙準備動作を行
うように制御する制御手段を有することを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項6において
前記一定時間を任意に調整する調整手段を備えたことを
特徴とする。
【0014】請求項8記載の発明は、受信した制御信号
を入力する入力手段と、複数の原稿を積み重ねた状態で
収容する収容手段と、前記収容手段に原稿がセットされ
たことを検知する原稿検知手段と、給紙時に前記収容手
段に収容された複数の原稿の上面を加圧して給紙方向に
呼び出す呼び出し手段と、予め選択・設定された給紙動
作モードを記憶するモード記憶手段と、を有し、画像形
成装置の本体に装着された自動原稿給紙装置であって、
モード記憶手段に特定の給紙動作モードが記憶されてい
る場合は、呼び出し手段を原稿上面に圧接させる給紙準
備動作を一旦解除するように制御する制御手段を有する
ことを特徴とする。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項5乃至8に
おいて前記特定の給紙動作モードは、異なるサイズの原
稿を一つの原稿束として収容手段に混載して給紙する混
載モードであることを特徴とする。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項1、2、
5、6、7、8、9の何れかにおいて前記収容手段に収
容された原稿の給紙方向側を持ち上げ、所定位置まで上
昇する原稿持ち上げ手段を備え、前記給紙準備動作には
原稿持ち上げ手段の上昇動作を含むことを特徴とする。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項3又は4
において前記収容手段に収容された原稿の給紙方向側を
持ち上げ、所定位置まで上昇する原稿持ち上げ手段を備
え、前記給紙準備動作には原稿持ち上げ手段の上昇動作
を含むことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面により説明する。 [第1の実施の形態]図1は、本発明の第1の実施の形
態を示す複写機の本体に装着された自動原稿給紙装置の
構成を示し、図2はその複写機の制御部の構成を示す。
なお、本実施形態は請求項1乃至4、9乃至11の何れ
かに記載の発明に関する。自動原稿給紙装置(以下、A
DFと記す)1は、画像形成装置(複写機)の本体2に
装着されている。そのADF1には、分離ベルト9、分
離コロ10からなる給紙/分離機構を含む給紙部、搬送
ベルト13等からなる搬送部、及び排紙ローラ16等か
らなる排紙部を備える。また、ADF1には、本体2の
操作部43のスタートボタン(図示せず)の押下によ
り、本体2側から送信されたコピースタート信号(図2
に示す給紙開始信号=制御信号)を受信入力する入力手
段(CPU29等)を有する。この給紙開始信号は、呼
び出しコロ8を駆動回転して給紙テーブル6上の原稿5
を給紙する動作を開始させるものである。また、前記入
力手段は、本体2から送信された動作可否信号(=制御
信号)を受信入力する。この動作可否信号は、本体2が
複写動作可能な動作可能状態にあるか、あるいはウォー
ムアップ中等で動作不可状態にあるかを示し、本体2の
動作状態が変化する度に本体2からADF1に送信され
る。また、この動作可否信号が動作可能状態を示す場合
のみ、底板7を所定位置(原稿上面に当接する位置)ま
で上昇させるように制御するようになっている。
【0019】前記給紙部には、シート状の原稿5を積み
重ねた状態で収容する給紙テーブル6(=収容手段)、
給紙テーブル6に原稿がセットされたことを検知する原
稿セットセンサ21(=原稿検知手段)、給紙テーブル
6に収容された最上位の原稿に当接し、その原稿を給紙
するための呼び出しコロ(=呼び出し手段)8、給紙テ
ーブル6に収容された原稿5の給紙方向側を持ち上げ、
呼び出しコロ8に最上位の原稿が当接する位置まで上昇
する底板7(=原稿持ち上げ手段)等を有する。
【0020】その底板7は、図2に示すように、CPU
29が、各センサ14,15,21,27からの検知情
報を得て、モータドライバ(Trアレイ)を介し底板上
下用モータ(本実施形態ではステッピングモータにて構
成)33を駆動制御することによって、上昇下降するも
のである。すなわち、底板上下用モータ33の駆動によ
って底板7は回転支点7aを中心にa,b方向に上下動
可能に構成されている。
【0021】また、呼び出しコロ8は呼び出しコロ上下
用モータ35の駆動によって回転する図示しないカム及
びレバーによりc方向に持ち上げられている。原稿セッ
トセンサ21が原稿セットを検知すると、呼び出しコロ
上下用モータ35の駆動による前記カムの回転で前記レ
バーの付勢が解除され、呼び出しコロ8は自重によって
d方向に下降する。そして、底板7が底板上下用モータ
33の駆動によってa方向に上昇すると、前述のように
下降した呼び出しコロ8は、底板7上の原稿上面に当接
してc方向に押し上げられ、給紙位置センサ46がこの
呼び出しコロ8を検知することによって給紙適正位置
(底板7の上昇位置)を決定するように構成されてい
る。なお、呼び出しコロ8は給紙適正位置で給紙モータ
30の駆動によって回転し、最上位の原稿から順に給紙
方向へ呼び出すように構成されている。
【0022】また、CPU29の制御により、呼び出し
コロ8、分離ベルト9、分離コロ10、第1搬送ローラ
11、及び第2搬送ローラ12は、給紙モータ(本実施
形態ではステッピングモータにて構成)30にて駆動さ
れる。なお、第1搬送ローラ11及び第2搬送ローラ1
2の下流側近傍にはそれぞれ、ジャム検知用兼原稿長さ
検知用の第1給紙センサ14及び第2給紙センサ(本実
施形態では光学式反射形センサにて構成)15がある。
【0023】また、前記搬送部の搬送ベルト13は、ゴ
ムあるいは布製の無端ベルトであって、CPU29の制
御により、搬送モータ(本実施形態ではステッピングモ
ータにて構成)31にて駆動される。さらに、搬送ベル
ト13は、原稿スケール20及びコンタクトガラス19
に接しており、搬送ベルト13とコンタクトガラス19
の間に原稿が入り、その原稿は、コンタクトガラス19
と原稿、及び搬送ベルト13と原稿の摩擦係数の差によ
ってコンタクトガラス19上を搬送される。なお、原稿
スケール20の端部は、コンタクトガラス19上面より
僅かに高くなっていて、原稿端を原稿スケール20の端
部に突き当ててセットすることにより、レジストの合っ
た画像を読み取るように構成されている。
【0024】また、前記排紙部において、排紙センサ
(本実施形態では光学式反射形センサにて構成)18
は、搬送ベルト13により搬送されてきた原稿を検知す
るものである。一方、反転センサ(本実施形態では光学
式反射形センサにて構成)26の検知情報は、排紙時あ
るいは反転時における搬送方向変更用の切換え爪の変更
タイミング制御のトリガとして使用される。また、排紙
ローラ16は、CPU29の制御により、排紙モータ
(本実施形態ではステッピングモータにて構成)32に
て駆動される。なお、本実施形態では、各モータ30〜
33は各々独立に駆動可能に構成されている。
【0025】さらに、ADF1には、ヒンジ等からなる
本体2側のリフトアップ手段(図示せず)にて、ADF
1がリフトアップされたことを検知するためのリフトア
ップセンサ(光学式反射形センサ)27を有する。
【0026】一方、本体2には、図1に示すミラー3及
び光源4を含む画像読取部、図示していない画像形成
部、等を備える。この画像読取部は、ミラー3、光源
4、結像レンズ、シェーディング板、光電変換素子(C
CDラインセンサ)、スキャナモータ、等から構成され
ており、圧板モードあるいは自動給紙モードでコンタク
トガラス19上に載置された原稿5に、光源4からの光
を照射し、副走査方向に順次移動しながら1ライン単位
で原稿5からの反射光をミラー及び結像レンズを介して
CCDラインセンサの受光面に結像し、原稿5の画像面
を順次画像信号(画像データ)に変換するようになって
いる。また、前記画像形成部は、図示していない走査光
学系、ミラー等の書き込み光学系、感光体、現像装置、
転写装置、分離装置、定着装置、等からなり、画像読取
部にて得られた画像信号に変倍処理等の画像処理を施し
た後、周知の電子写真プロセスによって画像形成するよ
うになっている。すなわち、前記書き込み系にて書き込
み動作が行われ、感光体上に静電潜像を形成し、その静
電潜像にトナーを付着させて現像し顕像化する。この画
像形成動作とタイミングを合わせて、原稿サイズに対応
する給紙カセットのコピー用紙を供給し、感光体上のト
ナー像がそのコピー用紙に転写される。転写後のコピー
用紙は感光体から分離され、定着装置にてトナー像が定
着された後、排紙される。
【0027】次に、本実施形態の複写機の制御部(=制
御手段)の構成について説明する。図2に示すように、
複写機の本体2に装着されたADF1には、ADF1の
動作を制御するCPU29を有し、そのCPU29は、
各センサ14,15,18,21,26,27,46か
らの検知信号、各モータ30〜33,35からの状態信
号、及び本体2との通信手段(シリアル通信線)を介し
て送信された制御信号(=動作可否信号、給紙開始信
号)、あるいはカバー24,25が開いていることを示
すカバーオープン信号、等を入力する。また、CPU2
9は、各センサ等からの信号が示す情報を本体2側のC
PU41に送信すると共に、CPU41から送信される
制御信号に基づいて、各モータ30〜33,35の駆動
を制御する。例えば、原稿セットセンサ21が、給紙テ
ーブル6及び底板7に原稿5がセットされたことを検知
すると、その検知情報は、CPU29によって前記通信
手段を介し原稿セット信号としてCPU41へ送信され
る。あるいは、リフトアップセンサ27が、ADF1が
前記ヒンジを支点にリフトアップされた状態にあること
を検知すると、その検知情報は、CPU29によって前
記通信手段を介しリフトアップ信号としてCPU41へ
送信される。なお、RAM28には、前記動作可否信号
が示す本体2の動作可能/不可状態を記憶し、その動作
状態が変化する度に記憶内容を更新する。また、RAM
28には、第1給紙センサ14及び第2給紙センサ15
の原稿検知情報を基にして算出された搬送方向の原稿サ
イズ、あるいは幅方向の原稿サイズ等の必要データが記
憶される。
【0028】一方、複写機の本体2には、装置全体を制
御するCPU41を有し、そのCPU41は、本体1側
の各種センサ44からの検知情報信号、入出力部(図示
していない駆動モータ、クラッチ類等の各種負荷)45
からの状態信号、及び操作部43からの各種信号、前記
通信手段を介してADF1から送信された信号、あるい
は原稿ジャムやサービスマンコール等の情報信号、等を
入力する。また、CPU41は、こうして入力された信
号が示す情報に基づいて、入出力部45の駆動制御や操
作部43における表示制御等を行うと共に、ADF1に
対し、複写動作が可能か不可かを示す動作可否信号、呼
び出しコロ8を駆動回転させて給紙動作を開始させるた
めの給紙開始信号を含む各種制御信号を送信し、CPU
29に指示してADF1の給紙動作を制御するようにな
っている。なお、操作部43には、図示していないスタ
ートボタンやテンキー等の各種ボタンキー、及びLCD
表示器等を有し、各動作モードの設定や動作開始/停止
指示がユーザの操作で可能なようになっている。また、
CPU41は、前記状態信号を常時監視しており、本体
2が動作可能状態にあるか、あるいはウォームアップ中
や予熱・低電力モードを含む動作不可状態にあるか、を
判断する。本実施形態では、CPU41が、本体2が複
写動作可能状態にあると判断した場合は、動作可能状態
であることを示す動作可否信号をADF1へ送信し、C
PU41が、本体2が複写動作不可状態にあると判断し
た場合は、動作不可状態であることを示す動作可否信号
をADF1へ送信するようになっている。さらに、CP
U41では、本体2が動作不可状態で、原稿セット検知
後に前記スタートボタンが押下された場合は、その押下
情報をRAM42の所定領域に記憶する。この後、本体
2が動作可能状態になった時点で、動作可能状態である
ことを示す動作可否信号をADF1へ送信すると共に、
前記押下情報によってADF1へ給紙開始信号を送信す
る。こうすることにより、ADF1で、自動的に呼び出
しコロ8を駆動回転させて給紙動作を開始するようにな
っている。
【0029】次に、本実施形態の自動給紙モードにおけ
るADF1の動作について述べる。給紙テーブル6に積
載され、給紙方向の先端部が原稿突き当て部材22に当
接するようにセットされた原稿5は、本体2が動作可能
状態にある場合のみ、底板上下用モータ33が駆動され
て底板7が上昇するのに伴って上方へ移動し、呼び出し
コロ上下用モータ35の駆動によって下降した呼び出し
コロ8に当接して加圧される。この後、前記スタートボ
タンが押下され、呼び出しコロ8が回転することによっ
て、原稿5の最上位から、分離ベルト9及び分離コロ1
0で構成された分離機構へ給紙する。その分離機構で1
枚ずつ分離された原稿は、第1搬送ローラ11、第2搬
送ローラ12、及び搬送ベルト13でコンタクトガラス
19へ搬送され、前記露光部の露光でCCD等の光学素
子により画像データが読み取られる。この際、原稿先端
が原稿スケール20に位置するように停止させる。ま
た、本実施形態においては、第1給紙センサ14及び第
2給紙センサ15により検知された原稿長さの情報は、
原稿が画像の読み取りのためにコンタクトガラス19上
に搬送、停止した時点でRAM28に記憶される。前記
原稿長さの算出方法としては、前述のように給紙モータ
30と搬送モータ31はステッピングモータにて構成さ
れているので、例えば、給紙モータ30の1ステップ当
りの原稿送り量に、給紙時に第1給紙センサ14が原稿
有りを検知している間の駆動ステップ数を乗じることに
より原稿毎に求める。求めた原稿長さについては、例え
ばコンタクトガラス19上の原稿が1枚であれば、その
原稿の長さはRAM28の内の第1記憶メモリに記憶さ
れ、また、コンタクトガラス19上の原稿が複数枚あれ
ば、さらに2枚目の原稿の長さは第2記憶メモリに、3
枚目の原稿の長さは第3記憶メモリに、というように各
原稿の長さが順次記憶される。このように構成するの
は、前述のように給紙モータ30と搬送モータ31は各
々独立に駆動可能なので、コンタクトガラス19上の原
稿を排紙してから次原稿の給紙を行うか、コンタクトガ
ラス19上に複数の原稿を並べるのか、また並べた原稿
の間隔をどの程度にするのかを任意に変更できることに
対応するためである。こうして、最上位の原稿5より順
次給紙され、最終原稿の給紙が終了すると、原稿先端部
を持ち上げていた底板7が下降する。
【0030】一方、画像の読み取りが終了し、前記排紙
部に到達した原稿は排紙センサ18にて検知され、排紙
ローラ16の駆動により排紙トレイ17に排出される。
原稿の排出が1枚完了する度に、前記第2記憶メモリの
内容を第1記憶メモリに、第3記憶メモリの内容を第2
記憶メモリに、というように原稿長さをシフトして記憶
する。なお、搬送モータ31はステッピングモータにて
構成されているので、原稿が排紙部60に搬送されてい
る間に、例えば、搬送モータ31のパルスをカウント
し、それに搬送モータ31の1ステップ当りの原稿送り
量を乗じることにより、搬送ベルト13での原稿搬送距
離を知ることができる。さらに、前記排紙部の排紙セン
サ18により、排紙JAM及び排紙減速タイミング検知
が行われる。例えば、排紙JAM検知については、原稿
の先端が排紙センサ18を通過した後の排紙モータ32
のパルスをカウントし、それに排紙モータ32の1ステ
ップ当りの原稿送り量を乗じることにより、センサ通過
後の排紙ローラ16での原稿搬送距離を知り、前記原稿
長さと比較することによって行われる。従って、原稿長
さ及び原稿の搬送距離を搬送速度の変化等に影響される
ことなく正確に知り、原稿サイズに応じてJAM検知の
際の搬送距離による判断基準を変更できる。
【0031】次に、本実施形態における原稿給紙方法
(底板7の上昇制御方法)について、図3を用いて説明
する。本実施形態では、給紙テーブル6に原稿5がセッ
トされたことが、原稿セットセンサ21により検知され
ると、ADF1から本体2へ原稿セット信号を送信し
(ステップ301のYES)、ADF1では、本体2が
動作可能状態にあるかを確認する(ステップ302)。
この確認は、本体2からの動作可否信号によって行う。
すなわち、予めRAM28に記憶された本体2の動作可
能/不可状態を参照する。なお、本体2では、図2の入
出力部45からの状態信号や各種センサ44の検知情報
によって、例えば、本体2の前記画像形成部でコピー用
紙ジャムが発生していないか、本体2がウォームアップ
中であったり予熱・低電圧モードに移行していないか、
あるいは本体2の給紙カセット部のドアが開いていない
か、等を確認し、複写動作の可否を判断する。その結
果、複写動作が可能である場合は(ステップ302のY
ES)、底板上下用モータ33の駆動で底板7を上昇さ
せる(ステップ303)。これに伴って原稿5が持ち上
げられ、呼び出しコロ8に当接して加圧される。さら
に、ユーザにより前記スタートボタンが押下されるま
で、底板7は上昇したままで呼び出しコロ8に加圧され
ているので、前記スタートボタンの押下により給紙開始
信号がADF1に入力されると直ちに給紙動作を開始で
きる。
【0032】一方、ステップ302において、本体2が
複写動作を行えない動作不可状態にある場合には、AD
F1では底板7を下降限度位置で保持する。この動作不
可状態でユーザが前記スタートボタンを押下すると、そ
の押下情報は本体2のRAM42に記憶され、ADF1
に対する給紙開始信号の送信は抑止される。この後、本
体2が動作可能状態に移行すると、本体2からADF1
へ、動作可能状態であることを示す動作可否信号を送信
する。これにより、ADF1では、底板上下用モータ3
3の駆動で底板7を上昇させる(ステップ303)。こ
れに伴って原稿5が持ち上げられ、呼び出しコロ8に当
接して加圧される。さらに、前述のようにRAM42に
記憶された前記スタートボタンの押下情報によって、給
紙開始信号が本体2からADF1に送信され、ADF1
では自動的に給紙モータ30を駆動して呼び出しコロ8
を回転させ給紙動作を開始する。
【0033】本実施形態によれば、ADF1では、給紙
テーブル6に原稿5がセットされたことが原稿セットセ
ンサ21にて検知されると、本体2が動作可能状態にあ
ることを確認してから底板7を上昇させるので、本体2
の動作状態に合わせてADF1の給紙動作を開始するこ
とができる。また、本体2がウォームアップ中等で動作
不可状態にある場合には、底板7を上昇させないので、
ユーザは慌てずに原稿5を給紙テーブル6の正規位置に
セットでき、原稿セット性を良好にして搬送性能の低下
を防止することが可能である。さらに、本体2が動作不
可状態で原稿セット検知後に前記スタートボタンが押下
された場合には、本体2でその押下情報が保持され、本
体2が動作可能状態になってから、動作可能状態である
ことを示す動作可否信号及び給紙開始信号をADF1へ
送信することにより、底板7が上昇すると共に自動的に
給紙動作が開始されるので、ユーザは前記スタートボタ
ンを再度押下する必要がなく、操作性がよい。
【0034】また、本実施形態によれば、給紙モータ3
0と搬送モータ31は各々独立に駆動可能なので、例え
ば、コンタクトガラス19上の原稿を排紙してから次原
稿の給紙を行うか、コンタクトガラス19上に複数の原
稿を並べるのか、また並べた原稿の間隔をどの程度にす
るのか等、給紙タイミング及びコンタクトガラス上の原
稿配置を任意に変更できる。
【0035】また、本実施形態によれば、各モータ30
〜33をステッピングモータにて構成し、各センサの検
知情報を用いてそのステッピングモータのパルスをカウ
ントすることにより、原稿長さ及び原稿の搬送距離を知
ることができる。よって、原稿毎にJAM検知の際の搬
送距離による判断基準を変更することができ、多様な原
稿サイズに対応したJAM検知が行える。
【0036】[第2の実施の形態]図4は本発明の第2
の実施の形態における原稿給紙方法(底板7の上昇制御
方法)を示すフローチャートである。なお、本実施形態
の自動原稿給紙装置の構成は第1の実施形態と概ね同様
であるため、図1、図2を用いると共に同一構成に対し
ては同一符号を付与し、説明を省略する。本実施形態
は、請求項5乃至7、9、10の何れかに記載の発明に
関する。
【0037】本実施形態では、給紙動作時の動作モード
として3種類の混載モード(異なるサイズの原稿を一つ
の原稿束として給紙テーブルに混載して給紙する動作モ
ード)及び通常モードの何れかを操作部43から原稿セ
ット前に予め選択・設定可能とし、設定された動作モー
ドはRAM28に記憶するように構成されている。
【0038】この3種類の混載モードのうち、混載モー
ド(1)が設定された場合は原稿セット検知後、底板7
を給紙適正位置まで上昇させるように制御し、混載モー
ド(2)が設定された場合は原稿セット検知後、さらに
スタートキーが押下されてから底板7を給紙適正位置ま
で上昇させるように制御し、混載モード(3)が設定さ
れた場合は原稿セット検知後、さらに予め設定された一
定時間が経過してから底板7を給紙適正位置まで上昇さ
せるように制御する。また、通常モードが設定された場
合は原稿セット検知後、底板7を給紙適正位置まで上昇
させるように制御する。
【0039】本実施形態においては、図2の制御部(=
制御手段)における操作部43から予め選択・入力され
た動作モード情報がCPU41によって前記通信手段を
介しCPU29へ送信され、RAM28に記憶される。
そして、CPU29は原稿セットセンサ21からの検知
情報によって給紙テーブル6及び底板7に原稿5がセッ
トされたことを認識した場合は、RAM28を参照して
予め設定された動作モードを認識し、その動作モードに
従って底板上昇制御を行う。なお、この動作モードが変
化する度に操作部43から予め選択・入力された情報に
従ってRAM28の記憶内容を更新するように構成され
ている。また、CPU29は混載モード(3)が設定さ
れている場合は内蔵タイマの計測結果によって一定時間
が経過したかを判断する。一方、CPU41では原稿セ
ット検知後に前記スタートボタンが押下された場合は、
その押下情報をCPU29へ送信してRAM28の所定
領域に記憶させ、CPU29は動作モードに応じたタイ
ミングでRAM28を参照し底板上昇制御あるいはコピ
ー処理を開始する。
【0040】また、前記一定時間は操作部43からの操
作で任意あるいは選択的に設定可能であって、操作部4
3から予め選択・入力された一定時間情報がCPU41
によって前記通信手段を介しCPU29へ送信され、R
AM28に記憶されると共に更新可能に構成されてい
る。
【0041】なお、本実施形態ではCPU29,41、
操作部43、RAM28等が調整手段、モード記憶手段
を構成する。
【0042】次に、図4を参照しながら本実施形態にお
ける原稿給紙方法(底板7の上昇制御方法)を説明す
る。本実施形態では、給紙テーブル6に原稿5がセット
されたことが、原稿セットセンサ21により検知される
と、ADF1から本体2へ原稿セット信号を送信すると
共に(ステップ401のYES)、ADF1のCPU2
9はRAM28を参照してユーザが予め設定した給紙動
作の動作モードが混載モード(1)か否かを確認する
(ステップ402)。その結果、混載モード(1)であ
る場合は(ステップ402のYES)、底板上下用モー
タ33の駆動で底板7を給紙適正位置まで上昇させる
(ステップ403)。これに伴って原稿5が持ち上げら
れて呼び出しコロ8に当接して加圧され、前記スタート
ボタンが押下されると給紙開始信号がADF1に入力さ
れて直ちに給紙動作を開始する。
【0043】また、ステップ402において混載モード
(1)が設定されていない場合は、CPU29はRAM
28を参照して混載モード(2)が設定されているかを
確認する(ステップ404)。その結果、混載モード
(2)が設定されている場合は(ステップ404のYE
S)、前記スタートボタンが押下された後(ステップ4
05のYES)、底板上下用モータ33の駆動で底板7
を給紙適正位置まで上昇させる(ステップ403)。こ
れに伴って原稿5が持ち上げられ、呼び出しコロ上下用
モータ35の駆動によって下降した呼び出しコロ8に当
接して加圧され、この呼び出しコロ8が給紙位置センサ
46によって検知されると給紙動作を開始する。
【0044】また、ステップ404において混載モード
(2)が設定されていない場合は、CPU29はRAM
28を参照して混載モード(3)が設定されているかを
確認する(ステップ406)。その結果、混載モード
(3)が設定されている場合は(ステップ406のYE
S)、さらに予め設定された一定時間が経過した後(ス
テップ407のYES)、底板上下用モータ33の駆動
で底板7を給紙適正位置まで上昇させる(ステップ40
3)。これに伴って原稿5が持ち上げられ、呼び出しコ
ロ8に当接して給紙適正位置で給紙動作が開始される。
【0045】また、ステップ406において混載モード
(3)が設定されていない場合は、通常モードで底板上
昇制御を行う(ステップ408)。すなわち、原稿セッ
ト検知時に底板上下用モータ33の駆動で底板7を給紙
適正位置まで上昇させる。これに伴って原稿5が持ち上
げられ、呼び出しコロ8に当接して給紙適正位置で給紙
動作が開始される。なお、本実施形態では混載モード
(1)、(2)、(3)が設定されているかを確認し
(ステップ402,404,406)、何れも設定され
ていない場合は通常モードと判断しているが(ステップ
408)、最初に混載モードか通常モードかを確認し、
混載モードである場合には混載モード(1)、(2)、
(3)の何れかを判断するようにしてもよい。
【0046】本実施形態によれば、ユーザが混載原稿の
種類や枚数等、ユーザ環境に応じて混載モード(1)、
(2)、(3)を予め本体操作部43から任意に設定可
能としたので、混載モードにおいても整列性よく原稿束
をセットすることが可能であり、ユーザの利便性が向上
する。例えば、原稿セット検知後にスタートボタンが押
下されてから底板7を上昇させたり、原稿セット検知後
に一定時間が経過してから底板7を上昇させることによ
って、異なるサイズの原稿を同時にセットする必要がな
くなるので、大きいサイズの原稿を突き当て部材に突き
当ててセットした後に小さいサイズの原稿を大きいサイ
ズの原稿の上にサイドフェンス奥に突き当てながら突き
当て部材にも突き当ててセットすることができる。従っ
て、異なるサイズの原稿を突き当て部材に対して正しく
突き当てた状態でセットできる。
【0047】また、本実施形態によれば原稿セット後に
底板7が上昇開始するまでの時間を任意に設定可能とし
たので、スタートボタンの押下によって直ちに給紙さ
れ、コピー処理時間を短縮することができる。
【0048】[第3の実施の形態]図5は本発明の第3
の実施の形態における原稿給紙方法(底板7の上昇制御
方法)を示すフローチャートである。なお、本実施形態
の自動原稿給紙装置の構成は第1の実施形態と概ね同様
であるため、図1、図2を用いると共に同一構成に対し
ては同一符号を付与し、説明を省略する。本実施形態
は、請求項8乃至10の何れかに記載の発明に関する。
【0049】本実施形態では、給紙動作時の動作モード
として混載モード及び通常モードの何れかを図2の制御
部(=制御手段)における操作部43から原稿セット後
に選択・設定可能とし、設定された動作モードはRAM
28に記憶するように構成されている。また、設定され
た動作モードが混載モードの場合は設定時に給紙準備動
作を一旦解除するように制御する。
【0050】次に、図5を参照しながら本実施形態にお
ける原稿給紙方法(底板7の上昇制御方法)を説明す
る。本実施形態では、給紙テーブル6に原稿5がセット
されたことが、原稿セットセンサ21により検知される
と、ADF1から本体2へ原稿セット信号を送信すると
共に(ステップ501のYES)、操作部43にモード
設定画面を表示する。この表示画面には現在設定されて
いる動作モード及び設定可能な他の動作モードが表示さ
れ、テンキー等によって更新(継続/変更)可能に構成
されている。操作部43から入力されたこの更新情報は
CPU41から前記通信手段を介してADF1のCPU
29へ送信され、RAM28に記憶される(ステップ5
02)。
【0051】このCPU29はRAM28を参照してユ
ーザが設定した給紙動作の動作モードが混載モードか否
かを確認する(ステップ503)。その結果、混載モー
ドである場合は(ステップ503のYES)、CPU2
9は給紙準備動作(底板上昇動作)を一旦解除して底板
7の上昇を禁止する(ステップ504)。この底板上昇
動作の一旦解除によってユーザは余裕を持って原稿セッ
トを行うことができる。
【0052】この後、前記スタートボタンが押下される
と(ステップ505のYES)、給紙開始信号がADF
1に入力され、CPU29は底板上昇動作の一旦解除を
復帰して底板上下用モータ33の駆動で底板7を給紙適
正位置まで上昇させる(ステップ506)。これに伴っ
て原稿5が持ち上げられ、呼び出しコロ上下用モータ3
5の駆動によって下降した呼び出しコロ8に当接して加
圧され、この呼び出しコロ8が給紙位置センサ46によ
って検知されると給紙動作が開始される。
【0053】なお、ステップ503において混載モード
が設定されていない場合は、CPU29は底板上下用モ
ータ33の駆動で底板7を給紙適正位置まで上昇させる
(ステップ506)。
【0054】本実施形態では、給紙時の動作モードを2
種類としているが、第2の実施形態のように3種類の混
載モード(1)、(2)、(3)の何れかを選択・設定
するようにしてもよい。また、ステップ504において
給紙準備動作を解除すると共にユーザに対して原稿の整
列状態を確認するように操作部43に警告を表示しても
よい。
【0055】本実施形態によれば、ユーザが原稿セット
後に動作モードを設定する場合、混載モードが選択され
ると給紙準備動作を解除するので、ユーザは原稿を整列
した後にスタートボタンを押下して給紙準備動作を指示
することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、画像形成装置の本体に
装着された自動原稿給紙装置(ADF)において、本体
の動作可否状態(動作可能/不可状態)及び原稿検知手
段(=原稿セットセンサ)により、給紙準備動作を制御
するようにしたので、本体の動作状態に合わせた給紙動
作が可能である。より具体的には、本体が動作可能状態
にあることが通知され、かつ原稿セットセンサが原稿セ
ットを検知した場合は、底板(=原稿持ち上げ手段)が
上昇するようにしたので、本体の動作状態に合わせて自
動原稿給紙装置の給紙動作を開始できる。また、前記動
作不可状態では底板は下降しているので、ユーザは慌て
ずに正規位置に原稿をセットでき、原稿セット性を良好
にして搬送性能の低下を防止することが可能である。
【0057】また、本発明によれば、モード記憶手段
(=制御部のRAM等)に特定の給紙動作モードが記憶
されている場合は、原稿検知手段によって収容手段に原
稿がセットされたことを検出した後、入力手段に給紙開
始信号が入力されてから、呼び出し手段を原稿上面に圧
接させる給紙準備動作を行うようにしたので、ユーザは
混載モードで慌てずに正規位置に原稿をセットでき、ユ
ーザ環境に応じ整列性よく原稿束をセットすることが可
能である。
【0058】また、本発明によれば、前記モード記憶手
段に特定の給紙動作モードが記憶されている場合は、原
稿検知手段によって収容手段に原稿がセットされたこと
を検出した後、一定時間が経過してから、呼び出し手段
を原稿上面に圧接させる給紙準備動作を行うようにした
ので、ユーザは混載モードで整列性よく慌てずに原稿を
セットできる。なお、前記一定時間を任意に調整するよ
うにしたので、ユーザ環境に応じた間隔を設定でき、ユ
ーザの利便性が向上する。
【0059】また、本発明によれば、前記モード記憶手
段に特定の給紙動作モードが記憶されている場合は、呼
び出し手段を原稿上面に圧接させる給紙準備動作を一旦
解除するようにしたので、ユーザは混載モードで整列性
よく慌てずに原稿をセットできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す複写機本体に
装着された自動原稿給紙装置の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す複写機の制御
部の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す複写機におけ
る底板上昇制御を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す複写機におけ
る底板上昇制御を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す複写機におけ
る底板上昇制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動原稿給紙装置(ADF) 2 画像形成装置 5 原稿 6 給紙テーブル 7 底板 8 呼び出しコロ 21 原稿セットセンサ 28,42 RAM 29,41 CPU 43 操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 仁 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 久保 宏 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 玉置 元一 愛知県名古屋市中区錦2丁目2番13号

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信した制御信号を入力する入力手段と、
    複数の原稿を積み重ねた状態で収容する収容手段と、前
    記収容手段に原稿がセットされたことを検知する原稿検
    知手段と、給紙時に前記収容手段に収容された複数の原
    稿の上面を加圧して給紙方向に呼び出す呼び出し手段
    と、を有し、画像形成装置の本体に装着された自動原稿
    給紙装置であって、 前記制御信号が示す本体の動作可否状態及び前記原稿検
    知手段の検知情報に基づき、前記呼び出し手段を原稿上
    面に圧接させる給紙準備動作を制御する制御手段を有す
    ることを特徴とする自動原稿給紙装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記制御信号によって本
    体が動作可能状態にあることが通知され、かつ前記原稿
    検知手段が原稿セットを検知した場合は、給紙準備動作
    を行うように制御することを特徴とする請求項1記載の
    自動原稿給紙装置。
  3. 【請求項3】複数の原稿を積み重ねた状態で収容する収
    容手段と、前記収容手段に原稿がセットされたことを検
    知する原稿検知手段と、給紙時に前記収容手段に収容さ
    れた複数の原稿の上面を加圧して給紙方向に呼び出す呼
    び出し手段と、画像形成装置の本体との間の通信手段
    と、を有し、前記画像形成装置の本体に装着された自動
    原稿給紙装置の原稿給紙方法であって、 本体の動作可否状態を示す制御信号を受信する制御信号
    受信ステップと、 前記制御信号が示す本体の動作可否状態及び前記原稿検
    知手段の検知情報によって、前記呼び出し手段を原稿上
    面に圧接させる給紙準備動作を制御する給紙準備動作ス
    テップと、 を有することを特徴とする原稿給紙方法。
  4. 【請求項4】前記給紙準備動作ステップにおいて、前記
    制御信号によって本体が動作可能状態にあることが通知
    され、かつ前記原稿検知手段が原稿セットを検知した場
    合は、給紙準備動作を行うように制御することを特徴と
    する請求項3記載の原稿給紙方法。
  5. 【請求項5】受信した制御信号を入力する入力手段と、
    複数の原稿を積み重ねた状態で収容する収容手段と、前
    記収容手段に原稿がセットされたことを検知する原稿検
    知手段と、給紙時に前記収容手段に収容された複数の原
    稿の上面を加圧して給紙方向に呼び出す呼び出し手段
    と、予め選択・設定された給紙動作モードを記憶するモ
    ード記憶手段と、を有し、画像形成装置の本体に装着さ
    れた自動原稿給紙装置であって、 モード記憶手段に特定の給紙動作モードが記憶されてい
    る場合は、原稿検知手段によって収容手段に原稿がセッ
    トされたことを検出した後、入力手段に給紙開始信号が
    入力されてから、呼び出し手段を原稿上面に圧接させる
    給紙準備動作を行うように制御する制御手段を有するこ
    とを特徴とする自動原稿給紙装置。
  6. 【請求項6】受信した制御信号を入力する入力手段と、
    複数の原稿を積み重ねた状態で収容する収容手段と、前
    記収容手段に原稿がセットされたことを検知する原稿検
    知手段と、給紙時に前記収容手段に収容された複数の原
    稿の上面を加圧して給紙方向に呼び出す呼び出し手段
    と、予め選択・設定された給紙動作モードを記憶するモ
    ード記憶手段と、を有し、画像形成装置の本体に装着さ
    れた自動原稿給紙装置であって、 モード記憶手段に特定の給紙動作モードが記憶されてい
    る場合は、原稿検知手段によって収容手段に原稿がセッ
    トされたことを検出した後、一定時間が経過してから、
    呼び出し手段を原稿上面に圧接させる給紙準備動作を行
    うように制御する制御手段を有することを特徴とする自
    動原稿給紙装置。
  7. 【請求項7】前記一定時間を任意に調整する調整手段を
    備えたことを特徴とする請求項6記載の自動原稿給紙装
    置。
  8. 【請求項8】受信した制御信号を入力する入力手段と、
    複数の原稿を積み重ねた状態で収容する収容手段と、前
    記収容手段に原稿がセットされたことを検知する原稿検
    知手段と、給紙時に前記収容手段に収容された複数の原
    稿の上面を加圧して給紙方向に呼び出す呼び出し手段
    と、予め選択・設定された給紙動作モードを記憶するモ
    ード記憶手段と、を有し、画像形成装置の本体に装着さ
    れた自動原稿給紙装置であって、 モード記憶手段に特定の給紙動作モードが記憶されてい
    る場合は、呼び出し手段を原稿上面に圧接させる給紙準
    備動作を一旦解除するように制御する制御手段を有する
    ことを特徴とする自動原稿給紙装置。
  9. 【請求項9】前記特定の給紙動作モードは、異なるサイ
    ズの原稿を一つの原稿束として収容手段に混載して給紙
    する混載モードであることを特徴とする請求項5乃至8
    記載の自動原稿給紙装置。
  10. 【請求項10】前記収容手段に収容された原稿の給紙方
    向側を持ち上げ、所定位置まで上昇する原稿持ち上げ手
    段を備え、 前記給紙準備動作には原稿持ち上げ手段の上昇動作を含
    むことを特徴とする請求項1、2、5、6、7、8、9
    の何れかに記載の自動原稿給紙装置。
  11. 【請求項11】前記収容手段に収容された原稿の給紙方
    向側を持ち上げ、所定位置まで上昇する原稿持ち上げ手
    段を備え、 前記給紙準備動作には原稿持ち上げ手段の上昇動作を含
    むことを特徴とする請求項3又は4記載の原稿給紙方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10571846B2 (en) 2018-03-13 2020-02-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus, document reading device and conveyance method

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