JP3420479B2 - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置及び画像形成装置

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JP3420479B2
JP3420479B2 JP24384197A JP24384197A JP3420479B2 JP 3420479 B2 JP3420479 B2 JP 3420479B2 JP 24384197 A JP24384197 A JP 24384197A JP 24384197 A JP24384197 A JP 24384197A JP 3420479 B2 JP3420479 B2 JP 3420479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿支持部材上の
原稿の画像情報を読み取る画像読取装置に関し、特に複
写機やファクシミリ装置等の画像形成装置に適用される
画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やファクシミリ装置等の画
像形成装置は、画像読取装置で読み取った画像情報等に
基づいて記録を行うが、この画像読取装置は例えば図8
に示すように構成されている。
【0003】図8に示す画像読取装置において、101 は
第1ユニットたる圧板であり、装置本体に対してオペレ
ータが上下に開閉することができ、原稿台ガラス102a上
に置かれた原稿103bを押さえるものである。102 は第2
ユニットたるフラットヘッドスキャナであり、原稿台ガ
ラス102a上を移動する原稿(例えばシート状の原稿)10
3a又は原稿台ガラス102a上に静止する原稿(例えばブッ
ク状の原稿)103bの画像を読み取るものである。
【0004】104 は移動原稿103a又は静止原稿103bの画
像を読み取る静止・移動可能な密着型イメージセンサで
あり、原稿の読取面に光を照射する照明手段104aと、原
稿の読取面からの反射光が通過するセルフォックレンズ
104bと、該レンズ104bの真下に配置され反射光を結像さ
せるイメージセンサ104cとからなる。例えば、原稿台ガ
ラス102a上に載置された本等の厚みのあるブック状の原
稿(静止原稿103b)は、密着型イメージセンサ104 を副
走査方向(図8の矢印A方向)に移動させながら読み取
られる(原稿静止読取モード)。また、シート状の原稿
(移動原稿103a)103aは、密着型イメージセンサ104 を
原稿押さえローラ105dの下に静止させた状態で読み取ら
れる(原稿移動読取モード)。
【0005】また、圧板101 の上面には、シート状の原
稿を複数枚積載することができるように構成された原稿
台101bが設けてある。そして、シート状の原稿103aを搬
送・排出部105 によって一枚ずつ分離しつつ搬送すると
共に、読取部106 で原稿に記載された情報を読み取り、
その後原稿排紙トレイ107 に排出する。
【0006】即ち、シート原稿103aは、原稿給紙ローラ
101fと給紙コロ105cとで読取部106に搬送され、原稿押
さえローラ105d面上に密着して搬送されつつ、イメージ
センサ104 によって読み取られる。そして、前記原稿押
さえローラ105dの位置において、シート原稿103aは搬送
方向を変え、原稿台ガラス102aの読取部106 よりも下流
側が搬送面(ガイド面)となり、最終的には原稿排紙ロ
ーラ105eと原稿排紙コロ102cにより原稿排紙トレイ107
に排出される。
【0007】上記のように、シート原稿103aの搬送経路
は、原稿押さえローラ105dの位置で搬送経路が屈曲して
おり、シート原稿103aは略J字状に屈曲して搬送される
ようになっている。
【0008】また、前記原稿搬送・排出部105 は圧板10
1 の一部に設けられており、フラットヘッドスキャナ10
2 に対する圧板101 の開閉と共に上下動する構成となっ
ている。即ち、前記給紙コロ105c、原稿排紙ローラ105e
及び原稿押さえローラ105dは前記原稿搬送・排出部105
に設けられ、該原稿搬送・排出部105 及び原稿給紙ロー
ラ101fは圧板101 に設けられている。更に、前記原稿排
紙コロ102c及びイメージセンサ104 はフラットヘッドス
キャナ102 に設けられている。
【0009】前記原稿押さえローラ105dは、その両端部
が中心軸105lを中心に揺動可能な揺動アーム105gによっ
て支持され、押圧バネ105iによって時計回り方向に力を
受け、原稿台ガラス102aから浮かないように押さえられ
ている。前記揺動アーム105gには原稿押さえローラ105d
の直径よりも僅かに大きいフランジ部105d1 が設けてあ
る。従って、押圧バネ105iによって揺動アーム105gが原
稿台ガラス102a側に押圧されると、フランジ部105g1 が
原稿台ガラス102aに当接し、原稿押さえローラ105dは原
稿台ガラス102aと微小間隔dをもって対峙するようにな
る。
【0010】上記構成の従来例では、原稿押さえローラ
105dにシート原稿103aの搬送力が付与されるように、原
稿給紙ローラ101f、原稿押さえローラ105d、原稿排紙ロ
ーラ105eのそれぞれに対して搬送速度及び搬送力を設定
してある。
【0011】即ち、搬送されるシート原稿103aの張力
を、原稿給紙ローラ101fと原稿排紙ローラ105eによるシ
ート原稿103aの搬送速度及び搬送力の相互関係に起因し
て発生させる。そして、シート原稿103aの搬送経路が屈
曲する位置にある原稿押さえローラ105dに前記張力を付
加することで、原稿押さえローラ105dの外周面とシート
原稿103aの間で摩擦力を発生させ、この摩擦力によって
原稿押さえローラ105dによる原稿搬送力が発生する。
【0012】また、読取部106 におけるシート原稿103a
の先端をイメージセンサ104 が読み取り、影として再生
することを防止するために、照明手段104aが読取部106
よりもシート原稿103aの搬送方向下流側に配置されてい
る。このため、イメージセンサ104 を覆うのに十分な原
稿台ガラス102aの幅(搬送方向の長さ)が必要となる。
これにより、原稿排紙ローラ105eと原稿排紙コロ102cを
原稿台ガラス102aの端部に干渉しないところに配置して
いる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、原稿押さえローラ105dに搬送力がある場合、
即ちシート原稿103aの張力が原稿押さえローラ105dに付
加される状態では、シート原稿103aの搬送速度が一定に
保たれるが、前記張力が原稿押さえローラ105dに付加さ
れない状態では、前記シート原稿103aの搬送速度が変化
してしまうおそれがあった。
【0014】即ち、シート原稿103aの先端が読取部106
を通過して原稿排紙ローラ105eに到達するまでの間は、
原稿給紙ローラ101fの搬送速度に応じて読取部106 での
読み取りが行われる。更に、シート原稿103aの後端が原
稿給紙ローラ101fを通過した後は、原稿排紙ローラ105e
の搬送速度に応じて読取部106 での読み取りが行われ
る。
【0015】これにより、シート原稿103aの張力が原稿
押さえローラ105dに付加されている時と付加されていな
い時とで、読取画像に伸縮差が発生するおそれがあっ
た。
【0016】即ち、読取画像先端部の読取部106 から原
稿排紙ローラ105eの距離に相当する領域と、読取画像後
端部の原稿給紙ローラ101fから読取部106 の距離に相当
する領域が、それ(読取画像先端部、後端部)以外の領
域と比較して搬送方向の読取画像が縮んでしまうおそれ
があった。
【0017】また、シート原稿103aの張力が原稿押さえ
ローラ105dに付加されていない時、該シート原稿103aが
原稿押さえローラ105dと原稿台ガラス102a間の微小間隔
d内で暴れ、読取部106 で読み取った画像が乱れてしま
うおそれがあった。
【0018】更に、シート原稿103aの張力が原稿押さえ
ローラ105dに付加されてシート原稿103aが搬送される
時、該シート原稿103aの読取面と原稿台ガラス102a間に
前記微小間隔dにより更に微小な隙間が発生し、読取部
106 における密着型イメージセンサ104 の焦点位置の高
さが、圧板101 によって原稿台ガラス102a上に密着され
たブック原稿103bの焦点位置よりも高くなるおそれがあ
った。
【0019】これにより、原稿移動読取モードと原稿静
止読取モードとで、読取画像の濃度差が発生するおそれ
があった。
【0020】また、上述のことから鑑みて、搬送可能な
シート原稿103aの長さは、原稿給紙ローラ101fから原稿
押さえローラ105dを経由して原稿排紙ローラ105eに至る
距離よりも長いものに限定されることになる。
【0021】そこで、本発明の目的は、原稿の読取画像
の伸縮差や乱れ、濃度差等を防止し、読取画像の品位を
安定させることにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、原稿を支持するための原稿
支持部材と、シート状原稿を原稿支持部材上へ搬送する
ための搬送手段と、前記搬送手段により搬送されるシー
ト状原稿の先端及び後端を検知するための端部検知手段
と、前記原稿支持部材面と微小間隔を隔てて配置される
と共にシート状原稿の搬送方向に回転する回転部材と、
前記回転部材の対向位置に静止して前記原稿支持部材上
を移動するシート状原稿の画像情報を読み取り又は前記
原稿支持部材上に静止した原稿に沿って移動しつつその
画像情報を読み取るための読取手段と、前記シート状原
稿を排出するための排出手段とを有する画像読取装置に
おいて、前記回転部材近傍の原稿搬送方向下流側におい
て前記原稿支持部材にシート状原稿を密着させつつ搬送
するための密着搬送手段と、前記端部検知手段の検知信
号に基づいて前記密着搬送手段の前記原稿支持部材への
密着及び解除を行うための密着解除手段とを設けたこと
を特徴とする。
【0023】上記構成によれば、端部検知手段の検知信
号に基づいて原稿支持部材への密着及び解除が可能な密
着搬送手段により、回転部材近傍の搬送方向下流側にお
いてシート状原稿が原稿支持部材に密着されつつ一定の
速度で搬送されている間に読取手段によって画像を読み
取ればよいので、該シート状原稿の読取画像の伸縮差や
乱れ、濃度差等を防止することが可能となる。
【0024】また、前記原稿支持部材、及び前記読取手
段を設けた第2ユニットに対して、前記搬送手段、前記
端部検知手段、前記回転部材、前記排出手段、密着搬送
手段、及び密着解除手段を設けた第1ユニットを回動開
閉可能に構成し、前記第2ユニットに対して前記第1ユ
ニットを閉じたときに、前記シート状原稿の搬送経路を
形成することを特徴とする。
【0025】更に、前記密着解除手段を、前記端部検知
手段の検知信号に基づいて作動させる以外に、オペレー
タの操作によっても作動するように構成したことを特徴
とする。
【0026】上記構成によれば、前記密着解除手段が、
端部検知手段の検知信号に基づく作動以外に、オペレー
タの操作によっても作動するので、第1ユニットを第2
ユニットに対して開いたり、第1ユニット内のシート状
原稿搬送手段・排出手段を第2ユニットに対して開くと
いった動作なしに、シート状原稿搬送路を開放すること
が可能となり、紙詰まり処理を容易に行うことが可能と
なる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に本発明を適用した画像読取装
置の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0028】〔第1実施形態〕第1実施形態に係る画像
読取装置について図面を参照して詳しく説明する。尚、
本実施形態では、画像形成装置としてのファクシミリ装
置に用いられる画像読取装置を例示して説明する。
【0029】図1〜図7は第1実施形態を示すものであ
り、図1は画像読取装置の構成説明図であり、図2は原
稿搬送・排出部を開いた状態説明図、図3はシート状原
稿搬送部分の構成説明図、図4は画像読取装置を備えた
画像形成装置の一例であるファクシミリ装置の構成説明
図であり、図5は画像形成装置の外観説明図であり、図
6は密着搬送手段たる原稿密着ローラの動作説明図、図
7は読取動作の流れを示すフローチャートである。
【0030】尚、ここでは説明の順序として、まず画像
読取装置を備えた画像形成装置であるファクシミリ装置
の全体構成を説明し、次に画像読取装置の構成について
説明する。
【0031】{ファクシミリ装置の全体説明}図4及び
図5において、1は開閉部材であり、第1ユニットたる
圧板であって、装置本体に対してオペレータが上下に開
閉することができ、原稿支持部材である原稿台ガラス2
a上に置かれた原稿3bを押さえるものである。2は第
2ユニットたるフラットベッドスキャナであり、原稿台
ガラス2a上を移動する原稿(例えばシート状の原稿)
3a又は原稿台ガラス2a上に静止した原稿(例えば本
等の厚みのあるブック状の原稿)3bの画像を読み取る
ものである。4は画像を読み取る密着型イメージセンサ
である。
【0032】圧板1の上面にはシート状の原稿3aを複
数枚積載することができるように構成された原稿載置台
1bが設けてある。そして、シート状の原稿3aを原稿
搬送、排出手段を構成する搬送・排出部5によって一枚
ずつ分離しつつ搬送すると共に、読取部6で原稿に記載
された情報を読み取る。ここで、原稿搬送・排出部5は
圧板1の一部に設けられており、圧板1の開閉と共に上
下動する。また、読取部6で読み取られた原稿3aを原
稿排紙トレイ7に排出する。尚、この原稿を搬送等して
記載情報を読み取る画像読取装置の構成については後に
詳述する。
【0033】前記読取部6で読み取られた情報又は他の
ファクシミリ装置から送信された情報はレーザービーム
プリンタからなる画像形成手段8によって記録される。
この画像形成手段8は、カセット給紙部9又は手差し給
紙部10から供給される記録媒体である記録紙に画像形成
部11でトナー像を転写記録すると共に、定着部12で定着
し、排紙ローラ対13によって記録紙排紙トレイ14に排出
するものである。
【0034】尚、図4及び図5において、15は表示部15
aや入力部等により構成された操作部、16はファクシミ
リ装置の制御部である。
【0035】即ち、画像形成手段8は、装置本体側に配
置され、汎用サイズの用紙Pが積層収容されたカセット
9a内の用紙Pを給紙ローラ9bにより1枚ずつ分離
し、レジストローラ対17により用紙Pの斜行を補正し、
制御部16からのプリント信号と同期させ用紙Pは上方へ
搬送され画像形成部11へ給送される。
【0036】そして、電子写真感光体である感光体ドラ
ム11aの表面を帯電部材11bにより一様に帯電させ、こ
の表面をレーザースキャナ18により画像情報に基づいて
露光される。これにより、感光体ドラム11a上に静電潜
像を形成させ、前記画像形成部の現像剤としてのトナー
を現像剤担持体たる現像スリーブ11cにより感光体ドラ
ム11a上の静電潜像に転移させ、感光体ドラム11a上に
トナー像が形成される。そして、前記トナー像を転写ロ
ーラ11dにより用紙Pに転写し、更に前記用紙Pは上方
の定着部12へ搬送される。定着部12では、用紙P上に転
写されたトナーを定着ローラ12aと加圧ローラ12bによ
り搬送して熱と圧力により用紙P上に定着し、この用紙
Pを排紙ローラ対13により記録紙排紙トレイ14に順次排
出される。
【0037】一方、手差し用給紙部10に積載された用紙
Pは給紙ローラ10aと対向位置に配置された分離パット
10bにより、1枚に分離されレジストローラ対17により
用紙Pの斜行を補正し、前述の様に用紙Pを上方へ搬送
し画像形成部11でトナー画像を転写し、定着部12で定着
し同様に用紙Pを記録紙排紙トレイ14に順次排紙される
ようになっている。
【0038】{画像読取装置}次に画像読取装置の構成
について説明する。本実施形態の画像読取装置は、画像
形成装置の上方に配設され、原稿の画像情報を読み取る
読取手段、シート状原稿を搬送・排出する搬送手段、排
出手段、シート状原稿を読取位置に押圧する原稿押さえ
ローラ等からなる。
【0039】(読取手段)原稿の画像情報を読み取るた
めの読取手段は、図1及び図4に示すように、シート状
の原稿及び本などの厚みのある原稿の双方を密着型イメ
ージセンサ4によって読み取るようになっている。
【0040】前記密着型イメージセンサ4は、原稿の読
取面に光を照射する照明手段4aと、原稿の読取面から
の反射光が通過するセルフォックレンズ4bと、該レン
ズ4bの直下に配置され反射光を結像させるイメージセ
ンサ4cとからなる。ここで、前記セルフォックレンズ
4bは長焦点タイプであり、厚さ3mmの原稿台ガラス2
aの上面側に焦点が合うよう設定されている。
【0041】フラットベッドスキャナ2は、本などの厚
みのある原稿(以下、ブック原稿と呼ぶ)を静止させた
状態で読み取るために(原稿静止読取モード)、原稿を
載置する原稿台ガラス2aが設けられている。
【0042】1aは原稿押さえ部を構成する押さえ板で
あり、圧板1に対して固定して支持されており、圧板1
を閉じることで原稿台ガラス2a上の原稿を押圧する。
また、図4に示す、2bはフラットベッドスキャナ2の
構造体となるフレームであり原稿台ガラス2aを支持し
ている。
【0043】ここで、圧板1は図5に示すように、回動
中心軸1gにヒンジ1hがフレーム2bとの間に設けら
れ、圧板1がフレーム2bに対して所定角度だけ回動開
閉可能に構成されており、オペレータが圧板1を開いて
原稿台ガラス2a面上に原稿を載置する構成になってい
る。また、前記ヒンジ1hは図示しないバネとカムによ
り構成されたダンパ機構を内蔵しており、圧板1が自重
で落下して閉まるのを防止している。このため、圧板1
は角度が約10度以上では、自重によって落下せずに停止
し、約10度以下でフラットベッドスキャナ2に押圧され
るようになっている。
【0044】密着型イメージセンサ4は原稿静止読取モ
ードの場合に図示せぬ駆動機構によりブック原稿の副走
査方向(図1の矢印A方向)に駆動される。密着型イメ
ージセンサ4は原稿台ガラス2aの下面に付勢され、前
述の駆動機構により副走査方向に移動する際に密着型イ
メージセンサ4と原稿台ガラス2aとの距離が常に一定
に保たれることで、原稿台ガラス2a上の密着型イメー
ジセンサ4の焦点位置の高さが一定となり、焦点位置ズ
レのない良好な画像を得ることができるようになってい
る。
【0045】原稿台ガラス2a上に静止した原稿3b
は、密着型イメージセンサ4を副走査方向(図1の矢印
A方向)に移動させながら読み取る。
【0046】また、原稿台ガラス2a上の所定位置には
原稿静止読取モードの場合に、原稿を原稿台ガラス2a
に載置するときの載置指示手段となる指標19が設けてあ
る。この指標19は原稿台ガラス2aと接触する面が白色
となっており、イメージセンサ4が副走査方向に移動す
るときに前記指標19の下で一旦静止し、該センサ4が指
標19の白色レベルを読み取る。そして、原稿の画像情報
を読み取る前に基準となる白色レベルを設定するシェー
ディング補正を行うものである。
【0047】(シート搬送、排出手段)シート状の原稿
(以下、シート原稿と呼ぶ)3aを読み取る場合には、
シート搬送手段によってシート原稿を読取位置に搬送す
ると共に、回転部材である原稿押さえローラ5dによっ
てシート原稿3aが原稿台ガラス2aから浮き上がるの
を防止し、密着搬送手段である原稿密着ローラ51が原稿
台ガラス2aとの間でシート原稿3aを挟持し、この状
態で読み取りを行った後、その原稿3aを排出手段によ
って原稿排紙トレイ7へ排出する。
【0048】原稿搬送・排出部5は、原稿載置台1b上
に積載したシート原稿3aを、まず予備搬送ローラ1d
と予備搬送押圧板5aにより送り出し、分離片5bと接
した分離ローラ1eで一枚ずつ分離し、更に原稿搬送手
段を構成する原稿給紙ローラ1fと押圧バネ(不図示)
により押圧された給紙コロ5cとで読取部6に搬送す
る。
【0049】このシート原稿3aは、密着型イメージセ
ンサ4を原稿押さえローラ5dの下に静止させた状態で
読み取られる(原稿移動読取モード)。ここで、シート
原稿3aは原稿押さえローラ5d面上に密着して搬送さ
れ、イメージセンサ4によって読み取られるようになっ
ており、この原稿押さえローラ5dは押圧手段によって
原稿台ガラス2aから浮かないように押さえられるよう
になっている。
【0050】上記原稿押さえローラ5dの位置におい
て、図1に示すように、搬送されたシート原稿3aは搬
送方向を変え、原稿密着ローラ51と原稿台ガラス2a面
上とで挟持され、更に排出手段を構成する原稿排紙ロー
ラ5eと原稿排紙コロ2cにより原稿排紙トレイ7に排
出される。
【0051】上記のように、シート原稿3aの搬送経路
は、原稿押さえローラ5dの位置で搬送経路が屈曲して
おり、原稿3aは略J字状に屈曲して搬送されるように
なっている。
【0052】また、前記給紙コロ5c、原稿排紙ローラ
5e、原稿押さえローラ5d、及び原稿密着ローラ51は
前記原稿搬送・排出部5に設けられ、前記原稿搬送・排
出部5及び原稿給紙ローラ1fは圧板1に設けられてい
る。更に、前記原稿排紙コロ2c及びイメージセンサ4
はフラットベッドスキャナ2に設けられている。
【0053】そして、図2に示すように、前記原稿搬送
・排出部5は原稿搬送・排出部5を除く圧板1に対して
開閉可能であり、原稿搬送・排出部5を閉じると共に、
圧板1をフラットベッドスキャナ2に閉じることによっ
て原稿搬送経路が形成される。
【0054】従って、ジャム処理等の場合は前記原稿搬
送・排出部5を圧板1に対して開くと原稿搬送経路が開
放されて容易にジャム処理等を行うことができるように
なっている。
【0055】更に、原稿搬送・排出部5は、前述の如く
圧板1の一部に設けられ、圧板1をフラットベッドスキ
ャナ2に対して開いたときには原稿搬送・排出部5も上
に上がる構成であり、原稿押さえローラ5d等と原稿台
ガラス2aとの間が開放され(図5(a) 参照)、原稿ジ
ャム等の際に原稿搬送経路を開放して容易にジャム処理
等をすることができる。
【0056】また、原稿載置台1bにはシート原稿3a
の搬送方向と直角方向(原稿3aの幅方向)にスライド
可能なスライダ1cが設けられていて、前記スライダ1
cによって原稿載置台1b上に載置されたシート原稿3
aの両サイドを揃えることができるようになっている。
【0057】(原稿押さえローラを原稿台ガラスに押圧
する押圧構成)次に前記原稿押さえローラ5dを原稿台
ガラス2a方向へ押圧する構成について図3を参照して
説明する。
【0058】図3において、5fは原稿押さえローラ5
dを駆動する駆動伝達手段であり、5g,5hは原稿押
さえローラ5dを圧板1に揺動可能に取り付けるために
該ローラ5dの回転軸方向両端を支持する揺動アームで
ある。また、5i,5jは原稿押さえローラ5dを原稿
台ガラス2aに押圧する押圧手段を構成する押圧バネで
ある。尚、5kは前記原稿押さえローラ5dの回転中心
軸である。
【0059】また、圧板1の回動中心軸1gと原稿押さ
えローラ5dの回転中心軸5kは直交するように配置さ
れており、駆動伝達手段5fは原稿押さえローラ5dの
回転中心軸方向の一方側であって、圧板1の回動中心軸
1gに近い側に配置されている。
【0060】本実施形態における駆動伝達手段5fは、
4個の駆動ギア5f1,5f2,5f3,5f4とタイミングベ
ルト53から構成されている。そして、図示しない駆動源
と駆動伝達手段よって駆動ギア5f1に駆動が伝達され、
駆動ギア5f1から駆動ギア5f2を経て、駆動ギア5f3に
よって原稿押さえローラ5dに駆動が伝達される。ま
た、駆動ギア5f2から駆動ギア5f4を経て、タイミング
ベルト53によって原稿密着ローラ51に駆動が伝達され
る。
【0061】揺動アーム5g,5hは駆動ギア5f2の回
転中心軸5lを中心に揺動可能となっており、それぞれ
押圧バネ5i,5jによって時計回り方向に力を受け、
原稿押さえローラ5dが原稿台ガラス2a側に押圧され
るようになっている。尚、前記押圧バネ5i,5jによ
る付勢力は原稿押さえローラ5dを原稿台ガラス2a側
に押圧するが、圧板1を閉じたときに該圧板1を浮き上
がらせる程強いものでないように設定されている。
【0062】ここで、図1に示すように、前記揺動アー
ム5g,5hには原稿押さえローラ5dの直径よりも僅
かに大きいフランジ部5d1が設けてあり、前記押圧バネ
5i,5jによって揺動アーム5g,5hが原稿台ガラ
ス2a側に押圧されると、前記フランジ部5d1が原稿台
ガラス2aに当接し、原稿押さえローラ5dは原稿台ガ
ラス2aと微小間隔dをもって対峙するようになる。
【0063】尚、前記微小間隔dは通常使用されるシー
ト原稿3aの厚さtよりも前記微小間隔dが僅かに大き
くなるように設定している。例えばt=0.225mm のと
き、d=0.25mmに設定している。尚、前記微小間隔dと
しては0.25mm〜0.3mm 程度に設定するのが適当である。
【0064】次に、図6に基づいて原稿密着ローラ51の
動作を説明する。図6において、52は原稿密着ローラ51
を圧板1に揺動可能に取り付けるために、該ローラ51の
回転軸方向両端を支持する上下アームである(一方は不
図示)。
【0065】また、54は原稿密着ローラ51を原稿台ガラ
ス2aに押圧する押圧手段を構成する押圧バネである
(一方は不図示)。尚、5e1は原稿排紙ローラ5eの回
転中心軸、51aは原稿密着ローラ51の回転中心軸であ
る。
【0066】また、密着解除手段を構成するソレノイド
55は、フラッパ55aが上下アーム52の突起部52aを持ち
上げるような位置に配設されている。図6(a)に示す
ように、ソレノイド55がOFFしている状態では、フラ
ッパ55aが上下アーム52の突起部52aに接触していな
い。このため、上下アーム52に組み込まれた押圧バネ54
の付勢力によって原稿密着ローラ51の外周面は原稿台ガ
ラス2aに押圧(密着)される。
【0067】従って、シート原稿3aが原稿密着ローラ
51と原稿台ガラス2aの間にある時は、不図示の駆動モ
ータにより駆動ギア5f1,5f2,5f4とタイミングベル
ト53は図中の矢印方向に回転し、原稿密着ローラ51がシ
ート原稿3aを原稿台ガラス2aとの間で挟持して搬送
(密着搬送)することになる。
【0068】また、図6(b)に示すように、ソレノイ
ド55がONしている状態では、フラッパ55aが上下アー
ム52の突起部52aを持ち上げるため、原稿密着ローラ51
は原稿台ガラス2aから退避する位置に保持され、シー
ト原稿3aの搬送路が解放される。即ち、原稿密着ロー
ラ51は、図6(b)に示す如く原稿台ガラス2aから離
間した位置に保持される。
【0069】尚、密着解除手段を構成するソレノイド55
には、原稿密着ローラ51を図6(b)に示す如き位置に
保持するのに十分な吸引力を有するものを設定してあ
る。
【0070】(原稿搬送速度)前記のように、原稿密着
ローラ51がシート原稿3aを原稿台ガラス2aとの間で
密着搬送する上で、本実施形態では原稿給紙ローラ1
f、原稿押さえローラ5d、原稿密着ローラ51、原稿排
紙ローラ5eの各シート原稿搬送速度を以下のように設
定している。
【0071】まず、原稿給紙ローラ1fによるシート原
稿搬送速度V1と、原稿押さえローラ5dによるシート
原稿搬送速度V2は、V1>V2の関係を有するように
設定している。これにより、原稿給紙ローラ1fと原稿
押さえローラ5dの間でシート原稿3aに弛みが発生
し、原稿押さえローラ5dは原稿給紙ローラ1fによる
負荷の影響を受けることがない。
【0072】また、原稿押さえローラ5dによるシート
原稿搬送速度V2と、原稿密着ローラ51によるシート原
稿搬送速度V3は、V2>V3の関係を有するように設
定している。これにより、原稿押さえローラ5dと原稿
密着ローラ51の間でシート原稿3aに弛みが発生し、原
稿密着ローラ51は原稿押さえローラ5dによる負荷の影
響を受けることがない。
【0073】また、原稿排紙ローラ5eによるシート原
稿搬送速度V4は、前記原稿密着ローラ51によるシート
原稿搬送速度V3との間で、V3>V4の関係を有する
ように設定している。これにより、原稿密着ローラ51と
原稿排紙ローラ5eの間でシート原稿3aに弛みが発生
し、原稿密着ローラ51は原稿排紙ローラ5eによる負荷
の影響を受けることがない。
【0074】従って、上記各ローラ1f,5d,51,5
eのシート原稿搬送速度は、V1>V2>V3>V4の
関係を有するように設定している。
【0075】(読取動作)次に、本実施形態の画像読取
装置を用いたファクシミリ装置の読取動作について、図
1乃至図6を参照しつつ図7に示すフローチャートを用
いて説明する。
【0076】まず、オペレータがファクシミリ装置の電
源を入れる(step11)。そのとき、シート材検知センサ
5m及び頭出しセンサ5nがシート原稿3aがあること
を検知しているかどうか確認し(step12,step13)、少
なくともどちらか一方がシート原稿3aがあることを検
知していれば、後述するstep34へ進み、どちらもシート
原稿3aがないことを検知していれば、スタンバイ状態
となる(step14)。
【0077】次に、シート原稿3aを原稿載置台1b上
に載置する(step15)。また、オペレータはシート原稿
3aの送信先や読取時の濃度、解像度等を操作部15から
入力し(step16)、スタートスイッチ15bを押して読取
開始を指示する(step17)。次いで、シート材検知セン
サ5mがシート原稿3aがあることを検知しているかど
うか確認し(step18)、シート原稿3aの存在を検知し
ていなければ、シート原稿3aが原稿載置台1b上に載
置されていないことを知らせるメッセージを表示部15a
に表示し(step19)、所定時間を経過した後に、表示部
15aの表示を解除して(step20)、step14のスタンバイ
状態に戻る。
【0078】また、step18においてシート材検知センサ
5mがシート原稿3aがあることを検知していれば、制
御部16からの信号によって、不図示の駆動モータを駆動
する(step21)。そして、制御部16からの信号によって
ソレノイド55がONし(step22)、図6(b)に示すよ
うにフラッパ55aが原稿密着ローラ51を持ち上げ、読取
部の下流側のシート原稿搬送路を開放する。そして、予
備搬送ローラ1dは不図示の駆動モータからの駆動力が
伝達され、予備搬送ローラ1dの上部周面がシート原稿
3aに当接して、原稿載置台1b上のシート原稿3aを
分離ローラ1eまで搬送し、続いて下側のシート原稿3
aを分離ローラ1eのニップ部まで搬送する。
【0079】ところで、予備搬送ローラ1dによって分
離ローラ1eのニップ部に複数枚のシート原稿3aが搬
送された場合は、分離ローラ1e及び分離パッド5b
は、重なっているシート原稿3aを分離して、最下位の
シート原稿3aのみを原稿給紙ローラ1fと給紙コロ5
cのニップ部に搬送する(step23)。分離後のシート原
稿3aは原稿給紙ローラ1fと給紙コロ5cとにより読
取部6へ向けて搬送される(step24)。
【0080】step21において不図示の駆動モータが回転
してから、頭出しセンサ5nは、所定時間内にシート原
稿3aの先端が到達するか否かを監視している(step2
5)。そして、step23の分離及びstep24の搬送の過程
で、不送りやジャム等によってシート原稿3aが正常に
搬送されず、所定時間経過しても、頭出しセンサ5nが
シート原稿3aの先端を検知しなかった場合には、後述
するstep33へ進む。また、頭出しセンサ5nがシート原
稿3aを検知すれば、シート原稿3aの先端からタイミ
ングを合わせて画像情報の読み取りを行う(step26)。
【0081】そして、step25で頭出しセンサ5nがシー
ト原稿3aの先端を検知してから所定の時間が経過し、
シート原稿3aの先端が原稿密着ローラ51の原稿台ガラ
ス2aへの密着部(原稿押さえローラ5d近傍の下流
側)を通過すると、制御部16からの信号によってソレノ
イド55がOFFする(step27)。これにより、図6
(a)に示すように、フラッパ55aが原稿密着ローラ51
を保持するのを解除し、シート原稿3aは原稿密着ロー
ラ51の外周面と原稿台ガラス2aとの間に挟持されて搬
送(密着搬送)される。
【0082】また、step25で頭出しセンサ5nがシート
原稿3aの先端を検知してから、所定時間内に頭出しセ
ンサ5nがシート原稿3aの後端を検知するかどうかを
監視している(step28)。そして、step26の読取中に、
ジャム等によってシート原稿3aが正常に搬送されず、
所定時間経過しても頭出しセンサ5nがシート原稿3a
の後端を検知しなかった場合には、後述するstep33へ進
む。また、頭出しセンサ5nがシート原稿3aの後端を
検知すれば、シート原稿3aの後端からタイミングを合
わせて画像情報の読み取りを終了する。
【0083】その後、頭出しセンサ5nがシート原稿3
aの後端を検知してから所定の時間が経過し、シート原
稿3aの後端が原稿密着ローラ51の原稿台ガラス2aへ
の密着部直前まで搬送されると、制御部16からの信号に
よりソレノイド55がONする(step29)。これにより、
図6(b)に示すように、フラッパ55aが原稿密着ロー
ラ51を保持し、読取部の下流側のシート原稿搬送路を開
放する。
【0084】そして、シート原稿3aを原稿排紙ローラ
5eと原稿排紙コロ2cとにより機外に排出する(step
30)。その後、まだシート原稿3aを検知しているかど
うかをシート材検知センサ5mによって確認する(step
31)。
【0085】そして、step31でシート材検知センサ5m
がまだシート原稿3a検知していれば、step23へ戻って
画像情報の読み取りを連続的に繰り返す。また、シート
材検知センサ5mがシート原稿3aを検知しなくなる
と、全てのシート原稿3aの読み取りが終了したものと
して、最後のシート原稿3aを原稿排紙ローラ5eと原
稿排紙コロ2cとにより機外に排出する(step32)。
【0086】排出が終了すると、制御部16からの信号に
よりソレノイド55がOFFし(step38)、step14へ進む
ように制御され、スタンバイ状態で、再びオペレータが
シート原稿3aをセットするまで待機する。
【0087】尚、上記step24の搬送において、原稿給紙
ローラ1fがシート原稿3aを搬送するとき、原稿給紙
ローラ1fの周速V1は、分離ローラ1eの周速V5よ
りも速くなるように設定されているので、分離ローラ1
eは搬送されるシート原稿3aにより連れ回される。
【0088】次に、エラー発生時の処理について説明す
る。
【0089】まず、step12及びstep13において、シート
材検知センサ5m及び頭出しセンサ5nのうち少なくと
もいずれか一方がシート原稿3aを検知すると、表示部
15aにエラーメッセージを表示し(step34)、その後シ
ート材検知センサ5m及び頭出しセンサ5nのいずれも
がシート原稿3aを検知していないことを確認すると
(step35,step36)、エラーメッセージを解除し(step
37)、step14へ戻る。
【0090】また、step25において、所定時間経過して
も頭出しセンサ5nがシート原稿3aの先端を検知しな
かった場合、或いはstep28において、所定時間経過して
も頭出しセンサ5nがシート原稿3aの後端を検知しな
かった場合、不図示の駆動モータを停止し(step33)、
その後上述のstep34へ移行する。
【0091】また、step26の読取中にジャム等によって
シート原稿3aが正常に搬送されず、step28において所
定時間経過しても頭出しセンサ5nがシート原稿3aの
後端を検知しなかった場合、駆動モータを停止し(step
33)、エラー表示を行う(step34)が、その後の読取動
作については、以下のようにしても良い。
【0092】まず、前述のエラー表示において、オペレ
ータに操作部15上のジャム解除スイッチ(不図示)を押
下するように促す。
【0093】そして、オペレータがジャム解除スイッチ
をONすると、step22と同様にソレノイド55がONし、
図6(b)に示す如くフラッパ55aが原稿密着ローラ51
を持ち上げ、読取部6の下流側のシート原稿搬送路を開
放する。
【0094】その後、step35,step36に進んで、シート
材検知センサ5m及び頭出しセンサ5nのいずれもがシ
ート原稿3aを検知していないことを確認すると、step
27と同様にソレノイド55がOFFし、図6(a)に示す
如くフラッパ55aが原稿密着ローラ51を保持するのを解
除し、step37のエラー表示解除に進む。
【0095】即ち、前記原稿密着ローラ51の原稿台ガラ
ス2aへの密着及び解除を行うソレノイド55を、シート
材検知センサ5mや頭出しセンサ5nの検知信号に基づ
いて作動させる以外に、オペレータの操作によっても作
動するように構成している。これにより、圧板1をフラ
ットベッドスキャナ2に対して開いたり、圧板1内の搬
送・排出部5をフラットベッドスキャナ2に対して開く
といった動作なしに、シート原稿搬送路を開放すること
ができ、ジャム処理を容易に行うことが可能となる。
【0096】上述したように、シート材検知センサ5m
や頭出しセンサ5nの検知信号に基づいて原稿密着ロー
ラ51をシート原稿3aを介して原稿台ガラス2aに密着
させることにより、原稿密着ローラ51単独でシート原稿
3aの搬送が可能となる。そして、この搬送速度V3が
一定であることから、シート原稿3aが原稿密着ローラ
51で搬送されている間は、即ち原稿の画像読取中は、読
取画像が副走査方向で伸縮することなく一定に保たれ、
読取画像の品位が安定する。
【0097】また、原稿移動読取モードでは、シート原
稿3aが読取部6近傍の下流側で原稿台ガラス2a上を
原稿密着ローラ51により密着搬送されるので、ブック状
原稿を読み取る原稿静止読取モードと同等の濃度の読取
画像を得ることが可能となり、原稿読取モードに応じて
密着型イメージセンサ4における照明手段4aの光量等
を変更する必要がない。
【0098】また、密着解除手段としてのソレノイド55
が、原稿密着ローラ51の原稿台ガラス2aへの密着を解
除するため、密着解除時に原稿密着ローラ51へ駆動が伝
達されても原稿台ガラス2a面上を摺擦することがな
く、該原稿台ガラス2a面等を汚すことがない。
【0099】更に、原稿押さえローラ5dと原稿排紙ロ
ーラ5eの間、更に詳しくは原稿押さえローラ5d近傍
の下流側に原稿密着ローラ51を設けたことで、搬送可能
なシート原稿3aの長さを、原稿密着ローラ51から原稿
排紙ローラ5eまでの距離に相当する分だけ短くするこ
とが可能となる。
【0100】また、画像形成装置に上述の如く読取精度
が安定した画像読取装置を用いることにより、優れた画
像再現性を得ることができる。
【0101】〔他の実施形態〕前述した実施形態では、
画像形成装置としてファクシミリ装置を例示したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば複写機等
の他の画像形成装置であっても良く、該画像形成装置に
用いられる画像読取装置に本発明を適用することにより
同様の効果を得ることができる。
【0102】また前述した実施形態では、記録方式とし
て電子写真方式を例示したが、これに限定されるもので
はなく、例えばインクジェット方式等の他の記録方式で
あっても良い。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
端部検知手段の検知信号に基づいて原稿支持部材への密
着及び解除が可能な密着搬送手段により、回転部材近傍
の原稿搬送方向下流側においてシート状原稿を原稿支持
部材に密着させつつ一定の速度で搬送している間に、読
取手段によって画像を読み取れるので、該シート状原稿
の読取画像が原稿搬送方向で伸縮することなく一定に保
たれ、読取画像の品位が安定する。
【0104】また、原稿移動読取モードでは、シート状
原稿が原稿支持部材上を密着搬送手段により密着搬送さ
れるので、ブック状原稿を読み取る原稿静止読取モード
と同等の濃度の読取画像を得ることが可能となり、原稿
読取モードに応じて読取手段の光量等を変更する必要が
なく、これによっても読取画像の品位が安定する。
【0105】また、端部検知手段の検知信号に基づいて
密着解除手段が前記密着搬送手段の原稿支持部材への密
着及び解除を行うため、密着解除時に密着搬送手段へ駆
動が伝達されていても原稿支持部材面上を摺擦すること
がなく、原稿支持部材面等を汚すことがない。
【0106】更に、前記密着搬送手段を回転部材と排出
手段の間であって回転部材近傍の原稿搬送方向下流側に
設けたことで、搬送可能なシート状原稿の長さを、密着
搬送手段から排出手段までの距離に相当する分だけ短く
することが可能となる。
【0107】更に、前記密着搬送手段の前記原稿支持部
材への密着及び解除を行うための密着解除手段を、端部
検知手段の検知信号に基づいて作動させる以外に、オペ
レータの操作によっても作動するように構成することに
より、第1ユニットを第2ユニットに対して開いたり、
第1ユニット内のシート状原稿搬送手段・排出手段を第
2ユニットに対して開くといった動作なしに、シート状
原稿搬送路を開放することができ、紙詰まり処理を容易
に行うことが可能となる。
【0108】また、画像形成装置に上述の如く読取精度
が安定した画像読取装置を用いることにより、優れた画
像再現性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置の構成説明図
【図2】原稿搬送・排出部を開いた状態説明図
【図3】シート状原稿搬送部分の構成説明図
【図4】画像読取装置を用いた画像形成装置の一例であ
るファクシミリ装置の構成説明図
【図5】画像形成装置の構成説明図
【図6】密着搬送手段(原稿密着ローラ)の動作説明図
【図7】画像形成装置の動作を説明するフローチャート
【図8】従来例を説明する構成説明図
【符号の説明】
1 …圧板 1a …押さえ板 1b …原稿載置台 1c …スライダ 1d …予備搬送ローラ 1e …分離ローラ 1f …原稿給紙ローラ 1g …回動中心軸 1h …ヒンジ 2 …フラットベッドスキャナ 2a …原稿台ガラス 2b …フレーム 2c …原稿排紙コロ 3a …原稿 3b …原稿 4 …密着型イメージセンサ 4a …照明手段 4b …セルフォックレンズ 4c …イメージセンサ 5 …搬送・排出部 5a …予備搬送押圧板 5b …分離片 5c …給紙コロ 5d …原稿押さえローラ 5d1 …フランジ部 5e …原稿排紙ローラ 5e1 …回転中心軸 5f …駆動伝達手段 5f1,5f2,5f3,5f4…駆動ギア 5g,5h…揺動アーム 5i,5j…押圧バネ 5k …回転中心軸 5l …回転中心軸 5m …シート材検知センサ 5n …頭出しセンサ 6 …読取部 7 …原稿排紙トレイ 8 …画像形成手段 9 …カセット給紙部 9a …カセット 9b …給紙ローラ 10 …手差し給紙部 10a …給紙ローラ 10b …分離パット 11 …画像形成部 11a …感光体ドラム 11b …帯電部材 11c …現像スリーブ 11d …転写ローラ 12 …定着部 12a …定着ローラ 12b …加圧ローラ 13 …排紙ローラ対 14 …記録紙排紙トレイ 15 …操作部 15a …表示部 15b …スタートスイッチ 16 …制御部 17 …レジストローラ対 18 …レーザースキャナ 19 …指標 51 …原稿密着ローラ 51a …回転中心軸 52 …上下アーム 52a …突起部 54 …押圧バネ 55 …ソレノイド 55a …フラッパ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を支持するための原稿支持部材と、
    シート状原稿を原稿支持部材上へ搬送するための搬送手
    段と、前記搬送手段により搬送されるシート状原稿の先
    端及び後端を検知するための端部検知手段と、前記原稿
    支持部材面と微小間隔を隔てて配置されると共にシート
    状原稿の搬送方向に回転する回転部材と、前記回転部材
    の対向位置に静止して前記原稿支持部材上を移動するシ
    ート状原稿の画像情報を読み取り又は前記原稿支持部材
    上に静止した原稿に沿って移動しつつその画像情報を読
    み取るための読取手段と、前記シート状原稿を排出する
    ための排出手段とを有する画像読取装置において、 前記回転部材近傍の原稿搬送方向下流側において前記原
    稿支持部材にシート状原稿を密着させつつ搬送するため
    の密着搬送手段と、 前記端部検知手段の検知信号に基づいて前記密着搬送手
    段の前記原稿支持部材への密着及び解除を行うための密
    着解除手段と、 を設けたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿支持部材、及び前記読取手段を
    設けた第2ユニットに対して、前記搬送手段、前記端部
    検知手段、前記回転部材、前記排出手段、密着搬送手
    段、及び密着解除手段を設けた第1ユニットを回動開閉
    可能に構成し、 前記第2ユニットに対して前記第1ユニットを閉じたと
    きに、前記シート状原稿の搬送経路を形成することを特
    徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記密着解除手段を、前記端部検知手段
    の検知信号に基づいて作動させる以外に、オペレータの
    操作によっても作動するように構成したことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 原稿の画像情報を読み取るための画像読
    取装置と、画像情報に応じて記録媒体に画像を記録する
    画像形成手段と、を有し、 前記画像読取装置として請求項1〜請求項2のいずれか
    1項に記載の画像読取装置を用いたことを特徴とする画
    像形成装置。
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