JP2004361499A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】片面原稿両面印刷の終了後にユーザが排紙トレイから記録用紙を取り出すに際し、現在、排紙トレイに排紙されている記録用紙はユーザが必要とする全ての印刷物であるか否かを容易に認識できるようにし、排紙トレイから取り出した記録用紙が不足しているといった状況を回避することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】奇数枚の原稿がRADF22セットされた片面原稿両面印刷が終了した後に、ユーザが排紙トレイ51から記録用紙を取り出した場合に限り、中間トレイ45に記録用紙が残っていることをユーザに報知し、且つ中間トレイ45に残っている記録用紙を排紙トレイ51に排紙する。これにより、ユーザが必要とする全ての印刷物を排紙トレイ51から取り出すことが可能になる。
【選択図】 図1
【解決手段】奇数枚の原稿がRADF22セットされた片面原稿両面印刷が終了した後に、ユーザが排紙トレイ51から記録用紙を取り出した場合に限り、中間トレイ45に記録用紙が残っていることをユーザに報知し、且つ中間トレイ45に残っている記録用紙を排紙トレイ51に排紙する。これにより、ユーザが必要とする全ての印刷物を排紙トレイ51から取り出すことが可能になる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機に代表される画像形成装置に係る。特に、本発明は、片面原稿両面印刷機能(片面に画像を有する2枚の原稿の各画像を1枚の記録用紙の表裏面にそれぞれ印刷する機能)を備えた画像形成装置の実用性の向上を図るための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタル複写機に代表される電子写真方式の画像形成装置における画像形成(複写)動作としては、先ず、原稿自動給紙トレイ(以下、原稿トレイと呼ぶ)に載置された原稿をスキャナ部に送り込み、このスキャナ部で読み取った原稿画像データに基づいて感光体ドラム上に静電潜像を形成する。そして、この静電潜像にトナーを付着させ、感光体ドラム上で画像データを顕像化させる。その後、用紙搬送経路を搬送されてきた記録用紙を感光体ドラムと転写ローラとの間に通過させて、感光体ドラム上のトナー像を記録用紙の表面に転写する。そして、この記録用紙を定着ローラに通過させ、この定着ローラによる加熱及び加圧によってトナー像を記録用紙上に定着させるようにしている。
【0003】
また、近年、この種の画像形成装置として、2枚の片面原稿の各画像を1枚の記録用紙の表裏面にそれぞれ印刷する「片面原稿両面印刷機能」を備えたものの開発が進んでいる。この片面原稿両面印刷の手法としては以下の2つが知られている。
【0004】
第1の手法としては、記録用紙の搬送経路に中間トレイを備えさせるものである。つまり、複数枚の原稿に対して片面原稿両面印刷が要求された場合、先ず、1枚目の原稿の画像を読み取り、その原稿画像データに基づいて記録用紙の片面(表面)に対して印刷を行う。そして、この片面印刷された記録用紙を中間トレイに一旦収容する。その後、2枚目の原稿の画像を読み取ると共に中間トレイから記録用紙を取り出し、上記2枚目の原稿の画像データに基づいて記録用紙の他方の片面(裏面)に対して印刷を行う。このようにして2枚の原稿の画像データに基づいて両面印刷を行った記録用紙を排紙トレイに排紙する。この動作を各原稿に対して順に行っていく。
【0005】
第2の手法としては、原稿画像データを記憶するメモリを備えさせるものである。つまり、複数枚の原稿に対して片面原稿両面印刷が要求された場合、先ず、1枚目の原稿の画像を読み取り、その原稿画像データをメモリに記憶させる。その後、2枚目の原稿の画像を読み取ると共に給紙トレイ(または用紙カセット)から記録用紙を取り出し、例えば、この2枚目の原稿の画像データに基づいて記録用紙の片面に対して印刷を行う。その後、メモリに記憶させておいた原稿画像データ(1枚目原稿の画像データ)に基づいて記録用紙の他方の片面に対して印刷を行う。この印刷動作の後、メモリに記憶させておいた原稿画像データは消去する。このようにして2枚の原稿の画像データに基づいて両面印刷を行った記録用紙を排紙トレイに排紙する。この動作を各原稿に対して順に行っていく。
【0006】
ところで、この種の画像形成装置において、片面原稿両面印刷を行おうとする原稿の枚数が多い場合には、全原稿を複数回に分けて原稿トレイ上にセットしながら印刷動作を行わせることがある。例えば、全原稿枚数が40枚であるとき、先ず、20枚の原稿を原稿トレイ上にセットして片面原稿両面印刷を実行し、両面印刷が行われた10枚(第1枚目〜第10枚目)の記録用紙(印刷物)を得る。その後、残りの20枚の原稿を原稿トレイ上にセットして片面原稿両面印刷を実行し、両面印刷が行われた10枚(第11枚目〜第20枚目)の記録用紙(印刷物)を得るようにしている。このように、個々の片面原稿両面印刷動作において原稿トレイ上にセットされる原稿枚数が偶数枚である場合には、個々の片面原稿両面印刷動作の終了時点で、記録用紙が中間トレイに残っていたり、画像データが印刷されないままメモリに記憶されているといった状況を招くことがなく、良好な片面原稿両面印刷が行われる。
【0007】
ところが、片面原稿両面印刷動作において原稿トレイ上にセットされる原稿枚数が奇数枚であった場合には以下に述べるような課題が生じることになる。つまり、原稿トレイ上に奇数枚の原稿がセットされた場合、これら全ての原稿の画像を読み取ってその画像データに基づいた印刷が完了した時点では、上記第1の手法を採用する画像形成装置にあっては、片面印刷された記録用紙が中間トレイに残ったままの状態となる。また、上記第2の手法を採用する画像形成装置にあっては、最終原稿の画像データがメモリに記憶されたままであり、この画像データに基づいた記録用紙の片面への印刷動作が未だ行われていない状態となる。
【0008】
詳述すると、上述した如く全原稿を複数回に分けて原稿トレイ上にセットしながら印刷動作を行わせている場合には、第1回目の片面原稿両面印刷動作(原稿が奇数枚セットされた印刷動作)の完了後に引き続いて残りの原稿(追加原稿)を原稿トレイ上にセットして片面原稿両面印刷を実行することになるので、この第2回目の片面原稿両面印刷動作における1枚目の原稿の画像は、上記第1の手法にあっては中間トレイに残っている記録用紙の裏面に印刷すべき画像であり、上記第2の手法にあってはメモリに記憶されている画像データと共に同一用紙に対して両面印刷が行われるべき画像である。このため、片面原稿両面印刷が要求されてそれが完了した時点では、引き続いて片面原稿両面印刷が要求される可能性があることを考慮して、片面印刷された記録用紙を中間トレイに残しておいたり、画像データをメモリに記憶させておくようにしている。
【0009】
ところが、片面原稿両面印刷が終了した時点で、引き続いて片面原稿両面印刷が要求されない場合には、この印刷終了時点で排紙トレイに排紙されている記録用紙をユーザが取り出すことになる。つまり、片面印刷された記録用紙が中間トレイに残ったままの状態であったり(上記第1の手法の場合)、画像データがメモリに記憶されたままの状態である(上記第2の手法の場合)にも拘わらず、ユーザは印刷動作が完了したと認識してしまって排紙トレイから記録用紙を取り出すことになる。このため、ユーザは印刷すべき最後の印刷物を取り出すことができなくなり、ユーザが必要とする全ての印刷物を取り出すことができない状況を招いてしまう。従って、ユーザは、排紙トレイから取り出した印刷物は全ての原稿画像に基づいて画像形成されたものとなっているか否か(印刷物に不足がないか否か)の確認作業を強いられることになる。
【0010】
この不具合を解消するものとして下記の特許文献1及び特許文献2が提案されている。特許文献1では、給紙原稿がなくなった後に、タイマの所定スタック時間の計時完了前に原稿が追加セットされない場合には、中間トレイの記録用紙を排紙トレイに排紙するようにしている。つまり、所定スタック時間が計時完了したことで、引き続いて片面原稿両面印刷が要求されることはないと判断し、中間トレイの記録用紙(片面のみに印刷された用紙)が強制的に排紙されるようにしている。
【0011】
また、特許文献2では、片面原稿両面印刷の終了後に片面印刷が指示されると、引き続いて片面原稿両面印刷が要求されることはないと判断し、中間トレイの記録用紙(片面のみに印刷された用紙)が強制的に排紙されるようにしている。
【0012】
【特許文献1】
特開平10−254189号公報
【特許文献2】
特開昭59−38760号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1、2に開示されている手法にあっては、印刷動作が完了した直後にユーザが排紙トレイから記録用紙を取り出すことについては考慮されていない。
【0014】
つまり、特許文献1にあっては、所定スタック時間が計時完了しない限り最後の印刷物(中間トレイに残っていた記録用紙)は排紙されないため、印刷動作が完了した直後にユーザが排紙トレイから記録用紙を取り出した場合には、このユーザが画像形成装置から離れた後に最後の印刷物が排紙されることになってしまい、このユーザは、必要とする全ての印刷物を取り出すことができない。
【0015】
また、特許文献2にあっては、片面原稿両面印刷の終了後には、片面印刷が指示されない限り最後の印刷物(中間トレイに残っていた記録用紙)は排紙されないため、片面印刷が指示されることなく、印刷動作が完了した直後にユーザが排紙トレイから記録用紙を取り出した場合には、ユーザが必要とする全ての印刷物を取り出すことができない。
【0016】
また、このように中間トレイに記録用紙が残っている状態では、他のユーザが両面印刷を行おうとしても、それを実行することができないとった状況を招くため、中間トレイに残っている記録用紙を早急に排紙したいといった要求がある。しかしながら、上述したように、片面原稿両面印刷動作の終了後に引き続いて片面原稿両面印刷が要求される可能性があるため、印刷動作の終了後に直ちに中間トレイに残っている記録用紙を排紙することはできず、これら要求を両立する画像形成装置は未だ提案されていなかった。
【0017】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、片面原稿両面印刷の終了後にユーザが排紙トレイから記録用紙を取り出すに際し、現在、排紙トレイに排紙されている記録用紙はユーザが必要とする全ての印刷物であるか否かを容易に認識できるようにし、排紙トレイから取り出した記録用紙が不足しているといった状況を回避することが可能な画像形成装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
−発明の概要−
上記の目的を達成するための一つの解決手段としては、奇数枚の原稿がセットされた片面原稿両面印刷が終了した後に、ユーザが排紙トレイから記録用紙を取り出した場合に限り、上記第1の手法にあっては中間トレイに残っている記録用紙を排紙トレイに排紙し、上記第2の手法にあってはメモリに記憶させておいた原稿画像データに基づいて記録用紙に印刷を行いその記録用紙を排紙トレイに排紙するようにしている。これにより、排紙トレイからの記録用紙の取り出し動作に連動して最終印刷物が排紙されることになり、ユーザが必要とする全ての印刷物を排紙トレイから取り出すことを可能にしている。
【0019】
また、上記の目的を達成するための他の解決手段としては、奇数枚の原稿がセットされた片面原稿両面印刷が終了した後に、ユーザが排紙トレイから記録用紙を取り出した場合に限り、上記第1の手法にあっては中間トレイに記録用紙が残っていることをユーザに報知し、上記第2の手法にあっては未だ印刷されていない原稿画像データがメモリに記憶されていることを報知するようにしている。これにより、ユーザが排紙トレイから取り出そうとしている印刷物は、必要とする全てのものであるか否かが容易に判断できるようにしている。
【0020】
−解決手段−
具体的には、複数枚の原稿がセット可能な原稿供給手段と、この原稿供給手段から順に送り出される原稿から取得した画像データに基づく記録用紙への画像形成が可能であると共に2枚の片面原稿の各画像データに基づいて1枚の記録用紙の表裏面にそれぞれ画像形成を行う「片面原稿両面印刷機能」を備えた画像形成手段と、この画像形成手段によって画像形成が行われた記録用紙が排出される排出手段とを備えた画像形成装置を前提とする。この画像形成装置に対し、用紙検知手段、原稿認識手段を備えさせている。用紙検知手段は、排出手段に排出された記録用紙が排出手段から取り除かれたか否かを検知する。原稿認識手段は、片面原稿両面印刷動作時、原稿供給手段から順に送り出される原稿のうち最後に送り出された原稿が奇数枚目であるか否かを判定する。そして、原稿供給手段から最後に送り出された原稿が奇数枚目であると上記原稿認識手段が判断し、且つこの最後に送り出された原稿以外の原稿から取得した画像データに基づいて片面原稿両面印刷が行われた記録用紙が排出手段から取り除かれたことを上記用紙検知手段が検知したとき、上記最後に送り出された原稿から取得した画像データに基づいて画像形成を行った記録用紙を排出手段に排出する構成としている。
【0021】
中間トレイを備える上記第1の手法を採用する画像形成装置の場合には、原稿供給手段に奇数枚の原稿がセットされた状態で片面原稿両面印刷が開始されると、この印刷動作が完了した時点では、片面印刷された記録用紙が中間トレイに残った状態となる。この記録用紙は、既に排出手段に排出されている記録用紙が取り除かれるまでは中間トレイに保持される。このため、引き続いて片面原稿両面印刷が要求された場合に対応することが可能である(中間トレイに残っている記録用紙の片面に追加原稿の画像を形成することが可能になる)。一方、排出手段に排出されている記録用紙をユーザが取り除いた場合には、引き続いて片面原稿両面印刷が要求されることはない(追加原稿は無い)として、中間トレイに残っている記録用紙を排出手段に排出する。つまり、排出手段からの記録用紙の取り出し動作に伴って最終印刷物が排出手段に排出されることになるため、ユーザは、必要とする全ての印刷物を排出手段から取り出すことが可能になる。
【0022】
また、原稿画像データを記憶するメモリを備えた上記第2の手法を採用する画像形成装置の場合には、原稿供給手段に奇数枚の原稿がセットされた状態で片面原稿両面印刷が開始されると、この印刷動作が完了した時点では、未だ印刷が行われていない画像データがメモリに記憶されたままの状態となる。この画像データは、既に排出手段に排出されている記録用紙が取り除かれるまではメモリに保持される。このため、引き続いて片面原稿両面印刷が要求された場合に対応することが可能である(メモリに記憶されている画像データと追加原稿の第1枚目の画像データとによる同一用紙の両面印刷が可能である)。一方、排出手段に排出されている記録用紙をユーザが取り除いた場合には、引き続いて片面原稿両面印刷が要求されることはない(追加原稿は無い)として、メモリに記憶されている原稿画像データに基づいて記録用紙に印刷を行いその記録用紙を排出手段に排出する。つまり、排出手段からの記録用紙の取り出し動作に伴って最終印刷物が排出手段に排出されることになるため、ユーザは、必要とする全ての印刷物を排出手段から取り出すことが可能になる。
【0023】
このように何れの手法においても、ユーザが排出手段から記録用紙を取り出したことに基づき、引き続いて片面原稿両面印刷を行わないといったユーザの意思を認識し、最終印刷物を排出手段に排出して必要とする全ての印刷物の排出動作が完了するようにしている。このため、ユーザは、排出手段から取り出した印刷物は全ての原稿画像に基づいて画像形成されたものとなっているか否か(印刷物に不足がないか否か)の確認作業を行う必要が無くなり、使い勝手の良い画像形成装置を提供することができる。
【0024】
また、上記の目的を達成するための他の解決手段として以下の構成が掲げられる。先ず、複数枚の原稿がセット可能な原稿供給手段と、この原稿供給手段から順に送り出される原稿から取得した画像データに基づく記録用紙への画像形成が可能であると共に2枚の片面原稿の各画像データに基づいて1枚の記録用紙の表裏面にそれぞれ画像形成を行う「片面原稿両面印刷機能」を備えた画像形成手段と、この画像形成手段によって画像形成が行われた記録用紙が排出される排出手段とを備えた画像形成装置を前提とする。この画像形成装置に対し、用紙検知手段、原稿認識手段、報知手段を備えさせている。用紙検知手段は、排出手段に排出された記録用紙が排出手段から取り除かれたか否かを検知する。原稿認識手段は、片面原稿両面印刷動作時、原稿供給手段から順に送り出される原稿のうち最後に送り出された原稿が奇数枚目であるか否かを判定する。報知手段は、原稿供給手段から最後に送り出された原稿が奇数枚目であると上記原稿認識手段が判断し、且つこの最後に送り出された原稿以外の原稿から取得した画像データに基づいて片面原稿両面印刷が行われた記録用紙が排出手段から取り除かれたことを上記用紙検知手段が検知したとき、未排出の記録用紙または未印刷の画像データが存在していることをユーザに報知する。
【0025】
中間トレイを備える上記第1の手法を採用する画像形成装置の場合には、原稿供給手段に奇数枚の原稿がセットされた状態で片面原稿両面印刷が開始されると、この印刷動作が完了した時点では、片面印刷された記録用紙が中間トレイに残った状態となる。この状況で、排出手段に排出されている記録用紙をユーザが取り除いた場合には、報知手段が、未排出の記録用紙が存在していることをユーザに報知する。ユーザは、この報知を確認し、中間トレイに残っている記録用紙を排出手段に排出させるための操作を行うことになる。例えばキャンセルキーを押すことで中間トレイに残っている記録用紙が排出手段に排出される。このため、ユーザは、必要とする全ての印刷物を排出手段から取り出すことが可能になる。
【0026】
また、原稿画像データを記憶するメモリを備えた上記第2の手法を採用する画像形成装置の場合には、原稿供給手段に奇数枚の原稿がセットされた状態で片面原稿両面印刷が開始されると、この印刷動作が完了した時点では、未だ印刷が行われていない画像データがメモリに記憶されたままの状態となる。この状況で、排出手段に排出されている記録用紙をユーザが取り除いた場合には、報知手段が、未印刷の画像データが存在していることをユーザに報知する。ユーザは、この報知を確認し、この未印刷の画像データに基づく記録用紙への印刷動作を実行させるための操作を行うことになる。例えばキャンセルキーを押すことでメモリから原稿画像データが読み出されて新たな記録用紙に対して印刷動作が実行され、この記録用紙が排出手段に排出される。このため、ユーザは、必要とする全ての印刷物を排出手段から取り出すことが可能になる。
【0027】
このように本解決手段では、ユーザが排出手段から記録用紙を取り出したことに基づき、全ての印刷物の排出が完了しているか否かをユーザに認識させて、未だ完了していない場合には最終印刷物の印刷動作の実行を促すようにしている。このため、ユーザは、排出手段から取り出した印刷物は全ての原稿画像に基づいて画像形成されたものとなっているか否か(印刷物に不足がないか否か)の確認作業を行う必要が無くなり、使い勝手の良い画像形成装置を提供することができる。
【0028】
上述した各解決手段は、複数枚の原稿がセットされてこれら原稿を順に送り出す原稿供給手段、つまり原稿自動供給手段を備えたものを対象としていた。この原稿自動供給手段を備えるものに限らず、例えばユーザが1枚ずつ原稿載置台上に原稿をセットしながら片面原稿両面印刷動作を行うようにした画像形成装置も本発明は対象とする。つまり、以下の構成を備えるものである。
【0029】
原稿から取得した画像データに基づく記録用紙への画像形成が可能であると共に2枚の片面原稿の各画像データに基づいて1枚の記録用紙の表裏面にそれぞれ画像形成を行う「片面原稿両面印刷機能」を備えた画像形成手段と、この画像形成手段によって画像形成が行われた記録用紙が排出される排出手段とを備えた画像形成装置を前提とする。この画像形成装置に対し、用紙検知手段、原稿認識手段を備えさせている。用紙検知手段は、排出手段に排出された記録用紙が排出手段から取り除かれたか否かを検知する。原稿認識手段は、片面原稿両面印刷動作時、画像データを順に取得した各原稿のうち最後に画像データを取得した原稿が奇数枚目であるか否かを判定する。そして、上記最後に画像データを取得した原稿が奇数枚目であると上記原稿認識手段が判断し、且つこの最後に画像データを取得した原稿以外の原稿から取得した画像データに基づいて片面原稿両面印刷が行われた記録用紙が排出手段から取り除かれたことを上記用紙検知手段が検知したとき、上記最後の原稿から取得した画像データに基づいて画像形成を行った記録用紙を排出手段に排出する構成としている。
【0030】
また、原稿から取得した画像データに基づく記録用紙への画像形成が可能であると共に2枚の片面原稿の各画像データに基づいて1枚の記録用紙の表裏面にそれぞれ画像形成を行う「片面原稿両面印刷機能」を備えた画像形成手段と、この画像形成手段によって画像形成が行われた記録用紙が排出される排出手段とを備えた画像形成装置を前提とする。この画像形成装置に対し、用紙検知手段、原稿認識手段、報知手段を備えさせている。用紙検知手段は、排出手段に排出された記録用紙が排出手段から取り除かれたか否かを検知する。原稿認識手段は、片面原稿両面印刷動作時、画像データを順に取得した各原稿のうち最後に画像データを取得した原稿が奇数枚目であるか否かを判定する。報知手段は、上記最後に画像データを取得した原稿が奇数枚目であると上記原稿認識手段が判断し、且つこの最後に画像データを取得した原稿以外の原稿から取得した画像データに基づいて片面原稿両面印刷が行われた記録用紙が排出手段から取り除かれたことを上記用紙検知手段が検知したとき、未排出の記録用紙または未印刷の画像データが存在していることをユーザに報知する。
【0031】
これら解決手段にあっても、上述した原稿供給手段を備えた画像形成装置に係る解決手段の場合と同様の作用効果を奏することが可能である。
【0032】
上記各解決手段の構成に加えて以下の構成を採用することが可能である。先ず、排出手段に排出された記録用紙が排出手段から取り除かれたか否かを検知する用紙検知手段からの検知信号を、画像形成手段によって記録用紙への画像形成が行われている間は無効とする構成としている。
【0033】
片面原稿両面印刷動作が開始された後に第1枚目の印刷物が排出手段に排出されるまでの間は、この排出手段には記録用紙が存在しない状況にあるため、このときに用紙検知手段からの検知信号を有効にしたのでは、記録用紙の両面印刷が行われる前に中間トレイから記録用紙が排出手段に排出されてしまう可能性がある。本解決手段では、この誤動作を防止するために、画像形成が行われている間は上記信号を無効としている。言い換えると、排出手段に記録用紙が存在しているか否かの判定に基づく排出動作の制御は最終印刷物のみを対称とするようにしている。これにより、画像形成装置の動作の信頼性の向上を図ることができる。
【0034】
また、上記第2の手法を採用する画像形成装置においては具体的に以下の構成の採用が可能である。先ず、原稿から取得した画像データを記憶する記憶手段を備えさせ、この記憶手段が奇数枚目の原稿から取得した画像データを記憶した際、次の偶数枚目の原稿が存在しその原稿から画像データを取得したときには、この取得した偶数枚目の原稿の画像データ及び記憶手段が記憶している奇数枚目の原稿の画像データを用いて同一記録用紙の表裏面への画像形成動作を実行する構成としている。
【0035】
また、同じく、原稿から取得した画像データを記憶する記憶手段を備えさせ、この記憶手段が奇数枚目の原稿から取得した画像データを記憶した際、次の偶数枚目の原稿が存在しないときには、記憶手段が記憶している奇数枚目の原稿の画像データのみを用いて記録用紙の片面への画像形成動作を実行する構成としている。
【0036】
これら特定事項により、奇数枚目の原稿から取得した画像データを記憶した後に次の偶数枚目の原稿が存在するか否かに応じて適切な画像形成動作を行わせることができ、記録用紙が用紙搬送経路に滞留してしまうことを回避できる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、画像形成装置としてデジタル複写機に本発明を適用した場合について説明する。また、以下の第1実施形態では、記録用紙の搬送経路に中間トレイを備えさせたデジタル複写機(上記第1の手法を採用したデジタル複写機)に本発明を適用した場合について説明し、第2実施形態では、原稿画像データを記憶するメモリを備えさせたデジタル複写機(上記第2の手法を採用したデジタル複写機)に本発明を適用した場合について説明する。
【0038】
(第1実施形態)
先ず、上記第1の手法を採用したデジタル複写機に係る第1実施形態について説明する。
【0039】
−複写機1の全体構成の説明−
図1は本形態に係るデジタル複写機1の内部構成の概略を示している。この図1のように、本デジタル複写機1は、スキャナ部2、記録媒体としての記録用紙Pへの画像形成を行う画像形成部3、この画像形成部3へ記録用紙Pを搬送する用紙搬送機構4を備えている。以下、各部について説明する。
【0040】
<スキャナ部2の説明>
スキャナ部2は、透明なガラス等で成る原稿載置台21と、この原稿載置台21上に原稿を給紙する原稿供給手段としての両面対応自動原稿送り装置(RADF;Reversing Automatic Document Feeder)22とを備えており、この原稿載置台21上の原稿の画像を読み取って画像データを作成する部分である。
【0041】
上記RADF22は、セットされた複数枚の原稿を1枚ずつ原稿載置台21上に自動給紙するための自動給紙トレイ22aを備えている。また、このRADF22は、ユーザの選択に応じて原稿の片面または両面を後述するスキャナユニット23に読み取らせることができるようになっている。具体的には、自動給紙トレイ22a上の原稿を原稿載置台21上に搬送するための搬送経路、原稿の両面をスキャナユニット23に読み取らせるべく原稿を反転させる反転経路を備えている。そして、原稿の片面のみを読み取らせる場合には搬送経路のみを使用する一方、原稿の両面を読み取らせる場合には搬送経路を経て原稿載置台21上に搬送された原稿を反転経路において反転させて原稿載置台21上に再度搬送するようになっている。このため、各経路には搬送経路切り換え手段及び原稿の搬送位置を認識するためのセンサ群(共に図示省略)が設けられている。RADF22の構成については従来より周知であるため詳細な説明は省略する。
【0042】
また、このスキャナ部2は、原稿載置台21上に搬送された原稿の画像を読み取るためのスキャナユニット23を備えている。このスキャナユニット23は、ランプリフレクタアセンブリ24、複数の反射ミラー25a,25b,25c、光学レンズ体26、光電変換素子(CCD)27を備えている。
【0043】
上記ランプリフレクタアセンブリ24は、原稿載置台21上に載置された原稿に対して光を照射するものである。各反射ミラー25a,25b,25cは、図1に一点鎖線で光路を示すように、原稿からの反射光を一旦図中左方向に反射させた後、下方に反射させ、その後、光学レンズ体26に向かうように図中右方向に反射させるようになっている。
【0044】
原稿の画像読み取り動作として、上記原稿載置台21上に原稿が載置されると、ランプリフレクタアセンブリ24及び反射ミラー25aで成る第1走査ユニット23aが原稿載置台21に沿って水平方向に走査して、原稿全体に光を照射する。この際、反射ミラー25b,25cで成る第2走査ユニット23bは上記第1走査ユニット23aに対して所定比率の速度(第1走査ユニット23aに対して半分の速度)で同方向に移動する。そして、上記各反射ミラー25a,25b,25cで反射されて光学レンズ体26を通過した光は光電変換素子27上に結像され、この光電変換素子27において反射光が電気信号(原稿画像データ)に変換されるようになっている。そして、このようにして得られた画像データは、制御部(画像処理部)3Aへ送信され、ここで各種処理が行われた後、この制御部3Aのメモリに一旦記憶され、出力指示に応じてメモリ内の画像データが読み出されて画像形成部3による画像形成動作に利用される。
【0045】
<画像形成部3の説明>
画像形成部3は、光ビーム走査装置としてのレーザ書き込みユニット31及び電子写真プロセス部32を備えている。レーザ書き込みユニット31は、上記光電変換素子27において変換された原稿画像データに基づいたレーザ光を電子写真プロセス部32の感光体ドラム33の表面に照射するものである。具体的には、このレーザ書き込みユニット31は、上記画像データに応じたレーザ光を照射する半導体レーザ光源、このレーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、この等角速度偏向されたレーザ光が感光体ドラム33上を等速度で走査するように補正するf−θレンズ等を有している。
【0046】
感光体ドラム33は、図1中に矢印で示す方向に回転し、レーザ書き込みユニット31からのレーザ光が折返しミラー31aで反射されて照射されることによってその表面に静電潜像が形成されるようになっている。
【0047】
また、電子写真プロセス部32は、上記感光体ドラム33の周囲に、帯電器34、現像器35、転写器36、除電器37、剥離器、クリーニング器38、定着器39が配置されて成っている。帯電器34は、静電潜像が形成される前の感光体ドラム33の表面を所定の電位に帯電させるようになっている。現像器35は、感光体ドラム33の表面に形成された静電潜像を画像形成物質としてのトナーにより可視像に現像するものである。転写器36は、感光体ドラム33の表面に形成されたトナー像を記録用紙Pに転写するものである。除電器37は、トナー像が転写された後の記録用紙Pを除電してこの記録用紙Pが感光体ドラム33から剥離しやすいようにするものである。クリーニング器38は、トナー転写後において感光体ドラム33の表面に残留したトナーを除去するようになっている。定着器39は、記録用紙Pに転写されたトナー像を加熱により記録用紙P上に定着させるものである。
【0048】
これにより、記録用紙Pに画像を形成する際には、帯電器34によって感光体ドラム33の表面が所定の電位に帯電され、レーザ書き込みユニット31が画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム33の表面に照射して静電潜像を形成する。その後、現像器35が感光体ドラム33の表面にトナーによる可視像を現像し、用紙搬送機構4から給紙された記録用紙Pに対して、転写器36によってトナー像が転写される。その後、この記録用紙Pは定着器39によって加熱され、トナー像が定着される。一方、感光体ドラム33の表面に残留したトナーはクリーニング器38によって除去される。これにより、記録用紙Pへの画像形成動作(印刷動作)の1サイクルが終了する。このサイクルが繰り返されることにより、複数枚の記録用紙P,P,…に対して連続的に画像形成を行うことができるようになっている。
【0049】
<用紙搬送機構4の説明>
用紙搬送機構4は、第1、第2及び第3の用紙カセット41,42,43、マルチ手差しトレイ44に収容された記録用紙P,P,…を1枚ずつ搬送して上記画像形成部3による画像形成を行わせると共に、画像形成された記録用紙Pを排出手段としての排紙トレイ51へ排出するものである。また、この用紙搬送機構4は、片面に画像形成された記録用紙Pを一旦回収した後に他面に対して画像形成部3による画像形成を行わせるための中間トレイ45を備えている。尚、この中間トレイ45は、通常の用紙カセットと交換可能な構成となっており、用紙カセットの搭載台数の増加を図ることができるようになっている。
【0050】
各用紙カセット41,42,43それぞれには異なるサイズの記録用紙P,P,…が収容されており、ユーザが所望するサイズの記録用紙Pが収容されている用紙カセットから記録用紙Pが順次1枚ずつ取り出されて搬送経路40を経て画像形成部3に順次搬送されるようになっている。
【0051】
この用紙搬送機構4の搬送経路40としては、主搬送路46とスイッチバック搬送路47とがある。
【0052】
主搬送路46は、一端(記録用紙搬送方向の上流端側)が分岐されて各用紙カセット41,42,43及び手差しトレイ44の排出側にそれぞれ対向していると共に、他端(記録用紙搬送方向の下流端側)が転写器36及び定着器39を経て排紙トレイ51を備えた後処理装置50に対向している。この後処理装置50には、ステープル処理等の後処理が可能な機構が組み込まれていると共に、記録用紙Pを排出する排紙トレイ51を切り換えるべく、この排紙トレイ51を昇降させるための機構が組み込まれている。
【0053】
スイッチバック搬送路47は、一端(図中の上端)が定着器39の配設位置よりも下流側(図中左側)で主搬送路46に繋がっていると共に、途中部分(図中上下方向の中央部分)が第1及び第2の分岐路47A,47Bに分岐されている。第1分岐路47Aは鉛直下方に延びている。一方、第2分岐路47Bは一端が中間トレイ45の搬入側に対向している。
【0054】
主搬送路46とスイッチバック搬送路47との接続部分及びスイッチバック搬送路47の分岐部分には第1及び第2の分岐爪47a,47bがそれぞれ設けられている。
【0055】
第1分岐爪47aは、スイッチバック搬送路47を閉鎖する第1位置と、主搬送路46の排出側を閉塞して、この主搬送路46とスイッチバック搬送路47とを連通させる第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この第1分岐爪47aが第1位置にあるときには画像形成部3を経た記録用紙Pがそのまま排紙トレイ51へ排紙される。一方、第1分岐爪47aが第2位置にあるときには画像形成部3を経た記録用紙Pがスイッチバック搬送路47へ供給されるようになっている。
【0056】
第2分岐爪47bは、スイッチバック搬送路47の第1分岐路47Aを開放し且つ第2分岐路47Bを閉鎖する第1位置と、第2分岐路47Bを開放し且つ第1分岐路47Aを閉鎖する第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この第2分岐爪47bが第1位置にあるときにはスイッチバック搬送路47に搬送された記録用紙Pが第1分岐路47Aに導かれてその下端位置まで搬送される。その後、第2分岐爪47bが第2位置となって記録用紙Pの搬送方向が逆転されると、この記録用紙Pが分岐部を経て第2分岐路47Bに搬送されて中間トレイ45へ供給されるようになっている。つまり、記録用紙Pが、第1分岐路47A及び第2分岐路47Bを経て中間トレイ45へ供給されることにより、この記録用紙Pが画像形成部3に供給された際に上下が反転され、記録用紙Pの裏面に対して画像形成が行えるようになっている。
【0057】
これにより、本複写機1により片面コピーが行われる場合には、第1分岐爪47aが第1位置となり、各用紙カセット41,42,43または手差しトレイ44から取り出された記録用紙Pが、画像形成部3により画像形成された後、そのまま排紙トレイ51へ排紙される。
【0058】
一方、両面コピーが行われる場合には、先ず、第1分岐爪47aが第2位置となり、第2爪47bが第1位置となる。これにより、各用紙カセット41,42,43または手差しトレイ44から取り出されて画像形成部3により片面に画像形成された記録用紙Pは、スイッチバック搬送路47の第1分岐路47Aに導かれる。その後、第2分岐爪47bが第2位置となって記録用紙Pの搬送方向が逆転され、この記録用紙Pが分岐部を経て第2分岐路47Bから中間トレイ45へ供給される。記録用紙Pの他面に画像形成を行う際には、第1分岐爪47aが第1位置となり、中間トレイ45から取り出された記録用紙Pが、画像形成部3により画像形成され、排紙トレイ51へ排紙されるようになっている。
【0059】
この両面コピーの形態としては、表裏両面に画像を有する1枚の原稿の各面の画像を上記RADF22による原稿反転動作を利用してそれぞれ読み取り、これら画像を1枚の記録用紙Pの表裏面にそれぞれ印刷する「両面原稿両面印刷」と、片面に画像を有する2枚の原稿の各画像を1枚の記録用紙Pの表裏面にそれぞれ印刷する「片面原稿両面印刷」とがある。
【0060】
主搬送路46の上流端(用紙カセット41,42,43、手差しトレイ44及び中間トレイ45の排出側に対向する部分)にはピックアップローラ48が配設されている。また、各ピックアップローラ48の下流側には、取り出された記録用紙Pを主搬送路46に給紙するための複数の給紙ローラ49が配設されている。このピックアップローラ48及び給紙ローラ49の回転により、用紙カセット41,42,43、手差しトレイ44及び中間トレイ45に収容されている記録用紙Pが選択的に1枚ずつ主搬送路46に給紙できるようになっている。
【0061】
以上の構成により、上記スキャナ部2、画像形成部3及び用紙搬送機構4によって本発明でいう画像形成手段が構成されている。
【0062】
−制御系のブロック構成−
図2は、上記制御部3Aに備えられた制御系の構成を示すブロック図である。この図2に示すように、本制御系は、複写機1に搭載されている各機器(スキャナ部2、画像形成部3、用紙搬送機構4等)を統括的に制御するためのCPU1Aが備えられている。つまり、このCPU1Aは、RADF(自動原稿送り装置)22の制御、給紙を行う用紙カセット41,42,43やマルチ手差しトレイ44(給紙トレイ部)の選択制御、スキャナ部(原稿読み取り部)2の制御、画像形成部(転写ユニットや印字ユニット)3の制御、中間トレイ45やスイッチバック搬送路(反転パス)47における記録用紙Pの搬送を行うための制御、排紙トレイ51の制御等を統括的に行うべく、各機器に対して制御信号の送受信が可能となっている。
【0063】
本形態の特徴の一つとして、上記排紙トレイ51に排紙された記録用紙Pがユーザによって取り除かれたか否かを検知する用紙検知手段52を備えている。この用紙検知手段52は、例えば光学的な手段によって排紙トレイ51上の記録用紙Pの有無を認識して、ユーザが記録用紙Pを排紙トレイ51から取り除いたか否かを検知するようになっている。例えば、排紙トレイ51の中央部に向けて光を投光する発光部と、この発光部からの投光を受光可能な位置に配置された受光部とを配置し、排紙トレイ51上に記録用紙Pが存在している場合にのみ投光が遮断される構成とする。また、CCD等の手段によって排紙トレイ51上での記録用紙Pの存在の有無を検知するようにしてもよい。
【0064】
また、上記RADF22には、片面原稿両面印刷動作時にRADF22から順に送り出される原稿のうち最後に送り出された原稿が奇数枚目であるか否かを判定する原稿認識手段22Aが備えられている。この原稿認識手段22Aは、コピー済カウンタを備えており、RADF22から1枚ずつ原稿が送り出される度にカウント値を「1」ずつ加算していき、これによってカウント値が奇数であるか偶数であるかを認識し、全ての原稿が送り出された時点でのカウント値を認識することで、最後に送り出された原稿が奇数枚目であるか否かが判定できるようにしている。
【0065】
また、このRADF22には、原稿送り出し動作中に次の原稿が存在しているか否かを検出するための図示しないセンサが備えられている。このセンサも上記用紙検知手段52と同様に光学的な手段によってRADF22上の原稿の有無を判定するものが採用可能である。尚、原稿の有無を直接的に検知するセンサに限らず、スキャナ部2にセンサを備えさせ、RADF22が原稿送り動作を行ったにも拘わらずスキャナ部2のセンサでは原稿の存在が検出されない場合に、次の原稿が無くなったことを判定するようにしてもよい。
【0066】
また、CPU1Aには、操作部53、メモリ54、報知手段としての報知/警告用装置55、各種タイマ56が接続されている。
【0067】
操作部53は、ユーザが複写開始の指示等の入力操作を行う各種キーや、CPU1Aからの信号に応じて表示動作を行う表示部が備えられている。
【0068】
メモリ54は、制御部3Aで画像処理された画像データを一旦格納した後にレーザ書き込みユニット31に送信するものである。また、このメモリ54には画像データの他に各種情報が記憶可能となっている。
【0069】
報知/警告用装置55は、複写機1の作動中にエラー等が発生した場合にそのことをユーザに知らせるべく信号を発信するものである。具体的な報知の手法としては、上記操作部53の表示部への表示動作、ブザーによる音声報知、ランプの点滅による報知等が掲げられる。
【0070】
そして、この報知/警告用装置55の特徴とするところは、片面原稿両面印刷が行われた際、上記RADF22から最後に送り出された原稿が奇数枚目であると上記原稿認識手段22Aが判断し、且つこの最後に送り出された原稿以外の原稿から取得した画像データに基づいて画像形成(片面原稿両面印刷)が行われて排紙トレイ51に排出された記録用紙Pが排紙トレイ51から取り除かれたことを上記用紙検知手段52が検知したときに、未排出の記録用紙Pが中間トレイ45に存在していることをユーザに報知するようにしていることにある。その報知の手法としては、上述した如く操作部53の表示部上への表示による報知や音声(ブザー)による報知やランプの点滅による報知が掲げられる。
【0071】
各種タイマは、複写機1の作動時の各機器の作動タイミングを適切に得るための時間の計測を行うものである。
【0072】
そして、本形態に係る複写機1の制御系における用紙搬送動作の特徴とするところは、片面原稿両面印刷時の動作にある。具体的には、上記RADF22から最後に送り出された原稿が奇数枚目であると上記原稿認識手段22Aが判断し、且つこの最後に送り出された原稿以外の原稿から取得した画像データに基づいて画像形成(片面原稿両面印刷)が行われて排紙トレイ51に排出された記録用紙Pが排紙トレイ51から取り除かれたことを上記用紙検知手段52が検知したときに、中間トレイ45に残っている記録用紙Pを排紙トレイ51に排紙するようにしている。つまり、排紙トレイ51からの記録用紙Pの取り出し動作と共に最終印刷物(中間トレイ45に残っている記録用紙P)が排紙トレイ51に排出されるようにしている。
【0073】
−画像形成動作の説明−
次に、上述の如く構成された複写機1の片面原稿両面印刷動作について図3のフローチャートに沿って説明する。このフローチャートに示す動作は、コピー(複写)動作の開始が指示された(複写機1のコピー開始ボタンが押された)以後における片面原稿両面印刷動作の中核となる処理のみについて示している。従って、エラー時やコピー中止時の処理については省略している。
【0074】
ユーザが複数枚の原稿をRADF22にセットし、操作部53の操作によってコピー動作の開始が指示されると、先ず、ステップST1において、上記コピー済カウンタが「0」にリセットされた後、スキャナ部2による原稿の読み取り動作が開始される。ステップST2では、原稿の読み取り動作中に次の原稿があるか否かを判定している。原稿の読み取り動作の開始時には、次の原稿(第1枚目の原稿)が存在しているので、このステップST2ではYesに判定され、ステップST3に移る。
【0075】
このステップST3では、コピー済カウンタが「0」または偶数であるか否かを判定する。今、第1枚目の原稿の読み取り動作の開始前であるので、コピー済カウンタは「0」であり、このステップST3ではYes判定されてステップST4に移る。ここで、所定の用紙カセット41から記録用紙Pが取り出されて画像形成部3に向けて搬送される。ステップST5では、スキャナ部2による原稿の読み取り動作を行って、その原稿画像データに基づき記録用紙Pの片面に対して画像形成(片面分のコピー)が実行される。
【0076】
この片面分のコピーが完了すると、ステップST6において、記録用紙Pをスイッチバック搬送路47を経て中間トレイ45に送り、ステップST7において、コピー済カウンタに「1」を加算する。これにより、コピー済カウンタは奇数となる。
【0077】
その後、再びステップST2に戻り、次の原稿(第2枚目の原稿)があるか否かを判定する。ここでは、次の原稿が存在しており、ここでYes判定されてステップST3に移る。今、コピー済カウンタが「1」となっているので(上記ステップST7でのカウンタ加算動作により「1」となっている)、このステップST3ではNo判定されてステップST8に移る。ここで、中間トレイ45から記録用紙P(上記片面分のコピーがなされた用紙P)が取り出されて画像形成部3に向けて搬送される。ステップST9では、スキャナ部2による原稿(第2枚目の原稿)の読み取り動作を行って、その原稿画像データに基づき記録用紙Pの片面(前回の片面分のコピーで印刷された面とは反対の面)に対して画像形成(片面分のコピー)が実行される。このようにして2枚の原稿の画像データに基づいて両面印刷が行われた記録用紙PがステップST10において排紙トレイ51に排紙される。
【0078】
この両面印刷及び排紙トレイ51への排紙動作が完了すると、ステップST7に移って、コピー済カウンタに「1」を加算する。これにより、コピー済カウンタは偶数となり、再びステップST2に戻って上記の動作を繰り返す。つまり、RADF22から原稿が取り出されてコピー動作が実行される度に、コピー済カウンタは奇数と偶数とを繰り返し、記録用紙Pの片面に対するコピーを行ってその記録用紙Pを中間トレイ45に送る動作(コピー済カウンタが偶数のときの動作)と、この中間トレイ45から記録用紙Pを取り出し、その記録用紙Pの他方の片面に対するコピーを行ってその記録用紙Pを排紙トレイ51に排紙する動作(コピー済カウンタが奇数のときの動作)とを、RADF22上の原稿が無くなるまで交互に繰り返すことになる。
【0079】
RADF22上の原稿が無くなってステップST2でNo判定されると、ステップST11に移る。このステップST11では、記録用紙Pの排出動作中であるか否かを判定する。つまり、RADF22上の原稿が無くなったものの、その最終原稿による画像形成動作は未だ完了していない状態であるか否かを判定し、この動作が完了するまで、以下の動作の実行を待機するようにしている。
【0080】
最終原稿による画像形成動作が完了してステップST11でNo判定されると、ステップST12に移って、排紙トレイ51上には未だ記録用紙P(印刷物)が取り出されることなく存在しているか否かを判定する。
【0081】
このとき、ユーザが排紙トレイ51から記録用紙Pを取り出した場合には、ステップST13に移って、コピー済カウンタが偶数であるか否かを判定する。つまり、コピー済カウンタが偶数である場合には、その最終原稿の画像データによってコピーが行われた記録用紙Pは中間トレイ45から取り出された記録用紙Pであり、その記録用紙Pは排紙トレイ51に排紙されるため、中間トレイ45には記録用紙Pが存在していない状況にある。従って、このステップST13でYes判定された場合にはそのままコピー動作を終了する。
【0082】
一方、コピー済カウンタが奇数である場合には、その最終原稿の画像データによってコピーが行われた記録用紙Pは用紙カセット41から取り出された記録用紙Pであり、その記録用紙Pは中間トレイ45に搬送されるため、中間トレイ45には記録用紙Pが存在している状況にある。従って、このステップST13でNo判定された場合には、以下のステップST14以降の動作に移る。つまり、ここで説明する動作は、中間トレイ45には記録用紙Pが存在している状況にあるにも拘わらず、ユーザが排紙トレイ51から記録用紙Pを取り出した場合の動作である。
【0083】
先ず、ステップST14では、上記報知/警告用装置55によって、「装置内に用紙が残っている」ことをユーザに報知する。具体的には、この種のメッセージを操作部53の表示部に表示したり、音声(ブザー)による報知を行ったり、複写機1に備えさせたランプを点滅させたりする。
【0084】
このような報知動作を行った上でステップST15に移り、中間トレイ45に残っている記録用紙Pを用紙搬送経路を経て排紙トレイ51に排紙する。この排紙経路としては、主搬送路46を経て排紙トレイ51に排紙するようにしてもよいし、スイッチバック搬送路47を逆行させて排紙トレイ51に排紙するようにしてもよい。
【0085】
そして、ステップST16において記録用紙Pの排出動作中であるか否かを判定し、排出動作が完了(ステップST16でNo判定)すると、ステップST17に移って、この中間トレイ45から排紙トレイ51に排出された記録用紙Pがユーザによって未だ取り出されていないか否かを判定して、この記録用紙Pがユーザによって取り出されると(ステップST17でNo判定されると)、上記報知動作を解除してコピー動作を終了する。つまり、上記報知動作により、ユーザが中間トレイ45内の記録用紙Pが排出されてくることを認識し、この排出された記録用紙Pをユーザが排紙トレイ51から取り出した時点でコピー動作を終了する。
【0086】
尚、上記ステップST16における記録用紙Pの排出動作中であるか否かの判定を行う構成としては、排出動作が完了したことを用紙搬送位置によって検知可能なセンサを排紙トレイ51や搬送経路上に設けるようにしてもよいし、排出動作が開始されてからの経過時間をタイマによって計測し、排出動作が確実に完了したであろう所定時間が経過したことで排出動作の完了を認識するようにしてもよい。
【0087】
一方、上記ステップST12の判定において、排紙トレイ51上に未だ記録用紙P(印刷物)が取り出されることなく存在しておりYes判定された場合には、ステップST19に移る。このステップST19では、操作部53のディスプレイ(表示部)上に「コピーを継続するなら原稿をセットしてコピー開始キーを押してください」の表示を行う。つまり、追加原稿が存在する場合にはその原稿をRADF22にセットすることをユーザに促す。
【0088】
そして、追加原稿が存在する場合であって、追加原稿をRADF22にセットしてコピー開始キーが押されると、ステップST20でYes判定されて上記ステップST2の動作に戻る。つまり、新たにセットされた追加原稿を読み取りその画像データに基づく片面原稿両面印刷動作が再開される。このとき、第1回目の片面原稿両面印刷動作において、RADF22に奇数枚の原稿がセットされていた場合には、片面印刷された記録用紙Pが中間トレイ45に残った状態となっている。本形態の場合、排紙トレイ51上に記録用紙P(印刷物)が残っている場合には、この中間トレイ45の記録用紙Pは保持され、引き続いて片面原稿両面印刷が要求された場合に対応できるようにしている。このため、追加原稿がセットされてコピー開始キーが押されると、中間トレイ45から記録用紙Pが取り出されると共に、この第2回目の片面原稿両面印刷動作における第1枚目の原稿の画像がこの取り出された記録用紙Pの片面(未だ印刷が行われていない面)に印刷されることになる。その後の片面原稿両面印刷動作(第2回目の片面原稿両面印刷動作における第2枚目の原稿以降の画像に対する印刷動作)は上述したステップST2〜ステップST10の場合と同様である。
【0089】
一方、上記ステップST20でコピー開始キーが押されない場合には、ステップST21において、操作部53のコピー終了キー(またはキャンセルキー)が押されたか否かを判定すると共に、ステップST22において、RADF22上に次の原稿が存在しているか否かを判定する。そして、コピー終了キー(またはキャンセルキー)が押されることなく(ステップST21でNo判定)、且つRADF22上に次の原稿が存在していない(ステップST22でNo判定)された場合であって、未だ排紙トレイ51上に記録用紙P(印刷物)が取り出されることなく存在している場合(ステップST23でYes判定)には、ステップST20に戻ってコピー開始キーが押されるのを待つ。つまり、追加原稿がセットされて引き続いて片面原稿両面印刷が要求される可能性があるため、ステップST19の表示状態を維持しつつ待機状態となる。
【0090】
上記ステップST21において、操作部53のコピー終了キー(またはキャンセルキー)が押された場合、または、RADF22上に次の原稿が存在しておらず(ステップST22でNo判定)且つ排紙トレイ51上の記録用紙P(印刷物)が取り出された場合(ステップST23でNo判定)には、上述したステップST13以降の動作に移る。つまり、キャンセルキーが押されたり、または排紙トレイ51上の記録用紙P(印刷物)が取り出されたことで、引き続いて片面原稿両面印刷を行わないといったユーザの意思を認識する。
【0091】
このステップST13以降の動作としては上述したように、コピー済カウンタが偶数である場合には、最終原稿の画像データによってコピーが行われた記録用紙Pは中間トレイ45から取り出された記録用紙Pであり、その記録用紙Pは排紙トレイ51に排紙されるため、中間トレイ45には記録用紙Pが存在していない状況にあるため、そのままコピー動作を終了する。
【0092】
一方、コピー済カウンタが奇数である場合には、最終原稿の画像データによってコピーが行われた記録用紙Pは用紙カセット41から取り出された記録用紙Pであり、その記録用紙Pは中間トレイ45に搬送されるため、中間トレイ45には記録用紙Pが存在している状況にある。従って、このステップST13でNo判定された場合には、上記報知/警告用装置55によって、「装置内に用紙が残っている」ことをユーザに報知する(ステップST14)と共に、中間トレイ45に残っている記録用紙Pを用紙搬送経路を経て排紙トレイ51に排紙する(ステップST15)。そして、記録用紙Pの排出動作が完了し(ステップST16でNo判定)、排紙トレイ51から記録用紙Pが取り出された(ステップST17でNo判定)時点で、上記報知動作を解除(ステップST18)してコピー動作を終了する。
【0093】
尚、本形態の動作にあっては、上記用紙検知手段52からの検知信号は、記録用紙Pへの画像形成動作が行われている間は無効とされるようになっている。これは、片面原稿両面印刷動作が開始された後に第1枚目の印刷物が排紙トレイ51に排出されるまでの間は、この排紙トレイ51には記録用紙Pが存在しない状況にあるため、このときに用紙検知手段52からの検知信号を有効にしたのでは、記録用紙Pの両面印刷が行われる前に中間トレイ45から記録用紙Pが排紙トレイ51に排出されてしまうといった誤動作を引き起こす可能性があるからである。つまり、記録用紙Pへの画像形成動作が行われている間は用紙検知手段52からの検知信号を無効とすることにより、誤動作を防止することが可能になる。
【0094】
−実施形態の効果−
以上説明したように、本形態では、奇数枚の原稿がRADF22にセットされた片面原稿両面印刷が終了した後に、ユーザが排紙トレイ51から記録用紙Pを取り出した場合に限り、中間トレイ45に記録用紙Pが残っていることをユーザに報知すると共に、この中間トレイ45に残っている記録用紙Pを排紙トレイ51に排紙するようにしている。このため、ユーザは、排紙トレイ51から取り出そうとしている印刷物は、必要とする全てのものであるか否かが判断でき、また、ユーザが必要とする全ての印刷物を排紙トレイ51から取り出すことが可能になる。
【0095】
(第2実施形態)
次に、原稿画像データを記憶するメモリを備えさせた上記第2の手法を採用したデジタル複写機に係る第2実施形態について説明する。ここでは、上述した第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
【0096】
図4は、本形態に係るデジタル複写機1の内部構成の概略を示している。ここでは、上記第1実施形態に係る複写機1で説明した機器と同一の機器については同符号を付して説明を省略する。
【0097】
本形態に係る複写機1は、スキャナ部2で読み取った原稿画像データをメモリ54(図2参照)が記憶するようになっている。つまり、複数枚の原稿に対して片面原稿両面印刷が要求された場合、先ず、1枚目の原稿の画像を読み取り、その原稿画像データをメモリ54に記憶させる。その後、2枚目の原稿の画像を読み取ると共に用紙カセット41から記録用紙Pを取り出し、例えば、この2枚目の原稿の画像データに基づいて記録用紙Pの片面に対して印刷を行う。その後、この記録用紙Pをスイッチバック搬送路47に送って反転させて再び画像形成部3に送り込むと共に、メモリ54に記憶させておいた原稿画像データ(1枚目原稿の画像データ)に基づいて記録用紙Pの他方の片面に対して印刷を行うようにしている。その後、このメモリ54に記憶させておいた原稿画像データは消去される。このようにして2枚の原稿の画像データに基づいて両面印刷を行った記録用紙Pを排紙トレイ51にフェイスダウン状態で排紙する構成となっている。
【0098】
−画像形成動作の説明−
次に、本形態における片面原稿両面印刷動作について図5のフローチャートに沿って説明する。ここでは、上記第1実施形態おいて図3を用いて説明した画像形成動作の各ステップと同一の動作については同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。
【0099】
先ず、ステップST1〜ステップST3の動作が行われた後、ステップST31において、第1枚目の原稿の画像がスキャナ部2によって読み込まれ、その画像データがメモリ54に記憶される。この時点では未だ記録用紙Pへの印刷動作は開始されない。
【0100】
そして、ステップST7によりコピー済カウンタが「1」となった後、ステップST2に戻り、ステップST3からステップST32に移る。ここでは、所定の用紙カセット41から記録用紙Pが取り出されて画像形成部3に向けて搬送される。ステップST33では、第2枚目の原稿の画像がスキャナ部2によって読み込まれ、その画像データに基づいて記録用紙Pの片面に対して印刷を行うと共に、この記録用紙Pをスイッチバック搬送路47に送って反転させて再び画像形成部3に送り込み、メモリ54に記憶させておいた原稿画像データ(1枚目原稿の画像データ)に基づいて記録用紙Pの他方の片面に対して印刷を行う。このようにして2枚の原稿の画像データに基づいて両面印刷が行われた記録用紙PがステップST10において排紙トレイ51に排紙される。この動作が、RADF22上の原稿が無くなるまで繰り返される。
【0101】
RADF22上の原稿が無くなってステップST11〜ステップST12の動作を経た後、ステップST13においてコピー済カウンタが奇数であるNo判定された場合には、ステップST34に移る。このステップST34では、上記報知/警告用装置55によって、「最終ページ(最終原稿)のコピーが未完了である」ことをユーザに報知する。
【0102】
このような報知動作を行った上でステップST35に移り、用紙カセット41から記録用紙Pを取り出し、メモリ54に残っている画像データに基づく印刷動作をこの記録用紙Pに対して実行し(ステップST36)、この用紙Pを排紙トレイ51に排紙する(ステップST37)。その他の動作は、上述した第1実施形態の場合と同様である。
【0103】
−実施形態の効果−
以上説明したように、本形態では、奇数枚の原稿がRADF22にセットされた片面原稿両面印刷が終了した後に、ユーザが排紙トレイ51から記録用紙Pを取り出した場合に限り、未だ印刷されていない原稿画像データがメモリ54に記憶されていることを報知すると共に、このメモリ54に記憶させておいた原稿画像データに基づいて記録用紙Pに印刷を行いその記録用紙Pを排紙トレイ51に排紙するようにしている。従って、本実施形態においても、ユーザは、排紙トレイ51から取り出そうとしている印刷物は、必要とする全てのものであるか否かが判断でき、また、ユーザが必要とする全ての印刷物を排紙トレイ51から取り出すことが可能になる。
【0104】
−その他の実施形態−
上述した各実施形態では、デジタル複写機に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、プリンタ機能やファクシミリ機能を兼ね備えた複合機に対して適用することも可能である。
【0105】
また、各実施形態では、排紙トレイ51にセンサを備えさせて、この排紙トレイ51から記録用紙Pが取り出されたか否かを判定するようにしている。この判定は、その他の構成によっても実現可能である。例えば、排紙トレイ51に、装置本体側から制御可能な用紙ロック手段を取り付けておき、このロックを解除しない限り記録用紙Pが取り出せないようにしておくことが掲げられる。この場合、ユーザは、記録用紙Pを取り出すためには用紙ロック手段のロックを解除せねばならない。このため、このロック解除の有無を認識することによって、排紙トレイ51から記録用紙Pが取り出されたか否かを判定することが可能である。
【0106】
また、各実施形態では、原稿送り装置として自動送りが可能なRADF22を適用しているが、ユーザが1枚ずつ原稿載置台21上に原稿をセットしながら片面原稿両面印刷動作を行う場合にも本発明は適用可能である。
【0107】
更に、各実施形態では、奇数枚の原稿がセットされた片面原稿両面印刷が終了した後に、ユーザが排紙トレイ51から記録用紙Pを取り出した場合に、ユーザに対する報知動作と、未出力の記録用紙Pの排紙トレイ51への排紙動作とを共に行うようにしていたが、何れか一方の動作のみを実施するようにしてもよい。
【0108】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、奇数枚の原稿がセットされた片面原稿両面印刷が終了した後に、ユーザが排出手段から記録用紙を取り出した場合に限り、上記第1の手法にあっては中間トレイに残っている記録用紙を排出手段に排出し、上記第2の手法にあってはメモリに記憶させておいた原稿画像データに基づいて記録用紙に印刷を行いその記録用紙を排出手段に排出するようにしている。これにより、排出手段からの記録用紙の取り出し動作と共に最終印刷物が排出されることになり、ユーザが必要とする全ての印刷物を排出手段から取り出すことが可能になる。
【0109】
また、奇数枚の原稿がセットされた片面原稿両面印刷が終了した後に、ユーザが排出手段から記録用紙を取り出した場合に限り、上記第1の手法にあっては中間トレイに記録用紙が残っていることをユーザに報知し、上記第2の手法にあっては未だ印刷されていない原稿画像データがメモリに記憶されていることを報知するようにしている。これにより、ユーザは、排出手段から取り出そうとしている印刷物は、必要とする全てのものであるか否かが容易に判断できる。
【0110】
更に、ユーザが排出手段から記録用紙を取り出した直後に中間トレイに残っている記録用紙が排出されるため、その後、他のユーザによる両面印刷が可能となり、画像形成装置の実用性の向上を図ることができる。
【0111】
加えて、中間トレイに記録用紙が残っている場合や、未だ印刷されていない原稿画像データがメモリに記憶されている場合、ユーザが排出手段から記録用紙を取り出さない限りこの状態が維持されて、引き続いて片面原稿両面印刷が要求された場合に対応することが可能である。つまり、全原稿を複数回に分けてセットしながら片面原稿両面印刷動作を行わせる場合に、第1回目の片面原稿両面印刷の終了から第2回目の片面原稿両面印刷の開始までの間の時間を長く要したとしても、途中の印刷物が片面印刷しかなされていないといった状況を回避することができ、全ての原稿に対して良好な片面原稿両面印刷を行うことが可能となって、画像形成動作の信頼性の向上を図ることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るデジタル複写機の内部構成の概略を示す図である。
【図2】制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態における片面原稿両面印刷動作を説明するためのフローチャート図である。
【図4】第2実施形態に係るデジタル複写機の内部構成の概略を示す図である。
【図5】第2実施形態における片面原稿両面印刷動作を説明するためのフローチャート図である。
【符号の説明】
1 複写機(画像形成装置)
22 RADF(原稿供給手段)
22A 原稿認識手段
3 画像形成部
4 用紙搬送機構
51 排紙トレイ(排出手段)
52 用紙検知手段
55 報知/警告用装置(報知手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機に代表される画像形成装置に係る。特に、本発明は、片面原稿両面印刷機能(片面に画像を有する2枚の原稿の各画像を1枚の記録用紙の表裏面にそれぞれ印刷する機能)を備えた画像形成装置の実用性の向上を図るための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタル複写機に代表される電子写真方式の画像形成装置における画像形成(複写)動作としては、先ず、原稿自動給紙トレイ(以下、原稿トレイと呼ぶ)に載置された原稿をスキャナ部に送り込み、このスキャナ部で読み取った原稿画像データに基づいて感光体ドラム上に静電潜像を形成する。そして、この静電潜像にトナーを付着させ、感光体ドラム上で画像データを顕像化させる。その後、用紙搬送経路を搬送されてきた記録用紙を感光体ドラムと転写ローラとの間に通過させて、感光体ドラム上のトナー像を記録用紙の表面に転写する。そして、この記録用紙を定着ローラに通過させ、この定着ローラによる加熱及び加圧によってトナー像を記録用紙上に定着させるようにしている。
【0003】
また、近年、この種の画像形成装置として、2枚の片面原稿の各画像を1枚の記録用紙の表裏面にそれぞれ印刷する「片面原稿両面印刷機能」を備えたものの開発が進んでいる。この片面原稿両面印刷の手法としては以下の2つが知られている。
【0004】
第1の手法としては、記録用紙の搬送経路に中間トレイを備えさせるものである。つまり、複数枚の原稿に対して片面原稿両面印刷が要求された場合、先ず、1枚目の原稿の画像を読み取り、その原稿画像データに基づいて記録用紙の片面(表面)に対して印刷を行う。そして、この片面印刷された記録用紙を中間トレイに一旦収容する。その後、2枚目の原稿の画像を読み取ると共に中間トレイから記録用紙を取り出し、上記2枚目の原稿の画像データに基づいて記録用紙の他方の片面(裏面)に対して印刷を行う。このようにして2枚の原稿の画像データに基づいて両面印刷を行った記録用紙を排紙トレイに排紙する。この動作を各原稿に対して順に行っていく。
【0005】
第2の手法としては、原稿画像データを記憶するメモリを備えさせるものである。つまり、複数枚の原稿に対して片面原稿両面印刷が要求された場合、先ず、1枚目の原稿の画像を読み取り、その原稿画像データをメモリに記憶させる。その後、2枚目の原稿の画像を読み取ると共に給紙トレイ(または用紙カセット)から記録用紙を取り出し、例えば、この2枚目の原稿の画像データに基づいて記録用紙の片面に対して印刷を行う。その後、メモリに記憶させておいた原稿画像データ(1枚目原稿の画像データ)に基づいて記録用紙の他方の片面に対して印刷を行う。この印刷動作の後、メモリに記憶させておいた原稿画像データは消去する。このようにして2枚の原稿の画像データに基づいて両面印刷を行った記録用紙を排紙トレイに排紙する。この動作を各原稿に対して順に行っていく。
【0006】
ところで、この種の画像形成装置において、片面原稿両面印刷を行おうとする原稿の枚数が多い場合には、全原稿を複数回に分けて原稿トレイ上にセットしながら印刷動作を行わせることがある。例えば、全原稿枚数が40枚であるとき、先ず、20枚の原稿を原稿トレイ上にセットして片面原稿両面印刷を実行し、両面印刷が行われた10枚(第1枚目〜第10枚目)の記録用紙(印刷物)を得る。その後、残りの20枚の原稿を原稿トレイ上にセットして片面原稿両面印刷を実行し、両面印刷が行われた10枚(第11枚目〜第20枚目)の記録用紙(印刷物)を得るようにしている。このように、個々の片面原稿両面印刷動作において原稿トレイ上にセットされる原稿枚数が偶数枚である場合には、個々の片面原稿両面印刷動作の終了時点で、記録用紙が中間トレイに残っていたり、画像データが印刷されないままメモリに記憶されているといった状況を招くことがなく、良好な片面原稿両面印刷が行われる。
【0007】
ところが、片面原稿両面印刷動作において原稿トレイ上にセットされる原稿枚数が奇数枚であった場合には以下に述べるような課題が生じることになる。つまり、原稿トレイ上に奇数枚の原稿がセットされた場合、これら全ての原稿の画像を読み取ってその画像データに基づいた印刷が完了した時点では、上記第1の手法を採用する画像形成装置にあっては、片面印刷された記録用紙が中間トレイに残ったままの状態となる。また、上記第2の手法を採用する画像形成装置にあっては、最終原稿の画像データがメモリに記憶されたままであり、この画像データに基づいた記録用紙の片面への印刷動作が未だ行われていない状態となる。
【0008】
詳述すると、上述した如く全原稿を複数回に分けて原稿トレイ上にセットしながら印刷動作を行わせている場合には、第1回目の片面原稿両面印刷動作(原稿が奇数枚セットされた印刷動作)の完了後に引き続いて残りの原稿(追加原稿)を原稿トレイ上にセットして片面原稿両面印刷を実行することになるので、この第2回目の片面原稿両面印刷動作における1枚目の原稿の画像は、上記第1の手法にあっては中間トレイに残っている記録用紙の裏面に印刷すべき画像であり、上記第2の手法にあってはメモリに記憶されている画像データと共に同一用紙に対して両面印刷が行われるべき画像である。このため、片面原稿両面印刷が要求されてそれが完了した時点では、引き続いて片面原稿両面印刷が要求される可能性があることを考慮して、片面印刷された記録用紙を中間トレイに残しておいたり、画像データをメモリに記憶させておくようにしている。
【0009】
ところが、片面原稿両面印刷が終了した時点で、引き続いて片面原稿両面印刷が要求されない場合には、この印刷終了時点で排紙トレイに排紙されている記録用紙をユーザが取り出すことになる。つまり、片面印刷された記録用紙が中間トレイに残ったままの状態であったり(上記第1の手法の場合)、画像データがメモリに記憶されたままの状態である(上記第2の手法の場合)にも拘わらず、ユーザは印刷動作が完了したと認識してしまって排紙トレイから記録用紙を取り出すことになる。このため、ユーザは印刷すべき最後の印刷物を取り出すことができなくなり、ユーザが必要とする全ての印刷物を取り出すことができない状況を招いてしまう。従って、ユーザは、排紙トレイから取り出した印刷物は全ての原稿画像に基づいて画像形成されたものとなっているか否か(印刷物に不足がないか否か)の確認作業を強いられることになる。
【0010】
この不具合を解消するものとして下記の特許文献1及び特許文献2が提案されている。特許文献1では、給紙原稿がなくなった後に、タイマの所定スタック時間の計時完了前に原稿が追加セットされない場合には、中間トレイの記録用紙を排紙トレイに排紙するようにしている。つまり、所定スタック時間が計時完了したことで、引き続いて片面原稿両面印刷が要求されることはないと判断し、中間トレイの記録用紙(片面のみに印刷された用紙)が強制的に排紙されるようにしている。
【0011】
また、特許文献2では、片面原稿両面印刷の終了後に片面印刷が指示されると、引き続いて片面原稿両面印刷が要求されることはないと判断し、中間トレイの記録用紙(片面のみに印刷された用紙)が強制的に排紙されるようにしている。
【0012】
【特許文献1】
特開平10−254189号公報
【特許文献2】
特開昭59−38760号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1、2に開示されている手法にあっては、印刷動作が完了した直後にユーザが排紙トレイから記録用紙を取り出すことについては考慮されていない。
【0014】
つまり、特許文献1にあっては、所定スタック時間が計時完了しない限り最後の印刷物(中間トレイに残っていた記録用紙)は排紙されないため、印刷動作が完了した直後にユーザが排紙トレイから記録用紙を取り出した場合には、このユーザが画像形成装置から離れた後に最後の印刷物が排紙されることになってしまい、このユーザは、必要とする全ての印刷物を取り出すことができない。
【0015】
また、特許文献2にあっては、片面原稿両面印刷の終了後には、片面印刷が指示されない限り最後の印刷物(中間トレイに残っていた記録用紙)は排紙されないため、片面印刷が指示されることなく、印刷動作が完了した直後にユーザが排紙トレイから記録用紙を取り出した場合には、ユーザが必要とする全ての印刷物を取り出すことができない。
【0016】
また、このように中間トレイに記録用紙が残っている状態では、他のユーザが両面印刷を行おうとしても、それを実行することができないとった状況を招くため、中間トレイに残っている記録用紙を早急に排紙したいといった要求がある。しかしながら、上述したように、片面原稿両面印刷動作の終了後に引き続いて片面原稿両面印刷が要求される可能性があるため、印刷動作の終了後に直ちに中間トレイに残っている記録用紙を排紙することはできず、これら要求を両立する画像形成装置は未だ提案されていなかった。
【0017】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、片面原稿両面印刷の終了後にユーザが排紙トレイから記録用紙を取り出すに際し、現在、排紙トレイに排紙されている記録用紙はユーザが必要とする全ての印刷物であるか否かを容易に認識できるようにし、排紙トレイから取り出した記録用紙が不足しているといった状況を回避することが可能な画像形成装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
−発明の概要−
上記の目的を達成するための一つの解決手段としては、奇数枚の原稿がセットされた片面原稿両面印刷が終了した後に、ユーザが排紙トレイから記録用紙を取り出した場合に限り、上記第1の手法にあっては中間トレイに残っている記録用紙を排紙トレイに排紙し、上記第2の手法にあってはメモリに記憶させておいた原稿画像データに基づいて記録用紙に印刷を行いその記録用紙を排紙トレイに排紙するようにしている。これにより、排紙トレイからの記録用紙の取り出し動作に連動して最終印刷物が排紙されることになり、ユーザが必要とする全ての印刷物を排紙トレイから取り出すことを可能にしている。
【0019】
また、上記の目的を達成するための他の解決手段としては、奇数枚の原稿がセットされた片面原稿両面印刷が終了した後に、ユーザが排紙トレイから記録用紙を取り出した場合に限り、上記第1の手法にあっては中間トレイに記録用紙が残っていることをユーザに報知し、上記第2の手法にあっては未だ印刷されていない原稿画像データがメモリに記憶されていることを報知するようにしている。これにより、ユーザが排紙トレイから取り出そうとしている印刷物は、必要とする全てのものであるか否かが容易に判断できるようにしている。
【0020】
−解決手段−
具体的には、複数枚の原稿がセット可能な原稿供給手段と、この原稿供給手段から順に送り出される原稿から取得した画像データに基づく記録用紙への画像形成が可能であると共に2枚の片面原稿の各画像データに基づいて1枚の記録用紙の表裏面にそれぞれ画像形成を行う「片面原稿両面印刷機能」を備えた画像形成手段と、この画像形成手段によって画像形成が行われた記録用紙が排出される排出手段とを備えた画像形成装置を前提とする。この画像形成装置に対し、用紙検知手段、原稿認識手段を備えさせている。用紙検知手段は、排出手段に排出された記録用紙が排出手段から取り除かれたか否かを検知する。原稿認識手段は、片面原稿両面印刷動作時、原稿供給手段から順に送り出される原稿のうち最後に送り出された原稿が奇数枚目であるか否かを判定する。そして、原稿供給手段から最後に送り出された原稿が奇数枚目であると上記原稿認識手段が判断し、且つこの最後に送り出された原稿以外の原稿から取得した画像データに基づいて片面原稿両面印刷が行われた記録用紙が排出手段から取り除かれたことを上記用紙検知手段が検知したとき、上記最後に送り出された原稿から取得した画像データに基づいて画像形成を行った記録用紙を排出手段に排出する構成としている。
【0021】
中間トレイを備える上記第1の手法を採用する画像形成装置の場合には、原稿供給手段に奇数枚の原稿がセットされた状態で片面原稿両面印刷が開始されると、この印刷動作が完了した時点では、片面印刷された記録用紙が中間トレイに残った状態となる。この記録用紙は、既に排出手段に排出されている記録用紙が取り除かれるまでは中間トレイに保持される。このため、引き続いて片面原稿両面印刷が要求された場合に対応することが可能である(中間トレイに残っている記録用紙の片面に追加原稿の画像を形成することが可能になる)。一方、排出手段に排出されている記録用紙をユーザが取り除いた場合には、引き続いて片面原稿両面印刷が要求されることはない(追加原稿は無い)として、中間トレイに残っている記録用紙を排出手段に排出する。つまり、排出手段からの記録用紙の取り出し動作に伴って最終印刷物が排出手段に排出されることになるため、ユーザは、必要とする全ての印刷物を排出手段から取り出すことが可能になる。
【0022】
また、原稿画像データを記憶するメモリを備えた上記第2の手法を採用する画像形成装置の場合には、原稿供給手段に奇数枚の原稿がセットされた状態で片面原稿両面印刷が開始されると、この印刷動作が完了した時点では、未だ印刷が行われていない画像データがメモリに記憶されたままの状態となる。この画像データは、既に排出手段に排出されている記録用紙が取り除かれるまではメモリに保持される。このため、引き続いて片面原稿両面印刷が要求された場合に対応することが可能である(メモリに記憶されている画像データと追加原稿の第1枚目の画像データとによる同一用紙の両面印刷が可能である)。一方、排出手段に排出されている記録用紙をユーザが取り除いた場合には、引き続いて片面原稿両面印刷が要求されることはない(追加原稿は無い)として、メモリに記憶されている原稿画像データに基づいて記録用紙に印刷を行いその記録用紙を排出手段に排出する。つまり、排出手段からの記録用紙の取り出し動作に伴って最終印刷物が排出手段に排出されることになるため、ユーザは、必要とする全ての印刷物を排出手段から取り出すことが可能になる。
【0023】
このように何れの手法においても、ユーザが排出手段から記録用紙を取り出したことに基づき、引き続いて片面原稿両面印刷を行わないといったユーザの意思を認識し、最終印刷物を排出手段に排出して必要とする全ての印刷物の排出動作が完了するようにしている。このため、ユーザは、排出手段から取り出した印刷物は全ての原稿画像に基づいて画像形成されたものとなっているか否か(印刷物に不足がないか否か)の確認作業を行う必要が無くなり、使い勝手の良い画像形成装置を提供することができる。
【0024】
また、上記の目的を達成するための他の解決手段として以下の構成が掲げられる。先ず、複数枚の原稿がセット可能な原稿供給手段と、この原稿供給手段から順に送り出される原稿から取得した画像データに基づく記録用紙への画像形成が可能であると共に2枚の片面原稿の各画像データに基づいて1枚の記録用紙の表裏面にそれぞれ画像形成を行う「片面原稿両面印刷機能」を備えた画像形成手段と、この画像形成手段によって画像形成が行われた記録用紙が排出される排出手段とを備えた画像形成装置を前提とする。この画像形成装置に対し、用紙検知手段、原稿認識手段、報知手段を備えさせている。用紙検知手段は、排出手段に排出された記録用紙が排出手段から取り除かれたか否かを検知する。原稿認識手段は、片面原稿両面印刷動作時、原稿供給手段から順に送り出される原稿のうち最後に送り出された原稿が奇数枚目であるか否かを判定する。報知手段は、原稿供給手段から最後に送り出された原稿が奇数枚目であると上記原稿認識手段が判断し、且つこの最後に送り出された原稿以外の原稿から取得した画像データに基づいて片面原稿両面印刷が行われた記録用紙が排出手段から取り除かれたことを上記用紙検知手段が検知したとき、未排出の記録用紙または未印刷の画像データが存在していることをユーザに報知する。
【0025】
中間トレイを備える上記第1の手法を採用する画像形成装置の場合には、原稿供給手段に奇数枚の原稿がセットされた状態で片面原稿両面印刷が開始されると、この印刷動作が完了した時点では、片面印刷された記録用紙が中間トレイに残った状態となる。この状況で、排出手段に排出されている記録用紙をユーザが取り除いた場合には、報知手段が、未排出の記録用紙が存在していることをユーザに報知する。ユーザは、この報知を確認し、中間トレイに残っている記録用紙を排出手段に排出させるための操作を行うことになる。例えばキャンセルキーを押すことで中間トレイに残っている記録用紙が排出手段に排出される。このため、ユーザは、必要とする全ての印刷物を排出手段から取り出すことが可能になる。
【0026】
また、原稿画像データを記憶するメモリを備えた上記第2の手法を採用する画像形成装置の場合には、原稿供給手段に奇数枚の原稿がセットされた状態で片面原稿両面印刷が開始されると、この印刷動作が完了した時点では、未だ印刷が行われていない画像データがメモリに記憶されたままの状態となる。この状況で、排出手段に排出されている記録用紙をユーザが取り除いた場合には、報知手段が、未印刷の画像データが存在していることをユーザに報知する。ユーザは、この報知を確認し、この未印刷の画像データに基づく記録用紙への印刷動作を実行させるための操作を行うことになる。例えばキャンセルキーを押すことでメモリから原稿画像データが読み出されて新たな記録用紙に対して印刷動作が実行され、この記録用紙が排出手段に排出される。このため、ユーザは、必要とする全ての印刷物を排出手段から取り出すことが可能になる。
【0027】
このように本解決手段では、ユーザが排出手段から記録用紙を取り出したことに基づき、全ての印刷物の排出が完了しているか否かをユーザに認識させて、未だ完了していない場合には最終印刷物の印刷動作の実行を促すようにしている。このため、ユーザは、排出手段から取り出した印刷物は全ての原稿画像に基づいて画像形成されたものとなっているか否か(印刷物に不足がないか否か)の確認作業を行う必要が無くなり、使い勝手の良い画像形成装置を提供することができる。
【0028】
上述した各解決手段は、複数枚の原稿がセットされてこれら原稿を順に送り出す原稿供給手段、つまり原稿自動供給手段を備えたものを対象としていた。この原稿自動供給手段を備えるものに限らず、例えばユーザが1枚ずつ原稿載置台上に原稿をセットしながら片面原稿両面印刷動作を行うようにした画像形成装置も本発明は対象とする。つまり、以下の構成を備えるものである。
【0029】
原稿から取得した画像データに基づく記録用紙への画像形成が可能であると共に2枚の片面原稿の各画像データに基づいて1枚の記録用紙の表裏面にそれぞれ画像形成を行う「片面原稿両面印刷機能」を備えた画像形成手段と、この画像形成手段によって画像形成が行われた記録用紙が排出される排出手段とを備えた画像形成装置を前提とする。この画像形成装置に対し、用紙検知手段、原稿認識手段を備えさせている。用紙検知手段は、排出手段に排出された記録用紙が排出手段から取り除かれたか否かを検知する。原稿認識手段は、片面原稿両面印刷動作時、画像データを順に取得した各原稿のうち最後に画像データを取得した原稿が奇数枚目であるか否かを判定する。そして、上記最後に画像データを取得した原稿が奇数枚目であると上記原稿認識手段が判断し、且つこの最後に画像データを取得した原稿以外の原稿から取得した画像データに基づいて片面原稿両面印刷が行われた記録用紙が排出手段から取り除かれたことを上記用紙検知手段が検知したとき、上記最後の原稿から取得した画像データに基づいて画像形成を行った記録用紙を排出手段に排出する構成としている。
【0030】
また、原稿から取得した画像データに基づく記録用紙への画像形成が可能であると共に2枚の片面原稿の各画像データに基づいて1枚の記録用紙の表裏面にそれぞれ画像形成を行う「片面原稿両面印刷機能」を備えた画像形成手段と、この画像形成手段によって画像形成が行われた記録用紙が排出される排出手段とを備えた画像形成装置を前提とする。この画像形成装置に対し、用紙検知手段、原稿認識手段、報知手段を備えさせている。用紙検知手段は、排出手段に排出された記録用紙が排出手段から取り除かれたか否かを検知する。原稿認識手段は、片面原稿両面印刷動作時、画像データを順に取得した各原稿のうち最後に画像データを取得した原稿が奇数枚目であるか否かを判定する。報知手段は、上記最後に画像データを取得した原稿が奇数枚目であると上記原稿認識手段が判断し、且つこの最後に画像データを取得した原稿以外の原稿から取得した画像データに基づいて片面原稿両面印刷が行われた記録用紙が排出手段から取り除かれたことを上記用紙検知手段が検知したとき、未排出の記録用紙または未印刷の画像データが存在していることをユーザに報知する。
【0031】
これら解決手段にあっても、上述した原稿供給手段を備えた画像形成装置に係る解決手段の場合と同様の作用効果を奏することが可能である。
【0032】
上記各解決手段の構成に加えて以下の構成を採用することが可能である。先ず、排出手段に排出された記録用紙が排出手段から取り除かれたか否かを検知する用紙検知手段からの検知信号を、画像形成手段によって記録用紙への画像形成が行われている間は無効とする構成としている。
【0033】
片面原稿両面印刷動作が開始された後に第1枚目の印刷物が排出手段に排出されるまでの間は、この排出手段には記録用紙が存在しない状況にあるため、このときに用紙検知手段からの検知信号を有効にしたのでは、記録用紙の両面印刷が行われる前に中間トレイから記録用紙が排出手段に排出されてしまう可能性がある。本解決手段では、この誤動作を防止するために、画像形成が行われている間は上記信号を無効としている。言い換えると、排出手段に記録用紙が存在しているか否かの判定に基づく排出動作の制御は最終印刷物のみを対称とするようにしている。これにより、画像形成装置の動作の信頼性の向上を図ることができる。
【0034】
また、上記第2の手法を採用する画像形成装置においては具体的に以下の構成の採用が可能である。先ず、原稿から取得した画像データを記憶する記憶手段を備えさせ、この記憶手段が奇数枚目の原稿から取得した画像データを記憶した際、次の偶数枚目の原稿が存在しその原稿から画像データを取得したときには、この取得した偶数枚目の原稿の画像データ及び記憶手段が記憶している奇数枚目の原稿の画像データを用いて同一記録用紙の表裏面への画像形成動作を実行する構成としている。
【0035】
また、同じく、原稿から取得した画像データを記憶する記憶手段を備えさせ、この記憶手段が奇数枚目の原稿から取得した画像データを記憶した際、次の偶数枚目の原稿が存在しないときには、記憶手段が記憶している奇数枚目の原稿の画像データのみを用いて記録用紙の片面への画像形成動作を実行する構成としている。
【0036】
これら特定事項により、奇数枚目の原稿から取得した画像データを記憶した後に次の偶数枚目の原稿が存在するか否かに応じて適切な画像形成動作を行わせることができ、記録用紙が用紙搬送経路に滞留してしまうことを回避できる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、画像形成装置としてデジタル複写機に本発明を適用した場合について説明する。また、以下の第1実施形態では、記録用紙の搬送経路に中間トレイを備えさせたデジタル複写機(上記第1の手法を採用したデジタル複写機)に本発明を適用した場合について説明し、第2実施形態では、原稿画像データを記憶するメモリを備えさせたデジタル複写機(上記第2の手法を採用したデジタル複写機)に本発明を適用した場合について説明する。
【0038】
(第1実施形態)
先ず、上記第1の手法を採用したデジタル複写機に係る第1実施形態について説明する。
【0039】
−複写機1の全体構成の説明−
図1は本形態に係るデジタル複写機1の内部構成の概略を示している。この図1のように、本デジタル複写機1は、スキャナ部2、記録媒体としての記録用紙Pへの画像形成を行う画像形成部3、この画像形成部3へ記録用紙Pを搬送する用紙搬送機構4を備えている。以下、各部について説明する。
【0040】
<スキャナ部2の説明>
スキャナ部2は、透明なガラス等で成る原稿載置台21と、この原稿載置台21上に原稿を給紙する原稿供給手段としての両面対応自動原稿送り装置(RADF;Reversing Automatic Document Feeder)22とを備えており、この原稿載置台21上の原稿の画像を読み取って画像データを作成する部分である。
【0041】
上記RADF22は、セットされた複数枚の原稿を1枚ずつ原稿載置台21上に自動給紙するための自動給紙トレイ22aを備えている。また、このRADF22は、ユーザの選択に応じて原稿の片面または両面を後述するスキャナユニット23に読み取らせることができるようになっている。具体的には、自動給紙トレイ22a上の原稿を原稿載置台21上に搬送するための搬送経路、原稿の両面をスキャナユニット23に読み取らせるべく原稿を反転させる反転経路を備えている。そして、原稿の片面のみを読み取らせる場合には搬送経路のみを使用する一方、原稿の両面を読み取らせる場合には搬送経路を経て原稿載置台21上に搬送された原稿を反転経路において反転させて原稿載置台21上に再度搬送するようになっている。このため、各経路には搬送経路切り換え手段及び原稿の搬送位置を認識するためのセンサ群(共に図示省略)が設けられている。RADF22の構成については従来より周知であるため詳細な説明は省略する。
【0042】
また、このスキャナ部2は、原稿載置台21上に搬送された原稿の画像を読み取るためのスキャナユニット23を備えている。このスキャナユニット23は、ランプリフレクタアセンブリ24、複数の反射ミラー25a,25b,25c、光学レンズ体26、光電変換素子(CCD)27を備えている。
【0043】
上記ランプリフレクタアセンブリ24は、原稿載置台21上に載置された原稿に対して光を照射するものである。各反射ミラー25a,25b,25cは、図1に一点鎖線で光路を示すように、原稿からの反射光を一旦図中左方向に反射させた後、下方に反射させ、その後、光学レンズ体26に向かうように図中右方向に反射させるようになっている。
【0044】
原稿の画像読み取り動作として、上記原稿載置台21上に原稿が載置されると、ランプリフレクタアセンブリ24及び反射ミラー25aで成る第1走査ユニット23aが原稿載置台21に沿って水平方向に走査して、原稿全体に光を照射する。この際、反射ミラー25b,25cで成る第2走査ユニット23bは上記第1走査ユニット23aに対して所定比率の速度(第1走査ユニット23aに対して半分の速度)で同方向に移動する。そして、上記各反射ミラー25a,25b,25cで反射されて光学レンズ体26を通過した光は光電変換素子27上に結像され、この光電変換素子27において反射光が電気信号(原稿画像データ)に変換されるようになっている。そして、このようにして得られた画像データは、制御部(画像処理部)3Aへ送信され、ここで各種処理が行われた後、この制御部3Aのメモリに一旦記憶され、出力指示に応じてメモリ内の画像データが読み出されて画像形成部3による画像形成動作に利用される。
【0045】
<画像形成部3の説明>
画像形成部3は、光ビーム走査装置としてのレーザ書き込みユニット31及び電子写真プロセス部32を備えている。レーザ書き込みユニット31は、上記光電変換素子27において変換された原稿画像データに基づいたレーザ光を電子写真プロセス部32の感光体ドラム33の表面に照射するものである。具体的には、このレーザ書き込みユニット31は、上記画像データに応じたレーザ光を照射する半導体レーザ光源、このレーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、この等角速度偏向されたレーザ光が感光体ドラム33上を等速度で走査するように補正するf−θレンズ等を有している。
【0046】
感光体ドラム33は、図1中に矢印で示す方向に回転し、レーザ書き込みユニット31からのレーザ光が折返しミラー31aで反射されて照射されることによってその表面に静電潜像が形成されるようになっている。
【0047】
また、電子写真プロセス部32は、上記感光体ドラム33の周囲に、帯電器34、現像器35、転写器36、除電器37、剥離器、クリーニング器38、定着器39が配置されて成っている。帯電器34は、静電潜像が形成される前の感光体ドラム33の表面を所定の電位に帯電させるようになっている。現像器35は、感光体ドラム33の表面に形成された静電潜像を画像形成物質としてのトナーにより可視像に現像するものである。転写器36は、感光体ドラム33の表面に形成されたトナー像を記録用紙Pに転写するものである。除電器37は、トナー像が転写された後の記録用紙Pを除電してこの記録用紙Pが感光体ドラム33から剥離しやすいようにするものである。クリーニング器38は、トナー転写後において感光体ドラム33の表面に残留したトナーを除去するようになっている。定着器39は、記録用紙Pに転写されたトナー像を加熱により記録用紙P上に定着させるものである。
【0048】
これにより、記録用紙Pに画像を形成する際には、帯電器34によって感光体ドラム33の表面が所定の電位に帯電され、レーザ書き込みユニット31が画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム33の表面に照射して静電潜像を形成する。その後、現像器35が感光体ドラム33の表面にトナーによる可視像を現像し、用紙搬送機構4から給紙された記録用紙Pに対して、転写器36によってトナー像が転写される。その後、この記録用紙Pは定着器39によって加熱され、トナー像が定着される。一方、感光体ドラム33の表面に残留したトナーはクリーニング器38によって除去される。これにより、記録用紙Pへの画像形成動作(印刷動作)の1サイクルが終了する。このサイクルが繰り返されることにより、複数枚の記録用紙P,P,…に対して連続的に画像形成を行うことができるようになっている。
【0049】
<用紙搬送機構4の説明>
用紙搬送機構4は、第1、第2及び第3の用紙カセット41,42,43、マルチ手差しトレイ44に収容された記録用紙P,P,…を1枚ずつ搬送して上記画像形成部3による画像形成を行わせると共に、画像形成された記録用紙Pを排出手段としての排紙トレイ51へ排出するものである。また、この用紙搬送機構4は、片面に画像形成された記録用紙Pを一旦回収した後に他面に対して画像形成部3による画像形成を行わせるための中間トレイ45を備えている。尚、この中間トレイ45は、通常の用紙カセットと交換可能な構成となっており、用紙カセットの搭載台数の増加を図ることができるようになっている。
【0050】
各用紙カセット41,42,43それぞれには異なるサイズの記録用紙P,P,…が収容されており、ユーザが所望するサイズの記録用紙Pが収容されている用紙カセットから記録用紙Pが順次1枚ずつ取り出されて搬送経路40を経て画像形成部3に順次搬送されるようになっている。
【0051】
この用紙搬送機構4の搬送経路40としては、主搬送路46とスイッチバック搬送路47とがある。
【0052】
主搬送路46は、一端(記録用紙搬送方向の上流端側)が分岐されて各用紙カセット41,42,43及び手差しトレイ44の排出側にそれぞれ対向していると共に、他端(記録用紙搬送方向の下流端側)が転写器36及び定着器39を経て排紙トレイ51を備えた後処理装置50に対向している。この後処理装置50には、ステープル処理等の後処理が可能な機構が組み込まれていると共に、記録用紙Pを排出する排紙トレイ51を切り換えるべく、この排紙トレイ51を昇降させるための機構が組み込まれている。
【0053】
スイッチバック搬送路47は、一端(図中の上端)が定着器39の配設位置よりも下流側(図中左側)で主搬送路46に繋がっていると共に、途中部分(図中上下方向の中央部分)が第1及び第2の分岐路47A,47Bに分岐されている。第1分岐路47Aは鉛直下方に延びている。一方、第2分岐路47Bは一端が中間トレイ45の搬入側に対向している。
【0054】
主搬送路46とスイッチバック搬送路47との接続部分及びスイッチバック搬送路47の分岐部分には第1及び第2の分岐爪47a,47bがそれぞれ設けられている。
【0055】
第1分岐爪47aは、スイッチバック搬送路47を閉鎖する第1位置と、主搬送路46の排出側を閉塞して、この主搬送路46とスイッチバック搬送路47とを連通させる第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この第1分岐爪47aが第1位置にあるときには画像形成部3を経た記録用紙Pがそのまま排紙トレイ51へ排紙される。一方、第1分岐爪47aが第2位置にあるときには画像形成部3を経た記録用紙Pがスイッチバック搬送路47へ供給されるようになっている。
【0056】
第2分岐爪47bは、スイッチバック搬送路47の第1分岐路47Aを開放し且つ第2分岐路47Bを閉鎖する第1位置と、第2分岐路47Bを開放し且つ第1分岐路47Aを閉鎖する第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この第2分岐爪47bが第1位置にあるときにはスイッチバック搬送路47に搬送された記録用紙Pが第1分岐路47Aに導かれてその下端位置まで搬送される。その後、第2分岐爪47bが第2位置となって記録用紙Pの搬送方向が逆転されると、この記録用紙Pが分岐部を経て第2分岐路47Bに搬送されて中間トレイ45へ供給されるようになっている。つまり、記録用紙Pが、第1分岐路47A及び第2分岐路47Bを経て中間トレイ45へ供給されることにより、この記録用紙Pが画像形成部3に供給された際に上下が反転され、記録用紙Pの裏面に対して画像形成が行えるようになっている。
【0057】
これにより、本複写機1により片面コピーが行われる場合には、第1分岐爪47aが第1位置となり、各用紙カセット41,42,43または手差しトレイ44から取り出された記録用紙Pが、画像形成部3により画像形成された後、そのまま排紙トレイ51へ排紙される。
【0058】
一方、両面コピーが行われる場合には、先ず、第1分岐爪47aが第2位置となり、第2爪47bが第1位置となる。これにより、各用紙カセット41,42,43または手差しトレイ44から取り出されて画像形成部3により片面に画像形成された記録用紙Pは、スイッチバック搬送路47の第1分岐路47Aに導かれる。その後、第2分岐爪47bが第2位置となって記録用紙Pの搬送方向が逆転され、この記録用紙Pが分岐部を経て第2分岐路47Bから中間トレイ45へ供給される。記録用紙Pの他面に画像形成を行う際には、第1分岐爪47aが第1位置となり、中間トレイ45から取り出された記録用紙Pが、画像形成部3により画像形成され、排紙トレイ51へ排紙されるようになっている。
【0059】
この両面コピーの形態としては、表裏両面に画像を有する1枚の原稿の各面の画像を上記RADF22による原稿反転動作を利用してそれぞれ読み取り、これら画像を1枚の記録用紙Pの表裏面にそれぞれ印刷する「両面原稿両面印刷」と、片面に画像を有する2枚の原稿の各画像を1枚の記録用紙Pの表裏面にそれぞれ印刷する「片面原稿両面印刷」とがある。
【0060】
主搬送路46の上流端(用紙カセット41,42,43、手差しトレイ44及び中間トレイ45の排出側に対向する部分)にはピックアップローラ48が配設されている。また、各ピックアップローラ48の下流側には、取り出された記録用紙Pを主搬送路46に給紙するための複数の給紙ローラ49が配設されている。このピックアップローラ48及び給紙ローラ49の回転により、用紙カセット41,42,43、手差しトレイ44及び中間トレイ45に収容されている記録用紙Pが選択的に1枚ずつ主搬送路46に給紙できるようになっている。
【0061】
以上の構成により、上記スキャナ部2、画像形成部3及び用紙搬送機構4によって本発明でいう画像形成手段が構成されている。
【0062】
−制御系のブロック構成−
図2は、上記制御部3Aに備えられた制御系の構成を示すブロック図である。この図2に示すように、本制御系は、複写機1に搭載されている各機器(スキャナ部2、画像形成部3、用紙搬送機構4等)を統括的に制御するためのCPU1Aが備えられている。つまり、このCPU1Aは、RADF(自動原稿送り装置)22の制御、給紙を行う用紙カセット41,42,43やマルチ手差しトレイ44(給紙トレイ部)の選択制御、スキャナ部(原稿読み取り部)2の制御、画像形成部(転写ユニットや印字ユニット)3の制御、中間トレイ45やスイッチバック搬送路(反転パス)47における記録用紙Pの搬送を行うための制御、排紙トレイ51の制御等を統括的に行うべく、各機器に対して制御信号の送受信が可能となっている。
【0063】
本形態の特徴の一つとして、上記排紙トレイ51に排紙された記録用紙Pがユーザによって取り除かれたか否かを検知する用紙検知手段52を備えている。この用紙検知手段52は、例えば光学的な手段によって排紙トレイ51上の記録用紙Pの有無を認識して、ユーザが記録用紙Pを排紙トレイ51から取り除いたか否かを検知するようになっている。例えば、排紙トレイ51の中央部に向けて光を投光する発光部と、この発光部からの投光を受光可能な位置に配置された受光部とを配置し、排紙トレイ51上に記録用紙Pが存在している場合にのみ投光が遮断される構成とする。また、CCD等の手段によって排紙トレイ51上での記録用紙Pの存在の有無を検知するようにしてもよい。
【0064】
また、上記RADF22には、片面原稿両面印刷動作時にRADF22から順に送り出される原稿のうち最後に送り出された原稿が奇数枚目であるか否かを判定する原稿認識手段22Aが備えられている。この原稿認識手段22Aは、コピー済カウンタを備えており、RADF22から1枚ずつ原稿が送り出される度にカウント値を「1」ずつ加算していき、これによってカウント値が奇数であるか偶数であるかを認識し、全ての原稿が送り出された時点でのカウント値を認識することで、最後に送り出された原稿が奇数枚目であるか否かが判定できるようにしている。
【0065】
また、このRADF22には、原稿送り出し動作中に次の原稿が存在しているか否かを検出するための図示しないセンサが備えられている。このセンサも上記用紙検知手段52と同様に光学的な手段によってRADF22上の原稿の有無を判定するものが採用可能である。尚、原稿の有無を直接的に検知するセンサに限らず、スキャナ部2にセンサを備えさせ、RADF22が原稿送り動作を行ったにも拘わらずスキャナ部2のセンサでは原稿の存在が検出されない場合に、次の原稿が無くなったことを判定するようにしてもよい。
【0066】
また、CPU1Aには、操作部53、メモリ54、報知手段としての報知/警告用装置55、各種タイマ56が接続されている。
【0067】
操作部53は、ユーザが複写開始の指示等の入力操作を行う各種キーや、CPU1Aからの信号に応じて表示動作を行う表示部が備えられている。
【0068】
メモリ54は、制御部3Aで画像処理された画像データを一旦格納した後にレーザ書き込みユニット31に送信するものである。また、このメモリ54には画像データの他に各種情報が記憶可能となっている。
【0069】
報知/警告用装置55は、複写機1の作動中にエラー等が発生した場合にそのことをユーザに知らせるべく信号を発信するものである。具体的な報知の手法としては、上記操作部53の表示部への表示動作、ブザーによる音声報知、ランプの点滅による報知等が掲げられる。
【0070】
そして、この報知/警告用装置55の特徴とするところは、片面原稿両面印刷が行われた際、上記RADF22から最後に送り出された原稿が奇数枚目であると上記原稿認識手段22Aが判断し、且つこの最後に送り出された原稿以外の原稿から取得した画像データに基づいて画像形成(片面原稿両面印刷)が行われて排紙トレイ51に排出された記録用紙Pが排紙トレイ51から取り除かれたことを上記用紙検知手段52が検知したときに、未排出の記録用紙Pが中間トレイ45に存在していることをユーザに報知するようにしていることにある。その報知の手法としては、上述した如く操作部53の表示部上への表示による報知や音声(ブザー)による報知やランプの点滅による報知が掲げられる。
【0071】
各種タイマは、複写機1の作動時の各機器の作動タイミングを適切に得るための時間の計測を行うものである。
【0072】
そして、本形態に係る複写機1の制御系における用紙搬送動作の特徴とするところは、片面原稿両面印刷時の動作にある。具体的には、上記RADF22から最後に送り出された原稿が奇数枚目であると上記原稿認識手段22Aが判断し、且つこの最後に送り出された原稿以外の原稿から取得した画像データに基づいて画像形成(片面原稿両面印刷)が行われて排紙トレイ51に排出された記録用紙Pが排紙トレイ51から取り除かれたことを上記用紙検知手段52が検知したときに、中間トレイ45に残っている記録用紙Pを排紙トレイ51に排紙するようにしている。つまり、排紙トレイ51からの記録用紙Pの取り出し動作と共に最終印刷物(中間トレイ45に残っている記録用紙P)が排紙トレイ51に排出されるようにしている。
【0073】
−画像形成動作の説明−
次に、上述の如く構成された複写機1の片面原稿両面印刷動作について図3のフローチャートに沿って説明する。このフローチャートに示す動作は、コピー(複写)動作の開始が指示された(複写機1のコピー開始ボタンが押された)以後における片面原稿両面印刷動作の中核となる処理のみについて示している。従って、エラー時やコピー中止時の処理については省略している。
【0074】
ユーザが複数枚の原稿をRADF22にセットし、操作部53の操作によってコピー動作の開始が指示されると、先ず、ステップST1において、上記コピー済カウンタが「0」にリセットされた後、スキャナ部2による原稿の読み取り動作が開始される。ステップST2では、原稿の読み取り動作中に次の原稿があるか否かを判定している。原稿の読み取り動作の開始時には、次の原稿(第1枚目の原稿)が存在しているので、このステップST2ではYesに判定され、ステップST3に移る。
【0075】
このステップST3では、コピー済カウンタが「0」または偶数であるか否かを判定する。今、第1枚目の原稿の読み取り動作の開始前であるので、コピー済カウンタは「0」であり、このステップST3ではYes判定されてステップST4に移る。ここで、所定の用紙カセット41から記録用紙Pが取り出されて画像形成部3に向けて搬送される。ステップST5では、スキャナ部2による原稿の読み取り動作を行って、その原稿画像データに基づき記録用紙Pの片面に対して画像形成(片面分のコピー)が実行される。
【0076】
この片面分のコピーが完了すると、ステップST6において、記録用紙Pをスイッチバック搬送路47を経て中間トレイ45に送り、ステップST7において、コピー済カウンタに「1」を加算する。これにより、コピー済カウンタは奇数となる。
【0077】
その後、再びステップST2に戻り、次の原稿(第2枚目の原稿)があるか否かを判定する。ここでは、次の原稿が存在しており、ここでYes判定されてステップST3に移る。今、コピー済カウンタが「1」となっているので(上記ステップST7でのカウンタ加算動作により「1」となっている)、このステップST3ではNo判定されてステップST8に移る。ここで、中間トレイ45から記録用紙P(上記片面分のコピーがなされた用紙P)が取り出されて画像形成部3に向けて搬送される。ステップST9では、スキャナ部2による原稿(第2枚目の原稿)の読み取り動作を行って、その原稿画像データに基づき記録用紙Pの片面(前回の片面分のコピーで印刷された面とは反対の面)に対して画像形成(片面分のコピー)が実行される。このようにして2枚の原稿の画像データに基づいて両面印刷が行われた記録用紙PがステップST10において排紙トレイ51に排紙される。
【0078】
この両面印刷及び排紙トレイ51への排紙動作が完了すると、ステップST7に移って、コピー済カウンタに「1」を加算する。これにより、コピー済カウンタは偶数となり、再びステップST2に戻って上記の動作を繰り返す。つまり、RADF22から原稿が取り出されてコピー動作が実行される度に、コピー済カウンタは奇数と偶数とを繰り返し、記録用紙Pの片面に対するコピーを行ってその記録用紙Pを中間トレイ45に送る動作(コピー済カウンタが偶数のときの動作)と、この中間トレイ45から記録用紙Pを取り出し、その記録用紙Pの他方の片面に対するコピーを行ってその記録用紙Pを排紙トレイ51に排紙する動作(コピー済カウンタが奇数のときの動作)とを、RADF22上の原稿が無くなるまで交互に繰り返すことになる。
【0079】
RADF22上の原稿が無くなってステップST2でNo判定されると、ステップST11に移る。このステップST11では、記録用紙Pの排出動作中であるか否かを判定する。つまり、RADF22上の原稿が無くなったものの、その最終原稿による画像形成動作は未だ完了していない状態であるか否かを判定し、この動作が完了するまで、以下の動作の実行を待機するようにしている。
【0080】
最終原稿による画像形成動作が完了してステップST11でNo判定されると、ステップST12に移って、排紙トレイ51上には未だ記録用紙P(印刷物)が取り出されることなく存在しているか否かを判定する。
【0081】
このとき、ユーザが排紙トレイ51から記録用紙Pを取り出した場合には、ステップST13に移って、コピー済カウンタが偶数であるか否かを判定する。つまり、コピー済カウンタが偶数である場合には、その最終原稿の画像データによってコピーが行われた記録用紙Pは中間トレイ45から取り出された記録用紙Pであり、その記録用紙Pは排紙トレイ51に排紙されるため、中間トレイ45には記録用紙Pが存在していない状況にある。従って、このステップST13でYes判定された場合にはそのままコピー動作を終了する。
【0082】
一方、コピー済カウンタが奇数である場合には、その最終原稿の画像データによってコピーが行われた記録用紙Pは用紙カセット41から取り出された記録用紙Pであり、その記録用紙Pは中間トレイ45に搬送されるため、中間トレイ45には記録用紙Pが存在している状況にある。従って、このステップST13でNo判定された場合には、以下のステップST14以降の動作に移る。つまり、ここで説明する動作は、中間トレイ45には記録用紙Pが存在している状況にあるにも拘わらず、ユーザが排紙トレイ51から記録用紙Pを取り出した場合の動作である。
【0083】
先ず、ステップST14では、上記報知/警告用装置55によって、「装置内に用紙が残っている」ことをユーザに報知する。具体的には、この種のメッセージを操作部53の表示部に表示したり、音声(ブザー)による報知を行ったり、複写機1に備えさせたランプを点滅させたりする。
【0084】
このような報知動作を行った上でステップST15に移り、中間トレイ45に残っている記録用紙Pを用紙搬送経路を経て排紙トレイ51に排紙する。この排紙経路としては、主搬送路46を経て排紙トレイ51に排紙するようにしてもよいし、スイッチバック搬送路47を逆行させて排紙トレイ51に排紙するようにしてもよい。
【0085】
そして、ステップST16において記録用紙Pの排出動作中であるか否かを判定し、排出動作が完了(ステップST16でNo判定)すると、ステップST17に移って、この中間トレイ45から排紙トレイ51に排出された記録用紙Pがユーザによって未だ取り出されていないか否かを判定して、この記録用紙Pがユーザによって取り出されると(ステップST17でNo判定されると)、上記報知動作を解除してコピー動作を終了する。つまり、上記報知動作により、ユーザが中間トレイ45内の記録用紙Pが排出されてくることを認識し、この排出された記録用紙Pをユーザが排紙トレイ51から取り出した時点でコピー動作を終了する。
【0086】
尚、上記ステップST16における記録用紙Pの排出動作中であるか否かの判定を行う構成としては、排出動作が完了したことを用紙搬送位置によって検知可能なセンサを排紙トレイ51や搬送経路上に設けるようにしてもよいし、排出動作が開始されてからの経過時間をタイマによって計測し、排出動作が確実に完了したであろう所定時間が経過したことで排出動作の完了を認識するようにしてもよい。
【0087】
一方、上記ステップST12の判定において、排紙トレイ51上に未だ記録用紙P(印刷物)が取り出されることなく存在しておりYes判定された場合には、ステップST19に移る。このステップST19では、操作部53のディスプレイ(表示部)上に「コピーを継続するなら原稿をセットしてコピー開始キーを押してください」の表示を行う。つまり、追加原稿が存在する場合にはその原稿をRADF22にセットすることをユーザに促す。
【0088】
そして、追加原稿が存在する場合であって、追加原稿をRADF22にセットしてコピー開始キーが押されると、ステップST20でYes判定されて上記ステップST2の動作に戻る。つまり、新たにセットされた追加原稿を読み取りその画像データに基づく片面原稿両面印刷動作が再開される。このとき、第1回目の片面原稿両面印刷動作において、RADF22に奇数枚の原稿がセットされていた場合には、片面印刷された記録用紙Pが中間トレイ45に残った状態となっている。本形態の場合、排紙トレイ51上に記録用紙P(印刷物)が残っている場合には、この中間トレイ45の記録用紙Pは保持され、引き続いて片面原稿両面印刷が要求された場合に対応できるようにしている。このため、追加原稿がセットされてコピー開始キーが押されると、中間トレイ45から記録用紙Pが取り出されると共に、この第2回目の片面原稿両面印刷動作における第1枚目の原稿の画像がこの取り出された記録用紙Pの片面(未だ印刷が行われていない面)に印刷されることになる。その後の片面原稿両面印刷動作(第2回目の片面原稿両面印刷動作における第2枚目の原稿以降の画像に対する印刷動作)は上述したステップST2〜ステップST10の場合と同様である。
【0089】
一方、上記ステップST20でコピー開始キーが押されない場合には、ステップST21において、操作部53のコピー終了キー(またはキャンセルキー)が押されたか否かを判定すると共に、ステップST22において、RADF22上に次の原稿が存在しているか否かを判定する。そして、コピー終了キー(またはキャンセルキー)が押されることなく(ステップST21でNo判定)、且つRADF22上に次の原稿が存在していない(ステップST22でNo判定)された場合であって、未だ排紙トレイ51上に記録用紙P(印刷物)が取り出されることなく存在している場合(ステップST23でYes判定)には、ステップST20に戻ってコピー開始キーが押されるのを待つ。つまり、追加原稿がセットされて引き続いて片面原稿両面印刷が要求される可能性があるため、ステップST19の表示状態を維持しつつ待機状態となる。
【0090】
上記ステップST21において、操作部53のコピー終了キー(またはキャンセルキー)が押された場合、または、RADF22上に次の原稿が存在しておらず(ステップST22でNo判定)且つ排紙トレイ51上の記録用紙P(印刷物)が取り出された場合(ステップST23でNo判定)には、上述したステップST13以降の動作に移る。つまり、キャンセルキーが押されたり、または排紙トレイ51上の記録用紙P(印刷物)が取り出されたことで、引き続いて片面原稿両面印刷を行わないといったユーザの意思を認識する。
【0091】
このステップST13以降の動作としては上述したように、コピー済カウンタが偶数である場合には、最終原稿の画像データによってコピーが行われた記録用紙Pは中間トレイ45から取り出された記録用紙Pであり、その記録用紙Pは排紙トレイ51に排紙されるため、中間トレイ45には記録用紙Pが存在していない状況にあるため、そのままコピー動作を終了する。
【0092】
一方、コピー済カウンタが奇数である場合には、最終原稿の画像データによってコピーが行われた記録用紙Pは用紙カセット41から取り出された記録用紙Pであり、その記録用紙Pは中間トレイ45に搬送されるため、中間トレイ45には記録用紙Pが存在している状況にある。従って、このステップST13でNo判定された場合には、上記報知/警告用装置55によって、「装置内に用紙が残っている」ことをユーザに報知する(ステップST14)と共に、中間トレイ45に残っている記録用紙Pを用紙搬送経路を経て排紙トレイ51に排紙する(ステップST15)。そして、記録用紙Pの排出動作が完了し(ステップST16でNo判定)、排紙トレイ51から記録用紙Pが取り出された(ステップST17でNo判定)時点で、上記報知動作を解除(ステップST18)してコピー動作を終了する。
【0093】
尚、本形態の動作にあっては、上記用紙検知手段52からの検知信号は、記録用紙Pへの画像形成動作が行われている間は無効とされるようになっている。これは、片面原稿両面印刷動作が開始された後に第1枚目の印刷物が排紙トレイ51に排出されるまでの間は、この排紙トレイ51には記録用紙Pが存在しない状況にあるため、このときに用紙検知手段52からの検知信号を有効にしたのでは、記録用紙Pの両面印刷が行われる前に中間トレイ45から記録用紙Pが排紙トレイ51に排出されてしまうといった誤動作を引き起こす可能性があるからである。つまり、記録用紙Pへの画像形成動作が行われている間は用紙検知手段52からの検知信号を無効とすることにより、誤動作を防止することが可能になる。
【0094】
−実施形態の効果−
以上説明したように、本形態では、奇数枚の原稿がRADF22にセットされた片面原稿両面印刷が終了した後に、ユーザが排紙トレイ51から記録用紙Pを取り出した場合に限り、中間トレイ45に記録用紙Pが残っていることをユーザに報知すると共に、この中間トレイ45に残っている記録用紙Pを排紙トレイ51に排紙するようにしている。このため、ユーザは、排紙トレイ51から取り出そうとしている印刷物は、必要とする全てのものであるか否かが判断でき、また、ユーザが必要とする全ての印刷物を排紙トレイ51から取り出すことが可能になる。
【0095】
(第2実施形態)
次に、原稿画像データを記憶するメモリを備えさせた上記第2の手法を採用したデジタル複写機に係る第2実施形態について説明する。ここでは、上述した第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
【0096】
図4は、本形態に係るデジタル複写機1の内部構成の概略を示している。ここでは、上記第1実施形態に係る複写機1で説明した機器と同一の機器については同符号を付して説明を省略する。
【0097】
本形態に係る複写機1は、スキャナ部2で読み取った原稿画像データをメモリ54(図2参照)が記憶するようになっている。つまり、複数枚の原稿に対して片面原稿両面印刷が要求された場合、先ず、1枚目の原稿の画像を読み取り、その原稿画像データをメモリ54に記憶させる。その後、2枚目の原稿の画像を読み取ると共に用紙カセット41から記録用紙Pを取り出し、例えば、この2枚目の原稿の画像データに基づいて記録用紙Pの片面に対して印刷を行う。その後、この記録用紙Pをスイッチバック搬送路47に送って反転させて再び画像形成部3に送り込むと共に、メモリ54に記憶させておいた原稿画像データ(1枚目原稿の画像データ)に基づいて記録用紙Pの他方の片面に対して印刷を行うようにしている。その後、このメモリ54に記憶させておいた原稿画像データは消去される。このようにして2枚の原稿の画像データに基づいて両面印刷を行った記録用紙Pを排紙トレイ51にフェイスダウン状態で排紙する構成となっている。
【0098】
−画像形成動作の説明−
次に、本形態における片面原稿両面印刷動作について図5のフローチャートに沿って説明する。ここでは、上記第1実施形態おいて図3を用いて説明した画像形成動作の各ステップと同一の動作については同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。
【0099】
先ず、ステップST1〜ステップST3の動作が行われた後、ステップST31において、第1枚目の原稿の画像がスキャナ部2によって読み込まれ、その画像データがメモリ54に記憶される。この時点では未だ記録用紙Pへの印刷動作は開始されない。
【0100】
そして、ステップST7によりコピー済カウンタが「1」となった後、ステップST2に戻り、ステップST3からステップST32に移る。ここでは、所定の用紙カセット41から記録用紙Pが取り出されて画像形成部3に向けて搬送される。ステップST33では、第2枚目の原稿の画像がスキャナ部2によって読み込まれ、その画像データに基づいて記録用紙Pの片面に対して印刷を行うと共に、この記録用紙Pをスイッチバック搬送路47に送って反転させて再び画像形成部3に送り込み、メモリ54に記憶させておいた原稿画像データ(1枚目原稿の画像データ)に基づいて記録用紙Pの他方の片面に対して印刷を行う。このようにして2枚の原稿の画像データに基づいて両面印刷が行われた記録用紙PがステップST10において排紙トレイ51に排紙される。この動作が、RADF22上の原稿が無くなるまで繰り返される。
【0101】
RADF22上の原稿が無くなってステップST11〜ステップST12の動作を経た後、ステップST13においてコピー済カウンタが奇数であるNo判定された場合には、ステップST34に移る。このステップST34では、上記報知/警告用装置55によって、「最終ページ(最終原稿)のコピーが未完了である」ことをユーザに報知する。
【0102】
このような報知動作を行った上でステップST35に移り、用紙カセット41から記録用紙Pを取り出し、メモリ54に残っている画像データに基づく印刷動作をこの記録用紙Pに対して実行し(ステップST36)、この用紙Pを排紙トレイ51に排紙する(ステップST37)。その他の動作は、上述した第1実施形態の場合と同様である。
【0103】
−実施形態の効果−
以上説明したように、本形態では、奇数枚の原稿がRADF22にセットされた片面原稿両面印刷が終了した後に、ユーザが排紙トレイ51から記録用紙Pを取り出した場合に限り、未だ印刷されていない原稿画像データがメモリ54に記憶されていることを報知すると共に、このメモリ54に記憶させておいた原稿画像データに基づいて記録用紙Pに印刷を行いその記録用紙Pを排紙トレイ51に排紙するようにしている。従って、本実施形態においても、ユーザは、排紙トレイ51から取り出そうとしている印刷物は、必要とする全てのものであるか否かが判断でき、また、ユーザが必要とする全ての印刷物を排紙トレイ51から取り出すことが可能になる。
【0104】
−その他の実施形態−
上述した各実施形態では、デジタル複写機に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、プリンタ機能やファクシミリ機能を兼ね備えた複合機に対して適用することも可能である。
【0105】
また、各実施形態では、排紙トレイ51にセンサを備えさせて、この排紙トレイ51から記録用紙Pが取り出されたか否かを判定するようにしている。この判定は、その他の構成によっても実現可能である。例えば、排紙トレイ51に、装置本体側から制御可能な用紙ロック手段を取り付けておき、このロックを解除しない限り記録用紙Pが取り出せないようにしておくことが掲げられる。この場合、ユーザは、記録用紙Pを取り出すためには用紙ロック手段のロックを解除せねばならない。このため、このロック解除の有無を認識することによって、排紙トレイ51から記録用紙Pが取り出されたか否かを判定することが可能である。
【0106】
また、各実施形態では、原稿送り装置として自動送りが可能なRADF22を適用しているが、ユーザが1枚ずつ原稿載置台21上に原稿をセットしながら片面原稿両面印刷動作を行う場合にも本発明は適用可能である。
【0107】
更に、各実施形態では、奇数枚の原稿がセットされた片面原稿両面印刷が終了した後に、ユーザが排紙トレイ51から記録用紙Pを取り出した場合に、ユーザに対する報知動作と、未出力の記録用紙Pの排紙トレイ51への排紙動作とを共に行うようにしていたが、何れか一方の動作のみを実施するようにしてもよい。
【0108】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、奇数枚の原稿がセットされた片面原稿両面印刷が終了した後に、ユーザが排出手段から記録用紙を取り出した場合に限り、上記第1の手法にあっては中間トレイに残っている記録用紙を排出手段に排出し、上記第2の手法にあってはメモリに記憶させておいた原稿画像データに基づいて記録用紙に印刷を行いその記録用紙を排出手段に排出するようにしている。これにより、排出手段からの記録用紙の取り出し動作と共に最終印刷物が排出されることになり、ユーザが必要とする全ての印刷物を排出手段から取り出すことが可能になる。
【0109】
また、奇数枚の原稿がセットされた片面原稿両面印刷が終了した後に、ユーザが排出手段から記録用紙を取り出した場合に限り、上記第1の手法にあっては中間トレイに記録用紙が残っていることをユーザに報知し、上記第2の手法にあっては未だ印刷されていない原稿画像データがメモリに記憶されていることを報知するようにしている。これにより、ユーザは、排出手段から取り出そうとしている印刷物は、必要とする全てのものであるか否かが容易に判断できる。
【0110】
更に、ユーザが排出手段から記録用紙を取り出した直後に中間トレイに残っている記録用紙が排出されるため、その後、他のユーザによる両面印刷が可能となり、画像形成装置の実用性の向上を図ることができる。
【0111】
加えて、中間トレイに記録用紙が残っている場合や、未だ印刷されていない原稿画像データがメモリに記憶されている場合、ユーザが排出手段から記録用紙を取り出さない限りこの状態が維持されて、引き続いて片面原稿両面印刷が要求された場合に対応することが可能である。つまり、全原稿を複数回に分けてセットしながら片面原稿両面印刷動作を行わせる場合に、第1回目の片面原稿両面印刷の終了から第2回目の片面原稿両面印刷の開始までの間の時間を長く要したとしても、途中の印刷物が片面印刷しかなされていないといった状況を回避することができ、全ての原稿に対して良好な片面原稿両面印刷を行うことが可能となって、画像形成動作の信頼性の向上を図ることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るデジタル複写機の内部構成の概略を示す図である。
【図2】制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態における片面原稿両面印刷動作を説明するためのフローチャート図である。
【図4】第2実施形態に係るデジタル複写機の内部構成の概略を示す図である。
【図5】第2実施形態における片面原稿両面印刷動作を説明するためのフローチャート図である。
【符号の説明】
1 複写機(画像形成装置)
22 RADF(原稿供給手段)
22A 原稿認識手段
3 画像形成部
4 用紙搬送機構
51 排紙トレイ(排出手段)
52 用紙検知手段
55 報知/警告用装置(報知手段)
Claims (7)
- 複数枚の原稿がセット可能な原稿供給手段と、この原稿供給手段から順に送り出される原稿から取得した画像データに基づく記録用紙への画像形成が可能であると共に2枚の片面原稿の各画像データに基づいて1枚の記録用紙の表裏面にそれぞれ画像形成を行う「片面原稿両面印刷機能」を備えた画像形成手段と、この画像形成手段によって画像形成が行われた記録用紙が排出される排出手段とを備えた画像形成装置において、
上記排出手段に排出された記録用紙が排出手段から取り除かれたか否かを検知する用紙検知手段と、
片面原稿両面印刷動作時、原稿供給手段から順に送り出される原稿のうち最後に送り出された原稿が奇数枚目であるか否かを判定する原稿認識手段と、
上記原稿供給手段から最後に送り出された原稿が奇数枚目であると上記原稿認識手段が判断し、且つこの最後に送り出された原稿以外の原稿から取得した画像データに基づいて片面原稿両面印刷が行われた記録用紙が排出手段から取り除かれたことを上記用紙検知手段が検知したとき、上記最後に送り出された原稿から取得した画像データに基づいて画像形成を行った記録用紙を排出手段に排出するよう構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 複数枚の原稿がセット可能な原稿供給手段と、この原稿供給手段から順に送り出される原稿から取得した画像データに基づく記録用紙への画像形成が可能であると共に2枚の片面原稿の各画像データに基づいて1枚の記録用紙の表裏面にそれぞれ画像形成を行う「片面原稿両面印刷機能」を備えた画像形成手段と、この画像形成手段によって画像形成が行われた記録用紙が排出される排出手段とを備えた画像形成装置において、
上記排出手段に排出された記録用紙が排出手段から取り除かれたか否かを検知する用紙検知手段と、
片面原稿両面印刷動作時、原稿供給手段から順に送り出される原稿のうち最後に送り出された原稿が奇数枚目であるか否かを判定する原稿認識手段と、
上記原稿供給手段から最後に送り出された原稿が奇数枚目であると上記原稿認識手段が判断し、且つこの最後に送り出された原稿以外の原稿から取得した画像データに基づいて片面原稿両面印刷が行われた記録用紙が排出手段から取り除かれたことを上記用紙検知手段が検知したとき、未排出の記録用紙または未印刷の画像データが存在していることをユーザに報知する報知手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 原稿から取得した画像データに基づく記録用紙への画像形成が可能であると共に2枚の片面原稿の各画像データに基づいて1枚の記録用紙の表裏面にそれぞれ画像形成を行う「片面原稿両面印刷機能」を備えた画像形成手段と、この画像形成手段によって画像形成が行われた記録用紙が排出される排出手段とを備えた画像形成装置において、
上記排出手段に排出された記録用紙が排出手段から取り除かれたか否かを検知する用紙検知手段と、
片面原稿両面印刷動作時、画像データを順に取得した各原稿のうち最後に画像データを取得した原稿が奇数枚目であるか否かを判定する原稿認識手段と、
上記最後に画像データを取得した原稿が奇数枚目であると上記原稿認識手段が判断し、且つこの最後に画像データを取得した原稿以外の原稿から取得した画像データに基づいて片面原稿両面印刷が行われた記録用紙が排出手段から取り除かれたことを上記用紙検知手段が検知したとき、上記最後の原稿から取得した画像データに基づいて画像形成を行った記録用紙を排出手段に排出するよう構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 原稿から取得した画像データに基づく記録用紙への画像形成が可能であると共に2枚の片面原稿の各画像データに基づいて1枚の記録用紙の表裏面にそれぞれ画像形成を行う「片面原稿両面印刷機能」を備えた画像形成手段と、この画像形成手段によって画像形成が行われた記録用紙が排出される排出手段とを備えた画像形成装置において、
上記排出手段に排出された記録用紙が排出手段から取り除かれたか否かを検知する用紙検知手段と、
片面原稿両面印刷動作時、画像データを順に取得した各原稿のうち最後に画像データを取得した原稿が奇数枚目であるか否かを判定する原稿認識手段と、
上記最後に画像データを取得した原稿が奇数枚目であると上記原稿認識手段が判断し、且つこの最後に画像データを取得した原稿以外の原稿から取得した画像データに基づいて片面原稿両面印刷が行われた記録用紙が排出手段から取り除かれたことを上記用紙検知手段が検知したとき、未排出の記録用紙または未印刷の画像データが存在していることをユーザに報知する報知手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜4のうち何れか一つに記載の画像形成装置において、
排出手段に排出された記録用紙が排出手段から取り除かれたか否かを検知する用紙検知手段からの検知信号は、画像形成手段によって記録用紙への画像形成が行われている間は無効とされるよう構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜5のうち何れか一つに記載の画像形成装置において、
原稿から取得した画像データを記憶する記憶手段を備えており、
この記憶手段が奇数枚目の原稿から取得した画像データを記憶した際、次の偶数枚目の原稿が存在しその原稿から画像データを取得したときには、この取得した偶数枚目の原稿の画像データ及び記憶手段が記憶している奇数枚目の原稿の画像データを用いて同一記録用紙の表裏面への画像形成動作を実行するよう構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜6のうち何れか一つに記載の画像形成装置において、
原稿から取得した画像データを記憶する記憶手段を備えており、
この記憶手段が奇数枚目の原稿から取得した画像データを記憶した際、次の偶数枚目の原稿が存在しないときには、記憶手段が記憶している奇数枚目の原稿の画像データのみを用いて記録用紙の片面への画像形成動作を実行するよう構成されていることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006317552A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Oki Data Corp | 画像形成装置及び定着装置 |
JP2013041188A (ja) * | 2011-08-18 | 2013-02-28 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、報知方法及び報知プログラム |
US9094554B2 (en) | 2008-11-27 | 2015-07-28 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Host apparatus and system to control duplex printing and method thereof |
-
2003
- 2003-06-02 JP JP2003156855A patent/JP2004361499A/ja active Pending
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