JP3614312B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体上に形成されたトナー像を、定着装置において少なくとも熱の作用によって当該記録媒体上に定着すると共に、その定着後の複数枚の記録媒体をステープル装置によって綴じることの可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置は従来より周知である。この種の画像形成装置においては、複数枚の記録媒体を綴じるステープルモードがオペレータによって選択されたとき、ステープル装置がステープル動作を実行する。このように、オペレータが所望するとき、複数枚の記録媒体を自動的に綴じることができる。
【0003】
ところが、従来のこの種の画像形成装置においては、ステープル装置に搬送される記録媒体がカールして、ステープル装置において記録媒体のスタック不良が発生し、これによって記録媒体のジャムが発生したり、複数の記録媒体を正しく綴じることができなくなるおそれがあった。またステープル綴じ後の記録媒体をステープル装置外に排出したとき、その記録媒体のカールに基因して、記録媒体束が大きく丸まってしまうおそれも免れなかった。
【0004】
記録媒体のカールは、その記録媒体が定着装置を通るとき、当該記録媒体に高い温度の熱が加えられることにより生じるものである。従ってかかるカールの発生を防止するには、定着装置の定着温度を下げればよいが、単に定着温度を下げてしまうと、特に厚みの大きな記録媒体上のトナー像を確実に定着することができず、トナー像の定着不良が発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記従来の欠点を簡単な構成によって除去することのできる画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記記録媒体上に形成されたトナー像を、少なくとも熱の作用で、その記録媒体上に定着する定着装置と、トナー像定着後の複数枚の記録媒体を綴じるステープル装置とを具備する画像形成装置において、前記ステープル装置により複数枚の記録媒体を綴じるステープルモードが選択されないときの前記定着装置の定着温度を基準温度としたとき、ステープルモードが選択されたときに、定着装置の定着温度を前記基準温度よりも下げる定着温度制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項1)。
【0007】
同じく、本発明は、上記目的を達成するため、原稿を1枚ずつ原稿読取部に給送する自動原稿送り装置と、該自動原稿送り装置により送られる原稿の枚数を検知する原稿カウント手段と、前記原稿読取部に送られた原稿の画像を読み取る読取装置と、該読取装置で読み取られた原稿画像に対応するトナー像を記録媒体上に形成するトナー像形成手段と、前記記録媒体上に形成されたトナー像を、少なくとも熱の作用で、その記録媒体上に定着する定着装置と、トナー像定着後の複数枚の記録媒体を綴じるステープル装置とを具備する画像形成装置において、前記ステープル装置により複数枚の記録媒体を綴じるステープルモードが選択されないときの前記定着装置の定着温度を基準温度としたとき、ステープルモードが選択され、かつ前記自動原稿送り装置によって送られる原稿の枚数が所定枚数以上となったとき、その所定枚数以降の原稿に対応する記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置の定着温度を前記基準温度よりも下げる定着温度制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項2)。
【0008】
また、本発明は、上記目的を達成するため、記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記記録媒体上に形成されたトナー像を、少なくとも熱の作用で、その記録媒体上に定着する定着装置と、トナー像定着後の複数枚の記録媒体を綴じるステープル装置とを具備する画像形成装置において、前記ステープル装置により綴じられる記録媒体の枚数を検知する記録媒体カウント手段と、前記ステープル装置により複数枚の記録媒体を綴じるステープルモードが選択されないときの前記定着装置の定着温度を基準温度としたとき、ステープルモードが選択され、かつステープル装置により綴じられる記録媒体の枚数が所定枚数以上となったとき、その所定枚数以降の記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置の定着温度を前記基準温度よりも下げる定着温度制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置(請求項3)。
【0009】
さらに、本発明は、上記目的を達成するため、記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記記録媒体上に形成されたトナー像を、少なくとも熱の作用で、その記録媒体上に定着する定着装置と、一度定着装置を通った記録媒体に対してさらにトナー像を形成すべく、当該記録媒体を再び前記トナー像形成手段に給送する再給送装置と、トナー像定着後の複数枚の記録媒体を綴じるステープル装置とを具備する画像形成装置において、前記ステープル装置により複数枚の記録媒体を綴じるステープルモードが選択されないときの前記定着装置の定着温度を基準温度としたとき、ステープルモードが選択され、かつ前記再給送装置によって記録媒体を再びトナー像形成手段に給送する再給送モードが選択されたときに、定着装置の定着温度を前記基準温度よりも下げる定着温度制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置(請求項4)。
【0010】
また、本発明は、上記目的を達成するため、原稿を1枚ずつ原稿読取部に給送する自動原稿送り装置と、該自動原稿送り装置により送られる原稿の枚数を検知する原稿カウント手段と、前記原稿読取部に送られた原稿の画像を読み取る読取装置と、該読取装置で読み取られた原稿画像に対応するトナー像を記録媒体上に形成するトナー像形成手段と、前記記録媒体上に形成されたトナー像を、少なくとも熱の作用で、その記録媒体上に定着する定着装置と、一度定着装置を通った記録媒体に対してさらにトナー像を形成すべく、当該記録媒体を再び前記トナー像形成手段に給送する再給送装置と、トナー像定着後の複数枚の記録媒体を綴じるステープル装置とを具備する画像形成装置において、前記ステープル装置により複数枚の記録媒体を綴じるステープルモードが選択されないときの前記定着装置の定着温度を基準温度としたとき、ステープルモードが選択され、かつ前記自動原稿送り装置によって送られる原稿の枚数が所定枚数以上となり、このとき前記再給送装置によって記録媒体を再びトナー像形成手段に給送する再給送モードが選択されていないときに、前記所定枚数以降の原稿に対応する記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置の定着温度を前記基準温度よりも低い第1の温度に下げ、ステープルモードが選択され、かつ前記自動原稿送り装置によって送られる原稿の枚数が所定枚数以上となり、このとき前記再給送装置によって記録媒体を再びトナー像形成手段に給送する再給送モードが選択されているときには、前記所定枚数以降の原稿に対応する記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置の定着温度を前記第1の温度よりもさらに低い第2の温度に下げる定着温度制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項5)。
【0011】
さらに、本発明は、上記目的を達成するため、記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記記録媒体上に形成されたトナー像を、少なくとも熱の作用で、その記録媒体上に定着する定着装置と、一度定着装置を通った記録媒体に対してさらにトナー像を形成すべく、当該記録媒体を再び前記トナー像形成手段に給送する再給送装置と、トナー像定着後の複数枚の記録媒体を綴じるステープル装置とを具備する画像形成装置において、前記ステープル装置により綴じられる記録媒体の枚数を検知する記録媒体カウント手段と、前記ステープル装置により複数枚の記録媒体を綴じるステープルモードが選択されないときの前記定着装置の定着温度を基準温度としたとき、ステープルモードが選択され、かつステープル装置により綴じられる記録媒体の枚数が所定枚数以上となり、このとき前記再給送装置によって記録媒体を再びトナー像形成手段に給送する再給送モードが選択されていないときに、前記所定枚数以降の記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置の定着温度を前記基準温度よりも低い第1の温度に下げ、ステープルモードが選択され、かつステープル装置により綴じられる記録媒体の枚数が所定枚数以上となり、このとき前記再給送装置によって記録媒体を再びトナー像形成手段に給送する再給送モードが選択されているときには、前記所定枚数以降の記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置の定着温度を前記第1の温度よりもさらに低い第2の温度に下げる定着温度制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項6)。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0013】
図1は、画像形成装置の一例を示す概略断面図であり、ここに示した画像形成装置は、画像形成装置本体1と、その上部に設けられた自動原稿送り装置2と、再給送装置3と、ステープル装置4とを有している。これらの基本構成とその作用は全て従来より公知であるため、以下にその概略だけを簡単に説明する。
【0014】
自動原稿送り装置2の原稿台5上には、オペレータによって1枚又は複数枚の原稿Dがセットされる。図示していないプリントキーが押下されると、最上位の原稿Dがピックアップローラ6の回転により矢印P1方向に送り出され、原稿搬送ベルト7の回転によって、画像形成装置本体1の上部に位置するコンタクトガラス8上の原稿読取部に給送され、ここで止められる。
【0015】
上述のようにコンタクトガラス8上に載置された原稿の画像は、画像形成装置本体1内に設けられた読取光学系より成る読取装置9によって読み取られる。原稿の読み取り終了後、その原稿は、原稿搬送ベルト7の回転によって、矢印P2で示すように排出トレイ10上に排出される。引き続き、次の最上位の原稿Dが上述したところと同様にコンタクトガラス8上に給送され、その画像が読み取られ、その後、その原稿も排出トレイ10上に排出される。このように原稿が1枚ずつ送られるとき、その枚数が図示していない原稿カウント手段により計数される。この原稿カウント手段は、例えば、原稿の搬送経路中に設けられたセンサと、このセンサを原稿が通過するときの検知信号により原稿の枚数をカウントするカウンタより成る。或いはピックアップローラ6の回転開始回数をカウンタにより計測する原稿カウント手段などを用いることもできる。
【0016】
また、読取装置9は、コンタクトガラス8上の原稿を照明する光源14と、原稿画像を結像する光学系15と、原稿画像を結像されるCCD16より成る光電変換素子を有している。
【0017】
上述のように、本例の画像形成装置は、原稿Dを1枚ずつ原稿読取部に給送する自動原稿送り装置2と、その自動原稿送り装置2により送られる原稿Dの枚数を検知する原稿カウント手段と、原稿読取部に送られた原稿の画像を読み取る読取装置9とを有している。
【0018】
一方、画像形成装置本体1の内部には、後述する記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成手段11が設けられ、本例のトナー像形成手段は次のように構成されている。
【0019】
画像形成装置本体1の機枠に対して回転可能に支持された像担持体の一例であるドラム状の感光体12が、図1における反時計方向に回転駆動され、このとき帯電装置13によって、感光体表面が所定の極性に帯電される。また光書き込みユニット17からは、読取装置9により読み取られた画像情報に応じて光変調されたレーザ光Lが出射し、そのレーザ光Lが帯電された感光体表面を露光し、これによって感光体表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置18を通るとき、粉体状のトナーによってトナー像として可視像化される。このトナー像は、感光体12に対向する転写装置19によって、後述するように感光体12と転写装置19の間に給送された記録媒体に転写される。トナー像転写後の感光体表面はクリーニング装置20によって清掃される。このように、本例の画像形成装置は、読取装置9で読み取られた原稿画像に対応するトナー像を記録媒体上に形成するトナー像形成手段11を有している。
【0020】
例えば転写紙、或いは樹脂シートなどから成る記録媒体Pは、画像形成装置本体1の下部に設けられた給紙装置21にスタックされ、その最上位の記録媒体Pが矢印P3方向に送り出され、前述のように、その一方の面にトナー像を転写される。
【0021】
トナー像を転写された記録媒体Pは、矢印P4で示すように定着装置22を通過する。ここに示した定着装置22は、図2にも示すように、互いに対をなしてそれぞれ矢印方向に回転駆動される定着ローラ23と加圧ローラ24を有し、定着ローラ23にはヒータ25が内設されている。このヒータ25は、図示していない電源から電流を供給されて加熱され、これによって定着ローラ23を加熱する。記録媒体Pは、定着ローラ23と加圧ローラ24の間を搬送され、このとき両ローラ23,24から受ける圧力と熱の作用によって、トナーが溶融され、そのトナー像が記録媒体上に定着される。定着ローラ表面の温度は、サーミスタ26によって検知されて制御される。熱の作用だけで、トナー像を定着する定着装置を用いることも可能である。このように、本例の画像形成装置は、記録媒体P上に形成されたトナー像を、少なくとも熱の作用で、その記録媒体P上に定着する定着装置22を有している。
【0022】
定着装置22を出た記録媒体Pは、切換爪27により案内され、次いで複数の搬送ローラによって矢印P5方向に搬送され、画像形成装置本体外に排出されてステープル装置4内に搬入される。このとき、記録媒体を綴じるステープルモードが選択されていないときは、記録媒体は切換爪28に案内され、矢印P6方向に搬送されて排紙トレイ29上に排出される。
【0023】
これに対し、ステープル装置4によって複数枚の記録媒体を綴じるステープルモードがオペレータによって選択されているときは、ステープル装置4に搬入された記録媒体は、位置を切換えた切換爪28によって、矢印P7の方向に搬送され、次いでその自重でステープルトレイ30に落ち込み、記録媒体の後端がストッパ31によって受け止められる。次いで、図示していないシート揃え装置によって、記録媒体がその幅方向の位置を揃えられる。
【0024】
上述した動作が繰返し行われ、所定枚数の記録媒体が、揃えられた状態でステープルトレイ30上に載置される。例えば、自動原稿送り装置2の原稿台5上に複数枚の原稿Dがセットされ、その1枚ずつが複写されたとき、その枚数と同じ数の記録媒体がステープルトレイ30上にスタックされる。このとき、ステープル装置4のステープラ32が作動し、複数枚の記録媒体をステープル針によって綴じる。綴じられた記録媒体は、回転する放出ベルト33に設けられた図示していない排出爪によって矢印P8方向に搬送され、排紙トレイ29上に排出される。このように、本例の画像形成装置は、トナー像定着後の複数枚の記録媒体を綴じるステープル装置4を具備している。
【0025】
また、本例の画像形成装置には、記録媒体の他方の面にもトナー像を形成できるように、先に簡単に示した再給送装置3が設けられている。記録媒体の他方の面にも画像を形成するモードがオペレータによって選択された場合には、前述のように定着装置22を出た記録媒体は、位置を切換えた切換爪27に案内されて矢印P9で示すように再給送装置3に搬入され、次いでこの記録媒体は、矢印P9と反対の矢印P10方向に逆送されてその表裏が反転される。次いでこの記録媒体は、搬送ローラ対34によって再び感光体12と転写装置19との間に送り込まれ、前述したところと同様にして感光体表面に形成されたトナー像が、記録媒体の他方の面に転写される。そして、この記録媒体が定着装置22を通るとき、熱と圧力の作用で、他方の面に転写されたトナー像が記録媒体上に定着される。引き続き、この記録媒体は、矢印P5方向に搬送され、そのまま矢印P6方向に搬送されて排紙トレイ29に排出されるか、又はステープル装置4によって他の記録媒体と共に綴じられてから排紙トレイ29上に排出される。再給送装置3において、記録媒体の表裏を反転させずに、その記録媒体を感光体12と転写装置19の間に送り込み、記録媒体の同一面に複数のトナー像を合成して形成することもできる。
【0026】
上述のように、本例の画像形成装置は、一度定着装置22を通った記録媒体に対してさらにトナー像を形成すべく、その記録媒体を再びトナー像形成手段11に給送する再給送装置3を有している。
【0027】
以上説明した画像形成装置の構成と作用は従来の画像形成装置と特に異なるところはなく、この構成は、後述する具体的な第1乃至第6の構成例に共通するものである。その際、従来の画像形成装置においては、先にも説明したように、ステープル装置に搬送される記録媒体がカールすることにより、ステープル装置にて、その記録媒体のスタック不良が発生し、これによって記録媒体がジャムを起こしたり、複数枚の記録媒体を正しく綴じることができなくなるおそれがあり、さらにステープル綴じ後の記録媒体を排紙トレイに排出したとき、その記録媒体束が大きく丸まってしまうおそれがあった。
【0028】
本発明者は、従来の画像形成装置において上述した不具合が発生する原因につき検討した結果、次の事実を明らかにすることができた。
【0029】
定着装置において記録媒体上のトナー像を定着するとき、そのトナーに定着ローラと加圧ローラにより圧力と熱を加え、そのトナーを潰して溶かし、これを記録媒体上に定着させるが、その定着性を決める一番のポイントは、記録媒体とトナーとの接触部の温度、すなわち境界温度であり、この温度が所定の温度以上でないと、定着不良が発生する。この境界温度を決めるファクターは2つあり、その1つは当然定着ローラからトナーに与える熱量であり、もう1つは記録媒体の温度である。記録媒体自体も定着ローラと加圧ローラとの接触部、すなわちそのニップ部を通過する際に、定着ローラに接触して熱くなった加圧ローラからの熱を受けて暖められている。
【0030】
一方、記録媒体としては、その厚みの大なるものから小なるものまでが使用される。例えば、この記録媒体が紙から成るとき、紙厚の大なるものから薄いものまでが使用されるが、紙厚が厚いほど熱容量が大きいため、加圧ローラにより暖められる温度は低く、薄紙ほど温度は高くなり、厚紙の方がトナー像の定着不良が発生しやすくなる。
【0031】
その際、従来の画像形成装置においては、いかなる厚みの記録媒体が使用されたときも、トナー像が確実に定着されるように、定着装置の定着温度を画一的に高く設定していた。定着温度とは、トナー像を記録媒体に定着するときの定着装置の温度であり、定着ローラを用いた定着装置においては、その定着ローラの表面温度である。従来の画像形成装置においては、厚みの大なる記録媒体にもトナー像を良好に転写できるように、定着温度を高く設定していたのである。従って、薄紙が使用されたときは、定着装置によってその記録媒体に与えられる熱量が過多となり、これによって薄い記録媒体に大きなカールが発生しやすくなる。
【0032】
一方、ステープル装置によって、特に厚い記録媒体、又は特に薄い記録媒体を綴じることは少なく、またステープル装置の綴じ能力も、極端に厚い記録媒体を綴じることができるようには設定されていない。従って、ステープル装置で記録媒体を綴じるステープルモードは、中間的な厚みの記録媒体を使用したときに限られるのが普通である。従って、ステープルモードが選択されたときは、あまり厚い記録媒体が定着装置を通ることはない。このため、その記録媒体には、定着装置によって必要以上の熱が与えられ、これが大きくカールし、これがために、その記録媒体がステープル装置でスタック不良を起こし、これがジャムを起こしたり、綴じ不良が発生し、或いは綴じられた記録媒体に大きな丸みができていたのである。
【0033】
本例の画像形成装置においては、上述した新規な認識に基づき、ステープルモードが選択されたときは、これ以外のときよりも定着装置22の定着温度を下げるように構成されている。すなわち、ステープル装置4により複数枚の記録媒体Pを綴じるステープルモードが選択されないときの定着装置22の定着温度を基準温度Tとしたとき、ステープルモードが選択されたときに、定着装置22の定着温度を上記基準温度Tよりも下げる定着温度制御手段(図示せず)が設けられているのである。
【0034】
これを第1の構成例と称することにすると、図3はこの構成例をより具体的に示すフローチャートである。すなわち、画像形成動作が開始したら(S1)、ステープルモードか否かを判断し(S2)、ステープルモードでないときは、定着温度を変化させずに通常の基準温度で定着動作を行う(S3)。ステープルモードでないときは、記録媒体として厚紙などの厚みの大なるものが用いられる可能性があるので、かかる記録媒体上のトナー像も確実に定着させるために、定着温度を基準温度Tに設定するのである。またこのときの記録媒体が薄いものであっても、その記録媒体は、ステープル装置4においてスタックされたり、揃えられたり、或いは綴じられたりすることなく、排紙トレイ29にそのまま排出されるので、定着温度が基準温度Tであって、その記録媒体に多少のカールが発生しても、これがジャムを起こす可能性は極めて低い。
【0035】
また図3において、ステープルモードが選択されたときは、定着温度を基準温度よりも下げる(S4)。基準温度は例えば185℃に設定されるが、これよりも例えば10℃低い温度に定着温度が設定されるのである。このようにすれば、記録媒体は定着装置22によって過度に熱量を付与されることはなく、そのカールは極めて小さくなる。このため、この記録媒体がステープル装置4に搬送されて前述の処理を受けるとき、ジャムや綴じ不良が発生したり、綴じ後の記録媒体が大きく丸まる不具合を防止することができる。また、このように定着温度が基準温度Tよりも低くなっても、ステープルモードが選択されたときに使用される記録媒体の厚みは、通常、大きくないので、トナー像の定着不良が発生することはない。
【0036】
上述した第1の構成例に代えて、ステープルモードが選択され、かつ自動原稿送り装置2によって送られる原稿Dの枚数が所定枚数以上となったとき、その所定枚数以降の原稿Dに対応する記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置22の定着温度を、前述の基準温度Tよりも下げる定着温度制御手段を設けることもできる。
【0037】
これを第2の構成例と称することにすると、図4はこの構成例のより具体的な例を示すフローチャートである。図4のS2,S4に示すように、ステープルモードが選択されなかった場合の動作は図3と変りはない。また、ステープルモードが選択された場合、図1に示した自動原稿送り装置2によって原稿Dが1枚ずつ原稿台5から給送され、その枚数が前述の原稿カウント手段によってカウントされるが、その枚数が所定の枚数、図4の例では15枚未満であるときは、定着温度は基準温度Tに維持される(S3,S4)。また、自動原稿送り装置2によって搬送される原稿Dの枚数が15枚以上となったときは、その枚数以降の全ての原稿Dに対応する記録媒体上のトナー像を、基準温度Tよりも例えば10℃低い定着温度で定着する(S5)。例えば、20枚の原稿Dを1枚ずつ原稿台5から給送するとき、1枚目から14枚目までの原稿に対応する記録媒体上のトナー像については基準温度Tで定着し、15枚目から20枚目までの原稿に対応する記録媒体のトナー像は、基準温度Tよりも10℃低い温度で定着するのである。
【0038】
原稿の枚数が所定枚数、上の例では15枚より少ないときは、ステープル装置4にスタックされる記録媒体の数も少ないため、その記録媒体がカールしていても、これらがジャムを起こしたり、綴じ不良が発生する可能性は低いため、その記録媒体上のトナー像を基準温度Tで定着するのである。ところが、原稿Dの枚数が15枚以上となると、ステープル装置4にスタックされる記録媒体の数が増し、15枚目以降の記録媒体が大きくカールしていると、これがステープル装置4においてスタック不良を起こす可能性が高まる。このため、15枚目以降の原稿に対応する15枚目以降の記録媒体上のトナー像を低い温度で定着し、その記録媒体にカールを発生させないか、又は発生してもこれを小さく留め、ステープル装置4において、その記録媒体がスタック不良を起こすことを防止するのである。この場合も、ステープル綴じされる記録媒体の厚みは薄いので、低い温度でトナー像を定着しても定着不良が発生する不具合を阻止できる。
【0039】
また、上述した第1及び第2の構成例に代えて、次の構成を採用することもできる。
【0040】
図1に示したステープル装置4のステープルトレイ30、或いはステープル装置や画像形成装置本体1内の記録媒体搬送経路中に、記録媒体の枚数を検知するセンサ(図示せず)を設けると共に、その枚数をカウントするカウンタ(図示せず)を設け、これらより成る記録媒体カウント手段によって、記録媒体の枚数をカウントする。そして、図5のS2,S4に示すように、ステープルモードが選択されないときは、定着温度を基準温度とする。ステープルモードが選択されたときは、記録媒体の数が所定枚数、図の例では14枚までは定着温度を基準温度とし(S3,S4)、これが15枚以上となったときは、それ以降の全ての記録媒体上のトナー像を定着するときの定着温度を基準温度Tよりも10℃下げる(S5)。
【0041】
この構成を第3の構成例とすると、この構成によっても前述の第2の構成例と全く同様な作用効果を奏することができる。第2の構成例では原稿の枚数によって、定着温度を制御したのに対し、第3の構成例では、記録媒体の枚数によって定着温度を制御している。
【0042】
第3の構成例をより一般的に示すと、この構成の画像形成装置には、ステープル装置4により綴じられる記録媒体Pの枚数を検知する記録媒体カウント手段と、ステープル装置4により複数枚の記録媒体Pを綴じるステープルモードが選択されないときの定着装置22の定着温度を基準温度Tとしたとき、ステープルモードが選択され、かつステープル装置4により綴じられる記録媒体Pの枚数が所定枚数以上となったとき、その所定枚数以降の記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置の定着温度を基準温度Tよりも下げる定着温度制御手段が設けられている。
【0043】
図6は第4の構成例のフローチャートである。この場合も、ステープルモードが選択されないときは、定着温度は基準温度に設定される(S2,S4)。ステープルモードが選択された場合には、図1に示した再給送装置3を用いて記録媒体の他方の面にもトナー像を形成する再給送モードであるか否かが判断され(S3)、再給送モードであるときは、定着温度が基準温度よりも10℃低く設定される(S5)。再給送モードが選択されると、記録媒体は定着装置22を2度通過するので、記録媒体には多量の熱量が与えられ、これがカールしやすくなる。そこで、このときの定着温度を下げ、記録媒体に大きなカールが発生することを阻止し、ステープル装置4における記録媒体のスタック不良を防止する。
【0044】
上述のように、第4の構成例における画像形成装置は、ステープル装置4により複数枚の記録媒体Pを綴じるステープルモードが選択されないときの定着装置22の定着温度を基準温度Tとしたとき、ステープルモードが選択され、かつ再給送装置3によって記録媒体Pを再びトナー像形成手段11に給送する再給送モードが選択されたときに、定着装置22の定着温度を基準温度Tよりも下げる定着温度制御手段が設けられている。
【0045】
図7に示す第5の構成例においては、図4に示した第2の構成例と同じく、ステープルモードが選択されず、或いはこのステープルモードが選択されたときも、自動原稿送り装置2によって送られる原稿Dの枚数が所定の15枚よりも少ないときは、定着温度は基準温度に設定される(S2,S3,S4)。一方、ステープルモードが選択され、しかも原稿Dの枚数が15枚を越えると、再給送モードか否かがチェックされ(S5)、このモードでないときは、定着温度は基準温度よりも10℃低い第1の温度に設定される(S6)。これにより、図4に示した第2の構成例と同じく、原稿枚数が多く、従ってステープル装置4にスタックされる記録媒体の枚数が多いときも、これがスタック不良を起こす不具合を防止できる。さらに、ステープルモードが選択され、かつ自動原稿送り装置2から送り出される原稿Dの枚数が15枚以上となり、さらに再給送モードが選択されているときは、定着温度が基準温度よりも20℃低い第2の温度に設定される。原稿の枚数が多く、従ってステープル装置4にスタックされる記録媒体の数が増え、さらに記録媒体が定着装置22を2度通過して、多量の熱を付与されたときは、その記録媒体は大きくカールするおそれがあるので、定着温度を大きく低下させ、そのカールの発生を抑え、ステープル装置2におけるスタック不良を防止するのである。
【0046】
上述のように、第5の構成例に係る画像形成装置は、ステープル装置4により複数枚の記録媒体を綴じるステープルモードが選択されないときの前記定着装置の定着温度を基準温度としたとき、ステープルモードが選択され、かつ自動原稿送り装置2によって送られる原稿Dの枚数が所定枚数以上となり、このとき再給送装置3によって記録媒体Pを再びトナー像形成手段11に給送する再給送モードが選択されていないときに、前記所定枚数以降の原稿に対応する記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置22の定着温度を基準温度Tよりも低い第1の温度に下げ、ステープルモードが選択され、かつ自動原稿送り装置2によって送られる原稿Dの枚数が所定枚数以上となり、このとき再給送装置3によって記録媒体Pを再びトナー像形成手段11に給送する再給送モードが選択されているときには、前記所定枚数以降の原稿に対応する記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置の定着温度を前記第1の温度よりもさらに低い第2の温度に下げる定着温度制御手段が設けられている。
【0047】
図8に示す第6の構成例では、そのS3において、図7のS5の代りに、前述の記録媒体カウント手段によって記録媒体の枚数が15枚より少ないか、又はこれ以上であるかを検出している点だけが、図7に示した第5の構成例と相違し、他の構成に相違するところはない。すなわち、第6の構成例に係る画像形成装置は、ステープル装置4により綴じられる記録媒体Pの枚数を検知する前述の記録媒体カウント手段と、ステープル装置4により複数枚の記録媒体Pを綴じるステープルモードが選択されないときの定着装置22の定着温度を基準温度Tとしたとき、ステープルモードが選択され、かつステープル装置4により綴じられる記録媒体Pの枚数が所定枚数以上となり、このとき再給送装置3によって記録媒体Pを再びトナー像形成手段11に給送する再給送モードが選択されていないときに、上記所定枚数以降の記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置の定着温度を前記基準温度よりも低い第1の温度に下げ、ステープルモードが選択され、かつステープル装置4により綴じられる記録媒体の枚数が所定枚数以上となり、このとき前記再給送装置3によって記録媒体を再びトナー像形成手段に給送する再給送モードが選択されているときには、上記所定枚数以降の記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置の定着温度を前記第1の温度よりもさらに低い第2の温度に下げる定着温度制御手段が設けられている。
【0048】
上述した各構成例における定着温度制御手段は、例えば、図2に示したサーミスタ26と、ヒータ25と、そのヒータに給電する電源と、サーミスタによる定着ローラ23の温度検知結果に基づいて、定着温度が前述の各温度となるように電源からヒータ25への給電量を制御する制御装置とによって構成することができる。
【0049】
本発明は、原稿を照明してその光像を直に感光体上に結像する複写機や、複写機以外の各種形式の画像形成装置などにも広く適用できるものである。
【0050】
【発明の効果】
請求項1乃至6に記載の画像形成装置によれば、ステープル装置での記録媒体のスタック不良の発生を抑え、確実に複数枚の記録媒体を綴じることが可能となり、しかも綴じた後の記録媒体に大きな丸みができる不具合を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す概略断面図である。
【図2】定着装置の拡大断面図である。
【図3】第1の構成例のフローチャートである。
【図4】第2の構成例のフローチャートである。
【図5】第3の構成例のフローチャートである。
【図6】第4の構成例のフローチャートである。
【図7】第5の構成例のフローチャートである。
【図8】第6の構成例のフローチャートである。
【符号の説明】
2 自動原稿送り装置
3 再給送装置
4 ステープル装置
9 読取装置
11 トナー像形成手段
22 定着装置
D 原稿
P 記録媒体
Claims (6)
- 記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記記録媒体上に形成されたトナー像を、少なくとも熱の作用で、その記録媒体上に定着する定着装置と、トナー像定着後の複数枚の記録媒体を綴じるステープル装置とを具備する画像形成装置において、
前記ステープル装置により複数枚の記録媒体を綴じるステープルモードが選択されないときの前記定着装置の定着温度を基準温度としたとき、ステープルモードが選択されたときに、定着装置の定着温度を前記基準温度よりも下げる定着温度制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 原稿を1枚ずつ原稿読取部に給送する自動原稿送り装置と、該自動原稿送り装置により送られる原稿の枚数を検知する原稿カウント手段と、前記原稿読取部に送られた原稿の画像を読み取る読取装置と、該読取装置で読み取られた原稿画像に対応するトナー像を記録媒体上に形成するトナー像形成手段と、前記記録媒体上に形成されたトナー像を、少なくとも熱の作用で、その記録媒体上に定着する定着装置と、トナー像定着後の複数枚の記録媒体を綴じるステープル装置とを具備する画像形成装置において、
前記ステープル装置により複数枚の記録媒体を綴じるステープルモードが選択されないときの前記定着装置の定着温度を基準温度としたとき、ステープルモードが選択され、かつ前記自動原稿送り装置によって送られる原稿の枚数が所定枚数以上となったとき、その所定枚数以降の原稿に対応する記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置の定着温度を前記基準温度よりも下げる定着温度制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記記録媒体上に形成されたトナー像を、少なくとも熱の作用で、その記録媒体上に定着する定着装置と、トナー像定着後の複数枚の記録媒体を綴じるステープル装置とを具備する画像形成装置において、
前記ステープル装置により綴じられる記録媒体の枚数を検知する記録媒体カウント手段と、前記ステープル装置により複数枚の記録媒体を綴じるステープルモードが選択されないときの前記定着装置の定着温度を基準温度としたとき、ステープルモードが選択され、かつステープル装置により綴じられる記録媒体の枚数が所定枚数以上となったとき、その所定枚数以降の記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置の定着温度を前記基準温度よりも下げる定着温度制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記記録媒体上に形成されたトナー像を、少なくとも熱の作用で、その記録媒体上に定着する定着装置と、一度定着装置を通った記録媒体に対してさらにトナー像を形成すべく、当該記録媒体を再び前記トナー像形成手段に給送する再給送装置と、トナー像定着後の複数枚の記録媒体を綴じるステープル装置とを具備する画像形成装置において、
前記ステープル装置により複数枚の記録媒体を綴じるステープルモードが選択されないときの前記定着装置の定着温度を基準温度としたとき、ステープルモードが選択され、かつ前記再給送装置によって記録媒体を再びトナー像形成手段に給送する再給送モードが選択されたときに、定着装置の定着温度を前記基準温度よりも下げる定着温度制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 原稿を1枚ずつ原稿読取部に給送する自動原稿送り装置と、該自動原稿送り装置により送られる原稿の枚数を検知する原稿カウント手段と、前記原稿読取部に送られた原稿の画像を読み取る読取装置と、該読取装置で読み取られた原稿画像に対応するトナー像を記録媒体上に形成するトナー像形成手段と、前記記録媒体上に形成されたトナー像を、少なくとも熱の作用で、その記録媒体上に定着する定着装置と、一度定着装置を通った記録媒体に対してさらにトナー像を形成すべく、当該記録媒体を再び前記トナー像形成手段に給送する再給送装置と、トナー像定着後の複数枚の記録媒体を綴じるステープル装置とを具備する画像形成装置において、
前記ステープル装置により複数枚の記録媒体を綴じるステープルモードが選択されないときの前記定着装置の定着温度を基準温度としたとき、ステープルモードが選択され、かつ前記自動原稿送り装置によって送られる原稿の枚数が所定枚数以上となり、このとき前記再給送装置によって記録媒体を再びトナー像形成手段に給送する再給送モードが選択されていないときに、前記所定枚数以降の原稿に対応する記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置の定着温度を前記基準温度よりも低い第1の温度に下げ、ステープルモードが選択され、かつ前記自動原稿送り装置によって送られる原稿の枚数が所定枚数以上となり、このとき前記再給送装置によって記録媒体を再びトナー像形成手段に給送する再給送モードが選択されているときには、前記所定枚数以降の原稿に対応する記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置の定着温度を前記第1の温度よりもさらに低い第2の温度に下げる定着温度制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記記録媒体上に形成されたトナー像を、少なくとも熱の作用で、その記録媒体上に定着する定着装置と、一度定着装置を通った記録媒体に対してさらにトナー像を形成すべく、当該記録媒体を再び前記トナー像形成手段に給送する再給送装置と、トナー像定着後の複数枚の記録媒体を綴じるステープル装置とを具備する画像形成装置において、
前記ステープル装置により綴じられる記録媒体の枚数を検知する記録媒体カウント手段と、前記ステープル装置により複数枚の記録媒体を綴じるステープルモードが選択されないときの前記定着装置の定着温度を基準温度としたとき、ステープルモードが選択され、かつステープル装置により綴じられる記録媒体の枚数が所定枚数以上となり、このとき前記再給送装置によって記録媒体を再びトナー像形成手段に給送する再給送モードが選択されていないときに、前記所定枚数以降の記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置の定着温度を前記基準温度よりも低い第1の温度に下げ、ステープルモードが選択され、かつステープル装置により綴じられる記録媒体の枚数が所定枚数以上となり、このとき前記再給送装置によって記録媒体を再びトナー像形成手段に給送する再給送モードが選択されているときには、前記所定枚数以降の記録媒体上のトナー像を定着するときの定着装置の定着温度を前記第1の温度よりもさらに低い第2の温度に下げる定着温度制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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