JP2004236252A - クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成及び制御で画像読み取り位置を確実に清掃する。
【解決手段】画像読み取りガラス12に設定された画像読み取り位置Rの直上にクリーニングローラ51を配設する。クリーニングローラ51のローラ本体60の外周面に、多数の繊維状部材aからなるブラシ部61を設ける。繊維状部材aは、画像読み取りガラス12及び原稿Dと摺接するため、摩擦係数μの小さな材料で形成し、先端側a1が基端側b1よりも、原稿搬送方向(矢印B方向)に沿っての下流側に位置するように傾斜させる。クリーニングローラ51は、画像読み取り動作の開始から終了まで回転し続けて、画像読み取り位置R又は原稿Dの画像面にブラシ部61が摺接して確実に清掃する。また、クリーニングローラを常時回転させるようになっているため、クラッチ等の接断機構及びその制御が不要となる。
【選択図】 図3
【解決手段】画像読み取りガラス12に設定された画像読み取り位置Rの直上にクリーニングローラ51を配設する。クリーニングローラ51のローラ本体60の外周面に、多数の繊維状部材aからなるブラシ部61を設ける。繊維状部材aは、画像読み取りガラス12及び原稿Dと摺接するため、摩擦係数μの小さな材料で形成し、先端側a1が基端側b1よりも、原稿搬送方向(矢印B方向)に沿っての下流側に位置するように傾斜させる。クリーニングローラ51は、画像読み取り動作の開始から終了まで回転し続けて、画像読み取り位置R又は原稿Dの画像面にブラシ部61が摺接して確実に清掃する。また、クリーニングローラを常時回転させるようになっているため、クラッチ等の接断機構及びその制御が不要となる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ等における画像読み取り部分が紙粉等で汚れるのを防止することができるクリーニング装置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画像形成装置において、原稿の画像面を画像読み取り部で光学的に読み取り、その読み取った画像面に基づいて記録材(例えば、紙,透明フィルム)に画像を形成するものが知られている。
【0003】
この種の画像形成装置にあっては、画像読み取り部に配設されている画像読み取りガラスに紙粉や塵埃等の異物が付着すると、これら異物によって画像読み取り時の光が遮断されて、記録材上の画像に黒スジが発生することがある。
【0004】
このような黒スジを防止するため、画像読み取りガラスを人手(ユーザーやサービスマン)を介することなく自動的に清掃するようにした技術が、例えば特許文献1に開示されている。
【0005】
このものは、清掃ローラを回転させて画像読み取りガラス(コンタクトガラス)を清掃する。
【0006】
すなわち、画像読み取りガラス(コンタクトガラス)の上面に清掃ローラを配置する。この清掃ローラの外周面には周方向に沿って汚れ反射部と、これよりも大径の清掃部(スポンジ)とを設ける。そして、原稿の読み取り時には、反射部が画像読み取りガラスに対向するように清掃ローラを停止させて、画像読み取りガラスと反射部との間に原稿が通過し得る隙間を確保する。一方、清掃時には、清掃ローラを回転させて清掃部(スポンジ)を画像読み取りガラスに接触(摺擦)させて清掃を行うのである。
【0007】
この清掃動作は、汚れのない状態で画像読み取りができるように所定の原稿読み取り枚数N毎に行うようにしている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−258545号公報(段落番号8〜10、図1〜図3参照)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術によると、清掃ローラを駆動するための構成や制御が複雑になるという問題があった。また、上述の従来技術によると、複数枚の原稿を連続して読み取る場合に、汚れのある状態で画像読み取りが行われる虞があった。
【0009】
すなわち、上述の清掃ローラは、その周方の一部に清掃部(スポンジ)を設けているので、原稿読み取り中に清掃ローラを回転させた場合に、清掃ローラの清掃部が原稿の裏面(画像面とは反対の面)に断続的に当接するため、読み取り中の原稿の搬送速度にムラが発生し、精度の高い読み取りができなくなるおそれがある。このため、画像読み取り時に清掃ローラを停止させておく必要がある。
【0010】
したがって、清掃ローラの駆動源を他の原稿搬送ローラ等と同一の駆動源とした場合には、この駆動源と清掃ローラとの間にクラッチ等の動力伝達を切断又は接続する機構(接断機構)を設け、さらにこの接断機構の動作タイミングを制御することになる。つまり、上述の従来技術は、接断機構を設け、その接断機構の制御を行う分だけ、構成及び制御が複雑になる。
【0011】
一方、清掃ローラの駆動源を他の原稿搬送ローラとは個別に設けた場合には、別の駆動源が必要となり、またこの駆動源の動作を制御することになる。つまり、この場合も、同様に構成と制御が複雑になってしまう。
【0012】
さらに、上述の従来技術では、多数枚読み取り時の読み取り効率の低下を防止すべく、原稿読み取り枚数N枚毎に清掃動作を行うようにしている。言い換えると、清掃動作は1枚毎には行っていない。このため、例えば、多数枚読み取りを行う場合、先行する原稿の読み取り時にその原稿によって画像読み取りガラスに汚れが発生した場合でも、後続の原稿の画像読み取り時には、その汚れが清掃されていないので、汚れが読み取られてしまうことになる。
【0013】
そこで、本発明は、簡単な構成及び制御で画像読み取り位置又は画像読み取り位置に供給される前の原稿の画像面を清掃することのでき、しかも画像読み取りの前には、常に清掃を行うことができるようにしたクリーニング装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、画像読み取りガラス上を移動する原稿の画像面を光学的に読み取る画像読み取り位置近傍に配置されたクリーニング装置に関するものである。この発明に係るクリーニング装置は、前記原稿の移動方向に交差するように前記画像読み取りガラス上に設定された画像読み取り位置に摺接して、前記画像読み取り位置を清掃するクリーニングローラを有している。そして、前記クリーニングローラは、原稿搬送用のローラよりも低摩擦係数のブラシ部を外周面に有し、原稿の読み取り動作開始信号に連動して回転動作を開始し、読み取り動作終了信号に連動して回転動作を停止することを特徴としている。
【0015】
請求項2の発明は、画像読み取りガラス上を移動する原稿の画像面を光学的に読み取る画像読み取り位置近傍に配置されたクリーニング装置に関するものである。この発明に係るクリーニング装置は、前記原稿の移動方向に交差するように前記画像読み取りガラス上に設定された画像読み取り位置に摺接して、前記画像読み取り位置を清掃するクリーニングローラを有している。そして、前記クリーニングローラは、外周面に多数の繊維状部材からなるブラシ部を有し、原稿の読み取り動作開始信号に連動して回転動作を開始し、読み取り動作終了信号に連動して回転動作を停止することを特徴としている。
【0016】
請求項3の発明は、画像読み取りガラス上を移動する原稿の画像面を光学的に読み取る画像読み取り位置近傍に配置されたクリーニング装置に関するものである。この発明に係るクリーニング装置は、前記原稿の移動方向に交差するように前記画像読み取りガラス上に設定された画像読み取り位置よりも原稿搬送方向上流側に配置されて、前記原稿の画像面に摺接して前記画像面を清掃するクリーニングローラを有している。そして、前記クリーニングローラは、原稿搬送用のローラよりも低摩擦係数のブラシ部を外周面を有し、原稿の読み取り動作開始信号に連動して回転動作を開始し、読み取り動作終了信号に連動して回転動作を停止することを特徴としている。
【0017】
請求項4の発明は、画像読み取りガラス上を移動する原稿の画像面を光学的に読み取る画像読み取り位置近傍に配置されたクリーニング装置に関するものである。この発明に係るクリーニング装置は、前記原稿の移動方向に交差するように前記画像読み取りガラス上に設定された画像読み取り位置よりも原稿搬送方向上流側に配置されて、前記原稿の画像面に摺接して前記画像面を清掃するクリーニングローラを有している。そして、前記クリーニングローラは、外周面に多数の繊維状部材からなるブラシ部を有し、原稿の読み取り動作開始信号に連動して回転動作を開始し、読み取り動作終了信号に連動して回転動作を停止することを特徴としている。
【0018】
請求項5の発明は、請求項2又は4の発明に係るクリーニング装置の繊維状部材に特徴を有するものである。すなわち、前記繊維状部材は、前記クリーニングローラの外周面の法線方向に向けられていることを特徴としている。
【0019】
請求項6の発明は、請求項2の発明に係るクリーニング装置の繊維状部材に特徴を有するものである。すなわち、本発明において、前記繊維状部材は、前記画像読み取りガラスとの接触部において、先端側が基端側よりも原稿移動方向下流側に位置するように傾斜していることを特徴としている。
【0020】
請求項7の発明は、請求項4の発明に係るクリーニング装置の繊維状部材に特徴を有するものである。すなわち、本発明において、前記繊維状部材は、前記原稿の画像面との接触部において、先端側が基端側よりも原稿移動方向下流側に位置するように傾斜していることを特徴としている。
【0021】
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれかの発明に係るクリーニング装置において、前記ブラシ部が白色に形成されていることを特徴としている。
【0022】
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれかの発明に係るクリーニング装置において、前記クリーニングローラの回転速度が、前記原稿の移動速度と同等又は前記原稿の移動速度よりも速く設定されていることを特徴としている。
【0023】
請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれかの発明に係るクリーニング装置において、前記クリーニングローラの回転に伴う前記繊維状部材の当接によって前記繊維状部材から異物を脱落させる異物除去部材を有することを特徴としている。
【0024】
請求項11の発明は、請求項2,4,5,6又は7の発明に係るクリーニング装置のクリーニングローラに特徴を有するものである。すなわち、本発明において、前記クリーニングローラのブラシ部は、前記繊維状部材の密度が螺旋状に濃くなるように構成されていることを特徴としている。
【0025】
請求項12の発明は、請求項1〜11のいずれかの発明に係るクリーニング装置と、このクリーニング装置が配設されている画像読み取り部と、この画像読み取り部で読み取られた原稿の画像面の画像情報に基づいて画像を形成する画像形成部と、を備えた画像形成装置である。
【0026】
請求項13の発明は、請求項12の発明に係る画像形成装置において、前記画像読み取り部の画像読み取り位置に原稿を搬入し、また画像読み取り後の原稿を前記画像読み取り位置から搬出する原稿送り装置を備えることを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
【0028】
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例として本実施の形態に係る画像形成装置1を示す。同図は、電子写真方式のレーザビームプリンタ(以下「画像形成装置」という。)の全体構成を模式的に示す縦断面図である。尚、本発明に係る画像形成装置としてはプリンタの外に、複写機やファクシミリとすることもできる。
【0029】
(画像形成装置の全体構成)
まず、同図を参照して、画像形成装置1全体の構成及び動作の概略を説明し、その後、本発明に係るクリーニング装置について詳述する。
【0030】
同図に示す画像形成装置1は、画像を読み取るリーダ部(画像読み取り部)2と、読み取った画像情報に基づいて画像を形成する画像形成部としてのプリンタ部3(画像形成装置本体M)と、自動原稿送り装置(原稿送り装置)4とを備えている。尚、これらを構成する各部材、装置(構成要素)は、その動作,動作タイミング,動作時間等はいずれも図示しない制御手段によって制御されているものとする。
【0031】
このうちリーダ部2は、プラテンガラス10と、シェーディング補正用の白色板11と、画像読み取りガラス12と、照射ランプ13と、反射ミラー14,15,16と、レンズ17と、CCD(受光素子)18と、画像処理部20とを備えている。このうち、照明ランプ13と反射ミラー14,15,16とは、同図中の左右方向に移動可能なキャリヤ(不図示)に搭載されている。上述の白色板11及び画像読み取りガラス12は、原稿Dの通紙幅方向(後述の流し読み時の原稿Dの搬送方向に対して直交する方向:図1中の表裏方向)に、その通紙幅よりも長く形成されている。
【0032】
上述のリーダ部2では、原稿Dは、固定読み又は流し読みが行われる。前者の固定読みにおいては、原稿Dはその画像面を下方に向けてプラテンガラス10上に載置され、押圧板としても作用する開閉自在な自動原稿送り装置4によってプラテンガラス10に押圧される。この状態で、まずキャリヤを同図中の右方に少し移動させて照射ランプ13により白色板11を照射し、その反射光をレンズ17を介してCCD18で受光する。この受光量に基づいて画像処理部20にシェーディング補正用のデータが蓄積される。その後、キャリヤを右方に移動させながら照射ランプ13によって原稿Dの画像面を照射する。このときの画像面からの反射光が順次に反射ミラー14,15,16によって反射され、レンズ17を通過してCCD18に入力され、ここで電気信号に光電変換された後、画像処理部19に入力される。画像処理部9に入力された電気信号は、濃度補正、シェーディング補正等の種々の補正がなされた後、パルス幅変調されて、露光装置(後述)に入力される。後者の流し読みにおいて、後述の自動原稿送り装置4によって原稿Dを搬送し、その画像面が画像読み取りガラス12中に設定されている画像読み取り位置Rを通過するときに、固定配置されている照射ランプ13によって光照射し、そのときの反射光から画像情報を読み取るものである。読み取り位置Rは、画像読み取りガラス12の上面に、その長手方向に沿ってライン状に設けられている。尚、流し読みにおける反射光の処理については、上述の固定読みと同様であるので説明は省略する。
【0033】
プリンタ部3は、ドラム型の感光体(以下「感光ドラム」という。)21と、その周囲に配置された一次帯電器22、露光装置23、現像装置24、転写装置25、クリーニング装置26等を備えている。また記録媒体としてのシート状の記録材(例えば、紙、透明フィルム)Pの搬送方向(点線の矢印B方向)に沿っての上流側から順に、給紙カセット27、搬送ベルト28、定着装置29、排紙トレイ30等が配設されている。
【0034】
上述のプリンタ部3においては、感光ドラム21は、駆動手段(不図示)によって所定のプロセススピード(周速度)で矢印A方向に回転駆動され、その表面が一次帯電器22によって所定の極性・電位に均一に帯電される。帯電後の感光ドラム21は、露光装置23によって静電潜像が形成される。露光装置23は、上述の画像処理部20から入力された画像情報に基づいてON/OFF制御されるレーザ光を帯電後の感光ドラム21表面に照射し、レーザ光照射部分の電荷を除去して画像情報に応じた静電潜像を形成する。感光ドラム21表面に形成された静電潜像は、現像装置24によって、電荷を有するトナーが静電的に付着されてトナー像として現像される。このトナーとしては、一般に、合成樹脂製の粉体が使用される。
【0035】
こうして感光ドラム21上に形成されたトナー像は、給紙カセット27から供給される記録材Pに転写される。給紙カセット27内に収納された記録材Pは、給送ローラ、搬送ローラ、レジストローラ(いずれも不図示)によって、感光ドラム21と転写装置25との間の転写ニップ部に供給される。この際、記録材Pは、図示しないレジストローラによって、感光ドラム21上に形成されているトナー像とタイミングを合わせるようにして転写ニップ部に供給される。この転写ニップ部に供給された記録材Pは、転写ニップ部によって挟持搬送されながら、転写装置25によって感光ドラム21の表面のトナー像が静電的に表面に転写される。
【0036】
トナー像転写後の感光ドラム21は、転写時に記録材Pに転写されないで表面に残ったトナー(残留トナー)がクリーニング装置26によって除去され、次の画像形成に供される。
【0037】
一方、トナー像転写後の記録材Pは、感光ドラム21表面から分離された後、搬送ベルト28によって定着装置29に搬送され、ここで加熱・加圧されて表面にトナー像が定着される。
【0038】
トナー像定着後の記録材Pは、排紙トレイ30上に排出される。これにより、1枚の記録材Pに対する画像形成が終了する。
【0039】
自動原稿送り装置4は、リーダ部2の上方に配置されており、例えば、リーダ部2の奥側を揺動中心として、前側がほぼ上下方向に開閉できるようになっている。そして、開放状態においては、前述のプラテンガラス10上に対する原稿Dの載置、また原稿Dの取り出しが可能となる。一方、閉鎖状態においては、前述のように、固定読み時の原稿Dを上方から押圧できるようになっている。
【0040】
図2に、自動原稿送り装置4の縦断面図を示す。
【0041】
この図2に示すように、自動原稿送り装置4には、原稿Dの搬送方向に沿って上流側からほぼ順に以下の部材が配置されている。以下の部材とは、給紙トレイ31、押上板32、給紙ローラ33、ローラ34a,34bに掛け渡された給紙ベルト34、給紙対向ローラ35、搬送ローラ36、搬送対向ローラ37、搬送ローラ38、レジストローラ40、搬送ガイド板41、搬送ローラ42、切換部材43、排出ローラ44、排出対向ローラ45、排紙トレイ46である。また、切換部材43と排出対向ローラ45との間には、再給紙ローラ47及び再給紙対向ローラ48が配設されている。さらに、排紙トレイ46の上方には、中間トレイ(反転トレイ)50が配設されている。そして搬送ガイド板41の近傍には、本発明に係るクリーニング装置Cのクリーニングローラ51が配設されている。
尚、クリーニングローラ51については、後に詳述する。ここで、クリーニング装置Cは、クリーニングローラ51及びこれを駆動する駆動機構部(図示せず)等からなっている。
【0042】
上述の押上板32は、その基端部32aを基準にして先端部32bがほぼ上下方向に移動可能となっており、駆動手段(不図示)によって昇降されるようになっている。また、この押上板32には原稿の有無を検知する原稿センサ52が取り付けられている。上述の切換部材43は、基端部43aを中心に揺動して、図2中に実線で示す排出位置と、破線で示す再給紙位置と、一点鎖線で示す反転位置とに切り換えられるようになっている。上述のレジストローラ40の下流側近傍位置には、原稿Dの先端及び後端を検知する読み取りセンサ53が配置されている。また、上述の排出ローラ44の上流側近傍位置には、原稿Dの後端を検知する排紙センサ54が配置されている。
【0043】
上述のように構成された自動原稿送り装置4において、原稿Dの読み取り、すなわち原稿Dの流し読みは、以下のようにして行われる。
【0044】
給紙トレイ31及び押上板32上に、例えば複数枚の原稿Dがそれぞれの画像面を上方に向けた状態で重ねてセットされると、原稿センサ52がこれを検知し、押上板32の先端部32bが上昇して原稿Dの先端側を押し上げ、最上位の原稿Dの上面(画像面)を給紙ローラ33及び給紙ベルト34に軽く当接させる。
【0045】
ここで、ユーザーが操作パネルの読み取り開始ボタン(画像形成開始ボタン)を押すと、読み取り動作開始信号が発生し、給紙ローラ33、給紙ベルト34、搬送ローラ36,37,42、排紙ローラ44等が回転を開始する。このとき、同時にクリーニングローラ51も回転を開始する。
【0046】
給紙トレイ31及び押上板32上の複数枚の原稿Dのうちの、最上位の原稿Dは、給紙ローラ33及び給紙ベルト24の矢印方向の回転によって給紙され、搬送ローラ36,38等によって搬入ガイド55に沿って搬送され、先端を停止中のレジストローラ40に当接される。その後、レジストローラ40が回転を開始し、原稿Dの先端が読み取りセンサ53に検知されて、実際の画像の読み取りが開始される。
【0047】
原稿Dは、画像読み取りガラス12と、搬送ガイド板41との間を移動し、画像面が画像読み取り位置Rを通過するときに、照射ランプ13によって照射されて前述のように画像が読み取られる。画像読み取り中の原稿Dは、その搬送速度(移動速度)が主にレジストローラ40及び搬送ローラ42によって規制される。尚、画像読み取り中の原稿Dの裏面(画像面と反対の面)には、常時、クリーニングローラ51が摺接することになる。この点については後に詳述する。
【0048】
こうして画像が読み取られた原稿Dは、切換部材43が図2中の排出位置(実線)に配置されていることに基づき、搬出ガイド56に沿って搬送され、排出ローラ44によって排紙トレイ46上に排出される。
【0049】
読み取り対象となる原稿Dが1枚の場合は、読み取り後の原稿Dの後端が排紙センサ54によって検知された後、所定時間(原稿Dの搬送速度、及び排紙センサ54から排紙ローラ44までの距離から算出される時間に、余裕時間を加えた時間)の経過後に読み取り終了信号が発生され、クリーニングローラ51を含む各ローラの回転が停止されて、読み取り動作が終了する。すなわち、原稿センサ52が原稿無しを検知し、かつ排紙センサ54が原稿Dの後端を検知したときに、読み取り動作を終了することになる。
【0050】
一方、複数枚の原稿Dを連続して読み取る場合には、読み取りセンサ53によって、先行する原稿Dの後端が検知されたときに、後続の原稿Dの給紙が開始されるようになっている。先行の原稿Dの後端と後続の原稿Dの先端との間にはいわゆる紙間が設けられることになり、この紙間に相当する部分が画像読み取り位置Rを通過するとき、つまり先行の原稿Dの後端が画像読み取り位置を通過してから後続の原稿Dの先端が画像読み取り位置に到達する前は、画像読み取り位置R上には原稿Dが存在しない。このとき、画像読み取りガラス12の画像読み取り位置Rは、クリーニングローラ51によって清掃されることになる。
【0051】
また、原稿Dの両面(表面及び裏面)の画像を読み取る場合には、表面の画像面の読み取りを終了した原稿Dは、切換部材43が反転位置(図2中の一点鎖線)に切り換えられることに基づき、再給紙ローラ47の矢印方向の回転により、中間トレイ50上に導かれる。そして、原稿Dの後端が再給紙ローラ47を通過し終える少し前に、切換部材43が再給紙位置(点線)に切り換えられ、さらに再給紙ローラ47が逆転される。原稿Dは、これにより、表裏反転された状態で、再給紙ガイド57に沿って搬送され、さらに搬入ガイド55に沿って再度、画像読み取り位置Rに搬送される。画像読み取り位置Rで裏面の画像面が読み取られた原稿Dは、切換部材43が排出位置(実線)に切り換えられることに基づき、排紙ローラ44によって排紙トレイ46上に排出される。
【0052】
以上で、リーダ部2、プリンタ部3、自動原稿送り装置4を備えた画像形成装置1全体の構成及び動作の説明を終える。
【0053】
(クリーニング装置)
次に、本発明に係るクリーニング装置のクリーニングローラ51について詳述する。
【0054】
図3にクリーニングローラ51を、その軸芯51aに沿った方向から見た拡大図を示す。尚、同図においては、説明の便宜上、後述の繊維状部材aが画像読み取り位置R近傍において画像読み取りガラス12の上面よりも下方に位置するように図示しているが、実際には、上面よりも下方に位置することはない。
【0055】
同図に示すように、クリーニングローラ51は、弾性を有する円柱状のローラ本体60と、その外周面に形成されたブラシ部61とを有しており、ブラシ部61は多数の繊維状部材aによって構成されている。
【0056】
クリーニングローラ51は、画像読み取りガラス12の画像読み取り位置Rの直上に配置されている。画像読み取りガラス12の上方には、搬送ガイド板41が配設されている。この搬送ガイド板41は、画像読み取り位置Rとの間に、原稿Dの厚さよりも少し大きいギャップを形成する平坦部41aと、この上流側に設けられて画像読み取り位置Rに搬入されてくる原稿Dをガイドする搬入ガイド部41bと、平坦部41aの下流側に設けられて読み取り後に搬出される原稿Dをガイドする搬出ガイド部41cと、を有している。このうち平坦部41aには、窓部41dが形成されている。クリーニングローラ51は、その軸芯51aが画像読み取り位置Rに対して平行になるように配置され、かつその外周面の一部が上述の窓部41dから下方に突出するように配設されている。そして、繊維状部材aの少なくとも先端側a1を画像読み取り位置Rに当接させている。尚、ローラ本体60の外周面が画像読み取り位置Rに軽く接触するように配置するようにしてもよい。
【0057】
クリーニングローラの繊維状部材aは、上述の画像読み取りガラス12や原稿Dと摺擦することになるので、これらとの間の摩擦係数μが小さい材料によって形成することが好ましい。摩擦係数μが小さい材料で形成することにより、画像読み取り中の原稿Dに摺擦させた場合でも、その摩擦抵抗を小さくすることができ、画像読み取り中の原稿Dの移動速度にムラが発生するのを防止することができる。繊維状部材aを導電性金属やカーボンを含有した導電性樹脂繊維等で形成した場合には、搬送中に摩擦帯電した原稿Dの電荷を除去する効果(いわゆる静電防止効果)や、画像読み取りガラス12のガラス面を除電する効果が生じ、原稿Dやガラス面に埃が付着し難くなる。尚、繊維状部材aは、原稿搬送用のローラ(例えば、レジストローラ40,搬送ローラ42等)の外周面の摩擦係数よりも低摩擦係数の材料で形成することが好ましい。
【0058】
また、繊維状部材aは、画像読み取りガラス12との接触部(画像読み取り位置R)において、先端側a1が基端側a2よりも原稿移動方向下流側に位置するように傾斜している。言い換えると、先端側a1が基端側a2よりも、クリーニングローラ51の回転方向(矢印A1方向)に沿っての下流側に位置するように形成されている。このように形成することにより、原稿Dが画像読み取り位置Rに搬入される際に、その先端が繊維状部材aに引っかかることに起因する搬送不良を防止することができる。
【0059】
クリーニングローラ51は、その外周面は白色に形成されている。クリーニングローラ51の長手方向の端部近傍が、画像読み取り時に、原稿Dの通紙幅から外れた場合に、この外れた部分が一般的な原稿Dの地(白色)と同様に読み取られるので、読み込み画像に基づいて画像形成装置1により画像を形成した場合に影になりにくい。尚、クリーニングローラ51の外周面を白色にしても繊維状部材aの影が出やすい場合や、白色以外の色で形成した場合には、これらの影を、前述のリーダ部2の画像処理部20における電気的な画像処理によって消すようにしてもよい。
【0060】
クリーニングローラ51の駆動源は、上述の自動原稿送り装置4の各ローラを駆動するための駆動源(不図示)を使用することができる。駆動源とクリーニングローラ51との間に、伝達機構として、例えば、ギヤトレイン(不図示)を介装し、駆動源の回転をこのギヤトレインを介してクリーニングローラ51に伝達するようにする。この際、クリーニングローラ51の回転は、画像読み取り位置Rにおける周速度が、原稿Dの搬送速度(移動速度)と同等又はこれよりも少し速くなるように、ギヤトレインのギヤ比やクリーニングローラ51の外径(ローラ本体60の外径)を決定するとよい。このように決定することにより、画像読み取り中の原稿Dにクリーニングローラ51が摺擦されることに起因する、原稿Dの移動速度の変化を最小限にとどめることができる。
【0061】
ここで、上述のように、駆動源の回転をギヤトレインを介してクリーニングローラ51に伝達する場合には、画像読み取り動作中、すなわち画像の読み取り動作開始信号が出力された後、読み取り動作終了信号が出力されるまでの間は、駆動源が常に回転するのに伴って、クリーニングローラ51も常時回転することになる。この場合、クリーニングローラ51は、画像読み取り中の原稿Dに摺擦することになるが、上述のように、繊維状部材aの摩擦係数μを小さくし、またクリーニングローラ51の回転速度を上述のように設定することで、クリーニングローラ51と原稿Dの摺接による原稿移動速度の変動を最小限に抑制することができ、原稿の搬送ムラに起因する画像読みとり性能の低下を防止できる。
【0062】
また、本実施の形態のクリーニング装置Cによれば、画像読み取り動作中にクリーニングローラ51を常時回転させることにより、次のような多大な効果を得ることができる。第1に、連続画像読み取り時には、先行の原稿Dと後続の原稿Dとの間の紙間において、クリーニングローラ51により画像読み取り位置Rを清掃することができる。したがって、原稿Dは、常に、清掃直後の画像読み取り位置Rを通過することになり、画像面が正確に読みとられる。第2に、本実施の形態は、駆動源とクリーニングローラ51との間に、クラッチ等の接断機構を設ける必要がないので、その分だけ、クリーニング装置C及びこれを備えた画像形成装置1の構成や制御を簡略化することが可能となる。
【0063】
本実施の形態においては、さらに搬送ガイド板41の搬入ガイド部41bに異物除去部材63を設けている。異物除去部材63は、例えば、適度な弾性を有する合成樹脂フィルムによって形成することができる。この異物除去部材63を、クリーニングローラ51に向けて、その先端が繊維状部材aに当接するように配置する。クリーニングローラ51の矢印A1方向の回転に伴って、繊維状部材aがこの異物除去部材63に当接し、これにより、繊維状部材aから異物を脱落させることができる。したがって、異物除去部材63を設置した本実施の形態によれば、常に、清浄状態のクリーニングローラ51によって画像読み取り位置Rを清掃することが可能となる。
【0064】
ここで、クリーニングローラ51のブラシ部61は、ローラ本体60の外周面上において、繊維状部材aを均一に分布させるのではなく、螺旋状に密度が濃くなる部分を設けるようにしてもよい。この場合には、クリーニングローラ51の回転により、螺旋状に密度の濃い部分によって、画像読み取り位置R上の異物を、画像読み取り位置Rの長手方向(クリーニングローラ51の軸方向)に沿って積極的に移動させることができる。
【0065】
(クリーニング装置の他の例)
図4に、クリーニングローラ51を別な箇所に配設した例を示す。同図に示すように、クリーニングローラ51を、搬送ガイド板41の搬入ガイド41bにブラシ部61の繊維状部材aが当接するように配置し、矢印A2方向に回転させる。尚、クリーニングローラ51の構成、繊維状部材aの傾斜方向、回転速度等については、図3のクリーニングローラ51と同様とすることができる。
【0066】
このように、クリーニングローラ51を搬入ガイド部41bに摺擦させた場合には、このクリーニングローラ51によって、画像読み取り位置Rに搬入される直前の原稿Dの画像面(表面)を清掃することができるので、画像面に付着している紙粉や塵埃等の異物が、画像読み取り位置Rに持ち込まれる前に除去することができる。尚、本例においても、クリーニングローラ51に付着した異物を取り除く異物除去部材(図示せず)をクリーニングローラ51に隣接配置することが好ましい。
【0067】
(他の変形例)
以上の実施の形態においては、画像読み取り動作中は、クリーニングローラ51を常時回転させる例について説明したが、これに代えて、原稿Dが画像読み取り位置Rを通過しているときには、クリーニングローラ51の回転を停止させるようにしてもよい。ただし、この場合には、駆動源とクリーニングローラ51との間にクラッチ等を配置し、駆動源からクリーニングローラ51に伝達される回転を切断又は接続する必要がある。
【0068】
また、以上の実施の形態では、クリーニングローラ51は、その繊維状部材aが図3,図4に示すように傾斜した例を説明したが、これに代えて、繊維状部材をローラ本体60の外周面に対する法線方向に向けて放射状に配置するようにしてもよい。
【0069】
また、以上の実施の形態において、クリーニングローラ51は、ブラシ部61を繊維状部材aで構成するようになっているが、ブラシ部61をフェルト,不織布等の繊維部材で形成するようにしてもよい。
【0070】
また、図3に示すクリーニングローラ51と図4に示すクリーニングローラを同時に使用して、画像読みとり位置Rと原稿Dの画像面を同時に清掃するようにしてもよい。
【0071】
以上の説明では、クリーニングローラ51(クリーニング装置)が、画像形成装置1のリーダ部2や自動原稿送り装置4とは、独立に構成されているように説明したが、クリーニングローラ51をこれらリーダ部2や自動原稿送り装置4に含めた構成とすることもできる。この場合には、例えばクリーニングローラ51を有するリーダ部2又はクリーニングローラ51を有する自動原稿送り装置4ということになる。
【0072】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、連続して複数枚の原稿を読み取る場合でも、原稿の画像面を読み取る前に、画像読み取り位置をクリーニングローラのブラシ部によって毎回清掃することができるため、汚れを読み取ることがなく、画像情報を確実に読み取ることができる。
【0073】
また、本発明は、複数枚の原稿の画像面を連続して読み取る場合に、全ての原稿の画像面をクリーニングローラのブラシ部によって清掃することができるため、汚れを読み取ることがなく、画像情報を確実に読み取ることができる。
【0074】
また、本発明は、クリーニングローラが画像読み取り動作の開始から終了まで回転し続けて画像読み取り位置又は原稿の画像面を清掃するようになっている。
したがって、本発明によれば、クラッチ等の接断機構が不要となり、簡単な構成及び制御で画像読み取り位置又は原稿の画像面を清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を模式的に示す縦断面図である。
【図2】自動原稿送り装置の構成を示す縦断面図である。
【図3】図1における画像読み取り位置近傍の拡大図である。
【図4】クリーニングローラを別の位置に配置した例を示す、図3に相当する図である。
【符号の説明】
1……画像形成装置、2……リーダ部(画像読み取り部)、3……プリンタ部(画像形成部)、4……自動原稿送り装置(原稿送り装置)、12……画像読み取りガラス、51……クリーニングローラ、60……ローラ本体、61……ブラシ部、63……異物除去部材、A1,A2……クリーニングローラの回転方向、a……繊維状部材、a1……繊維状部材の先端側、a2……繊維状部材の基端側、B……原稿の移動方向(搬送方向)、C……クリーニング装置、D……原稿、R……画像読み取り位置
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ等における画像読み取り部分が紙粉等で汚れるのを防止することができるクリーニング装置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画像形成装置において、原稿の画像面を画像読み取り部で光学的に読み取り、その読み取った画像面に基づいて記録材(例えば、紙,透明フィルム)に画像を形成するものが知られている。
【0003】
この種の画像形成装置にあっては、画像読み取り部に配設されている画像読み取りガラスに紙粉や塵埃等の異物が付着すると、これら異物によって画像読み取り時の光が遮断されて、記録材上の画像に黒スジが発生することがある。
【0004】
このような黒スジを防止するため、画像読み取りガラスを人手(ユーザーやサービスマン)を介することなく自動的に清掃するようにした技術が、例えば特許文献1に開示されている。
【0005】
このものは、清掃ローラを回転させて画像読み取りガラス(コンタクトガラス)を清掃する。
【0006】
すなわち、画像読み取りガラス(コンタクトガラス)の上面に清掃ローラを配置する。この清掃ローラの外周面には周方向に沿って汚れ反射部と、これよりも大径の清掃部(スポンジ)とを設ける。そして、原稿の読み取り時には、反射部が画像読み取りガラスに対向するように清掃ローラを停止させて、画像読み取りガラスと反射部との間に原稿が通過し得る隙間を確保する。一方、清掃時には、清掃ローラを回転させて清掃部(スポンジ)を画像読み取りガラスに接触(摺擦)させて清掃を行うのである。
【0007】
この清掃動作は、汚れのない状態で画像読み取りができるように所定の原稿読み取り枚数N毎に行うようにしている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−258545号公報(段落番号8〜10、図1〜図3参照)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術によると、清掃ローラを駆動するための構成や制御が複雑になるという問題があった。また、上述の従来技術によると、複数枚の原稿を連続して読み取る場合に、汚れのある状態で画像読み取りが行われる虞があった。
【0009】
すなわち、上述の清掃ローラは、その周方の一部に清掃部(スポンジ)を設けているので、原稿読み取り中に清掃ローラを回転させた場合に、清掃ローラの清掃部が原稿の裏面(画像面とは反対の面)に断続的に当接するため、読み取り中の原稿の搬送速度にムラが発生し、精度の高い読み取りができなくなるおそれがある。このため、画像読み取り時に清掃ローラを停止させておく必要がある。
【0010】
したがって、清掃ローラの駆動源を他の原稿搬送ローラ等と同一の駆動源とした場合には、この駆動源と清掃ローラとの間にクラッチ等の動力伝達を切断又は接続する機構(接断機構)を設け、さらにこの接断機構の動作タイミングを制御することになる。つまり、上述の従来技術は、接断機構を設け、その接断機構の制御を行う分だけ、構成及び制御が複雑になる。
【0011】
一方、清掃ローラの駆動源を他の原稿搬送ローラとは個別に設けた場合には、別の駆動源が必要となり、またこの駆動源の動作を制御することになる。つまり、この場合も、同様に構成と制御が複雑になってしまう。
【0012】
さらに、上述の従来技術では、多数枚読み取り時の読み取り効率の低下を防止すべく、原稿読み取り枚数N枚毎に清掃動作を行うようにしている。言い換えると、清掃動作は1枚毎には行っていない。このため、例えば、多数枚読み取りを行う場合、先行する原稿の読み取り時にその原稿によって画像読み取りガラスに汚れが発生した場合でも、後続の原稿の画像読み取り時には、その汚れが清掃されていないので、汚れが読み取られてしまうことになる。
【0013】
そこで、本発明は、簡単な構成及び制御で画像読み取り位置又は画像読み取り位置に供給される前の原稿の画像面を清掃することのでき、しかも画像読み取りの前には、常に清掃を行うことができるようにしたクリーニング装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、画像読み取りガラス上を移動する原稿の画像面を光学的に読み取る画像読み取り位置近傍に配置されたクリーニング装置に関するものである。この発明に係るクリーニング装置は、前記原稿の移動方向に交差するように前記画像読み取りガラス上に設定された画像読み取り位置に摺接して、前記画像読み取り位置を清掃するクリーニングローラを有している。そして、前記クリーニングローラは、原稿搬送用のローラよりも低摩擦係数のブラシ部を外周面に有し、原稿の読み取り動作開始信号に連動して回転動作を開始し、読み取り動作終了信号に連動して回転動作を停止することを特徴としている。
【0015】
請求項2の発明は、画像読み取りガラス上を移動する原稿の画像面を光学的に読み取る画像読み取り位置近傍に配置されたクリーニング装置に関するものである。この発明に係るクリーニング装置は、前記原稿の移動方向に交差するように前記画像読み取りガラス上に設定された画像読み取り位置に摺接して、前記画像読み取り位置を清掃するクリーニングローラを有している。そして、前記クリーニングローラは、外周面に多数の繊維状部材からなるブラシ部を有し、原稿の読み取り動作開始信号に連動して回転動作を開始し、読み取り動作終了信号に連動して回転動作を停止することを特徴としている。
【0016】
請求項3の発明は、画像読み取りガラス上を移動する原稿の画像面を光学的に読み取る画像読み取り位置近傍に配置されたクリーニング装置に関するものである。この発明に係るクリーニング装置は、前記原稿の移動方向に交差するように前記画像読み取りガラス上に設定された画像読み取り位置よりも原稿搬送方向上流側に配置されて、前記原稿の画像面に摺接して前記画像面を清掃するクリーニングローラを有している。そして、前記クリーニングローラは、原稿搬送用のローラよりも低摩擦係数のブラシ部を外周面を有し、原稿の読み取り動作開始信号に連動して回転動作を開始し、読み取り動作終了信号に連動して回転動作を停止することを特徴としている。
【0017】
請求項4の発明は、画像読み取りガラス上を移動する原稿の画像面を光学的に読み取る画像読み取り位置近傍に配置されたクリーニング装置に関するものである。この発明に係るクリーニング装置は、前記原稿の移動方向に交差するように前記画像読み取りガラス上に設定された画像読み取り位置よりも原稿搬送方向上流側に配置されて、前記原稿の画像面に摺接して前記画像面を清掃するクリーニングローラを有している。そして、前記クリーニングローラは、外周面に多数の繊維状部材からなるブラシ部を有し、原稿の読み取り動作開始信号に連動して回転動作を開始し、読み取り動作終了信号に連動して回転動作を停止することを特徴としている。
【0018】
請求項5の発明は、請求項2又は4の発明に係るクリーニング装置の繊維状部材に特徴を有するものである。すなわち、前記繊維状部材は、前記クリーニングローラの外周面の法線方向に向けられていることを特徴としている。
【0019】
請求項6の発明は、請求項2の発明に係るクリーニング装置の繊維状部材に特徴を有するものである。すなわち、本発明において、前記繊維状部材は、前記画像読み取りガラスとの接触部において、先端側が基端側よりも原稿移動方向下流側に位置するように傾斜していることを特徴としている。
【0020】
請求項7の発明は、請求項4の発明に係るクリーニング装置の繊維状部材に特徴を有するものである。すなわち、本発明において、前記繊維状部材は、前記原稿の画像面との接触部において、先端側が基端側よりも原稿移動方向下流側に位置するように傾斜していることを特徴としている。
【0021】
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれかの発明に係るクリーニング装置において、前記ブラシ部が白色に形成されていることを特徴としている。
【0022】
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれかの発明に係るクリーニング装置において、前記クリーニングローラの回転速度が、前記原稿の移動速度と同等又は前記原稿の移動速度よりも速く設定されていることを特徴としている。
【0023】
請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれかの発明に係るクリーニング装置において、前記クリーニングローラの回転に伴う前記繊維状部材の当接によって前記繊維状部材から異物を脱落させる異物除去部材を有することを特徴としている。
【0024】
請求項11の発明は、請求項2,4,5,6又は7の発明に係るクリーニング装置のクリーニングローラに特徴を有するものである。すなわち、本発明において、前記クリーニングローラのブラシ部は、前記繊維状部材の密度が螺旋状に濃くなるように構成されていることを特徴としている。
【0025】
請求項12の発明は、請求項1〜11のいずれかの発明に係るクリーニング装置と、このクリーニング装置が配設されている画像読み取り部と、この画像読み取り部で読み取られた原稿の画像面の画像情報に基づいて画像を形成する画像形成部と、を備えた画像形成装置である。
【0026】
請求項13の発明は、請求項12の発明に係る画像形成装置において、前記画像読み取り部の画像読み取り位置に原稿を搬入し、また画像読み取り後の原稿を前記画像読み取り位置から搬出する原稿送り装置を備えることを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
【0028】
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例として本実施の形態に係る画像形成装置1を示す。同図は、電子写真方式のレーザビームプリンタ(以下「画像形成装置」という。)の全体構成を模式的に示す縦断面図である。尚、本発明に係る画像形成装置としてはプリンタの外に、複写機やファクシミリとすることもできる。
【0029】
(画像形成装置の全体構成)
まず、同図を参照して、画像形成装置1全体の構成及び動作の概略を説明し、その後、本発明に係るクリーニング装置について詳述する。
【0030】
同図に示す画像形成装置1は、画像を読み取るリーダ部(画像読み取り部)2と、読み取った画像情報に基づいて画像を形成する画像形成部としてのプリンタ部3(画像形成装置本体M)と、自動原稿送り装置(原稿送り装置)4とを備えている。尚、これらを構成する各部材、装置(構成要素)は、その動作,動作タイミング,動作時間等はいずれも図示しない制御手段によって制御されているものとする。
【0031】
このうちリーダ部2は、プラテンガラス10と、シェーディング補正用の白色板11と、画像読み取りガラス12と、照射ランプ13と、反射ミラー14,15,16と、レンズ17と、CCD(受光素子)18と、画像処理部20とを備えている。このうち、照明ランプ13と反射ミラー14,15,16とは、同図中の左右方向に移動可能なキャリヤ(不図示)に搭載されている。上述の白色板11及び画像読み取りガラス12は、原稿Dの通紙幅方向(後述の流し読み時の原稿Dの搬送方向に対して直交する方向:図1中の表裏方向)に、その通紙幅よりも長く形成されている。
【0032】
上述のリーダ部2では、原稿Dは、固定読み又は流し読みが行われる。前者の固定読みにおいては、原稿Dはその画像面を下方に向けてプラテンガラス10上に載置され、押圧板としても作用する開閉自在な自動原稿送り装置4によってプラテンガラス10に押圧される。この状態で、まずキャリヤを同図中の右方に少し移動させて照射ランプ13により白色板11を照射し、その反射光をレンズ17を介してCCD18で受光する。この受光量に基づいて画像処理部20にシェーディング補正用のデータが蓄積される。その後、キャリヤを右方に移動させながら照射ランプ13によって原稿Dの画像面を照射する。このときの画像面からの反射光が順次に反射ミラー14,15,16によって反射され、レンズ17を通過してCCD18に入力され、ここで電気信号に光電変換された後、画像処理部19に入力される。画像処理部9に入力された電気信号は、濃度補正、シェーディング補正等の種々の補正がなされた後、パルス幅変調されて、露光装置(後述)に入力される。後者の流し読みにおいて、後述の自動原稿送り装置4によって原稿Dを搬送し、その画像面が画像読み取りガラス12中に設定されている画像読み取り位置Rを通過するときに、固定配置されている照射ランプ13によって光照射し、そのときの反射光から画像情報を読み取るものである。読み取り位置Rは、画像読み取りガラス12の上面に、その長手方向に沿ってライン状に設けられている。尚、流し読みにおける反射光の処理については、上述の固定読みと同様であるので説明は省略する。
【0033】
プリンタ部3は、ドラム型の感光体(以下「感光ドラム」という。)21と、その周囲に配置された一次帯電器22、露光装置23、現像装置24、転写装置25、クリーニング装置26等を備えている。また記録媒体としてのシート状の記録材(例えば、紙、透明フィルム)Pの搬送方向(点線の矢印B方向)に沿っての上流側から順に、給紙カセット27、搬送ベルト28、定着装置29、排紙トレイ30等が配設されている。
【0034】
上述のプリンタ部3においては、感光ドラム21は、駆動手段(不図示)によって所定のプロセススピード(周速度)で矢印A方向に回転駆動され、その表面が一次帯電器22によって所定の極性・電位に均一に帯電される。帯電後の感光ドラム21は、露光装置23によって静電潜像が形成される。露光装置23は、上述の画像処理部20から入力された画像情報に基づいてON/OFF制御されるレーザ光を帯電後の感光ドラム21表面に照射し、レーザ光照射部分の電荷を除去して画像情報に応じた静電潜像を形成する。感光ドラム21表面に形成された静電潜像は、現像装置24によって、電荷を有するトナーが静電的に付着されてトナー像として現像される。このトナーとしては、一般に、合成樹脂製の粉体が使用される。
【0035】
こうして感光ドラム21上に形成されたトナー像は、給紙カセット27から供給される記録材Pに転写される。給紙カセット27内に収納された記録材Pは、給送ローラ、搬送ローラ、レジストローラ(いずれも不図示)によって、感光ドラム21と転写装置25との間の転写ニップ部に供給される。この際、記録材Pは、図示しないレジストローラによって、感光ドラム21上に形成されているトナー像とタイミングを合わせるようにして転写ニップ部に供給される。この転写ニップ部に供給された記録材Pは、転写ニップ部によって挟持搬送されながら、転写装置25によって感光ドラム21の表面のトナー像が静電的に表面に転写される。
【0036】
トナー像転写後の感光ドラム21は、転写時に記録材Pに転写されないで表面に残ったトナー(残留トナー)がクリーニング装置26によって除去され、次の画像形成に供される。
【0037】
一方、トナー像転写後の記録材Pは、感光ドラム21表面から分離された後、搬送ベルト28によって定着装置29に搬送され、ここで加熱・加圧されて表面にトナー像が定着される。
【0038】
トナー像定着後の記録材Pは、排紙トレイ30上に排出される。これにより、1枚の記録材Pに対する画像形成が終了する。
【0039】
自動原稿送り装置4は、リーダ部2の上方に配置されており、例えば、リーダ部2の奥側を揺動中心として、前側がほぼ上下方向に開閉できるようになっている。そして、開放状態においては、前述のプラテンガラス10上に対する原稿Dの載置、また原稿Dの取り出しが可能となる。一方、閉鎖状態においては、前述のように、固定読み時の原稿Dを上方から押圧できるようになっている。
【0040】
図2に、自動原稿送り装置4の縦断面図を示す。
【0041】
この図2に示すように、自動原稿送り装置4には、原稿Dの搬送方向に沿って上流側からほぼ順に以下の部材が配置されている。以下の部材とは、給紙トレイ31、押上板32、給紙ローラ33、ローラ34a,34bに掛け渡された給紙ベルト34、給紙対向ローラ35、搬送ローラ36、搬送対向ローラ37、搬送ローラ38、レジストローラ40、搬送ガイド板41、搬送ローラ42、切換部材43、排出ローラ44、排出対向ローラ45、排紙トレイ46である。また、切換部材43と排出対向ローラ45との間には、再給紙ローラ47及び再給紙対向ローラ48が配設されている。さらに、排紙トレイ46の上方には、中間トレイ(反転トレイ)50が配設されている。そして搬送ガイド板41の近傍には、本発明に係るクリーニング装置Cのクリーニングローラ51が配設されている。
尚、クリーニングローラ51については、後に詳述する。ここで、クリーニング装置Cは、クリーニングローラ51及びこれを駆動する駆動機構部(図示せず)等からなっている。
【0042】
上述の押上板32は、その基端部32aを基準にして先端部32bがほぼ上下方向に移動可能となっており、駆動手段(不図示)によって昇降されるようになっている。また、この押上板32には原稿の有無を検知する原稿センサ52が取り付けられている。上述の切換部材43は、基端部43aを中心に揺動して、図2中に実線で示す排出位置と、破線で示す再給紙位置と、一点鎖線で示す反転位置とに切り換えられるようになっている。上述のレジストローラ40の下流側近傍位置には、原稿Dの先端及び後端を検知する読み取りセンサ53が配置されている。また、上述の排出ローラ44の上流側近傍位置には、原稿Dの後端を検知する排紙センサ54が配置されている。
【0043】
上述のように構成された自動原稿送り装置4において、原稿Dの読み取り、すなわち原稿Dの流し読みは、以下のようにして行われる。
【0044】
給紙トレイ31及び押上板32上に、例えば複数枚の原稿Dがそれぞれの画像面を上方に向けた状態で重ねてセットされると、原稿センサ52がこれを検知し、押上板32の先端部32bが上昇して原稿Dの先端側を押し上げ、最上位の原稿Dの上面(画像面)を給紙ローラ33及び給紙ベルト34に軽く当接させる。
【0045】
ここで、ユーザーが操作パネルの読み取り開始ボタン(画像形成開始ボタン)を押すと、読み取り動作開始信号が発生し、給紙ローラ33、給紙ベルト34、搬送ローラ36,37,42、排紙ローラ44等が回転を開始する。このとき、同時にクリーニングローラ51も回転を開始する。
【0046】
給紙トレイ31及び押上板32上の複数枚の原稿Dのうちの、最上位の原稿Dは、給紙ローラ33及び給紙ベルト24の矢印方向の回転によって給紙され、搬送ローラ36,38等によって搬入ガイド55に沿って搬送され、先端を停止中のレジストローラ40に当接される。その後、レジストローラ40が回転を開始し、原稿Dの先端が読み取りセンサ53に検知されて、実際の画像の読み取りが開始される。
【0047】
原稿Dは、画像読み取りガラス12と、搬送ガイド板41との間を移動し、画像面が画像読み取り位置Rを通過するときに、照射ランプ13によって照射されて前述のように画像が読み取られる。画像読み取り中の原稿Dは、その搬送速度(移動速度)が主にレジストローラ40及び搬送ローラ42によって規制される。尚、画像読み取り中の原稿Dの裏面(画像面と反対の面)には、常時、クリーニングローラ51が摺接することになる。この点については後に詳述する。
【0048】
こうして画像が読み取られた原稿Dは、切換部材43が図2中の排出位置(実線)に配置されていることに基づき、搬出ガイド56に沿って搬送され、排出ローラ44によって排紙トレイ46上に排出される。
【0049】
読み取り対象となる原稿Dが1枚の場合は、読み取り後の原稿Dの後端が排紙センサ54によって検知された後、所定時間(原稿Dの搬送速度、及び排紙センサ54から排紙ローラ44までの距離から算出される時間に、余裕時間を加えた時間)の経過後に読み取り終了信号が発生され、クリーニングローラ51を含む各ローラの回転が停止されて、読み取り動作が終了する。すなわち、原稿センサ52が原稿無しを検知し、かつ排紙センサ54が原稿Dの後端を検知したときに、読み取り動作を終了することになる。
【0050】
一方、複数枚の原稿Dを連続して読み取る場合には、読み取りセンサ53によって、先行する原稿Dの後端が検知されたときに、後続の原稿Dの給紙が開始されるようになっている。先行の原稿Dの後端と後続の原稿Dの先端との間にはいわゆる紙間が設けられることになり、この紙間に相当する部分が画像読み取り位置Rを通過するとき、つまり先行の原稿Dの後端が画像読み取り位置を通過してから後続の原稿Dの先端が画像読み取り位置に到達する前は、画像読み取り位置R上には原稿Dが存在しない。このとき、画像読み取りガラス12の画像読み取り位置Rは、クリーニングローラ51によって清掃されることになる。
【0051】
また、原稿Dの両面(表面及び裏面)の画像を読み取る場合には、表面の画像面の読み取りを終了した原稿Dは、切換部材43が反転位置(図2中の一点鎖線)に切り換えられることに基づき、再給紙ローラ47の矢印方向の回転により、中間トレイ50上に導かれる。そして、原稿Dの後端が再給紙ローラ47を通過し終える少し前に、切換部材43が再給紙位置(点線)に切り換えられ、さらに再給紙ローラ47が逆転される。原稿Dは、これにより、表裏反転された状態で、再給紙ガイド57に沿って搬送され、さらに搬入ガイド55に沿って再度、画像読み取り位置Rに搬送される。画像読み取り位置Rで裏面の画像面が読み取られた原稿Dは、切換部材43が排出位置(実線)に切り換えられることに基づき、排紙ローラ44によって排紙トレイ46上に排出される。
【0052】
以上で、リーダ部2、プリンタ部3、自動原稿送り装置4を備えた画像形成装置1全体の構成及び動作の説明を終える。
【0053】
(クリーニング装置)
次に、本発明に係るクリーニング装置のクリーニングローラ51について詳述する。
【0054】
図3にクリーニングローラ51を、その軸芯51aに沿った方向から見た拡大図を示す。尚、同図においては、説明の便宜上、後述の繊維状部材aが画像読み取り位置R近傍において画像読み取りガラス12の上面よりも下方に位置するように図示しているが、実際には、上面よりも下方に位置することはない。
【0055】
同図に示すように、クリーニングローラ51は、弾性を有する円柱状のローラ本体60と、その外周面に形成されたブラシ部61とを有しており、ブラシ部61は多数の繊維状部材aによって構成されている。
【0056】
クリーニングローラ51は、画像読み取りガラス12の画像読み取り位置Rの直上に配置されている。画像読み取りガラス12の上方には、搬送ガイド板41が配設されている。この搬送ガイド板41は、画像読み取り位置Rとの間に、原稿Dの厚さよりも少し大きいギャップを形成する平坦部41aと、この上流側に設けられて画像読み取り位置Rに搬入されてくる原稿Dをガイドする搬入ガイド部41bと、平坦部41aの下流側に設けられて読み取り後に搬出される原稿Dをガイドする搬出ガイド部41cと、を有している。このうち平坦部41aには、窓部41dが形成されている。クリーニングローラ51は、その軸芯51aが画像読み取り位置Rに対して平行になるように配置され、かつその外周面の一部が上述の窓部41dから下方に突出するように配設されている。そして、繊維状部材aの少なくとも先端側a1を画像読み取り位置Rに当接させている。尚、ローラ本体60の外周面が画像読み取り位置Rに軽く接触するように配置するようにしてもよい。
【0057】
クリーニングローラの繊維状部材aは、上述の画像読み取りガラス12や原稿Dと摺擦することになるので、これらとの間の摩擦係数μが小さい材料によって形成することが好ましい。摩擦係数μが小さい材料で形成することにより、画像読み取り中の原稿Dに摺擦させた場合でも、その摩擦抵抗を小さくすることができ、画像読み取り中の原稿Dの移動速度にムラが発生するのを防止することができる。繊維状部材aを導電性金属やカーボンを含有した導電性樹脂繊維等で形成した場合には、搬送中に摩擦帯電した原稿Dの電荷を除去する効果(いわゆる静電防止効果)や、画像読み取りガラス12のガラス面を除電する効果が生じ、原稿Dやガラス面に埃が付着し難くなる。尚、繊維状部材aは、原稿搬送用のローラ(例えば、レジストローラ40,搬送ローラ42等)の外周面の摩擦係数よりも低摩擦係数の材料で形成することが好ましい。
【0058】
また、繊維状部材aは、画像読み取りガラス12との接触部(画像読み取り位置R)において、先端側a1が基端側a2よりも原稿移動方向下流側に位置するように傾斜している。言い換えると、先端側a1が基端側a2よりも、クリーニングローラ51の回転方向(矢印A1方向)に沿っての下流側に位置するように形成されている。このように形成することにより、原稿Dが画像読み取り位置Rに搬入される際に、その先端が繊維状部材aに引っかかることに起因する搬送不良を防止することができる。
【0059】
クリーニングローラ51は、その外周面は白色に形成されている。クリーニングローラ51の長手方向の端部近傍が、画像読み取り時に、原稿Dの通紙幅から外れた場合に、この外れた部分が一般的な原稿Dの地(白色)と同様に読み取られるので、読み込み画像に基づいて画像形成装置1により画像を形成した場合に影になりにくい。尚、クリーニングローラ51の外周面を白色にしても繊維状部材aの影が出やすい場合や、白色以外の色で形成した場合には、これらの影を、前述のリーダ部2の画像処理部20における電気的な画像処理によって消すようにしてもよい。
【0060】
クリーニングローラ51の駆動源は、上述の自動原稿送り装置4の各ローラを駆動するための駆動源(不図示)を使用することができる。駆動源とクリーニングローラ51との間に、伝達機構として、例えば、ギヤトレイン(不図示)を介装し、駆動源の回転をこのギヤトレインを介してクリーニングローラ51に伝達するようにする。この際、クリーニングローラ51の回転は、画像読み取り位置Rにおける周速度が、原稿Dの搬送速度(移動速度)と同等又はこれよりも少し速くなるように、ギヤトレインのギヤ比やクリーニングローラ51の外径(ローラ本体60の外径)を決定するとよい。このように決定することにより、画像読み取り中の原稿Dにクリーニングローラ51が摺擦されることに起因する、原稿Dの移動速度の変化を最小限にとどめることができる。
【0061】
ここで、上述のように、駆動源の回転をギヤトレインを介してクリーニングローラ51に伝達する場合には、画像読み取り動作中、すなわち画像の読み取り動作開始信号が出力された後、読み取り動作終了信号が出力されるまでの間は、駆動源が常に回転するのに伴って、クリーニングローラ51も常時回転することになる。この場合、クリーニングローラ51は、画像読み取り中の原稿Dに摺擦することになるが、上述のように、繊維状部材aの摩擦係数μを小さくし、またクリーニングローラ51の回転速度を上述のように設定することで、クリーニングローラ51と原稿Dの摺接による原稿移動速度の変動を最小限に抑制することができ、原稿の搬送ムラに起因する画像読みとり性能の低下を防止できる。
【0062】
また、本実施の形態のクリーニング装置Cによれば、画像読み取り動作中にクリーニングローラ51を常時回転させることにより、次のような多大な効果を得ることができる。第1に、連続画像読み取り時には、先行の原稿Dと後続の原稿Dとの間の紙間において、クリーニングローラ51により画像読み取り位置Rを清掃することができる。したがって、原稿Dは、常に、清掃直後の画像読み取り位置Rを通過することになり、画像面が正確に読みとられる。第2に、本実施の形態は、駆動源とクリーニングローラ51との間に、クラッチ等の接断機構を設ける必要がないので、その分だけ、クリーニング装置C及びこれを備えた画像形成装置1の構成や制御を簡略化することが可能となる。
【0063】
本実施の形態においては、さらに搬送ガイド板41の搬入ガイド部41bに異物除去部材63を設けている。異物除去部材63は、例えば、適度な弾性を有する合成樹脂フィルムによって形成することができる。この異物除去部材63を、クリーニングローラ51に向けて、その先端が繊維状部材aに当接するように配置する。クリーニングローラ51の矢印A1方向の回転に伴って、繊維状部材aがこの異物除去部材63に当接し、これにより、繊維状部材aから異物を脱落させることができる。したがって、異物除去部材63を設置した本実施の形態によれば、常に、清浄状態のクリーニングローラ51によって画像読み取り位置Rを清掃することが可能となる。
【0064】
ここで、クリーニングローラ51のブラシ部61は、ローラ本体60の外周面上において、繊維状部材aを均一に分布させるのではなく、螺旋状に密度が濃くなる部分を設けるようにしてもよい。この場合には、クリーニングローラ51の回転により、螺旋状に密度の濃い部分によって、画像読み取り位置R上の異物を、画像読み取り位置Rの長手方向(クリーニングローラ51の軸方向)に沿って積極的に移動させることができる。
【0065】
(クリーニング装置の他の例)
図4に、クリーニングローラ51を別な箇所に配設した例を示す。同図に示すように、クリーニングローラ51を、搬送ガイド板41の搬入ガイド41bにブラシ部61の繊維状部材aが当接するように配置し、矢印A2方向に回転させる。尚、クリーニングローラ51の構成、繊維状部材aの傾斜方向、回転速度等については、図3のクリーニングローラ51と同様とすることができる。
【0066】
このように、クリーニングローラ51を搬入ガイド部41bに摺擦させた場合には、このクリーニングローラ51によって、画像読み取り位置Rに搬入される直前の原稿Dの画像面(表面)を清掃することができるので、画像面に付着している紙粉や塵埃等の異物が、画像読み取り位置Rに持ち込まれる前に除去することができる。尚、本例においても、クリーニングローラ51に付着した異物を取り除く異物除去部材(図示せず)をクリーニングローラ51に隣接配置することが好ましい。
【0067】
(他の変形例)
以上の実施の形態においては、画像読み取り動作中は、クリーニングローラ51を常時回転させる例について説明したが、これに代えて、原稿Dが画像読み取り位置Rを通過しているときには、クリーニングローラ51の回転を停止させるようにしてもよい。ただし、この場合には、駆動源とクリーニングローラ51との間にクラッチ等を配置し、駆動源からクリーニングローラ51に伝達される回転を切断又は接続する必要がある。
【0068】
また、以上の実施の形態では、クリーニングローラ51は、その繊維状部材aが図3,図4に示すように傾斜した例を説明したが、これに代えて、繊維状部材をローラ本体60の外周面に対する法線方向に向けて放射状に配置するようにしてもよい。
【0069】
また、以上の実施の形態において、クリーニングローラ51は、ブラシ部61を繊維状部材aで構成するようになっているが、ブラシ部61をフェルト,不織布等の繊維部材で形成するようにしてもよい。
【0070】
また、図3に示すクリーニングローラ51と図4に示すクリーニングローラを同時に使用して、画像読みとり位置Rと原稿Dの画像面を同時に清掃するようにしてもよい。
【0071】
以上の説明では、クリーニングローラ51(クリーニング装置)が、画像形成装置1のリーダ部2や自動原稿送り装置4とは、独立に構成されているように説明したが、クリーニングローラ51をこれらリーダ部2や自動原稿送り装置4に含めた構成とすることもできる。この場合には、例えばクリーニングローラ51を有するリーダ部2又はクリーニングローラ51を有する自動原稿送り装置4ということになる。
【0072】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、連続して複数枚の原稿を読み取る場合でも、原稿の画像面を読み取る前に、画像読み取り位置をクリーニングローラのブラシ部によって毎回清掃することができるため、汚れを読み取ることがなく、画像情報を確実に読み取ることができる。
【0073】
また、本発明は、複数枚の原稿の画像面を連続して読み取る場合に、全ての原稿の画像面をクリーニングローラのブラシ部によって清掃することができるため、汚れを読み取ることがなく、画像情報を確実に読み取ることができる。
【0074】
また、本発明は、クリーニングローラが画像読み取り動作の開始から終了まで回転し続けて画像読み取り位置又は原稿の画像面を清掃するようになっている。
したがって、本発明によれば、クラッチ等の接断機構が不要となり、簡単な構成及び制御で画像読み取り位置又は原稿の画像面を清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を模式的に示す縦断面図である。
【図2】自動原稿送り装置の構成を示す縦断面図である。
【図3】図1における画像読み取り位置近傍の拡大図である。
【図4】クリーニングローラを別の位置に配置した例を示す、図3に相当する図である。
【符号の説明】
1……画像形成装置、2……リーダ部(画像読み取り部)、3……プリンタ部(画像形成部)、4……自動原稿送り装置(原稿送り装置)、12……画像読み取りガラス、51……クリーニングローラ、60……ローラ本体、61……ブラシ部、63……異物除去部材、A1,A2……クリーニングローラの回転方向、a……繊維状部材、a1……繊維状部材の先端側、a2……繊維状部材の基端側、B……原稿の移動方向(搬送方向)、C……クリーニング装置、D……原稿、R……画像読み取り位置
Claims (13)
- 画像読み取りガラス上を移動する原稿の画像面を光学的に読み取る画像読み取り位置近傍に配置されたクリーニング装置において、
前記原稿の移動方向に交差するように前記画像読み取りガラス上に設定された画像読み取り位置に摺接して、前記画像読み取り位置を清掃するクリーニングローラを有し、
前記クリーニングローラは、原稿搬送用のローラよりも低摩擦係数のブラシ部を外周面に有し、原稿の読み取り動作開始信号に連動して回転動作を開始し、読み取り動作終了信号に連動して回転動作を停止することを特徴とするクリーニング装置。 - 画像読み取りガラス上を移動する原稿の画像面を光学的に読み取る画像読み取り位置近傍に配置されたクリーニング装置において、
前記原稿の移動方向に交差するように前記画像読み取りガラス上に設定された画像読み取り位置に摺接して、前記画像読み取り位置を清掃するクリーニングローラを有し、
前記クリーニングローラは、外周面に多数の繊維状部材からなるブラシ部を有し、原稿の読み取り動作開始信号に連動して回転動作を開始し、読み取り動作終了信号に連動して回転動作を停止することを特徴とするクリーニング装置。 - 画像読み取りガラス上を移動する原稿の画像面を光学的に読み取る画像読み取り位置近傍に配置されたクリーニング装置において、
前記原稿の移動方向に交差するように前記画像読み取りガラス上に設定された画像読み取り位置よりも原稿搬送方向上流側に配置されて、前記原稿の画像面に摺接して前記画像面を清掃するクリーニングローラを有し、
前記クリーニングローラは、原稿搬送用のローラよりも低摩擦係数のブラシ部を外周面に有し、原稿の読み取り動作開始信号に連動して回転動作を開始し、読み取り動作終了信号に連動して回転動作を停止することを特徴とするクリーニング装置。 - 画像読み取りガラス上を移動する原稿の画像面を光学的に読み取る画像読み取り位置近傍に配置されたクリーニング装置において、
前記原稿の移動方向に交差するように前記画像読み取りガラス上に設定された画像読み取り位置よりも原稿搬送方向上流側に配置されて、前記原稿の画像面に摺接して前記画像面を清掃するクリーニングローラを有し、
前記クリーニングローラは、外周面に多数の繊維状部材からなるブラシ部を有し、原稿の読み取り動作開始信号に連動して回転動作を開始し、読み取り動作終了信号に連動して回転動作を停止することを特徴とするクリーニング装置。 - 前記繊維状部材は、前記クリーニングローラの外周面の法線方向に向けられていることを特徴とする請求項2又は4に記載のクリーニング装置。
- 前記繊維状部材は、前記画像読み取りガラスとの接触部において、先端側が基端側よりも原稿移動方向下流側に位置するように傾斜していることを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
- 前記繊維状部材は、前記原稿の画像面との接触部において、先端側が基端側よりも原稿移動方向下流側に位置するように傾斜していることを特徴とする請求項4に記載のクリーニング装置。
- 前記ブラシ部が白色に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
- 前記クリーニングローラの回転速度は、前記原稿の移動速度と同等又は前記原稿の移動速度よりも速く設定されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
- 前記クリーニングローラの回転に伴う前記繊維状部材の当接によって前記繊維状部材から異物を脱落させる異物除去部材を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のクリーニング装置。
- 前記クリーニングローラのブラシ部は、前記繊維状部材の密度が螺旋状に濃くなるように構成されていることを特徴とする請求項2,4,5,6又は7に記載のクリーニング装置。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載のクリーニング装置と、前記クリーニング装置が配設されている画像読み取り部と、この画像読み取り部で読み取られた原稿の画像面の画像情報に基づいて画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
- 前記画像読み取り部の画像読み取り位置に原稿を搬入し、また画像読み取り後の原稿を前記画像読み取り位置から搬出する原稿送り装置を備えることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
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