JP2012063695A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】帯電装置の帯電ムラに応じた画質低下を低減すること。
【解決手段】凹凸が形成された表面を有し像保持体(PR)の表面を帯電させる帯電装置(CR)と、像保持体(PR)の表面に潜像形成用の光(L)を照射して潜像を形成する潜像形成装置(ROS)と、帯電状態を識別するための予め設定された識別画像が形成された媒体を読み取る読取手段(C10A)と、読み取られた識別画像に基づいて、帯電装置(CR)の帯電ムラを帯電装置(CR)の1周分に渡って取得する帯電ムラの取得手段(C11)と、取得した帯電ムラに基づいて、帯電ムラを打ち消すように潜像形成装置(ROS)における潜像形成用の光(L)の出力を制御する出力制御手段(C12)と、を備えた画像形成装置(U)。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
FAX、複写機等の画像読取装置を備えた画像形成装置において、形成される画像の濃度のムラを低減するための技術に関し、以下の特許文献1に記載の技術が従来公知である。
特許文献1としての特開2004−61860号公報には、出力された媒体の画像を入力装置(52)で読み取ることで、感光体の露光に対する感度のムラに起因する画像の濃度ムラを取得し、露光走査装置(11)の露光量を画素位置毎に管理する露光量管理ファイル(40)の画素位置情報(40a)と感度情報(40b)を求めておき、実際の露光を行う場合には、求められた感度情報(40b)と基準感度情報(40c)とを対比して、露光量を調整する技術が記載されている。
特開2004−61860号公報(「0092」〜「0097」、「0140」〜「0147」、図1、図4〜図8)
本発明は、帯電装置の帯電ムラに応じた画質低下を低減することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
回転する像保持体と、
前記像保持体の表面に対向して回転可能に支持され且つ凹凸が形成された表面を有し、帯電電圧が印加されて、前記像保持体の表面を帯電させる帯電装置と、
前記帯電装置で帯電された前記像保持体の表面に潜像形成用の光を照射して、潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
前記媒体に転写された可視像を定着させる定着装置と、
帯電状態を識別するための予め設定された識別画像が形成された媒体を読み取る読取手段と、
読み取られた識別画像に基づいて、帯電装置の表面の周方向である副走査方向および副走査方向に交差する主走査方向における帯電能力の分布である帯電ムラを、前記帯電装置の回転の1周分に渡って取得する帯電ムラの取得手段と、
前記取得した帯電ムラに基づいて、帯電ムラを打ち消すように前記潜像形成装置における前記潜像形成用の光の出力を制御する出力制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記帯電装置の回転の基準となる基準位置に設けられた被検知部と、
前記被検知部を検知する検知部材と、
前記検知部材の検知結果に基づいて、前記基準位置を検出する基準位置の検出手段と、
前記基準位置に基づいて、前記潜像形成用の光の出力を制御する出力制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、帯電ムラに基づいて潜像形成用の光の出力を制御しない場合に比べて、帯電装置の帯電ムラに応じた画質低下を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、基準位置に基づいて、出力を制御することができる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の斜視図である。 図2は実施例1の画像形成装置の縦断面図である。 図3は実施例1の帯電装置の要部説明図である。 図4は実施例1の制御部の要部説明図である。 図5は実施例1の識別画像の説明図であり、図5Aは帯電ムラのない場合の識別画像の説明図、図5Bは帯電ムラのある場合の識別画像の説明図である。 図6は実施例1の出力調整処理のフローチャートである。 図7は実施例1の画像形成処理のフローチャートである。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例である実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の斜視図である。
図2は実施例1の画像形成装置の縦断面図である。
図1において、本発明の実施例1の画像形成装置の一例としてのデジタル式の複写機Uは、画像記録装置の一例として、下部に配置されたプリンタ部U1と、画像読取装置の一例として、プリンタ部U1の上部に配置されたスキャナ部U2と、を有する。
図1、図2において、前記スキャナ部U2は、読取装置本体の一例として、上面に透明な原稿台の一例としてのプラテンガラスPGを有するスキャナ本体U2aと、スキャナ本体2aの上面に支持された原稿搬送装置U2bとを有する。前記スキャナ本体U2aの前端部には、操作部の一例としてのユーザインタフェースUIがしじされている。なお、前記原稿搬送装置U2bは、プラテンガラスPG上面に着脱可能且つ図示しない回転軸を中心として上方に回転可能、すなわち、プラテンガラスPGとの間の空間を開閉可能に装着されている。
図2において、前記原稿搬送装置U2bは、読取対象の画像が表面に記録された媒体の一例としての複写しようとする原稿Giが収容される原稿供給部の一例としての原稿給紙トレイTG1を有する。
前記原稿給紙トレイTG1に収容された複数の各原稿Giは、原稿送出部材の一例としての原稿ピックアップロールRg1により取り出され、原稿分離部材の一例としての原稿捌きロールRg2に搬送される。原稿捌きロールRg2は、複数枚の原稿が搬送されてきた場合には1枚づつ分離して、搬送路の一例としての原稿搬送路SH0を搬送されて、原稿捌きロールRg2の下流側に配置された原稿搬送部材の一例としての原稿搬送ロールRg3に搬送される。
原稿搬送ロールRg3により下流側に搬送された原稿Giは、時期調整部材の一例としての原稿レジロールRg4により一旦停止してから、予め設定された時期に前記プラテンガラスPG上に設定された読取位置の一例としての原稿読込位置PG1に搬送される。
前記原稿読込位置PG1を通過した原稿Giは、原稿搬送部材の一例としての原稿搬送ローラRg5により、原稿排出部材の一例としての原稿排出ローラRg6に搬送される。原稿Giの片面のみが読み取られる場合や両面読取の設定で両面の読取が収容した場合には、原稿Giは、原稿排出ローラRg6により、原稿排出部の一例としての原稿排紙トレイTG2に排出される。両面読取の設定で一面目の読取が終了した原稿Giは、原稿搬送ローラRg5と原稿排出ローラRg6との間から分岐された原稿反転路GHに搬送される。
原稿反転路GHは、原稿搬送ロールRg3の上流側で原稿搬送路SH0と合流するように配置されており、分岐部には、切替部材の一例としてのゲートGH1が配置されている。前記ゲートGH1は、弾性変形可能な薄膜状のフィルムにより構成されており、原稿排出ローラRg6側からの原稿Giを原稿反転路GH側に案内すると共に、原稿搬送ローラRg5から原稿排出ローラRg6に搬送される原稿Giは、ゲートGH1を弾性変形させながら通過するように構成されている。
したがって、一面目の画像読取が終了した原稿Giが、原稿搬送ローラRg5および原稿排出ローラRg6で搬送されて搬送方向後端がゲートGH1を通過すると、原稿排出ローラRg6が逆回転して、原稿Giの搬送方向が逆転して搬送、いわゆるスイッチバックされて、原稿反転路GHに搬送される。原稿反転路GHを搬送された原稿Giは、原稿レジロールRg4に再送され、原稿読取位置PG1に再送される。
前記スキャナ部U2aの内部には、露光系基準位置の一例としてのプラテンレジ位置に配置された検出部材の一例としての露光系レジセンサSpと、露光光学系Aとが配置されている。
前記露光光学系Aは、左右方向に移動可能に支持されており、その移動および停止が露光系レジセンサSpの検出信号により制御され、常時は前記露光系レジセンサによって検出される初期位置の一例としてのホーム位置に停止している。
実施例1の原稿搬送装置U2bを使用して複写を行う自動複写動作の場合は、露光光学系Aはホーム位置に停止した状態で、プラテンガラスPG上に設定された原稿読込位置PG1を順次通過する各原稿Giを露光する。
原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置いて複写を行う手動複写動作の場合、露光光学系Aは右方に移動、すなわち、スキャンしながらプラテンガラスPG上の原稿を露光走査する。
露光された前記原稿Giからの反射光は、前記露光光学系Aを介して撮像素子の一例としての受像部CCD上に収束される。前記受像部CCDは、その撮像面上に収束された原稿からの反射光を電気信号に変換する。
受像部CCDからの信号は、画像処理部GSに入力され、画像処理部GSは、受像部CCDから入力された読込画像信号を読込画像情報の一例としてのデジタル画像データに変換して読込画像を作成、一時記憶し、デジタル画像データをプリンタ部U1の書込駆動回路の一例としてのレーザ駆動回路DLに出力する。
前記レーザ駆動回路DLは、入力されたデジタル画像データに応じたレーザ駆動信号を潜像書込装置ROSに出力する。前記画像処理部GS、前記レーザ駆動回路DL、電源回路E等は、制御部の一例としての制御部Cにより作動を制御される。
前記潜像書込装置ROSの下方には、像保持体の一例として、矢印Yp方向に回転する感光体ドラムPRが配置されている。前記感光体ドラムPR表面は、帯電領域Q0において帯電装置の一例としての帯電ロールCRにより帯電された後、潜像書込位置Q1において潜像形成装置ROSの潜像書込み光の一例としてのレーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成される。
前記静電潜像が形成された感光体ドラムPR表面は回転移動して現像領域Q2、画像記録位置の一例としての転写領域Q4を順次通過する。
前記現像領域Q2において、静電潜像を可視像に現像する現像器Dは、現像部材の一例としての現像ロールR0を有し、現像剤を現像ロールR0により現像領域Q2に搬送し、前記現像領域Q2を通過する感光体ドラムPR表面の静電潜像を可視像の一例としてのトナー像Tnに現像する。
前記転写領域Q4において、感光体ドラムPRに対向する転写装置の一例としての転写ロールTRは、感光体ドラムPR表面のトナー像Tnを媒体の一例としてのシートSに転写する転写電圧が電源回路Eから供給される。前記帯電ロールCRに印加する帯電電圧や、現像ロールR0に印加する現像電圧、転写ロールTRに印加する転写電圧、後述の定着装置Fの加熱ロールのヒータを加熱する電力を供給する電源回路Eは前記制御部Cにより制御される。
複写機本体U1の下部には、媒体供給部の一例としての第1の給紙トレイTR1および第2の給紙トレイTR2が上下に並んで配置されている。
前記各給紙トレイTR1,TR2の左上端部には、取り出し部材の一例としてのピックアップロールRpが配置されており、ピックアップロールRpにより取り出されたシートSは、給紙トレイTR1,TR2の左側部分では上下に延び、給紙トレイTR1の上側部分では水平に延びる媒体の搬送路の一例としての給紙路SH1に搬送される。
給紙路SH1の上下に延びる部分である給紙トレイTR1,TR2の右側部分には、捌き部材の一例としての捌きロールRsが配置されている。捌きロールRsは、シートSを搬送する搬送部材の一例としてのフィードロールRs1と、シートSを停止させて分離する分離部材の一例としてのリタードロールRs2とを有する。ピックアップロールRpにより捌きロールRsにシートSが複数枚重なって搬送された場合、フィードロールRs1が接触するシートSを下流側に送ると共に、リタードロールRs2が重なったシートSを停止させることで1枚づつ分離されて、給紙路SH1に搬送される。給紙路SH1の上下に延びる部分の上端部には、正逆回転可能な搬送部材の一例としての搬送ロールRbが配置されている。給紙路SH1に搬送された前記シートSは正逆転回転可能な搬送ロールRbの正回転により上方に搬送され、後述する反転接続路SH5との分岐路に配置された切替部材の一例としての第1のゲートGT1により、給紙路SH1の水平に延びる部分である第1の給紙トレイTR1の上側部分を通って、媒体の搬送路の一例としての上流側の搬送路SH2に搬送される。
上流側の搬送路SH2に搬送されたシートSは、媒体の搬送部材の一例としての搬送ロールRaにより、時期調整部材の一例としてのレジロールRrに搬送される。前記レジロールRrに搬送されたシートSは、感光体ドラムPR表面のトナー像Tnが転写領域Q4に移動する時期に合わせて、案内部材の一例としての転写前のシートガイドSG1から転写領域Q4に搬送される。
前記感光体ドラムPR表面のトナー像Tnは、前記転写領域Q4において、転写ロールTRによりシートSに転写される。転写された後の感光体ドラムPR表面は、清掃器の一例としての感光体クリーナCL1によりクリーニングされて残留トナーが除去され、除電部材の一例としての感光体除電器JLにより除電されてから、前記帯電ロールCRにより再帯電される。
前記感光体ドラムPR、帯電ロールCR、潜像形成装置ROS、現像装置D、転写ロールTR、感光体クリーナCL1、感光体除電器JL等により画像記録部材PR+CR+ROS+D+TR+CL1+JLが構成されている。
前記転写領域Q4に対してシートSの搬送方向の下流側には、転写領域Q4でトナー像が転写されたシートSが搬送される搬送路の一例としての下流側の搬送路SH3が設けられている。前記下流側の搬送路SH3には、案内部材の一例としてのシートガイドSG2や、媒体の搬送部材の一例としての搬送ベルトBH、定着装置Fが配置されている。
前記転写領域Q4において転写ロールTRによりトナー像が転写された前記シートSは、感光体ドラムPRの表面から剥離され、下流側の搬送路SH3のシートガイドSG2や搬送ベルトBHにより定着装置Fに搬送される。
前記定着装置Fは、互いに接触して回転する加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhおよび加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有しており、それらの接触領域により定着領域Q5が形成されている。前記定着装置Fの加熱ロールFh内部には、図示しない発熱体の一例としてのヒータが内蔵されており、定着装置Fは定着領域Q5を通過するシートS上の未定着トナー像を加熱定着する。
トナー像が加熱定着されたシートSは、媒体の搬送路の一例としての排出路SH4を通って、媒体排出部の一例としての排紙トレイTRhに搬送される。
前記排出路SH4には、定着装置Fの下流側に搬送路の切替部材の一例としての第2のゲートGT2が配置されている。第2のゲートGT2は、前記定着装置Fを通過したシートSの搬送方向を排紙トレイTRh側または反転接続路SH5のいずれかの方向に切り替える。反転接続路SH5は、排出路SH4の定着装置Fの下流側部分と前記給紙路SH1とを接続する。定着装置Fを通過して1面目のトナー像が定着されたシートSは、反転接続路SH5に搬送された場合、反転接続路SH5と給紙路SH1との接続部に配置された第1のゲートGT1を下方に通過して搬送ロールRbの逆回転により前記給紙路SH1を下方に搬送される。前記シートSの後端が第1のゲートGT1を通過すると、搬送ロールRbが正回転することにより、搬送方向が逆転し、いわゆるスイッチバックされて上方にシートSが搬送される。前記スイッチバックして上方に搬送されたシートSは、第1のゲートGT1により、給紙路SH1および上流側の搬送路SH2を順次搬送されて前記レジロールRrに再送され、前記転写領域Q4を通過する際に2面目に画像が転写される。
(帯電装置の説明)
図3は実施例1の帯電装置の要部説明図である。
図3において、実施例1の帯電ロールCRは、回転軸1と、帯電部材の一例として、回転軸1の外表面に支持された円筒状のロール本体2とを有する。前記回転軸1の外端の外周面には、帯電ロールCRの回転位置の基準となる基準位置に被検知部の一例として、基準マーク4が付与されている。前記帯電ロールCRの近傍には、検出部材の一例として、プリンタ部U1の本体に支持され且つ基準マーク4を検出可能な帯電基準センサSN1が配置されている。
実施例1では、基準マーク4として、回転軸1の色とは異なる色の線が印刷されており、前記帯電基準センサSN1は、光センサで基準マーク4を読み取るように構成されている。なお、基準マーク4は、これに限定されず、多角形や円あるいはこれらが組み合わされた模様等の任意の形状としたり、例えば、回転軸1に刻印する等の任意の形成方法で付与することも可能である。また、基準マーク4は、回転軸1に設けず、ロール本体2に設けることも可能である。さらに、帯電基準センサSN1も、基準マーク4が読取可能な任意の構成を採用可能であり、撮像素子やデジタルカメラ等の画像を撮影する構成や、音波や磁場、電磁波等を照射して検出する構成とすることが可能である。
また、実施例1のロール本体2は、表面に凹凸が形成されており、十点平均粗さ:Rzで30[μm]〜50[μm]程度の凹凸が形成されている。なお、ロール本体2の表面に凹凸を形成する方法は、ロール本体2の製造時に粒子を添加したり、製造後のロール本体2の表面を粗す加工をする等の任意の方法で可能であり、例えば、特開2009−69590号公報等に記載された従来公知の方法を採用可能である。
なお、凹凸が、Rzで0〜5[μm]の場合、感光体PRとの接触面積が大きくなりやすく、感光体PRの表面が均一に帯電しやすくなり、帯電均一性は向上する。一方で、感光体PRの表面に付着した付着物がロール本体2に移動しやすく、ロール本体2の外表面が汚れやすく、汚れた部分での帯電不良に伴う黒筋の発生等の画質低下が発生しやすくなる問題もある。一方で、Rzが15[μm]以上となる凹凸を形成した場合、凸の頂上部分で感光体PRと接触する形で感光体PRとの接触面積が小さくなりやすく、ロール本体2の外表面の汚れも少なく、黒筋の発生も低減されるが、帯電均一性が低下し、形成された画像には、海島状の濃度ムラが発生しやすくなる。この濃度ムラは、感光体PRの感度ムラに起因する濃度ムラよりも目立ちやすく、感光体PRの感度ムラが問題にならなくなるくらいの濃度ムラとなって顕在化しやすい。
(制御部Cの説明)
図4は実施例1の制御部の要部説明図である。
図4において、前記制御部Cは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行う入出力インターフェース:I/O、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたリードオンリーメモリ:ROM、必要なデータを一時的に記憶するためのランダムアクセスメモリ:RAM、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行う中央演算処理装置:CPU、ならびに発振器等を有する小型情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(制御部Cに接続された信号入力要素)
制御部Cには、次の信号出力要素UI、帯電基準センサSN1等の出力信号が入力されている。
UI:操作部
操作部UIは、表示部UI1、複写開始入力部の一例としてのコピースタートキーUI2、調整開始の入力部の一例としての帯電ムラの調整開始キーUI3等を備えている。
SN1:帯電基準センサ
帯電基準センサSN1は、帯電ロールCRに付与された基準マーク4を読み取る。
(制御部Cに接続された被制御要素)
制御部Cは、次の被制御要素の制御信号を出力している。
DL:レーザ駆動回路
レーザ駆動回路DLは、潜像形成装置ROSを駆動して感光体PR表面に静電潜像を形成する。
D0:メインモータの駆動回路
主駆動源の駆動回路の一例としてのメインモータの駆動回路D0は、メインモータM0を駆動することにより図示しないギヤを介して感光体PRおよび現像器Dの現像ローラR0、加熱ローラFh、搬送ローラRa、レジロールRr等を回転駆動する。
E:電源回路
電源回路Eは次の電源回路を有している。
E1:現像電源回路
現像電源回路E1は、現像器Dの現像ローラR0に現像電圧を印加する。
E2:帯電電源回路
帯電電源回路E2は、帯電ロールCRに帯電電圧を印加する。
E3:転写電源回路
転写電源回路E3は、転写ローラTRに転写電圧を印加する。
E4:定着電源回路
定着電源回路E4は、加熱ローラFhのヒータに定着用の電力を供給する。
D1:スキャナの駆動回路
画像読取装置の駆動回路の一例としてのスキャナの駆動回路D1は、スキャナ部U2の原稿搬送装置U2bや露光光学系A、受像部CCD等を駆動させる。
(制御部Cの機能)
前記制御部Cは、前記各信号出力要素からの出力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を実現するプログラムである機能実現手段を有している。前記制御部Cの各種機能を実現する機能実現手段を次に説明する。
C1:メインモータの回転制御手段
主駆動源の制御手段の一例としてのメインモータの回転制御手段C1は、前記メインモータの駆動回路D0を制御して、感光体PR、現像器Dの現像ローラR0、定着装置F等の回転を制御する。
C2:電源回路制御手段
電源回路制御手段C2は、次の手段C2a〜C2dを有しており、前記電源回路Eを制御して、前記現像電圧、帯電電圧、転写電圧、加熱ローラFhのヒータのオン・オフ等を制御する。
C2a:現像電圧制御手段
現像電圧制御手段C2aは、前記現像電源回路E1の動作を制御して現像器Dの現像ローラR0に印加する現像電圧を制御する。
C2b:帯電電圧制御手段
帯電電圧制御手段C2bは、前記帯電電源回路E2の動作を制御して各帯電ロールCRに印加する帯電電圧を制御する。
C2c:転写電圧制御手段
転写電圧制御手段C2cは、転写電源回路E3の動作を制御して転写ローラTRに印加する転写電圧を制御する。
C2d:定着電源制御手段
定着電源制御手段C2dは定着電源回路E4の動作を制御して、前記加熱ローラFhのヒータをオン・オフ制御して、定着温度を制御する。
C3:ジョブ制御手段
画像形成動作の制御手段の一例としてのジョブ制御手段C3は、コピースタートキーUI2や端末PCからの入力に応じて、潜像形成装置ROS、感光体PR、転写ローラTR、定着装置F等の動作を制御して、画像形成動作であるジョブを実行する。
C4:潜像形成の制御手段
潜像形成の制御手段C4は、レーザ駆動回路DLを介して潜像形成装置ROSを制御して、感光体PRの表面に潜像を形成する。
C5:基準位置の検出手段
基準位置の検出手段C5は、帯電基準センサSN1の検出結果に基づいて、帯電ロールCRの基準位置を検出する。実施例1の基準位置の検出手段C5は、帯電基準センサSN1から検出信号を受信した場合に、帯電ロールCRの基準位置が帯電基準センサSN1の位置を通過したものと検出する。
C6:基準位置の到達時間の記憶手段
基準位置の到達時間の記憶手段C6は、帯電ロールCRの基準位置で帯電された感光体PRの表面が、潜像書込領域Q1に到達するまでの時間である基準位置の到達時間t1を記憶する。実施例1の基準位置の到達時間t1は、実験等により予め導出された時間が記憶されている。
C7:到達時間の計時手段
到達時間の計時手段C7は、基準位置の到達時間t1を計時する。実施例1の到達時間の計時手段C7は、帯電ムラの調整開始キーUI3の入力がされた後に、基準位置の検出手段C5が基準位置を検出した場合に、基準位置の到達時間t1の計時を開始する。
図5は実施例1の識別画像の説明図であり、図5Aは帯電ムラのない場合の識別画像の説明図、図5Bは帯電ムラのある場合の識別画像の説明図である。
C8:識別画像の記憶手段
識別画像の記憶手段C8は、感光体PRの帯電状態を識別するために、予め設定された識別画像を記憶する。図5Aにおいて、実施例1の識別画像の記憶手段C8は、識別画像の一例としての調整画像11は、予め設定された画像濃度、例えば、50%濃度のベタ画像を、帯電ムラの調整を行う場合に印刷される調整画像の本体11aを有する。図5Aにおいて、調整画像の本体11aは、予め設定された画像の最大の大きさ、いわゆる最大画像サイズに対応する幅L1を有する。調整画像の本体11aの長さL2は、一例として、帯電ロールCRの4周分の長さに設定されているが、帯電ロールCRの径や複写機Uの対応する使用可能な媒体の大きさ等に応じて、少なくとも1周分以上の長さL2であれば、何周分とするかは任意に変更可能である。また、図5Aにおいて、調整画像11は、調整画像の本体11aの媒体搬送方向の端部に配置された調整画像の告知表示11bを有する。すなわち、告知表示11bは、識別画像が印刷された場合に、印刷された媒体を見た作業者に、印刷された媒体が帯電ムラの調整用の調整画像11であることを認識させるためのものである。
C9:識別画像の出力手段
識別画像の出力手段C9は、帯電状態の識別、すなわち、帯電ムラの状態を検出する場合に、識別画像の記憶手段C8に記憶された調整画像11を出力させる。実施例1の識別画像の出力手段C9は、帯電ムラの調整開始キーUI3の入力がされた場合に、ジョブ制御手段C3や潜像形成の制御手段C4等に制御信号を出力して、調整画像11を出力、いわゆるプリントアウトさせる。また、実施例1の識別画像の出力手段C9は、調整画像11の長さL2の方向、いわゆる副走査方向の前端11cが、帯電ロールCRの基準位置に一致するように時期を合わせて、潜像形成用の制御手段C4を介して潜像形成装置ROSに潜像を形成させる。
C10:スキャナ制御手段
読取装置の制御手段の一例としてのスキャナ制御手段C10は、画像読取手段C10Aを有し、スキャナ部U2の動作を制御して、原稿Giの画像を読み取る。
C10A:画像読取手段
画像読取手段C10Aは、露光光学系Aや受像部CCDを制御して、原稿Giの画像を読み取る。すなわち、プラテンガラスPG上に原稿Giが置かれている場合には、露光光学系Aをスキャンして原稿Giの画像を読み取り、原稿給紙トレイTG1に原稿Giが積載されている場合には、画像読込位置PG1を通過する原稿Giの画像を読み取る。すなわち、原稿Giとして、調整画像11が印刷されたシートSが使用された場合、実施例1の画像読取手段C10Aは、調整画像11を読み取る。
C11:帯電ムラの取得手段
帯電ムラの取得手段C11は、読取画像の基準位置の検出手段C11Aと、帯電分布の基準長さの記憶手段C11Bと、基準長さの帯電分布の取得手段C11Cと、帯電分布の比較手段C11Dと、補正情報の作成手段C11Eと、を有し、読み取られた調整画像11に基づいて、帯電ロールCRの表面の周方向である副走査方向および副走査方向に交差する主走査方向における帯電能力の分布である帯電ムラを、前記帯電ロールCRの回転の1周分に渡って取得する。なお、実施例1の帯電ムラの取得手段C11は、読み取られた画像に、告知表示11bが存在する場合には、調整画像11であると判断し、告知表示11bがない場合には、調整画像11でないと判断する。また、実施例1の帯電ムラの取得手段C11は、調整画像11の出力後、画像読取が実行されるまでの間や、読み取られた画像に告知表示11bがない場合には、表示部UI1に調整画像の読取を行う旨の表示を行う。
C11A:読取画像の基準位置の検出手段
読取画像の基準位置の検出手段C11Aは、画像読取手段C10Aの読み取った調整画像11において、帯電ロールCRの基準位置に対応する位置を検出する。実施例1の読取画像の基準位置の検出手段C11Aは、読み取られた調整画像11の副走査方向の前端11cを基準位置に対応する位置として検出する。
C11B:帯電分布の基準長さの記憶手段
帯電分布の基準長さの記憶手段C11Bは、帯電分布の基準長さLaを記憶する。実施例1の帯電分布の基準長さの記憶手段C11Bは、読み取られた調整画像11において、帯電ロールCRの1周分の周方向の長さを、帯電分布の基準長さLaとして記憶している。
C11C:基準長さの帯電分布の取得手段
基準長さの帯電分布の取得手段C11Cは、読み取られた調整画像11に基づいて、基準長さLaの帯電分布、すなわち、帯電ロールCRの1周分の帯電パターン、帯電ムラを取得する。実施例1の基準長さの帯電分布の取得手段C11Cは、まず、読み取られた調整画像11の前端11cから基準長さLa分の画像を1周分の画像として、帯電ロールCRの4周分の画像に分割する。そして、分割された4つの1周分の画像のそれぞれから、潜像形成装置ROSの画素毎に濃度を取得する。そして、画素毎に得られる4周分の濃度の平均を演算して、平均化された帯電ロールCRの1周分の濃度を画素毎に得る。
C11D:帯電分布の比較手段
帯電分布の比較手段C11Dは、基準長さの帯電分布の取得手段C11Cで得られた帯電ロールの1周分の帯電分布と、基準の帯電分布との比較を行う。実施例1の帯電分布の比較手段C11Dは、基準長さの帯電分布の取得手段C11Cで得られた帯電ロールの1周分の濃度の分布と、基準の帯電分布に対応する元の調整画像11の濃度分布とを比較することで、帯電分布の比較を行う。すなわち、図5Bに示す帯電ロールの1周分の帯電ムラに起因して変動した実際の濃度と、図5Aに示すムラのない元の調整画像11の基準の濃度とを、画素毎に比較して、濃度差を演算する。
C11E:補正情報の作成手段
補正情報の作成手段C11Eは、潜像形成装置ROSを駆動する際に、帯電ロールCRの帯電ムラを打ち消すようにレーザービームLの露光量を補正する補正情報を作成する。実施例1の補正情報作成手段C11Eは、帯電分布の比較手段C11Dが演算した画素毎の濃度差に基づいて、帯電ロールCRの1周分の主走査方向および副走査方向の画素毎の露光量の補正情報を作成する。例えば、演算された濃度差において、実際の濃度が基準濃度よりも濃い場合、濃度差が無くなるように光量を小さくし、実際の濃度が薄い場合、光量を大きくする補正情報を作成する。
C12:出力制御手段
出力制御手段C12は、基準出力情報の記憶手段C12Aと、出力の補正情報の記憶手段C12Bと、補正情報の設定手段C12Cと、出力補正手段C12Dと、を有し、潜像形成装置ROSの出力を制御する。実施例1の出力制御手段C12は、潜像形成の制御手段C4を介して潜像形成装置ROSの出力、すなわち、レーザービームLの出力を制御する。また、実施例1の出力制御手段C12は、取得した帯電ムラに基づいて、帯電ムラを打ち消すように潜像形成装置ROSにおけるレーザービームLの出力を制御する。
C12A:基準出力情報の記憶手段
基準出力情報の記憶手段C12Aは、潜像形成装置ROSから出力されるレーザービームLの出力の基準である基準出力の情報を記憶する。実施例1の基準出力情報の記憶手段C12Aは、基準出力の一例として、予め設定された基準の光量を記憶する。なお、前記基準の光量は、調整画像11をプリントアウトする際に使用される。
C12B:出力の補正情報の記憶手段
出力の補正情報の記憶手段C12Bは、レーザービームLの出力を補正する補正情報を記憶する。実施例1の出力の補正情報の記憶手段C12Bは、補正情報の作成手段C11Eで作成された帯電ロールCRの1周分の帯電ムラに基づくレーザービームLの出力の補正情報を記憶する。
C12C:補正情報の設定手段
補正情報の設定手段C12Cは、出力の補正情報の記憶手段C12Bに記憶された補正情報の設定を行う。実施例1の補正情報の設定手段C12Cは、補正情報の作成手段C11Eで帯電ロールCRの1周分の帯電ムラに基づくレーザービームLの出力の補正情報が作成されると、出力の補正情報の記憶手段C12Bに設定、すなわち、補正情報を更新する。
C12D:出力補正手段
出力補正手段C12Dは、潜像の形成を行う場合に、レーザービームLの出力の補正を行う。実施例1の出力補正手段C12Dは、画像形成動作時に、レーザービームLの出力を、基準出力情報の記憶手段C12Aに記憶された基準出力に対して、出力の補正情報の記憶手段C12Bに記憶された補正情報を適用して、実際に出力されるレーザービームLの光量を補正する。したがって、出力制御手段C12は、出力補正手段C12Dで補正された後の情報に応じて、レーザービームLの光量を制御し、潜像形成の制御手段C4を介して、帯電ムラの打ち消された潜像の形成を行う。なお、実施例1の出力補正手段C12Dは、帯電ムラの調整開始キーUI3の入力がされた場合に、調整画像11の出力を行う場合には、補正を行わず、基準出力で潜像の形成を行う。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、本発明の実施例1の画像形成装置Uの処理の流れを流れ図、いわゆる、フローチャートを使用して説明する。
(出力調整処理の説明)
図6は実施例1の出力調整処理のフローチャートである。
図6のフローチャートの各ST:ステップの処理は、前記制御部CのROMに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は複写機Uの他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図6に示すフローチャートは複写機Uの電源オンにより開始される。
図6のST1において、帯電ムラの調整開始キーUI3の入力がされたか否か、すなわち、帯電ムラに応じて出力の調整処理を開始する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、次の処理(1)、(2)を実行し、ST3に進む。
(1)感光体PRの駆動を開始し、帯電ロールCRの従動回転が開始される。
(2)帯電電圧の印加を開始する。
ST3において、帯電ロールCRの基準マーク4を検知したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に進み、ノー(N)の場合はST3を繰り返す。
ST4において、基準位置の到達時間t1の計時を開始する。そして、ST5に進む。
ST5において、基準位置の到達時間t1が経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に進み、ノー(N)の場合はST5を繰り返す。
ST6において、潜像形成装置ROSを駆動して、調整画像11の書込を開始する。そして、ST7に進む。
ST7において、調整画像11の印刷が終了したか、すなわち、調整画像11が記録された記録シートSが排出トレイTRhに排出されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合はST7を繰り返す。
ST8において、調整画像11が印刷された記録シートSの読取を行うことを作業者に促す旨の表示を、表示部UI1に行う。そして、ST9に進む。
ST9において、コピースタートキーUI2の入力、すなわち、原稿Giの読取を開始する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST10に進み、ノー(N)の場合はST9を繰り返す。
ST10において、スキャナ部U2を作動させて、原稿Giの画像の読取を実行し、ST11に進む。
ST11において、読み取られた画像は調整画像11であるか否かを判別する。すなわち、読み取られた画像に告知表示11bが存在するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に進み、ノー(N)の場合はST8に戻る。
ST12において、読み取られた調整画像11に基づいて、帯電ロールCRの基準位置に対応する位置を検出する。そして、ST13に進む。
ST13において、帯電基準位置を基準として、帯電ロールCRの1周分の帯電分布を取得する。実施例1では、4周分の帯電分布から1周分の平均化された帯電分布を取得する。そして、ST14に進む。
ST14において、帯電分布に応じた出力の補正情報を作成し、更新する。そしてST1に戻る。
(画像形成処理の説明)
図7は実施例1の画像形成処理のフローチャートである。
図7のフローチャートの各ST:ステップの処理は、前記制御部CのROMに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は複写機Uの他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図7に示すフローチャートは複写機Uの電源オンにより開始される。
図7のST21において、コピースタートキーUI2の入力がされて、画像形成動作、いわゆるジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST22に進み、ノー(N)の場合はST21を繰り返す。
ST22において、帯電ロールCRの基準マーク4が検出されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST23に進み、ノー(N)の場合はST22を繰り返す。
ST23において、出力の補正情報に基づいて、レーザービームLの出力、すなわち、光量の補正を開始する。そして、ST24に進む。
ST24において、印刷対象の画像情報に応じて、画像形成を実行する画像形成動作が実行される。なお、画像形成動作は、潜像形成装置ROSが、補正された出力で潜像を形成する点以外は、従来公知の画像形成動作と同様であるため、詳細な説明は省略する。そして、ST25に進む。
ST25において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST21に戻り、ノー(N)の場合はST24に戻る。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の複写機Uでは、帯電ムラの調整開始キーUI3が入力されると、調整画像11が印刷され、印刷された調整画像11がスキャナ部U2で読み取られて、潜像形成装置ROSの画素毎に、帯電ムラを打ち消す補正情報が作成される。そして、実際の画像形成動作時には、潜像形成装置ROSのレーザービームLの光量が補正情報で補正されて、帯電ムラが打ち消された画像が形成される。
表面の凹凸のRzが従来に比べて大きい帯電ロールCRが使用される実施例1の複写機Uでは、従来に比べて、汚れにくくて黒筋が発生しにくく、帯電均一性が低くなっている。したがって、実施例1の複写機Uでは、帯電ムラに対するレーザービームLの光量の補正を行わない従来の構成に比べて、潜像形成装置ROSのレーザービームLの光量が補正されて帯電ムラが低減されると共に、長期に渡って汚れにくくなって、黒筋も発生しにくく、形成される画像の画質の低下が低減されている。
また、実施例1の複写機Uでは、1つの調整画像11で帯電ロール4周分の帯電分布を取得することが可能になっている。通常、帯電ロールCRは感光体PRに対して直径が小さく形成されており、一般的な帯電ロールCRの径は直径12mm〜14mm、すなわち、φ12〜φ14であるのに対して、感光体PRはφ30〜φ40となっている。したがって、例えば、A4のシートを使用する場合には、副走査方向に長辺の297mmを設定した場合、特許文献1記載の技術のように、感光体PRの表面のムラを測定する場合には、1周分の副走査方向の長さが約30×3.14[mm]〜40×3.14[mm]となり、余白を考慮すると、1回か、多くても2周分しか取得できないが、帯電ロールCRでは、少なくても4〜5周分は取得することが可能になっている。すなわち、調整画像11を1回印刷するだけで、多数周分の帯電パターンを取得可能であり、多数回の帯電パターンの情報に基づいて、補正情報が作成可能となっており、補正情報の精度が向上しやすくなっている。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H03)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例として複写機Uを例示したが、これに限定されず、例えば、プリンタやFAX、あるいは、これら複数の機能を備えた複合機とすることも可能である。また、モノクロの画像形成装置に限定されず、カラーの画像形成装置にも適用可能である。
(H02)前記実施例において、スキャナ部U2を有する構成において、スキャナ部U2で読み取った画像に基づいて補正情報を作成したが、これに限定されず、画像形成装置としてのプリンタに、出力の補正を行う場合にのみスキャナを接続し、補正後はスキャナを取りはずす構成とすることも可能である。
(H03)前記実施例において、帯電装置の一例として帯電ロールCRを例示したがこれに限定されず、ベルト状の帯電装置等の周期的な帯電ムラが発生する構成にも適用可能である。
4…被検知部、
11…識別画像、
C5…基準位置の検出手段、
C10A…読取手段、
C11…帯電ムラの取得手段、
C12…出力制御手段、
CR…帯電装置、
D…現像装置、
F…定着装置、
L…潜像形成用の光、
PR…像保持体、
ROS…潜像形成装置、
S…媒体、
SN1…検知部材、
TR…転写装置、
U…画像形成装置。

Claims (2)

  1. 回転する像保持体と、
    前記像保持体の表面に対向して回転可能に支持され且つ凹凸が形成された表面を有し、帯電電圧が印加されて、前記像保持体の表面を帯電させる帯電装置と、
    前記帯電装置で帯電された前記像保持体の表面に潜像形成用の光を照射して、潜像を形成する潜像形成装置と、
    前記像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像装置と、
    前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
    前記媒体に転写された可視像を定着させる定着装置と、
    帯電状態を識別するための予め設定された識別画像が形成された媒体を読み取る読取手段と、
    読み取られた識別画像に基づいて、帯電装置の表面の周方向である副走査方向および副走査方向に交差する主走査方向における帯電能力の分布である帯電ムラを、前記帯電装置の回転の1周分に渡って取得する帯電ムラの取得手段と、
    前記取得した帯電ムラに基づいて、帯電ムラを打ち消すように前記潜像形成装置における前記潜像形成用の光の出力を制御する出力制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記帯電装置の回転の基準となる基準位置に設けられた被検知部と、
    前記被検知部を検知する検知部材と、
    前記検知部材の検知結果に基づいて、前記基準位置を検出する基準位置の検出手段と、
    前記基準位置に基づいて、前記潜像形成用の光の出力を制御する出力制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112247988A (zh) * 2020-09-29 2021-01-22 南京理工大学 基于激光雷达对移动机器人自主充电的方法

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