JP4176498B2 - 画像形成装置の給紙機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置において静電像担持体上に形成した像が転写担持体により転写される部位に対し用紙を給紙する給紙機構に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来より、図8に示すように、画像形成装置の感光体aに用紙bを給紙する給紙機構cとしては、PSローラd,e(アイドルローラ)が知られている。このPSローラd,eは、駆動ローラdと従動ローラeとにより構成され、感光体aの直前に配置されている。また、上記駆動ローラdと従動ローラeとは、それぞれ、配置位置が固定されており、感光体aに給紙される用紙bの搬送方向は、常に一方向化されている。このように搬送方向が一方向化されることにより、用紙搬送中における用紙bのJAM等の発生を抑制している。
【0003】
また、上記の搬送方向は、図8に示すとおり、感光体aと転写ローラfとの接点(以下、接点部)よりも、感光体aの中心寄りに設定されている。これは、以下の理由による。
【0004】
まず、感光体aは一定電位に帯電しているため、用紙bを吸着させることができる。したがって、上記搬送方向を予め、感光体a側寄りに設定することにより、転写が行なわれる前に、感光体aに対する用紙bの密着力を十分なものとすることができる。その結果、安定した状態にて、用紙bが感光体aの回転力によって接点部に引き込まれ、良好な転写が行なわれることになる。
【0005】
ところで、近年、搬送される用紙が、薄いもの(50g/m2)から厚いもの(250g/m2)まで、多岐にわたるようになってきている。また、一般に、薄い用紙は腰が弱いために撓り易く、厚い用紙は腰が強くて撓り難いという性質を有している。つまり、用紙の厚みにより、それぞれ、搬送時の状態が変化する。
【0006】
このため、図9の(a)に示すように、薄い用紙b′では、用紙b′が感光体aに密着し、安定した状態で上記接点部に搬送されていくが、厚い用紙b″は、安定した状態で上記接点部には搬送されない。この理由を、図9の(b)に基づいて説明すると、以下のとおりである。
【0007】
厚い用紙b″は腰が強いのため、感光体aに接触した時点において、感光体aに吸着することなく、弾かれてしまう。つまり、用紙b″の先端が感光体aと衝突し、感光体aから弾かれる。それゆえ、安定した状態で上記接点部に、用紙b″を搬送できなくなる。
【0008】
この結果、感光体a上に形成された静電潜像が乱れるという現象が発生する。また、感光体aの表面に傷が付き、良好な画像形成ができなくなる。さらには、感光体aの表面の傷により、感光体a上の電位がリークしてしまうという現象も発生する。
【0009】
そこで、厚い用紙b″であっても、図8に示すとおりの搬送方向に、安定して搬送することが可能であって、さらに感光体aを傷つけることのない技術として、軸部を中心として回転可能な用紙案内部材を備えた転写装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
また、感光体a上の電位のリークを防止する技術として、PSローラの配置位置を変更し、感光体aに接触する用紙の突入角度を鈍角にしたり、あるいは感光体aの膜厚を厚くし、感光体aが寿命となるまでの間、感光体a上からの電位のリークの発生を抑えようとする技術がある。
【0011】
【特許文献1】
特開平6−130825号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のものでは、以下に述べるような欠点を保有している。
【0013】
すなわち、特許文献1に記載のものでは、図10に示すように、用紙b′,b″を搬送する場合には、用紙b′,b″がガイド部分に搬送される際に、まず用紙b′,b″の先端部がガイドjに接触する。ここで、図10に実線で示すように、薄い用紙b′を搬送している場合には、ガイドjに沿って用紙b′が順次搬送されることになるが、図10に二点鎖線で示すように、厚い用紙b″を搬送している場合には、用紙b″がガイドjに接触した際にバウンドしてしまう。それゆえ、バウンドした用紙b″の先端が感光体aなどの静電像担持体の表面に衝突することになる。その結果、静電像担持体上に形成された静電潜像を乱したり、静電像担持体に傷を付けてしまうことになる。
【0014】
一方、PSローラd,eの配置位置を変更し、静電像担持体に接触する用紙b′,b″の突入角度を鈍角にするものでは、用紙搬送路全体の構成を考慮する必要があり、画像形成装置の大型化を招来してしまう。
【0015】
また、静電像担持体の膜厚を厚くするものでは、静電像担持体の感度の低下を招いてしまう。その結果、印字品位が低下してしまう。特に、近年においては、高解像度化が進み、静電像担持体感度の向上が求められており、静電像担持体の膜厚を厚くするという手法は、現実的ではない。
【0016】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、用紙の搬送により生ずる静電像担持体の損傷を防止し、良好な画像を形成することができる画像形成装置の給紙機構を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明が講じた解決手段は、画像形成装置の静電像担持体の直前に、駆動源となる駆動ローラと、この駆動ローラに対し接触して従動回転する従動ローラとが配置され、上記静電像担持体上に形成した像が転写担持体により転写されるように上記両ローラによって用紙を給紙する画像形成装置の給紙機構を前提とする。そして、上記従動ローラに、上記駆動ローラに対する従動ローラの接触位置を周方向に移動させる移動手段を備え、上記駆動ローラと従動ローラとのニップ領域から給紙される用紙の給紙方向の延長線上には上記静電潜像担持体が位置しており、この静電像担持体への用紙の突入角度が用紙の厚みに応じた最適な角度となるように、上記移動手段により上記駆動ローラと従動ローラとが互いに接触するニップ領域の形成位置を用紙の厚みに応じて駆動ローラの周方向に変化させるようにしている。
【0018】
この特定事項により、移動手段によって従動ローラの位置が駆動ローラの周方向に変更され、駆動ローラの位置が変化しないことにより、駆動ローラと従動ローラとにより形成されるニップ領域の形成位置が、駆動ローラ上の表面で変化することになる。このため、駆動ローラと従動ローラとによって用紙を給紙する方向を用紙の厚みに応じて変化させることが可能となる。
【0019】
したがって、厚みが厚い用紙の場合には、用紙の給紙方向を、静電像担持体と転写担持体との接触点向きとなるように従動ローラを移動させて駆動ローラとのニップ領域の形成位置を変化させれば、用紙の先端による静電像担持体の表面の損傷、および静電像担持体上からの電位のリークの発生といった不具合が解消される上、静電像担持体と転写担持体との接触部に用紙が直ちに噛み込まれてバウンドによるトナー像の乱れも防止することが可能となる。
【0020】
一方、厚みが薄い用紙、または普通の厚みの用紙(普通紙)の場合には、用紙の給紙方向を、静電像担持体と転写担持体との接触部よりも静電像担持体側寄りとなるように従動ローラを移動させて駆動ローラとのニップ領域の形成位置を変化させれば、静電像担持体への用紙の吸着状態を安定した状態とした上で、画像の転写を行なうことが可能となる。
【0021】
このように、用紙の厚みに関係なく、良好な画像の転写を実現することが可能となり、さらに静電像担持体への損傷も抑えることが可能となる。
【0022】
特に、転写担持体による再転写を防止し得るものとして、以下の構成が掲げられる。
【0023】
つまり、駆動ローラと従動ローラとのニップ領域から給紙される用紙の給紙方向の延長線上に、静電潜像担持体を位置させている。
【0024】
この特定事項により、駆動ローラと従動ローラとのニップ領域から給紙される用紙の給紙方向の延長線上には、静電潜像担持体が配置、つまり転写担持体が配置されていないので、ニップ領域の変化によって、用紙が静電像担持体に接触する前に、転写担持体に接触することがない。そのため、転写担持体の帯電電位により用紙の帯電量が多くなって、一旦用紙に転写されたトナー像が、再び静電像担持体に転写されるといった再転写現象が生じることがない。したがって、用紙が転写担持体に直接に搬送されないように、ニップ領域の形成位置の範囲を規定しておくことにより、上記のような再転写現象を防止することが可能となる。
【0025】
特に、厚さが薄い用紙の供給方向を規定するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0026】
つまり、駆動ローラと従動ローラとのニップ領域から給紙される用紙の厚さが薄いときに、静電潜像担持体と転写担持体とが互いに接触する接触点よりも静電潜像担持体側寄りに向けて用紙を供給させるようにしている。
【0027】
この特定事項により、厚さの薄い用紙の排紙方向が、静電潜像担持体と転写担持体とが互いに接する接触位置よりも上記静電潜像担持体寄りとなり、静電像担持体への用紙の吸着状態を安定した状態とした上で、画像の転写を行なうことが可能となる。
【0028】
特に、厚さが厚い用紙の供給方向を規定するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0029】
つまり、駆動ローラと従動ローラとのニップ領域から給紙される用紙の厚さが厚いときに、静電潜像担持体と転写担持体とが互いに接する接触点に向けて用紙を供給させるようにしている。
【0030】
この特定事項により、厚さの厚い用紙の排紙方向が、像担持体と転写担持体との接触部方向となり、像担持体の損傷を防止することが可能となるとともに、像担持体と転写担持体との接触部に用紙が直ちに噛み込まれてトナー像の乱れも防止することが可能となる。
【0031】
特に、ニップ領域の形成位置を簡易な操作により変化させ得るものとして、以下の構成が掲げられる。
【0032】
つまり、画像形成装置の操作部への入力、あるいは画像形成装置に接続されている端末装置への入力によって移動手段を可動させるようにしている。
【0033】
この特定事項により、画像形成装置の操作部または端末装置への入力によって従動ローラの位置が変化し、ニップ領域の形成位置を簡易な操作によって変化させることが可能となる。
【0034】
特に、移動手段により移動させるタイミングを規定するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0035】
つまり、移動手段による従動ローラの駆動ローラに対する接触位置の移動を、用紙が駆動ローラと従動ローラとに噛み込まれた状態で、かつ駆動ローラの回転が停止している状態であるときに行なわせるようにしている。
【0036】
この特定事項により、駆動ローラと従動ローラとに対して用紙が噛み込み易い位置にて、一旦用紙を噛み込ませた後、従動ローラを移動させて、用紙の厚みに応じた位置に従動ローラを移動させることが可能となる。これにより、用紙の厚みにかかわらず、駆動ローラと従動ローラとに対して用紙を確実に噛み込ますことが可能となり、常に駆動ローラおよび従動ローラから安定した状態で用紙を給紙することが可能となる。
【0037】
更に、用紙の判別を行う基準として、以下の構成が掲げられる。
【0038】
つまり、厚みの薄い用紙と厚みの厚い用紙との判別を用紙の坪量によって行うようにしている。
【0039】
この特定事項により、用紙の厚みが用紙の坪量によって判断されることになり、用紙の大きさ及び坪量の区分(例えば、60g/m2未満の用紙、60g/m2以上かつ128g/m2未満の用紙、128g/m2以上の用紙という3区分)に応じて、画像形成装置に用紙の情報(例えば、A4厚紙等の情報)を与えておくことにより、簡易に用紙の厚みに応じた給紙が可能となる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に係る給紙機構をデジタル複写機に搭載した場合について説明する。
【0041】
−複写機の全体構成の説明−
図1は本形態に係る画像形成機としての複写機1の内部構成の概略を示している。この図1のように、本複写機1は、スキャナ部2およびプリント部3を備えている。以下、各部について説明する。
【0042】
<スキャナ部2の説明>
スキャナ部2は、透明なガラス等で成る原稿台41上に載置された原稿の画像を読み取って画像データを作成する部分である。このスキャナ部2は、露光光源21、複数の反射鏡22,23,24、結像レンズ25、CCD(Charge
Coupled Device)ラインセンサ26を備えている。
【0043】
上記露光光源21は、原稿台41上に載置された原稿に対して光を照射するものである。各反射鏡22,23,24は、図1に破線で光路を示すように、原稿からの反射光を一旦図中左方向に反射させた後、下方に反射させ、その後、結像レンズ25に向かうように図中右方向に反射させるようになっている。
【0044】
原稿の画像読み取り動作として、上記原稿台41上に原稿が載置されると、露光光源21及び反射鏡22が図1に実線で示す位置と仮想線で示す位置との間を原稿台41に沿って水平方向に走査して、原稿全体の画像を読み取ることになる。尚、この原稿読取部42は、後述するプラテンガラス42a、原稿押え板42b、露光光源21、反射鏡22,23,24、結像レンズ25、CCDラインセンサ26により構成されている。
【0045】
上記各反射鏡22,23,24で反射されて結像レンズ25を通過した光はCCDラインセンサ26に導かれ、このCCDラインセンサ26において反射光が電気信号(原稿画像データ)に変換されるようになっている。
【0046】
<プリント部3の説明>
プリント部3は、画像形成系31と用紙搬送系32とを備えている。
【0047】
画像形成系31は、レーザスキャニングユニット31a及び静電像担持体としてのドラム型の感光体31bを備えている。レーザスキャニングユニット31aは、上記CCDラインセンサ26において変換された原稿画像データに基づいたレーザ光を感光体31bの表面に照射するものである。感光体31bは、図1中に矢印で示す方向に回転し、レーザスキャニングユニット31aからのレーザ光が照射されることによってその表面に静電潜像が形成されるようになっている。
【0048】
また、感光体31bの外周囲には、上記レーザスキャニングユニット31aの他に、現像装置31c、転写担持体としての転写ローラ31d、図示しないクリーニング装置、除電器31e、主帯電器31fが周方向に亘って順に配設されている。現像装置31cは、感光体31bの表面に形成された静電潜像をトナーにより可視像に現像するものである。転写ローラ31dは、感光体31bの表面に形成されたトナー像を用紙Pに転写するものである。クリーニング装置は、トナー転写後において感光体31bの表面に残留したトナーを除去するようになっている。除電器31eは、感光体31bの表面の残留電荷を除去するものである。主帯電器31fは、静電潜像が形成される前の感光体31bの表面を所定の電位に帯電させるようになっている。
【0049】
このため、用紙Pに画像を形成する際には、主帯電器31fによって感光体31bの表面が所定の電位に帯電され、レーザスキャニングユニット31aが原稿画像データに基づいたレーザ光を感光体31bの表面に照射する。その後、現像装置31cが感光体31bの表面にトナーによる可視像を現像し、転写ローラ31dによって、トナー像が用紙Pに転写される。更に、その後、感光体31bの表面に残留したトナーはクリーニング装置によって除去されると共に、感光体31bの表面の残留電荷が除電器31eによって除去される。これにより、用紙Pへの画像形成動作(印字動作)の1サイクルが終了する。このサイクルが繰り返されることにより、複数枚の用紙P,P,…に対して連続的に画像形成を行うことができるようになっている。
【0050】
一方、用紙搬送系32は、用紙カセット33や用紙トレイ34に収容された用紙P,P,…を1枚ずつ搬送して上記画像形成系31による画像形成を行わせると共に、画像形成された用紙Pを排紙トレイ35へ排出するものである。
【0051】
この用紙搬送系32は、主搬送路36と反転搬送路37とを備えている。主搬送路36は、一端が分岐されて用紙カセット33及び用紙トレイ34の排出側にそれぞれ対向していると共に他端が排紙トレイ35に対向している。反転搬送路37は、一端が転写ローラ31dの配設位置よりも上流側(図中下側)で主搬送路36に繋がっていると共に、他端が転写ローラ31dの配設位置よりも下流側(図中上側)で主搬送路36に繋がっている。
【0052】
主搬送路36の上流端(用紙カセット33や用紙トレイ34の排出側に対向する部分)には断面が半円状のピックアップローラ36a,36aが配設されている。このピックアップローラ36a,36aの直下流側には給紙ローラ36b,36bが配設されている。このピックアップローラ36a及び給紙ローラ36bの回転により、用紙カセット33または用紙トレイ34に収容されている用紙P,P,…を1枚ずつ間欠的に主搬送路36に給紙できるようになっている。
【0053】
この主搬送路36における転写ローラ31dの配設位置よりも上流側には、用紙Pの通過を検知するためのレジスト検知スイッチ36c及びPSローラ30a,30bがそれぞれ配設されている。このPSローラ30a,30bは、駆動源となる駆動側のPSローラ30a(駆動ローラ)と、この駆動ローラ30aに対し接触して従動回転する従動側のPSローラ30b(従動ローラ)とで構成されている。そして、上記PSローラ30a,30bは、感光体31bの直上流側(直前)に配置され、レジスト検知スイッチ36cの信号を基に感光体31b表面のトナー像と用紙Pとの位置合わせを行いながら用紙Pを感光体31bと転写ローラ31dとの間に給紙するようになされている。主搬送路36における転写ローラ31dの配設位置よりも下流側には、用紙Pに転写されたトナー像を加熱により定着させるための一対の定着ローラ36e,36e及び用紙Pが定着ローラ36e,36eを通過したことを検知するための定着検知スイッチ36fがそれぞれ配設されている。主搬送路36の下流端には、用紙Pを排紙トレイ35に排紙するための一対の排紙ローラ36g,36g及び用紙Pの排紙を検知するための排紙検知スイッチ36hがそれぞれ配設されている。
【0054】
主搬送路36に対する反転搬送路37の上流端の接続位置には分岐爪38が配設されている。この分岐爪38は、図1に実線で示す第1位置と仮想線(二点鎖線)で示す第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この分岐爪38が第1位置にあるときには用紙Pが排紙トレイ35へ排紙され、第2位置にあるときには用紙Pが反転搬送路37へ供給されるようになっている。反転搬送路37の複数箇所には搬送ローラ37a,37a,…が配設されており、用紙Pが反転搬送路37に供給された場合には、これら搬送ローラ37a,37a,…によって用紙Pが搬送され、PSローラ30a,30bの上流側で用紙Pが反転されて再び転写ローラ31dに向かって主搬送路36を搬送されるようになっている。つまり、用紙Pの裏面に対して画像形成が行えるようになっている。
【0055】
また、図2に示すように、上記PSローラ30a,30bは、ある一定の圧力で互いに接して配されており、材質の硬い駆動側のPSローラ30aが、材質の柔らかい従動側のPSローラ30bに食い込むような状態となっている。この場合、PSローラ30a,30bが互いに接触しあっている領域をニップ領域G(あるいは、ニップ位置)と称し、図2にも示すとおり、ニップ領域Gにおいて、用紙Pが湾曲することになるが、PSローラ30a,30bにより給紙された用紙Pは、ニップ領域Gでの湾曲状態に殆ど影響されることなく、等角な方向(ニップ領域Gの最も感光体31b側寄りの位置における、駆動側のPSローラ30a上の接線と従動側のPSローラ30b上の接線とでなす角度αを2等分した方向)向きの給紙経路をとる。
【0056】
そして、図3および図4に示すように、上記従動側のPSローラ30bは、上記駆動側のPSローラ30aに対する従動側のPSローラ30bの接触位置を周方向に移動させる移動手段50を備えている。この移動手段50は、従動ローラ30bの従動ローラ用シャフト30cに回転自在に支持された従動ローラ移動リング51と、この従動ローラ用リング51に鉄心52aの先端が接続され、本体部52bが複写機1のハウジングフレーム1Aに固定された伸縮タイプのソレノイド52とを備えている。この場合、PSローラ30a,30b、移動手段50(従動ローラ移動リング51およびソレノイド52)、および後述する溝53によって給紙機構5が構成されている。
【0057】
また、上記ハウジングフレーム1Aには、駆動側のPSローラ30aの駆動ローラ用シャフト30dを中心とする周溝53が設けられている。この周溝53内には従動ローラ用シャフト30cが摺動自在に挿通されていて、ソレノイド52に流す電流を制御することによって鉄心52aを伸縮動させ、周溝53内にて従動ローラ用シャフト30cの位置を変化させることで従動側のPSローラ30bを駆動側のPSローラ30aの周方向に移動させるようになされている。そして、図5に示すように、厚さが厚い用紙P″(坪量が128g/m2以上の用紙)を給紙する場合には、従動ローラ用シャフト30cを、図4に示す矢印A方向に移動させることによって、従動側のPSローラ30bの位置が図5に実線で示す厚紙対応位置に変更され、感光体31bと転写ローラ31dとが互いに接触する接触点Xに向けて用紙P″が供給されるようになっている。一方、図5に示すように、厚さが薄い用紙P′(坪量が60g/m2以下の用紙)を給紙する場合には、従動ローラ用シャフト30cを、図4に示す矢印B方向に移動させることにより、従動側のPSローラ30bの位置が図5に二点鎖線で示す薄紙対応位置に変更され、感光体31bと転写ローラ31dとが互いに接触する接触点Xよりも感光体31b側寄りに向けて用紙P′が供給されるようになっている。また、普通の厚さの用紙P(坪量が60g/m2〜128g/m2の用紙)を給紙する場合には、その用紙Pの給紙方向の延長線上に感光体31bが位置するように給紙される。このような構成とすることにより、PSローラ30a,30bが互いに接触するニップ領域Gの形成位置が用紙P,P′,P″の厚みに応じて駆動側のPSローラ30aの周方向に変更されて、PSローラ30a,30bからの用紙P,P′,P″の給紙方向が制御されることになる。
【0058】
この場合、移動手段50のソレノイド52による従動側のPSローラ30bの駆動側のPSローラ30aに対する接触位置の移動は、用紙P,P′,P″がPSローラ30a,30bに噛み込まれた状態で、かつ駆動側のPSローラ30aの回転が停止している状態であるときに行なわれる。また、移動手段50のソレノイド52は、複写機1の操作部(図示せず)への入力、あるいは複写機1に接続されているパーソナルコンピュータなどの端末装置(図示せず)への入力によって可動するようになっている。
【0059】
次に、複写機1における用紙Pの厚みに応じた画像形成の手順を図6及び図7のフローチャートに基づいて説明する。
【0060】
まず、図6のステップSTEP1において、印字要求を行なった後、ステップSTEP2で、印字条件が入力されたか否かを判定する。このステップSTEP2の判定が、印字条件が入力されているYESの場合には、ステップSTEP3に進む。一方、印字条件が入力されていないNOの場合には、ステップSTEP4に進み、印字条件の入力を促した後、上記ステップSTEP2に戻る。
【0061】
ステップSTEP3では、用紙が厚紙P″(厚い用紙)であるか否かを判別する。このとき、本実施形態では、坪量が128g/m2以上の用紙を厚紙P″としている。上記ステップSTEP3において、用紙が厚紙P″であるYESの場合には、ステップSTEP5に進む。一方、用紙が厚紙P″でないNOの場合には、ステップSTEP21に進む。
【0062】
ステップSTEP5では、画像情報の画像処理を行う。つまり、スキャナー部2により画像を読み込む。その後、ステップSTEP6に進み、給紙部(用紙カセット33)から用紙(厚紙P″)を搬送した後、ステップSTEP7において、用紙の先端がPSローラ30a,30bに噛み込まれたか否かを判定する。このステップSTEP7における判定が、用紙の先端がPSローラ30a,30bに噛み込まれていないNOである場合には、再度、ステップSTEP6に戻る。一方、ステップSTEP7の判定が、用紙の先端がPSローラ30a,30bに噛み込まれているYESである場合には、ステップSTEP8に進み、PSローラ30a,30bを一旦停止させる。その後、ステップSTEP9に進み、従動側のPSローラ30bが厚紙対応用の位置まで移動するように、移動手段50のソレノイド52を制御する。
【0063】
それから、ステップSTEP10に進み、画像情報の顕像化処理を行う。つまり、感光体31bに静電潜像を形成し、さらに、トナーで現像を行なう。その後、ステップSTEP11に進み、用紙の先端と画像情報の先端とが合うタイミングで、PSローラ30a,30bを再度回転させる。このステップSTEP11の後は、ステップSTEP12に進み、画像情報の転写処理を行う。それから、ステップSTEP13に進み、画像の定着処理を行った後、ステップSTEP14で、用紙の排紙処理を行う。その後、ステップSTEP15において、次の印字があるか否かを判断し、次の印字があるYESの場合には、再度、ステップSTEP1に戻る一方、次の印字がないNOの場合には、次の印字に備えて、待機する。
【0064】
一方、上記ステップSTEP3の判定が、用紙が厚紙P″でないNOの場合には、ステップSTEP21において、給紙された用紙が薄紙P′であるか否かを判定する。このとき、本実施の形態では、坪量が60g/m2以下の用紙を薄紙P′としており、上記ステップSTEP21の判定が、用紙が薄紙P′であるYESの場合には、ステップSTEP22に進む一方、用紙が薄紙P′ではないNOの場合には、ステップSTEP31に進む。
【0065】
そして、上記ステップSTEP22においては、画像情報の画像処理を行う。つまり、上記スキャナー部2により画像を読み込む。その後、ステップSTEP23において、給紙部(用紙カセット33)から用紙(薄紙P′)を搬送する。このステップSTEP23の後は、ステップSTEP24において、用紙の先端がPSローラ30a,30bに噛み込まれたか否かを判断し、用紙の先端がPSローラ30a,30bに噛み込まれていないNOの場合には、再度、ステップSTEP23に戻る。一方、用紙の先端がPSローラ30a,30bに噛み込まれているYESの場合には、ステップSTEP25に進み、PSローラ30a,30bを一旦停止させる。
【0066】
このステップSTEP25の後は、ステップSTEP26に進み、従動側のPSローラ30bを薄紙対応用の位置まで移動させるように、移動手段50のソレノイド52を制御する。その後、ステップSTEP10に進み、画像情報の顕像化処理を行うこととなる。なお。ステップSTEP10以降の各処理は、上記厚紙P″の場合に説明したのと同様なステップをとるため省略する。
【0067】
一方、上記ステップSTEP21の判定が、薄紙P′ではないNOの場合には、ステップSTEP31に進む。このステップSTEP31において、給紙される用紙を普通紙P(普通の厚みを有する紙)と判断する。このとき、本実施の形態では、坪量が60〜128g/m2の範囲の用紙を普通紙Pとしている。上記ステップSTEP31の後は、ステップSTEP32に進み、画像情報の画像処理を行う。つまり、上記スキャナー部2により画像を読み込む。その後、ステップSTEP33に進み、給紙部(用紙カセット33)から用紙(普通紙P)を搬送する。
【0068】
それから、ステップSTEP34において、用紙の先端がPSローラ30a,30bに噛み込まれたか否かを判定し、用紙の先端がPSローラ30a,30bに噛み込まれていないNOの場合には、再度、ステップSTEP33に戻る。一方、用紙Pの先端がPSローラ30a,30bに噛み込まれているYESの場合には、ステップSTEP35に進み、PSローラ30a,30bを一旦停止させる。その後、ステップSTEP10に進み、画像情報の顕像化処理を行うこととなる。なお、ステップSTEP10以降の各処理は、上記厚紙の場合に説明したのと同様なステップをとるため省略する。
【0069】
この場合、上記複写機1においては、ユーザが複写機1の操作部で用紙種別を選択したり、複写機1に接続されているパーソナルコンピュータなどの端末装置(図示せず)で用紙種別を選択したりすることにより、選択種別に応じて、自動的に用紙P,P′,P″の厚みが判断される構成となっている。
【0070】
以上のように、本実施形態においては、PSローラ30a,30bを通る用紙P,P′,P″の厚みに応じて従動側のPSローラ30bの位置を変化させることにより、感光体31bへの用紙の突入角度を用紙P,P′,P″の厚みに応じた最適な角度としている。
【0071】
なお、図示していないが、普通の厚みの用紙P(普通紙P)を搬送する場合には、図3に実線で示す従動側のPSローラ30bの厚紙対応位置と、図3に二点鎖線で示す従動側のPSローラ30bの薄紙対応位置との間となるような位置に、従動側のPSローラ30bが配されるようにすればよい。また、一般に、普通の厚みの用紙Pの使用頻度が高いため、従動側のPSローラ30bの初期の位置を、普通の厚みの用紙Pの場合における位置としておけばよい。
【0072】
さらに、この従動側のPSローラ30bの位置が、図8に示すような従来の従動ローラ位置と同様な位置となるようにしておけばよい。このように同様な位置とする理由は、図8に示す駆動側のPSローラd(PSローラ30a)と従動側のPSローラe(PSローラ30b)との位置が、PSローラd,eに用紙搬送路から用紙bを給紙する場合、装置の構成上、給紙に一番理想的な位置であるからである。つまり、図8に示す駆動側のPSローラdと従動側のPSローラeとの位置は、安定してPSローラd,eに用紙を搬送できる位置であるからである。それゆえ、この状態にて、まず用紙をPSローラd,eに安定的に供給し、その後、用紙b,b′,b″の厚みに応じて、従動側のPSローラeの位置を変更すれば、最も効率の良い感光体への用紙搬送が可能となる。
【0073】
したがって、上記実施形態では、移動手段50のソレノイド52によって従動側のPSローラ30bの位置が駆動側のPSローラ30aの周方向に変更され、駆動側のPSローラ30aの位置が変化しないことにより、駆動側のPSローラ30aと従動側のPSローラ30bとにより形成されるニップ領域Gの形成位置が、駆動側のPSローラ30a上の表面で変化することになる。このため、駆動側のPSローラ30aと従動側のPSローラ30bとによって用紙Pを給紙する方向が用紙Pの厚みに応じて変更されることになる。
【0074】
これにより、厚みが厚い用紙P″の場合には、用紙P″の給紙方向を、感光体31bと転写ローラ31dとの接触点X向きとなるように従動側のPSローラ31bを厚紙対応位置まで移動させて駆動側のPSローラ30aとのニップ領域Gの形成位置を変化させれば、用紙P″の先端による感光体31b表面の損傷、および損傷による感光体31b上からのリークの発生といった不具合を解消することができる上、感光体31bと転写ローラ31dとの接触部Xに用紙P″が直ちに噛み込まれてバウンドによるトナー像の乱れも確実に防止することができる。
【0075】
一方、厚みが薄い用紙P′の場合には、用紙P′の給紙方向を、感光体31bと転写ローラ31dとの接触部Xよりも感光体31b側寄りとなるように従動側のPSローラ31bを薄紙対応位置まで移動させて駆動側のPSローラ31aとのニップ領域Gの形成位置を変化させれば、感光体31bへの用紙P′の吸着状態を安定した状態とした上で、画像の転写を行なうことができる。
【0076】
また、普通の厚みの用紙P(普通紙)の場合には、用紙Pの給紙方向の延長線上に感光体31bを位置させるように従動側のPSローラ30bを移動させて駆動側のPSローラ30aとのニップ領域Gの形成位置を変化させているので、感光体31bへの用紙Pの吸着状態を安定させつつ、画像の転写を行なうことができる。しかも、PSローラ30a,30bのニップ領域Gから給紙される用紙Pの給紙方向の延長線上には転写ローラ31dが配置されていないので、ニップ領域Gの変化によって、用紙Pが感光体31dに接触する前に転写ローラ31dに接触することがなくなることになり、転写ローラ31dの帯電電位により用紙Pの帯電量が多くなって一旦用紙に転写されたトナー像が再び感光体31bに転写されるといった再転写現象を確実に防止することができる。
【0077】
このように、用紙P,P′,P″の厚みに関係なく、良好な画像の転写を実現することができ、さらに感光体31bへの損傷も効果的に抑えることができることになる。
【0078】
しかも、複写機1の操作部への入力、あるいは複写機1に接続されている端末装置への入力によって移動手段50のソレノイド52を駆動させているので、複写機1の操作部または端末装置への入力によって従動側のPSローラ31bの位置が変更され、ニップ領域Gの形成位置を簡易な操作によって変化させることができる。
【0079】
また、移動手段50のソレノイド52による従動側のPSローラ30bの駆動側のPSローラ30aに対する接触位置の移動が、用紙P,P′,P″がPSローラ30a,30bに噛み込まれた状態で、かつ駆動側のPSローラ30aの回転が停止している状態であるときに行なわれるので、駆動側のPSローラ30aと従動側のPSローラ30bとに対して用紙P,P′,P″が噛み込み易い位置にて、一旦用紙P,P′,P″を噛み込ませた後、従動側のPSローラ30bを移動させて、用紙P,P′,P″の厚みに応じた位置に従動側のPSローラ30bを移動させることが可能となり、用紙P,P′,P″の厚みにかかわらず、PSローラ30a,30bに対して用紙P,P′,P″を確実に噛み込ますことができ、常にPSローラ30a,30bから安定した状態で用紙P,P′,P″を給紙することができる。
【0080】
更に、厚みの薄い用紙P′と、厚みの厚い用紙P″と、ふつうの厚みの用紙Pとの判別が用紙の坪量の区分(例えば、60g/m2未満の用紙、60g/m2以上かつ128g/m2未満の用紙、128g/m2以上の用紙という3区分)によって行われるので、それぞれの区分に応じた用紙P,P′,P″の情報を複写機1に与えておくことにより、簡易に用紙P,P′,P″の厚みに応じた給紙を行うことができる。
【0081】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、用紙を給紙する駆動ローラと従動ローラとの互いのニップ領域の形成位置を従動ローラの移動により用紙の厚みに応じて駆動ローラの周方向に変化させることで、厚みの厚い用紙の給紙方向を静電像担持体と転写担持体との接触点向きとなるように変化させて用紙の先端による静電像担持体の表面の損傷、および静電像担持体におけるリークの発生といった不具合を解消できる上、静電像担持体と転写担持体との接触部に用紙を直ちに噛み込ませてバウンドによるトナー像の乱れも防止することができる。一方、厚みの薄い用紙または普通の厚みの用紙の給紙方向を静電像担持体と転写担持体との接触部よりも静電像担持体側寄りとなるように変化させて、静電像担持体への用紙の吸着状態を安定した状態とした上で、画像の転写を行なうことができる。この結果、用紙の厚みに関係なく、良好な画像の転写を実現することができ、さらに静電像担持体への損傷も抑えることができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る複写機の内部構成の概略を示す図である。
【図2】PSローラのニップ領域を示す説明図である。
【図3】給紙方向から見た給紙機構の断面図である。
【図4】PSローラの軸方向から見た給紙機構の断面図である。
【図5】従動側のPSローラの移動による給紙方向の変化を示す説明図である。
【図6】厚みの厚い用紙に応じた画像形成の手順を示すフローチャート図である。
【図7】厚みの薄い用紙および普通の厚みの用紙に応じた画像形成の手順を示すフローチャート図である。
【図8】従来のPSローラによる用紙の給紙方向を示す給紙機構の断面図である。
【図9】(a)は厚さの薄い用紙を感光体と転写ローラとの間に給紙している状態を示す断面図である。(b)は厚さの厚い用紙を感光体と転写ローラとの間に給紙している状態を示す断面図である。
【図10】厚さの薄い用紙および厚さの厚い用紙をガイドに沿って給紙している状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 複写機(画像形成装置)
30a 駆動側のPSローラ(駆動ローラ)
30b 従動側のPSローラ(従動ローラ)
31b 感光体(静電像担持体)
31d 転写ローラ(転写担持体)
5 給紙機構
50 移動手段
G PSローラのニップ領域
P,P′,P″
用紙
X 感光体と転写ローラとの接触点

Claims (3)

  1. 画像形成装置の静電像担持体の直前に、駆動源となる駆動ローラと、この駆動ローラに対し接触して従動回転する従動ローラとが配置され、上記静電像担持体上に形成した像が転写担持体により転写されるように上記両ローラによって用紙を給紙する画像形成装置の給紙機構において、
    上記従動ローラは、上記駆動ローラに対する従動ローラの接触位置を周方向に移動させる移動手段を備え、
    上記駆動ローラと従動ローラとのニップ領域から給紙される用紙の給紙方向の延長線上には上記静電潜像担持体が位置しており、上記ニップ領域から給紙される用紙の厚さが、用紙の坪量に基づいて薄いと判断されたとき、静電潜像担持体と転写担持体とが互いに接触する接触点よりも静電潜像担持体側寄りに向けて用紙が供給されるように、上記移動手段により上記駆動ローラと従動ローラとが互いに接触するニップ領域の形成位置を用紙の厚みに応じて駆動ローラの周方向に変化させるようになっており、かつ、前記移動手段による従動ローラの駆動ローラに対する接触位置の移動は、用紙が駆動ローラと従動ローラとに噛み込まれた状態で、かつ駆動ローラの回転が停止している状態であるときに行なわれるようになっていることを特徴とする画像形成装置の給紙機構。
  2. 画像形成装置の静電像担持体の直前に、駆動源となる駆動ローラと、この駆動ローラに対し接触して従動回転する従動ローラとが配置され、上記静電像担持体上に形成した像が転写担持体により転写されるように上記両ローラによって用紙を給紙する画像形成装置の給紙機構において、
    上記従動ローラは、上記駆動ローラに対する従動ローラの接触位置を周方向に移動させる移動手段を備え、
    上記駆動ローラと従動ローラとのニップ領域から給紙される用紙の給紙方向の延長線上には上記静電潜像担持体が位置しており、上記ニップ領域から給紙される用紙の厚さが、用紙の坪量に基づいて厚いと判断されたとき、静電潜像担持体と転写担持体とが互いに接する接触点に向けて用紙が供給されるように、上記移動手段により上記駆動ローラと従動ローラとが互いに接触するニップ領域の形成位置を用紙の厚みに応じて駆動ローラの周方向に変化させるようになっており、かつ、前記移動手段による従動ローラの駆動ローラに対する接触位置の移動は、用紙が駆動ローラと従動ローラとに噛み込まれた状態で、かつ駆動ローラの回転が停止している状態であるときに行なわれるようになっていることを特徴とする画像形成装置の給紙機構。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置の給紙機構において、
    上記移動手段は、画像形成装置の操作部への入力、あるいは画像形成装置に接続されている端末装置への入力によって可動するようになっていることを特徴とする画像形成装置の給紙機構。
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