JP2020182030A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1記載の画像形成装置において、記録補助トレーは引き出し可能に構成されているが、原稿補助トレーは引き出し可能には構成されていない。装置の非使用時の設置スペース削減の観点では、双方のトレーが展開状態と非展開状態とを切り換え可能に構成されていることが好ましいが、この様な構成の場合2つのトレーをそれぞれ操作する必要があり、操作が煩雑となる。
第1の態様に係る記録装置は、被記録媒体に記録を行う記録手段を備えた装置本体部と、原稿を読み取る読み取り手段及び前記読み取り手段に対し前記原稿を搬送する原稿搬送手段を有し、前記装置本体部の上部に設けられる原稿読み取り機構部と、を備え、前記装置本体部は、開閉可能であって開くことにより前記被記録媒体を傾斜姿勢に支持し、閉じることにより前記原稿読み取り機構部の少なくとも一部を覆う被記録媒体支持トレイを備え、前記原稿読み取り機構部は、前記原稿を支持する原稿支持面を形成する原稿支持トレイを備え、前記原稿支持トレイは、展開状態と、前記展開状態より前記原稿支持面の面積が小さい非展開状態とを切り換え可能であるとともに、前記被記録媒体支持トレイの開閉に連動して、前記被記録媒体支持トレイが閉じた状態から開くと前記非展開状態から前記展開状態に切り換わり、前記被記録媒体支持トレイが開いた状態から閉じると前記展開状態から前記非展開状態に切り換わることを特徴とする。
本態様によれば、前記装置本体部の前方から各種操作を行う際の操作性が向上する。
本態様によれば、前記原稿読み取り機構部及び前記被記録媒体支持トレイが、装置後方寄りに設けられる構成において、上述した第2のまたは第3の態様の作用効果が得られる。
本態様によれば、前記装置本体部の上面が、前記原稿搬送手段により搬送される前記原稿を支持するので、装置の低コスト化及び小型化を図ることができる。
本態様によれば、前記被記録媒体支持トレイは、前記原稿読み取り機構部の全域を覆うので、前記原稿読み取り機構部内への塵埃等の侵入をより確実に抑制できる。
本態様によれば、前記被記録媒体支持トレイの開閉に連動して前記原稿支持トレイが変位する構成を、構造簡単にして低コストに構成できる。
本態様によれば、前記被記録媒体支持トレイ及び前記原稿支持トレイの少なくともいずれかがトレイ長さを伸縮可能に構成されるので、より適切に前記被記録媒体或いは前記原稿を支持できる。
尚、各図においてX軸方向は装置幅方向であり、−X方向は装置前面をユーザーと対面させた際にユーザーから見て右方向となり、また+X方向は同左方向となる。またX軸方向は、後述する装置本体部2において記録ヘッド22と対向する領域での用紙搬送方向と交差する方向、即ち用紙幅方向となる。
Y軸方向は装置奥行き方向であり、+Y方向は装置背面から前面に向かう方向であり、−Y方向は装置前面から背面に向かう方向である。本実施形態において装置の周囲を構成する複数の側面のうちチルトパネル6が設けられた側面が装置前面となり、その反対の側面が装置背面となる。またY軸方向のうち+Y方向は、後述する装置本体部2において記録ヘッド22と対向する領域での用紙搬送方向となる。
Z軸方向は鉛直方向であり、+Z方向は鉛直上方向、−Z方向は鉛直下方向となる。
装置本体部2は、被記録媒体の一例である記録用紙に記録を行う機能を有し、読み取り機構部3は、原稿を読み取る機能を有する。
また装置前面には前面カバー9を備えており、前面カバー9は回転軸9a(図3参照)を中心に回転することで、図1及び図2に示す様に閉じた状態と、記録が行われて排出される記録用紙の排出経路を開放する開いた状態(不図示)と、を取り得る。
開閉カバー4には前方覆い部4bが一体に設けられている。開閉カバー4の上面4aと前方覆い部4bはほぼ直角を成しており、開閉カバー4が閉じ且つチルトパネル6が閉じた状態では、図1及び図2に示すように前方覆い部4bの表面とチルトパネル6の表面とが面一となる。
前面カバー9を開くことで、装置前方に向けて排出される記録用紙を受ける排出トレイ29(図3)を引き出すことができる。
開閉カバー10を開くと、図2に示す様に読み取り機構部3が露呈し、原稿の読み取りが実行可能となる。また開閉カバー10を開くと、後述する支持部材12への記録用紙のセットが可能となる。図2において矢印Aは、記録用紙のセット方向を示している。
装置後方には支持部材12が設けられており、給送前の記録用紙は、支持部材12と、図5に示す様に開いた状態の開閉カバー10の裏面で構成される用紙支持面10aとによって傾斜姿勢で支持される。
支持部材12は不図示の揺動軸を中心に揺動可能に構成されており、揺動することで、支持した記録用紙を給送ローラー13に対して進退させる。
尚、図5において符号Pdで示す二点鎖線は、給送ローラー13により送り出され、搬送される記録用紙の搬送軌跡を示している。
キャリッジ20にはインクタンク21が搭載されており、このインクタンク21から記録ヘッド22へとインクが供給される。
尚、本実施形態においてインクタンク21は不図示のインク供給口を備えており、このインク供給口からインクタンク21へのインクの補充が可能に構成されている。
メインフレーム24は、第1水平部24bの+Y方向端部が−Z方向に折り曲げられており、また第2水平部24cの+Y方向端部が+Z方向に折り曲げられ、更にその上端部が−Y方向に僅かに折り曲げられており、側面視において全体的に矩形の空間が形成された状態となっている。そしてこの空間にキャリッジ20の一部が入り込み、この入り込んだ部分がメインフレーム24によってX軸方向にガイドされる。
支持部材12に対して搬送方向下流には、図3に示す様に記録の行われた記録用紙を装置前方に向けて排出する排出ローラー対26が設けられている。排出ローラー対26は、不図示の駆動源により駆動される駆動ローラー27と、従動回転する従動ローラー28とで構成されており、記録用紙はこの両ローラーによりニップされ、装置前方に向けて排出され、引き出された状態の排出トレイ29によって支持される。
読み取り機構部3は、入口トレイ40と、上部ユニット36と、下部ユニット37と、排出トレイ53と、によって全体が構成されている。
図6に戻り、読み取り機構部3における原稿読み取り時の際の原稿搬送方向は概ね−Y方向であり、入口トレイ40に対し原稿搬送方向の下流には搬送ローラー対41が設けられている。搬送ローラー対41は、不図示の駆動源により駆動される駆動ローラー42と、従動回転する従動ローラー43とで構成されており、原稿はこの両ローラーによりニップされ、原稿搬送方向の下流へと送られる。
センサーモジュール55は、保持フレーム54によって保持されており、保持フレーム54は、下部ユニット37の基体を構成し、また、下部ユニット37の最下面を形成する。
従動ローラー43、押さえ部材45、圧縮ばね46、従動ローラー50、のこれらは、上部ユニット36の基体を構成する保持フレーム51に設けられる。
尚、長尺の原稿は、排出されるとその先端が排出トレイ53を乗り越え、排出トレイ53の背後に位置する開閉カバー10の用紙支持面10aによって支持される。
図6において符号Ghで示す実線は、排出トレイ53によって支持される原稿を示している。また、符号53bは、原稿支持面である。
また、以上説明した駆動ローラー42、センサーモジュール55、駆動ローラー49、保持フレーム54、のこれらは、下部ユニット37を構成する。
図6において位置Y1は、給送ローラー13の外周面の−Y方向端部位置であり、位置Y2は給送ローラー13の外周面の+Y方向端部位置である。また、位置Z1はメインフレーム24における、+Z方向の最も高い位置であり、より具体的には第1水平部24bの上面の位置である。図6から明かな様に、Y軸方向において位置Y1と位置Y2との間に、読み取り機構部3の、特に保持フレーム54の一部が配置されており、また、センサーモジュール55の全体が配置されている。また、読み取りガラス58の全体も位置Y1と位置Y2との間に配置されている。
また、Z軸方向において位置Z1より下に、読み取り機構部3の、特に保持フレーム54の一部が配置されており、また、センサーモジュール55を構成する回路基板56が配置されている。
この様な構成により、プリンター1全体のY軸方向寸法を抑制できるとともに、Z軸方向寸法も抑制でき、小型化の要請に応えることができる。
尚、本明細書においてY軸方向において2つの部位がオーバーラップするとは、Y軸方向において2つの部位が同じ領域に位置することを意味する。同様にZ軸方向において2つの部位がオーバーラップするとは、Z軸方向において2つの部位が同じ領域に位置することを意味する。
見方を変えれば、Y軸方向において2つの部位がオーバーラップするとは、Z軸方向から見て2つの部位が重なっていることを意味する。また、Z軸方向において2つの部位がオーバーラップするとは、Y軸方向から見て2つの部位が重なっていることを意味する。
保持フレーム54と排出トレイ53との間には、押圧手段として2つのコイルばね60が設けられており、コイルばね60によって、排出トレイ53が上方向に突出する様に押圧されている。尚、本実施形態においてコイルばね60は引っ張りばねである。従って排出トレイ53に何らの外力が作用しない状態では、図7に示す様に排出トレイ53は展開状態を維持する。尚、図8は排出トレイ53に外力が作用して非展開状態に維持された様子を示している。
この状態から開閉カバー10を開くと、図3から図4、そして図4から図5への変化に示す様に、排出トレイ53は開閉カバー10による拘束が解かれ、コイルばね60のばね力によって図4の矢印dで示す様に斜め上方に変位し、即ち非展開状態から展開状態に切り換わる。
尚、本実施形態では排出トレイ53に設けられたサブトレイ53aは、ユーザー操作により回転させ、展開させる構成であるが、例えばねじりばねによるばね力によって自動で展開する様に構成しても良い。またサブトレイ53aは、回転動作によって展開する構成ではなく、排出トレイ53から引き出されることで展開する構成であっても良い。
尚、装置後方寄りとは、例えば読み取り機構部3の場合、Y軸方向における読み取り機構部3の中心位置が、Y軸方向における装置全体の中心位置より後方に位置することを意味する。本実施形態では、開閉カバー10の全体及び読み取り機構部3の全体が、Y軸方向における装置全体の中心位置より後方に位置している。
また、上記実施形態では、原稿支持トレイとしての排出トレイ53は、読み取りが行われて排出される原稿を支持するトレイであるが、給送前の原稿を支持するトレイとして構成されていても良い。
Claims (8)
- 被記録媒体に記録を行う記録手段を備えた装置本体部と、
原稿を読み取る読み取り手段及び前記読み取り手段に対し前記原稿を搬送する原稿搬送手段を有し、前記装置本体部の上部に設けられる原稿読み取り機構部と、を備え、
前記装置本体部は、開閉可能であって開くことにより前記被記録媒体を傾斜姿勢に支持し、閉じることにより前記原稿読み取り機構部の少なくとも一部を覆う被記録媒体支持トレイを備え、
前記原稿読み取り機構部は、前記原稿を支持する原稿支持面を形成する原稿支持トレイを備え、
前記原稿支持トレイは、展開状態と、前記展開状態より前記原稿支持面の面積が小さい非展開状態とを切り換え可能であるとともに、前記被記録媒体支持トレイの開閉に連動して、前記被記録媒体支持トレイが閉じた状態から開くと前記非展開状態から前記展開状態に切り換わり、前記被記録媒体支持トレイが開いた状態から閉じると前記展開状態から前記非展開状態に切り換わる、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1に記載の記録装置において、前記原稿読み取り機構部において前記原稿は前記装置本体部の前面から背面に向かう方向に搬送されつつ前記読み取り手段により読み取りが行われ、前記装置本体部の前面から背面に向かう方向に排出され、
前記装置本体部において前記被記録媒体は前記装置本体部の背面から前面に向かう方向に搬送されつつ前記記録手段により記録が行われ、前記装置本体部の前面から排出され、
前記被記録媒体支持トレイは、給送前の前記被記録媒体を支持し、
前記原稿支持トレイは、読み取りが行われて排出される前記原稿を支持する、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項2に記載の記録装置において、前記被記録媒体支持トレイは、前記原稿読み取り機構部において前記原稿支持トレイに排出された前記原稿の一部を支持する、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項2または請求項3に記載の記録装置において、前記原稿読み取り機構部及び前記被記録媒体支持トレイは、装置後方寄りに設けられる、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録装置において、前記装置本体部の上面が、前記原稿搬送手段により搬送される前記原稿を支持する、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の記録装置において、前記被記録媒体支持トレイは、前記原稿読み取り機構部の全域を覆う、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の記録装置において、前記原稿支持トレイは、押圧手段によって前記展開状態に向けて押圧され、
前記被記録媒体支持トレイが開いた状態から閉じる際に、前記展開状態にある前記原稿支持トレイに当接し、前記押圧手段の押圧力に抗して前記原稿支持トレイを前記非展開状態に向けて押し下げ、
前記被記録媒体支持トレイが閉じた状態から開く際に、前記原稿支持トレイが前記被記録媒体支持トレイとの当接を解除して前記押圧手段の押圧力により前記非展開状態から前記展開状態に向けて変位する、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の記録装置において、前記被記録媒体支持トレイ及び前記原稿支持トレイの少なくともいずれかがトレイ長さを伸縮可能に構成される、
ことを特徴とする記録装置。
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Citations (3)
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JPH05145711A (ja) * | 1991-11-20 | 1993-06-11 | Canon Inc | 画像読取装置 |
JPH0968910A (ja) * | 1995-09-01 | 1997-03-11 | Fuji Xerox Co Ltd | 画情報処理装置 |
JP2004040627A (ja) * | 2002-07-05 | 2004-02-05 | Sharp Corp | 画像形成装置 |
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2019
- 2019-04-23 JP JP2019082076A patent/JP7226066B2/ja active Active
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