JP4543672B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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この発明は、スキャナ、複写機等の画像読取装置に関し、特に、読取対象である原稿に付与された磁性タグのタグ情報を検出することにより画像読取動作を適正に行わせるようにした画像読取装置に関する。
近年、コンピュータや複合機およびネットワークの普及により、情報をネットワークを介して取得し、取得した情報を印刷及び複写することが容易に行なえるようになっている。
情報の中には、特定の者のみが知り得る情報や、機密保持を要するような情報等があり、これらの機密情報が不正に印刷もしくは複写されて機密情報が漏洩することを防止するための情報セキュリティーを強化した種々の装置や方法の提供が望まれている。
例えば、特許文献1に示されるように、印刷用紙に潜像等を形成し、形成した潜像の反射率や色相の差等により複写を抑制する方式の複写防止印刷物が提案されており、この提案の複写防止印刷物をモノクロ複写機もしくはカラー複写機で複写した場合には、複写を困難とするか、もしくは複写物であることが判別可能とするように構成した偽造防止印刷物に関する提案である。
また、特許文献2に示されるように、ユーザにRFID(=Radio Frequency Identification)を携帯させると共に、機密文書にもRFIDを付けて、これらRFIDから読み取った情報に応じて複写を禁止する装置等が提案されている。
これら特許文献1及び特許文献2の提案は、情報が不正に複写もしくは印刷出力されることを防止する装置および方法について提案されたものである。
また、印刷出力された情報を管理する装置および方法についての提案が、特許文献3に示されており、特許文献3によれば、印刷装置の出力トレイを複数設け、一つのトレイには一人のユーザの使用を割り当て、ユーザの指示により情報が印刷出力された印刷出力紙をユーザ別に割り当てた出力トレイに排紙し、ユーザが、出力指示した印刷出力紙を容易に区別し、取り出せるように構成した装置および方法が提案されている。
特開平07−076195号公報 特開2001−160117号公報 特開平02−120068号公報
しかし、上記提案の特許文献1、特許文献2及び特許文献3には、情報漏洩防止、機密保持、あるいは文書管理を目的として、機密情報が印刷された、もしくは機密情報を印刷する用紙に磁性タグで形成付与された用紙固有の識別情報を検知して機密情報の漏洩防止や文書管理を行う等の方法や装置の提案はなされていない。
また、磁性タグで形成付与された用紙固有の識別情報を検知する磁性タグ検知装置の提案もなされていない。
そこで、この発明は、スキャナ、複写機等の画像読取装置の読取対象である原稿に付与された磁性タグのタグ情報を検出することにより、画像読取動作を適正に行わせるようにした画像読取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、原稿に光を照射し、該原稿からの反射光を光電変換素子で検出することにより該原稿の画像を読み取る画像読取装置において、前記原稿に付与された磁歪振動磁性タグに、低周波から高周波または高周波から低周波へ連続して直線的に変化する磁界を繰り返し与える送信コイルと、前記送信コイルにより磁界が与えられた前記磁歪振動磁性タグから発生する信号を検出する受信コイルとによって、前記原稿に付与された前記磁歪振動磁性タグのタグ情報を検知する磁性タグ検知手段と、前記磁性タグ検知手段の検知出力に基づき前記原稿を識別する原稿識別手段とを具備し、前記磁性タグ検知手段および前記原稿は、何れか一方が、他方に対する位置が変化するように移動するものであって、前記磁性タグ検知手段は、前記磁性タグ検知手段および前記原稿の何れか一方が移動しているときに、前記送信コイルにより磁界が繰り返し送信されるのに対応して前記受信コイルにより行われる受信動作のうち、何回目の受信動作で前記磁歪振動磁性タグから発生する信号を検出したかを検知することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記磁性タグ検知手段は、原稿の画像の読取開始前に動作して前記原稿に付与された前記磁歪振動磁性タグのタグ情報を検知することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記原稿識別手段の識別結果に基づき前記原稿の画像を読み取るか否かを判断する判断手段を更に具備することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記送信コイルおよび前記受信コイルは、前記原稿を載置するプラテンを囲む本体筐体側面に配設されることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記送信コイルおよび前記受信コイルの内の少なくとも前記送信コイルは、前記原稿の表面の画像の読取時には非動作に制御されることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1の発明において、前記送信コイルおよび前記受信コイルの内少なくとも前記受信コイルは、前記原稿を照射する照明手段と前記原稿の表面からの反射光を反射する反射鏡とを有し、前記原稿を載置するプラテンに沿って移動するキャリッジに配設されることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記受信コイルの検出出力に基づき前記原稿に対する前記磁歪振動磁性タグの付与位置を判別する手段を更に有することを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項1の発明において、前記送信コイルおよび前記受信コイルは、前記原稿を載置するプラテン上を開閉自在に覆うプラテンカバーに配設されることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記磁性タグ検知手段は、前記プラテンカバーが前記プラテン上に閉じられた状態で前記原稿に付与された前記磁歪振動磁性タグのタグ情報を検知することを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項1の発明において、前記送信コイルおよび前記受信コイルは、前記原稿を搬送する搬送路に配設されることを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項10の発明において、前記原稿の搬送位置に基づき前記原稿に対する前記磁歪振動磁性タグの付与位置を判別する手段を更に有することを特徴とする。
この発明の画像読取装置によれば、原稿の表面に光を照射し、該原稿の表面からの反射光を光電変換素子で検出することにより該原稿の画像を読み取る画像読取装置において、前記原稿の少なくとも一部を臨む位置に配置され、前記原稿に付与された磁性タグのタグ情報を検知する磁性タグ検知手段と、該磁性タグ検知手段の検知出力に基づき前記原稿を識別する原稿識別手段とを具備するように構成したので、読取対象である原稿に付与された磁性タグのタグ情報を検出することにより画像読取動作を適正に行わせることができるという効果を奏する。
この発明に係わる画像読取装置は、情報漏洩防止、機密保持、あるいは文書管理を目的として機密情報が印刷された、もしくは機密情報を印刷する用紙に磁性タグで形成付与された用紙固有の識別情報を検知する機能を備えた画像読取装置が、読取対象である原稿に付与された磁性タグのタグ情報を検出することにより画像読取動作を適正に行わせることが可能な画像読取装置として用いられる。
すなわち、この発明に係わる画像読取装置を備えた複写機や印刷装置等において、例えば機密情報が印刷された原稿を不正に複写しようとした場合には、原稿に形成された磁性タグの情報を、この発明に係わる画像読取装置が検知し、検知した磁性タグの情報に基づいて画像情報を読取る動作を行うか否かを判断することにより、機密情報が不正に複写されて漏洩することを防止することが可能となる。
用紙に形成付与された磁性タグは、用紙固有を識別可能とするように形状や大きさ等が異なる磁性素子で構成されており、この磁性タグを構成する磁性素子は、大バルクハウゼン効果、もしくは磁歪振動するような特性を有している。
この大バルクハウゼン効果、もしくは磁歪振動するような特性を有する磁性素子に対して所定の交番磁界を与えると、磁性素子からは特定の信号が発せられ、その信号を検出することができる。
この発明に係わる画像読取装置は、原稿に形成された磁性タグを構成する磁性素子に対して所定の交番磁界を与えることにより、磁性素子から発せられる信号を検出して磁性タグの情報を検知するように構成されている。
しかし、磁性タグの情報を検知するために与えられた交番磁界は、交番磁界の形成領域や磁界強度によっては、原稿の画像情報を読取る動作の誤動作等を誘発する可能性もあり、磁性タグの検知動作が画像読取動作に与える影響をより抑えた方法および装置の提供が望まれている。
そこで、この実施例では、磁性タグの検知動作による画像読取動作の誤動作を防止し、画像情報の読取対象である原稿に付与された磁性タグのタグ情報を検出することにより、画像読取動作を適正に行わせることが可能な画像読取装置をスキャナー装置を例として説明する。
図1は、この発明に係わる画像読取装置の一つであるスキャナー装置の概略図である。
図1(a)は、この発明に係わるスキャナー装置100を概略的に示したブロック図であり、図1(b)は、図1(a)で示したスキャナー装置100の最も特徴的な部分を示した斜視図である。
図1(a)に示すように、スキャナー装置100は、スキャナー装置100のプラテンガラス2上に置かれた原稿1の画像情報を読み取るための原稿1に対して光を投光する光源ランプ4と、プラテンガラス2上に置かた原稿1を押さえて光源ランプ4によって投光された光を効率よく反射させるためのプラテンカバー3と、光源ランプ4の光によって原稿1からの反射光17を光電変換素子10(CCD=Charge Cuople Device)まで誘導する第一反射鏡6、第二反射鏡7、第三反射鏡8と、第三反射鏡8と光電変換素子10との間に配置され、第三反射鏡8から反射された光を結象するための結象レンズ9と、受光した光を電気信号へ変換する光電変換素子10と、光電変換素子10から入力された電気信号から画像情報へ変換するビデオ回路11と、原稿1に形成された図示せぬ磁性タグを送受信コイル12、13(図中の黒く塗りつぶした部分)を介して検知する磁性タグ検知回路14を備えている。
光源ランプ4と第一反射鏡6は、原稿1の画像情報を走査可能なように所定方向(図中の矢印18)に所定速度(図中の速度V)で移動可能なフルレートキャリッジ15に一体化されて収納され、第二反射鏡7と第三反射鏡8は、フルレートキャリッジ15の移動に伴い第一反射鏡6から反射された原稿1の反射光17が第二反射鏡7、第三反射鏡8及び結象レンズ9を介して光電変換素子10へ誘導可能なようにフルレートキャリッジ15の移動方向と同一方向(図中の矢印19)で、フルレートキャリッジ15の移動速度(V)の略半分の速度(図中の速度1/2V)で移動可能なハーフレートキャリッジ16に一体化されて収納されている。
また、図1(b)に示すように、磁性タグ検知回路14の送信コイル12及び受信コイル13の形状は、スキャナー装置100の筐体内側の各側面に沿ってループを形成するように成形されている。
このように構成されたスキャナー装置100の動作を簡単に説明すると、次のような動作となる。
例えば、ユーザが原稿1の画像情報を読取るために、原稿1をスキャナー装置100のプラテンガラス2上に置くと、原稿1に形成された原稿1固有の識別情報に対応した磁性タグが送受信コイル12、13を介して磁性タグ検知回路14によって検知される。
磁性タグ検知回路14による磁性タグの検知は、例えば、プラテンガラス2上に置かれた原稿1に対して所定周波数の交番磁界を与えることにより、原稿1に形成された磁性タグを構成する磁性素子から発せられる信号を検出することで検知することができる。
例えば、磁性タグを構成する磁性素子が大バルクハウゼン効果の特性を有する磁性素子の場合は、磁性素子が送信コイル12を介して送信された所定周波数の交番磁界を受けて磁化反転し、その際に急峻なパルス信号として検出されるような信号を発する。
また、磁性タグを構成する磁性素子が磁歪振動する特性を有する磁性素子の場合は、磁性素子が送信コイル12を介して送信された所定周波数の交番磁界を受けて磁歪振動し、その際に交番磁界の磁界強度が変化するか、もしくは磁歪振動によって磁性素子から電磁波が発せられる。
このように磁性素子から発せられる信号を受信コイル12を介して検出し、検出した信号に基づいて磁性タグ検知回路14が原稿1に形成された磁性タグの情報を検知することで、検知した磁性タグの情報に基づいて原稿1の画像情報を読取る動作を行うか否かを判断する。
スキャナー装置100は、磁性タグ検知回路14が判断した結果に基づき、例えば磁性タグ検知回路14が原稿1の画像情報を読取る動作を行うと判断した場合は、磁性タグ検知回路14による磁性タグの検知動作を停止後、プラテンガラス2上に置かれた原稿1の画像情報を読取る動作を行う。
また、磁性タグ検知回路14が原稿1の画像情報を読取る動作を禁止すると判断した場合は、例えば、「この原稿の画像読取りは禁止されています」等のメッセージを音声等で通知し、原稿1の画像情報の読取り動作を禁止する処理を行う。
なお、原稿1の画像情報を読取る動作を行うか否かの判断は、例えば、スキャナー装置100の図示せぬ記憶装置に予め登録された画像情報読取り禁止の情報を示す読取禁止識別情報が記憶管理された参照テーブルを参照し、磁性タグ検知回路14が検知した原稿1に形成された磁性タグの情報が読取禁止識別情報と一致するか否かによって判断される。
このように、原稿1の画像情報を読取る動作を行う前に、原稿1の画像情報を読取る動作を行うか否かを原稿1に形成された磁性タグの情報に基づいて判断するので、原稿1の画像情報が不正に読取られ、不正に複写や印刷されることを防止するとともに、不要な画像情報の読取り動作を行わないのでスキャナー装置100の省電力化ともなる。
また、原稿1の画像情報を読取る動作を行う場合は、磁性タグ検知回路14による所定周波数の交番磁界の送信が停止され、磁性タグの検知動作が行われないので、磁性タグ検知回路14が送信する所定周波数の交番磁界によってスキャナー装置100が画像情報を読取る際の誤動作や誤データの読取り等の不具合を防止することができる。
なお、磁性タグ検知回路14による原稿1の画像情報を読取る動作を行うか否かの判断は、原稿1をプラテンガラス2上に置いた後にユーザがスキャナー装置100に対して画像読取り指示した後、もしくは画像読取り指示する前のどちらでもよく、特に限定されるものではない。
図2乃至図4は、スキャナー装置100の磁性タグ検知回路14がプラテンガラス2上に置かれた原稿1に形成された磁性タグの情報を検知する方法を説明するための説明図である。
図2に示すように、プラテンガラス2(破線部分)上に置かれた原稿1には、情報漏洩防止、機密保持、あるいは文書管理を目的として原稿1を識別可能とする識別情報を表す磁性タグ20が形成付与されている。
この磁性タグ20は、例えば、少なくとも一つ以上の磁性素子で形成され、原稿1固有の識別情報に応じて少なくとも一つ以上の磁性素子を組合わせて形成し、原稿1に形成された磁性素子を検知することで、原稿1固有の識別情報を検知し認識するように構成されている。
図2に示すように、磁性タグ検知回路14は、磁性タグ20が形成された原稿1に対して送信コイル12を介して所定周波数の交番磁界201を与え、所定周波数の交番磁界を受けた原稿1の磁性タグ20が大バルクハウゼン効果により磁化反転時に発する急峻なパルス信号202を受信コイル12を介して検出して検知するか、もしくは所定周波数の交番磁界を受けた磁性タグ20が磁歪振動によって発する電磁波202を受信コイル12を介して検出して検知することにより、原稿1に付与された磁性タグ20の情報を認識可能ように構成されている。
図3は、原稿1に形成された磁性タグ20が所定周波数の交番磁界が受けて磁化反転時に急峻なパルス信号を発するような、所謂、大バルクハウゼン効果特性を有する磁性タグ(以下、「大バルクハウゼン磁性タグ」という。)の特徴を示す図であり、図4は、原稿1に形成された磁性タグ20が所定周波数の交番磁界が受けて磁歪振動し、磁歪振動によって電磁波を発するような、所謂、磁歪振動特性を有する磁性タグ(以下、「磁歪振動磁性タグ」という。)の特徴を示す図である。
図3及び図4を参照しながら、これら大バルクハウゼン磁性タグ及び磁歪振動磁性タグの特徴を簡単に説明する。
図3において、図3(a)は、大バルクハウゼン磁性タグを構成する長さの異なる複数の磁性素子L、2L、3L、4Lが形成された原稿300の一例を示す図であり、図3(b)は、図3(a)に示した磁性素子L、2L、3L、4Lが交番磁界を受けて磁化反転する際に検出される固有のパルス信号を示す図である。
なお、磁性ワイヤL、2L、3L、4Lの各数値2、3、4は、長さの異なる複数の磁性ワイヤを識別するために付したものであり、各磁性ワイヤL、2L、3L、4Lの長さは、L<2L<3L<4Lの順に長いものとする。
各磁性素子L311、2L312、3L313、4L314は、例えば、Fe−Co系アモルファス材の磁性素子であり、これらの各磁性素子を所定の交番磁界中に置くと、各磁性素子L311、2L312、3L313、4L314が有する固有の保磁力を超える磁界強度の交番磁界を受けて磁化反転し、その際に急峻なパルス信号として検出されるような信号を発する特性を有している。
各磁性素子L311、2L312、3L313、4L314が有する各磁性素子固有の保磁力は、各磁性素子の大きさ等によって異なり、例えば磁性素子L311の保磁力がH1、磁性素子2L312の保磁力がH2、磁性素子3L313の保磁力がH3、磁性素子4L314の保磁力がH4とすると、これらの各磁性素子が図3(b)に示すような所定周波数の交番磁界301を受けることにより磁化反転し、パルス信号A、B、C、Dのような信号を検出することができる。
例えば、交番磁界301の磁界強度がそれぞれH1、H2、H3、H4を超える時間t1、t2、t3、t4の時に、各磁性素子L311、2L312、3L313、4L314がそれぞれ磁化反転し、その際にパルス信号A、B、C、Dが検出される。
パルス信号Aは、磁性素子L311が磁化反転時に発するパルス信号、パルス信号Bは、磁性素子2L312が磁化反転時に発するパルス信号、パルス信号Cは、磁性素子3L313が磁化反転時に発するパルス信号、パルス信号Dは、磁性素子4L314が磁化反転時に発するパルス信号をそれぞれ示している。
このように、原稿300に形成された大バルクハウゼン磁性タグ320に対して所定周波数の交番磁界を与えることにより、大バルクハウゼン磁性タグ320が磁化反転する際の急峻なパルス信号が検出され、この検出された検出信号に基づいて磁性タグの情報を検知することができる。
また、大バルクハウゼン磁性タグ320を構成する各磁性素子は、その大きさ等に応じて保磁力が異なるので、保磁力の異なる複数の磁性素子で形成された図3(a)に示したような原稿300の磁性タグ320は、検出されたパルス信号のパターンに基づいて大バルクハウゼン磁性タグ320を構成する磁性素子の組合せが特定でき、特定された磁性素子の組合せに対応した大バルクハウゼン磁性タグ320が形成された原稿300の特定も可能となる。
なお、図3の例では、複数の磁性素子を組合わせた大バルクハウゼン磁性タグが形成された原稿の例を示したが、一つの磁性素子で構成された大バルクハウゼン磁性タグが形成された原稿であってもよい。
図4において、図4(a)から(c)は、磁歪振動特性を有する長さの異なる細い薄箔の形状に形成された磁歪素子1M411、2M412、3M413がそれぞれ漉き込まれて形成された原稿401、402、403を示す図であり、図4(d)から(f)は、各磁歪素子1M411、2M412、3M413がそれぞれ有する固有の残留磁歪振動の共振周波数特性を示す図である。
各磁歪素子1M411、2M412、3M413は、フェライトやアモルファス等の素子であり、このアモルファス等の磁歪素子は、外部から磁界を与えると寸法変化を起こすような、いわゆる磁歪する特性を有している。
なお、図4(a)から(c)において、磁歪素子1M411、2M412、3M413の各数値1、2、3は、長さの異なる複数の磁歪素子を識別するために付したものであり、各磁歪素子1M411、2M412、3M413の長さはM<2M<3Mの順に長いものとする。
このような磁歪特性を有する磁歪素子で形成された磁歪振動磁性タグに対して所定周波数の交番磁界を与えると、磁歪素子が交番磁界の周波数に共振して磁歪振動する。
この磁歪素子が磁歪振動する周波数は、磁歪素子の大きさや形状等によってそれぞれ異なり、磁歪素子の大きさや形状等に応じた固有の磁歪振動する周波数(以下、「共振周波数」という。)を有する。
この磁歪素子の磁歪振動は、磁歪素子へ与える交番磁界を停止しても短時間の間は収束しながら持続される。
なお、ここでは、説明の便宜上、磁歪素子が磁歪素子固有の共振周波数近傍の交番磁界を受けて磁歪振動し、磁歪振動後、磁歪素子に与える交番磁界を停止しても短時間の間、磁歪素子の磁歪振動が持続されている振動のことを「残留振動」という。
また、逆に磁歪特性を有す磁歪素子に対して外部から力を加えて寸法変化させると、磁歪素子の磁化状態が変化し、磁歪素子の自己共振周波数近傍の周波数の交番磁界を磁歪素子に与えて磁歪振動させれば、磁歪振動している磁歪素子からは磁歪振動周波数に対応した電磁波が放出される。
図4(a)から(c)に示すように、長さの異なる各磁歪素子1M411、2M412、3M413で形成された各磁歪振動磁性タグが付与された各原稿401、402、403に対して交番磁界の周波数を例えば低周波から高周波へ順次変化させながら交番磁界を一定時間与えた後、一定時間、各磁歪振動磁性タグ1M411、2M412、3M413の残留振動により発せられる電磁波を検出すると、図4(d)から(f)で示すような各磁歪振動磁性タグ1M301、2M302、3M303に対応した各磁歪振動磁性タグ固有の残留磁歪振動による共振周波数E、F、Gのパルス信号が検出される。
なお、パルス信号Eは、磁歪振動磁性タグ1M411の共振周波数を示すパルス信号であり、パルス信号Fは、磁歪振動磁性タグ2M412の共振周波数を示すパルス信号、パルス信号Gは、磁歪振動磁性タグ3M413の共振周波数を示すパルス信号である。
このように、磁歪振動特性を有する磁歪振動磁性タグに対して低周波から高周波へ、もしくは高周波から低周波へ順次変化する交番磁界を与え、磁歪振動磁性タグの磁歪振動によって発する電磁波を検出してパルス信号の共振周波数を特定することにより、磁歪振動磁性タグを検知することが可能である。
なお、図4の例では、一つの磁歪素子で一つの磁歪振動磁性タグが形成された原稿の例を示したが、複数の磁歪素子を組合わせた磁歪振動磁性タグが形成された原稿であってもよい。
そこで、図1で示したスキャナー装置100の磁性タグ検知回路14には、原稿1に形成された大バルクハウゼン磁性タグや磁歪振動磁性タグが検知可能なように、例えば図5及び図6で示すように構成されている。
図5及び図6は、図3で示した大バルクハウゼン磁性タグ及び図4で示した磁歪振動磁性タグで形成された原稿固有の識別情報を検知する磁性タグ検知回路の構成の一例を示すブロック図である。
図5は、原稿1に形成された大バルクハウゼン磁性タグを検出して原稿1固有の識別情報を検知する磁性タグ検知回路の一例を示したブロック図であり、図6は、原稿1に形成された磁歪振動磁性タグを検出して原稿1固有の識別情報を検知する磁性タグ検知回路の一例を示したブロック図である。
図5において、磁性タグ検知回路500は、識別情報に対応した保磁力が異なる少なくとも一つ以上の磁性素子から構成された大バルクハウゼン磁性タグ502が形成された原稿501に対して所定周波数の交番磁界を送信し、送信した交番磁界によって大バルクハウゼン磁性タグ502を構成する磁性素子が磁化反転する際に検出されるパルス信号を検出することにより、原稿501に形成された大バルクハウゼン磁性タグ502の識別情報を検知するように構成されている。
図5に示すように、磁性タグ検知回路500は、所定周波数の交番磁界を生成し、生成した所定周波数の交番磁界を送信コイル12を介して送信する送信部510と、送信コイル12から送信された交番磁界を受けて大バルクハウゼン磁性タグ502が磁化反転する際に検出されるパルス信号を受信コイル13を介して受信する受信部520と、磁性タグ検知回路500の全体を制御する磁性タグ検知制御部530から構成されている。
送信部510は、例えば、送信周波数制御回路511によって制御された電圧を電圧制御発振回路(例えば、VCO=Voltage Controlled Oscillator等)512に供与して波形信号を生成し、周波数変換回路513がタイミング制御回路515から入力された送信部510と受信部520とのタイミング制御を行うための制御信号と電圧制御発振回路512から入力された波形信号とを合成して送信回路514へ入力し、送信回路514が入力された合成信号を増幅して送信コイル12を介して所定周波数の交番磁界を送信するように構成されている。
受信部520は、原稿501に形成された大バルクハウゼン磁性タグ502を構成する磁性素子が送信コイル12を介して送信された所定周波数の交番磁界を受けて、磁化反転時に検出される急峻なパルス信号を受信コイル13を介して検出し、大バルクハウゼン磁性タグ502の情報を検知する。
例えば、受信コイル13によって受信されたパルス信号(以下、「受信信号」という。)は、バンドパスフィルター回路522へ入力されて濾波され、差動増幅回路524とノッチフィルター回路523へ入力される。
ノッチフィルター回路523は、バンドパスフィルター回路522で濾波された受信信号からパルス信号成分を除去して差動増幅回路524へ入力する。
なお、ノッチフィルター回路523は、バンドパスフィルター回路522で濾波された受信信号からパルス信号成分が除去可能なように周波数帯域が予め設定されている。
差動増幅回路524は、バンドパスフィルター回路522で濾波された受信信号と、ノッチフィルター回路523から入力されたパルス信号成分が除去された信号とを差動増幅して大バルクハウゼン磁性タグ502のパルス信号を信号検出回路525へ入力する。
増幅されて入力された大バルクハウゼン磁性タグ502のパルス信号は、信号検出回路525で信号処理されて磁性タグ検知制御部530へ入力され、磁性タグ検知制御部530が入力されたパルス信号に基づいて原稿501に形成された大バルクハウゼン磁性タグ502の識別情報を認識するとともに、認識した識別情報に基づいて画像情報の読取り動作を行うか否かを判断した判断信号をスキャナー装置100の全体を統括制御する制御装置140へ出力する。
制御装置140は、磁性タグ検知回路500から入力された判断信号に基づいて原稿501の画像情報の読み取り動作を行うか、もしくは、「この原稿の画像情報の読取りは禁止されています」等のメッセージを図示せぬ音声装置等で通知し、原稿501の画像情報の読取り動作を禁止する動作を行うかのいずれかの制御を行う。
なお、受信周波数制御回路526は、送信部510の送信周波数制御回路511が生成した電圧信号に対応してバンドパスフィルター回路522を送信周波数近傍に帯域制限する。
図6において、磁性タグ検知回路600は、識別情報に対応した自己共振周波数の異なる複数の磁歪素子から成る磁歪振動磁性タグ602が形成された原稿601に対して低周波から高周波へ直線的に変化させた所定周波数の交番磁界を送信し、送信した交番磁界の各周波数に対する磁歪振動磁性タグ602の磁歪振動によって発生した電磁波を検知することにより、原稿601に付与された識別情報を検知するように構成されている。
図6に示すように、磁性タグ検知回路600は、交番磁界を生成し送信する送信部610と、送信部610から送信された交番磁界を受けて磁性タグが磁歪振動によって発する電磁波を受信する受信部620と、磁性タグ検知回路600の全体を制御する磁性タグ検知制御部630から構成されている。
送信部610は、原稿601に対して交番磁界を低周波から高周波へ連続して直線的に変化させながら送信し、送信した交番磁界を受信部620で受信する。
この交番磁界の周波数は、例えば図4で説明したような磁歪振動磁性タグ602を構成する各磁歪素子の自己共振周波数の低い周波数および高い高周波に基づいて、例えば、磁歪振動磁性タグ602が図4で示した磁歪素子1M411、2M412、3M413のいずれかの組合せで形成されているとすると、f1を含むf1近傍の低周波からf4を含むf4近傍の高周波へもしくはf4近傍の高周波からf1近傍の低周波へ直線的に連続して変化する。
送信部610は、低周波から高周波へもしくは高周波から低周波へ連続して直線的に変化する交番磁界を生成するために、例えば、送信周波数制御回路611によって制御された電圧を電圧制御発振回路(例えば、VCO=Voltage Controlled Oscillator等)612に供与し、電圧制御発振回路612が送信周波数制御回路611によって制御された電圧に応じた波形信号を生成し、生成された波形信号を送信回路613が電力増幅して送信コイル12を介して送信する。
受信部620は、原稿601固有の識別情報を表す磁歪振動磁性タグ602を構成する磁歪素子1M411、2M412、3M413のいずれかの磁歪振動によって発生する電磁波を受信コイル13を介して受信する。
受信コイル13によって受信された電磁波(以下、「受信信号」という。)は、例えばバンドパスフィルター回路622で濾波され、増幅回路623で増幅されて信号検出回路624へ入力される。
増幅されて入力された大バルクハウゼン磁性タグ602の受信信号は、信号検出回路525で信号処理されて磁性タグ検知制御部630へ入力され、磁性タグ検知制御部630が入力された受信信号に基づいて原稿601に形成された磁歪振動磁性タグ602の識別情報を認識するとともに、認識した識別情報に基づいて画像情報の読取り動作を行うか否かを判断した判断信号をスキャナー装置100の全体を統括制御する制御装置140へ出力する。
制御装置140は、磁性タグ検知回路600から入力された判断信号に基づいて原稿601の画像情報の読み取り動作を行うか、もしくは、「この原稿の画像情報の読取りは禁止されています」等のメッセージを図示せぬ音声装置等で通知し、原稿601の画像情報の読み取り動作を禁止する動作を行うかのいずれかの制御を行う。
なお、受信周波数制御回路625は、送信部610の送信周波数制御回路611が生成した電圧信号に対応してバンドパスフィルター回路622を送信周波数近傍に帯域制限する。
このように、原稿1に形成された大バルクハウゼン磁性タグまたは磁歪振動磁性タグに対応して図5または図6で示したような磁性タグ検知回路500、磁性タグ検知回路600を備えた磁性タグ検知回路14の送受信コイル12、13をスキャナー装置100の内側の各側面に沿ってループを形成するように成形することにより、原稿1の画像情報を読取る動作を行う前に、磁性タグ検知回路14が原稿1に形成された磁性タグを検知して原稿1の画像情報を読取る動作を行うか否かを判断するので、原稿1の画像情報が不正に読取られ、不正に複写や印刷されることを防止するとともに、不要な画像情報の読取り動作を行わないのでスキャナー装置100の省電力化ともなる。
また、原稿1の画像情報を読取る動作を行う場合は、磁性タグ検知回路14による所定周波数の交番磁界の送信が停止され、磁性タグの検知動作が行われないので、磁性タグ検知回路14が送信する所定周波数の交番磁界によってスキャナー装置100が画像情報を読取る際の誤動作や誤データの読取り等の不具合を防止することができる。
なお、以上の説明においては、磁性タグ検知回路の送受信コイル12、13をスキャナー装置100の内側の各側面に沿ってループを形成するように成形した例を示したが、例えば図7及び図8に示すようなスキャナー装置のような構成にしても、図1で示したスキャナー装置100と同様な効果を得ることができる。
例えば、図7(a)は、図1で示したスキャナー装置100とは他の構成とした本発明に係わるスキャナー装置700を概略的に示したブロック図であり、図7(b)は、図7(a)で示したスキャナー装置700の最も特徴的な部分を示した斜視図である。
また、図8(a)は、図7で示したスキャナー装置700とは他の構成とした本発明に係わるスキャナー装置800を概略的に示したブロック図であり、図8(b)は、図8(a)で示したスキャナー装置800の最も特徴的な部分を示した斜視図である。
スキャナー装置700は、図7に示すように、磁性タグ検知回路14の送受信コイル712、713をプラテンガラス2に印刷して配設したような構成としたものであり、スキャナー装置800は、図8に示すように、磁性タグ検知回路14の送受信コイル812、813をプラテンカバー3に配設したような構成としたものである。
なお、スキャナー装置700及びスキャナー装置800は、各スキャナー装置700、800の送受信コイルを図1で示したスキャナー装置100の送受信コイル12、13が配設された位置と異なるように配設した他は、スキャナー装置100の構成と同様である。
このように、スキャナー装置700及びスキャナー装置800に示されるような送受信コイルを配設した構成とすることにより、原稿1の画像情報を読取る動作を行う前に、磁性タグ検知回路14が原稿1に形成された磁性タグを検知して原稿1の画像情報を読取る動作を行うか否かを判断するので、原稿1の画像情報が不正に読取られ、不正に複写や印刷されることを防止するとともに、不要な画像情報の読取り動作を行わないのでスキャナー装置700及びスキャナー装置800の省電力化ともなる。
また、原稿1の画像情報を読取る動作を行う場合は、磁性タグ検知回路14による所定周波数の交番磁界の送信が停止され、磁性タグの検知動作が行われないので、磁性タグ検知回路14が送信する所定周波数の交番磁界によってスキャナー装置700及びスキャナー装置800が画像情報を読取る際の誤動作や誤データの読取り等の不具合を防止することができる。
また、図8に示したようなスキャナー装置800の構成とした場合は、プラテンカバー3が閉じられた状態の時のみ磁性タグ検知回路が動作可能なような構成としてもよい。
更に、送信コイルと受信コイルのそれぞれの配設位置を図1、図7及び図8で示したような配設位置を組合わせて配置するような構成としてもよい。
図9は、図1、図7及び図8で示したスキャナー装置100、700、800とは他の本発明に係わる画像読取装置の一つであるスキャナー装置の概略図である。
図9(a)は、この発明に係わるスキャナー装置900を概略的に示したブロック図であり、図9(b)は、図9(a)で示したスキャナー装置900の最も特徴的な部分を示した斜視図である。
スキャナー装置900は、原稿901をスキャナー装置900に取り込み、原稿901がスキャナー装置900内を移動することにより原稿901の画像情報を読み取る、所謂、原稿移動型のスキャナー装置である。
図9(a)、(b)に示すように、スキャナー装置900は、ユーザによって原稿901がスキャナー装置900の原稿差込口902(破線で囲まれた部分)へセットされ、図示せぬ画像読取ボタンが押されて画像読取り動作の指示がなされると、原稿901を搬入ロール903及び搬出ロール904によってスキャナー装置900内のイメージセンサー905の直下と磁性タグ検知回路914の送受信コイル912、913内を所定の方向(図中の矢印920)へ所定の速度で通過してスキャナー装置900の外へ排紙するように原稿901を搬送する。
イメージセンサー905は、イメージセンサー905直下を通過して移動する原稿901に対して光源ランプ906によって光を当てながら原稿901の画像情報を読み取り、磁性タグ検知回路914は、スキャナー装置900の原稿排出口908(破線で囲まれた部分)近傍に配設された筒型状の送受信コイル912、913内を移動しながら通過する原稿901の磁性タグが発する信号を検知可能なように構成されている。
また、搬出ロール904と送受信コイル912、913との間には、センサー907が配設されており、原稿901がセンサー907を配設した所定位置を通過したことが検出可能なように構成されている。
なお、センサー907は、原稿901の通過が検出できるものであれば、赤外線センサーや機械式スイッチ等、特に限定されるものではない。
原稿901には、原稿901を識別可能とする識別情報が磁性タグで形成されており、原稿901がスキャナー装置900の原稿排出口908近傍に、原稿901の移動する方向(図中の矢印920)とは直交するように配設された筒型状の送受信コイル912、913内を移動することにより磁性タグ検知回路914が送受信コイル912、913を介して磁性タグが発する信号を検出し、磁性タグの識別情報を検知する。
なお、原稿901に形成された磁性タグは、図3及び図4で説明したような大バルクハウゼン磁性タグ及び磁歪振動磁性タグで原稿901固有の識別情報に対応して形成されているものとする。
このように、磁性タグ検知回路914の送受信コイル912、913を原稿排出口908近傍に筒型状に形成した原稿移動型のスキャナー装置であるスキャナー装置900が原稿901の画像情報を読取る動作について簡単に説明すると次のような動作となる。
例えば、ユーザによって原稿901がスキャナー装置900の原稿差込口902へセットされ、図示せぬ画像読取ボタンが押されて画像読取り動作の指示がなされると、搬入ロール903が原稿901をスキャナー装置900内に取り込み、イメージセンサー905の直下を所定方向へ所定速度で搬送する。
イメージセンサー905は、直下を所定方向へ所定速度で移動している原稿901に対して光を投光し、原稿901の反射光に基づいて原稿901の画像情報を読み込む。
原稿901は、搬送ロール904によって更に磁性タグ検知回路914の送受信コイル912、913が配設された方向へ搬送される。
センサー907は、センサー907の直前を搬送された通過する原稿901を検出し、検出した原稿通過検出信号を磁性タグ検知回路914へ出力する。
磁性タグ検知回路914は、入力された原稿通過検出信号と送受信コイル912、913を介して検出した原稿901に形成された磁性タグの検出信号に基づいて原稿901に形成された磁性タグの情報を検知し、原稿901の画像情報を読取る動作を行うか否かを判断する。
スキャナー装置900は、磁性タグ検知回路914が判断した結果に基づき、例えば磁性タグ検知回路914が原稿901の画像読取り動作を行うと判断した場合は、イメージセンサー905で読み込んだ原稿901の画像情報を図示せぬ記憶装置に記憶管理し、指示内容に応じて、例えば用紙へ画像情報を印刷したり、他の装置へ転送したり等の処理を行う。
また、磁性タグ検知回路914が原稿901の画像情報の読取り動作を禁止すると判断した場合は、例えば、「この原稿の画像情報の読取りは禁止されています」等のメッセージを音声等で通知し、イメージセンサー905で読み込んだ原稿901の画像情報を削除する処理を行う。
なお、図9においては、原稿移動型のスキャナー装置において、原稿排出口近傍に磁性タグ検知回路の筒型状に形成した送受信コイルを配設するような構成の例を示したが、送受信コイルを原稿差込口近傍に配設するような構成としてもよい。
この場合は、原稿901の画像情報を読み取る動作を行う前に、磁性タグ検知回路914が原稿901に形成された磁性タグを検知して原稿901の画像情報の読取り動作を行うか否かを判断するので、不要な画像読取り動作を行うことなく読み込んだ画像を削除する処理も不要となる。
ところで、スキャナー装置900のように、原稿移動型のスキャナー装置においては、原稿排出口近傍に磁性タグ検知回路の筒型状に形成した送受信コイルを配設することにより、原稿に形成された磁性タグを図1、図7及び図8で示したスキャナー装置100、700、800とは他の方法で検知することが可能となる。
図10は、原稿1001、1002、1003に形成された図3で示したような大バルクハウゼン磁性タグを磁性タグ検知回路914が検知した各磁性タグの検出信号を示す図であり、図11は、原稿1101、1102、1103に形成された図4で示したような磁歪振動磁性タグを磁性タグ検知回路914が検知した各磁性タグの検出信号を示す図である。
図10及び図11を参照しながら、これら大バルクハウゼン磁性タグ及び磁歪振動磁性タグを磁性タグ検知回路914が検知する方法を簡単に説明する。
図10において、図10(a)から(c)は、前述の図3で示したような大バルクハウゼン効果特性を有する長さの異なる磁性素子1L、3L、4Lがそれぞれ漉き込まれて形成された原稿1001、1002、1003を示す図であり、図10(d)から(f)は、各原稿1001、1002、1003に形成された磁性タグを磁性タグ検知回路914が検知した各磁性タグの検出信号を示す図である。
なお、各磁性タグ固有の保磁力は、図3で説明したように、1L311がH1、3L313がH3、4L314がH4であるものとする。
図10(a)から(c)に示すように、図10(a)に示した原稿1001には、3L313の大バルクハウゼン磁性タグ1011が原稿1001の搬送方向(図中に矢印1020)に対して原稿1001の先端近傍に形成されており、図10(b)に示した原稿1002には、3L313の大バルクハウゼン磁性タグ1012が原稿1002の搬送方向(図中に矢印1020)に対して原稿1002の後端近傍に形成され、図10(c)に示した原稿1003には、1L311と4L314で形成された磁性タグ1013が原稿1003の搬送方向(図中に矢印1020)に対して原稿1003の先端と後端との中間近傍に形成されている。
図10(a)から(c)で示した原稿1001、1002、1003に形成された磁性タグ1011、1012、1013が大バルクハウゼン磁性タグの場合は、磁気タグ検知回路914が所定周波数の交番磁界を各原稿1001、1002、1003に対して送信し、各原稿に形成された磁性タグを構成する磁性素子が磁化反転する際に検出されるパルス信号を検知する。
例えば、図10(a)で示した原稿1001の場合は、原稿1001がイメージセンサー905の直下を通過後、搬送ロール904によって磁気タグ検知回路914の筒状の形成された送受信コイル912、913へ搬送される途上において、センサー907がセンサー907の直前を通過する原稿1001を検出し、検出した原稿通過検出信号を磁気タグ検知回路914へ入力する。
磁気タグ検知回路914は、入力された原稿通過検出信号に基づいて、磁性タグ1011の磁化反転時のパルス信号を検出した時間を計測するタイマーtを初期値、例えば「0」に設定する。
センサー907の配設地点から送受信コイル912、913によって磁性タグ1011を検知可能とする検知範囲までは、所定の距離があるので、所定速度で搬送される原稿1001の磁性タグ1011が磁性タグ検知回路914の検知可能とする範囲に到達するまでには所定の時間が経過し、磁性タグ1011が磁性タグ検知回路914の検知範囲内に到達後、送信された交番磁界1030によって磁性タグ1011が磁化反転するまでに更に所定の時間が経過する。
例えば、図10(d)は、センサー907が原稿1001の通過を検出後、原稿1001が磁性タグ検知回路914の検知可能な範囲に到達し、所定周波数の交番磁界1030を受けて磁化反転するまでの時間を示している。
すなわち、原稿1001がセンサー907が配設された位置を通過し、所定周波数の交番磁界1030を受け、交番磁界1030の磁界強度が磁性タグ1011固有の保磁力H3の磁界強度を超えた時に磁性タグ1011が磁化反転した際に発したパルス信号Hが時間t5の時に検出されたことを示している。
また、図10(b)で示した原稿1002の場合は、原稿1002がセンサー907が配設された位置を通過し、所定周波数の交番磁界1030を受け、交番磁界1030の磁界強度が磁性タグ1012固有の保磁力H3の磁界強度を超えた時に磁性タグ1012が磁化反転した際に発したパルス信号Iが時間t8の時に検出されたことを示している。
なお、原稿1002の場合は、原稿1001と比べて磁性タグ1012が、原稿1002の搬送方向(図中に矢印1020)に対して原稿1002の後端近傍に形成されているので、センサー907の配設地点から送受信コイル912、913が磁性タグ1012を検知可能とする検知範囲に到達するまでの時間が長くなる。
同様に、図10(c)で示した原稿1003の場合は、原稿1003がセンサー907が配設された位置を通過し、所定周波数の交番磁界1030を受け、交番磁界1030の磁界強度が磁性タグ1013固有の保磁力H1(磁性素子L311)及びH4(磁性素子4L314)の磁界強度を超えた時に磁性タグ1013を構成する各磁性素子L311、4L314がそれぞれ磁化反転した際に発したパルス信号J(磁性素子L311)、パルス信号K(磁性素子4L314)が時間t6(磁性素子L311)、t8(磁性素子4L314)の時に検出されたことを示している。
このように、原稿に形成された磁性タグの原稿上の位置と、磁性タグの保磁力Hとに対応して検出されるパルス信号の検出時間に基づいて原稿に形成された磁性タグの情報を検知することが可能となる。
図11において、図11(a)から(c)は、前述の図4で示したような磁歪振動特性を有する長さの異なる細い薄箔の形状に形成された磁歪素子2M412、3M413がそれぞれ漉き込まれて形成された原稿1101、1102、1103を示す図であり、図11(d)から(f)は、各原稿1101、1102、1103に形成された磁性タグを磁性タグ検知回路914が検知した各磁性タグの検出信号を示す図である。
なお、各磁性タグ固有の磁歪振動の共振周波数は、図4で説明したように、2M412がf2、3M413がf1であるものとする。
図11(a)から(c)に示すように、図11(a)に示した原稿1101には、2M412の磁歪振動磁性タグが原稿1101の搬送方向(図中に矢印1120)に対して原稿1101の先端近傍に形成されており、図11(b)に示した原稿1102には、2M412の磁歪振動磁性タグが原稿1102の搬送方向(図中に矢印1120)に対して原稿1102の後端近傍に形成され、図11(c)に示した原稿1103には、3M413の磁歪振動磁性タグが原稿1103の搬送方向(図中に矢印1120)に対して原稿1103の先端と後端との中間近傍に形成されている。
図11(a)から(c)で示した原稿1101、1102、1103に形成された磁性タグ1111、1112、1113が磁歪振動磁性タグの場合は、磁気タグ検知回路914が交番磁界を低周波から高周波へ連続して直線的に変化させながら送信し、送信された交番磁界を磁歪振動磁性タグが受けて磁歪振動磁性タグの磁歪振動によって発する電磁波を受信する動作を繰り返すので、この交番磁界を低周波から高周波へ連続して変化させながら送信し、送信された交番磁界によって磁歪振動磁性タグ発する電磁波を受信するという繰り返し動作の回数をカウントとし、繰り返し動作の何回目の時に磁歪振動磁性タグの電磁波を検出したかを検知する。
例えば、図11(a)で示した原稿1101の場合は、原稿1101がイメージセンサー905の直下を通過後、搬送ロール904によって磁気タグ検知回路914の筒状の形成された送受信コイル912、913へ搬送される途上において、センサー907がセンサー907の直前を通過する原稿1101を検出し、検出した原稿通過検出信号を磁気タグ検知回路914へ入力する。
磁気タグ検知回路914は、入力された原稿通過検出信号に基づいて、交番磁界を低周波から高周波へ連続して直線的に変化させながら送信し、交番磁界による磁歪振動磁性タグの磁歪振動によって発する電磁波の受信動作の回数をカウントするカウンターnを初期値、例えば「1」に設定する。
センサー907の配設地点から送受信コイル912、913によって磁性タグ1111を検知可能とする検知範囲までは、所定の距離があるので、所定速度で搬送される原稿1101の磁性タグ1111が磁性タグ検知回路914の検知可能とする範囲に到達するまでには所定の時間が経過し、この間に磁気タグ検知回路914が交番磁界を低周波から高周波へ連続して直線的に変化させながら送信し、交番磁界による磁歪振動磁性タグの磁歪振動によって発する電磁波を受信する動作が何回か繰り返されるのでカウンターnの繰り返し回数がカウントアップされて記憶管理される。
図11(d)は、図11(a)に示した原稿1101の磁性タグ1111が、例えば5回目(n=5)の繰り返し動作の時に、残留磁歪振動の共振周波数がf2の磁歪振動磁性タグ1111を検出した検出信号Lを示している。
図11(b)で示した原稿1102の場合は、原稿1102に形成された磁性タグ1112が、原稿1102の搬送方向(図中に矢印1120)に対して原稿1102の後端近傍に形成されているので、センサー907の配設地点から送受信コイル912、913が磁性タグ1112を検知可能とする検知範囲までは、図11(a)に示した原稿1101の磁性タグ1111の場合よりも更に時間を要し、図11(e)に示すような、例えば15回目(n=15)の繰り返し動作の時に、残留磁歪振動の共振周波数がf2の磁性タグ1112の検出信号Mが検出される。
また、図11(c)で示した原稿1103の場合は、原稿1103に形成された磁性タグ1113が、残留磁歪振動の共振周波数がf4の磁性タグ1M411で原稿1103の搬送方向(図中に矢印1120)に対して原稿1103の先端と後端との中間近傍に形成されているので、図11(f)に示すような、例えば10回目(n=15)の繰り返し動作の時に、残留磁歪振動の共振周波数がf4の磁性タグ1113の検出信号Nが検出される。
このように、原稿に形成された磁性タグの原稿上の位置と残留磁歪振動の共振周波数f及び繰り返し回数nとに対応して、原稿に形成された磁性タグの情報を検知することが可能となる。
なお、図11の例では、一つの磁歪素子で一つの磁歪振動磁性タグが形成された原稿の例を示したが、複数の磁歪素子を組合わせた磁歪振動磁性タグが形成された原稿であってもよい。
図9で示した原稿移動型のスキャナー装置900の説明においては、磁性タグ検知回路の送受信コイル12、13をスキャナー装置900の原稿排出口近傍に筒型状で配設した構成の例を示したが、図12のスキャナー装置1200に示すように、イメージセンサー905が配設された部分に磁性タグ検知回路の送信コイル1212及び受信コイル1213をイメージセンサー905の各側面に沿ってループを形成するように成形して配設してもよく、図13のスキャナー装置1300に示すように、図1で示したスキャナー装置100の機器内部の可動部分、例えばフルレートキャリッジ15やハーフレートキャリッジ16等に収納された第一反射鏡6、第二反射鏡7及び第三反射鏡8等に背面に送受信コイル1312、1313を配設するような構成としても原稿に形成された磁性タグの原稿上の位置と、磁性タグの保磁力H及び磁歪振動の共振周波数とに対応して検出されるパルス信号の検出時間や繰り返し回数nに基づいて原稿に形成された磁性タグの情報を検知することが可能となる。
なお、図13のスキャナー装置1300の場合は、受信コイルの配設位置を図1、図7及び図8に示したスキャナー装置100、700、800の受信コイル13、713、813が配設された位置に配置してもよい。
この発明に係わる画像読取装置の一つであるスキャナー装置の概略図。 原稿に形成された磁性タグの情報を検知する方法の説明図 大バルクハウゼン磁性タグの特徴を示す図 磁歪振動磁性タグの特徴を示す図 大バルクハウゼン磁性タグを検知する磁性タグ検知回路の一例の構成図 磁歪振動磁性タグを検知する磁性タグ検知回路の一例の構成図 図1で示したスキャナー装置100とは他のスキャナー装置700の概略図 図7で示したスキャナー装置700とは他のスキャナー装置800の概略図 図8で示したスキャナー装置800とは他のスキャナー装置900の概略図 スキャナー装置900が大バルクハウゼン磁性タグを検知する方法の説明図 スキャナー装置900が磁歪振動磁性タグを検知する方法の説明図 図9で示したスキャナー装置900とは他のスキャナー装置1200の概略図 図12で示したスキャナー装置1200とは他のスキャナー装置1300の概略図
符号の説明
1、300、401、402、403 原稿
501、601、901、1001、1101 原稿
2 プラテンガラス
3 プラテンカバー
4 光源ランプ
6 第一反射鏡
7 第二反射鏡
8 第三反射鏡
10 光電変換素子
11 ビデオ回路
12、712、812、912、1212、1312 送信コイル
13、713、813、913、1213、1313 受信コイル
14、500、600、914 磁性タグ検知回路
15 フルレートキャリッジ
16 ハーフレートキャリッジ
20 磁性タグ
100、700、800、900、1200、1300 スキャナー装置
140 制御装置
311、312、313、314 磁性素子
320 大バルクハウゼン磁性タグ
411、412、413 磁歪振動磁性タグ
510、610 送信部
511、611 送信周波数制御回路
512、612 電圧制御発信回路
513 周波数変換回路
514、613 送信回路
520、620 受信部
522、622 バンドパスフィルター回路
523 ノッチフィルター回路
524 差動増幅回路
624 増幅回路
525、624 信号検出回路
526 受信周波数制御回路
530、630 磁性タグ検知制御部
902 原稿差込口
903 搬入ロール
904 搬出ロール
905 イメージセンサー
907 センサー
908 原稿排出口
912 送信コイル
913 受信コイル

Claims (11)

  1. 原稿に光を照射し、該原稿からの反射光を光電変換素子で検出することにより該原稿の画像を読み取る画像読取装置において、
    前記原稿に付与された磁歪振動磁性タグに、低周波から高周波または高周波から低周波へ連続して直線的に変化する磁界を繰り返し与える送信コイルと、前記送信コイルにより磁界が与えられた前記磁歪振動磁性タグから発生する信号を検出する受信コイルとによって、前記原稿に付与された前記磁歪振動磁性タグのタグ情報を検知する磁性タグ検知手段と、
    前記磁性タグ検知手段の検知出力に基づき前記原稿を識別する原稿識別手段と
    を具備し、
    前記磁性タグ検知手段および前記原稿は、何れか一方が、他方に対する位置が変化するように移動するものであって、
    前記磁性タグ検知手段は、
    前記磁性タグ検知手段および前記原稿の何れか一方が移動しているときに、前記送信コイルにより磁界が繰り返し送信されるのに対応して前記受信コイルにより行われる受信動作のうち、何回目の受信動作で前記磁歪振動磁性タグから発生する信号を検出したかを検知することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記磁性タグ検知手段は、
    原稿の画像の読取開始前に動作して前記原稿に付与された前記磁歪振動磁性タグのタグ情報を検知する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記原稿識別手段の識別結果に基づき前記原稿の画像を読み取るか否かを判断する判断手段
    を更に具備することを特徴とする請求項1または2記載の画像読取装置。
  4. 記送信コイルおよび前記受信コイルは、
    前記原稿を載置するプラテンを囲む本体筐体側面に配設される
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  5. 前記送信コイルおよび前記受信コイルの内の少なくとも前記送信コイルは、
    前記原稿の表面の画像の読取時には非動作に制御される
    ことを特徴とする請求項4記載の画像読取装置。
  6. 記送信コイルおよび前記受信コイルの内少なくとも前記受信コイルは、前記原稿を照射する照明手段と前記原稿の表面からの反射光を反射する反射鏡とを有し、前記原稿を載置するプラテンに沿って移動するキャリッジに配設される
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  7. 前記受信コイルの検出出力に基づき前記原稿に対する前記磁歪振動磁性タグの付与位置を判別する手段
    を更に有することを特徴とする請求項6記載の画像読取装置。
  8. 記送信コイルおよび前記受信コイルは、
    前記原稿を載置するプラテン上を開閉自在に覆うプラテンカバーに配設される
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  9. 前記磁性タグ検知手段は、
    前記プラテンカバーが前記プラテン上に閉じられた状態で前記原稿に付与された前記磁歪振動磁性タグのタグ情報を検知する
    ことを特徴とする請求項8記載の画像読取装置。
  10. 記送信コイルおよび前記受信コイルは、
    前記原稿を搬送する搬送路に配設される
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  11. 前記原稿の搬送位置に基づき前記原稿に対する前記磁歪振動磁性タグの付与位置を判別する手段
    を更に有することを特徴とする請求項10記載の画像読取装置。
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