JP2000046508A - 磁気マーカー検出システム - Google Patents
磁気マーカー検出システムInfo
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- JP2000046508A JP2000046508A JP10216319A JP21631998A JP2000046508A JP 2000046508 A JP2000046508 A JP 2000046508A JP 10216319 A JP10216319 A JP 10216319A JP 21631998 A JP21631998 A JP 21631998A JP 2000046508 A JP2000046508 A JP 2000046508A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の磁気マーカーを相互干渉なく充分な距
離から同時に検出することができ、場所や物の特定に利
用できる磁気マーカー検出システムを提供する。 【解決手段】 磁性金属板等に磁性粉を分散して形成さ
れる非磁性支持体上の乾燥塗膜と、変動する周波数の入
射交番磁界中の所定周波数で機械的に共振して磁束密度
及び透磁率が変化する磁歪性を有する金属が機械的に共
振しうるように積層された積層物からなり、金属板又は
乾燥塗膜にバイアス磁界に対応する磁気パターンが磁化
された時、入射交番磁界に対して、金属板又は乾燥塗膜
に磁化された磁気パターンに対応して磁束密度又は透磁
率が変化する所定周波数を識別信号として発生するよう
にした磁気マーカーと、磁気マーカーに固有の機械的共
振を発生させる周波数の電磁波を発射する送信部と、機
械的共振をする磁気マーカーが発射する電磁波の周波数
を検出する受信部とを備えた、磁気マーカー検出装置と
からなる。
離から同時に検出することができ、場所や物の特定に利
用できる磁気マーカー検出システムを提供する。 【解決手段】 磁性金属板等に磁性粉を分散して形成さ
れる非磁性支持体上の乾燥塗膜と、変動する周波数の入
射交番磁界中の所定周波数で機械的に共振して磁束密度
及び透磁率が変化する磁歪性を有する金属が機械的に共
振しうるように積層された積層物からなり、金属板又は
乾燥塗膜にバイアス磁界に対応する磁気パターンが磁化
された時、入射交番磁界に対して、金属板又は乾燥塗膜
に磁化された磁気パターンに対応して磁束密度又は透磁
率が変化する所定周波数を識別信号として発生するよう
にした磁気マーカーと、磁気マーカーに固有の機械的共
振を発生させる周波数の電磁波を発射する送信部と、機
械的共振をする磁気マーカーが発射する電磁波の周波数
を検出する受信部とを備えた、磁気マーカー検出装置と
からなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気マーカー検出装
置を用いて、磁歪性金属を備えた磁気マーカーの位置あ
るいは情報などを遠隔検出するシステムに関するもので
あり、場所の特定、物の特定、測定の目印などに利用で
きるものである。
置を用いて、磁歪性金属を備えた磁気マーカーの位置あ
るいは情報などを遠隔検出するシステムに関するもので
あり、場所の特定、物の特定、測定の目印などに利用で
きるものである。
【0002】
【従来の技術】遠隔検出システムに用いられるマーカー
としては、半導体メモリ素子と通信・メモリ制御要素と
周波数受発信装置要素から構成され位置情報等が記録さ
れた電磁誘導方式のマーカーや、LC共振回路マーカ
ー、磁歪性金属を振動子として用いたマーカーなどがあ
る。
としては、半導体メモリ素子と通信・メモリ制御要素と
周波数受発信装置要素から構成され位置情報等が記録さ
れた電磁誘導方式のマーカーや、LC共振回路マーカ
ー、磁歪性金属を振動子として用いたマーカーなどがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記誘
導式のマーカーやLC共振回路マーカーを用いた遠隔検
出では、複数のマーカーが隣接している場合、マーカー
はその構成上相互干渉を生じるため、誤読の危険があ
る。
導式のマーカーやLC共振回路マーカーを用いた遠隔検
出では、複数のマーカーが隣接している場合、マーカー
はその構成上相互干渉を生じるため、誤読の危険があ
る。
【0004】一方、磁歪性金属を用いたマーカーの遠隔
検出では、送信電磁波に対して振動子の発射してくる電
磁波の位相差を検波し、その存在を検出している。
検出では、送信電磁波に対して振動子の発射してくる電
磁波の位相差を検波し、その存在を検出している。
【0005】しかしながら、位相検波の方法は送信電磁
波の発射出力レベルに比べて、磁歪性金属から発射され
る電磁波の入力レベルが非常に小さく出力位相を基準と
して入力位相を検波する事が困難であった。通常送信出
力と入力との信号レベルの比較は百万分の1程度であ
る。この送信出力によって受信部が飽和して微弱な入力
信号は検出できず、充分な検出距離と指向性を得ること
は容易ではなかった。特に、送信アンテナと受信アンテ
ナが分かれている場合は、送信電磁波による受信障害は
顕著であった。
波の発射出力レベルに比べて、磁歪性金属から発射され
る電磁波の入力レベルが非常に小さく出力位相を基準と
して入力位相を検波する事が困難であった。通常送信出
力と入力との信号レベルの比較は百万分の1程度であ
る。この送信出力によって受信部が飽和して微弱な入力
信号は検出できず、充分な検出距離と指向性を得ること
は容易ではなかった。特に、送信アンテナと受信アンテ
ナが分かれている場合は、送信電磁波による受信障害は
顕著であった。
【0006】本発明は以上の点を鑑みて創案されたもの
で、複数の磁気マーカーを相互干渉なく、しかも充分な
距離を持って検出できる磁気マーカー検出システムを提
供するものである。
で、複数の磁気マーカーを相互干渉なく、しかも充分な
距離を持って検出できる磁気マーカー検出システムを提
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の磁気マーカー検出システムは、磁性金
属板、または結合剤中に磁性粉を分散して形成される非
磁性支持体(C)上の乾燥塗膜(A)と、変動する周波
数の入射交番磁界中の所定周波数で機械的に共振して、
磁束密度及び透磁率が変化する、磁歪性を有する金属
(B)が機械的に共振しうるように積層された積層物か
らなり、前記金属板または乾燥塗膜(A)にバイアス磁
界に対応する磁気パターンが磁化された時に、前記入射
交番磁界に対して、金属板または乾燥塗膜(A)に磁化
された磁気パターンに対応して磁束密度または透磁率が
変化する所定周波数を識別信号として発生するようにし
た磁気マーカー1と、磁気マーカー1に固有の機械的共
振を発生させる周波数の電磁波を発射する送信部と、機
械的共振をする前記磁気マーカーが発射する電磁波の周
波数を検出する受信部とを備えた本発明の第1の磁磁気
マーカー検出装置2(2A)、とからなる。
の本発明の第1の磁気マーカー検出システムは、磁性金
属板、または結合剤中に磁性粉を分散して形成される非
磁性支持体(C)上の乾燥塗膜(A)と、変動する周波
数の入射交番磁界中の所定周波数で機械的に共振して、
磁束密度及び透磁率が変化する、磁歪性を有する金属
(B)が機械的に共振しうるように積層された積層物か
らなり、前記金属板または乾燥塗膜(A)にバイアス磁
界に対応する磁気パターンが磁化された時に、前記入射
交番磁界に対して、金属板または乾燥塗膜(A)に磁化
された磁気パターンに対応して磁束密度または透磁率が
変化する所定周波数を識別信号として発生するようにし
た磁気マーカー1と、磁気マーカー1に固有の機械的共
振を発生させる周波数の電磁波を発射する送信部と、機
械的共振をする前記磁気マーカーが発射する電磁波の周
波数を検出する受信部とを備えた本発明の第1の磁磁気
マーカー検出装置2(2A)、とからなる。
【0008】また、本発明の第2の磁気マーカー検出シ
ステムは、磁気マーカー検出装置2が、磁気マーカー1
に固有の機械的共振を発生させる周波数の電磁波を発射
する送信部と、機械的共振をする前記磁気マーカー1が
発信する電磁波を検出する受信部と、前記送信部が前記
電磁波を送信している間前記受信部を非活性にする手段
とを備えたものである(2B)。
ステムは、磁気マーカー検出装置2が、磁気マーカー1
に固有の機械的共振を発生させる周波数の電磁波を発射
する送信部と、機械的共振をする前記磁気マーカー1が
発信する電磁波を検出する受信部と、前記送信部が前記
電磁波を送信している間前記受信部を非活性にする手段
とを備えたものである(2B)。
【0009】また、本発明の第3の磁気マーカー検出シ
ステムは、磁気マーカー検出装置2が、磁気マーカー1
に固有の機械的共振を発生させる周波数の電磁波を発射
する送信部と、機械的共振をする前記磁気マーカー1が
発信する電磁波を検出する受信部とを備え、前記送信部
と前記受信部とが同一のアンテナから構成されるととも
に、前記アンテナからの送信と受信とを切り替える切り
替え部を備えたものである(2C)。
ステムは、磁気マーカー検出装置2が、磁気マーカー1
に固有の機械的共振を発生させる周波数の電磁波を発射
する送信部と、機械的共振をする前記磁気マーカー1が
発信する電磁波を検出する受信部とを備え、前記送信部
と前記受信部とが同一のアンテナから構成されるととも
に、前記アンテナからの送信と受信とを切り替える切り
替え部を備えたものである(2C)。
【0010】また、本発明の第4の磁気マーカー検出シ
ステムは、磁気マーカー検出装置2が、放電抵抗を備
え、送信から受信に切り替える際に前記放電抵抗を活性
化するものである(2D)。
ステムは、磁気マーカー検出装置2が、放電抵抗を備
え、送信から受信に切り替える際に前記放電抵抗を活性
化するものである(2D)。
【0011】また、本発明の第5の磁気マーカー検出シ
ステムは、磁気マーカー検出装置2が、受信部が受信し
た磁気マーカー1の共振周波数を特定の周波数に変換す
る周波数変換部と、前記周波数変換部から出力された前
記特定の周波数をレベル検出する検出部とを備え、送信
部は互いに異なる複数の共振周波数の電磁波を送信する
ものである(2E)。
ステムは、磁気マーカー検出装置2が、受信部が受信し
た磁気マーカー1の共振周波数を特定の周波数に変換す
る周波数変換部と、前記周波数変換部から出力された前
記特定の周波数をレベル検出する検出部とを備え、送信
部は互いに異なる複数の共振周波数の電磁波を送信する
ものである(2E)。
【0012】また、本発明の第6の磁気マーカー検出シ
ステムは、磁気マーカー検出装置2が、送信する電磁波
の周波数と特定の周波数との差の周波数を発振する局部
発振部を備え、周波数変換部は受信した周波数に前記局
部発振部の発振する周波数を加えて前記特定の周波数と
するものである(2F)。
ステムは、磁気マーカー検出装置2が、送信する電磁波
の周波数と特定の周波数との差の周波数を発振する局部
発振部を備え、周波数変換部は受信した周波数に前記局
部発振部の発振する周波数を加えて前記特定の周波数と
するものである(2F)。
【0013】また、本発明の第7の磁気マーカー検出シ
ステムは、磁気マーカー検出装置2が、局部発振部が1
つのダイレクトデジタルシンセサイザであって、送信す
る電磁波の周波数を発振するとともに、前記送信する電
磁波の周波数と特定の周波数との差の周波数を発振する
ものである(2G)。
ステムは、磁気マーカー検出装置2が、局部発振部が1
つのダイレクトデジタルシンセサイザであって、送信す
る電磁波の周波数を発振するとともに、前記送信する電
磁波の周波数と特定の周波数との差の周波数を発振する
ものである(2G)。
【0014】また、本発明の第8の磁気マーカー検出シ
ステムは、磁気マーカー検出装置2が、1つの共振周波
数の電磁波の送信と受信の1サイクルの動作を10ms
以下で終了するものである(2H)。
ステムは、磁気マーカー検出装置2が、1つの共振周波
数の電磁波の送信と受信の1サイクルの動作を10ms
以下で終了するものである(2H)。
【0015】また、本発明の第9の磁気マーカー検出シ
ステムは、磁気マーカー検出装置2が、複数の異なる共
振周波数ごとに同調するコンデンサを備え、発振する共
振周波数に合わせて前記コンデンサを選択する手段を備
えたものである(2I)。
ステムは、磁気マーカー検出装置2が、複数の異なる共
振周波数ごとに同調するコンデンサを備え、発振する共
振周波数に合わせて前記コンデンサを選択する手段を備
えたものである(2I)。
【0016】また、本発明の第10の磁気マーカー検出
システムは、磁気マーカー検出装置2が、複数の異なる
共振周波数のうち1つの共振周波数の電磁波の送信と受
信とを行った後、前記1つの共振周波数とは異なる共振
周波数の電磁波の送信と受信とを行うものである(2
J)。
システムは、磁気マーカー検出装置2が、複数の異なる
共振周波数のうち1つの共振周波数の電磁波の送信と受
信とを行った後、前記1つの共振周波数とは異なる共振
周波数の電磁波の送信と受信とを行うものである(2
J)。
【0017】また、本発明の第11の磁気マーカー検出
システムは、磁気マーカー検出装置2が、磁気マーカー
1を特定するとともに、その検出レベルを棒グラフで表
示する表示部を備えたものである(2K)。
システムは、磁気マーカー検出装置2が、磁気マーカー
1を特定するとともに、その検出レベルを棒グラフで表
示する表示部を備えたものである(2K)。
【0018】
【発明の実施の形態】上記構成により、本発明の第1の
磁気マーカー1は、金属板または乾燥塗膜(A)にバイ
アス磁界に対応する磁気パターンが磁化された時に、前
記入射交番磁界に対して、金属板または乾燥塗膜(A)
に磁化された磁気パターンに対応して磁束密度または透
磁率が変化する所定周波数を発生するので、磁気パター
ンにより、その所定周波数を制御することができる。
磁気マーカー1は、金属板または乾燥塗膜(A)にバイ
アス磁界に対応する磁気パターンが磁化された時に、前
記入射交番磁界に対して、金属板または乾燥塗膜(A)
に磁化された磁気パターンに対応して磁束密度または透
磁率が変化する所定周波数を発生するので、磁気パター
ンにより、その所定周波数を制御することができる。
【0019】さらに、本発明の第1の磁気マーカー検出
装置2(2A)は、磁気マーカー1に固有の機械的共振
をさせる呼び掛け電磁波を発射して磁気マーカーを共振
状態に励起した状態でこの共振周波数を測定することに
より、磁気マーカーの存在を検出することができる。
装置2(2A)は、磁気マーカー1に固有の機械的共振
をさせる呼び掛け電磁波を発射して磁気マーカーを共振
状態に励起した状態でこの共振周波数を測定することに
より、磁気マーカーの存在を検出することができる。
【0020】磁気マーカーの場合、この呼び掛け電磁波
を止めても機械的共振は短時間持続し、この間磁歪変化
により電磁波を発射し続ける。従って、この電磁波の周
波数を測定すれば、送信した電磁波との位相差を見なく
ても磁気マーカーを特定できる。即ち、送信電磁波の影
響を受けずに検出が可能になる。
を止めても機械的共振は短時間持続し、この間磁歪変化
により電磁波を発射し続ける。従って、この電磁波の周
波数を測定すれば、送信した電磁波との位相差を見なく
ても磁気マーカーを特定できる。即ち、送信電磁波の影
響を受けずに検出が可能になる。
【0021】また、本発明の第2の磁気マーカー検出装
置2(2B)は、送信部が電磁波を送信中に受信部を非
活性状態として待機させるので、受信部が送信電磁波を
受信して飽和状態になることがなく、送信から受信に切
り替えた際、直ちに受信状態に入ることができ、受信時
に磁気マーカーの存在の検出を確実に行うことができ
る。
置2(2B)は、送信部が電磁波を送信中に受信部を非
活性状態として待機させるので、受信部が送信電磁波を
受信して飽和状態になることがなく、送信から受信に切
り替えた際、直ちに受信状態に入ることができ、受信時
に磁気マーカーの存在の検出を確実に行うことができ
る。
【0022】また、本発明の第3の磁気マーカー検出装
置2(2C)は、切り替え部を備えることにより、1つ
のアンテナで送信と受信とを行うことができる。
置2(2C)は、切り替え部を備えることにより、1つ
のアンテナで送信と受信とを行うことができる。
【0023】また、本発明の第4の磁気マーカー検出装
置2(2D)は、送信から受信に切り替える際に放電抵
抗を活性化するので、送信出力の残響による受信妨害を
防止することができる。
置2(2D)は、送信から受信に切り替える際に放電抵
抗を活性化するので、送信出力の残響による受信妨害を
防止することができる。
【0024】また、本発明の第5の磁気マーカー検出装
置2(2E)は、周波数変換部を備えることにより、互
いに異なる複数の共振周波数の電磁波を受信しても1つ
の検出部で検出することができる。
置2(2E)は、周波数変換部を備えることにより、互
いに異なる複数の共振周波数の電磁波を受信しても1つ
の検出部で検出することができる。
【0025】また、本発明の第6の磁気マーカー検出装
置2(2F)は、周波数変換部は受信した電磁波の周波
数に局部発振部の出力を加えて中間周波数とするので、
簡単な構成により、互いに異なる複数の共振周波数の電
磁波を受信しても1つの検出部で検出することができ
る。
置2(2F)は、周波数変換部は受信した電磁波の周波
数に局部発振部の出力を加えて中間周波数とするので、
簡単な構成により、互いに異なる複数の共振周波数の電
磁波を受信しても1つの検出部で検出することができ
る。
【0026】また、本発明の第7の磁気マーカー検出装
置2(2G)は、1つのダイレクトデジタルシンセサイ
ザを備えるだけで、互いに異なる複数の共振周波数の電
磁波を受信しても1つの検出部で検出することができ
る。
置2(2G)は、1つのダイレクトデジタルシンセサイ
ザを備えるだけで、互いに異なる複数の共振周波数の電
磁波を受信しても1つの検出部で検出することができ
る。
【0027】また、本発明の第8の磁気マーカー検出装
置2(2H)は、1つの共振周波数の電磁波の送信と受
信の1サイクルの動作を10ms以下で終了するので、
1つあるいは複数の周波数を短時間で検出することがで
きる。これにより、検出装置が高速で移動しながら磁気
マーカーを検出することができる。
置2(2H)は、1つの共振周波数の電磁波の送信と受
信の1サイクルの動作を10ms以下で終了するので、
1つあるいは複数の周波数を短時間で検出することがで
きる。これにより、検出装置が高速で移動しながら磁気
マーカーを検出することができる。
【0028】また、本発明の第9の磁気マーカー検出装
置2(2I)は、送信する電磁波の共振周波数に合わせ
て同調コンデンサを選択することにより、複数の共振周
波数を確実に送受信することができる。
置2(2I)は、送信する電磁波の共振周波数に合わせ
て同調コンデンサを選択することにより、複数の共振周
波数を確実に送受信することができる。
【0029】また、本発明の第10の磁気マーカー検出
装置2(2J)は、互いに異なる複数の共振周波数のう
ち1つの共振周波数の電磁波の送信と受信とを行った
後、前記1つの共振周波数とは異なる共振周波数の送信
と受信とを行うことにより、複数の磁気マーカーを確実
に検出することができる。
装置2(2J)は、互いに異なる複数の共振周波数のう
ち1つの共振周波数の電磁波の送信と受信とを行った
後、前記1つの共振周波数とは異なる共振周波数の送信
と受信とを行うことにより、複数の磁気マーカーを確実
に検出することができる。
【0030】また、本発明の第11の磁気マーカー検出
装置2(2K)は、各磁気マーカーの検出レベルを見や
すくすることができる。
装置2(2K)は、各磁気マーカーの検出レベルを見や
すくすることができる。
【0031】以下、本発明の一実施の形態について説明
する。一般に、磁気バイアスを与えられた略板状若しく
は棒状の磁歪性金属に機械的共振を発生させる特定され
た周波数の交流電界または交流磁界をあたえてその長手
方向に振動を生じさせると、磁気マーカーは共振周波数
では共振振幅が最大になる。同時に、この振動は交流電
磁界を除去しても短時間機械的共振状態にあり、これに
よって交流磁化を生じ電磁波として放出される。(菊地
喜充著、株式会社コロナ社発行、改訂増補「磁歪振動と
超音波」第34頁〜第36頁(4)磁歪送波器の原理、
参照)。
する。一般に、磁気バイアスを与えられた略板状若しく
は棒状の磁歪性金属に機械的共振を発生させる特定され
た周波数の交流電界または交流磁界をあたえてその長手
方向に振動を生じさせると、磁気マーカーは共振周波数
では共振振幅が最大になる。同時に、この振動は交流電
磁界を除去しても短時間機械的共振状態にあり、これに
よって交流磁化を生じ電磁波として放出される。(菊地
喜充著、株式会社コロナ社発行、改訂増補「磁歪振動と
超音波」第34頁〜第36頁(4)磁歪送波器の原理、
参照)。
【0032】図1(a)は、本発明の一実施の形態にお
ける磁気マーカー1の構成を示す図である。磁気マーカ
ー1は、磁性金属板、または結合剤中に磁性粉を分散し
て形成される非磁性支持体(C)上の乾燥塗膜(A)
と、変動する周波数の入射交番磁界中の所定周波数で機
械的に共振して、磁束密度及び透磁率が変化する、磁歪
性を有する金属(B)が機械的に共振しうるように積層
された積層物からなり、前記金属板または乾燥塗膜
(A)にバイアス磁界に対応する磁気パターンが磁化さ
れた時に、前記入射交番磁界に対して、金属板または乾
燥塗膜(A)に磁化された磁気パターンに対応して磁束
密度または透磁率が変化する所定周波数を識別信号とし
て発生する。
ける磁気マーカー1の構成を示す図である。磁気マーカ
ー1は、磁性金属板、または結合剤中に磁性粉を分散し
て形成される非磁性支持体(C)上の乾燥塗膜(A)
と、変動する周波数の入射交番磁界中の所定周波数で機
械的に共振して、磁束密度及び透磁率が変化する、磁歪
性を有する金属(B)が機械的に共振しうるように積層
された積層物からなり、前記金属板または乾燥塗膜
(A)にバイアス磁界に対応する磁気パターンが磁化さ
れた時に、前記入射交番磁界に対して、金属板または乾
燥塗膜(A)に磁化された磁気パターンに対応して磁束
密度または透磁率が変化する所定周波数を識別信号とし
て発生する。
【0033】上記に示される磁気マーカー1の共振周波
数は、内包される金属(B)に固有のものであり、その
共振周波数fn は金属(B)の長さ、密度、ヤング率の
3つにより以下の数式1のように決定される。
数は、内包される金属(B)に固有のものであり、その
共振周波数fn は金属(B)の長さ、密度、ヤング率の
3つにより以下の数式1のように決定される。
【0034】
【数1】数式1 fn =n/2L・√(E/ρ) 〔但し式中、nは整数、Lは金属(B)の長さ、Eは金
属(B)のヤング率、ρは金属(B)の密度であり、n
は金属板または乾燥塗膜(A)に磁化された磁気パタ−
ンにより決定できる。〕
属(B)のヤング率、ρは金属(B)の密度であり、n
は金属板または乾燥塗膜(A)に磁化された磁気パタ−
ンにより決定できる。〕
【0035】前記金属(B)が機械的に共振し得るよう
に積層され、さらに金属(B)が乾燥塗膜(A)の発生
するバイアス磁界を受けるために、常に塗膜(A)に近
接させておく必要がある。この状態を保つためには、金
属(B)を格納する空洞部を有する筐体が必要であり、
この空洞部は非磁性筐体(D)あるいは非磁性支持体
(C)で構成できる。
に積層され、さらに金属(B)が乾燥塗膜(A)の発生
するバイアス磁界を受けるために、常に塗膜(A)に近
接させておく必要がある。この状態を保つためには、金
属(B)を格納する空洞部を有する筐体が必要であり、
この空洞部は非磁性筐体(D)あるいは非磁性支持体
(C)で構成できる。
【0036】具体的には、例えば金属(B)のストリッ
プの厚みより少し深い凹部を有する非磁性筐体の当該凹
部に、当該ストリップを置き、当該筐体の凹部以外の部
分と塗膜(A)とを接着すれば、それらの内部に形成さ
れる空洞部に、金属(B)が機械的に共振可能となるよ
うに包埋できる。あるいは、当該金属(B)のストリッ
プよりも厚い接着シートを、当該金属(B)のストリッ
プの形状より少し大きくなるように打ち抜き、その内周
縁部を非粘接着性となるようにし、非磁性支持体(C)
を当該シートに貼り合わせて非磁性筐体として、当該筐
体の凹部以外の部分と塗膜(A)とを接着すれば、前記
したのと同様に包埋できる。接着シートには両面接着シ
ートを使用することもできる。
プの厚みより少し深い凹部を有する非磁性筐体の当該凹
部に、当該ストリップを置き、当該筐体の凹部以外の部
分と塗膜(A)とを接着すれば、それらの内部に形成さ
れる空洞部に、金属(B)が機械的に共振可能となるよ
うに包埋できる。あるいは、当該金属(B)のストリッ
プよりも厚い接着シートを、当該金属(B)のストリッ
プの形状より少し大きくなるように打ち抜き、その内周
縁部を非粘接着性となるようにし、非磁性支持体(C)
を当該シートに貼り合わせて非磁性筐体として、当該筐
体の凹部以外の部分と塗膜(A)とを接着すれば、前記
したのと同様に包埋できる。接着シートには両面接着シ
ートを使用することもできる。
【0037】非磁性筐体(D)としては、公知慣用の合
成樹脂製プラスチックのものがいずれも使用できるが、
例えばポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、AB
S、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート、ポリアクリロニトリル、PET、PB
T、PPS等があげられる。
成樹脂製プラスチックのものがいずれも使用できるが、
例えばポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、AB
S、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート、ポリアクリロニトリル、PET、PB
T、PPS等があげられる。
【0038】次に、非磁性支持体(C)として使用でき
る材料は、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピ
レンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニ
リデンフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、
ポリビニルアルコールフィルム、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアク
リロニトリルフィルム、ナイロンフィルム、ポリスチレ
ンフィルム、エチレン酢酸ビニル共重合体フィルム、エ
チレンビニル共重合体フィルム等からなるプラスチック
フィルムまたはシート;若しくは紙、含浸紙;これらの
各材料からなる複合体が挙げられる。
る材料は、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピ
レンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニ
リデンフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、
ポリビニルアルコールフィルム、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアク
リロニトリルフィルム、ナイロンフィルム、ポリスチレ
ンフィルム、エチレン酢酸ビニル共重合体フィルム、エ
チレンビニル共重合体フィルム等からなるプラスチック
フィルムまたはシート;若しくは紙、含浸紙;これらの
各材料からなる複合体が挙げられる。
【0039】非磁性支持体(C)と非磁性筐体(D)と
を結合する際に用いる接着剤としては、例えば、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル−プロピオン酸共重合体、ゴム系樹
脂、シアノアクリレート樹脂、セルロース系樹脂、アイ
オノマー樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン樹
脂等が挙げられ、通常、5〜10μmの厚さに形成す
る。
を結合する際に用いる接着剤としては、例えば、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル−プロピオン酸共重合体、ゴム系樹
脂、シアノアクリレート樹脂、セルロース系樹脂、アイ
オノマー樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン樹
脂等が挙げられ、通常、5〜10μmの厚さに形成す
る。
【0040】また、粘着剤を用いても良く、塩化ビニル
樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル/プロ
ピオン酸共重合体、ゴム系樹脂、アクリル共重合体樹
脂、シアノアクリレート樹脂、セルロース系樹脂、アイ
オノマー樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリロニト
リルブタジエン樹脂、天然ゴム、ロジン等があげられ、
通常20〜30μmの厚さに形成される。
樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル/プロ
ピオン酸共重合体、ゴム系樹脂、アクリル共重合体樹
脂、シアノアクリレート樹脂、セルロース系樹脂、アイ
オノマー樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリロニト
リルブタジエン樹脂、天然ゴム、ロジン等があげられ、
通常20〜30μmの厚さに形成される。
【0041】また、磁性金属板としては、例えば磁歪性
金属(B)より保磁力が高い平板状の硬質磁性材料のス
トリップを使用することが出来る。具体的には、SAE
1095鋼、バイカロイ、アーノクロム、ステンレス
鋼、ニッケル、フェライト、軟鉄等などの強磁性材料の
薄体が使用できる。または、バリウムフェライトなどの
酸化鉄系の磁性粉などを練り込んだ成形加工物によるハ
ウジングを使用することが出来る。
金属(B)より保磁力が高い平板状の硬質磁性材料のス
トリップを使用することが出来る。具体的には、SAE
1095鋼、バイカロイ、アーノクロム、ステンレス
鋼、ニッケル、フェライト、軟鉄等などの強磁性材料の
薄体が使用できる。または、バリウムフェライトなどの
酸化鉄系の磁性粉などを練り込んだ成形加工物によるハ
ウジングを使用することが出来る。
【0042】あるいは、磁性金属板の代わりに、結合剤
中に磁性粉を分散して形成される非磁性支持体(C)上
の乾燥塗膜(A)を用いることができる。
中に磁性粉を分散して形成される非磁性支持体(C)上
の乾燥塗膜(A)を用いることができる。
【0043】乾燥塗膜(A)を形成するために用いるこ
とのできる磁性粉としては、飽和磁束密度が70emu/g
以上の磁性粉を用いることが好ましく、乾燥塗膜(A)
をより薄くするためには100emu/g以上が特に好まし
い。
とのできる磁性粉としては、飽和磁束密度が70emu/g
以上の磁性粉を用いることが好ましく、乾燥塗膜(A)
をより薄くするためには100emu/g以上が特に好まし
い。
【0044】前記磁性粉の具体例としては、酸化鉄系強
磁性粉末として酸化第二鉄、四三酸化鉄、Co−被着の
酸化鉄、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライ
ト、六方晶系酸化鉄等があげられる。
磁性粉末として酸化第二鉄、四三酸化鉄、Co−被着の
酸化鉄、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライ
ト、六方晶系酸化鉄等があげられる。
【0045】化合物系強磁性粉末として、例えば、炭化
鉄、窒化鉄等が挙げられる。また、強磁性金属粉末とし
ては、強磁性粉末中の金属分が75重量%以上であり、
かつ、金属分の80重量%以上が少なくとも1種類の強
磁性金属または合金(例えば、Fe、Co、Ni、Fe
−Co、Fe−Ni、Co−Ni、Co−Ni−Fe)
であり、この金属粉の20重量%以下の範囲内で他の成
分(例えば、Al、Si、Pb、Se、Ti、V、C
r、Mn、Cu、B、Y、Mo、Rh、Rd、Ag、S
n、Sb、P、Ba、Ta、W、Re、Au、Hg、
S、Bi、La、Ce、Pr、Nd、Zn、Te)を含
有する合金が挙げられる。前記強磁性金属粉が小量の
水、水酸化物または酸化物を含んでもよい。
鉄、窒化鉄等が挙げられる。また、強磁性金属粉末とし
ては、強磁性粉末中の金属分が75重量%以上であり、
かつ、金属分の80重量%以上が少なくとも1種類の強
磁性金属または合金(例えば、Fe、Co、Ni、Fe
−Co、Fe−Ni、Co−Ni、Co−Ni−Fe)
であり、この金属粉の20重量%以下の範囲内で他の成
分(例えば、Al、Si、Pb、Se、Ti、V、C
r、Mn、Cu、B、Y、Mo、Rh、Rd、Ag、S
n、Sb、P、Ba、Ta、W、Re、Au、Hg、
S、Bi、La、Ce、Pr、Nd、Zn、Te)を含
有する合金が挙げられる。前記強磁性金属粉が小量の
水、水酸化物または酸化物を含んでもよい。
【0046】これらの強磁性粉末の製造法は公知であ
り、本発明では、公知の方法に従って製造したものを用
いることができる。
り、本発明では、公知の方法に従って製造したものを用
いることができる。
【0047】磁性粉を分散させて塗膜(A)を得るのに
使用できる結合剤としては、例えば塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニルおよび酢酸ビニルとビニルア
ルコール、無水マレイン酸またはアクリル酸との共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニリデン共重合体、塩化ビニル
−アクリロニトリル共重合体、スルホン酸基またはアミ
ノ基等の極性基を有する塩化ビニル系共重合体の如き塩
化ビニル系共重合体;ニトロセルロースの如きセルロー
ス誘導体;ポリビニルアセタール樹脂;アクリル樹脂;
ポリビニルブチラール樹脂;エポキシ樹脂;フェノキシ
樹脂;ポリウレタン樹脂;ポリエステルポリウレタン樹
脂;スルホン酸基等の極性基を有するポリウレタン樹
脂、ポリカーボネートポリウレタン系樹脂等が挙げられ
る。
使用できる結合剤としては、例えば塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニルおよび酢酸ビニルとビニルア
ルコール、無水マレイン酸またはアクリル酸との共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニリデン共重合体、塩化ビニル
−アクリロニトリル共重合体、スルホン酸基またはアミ
ノ基等の極性基を有する塩化ビニル系共重合体の如き塩
化ビニル系共重合体;ニトロセルロースの如きセルロー
ス誘導体;ポリビニルアセタール樹脂;アクリル樹脂;
ポリビニルブチラール樹脂;エポキシ樹脂;フェノキシ
樹脂;ポリウレタン樹脂;ポリエステルポリウレタン樹
脂;スルホン酸基等の極性基を有するポリウレタン樹
脂、ポリカーボネートポリウレタン系樹脂等が挙げられ
る。
【0048】前記結合剤として用いる樹脂は単独で使用
することもできるが、塩化ビニル系樹脂とポリウレタン
系樹脂、セルロース誘導体とポリウレタン系樹脂のよう
に2種類以上の樹脂を組み合わせて使用することもでき
る。
することもできるが、塩化ビニル系樹脂とポリウレタン
系樹脂、セルロース誘導体とポリウレタン系樹脂のよう
に2種類以上の樹脂を組み合わせて使用することもでき
る。
【0049】前記結合剤の使用量は、磁性粉100重量
部当たり15〜40重量部の範囲が好ましい。
部当たり15〜40重量部の範囲が好ましい。
【0050】また、塗膜(A)を得るのに用いることの
できる分散剤としては、例えばレシチン、高級アルコー
ル、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、界
面活性剤等が挙げられる。これらの分散剤の使用量は、
磁性粉100重量部当たり0.5〜3.0重量部の範囲
が好ましい。
できる分散剤としては、例えばレシチン、高級アルコー
ル、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、界
面活性剤等が挙げられる。これらの分散剤の使用量は、
磁性粉100重量部当たり0.5〜3.0重量部の範囲
が好ましい。
【0051】塗膜(A)の厚さは、5〜100μmの範
囲が好ましく、その残留磁束(単位幅当たり)は1〜2
5Mx/cmの範囲にあることが望ましい。
囲が好ましく、その残留磁束(単位幅当たり)は1〜2
5Mx/cmの範囲にあることが望ましい。
【0052】尚、本発明の磁気マーカーの製造方法につ
いては、上記では、塗膜(A)が設けられた非磁性支持
体において、金属(B)のストリップに非磁性支持体面
が直接対向する場合(好ましい態様)について詳述した
が、マーカー自体の可とう性、加工性、重量や高性能化
を考慮した場合、磁性金属板よりも上記塗膜(A)を使
用することが好ましい。
いては、上記では、塗膜(A)が設けられた非磁性支持
体において、金属(B)のストリップに非磁性支持体面
が直接対向する場合(好ましい態様)について詳述した
が、マーカー自体の可とう性、加工性、重量や高性能化
を考慮した場合、磁性金属板よりも上記塗膜(A)を使
用することが好ましい。
【0053】使用できる金属(B)としては、非晶質金
属、例えばメトグラス「2605SC」、「2605C
O」、「2826MB」、Vitrovac「404
0」、「4533」等があげられる。
属、例えばメトグラス「2605SC」、「2605C
O」、「2826MB」、Vitrovac「404
0」、「4533」等があげられる。
【0054】また、金属(B)の長さとしては、強い共
振エネルギーを得るためには長いほど良いが、金属
(B)の各部に与えられる送信電磁波強度の均一性の必
要、またマーカーとしての取り扱いの容易さから、長さ
は10cm前後が好適である。
振エネルギーを得るためには長いほど良いが、金属
(B)の各部に与えられる送信電磁波強度の均一性の必
要、またマーカーとしての取り扱いの容易さから、長さ
は10cm前後が好適である。
【0055】さらに、この磁気マ−カ−を水分や外部の
衝撃から保護するため、非磁性筐体(D)あるいは非磁
性支持体(C)で用いることが出来るのと同様の、公知
慣用の合成樹脂で当該磁気マーカーを更に密封してもよ
い。
衝撃から保護するため、非磁性筐体(D)あるいは非磁
性支持体(C)で用いることが出来るのと同様の、公知
慣用の合成樹脂で当該磁気マーカーを更に密封してもよ
い。
【0056】次に、前出の数式1で表される共振周波数
fn は、金属(B)の基本周波数あるいは高調波を表
し、式中のnは金属板または乾燥塗膜(A)に磁化され
た磁気パターンにより決定される。
fn は、金属(B)の基本周波数あるいは高調波を表
し、式中のnは金属板または乾燥塗膜(A)に磁化され
た磁気パターンにより決定される。
【0057】さらに、磁気パターンによっては、金属
(B)を単一の周波数でなく、同時に複数の周波数で共
振させることもできる。
(B)を単一の周波数でなく、同時に複数の周波数で共
振させることもできる。
【0058】識別信号として、単一の周波数のみでコー
ド化するか、これら複数の共振周波数の中から、二つの
周波数の組み合わせでコード化するか、三つの周波数の
組み合わせでコード化するか、あるいは四つの周波数の
組み合わせでコード化するなど適宜用途により選択する
ことにより、磁気マーカーの有無だけでなく、磁気マー
カーに記録媒体としての情報を持たせることが出来る。
ド化するか、これら複数の共振周波数の中から、二つの
周波数の組み合わせでコード化するか、三つの周波数の
組み合わせでコード化するか、あるいは四つの周波数の
組み合わせでコード化するなど適宜用途により選択する
ことにより、磁気マーカーの有無だけでなく、磁気マー
カーに記録媒体としての情報を持たせることが出来る。
【0059】次に、図2(a)は本発明の一実施の形態
における磁気マーカー検出装置2の検出原理を示す図、
同(b)は同装置にて検出される検出信号を示す図であ
る。図2において、アンテナ7より共振周波数の電磁波
を短時間送信し()、磁気マーカー1を共振状態にさ
せる()。ついで、送信を止めてこの共振状態の磁気
マーカー1から放出される電磁波をアンテナ7で受け、
その周波数を検出する()。
における磁気マーカー検出装置2の検出原理を示す図、
同(b)は同装置にて検出される検出信号を示す図であ
る。図2において、アンテナ7より共振周波数の電磁波
を短時間送信し()、磁気マーカー1を共振状態にさ
せる()。ついで、送信を止めてこの共振状態の磁気
マーカー1から放出される電磁波をアンテナ7で受け、
その周波数を検出する()。
【0060】以上の1サイクルの検出動作は、アンテナ
が移動する場合、あるいは複数の周波数を検出する場合
を考えると、ある程度の短時間で終了する必要があり、
実使用に供するには10ms以下が必要と考えられる。
が移動する場合、あるいは複数の周波数を検出する場合
を考えると、ある程度の短時間で終了する必要があり、
実使用に供するには10ms以下が必要と考えられる。
【0061】後述の実施例で作成した本発明の検出装置
は、1サイクルの検出時間が6msである。実施例で
は、この時間内にアンテナが20cm移動しても磁気マ
ーカーの検出レベルは変わらなかったことから、検出す
る周波数が1つであればアンテナの移動速度は120K
m/hまで可能であることになる。
は、1サイクルの検出時間が6msである。実施例で
は、この時間内にアンテナが20cm移動しても磁気マ
ーカーの検出レベルは変わらなかったことから、検出す
る周波数が1つであればアンテナの移動速度は120K
m/hまで可能であることになる。
【0062】また、従来からある位相検波の方法では、
呼び掛け電磁波の発射出力レベルに比べて、磁気マーカ
ーから発射される電磁波の入力レベルが非常に小さく、
出力位相を基準として入力位相を検波する事が困難であ
った。通常送信出力と入力との信号レベルの比較は百万
分の1程度である。この送信出力によって受信部が飽和
して微弱な入力信号は検出できず、充分な検出距離と指
向性を得ることは容易ではなかった。特に、送信アンテ
ナと受信アンテナが分かれている場合は、送信電磁波に
よる受信障害は顕著である。
呼び掛け電磁波の発射出力レベルに比べて、磁気マーカ
ーから発射される電磁波の入力レベルが非常に小さく、
出力位相を基準として入力位相を検波する事が困難であ
った。通常送信出力と入力との信号レベルの比較は百万
分の1程度である。この送信出力によって受信部が飽和
して微弱な入力信号は検出できず、充分な検出距離と指
向性を得ることは容易ではなかった。特に、送信アンテ
ナと受信アンテナが分かれている場合は、送信電磁波に
よる受信障害は顕著である。
【0063】一方、本発明の磁気マーカー検出装置2
は、磁気マーカーから発射される電磁波の共振周波数を
検出するので、上述の位相検波のような問題を解決する
ことができ、送信磁界の影響を受けずにマーカーの共振
周波数を検出することができる。
は、磁気マーカーから発射される電磁波の共振周波数を
検出するので、上述の位相検波のような問題を解決する
ことができ、送信磁界の影響を受けずにマーカーの共振
周波数を検出することができる。
【0064】以下、本発明の一実施の形態における磁気
マーカー検出装置について図面を参照しながら説明す
る。
マーカー検出装置について図面を参照しながら説明す
る。
【0065】図3は、本発明の一実施の形態における磁
気マーカー検出装置2の構成図である。図3において、
14は磁気マーカー検出装置の制御を司るマイクロプロ
セッサ(以下、MPUと呼ぶ)、4は各磁気マーカーの
共振周波数を発振するとともに、この共振周波数と中間
周波数との差の周波数を発振するダイレクトデジタルシ
ンセサイザ(以下、DDSと呼ぶ)、5は送信と受信と
を切り替える送受信切り替え部、6は送信増幅器、7は
送信および受信に使用するアンテナ、8は送信および受
信する共振周波数によって最適のコンデンサが選択され
る同調コンデンサ部、9は送信終了時(送信から受信へ
の切り替え時)に短時間活性化される放電抵抗、10は
受信した信号を増幅する受信増幅部、11は受信した周
波数を中間周波数に変換する中間周波数変換部、12は
中間周波数以外のノイズを減衰させるフィルター部、1
3は増幅検波部、15は表示部である。
気マーカー検出装置2の構成図である。図3において、
14は磁気マーカー検出装置の制御を司るマイクロプロ
セッサ(以下、MPUと呼ぶ)、4は各磁気マーカーの
共振周波数を発振するとともに、この共振周波数と中間
周波数との差の周波数を発振するダイレクトデジタルシ
ンセサイザ(以下、DDSと呼ぶ)、5は送信と受信と
を切り替える送受信切り替え部、6は送信増幅器、7は
送信および受信に使用するアンテナ、8は送信および受
信する共振周波数によって最適のコンデンサが選択され
る同調コンデンサ部、9は送信終了時(送信から受信へ
の切り替え時)に短時間活性化される放電抵抗、10は
受信した信号を増幅する受信増幅部、11は受信した周
波数を中間周波数に変換する中間周波数変換部、12は
中間周波数以外のノイズを減衰させるフィルター部、1
3は増幅検波部、15は表示部である。
【0066】本実施の形態において、磁気マーカー検出
装置2の動作は次の様に行われる。MPU14はDDS
4に磁気マーカー1aの共振周波数であるfaを発振さ
せ、送受信切り替え部5を送信にして送信増幅器6で電
力増幅を行い、アンテナ7より出力する。このときアン
テナ7のリターン端子には同調コンデンサ部8にて送信
する周波数(この場合fa)に最も適したコンデンサが
選択されて直列に接続される。
装置2の動作は次の様に行われる。MPU14はDDS
4に磁気マーカー1aの共振周波数であるfaを発振さ
せ、送受信切り替え部5を送信にして送信増幅器6で電
力増幅を行い、アンテナ7より出力する。このときアン
テナ7のリターン端子には同調コンデンサ部8にて送信
する周波数(この場合fa)に最も適したコンデンサが
選択されて直列に接続される。
【0067】こうして磁気マーカー1aに電磁波が発射
され、もし共振範囲にあれば共振状態に入る。ついで受
信に入るが、このとき短時間放電抵抗9を活性化する。
され、もし共振範囲にあれば共振状態に入る。ついで受
信に入るが、このとき短時間放電抵抗9を活性化する。
【0068】次に、DDS4から中間周波数fm(例え
ば3.58MHz)と磁気マーカー1の共振周波数fa
との差の周波数を発振させ、中間周波数変換部11の局
部発振とする。同時に、送受信切り替え部5は受信にす
る。
ば3.58MHz)と磁気マーカー1の共振周波数fa
との差の周波数を発振させ、中間周波数変換部11の局
部発振とする。同時に、送受信切り替え部5は受信にす
る。
【0069】磁気マーカー1aの共振による電磁波のエ
コー信号は、アンテナ7より受信増幅部10へ入り信号
増幅される。このとき、同調コンデンサ部8は引き続き
同じ値が選択される。このエコー信号は、中間周波数変
換部11で中間周波数に変換される。
コー信号は、アンテナ7より受信増幅部10へ入り信号
増幅される。このとき、同調コンデンサ部8は引き続き
同じ値が選択される。このエコー信号は、中間周波数変
換部11で中間周波数に変換される。
【0070】ついで、フィルター部12で中間周波数f
m以外のノイズを減衰させる。さらに、増幅検波部13
で受信レベルとし、MPU14のA/Dコンバータ入力
を介して取り込まれて演算処理がなされ、表示15に表
示される。
m以外のノイズを減衰させる。さらに、増幅検波部13
で受信レベルとし、MPU14のA/Dコンバータ入力
を介して取り込まれて演算処理がなされ、表示15に表
示される。
【0071】共振周波数の異なる複数の磁気マーカーを
検出する場合は、上記動作を各々の磁気マーカーの共振
周波数fについて、順次サイクリックに行う。
検出する場合は、上記動作を各々の磁気マーカーの共振
周波数fについて、順次サイクリックに行う。
【0072】なお、本実施の形態の磁気マーカー検出装
置にあっては、表示部15は磁気マーカーを特定すると
ともに、その検出レベルを棒グラフで表示している。
置にあっては、表示部15は磁気マーカーを特定すると
ともに、その検出レベルを棒グラフで表示している。
【0073】また、磁気マーカー1aには電磁波を短時
間発射し、その発射終了はブリーダ電流を流すことによ
って行っている。また、アンテナ7には各共振周波数ご
との同調回路(同調コンデンサ部8)を設けている。ま
た、受信時は共振範囲にある各磁気マーカーの振動エコ
ーを効率よく弁別するため、ヘテロダイン方式によって
受信した信号を中間周波数信号に周波数変換して増幅検
波を行い、受信レベルとしてMPU14のA/Dコンバ
ータ部に取り込み、判別処理を施して表示出力及び制御
出力を行っている。
間発射し、その発射終了はブリーダ電流を流すことによ
って行っている。また、アンテナ7には各共振周波数ご
との同調回路(同調コンデンサ部8)を設けている。ま
た、受信時は共振範囲にある各磁気マーカーの振動エコ
ーを効率よく弁別するため、ヘテロダイン方式によって
受信した信号を中間周波数信号に周波数変換して増幅検
波を行い、受信レベルとしてMPU14のA/Dコンバ
ータ部に取り込み、判別処理を施して表示出力及び制御
出力を行っている。
【0074】また、本実施の形態では、1つのアンテナ
を送受信双方に使用したが、送信アンテナと受信アンテ
ナとを別々に設けたり、さらにそれぞれを複数個設けて
もよい。
を送受信双方に使用したが、送信アンテナと受信アンテ
ナとを別々に設けたり、さらにそれぞれを複数個設けて
もよい。
【0075】
【実施例】次に、実施例にて本発明の効果を説明する。
【0076】(磁気マーカーの作成例)保磁力1550
エルステッド、飽和磁束密度120emu/gのメタル
磁性粉「HJ−8A」(同和鉱業(株)製)100重量
部、ポリ塩化ビニール共重合体「MR−110」(日本
ゼオン(株)製)10重量部、ポリウレタン樹脂バイン
ダー「タケラックE−900」(武田薬品工業(株)
製)50重量部(固形分25重量部)をニーダーにて混
練し、得られた混練物に、メチルエチルケトン、トルエ
ンおよびシクロヘキサノンの等重量混合液300重量部
を加え、ボールミルにて分散して磁性塗料を得た。
エルステッド、飽和磁束密度120emu/gのメタル
磁性粉「HJ−8A」(同和鉱業(株)製)100重量
部、ポリ塩化ビニール共重合体「MR−110」(日本
ゼオン(株)製)10重量部、ポリウレタン樹脂バイン
ダー「タケラックE−900」(武田薬品工業(株)
製)50重量部(固形分25重量部)をニーダーにて混
練し、得られた混練物に、メチルエチルケトン、トルエ
ンおよびシクロヘキサノンの等重量混合液300重量部
を加え、ボールミルにて分散して磁性塗料を得た。
【0077】得られた磁性塗料を、厚さ50μmのPE
Tフィルム上に乾燥後の塗布膜厚が25μmとなるよう
に塗布し、また、厚さ24μmのPETフィルム上に乾
燥塗布厚が15μmとなるように塗布し、磁界強度50
00ガウスの磁場配向を加えて、結合剤樹脂中に分散し
た磁性粉の磁化容易軸を一方向にそろえて乾燥し、それ
ぞれ磁性面を貼り合わせて厚さ40μmの磁気層を有す
る乾燥塗膜を得た。
Tフィルム上に乾燥後の塗布膜厚が25μmとなるよう
に塗布し、また、厚さ24μmのPETフィルム上に乾
燥塗布厚が15μmとなるように塗布し、磁界強度50
00ガウスの磁場配向を加えて、結合剤樹脂中に分散し
た磁性粉の磁化容易軸を一方向にそろえて乾燥し、それ
ぞれ磁性面を貼り合わせて厚さ40μmの磁気層を有す
る乾燥塗膜を得た。
【0078】次に、厚さ30μmのFe−Ni−Mo−
B系の「メトグラス2826MB」(アライド・シグナ
ル社製)を幅4mm、長さ75mmに裁断して、金属
(B)のストリップを作成した。
B系の「メトグラス2826MB」(アライド・シグナ
ル社製)を幅4mm、長さ75mmに裁断して、金属
(B)のストリップを作成した。
【0079】次に、図1(b)に示す寸法にて成形加工
により溝を持つポリカ−ボネ−ト材の非磁性筐体を作成
し、金属(B)のストリップを非磁性筐体の溝に1本格
納した。
により溝を持つポリカ−ボネ−ト材の非磁性筐体を作成
し、金属(B)のストリップを非磁性筐体の溝に1本格
納した。
【0080】次に、磁性塗膜の作成例で得られた塗膜を
有する非磁性支持体を幅10mm、長さ85mmのスト
リップ状に配向方向に沿って切り出し、厚さ50μmの
PETフィルム面が金属(B)のストリップに面するよ
うにして、接着剤を用いて金属(B)のストリップが格
納されている非磁性筐体に貼り合わせて、磁気マーカー
を作成した。
有する非磁性支持体を幅10mm、長さ85mmのスト
リップ状に配向方向に沿って切り出し、厚さ50μmの
PETフィルム面が金属(B)のストリップに面するよ
うにして、接着剤を用いて金属(B)のストリップが格
納されている非磁性筐体に貼り合わせて、磁気マーカー
を作成した。
【0081】この磁気マーカーにおいて、金属(B)の
ストリップの端面部から、5次高調波が発生するように
75/5mm間隔に矩形波パターンを、トラック幅10
mmにて磁気エンコーダーで塗膜の磁化が飽和するよう
に磁化した。これを磁気マーカー1aとする。磁気マー
カー1aの共振周波数は148KHzであった。
ストリップの端面部から、5次高調波が発生するように
75/5mm間隔に矩形波パターンを、トラック幅10
mmにて磁気エンコーダーで塗膜の磁化が飽和するよう
に磁化した。これを磁気マーカー1aとする。磁気マー
カー1aの共振周波数は148KHzであった。
【0082】同様に、金属(B)のストリップの端面部
から、6次高調波が発生するように75/6mm間隔に
矩形波パターンを、トラック幅10mmにて磁気エンコ
ーダーで塗膜の磁化が飽和するように磁化した。これを
磁気マーカー1bとする。磁気マーカー1bの共振周波
数は177KHzであった。
から、6次高調波が発生するように75/6mm間隔に
矩形波パターンを、トラック幅10mmにて磁気エンコ
ーダーで塗膜の磁化が飽和するように磁化した。これを
磁気マーカー1bとする。磁気マーカー1bの共振周波
数は177KHzであった。
【0083】同様に、金属(B)のストリップの端面部
から、7次高調波が発生するように75/7mm間隔に
矩形波パターンを、トラック幅10mmにて磁気エンコ
ーダーで塗膜の磁化が飽和するように磁化した。これを
磁気マーカー1cとする。磁気マーカー1cの共振周波
数は206KHzであった。
から、7次高調波が発生するように75/7mm間隔に
矩形波パターンを、トラック幅10mmにて磁気エンコ
ーダーで塗膜の磁化が飽和するように磁化した。これを
磁気マーカー1cとする。磁気マーカー1cの共振周波
数は206KHzであった。
【0084】(磁気マーカー検出機の作成例)次に、直
径1.0mmの銅線を6ターン巻いて直径60cmの送
受信コイルを作成し、検出装置用のアンテナとした。
径1.0mmの銅線を6ターン巻いて直径60cmの送
受信コイルを作成し、検出装置用のアンテナとした。
【0085】送信コイルと受信コイルを併せ検出用アン
テナ7とし、図3に示すような構成を組み磁気マーカー
検出装置2を得た。この装置は、前記した2A〜2Kの
全ての技術的構成を有しているものである。
テナ7とし、図3に示すような構成を組み磁気マーカー
検出装置2を得た。この装置は、前記した2A〜2Kの
全ての技術的構成を有しているものである。
【0086】また、本検出装置において、1つの周波数
検出に必要な所用時間は6msであった。
検出に必要な所用時間は6msであった。
【0087】(実施例)図4のように、磁気マーカー1
a,1b,1cとアンテナを60cm離して設置した。
次に、アンテナ7を矢印方向に移動させながら、磁気マ
ーカー1a,1b,1cの出力を測定した。このとき、
アンテナへの印加電圧は100Vであった。結果を図5
に示す。
a,1b,1cとアンテナを60cm離して設置した。
次に、アンテナ7を矢印方向に移動させながら、磁気マ
ーカー1a,1b,1cの出力を測定した。このとき、
アンテナへの印加電圧は100Vであった。結果を図5
に示す。
【0088】また、磁気マーカー1aを、検出判断レベ
ル3.0Vとして検出したときの、検出可能エリア(ア
ンテナの中心位置)を図6に示す。図6の(a)はマーカ
ー1aを垂直に設置した場合、(b)は水平に設置した場
合である。
ル3.0Vとして検出したときの、検出可能エリア(ア
ンテナの中心位置)を図6に示す。図6の(a)はマーカ
ー1aを垂直に設置した場合、(b)は水平に設置した場
合である。
【0089】図5より明らかなように、磁気マーカー検
出装置は、磁気マーカー1a,1b,1cから60cm
離れていても、はっきりとそれぞれの周波数の異なる出
力を検出することが出来た。
出装置は、磁気マーカー1a,1b,1cから60cm
離れていても、はっきりとそれぞれの周波数の異なる出
力を検出することが出来た。
【0090】また,これらのマーカーを互いに接するよ
うに並べても、全く同様にそれぞれの出力を検出するこ
とができた。
うに並べても、全く同様にそれぞれの出力を検出するこ
とができた。
【0091】さらに、磁気マーカーに書き込む磁気パタ
ーンによっては、それぞれの磁気マーカーを複数の周波
数で共振させることもできるので,この組合せをコード
化することにより磁気マーカーの有無だけでなく、記録
媒体としての情報を持たせることが出来る。
ーンによっては、それぞれの磁気マーカーを複数の周波
数で共振させることもできるので,この組合せをコード
化することにより磁気マーカーの有無だけでなく、記録
媒体としての情報を持たせることが出来る。
【0092】このように本発明のシステムは、従来の電
磁誘導方式のマーカーや、LC共振回路マーカーを検出
するシステムと異なり、隣接する複数のマーカーが相互
干渉を起こすことはない。
磁誘導方式のマーカーや、LC共振回路マーカーを検出
するシステムと異なり、隣接する複数のマーカーが相互
干渉を起こすことはない。
【0093】また、本発明のシステムは周波数検波方式
のため、従来の位相検波方式と異なり、送信電磁波の影
響を受けずにマーカーを検出でき、充分な検出距離を得
ることができる。
のため、従来の位相検波方式と異なり、送信電磁波の影
響を受けずにマーカーを検出でき、充分な検出距離を得
ることができる。
【0094】また、本実施例の結果で、図5より、検出
判断のスライスレベルを3.0Vとすると、マーカの前
後20cm以内にアンテナがある時マーカーを検出でき
ることになる。即ち、1つの周波数の検出所要時間が6
msならば、その間アンテナが20cm移動しても検出
可能であることを意味し、前述したように、その時のア
ンテナあるいはアンテナを備えた車輌の移動速度は12
0Km/hまで可能となる。(2つの周波数を検出しな
がら移動のときは60Km/h、3つなら40Km/h
となる)。
判断のスライスレベルを3.0Vとすると、マーカの前
後20cm以内にアンテナがある時マーカーを検出でき
ることになる。即ち、1つの周波数の検出所要時間が6
msならば、その間アンテナが20cm移動しても検出
可能であることを意味し、前述したように、その時のア
ンテナあるいはアンテナを備えた車輌の移動速度は12
0Km/hまで可能となる。(2つの周波数を検出しな
がら移動のときは60Km/h、3つなら40Km/h
となる)。
【0095】このように本発明のシステムは、場所の特
定、物の特定、測定の目印などに利用できるものであ
り,さらには物や人の誘導、物品の管理や仕分け、カ−
ドやIDタグとしてのデータキャリアなどに利用できる
システムである。
定、物の特定、測定の目印などに利用できるものであ
り,さらには物や人の誘導、物品の管理や仕分け、カ−
ドやIDタグとしてのデータキャリアなどに利用できる
システムである。
【0096】
【発明の効果】以上の説明・実施例から明らかなよう
に、本発明の第1の磁気マーカー検出システムは、磁気
マーカー1が、金属板または乾燥塗膜(A)にバイアス
磁界に対応する磁気パターンが磁化された時に、前記入
射交番磁界に対して、金属板または乾燥塗膜(A)に磁
化された磁気パターンに対応して磁束密度または透磁率
が変化する所定周波数を発生するので、磁気パターンに
より、その所定周波数を制御することができる。
に、本発明の第1の磁気マーカー検出システムは、磁気
マーカー1が、金属板または乾燥塗膜(A)にバイアス
磁界に対応する磁気パターンが磁化された時に、前記入
射交番磁界に対して、金属板または乾燥塗膜(A)に磁
化された磁気パターンに対応して磁束密度または透磁率
が変化する所定周波数を発生するので、磁気パターンに
より、その所定周波数を制御することができる。
【0097】さらに、本発明の第1の磁気マーカー検出
装置2(2A)は、磁気マーカー1に固有の機械的共振
をさせる呼び掛け電磁波を発射して磁気マーカーを共振
状態に励起した状態でこの共振周波数を測定することに
より、磁気マーカーの存在の検出及び識別を行うことが
できる。
装置2(2A)は、磁気マーカー1に固有の機械的共振
をさせる呼び掛け電磁波を発射して磁気マーカーを共振
状態に励起した状態でこの共振周波数を測定することに
より、磁気マーカーの存在の検出及び識別を行うことが
できる。
【0098】また、本発明の第2の磁気マーカー検出シ
ステムは、磁気マーカー検出装置2(2B)が、送信部
が電磁波を送信中に受信部を非活性状態として待機させ
るので、受信部が送信電磁波を受信して飽和状態になる
ことがなく、送信から受信に切り替えた際、直ちに受信
状態に入ることができ、受信時に磁気マーカーの存在の
検出を確実に行うことができる。
ステムは、磁気マーカー検出装置2(2B)が、送信部
が電磁波を送信中に受信部を非活性状態として待機させ
るので、受信部が送信電磁波を受信して飽和状態になる
ことがなく、送信から受信に切り替えた際、直ちに受信
状態に入ることができ、受信時に磁気マーカーの存在の
検出を確実に行うことができる。
【0099】また、本発明の第3の磁気マーカー検出シ
ステムは、磁気マーカー検出装置2(2C)が、切り替
え部を備えることにより、1つのアンテナで送信と受信
とを行うことができる。
ステムは、磁気マーカー検出装置2(2C)が、切り替
え部を備えることにより、1つのアンテナで送信と受信
とを行うことができる。
【0100】また、本発明の第4の磁気マーカー検出シ
ステムは、磁気マーカー検出装置2(2D)が、送信か
ら受信に切り替える際に放電抵抗を活性化するので、送
信出力の残響による受信妨害を防止することができる。
ステムは、磁気マーカー検出装置2(2D)が、送信か
ら受信に切り替える際に放電抵抗を活性化するので、送
信出力の残響による受信妨害を防止することができる。
【0101】また、本発明の第5の磁気マーカー検出シ
ステムは、磁気マーカー検出装置2(2E)が、周波数
変換部を備えることにより、互いに異なる複数の共振周
波数の電磁波を受信しても1つの検出部で検出すること
ができる。
ステムは、磁気マーカー検出装置2(2E)が、周波数
変換部を備えることにより、互いに異なる複数の共振周
波数の電磁波を受信しても1つの検出部で検出すること
ができる。
【0102】また、本発明の第6の磁気マーカー検出シ
ステムは、磁気マーカー検出装置2(2F)が、周波数
変換部は受信した電磁波の周波数に局部発振部の出力を
加えて中間周波数とするので、簡単な構成により、互い
に異なる複数の共振周波数の電磁波を受信しても1つの
検出部で検出することができる。
ステムは、磁気マーカー検出装置2(2F)が、周波数
変換部は受信した電磁波の周波数に局部発振部の出力を
加えて中間周波数とするので、簡単な構成により、互い
に異なる複数の共振周波数の電磁波を受信しても1つの
検出部で検出することができる。
【0103】また、本発明の第7の磁気マーカー検出シ
ステムは、磁気マーカー検出装置2(2G)が、1つの
ダイレクトデジタルシンセサイザを備えるだけで、互い
に異なる複数の共振周波数の電磁波を受信しても1つの
検出部で検出することができる。
ステムは、磁気マーカー検出装置2(2G)が、1つの
ダイレクトデジタルシンセサイザを備えるだけで、互い
に異なる複数の共振周波数の電磁波を受信しても1つの
検出部で検出することができる。
【0104】また、本発明の第8の磁気マーカー検出シ
ステムは、磁気マーカー検出装置2(2H)が、1つの
共振周波数の電磁波の送信と受信の1サイクルの動作を
10ms以下で終了することにより、1つあるいは複数
の周波数を短時間で検出することができる。これによ
り、検出装置2あるいは磁気マーカー1が高速で移動し
ていても、磁気マーカーの位置・情報などを検出するこ
とができる。
ステムは、磁気マーカー検出装置2(2H)が、1つの
共振周波数の電磁波の送信と受信の1サイクルの動作を
10ms以下で終了することにより、1つあるいは複数
の周波数を短時間で検出することができる。これによ
り、検出装置2あるいは磁気マーカー1が高速で移動し
ていても、磁気マーカーの位置・情報などを検出するこ
とができる。
【0105】また、本発明の第9の磁気マーカー検出シ
ステムは、磁気マーカー検出装置2(2I)が、送信す
る電磁波の共振周波数に合わせて同調コンデンサを選択
することにより、複数の共振周波数を確実に送受信する
ことができる。
ステムは、磁気マーカー検出装置2(2I)が、送信す
る電磁波の共振周波数に合わせて同調コンデンサを選択
することにより、複数の共振周波数を確実に送受信する
ことができる。
【0106】また、本発明の第10の磁気マーカー検出
システムは、磁気マーカー検出装置2(2J)が、互い
に異なる複数の共振周波数のうち1つの共振周波数の電
磁波の送信と受信とを行った後、前記1つの共振周波数
とは異なる共振周波数の送信と受信とを行うことによ
り、複数の磁気マーカーを確実に検出することができ
る。
システムは、磁気マーカー検出装置2(2J)が、互い
に異なる複数の共振周波数のうち1つの共振周波数の電
磁波の送信と受信とを行った後、前記1つの共振周波数
とは異なる共振周波数の送信と受信とを行うことによ
り、複数の磁気マーカーを確実に検出することができ
る。
【0107】また、本発明の第11の磁気マーカー検出
システムは、磁気マーカー検出装置2(2K)が、検出
レベルを棒グラフで表示する表示部を備えているため、
各磁気マーカーの検出レベルを見やすくすることができ
る。
システムは、磁気マーカー検出装置2(2K)が、検出
レベルを棒グラフで表示する表示部を備えているため、
各磁気マーカーの検出レベルを見やすくすることができ
る。
【図1】 (a)は本発明の磁気マーカーの構成図、
(b)は本発明の磁気マーカーの筐体の寸法を表す図で
ある。
(b)は本発明の磁気マーカーの筐体の寸法を表す図で
ある。
【図2】 (a)は本発明の一実施の形態における磁気
マーカー検出装置の検出原理を示す図、(b)は同装置
にて検出される検出信号を示す図である。
マーカー検出装置の検出原理を示す図、(b)は同装置
にて検出される検出信号を示す図である。
【図3】 同装置の構成図である。
【図4】 設置した磁気マーカーを検出する実施例を示
す図である。
す図である。
【図5】 磁気マーカーの出力の検出例を示す図であ
る。
る。
【図6】 磁気マーカーを検出判断レベル3.0Vとし
て検出したときの検出可能エリア(アンテナの中心位
置)を示す図で、(a)はマーカーを垂直に設置した場
合、(b)は水平に設置した場合である。
て検出したときの検出可能エリア(アンテナの中心位
置)を示す図で、(a)はマーカーを垂直に設置した場
合、(b)は水平に設置した場合である。
1 磁気マーカー (A) 金属板あるいは乾燥塗膜 (B) 磁歪性金属 (C) 非磁性支持体 (D) 非磁性筐体 1a 磁気マーカー(148kHz) 1b 磁気マーカー(177kHz) 1c 磁気マーカー(206kHz) 2 磁気マーカー検出装置 4 ダイレクトデジタルシンセサイザ(DDS) 5 送受信切り替え部 6 送信増幅器 7 アンテナ 8 同調コンデンサ 9 放電抵抗 10 受信増幅部 11 中間周波数変換部 12 フィルター部 13 増幅検波部 14 マイクロプロセッサ(MPU) 15 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹治 能彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2F063 AA03 BB03 BD15 BD20 CA01 CA08 CA40 DA01 DB05 EA20 EB30 GA01 GA56 LA01 LA04 LA06 LA19 MA05 NA01
Claims (11)
- 【請求項1】 磁性金属板、または結合剤中に磁性粉を
分散して形成される非磁性支持体(C)上の乾燥塗膜
(A)と、変動する周波数の入射交番磁界中の所定周波
数で機械的に共振して、磁束密度及び透磁率が変化す
る、磁歪性を有する金属(B)が機械的に共振しうるよ
うに積層された積層物からなり、前記金属板または乾燥
塗膜(A)にバイアス磁界に対応する磁気パターンが磁
化された時に、前記入射交番磁界に対して、金属板また
は乾燥塗膜(A)に磁化された磁気パターンに対応して
磁束密度または透磁率が変化する所定周波数を識別信号
として発生するようにした磁気マーカー1と、磁気マー
カー1に固有の機械的共振を発生させる周波数の電磁波
を発射する送信部と、機械的共振をする前記磁気マーカ
ーが発射する電磁波の周波数を検出する受信部とを備え
た磁気マーカー検出装置2、とからなる磁気マーカー検
出システム。 - 【請求項2】 磁気マーカー検出装置2が、磁気マ−カ
−1に固有の機械的共振を発生させる周波数の電磁波を
発射する送信部と、機械的共振をする前記磁気マ−カ−
1が発射する電磁波を検出する受信部と、前記送信部が
前記電磁波を発射している間前記受信部を非活性にする
手段とを備えた、請求項1記載の磁気マ−カ−検出シス
テム。 - 【請求項3】 磁気マーカー検出装置2が、磁気マ−カ
−1に固有の機械的共振を発生させる周波数の電磁波を
発射する送信部と、機械的共振をする前記磁気マ−カ−
1が発射する電磁波を検出する受信部とを備え、前記送
信部と前記受信部とが同一のアンテナから構成されると
ともに、前記アンテナからの電磁波の送信と受信とを切
り替える切り替え部を備えた、請求項1または2記載の
磁気マ−カ−検出システム。 - 【請求項4】 磁気マーカー検出装置2が、放電抵抗を
備え、送信から受信に切り替える際に前記放電抵抗を活
性化する、請求項3記載の磁気マ−カ−検出システム。 - 【請求項5】 磁気マーカー検出装置2が、受信部が受
信した磁気マ−カ−1の共振周波数を特定の周波数に変
換する周波数変換部と、前記周波数変換部から出力され
た前記特定の周波数をレベル検出する検出部とを備え、
送信部は互いに異なる複数の共振周波数の電磁波を送信
する、請求項1から4のいずれかに記載の磁気マ−カ−
検出システム。 - 【請求項6】 磁気マーカー検出装置2が、送信する電
磁波の周波数と特定の周波数との差の周波数を発振する
局部発振部を備え、周波数変換部は受信した電磁波の周
波数に前記局部発振部の発振する周波数を加えて前記特
定の周波数とする、請求項5記載の磁気マ−カ−検出シ
ステム。 - 【請求項7】 磁気マーカー検出装置2が、局部発振部
が1つのダイレクトデジタルシンセサイザであって、送
信する電磁波の周波数を発振するとともに、前記送信す
る電磁波の周波数と特定の周波数との差の周波数を発振
する、請求項6記載の磁気マ−カ−検出システム。 - 【請求項8】 磁気マーカー検出装置2が、1つの共振
周波数の電磁波の送信と受信の1サイクルの動作を10
ms以下で終了する、請求項1から7のいずれかに記載
の磁気マ−カ−検出システム。 - 【請求項9】 磁気マーカー検出装置2が、複数の異な
る共振周波数ごとに同調するコンデンサを備え、発振す
る共振周波数に合わせて前記コンデンサを選択する手段
を備えた、請求項1から8のいずれかに記載の磁気マ−
カ−検出システム。 - 【請求項10】 磁気マーカー検出装置2が、複数の異
なる共振周波数のうち1つの共振周波数の電磁波の送信
と受信とを行った後、前記1つの共振周波数とは異なる
共振周波数の電磁波の送信と受信とを行う、請求項1か
ら9のいずれかに記載の磁気マ−カ−検出システム。 - 【請求項11】 磁気マーカー検出装置2が、磁気マー
カー1を特定するとともに、その検出レベルを棒グラフ
で表示する表示部を備えた、請求項1から10のいずれ
かに記載の磁気マーカー検出システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10216319A JP2000046508A (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 磁気マーカー検出システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10216319A JP2000046508A (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 磁気マーカー検出システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000046508A true JP2000046508A (ja) | 2000-02-18 |
Family
ID=16686674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10216319A Withdrawn JP2000046508A (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 磁気マーカー検出システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000046508A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005182170A (ja) * | 2003-12-16 | 2005-07-07 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像読取装置 |
JP2006177684A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-07-06 | Tohoku Univ | 磁気マーカを用いた位置・方向計測方法および位置・方向計測方法システム |
-
1998
- 1998-07-30 JP JP10216319A patent/JP2000046508A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005182170A (ja) * | 2003-12-16 | 2005-07-07 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像読取装置 |
JP4543672B2 (ja) * | 2003-12-16 | 2010-09-15 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像読取装置 |
JP2006177684A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-07-06 | Tohoku Univ | 磁気マーカを用いた位置・方向計測方法および位置・方向計測方法システム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051004 |