JP2002261524A - Rfid用タグ - Google Patents

Rfid用タグ

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JP2002261524A
JP2002261524A JP2001056452A JP2001056452A JP2002261524A JP 2002261524 A JP2002261524 A JP 2002261524A JP 2001056452 A JP2001056452 A JP 2001056452A JP 2001056452 A JP2001056452 A JP 2001056452A JP 2002261524 A JP2002261524 A JP 2002261524A
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Takanori Endo
貴則 遠藤
Seiro Hachiman
誠朗 八幡
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】物品の凹面又は凸面に直接接着し得るRFID
用タグを得る。 【解決手段】物品11に取付けられたICチップ13に
は物品11毎に異なる固有の情報が記憶され、物品11
に取付けられたアンテナコイル14はICチップ13に
電気的に接続される。アンテナコイル14は真直ぐな棒
状又は板状の磁芯部材14aと、磁芯部材14aに螺旋
状に又は渦巻き状に巻回されたコイル本体14bとを有
する。磁芯部材14aはフェライト又は金属の粉末又は
フレークとプラスチックとを混合してなる複合材により
形成され、又はアモルファス箔若しくはシート又はアモ
ルファス箔の積層体により形成される。この磁芯部材1
4aは物品の凹面又は凸面に付設可能な、或いは物品の
凹部11aに内設可能な可撓性部材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RFID(無線周
波数識別:Radio Frequency Identification)技術を用
いたタグに関する。更に詳しくは物品の曲面に取付け可
能なRFID用タグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フェライト等により棒状に形成さ
れた磁芯部材にこの磁芯部材の軸線を中心として螺旋状
にコイル本体を巻回したアンテナコイルと、このアンテ
ナコイルのコイル本体に電気的に接続され管理対象の物
品に関する情報が記憶されたICチップとを備えたタグ
が知られている。このタグの形状は一般的に直方体また
は板状に形成され、管理対象の物品の平面部分に取付け
ることができるように構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の直方体
又は板状に形成されたタグでは、例えば円柱の側面や或
いは長い配管途中の側面、又は積重ねた円盤状容器の側
面のように湾曲した外面に強固に取付けることができな
い不具合がある。即ち、湾曲した外面に直方体又は板状
に形成されたタグを接触させると、タグと湾曲面との接
触する部分は線状になり、その接触する面積が少ないこ
とに起因して強固に取付けることは困難になる。この場
合、その湾曲面に沿う形状を有するスペーサを介してそ
の湾曲面にタグを取付けることが考えられるが、スペー
サを介してタグを物品に取付けることは、そのスペーサ
の存在により物品とタグの間の間隔が比較的大きくな
り、そのタグが管理対象の物品から大きく突出するた
め、外力を受けやすて破損しやすくかつ邪魔になること
が多い。この点を解消するために、タグの形状を管理対
象物品の湾曲した外面に沿う形状とすればその湾曲面に
密着させることができるが、このタグは曲率の異なる他
の物品における湾曲面には取付けることができない不具
合がある。
【0004】また、タグを物品から突出させないため
に、物品にタグ用の凹部を設けてその凹部にタグを収容
すればタグを外部に全く突出させることなくタグを物品
に取付けることは可能になる。しかし、物品が金属であ
る場合は電波の出るタグの端面が金属に接するためタグ
の感度は低下する、これを防止するにはタグの磁心を凹
字形とし、その上面から電波を出すようにすることが考
えられるが、凹部の寸法に合わせて多種類のタグを用意
する必要が生じる。本発明の目的は、物品の凹面又は凸
面に直接接着し得るRFID用タグを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図3に示すように、物品11に取付けられかつ
物品11毎に異なる固有の情報が記憶されたICチップ
13と、物品11に取付けられかつICチップ13に電
気的に接続されたアンテナコイル14とを備え、アンテ
ナコイル14が真直ぐな棒状又は板状の磁芯部材14a
とコイル本体14bとを有するRFID用タグの改良で
ある。その特長ある構成は、10〜70体積%の軟磁性
フェライト又は軟磁性金属の粉末又はフレークと90〜
30体積%のプラスチック又はゴムからなる複合材によ
り磁芯部材14aが形成され、磁芯部材14aが物品の
凹面又は凸面に付設可能な、或いは物品の凹部11aに
内設可能な可撓性部材であるところにある。
【0006】この請求項1に係るRFID用タグは、磁
芯部材14aを可撓性のあるものとすることによりRF
ID用タグ自体に可撓性を持たせる。このタグを物品の
湾曲面に沿うように湾曲させ、その両面テープ等の取付
手段によりその湾曲面に取付ければタグと物品の接触面
積は従来より拡大し、タグをその湾曲面に比較的強固に
取付けることができる。複合材における軟磁性フェライ
ト又は軟磁性金属の粉末又はフレークが10体積%未満
であると得られた磁芯部材14aの透磁率が低下し、軟
磁性フェライト又は軟磁性金属の粉末又はフレークが7
0体積%を越えると得られた磁芯部材14aの可撓性が
得られない。ここで、複合材における軟磁性フェライト
又は軟磁性金属の粉末又はフレークの好ましい値は25
体積%以上56体積%以下である。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、磁芯部材14aが複合材を射出成形又は圧
縮成形することにより形成されたRFID用タグであ
る。請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明であっ
て、磁芯部材14aが可撓性を有するフィルム又はシー
トに複合材を塗布乾燥することにより作られたRFID
用タグである。この請求項2及び請求項3に係る発明で
は、磁芯部材14aを比較的容易に得ることができる。
特に複合材を塗布乾燥することにより得られた磁芯部材
14aは比較的薄いため、比較的小さな曲率で湾曲させ
ることができるタグが得られる。ここで、複合材を塗布
乾燥させる場合、そのフィルム又はシートと、そのフィ
ルム又はシートに塗布された複合材からなる塗膜とによ
り形成されたものを磁芯部材14aとしてもよく、また
フィルム又はシートから塗膜を剥離してその塗膜のみを
磁芯部材14aとしてもよい。塗膜のみを磁芯部材14
aとする場合、複合材を塗布するフィルム又はシートに
は、予め離型材を塗布しておくことが好ましい。
【0008】請求項4に係る発明は、図8に示すよう
に、物品41に取付けられかつ物品41毎に異なる固有
の情報が記憶されたICチップ13と、物品41に取付
けられかつICチップ13に電気的に接続されたアンテ
ナコイル14とを備え、アンテナコイル14が板状の磁
芯部材14aとコイル本体14bとを有するRFID用
タグの改良である。その特徴ある構成は、磁芯部材14
aが、物品41の凹面41a又は凸面に付設可能な可撓
性を有するアモルファス箔若しくはシート又はアモルフ
ァス箔を積層した前記物品の凹面41a又は凸面に付設
可能な可撓性を有する積層体からなるところにある。こ
の請求項4に係る発明では、磁芯部材14aを比較的柔
軟で可撓性を有するアモルファス箔又はその積層体によ
り形成するので、RFID用タグ自体に可撓性を持たせ
ることができ、タグを物品の湾曲面に沿うように湾曲さ
せその湾曲面に取付けることによりタグと物品の接触面
積を従来より拡大し、タグをその湾曲面に比較的強固に
取付けることができる。特にこの請求項4に係るRFI
D用タグは使用する周波数が比較的低い場合に有効なタ
グである。
【0009】請求項5に係る発明は、請求項1ないし4
いずれかに係る発明であって、コイル本体14bが磁芯
部材14aにこの磁芯部材14aの軸芯を中心として螺
旋状に巻回されたRFID用タグである。請求項6に係
る発明は、請求項1ないし4いずれかに係る発明であっ
て、図9又は図13に示すように、コイル本体64b、
74bが磁芯部材74aの表面に積層されるように渦巻
き状に巻回された又は磁芯部材64aの外周囲を囲むよ
うに磁芯部材64aと同一平面上に渦巻き状に巻回され
たRFID用タグである。この請求項5及び請求項6に
係る発明では、アンテナコイル64,74の可撓性を確
保するとともに、そのコイル64,74に要求される特
性を確保することができる。特に請求項6に係る発明で
は、磁芯部材14aがフィルム又はシートと、そのフィ
ルム又はシートに塗布された複合材からなる塗膜とによ
り形成された場合、コイル本体64b、74bをそのフ
ィルム又はシートに直接形成すれば比較的薄型のタグを
得ることができる。
【0010】請求項7に係る発明は、請求項1ないし6
いずれかに係る発明であって、更に図8、図10及び図
14に示すように、アンテナコイル14,64,74が
取付けられる物品41の凹面又は凸面41aとアンテナ
コイル14,64,74との間に導電性材料により形成
された導電板43,63,73が介装されたことを特徴
とする。この請求項7に記載されたRFID用タグで
は、物品41の凹面41a又は凸面41bが金属により
形成されていても、その凹面41a又は凸面41bとア
ンテナコイル14,64,74の間に介在する導電板4
3,63,73により金属からなる凹面41a又は凸面
41bからアンテナコイル14,64,74が遮蔽さ
れ、アンテナコイル14,64,74が金属からなる凹
面41a又は凸面41bによる影響を受けない。この場
合、アンテナコイル14,64,74は導電板43,6
3,73による影響により共振周波数が変化するが、予
め導電板43,63,73を存在させた状態で所望の周
波数となるアンテナコイル14,64,74を得ておく
ことにより、導電板43,63,73の存在する状態で
正常に作動するタグが得られる。
【0011】請求項8に係る発明は、請求項7に係る発
明であって、導電板43,63,73が銅又はアルミニ
ウムからなるRFID用タグである。この請求項8に係
る発明では、銅又はアルミニウムは非磁性体であるため
にヒステリシス損失は生じず、これらのいずれか一方か
らなる導電板43,63,73に渦電流が生じても固有
抵抗が比較的小さいためにこの渦電流による損失も生じ
ない。請求項9に係る発明は、請求項7又は8に係る発
明であって、導電板43,63,73の厚さが0.00
8〜1mmであるRFID用タグである。この請求項9
に係る発明では、導電板43,63,73の存在に拘わ
らず、タグを著しく突出させることなく物品の凹面又は
凸面に直接接着させることができ、物品41の搬送中に
タグが周囲の物に接触するのを防止できる。ここで、導
電板43,63,73の厚さが0.008mm未満であ
ると、その導電板43,63,73の入手が困難にな
り、その厚さが1mmを越えると、タグを物品の凹面又
は凸面に沿って湾曲させることが困難になる。導電板4
3,63,73の更に好ましい厚さは0.05〜1mm
である。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、
本発明のRFID用タグ12は物品11(図3)に取付
けられて使用されるものであり、物品11毎に異なる固
有の情報が記憶されたICチップ13と、ICチップ1
3に電気的に接続されたアンテナコイル14とを備え
る。アンテナコイル14は真直ぐな棒状又は板状の磁芯
部材14aと、磁芯部材14aにこの磁芯部材14aの
軸芯を中心として螺旋状に巻回されたコイル本体14b
とを有する。
【0013】磁芯部材14aは金属又はフェライトの粉
末又はフレークとプラスチックとの複合材により形成さ
れるか、或いはFe系(アライドケミカル社製のMET
GLAS2605S−2)やCo系(アライドケミカル
社製のMETGLAS2714A)等の物品11の凹面
又は凸面に付設可能な可撓性を有するアモルファス箔又
は物品11の凹面又は凸面に付設可能にそのアモルファ
ス箔を積層した積層材により形成されることが好まし
い。上記フェライト又は金属は軟磁性フェライト又は軟
磁性金属であり、プラスチックとしては加工性のよい熱
可塑性のプラスチックを用いたり、或いは耐熱性のよい
熱硬化性のプラスチックを用いたりすることができる。
また上記金属の粉末としては、カーボニル鉄粉末,鉄−
パーマロイ等のアトマイズ粉末,還元鉄粉末等が用いら
れる。一方、金属のフレークとしては、上記粉末をボー
ルミル等で微細化して粉末を成形した後に、この粉末を
機械的に扁平化して得られたフレークや、鉄系又はコバ
ルト系アモルファス合金の溶湯粒を水冷銅に衝突させて
得られたフレークが用いられる。
【0014】複合材により形成された磁芯部材14a
は、物品11の凹面又は凸面に付設可能な、或いは物品
11の凹部11a(図3)に内設可能な可撓性部材に形
成される。このため、フェライト又は金属の粉末又はフ
レークは10体積%以上70体積%以下の範囲で含まれ
ることが好ましい。フェライト又は金属の粉末又はフレ
ークが10体積未満であると、得られた磁芯部材14a
の透磁率が低くなり、必要な透磁率を得るには磁芯部材
14a自体を大型にする必要があり、アンテナコイル1
4自体の小型化を図ることができなくなる。一方、フェ
ライト又は金属の粉末又はフレークが70体積%を越え
ると得られた磁芯部材14aが可撓性を有しなくなるお
それがあり、磁芯部材を物品の凹面又は当面に沿って変
形させることが困難になるおそれがある。なお、フェラ
イト又は金属の粉末又はフレークの特に好ましい範囲は
25体積%〜56体積%である。
【0015】複合材により磁芯部材14aを形成する場
合、複合材を射出成形又は圧縮成形することにより磁芯
部材14aを形成されることが好ましい。但し、必要と
される透磁率が比較的低い場合には、可撓性を有するフ
ィルム又はシートに複合材を塗布乾燥させることもでき
る。この場合、磁芯部材14aは、そのフィルム又はシ
ートと、そのフィルム又はシートに塗布された複合材か
らなる塗膜とにより形成されるが、フィルム又はシート
から塗膜を剥離してその塗膜のみを磁芯部材14aとし
てもよい。このように形成された磁芯部材14aは脆弱
なフェライトにより形成された磁芯部材と比較して、可
撓性を有するため薄くしても割れ難い。またフェライト
又は金属の粉末又はフレークがプラスチックに分散され
ている、即ち磁性粉又はフレークがプラスチックにより
相互に絶縁されているため、磁芯部材14a全体として
は導電性を有することはなく、高周波の電波を受けても
渦電流は発生しない。
【0016】アンテナコイル14は上述した磁芯部材1
4aにこの磁芯部材14aの軸芯を中心として螺旋状に
巻回されたコイル本体14とを有し、この実施の形態に
おけるコイル本体14は被覆銅線を巻回することにより
作られる。タグ12はこのアンテナコイル14のコイル
本体14bに1Cチップ13を電気的に接続することに
より作られ、可撓性を有するプラスチック製のケース1
6に封入される。このケース16は表面にコイル本体1
4b及びICチップ13が接着されたケース本体16a
と、タグ12を覆うようにケース本体16aに嵌着され
た蓋16bとを有する。
【0017】ICチップ13は図4に示すように、電源
回路13aと、無線周波数(RF)回路13bと、変調
回路13cと、復調回路13dと、CPU13eと、こ
のCPU13eに接続され物品11に固有の情報が記憶
されるメモリ13fとを有する。このICチップ13の
メモリ13fに記憶された物品11固有の情報は図3及
び図4に示すように、送受信アンテナ18を有する識別
手段17により取出される。識別手段17はICチップ
13のメモリ13fに記憶された情報を読出しかつIC
チップ13のメモリ13fに情報を書込むように構成さ
れ、アンテナコイル14と相互誘導作用する送受信アン
テナ18と、送受信アンテナ18から電波を発信しかつ
送受信アンテナ18の受けた電波を処理する処理部19
と、ICチップ13のメモリ13fに記憶された情報を
表示する表示部21とを有する。この識別手段17は物
品11の管理者により持運び可能に構成される。
【0018】このように構成されたRFID用タグ12
の使用状態を説明する。先ずICチップ13のメモリ1
3fにその物品11の名称、材質、重量、成形年月日等
を記憶する。物品11はこの実施の形態では店頭に陳列
された販売用の部品であり、図3に示すように、グ12
を内設可能な凹部11aが形成される。メモリ13fに
所定事項を記憶させたタグ12は湾曲させられた状態で
物品の凹部11aに収容され、その凹部11aにはタグ
12が収容された状態で接着剤20が充填される。この
ようにしてタグ12を凹部11aに内設すると、そのタ
グ12は物品11から突出することはなく、その物品1
1を搬送する際にタグ12が周囲の物に接触することを
防止することができる。
【0019】このようにRFID用タグ12が取付けら
れた物品11の販売員は識別手段17を用いてその物品
11を管理する。具体的には識別手段17の送受信アン
テナ18をタグ12に近付け、送受信アンテナ18から
タグ12のアンテナコイル14に向けて2値化されたデ
ジタル信号の質問信号を特定周波数の電波により送信す
る。送信された質問信号の電波はタグ12のアンテナコ
イル14に受信される。この実施の形態では、タグ12
を図3の拡大図に示すように湾曲させて凹部11aに収
容するので、磁芯部材14aの軸芯方向は送受信アンテ
ナ18に向かうことになり、アンテナコイル14の感度
は上昇する。このため、タグ12におけるICチップ1
3は確実に活性化し、CPU13eはこの質問信号に基
づいてメモリ13fに書込まれていたその物品11に関
する情報を送信する。送信されたデータは識別手段17
の送受信アンテナ18が受信し、処理部19はタグ12
からの物品11固有の情報を表示部21に表示する。販
売員は表示部21に表示された情報を見てその物品11
の在庫管理等を行う。
【0020】なお、上述した実施の形態における図1で
は、磁芯部材14aに被覆銅線を螺旋状に均等間隔で巻
回されたコイル本体14を表したが、磁芯部材14aを
比較的小さな曲率半径で折り曲げるようなタグ12にあ
っては、図5に示すようにその折り曲げられる部分にお
ける被覆銅線の巻回を粗くすることが好ましい。このよ
うに曲げられる部分における被覆銅線の巻回を粗くした
コイル本体14bでは、図6に示すように磁芯部材14
aを比較的小さな曲率半径で折り曲げた場合に、折り曲
げられた部分における被覆銅線が過渡に引っ張り又は圧
縮されることを防止してコイル本体14bの信頼性を確
保することができる。
【0021】また、上述した実施の形態における図2で
は、平板状の磁芯部材14aを表したが、磁芯部材14
aは棒状のものであってもよい。複合材を射出成形又は
圧縮成型することにより磁芯部材14aを形成する場合
には、棒状の磁芯部材14aの断面を図7に示すよう
に、円形(a)、四角形(b)、三角形(c)又は楕円
形(d)のように使用用途に応じて最適な形状にするこ
ともできる。更に、上述した実施の形態ではタグ12を
湾曲した状態で物品の凹部11aに内設させた例を示し
たが、図示しないが、タグ12を湾曲させた状態で物品
の凹面又は凸面に付設してもよい。
【0022】図8は本発明の第2の実施の形態を示す。
図8において図3の拡大図と同一符号は同一部品を示
す。この実施の形態では、物品41に形成された凹面4
1a又は凸面とアンテナコイル14との間に導電性材料
により形成された可撓性を有する導電板43が介装され
る。図では物品41に凹面41aが形成された例を示
し、導電板43は銅又はアルミニウムにより形成され
る。上記導電板43はケース本体16aより一回り大き
く又は略同一に形成され、その固有抵抗は1.59×1
-6〜8×10-6Ω・cm、好ましくは1.59×10
-6〜3×10-6Ω・cmであることが好ましい。また導
電板43の厚さは0.008〜1mm、好ましくは0.
05〜0.5mmである。
【0023】このように構成されたRFID用タグ12
の動作を説明する。物品41の凹面が41aが導電材料
により形成された場合、その凹面41aにアンテナコイ
ル14を取付けた状態で、識別手段の送受信アンテナか
らタグ12のアンテナコイル14に向って電波を発信す
ると、導電板43が凹面41aへの電波の通過を遮蔽す
るため、凹面41aには渦電流が発生しない。この結
果、タグ12が共振するので、ICチップ13が活性化
し、ICチップ13に記憶されている固有の情報がアン
テナコイル14から送受信アンテナに向って再発信され
る。これにより識別手段はICチップ13のメモリに記
憶された情報を読出すことができる。従って、タグ12
を取付ける物品41の凹面41a又は凸面が金属により
形成されていても、この実施の形態におけるRFID用
タグ12は誤動作することはなく、そのタグを係る金属
からなる凹面41a又は凸面に導電板43を介して直接
付設することによりこのタグ12が物品11の表面から
著しく突出することを防止することができる。
【0024】図9及び図10は本発明の第3の実施の形
態を示す。図9及び図10において図1及び図2と同一
符号は同一部品を示す。この実施の形態では、物品11
はプラスチック等の非磁性かつ非導電性の材料により形
成され、アンテナコイル64は磁性材料により平板状に
形成された磁芯部材64aと、磁芯部材64aの外周縁
を囲むように磁芯部材64aと同一平面上に渦巻き状に
巻回されたコイル本体64bとを有する。磁芯部材64
aは金属又はフェライトの粉末又はフレークとプラスチ
ックとの複合材により形成されるか、或いはFe系(ア
ライドケミカル社製のMETGLAS2605S−2)
やCo系(アライドケミカル社製のMETGLAS27
14A)等の物品11の凹面又は凸面11bに付設可能
な可撓性を有するアモルファス箔又は物品11の凹面又
は凸面11bに付設可能にそのアモルファス箔を積層し
た積層材により円板状に形成される。複合材により形成
された磁芯部材64aは、物品11の凹面又は凸面11
bに付設可能な可撓性部材に形成される。
【0025】またタグ62はプラスチック製のケース6
6に封入される。このケース66は表面にコイル本体6
4b及び磁芯部材64aが接着されたケース本体66a
と、タグ62を覆うようにケース本体66aに嵌着され
た蓋66bとを有する。コイル本体64bはケース本体
66a表面に接着された銅箔又はアルミ箔のエッチング
により形成することが好ましく、磁芯部材64aはコイ
ル本体64bの中央に位置するようにケース本体66a
に接着される。上記磁芯部材64aが複合材により形成
される場合には、ケース本体66aに接着する前に複合
材を円板状に射出成形又は圧縮成形する方法と、液状の
複合材を上記コイル本体64bに流込んで固化させる方
法とがある。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成
される。
【0026】このように構成されたRFID用タグ62
の動作を説明する。識別手段の送受信アンテナからタグ
62のアンテナコイル64に向って電波を発信すると、
送受信アンテナとアンテナコイル64との距離が比較的
大きくても、磁芯部材64aの存在によりコイル本体6
4bの中心を通る磁束密度(この磁束は上記電波により
発生する。)が増大する。この結果、タグ62が共振す
るので、ICチップ13が活性化し、ICチップ13に
記憶されている固有の情報がアンテナコイル64から送
受信アンテナに向って再発信される。これにより識別手
段はICチップ13のメモリに記憶された情報を読出す
ことができる。なお、タグ62を接着剤又は両面粘着テ
ープを介して物品11に取付けても、タグ62は極めて
薄く物品11から極めて僅かしか突出しないため、その
取付強度を十分に確保できる。
【0027】図11及び図12は本発明の第4の実施の
形態を示す。図11及び図12において図9及び図10
と同一符号は同一物品を示す。この実施の形態では、物
品41の凹面又は凸面41bとアンテナコイル64との
間に導電性材料により形成された導電板63が介装され
る。上記物品41はその凸面41bを含め鉄やステンレ
ス鋼等の金属により形成される。またその凸面41bは
物品41の周縁に形成される、即ちアンテナコイル64
は物品41の周縁に取付けられる。上記導電板63は第
2の実施の形態と同様に、ケース本体16aより一回り
大きく又は略同一に形成され、その固有抵抗は1.59
×10-6〜8×10-6Ω・cm、好ましくは1.59×
10-6〜3×10-6Ω・cmであり、その厚さは0.0
08〜1mm、好ましくは0.05〜1mmである。上
記以外は第3の実施の形態と同一に構成される。
【0028】このように構成されたRFID用タグ62
の動作を説明する。金属により形成された物品41の凸
面41bにアンテナコイル14を取付けた状態で、識別
手段の送受信アンテナからタグ62のアンテナコイル6
4に向って電波を発信すると、導電板63が凸面41b
への電波の通過を遮蔽するため、凸面41bには渦電流
が発生しない。またコイル本体64bの中心に磁芯部材
64aが挿入されているため、この磁芯部材64aの周
縁に漏れ磁束が発生するとともに、アンテナコイル64
が物品41の周縁近傍に取付けられているため、上記漏
れ磁束が増加する。この結果、タグ62が共振するの
で、ICチップ13が活性化し、ICチップ13に記憶
されている固有の情報がアンテナコイル64から送受信
アンテナに向って再発信される。これにより識別手段は
ICチップ13のメモリに記憶された情報を読出すこと
ができる。従って物品41の凸面41bが金属により形
成されていても、タグ62の機能が阻害されることはな
く、アンテナコイル64を極めて薄く形成できるので、
物品41の搬送中にアンテナコイル64が周囲の物に接
触するのを防止できる。
【0029】図13及び図14は本発明の第5の実施の
形態を示す。図13及び図14において図9及び図10
と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、物
品11はプラスチック等の非磁性かつ非導電性の材料に
より形成され、アンテナコイル74は磁性材料により平
板状に形成された磁芯部材74aと、磁芯部材74aの
表面に積層されるように渦巻き状に巻回されたコイル本
体74bとを有する。磁芯部材74aは金属又はフェラ
イトの粉末又はフレークとプラスチックとの複合材によ
り形成されるか、或いはFe系(アライドケミカル社製
のMETGLAS2605S−2)やCo系(アライド
ケミカル社製のMETGLAS2714A)等の物品1
1の凹面又は凸面11bに付設可能な可撓性を有するア
モルファス箔又は物品11の凹面又は凸面11bに付設
可能にそのアモルファス箔を積層した積層材により円板
状に形成される。複合材により形成された磁芯部材74
aは、物品11の凹面又は凸面11bに付設可能なな可
撓性部材に形成される。
【0030】またタグ72はプラスチック製のケース7
6に封入される。このケース76は表面に磁芯部材74
aの裏面が接着されたケース本体76aと、タグ72を
覆うようにケース本体76aに嵌着された蓋76bとを
有する。コイル本体74bは、図示しないフィルムに接
着された銅箔又はアルミ箔のエッチングにより形成する
ことが好ましく、このコイル本体74bは磁芯部材74
aの表面に接着されることにより磁芯部材74aの表面
に積層される。上記磁芯部材74aが複合材により形成
される場合には、ケース本体76aに接着する前に複合
材を円板状に射出成形又は圧縮成形する方法と、液状の
複合材を図示しないフィルム又はシートに塗布乾燥して
固化させる方法とがある。上記以外は第3の実施の形態
と同一に構成される。
【0031】このように構成されたRFID用タグ72
の動作を説明する。識別手段の送受信アンテナからタグ
72のアンテナコイル74に向って電波を発信すると、
送受信アンテナとアンテナコイル74との距離が比較的
大きくても、磁芯部材74aの存在によりコイル本体7
4bの中心を通る磁束密度(この磁束は上記電波により
発生する。)が増大する。この結果、タグ72が共振す
るので、ICチップ13が活性化し、ICチップ13に
記憶されている固有の情報がアンテナコイル74から送
受信アンテナに向って再発信される。これにより識別手
段はICチップ13のメモリに記憶された情報を読出す
ことができる。なお、タグ72を接着剤又は両面粘着テ
ープを介して物品11に取付けても、タグ72は極めて
薄く物品11から極めて僅かしか突出しないため、その
取付強度を十分に確保できる。
【0032】図15及び図16は本発明の第6の実施の
形態を示す。図15及び図16において図11及び図1
2と同一符号は同一物品を示す。この実施の形態では、
物品41の凹面又は凸面41bとアンテナコイル74と
の間に導電性材料により形成された導電板73が介装さ
れる。上記物品41はその凸面41bを含め鉄やステン
レス鋼等の金属により形成される。またその凸面41b
は物品41の周縁に形成される、即ちアンテナコイル7
4は物品41の周縁に取付けられる。上記以外は第4の
実施の形態と同一に構成される。
【0033】このように構成されたRFID用タグ72
の動作を説明する。金属により形成された物品41の凸
面41bにアンテナコイル14を取付けた状態で、識別
手段の送受信アンテナからタグ72のアンテナコイル7
4に向って電波を発信すると、導電板73が凸面41b
への電波の通過を遮蔽するため、凸面41bには渦電流
が発生しない。またコイル本体74bが磁芯部材74a
に積層されているため、この磁芯部材74aの周縁に漏
れ磁束が発生するとともに、アンテナコイル74が物品
41の周縁近傍に取付けられているため、上記漏れ磁束
が増加する。この結果、タグ72が共振するので、IC
チップ13が活性化し、ICチップ13に記憶されてい
る固有の情報がアンテナコイル74から送受信アンテナ
に向って再発信される。これにより識別手段はICチッ
プ13のメモリに記憶された情報を読出すことができ
る。従って物品41の凸面41bが金属により形成され
ていても、タグ72の機能が阻害されることはなく、ア
ンテナコイル74を極めて薄く形成できるので、物品4
1の搬送中にアンテナコイル74が周囲の物に接触する
のを防止できる。
【0034】なお、上記第3及び第5の実施の形態で
は、アンテナコイルの磁芯部材を円形状に形成し、コイ
ル本体を円形の渦巻き状に巻回したが、アンテナコイル
の磁芯部材を矩形に、及びコイル本体を矩形の渦巻き状
に巻回してもよい。また、上記第4及び第6の実施の形
態では、アンテナコイルの磁芯部材を円形状に形成し、
コイル本体を円形の渦巻き状に巻回し、更に上記アンテ
ナコイルを円形状の導電板上に接着したが、アンテナコ
イルの磁芯部材を矩形状に形成し、コイル本体を矩形の
渦巻き状に巻回し、更に上記アンテナコイルを矩形状の
導電板上に接着してもよい。更に、上記第1〜第6の実
施の形態では、RFID用タグをプラスチック製のケー
スにそれぞれ封入したが、RFID用タグケースに封入
する代わりに可撓性を有する樹脂の中に埋め込んでもよ
い。
【0035】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく
説明する。 <実施例1>図1に示すアンテナコイル14を作った。
即ち、ブラスチックであるナイロンにFe−Si−Cr
系粒状磁性体粉末を44体積%分散した複合材により長
さ×幅×厚さがそれぞれ40×10×1mmの磁芯部材
14aを射出成形により形成し、この磁芯部材14aに
直径0.3mmの被覆導線を20回巻回してコイル本体
14bを形成した。この結果、Lが0.97202μH
であるアンテナコイル14を得た。このアンテナコイル
14を実施例1とした。 <比較試験>半径が25mm,30mm及び73mmで
あって、高さが100mmの3種類の円柱を準備した。
そして実施例1におけるアンテナコイル14を湾曲さ
せ、その長さ方向をそれぞれの円柱の円周方向に向けて
アンテナコイル14を3種類の円柱の外周面にそれぞれ
付設させた。そして、それぞれの場合におけるアンテナ
コイルのL値及びQ値を測定した。その結果を表1に示
す。
【0036】
【表1】
【0037】<評価>表1の結果から明らかなように、
実施例1における複合材からなるアンテナコイル14は
可撓性を有することが判る。また、そのアンテナコイル
のL値及びQ値は湾曲させてもほとんど変化しないこと
が判明した。従って、このように可撓性を有するアンテ
ナコイルをRFID用タグ12に用いることにより、物
品の凹面又は凸面に直接接着し得る本発明のRFID用
タグが成立することが判る。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ア
ンテナコイルの磁芯部材を、フェライト又は金属の粉末
又はフレークとプラスチックとを混合してなる複合材又
はアモルファス箔若しくはその積層体により形成したの
で、フェライト焼結体を使用する従来のアンテナコイル
に比較してその機械的強度を向上させることができる。
また、その磁芯部材を物品の凹面又は凸面に付設可能
な、或いは物品の凹部に内設可能な可撓性部材としたの
で、このアンテナコイルを用いたRFID用タグ自体を
湾曲させて物品の凹面又は凸面に直接付設すること、或
いは物品の凹部に内設することができ、そのRFID用
タグを物品に直接取付けることによりそのタグの物品か
らの突出量を、取付けるためのスペーサを使用する従来
に比較して減少させることができる。この結果、物品の
搬送中にそのタグが周囲の物に接触するのを防止でき
る。
【0039】また物品のタグを取付ける凹面又は凸面と
アンテナコイルとの間に導電性材料により形成された導
電板を介装すれば、金属により形成された物品の凹面又
は凸面にアンテナコイルを取付けた状態で、タグに向っ
て電波を発信しても、導電板が凹面又は凸面への電波の
通過を遮蔽するため、その凹面又は凸面には渦電流が発
生せず、この磁芯部材の周縁に漏れ磁束が発生し、タグ
が共振する。この結果、ICチップが活性化するので、
ICチップに記憶されている固有の情報がアンテナコイ
ルから再発信される。また物品の凹面又は凸面が金属に
より形成されていても、比較的薄い導電板を介装するだ
けで済むので、アンテナコイルを極めて薄く形成でき
る。この結果、物品の搬送中にアンテナコイルが周囲の
物に接触するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態のRFID用タグを示す図
2のA−A線断面図。
【図2】そのタグを収容するケースの蓋を取除いた状態
を示す図1のB矢視図。
【図3】物品の凹部に内設されたタグに識別手段の送受
信アンテナを対向させた状態を示す側面図。
【図4】その送受信アンテナを含む識別手段の構成図。
【図5】局部的に粗いコイル本体を有するタグを示す図
1に対応する断面図。
【図6】そのタグを比較的小さな曲率半径で折り曲げた
状態を示す断面図。
【図7】その他の棒状の磁芯部材の断面形状を表す図。
【図8】本発明の第2実施形態を示す図3の拡大図に対
応する断面図。
【図9】本発明の第3実施形態を示す図10のE−E線
断面図。
【図10】そのタグを収容するケースの蓋を取除いた状
態を示す図9のF矢視図。
【図11】本発明の第4実施形態を示す図12のG−G
線断面図。
【図12】そのタグを収容するケースの蓋を取除いた状
態を示す図11のH矢視図。
【図13】本発明の第5実施形態を示す図14のJ−J
線断面図。
【図14】そのタグを収容するケースの蓋を取除いた状
態を示す図13のK矢視図。
【図15】本発明の第6実施形態を示す図12のL−L
線断面図。
【図16】そのタグを収容するケースの蓋を取除いた状
態を示す図15のM矢視図。
【符号の説明】
11,41 物品 11a 凹部 12,62,72 RFID用タグ 13 ICチップ 14,64,74 アンテナコイル 14a,64a,74a 磁芯部材 14b,64b,74b コイル本体 41a 凹面 11b,41b 凸面 43,63,73 導電板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01Q 7/06 G06K 19/00 Q Fターム(参考) 5B035 AA08 BB09 CA01 CA23 5J046 AA09 AB11 QA02 5J047 AA09 AB11 EF04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品(11,41)に取付けられかつ前記物品
    (11,41)毎に異なる固有の情報が記憶されたICチップ
    (13)と、前記物品(11,41)に取付けられかつ前記ICチ
    ップ(13)に電気的に接続されたアンテナコイル(14,64,7
    4)とを備え、前記アンテナコイル(14,64,74)が真直ぐな
    棒状又は板状の磁芯部材(14a,64a,74a)とコイル本体(14
    b,64b,74b)とを有するRFID用タグにおいて、 10〜70体積%の軟磁性フェライト又は軟磁性金属の
    粉末又はフレークと90〜30体積%のプラスチック又
    はゴムからなる複合材により前記磁芯部材(14a,64a,74
    a)が形成され、 前記磁芯部材(14a,64a,74a)が前記物品の凹面(41a)若し
    くは凸面(11b,41b)に付設可能な、又は前記物品の凹部
    (11a)に内設可能な可撓性部材であることを特徴とする
    RFID用タグ。
  2. 【請求項2】 磁芯部材(14a,64a,74a)が複合材を射出
    成形又は圧縮成形することにより形成された請求項1記
    載のRFID用タグ。
  3. 【請求項3】 磁芯部材(14a,64a,74a)が可撓性を有す
    るフィルム又はシートに複合材を塗布乾燥させることに
    より作られた請求項1記載のRFID用タグ。
  4. 【請求項4】 物品(11,41)に取付けられかつ前記物品
    (11,41)毎に異なる固有の情報が記憶されたICチップ
    (13)と、前記物品(11,41)に取付けられかつ前記ICチ
    ップ(13)に電気的に接続されたアンテナコイル(14,64,7
    4)とを備え、前記アンテナコイル(14,64,74)が板状の磁
    芯部材(14a,64a,74a)とコイル本体(14b,64b,74b)とを有
    するRFID用タグにおいて、 前記磁芯部材(14a,64a,74a)が、前記物品(11,41)の凹面
    (41a)又は凸面(11b,41b)に付設可能な可撓性を有するア
    モルファス箔若しくはシート又はアモルファス箔を積層
    した前記物品(11,41)の凹面(41a)又は凸面(11b,41b)に
    付設可能な可撓性を有する積層体からなることを特徴と
    するRFID用タグ。
  5. 【請求項5】 コイル本体(14b)が磁芯部材(14a)にこの
    磁芯部材(14a)の軸芯を中心として螺旋状に巻回された
    請求項1ないし4いずれか記載のRFID用タグ。
  6. 【請求項6】 コイル本体(64b,74b)が磁芯部材(74a)の
    表面に積層されるように渦巻き状に巻回された又は前記
    磁芯部材(64a)の外周囲を囲むように前記磁芯部材(64a)
    と同一平面上に渦巻き状に巻回された請求項1ないし4
    いずれか記載のRFID用タグ。
  7. 【請求項7】 アンテナコイル(14,64,74)が取付けられ
    る物品(41)の凹面(41a)又は凸面(41b)とアンテナコイル
    (14,64,74)との間に導電性材料により形成された可撓性
    を有する導電板(43,63,73)が介装された請求項1ないし
    6いずれか記載のRFID用タグ。
  8. 【請求項8】 導電板(43,63,73)が銅又はアルミニウム
    からなる請求項7記載のRFID用タグ。
  9. 【請求項9】 導電板(43,63,73)の厚さが0.008〜
    1mmである請求項7又は8記載のRFID用タグ。
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