JP2004038552A - 電子機器用ケース及び該ケースを備える電子機器 - Google Patents

電子機器用ケース及び該ケースを備える電子機器 Download PDF

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Takanori Endo
遠藤 貴則
Takashi Tsuchida
土田 隆
Seiro Hachiman
八幡 誠朗
Akihiro Kikuchi
菊地 章浩
Hiroshi Akiyasu
秋保 啓
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Abstract

【課題】RFIDリーダ/ライタを組み込んだ電子機器の金属ケース表面にリーダ/ライタ用アンテナを設置する場合であっても、金属ケースの影響によるタグのインダクタンスの減少を抑制することができるケース、特に、携帯端末機器用ケース及び電子機器の提供。
【解決手段】金属ケース1表面の、少なくともリーダ/ライタ用アンテナ3a設置領域又は該領域近傍に、厚さが、0.16〜6mm、好ましくは0.48〜1.12mmの範囲、面積がタグ4の略1/3以上の磁性材2を配設したものであり、金属ケース1によるタグ4のインダクタンスの減少を、磁性材2によるインダクタンスの増加で相殺することにより、タグ2のインダクタンスの変動を抑制し、その結果、タグ2を金属ケース1に密着又は近接して用いる場合であってもリーダ/ライタ3との交信状態を良好に保つことができる。
【選択図】
図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器のケースの構造に関し、特に、電磁誘導又は電磁結合を利用してタグと非接触でデータの交信を行うRFID(Radio Frequency Identification)用リーダ/ライタが組み込まれる電子機器の金属ケースの構造及び該金属ケースを備える電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ICチップを備えたタグとリーダ/ライタ(又はリーダ)との間でデータの交信を行うRFIDシステムが普及している。このRFIDシステムは、タグ及びリーダ/ライタの各々に備えたアンテナを用いてデータの交信を行うため、タグをリーダ/ライタから離した状態も通信可能であることから、様々な用途、例えば、入退場管理や個人認証等の用途に利用されるようになってきている。
【0003】
このRFIDシステムに用いるリーダ/ライタ用アンテナとして、安価で優れた性能を有することから、従来は空芯のコイルが用いられていた。この空芯コイルのアンテナは、例えば、絶縁層で被覆された導線を渦巻き状に巻回してベース板に貼り付けて形成したものや、ベース板に堆積したアルミニウム箔や銅箔等の金属箔をエッチングにより除去して形成したもの等が知られている。
【0004】
上記空芯コイルのアンテナでは、リーダ/ライタのケースを金属製にすると、タグをケースに近接した場合、タグのアンテナのインダクタンスが減少し共振周波数が上がるためタグが正常に作動しなくなる。そこで、従来はリーダ/ライタ回路のケースをプラスチック製にしてアンテナをケースに組み込んでいた。回路のケースを金属製にする場合はアンテナを回路のケースに組み込まず、外部の別のプラスチック製ケースに配置し、回路とアンテナはケーブルで接続していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、リーダ/ライタの取り扱いを容易にするため、ケースを強靭な金属製とし、その表面にアンテナを配置するものが計画されている。またRFIDシステムの小型化、低価格化に伴い、単独の装置としてのみならず、各種携帯用電子機器に搭載される計画がある。携帯用電子機器のケースは導電性で強靭な金属製として、その表面にリーダ/ライタのアンテナを配置すれば他の電子回路とRFIDの干渉を押さえる点でも強度上も適当である。
【0006】
しかしこの場合、タグをケースからある程度離せば通信は正常に行えるが、タグをケースに近接させるとタグのアンテナのインダクタンスが金属の影響により減少し、アンテナ回路の共振周波数が増すため通信できなくなる問題があった。
このインダクタンスの減少はアンテナより出た電波がケースの金属に渦電流を生じることによるものである。特に、携帯端末器等の電子機器にリーダ/ライタを組み込む場合は、リーダ/ライタのアンテナのサイズを大きくすることができず、必然的にタグとケースは密着または近接させて用いるため、金属ケースの影響が顕著となりインダクタンスが著しく減少し、その結果、通信ができなくなる。
【0007】
このようなタグと金属ケースとの相互作用を防止するために、タグが金属ケース1に近づきすぎないようにスペーサを設置する方法もあるが、スペーサを用いると金属ケース自体のサイズが大きくなってしまい、携帯端末機器の小型化の大きな障害となる。また、タグを金属ケースに近接した状態で所望の共振周波数となるようにタグの共振回路定数を設定することもできるが、この場合はタグが金属ケースから離れてしまうと正常に読み取りができなくなってしまい、また、金属製でないケースを用いる場合にも読み取りができないという問題がある。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、RFIDリーダ/ライタを組み込んだ電子機器の金属ケース表面にリーダ/ライタ用アンテナを設置する場合であっても、金属ケースの影響によるタグのインダクタンスの減少を抑制することができるケース、特に、携帯端末機器用ケース及び電子機器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のケースは、電磁誘導又は電磁結合を利用してアンテナ間でデータの通信を行うRFIDシステムを構成するリーダ又はリーダ/ライタが組み込まれる電子機器のケースであって、前記ケースが、金属又は金属を含む部材により構成され、前記ケース表面の、少なくとも、前記リーダ又はリーダ/ライタのアンテナを設置する領域に、磁性材が配設されているものである。
【0010】
本発明においては、前記磁性材が、金属の粒または金属のフレーク、フェライトの粒と有機物との複合材よりなる構成、前記磁性材が、軟磁性フェライト、パーマロイ又は珪素鉄のいずれかである構成、又は、前記磁性材が、アモルファス箔またはアモルファス箔の積層材である構成とすることができる。
【0011】
特に、磁性材として、金属のフレーク、粒を含む塗料の塗布材、アモルファス箔またはアモルファス箔の積層材を用いることにより磁性材の厚みを薄くすることができ、これにより携帯端末機器等の電子機器のサイズの増加を抑えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係るRFIDリーダ/ライタを組み込んだ機器の金属ケースは、その好ましい一実施の形態において、金属ケース表面のリーダ/ライタ用アンテナ設置領域又は全面又は該領域近傍に、厚さが、0.16〜6mm、好ましくは0.48〜1.12mmの範囲、面積がタグの略1/3以上の磁性材を配設したものであり、金属ケースによるタグのインダクタンスの減少を、磁性材によるインダクタンスの増加で相殺することにより、タグのインダクタンスの変動を抑制し、その結果、タグを金属ケースに密着又は近接して用いる場合であってもリーダ/ライタとの交信状態を良好に保つことができる。
【0013】
【実施例】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例について、図1乃至図5を参照して説明する。図1は、リーダ/ライタを組み込んだ電子機器の金属ケースの構成を示す図である。また、図2及び図3は、本発明の一実施例に係る金属ケースの構造を示す図であり、(a)は斜視図、(b)はその断面図である。また、図4は、磁性材挿入の効果を示す図であり、図5は、本実施例の磁性材の構造を模式的に示す断面図である。
【0014】
図1に示すように、電子機器に組み込まれるRFIDシステムは、リーダ/ライタ用アンテナ3aと、送受信信号を変換するための通信回路や送受信信号をデコードするための演算処理回路等の制御部3bとからなるリーダ/ライタ(又はリーダ)3と、タグ用アンテナ4aを備えたラベル型、シート型、スティック型等の種々の形状のタグ4とからなり、リーダ/ライタ用アンテナ3aは、携帯端末機器の金属ケース1表面に取り付けられ、制御部3bは、金属ケース1の内部に組み込まれている。そして、タグ4をリーダ/ライタ用アンテナ3aに近づけるとタグ4内に備えたICに記録されたデータがリーダ/ライタ3に読み取られ、例えば、ICに顧客情報を書き込んでおけば、このRFIDシステムを用いて顧客の認証等の処理を行うことができる。
【0015】
また、図2及び図3は、リーダ/ライタ用アンテナ3aを設置する金属ケース1の構造を模式的に示す図であり、金属ケース1は、ベースとなる金属板1aとその表面に取り付けられる磁性材2とからなり、リーダ/ライタ用アンテナ3a上方からタグ用アンテナ4aを有するタグ4を近づけてアンテナ間でデータの交信を行う。
【0016】
通常、タグ用アンテナ4aは平面上に配置された渦巻き状の空芯コイルで形成され、このようなコイルは導体である金属板1aに近接するとその影響によりインダクタンスが減少する。一方、このようなコイルは磁性体に近接するとその影響によりインダクタンスが増加することが知られている。そのため、金属板1a表面に磁性材2を配置した本発明の金属ケース1では、互いの影響が相殺されてインダクタンスの変動が抑制され、その結果、タグ4の共振周波数の変動が抑制される。
【0017】
この磁性材2は、アモルファス合金、パーマロイ、電磁鋼、珪素鋼、センダスト合金、Fe−Al合金又は軟磁性フェライトの急冷凝固材、鋳造材,圧延材,鍛造材又は焼結材や、アモルファス箔やアモルファス箔の積層材、金属粉、カーボニル鉄粉、還元鉄粉、アトマイズ粉(純鉄、Si、Cr、Al等を含む鉄、パーマロイ、Co−Fe等の粉末)、アモルファス(B、P、Si等を含む鉄、コバルト、ニッケル合金を水アトマイズまたはガスアトマイズした粉末)等の粒状の粉体若しくはフレークとプラスチック、ゴム等の有機物との複合材、又は上記粉体若しくはフレークを含む塗料の塗膜等により形成することができる。なお、本発明の用途としては、柔軟で割れにくく、高周波でも損失の少ない複合材が好ましい。
【0018】
上記複合材を製造する方法としては、射出成形、塗布、圧縮成形、圧延等を用いることができる。射出成形又は圧縮成形により形成された磁性材2はフェライトにより形成されたものと比較して、強靭であるため薄くしても割れ難いという特徴がある。塗布の場合は、例えば、粒状粉体をアトラター、ボールミル、スタンプミル等で扁平化してフレークとした後、フレーク又は粒状粉体を含む塗料をフィルム上に塗布/乾燥を繰り返して形成することができ、その際、塗布中に磁場を印加することによりフレークを一定の方向に配向させることができ、特性を向上させることができる。
【0019】
また、複合材におけるプラスチックとしては加工性の良い熱可塑性のプラスチックを用いたり、或いは耐熱性の良い熱硬化性のプラスチックを用いたりすることができ、また、絶縁性を有するアクリル、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン、エポキシ等の樹脂を用いることもできる。
【0020】
磁性材2の構造を図示すると図5のようになる。例えば、複合材の場合は、図5(a)に示すように、プラスチック、ゴム等の樹脂バインダー8中に粉体、フレーク7が分散され、その粉体若しくはフレーク7が相互に絶縁されているため、磁性材2全体としては導電性を有せず、高周波の電波を受けても渦電流損失を減少させることができる。また、アモルファス箔の積層材の場合は、図5(b)に示すように、アモルファス箔9と絶縁層10とが交互に積層された構造となり、製造が容易であるがアモルファス箔9での損失が大きいという問題がある。
【0021】
上記材料、製法で製作される各種磁性材2は、その厚さによりタグ4のインダクタンスを増加させる効果が異なることが推測される。そこで、本発明の用途に用いる磁性材2の適切な厚さを求めるために、図2の構造において、磁性材2の厚さと、タグ4と磁性材2との距離(図の距離R)を各々変化させた場合のタグ4のインダクタンスを測定した。その結果を表1に示す。
【0022】
なお、タグ用アンテナ4aとしては、86mm×54mmの板上の周囲に沿って1mm間隔で導体を6回巻いたアンテナとした。また、磁性材2として、1.6mm以下のものは0.05mmのPETフィルムの両面に磁性フレークを含む塗料を塗布した全体の厚さが0.16mmの複合材を積層したものを用い、3mm、6mmのものは射出成形した複合材を用いた。このタグ用アンテナ4aは作動距離を最大にするためにカードの周囲に沿った空芯の巻線としており、使用するタグ4の種類により巻線数は異なるが、インダクタンスの変化率としては同様であり、ある巻線数で磁性材2の厚さを決定すれば、同じ寸法のタグ4全てに適用することができる。
【0023】
【表1】
Figure 2004038552
【0024】
表1より、磁性材なしの試料(金属板1a上にリーダ/ライタ用アンテナ3aのみを設置した試料)では、タグ4と金属ケース1表面との距離が小さくなるに従って金属板1aの影響を受けてインダクタンスが減少し、読み取り可能な範囲の下限を下回っているが、磁性材2を設置した試料では距離が小さくなっても磁性材2によるインダクタンスの増大効果により金属板1aの影響が相殺されて読み取り可能な範囲(表の網掛け部分)が広がっていることがわかる。また、磁性材2の厚さが厚くなるに従って磁性材2の影響によるインダクタンスの増大効果が顕著となり、距離が小さい部分では逆にインダクタンスの値が読み取り上限を上回って読み取りができなくなっていることが分かる。
【0025】
上記表1の内、磁性材なし、磁性材の厚さ0.48mm、0.96mm、1.44mmの4つの条件のみを抜き出して読み取り上限/下限と共にグラフ化した結果を図4に示す。図4より、磁性材なしの試料ではタグ4と金属板1a表面との距離が小さくなるに従ってインダクタンスが急激に減少して15mm以下で読み取り範囲(図の網掛け部分)から外れてしまっているが、磁性材を配置した試料では、インダクタンスの変化は小さく、読み取り可能な範囲が広がっていることが分かる。
【0026】
以上の結果をまとめると、▲1▼磁性材の厚さは0.16mmでも読み取り可能な範囲を広げる効果がある、▲2▼0.48mm、0.64mmでは、距離に係わらず密着した状態でも読み取り可能である、▲3▼0.48mm〜1.12mmでは、金属ケース1表面を更に保護部材で覆う使用形態では、事実上距離に係わらず読み取り可能な範囲にある、▲3▼6mmまで効果は認められるが、これ以上厚くしても読み取り範囲を広げる効果はなく、逆に磁性材2のコストが高くなり、また、金属ケース1表面からの突出量も大きくなるため好ましくない、ということが言え、磁性材2の厚さとしては0.16mm〜6mm、好ましくは0.16mm〜1.12mmが好適である。
【0027】
ここで、現在使用されているカード状のRFIDタグの大部分はJIS規格に準拠した識別カードと同じ寸法(86mm×54mm、厚さ0.76mm)であり、この規格は、電極を通じてデータの交信を行う接触型RFIDカード、密着して電磁気的にデータの交信を行う密着型RFIDカードに適用されており、リーダ/ライタと若干の距離を置いてデータの交信を行う近接型RFIDカードも大部分は上記寸法であることからこの寸法のタグ4を用いてデータを取得したが、他のサイズのタグ4に対しても本発明の効果が得られることを確認するために、50mm×17mmの平板上に巻き数4回のコイルを形成したタグ4を製作し、金属板1a(アルミ板)上に厚さ0.8mmの磁性材2を配置した場合と金属板1aのみの場合のインダクタンスの変化を確認した。その結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
Figure 2004038552
【0029】
表2より、磁性材2なしの試料では、タグ4と金属板1aとの距離が小さい領域(0〜3mm)ではアルミ板の影響によりインダクタンスが減少して読み取り可能範囲の下限を下回ってしまうが、磁性材2を配置した場合には、磁性材2の効果によりインダクタンスの減少が相殺されて1mm以上の範囲で読み取り可能となっており、JIS準拠のタグよりもサイズの小さいタグに対しても本発明の効果が得られることを確認した。なお、請求項9で記載した「タグの面積の略1/3」は、特定の寸法のタグのみが使用される場合を除き86mm×54mmの1/3、即ち1548mm以上とすることが適当である。
【0030】
なお、実際の使用形態では、磁性材2を金属ケース1表面にむき出しとせずに、その表面に保護部材が装着され、また、タグ4自身もアンテナ4aに保護フィルムが装着されるため、タグ4と磁性材2との距離は実質的に1mm程度離れる。従って、0.8mmの磁性材2を配置した構造では、密着型及び近接型のRFIDタグで使用することができる。
【0031】
また、金属ケース1の金属板1aとして用いる材料の種類によってインダクタンスを減少させる効果が異なることが予想されるため、金属ケース1として使用可能な各種材料(ここでは、アルミ、黄銅、SUS、鉄)について、0.8mmの磁性材2を図2の構造で配置し、86mm×54mmの板上に周囲に沿って1mm間隔で導体を6回巻いたコイルを形成したタグ4のインダクタンス及びQ値の変化を測定した。その結果を表3に示す。
【0032】
【表3】
Figure 2004038552
【0033】
表3より、導電性の良い非磁性のアルミ板、黄銅板のみならず、非磁性で導電性の悪いSUS板や強磁性の鉄板でも、タグ4を1mm以上離した状態(実質的にはタグ4や磁性材2の外装があるため密着した状態も含む。)で読み取り可能であることが分かる。従って、金属ケース1としてこれらの材料を用いれば種類に係わらず本発明の効果を得ることができる。
【0034】
なお、金属ケース1がアルミ、マグネシウム、銅合金等の非磁性材料の場合は金属ケース1上に直接磁性材2を配置すればよいが、鉄板の場合は損失が大きくQ値が下がるため、鉄板の磁気的特性、IC、回路の特性によっては読み取り可能な範囲が狭まる等の障害が生じる場合があるため、鉄板の場合は鉄板の上にアルミ等の非磁性で電気伝導性の良い材料を介して磁性材2を配置することが好ましい。
【0035】
このように、携帯端末機器等の電子機器にRFIDシステムを組み込む場合、機器の金属ケース1の、少なくともリーダ/ライタ用アンテナ3a設置領域又は該領域近傍に、所定の厚さの磁性材2を配置することによって、金属板1aによるインダクタンスの減少を磁性材2で相殺することができ、タグ4を近接又は密着して使用する場合であっても、良好な交信状態を維持することができる。以下、本発明の具体的構成及び効果について説明する。
【0036】
[実施例1]
まず、本発明の第1の実施例について、図6及び図7を参照して説明する。図6及び図7は、第1の実施例の金属ケースにリーダ/ライタ用アンテナを設置した状態を示す図であり、(a)は斜視図、(b)はその断面図である。
【0037】
図6に示すように、120mm×70mm、厚さ1.2mmの工業用純アルミ製の金属板1a上に、厚さ0.05mmのPETフィルムの両面に磁性塗料を塗布した磁性材2(塗布後の厚さ0.16mm)をリーダ/ライタ用アンテナ3a設置部分を除く金属板1a全面に5層、計0.8mm配置し、リーダ/ライタ用アンテナ3aを取り付けた後、その表面を厚さ0.5mmの保護部材5(ポリカーボネート板)で覆った。
【0038】
タグ4は、JIS規格に準拠した86mm×45mm、厚さ0.74mmの平板に巻数6回のエッチングしたアンテナコイルを形成したものを用い、その作動周波数を13.56MHzに設定した。また、リーダ/ライタ用アンテナ3aは、幅40m×長さ20mm、厚さ0.3mmの磁性材にエッチングにより作成した磁気的軸が長さ方向の巻数5回のコイルを用いた。
【0039】
そして、タグ4を保護部材5に密着させた状態から30mm離した範囲まで動かし、タグ4の読み取り可能な範囲を調べた。また、比較例として、金属板1aに深さ0.5mmの窪みを設け、その中に上記リーダ/ライタ用アンテナ3aを設置した構造でも、同様にタグ4と金属ケース1表面との距離を変えてタグ4の読み取り可能な範囲を調べた。
【0040】
その結果、磁性材2を配置した図5の構造では、タグ4を保護部材5に密着させた状態でもタグ4を感知することができ、0mm〜30mmの範囲で読み取り可能であることを確認した。一方、金属ケース1に直接リーダ/ライタ用アンテナ3aを配置した構造では、タグ4をリーダ/ライタ用アンテナ3aに密着させた状態から20mmの範囲までは感知することができず、20mm〜30mmの範囲でのみ読み取り可能であった。なお、比較例において、20mm未満で感知しないのは金属ケース1の影響でインダクタンスが減少し共振周波数が高くなるためであり、30mmを超える範囲で作動しないのは電波が微弱となるためである。
【0041】
以上の結果から、表面のポリカーボネートによる距離を差し引いても本実施例の構造は比較例より読み取り可能範囲が広いことがわかる。なお、図7に示すように、リーダ/ライタ用アンテナ3a下層にも磁性材2を配置する構造によっても同様の効果を奏することを確認している。
【0042】
[実施例2]
次に、本発明の第2の実施例について、図8を参照して説明する。図8は、第2の実施例の金属ケースにリーダ/ライタ用アンテナを設置した状態を示す図であり、(a)は斜視図、(b)はその断面図である。
【0043】
第1の実施例と同様に、120mm×70mm、厚さ1.2mmの工業用純アルミ製の金属板1a上に、厚さ0.05mmのPETフィルムの両面に磁性塗料を塗布した磁性材2(塗布後の厚さ0.16mm)をリーダ/ライタ用アンテナ3a設置部分を除く全面に5層、計0.8mm配置し、リーダ/ライタ用アンテナ3aを取り付けた後、その表面を厚さ0.5mmの保護部材5(ポリカーボネート板)で覆った。また、リーダ/ライタ用アンテナ3aは、幅40m×長さ20mm、厚さ0.3mmの磁性材にエッチングにより作成した磁気的軸が長さ方向の巻数5回のコイルを用いた。
【0044】
一方、タグ4は、第1の実施例のタグよりも小さい50mm×17mm、厚さ1mmの平板に巻数4回のエッチングしたアンテナコイル(作動周波数13.56MHz)を形成したものを用いた。
【0045】
そして、タグ4を保護部材5に密着させた状態から10mm離した範囲まで動かし、タグ4の読み取り可能な範囲を調べた。また、比較例として、金属ケース1に深さ0.5mmの窪みを設け、その中に上記リーダ/ライタ用アンテナ3aを設置した構造でも、同様にタグ4と金属ケース1表面との距離を変えてタグ4の読み取り可能な範囲を調べた。
【0046】
その結果、磁性材2を配置した図8の構造では、タグ4を保護部材5に密着させた状態でもタグ4を感知することができ、0mm〜10mmの範囲で読み取り可能であることを確認した。一方、金属ケース1に直接リーダ/ライタ用アンテナ3aを配置した構造では、タグ4をアンテナに密着させた状態から3mmの範囲までは感知することができず、3mm〜10mmの範囲でのみ読み取り可能であった。なお、読み取り可能距離が短いのはタグのアンテナの面積が小さいからである。以上の結果から、JIS規格に準拠するサイズ以外のタグ4であっても磁性材2を設置することによって読み取り可能範囲が広がることを確認した。
【0047】
[実施例3]
次に、本発明の第3の実施例について、図9乃至図11を参照して説明する。
図9は、第3の実施例の金属ケースにリーダ/ライタ用アンテナを設置した状態を示す図であり、(a)は斜視図、(b)はその断面図である。また、図10及び図11は第3の実施例の他の構造を示す図である。
【0048】
前記した第1及び第2の実施例では、金属板1aの表面全面に磁性材2を配置したが、本発明の構造を携帯端末機器等の電子機器の金属ケース1に適用することを考えると、金属ケース1には電子機器の表示部や操作部等が設けられるため、金属ケース1全面に磁性材2を配置するのは困難であり、また、機器の外観デザイン上の観点から、タグ4との交信を行う部分にのみ磁性材2を配置する構造の方が好ましいと言える。そこで、図9に示すように、金属ケース1の一部に磁性材2を配置する場合でも本発明の効果が得られるかどうかを確認するために以下の実験を行った。
【0049】
本実施例では、120mm×70mm、厚さ1.2mmの工業用純アルミ製の金属板1a上に、厚さ0.05mmのPETフィルムの両面に磁性塗料を塗布した磁性材(塗布後の厚さ0.16mm)を86mm×54mm(すなわち、JIS規格に準拠するタグ4と同等のサイズ)に切断し、その略中央にリーダ/ライタ用アンテナ3aと略等しいサイズ(40mm×20mm)の開口を設けて5層、計0.8mm配置し、リーダ/ライタ用アンテナ3aを取り付けた後、その表面を厚さ0.5mmの保護部材5(ポリカーボネート板)で覆った。また、リーダ/ライタ用アンテナ3aは、幅40m×長さ20mm、厚さ0.3mmの磁性材にエッチングにより作成した磁気的軸が長さ方向の巻数5回のコイルを用い、タグ4は、JIS規格に準拠した86mm×45mm、厚さ0.74mmの平板に巻数6回のエッチングしたアンテナコイル(作動周波数13.56MHz)を形成したものを用いた。
【0050】
そして、タグ4を保護部材5に密着させた状態から30mm離した範囲まで動かし、タグ4の読み取り可能な範囲を調べた結果、タグ4を保護部材5に密着させた状態でもタグ4を感知することができ、0mm〜30mmの範囲で読み取り可能であることを確認した。この結果は、金属ケース1表面全面に磁性材2を配置した第1の実施例の構造と同等の性能であり、磁性材2を金属ケース1全面に設けなくても、例えば、タグ4と略等しいサイズの磁性材2をリーダ/ライタ用アンテナ3aに近接して設ければ、金属板1aの影響によるインダクタンスの減少を相殺できることを確認した。
【0051】
なお、図9では、単に磁性材2を金属板1a上に配置する構造としたが、本実施例の構造を電子機器に適用する場合には金属ケース1表面の凹凸を極力少なくすることが好ましい。その場合には、図10に示すように、金属板1aに予め窪みを設けておき、その中にリーダ/ライタ用アンテナ3aと略等しいサイズの開口を有する磁性材2を配設しておき、リーダ/ライタ用アンテナ3aを実装した後に、ポリカーボネート等の保護部材5で覆って磁性材2及びアンテナ3aを保護する構造とすればよい。また、図11に示すように、リーダ/ライタ用アンテナ3a下層にも磁性材2を配置する構造としても同様の効果を奏する。
【0052】
[実施例4]
次に、本発明の第4の実施例について、図12及び図13を参照して説明する。図12は、第4の実施例の金属ケースにリーダ/ライタ用アンテナを設置した状態を示す図であり、(a)は斜視図、(b)はその断面図である。また、図13は第4の実施例の他の構造を示す図である。
【0053】
前記した第1乃至第3の実施例では、リーダ/ライタ用アンテナ3aの周囲に磁性材2を配置したが、携帯端末機器等の小型電子機器にRFIDシステムを搭載する場合を考えると、磁性材2の面積は極力小さくする方が好ましい。そこで、本実施例では、図12に示すように、リーダ/ライタ用アンテナ3aの側部のみに磁性材2を配置した場合の効果を確認するために以下の実験を行った。
【0054】
具体的には、120mm×70mm、厚さ1.2mmの工業用純アルミ製の金属板1a上に、厚さ0.05mmのPETフィルムの両面に磁性塗料を塗布した磁性材(塗布後の厚さ0.16mm)を86mm×18mm(すなわち、JIS規格に準拠するタグの略1/3のサイズ)に切断し、5層、計0.8mm配置し、その側部に近接してリーダ/ライタ用アンテナ3aを設置した。リーダ/ライタ用アンテナ3aは、幅40m×長さ20mm、厚さ0.3mmの磁性材にエッチングにより作成した磁気的軸が長さ方向の巻数5回のコイルを用い、タグ4は、JIS規格に準拠した86mm×45mm、厚さ0.74mmの平板に巻数6回のエッチングしたアンテナコイル(作動周波数13.56MHz)を形成したものを用いた。
【0055】
そして、タグ4を保護部材5に密着させた状態から30mm離した範囲まで動かし、タグ4の読み取り可能な範囲を調べた結果、タグ4を保護部材5に密着させた状態ではタグ4は感知せず、5mm〜30mmの範囲で読み取り可能であることを確認した。この結果から、磁性材2の面積が小さくなると金属板1aの影響が大きくなり、距離が小さい範囲でインダクタンスの値が読み取り可能範囲を超えてしまうが、それでも、第1の実施例の比較例では読み取り可能範囲は20mm〜30mmであったことを考慮すると、磁性材2の効果は得られることが分かる。本実施例の構成は、タグ4をリーダ/ライタに密着させる密着型では使用できないが、保護部材5の厚みを増したり、ある程度の距離を離して使用する形態では十分使用することができる。
【0056】
なお、第3の実施例と同様に、本実施例の構造を機器の金属ケース1に適用する場合には金属ケース1表面の凹凸を極力少なくすることが好ましい。その場合には、図13に示すように、金属板1aに予め窪みを設けておき、その中に磁性材2又は磁性材2とリーダ/ライタ用アンテナ3aを配設する構造とすればよい。
【0057】
[実施例5]
次に、本発明の第5の実施例について、図14及び図15を参照して説明する。図14は、第5の実施例の金属ケースにリーダ/ライタ用アンテナを設置した状態を示す図であり、(a)は斜視図、(b)はその断面図である。また、図15は第5の実施例の他の構造を示す図である。
【0058】
前記した第4の実施例では、リーダ/ライタ用アンテナ3aの側部に磁性材2を配置したが、磁性材2をリーダ/ライタ用アンテナ3aに対して非対称に設置しているため、タグ4とリーダ/ライタ用アンテナ3aとの位置関係によって通信状態が変化する恐れがある。そこで、磁性材2の面積を小さく保ったままで交信状態を良好にするために、本実施例では、図14に示すように、金属板1a上に額縁状の磁性材2を設け、額縁の中にリーダ/ライタ用アンテナ3aを配置した。
【0059】
具体的には、120mm×70mm、厚さ1.2mmの工業用純アルミ製の金属板1a上に、厚さ0.05mmのPETフィルムの両面に磁性塗料を塗布した磁性材(塗布後の厚さ0.16mm)を86mm×54mm(すなわち、JIS規格に準拠するタグと略同等のサイズ)に切断し、その略中央に73mm×42mmの開口を設け実質的に磁性材2の面積をタグの略1/3(第4の実施例と同等の面積)とし、それを5層、計0.8mm配置し、その略中央にリーダ/ライタ用アンテナ3aを設置した。リーダ/ライタ用アンテナ3a及びタグ4は、第4の実施例と同様のサイズのものを用いた。
【0060】
そして、タグ4を保護部材5に密着させた状態から30mm離した範囲まで動かし、タグ4の読み取り可能な範囲を調べた結果、タグ4を保護部材5に密着させた状態でもタグ4を感知することができ、0mm〜30mmの範囲で読み取り可能であることを確認した。この結果から、磁性材2の面積が小さくても、リーダ/ライタ用アンテナ3aを囲むように額縁状に形成すれば、磁性材2の効果は十分に得られることが分かる。上記第4及び第5の実施例の結果から、磁性材2の面積としてはタグの略1/3以上であればよいと言える。
【0061】
なお、第3及び第4の実施例と同様に、本実施例の構造を機器の金属ケース1に適用する場合には表面の凹凸を極力少なくすることが好ましい。その場合には、図15に示すように、金属板1aに予め窪みを設けておき、その中に磁性材2又は磁性材2とリーダ/ライタ用アンテナ3aを配設する構造とすればよい。
【0062】
上記各実施例では、本発明の構造を携帯端末機器の金属ケース1に適用する場合について記載したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、RFIDシステムが組み込み可能な機器の金属又は金属材料を含むケース全般に適用することができるのは明らかである。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の金属ケースの構造によれば、RFIDリーダライタ用アンテナを金属ケース表面に設置する場合であっても、金属板の影響によるタグのインダクタンスの減少を抑制して読み取り可能範囲を広げることができる。
【0064】
その理由は、金属板の表面に、少なくともタグの面積の略1/3以上かつ厚さが0.16mm〜6mm、好ましくは0.16mm〜1.12mmの磁性材を配置することによって、タグが近接又は密着した状態においてタグのインダクタンスを増加させ、金属板の影響によりインダクタンスが減少を相殺することができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるRFIDシステムを組み込んだ電子機器の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例に係る金属ケースの構造を示す図である。
【図3】本発明の一実施例に係る金属ケースの他の構造を示す図である。
【図4】本発明の効果を説明するための図であり、タグのインダクタンスの磁性材厚依存性を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係る磁性材の構造を模式的に示す断面図である。
【図6】第1の実施例の金属ケースにリーダ/ライタ用アンテナを設置した状態を示す図である。
【図7】第1の実施例の金属ケースにリーダ/ライタ用アンテナを設置した状態の他の構成を示す図である。
【図8】第2の実施例の金属ケースにリーダ/ライタ用アンテナを設置した状態を示す図である。
【図9】第3の実施例の金属ケースにリーダ/ライタ用アンテナを設置した状態を示す図である。
【図10】第3の実施例の金属ケースにリーダ/ライタ用アンテナを設置した状態の他の構成を示す図である。
【図11】第3の実施例の金属ケースにリーダ/ライタ用アンテナを設置した状態の他の構成を示す図である。
【図12】第4の実施例の金属ケースにリーダ/ライタ用アンテナを設置した状態を示す図である。
【図13】第4の実施例の金属ケースにリーダ/ライタ用アンテナを設置した状態の他の構成を示す図である。
【図14】第5の実施例の金属ケースにリーダ/ライタ用アンテナを設置した状態を示す図である。
【図15】第5の実施例の金属ケースにリーダ/ライタ用アンテナを設置した状態の他の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 金属ケース
1a 金属板
2 磁性材
3 リーダ/ライタ
3a リーダ/ライタ用アンテナ
3b 制御部
4 タグ
4a タグ用アンテナ
5 保護部材
6 磁束
7 フレーク
8 樹脂バインダー
9 アモルファス箔
10 絶縁層
11 磁芯

Claims (13)

  1. 電磁誘導又は電磁結合を利用してアンテナ間でデータの通信を行うRFIDシステムを構成するリーダ又はリーダ/ライタが組み込まれる電子機器のケースであって、
    前記ケースが、金属又は金属を含む部材により構成され、
    前記ケース表面の、少なくとも、前記リーダ又はリーダ/ライタのアンテナを設置する領域に、磁性材が配設されていることを特徴とするケース。
  2. 電磁誘導又は電磁結合を利用してアンテナ間でデータの通信を行うRFIDシステムを構成するリーダ又はリーダ/ライタが組み込まれる電子機器のケースであって、
    前記ケースが、金属又は金属を含む部材により構成され、
    前記ケース表面の、前記リーダ又はリーダ/ライタのアンテナを設置する領域を除く全面に、磁性材が配設されていることを特徴とするケース。
  3. 電磁誘導又は電磁結合を利用してアンテナ間でデータの通信を行うRFIDシステムを構成するリーダ又はリーダ/ライタが組み込まれる電子機器のケースであって、
    前記ケースが、金属又は金属を含む部材により構成され、
    前記ケース表面の、前記リーダ又はリーダ/ライタのアンテナを設置する領域を除く近傍に、磁性材が配設されていることを特徴とするケース。
  4. 前記磁性材が、前記ケースの前記アンテナ設置領域外側を囲むように配設され、該磁性材に設けた開口部に前記アンテナが設置されることを特徴とする請求項3記載のケース。
  5. 前記磁性材が額縁状に形成され、該額縁の略中央に前記アンテナが設置されることを特徴とする請求項4記載のケース。
  6. 前記磁性材が、前記ケースの前記アンテナ設置領域外側の一部を覆うように配設され、該磁性材に近接して前記アンテナが設置されることを特徴とする請求項3記載のケース。
  7. 前記磁性材が、金属の粒またはフレーク、フェライトの粒と有機物との複合材よりなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載のケース。
  8. 前記金属粒が、カーボニル鉄粉、還元鉄粉、アトマイズ鉄粉、アトマイズ合金鉄粉、アトマイズ合金粉、又はアモルファス合金粉であることを特徴とする請求項7記載のケース。
  9. 前記複合材が、射出成形材、圧縮成形材、圧延材又は塗料の塗布材のいずれかであることを特徴とする請求項7又は8に記載のケース。
  10. 前記磁性材が、軟磁性フェライト、パーマロイ又は珪素鉄のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載のケース。
  11. 前記磁性材が、アモルファス箔またはアモルファス箔の積層材であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載のケース。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一に記載のケースを備えることを特徴とする電子機器。
  13. 請求項1乃至11のいずれか一に記載のケースを備えることを特徴とする携帯端末機器。
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