JP2005184424A - アンテナ用磁芯及び該磁芯を備えるアンテナ - Google Patents

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貴則 遠藤
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智広 森
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Abstract

【課題】磁束の漏れを抑制し、交信距離を長くすることができるアンテナ用磁芯及び該磁芯を備えるアンテナの提供。
【解決手段】フレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材を円柱状や角柱状に巻いた磁芯3a、又は円柱状や角柱状の軸芯10の周囲にフレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材を円筒状や角筒状に巻いた磁芯3aを用いる。この磁芯3aは軸方向及び軟磁性部材の面方向の透磁率は高いが、軸に直交する方向の透磁率は低いため、その磁気的軸が磁芯3aの軸に一致するように、磁芯3aの周りに導線3bを螺旋状に巻回すれば、側面からの磁束9の漏れを抑制することができ、これにより磁芯3aの有効長を長くしてアンテナとしての特性を向上させることができると共に、鋭角の稜11が形成されないために稜11の部分での断線などを有効に防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、アンテナ用磁芯及び該磁芯を備えるアンテナに関し、特に、RFID(Radio Frequency Identification)におけるタグ又はリーダ/ライタに用いて好適なアンテナ用磁芯及び該磁芯を備えるアンテナに関する。
近年、ICチップを備えたタグとリーダ、ライタ又はリーダ/ライタ(以下、総称してリーダ/ライタと呼ぶ。)との間でデータの交信を行うRFIDシステムが普及している。このRFIDシステムは、タグ及びリーダ/ライタの各々に備えたアンテナを用いてデータの交信を行うため、タグをリーダ/ライタから数cm乃至数十cm離しても通信可能であり、また、汚れや静電気等に強いという長所から、工場の生産管理、物流の管理、入退室管理等の様々な用途に利用されるようになってきている。
RFIDシステムでは、その用途に応じてタグやリーダ/ライタに求められる性能が異なり、その性能に応じてタグやリーダ/ライタに形成されるアンテナの構造が決定される。例えば、入退室管理などの用途に用いられるカード型タグの場合にはタグ自体を薄く形成する必要があることから、アンテナとしては、絶縁層で被覆された導線を渦巻き状に巻回してベース板に貼り付けて形成したコイルや、ベース板に堆積したアルミニウム箔や銅箔等の金属箔をエッチングにより除去して形成したコイルなどが用いられる。
タグを機械装置等の管理、工程管理、物流管理等に用いる場合は、タグを鉄鋼、アルミ等の金属に取り付ける場合がある。しかしながら上記タグを金属に取り付けると、金属の影響によりタグのアンテナの共振周波数が変わったり、電波の方向が金属の影響により変化してタグは作動しなくなる。そこで、タグを金属に取り付ける場合は磁芯に導電を巻回して形成したコイルが使用される(例えば、下記特許文献1)。
特開平11−352243号公報(第4−8頁、第1図)
上記磁芯の材料として、従来は、一般に丸棒状のフェライトや射出成形した複合材等が用いられていた。このような形状の磁芯を用いてアンテナを形成するには、図10に示すように、棒の軸が磁化方向となるように丸棒状の磁芯3aの外周に導線3bを螺旋状に巻回することになるが、図のような一体的な構造の磁芯3aでは、棒の軸方向と径方向の透磁率が同じであるために、図13(b)に示すように磁束9は径方向に漏れてしまい、その結果、アンテナ3の作動距離が短くなるという問題がある。
また、別の構造として、複合材の板や金属の薄板や箔の積層材を磁芯3aとして用いる構造もある。この構造では図11に示すように、金属の薄板や箔またはアモルファス箔を短冊状に切断して積層し、断面が矩形の角柱状に加工した後、その外周に磁気的軸が角柱の長手方向を向くように導線3bを螺旋状に巻回する。しかしながら、この構造の場合、磁芯3aの稜11の部分が鋭利な形状であるために、稜11に接する部分の導線3bの絶縁被覆が破れてしまったり、導線3bが小さい曲率で曲げられるために切れ易くなるという問題が生じる。
このような不具合を防止するため、図12に示すように、磁芯3aに、稜11の部分に丸みを持たせたプラスチックなどのケース12を被せ、ケース12の外側に導線3bを巻回する構造も考えられる。しかしながら、このような構造では専用のケース12を設ける必要があるために原価が上昇してしまい、またケース12の厚み分、アンテナ3が大型化してしまうという欠点がある。
また、金属の薄板や箔またはアモルファス箔を積層して磁芯3aを形成する構造では、磁芯3aの長手方向と薄板や箔の面に平行な方向の透磁率は高く、薄板や箔の面に直交する方向の透磁率は低い。このため、図13(a)に示すように薄板や箔の面に直交する方向の磁束9の漏洩は少ないが、図13(b)に示すように薄板や箔の面に平行な方向の磁束9の漏洩は多くなってしまい、これによりアンテナの交信距離が短くなるという問題が生じる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、磁束の漏れを抑制し、交信距離を長くすることができるアンテナ用磁芯及び該磁芯を備えるアンテナを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のアンテナ用磁芯は、フレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材を円柱状又は角柱状に巻いて形成したものである。
また、本発明のアンテナ用磁芯は、円柱状又は角柱状の軸芯の周囲に、フレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材を巻いて形成したものである。
本発明においては、前記軸芯が軟磁性材料からなる構成とすることができる。
また、本発明においては、前記軟磁性部材が、粉体状、フレーク状又は針状の軟磁性粉末とプラスチックとの複合材であることが好ましく、前記軟磁性材料が、圧延、押出しまたは塗布により製造されたものとすることもできる。
また、本発明においては、前記軟磁性部材を、金属板、金属箔、アモルファス箔又は表面に絶縁処理したものとすることができる。また、本発明においては、巻回された前記軟磁性部材の層間に、板状又は箔状のスペーサーが配設されている構成としてもよい。
更に、本発明においては、前記角柱状の前記アンテナ用磁芯の角部が丸みを持って形成されている構成としてもよい。
また、本発明のアンテナは、上記記載のアンテナ用磁芯の周囲に、磁気的軸が前記アンテナ用磁芯の軸と略一致するように導線が巻回されてなるものである。
また、RFIDタグ又はRFIDリーダ/ライタは、上記記載のアンテナを備えるものである。
このように、本発明では、フレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材を円柱状や角柱状に巻いて磁芯を形成したり、また、軟磁性材料などからなる軸芯の周りにフレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材を円筒状や角筒状に巻いて磁芯を形成し、その磁芯に磁気的軸が磁芯の軸と一致するように導線を螺旋状の巻回してアンテナを形成しているため、磁芯の軸から側方に向かって漏れる磁束を抑制して磁芯の有効長を長くし、アンテナとしての特性を向上させることができる。また、このような構造では磁芯に鋭角の稜が形成されないため、導線の絶縁被覆が破れたり導線が切れやすくなるという不具合も防止することができる。
以上説明したように、本発明のアンテナ用磁芯及び該磁芯を備えるアンテナによれば下記記載の効果を奏する。
本発明の第1の効果は、磁芯の有効長を長くし、アンテナとしての性能を向上させることができるということである。
その理由は、フレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材を円柱状、角柱状、円筒状、角筒状に巻いて磁芯を形成しており、このような構造では板や箔の面に平行な方向の透磁率は高いが、板や箔の面に直交する方向の透磁率は低いため、その磁気的軸が磁芯の軸に一致するように導線を巻回することによって磁芯の側面からの磁束の漏れを抑制することができるからである。
また、本発明の第2の効果は、導線の絶縁被覆が破れたり、導線が切れやすくなる等の不具合の発生を防止することができるということである。
その理由は、フレキシブルな磁芯を板状又は箔状の軟磁性部材を巻いて磁芯を形成しているため、磁芯の角部に鋭角な稜が形成されることがないからである。
従来技術で示したように、RFIDタグやリーダ/ライタのアンテナとして、交信距離を長くするために丸棒状のフェライトや射出成形した複合材等の磁芯の周囲に導線を巻回する構造があるが、この構造では棒の軸方向と棒の径方向の透磁率が等しいために磁束が径方向に漏れ出てしまうという問題がある。また、金属の板や箔またはアモルファス箔を短冊状に切断し、該短冊を積層して形成した磁芯の周囲に導線を巻回する構造もあるが、この構造でも板又は箔の面に平行な方向からの磁束の漏れが大きく、また、磁芯の稜の部分が鋭利であるために稜に接する部分の導線の絶縁被覆が破れてしまったり、導線が切れ易くなるという問題が生じる。
そこで、本発明では、これらの問題を解決するために、フレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材を円柱状や角柱状に巻いた磁芯、又は円柱状や角柱状の軸芯の周囲にフレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材を円筒状や角筒状に巻いた磁芯を用いる。この磁芯は軸方向及び軟磁性部材の面方向の透磁率は高いが、軸に直交する方向の透磁率は低いため、その磁気的軸が磁芯の軸に一致するように、磁芯の周りに導線を巻回してアンテナを形成すれば側面からの磁束の漏れを少なくすることができ、これにより磁芯の有効長を長くしてアンテナとしての特性を向上させることができると共に、鋭角の稜が形成されないために稜の部分での断線等の不具合を有効に防止することができる。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係るアンテナ用磁芯及び該磁芯を備えるアンテナについて、図1乃至図9を参照して説明する。図1は、本実施例の構造のアンテナを用いたRFIDシステムの構成を模式的に示す図であり、図2は本実施例のアンテナの構成を示す斜視図及び軸方向から見た図である。また、図3は、本実施例のアンテナの磁束の分布を示す図であり、図4乃至図9は、本実施例のアンテナのバリエーションを示す図である。なお、以下では、本発明のアンテナ構造をタグ用アンテナに適用した場合について示すが、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、本発明の構造をリーダ/ライタ用アンテナに適用してもよいし、双方のアンテナに適用してもよい。
図1に示すように、本実施例のRFIDシステム1は、共振回路を構成するアンテナ3及びコンデンサ4(ICチップ5に容量が内蔵されている場合は必ずしも必要ではない。)と情報を記憶するICチップ5とを備えるタグ2と、タグ2のアンテナ3と交信するリーダ/ライタ用アンテナ7と送受信信号を変換するための通信回路8aや送受信信号をデコードするための演算処理回路8b等の制御部8とからなるリーダ/ライタ(又はリーダ)6とからなり、タグ2は内蔵する電源又はリーダ/ライタ6から供給される電源を用いて駆動される。そして、タグ2及びリーダ/ライタ用アンテナ7の共振周波数をキャリア周波数に合わせることにより、データの交信が行われる。
このRFIDシステム1のアンテナ(ここではタグ2用のアンテナ3)は、図2に示すように、フレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材を円柱状に複数回巻いて形成した磁芯3aと、その磁気的軸が円柱の軸と一致するように、磁芯3aの周りに螺旋状に巻回した導線3bとから構成される。なお、図2の構成は例示であり、磁芯3aはフレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材を巻いて形成されたものであればよく、軟磁性部材の厚さや巻き方、巻き数、軟磁性部材の層間の間隔、円柱の径や長さなどは任意に設定することができ、また、導線3bもその磁気的軸が円柱の軸と一致するように巻回されていればよく、導線3bの材料や径、巻き方、巻き数、導線3bの間隔などは任意に設定することができる。
この板状又は箔状の軟磁性部材は巻くことができる程度の柔軟性を備えていればよく、その製造方法は限定されないが、例えば、金属薄板、金属箔、アモルファス箔やアモルファス箔の積層材、金属粉、カーボニル鉄粉、還元鉄粉、アトマイズ粉(純鉄、Si、Cr、Al等を含む鉄、パーマロイ、Co−Fe等の粉末)、アモルファス(B、P、Si等を含む鉄、コバルト、ニッケル合金を水アトマイズまたはガスアトマイズした粉末)等の粉末、フレーク又は針状の軟磁性粉末とプラスチック、ゴム等の有機物との複合材により形成すれば、適度な柔軟性を有する軟磁性部材を形成することができる。
また、上記複合材を製造する方法としては、圧延、押し出し又は塗布等を用いることができる。塗布の場合は、例えば、粒状粉体をアトラター、ボールミル、スタンプミル等で扁平化してフレークとした後、フレーク又は粒状粉体を含む塗料をフィルム上に塗布/乾燥を繰り返して形成することができ、その際、塗布中に磁場を印加することによりフレークを一定の方向に配向させることができ、特性を向上させることができる。
また、複合材におけるプラスチックとしては加工性の良い熱可塑性のプラスチックを用いたり、或いは耐熱性の良い熱硬化性のプラスチックを用いたりすることができ、また、絶縁性を有するアクリル、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン、エポキシ等の樹脂を用いることもできる。
このような構造のアンテナ3では、軟磁性部材が軟磁性フレークを含むプラスチックの圧延材の場合は、板状又は箔状の面に平行な方向の透磁率が高く、板状又は箔状の面に直交する方向の透磁率が低くなる。また、軟磁性部材が等方性の材料で形成されている場合も、軸方向には軟磁性部材が連続しているため、その方向の透磁率は軟磁性材料自体の透磁率に等しいが、軸に直交する方向は軟磁性部材が連続していないため、その方向の透磁率は軟磁性材料自体の透磁率よりも低くなる。これにより、図3に示すように側面からの磁束9の漏れが抑制されるため、磁芯3aの有効長が長くなり、アンテナとしての性能を向上させることができる。
また、図4に示すように、軟磁性部材の層間にプラスチック箔等のスペーサー3cを介在させて軟磁性部材の層の間隔を広げることにより、軸に直交する方向(すなわち、円柱の径方向)の透磁率をより低下させることができる。また、軟磁性部材が金属の薄板又は箔、アモルファス箔等である場合は、渦電流を防止するために、軟磁性部材の表面に絶縁処理を施してもよいし、絶縁処理に代えてプラスチックの箔等のスペーサー3cを介在させる構成としても良い。
なお、図2では、フレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材を円柱状に巻いて磁芯3aを形成したが、磁芯3aの断面形状は円型である必要はなく、例えば、タグ2を薄くする必要がある場合には、図5に示すように楕円形状としてもよいし、図6に示すように、矩形形状にしてもよく、このような形状であっても同様の効果を得ることができる。また、図2、図5及び図6では、磁芯3aを円柱状、楕円柱状又は角柱状としたが、図7に示すように、軸方向で断面形状が徐々に変化する円錐状、角錐状などとして、軸方向の両側で磁束9の分布を変化させる構造としてもよい。
図2及び図5乃至図7では、フレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材のみで磁芯3aを形成したが、図8に示すように、円柱状や角柱状等の軸芯10の周囲にフレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材を巻回して磁芯3aを形成してもよい。この構造では軟磁性部材及び導線3bを巻きやすくして製造を容易にすることができ、また、磁芯3aの強度を高めて容易に変形しないようにすることができる。更に、この軸芯10として、例えば射出成形した軟磁性部材を用いればアンテナとしての特性を若干、向上させることができる。
このような軸芯10を用いる構造においても、磁芯3aの形状は任意であり、断面が楕円状の軸芯10を用いて楕円柱状の磁芯3aを形成してもよいし、図9に示すように、断面が矩形状の軸芯10を用いて角柱状の磁芯3aを形成することもできる。断面が矩形状の軸芯10を用いる場合において、図9に示すように軸芯10の稜11に丸みを持たせてもよいが、鋭利な稜11を有する軸芯10を用いても軟磁性部材を巻回することによって角部に適度な丸みが形成されるため、従来例のように導線3bの絶縁被膜が破れたり導線3bが切れやすくなる等の問題が生じることがない。
次に、本発明の効果を確認するために、以下に示す構造のタグ2用のアンテナ3を作製してその性能(交信距離)を測定した。
まず、磁芯3aが4.5mmφ×27mmとなるように軟磁性部材を巻き、その周りに0.4mmφの導線を1mm間隔で21.5回巻いて第1のアンテナ3を製作した。この第1のアンテナ3のインダクタンスは6.1μH、ICチップ5の接続後の共振周波数は13.8MHzである。また、磁芯3aが7mmφ×27mmとなるように軟磁性部材を巻き、その周りに0.4mmφの導線を1mm間隔で17回巻いて第2のアンテナ3を製作した。この第2のアンテナ3のインダクタンスは6.0μH、ICチップ5の接続後の共振周波数は13.9MHzである。そして、上記構成のアンテナ3を備えるタグ2をA3サイズのリーダ/ライタ用アンテナ7と交信させたところ、第1のアンテナ3の交信距離は25cm、第2のアンテナ3の交信距離は27cmであり、共にタグ2として十分な性能を有することを確認した。
以上説明したように、フレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材をそのまま、又は軸芯10の周りに巻いて円柱状、角柱状などの磁芯3aを形成し、その磁芯3aの周りに、その磁気的軸が磁芯3aの軸方向に一致するように導線を螺旋状に巻回してアンテナ3を形成することにより、軸方向の透磁率を高く、軸の径方向の透磁率を小さくすることができ、これにより軸の径方向に漏れ出る磁束9を抑制して磁芯3aの有効長を長くしてアンテナの特性を向上させることができる。
なお、上記実施例では、本発明のアンテナ構造をRFIDシステムのアンテナに適用する場合について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、任意の装置に利用されるアンテナに同様に適用することができる。
本発明の一実施例に係るアンテナを備えるRFIDシステムの構成を模式的に示す図である。 本発明の一実施例に係るアンテナの構造を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は軸方向から見た図である。 本発明の一実施例に係るアンテナにおける磁束を分布を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施例に係るアンテナの構造のバリエーションを示す図である。 本発明の一実施例に係るアンテナの構造のバリエーションを示す図である。 本発明の一実施例に係るアンテナの構造のバリエーションを示す図である。 本発明の一実施例に係るアンテナの構造のバリエーションを示す図である。 本発明の一実施例に係るアンテナの他の構造を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は軸方向から見た図である。 本発明の一実施例に係るアンテナの構造のバリエーションを示す図である。 従来のアンテナの構造を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は軸方向から見た図である。 従来のアンテナの構造を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は軸方向から見た図である。 従来のアンテナの構造を示す図である。 従来のアンテナにおける磁束を分布を模式的に示す図であり、(a)は層面方向から見た断面図、(b)は積層方向から見た断面図である。
符号の説明
1 RFIDシステム
2 タグ
3 アンテナ
3a 磁芯
3b 導線
3c スペーサー
4 コンデンサ
5 ICチップ
6 リーダ/ライタ
7 リーダ/ライタ用アンテナ
8 制御部
8a 通信回路
8b 演算処理回路
9 磁束
10 軸芯
11 稜
12 ケース

Claims (11)

  1. フレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材を円柱状又は角柱状に巻いて形成したことを特徴とするアンテナ用磁芯。
  2. 円柱状又は角柱状の軸芯の周囲に、フレキシブルな板状又は箔状の軟磁性部材を巻いて形成したことを特徴とするアンテナ用磁芯。
  3. 前記軸芯が軟磁性材料からなることを特徴とする請求項2記載のアンテナ用磁芯。
  4. 前記軟磁性部材が、粉体状、フレーク状又は針状の軟磁性粉末とプラスチックとの複合材であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のアンテナ用磁芯。
  5. 前記軟磁性部材が、圧延、押出しまたは塗布により製造されたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のアンテナ用磁芯。
  6. 前記軟磁性部材が、金属板、金属箔、アモルファス箔又は表面に絶縁処理したものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のアンテナ用磁芯。
  7. 巻回された前記軟磁性部材の層間に、板状又は箔状のスペーサーが配設されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載のアンテナ用磁芯。
  8. 前記角柱状の前記アンテナ用磁芯の角部が丸みを持って形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一に記載のアンテナ用磁心。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一に記載のアンテナ用磁芯の周囲に、磁気的軸が前記アンテナ用磁芯の中心軸と略一致するように導線が巻回されてなることを特徴とするアンテナ。
  10. 請求項9記載のアンテナを備えることを特徴とするRFIDタグ。
  11. 請求項9記載のアンテナを備えることを特徴とするRFIDリーダ/ライタ。
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