JP2002325013A - アンテナコイル - Google Patents

アンテナコイル

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JP2002325013A
JP2002325013A JP2001128683A JP2001128683A JP2002325013A JP 2002325013 A JP2002325013 A JP 2002325013A JP 2001128683 A JP2001128683 A JP 2001128683A JP 2001128683 A JP2001128683 A JP 2001128683A JP 2002325013 A JP2002325013 A JP 2002325013A
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coil
air
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antenna coil
magnetic
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JP2001128683A
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English (en)
Inventor
Takanori Endo
貴則 遠藤
Masa Yonezawa
政 米沢
Takashi Tsuchida
隆 土田
Seiro Hachiman
誠朗 八幡
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的剛性が高くかつ比較的高い周波数にお
いて作動させる。 【解決手段】 アンテナコイル10は、平面内で渦巻き
状に巻回された空芯コイル12と、空芯コイル12の平
面と略平行となるように空芯コイル12に挿入された平
板状の磁芯部材13とを備える。磁芯部材13は軟磁性
金属,アモルファス又はフェライトの粉末又はフレーク
とプラスチック又はゴムとの複合材により形成される。
磁芯部材13は、複合材を射出成形若しくは圧縮成形す
ることにより又は圧延後成形することにより形成され
る。又は、磁芯部材13は複合材を塗布乾燥することに
より形成された磁性塗膜である。磁芯部材13が挿入さ
れた空芯コイル12の片面に非磁性であってかつ導電性
を有する導電板14が積層される。導電板14は銅若し
くは銅合金又はアルミニウム若しくはアルミニウム合金
からなり、厚さが0.01〜2mmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RFID(無線周
波数識別:Radio Frequency Identification)技術又は
EAS(電子式物品監視:Electronic Article Sureill
annce)技術を用いた識別タグに用いられるアンテナコ
イルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、RFID技術又はEAS技術を用
いたタグとして、アンテナコイルに情報を記憶したIC
チップ又は共振用のコンデンサを電気的に接続した識別
タグが知られている。これらの識別タグは、アンテナコ
イルに質問器の送受信アンテナから所定の周波数の電波
を発信することによりタグを活性化し、電波のデータ通
信による読出しコマンドに応じてICチップに記憶され
た情報を読みとることにより、又は特定周波数の電波に
対して共振するか否かによりその物品を識別又は監視す
るように構成されたものが知られている。
【0003】これらの識別タグに用いられる従来のアン
テナコイルとして、棒状に形成された磁芯部材にこの磁
芯部材の軸線を中心として導線を螺旋状に巻回したもの
が知られている。このアンテナコイルを用いたタグで
は、管理対象の物品が金属により形成されている場合、
金属製の物品の影響を受けるのを回避するため、アンテ
ナコイルと物品との間に厚さが5〜10mmであって電
気絶縁性を有するスペーサを挿入した状態で物品に固定
していた。しかし、上記従来のアンテナコイルでは、磁
芯部材の直径が比較的大きく、金属製の物品とアンテナ
コイルとの間隔が比較的大きいため、アンテナコイルが
管理対象の物品から大きく突出する不具合があった。
【0004】この点を解消すべく、平面内で渦巻き状に
巻回された空芯コイルに、この空芯コイルの平面と略平
行となるように磁芯部材を挿入したアンテナコイルが提
案されている(特開2000−48152)。このアン
テナコイルにおける磁芯部材はアモルファスシート又は
電磁鋼板から成り、空芯コイルの平面と略平行となるよ
うに磁芯部材を挿入することによりアンテナコイル自体
の厚さを極力薄くするとともに、磁芯部材に磁束を通過
させることにより、その磁束方向をアンテナコイルが取
付けられる物品の表面と平行にして、アンテナコイルと
物品との間に挿入されるスペーサの厚さを薄くして、ア
ンテナコイルが管理対象の物品から突出する量を従来よ
り低減できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した特開
2000−48152におけるアンテナコイルでは、磁
芯部材がアモルファスシート又は電磁鋼板から作られて
いるため、周波数が100kHz程度の場合に使用可能
なQ値は得られるが、電波の周波数が数MHz〜数十M
Hzと高周波である場合には、磁芯部材におけるアモル
ファスシート又は電磁鋼板に渦電流が発生してQ値が低
下する不具合があった。特に近年では、13.56MH
zの周波数により動作するRFID技術を用いたタグが
実用化されており、このような高周波の電波で動作する
タグに上述した特開2000−48152におけるアン
テナコイルは使用できない不具合があった。
【0006】一方、この高周波に使用できる磁芯部材と
して従来から焼結フェライトが知られているが、焼結フ
ェライトは比較的もろい性質を有し、特に薄いアンテナ
コイルを得るためにその焼結フェライト板を薄く形成し
て磁芯部材とすると、その磁芯部材は割れ易いものにな
り、実際の使用環境が狭められる問題点がある。逆に、
剛性を高めるために、磁芯部材として比較的厚い焼結フ
ェライト板を用いた場合には、アンテナコイル自体の厚
さが増加してアンテナコイルが管理対象の物品から突出
する量を低減するという目的を達成することができない
問題点がある。本発明の目的は、比較的剛性が高くかつ
比較的高い周波数において使用し得るアンテナコイルを
提供することにある。本発明の別の目的は、アンテナコ
イルと物品との間に挿入されるスペーサを不要にしてア
ンテナコイルが管理対象の物品から突出する量を従来よ
り低減し得るアンテナコイルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図2に示すように、平面内で渦巻き状に巻回さ
れた空芯コイル12と、空芯コイル12の平面と略平行
となるように空芯コイル12に挿入された平板状の磁芯
部材13とを備えたアンテナコイルの改良である。その
特徴ある構成は、磁芯部材13が軟磁性金属,アモルフ
ァス又はフェライトの粉末又はフレークとプラスチック
又はゴムとの複合材により形成されたところにある。
【0008】この請求項1に記載されたアンテナコイル
では、磁芯部材13が複合材により形成されているた
め、脆弱なフェライト焼結体により形成された磁芯部材
と比較して強靱であり、複合材からなる磁芯部材13を
用いることによりアンテナコイルの剛性を確保すること
ができる。また、複合材は、軟磁性金属,アモルファス
又はフェライトがプラスチック又はゴムに分散され、か
つ相互に絶縁されているため、複合材からなる磁芯部材
13は導電性を有せず、高周波の電波を受けても渦電流
は発生しない。このため、比較的高周波であっても渦電
流の発生に起因してQ値が低下することはなく、比較的
高い周波数において十分に使用しうるアンテナコイルを
得ることができる。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、磁芯部材13が複合材を射出成形若しくは
圧縮成形することにより又は圧延後成形することにより
形成されたアンテナコイルである。この請求項2に記載
されたアンテナコイルでは、複合材による磁芯部材13
の形成が容易になり、磁芯部材13を薄く形成すること
により、物品から突出する量を低減させることができ
る。請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明であっ
て、磁芯部材13が複合材を塗布乾燥することにより形
成された磁性塗膜であるアンテナコイルである。この請
求項3に係るアンテナコイルでは、射出成形や圧縮成形
において成形が困難な0.8mm以下の厚さの磁芯部材
13を得ることができ、アンテナコイルの厚さを極めて
薄く形成することができる。このため、物品に取付けた
場合のアンテナコイルの物品から突出量を著しく抑制す
ることができる。
【0010】請求項4に係る発明は、平面内で渦巻き状
に巻回された空芯コイル12と、空芯コイル12の平面
と略平行となるように空芯コイル12に挿入された平板
状の磁芯部材13とを備えたアンテナコイルの改良であ
る。その特徴ある構成は、磁芯部材13が挿入された空
芯コイル12の片面に非磁性であってかつ導電性を有す
る導電板14が積層されたところにある。この請求項4
に記載されたアンテナコイルでは、金属により形成され
た物品に、その物品と空芯コイル12の間に導電板14
が介在するようにアンテナコイルを取付けて電波を発信
すると、導電板14が空芯コイル12を通過した電波の
物品への通過を遮蔽するため、物品の取付面には渦電流
が発生しない。この結果、アンテナコイルと物品との間
に従来挿入されているスペーサが不要になり、アンテナ
コイルを確実に作動させることができる。なお、この請
求項4に係るアンテナコイルは、磁芯部材13がアモル
ファスシート又は電磁鋼板から作られ、空芯コイル12
が比較的低い周波数により動作するものであっても有効
である。
【0011】請求項5に係る発明は、請求項4に係る発
明であって、導電板14が銅若しくは銅合金又はアルミ
ニウム若しくはアルミニウム合金からなるアンテナコイ
ルである。この請求項5に記載されたアンテナコイルで
は、物品への電波の通過を確実に遮蔽する導電板14を
得ることができる。請求項6に係る発明は、請求項5に
係る発明であって、導電板14の厚さが0.01〜2m
mであるアンテナコイルである。この請求項6に記載さ
れたアンテナコイルでは、導電板14を含むアンテナコ
イルを極めて薄く形成できるので、物品が金属により形
成されていても、物品からの突出量は抑制され、その物
品の搬送中にアンテナコイルが周囲の物に接触するのを
防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1及び図2に示すように、本発明
のタグ用アンテナコイル10は、平面内で導体11を渦
巻き状に巻回することにより構成された空芯コイル12
と、その空芯コイル12の平面と略平行となるように空
芯コイル12に挿入された平板状の磁芯部材13とを備
える。空芯コイル12は、導体11である被覆電線を渦
巻き状に巻回することにより形成されるか、或いは導電
性の板を所定のパターンでエッチング又は打ち抜くこと
により形成することができる。また、空芯コイル12
は、電気絶縁フィルム又はシートに積層され銅箔をエッ
チングすることにより、又は電気絶縁フィルム又はシー
トの主面に導電材料を渦巻き状にスクリーン印刷若しく
は蒸着することにより形成することもできる。この場
合、電気絶縁フィルム又はシートは、例えばドーナツ状
にする等のように、空芯コイル12の中央部に磁芯部材
13を挿入させるための孔を形成する必要がある。
【0013】電気絶縁フィルム12aに積層され銅箔を
エッチングすることにより空芯コイル12を形成する例
を代表して説明すると、先ず、両面に銅箔を持つフィル
ム12aを用意し、図3に示すように、そのフィルム1
2aの中央部近傍に第1スルホール12bを形成し、そ
の第1スルホール12b近傍のフィルム外縁近傍に第2
スルホール12cを形成する。その後フィルム12aの
両面に耐エッチング塗料をシルクスクリーン法により印
刷する。フィルム12aの片面には第1及び第2スルホ
ール12b,12cの周囲と、第1スルホール12bを
内端とし外端が第2スルホール12c近傍に位置する矩
形渦巻き状に耐エッチング塗料を塗布する。そしてコイ
ルの外端にはその塗料による幅広部を形成する。そして
フィルム12aの他の面には第1及び第2スルホール1
2b,12cを結ぶように耐エッチング塗料を塗布乾燥
させる。そして、塗料が塗布されていない銅箔をエッチ
ングにより除去し、耐エッチング塗料が塗布されている
部分の銅箔をフィルム12a上に残存させる。
【0014】その後、フィルム12a上に残存する銅箔
から耐エッチング塗料を除去し、残存する銅箔により第
1及び第2スルホール12b,12cの周囲における第
1及び第2ターミナル11a、11bと、第1ターミナ
ル11aを内端とする矩形渦巻き状のコイル部11c
と、コイル部11cの外端における幅広部による中間タ
ーミナル11dをフィルム12aの片面に形成する。そ
してフィルム12aの他の面に第1及び第2スルホール
12b,12cを結ぶ連結導体11eを残存する銅箔に
より形成する。その後、第1及び第2スルホール12
b,12cの内面をメッキして第1ターミナル11aと
連結導体11e、及び第2ターミナル11bと連結導体
11eを連結し、連結導体11eを介して第1及び第2
ターミナル11a,11bを電気的に接続させる。その
後磁芯部材13を貫通させる孔12dをプレスで開ける
ことにより空芯コイル12が得られる。このように電気
絶縁フィルム12aに積層された銅箔をエッチングする
ことにより得られた空芯コイル12では、第2ターミナ
ル11bと中間ターミナル11dの間にIC、又はコン
デンサをつなぐことによりタグとすることが可能にな
る。
【0015】図1及び図2に戻って、磁芯部材13は複
合材により形成される。複合材は、軟磁性金属,アモル
ファス又はフェライトの粉末又はフレークとプラスチッ
ク又はゴムにより形成される。軟磁性金属として、微細
な粉末が容易に得られるカルボニル鉄粉又は還元鉄粉を
用いることが好ましい。還元鉄粉は微細な酸化鉄を水素
ガス等で低温還元することにより得られる。また軟磁性
金属として、アトマイズ法で製造した鉄、パーマロイ、
アモルファス粉末を使用しても良い。更に、軟磁性金属
として、アトマイズ法により得られた軟磁性金属の粉末
をボールミルやアトライタ等を用いて機械的に扁平化さ
せた粉末、合金の溶湯粒を水冷した銅の表面に衝突させ
ることにより得られたアモルファス合金のフレークを用
いてもよい。一方、プラスチックとしては、絶縁性を有
するアクリル、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリスチレン、エポキシ等の樹脂を用いること
が好ましい。また、ゴムとしては、天然ゴム及びブチル
ゴム等合成ゴムのいずれも使用することができる。
【0016】複合材の製法としては、軟磁性金属,アモ
ルファス又はフェライトの粉末又はフレークとプラスチ
ック又はゴムの粉末との混合物を混練し、この混練物を
ペレット化した後に射出成形若しくは圧縮成形して所定
の形状とする方法が適当である。射出成形若しくは圧縮
成形により磁芯部材13を形成すると、図2に示すよう
な空芯コイル12とともに平板状をなす段部13aをそ
の成形と同時に磁芯部材13に一体的に形成することが
でき、比較的薄いアンテナコイル10を比較的容易に得
ることが可能になる。この場合、上記混合物の射出若し
くは圧縮時に磁性方向に磁場を掛け、軟磁性金属を整列
させれば、アンテナコイル10としての特性は更に向上
する。また上述した混合物をロールで圧延して板状とし
た後に短冊状に切断したり、圧縮成形したり、或いは型
に鋳込んだりして成形してもよい。上記いずれの方法に
おいても、磁場を掛けて軟磁性金属を整列させることに
より特性は向上する。
【0017】軟磁性金属又はアモルファスの粉末を用い
る場合には、その直径は0.6〜100μmの範囲内に
あることが好ましく、1〜43μmの範囲内にあること
が更に好ましい。軟磁性金属又はアモルファスがフレー
クである場合には、その厚さが0.1〜10μmの範囲
内にあることが好ましく、0.3〜5μmの範囲内にあ
ることが更に好ましい。軟磁性金属又はアモルファスの
粉末の直径が上記範囲より細かい場合は粉末が酸化し易
く、大きすぎると渦電流による損失が増大する問題が生
じる。複合材における混合比率は軟磁性金属,アモルフ
ァス又はフェライトが10〜95重量%であることが好
ましく、40〜90重量%であることが更に好ましい。
残部はプラスチック又はゴムである。軟磁性金属,アモ
ルファス又はフェライトの含有率が上記範囲より少ない
と透磁率が低すぎる不具合があり、上記範囲を越えると
軟磁性金属,アモルファス又はフェライト同士が直接接
して磁芯部材13が導電性となるため損失が大きくなる
不具合がある。
【0018】一方、磁芯部材13が挿入された空芯コイ
ル12の片面には、非磁性であってかつ導電性を有する
導電板14が積層される。この導電板14は銅若しくは
銅合金又はアルミニウム若しくはアルミニウム合金から
なり、磁芯部材13が挿入された空芯コイル12の片面
に接着される。導電板14は空芯コイル12と物品16
との間に存在することによりその空芯コイル12と物品
16とを電磁的に遮蔽するものであり、その厚さは0.
01〜2mmのものが使用される。導電板14の厚さが
0.01未満であると電磁遮蔽するという本来的効果が
期待できず、その厚さが2mmを越えると物品16と空
芯コイル12との間隔を広めて空芯コイル12を物品1
6から著しく突出させる不具合がある。
【0019】このように形成されたアンテナコイル10
では、磁芯部材13が複合材により形成されているた
め、脆弱なフェライト焼結体により形成された磁芯部材
と比較して強靱であり、この磁芯部材13を用いること
によりアンテナコイルの剛性を確保することができる。
また軟磁性金属,アモルファス又はフェライトがプラス
チック又はゴムに分散され、かつ相互に絶縁されている
ため、磁芯部材13全体としては導電性を有せず、高周
波の電波を受けても渦電流は発生しない。このため、図
示しない送信アンテナから放射される電波の周波数が数
MHz〜数十MHzと比較的高周波であっても、渦電流
の発生に起因してQ値が低下することはない。この結
果、本発明のアンテナコイル10は、比較的強靱なもの
になり、かつ比較的高い周波数において十分に使用しう
るアンテナコイル10となる。
【0020】特に、この実施の形態では、磁芯部材13
が挿入された空芯コイル12の片面に、非磁性であって
かつ導電性を有する導電板14を積層したので、その導
電板14を介して物品16に空芯コイル12を取付けれ
ば、物品16の取付面と空芯コイル12との間にその導
電板14が介在することになり、空芯コイル12が物品
16と電磁気的に遮断されるので、空芯コイル12にお
ける自己インダクタンスの変化及びQ値の低下を完全に
防止できる。特に物品16が強磁性材料からなる場合に
効果がある。これは、強磁性材料からなる物品16の取
付面に対向する空芯コイル12に上記導電板14を接着
すると、磁芯部材13から出た磁束のうち物品16を通
過しようとする磁束が高い導電性を有する導電板14上
を通過するようになり、かつこの導電板14は非磁性で
あるのでヒステリシス損が極めて少なく渦電流が殆ど発
生せず、強磁性材料からなる物品16が空芯コイル12
に影響を及ぼさないためである。
【0021】なお、上述した実施の形態では、複合材を
射出成形若しくは圧縮成形することにより又は圧延後成
形することにより磁芯部材13が形成された例を示した
が、、磁芯部材13は複合材を塗布乾燥することにより
形成してもよい。この場合、複合材は図示しない絶縁性
樹脂フィルム又はシートの表面に塗布乾燥させることが
好ましい。ここで磁性塗膜を形成する際の絶縁性樹脂フ
ィルム又はシートの厚さは10〜200μmであること
が好ましく、更に好ましくは30〜150μmである。
また形成された磁性塗膜の厚さは10〜800μmが好
ましく、更に好ましくは30〜300μmである。な
お、塗料を一度塗布しただけでは所定の厚さが得られな
い場合には、繰り返し同一の塗料を塗布乾燥することに
より所望の厚さの塗膜を得ることができる。このように
絶縁性樹脂フィルム又はシートの表面に磁性塗膜からな
る磁芯部材を形成すれば、絶縁性樹脂フィルム又はシー
トにより磁芯部材の強度が確保されるとともに、射出成
形において成形が困難な0.8mm以下の厚さの磁芯部
材13を得ることができ、更に薄いアンテナコイル10
を得ることができる。
【0022】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく
説明する。 <実施例1>先ず、電気絶縁フィルムの一方の主面に空
芯コイルを形成した。電気絶縁フィルムとしては、厚さ
50μmであって縦及び横がそれぞれ50mmのポリイ
ミドフィルムを用いた。このポリイミドフィルムの一方
の主面に厚さ35μmの銅箔を積層接着し、この銅箔を
エッチングすることによりポリイミドフィルムの一方の
主面に4回矩形の渦巻き状に巻回された空芯コイルを形
成した。この空芯コイルを構成する導体は0.8mmの
幅に形成され、この導体により形成される空芯コイルの
外形は18mm×47mmになるように形成した。次
に、カルボニル鉄粉をナイロン樹脂に92重量%混合し
た混合物を射出成形することにより、厚さが0.87m
mであって外形が35mm×52mmの複合材からなる
磁芯部材13を得た、そして、空芯コイルの中央におけ
る電気絶縁フィルムに35mm×1mmの孔を開け、こ
の孔に磁芯部材13を空芯コイルの平面と略平行となる
ように挿入してアンテナコイルを得た。この複合材を射
出成形することにより得られた磁芯部材を有するアンテ
ナコイルを実施例1とした。
【0023】<実施例2>実施例1と同一の電気絶縁フ
ィルムに実施例1と同一の手順により実施例1と同一の
導体による同一の空芯コイルを形成した。また、別にア
モルファスフレークとアクリル樹脂と溶媒である酢酸エ
チルとを重量比で70:10:20になるように混合し
た塗料を準備した。この塗料を厚さが0.1mmのポリ
エチレンテレフタレートからなるフィルムの一方の主面
の全面に塗布乾燥させ、厚さが0.1mmの磁性塗膜を
得た。この磁性塗膜が主面に形成されたフィルムをその
磁性塗膜とともに35mm×60mmの大きさに切断
し、複合材を塗布乾燥させた磁性塗膜からなる磁芯部材
13を得た。そして、空芯コイルの中央における電気絶
縁フィルムに35mm×1mmの孔を開け、この孔に磁
芯部材13を空芯コイルの平面と略平行となるように挿
入してアンテナコイルを得た。この磁性塗膜からなる磁
芯部材を有するアンテナコイルを実施例2とした。
【0024】<比較例1>実施例1と同一の電気絶縁フ
ィルムに実施例1と同一の手順により実施例1と同一の
導体による同一の空芯コイルを形成した。また、別に、
厚さが20μmであって、外形が10mm×60mmの
アモルファス箔を4枚積層したアモルファス箔の積層材
からなる磁芯部材を準備した。そして、空芯コイルの中
央における電気絶縁フィルムに35mm×1mmの孔を
開け、この孔に磁芯部材13を空芯コイルの平面と略平
行となるように挿入してアンテナコイルを得た。このア
モルファス箔の積層材からなる磁芯部材を有するアンテ
ナコイルを比較例1とした。
【0025】<比較試験>実施例1及び2、並びに比較
例1のアンテナコイルにおける空芯コイルの両端部(図
1のX及びY)に、コイル特性を測定する測定器(HEWl
ETT PACKARD社製4396)の測定用ターミナルを接続
させ、その測定器により所定の周波数に対する空芯コイ
ルのL値並びにQ値をそれぞれ測定した。また、物品と
して、100mm×100mmであって厚さが0.16
mmのアルミニウム板を準備した。比較例1及び実施例
1〜3の空芯コイルにそれぞれICチップを接続し、こ
のICチップとアンテナコイルにより13.56MHz
で作動するタグとした。このタグを上述したアルミニウ
ム板の表面にそれぞれ配置した場合の動作の有無を確認
した。これらの結果を表1にそれぞれ示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1から明らかなように、実施例1及び2
では比較例1に比較してQ値が向上していることが判
る。これは比較例1では、磁芯部材がアモルファス箔で
あるため、磁芯部材に渦電流が生じたためと考えられ、
一方実施例1及び2では、磁芯部材が複合材により形成
されているため、磁芯部材に渦電流が生じないためと考
えられる。また、実施例1及び2のアンテナコイルにI
Cチップを接続したタグは、アルミニウム板の表面に配
置しても動作するのに対して、比較例1のアンテナコイ
ルにICチップを接続したタグは動作しなかった。これ
も上述した渦電流の有無に起因して、比較例1ではアン
テナコイルのL値が変化し、共振周波数が変化したこと
と、エネルギーが吸収され損失となったためと考えられ
る。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、平
面内で渦巻き状に巻回された空芯コイルの平面と略平行
となるようにその空芯コイルに挿入された磁芯部材を、
脆弱なフェライト焼結体により形成された磁芯部材と比
較して強靱である複合材により形成したので、アンテナ
コイルの剛性を高めることができる。また、磁芯部材を
構成する複合材は、軟磁性金属,アモルファス又はフェ
ライトの粉末又はフレークがプラスチック又はゴムに分
散されており、その粉末又はフレークは相互に絶縁され
ているため、磁芯部材全体としては導電性を有せず、高
周波の電波を受けても渦電流は発生しない。このため、
比較的高周波であっても渦電流の発生に起因するQ値が
低下することはなく、比較的高い周波数において十分に
使用しうるアンテナコイルを得ることができる。
【0029】また、複合材を射出成形若しくは圧縮成形
することにより又は圧延後成形することにより磁芯部材
を形成すれば磁芯部材を比較的薄く形成することがで
き、磁芯部材として複合材を塗布乾燥することにより形
成された磁性塗膜を用いれば、射出成形や圧縮成形にお
いて成形が困難な0.8mm以下の厚さの磁芯部材を得
ることができる。この結果、物品に取付けた場合のアン
テナコイルの物品から突出量を著しく抑制することがで
きる。更に、磁芯部材が挿入された空芯コイルの片面に
非磁性であってかつ導電性を有する導電板を積層すれ
ば、この導電板が物品への電波の通過を遮蔽するため、
アンテナコイルと物品との間に挿入されるスペーサが不
要になりアンテナコイルが管理対象の物品から突出する
量を従来より低減させた状態でアンテナコイルを確実に
作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナコイルの平面図。
【図2】そのアンテナコイルを物品に取付けた状態を示
す図1のA−A線断面図。
【図3】そのアンテナコイルにおける空芯コイルの平面
図。
【符号の説明】
10 アンテナコイル 12 空芯コイル 13 磁芯部材 14 導電板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土田 隆 東京都文京区小石川1丁目12番14号 三菱 マテリアル株式会社RF−ID事業センタ ー内 (72)発明者 八幡 誠朗 東京都文京区小石川1丁目12番14号 三菱 マテリアル株式会社RF−ID事業センタ ー内 Fターム(参考) 5B035 AA00 BA03 BB09 BC00 CA01 CA23 5J046 AA07 AA12 AB11 PA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面内で渦巻き状に巻回された空芯コイ
    ル(12)と、前記空芯コイル(12)の平面と略平行となるよ
    うに前記空芯コイル(12)に挿入された平板状の磁芯部材
    (13)とを備えたアンテナコイルにおいて、 前記磁芯部材(13)が軟磁性金属,アモルファス又はフェ
    ライトの粉末又はフレークとプラスチック又はゴムとの
    複合材により形成されたことを特徴とするアンテナコイ
    ル。
  2. 【請求項2】 磁芯部材(13)が複合材を射出成形若しく
    は圧縮成形することにより又は圧延後成形することによ
    り形成された請求項1記載のアンテナコイル。
  3. 【請求項3】 磁芯部材(13)が複合材を塗布乾燥するこ
    とにより形成された磁性塗膜である請求項1記載のアン
    テナコイル。
  4. 【請求項4】 平面内で渦巻き状に巻回された空芯コイ
    ル(12)と、前記空芯コイル(12)の平面と略平行となるよ
    うに前記空芯コイル(12)に挿入された平板状の磁芯部材
    (13)とを備えたアンテナコイルにおいて、 磁芯部材(13)が挿入された空芯コイル(12)の片面に非磁
    性であってかつ導電性を有する導電板(14)が積層された
    アンテナコイル。
  5. 【請求項5】 導電板(14)が銅若しくは銅合金又はアル
    ミニウム若しくはアルミニウム合金からなる請求項4記
    載のアンテナコイル。
  6. 【請求項6】 導電板(14)の厚さが0.01〜2mmで
    ある請求項5記載のアンテナコイル。
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