JP2000287037A - 画像読取装置、画像読取方法及び記憶媒体 - Google Patents

画像読取装置、画像読取方法及び記憶媒体

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JP2000287037A
JP2000287037A JP11093005A JP9300599A JP2000287037A JP 2000287037 A JP2000287037 A JP 2000287037A JP 11093005 A JP11093005 A JP 11093005A JP 9300599 A JP9300599 A JP 9300599A JP 2000287037 A JP2000287037 A JP 2000287037A
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JP11093005A
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Yoshihiro Wada
義弘 和田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常時光源を点灯させて、無駄な電力を消費
し、光源の寿命も縮めるという欠点を解消し、且つ画像
読み取り前に光源の光量が安定するまで待つ時間を短縮
し、画像読み取り作業の効率を向上させる。 【解決手段】 原稿の光学的画像情報を読み取るスキャ
ナ本体1と、スキャナ本体1と同期し副走査移動して原
稿を照明し、当該原稿の透過光をスキャナ本体1により
読み取られる光学的画像情報とするフィルムアダプタユ
ニット2とを備えており、スキャナ本体1により反射原
稿を読み取るか、フィルムアダプタユニット2による照
明で透過原稿を読み取るかを選択し、反射原稿の読み取
りを選択した場合にはスキャナ本体1の照明を点灯し、
透過原稿の読み取りを選択した場合にはフィルムアダプ
タユニット2の照明を点灯する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の光学画像情
報を電気的な画像信号に変換し、ホストコンピュータ等
に出力する画像読取装置、画像読取方法及び記憶媒体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取装置としてCCDリニア
イメージセンサ(以下CCD)を用いたイメージスキャ
ナが知られている。
【0003】図12は、フラットベッド型スキャナと呼
ばれるものの構成例を簡単に示した側面図である。Dは
原稿台ガラス150上に置かれた印刷物や写真などの反
射原稿で、これを光源102によって照射した反射光を
ミラー152,153,154によって折り返し、レン
ズ106によってCCD107に結像する。光源102
およびミラー152,153,154、レンズ106,
CCD107を固定載置した読取ユニット157を原稿
台ガラス150に平行に走査することにより原稿D全体
を読み取り、CCD107から1ぺージ分の画像信号を
得る。この場合、図12中、左から右に向かうX方向が
副走査方向となる。
【0004】図13は、図12フラットベッド型スキャ
ナの圧板160の代りにフィルムアダプタユニットを2
を設置したときの側面図である。Fは原稿台ガラス15
0の上に置かれた写真フィルムなどの透過原稿で、これ
を拡散板163を介して、光源202で照射した透過光
をミラー152,153,154によって折り返し、レ
ンズ106によってCCD107に結像する。フィルム
原稿を読み取るときは、読取ユニット157とフィルム
アダプタユニット2の光源202とを同時に原稿台ガラ
ス150に平行に左から右のX方向に走査する。
【0005】光源として、光量が安定するために多くの
時間が必要な冷陰極管等を使用したこの種の画像読取装
置では、点灯直後に読み取りを行うとその途中で光量が
大きく変化して、画像に甚だしく悪影響を与えてしま
う。
【0006】また、毎回画像読み取り前に点灯し、光量
が安定するのを待つ構成にすると、安定化待ち時間のた
め読み取り時間が余分にかかり、著しく使い勝手のの悪
い画像読取装置となってしまうおそれがあった。
【0007】そこで従来では、画像読取装置の電源投入
と同時に光源も点灯させて、以後点灯状態を継続させ、
読み取り開始前の光量安定化の時間を短縮するように構
成していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のように常時光源を点灯させると、無駄な電力を消
費し、光源の寿命も縮めるという問題があった。
【0009】また、図13のようにフラットベッドスキ
ャナ本体とフィルムアダプタユニットのからなる画像読
取装置は、反射原稿を読み込むときは、フィルムアダプ
タユニットの光源を消灯し、また、透過原稿を読み込む
ときは、フラットベッドスキャナ本体の光源を消灯する
必要があった。
【0010】従って、反射原稿の読み込み後、続けて透
過原稿を読み込むときは、一旦フラットベッドスキャナ
本体の光源を消灯し、あらためてフィルムアダプタユニ
ットの光源を点灯させなければならず、光量安定化の時
間が必要となる。逆に、透過原稿を読み込んだ後に、反
射原稿を読み込む場合も同様である。
【0011】そこで本発明は、読み取る原稿を選択した
時点で対応する光源を点灯するように構成することによ
り、従来のように常時光源を点灯させて、無駄な電力を
消費し、光源の寿命も縮めるという欠点を解消し、且つ
画像読み取り前に光源の光量が安定するまでの待機時間
を短縮し、画像読み取り作業の効率を向上させることを
可能とする画像読取装置、画像読取方法及び記憶媒体を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読取装置
は、原稿を照明する第1及び第2の照明手段と、前記原
稿の画像情報を読み取る画像読取手段と、前記画像読取
手段により反射原稿を読み取る場合に前記第1の照明手
段を点灯し、前記画像読取手段により透過原稿を読み取
る場合に前記第2の照明手段を点灯するように制御する
とともに、前記画像読取手段による読み取り動作終了後
も前記原稿読み取り時に点灯した照明手段を所定時間点
灯し続けるように制御する制御手段とを有する。
【0013】本発明の画像読取装置の一態様において、
前記制御手段は、前記画像読取手段による前記反射原稿
の読み取り前に前記第2の照明手段が点灯していた場合
には消灯して前記第1の照明手段を点灯するように制御
し、前記画像読取手段による前記透過原稿の読み取り前
に前記第1の照明手段が点灯していた場合には消灯して
前記第2の照明手段を点灯するように制御する。
【0014】本発明の画像読取装置の一態様において、
前記制御手段は、前記読み取り動作が終了してから前記
所定時間経過後に点灯している照明手段を消灯する。
【0015】本発明の画像読取方法は、原稿を照明する
第1及び第2の照明手段と、前記原稿の画像情報を読み
取る画像読取手段とを用いて原稿画像を読み取る画像読
取方法であって、前記画像読取手段により反射原稿を読
み取る場合に前記第1の照明手段を点灯する第1のステ
ップと、前記画像読取手段により透過原稿を読み取る場
合に前記第2の照明手段を点灯する第2のステップと、
前記画像読取手段による読み取り動作終了後も前記原稿
読み取り時に点灯した照明手段を所定時間点灯し続ける
第3のステップとを有する。
【0016】本発明の画像読取方法の一態様において、
前記第1のステップは、前記画像読取手段による前記反
射原稿の読み取り前に前記第2の照明手段が点灯してい
た場合には消灯して前記第1の照明手段を点灯し、前記
第2のステップは、前記画像読取手段による前記透過原
稿の読み取り前に前記第1の照明手段が点灯していた場
合には消灯して前記第2の照明手段を点灯する。
【0017】本発明の画像読取方法の一態様は、前記読
み取り動作が終了してから前記所定時間経過後に点灯し
ている照明手段を消灯する第4のステップを有する。
【0018】本発明の記憶媒体は、前記画像読取装置の
各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラ
ムをコンピュータ読み出し可能に格納している。
【0019】本発明の記憶媒体は、前記画像読取方法の
各ステップを実行させるためのプログラムをコンピュー
タ読み出し可能に格納している。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した好適な実
施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の実施形態を説明するため
のブロック回路図である。本実施形態の画像読取装置
は、スキャナ本体1及びフィルムアダプタユニット2を
備えて構成されており、ホストコンピュータ3とは一般
的に広く普及しているSCSIバスで接続されている。
また、ホストコンピュータ3はモニタ4に接続し、オペ
レータはこのモニタ4の表示を見ながら画像読み取り作
業を行う。
【0022】この画像読取装置において、102は照明
光源となる冷陰極管である。101は冷陰極管102を
点灯するための光源点灯回路であり、いわゆるインバー
タ回路である。105は、図12の読取ユニット157
を副走査方向Xに移動させるための副走査モータであ
り、ここではステッピングモータである。104はシス
テムコントローラ100からの命令にしたがって副走査
モータ105を駆動させるための副走査モータドライバ
である。103は副走査の基準位置を検出するためのホ
ームポジションセンサであり、フォトインターラプタを
用いて読取ユニット157の突起形状を検出している。
図12,9でHPと示したのが副走査の基準位置になる
ホームポジションである。106は結像レンズ系であ
り、107はCCDリニアイメージセンサ(以下CCD
と称す)である。
【0023】反射原稿の画像読み込みは、原稿台ガラス
150に載せた原稿Dを、読取ユニット157を副走査
モータ105により副走査方向Xに移動して走査させる
ことにより行う。
【0024】108はアナログアンプであり、CCDか
ら出力されたアナログ信号を増幅する。109はA/D
変換器であり、アナログアンプ108から出力されたア
ナログ信号をディジタル信号に変換する。
【0025】110は画像処理手段であり、画像処理と
CCD駆動パルス制御、CCD電子シャッタ制御などの
処理を行う。ゲートアレイで構成されており、高速に各
種処理を行うことが可能である。111はラインバッフ
ァであり、画像データを一時的に記憶する部分であり、
汎用のランダムアクセスメモリで実現している。112
はインターフェイス部であり、ホストコンピュータ3と
通信するためのものである。ここではSCSIコントロ
ーラで実現している。113は画像処理を行う際のワー
キングエリアとしてのRAMであるオフセットRAM
で、CCDのRGBライン間オフセットの補正のほか、
ブリスキャン画像の保存、ヒストグラム作成、シェーデ
ィング補正等の各種データや画像データの一時記憶を行
う。ここでは汎用のランダムアクセスメモリで実現して
いる。
【0026】114はガンマカーブを記憶し、ガンマ補
正を行うためのガンマRAMである。100はフィルム
スキャナ全体のシーケンスを記憶したシステムコントロ
ーラであり、ホストコンピュータ3からの命令にしたが
って各種動作を行わせるところである。115はシステ
ムコントローラ100と画像処理手段110とラインバ
ッファ111とインターフェイス部112とオフセット
RAM113とガンマRAM114を連結するCPUパ
スであり、アドレスバスとデータバスによって構成され
ている。
【0027】次に、図1のフィルムアダプタユニット2
について説明する。202は照明光源となる冷陰極管で
ある。201は冷陰極管202を点灯するための光源点
灯回路であり、いわゆるインバータ回路である。204
は、図13の光源202を副走査方向Xに移動させるた
めの副走査モータであり、ここではステッピングモータ
である。203はフィルムアダプタユニットコントロー
ラ200からの命令にしたがって副走査モータ204を
駆動させるための副走査モータドライバである。205
は副走査の基準位置を検出するためのホームポジション
センサであり、フォトインターラプタを用いて、光源2
02の突起形状を検出している。
【0028】200はフィルムアダプタユニットコント
ローラであり、システムコントローラ100から通信線
116を介してコマンドの受信、ステータスの送信を行
い、コマンドの内容に応じてモータ203と点灯回路2
01を制御する。スキャナ本体1のシステムコントロー
ラ100は定期的に通信線116を介して、フィルムア
ダプタユニットコントローラ200に問い合わせコマン
ドを送り、返信があるかどうかで、フィルムアダプタユ
ニット2が接続されているかどうか常に確認している。
【0029】透過原稿の画像読み込みは、原稿台ガラス
150に載せた原稿Fを、読取ユニット157とフィル
ムアダプタユニット2の光源である冷陰極管202を同
時に、相対位置を保ちつつ副走査方向Xに移動させて走
査をすることにより行う。4はホストコンピュータ3に
接続し画像や文字を表示するモニタである。
【0030】なお、図1は画像読取装置をスキャナ本体
1とフィルムアダプタユニット2により構成した場合を
示しているが、フィルムアダプタユニット2がない構成
もあり、この方が一般的である。以後、画像読取装置を
スキャナ本体1とフィルムアダプタユニット2により構
成した場合の画像読み取り動作について説明する。
【0031】先ず反射原稿を読み込むときのオペレータ
の操作方法を、図2のフローチャートを用いて説明す
る。
【0032】ここで、ホストコンピュータ3とスキャナ
1の電源は投入されて、所定の初期化処理が終了した段
階から説明する。この段階では、スキャナ1とフィルム
アダプタユニット2光源は消灯状態である。
【0033】オペレータは原稿台ガラス150に反射原
稿をセットしホストコンピュータ3でアプリケーション
ソフトを起動する(ステップS0001)。
【0034】次に、オペレータは反射原稿を読むことを
アプリケーションソフトに指示する(ステップS000
2)。
【0035】次に、オペレータは、原稿の読み取り解像
度や、読み取り範囲、カラー読込みか、白黒読み込み
か、2値読み込みか、多値読み込みか等をアプリケーシ
ョンソフト上で指定する。
【0036】例えば、原稿の全体像をモニタ上に表示す
るときは、画像を縮小しなければならないので、読み取
り解像度として75dpi(dot per inch)を指定し、
読み取り範囲を原稿台ガラス150の大きさと同じ、A
4サイズの幅210mm、長さ297mmにし、カラー
8ビット多値で指定する。
【0037】オペレータは、以上の設定後スキャンの指
示をする(ステップS0003)。オペレータは、読込
まれてモニタに表示された画像を確認する(ステップS
0004)。
【0038】次に、上記のオペレータの操作に対応した
ホストコンピュータのアプリケーションソフトの処理を
図3及び図4のフローチャートを用いて説明する。
【0039】図3は、図2のオペレータの操作フローチ
ャートのステップS0002でオペレータが反射原稿を
読むことを指示したときの処理フローチャートである。
ホストコンピュータ3はSCSIバス117を介して、
反射原稿読み取りか、透過原稿読み取りかを選択するコ
マンドであるDefine Scanコマンドをスキャ
ナ1に送信する(ステップS3001)。
【0040】図10はDefine Scanコマンド
の構成例であり、6バイトのCDB(Command Descript
or Block)とそれに続く、10バイトのパラメータリス
トブロックからなる。CDBのバイト0はDefine
ScanコマンドのOperation Codeを
示す16進数でD6hが設定される。
【0041】パラメータリストブロックのバイト3のビ
ット2のTPUフラグが、スキャナ本体1で反射原稿を
読み込むか、フイルムアダプタユニット2で反射原稿を
読み込むかを示す。0で反射原稿、1で透過原稿を読み
込む。
【0042】ここで、反射原稿用アプリケーションソフ
トと透過原稿用アプリケーションソフトを別々に用意し
てもよい。この場合は、オペレータが読み取り原稿の種
類を指定することなく、反射原稿用アプリケーションソ
フトを起動したときは、Define Scanコマン
ドのパラメークリストのバイト3のビット2のTPUフ
ラグに0をセットしスキャナ1に送信し、透過原稿用ア
プリケーションソフトを起動したときは1をセットし、
スキャナ1に直ちに送信することができる。
【0043】スキャナ1のシステムコントローラ100
は、受信したDefine Scanコマンドのパラメ
ークリストのバイト3のビット2のTPUフラグをチェ
ックし、反射原稿の読み取りであることを不図示の記憶
領域に格納する。
【0044】次に、ホストコンピュータ3はスキャナ1
の状態を知るために、Test Unit Ready
コマンドをスキャナ1に送信する(スナッブS300
2)。
【0045】スキャナ1は、このTest Unit
Readyコマンドを受信したとき、スタンバイ状態の
場合“GOOD“ステータスを返し、動作中の場合”B
usy“ステータスを返し、エラーがある場合”Che
ck Condition”ステータスを返す。
【0046】図11は、Test Unit Read
yコマンドの構成例である。6バイトのCDBからな
る。CDBのバイト0はTest Unit Read
yコマンドのOperation Codeを示す16
進数で00hが設定される。
【0047】スキャナ1のシステムコントローラ100
は、電源投入後、ここで初めて、スキャナ1の点灯回路
101を制御して光源102を点灯する。スキャナ1は
光源の光量が早く安定するように光量を最大にする。以
後、光源102はホストコンピュータから消灯指示があ
るまで点灯を続ける。
【0048】図4は、図2のオペレータの操作フローチ
ャートのステップS0003でオペレータが、原稿の読
み取り解像度や、読み取り範囲、カラー読込みか、白黒
読み込みか、2値読み込みか、多値読み込みか等をアプ
リケーションソフト上で指定してスキャン指示をしたと
きのホストコンピュータのアプリケーションの処理を示
したフローチャートである。
【0049】ホストコンピュータ3スキャン指示をこれ
をうけて、画像読み取りのパラメータを指定するSet
Windowコマンドに上記の指定値を設定し、スキャ
ナ1に送信する(ステップS4001)。
【0050】スキャナ1は、受信した値を内部に設定
し、画像読み込みの準備をする。次に、ホストコンピュ
ータ3は、画像読み込み開始するためのScanコマン
ドをスキャナ1に送信する(ステップS4002)。
【0051】スキャナ1は、図12の読取ユニット15
7をシェーディング位置Aに移動し、この位置にある白
色基準板155を読み込んでそのピーク値から、光量が
所定値になるように、点灯回路101を調整する。光源
は点灯開始から徐々に光量が増加しながら安定化する特
性があるため、ここで光量が所定値に早く達するために
は出来るだけ早く点灯を開始したほうが有利である。
【0052】次にスキャナ1は、読取ユニット157を
白色基準板155上を移動させながら、数ラインの画像
データを読み込み、光源の照射特性を補正するための、
シェーディング補正を行う。
【0053】更に、スキャナ1は、読取ユニット157
を読込み開始位置Bに移動し、読み込みスタンバイとし
て、次のコマンドを待つ。
【0054】次に、ホストコンピュータ3は、画像デー
タを転送するためReadコマンドをスキャナ1に送信
する(ステップS4003)。
【0055】スキャナ1は、読取ユニット157をX方
向に移動させながら、画像を読み込みを行い、Read
コマンドで指定された分の画像をホストコンピュータ3
に送信する。
【0056】ホストコンピュータ3は画像データを受信
する(ステップS4004)。ホストコンピュータ3は
同時に画像をモニタ4に順次表示する。
【0057】一般的に、画像読み込みは、1画面の読み
取り領域を複数のブロックに分割して行う。よって、ホ
ストコンピュータ3は、Readコマンドを、分割した
ブロック数分送信する。ホストコンピュータ3は、すべ
てのブロックを読み取ったかチェックし、残りがあると
きはステップS4003から繰り返す。すべての画像を
読み終えたら処理を終了する(ステップS4005)。
【0058】スキャナ1は読み込みが終了したら読取ユ
ニット157をホームポジションHPに戻し、画像読込
みを終了する。画像読込み後も光源102は点灯状態の
ままである。
【0059】次に透過原稿を読み込むときのオペレータ
の操作方法を、図5のフローチャートを用いて説明す
る。
【0060】同様に、ホストコンピュータ3とスキャナ
1の電源は投入されて、所定の初期化処理が終了した段
階から説明する。この段階では、スキャナ1とフィルム
アダプタユニット2の光源は消灯状態である。
【0061】オペレータは原稿台ガラス150に透過原
稿をセットしホストコンピュータ3でアプリケーション
ソフトを起動する(ステップS5001)。次に、オペ
レータは透過原稿を読むことをアプリケーションソフト
に指示する(ステップS5002)。
【0062】次に、オペレータは、原稿の読み取り解像
度や、読み取り範囲、カラー読込みか、白黒読み込み
か、2値読み込みか、多価読み込みか等をアプリケーシ
ョンソフト上で指定する。
【0063】オペレータは、以上の設定後スキャンの指
示をする(ステップS5003)。オペレータは、読込
まれてモニタに表示された画像を確認する(ステップS
5004)。
【0064】次に、上記のオペレータの操作に対応した
ホストコンピュータのアプリケーションソフトの処理を
図6と図7のフローチャートを用いて説明する。
【0065】図6は、図5のオペレータの操作フローチ
ャートのステップS5002でオペレータが透過原稿を
読むことを指示したときの処理フローチャートである。
ホストコンピュータ3はSCSIバス117を介して、
Define Scanコマンドのパラメークリストの
バイト3のビット2のTPUフラグに1をセットし、透
過原稿読み取りを選択し、スキャナ1に送信する(ステ
ップS6001)。
【0066】スキャナ1のシステムコントローラ100
は、受信したDefine Scanコマンドのパラメ
ークリストのバイト3のビット2のTPUフラグをチェ
ックし、透過原稿の読み取りであることを不図示の記憶
頷域に格納する。
【0067】次に、ホストコンピュータ3はスキャナ1
の状態を知るために、Test Unit Ready
コマンドをスキャナ1に送信する(ステップS600
2)。
【0068】スキャナ1のシステムコントローラ100
は、通信線116を介してフィルムアダプタユニット2
のコントローラ200と交信し、接続しているかどうか
チェックする(ステップS6003)。
【0069】接続していないときはエラーをホストコン
ピュータ3に返す。ホストコンピュータ3のアプリケー
ションソフトはエラー表示をモニタ4行い処理を終了す
る(ステップS6004)。
【0070】フィルムアダプタユニット2が接続してい
るときは、スキャナ1のシステムコントローラ100
は、通信線116を介して光源202を点灯するように
指示する。フィルムアダプタユニット2のコントローラ
200は点灯回路201を制御し、光量が早く安定する
ように光量を最大にして光源202点灯する。以後、光
源102はホストコンピュータから消灯指示があるまで
点灯を続ける。
【0071】図7は、図5のオペレータの操作フローチ
ャートのステップS5003でオペレータが、原稿の読
み取り解像度や、読み取り範囲、カラー読込みか、白黒
読み込みか、2値読み込みか、多値読み込みか等をアプ
リケーションソフト上で指定してスキャン指示をしたと
きのホストコンピュータのアプリケーションの処理を示
したフローチャートである。
【0072】オペレータのスキャンの指示にこたえて、
ホストコンピュータ3は、SetWindowコマンド
に上記の指定値を設定し、スキャナ1に送信する(ステ
ップS7001)。
【0073】スキャナ1は、受信した値を内部に設定し
画像読み取りの準備をする。次に、ホストコンピュータ
3は、Scanコマンドをスキャナ1に送信する(ステ
ップS7002)。
【0074】スキャナ1は、読取ユニット157を図1
3シェーディング位置Cに移動させる。同時にフィルム
アダプタユニットの光源202も図13のシェーディン
グ位置Cに移動させる。このシェーディング位置Cは不
図示のフィルムガイドでフィルムがかぶさらないように
構成してある。従ってこの場合、光源202の光は拡散
板163を介して直接ミラー152に照射され、以後1
53,154、レンズ106を通してCCD107に結
像する。
【0075】スキャナ1のコントローラ100は、この
画像を読み込んで、そのピーク値から、光量が所定値に
なるように、フィルムアダプタユニット2のコントロー
ラと交信して、点灯回路201を調整する。
【0076】次に、スキャナ1は、読取ユニット157
とフィルムアダプタユニット2の光源202を同時にシ
ェーディング穴を移動させながら、数ラインの画像デー
タを読み込み、シェーディング補正を行う。
【0077】更に、スキャナ1は、読取ユニット157
とフィルムアダプタユニット2の光源202を読込み開
始位置Dに移動し、読み込みスタンバイとして、次のコ
マンドを待つ。
【0078】次に、ホストコンピュータ3は、Read
コマンドをスキャナ1に送信する(ステップS700
3)。
【0079】スキャナ1は、読取ユニット157とフィ
ルムアダプタユニット2の光源202をX方向に移動さ
せながら、画像を読み込みを行い、Readコマンドで
指示された分の画像を、ホストコンピュータ3に送信す
る。ホストコンピュータ3は画像データを受信し(ステ
ップS7004)、画像をモニタ4に順次表示する。
【0080】ホストコンピュータ3は、すべてのブロッ
クを読み取ったかチェックし(ステップS7005)、
残りがあるときはステップS7003から繰り返す。す
べての画像を読み終えたら処理を終了する。
【0081】スキャナ1は、すべてのブロックを読み取
ったら、読取ユニット157とフィルムアダプタユニッ
ト2の光源202をホームポジションHPに戻し、画像
読込みを終了する。画像読込み後も光源202は点灯状
態のままである。
【0082】次に、反射原稿を読み込んだあと、透過原
稿を読み込んだときの、ホストコンピュータのアプリケ
ーションソフトの処理を図8のフローチャートを用いて
説明する。
【0083】この場合はすでに、スキャナ1の光源10
2は点灯状態である。オペレータは原稿台ガラス150
に透過原稿をセットしホストコンピュータ3でアプリケ
ーションソフトを起動する。
【0084】次に、オペレータは透過原稿を読むことを
アプリケーションソフトに指示する。ホストコンピュー
タ3はSCSIバス117を介して、透過原稿読み取り
を示すため、Define Scanコマンドのパラメ
ータリストのバイト3のビット2のTPUフラグに1を
セットし、スキャナ1に送信する(ステップS800
1)。
【0085】スキャナ1のシステムコントローラ100
は、透過原稿の読み取りであることを不図示の記億領域
に格納する。
【0086】ここで、システムコントローラ100は、
光源102が点灯状態であるので消灯する。
【0087】次に、ホストコンピュータ3はスキャナ1
の状態を知るために、Test Unit Ready
コマンドをスキャナ1に送信する(ステップS800
2)。
【0088】スキャナ1のシステムコントローラ100
は、通信線116を介してフィルムアダプタユニット2
のコントローラ200と交信し、接続しているかどうか
チェックする(ステップ8003)。
【0089】接続していないときはエラーをホストコン
ピュータ3に返す。ホストコンピュータ3のアプリケー
ションソフトはエラー表示をモニタ4行い処理を終了す
る(ステップS8004)。
【0090】フィルムアダプタユニット2が接続してい
るときは、スキャナ1のシステムコントローラ100
は、通信線116を介して光源202を点灯するように
指示する。
【0091】これ以後は、透過原稿を読み込む方法を示
すホストコンピュータの図7のフローチャートのステッ
プS7001からの処理と同様である。
【0092】一般的に、アプリケーションソフトを起動
してから、実際の画像読込みを行うまでの時間は、オペ
レーダが、解像度の指定や、読み取り範囲の指定などを
行わなければならないため、かなり長くかかる。
【0093】上記のように、反射原稿を読み込むか、透
過原稿を読み込むかを選択した時点で、光源の点灯させ
ることで、画像読込み直前の光量安定化の待ち時間をか
なり短縮できる。
【0094】また、反射原稿用アプリケーションソフト
と透過原稿用アプリケーションソフトが別々にあり、そ
の起動で光源の点灯をさせる時は、オペレータが読み取
り原稿の種類を指定をしなくても良いため、いっそう画
像読込み直前の光量安定化の待ち時間を短縮することが
できる。
【0095】更に、画像読み取り後一定時間、スキャナ
にコマンドが送信されなければ、光源を消灯するように
構成すると消費電力も更に減らすことが可能で、使い勝
手のよい画像読取装置となる。
【0096】次に、図9のフローチャートにより本実施
例スキャナ1とホストコンピュータ3の動作シーケンス
の基本型ついて説明する。図9(a)にスキャナ1の動
作シーケンスの基本型を示す。
【0097】スキャナ1の電源をオンする(ステップS
9001)。スキャナ1は初期設定を行う(ステップS
9002)。スキャナ1はホストコンピュータ3との接
続を待つ(ステップS9003)。
【0098】接続したら、スキャナ1はホストコンピュ
ータ3との通信を始める(ステップS9004)。ホス
トコンピュータ3のコマンド受信を待つ(ステップS9
005)。
【0099】受信したコマンドを解析し、それに対応し
た処理を実行する。スキャナ1は、実行した結果を逐次
ホストコンピュータ3へ送信し、次のコマンド受信を待
つ(ステップS9006)。
【0100】図9(b)にホストコンピュータ3の動作
シーケンスの基本型を示す。ホストコンピュータ3の電
源をオンする(ステップS9007)。ホストコンピュ
ータ3は初期設定を行う(ステップS9008)。通信
バス上のスキャナ1を検索し接続する(ステップS90
09)。ドライバソフトを含むアプリケーションソフト
を起動する(ステップS9010)。
【0101】オペレータはアプリケーションソフトの操
作をし、動作指示する(ステップS9011)。アプリ
ケーションソフトは動作指示を通信コマンドとして作成
し、ドライバソフトを介し、スキャナ1へ出力する(ス
ナッブS9012)。
【0102】アプリケーションソフトはドライバソフト
を介し、スキャナ1からの動作状態を受信し、画面上で
オペレータヘ情報を提供する。コマンド応答処理が終わ
りしだいステップS9011へ戻り次の動作指示を待つ
(ステップS9013)。
【0103】以上説明したように、本実施形態の画像読
取装置によれば、読み取る原稿を選択した時点で対応す
る光源を点灯するように構成した結果、従来のように常
時光源を点灯させて無駄な電力を消費し、光源の寿命も
縮めるという欠点も解消され、且つ画像読み取り前に光
源の光量が安定するまでの待機時間を短縮し、画像読み
取り作業の効率を向上させることが可能となる。
【0104】なお、本実施形態において説明した画像読
取装置の機能を実現するように、各種のデバイスを動作
させるためのプログラムコード自体及びそのプログラム
コードをコンピュータに供給するための手段や、画像読
取方法の各ステップ(図2のステップS0001〜ステ
ップS0004、図3のステップS3001〜ステップ
S3002、図4のステップS4001〜ステップS4
005、図5のステップS5001〜ステップS500
4、図6のステップS6001〜ステップS6004、
図7のステップS7001〜ステップS7005、図8
のステップS8001〜ステップS8004、図9のス
テップS9001〜ステップS9013など)を実現す
るためのプログラムコード自体及びそのプログラムコー
ドをコンピュータに供給するための手段、例えば、かか
るプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明の範疇
に属する。
【0105】またこの場合、所定の記憶再生装置によ
り、記憶媒体に格納されているプログラムコードが読み
出され、EEPROMが動作する。かかるプログラムコ
ードを記憶する記憶媒体としては、例えばフロッピーデ
ィスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディス
ク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカー
ド、ROM等を用いることができる。
【0106】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、本実施形態の機能が実
現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュ
ータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシス
テム)或いは他のアプリケーションソフト等と共同して
本実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラ
ムコードは本発明に含まれる。
【0107】更に、供給されたプログラムコードがコン
ピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された
機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、その
プログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボード
や機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一
部または全部を行い、その処理によって本実施形態の機
能が実現されるシステムも本発明に含まれる。
【0108】
【発明の効果】本発明によれば、読み取る原稿に対応し
た照明手段を点灯するようしたため、無駄な電力の消費
を防止し、照明手段の寿命を延ばすことができる。ま
た、読み取り終了後も読み取り時に点灯した照明手段を
点灯し続けるため、次回の画像読み取り時に照明手段の
光量が安定するまでの時間を短縮し、画像読み取り作業
の効率を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示すフロック回路図で
ある。
【図2】反射原稿を読み込む方法を示すフローチャート
である。
【図3】反射原稿を読み込むときのホストコンピュータ
の処理を示すフローチャートである。
【図4】反射原稿を読み込むときのホストコンピュータ
の処理を示すフローチャートである。
【図5】透過原稿を読み込む方法を示すフローチャート
である。
【図6】透過原稿を読み込むときのホストコンピュータ
の処理を示すフローチャートである。
【図7】透過原稿を読み込むときのホストコンピュータ
の処理を示すフローチャートである。
【図8】反射原稿を読み込んだあとに、透過原稿を読み
込むときのホストコンピュータの処理を示すフローチャ
ートである。
【図9】本実施例スキャナとホストコンピュータの動作
シーケンスの基本型を示すフローチャートである。
【図10】Define Scanコマンドの構成図で
ある。
【図11】Test Unit Readyコマンドの
構成図である。
【図12】フラットベッド型スキャナの側面図である。
【図13】フィルムアダプタユニットを装着したフラッ
トベッド型スキャナの側面図である。
【符号の説明】
1 スキャナ本体 2 フィルムアダプタユニット 3 ホストコンピュータ 4 モニタ 100 システムコントローラ 101 光源点灯回路 102 冷陰極管 103 ホームポジションセンサ 104 副走査モータ 105 副走査モータドライバ 106 結像レンズ系 107 CCD 108 アナログアンプ 109 A/D変換器 110 画像処理手段 111 ラインバッファ 112 インターフェイス部 113 オフセットRAM 114 ガンマRAM 200 フィルムアダプタユニットコントローラ 201 光源点灯回路 202 冷陰極管(光源) 203 副走査モータドライバ 204 副走査モータ 205 ホームポジションセンサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を照明する第1及び第2の照明手段
    と、 前記原稿の画像情報を読み取る画像読取手段と、 前記画像読取手段により反射原稿を読み取る場合に前記
    第1の照明手段を点灯し、前記画像読取手段により透過
    原稿を読み取る場合に前記第2の照明手段を点灯するよ
    うに制御するとともに、前記画像読取手段による読み取
    り動作終了後も前記原稿読み取り時に点灯した照明手段
    を所定時間点灯し続けるように制御する制御手段とを有
    することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記画像読取手段によ
    る前記反射原稿の読み取り前に前記第2の照明手段が点
    灯していた場合には消灯して前記第1の照明手段を点灯
    するように制御し、前記画像読取手段による前記透過原
    稿の読み取り前に前記第1の照明手段が点灯していた場
    合には消灯して前記第2の照明手段を点灯するように制
    御することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記読み取り動作が終
    了してから前記所定時間経過後に点灯している照明手段
    を消灯することを特徴とする請求項1又は2に記載の画
    像読取装置。
  4. 【請求項4】 原稿を照明する第1及び第2の照明手段
    と、 前記原稿の画像情報を読み取る画像読取手段とを用いて
    原稿画像を読み取る画像読取方法であって、 前記画像読取手段により反射原稿を読み取る場合に前記
    第1の照明手段を点灯する第1のステップと、 前記画像読取手段により透過原稿を読み取る場合に前記
    第2の照明手段を点灯する第2のステップと、 前記画像読取手段による読み取り動作終了後も前記原稿
    読み取り時に点灯した照明手段を所定時間点灯し続ける
    第3のステップとを有することを特徴とする画像読取方
    法。
  5. 【請求項5】 前記第1のステップは、前記画像読取手
    段による前記反射原稿の読み取り前に前記第2の照明手
    段が点灯していた場合には消灯して前記第1の照明手段
    を点灯し、 前記第2のステップは、前記画像読取手段による前記透
    過原稿の読み取り前に前記第1の照明手段が点灯してい
    た場合には消灯して前記第2の照明手段を点灯すること
    を特徴とする請求項4に記載の画像読取方法。
  6. 【請求項6】 前記読み取り動作が終了してから前記所
    定時間経過後に点灯している照明手段を消灯する第4の
    ステップを有することを特徴とする請求項4又は5に記
    載の画像読取方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の画
    像読取装置の各手段としてコンピュータを機能させるた
    めのプログラムをコンピュータ読み取り可能に格納した
    ことを特徴とする記憶媒体。
  8. 【請求項8】 請求項4〜6のいずれか1項に記載の画
    像読取方法の各ステップを実行させるためのプログラム
    をコンピュータ読み取り可能に格納したことを特徴とす
    る記憶媒体。
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