JP2007124319A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿サイズ検知時のランプ点光量を制御することで、ランプの光がユーザの目に入射する際の光量を低減することで不快感を緩和するとともに、可能な限り原稿サイズ誤検知を低減することのできる画像読取装置を提供すること目的とする。
【解決手段】原稿照射手段と、該原稿照射手段により原稿を走査して原稿の複数ラインの画像データを取得し、該データを用いて原稿の主走査サイズを判定する画像読取装置において、前記原稿照射手段の照射光量を増減可能な第1の制御手段と、原稿の主走査サイズを判定する際の画像データの取得時に原稿照射手段の照射光量を増減させる第2の制御手段とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】原稿照射手段と、該原稿照射手段により原稿を走査して原稿の複数ラインの画像データを取得し、該データを用いて原稿の主走査サイズを判定する画像読取装置において、前記原稿照射手段の照射光量を増減可能な第1の制御手段と、原稿の主走査サイズを判定する際の画像データの取得時に原稿照射手段の照射光量を増減させる第2の制御手段とを備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、原稿照射手段と、該原稿照射手段により原稿を走査して原稿の複数ラインの画像データを取得し、該データを用いて原稿の主走査サイズを判定する画像読取装置に関する。
従来、原稿読取装置において、ブック読取り時に原稿サイズを検知する方式として赤外線センサを用いていたが、近年、赤外線センサを用いずに、原稿読取用のラインセンサを用いて原稿サイズを検知する方式が用いられるようになってきている。
このような原稿読取装置で原稿サイズを検知する場合、主走査サイズのみならず副走査方向のサイズも必要になるが、副走査方向の原稿サイズ検知を行おうとすると、原稿面をプレスキャンする必要が出てくる。
これだとスキャン速度等に影響を及ぼしてしまうので、実際には副走査方向の原稿サイズ検知は従来通り赤外線センサにて行い、主走査方向検知のみ、ラインセンサ読取データを使う方式が主流となっている(特許文献1,2,3参照)。
特開平10−257255号公報
特開平2000−138798号公報
特開平2003−198809号公報
特許文献1には、圧板開放時に原稿内は白、原稿外は黒であるとして主走査方向の原稿サイズを判断する方式であるが、原稿内に黒が来てしまった場合、ラインセンサ読取り位置を移動させ原稿内が白のラインにてサイズ検知を行うようにしたものが開示されている。
また、特許文献2には、圧板開放時に原稿内は白、原稿外は黒であるとして主走査方向の原稿サイズを判断する方式は特許文献1と同じであるが、ランプが点いた場合とランプが消えた場合と2条件でデータを取り、外乱光の影響を除くことを特徴としている。
このようにして、特許文献1,2に開示されたものは、2種類以上の読取データから原稿サイズ検知の精度を上げるという点で効果はあるが、圧板が閉まるまでの時間が長く、また、照明光をユーザが見てしまうため、ユーザーの目に優しくないという不具合がある。
また、特許文献3に開示されたものも、圧板開放時に原稿内は白、原稿外は黒であるとして主走査方向の原稿サイズを判断する方式は特許文献1と同じであるが、主走査方向複数点でのラインセンサの読取データを用いて主走査原稿サイズを検知することを特徴としている。
この特許文献3では、圧板が閉まるまでの時間は短くて済むが、ランプが点いているかどうかという点は言及しておらず、更に副走査に単純平均してしまっているため、ランプオン/オフ状態により誤動作する可能性が高くなってしまうという不具合がある。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、原稿サイズ検知時のランプ点光量を制御することで、ランプの光がユーザの目に入射する際の光量を低減することで不快感を緩和するとともに、可能な限り原稿サイズ誤検知を低減することのできる画像読取装置を提供すること目的とする。
本発明は、原稿照射手段と、該原稿照射手段により原稿を走査して原稿の複数ラインの画像データを取得し、該画像データを用いて原稿の主走査サイズを判定する画像読取装置において、原稿の主走査サイズを判定する際の原稿照射手段の照射光量を所定条件に基づいて設定する照射光量設定手段と、該設定した照射光量となるように前記原稿照明手段を制御する制御手段を備えたものである。
また、取得した画像データのうち原稿部の画像データのレベルと非原稿部の画像データのレベルとの差を認識する認識手段と、前記原稿部の画像データのレベルと非原稿部の画像データのレベルとの差分データおよび画像データ取得時の前記原稿照射手段の照射光量設定値を保存する保存手段をさらに備え、前記照射光量設定手段は、保存された原稿部の画像データのレベルと非原稿部の画像データのレベルとの差の情報に基づいて、前記原稿照射手段の照射光量を設定する手段である。
また、前記照射光量設定手段は、前記原稿部の画像データのレベルと非原稿部の画像データのレベルとの差が基準値と略一致するように、前記原稿照射手段の照射光量を設定するものである。
また、前記照射光量設定手段は、前記原稿部の画像データのレベルと非原稿部の画像データのレベルとの差の情報が不在の場合には、前記原稿照射手段の照射光量を選択可能な最大光量とするものである。
また、前記基準値を設定可能な基準値設定手段をさらに備えたものである。
また、前記照射光量設定手段は、前記原稿照射手段の照射光量を固定的に選択するものである。
したがって、本発明によれば、原稿照射手段の照射光量を増減する手段を設けたので、原稿サイズ検知時のランプ光量を制御することができ、その結果、ランプの光がユーザの目に入射する際の光量を低減することで不快感を緩和したり、逆に十分な照射光量となるようにランプ光量を設定することで原稿サイズ検知における誤検知を防止することを両立させることが可能となるという効果を得る。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例にかかる画像読取装置の概略構成を示す断面図である。なお、この画像読取装置は、コピー機能やプリンタ機能を備えた画像形成装置において、原稿画像を読み取る機能を実現するためのものである。
この画像読取装置は、原稿面をなすコンタクトガラス1上に置いた原稿10に対してランプ2により光を照射し、第1ミラー3、第2ミラー4、第3ミラー5によって反射させた光をレンズ8によって集光し、CCD(電荷結合素子)9上に結像する。
ランプ2及び第1ミラー3が距離Lだけ進む間に第2ミラー4、第3ミラー5は距離L/2だけ進む。このことにより、光学系の光路長を一定に保ち、原稿全体を走査する。
図2は、図1の画像読取装置の機械構成を示す斜視図である。
ランプ2と第1ミラー3を備えた第1キャリッジ6は駆動ワイヤ11に取り付けられ,第2ミラー4、第3ミラー5、を備えた第2キャリッジ7はプーリ12に駆動ワイヤが巻きつけられる。
駆動軸14に繋がれたワイヤプーリ15に駆動ワイヤ11を巻きつけ、タイミングプーリ16とタイミングベルト17によって、モータ18の駆動を伝達する。第1キャリッジ6の一端がホームポジションセンサ13を横切ってからある一定距離をリターンさせた位置をホームポジションとする。
図3は、本実施例にかかる画像形成装置の一連のコピー動作における電装ブロック図を示す。
スキャナ21に原稿をセットしてスタートキーを押下すると、スキャナ21にて原稿読み取り、IPU(画像処理ユニット)22内で一連の画像処理を行い、プリンタ23に画像データを出力し、紙排出が行われる。
スキャナ21、IPU22、プリンタ23内の必要なパラメータはCPU(中央処理装置)24の持つRAM(ランダム・アクセス・メモリ)25内に保持されており、CPU24により各デバイスに設定が行われる。またパラメータ設定に必要なモード情報は操作部26を使ってユーザーが指定できるような構成となっており、操作部26内にあるCPU26aとCPU24とが通信を行うことで情報の交換を行っている。
図4は、IPU22の詳細を示している。
スキャナ21から受け取った原稿読み取りデータに対し、所望の画像処理を実施するが、原稿サイズ検知動作を行う場合、画像処理モジュール22aに接続された複数ラインメモリ22bにその画像データを蓄える。また、複数ラインメモリ22bを制御するメモリコントロール22cを併せ持ち、CPU24から複数ラインメモリ22bデータのリード/ライトが可能となっている。
図5は、本実施例にかかる原稿サイズ検知動作シーケンスを示すフローチャートである。以下、図5を用いて原稿サイズ動作を説明する。
キャリッジが原稿サイズ検知位置に載置され、かつ圧板が閉められたことを検知、もしくはユーザが原稿の読取りを開始した時点で原稿サイズ検知動作の開始する(ステップ01)。
圧板の開閉は、DF開閉センサのON/OFFによって検知する。原稿サイズ検知が開始されると、第1に原稿サイズ検知のために必要な準備を行う(ステップ02)。ステップ02においては、図7,8に示すような原稿サイズ検知のための原稿読取りタイミングの設定、および必要に応じてシェーディング補正に必要な準備設定を実行する。
ステップ02で準備が完了すると、原稿読取りのために原稿の照射を開始する(ステップ03)。ステップ03では、ランプ点灯を実行する。図5において、ステップ02、および、ステップ03は順次処理するような記載となっているが、特に順序の規定はなく、並行処理することも可能である。
ステップ02、および、ステップ03の処理が完了した時点で原稿の読取りを実行する(ステップ04)。ステップ04では、原稿サイズ用のライト信号を発生し、ライト信号の有効期間内の画像データ読取りを行って処理を終了する。このとき、キャリッジを移動させて原稿を走査しながら読取りを実行するか、もしくはキャリッジを原稿サイズ検知位置に停止させたまま読取りを実行し、2ライン以上の読取り画像データを取得しても良い。
キャリッジを移動させて原稿を走査しながら読取りを実行する場合には、原稿上の異なる位置の画像を読取ることが可能であり、原稿上の画像データの内容によって原稿サイズの誤検知を招くことを防止するとともに読取りと同時に並行してキャリッジを本来の原稿読取り(本スキャン)位置へ移動させるため、原稿検知後の本スキャン開始までの時間を短縮することができる。
一方、キャリッジを原稿サイズ検知位置に停止させたまま読取れば、原稿台に対する外光の影響や原稿照射用のランプの点灯状態の変化を画像データの内容から明確検出することが可能になるという利点もある(キャリッジを移動させる場合でも検出は不可能ではない)。
ステップ04で原稿の読取りが完了したら、原稿の照射を終了する(ステップ05)。ただし、サイズ検知のための原稿読取りが完了した直後に本スキャンを開始するような場合には、ステップ05の処理を実行せず原稿照射用のランプを点灯したままにする場合もあり得るが、図5には本スキャンを実行するか否かの判断処理は記載しない。
また、ステップ05の処理は、以下に説明するステップ06の処理との順序の規定はなく平行処理することも可能である。ステップ04の処理が完了した時点で、原稿サイズを解析するために読取った原稿画像データの取り出しを行う(ステップ06)。
本実施例において、読取った原稿画像データの取り出しは、図4に記載されているCPU24から複数ラインメモリ22bに保存されたデータを読み出すことで行われる。
ステップ06で取り出した画像データを解析し、原稿サイズの判定を行う(ステップ07)。ステップ07における解析の詳細は、後述する。
ステップ07において、原稿サイズの判定が成功した場合には、ステップ08で原稿サイズを決定する。原稿サイズの決定とは具体的には、図4のCPU24に接続されたプログラム実行用のRAM25に原稿サイズ情報を保存するしておくことであり、以降は必要に応じて決定した原稿サイズ情報を読み出して利用する。原稿サイズの決定後は、原稿サイズ検知動作を完了する(ステップ09)。
ステップ07において、原稿サイズの判定に失敗した場合には、原稿サイズを決定せず、原稿サイズ検知動作を完了する(ステップ09)。
原稿サイズの判定が失敗する例としては、真黒な原稿であったり、原稿台に対する外光の影響や原稿照射用のランプの点灯状態(ランプをONしたが光量が安定していない状態で読取りを実行する等)によって、読取りデータから原稿のサイズを判定することができない場合が考えられる。
以上が本発明における原稿サイズ検知動作の基本シーケンスである。
図6は、メモリコントロール22cの一例を示している。
ラインセンサ読み取り1ラインの基準となるXLSYNC信号と画素クロックであるところのPCLK、ラインセンサ読み取り開始トリガを示すXFSYNC信号を画像処理モジュール22aから受け取り、複数ラインメモリ22bにライトリセット(XWRST)信号とライトイネーブル(XWE)信号を渡している。
それと共にCPU24からメモリライト領域を示す主走査スタート、主走査幅、副走査スタート、副走査幅の4つのパラメータを受け取り、2つの基準信号:XFSYNC、XLSYNCからメモリのライト位置を確定する。
図7に副走査方向のタイミングを、図8に主走査方向のタイミングを示す。メモリコントロールとして上記構成を持つことにより、図9に示すような2次元方向の複数パッチのデータを同時にメモリに書き込むことが可能となる(斜線部がメモリ書込み領域を示す)。
パラメータ、タイミングとして主走査方向、副走査方向としたが、本発明における副走査方向は原稿読み取りに対する副走査方向のみならず、時間の経過をも示すものとしている。図9の横軸tは時間の経過を示す例で、T1、T2での読取パッチの位置を示している。
図11は、図5の基本フローチャートの中のステップ06の具体例を示す。
図9に示すパッチデータを複数ラインメモリ22bから1パッチずつCPU24の持つRAM25に読み出し、1パッチの平均値を求め2値化を行うことで、パッチの白黒判定を行っている。
まず、ステップ101にて白黒判定フロースタートし、ステップ102にて1パッチ内の画素数を設定する。その後複数ラインメモリ22bから1画素単位でリードを行い、設定されたN画素の加算を行う(ステップ103,104)。
その後、ステップ105にて1パッチ内の平均値を求め、そのパッチの2値化を行う(ステップ106)。
その結果からパッチの黒画素、白画素を判定し(ステップ107)、白黒判定フローを終了する(ステップ8)。
平均値を求めるフローとしてN画素全加算のあと全平均としている(ステップ104,105)が、例えば主走査方向だけの加算を行い1ラインでの平均を求め、その後次のラインの加算と平均を繰り返し、最終判定を行う方式でも本発明には何ら影響は無い。
次に、本実施例における動作例を、図10に従って、説明する。
原稿サイズ検知の基本的なアルゴリズムは、圧板が開いている時に原稿の白地部分と原稿外の原稿の無い部分が反射光が無く黒になることを利用している。つまり図10だとTHよりも明るい場合が原稿有り、THよりも暗い場合が原稿無しとして判定することとなる。
ところが、図10にあるように地肌濃度が暗い原稿の場合、原稿内を読み取ってもTHを越えず原稿無しと誤判定してしまう。
これを防ぐために図11のステップ106にあるように、時間T1、T2で読み取ったパッチをPAT1、PAT2とし、PAT1とPAT2との差分値を求め、ΔD以上差分がある場合にはTHを越えない場合でも原稿有りと判断するようにしている。このとき、CPU24からのパラメータ設定として主走査方向スタート/幅、副走査方向スタート/幅に加え、ΔD設定を追加する。
次に、図5の基本フローチャートの中のステップ07の一例を図12に示す。
読み取りパッチとして、図9に示すように、L(n)INとL(n)JUDGEを用いている。L(n)のnはラインセンサ読み取りスタートしてから何回目の読み取りかを示し(時間経過を示す)、INとJUDGEは主走査方向の位置を示し、INが検知対象原稿すべて原稿内に入る主走査位置を、JUDGEが原稿により原稿内/外が切り替わる主走査位置を示している。
まず、検知フローを開始する(ステップ201)。
次のステップ202にて、検知回数Nを設定し、初期値としてn=1を設定する。ステップ203にてnが検知回数を超えていないかどうか判断し、Nを超えていた場合、検知できずと判断し検知フローを抜けてしまう。n=Nになるまでは以下の判定を繰り返す。Ln(IN)が白かどうかを判定する(ステップ204)。
原稿内も黒である場合はランプオフと判断し、n=n+1としてステップ203に戻る。Ln(IN)が白だった場合、L(n)JUDGEの判定結果を検知候補とし(ステップ205)、次のステップに進む。検知候補を得たnにプラス1を行い、次の読み取り結果の判定を行う。(ステップ206)L(n)JUDGEが黒かどうかを判定する。白だった場合、圧板が閉じてしまった可能性が高いため、ここでの判断は行わず前回検知候補だった結果をそのまま用いることとする。もし黒であった場合は前回よりもランプがより安定していると考えられるので、(ステップ207)今回の判定結果を用いることとする。最後に(ステップ208)原稿サイズ検知フローを終了する。
図13は、本発明の他の実施例にかかる処理の一例を示している。この処理は、図5のステップ102の原稿の照射を開始する処理における詳細フロー(原稿照射フロー)の一例を示している。
原稿照射フローが開始されると(ステップ301)、最初に原稿サイズ検知のための原稿照射か否かを判定する(ステップ302)。
判定結果が原稿サイズ検知のための原稿照射である場合には、原稿サイズ検知のために照射光量を増減するように選択する(ステップ303)。一方判定結果が原稿サイズ検知のための原稿照射でない場合には通常の原稿画像読取りのために必要な照射光量(基準照射光量)を選択(設定)する(ステップ304)。
図13のフローでは、原稿サイズ検知以外の処理では原稿照射光量の制御は不要であることを前提としている。
ステップ303において、照射光量の選択手段は、基準照射光量を中央値として増減させることで実現される。原稿照射手段として一般的なランプを用いる場合には、印加する電圧や電流値を変化させることで光量の増減が可能である。
ステップ303、もしくは、ステップ304にて、照射光量の選択(設定)が完了したら、原稿照射を開始し(ステップ305)、原稿照射フローを終了する(ステップ306)。
ところで、原稿部の画像データのレベルと非原稿部(原稿領域外)の画像データのレベルとの差分データの保存はCPU24に接続されるRAM25へデータを書き込むことで実現される。差分データの保存タイミングは図11のステップ106における差分データ算出時に実行する(保存処理はフローには特に記載しない)。
図14は、図13のステップ303の詳細なフローであり、それ以外の処理は、図13と同一なので説明を省略する。
図14図において、原稿照射光量選択フローが開始されると(ステップ401)、保存済みの差分データを読み出す(ステップ402)。ステップ402で読み出した差分データが原稿サイズ検知基準を満たすか否かの判定を行う(ステップ403)。ステップ403の判定条件は、例えば、図11のステップ106における比較と同一の処理を用いることができる。すなわち、差分データがΔDよりも大きい値であれば原稿サイズ検知の基準を満たしていると判断する。
ステップ403で差分データが原稿サイズ検知の基準を満たさないと判断された場合は、基準を満たすように照射光量を設定する(ステップ405)。原稿照射光量と差分データには光量が増加すれば差分データが大きくなる関係が成り立つので、この関係を利用して照射光量を設定(増やす)する。照射光量の設定後、設定した照射光量を保存する(ステップ406)。
一方、ステップ403で差分データが原稿サイズ検知の基準を満たすと判断した場合には、保存済みの照射光量を設定する(ステップ404)。
図示しないが、他の実施例として、ステップ404の処理の代わりに差分データがΔDと略一致するように照射光量を設定(減らす)ことも可能である
ステップ404、もしくは、ステップ405にて照射光量の選択(設定)が完了したら、原稿照射を開始し(ステップ407)、原稿照射光量選択フローを終了する(ステップ408)。
通常、差分データは原稿の種類によって変動するため、例えば、全体的に濃度の高い原稿のサイズを検知する際には原稿部と非原稿部の画像データの差分は小さくなる。本実施例の構成を用いることで原稿の種類による検知精度の劣化を自動的に判定して防止することができる。特に画像濃度等の特性が類似した原稿を読取ることが多い利用状況下で効果がある
図15は、本発明の別な実施例にかかる処理の一例を示す。この図15は、図13のステップ303の詳細なフローであり、それ以外の処理は上述した実施例(図13,14参照)と同じなので、その説明を省略する。
図15において、原稿照射光量選択フローが開始されると(ステップ501)、保存済みの差分データを読み出す(ステップ502)。ステップ502で読み出した差分データと基準値との比較を行い、差分データと基準値が略一致しているかの判定を行うう(ステップ503)。
ステップ503で差分データが基準値と略一致していない判断された場合は、略一致するように照射光量を設定する(ステップ505)。原稿照射光量と差分データには光量が増加すれば差分データが大きくなる関係が成り立つので、この関係を利用して照射光量を設定する。照射光量の設定後、設定した照射光量を保存する(ステップ506)。
一方、ステップ503で差分データが原稿サイズ検知の基準を満たすと判断した場合には、保存済みの照射光量を設定する(ステップ504)。
ステップ504、もしくは、ステップ505にて照射光量の選択(設定)が完了したら、原稿照射を開始し(ステップ507)、原稿照射光量選択フローを終了する(ステップ508)。
図16は、本発明のさらに別な実施例にかかる処理の一例を示す。この図16は、図13のステップ303の詳細なフローであり、それ以外の処理は上述した実施例(図13,14参照)と同じなので、その説明を省略する。
図16において、原稿照射光量選択フローが開始されると(ステップ601)、まず、差分データが保存されているかを判定する(ステップ602)。保存データが不在の場合には基準照射光量を設定する(ステップ610)。ここでは、基準照射光量として、選択可能な最大光量を適用する。
一方、ステップ602において、保存データが存在する場合には、保存済みの差分データを読み出す(ステップ603)。ステップ603で読み出した差分データと基準値との比較を行い、差分データと基準値が略一致しているかの判定を行う(ステップ604)。
ステップ604で差分データが基準値と略一致していない判断された場合は、略一致するように照射光量を設定する(ステップ606)。原稿照射光量と差分データには光量が増加すれば差分データが大きくなる関係が成り立つので、この関係を利用して照射光量を設定する。照射光量の設定後、設定した照射光量を保存する(ステップ607)。
一方、ステップ604で差分データが原稿サイズ検知の基準を満たすと判断した場合には、保存済みの照射光量を設定する(ステップ605)。
ステップ605、もしくは、ステップ606、もしくは、ステップ610にて照射光量の選択(設定)が完了したら、原稿照射を開始し(ステップ608)、原稿照射光量選択フローを終了する(ステップ309)。
図17(a)は、画像読取り装置の操作を行うための操作部の操作画面の例を示す。この操作画面にて基準値の数値入力を行うことにより、設定が行われ、設定された基準値を元に図16のフローにおける処理が実行される。
図17(b)は、原稿サイズ検知時の照射光量値を設定する際の操作部の操作画面の例を示す。この場合には、一例として、基準照射光量に対する比率データを入力している。原稿サイズ検知時の照射光量の設定値はこの比率データと基準照射光量値の乗算結果として得られる。
そして、この設定値に基づき、設定された基準値を元に図13のフローにおける処理が実行される。具体的には、図13ステップ103において、図17(b)の操作画面にて設定されたデータに基づく照射光量値を選択(および設定)することで実現される。
以上説明したように、本発明にかかる各実施例では、画像読取り装置における原稿照射手段の照射光量を増減する手段を設けたことで、原稿サイズ検知時のランプ光量を制御することで、ランプの光がユーザの目に入射する際の光量を低減することで不快感を緩和したり、逆に十分な照射光量となるようにランプ光量を設定することで原稿サイズ検知における誤検知を防止することを両立させることが可能となる。
また、原稿部の画像データのレベルと非原稿部(原稿領域外)の画像データのレベルとの差を認識する手段とにより、正常な原稿サイズ検知が可能な最適な照射光量を判断する条件を取得することが可能になり、上述した構成と合わせて原稿サイズ検知精度向上の効果が得られる。
また、原稿の種類に依存しない基準値と差分データとの比較によって照射光量を設定(制御)することで、原稿種類による検知精度の変動に関係なく原稿サイズ検知に必要な照射光量の設定(制御)が可能となり、例えば必要最低限の原稿サイズ検知精度を確保することを前提に基準値を照射光量が最小となるような値に設定することでランプの寿命を向上させたり、ランプが点灯することによるユーザの不快感を低減する効果も期待できる。
また、照射光量制御のための基準値を設定する手段により、画像読取り装置の利用条件(原稿種類や設置環境)に応じた信頼性の高い制御を実現し、検知精度の向上が期待できる。
また、画像読取り装置の利用条件(原稿種類や設置環境)が大きく変動する際に、保存した(原稿部と非原稿部の差に関する)情報による制御では検知精度が保証できない場合に、保存した情報と無関係に照射光量を設けることで、検知精度の保証が期待できる。
なお、本発明は、上述した装置に限らず、デジタル複写機、ファクシミリ、プリンタ、スキャナ、ネットワークファイルサーバ等の画像入出力機器、または、これらのうちの複数の機能を備えたデジタル複合機についても同様にして適用することができる。
22 IPU(画像処理ユニット)
24 CPU(中央処理装置)
25 RAM(ランダム・アクセス・メモリ)
24 CPU(中央処理装置)
25 RAM(ランダム・アクセス・メモリ)
Claims (6)
- 原稿照射手段と、該原稿照射手段により原稿を走査して原稿の複数ラインの画像データを取得し、該画像データを用いて原稿の主走査サイズを判定する画像読取装置において、
原稿の主走査サイズを判定する際の原稿照射手段の照射光量を所定条件に基づいて設定する照射光量設定手段と、
該設定した照射光量となるように前記原稿照明手段を制御する制御手段を備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 取得した画像データのうち原稿部の画像データのレベルと非原稿部の画像データのレベルとの差を認識する認識手段と、
前記原稿部の画像データのレベルと非原稿部の画像データのレベルとの差分データおよび画像データ取得時の前記原稿照射手段の照射光量設定値を保存する保存手段をさらに備え、
前記照射光量設定手段は、保存された原稿部の画像データのレベルと非原稿部の画像データのレベルとの差の情報に基づいて、前記原稿照射手段の照射光量を設定する手段であることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 - 前記照射光量設定手段は、前記原稿部の画像データのレベルと非原稿部の画像データのレベルとの差が基準値と略一致するように、前記原稿照射手段の照射光量を設定するようにしたことを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
- 前記照射光量設定手段は、前記原稿部の画像データのレベルと非原稿部の画像データのレベルとの差の情報が不在の場合には、前記原稿照射手段の照射光量を選択可能な最大光量とすることを特徴とする請求項2または請求項3記載の画像読取装置。
- 前記基準値を設定可能な基準値設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3記載の画像読取装置。
- 前記照射光量設定手段は、前記原稿照射手段の照射光量を固定的に選択することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
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