JP2006045406A - 硬化性樹脂組成物、成形物およびその製造方法 - Google Patents

硬化性樹脂組成物、成形物およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 速硬化性と、強化繊維への良好な接着性とを併せ持つ樹脂組成物、強化繊維と樹脂との界面の接着性が良好な成形物およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 (A)ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料と、(C)ラジカル重合開始剤と、(D)1分子中に1個以上の活性水素を有するアミン化合物および/またはメルカプタン化合物と、(E)前記(D)成分が、前記(A)成分のラジカル重合性不飽和基に付加反応した化合物とを含有する硬化性樹脂組成物を加熱して、または常温で放置して、または光重合開始剤の存在下で光照射して硬化させて成形物を得る。
【選択図】 なし

Description

本発明は、硬化性樹脂組成物、成形物およびその製造方法に関する。
高強度が必要とされる成形物は、炭素繊維、アラミド繊維等の強化繊維とエポキシ樹脂とを組み合わせた繊維強化プラスチック(FRP)からなるものが多い。その成形方法としては、フィラメントワインディング成形、引き抜き成形、レジン・トランスファ・モールディング(RTM)成形や、あらかじめ樹脂を繊維に含浸させたプリプレグを用いるオートクレーブ成形、プレス成形などがある。中でも、生産性の高さからRTM成形またはそれに類する成形方法が注目されている。
RTM成形では、型内に織物状の連続繊維等を一度にセットし、型内に樹脂組成物を注入し硬化させることから生産効率は高い。なお、RTM成型では、硬化物の物性を考慮した場合、注入される樹脂組成物の粘度を低くして、強化繊維への含浸性を高める必要がある。しかしながら、エポキシ樹脂は、低粘度化が難しく、しかも硬化に時間がかかるため、RTM成形に不向きであるという問題点があった。
硬化を速めるためには、加熱して高温で硬化することが効果的である。しかしながら、成形物が大きい場合、高温に保つための加熱が困難な場合が多く、その場合温度が上がらないため短時間で成形することができなかった。また、加熱装置の設置は、成形物が大きい場合、大掛かりな装置となってしまうためコスト的にも大きな障害となっていた。
これに対し、樹脂組成物としてビニルエステル樹脂等を使用する例がある(特許文献1参照)。ビニルエステル樹脂は低粘度であるので、強化繊維への含浸性は良好であり、成形物の耐薬品性も良好となる。しかも、過酸化物触媒を用いたラジカル重合が行われるため、硬化もエポキシ樹脂に比べて低温で短時間で行うことができる。しかしながら、通常ビニルエステル樹脂を使用した場合、ビニルエステル樹脂用サイズ剤で処理をした炭素繊維を使用しても、炭素繊維と樹脂との界面の接着性がエポキシ樹脂を使用した場合に比べ十分でなく、成形物の層間剪断強度が劣るなどの問題点があった。
特開平06−088353号公報
よって、本発明の目的は、速硬化性と、強化繊維への良好な接着性とを併せ持つ硬化性樹脂組成物、強化繊維と樹脂との界面の接着性が良好な成形物、およびその製造方法を提供することにある。
本発明の硬化性樹脂組成物は、(A)ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料と、(C)ラジカル重合開始剤と、(D)1分子中に1個以上の活性水素を有するアミン化合物および/またはメルカプタン化合物と、(E)前記アミン化合物および/またはメルカプタン化合物が、前記(A)樹脂材料のラジカル重合性不飽和基に付加反応した化合物とを含有することを特徴とするものである。
本発明の硬化性樹脂組成物は、さらに(F)3級アミンを含有することが望ましい。
ここで、(F)3級アミンは、分子中にラジカル重合性不飽和基を有する3級アミンであることが望ましい。
本発明の硬化性樹脂組成物は、さらに(G)強化繊維を含有することが望ましい。
(A)ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料は、エポキシ基とラジカル重合性不飽和基との当量比が、0.95/0.05〜0.05/0.95となるように、エポキシ樹脂中のエポキシ基をビニルエステル化した樹脂であることが望ましい。
または、(A)ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料は、エポキシ基とラジカル重合性不飽和基との当量比が、0.95/0.05〜0.05/0.95となるように、エポキシ樹脂およびラジカル重合性樹脂を混合したものであることが望ましい。
(C)ラジカル重合開始剤は、有機過酸化物およびコバルト塩からなる常温ラジカル重合開始剤であることが望ましい。
または、(C)ラジカル重合開始剤は、有機過酸化物および/または光重合開始剤であることが望ましい。
本発明の成形物は、本発明の硬化性樹脂組成物を硬化させてなるものである。
また、本発明の成形物の製造方法は、(A)ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料と、(D)1分子中に1個以上の活性水素を有するアミン化合物および/またはメルカプタン化合物とを混合して5分以上放置または攪拌し、この混合物に(C)ラジカル重合開始剤を追加して硬化性樹脂組成物を調製し、25〜80℃の範囲の温度で硬化性樹脂組成物を硬化させることを特徴とする。
ここで、前記硬化性樹脂組成物を、(G)強化繊維が配置された型内に注入し、25〜80℃の範囲の温度で硬化性樹脂組成物を硬化させてもよい。
また、本発明の成形物の製造方法は、(A)ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料と、(D)1分子中に1個以上の活性水素を有するアミン化合物および/またはメルカプタン化合物とを混合して5分以上放置または攪拌し、この混合物に少なくとも光重合開始剤を含む(C)ラジカル重合開始剤を追加して硬化性樹脂組成物を調製し、硬化性樹脂組成物に光を照射してラジカル重合性不飽和基を反応させて部分硬化物とし、部分硬化物を25〜80℃の範囲の温度でさらに硬化させることを特徴とする。
ここで、前記硬化性樹脂組成物を、(G)強化繊維が配置された型内に注入し、硬化性樹脂組成物に光を照射してラジカル重合性不飽和基を反応させて部分硬化物とし、部分硬化物を型から取り出し、25〜80℃の範囲の温度でさらに硬化させてもよい。
本発明の硬化性樹脂組成物は、速硬化性と、強化繊維への良好な接着性とを併せ持つ。また、本発明の成形物は、強化繊維と樹脂との界面の接着性が良好である。また、本発明の成形物の製造方法によれば、このような成形物を容易に製造することができる。
<(A)樹脂材料>
(A)ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料(以下、単に(A)樹脂材料とも記す)としては、エポキシ樹脂とラジカル重合性樹脂とをブレンドしたもの、分子中にエポキシ基およびラジカル重合性不飽和基を有する樹脂が挙げられる。中でも、強度等の物性などの点で、後者の分子中にエポキシ基およびラジカル重合性不飽和基を有する樹脂が好ましい。
エポキシ基とラジカル重合性不飽和基との当量比(ラジカル重合性不飽和基/エポキシ基)は、好ましくは0.95/0.05〜0.05/0.95であり、より好ましくは0.2/0.8〜0.8/0.2である。ラジカル重合性不飽和基が0.05当量未満の場合には、ラジカル重合成分の特徴である速硬化性の性能が十分に発現されないおそれがあり、一方、0.95当量を超える場合には、エポキシ成分の硬化物の特徴である強化繊維と樹脂との界面の接着性が十分に発現されないおそれがある。
エポキシ基とラジカル重合性不飽和基との当量比が、0.95/0.05〜0.05/0.95である樹脂材料(A)としては、エポキシ基とラジカル重合性不飽和基との当量比がこの範囲となるようにエポキシ樹脂およびラジカル重合性樹脂を混合したもの;エポキシ基とラジカル重合性不飽和基との当量比がこの範囲となるようにエポキシ樹脂中のエポキシ基をビニルエステル化した樹脂が挙げられる。中でも、物性などの点で後者の樹脂が望ましい。より具体的には、公知の方法によりエポキシ樹脂のエポキシ基を、不飽和一塩基酸(例えば、アクリル酸またはメタクリル酸)を付加して(メタ)アクリロイル化した、(メタ)アクリロイル基およびエポキシ基を有する、すなわちラジカル重合およびエポキシ硬化の機能を有する重合性樹脂である。
エポキシ樹脂としては、公知の方法により製造されるものでよく、1成分中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有する熱硬化性エポキシ樹脂が好ましい。このようなエポキシ樹脂としては、例えば、エーテル型のビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ポリフェノール型エポキシ樹脂、脂肪族型エポキシ樹脂、エステル系の芳香族エポキシ樹脂、環状脂肪族エポキシ樹脂、エーテル・エステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、これらのハロゲン化物、フェノール類や二塩基酸で分子鎖延長したものなどが挙げられる。エポキシ樹脂は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
エポキシ樹脂にラジカル重合性樹脂をブレンドして使用する場合のラジカル重合性樹脂としては、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂、ポリエステル(メタ)アクリレート樹脂、アクリル樹脂等の公知のものが使用される。ブレンドに使用するラジカル重合性樹脂は、1種類でもよいし、2種類以上を組み合わせてもよい。
<(B)希釈剤>
本発明においては、(B)希釈剤、すなわちラジカル重合性不飽和基を有する希釈剤および/またはエポキシ基を有する希釈剤を使用し、硬化性樹脂組成物の粘度を調整してもよい。
ラジカル重合性不飽和基を有する希釈剤しては、ビニルエステル樹脂に使用されるものが挙げられる。具体的には、スチレンモノマー、(メタ)アクリル基を有するラジカル重合性不飽和単量体である。スチレンモノマー以外のラジカル重合性不飽和単量体の具体例としては、スチレンのα−,o−,m−,p−アルキル、ニトロ、シアノ、アミド、エステル誘導体、クロルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼンなどのスチレン系モノマー;ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどのジエン類;(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸−n−プロピル、(メタ)アクリル酸−i−プロピル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸−sec−ブチル、(メタ)アクリル酸−ter−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸シクロペンチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−メチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ジシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチル、(メタ)アクリル酸イソボロニル、(メタ)アクリル酸アダマンチル、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸プロパギル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ナフチル、(メタ)アクリル酸アントラセニル、(メタ)アクリル酸アントラニノニル、(メタ)アクリル酸ピペロニル、(メタ)アクリル酸サリチル、(メタ)アクリル酸フリル、(メタ)アクリル酸フルフリル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸ピラニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸フェネチル、(メタ)アクリル酸クレジル、(メタ)アクリル酸−1,1,1−トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸パーフルオルエチル、(メタ)アクリル酸パーフルオロ−n−プロピル、(メタ)アクリル酸パーフルオロ−i−プロピル、(メタ)アクリル酸トリフェニルメチル、(メタ)アクリル酸クミル、(メタ)アクリル酸3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピルなどの(メタ)アクリル酸エステル類;(メタ)アクリル酸アミド、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミド、(メタ)アクリル酸N,N−ジエチルアミド、(メタ)アクリル酸N,N−ジプロピルアミド、(メタ)アクリル酸N,N−ジ−i−プロピルアミド、(メタ)アクリル酸アントラセニルアミドなどの(メタ)アクリル酸アミド;(メタ)アクリル酸アニリド、(メタ)アクリロイルニトリル、アクロレイン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、N−ビニルピロリドン、ビニルピリジン、酢酸ビニルなどのビニル化合物;シトラコン酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、フマル酸ジエチル、イタコン酸ジエチルなどの不飽和ジカルボン酸ジエステル;N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−ラウリルマレイミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)マレイミドなどのモノマレイミド化合物;N−(メタ)アクリロイルフタルイミドなどが挙げられる。
エポキシ基を有する希釈剤としては、分子内にグリシジルタイプのエポキシ基や脂環式のエポキシ基を有する化合物であればよく、公知のものを使用することができる。
グリシジルタイプとしては、アリルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル等の公知の単官能エポキシ希釈剤や、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル等の多官能エポキシ希釈剤が挙げられる。
脂環式のエポキシ基を有する化合物としては、3、4−エポキシシクロヘキセニルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート、ε−カプロラクトン変性3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキレート、ビニルシクロヘキセンモノオキサイド 1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン、1,2:8,9ジエポキシリモネン、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルメタアクリレート等が挙げられる。
これらの化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。脂環式エポキシ化合物の商品としては、例えば、ダイセル化学工業(株)製のセロキサイド2021、2081、2000、3000、サイクロマーM100等を挙げることができる。
また、カチオン重合を使用する場合は、テトラエチレングリコールジビニルエーテル等のビニルエーテル化合物等も使用することができる。
ラジカル重合性不飽和基を有する希釈剤は、(A)樹脂材料中のラジカル重合性不飽和基とラジカル重合し、エポキシ基を有する希釈剤は、(A)樹脂材料中のエポキシ基とともにエポキシ硬化剤との反応により硬化する。
ラジカル重合性不飽和基を有する希釈剤、エポキシ基を有する希釈剤は、おのおの単独で使用してもよいし、任意の割合で混合して使用してもよい。
ラジカル重合性不飽和基を有する希釈剤および/またはエポキシ基を有する希釈剤の配合量は、(A)樹脂材料100質量部に対して、これら希釈剤の合計が0〜200質量部、好ましくは0〜150質量部である。希釈剤の合計の使用量が200質量部を超えると、硬化収縮率が大きくなり、十分に強度が発現しないおそれがある。ここで、(A)樹脂材料の量は、後述の(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物と反応した(A)樹脂材料、および未反応の(A)樹脂材料の合計の量である。
<(C)ラジカル重合開始剤>
ラジカル重合開始剤(C)としては、有機過酸化物やアゾ化合物に代表される熱重合開始剤と、光重合開始剤を挙げることができる。
熱重合開始剤としては、ケトンパーオキサイド、パーオキシケタール、ハイドロパーオキサイド、ジアリルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシエステル、パーオキシジカーボネートに分類される公知の有機過酸化物、アゾ化合物が挙げられる。具体例としては、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、3−イソプロピルヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジクミルヒドロパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、イソブチルパーオキサイド、3,3,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスカルボンアミドなどが挙げられる。
また、硬化を速めるために、常温ラジカル重合開始剤を使用してもよい。常温ラジカル重合開始剤としては、公知であるケトンパーオキサイドと還元剤との組み合わせ、ハイドロパーオキサイドと還元剤との組み合わせ、ジアシルパーオキサイドと還元剤との組み合わせが挙げられる。還元剤の具体例としては、ナフテン酸コバルト、オクチル酸コバルト等のコバルト塩;五酸化バナジウム等のバナジウム化合物;ジメチルアニリン等のアミン類等が挙げられる。中でもポットライフ等の点で、パーオキシエステル等の有機過酸化物とコバルト塩との組み合わせが特に有効である。
光硬化を行う場合は、光重合開始剤を使用する。光重合開始剤は、紫外線ないし近赤外線領域のいずれかに感光性を有するものが使用できる。
紫外線重合開始剤としては、アセトフェノン系、ベンジルケタール系、(ビス)アシルホスフィンオキサイド系をはじめとする公知の重合開始剤を使用することができる。中でも、光透過性を高めるために比較的長波長、好ましくは300nm以上の波長域に感光性を有する(ビス)アシルホスフィンオキサイド系等の紫外線重合開始剤を使用することが好ましい。
可視光領域に感光性を有する可視光重合開始剤としては、例えば山岡等、「表面」、27(7)、548(1989);佐藤等、「第3回ポリマー材料フォーラム要旨集」、IBP18(1994)に記載の、カンファーキノン、ベンジルトリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、メチルチオキサントン、ジシクロペンタジエニルチタニウムージ(ペンタフルオロフェニル)等の単独の可視光重合開始剤の他、有機過酸化物/色素、ジフェニルヨードニウム塩/色素、イミダゾール/ケト化合物、ヘキサアリールビイミダゾール化合物/水素供与性化合物、メルカプトベンゾチアゾール/チオピリリウム塩、金属アレーン/シアニン色素など、特公昭45―37377号公報に記載のヘキサアリールビイミダゾール/ラジカル発生剤等の公知の複合開始剤系などを挙げることができる。
また、紫外光から可視光領域まで感光性を有する開始剤として、アシルホスフィンオキサイド化合物が有効である。その具体例としては、ビス(2,6−ジクロルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロルベンゾイル)−2,5−ジメチルフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロルベンゾイル)−4−エトキシフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロルベンゾイル)−4−ビフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロルベンゾイル)−4−プロピルフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロルベンゾイル)−2−ナフチルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロルベンゾイル)−1−ナフチルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロルベンゾイル)−4−クロルフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロルベンゾイル)−2,2−ジメトキシフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロルベンゾイル)−ドデシルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロルベンゾイル)−4−オクチルフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,5−ジメチルフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロル−3,4,5−トリメトキシベンゾイル)−2,5−ジメチルフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロル−3,4,5−トリメトキシベンゾイル)−4−エトキシフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2−メチル−1−ナフトイル)−2,5−フェニルホスフィンオキサイド、ビス(2−メチル−1−ナフトイル)−4−ビフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2−メチル−1−ナフトイル)−4−エトキシビフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2−メチル−1−ナフトイル)−2−ナフチルホスフィンオキサイド、ビス(2−メチル−1−ナフトイル)−4−プロピルフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2−メチル−1−ナフトイル)−2,5−ジメチルフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2−メチル−1−ナフトイル)−4−メトキシフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジフェニルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジメトキシベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、2,3,5,6−テトラメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジクロルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、2,3,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、2−フェニル−6−メチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジブロムベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、2,8−ジメチルナフタリン−1−カルボニル−ジフェニルホスフィンオキサイド、1,3−ジメトキシナフタリン−2−カルボニル−ジフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−フェニルホスフィン酸メチルエステル、2,6−ジメチルベンゾイル−フェニルホスフィン酸メチルエステル、2,6−ジクロルベンゾイル−フェニルホスフィン酸メチルエステル、等を挙げることができる。
具体的には、例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(商品名:Darocur1173、チバスペシャルティーケミカルズ(株)製)とビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド(チバスペシャルティーケミカルズ(株)製)とが75%/25%の割合で混合された商品名:イルガキュア−1700(チバスペシャルティーケミカルズ(株)製);1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルーケトン(商品名:イルガキュアー184、チバスペシャルティーケミカルズ(株)製)とビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド(チバスペシャルティーケミカルズ(株)製)とが75%/25%の割合で混合された商品名イルガキュアー1800(チバスペシャルティーケミカルズ(株)製);同じく、50%/50%の割合で混合された商品名イルガキュアー1850(チバスペシャルティーケミカルズ(株)製);ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド(商品名:イルガキュアー819、チバスペシャルティーケミカルズ(株)製);2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド(商品名:Lucirin TPO、BASF(株)製);2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(商品名:Darocur1173、チバスペシャルティーケミカルズ(株)製)と2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド(商品名:Lucirin TPO、BASF(株)製)とが50%/50%の割合で混合された商品名:Darocur4265などがある。可視光重合開始剤としては380nm〜780nmの波長域に感光性を有する光重合開始剤であればよく、それらを組み合わせて使用してもよい。
また、500nm以上の波長の可視光あるいは近赤外光領域に感光性を有する光重合開始剤としては、下記一般式(1)で表される陽イオン染料と、下記一般式(2)で表される有機ホウ素系化合物とを組み合わせた光重合開始剤が好ましい。
Figure 2006045406
(式中、D+ は可視光あるいは近赤外光領域に感光性を有するメチン、ポリメチン、シアニン、キサンテン、オキサジン、チアジン、アリールメタン、ピリリウム系色素陽イオンであり、A- は各種陰イオンを示す。)
Figure 2006045406
(式中、Z+ は任意の陽イオンを示し、R1 、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ独立してアルキル基、アリール基、アシル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シリル基、複素環基、ハロゲン原子、置換アルキル基、置換アリール基、置換アシル基、置換アラルキル基、置換アルケニル基、置換アルキニル基、置換シリル基または置換複素環基を示す。)
上記陽イオン染料と有機ホウ素系化合物との組み合わせの例は、特開平3−111402号公報、特開平3−179003号公報、特開平4−146905号公報、特開平4−261405号公報、特開平4−261406号公報、特開平5−194619号公報などに詳細な記載がある。陽イオン染料の中でも、好ましくはシアニン系陽イオン染料、スチリル系陽イオン染料およびトリアリールメタン系陽イオン染料が使用される。シアニン系、スチリル系陽イオン染料は、一般に有機ホウ素系化合物と電子授受を起こしやすく、反応を容易に起こしやすいなどの点で好ましい。
有機ホウ素系化合物と近赤外光あるいは可視光吸収性陽イオン染料との組成比(有機ホウ素系化合物/陽イオン染料)は、質量比で1/5〜1/0.05、好ましくは1/1〜1/0.1である。色素の消色反応およびラジカル発生効率の観点から、有機ホウ素系化合物を陽イオン染料よりも多く用いることが好ましい。
(C)ラジカル重合開始剤の配合量は、(A)樹脂材料100質量部に対して、好ましくは0.01〜15質量部、より好ましくは0.05〜10質量部である。(C)ラジカル重合開始剤の配合量が0.01質量部未満では重合が不十分になり易く、また15質量部を超える量では硬化物の強度が不足する。ここで、(A)樹脂材料の量は、後述の(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物と反応した(A)樹脂材料、および未反応の(A)樹脂材料の合計の量である。
また、熱重合開始剤、光重合開始剤は、おのおの単独で使用してもよいし、任意の割合で混合して使用してもよい。
<(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物>
1分子中に1個以上の活性水素を有するアミン化合物としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサメチレンジアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン、ジプロピレンジアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ポリオキシエチレンジアミン、ポリオキシポロピレンジアミンなどの脂肪族アミン;メンセンジアミン、イソホロンジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビスアミノメチルノルボルナン、1,2−シクロヘキサンジアミン、1,3−シクロヘキサンジアミン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロへキシル)メタン、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラスピロ[5,5]ウンデカンなどの脂環式アミン;m−キシリレンジアミン、テトラクロロ−p−キシリレンジアミンなどの脂肪芳香族アミン;ポリカルボン酸類と脂肪族または脂環式アミンとから得られるポリアミド類等の公知のものが挙げられる。なお、1分子中に1個以上の活性水素を有するアミン化合物は、これらに限定されるものではない。これらのアミン化合物は、2種以上を併用してもよい。
メルカプタン化合物としては、公知のもが使用できる。分子中にメルカプト基を2個以上有する化合物が有効である。エポメートQX10、エポメートQX20、エポメートQX11、エピキュアQX40、カップキュア3−800、カップキュアWR−6(以上、ジャパンエポキシレジン(株)製)などが挙げられる。また、実用的には、メルカプタン当量(g/eq)100以上のものが好ましい。
<(E)前記(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物が、前記(A)樹脂材料のラジカル重合性不飽和基に付加反応した化合物>
(D)1分子中に1個以上の活性水素を有するアミン化合物および/またはメルカプタン化合物(以下、単に(D)アミン化合物/メルカプタン化合物とも記す)の一部は、(A)樹脂材料(およびラジカル重合性不飽和基を有する希釈剤)のラジカル重合性不飽和基にあらかじめ付加させ、(E)成分として用いる。(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物の一部をラジカル重合性不飽和基に付加させることにより、樹脂骨格中に2級または3級アミンおよび/またはメルカプタンの付加体が部分的に生成し、これにより最終的なエポキシ基の硬化反応を速めることができる。
(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物の一部をラジカル重合性不飽和基に付加させる方法は、あらかじめ(A)樹脂材料(およびラジカル重合性不飽和基を有する希釈剤)中に、(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物を混合して、例えば常温または加熱下で5分以上放置または攪拌してその一部を付加反応させる方法が挙げられる。なお、(A)〜(D)成分の全てを混合して、(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物の一部をラジカル重合性不飽和基に付加反応させる方法もあるが、加熱下で付加反応を進める場合、(C)ラジカル重合開始剤が存在すると、硬化性樹脂組成物の硬化も同時に進んでしまうので、あらかじめ(A)樹脂材料(およびラジカル重合性不飽和基を有する希釈剤)および(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物を混合する方法が好ましい。
(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物の配合量は、硬化性樹脂組成物に含まれる全てのラジカル重合性不飽和基の1〜30モル%に付加反応させるための相当量に、またエポキシ基の硬化のために硬化性樹脂組成物中のエポキシ基の当量数に相当する量を合わせた量とすることが好ましい。
<(F)3級アミン>
本発明では、さらに最終的なエポキシ基の硬化反応を速めるために、(F)3級アミンを組み合わせることもできる。(F)3級アミンとしては、公知のものが使用でき、例えば、ベンジルジメチルアミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、トリエチルアミン、N,N’−ジメチルピペリジン、1,4−ジアザビシクロ(2,2,2)オクタンなどが挙げられる。
また、3級アミンの中でも、分子中にラジカル重合性不飽和基を有する3級アミンが、硬化後にポリマー鎖に取り込まれ、ブリードを防止できる点で、特に有効である。分子中にラジカル重合性不飽和基を有する3級アミンとしては、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート類、N−ジアルキルアミノアルキル基含有不飽和アミド類、および三級アミノ基含有ビニル芳香族化合物が好ましく、以下の各種のものが挙げられる。
ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート類としては、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、2−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、2−(ジ−n−プロピルアミノ)エチル(メタ)アクリレート、2−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、2−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、2−(ジ−n−プロピルアミノ)プロピル(メタ)アクリレート、3−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、3−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、3−(ジ−n−プロピルアミノ)プロピル(メタ)アクリレート等が例示できる。
N−ジアルキルアミノアルキル基含有不飽和アミド類としては、(b)N−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、N−ジエチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、N−(2−ジメチルアミノエチル)(メタ)アクリルアミド、N−(2−ジエチルアミノエチル)(メタ)アクリルアミド、N−(2−ジメチルアミノプロピル)(メタ)アクリルアミド、N−(2−ジエチルアミノプロピル)(メタ)アクリルアミド、N−(3−ジメチルアミノプロピル)(メタ)アクリルアミド、N−(3−ジエチルアミノプロピル)(メタ)アクリルアミド等が例示できる。
3級アミノ基含有ビニル芳香族化合物としては、N,N−ジメチル−p−アミノスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノスチレン、ジメチル(p−ビニルベンジル)アミン、ジエチル(p−ビニルベンジル)アミン、ジメチル(p−ビニルフェネチル)アミン、ジエチル(p−ビニルフェネチル)アミン、ジメチル(p−ビニルベンジルオキシメチル)アミン、ジメチル[2−(p−ビニルベンジルオキシ)エチル]アミン、ジエチル(p−ビニルベンジルオキシメチル)アミン、ジエチル[2−(p−ビニルベンジルオキシ)エチル]アミン、ジメチル(p−ビニルフェネチルオキシメチル)アミン、ジメチル[2−(p−ビニルフェネチルオキシ)エチル]アミン、ジエチル(p−ビニルフェネチルオキシメチル)アミン、ジエチル[2−(p−ビニルフェネチルオキシ)エチル]アミン、2−ビニルピリジン、3−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン等が例示できる。
(F)3級アミンは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。(F)3級アミンの配合量は、(A)〜(E)の合計100質量部に対して、好ましくは0.1〜30質量部である。(F)3級アミンが0.1質量部を下回ると、硬化促進の効果が発現しないおそれがあり、30質量部を超えると物性低下を招くおそれがある。
<(G)強化繊維>
本発明における(G)強化繊維としては、有機および/または無機繊維を用いることができ、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、アラミド繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ビニロン繊維等の公知のものが挙げられる。その形状は、チョップドストランドマット、ロービングクロス、ロービングマットなどである。(G)強化繊維の配合量は、硬化性樹脂組成物(100質量%)中、5〜70質量%が適当である。
<成形物>
本発明の成形物は、本発明の硬化性樹脂組成物を硬化させてなるものである。
本発明の硬化性樹脂組成物の硬化は、加熱および/または常温で行われる。また、光重合開始剤を配合したものは、まず、光照射してラジカル重合性不飽和基を反応させ、続いて加熱および/または常温で硬化させてもよい。
成形物の製造は、例えば、以下のようにして行うことができる。
まず、(A)樹脂材料、(B)希釈剤、および(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物を混合して5分以上放置または攪拌し、(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物を(A)樹脂材料(およびラジカル重合性不飽和基を有する希釈剤)のラジカル重合性不飽和基に付加反応させる。
この混合物に(C)ラジカル重合開始剤、必要に応じてエポキシ基硬化のための(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物、(F)3級アミンを追加して硬化性樹脂組成物を調製し、型内に硬化性樹脂組成物を注入する。ついで、型内で25〜80℃の範囲の温度で硬化性樹脂組成物を硬化させ、成形物を得る。
また、硬化性樹脂組成物に光重合開始剤を配合した場合、次のようにして成形物は製造される。
まず、(A)樹脂材料、(B)希釈剤、および(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物を混合して5分以上放置または攪拌し、(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物を(A)樹脂材料(およびラジカル重合性不飽和基を有する希釈剤)のラジカル重合性不飽和基に付加反応させる。
この混合物に少なくとも光重合開始剤を含む(C)ラジカル重合開始剤、必要に応じてエポキシ基硬化のための(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物、(F)3級アミンを追加して硬化性樹脂組成物を調製し、型(例えば、上側がフィルムとなっていて光透過可能な型)内に硬化性樹脂組成物を注入する。ついで、硬化性樹脂組成物に光を照射してラジカル重合性不飽和基を反応させて部分硬化物とし、部分硬化物を型から取り出し、25〜80℃の範囲の温度でさらに硬化させ、成形物を得る。
また、(G)強化繊維を含む成形物の製造は、例えば、以下のようにして行うことができる。
まず、(A)樹脂材料、(B)希釈剤、および(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物を混合して5分以上放置または攪拌し、(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物を(A)樹脂材料(およびラジカル重合性不飽和基を有する希釈剤)のラジカル重合性不飽和基に付加反応させる。
この混合物に(C)ラジカル重合開始剤、必要に応じてエポキシ基硬化のための(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物、(F)3級アミンを追加して硬化性樹脂組成物を調製し、(G)強化繊維が配置された型内に硬化性樹脂組成物を注入する。ついで、型内で25〜80℃の範囲の温度で硬化性樹脂組成物を硬化させ、成形物を得る。
また、硬化性樹脂組成物に光重合開始剤を配合した場合、次のようにして(G)強化繊維を含む成形物は製造される。
まず、(A)樹脂材料、(B)希釈剤、および(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物を混合して5分以上放置または攪拌し、(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物を(A)樹脂材料(およびラジカル重合性不飽和基を有する希釈剤)のラジカル重合性不飽和基に付加反応させる。
この混合物に少なくとも光重合開始剤を含む(C)ラジカル重合開始剤、必要に応じてエポキシ基硬化のための(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物、(F)3級アミンを追加して硬化性樹脂組成物を調製し、(G)強化繊維が配置された型(例えば、上側がフィルムとなっていて光透過可能な型)内に硬化性樹脂組成物を注入する。ついで、硬化性樹脂組成物に光を照射してラジカル重合性不飽和基を反応させて部分硬化物とし、部分硬化物を型から取り出し、25〜80℃の範囲の温度でさらに硬化させ、成形物を得る。
(A)樹脂材料、(B)希釈剤、および(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物を混合した後、放置または攪拌する時間は、一概には規定できないが、5分以上であり、好ましくは10分以上である。放置または攪拌する時間が5分未満では、(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物の(A)樹脂材料(およびラジカル重合性不飽和基を有する希釈剤)のラジカル重合性不飽和基への付加反応が十分に進行せず、硬化性樹脂組成物の硬化速度の向上が望めない。
また、初めからエポキシ基硬化のための(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物も添加した場合、放置または攪拌する時間は、一概には規定できないが、2時間を超えないことが好ましい。放置または攪拌する時間が2時間を超えると、エポキシの硬化が進んでしまい、粘度が上昇してしまう。
よって、本発明においては、(A)樹脂材料、(B)希釈剤、および(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物を混合して5分以上放置または攪拌した後、かつ2時間が経過するまでの間に、この混合物に(C)ラジカル重合開始剤を追加して硬化性樹脂組成物を調製し、これを直ちに型内に注入することが好ましい。
(A)樹脂材料、(B)希釈剤、および(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物を混合し、放置または攪拌する温度は、通常、常温である。放置または攪拌する間、混合物を加熱してもよく、この時の温度は25℃〜80℃が好ましい。
光照射を併用する場合は、紫外光(280〜380nm)、可視光(380〜780nm)、近赤外光(780〜1200nm)の一種以上の波長領域の光線を使用する。光照射の光源としては、残存する光重合開始剤の感光波長域に分光分布を有する光源であればよく、例えば太陽光、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ、紫外線ランプ、蛍光灯などが挙げられる。
光硬化のための光照射時間としては、光源の有効波長域、出力、照射距離、組成物の厚さ等が異なるため一概に規定できないが、0.01時間以上、好ましくは0.05時間以上照射すればよい。
<作用>
以上説明した本発明の硬化性樹脂組成物にあっては、(A)樹脂材料がラジカル重合性不飽和基を有しているので、低粘度であり、(G)強化繊維への含浸性も良好である。また、(A)樹脂材料がラジカル重合性不飽和基を有しているので、硬化もエポキシ樹脂に比べて低温で短時間で行うことができる。また、(A)樹脂材料がエポキシ基を有しているので、(G)強化繊維との接着性が良好である。
さらに、本発明の硬化性樹脂組成物にあっては、(D)1分子中に1個以上の活性水素を有するアミン化合物および/またはメルカプタン化合物の一部が、(A)樹脂材料のラジカル重合性不飽和基に付加することにより、樹脂骨格中に2級または3級アミン、および/またはメルカプタンの付加体が部分的に生成する。そして、樹脂骨格中に2級または3級アミン、および/またはメルカプタンの付加体が存在することにより、エポキシ基の硬化反応が促進され、さらに硬化速度を速めることができる。
また、光重合開始剤を含む硬化性樹脂組成物にあっては、光照射によってラジカル重合性不飽和基を反応させる、すなわち光硬化を行うことができるので、さらに硬化速度を速めることができる。
以下に示す実施例、比較例により、本発明の内容を詳細に説明する。各例中の「部」、「%」は質量基準を示す。
[合成例1]
攪拌機、環流冷却器、ガス導入管、温度計を付した反応装置に、エピコート828(ジャパンエポキシレジン(株)製エポキシ樹脂、エポキシ当量189、1当量=189g)189部、メタクリル酸43部(0.5当量)、ナフテン酸Cr0.8部、ハイドロキノン0.07部を仕込み、空気を吹き込みながら120℃で2.5時間反応させ酸価が0mgKOH/gになった時点で反応を終了し、ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂(HE−1)を得た。ラジカル重合性不飽和基/エポキシ基は、0.5/0.5(当量)であった。
[合成例2]
合成例1で合成した樹脂(HE−1)100部に、スチレンモノマー25部を混合し、ラジカル重合性希釈剤であるスチレンモノマーを20%含む、ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を含有する樹脂(HE−2)を得た。
[合成例3]
合成例1で合成した樹脂(HE−1)100部に、脂環式エポキシ化合物である3,4−エポキシシクロヘキセニルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート(ダイセル化学工業(株)製、商品名セロキサイド2021)25部を加え、エポキシ希釈剤であるセロキサイド2021を20%含む、ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂(HE−3)を得た。
[合成例4]
エピコート828(ジャパンエポキシレジン(株)製エポキシ樹脂、エポキシ当量189)100部に、R−806(昭和高分子(株)製ビニルエステル樹脂)100部を混合し、ブレンド型のビニルエステルのラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂(HE−4)を得た。ラジカル重合性不飽和基/エポキシ基は、0.25/0.75(当量)であった。
[実施例1]
<樹脂組成物の調製>
樹脂(HE−1)100部に、ジエチレントリアミン1部を添加し、常温で10分間放置してジエチレントリアミンのラジカル重合性不飽和基への付加反応を進めた後、メルカプタン化合物であるエピキュアQX−40(ジャパンエポキシレジン(株)製)26部、ナフテン酸Co0.5部、メチルエチルケトンパーオキサイド(日本油脂(株)製、パーメックN)1.2部、3級アミンである2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール(化薬アクゾ(株)製、DMP−30)1.0部を添加し、硬化性樹脂組成物−1を得た。
<樹脂組成物の硬化>
硬化性樹脂組成物−1を、厚さ3mmとなるようにガラス板で作製した枠の中に注入し、常温で放置したところ20分でゲル化した。5時間後のバーコル硬度(軟質)を測定したところ46で、十分に硬化していることを確認した。
[実施例2]
<樹脂組成物の調製>
樹脂(HE−2)100部に、トリエチレンテトラミン4.2部を添加し、常温で10分間放置してトリエチレンテトラミンのラジカル重合性不飽和基への付加反応を進めた後、過酸化物触媒であるターシャリーブチルパーベンゾエート(日本油脂(株)製、パーブチルO)1.0部を添加し、硬化性樹脂組成物−2を得た。
<樹脂組成物の硬化>
硬化性樹脂組成物−2を、厚さ3mmとなるようにガラス板で作製した枠の中に注入し、80℃の乾燥機中に放置したところ10分でゲル化した。さらに120℃で30分放置後のバーコル硬度を測定したところ40で十分に硬化していることを確認した。
[実施例3]
<樹脂組成物の調製>
樹脂(HE−3)100部に、メルカプタン化合物であるエピキュアQX−40(ジャパンエポキシレジン(株)製)42部を添加し、常温で1時間放置してエピキュアQX−40のラジカル重合性不飽和基への付加反応を一部進めた後、紫外線〜可視光領域に感光性を有する光重合開始剤であるイルガキュア819(チバスペシャルティーケミカルズ(株)製)1部、ラジカル重合性不飽和基を有する3級アミンであるジメチルアミノエチルメタクリレート3部を添加し、硬化性樹脂組成物−3を得た。
<樹脂組成物の硬化>
硬化性樹脂組成物−3を、厚さ3mmとなるようにガラス板で作製した枠の中に注入し、400Wメタルハライドランプで10分間光照射したところゲル化した。30分間光照射し、さらに常温で2時間放置後のバーコル硬度(軟質)を測定したところ50で、十分に硬化していることを確認した。
[実施例4]
<樹脂組成物の調製>
樹脂(HE−4)100部に、脂肪族アミンであるエピキュア113(ジャパンエポキシレジン(株)製)15部を添加し、5分間放置してエピキュア113のラジカル重合性不飽和基への付加反応を一部進めた後、ラジカル重合性不飽和基を有する3級アミンであるジメチルアミノエチルメタクリレート3部、ナフテン酸Co0.5部、メチルエチルケトンパーオキサイド(日本油脂(株)製、パーメックN)1.2部を添加し、硬化性樹脂組成物−4を得た。
<樹脂組成物の硬化>
硬化性樹脂組成物−4を、厚さ3mmとなるようにガラス板で作製した枠の中に注入し、エピキュア113のラジカル重合性不飽和基への付加反応も進めながら常温で30分間放置したところゲル化した。5時間放置後のバーコル硬度を測定したところ40で、十分に硬化していることを確認した。
[比較例1]
実施例1の操作で、ジエチレントリアミンを使用しない以外は全て実施例1と同様の操作を行ったところ、常温でゲル化まで40分かかり、5時間後のバーコル硬度(軟質)を測定したところ3で、十分に硬化が進んでいなかった。
[比較例2]
実施例2の操作で、トリエチレンテトラミン4.2部を添加して、10分間放置せずに、直ちに過酸化物触媒ターシャリーブチルパーベンゾエート(日本油脂(株)製、パーブチルO)1.0部を添加した以外は、実施例2と同様の操作を行ったところ、80℃の乾燥機中で同様に10分でゲル化したが、30分後のバーコル硬度を測定したところ15で十分に硬化が進んでないことを確認した。
[比較例3]
実施例3の操作で、メルカプタン化合物であるエピキュアQX−40(ジャパンエポキシレジン(株)製)42部を添加して、1時間放置せずに、直ちに紫外線〜可視光領域に感光性を有する光開始剤であるイルガキュア819(チバスペシャルティーケミカルズ(株)製)1部、ラジカル重合性不飽和基を有する3級アミンであるジメチルアミノエチルメタクリレート3部を添加した以外は、実施例3と同様の操作を行ったところ、30分間光照射後常温で2時間放置後のバーコル硬度(軟質)は20で十分に硬化が進んでないことを確認した。
[比較例4]
実施例4の操作で、脂肪族アミンであるエピキュア113(ジャパンエポキシレジン(株)製)15部を添加し、5分間放置せずに直ちにラジカル重合性不飽和基を有する3級アミンであるジメチルアミノエチルメタクリレート3部、ナフテン酸Co0.5部、メチルエチルケトンパーオキサイド(日本油脂(株)製、パーメックN)1.2部を添加した以外は、実施例4と同様の操作を行ったところ、常温で同様に30分間放置したところゲル化したが、5時間後のバーコル硬度を測定したところ20で十分に硬化が進んでないことを確認した。
[実施例5]
アルミニウム製の下型にカーボン繊維クロス(東レ(株)製、トレカC06644B)を9プライセットし、その上にアルミニウム製の上型をセットし、注入口および出口を上型と下型との中間に設けた。
次に、上下の金型を60℃にセットした後、実施例1で使用した硬化性樹脂組成物−1を注入し、30分後に冷却、脱型して成形物を得た。この成形物について、JIS K 7017による曲げ試験を行った。その結果、表1に示すように十分に硬化していることを確認した。
[実施例6]
アルミニウム製の下型に#200朱子織ガラスクロスを6プライセットし、その上にビニロンフィルムを上型としてセットし、注入口および出口を上型と下型との中間に設けた。
次に、常温で、実施例3で使用した硬化性樹脂組成物−3を注入し、400Wメタルハライドランプを使用し、ビニロンフィルムの上から10分間光照射を行い、部分硬化物を得た。この部分硬化物を脱型し、さらに60℃の乾燥機中で20分間加熱した後、冷却し、成形物を得た。この成形物について、JIS K 7017による曲げ試験を行った。その結果、表1に示すように十分に硬化していることを確認した。
[比較例5]
比較例1で使用した樹脂組成物を使用し、実施例5と全く同様の操作を行ったところ、得られた成形物の強度は、実施例5に比べ低くなった。
[比較例6]
比較例3で使用した樹脂組成物を使用し、実施例6と全く同様の操作を行ったところ、得られた成形物の強度は、実施例6に比べ低くなった。
Figure 2006045406
本発明の硬化性樹脂組成物は、炭素繊維やアラミド繊維などを使用した、高強度が必要とされる航空宇宙、車輌、圧力容器、土木建築用構造部材等のFRP部材に好適である。

Claims (13)

  1. (A)ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料と、
    (C)ラジカル重合開始剤と、
    (D)1分子中に1個以上の活性水素を有するアミン化合物および/またはメルカプタン化合物と、
    (E)前記(D)アミン化合物および/またはメルカプタン化合物が、前記(A)樹脂材料のラジカル重合性不飽和基に付加反応した化合物と
    を含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物。
  2. さらに(F)3級アミンを含有することを特徴とする請求項1記載の硬化性樹脂組成物。
  3. (F)3級アミンが、分子中にラジカル重合性不飽和基を有する3級アミンであることを特徴とする請求項2記載の硬化性樹脂組成物。
  4. さらに(G)強化繊維を含有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物。
  5. (A)ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料が、エポキシ基とラジカル重合性不飽和基との当量比が、0.95/0.05〜0.05/0.95となるように、エポキシ樹脂中のエポキシ基をビニルエステル化した樹脂であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物。
  6. (A)ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料が、エポキシ基とラジカル重合性不飽和基との当量比が、0.95/0.05〜0.05/0.95となるように、エポキシ樹脂およびラジカル重合性樹脂を混合したものであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物。
  7. (C)ラジカル重合開始剤が、有機過酸化物およびコバルト塩からなる常温ラジカル重合開始剤であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物。
  8. (C)ラジカル重合開始剤が、熱重合開始剤および/または光重合開始剤であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物を硬化させてなる成形物。
  10. (A)ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料と、(D)1分子中に1個以上の活性水素を有するアミン化合物および/またはメルカプタン化合物とを混合して5分以上放置または攪拌し、
    この混合物に(C)ラジカル重合開始剤を追加して硬化性樹脂組成物を調製し、
    25〜80℃の範囲の温度で硬化性樹脂組成物を硬化させることを特徴とする成形物の製造方法。
  11. 前記硬化性樹脂組成物を、(G)強化繊維が配置された型内に注入し、
    25〜80℃の範囲の温度で硬化性樹脂組成物を硬化させることを特徴とする請求項10記載の成形物の製造方法。
  12. (A)ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料と、(D)1分子中に1個以上の活性水素を有するアミン化合物および/またはメルカプタン化合物とを混合して5分以上放置または攪拌し、
    この混合物に少なくとも光重合開始剤を含む(C)ラジカル重合開始剤を追加して硬化性樹脂組成物を調製し、
    硬化性樹脂組成物に光を照射してラジカル重合性不飽和基を反応させて部分硬化物とし、
    部分硬化物を25〜80℃の範囲の温度でさらに硬化させることを特徴とする成形物の製造方法。
  13. 前記硬化性樹脂組成物を、(G)強化繊維が配置された型内に注入し、
    硬化性樹脂組成物に光を照射してラジカル重合性不飽和基を反応させて部分硬化物とし、
    部分硬化物を型から取り出し、25〜80℃の範囲の温度でさらに硬化させることを特徴とする請求項12記載の成形物の製造方法。
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